画像形成システム、画像形成装置の設定プログラムおよびプリンタドライバ
【課題】画像形成装置の設定に要する使用者の負担を軽減することのできる画像形成システムを提供する。
【解決手段】
画像形成装置(プリンタPR1)に関する設定情報を格納する格納手段(印刷設定情報格納部501〜503)と、格納手段に格納されている何れかの画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置(クライアントPC1、PC2)が解釈できる形式で書き出す書出手段(エクスポート部107)と、該書出手段で書き出された設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置(クライアントPC1、PC2)で読み込む読込手段(インポート部103)と、該読込手段で読み込んだ設定情報を変更する設定変更手段(カスタム設定部102)とを少なくとも備える。
【解決手段】
画像形成装置(プリンタPR1)に関する設定情報を格納する格納手段(印刷設定情報格納部501〜503)と、格納手段に格納されている何れかの画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置(クライアントPC1、PC2)が解釈できる形式で書き出す書出手段(エクスポート部107)と、該書出手段で書き出された設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置(クライアントPC1、PC2)で読み込む読込手段(インポート部103)と、該読込手段で読み込んだ設定情報を変更する設定変更手段(カスタム設定部102)とを少なくとも備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム、画像形成装置の設定プログラムおよびプリンタドライバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、LAN等のネットワークに1または2以上の画像形成装置(プリンタ等)および情報処理装置(パーソナルコンピュータやサーバ等)が接続された画像形成システムにおいて、使用可能な画像形成装置あるいは所望の画像形成装置を検索したり、検索した画像形成装置にプリンタドライバ等を導入する技術が種々提案されている。
【0003】
また、プリンタドライバ等が導入された画像形成装置について、色設定、濃度設定、用紙設定、ヘッダおよびフッタの設定、余白設定およびスタンプ設定等の各種設定項目からなる印刷設定を行って、ユーザの所望の印刷条件で画像形成を行うようになっている。
【0004】
ところで、印刷設定は、設定する項目数が多く、設定作業が複雑な場合があり、不慣れなユーザにとっては負担となることがあった。また、不必要な設定を行ってしまい、所望の印刷結果が得られない場合もあった。
【0005】
そこで、このような印刷設定の負担を軽減する技術が種々提案されている。
【0006】
例えば、特開2004−192219号公報では、プリンタドライバの設定項目のうち、設定に不慣れなユーザの誤操作を防ぐため、設定に精通した管理者が設定を行い、変更を禁止(ロック)することで、複数のユーザ間で設定項目の一元管理を行う技術が提案されている。
【0007】
また、特開2006−221444号公報では、インストールするプリンタのIPアドレス、ドライバの印刷設定、ユーザ定義用紙情報、さらには用紙種類などの特徴に関する情報などを予め設定(カスタマイズ)しておき、その情報を利用してインストーラパッケージとして作成、保存することにより、煩雑な設定を簡略化する技術が提案されている。
【特許文献1】特開2004−192219号公報
【特許文献2】特開2006−221444号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、画像形成装置の設定に要する使用者の負担を軽減することのできる画像形成システム、画像形成装置の設定プログラムおよびプリンタドライバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る画像形成システムは、1または2以上の情報処理装置と、前記情報処理装置にネットワークを介して接続され、前記情報処理装置から送信される印刷情報に基づいて画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置に関する設定情報を格納する格納手段と、前記格納手段に格納されている何れかの前記画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出す書出手段と、該書出手段で書き出された前記設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置で読み込む読込手段と、該読込手段で読み込んだ前記設定情報を変更する設定変更手段とを少なくとも備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明に係る画像形成システムは、請求項1に記載の発明について、前記画像形成装置の使用者毎に、前記設定変更手段による前記設定情報の変更の可否を設定する設定手段をさらに備えることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明に係る画像形成システムは、請求項1または請求項2の何れかに記載の発明について、前記読込手段は、複数の画像形成装置に関する設定情報を読み込むことを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明に係る画像形成システムは、請求項1または請求項2の何れかに記載の発明について、前記読込手段は、予め設定される条件に従って、複数の画像形成装置に関する設定情報を読み込むことを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明に係る画像形成システムは、請求項3または請求項4の何れかに記載の発明について、前記画像形成装置に関する設定情報は、複数の設定項目を有し、前記読込手段で読み込まれた複数の画像形成装置に関する設定情報に基づいて、前記各設定項目毎に統計をとる統計手段をさらに備え、前記設定変更手段は、該統計手段による統計結果に基づいて前記設定情報を変更することを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明に係る画像形成システムは、請求項5に記載の発明について、前記統計手段による統計結果に基づいて、前記設定情報に係る複数の画像形成装置の互換性を判定する判定手段をさらに備えることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明に係る画像形成システムは、請求項1から請求項6の何れかに記載の発明について、前記設定情報は、DEVMODE形式で記述されることを特徴とする。
【0016】
請求項8の発明に係る画像形成システムは、請求項5から請求項7の何れかに記載の発明について、前記設定項目は、色設定、濃度設定、用紙設定、ヘッダおよびフッタの設定、余白設定およびスタンプ設定の何れかを含むことを特徴とする。
【0017】
請求項9の発明に係る画像形成装置の設定プログラムは、画像形成装置に関する設定情報を格納する格納処理過程と、格納されている何れかの前記画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出す書出処理過程と、書き出された前記設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置に読み込む読込処理過程と、読み込んだ前記設定情報を変更する変更処理過程とを演算手段に実行させることを特徴とする。
【0018】
請求項10の発明に係る画像形成装置のプリンタドライバは、画像形成装置に関する設定情報を格納する格納処理過程と、格納されている何れかの前記画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出す書出処理過程と、書き出された前記設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置に読み込む読込処理過程と、読み込んだ前記設定情報を変更する変更処理過程とを少なくとも有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
【0020】
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、何れかの画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出し、その設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置で読み込んでいるので、画像形成装置の設定に要する使用者の負担を軽減することができるという効果がある。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像形成装置の使用者毎に設定情報の変更の可否を設定しているので、設定誤り等を低減して利便性を向上させることができる。
【0022】
請求項3に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、1または2以上の画像形成装置に関する設定情報を読み込んでいるので、種々の設定に対応して利便性を向上させることができる。
【0023】
請求項4に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、予め設定される条件に従って1または2以上の画像形成装置に関する設定情報を読み込んでいるので、種々の条件や設定に対応して利便性を一層向上させることができる。
【0024】
請求項5に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、統計結果に基づいて設定情報を変更しているので、一般的な設定を効率的に行うことができる。
【0025】
請求項6に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、統計結果に基づいて1または2以上の画像形成装置の互換性を判定しているので、同機種の画像形成装置が存在しない場合に対応して利便性を向上させることができる。
【0026】
請求項7に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、設定情報はDEVMODE形式で記述されているので、汎用性を高めて利便性を向上させることができる。
【0027】
請求項8に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、多様な設定に対応して利便性を向上させることができる。
【0028】
請求項9に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、何れかの画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出し、その設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置で読み込んでいるので、画像形成装置の設定に要する使用者の負担を軽減することができるという効果がある。
【0029】
請求項10に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、何れかの画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出し、その設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置で読み込んでいるので、画像形成装置の設定に要する使用者の負担を軽減することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の一例としての実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
【0031】
(第1の実施の形態)
【0032】
図1から図6を参照して、本発明についての第1の実施の形態に係る画像形成システムS1について説明する。
【0033】
図1に示すように、第1の実施の形態に係る画像形成システムS1は、LANやインターネット等のネットワークNを介して、プリンタPR1(画像形成装置の一例)と、クライアントとしての3台の情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ等)PC1〜PC3とが接続されて構成されている。
【0034】
なお、画像形成システムS1におけるプリンタおよびクライアントの接続数は、任意の台数としても良い。
【0035】
また、各クライアントPC1〜PC3およびプリンタPR1は、ネットワークNへの接続可能なネットワーク接続装置やネットワークインターフェイス等を備え、所定のIPアドレスが付与されている。
【0036】
次に、図1および図2を参照して、クライアントPC1の構成について説明する。
【0037】
なお、クライアントPC1は、パーソナルコンピュータ等で構成され、後述する各部は、パーソナルコンピュータ等が備えるCPU、メモリ、ハードディスク装置、ネットワークボード等およびハードディスク装置等に格納されるソフトウェアで実現される。
【0038】
また、特に限定されないが、本実施の形態においては、少なくともクライアントPC1とPC2は、同一の構成を備えているものとする。
【0039】
クライアントPC1は、各種演算処理を行う演算手段(CPU等)100と、プリンタドライバ等のインストール(導入)を行うインストーラ部101と、例えばインストーラ部101内にモジュールとして設けられてプリンタPR1に関する印刷設定情報(画像形成装置に関する設定情報の一例)をネットワークNを介して読み込むインポート部103(読込手段の一例)と、読み込まれた印刷設定情報をユーザに対応する設定に変更するカスタム設定部102(設定変更手段の一例)と、プリンタドライバを格納するプリンタドライバ格納部105と、例えばプリンタドライバ格納部105内にモジュールとして設けられて、読み込まれた印刷設定情報の設定を変更する設定変更部106と、印刷設定情報のユーザによる変更の可否を設定する変更可否設定部150(設定手段の一例)と、印刷設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出すエクスポート部107(書出手段の一例)とを少なくとも備えている。
【0040】
なお、特には限定されないが、本実施の形態において印刷設定情報は、DEVMODE形式で記述される。
【0041】
ここで、DEVMODEとは、デバイス、ここでは、プリンタPR1に設定可能な設定情報の構造体(OS(例えば、Windows(マイクロソフト社の登録商標)等)が提供するデータ構造体)をいう。この構造体には、基本部分と、拡張部分がある。この基本部分のデータ構造は一般に公開されているため、基本部分は、テキスト化して可視的にプログラミングすることも可能である。
【0042】
そして、拡張部分とは、各社が機能を比較的自由に拡張可能なフィールドである。
【0043】
例えば、拡張部分のうち、自社開発の部分などの予めデータ構造の定義を入手可能な部分は、データ構造ツールで解析することにより、DEVMODEの拡張部分の中身を知ることができる。
【0044】
このDEVMODEにより、プリンタPR1が使用可能な機能、レイアウト設定、仕上げ設定、給紙設定、排紙設定,印字品質設定等の仮想プリンタの関するデフォルトの動作条件を含む各種設定を行うことができる。
【0045】
本実施の形態では、DEVMODEにより、色設定、濃度設定、用紙設定、ヘッダおよびフッタの設定、余白設定およびスタンプ設定の何れかを含む設定項目を設定することができるものとする。
【0046】
次に、プリンタPR1の構成について簡単に説明する。なお、プリンタエンジン等、本発明と関連性の低い構成については省略する。
【0047】
プリンタPR1は、クライアントPC1〜PC3で設定された印刷設定情報を格納する印刷設定情報格納部501〜503を少なくとも備えている。
【0048】
なお、印刷設定情報は、上記のようにプリンタPR1の印刷設定情報格納部501〜503に格納する以外に、ネットワークNに接続されるサーバに格納したり、各クライアントPC1〜PC3が備えるハードディスク装置等に格納させるようにしてもよい。
【0049】
次に、図3のフローチャートを参照して、クライアントPC1のカスタム設定部102で実行される設定処理の処理手順について説明する。
【0050】
なお、クライアントPC1〜PC3には、既にプリンタPR1のプリンタドライバ等がインストールされ、そのプリンタドライバの設定内容はプリンタPR1内の印刷設定情報格納部501〜503にカスタム設定として保存されているものとする。
【0051】
また、特には限定されないが、カスタム設定としては、例えば表1に示すような設定項目、パラメータ値等が考えられる。
【表1】
【0052】
この処理が開始されると、まずステップS101でカスタマイズ設定(印刷設定情報)をインポートするか否かが判定され、「No」の場合には処理を終了し、「Yes」の場合にはステップS102に移行する。
【0053】
ステップS102では、カスタマイズ設定を変更するなどして特定させてステップS103に移行し、設定変更部106でカスタマイズ設定に基づいて印刷設定情報(DEVMODE)を更新して処理を終了する。
【0054】
これにより、プリンタドライバのインストール時に、既にプリンタPR1を使用している他の複数ユーザの設定値をインポートすることができ、設定に要するユーザの負担が軽減される。
【0055】
なお、図3の例では、唯一特定のインポートを行う場合を示すが、インポートの方法については、予めグルーピングされた特定のグループのカスタマイズ設定のみをインポートしたり、選択された複数のユーザあるいはグループの情報をインポートしたりすることも考えられる。
【0056】
次に、図4のフローチャートを参照して、設定変更部106および変更可否設定部150で実行されるDEVEMODE変更処理の処理手順について説明する。
【0057】
まず、ステップS201では、プリンタドライバの設定をすべく、DEVMODEの全ての項目について処理したか否かを判断する。
【0058】
そして、「Yes」の場合には処理を終了し、「No」の場合にはステップS202に移行して、次にDEVMODEに設定する項目1つ1つについて、インポートした対象となる設定のそれぞれのパラメータ(設定情報)について、それが固定されるか否かを判定する。
【0059】
判定結果が「Yes」の場合には、ステップS203に移行して、設定項目を変更不可(即ち、設定値が指定されたパラメータにより固定化され、印刷動作を行う過程でユーザがその値を変更することを不可)とし、ステップS204でDEVMODEをインポートしたパラメータ(設定情報)に従って変更した後に、処理を終了する。
【0060】
一方、ステップS202で「No」と判定された場合には、ステップS205に移行して、DEVMODEに項目を変更可能として記憶し、ステップS204でDEVMODEをインポートしたパラメータ(設定情報)に従って変更した後に、処理を終了する。
【0061】
これにより、ユーザ毎に設定情報の変更の可否を設定でき、設定誤り等を低減して利便性が向上される。
【0062】
次に、図5のフローチャートを参照して、画像形成システムで実行される印刷処理の処理手順について説明する。
【0063】
まず、ユーザから印刷指示がかかると、プリンタドライバが呼び出され、ユーザは必要に応じてプリンタドライバのユーザインターフェイスから設定変更を行う。
【0064】
そして、ステップS301では、ユーザの変更指示において、その変更指示のあった設定項目がユーザにより変更可能な項目であるか否かが判定される。
【0065】
なお、判定には、予めインポートしたカスタム設定値の中にある「パラメータを固定するか否か」の情報を使用して行うことができる。
【0066】
変更可能で「パラメータを固定しない」(「Yes」と判定)場合には、ステップS302に移行して、DEVMODEをユーザ指示のパラメータに変更し、ステップS305に移行して、印刷を実行して処理を終了する。
【0067】
一方、ステップS301で、「No」(即ち、変更不可である)と判定された場合には、ステップS303に移行して、ユーザに「この項目は変更が不可能である」旨を表示して報知し、ステップS304でDEVMODEは予めインポートしたカスタム設定値(カスタムデフォルト値)のままとし、ステップS305に移行して、印刷を実行して処理を終了する。
【0068】
これにより、ユーザ毎に設定情報の変更の可否が判定され、印刷制限が施される。
【0069】
次に、図6のフローチャートを参照して、エクスポート部107で実行されるエクスポート処理の処理手順について説明する。
【0070】
この処理が開始されると、ステップS401で、プリンタドライバの各種設定をエクスポートするか否かが判定される。
【0071】
そして、「No」の場合には処理を終了し、「Yes」の場合(エクスポートすると判断した場合)には、ステップS402に移行して、そのプリンタドライバの各種設定をカスタマイズ設定としてエクスポートする。
【0072】
なお、カスタマイズ設定は、各種設定のパラメータの他に、そのパラメータを固定するか否かという情報を含む。
【0073】
その際、ここでは、デバイス(プリンタPR1)にエクスポートする形式を取っているが、例えば、ネットワークNに接続されるプリンタサーバにエクスポートしたり、単に自分のパーソナルコンピュータ内にエクスポートしたりすることも考えられる。
【0074】
また、エクスポートするタイミングもプリンタドライバのユーザインターフェイス上の特定のボタンを操作して、エクスポート処理を起動させる方式や、そのプリンタドライバが使用される際に、毎回あるいは所定回数毎(例えば5回に1回など)に自動的にエクスポート処理を実行する方式も考えられる。
【0075】
(第2の実施の形態)
【0076】
図7から図10を参照して、本発明についての第2の実施の形態に係る画像形成システムS2について説明する。
【0077】
図7に示すように、第2の実施の形態に係る画像形成システムS2は、LANやインターネット等のネットワークNを介して、2台のプリンタPR1、PR2(画像形成装置の一例)と、クライアントとしての3台の情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ等)PC11〜PC13とが接続されて構成されている。
【0078】
なお、画像形成システムS1におけるプリンタおよびクライアントの接続数は、任意の台数としても良い。
【0079】
また、各クライアントPC11〜PC13およびプリンタPR1、PR2は、ネットワークNへの接続可能なネットワーク接続装置やネットワークインターフェイス等を備え、所定のIPアドレスが付与されている。
【0080】
次に、図7および図8を参照して、クライアントPC11の構成について説明する。
【0081】
なお、第1の実施の形態に係る画像形成システムS1におけるクライアントPC1(PC2)と同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
【0082】
また、クライアントPC11は、パーソナルコンピュータ等で構成され、後述する各部は、パーソナルコンピュータ等が備えるCPU、メモリ、ハードディスク装置、ネットワークボード等およびハードディスク装置等に格納されるソフトウェアで実現される。
【0083】
また、特に限定されないが、本実施の形態においては、少なくともクライアントPC11とPC12は、同一の構成を備えているものとする。
【0084】
クライアントPC11(PC12)が、第1の実施の形態に係る画像形成システムS1におけるクライアントPC1(PC2)と異なる点は、カスタム設定部102のモジュールとして、インポート部103で読み込まれた複数のプリンタPR1、PR2に関する設定情報に基づいて、各設定項目(パラメータ)毎に統計をとる統計部200(統計手段の一例)と、統計部200による統計結果に基づいて設定情報に係る複数のプリンタPR1、PR2の互換性を判定する互換性判定部201(判定手段の一例)とを備えている点である。
【0085】
なお、特には限定されないが、本実施の形態において印刷設定情報は、第1の実施の形態に係る画像形成システムS1と同様に、DEVMODE形式で記述される。
【0086】
また、プリンタPR1、PR2の構成は、第1の実施の形態に係る画像形成システムS1におけるプリンタPR1と同様である。
【0087】
なお、印刷設定情報は、プリンタPR1、PR2の印刷設定情報格納部501〜503に格納する以外に、ネットワークNに接続されるサーバに格納したり、各クライアントPC11〜PC13が備えるハードディスク装置等に格納させるようにしてもよい。
【0088】
次に、図9のフローチャートを参照して、クライアントPC1のカスタム設定部102および統計部200等で実行されるDEVMODE更新処理の処理手順について説明する。
【0089】
なお、クライアントPC11〜PC13には、既にプリンタPR1のプリンタドライバ等がインストールされ、そのプリンタドライバの設定内容はプリンタPR1、PR2内の印刷設定情報格納部501〜503にカスタム設定として保存されているものとする。
【0090】
また、特には限定されないが、カスタム設定としては、例えば前出の表1に示すような設定項目、パラメータ値等が考えられる。
【0091】
この処理が開始されると、まずステップS301でカスタマイズ設定(印刷設定情報)をインポートするか否かが判定され、「No」の場合には処理を終了し、「Yes」の場合にはステップS302に移行する。
【0092】
ステップS302では、カスタマイズ設定(印刷設定情報)の統計を取るか否かが判定され、「No」の場合にはステップS307に移行して、カスタマイズ設定(印刷設定情報)を特定させてからステップS306に移行する。
【0093】
また、「Yes」の場合にはステップS303に移行して、カスタマイズ設定(印刷設定情報)があるか否かが判定される。
【0094】
そして、「No」の場合にはステップS305に移行して、カスタマイズ設定(印刷設定情報)の統計を取ってからステップS306に移行する。
【0095】
ステップS306では、カスタマイズ設定に基づいて印刷設定情報(DEVMODE)を更新して処理を終了する。
【0096】
このように、統計を取らない場合は、カスタマイズ設定を特定させ、カスタマイズ設定の存在する数だけインポートを行う。
【0097】
図9の例では、存在する数すべてのインポートを行うが、インポートの方法については、予めグルーピングされた特定のグループのカスタマイズ設定のみをインポートしたり、選択された複数のユーザあるいはグループの情報をインポートしたりすることも考えられる。
【0098】
次に、図10のフローチャートを参照して、統計部200で実行される統計処理の処理手順について説明する。
【0099】
ステップS401では、新規項目か否かが判定され、「Yes」の場合にはステップS403に移行し、「No」の場合にはステップS402に移行する。
【0100】
ステップS402では、カスタマイズ項目を保存してからステップS403に移行する。
【0101】
ステップS403では、カスタマイズパラメータを保存してからステップS404に移行する。
【0102】
ステップS404では、カスタマイズ項目の全てを処理したか否かが判定され、「Yes」の場合にはステップS405に移行し、「No」の場合にはステップS401に戻る。
【0103】
ステップS405では、項目ごとの合計をカウントしてステップS406に移行する。
【0104】
ステップS406では、最も多いパラメータを標準設定したあと、ステップS407に移行する。
【0105】
ステップS407では、カスタマイズ項目の全てについて処理したか否かが判定され、「Yes」の場合には処理を終了し、「No」の場合にはステップS405に戻る。
【0106】
これにより、統計部200では、インポートしたすべてのカスタマイズ設定について、カスタマイズが施されている項目を検索し、まず統計を行うためのデータの分類が行われる。
【0107】
そして、すべての処理が終了するまで、項目別にカスタマイズのパラメータが順次保存される。
【0108】
なお、保存していく過程で、ユーザあるいはグループによるパラメータ保存値の重み付けや、ユーザ定義のサイズ用紙の定義やウォーターマークの登録などは、統計を取らずにすべての項目をインポートするなど項目ごとの調整も考えられる。
【0109】
そして、項目すべて処理が終了したら、項目ごとの合計をカウントし、最も多かったパラメータが標準設定として登録される。
【0110】
従って、プリンタPR1、PR2について、一般的な設定を効率的に取り入れることができる。
【0111】
また、ユーザあるいはグループによるパラメータ保存値の重み付け等に基づいて、プリンタPR1、PR2の互換性を判定するようにしてもよい。これにより、同機種のプリンタが存在しない場合に対応して利便性が向上される。
【0112】
なお、エクスポート部107で実行されるエクスポート処理は、第1の実施の形態に係る画像形成システムS1における図6のフローチャートに示す処理と同様である。
【0113】
また、本実施の形態では、デバイス(プリンタPR11、PR12)にエクスポートする形式を取っているが、例えば、ネットワークNに接続されるプリンタサーバにエクスポートしたり、単に自分のパーソナルコンピュータ内にエクスポートしたりすることも考えられる。
【0114】
また、エクスポートするタイミングもプリンタドライバのユーザインターフェイス上の特定のボタンを操作して、エクスポート処理を起動させる方式や、そのプリンタドライバが使用される際に、毎回あるいは所定回数毎(例えば5回に1回など)に自動的にエクスポート処理を実行する方式も考えられる。
【0115】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0116】
また、プログラムを用いる場合には、ネットワークを介して提供し、或いはCD−ROM等の記録媒体に格納して提供することが可能である。
【0117】
即ち、画像処理プログラムを含む所定のプログラムを記録媒体としてのハードディスク等の記憶装置に記録する場合に限らず、当該所定のプログラムを次のようにして提供することも可能である。
【0118】
例えば、所定のプログラムをROMに格納しておき、CPUが、この所定のプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしてもよい。
【0119】
また、上記所定のプログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布するようにしてもよい。
【0120】
さらには、画像処理装置等を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータと接続するようにし、サーバ装置あるいはホストコンピュータから上記所定のプログラムをダウンロードした後、この所定のプログラムを実行するようにしてもよい。この場合、この所定のプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記録媒体)が挙げられる。
【産業上の利用可能性】
【0121】
本発明による画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の設定プログラムおよびプリンタドライバは、複写装置、レーザプリンタ、フルカラープリンタ、複合機、ファクシミリ装置等に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成システムS1の構成を示す概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る画像形成システムS1の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】DEVMODE変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】エクスポート処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態に係る画像形成システムS2の構成を示す概略構成図である。
【図8】第2の実施の形態に係る画像形成システムS2の構成を示す機能ブロック図である。
【図9】DEVMODE変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】統計処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0123】
S1、S2 画像形成システム
PR1、PR2 画像形成装置
PC1〜PC3 情報処理装置
101 インストーラ部
102 カスタム設定部
103 インポート部
105 プリンタドライバ格納部
106 設定変更部
107 エクスポート部
150 変更可否設定部
200 統計部
201 互換性判定部
501〜503 印刷設定情報格納部
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システム、画像形成装置の設定プログラムおよびプリンタドライバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、LAN等のネットワークに1または2以上の画像形成装置(プリンタ等)および情報処理装置(パーソナルコンピュータやサーバ等)が接続された画像形成システムにおいて、使用可能な画像形成装置あるいは所望の画像形成装置を検索したり、検索した画像形成装置にプリンタドライバ等を導入する技術が種々提案されている。
【0003】
また、プリンタドライバ等が導入された画像形成装置について、色設定、濃度設定、用紙設定、ヘッダおよびフッタの設定、余白設定およびスタンプ設定等の各種設定項目からなる印刷設定を行って、ユーザの所望の印刷条件で画像形成を行うようになっている。
【0004】
ところで、印刷設定は、設定する項目数が多く、設定作業が複雑な場合があり、不慣れなユーザにとっては負担となることがあった。また、不必要な設定を行ってしまい、所望の印刷結果が得られない場合もあった。
【0005】
そこで、このような印刷設定の負担を軽減する技術が種々提案されている。
【0006】
例えば、特開2004−192219号公報では、プリンタドライバの設定項目のうち、設定に不慣れなユーザの誤操作を防ぐため、設定に精通した管理者が設定を行い、変更を禁止(ロック)することで、複数のユーザ間で設定項目の一元管理を行う技術が提案されている。
【0007】
また、特開2006−221444号公報では、インストールするプリンタのIPアドレス、ドライバの印刷設定、ユーザ定義用紙情報、さらには用紙種類などの特徴に関する情報などを予め設定(カスタマイズ)しておき、その情報を利用してインストーラパッケージとして作成、保存することにより、煩雑な設定を簡略化する技術が提案されている。
【特許文献1】特開2004−192219号公報
【特許文献2】特開2006−221444号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、画像形成装置の設定に要する使用者の負担を軽減することのできる画像形成システム、画像形成装置の設定プログラムおよびプリンタドライバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る画像形成システムは、1または2以上の情報処理装置と、前記情報処理装置にネットワークを介して接続され、前記情報処理装置から送信される印刷情報に基づいて画像を形成する画像形成装置と、前記画像形成装置に関する設定情報を格納する格納手段と、前記格納手段に格納されている何れかの前記画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出す書出手段と、該書出手段で書き出された前記設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置で読み込む読込手段と、該読込手段で読み込んだ前記設定情報を変更する設定変更手段とを少なくとも備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明に係る画像形成システムは、請求項1に記載の発明について、前記画像形成装置の使用者毎に、前記設定変更手段による前記設定情報の変更の可否を設定する設定手段をさらに備えることを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明に係る画像形成システムは、請求項1または請求項2の何れかに記載の発明について、前記読込手段は、複数の画像形成装置に関する設定情報を読み込むことを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明に係る画像形成システムは、請求項1または請求項2の何れかに記載の発明について、前記読込手段は、予め設定される条件に従って、複数の画像形成装置に関する設定情報を読み込むことを特徴とする。
【0013】
請求項5の発明に係る画像形成システムは、請求項3または請求項4の何れかに記載の発明について、前記画像形成装置に関する設定情報は、複数の設定項目を有し、前記読込手段で読み込まれた複数の画像形成装置に関する設定情報に基づいて、前記各設定項目毎に統計をとる統計手段をさらに備え、前記設定変更手段は、該統計手段による統計結果に基づいて前記設定情報を変更することを特徴とする。
【0014】
請求項6の発明に係る画像形成システムは、請求項5に記載の発明について、前記統計手段による統計結果に基づいて、前記設定情報に係る複数の画像形成装置の互換性を判定する判定手段をさらに備えることを特徴とする。
【0015】
請求項7の発明に係る画像形成システムは、請求項1から請求項6の何れかに記載の発明について、前記設定情報は、DEVMODE形式で記述されることを特徴とする。
【0016】
請求項8の発明に係る画像形成システムは、請求項5から請求項7の何れかに記載の発明について、前記設定項目は、色設定、濃度設定、用紙設定、ヘッダおよびフッタの設定、余白設定およびスタンプ設定の何れかを含むことを特徴とする。
【0017】
請求項9の発明に係る画像形成装置の設定プログラムは、画像形成装置に関する設定情報を格納する格納処理過程と、格納されている何れかの前記画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出す書出処理過程と、書き出された前記設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置に読み込む読込処理過程と、読み込んだ前記設定情報を変更する変更処理過程とを演算手段に実行させることを特徴とする。
【0018】
請求項10の発明に係る画像形成装置のプリンタドライバは、画像形成装置に関する設定情報を格納する格納処理過程と、格納されている何れかの前記画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出す書出処理過程と、書き出された前記設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置に読み込む読込処理過程と、読み込んだ前記設定情報を変更する変更処理過程とを少なくとも有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
【0020】
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、何れかの画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出し、その設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置で読み込んでいるので、画像形成装置の設定に要する使用者の負担を軽減することができるという効果がある。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、画像形成装置の使用者毎に設定情報の変更の可否を設定しているので、設定誤り等を低減して利便性を向上させることができる。
【0022】
請求項3に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、1または2以上の画像形成装置に関する設定情報を読み込んでいるので、種々の設定に対応して利便性を向上させることができる。
【0023】
請求項4に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、予め設定される条件に従って1または2以上の画像形成装置に関する設定情報を読み込んでいるので、種々の条件や設定に対応して利便性を一層向上させることができる。
【0024】
請求項5に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、統計結果に基づいて設定情報を変更しているので、一般的な設定を効率的に行うことができる。
【0025】
請求項6に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、統計結果に基づいて1または2以上の画像形成装置の互換性を判定しているので、同機種の画像形成装置が存在しない場合に対応して利便性を向上させることができる。
【0026】
請求項7に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、設定情報はDEVMODE形式で記述されているので、汎用性を高めて利便性を向上させることができる。
【0027】
請求項8に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、多様な設定に対応して利便性を向上させることができる。
【0028】
請求項9に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、何れかの画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出し、その設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置で読み込んでいるので、画像形成装置の設定に要する使用者の負担を軽減することができるという効果がある。
【0029】
請求項10に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、何れかの画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出し、その設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置で読み込んでいるので、画像形成装置の設定に要する使用者の負担を軽減することができるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下、本発明の一例としての実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
【0031】
(第1の実施の形態)
【0032】
図1から図6を参照して、本発明についての第1の実施の形態に係る画像形成システムS1について説明する。
【0033】
図1に示すように、第1の実施の形態に係る画像形成システムS1は、LANやインターネット等のネットワークNを介して、プリンタPR1(画像形成装置の一例)と、クライアントとしての3台の情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ等)PC1〜PC3とが接続されて構成されている。
【0034】
なお、画像形成システムS1におけるプリンタおよびクライアントの接続数は、任意の台数としても良い。
【0035】
また、各クライアントPC1〜PC3およびプリンタPR1は、ネットワークNへの接続可能なネットワーク接続装置やネットワークインターフェイス等を備え、所定のIPアドレスが付与されている。
【0036】
次に、図1および図2を参照して、クライアントPC1の構成について説明する。
【0037】
なお、クライアントPC1は、パーソナルコンピュータ等で構成され、後述する各部は、パーソナルコンピュータ等が備えるCPU、メモリ、ハードディスク装置、ネットワークボード等およびハードディスク装置等に格納されるソフトウェアで実現される。
【0038】
また、特に限定されないが、本実施の形態においては、少なくともクライアントPC1とPC2は、同一の構成を備えているものとする。
【0039】
クライアントPC1は、各種演算処理を行う演算手段(CPU等)100と、プリンタドライバ等のインストール(導入)を行うインストーラ部101と、例えばインストーラ部101内にモジュールとして設けられてプリンタPR1に関する印刷設定情報(画像形成装置に関する設定情報の一例)をネットワークNを介して読み込むインポート部103(読込手段の一例)と、読み込まれた印刷設定情報をユーザに対応する設定に変更するカスタム設定部102(設定変更手段の一例)と、プリンタドライバを格納するプリンタドライバ格納部105と、例えばプリンタドライバ格納部105内にモジュールとして設けられて、読み込まれた印刷設定情報の設定を変更する設定変更部106と、印刷設定情報のユーザによる変更の可否を設定する変更可否設定部150(設定手段の一例)と、印刷設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出すエクスポート部107(書出手段の一例)とを少なくとも備えている。
【0040】
なお、特には限定されないが、本実施の形態において印刷設定情報は、DEVMODE形式で記述される。
【0041】
ここで、DEVMODEとは、デバイス、ここでは、プリンタPR1に設定可能な設定情報の構造体(OS(例えば、Windows(マイクロソフト社の登録商標)等)が提供するデータ構造体)をいう。この構造体には、基本部分と、拡張部分がある。この基本部分のデータ構造は一般に公開されているため、基本部分は、テキスト化して可視的にプログラミングすることも可能である。
【0042】
そして、拡張部分とは、各社が機能を比較的自由に拡張可能なフィールドである。
【0043】
例えば、拡張部分のうち、自社開発の部分などの予めデータ構造の定義を入手可能な部分は、データ構造ツールで解析することにより、DEVMODEの拡張部分の中身を知ることができる。
【0044】
このDEVMODEにより、プリンタPR1が使用可能な機能、レイアウト設定、仕上げ設定、給紙設定、排紙設定,印字品質設定等の仮想プリンタの関するデフォルトの動作条件を含む各種設定を行うことができる。
【0045】
本実施の形態では、DEVMODEにより、色設定、濃度設定、用紙設定、ヘッダおよびフッタの設定、余白設定およびスタンプ設定の何れかを含む設定項目を設定することができるものとする。
【0046】
次に、プリンタPR1の構成について簡単に説明する。なお、プリンタエンジン等、本発明と関連性の低い構成については省略する。
【0047】
プリンタPR1は、クライアントPC1〜PC3で設定された印刷設定情報を格納する印刷設定情報格納部501〜503を少なくとも備えている。
【0048】
なお、印刷設定情報は、上記のようにプリンタPR1の印刷設定情報格納部501〜503に格納する以外に、ネットワークNに接続されるサーバに格納したり、各クライアントPC1〜PC3が備えるハードディスク装置等に格納させるようにしてもよい。
【0049】
次に、図3のフローチャートを参照して、クライアントPC1のカスタム設定部102で実行される設定処理の処理手順について説明する。
【0050】
なお、クライアントPC1〜PC3には、既にプリンタPR1のプリンタドライバ等がインストールされ、そのプリンタドライバの設定内容はプリンタPR1内の印刷設定情報格納部501〜503にカスタム設定として保存されているものとする。
【0051】
また、特には限定されないが、カスタム設定としては、例えば表1に示すような設定項目、パラメータ値等が考えられる。
【表1】
【0052】
この処理が開始されると、まずステップS101でカスタマイズ設定(印刷設定情報)をインポートするか否かが判定され、「No」の場合には処理を終了し、「Yes」の場合にはステップS102に移行する。
【0053】
ステップS102では、カスタマイズ設定を変更するなどして特定させてステップS103に移行し、設定変更部106でカスタマイズ設定に基づいて印刷設定情報(DEVMODE)を更新して処理を終了する。
【0054】
これにより、プリンタドライバのインストール時に、既にプリンタPR1を使用している他の複数ユーザの設定値をインポートすることができ、設定に要するユーザの負担が軽減される。
【0055】
なお、図3の例では、唯一特定のインポートを行う場合を示すが、インポートの方法については、予めグルーピングされた特定のグループのカスタマイズ設定のみをインポートしたり、選択された複数のユーザあるいはグループの情報をインポートしたりすることも考えられる。
【0056】
次に、図4のフローチャートを参照して、設定変更部106および変更可否設定部150で実行されるDEVEMODE変更処理の処理手順について説明する。
【0057】
まず、ステップS201では、プリンタドライバの設定をすべく、DEVMODEの全ての項目について処理したか否かを判断する。
【0058】
そして、「Yes」の場合には処理を終了し、「No」の場合にはステップS202に移行して、次にDEVMODEに設定する項目1つ1つについて、インポートした対象となる設定のそれぞれのパラメータ(設定情報)について、それが固定されるか否かを判定する。
【0059】
判定結果が「Yes」の場合には、ステップS203に移行して、設定項目を変更不可(即ち、設定値が指定されたパラメータにより固定化され、印刷動作を行う過程でユーザがその値を変更することを不可)とし、ステップS204でDEVMODEをインポートしたパラメータ(設定情報)に従って変更した後に、処理を終了する。
【0060】
一方、ステップS202で「No」と判定された場合には、ステップS205に移行して、DEVMODEに項目を変更可能として記憶し、ステップS204でDEVMODEをインポートしたパラメータ(設定情報)に従って変更した後に、処理を終了する。
【0061】
これにより、ユーザ毎に設定情報の変更の可否を設定でき、設定誤り等を低減して利便性が向上される。
【0062】
次に、図5のフローチャートを参照して、画像形成システムで実行される印刷処理の処理手順について説明する。
【0063】
まず、ユーザから印刷指示がかかると、プリンタドライバが呼び出され、ユーザは必要に応じてプリンタドライバのユーザインターフェイスから設定変更を行う。
【0064】
そして、ステップS301では、ユーザの変更指示において、その変更指示のあった設定項目がユーザにより変更可能な項目であるか否かが判定される。
【0065】
なお、判定には、予めインポートしたカスタム設定値の中にある「パラメータを固定するか否か」の情報を使用して行うことができる。
【0066】
変更可能で「パラメータを固定しない」(「Yes」と判定)場合には、ステップS302に移行して、DEVMODEをユーザ指示のパラメータに変更し、ステップS305に移行して、印刷を実行して処理を終了する。
【0067】
一方、ステップS301で、「No」(即ち、変更不可である)と判定された場合には、ステップS303に移行して、ユーザに「この項目は変更が不可能である」旨を表示して報知し、ステップS304でDEVMODEは予めインポートしたカスタム設定値(カスタムデフォルト値)のままとし、ステップS305に移行して、印刷を実行して処理を終了する。
【0068】
これにより、ユーザ毎に設定情報の変更の可否が判定され、印刷制限が施される。
【0069】
次に、図6のフローチャートを参照して、エクスポート部107で実行されるエクスポート処理の処理手順について説明する。
【0070】
この処理が開始されると、ステップS401で、プリンタドライバの各種設定をエクスポートするか否かが判定される。
【0071】
そして、「No」の場合には処理を終了し、「Yes」の場合(エクスポートすると判断した場合)には、ステップS402に移行して、そのプリンタドライバの各種設定をカスタマイズ設定としてエクスポートする。
【0072】
なお、カスタマイズ設定は、各種設定のパラメータの他に、そのパラメータを固定するか否かという情報を含む。
【0073】
その際、ここでは、デバイス(プリンタPR1)にエクスポートする形式を取っているが、例えば、ネットワークNに接続されるプリンタサーバにエクスポートしたり、単に自分のパーソナルコンピュータ内にエクスポートしたりすることも考えられる。
【0074】
また、エクスポートするタイミングもプリンタドライバのユーザインターフェイス上の特定のボタンを操作して、エクスポート処理を起動させる方式や、そのプリンタドライバが使用される際に、毎回あるいは所定回数毎(例えば5回に1回など)に自動的にエクスポート処理を実行する方式も考えられる。
【0075】
(第2の実施の形態)
【0076】
図7から図10を参照して、本発明についての第2の実施の形態に係る画像形成システムS2について説明する。
【0077】
図7に示すように、第2の実施の形態に係る画像形成システムS2は、LANやインターネット等のネットワークNを介して、2台のプリンタPR1、PR2(画像形成装置の一例)と、クライアントとしての3台の情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ等)PC11〜PC13とが接続されて構成されている。
【0078】
なお、画像形成システムS1におけるプリンタおよびクライアントの接続数は、任意の台数としても良い。
【0079】
また、各クライアントPC11〜PC13およびプリンタPR1、PR2は、ネットワークNへの接続可能なネットワーク接続装置やネットワークインターフェイス等を備え、所定のIPアドレスが付与されている。
【0080】
次に、図7および図8を参照して、クライアントPC11の構成について説明する。
【0081】
なお、第1の実施の形態に係る画像形成システムS1におけるクライアントPC1(PC2)と同様の構成については同一符号を付して説明を省略する。
【0082】
また、クライアントPC11は、パーソナルコンピュータ等で構成され、後述する各部は、パーソナルコンピュータ等が備えるCPU、メモリ、ハードディスク装置、ネットワークボード等およびハードディスク装置等に格納されるソフトウェアで実現される。
【0083】
また、特に限定されないが、本実施の形態においては、少なくともクライアントPC11とPC12は、同一の構成を備えているものとする。
【0084】
クライアントPC11(PC12)が、第1の実施の形態に係る画像形成システムS1におけるクライアントPC1(PC2)と異なる点は、カスタム設定部102のモジュールとして、インポート部103で読み込まれた複数のプリンタPR1、PR2に関する設定情報に基づいて、各設定項目(パラメータ)毎に統計をとる統計部200(統計手段の一例)と、統計部200による統計結果に基づいて設定情報に係る複数のプリンタPR1、PR2の互換性を判定する互換性判定部201(判定手段の一例)とを備えている点である。
【0085】
なお、特には限定されないが、本実施の形態において印刷設定情報は、第1の実施の形態に係る画像形成システムS1と同様に、DEVMODE形式で記述される。
【0086】
また、プリンタPR1、PR2の構成は、第1の実施の形態に係る画像形成システムS1におけるプリンタPR1と同様である。
【0087】
なお、印刷設定情報は、プリンタPR1、PR2の印刷設定情報格納部501〜503に格納する以外に、ネットワークNに接続されるサーバに格納したり、各クライアントPC11〜PC13が備えるハードディスク装置等に格納させるようにしてもよい。
【0088】
次に、図9のフローチャートを参照して、クライアントPC1のカスタム設定部102および統計部200等で実行されるDEVMODE更新処理の処理手順について説明する。
【0089】
なお、クライアントPC11〜PC13には、既にプリンタPR1のプリンタドライバ等がインストールされ、そのプリンタドライバの設定内容はプリンタPR1、PR2内の印刷設定情報格納部501〜503にカスタム設定として保存されているものとする。
【0090】
また、特には限定されないが、カスタム設定としては、例えば前出の表1に示すような設定項目、パラメータ値等が考えられる。
【0091】
この処理が開始されると、まずステップS301でカスタマイズ設定(印刷設定情報)をインポートするか否かが判定され、「No」の場合には処理を終了し、「Yes」の場合にはステップS302に移行する。
【0092】
ステップS302では、カスタマイズ設定(印刷設定情報)の統計を取るか否かが判定され、「No」の場合にはステップS307に移行して、カスタマイズ設定(印刷設定情報)を特定させてからステップS306に移行する。
【0093】
また、「Yes」の場合にはステップS303に移行して、カスタマイズ設定(印刷設定情報)があるか否かが判定される。
【0094】
そして、「No」の場合にはステップS305に移行して、カスタマイズ設定(印刷設定情報)の統計を取ってからステップS306に移行する。
【0095】
ステップS306では、カスタマイズ設定に基づいて印刷設定情報(DEVMODE)を更新して処理を終了する。
【0096】
このように、統計を取らない場合は、カスタマイズ設定を特定させ、カスタマイズ設定の存在する数だけインポートを行う。
【0097】
図9の例では、存在する数すべてのインポートを行うが、インポートの方法については、予めグルーピングされた特定のグループのカスタマイズ設定のみをインポートしたり、選択された複数のユーザあるいはグループの情報をインポートしたりすることも考えられる。
【0098】
次に、図10のフローチャートを参照して、統計部200で実行される統計処理の処理手順について説明する。
【0099】
ステップS401では、新規項目か否かが判定され、「Yes」の場合にはステップS403に移行し、「No」の場合にはステップS402に移行する。
【0100】
ステップS402では、カスタマイズ項目を保存してからステップS403に移行する。
【0101】
ステップS403では、カスタマイズパラメータを保存してからステップS404に移行する。
【0102】
ステップS404では、カスタマイズ項目の全てを処理したか否かが判定され、「Yes」の場合にはステップS405に移行し、「No」の場合にはステップS401に戻る。
【0103】
ステップS405では、項目ごとの合計をカウントしてステップS406に移行する。
【0104】
ステップS406では、最も多いパラメータを標準設定したあと、ステップS407に移行する。
【0105】
ステップS407では、カスタマイズ項目の全てについて処理したか否かが判定され、「Yes」の場合には処理を終了し、「No」の場合にはステップS405に戻る。
【0106】
これにより、統計部200では、インポートしたすべてのカスタマイズ設定について、カスタマイズが施されている項目を検索し、まず統計を行うためのデータの分類が行われる。
【0107】
そして、すべての処理が終了するまで、項目別にカスタマイズのパラメータが順次保存される。
【0108】
なお、保存していく過程で、ユーザあるいはグループによるパラメータ保存値の重み付けや、ユーザ定義のサイズ用紙の定義やウォーターマークの登録などは、統計を取らずにすべての項目をインポートするなど項目ごとの調整も考えられる。
【0109】
そして、項目すべて処理が終了したら、項目ごとの合計をカウントし、最も多かったパラメータが標準設定として登録される。
【0110】
従って、プリンタPR1、PR2について、一般的な設定を効率的に取り入れることができる。
【0111】
また、ユーザあるいはグループによるパラメータ保存値の重み付け等に基づいて、プリンタPR1、PR2の互換性を判定するようにしてもよい。これにより、同機種のプリンタが存在しない場合に対応して利便性が向上される。
【0112】
なお、エクスポート部107で実行されるエクスポート処理は、第1の実施の形態に係る画像形成システムS1における図6のフローチャートに示す処理と同様である。
【0113】
また、本実施の形態では、デバイス(プリンタPR11、PR12)にエクスポートする形式を取っているが、例えば、ネットワークNに接続されるプリンタサーバにエクスポートしたり、単に自分のパーソナルコンピュータ内にエクスポートしたりすることも考えられる。
【0114】
また、エクスポートするタイミングもプリンタドライバのユーザインターフェイス上の特定のボタンを操作して、エクスポート処理を起動させる方式や、そのプリンタドライバが使用される際に、毎回あるいは所定回数毎(例えば5回に1回など)に自動的にエクスポート処理を実行する方式も考えられる。
【0115】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0116】
また、プログラムを用いる場合には、ネットワークを介して提供し、或いはCD−ROM等の記録媒体に格納して提供することが可能である。
【0117】
即ち、画像処理プログラムを含む所定のプログラムを記録媒体としてのハードディスク等の記憶装置に記録する場合に限らず、当該所定のプログラムを次のようにして提供することも可能である。
【0118】
例えば、所定のプログラムをROMに格納しておき、CPUが、この所定のプログラムをこのROMから主記憶装置へローディングして実行するようにしてもよい。
【0119】
また、上記所定のプログラムを、DVD−ROM、CD−ROM、MO(光磁気ディスク)、フレキシブルディスク、などのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布するようにしてもよい。
【0120】
さらには、画像処理装置等を通信回線(例えばインターネット)を介してサーバ装置あるいはホストコンピュータと接続するようにし、サーバ装置あるいはホストコンピュータから上記所定のプログラムをダウンロードした後、この所定のプログラムを実行するようにしてもよい。この場合、この所定のプログラムのダウンロード先としては、RAM等のメモリやハードディスクなどの記憶装置(記録媒体)が挙げられる。
【産業上の利用可能性】
【0121】
本発明による画像形成装置、画像形成システム、画像形成装置の設定プログラムおよびプリンタドライバは、複写装置、レーザプリンタ、フルカラープリンタ、複合機、ファクシミリ装置等に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】第1の実施の形態に係る画像形成システムS1の構成を示す概略構成図である。
【図2】第1の実施の形態に係る画像形成システムS1の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】設定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】DEVMODE変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】エクスポート処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】第2の実施の形態に係る画像形成システムS2の構成を示す概略構成図である。
【図8】第2の実施の形態に係る画像形成システムS2の構成を示す機能ブロック図である。
【図9】DEVMODE変更処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】統計処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0123】
S1、S2 画像形成システム
PR1、PR2 画像形成装置
PC1〜PC3 情報処理装置
101 インストーラ部
102 カスタム設定部
103 インポート部
105 プリンタドライバ格納部
106 設定変更部
107 エクスポート部
150 変更可否設定部
200 統計部
201 互換性判定部
501〜503 印刷設定情報格納部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1または2以上の情報処理装置と、
前記情報処理装置にネットワークを介して接続され、前記情報処理装置から送信される印刷情報に基づいて画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置に関する設定情報を格納する格納手段と、
前記格納手段に格納されている何れかの前記画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出す書出手段と、
該書出手段で書き出された前記設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置で読み込む読込手段と、
該読込手段で読み込んだ前記設定情報を変更する設定変更手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記画像形成装置の使用者毎に、前記設定変更手段による前記設定情報の変更の可否を設定する設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記読込手段は、複数の画像形成装置に関する設定情報を読み込むことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記読込手段は、予め設定される条件に従って、複数の画像形成装置に関する設定情報を読み込むことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記画像形成装置に関する設定情報は、複数の設定項目を有し、
前記読込手段で読み込まれた複数の画像形成装置に関する設定情報に基づいて、前記各設定項目毎に統計をとる統計手段をさらに備え、
前記設定変更手段は、該統計手段による統計結果に基づいて前記設定情報を変更することを特徴とする請求項3または請求項4の何れかに記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記統計手段による統計結果に基づいて、前記設定情報に係る複数の画像形成装置の互換性を判定する判定手段をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記設定情報は、DEVMODE形式で記述されることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記設定項目は、色設定、濃度設定、用紙設定、ヘッダおよびフッタの設定、余白設定およびスタンプ設定の何れかを含むことを特徴とする請求項5から請求項7の何れかに記載の画像形成システム。
【請求項9】
画像形成装置に関する設定情報を格納する格納処理過程と、
格納されている何れかの前記画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出す書出処理過程と、
書き出された前記設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置に読み込む読込処理過程と、
読み込んだ前記設定情報を変更する変更処理過程と、
を演算手段に実行させることを特徴とする画像形成装置の設定プログラム。
【請求項10】
画像形成装置に関する設定情報を格納する格納処理過程と、
格納されている何れかの前記画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出す書出処理過程と、
書き出された前記設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置に読み込む読込処理過程と、
読み込んだ前記設定情報を変更する変更処理過程と、
を少なくとも有することを特徴とするプリンタドライバ。
【請求項1】
1または2以上の情報処理装置と、
前記情報処理装置にネットワークを介して接続され、前記情報処理装置から送信される印刷情報に基づいて画像を形成する画像形成装置と、
前記画像形成装置に関する設定情報を格納する格納手段と、
前記格納手段に格納されている何れかの前記画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出す書出手段と、
該書出手段で書き出された前記設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置で読み込む読込手段と、
該読込手段で読み込んだ前記設定情報を変更する設定変更手段と、
を少なくとも備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記画像形成装置の使用者毎に、前記設定変更手段による前記設定情報の変更の可否を設定する設定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記読込手段は、複数の画像形成装置に関する設定情報を読み込むことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記読込手段は、予め設定される条件に従って、複数の画像形成装置に関する設定情報を読み込むことを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の画像形成システム。
【請求項5】
前記画像形成装置に関する設定情報は、複数の設定項目を有し、
前記読込手段で読み込まれた複数の画像形成装置に関する設定情報に基づいて、前記各設定項目毎に統計をとる統計手段をさらに備え、
前記設定変更手段は、該統計手段による統計結果に基づいて前記設定情報を変更することを特徴とする請求項3または請求項4の何れかに記載の画像形成システム。
【請求項6】
前記統計手段による統計結果に基づいて、前記設定情報に係る複数の画像形成装置の互換性を判定する判定手段をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
【請求項7】
前記設定情報は、DEVMODE形式で記述されることを特徴とする請求項1から請求項6の何れかに記載の画像形成システム。
【請求項8】
前記設定項目は、色設定、濃度設定、用紙設定、ヘッダおよびフッタの設定、余白設定およびスタンプ設定の何れかを含むことを特徴とする請求項5から請求項7の何れかに記載の画像形成システム。
【請求項9】
画像形成装置に関する設定情報を格納する格納処理過程と、
格納されている何れかの前記画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出す書出処理過程と、
書き出された前記設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置に読み込む読込処理過程と、
読み込んだ前記設定情報を変更する変更処理過程と、
を演算手段に実行させることを特徴とする画像形成装置の設定プログラム。
【請求項10】
画像形成装置に関する設定情報を格納する格納処理過程と、
格納されている何れかの前記画像形成装置に関する設定情報を他の情報処理装置が解釈できる形式で書き出す書出処理過程と、
書き出された前記設定情報を前記書き出しを行った情報処理装置以外の情報処理装置に読み込む読込処理過程と、
読み込んだ前記設定情報を変更する変更処理過程と、
を少なくとも有することを特徴とするプリンタドライバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2010−146069(P2010−146069A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−319588(P2008−319588)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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