説明

画像形成システムおよび印刷データ生成方法

【課題】画像データを含む印刷データを生成する際に、画像データを移動した場合にも、ユーザに過大な負担を掛けることなく印刷データを生成する。
【解決手段】画像形成システムは、複数件のデータを格納したデータベース401および各件に対応づけられた画像データに基づいて、所定のレイアウトに従って画像を含む印刷データを生成する。データベースでは複数件の各件に対応する画像データを識別するためのキーワードがその1データ項目として記憶されている。データベースの複数件を印刷出力する際、画像データを記憶した記憶部に対して各件のキーワードに対応する画像データを検索して読み込み、所定のレイアウトに従って印刷データを生成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データベースを読み込み、データベースの内容を参照して、画像を含むデータを複数件印刷する画像形成システムおよび印刷データ生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、1件あたり複数のデータ項目を含む複数件のデータを格納したデータベースの内容を所定のレイアウトに従って印刷出力する際、レイアウトの各エリアへデータのいわゆる流し込みを行って、印刷データを生成することが行われている。この場合、各件に対応づけられた画像も同レイアウト内に印刷出力する場合、各件に対応する画像データを読み込む必要がある。データベースの各件に対応する画像ファイルを指定するためには、データベース内に各件対応に、フルパスによるファイル指定情報を記述することが行われている。
【0003】
また、文書に画像を貼り付けて印刷する技術として、特許文献1には、印刷時に画像の貼り付けの対象とする文書と差し込み用の定義ファイルを指定することにより、その定義ファイルの内容に従って画像の差し込み印刷を行う技術が提案されている。
【特許文献1】特開平8−190636号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
データベースにおいて、各件(レコード)対応に、フルパスによるファイル指定情報を記述する場合、レイアウトされた印刷データを、その装置と異なる他の装置に移管した場合に、画像が格納されているパス名が変わることによって、データベース内のフルパス指定情報を変更する作業が必要となるという問題がある。
【0005】
特許文献1に記載の技術では、データベースの各件について別個の画像データを割り当てる必要がある場合、個々の文書に個別の画像を貼り付けるためには、文書毎に異なる画像ファイルを指定するために、画像ファイル一覧を表示させて画像ファイルを選択する手順が必要となり、多件数のデータベースの印刷処理時にはユーザの負担が大きくなる。
【0006】
本発明はこのような背景においてなされたものであり、画像データを含む印刷データを生成する際に、画像データを移動した場合にも、ユーザに過大な負担を掛けることなく印刷データを生成することができる画像形成システムおよび印刷データ生成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による画像形成システムは、1件あたり複数のデータ項目を含む複数件のデータを格納したデータベースおよび各件に対応づけられた画像データに基づいて、所定のレイアウトに従って画像を含む印刷データを生成する画像形成システムであって、前記データベースには前記複数件の各件に対応する画像データを識別するためのキーワードがその1データ項目として記憶され、前記データベースの複数件を印刷出力する際、画像データを記憶した記憶部に対して各件のキーワードに対応する画像データを検索して読み込み、前記所定のレイアウトに従って印刷データを生成することを特徴とする。
【0008】
データベース中のデータの各件について画像データを識別するためのキーワードを含めることにより、そのキーワードを基に画像データを検索することにより、フルパス指定によらずに画像データを各件対応に見つけ出すことができる。
【0009】
前記記憶部に対する画像データの検索の際に、検索対象のフォルダの指定を受ける手段を有し、指定されたフォルダ内の画像データを前記キーワードの検索対象とするようにしてもよい。
【0010】
また、画像データの画像形式の指定を受ける手段を有し、指定された画像形式の画像データを検索対象とするようにしてもよい。
【0011】
前記キーワードとして、当該画像データの、拡張子を除いたファイル名を用いるようにしてもよい。
【0012】
本発明による他の画像形成システムは、1件あたり複数のデータ項目を含む複数件のデータを格納したデータベースおよび各件に対応づけられた画像データに基づいて、所定のレイアウトに従って画像を含む印刷データを生成する画像形成システムであって、前記データベースとして、前記複数件の各件について対応する画像データを特定するためのキーワードが記憶されたデータベース、または、各件について対応する画像データをフルパスで指定するファイル指定情報が記憶されたデータベースを用い、データベース内の各件についてキーワードを指定して画像データを特定する検索キー指定方式、および、フルパスでファイルを指定して画像データを特定するフルパス指定方式のいずれかを選択するためのユーザインタフェース画面を提示する手段と、前記データベースの複数件を印刷出力する際、前記検索キー指定方式が選択されている場合、当該指定された画像データを当該ファイル指定情報に従って読み込み、前記フルパス指定方式が選択された場合、画像データを記憶した記憶部に対して各件のキーワードに対応する画像データを検索して読み込み、前記所定のレイアウトに従って印刷データを生成する手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
この構成では、画像の指定方式に対応したデータベースに応じて、ユーザは検索キー指定方式とフルパス指定方式とを、選択的に利用することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、画像データを含む印刷データを生成する際に、画像データを移動した場合にも、データベース内に含めたキーワードにしたがって画像データを特定することができるので、従来のフルパス指定方式のようにフルパス指定情報を変更する等の過大な負担をユーザに掛けることなく印刷データを生成することができる。
【0015】
また、本発明の検索キー指定方式と従来のフルパス指定方式を併用して、いずれかを選択できるようにすれば、使用者の環境にあった方法で適正に印刷データを生成することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明における画像形成システムの概略構成を示している。パーソナルコンピュータ(以下、PCという)101は、本発明に係るデータベース内容の印刷処理を行うための情報処理装置であり、通信インターフェース103を介して、画像形成装置102と接続されている。利用可能な通信インターフェース103は、任意であり、例えば、ネットワーク、USB、無線LAN等を挙げることができる。画像形成装置102は、いわゆるプリンタであり、その記録方式(インクジェット記録方式、レーザ記録方式等)は特に問わない。
【0018】
PC101内には、データベースに基づいて生成された印刷用のデータをPCに読み込んで、データベースの内容を順次印刷する流し込みアプリケーション104がインストールされており、流し込みデータを生成し、画像形成装置102に送信する。画像形成装置102は流し込みデータを受信し、データベースの各件(レコード)毎に印刷出力を行う。データベースの種類としては、特に限定するものではなく、CSV、XML、タブ区切りのテキスト形式、XLS、ACCESS形式等が挙げられる。
【0019】
図2は、従来の、画像ファイル名をフルパスで記述したデータベースを読み込み、印刷データを生成する場合の説明図である。図のデータベースの例では、1件毎に、郵便番号、住所、会社名等の複数のデータ項目を含む複数件のレコード203〜206が記憶されるとともに、各レコード対応に画像ファイルのフルパス名が記憶されている。フルパス名とは、データファイルが階層的な記憶構造で記憶されている場合の最上位から当該ファイルの存在する階層までのファイルの帰属位置を指定する識別情報である。フルパス名の最後にはファイル名が含まれる。図の例における”C:\Documents and Settings\Administrator\My Documents\My Pictures\地図\三鷹.bmp”最初のC:は記憶装置のドライブ名、その後の"Documents and Settings"、"Administrator"、"My Documents"等は階層的なフォルダ名、最後の"三鷹.bmp"はファイル名を示している。ファイル名のドット以降の"bmp"はファイルの種類(ここでは画像形式)を示す拡張子である。
【0020】
図2には示していないが、フルパス名で指定された画像ファイルの実体データは別途記憶部に格納されている。本実施の形態において、画像データの画像ファイル形式は特に限定するものではなく、ビットマップ(BMP)形式、TIFF形式、JPEG形式、GIF形式、PS形式等、任意である。
【0021】
PCは、ユーザの操作に従い、流し込みアプリケーションを起動して、データベース201を読み込む。この場合、アプリケーション画面202に、データベースの1レコード(1ページ目)の内容が、指定されたレイアウトで表示されている。流し込みアプリケーションは、データベース内で各レコードについてフルパスで指定されている画像ファイルを読み込み、画像描画領域207に各レコード毎に描画する。これにより、ユーザが印刷結果をプレビューすることができる。データベース201のように画像ファイルのパスがフルパスで格納されているデータベースを使用して印刷データを生成するタイプをフルパス指定方式という。
【0022】
図3は、データベースの印刷工程の一例を表した図である。データベースの印刷工程は、例えば大量のダイレクトメールの印刷を行うような場合、複数の場所、例えばデータベース生成センター301、画面レイアウト生成センター302、印刷所303の3つのセンターに分かれている場合がある。本発明の画像形成システムは、狭義には印刷所303の装置構成を示すが、広義には、印刷所303に加えて、画面レイアウト生成センター302および/またはデータベース生成センター301を含めた装置構成を示す。
【0023】
データベース生成センター301は、印刷に使用するデータベース305の内容(テキストデータ)と印刷に使用する画像記憶部306の内容(画像データ)の生成(作成)を行う場所である。
【0024】
画面レイアウト生成センター302では、データベース生成センター301で生成されたデータベース305と画像記憶部306を参照して印刷に使用するレイアウトファイル307を生成する。
【0025】
画面レイアウト生成センター302で生成されたレイアウトファイル307を印刷所303に移動する。移動の方法は、通信ネットワークのような通信手段を利用してもよいし、可搬性の記録媒体に保存して運搬してもよい。印刷所303は、データベース305の内容、画像記憶部306の内容、および、レイアウトファイル307を使用して印刷データファイル308を生成し、印刷を行う。印刷所303は、図1に示したPC101および画像形成装置102に相当する。
【0026】
このように、データベースを生成する場所と印刷データを生成する場所が異なる場合、フルパス指定方式では、画像データを配置する場所を固定する必要があり、操作性が悪い場合がある。上述したように、画像データの配置を変更すると、パス名が変わるため、データベース内の全てのフルパス名を変更する必要が生じる。
【0027】
図4は、本発明の実施の形態における検索キー指定方式の説明図である。検索キー指定方式では、データベースの複数のレコード403〜406の各レコード毎に画像ファイルを指定するためのキーワード(「画像ファイルのキーワード」)を1データ項目として含むデータベース401を用意し、このデータを読み込み、印刷データを生成する。この例の画像ファイルは図2に示した画像ファイルと同じであるが、画像ファイルのキーワードとして、画像ファイルのファイル名(拡張子は含まない)を利用している。
【0028】
この場合の流し込みアプリケーションは、データベース401の内容を読み込んで、各レコードについて、上記と同様にデータの流し込みを行うが、画像ファイルの特定の仕方が上記と異なる。すなわち、アプリケーションは、画像ファイルのキーワードに基づいて画像ファイルを検索し、発見された該当する画像ファイルを読み込む。この場合のアプリケーション画面402および画像描画領域407は、図2の場合のアプリケーション画面202および画像描画領域207と同じである。
【0029】
図5により、本発明に係る検索キー指定方式における画像検索方法を説明する。
【0030】
画像データが記憶された記憶装置においては、画像格納フォルダ501の中に、画像格納サブフォルダ502、503が格納されており、それらの中に画像格納サブサブフォルダ504、505、506、507が格納され、さらに、画像格納サブサブフォルダ504、505、506、507の中に印刷に使用する画像ファイル508〜511等が格納されている。このように、一般に、画像ファイルは記憶装置内において階層的な記憶構造で記憶される。したがって、フルパス指定方式では画像ファイルを特定するために、フルパス名を正確に指定する必要がある。しかし、画像データを別の記憶装置に移管すると、データベース内の各レコードについてフルパス名の変更が必要となる。
【0031】
これに対して、検索キー指定方式では、少なくとも画像ファイルの検索範囲内において、個々の画像ファイルに固有のキーワードが割り当てられていれば、そのキーワードをデータベース内に記述しておくことにより、画像ファイルの記憶位置が変わっても、当該キーワードを用いて当該画像ファイルを見つけ出して読み出すことができる。
【0032】
図6に、検索キー指定方式において利用するユーザインタフェース画面の一例を示す。一般に、ファイルを検索する際にその検索範囲が広いほど検索に時間がかかる。そこで、目的の画像ファイルが存在している位置(例えばフォルダ)が分かっている場合には、その位置を指定することにより、検索所要時間を短縮することができる。そのために、画面上に、フォルダ指定するためにフォルダ指定領域602aおよびフォルダ指定ボタン602bを設けている。また、検索対象の画像形式(拡張子)が分かっている場合には、ユーザがそれを指定することによっても検索所要時間を短縮することができる。そのために、画面上に、ユーザが画像形式を選択するためのコンボボックス603を設けている。
【0033】
また、このようなフォルダや画像形式の指定を行ってもなお、検索キー指定方式はフルパス指定方式に比べて、時間を要する。そこで、必要に応じて検索キー指定方式と従来のフルパス指定方式とを使い分けることができるように、「フォルダからの検索」を行う場合にチェックを入れるチェックボックス601も画面上に配置している。ユーザは使用するデータベースがいずれの指定方式に対応するものであるかによって、チェックを入れる(チェックオンにする)かどうかを決定する。
【0034】
チェックボックス601にチェックを入れる際には、画像が格納されているフォルダを指定する。すなわち、フォルダ指定ボタン602bを押して、ディレクトリを表示させてフォルダ指定領域602aでフォルダを選択する(またはフォルダ指定領域602aにパス名を含めてフォルダ名を入力する)。
【0035】
アプリケーションは、検索キー指定方式が選択された場合、画像格納先フォルダ指定領域602aで選択されたフォルダから該当の画像ファイルを検索し、印刷データを生成する。データベース内には、拡張子を除いたファイル名が記述されており、アプリケーションは、画像格納先フォルダ領域602aの中から、データベースに記述されたキーワードと、画像形式選択コンボボックス603で選択されている拡張子に該当する画像ファイルを検索する。例えば、データベース内のあるレコードのキーワードが「三鷹」と記述されており、フォルダ指定領域602aには、「C:\Documents and Settings\Administrator\My Documents\My Pictures\地図」のフォルダが選択されており、画像形式選択コンボボックス603では「BMP」が選択されている場合、画像データの検索により、「C:\Documents and Settings\Administrator\My Documents\My Pictures\地図\三鷹.bmp」という画像ファイルが抽出されることとなる。
【0036】
画像ファイル指定方式の選択チェックボックス601のチェックをオフにした場合、従来通り、フルパス指定方式により指定された画像ファイルを読み込み、印刷データを生成する。
【0037】
図7に、本発明の実施の形態におけるデータベースのキーワードの別の例を示す。このデータベース701は、画像ファイルを特定するために特別な名称を用いるのではなく、当該データベース内の既存のデータ項目に着目し、このデータ項目のデータをキーワードとして用いる。このデータ項目は画像ファイルに対応づけることができるものであり、この場合、「店番号」をキーワードとして、これを画像データのファイル名に用いる。その結果、店番号をキーワードとして、各レコードに対応する画像ファイルを検索することができる。図のアプリケーション画面702は、ダイレクトメールの宛名印刷の例を示している。図の例では、「店番号」はデータ項目の一つとして、アプリケーション画面402に表示されている。店番号は各レコードに一意な番号を示しているが、異なるレコードに同じ店番号が割り当てられても構わない。画像描画領域707には、店舗の地図を表示する例を示している。
【0038】
図8に、本実施の形態における画像形成システムの流し込み印刷の処理例を説明するためのフローチャートである。この処理は図1のPC101内のCPUが記憶装置(メモリ等)内に格納されたプログラムを解釈実行することにより実現される。
【0039】
PCは、まず、データベースのレコードを指定するための変数nを初期化する(図では”1”を代入)(S11)。その後、指定されたデータベースの第nのレコードの全項目のデータを読み込む(S12)。ついで、指定されたレイアウトデータを読み込む(S13)。そこで、「フォルダから検索」チェックボックス601のチェックの有無を調べる(S14)。チェックがなければ、従来通り、当該レコードのフルパス指定された画像ファイルを読み込む(S16)。チェックがあれば、当該レコードのキーワードに対応する当該指定された画像形式の画像ファイルを、当該指定フォルダから検索して読み込む(S15)。
【0040】
その後、レイアウトデータに従って、1ページの印刷データを構築し、印刷データファイルに追加する(S17)。
【0041】
指定されたデータベースの印刷対象の全レコードについて終了するまで(S18)、変数nをインクリメントして(S19)、ステップS12に戻り、上記の処理を繰り返す。
【0042】
全レコードの処理が終了したら、印刷データファイルを画像形成装置102へ送り、印刷出力させる(S20)。
【0043】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。例えば、図8の処理では、従来のフルパス指定方式と検索キー指定方式とを選択的に併用する例を示したが、検索キー指定方式を単独で利用するようにしてもよい。その場合には、図6のインタフェース画面ではチェックボックス601は不要である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明における画像形成システムの概略構成を示す図である。
【図2】従来の、画像ファイル名をフルパスで記述したデータベースを読み込み、印刷データを生成する場合の説明図である。
【図3】一般的な、データベースの印刷工程の一例を表した図である。
【図4】本発明の実施の形態における検索キー指定方式の説明図である。
【図5】本発明に係る検索キー指定方式における画像検索方法の説明図である。
【図6】検索キー指定方式において利用するユーザインタフェース画面の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるデータベースのキーワードの別の例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における画像形成システムの流し込み印刷の処理例を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0045】
102…画像形成装置
103…通信インターフェース
104…アプリケーション
201…データベース
202…アプリケーション画面
207…画像描画領域
301…データベース生成センター
302…画面レイアウト生成センター
303…印刷所
305…データベース
306…画像記憶部
307…レイアウトファイル
308…印刷データファイル
401…データベース
402…アプリケーション画面
403-406…レコード
407…画像描画領域
501…画像格納フォルダ
502…画像格納サブフォルダ
504…画像格納サブサブフォルダ
508-511…画像ファイル
601…選択チェックボックス
602a…フォルダ指定領域
602b…フォルダ指定ボタン
603…画像形式選択コンボボックス
701…データベース
702…アプリケーション画面
707…画像描画領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1件あたり複数のデータ項目を含む複数件のデータを格納したデータベースおよび各件に対応づけられた画像データに基づいて、所定のレイアウトに従って画像を含む印刷データを生成する画像形成システムであって、
前記データベースには前記複数件の各件に対応する画像データを識別するためのキーワードがその1データ項目として記憶され、
前記データベースの複数件を印刷出力する際、画像データを記憶した記憶部に対して各件のキーワードに対応する画像データを検索して読み込み、前記所定のレイアウトに従って印刷データを生成する
ことを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記記憶部に対する画像データの検索の際に、検索対象のフォルダの指定を受ける手段を有し、指定されたフォルダ内の画像データを前記キーワードの検索対象とする請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
画像データの画像形式の指定を受ける手段を有し、指定された画像形式の画像データを検索対象とする請求項1または2に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記キーワードとして、当該画像データの、拡張子を除いたファイル名を用いたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の画像形成システム。
【請求項5】
1件あたり複数のデータ項目を含む複数件のデータを格納したデータベースおよび各件に対応づけられた画像データに基づいて、所定のレイアウトに従って画像を含む印刷データを生成する画像形成システムであって、
前記データベースとして、前記複数件の各件について対応する画像データを特定するためのキーワードが記憶されたデータベース、または、各件について対応する画像データをフルパスで指定するファイル指定情報が記憶されたデータベースを用い、
データベース内の各件についてキーワードを指定して画像データを特定する検索キー指定方式、および、フルパスでファイルを指定して画像データを特定するフルパス指定方式のいずれかを選択するためのユーザインタフェース画面を提示する手段と、
前記データベースの複数件を印刷出力する際、前記検索キー指定方式が選択されている場合、当該指定された画像データを当該ファイル指定情報に従って読み込み、前記フルパス指定方式が選択された場合、画像データを記憶した記憶部に対して各件のキーワードに対応する画像データを検索して読み込み、前記所定のレイアウトに従って印刷データを生成する手段と
を備えたことを特徴とする画像形成システム。
【請求項6】
1件あたり複数のデータ項目を含む複数件のデータを格納したデータベースおよび各件に対応づけられた画像データに基づいて、所定のレイアウトに従って画像を含む印刷データを生成する印刷データ生成方法であって、
前記データベースの構築時に、前記複数件の各件に対応する画像データを識別するためのキーワードがその1データ項目として記憶するステップと、
前記データベースの複数件を印刷出力する際、画像データを記憶した記憶部に対して各件のキーワードに対応する画像データを検索して読み込むステップと、
読み込まれた画像データおよび前記データベースの内容に基づき、前記所定のレイアウトに従って印刷データを生成するステップと
を備えたことを特徴とする印刷データ生成方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2009−32153(P2009−32153A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−197313(P2007−197313)
【出願日】平成19年7月30日(2007.7.30)
【出願人】(000208743)キヤノンファインテック株式会社 (1,218)
【Fターム(参考)】