説明

画像形成用粉体を内包する易変形性容器用容器収納箱

【課題】 容易に変形しやすいトナー、現像剤の容器の輸送・保管時に容器の変形や、内容物の固化に伴う容器の変形を抑え、機械本体へのセットに影響を与えず、また、緩衝材なしで容器を保護、固定できるようにすること。
【解決手段】 複数の剛性側壁面とその上下両端に大小の両端面を有し、該剛性側壁面は、前記易変形性容器が前記画像処理装置に投入された際に、その容器搭載箇所に前記容器の内容物排出口の方向及び/又は位置を保持して収容される形に該易変形性容器の形を規制するものであり、少なくとも1つの側壁面は、それぞれ少なくとも非平行な2本の折込線を有し、かつ、該複数の側壁面以外の前記上下両端面のうち少なくともいずれかの端面が、開閉可能且つ組立分解可能なクローズ機構を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物として画像形成用粉体を収納し容易に変形しやすい容器を梱包するための、梱包箱に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のトナー・現像剤の容器は、ブロー成形のボトルや、インジェクション成形の非フレキシブルな剛直カートリッジが主力であったため、容器の変形が起き難く、マシン本体へのセットが容易である反面、使用済み容器のリサイクルに供するための回収運送時、嵩張るなど、その取扱い性にて満足し得るものではない。一方、最近、折り畳み可能なフレキシブルなトナー容器の使用が提案され実施されるが、該トナー容器はPET/ON/LLDPEなどを複合させた軟包材の容器であるため、輸送中に変形したり、容器が変形したまま内容物が固化することにより、そのままでは機械本体へセットできない不具合が生じ、また、容器の首部分の折れ曲がりによって、誤セットを生じてしまう不具合があった。この、容易に変形しやすい容器の場合、容器が変形していると、トナー排出性・減容性が悪化する。その対策として、梱包材に緩衝材を使用した場合、廃棄する梱包材や梱包コストが増えたり、箱が大きくなることで、輸送や保管効率が低くなったりする問題が生じる。また、減圧環境下では、容器が密閉状態のため、容器体積が増え(膨らむ)、梱包箱を変形させる。
【0003】
この容易に変形しやすい容器をカートリッジとして使用する場合、輸送中に変形したり、容器が変形したまま内容物が凝集化することにより、そのままでは機械本体へセットできない不具合が生じ、また、容器の首部分の折れ曲がりによって、誤セットを生じてしまう不具合があった。また、トナーを排出する際に容器が減容し難くなり、トナー排出性が安定せず、容器自身も完全に減容しなくなり、リセット時のハンドリングが悪くなる問題が生じてしまう。その対策として、梱包材に緩衝材を使用した場合、廃棄する梱包材や梱包コストが増えたり、箱が大きくなることで、輸送や保管効率が低くなったりする問題が生じる。また、内容物である粉体の自重による凝集化の防止策として、横方向の保管が推奨されることもあった。
そこで、容器を変形させずに輸送したり、梱包状態から容易に取り出すことができ、落下時の緩衝効果もあり、なお且つ、容器が変形し難く、内容物が凝集化しても機械へのセットに影響が出ず、上記のような問題を解決する梱包方法、梱包材料を提供する必要があった。
また、容易に変形しやすいフレキシブル容器の収納、輸送、保管、取出し及び使用後の回収については、フレキシブル容器の内容物が収納、輸送、保管時に膨らんでも支障なくこのフレキシブル容器を保持し、使用時には、フレキシブル容器を簡単に内容物ごと容易に取り出すことができ、使用後のフレキシブル容器を減容した状態で収納、回収して再使用に付すことができる必要がある。
【0004】
これに対し、段ボールに仕切りを付け、収納物品の変形を少なくし、収納物品を梱包、保護できる仕切付き段ボール箱が提案(例えば、特許文献1参照)されているが、このような物品を2個収納できる仕切付き段ボールでは、収納物品が1個単位の製品だと、どちらか1個を容器収納箱から出した状態で販売しなければならず、販売後直ぐに使わない場合、容器形状が崩れ、その状態で内容物が凝集化すると、機械本体へセットできなかったり、また、緩衝材が増えてしまい、梱包コストが上がったり、廃棄する梱包材も増えてしまったり、容器収納箱自体が大きくなってしまうため、輸送効率が下がるなどの問題があった。また、直方体形状を取りやすく、意匠性が低かった。
【0005】
特許文献2には、画像処理装置の容器搭載箇所に投入された際に画像処理用流動性内包物を排出可能でフレキシブル領域を少なくとも1部有する易変形性容器を収納保管するための容器収納箱であって、該容器収納箱は、該易変形性容器のランダムな変形を防ぎ収納保管する剛性側壁面を少なくとも1部有し、該剛性側壁面は、前記易変形性容器が前記画像処理装置に投入された際に、その容器搭載箇所に前記容器の内容物排出口の方向及び/又は位置を保持して収容される形に該易変形性容器の形を規制するものであり、箱型に折り曲げ可能な板材であり組立状態での強度を落とさないよう折り目が付けられた複数の側壁面からなる方形部を有する容器収納箱が開示されているが、1つの側壁面に少なくとも2本の非平行な折込線を有するものでなく、また、大小両方の端面のうちの少なくとも1つを1組の略ベット型構成片からなり手で押圧することにより開閉可能且つ組立分解可能なクローズ機構で構成することは開示されていない。
【0006】
【特許文献1】実用新案登録第3039149号公報
【特許文献2】特願2004−269310号明細書及び図面
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、容易に変形しやすいトナー、現像剤の容器を梱包する場合において、輸送・保管時の容器の変形や、内容物の固化に伴う容器の変形を抑え、機械本体へのセットに影響を与えず、また、緩衝材なしで容器を保護、固定できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題は、本発明の(1)「容易に変形しやすいトナー、現像剤の容器を梱包する場合において、予めマシン本体へセットできる大きさに規制した梱包箱を用いて容器を梱包し、輸送時の容器の変形や、内容物の固化による容器の変形を抑え、マシン本体へのセットに影響を与えず、また、緩衝材なしで容器を保護、固定する梱包箱とすることで、梱包材から容易に取り出すことができ、デッドスペースが少なく、輸送や、保管効率にも優れ、更に上記のような問題を解決した梱包箱」、つまり、「画像処理装置の容器搭載箇所に投入された際に画像処理用流動性内包物を排出可能でフレキシブル領域を少なくとも1部有する易変形性容器を収納保管するための容器収納箱であって、該容器収納箱は、該易変形性容器のランダムな変形を防ぎ収納保管する複数の剛性側壁面とその上下両端に大小の両端面を有し、該剛性側壁面は、前記易変形性容器が前記画像処理装置に投入された際に、その容器搭載箇所に前記容器の内容物排出口の方向及び/又は位置を保持して収容される形に該易変形性容器の形を規制するものであり、少なくとも1つの側壁面は、それぞれ少なくとも非平行な2本の折込線を有し、かつ、該複数の側壁面以外の前記上下両端面のうち少なくともいずれかの端面が、開閉可能且つ組立分解可能なクローズ機構を有することを特徴とする容器収納箱」により解決される。
【0009】
また上記課題は、本発明の(2)「前記折込線は、前記上下両端面のうちの一方に近づくにつれて容器収納箱の内容積を狭める方向に前記側壁面を深く折込みできるように該側壁面の中に斜めに設けられているものであることを特徴とする前記第(1)項に記載の梱包箱」;
(3)「前記梱包箱側壁面の折込が上部の中心から下部の両角への2つの折線による梱包箱形状をしていることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項記載の梱包箱」;
(4)「前記側壁面のうちの少なくとも1つの側壁面の端部に突起があることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項記載の梱包箱」;
(5)「前記複数の側壁面以外の上下端面のうち、前記クローズ機構を有する側に位置する端面の面積と前記クローズ機構を有しない側に位置する端面(対向端面)の面積の関係が、「該クローズ機構を有する側に位置する端面<対向端面」となっていることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項記載の梱包箱」;
(6)「前記対向端面が底部であり、該底部が前記クローズ機構を有し、該クローズ機構が対象形の2つの略ベット型端面構成片の組合せからなり、それぞれの該略ベット型端面構成片は、頭部斜め折込線と、横部の挿入舌片と被挿入凹部を有し、互いに該挿入舌片を相手側の被挿入凹部に挿入することによりワンタッチで係合し、且つ前記頭部斜め折込線の箇所を箱の内側方向に押すことにより、ワンタッチで係合を解くものであることを特徴とする前記第(5)項記載の梱包箱」;
(7)「前記上下両端面が、前記クローズ機構を有することを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項記載の梱包箱」;
(8)「前記複数の側壁面のうち2以上の側璧面が前記クローズ機構を有する側の端面へ向かい先細り形状となるように傾斜していることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項記載の梱包箱」;
(9)「前記梱包箱側壁面の折込が、梱包箱側壁面上部の中心から分岐し、梱包箱側壁面の下部迄行かない所で両端に折込む機構となる梱包箱形状をしていることを特徴とする前記第(1)項又は第(2)項記載の梱包箱」;
(10)「前記複数の側壁面以外の上下端面のうち、前記クローズ機構を有する側に位置する端面の面積と前記クローズ機構を有しない側に位置する端面(対向端面)の面積の関係が、「クローズ機構を有する側に位置する端面<対向端面」となっていることを特徴とする前記第(10)項記載の梱包箱」;
(11)「前記対向端面が底部であり、該底部が、対象形の2つの略ベット型壁面構成片の組合せからなり、それぞれの該略ベット型端面構成片は、頭部斜め折込線と、横部の挿入舌片と被挿入凹部を有し、互いに該挿入舌片を相手側の被挿入凹部に挿入することによりワンタッチで係合し、且つ前記前記頭部斜め折込線の箇所を箱の内側方向に押すことにより、ワンタッチで係合を解くものであることを特徴とする前記第(10)項記載の梱包箱」;
(12)「前記上下両端面が、前記クローズ機構を有することを特徴とする前記第(9)項記載の梱包箱」;
(13)「前記複数の側壁面のうち2以上の側璧面が前記クローズ機構を有する側の端面へ向かい先細り形状となるように傾斜していることを特徴とする前記第(9)項記載の梱包箱」によって、より良好裡に解決される。
【0010】
さらに上記課題は、本発明の(14)「前記剛性側壁面がダンボールであり、該ダンボールは横目としたことを特徴とする前記第(1)項乃至第(13)項のいずれかに記載の梱包箱」;
(15)「前記剛性側壁面の材質は、Gフルートであることを特徴とする前記第(1)項乃至第(13)項のいずれかに記載の梱包箱」;
(16)「前記大面積端面を下にして立てて保管することを特徴とする前記第(1)項乃至第(15)項のいずれかに記載の梱包箱」;
(17)「使用済みトナーカートリッジを回収箱として利用可能としたことを特徴とする前記第(1)項乃至第(16)項のいずれかに記載の梱包箱」;
(18)「外周面に帯状フィルムが巻かれて、梱包箱が固定されたことを特徴とする前記第(1)項乃至第(17)項のいずれかに記載の梱包箱」;
(19)「前記フィルムに印刷がされており、これが表示ラベルとされることを特徴とする前記第(18)項に記載の梱包箱」によって、より良好裡に解決される。
【発明の効果】
【0011】
前記第(1)項乃至第(2)項記載の発明によれば、容器が変形して、機械本体へセットできなくなることを防ぎ、且つ、標高2500M(減圧環境下)と標高0Mの体積差を吸収し、梱包箱の強度確保と変形する容器を固定化し、かつ、梱包箱に容器挿入後、折込部を曲げ易くするという優れた効果が達成される。
前記第(3)項記載の発明によれば、略四角錐の箱形状となり、輸送効率が良い(2個/setの組合せで省スペース)という優れた効果が達成される。
前記第(4)項記載の発明によれば、上下に重ねたとき、滑り止めとなり、縦置きで掴む場合の指掛かりとなるという優れた効果が得られる。
前記第(5)項記載の発明によれば、緩衝材なしで容器を保護でき、かつ、梱包材の部品点数を減らせ、低コスト化できるという優れた効果が達成される。
前記第(6)項記載の発明によれば、折畳んで納入が可能であり、作業性も良好という優れた効果が達成される。
前記第(7)項記載の発明によれば、糊付け加工等不要のため、梱包箱のコストを抑えられ、且つ、容器を梱包箱から取り出す際、取り出しの方向性を選ばないため、操作性が良いという優れた効果が達成される。
前記第(8)項記載の発明によれば、落下時の容器の変形、首折れ防止や、保管時の容器形状維持(保護)という優れた効果を得る。
前記第(9)項記載の発明によれば、容器容積に忠実な形状を提供できるという優れた効果が達成される。
前記第(10)項記載の発明によれば、緩衝材なしで容器を保護でき、かつ、梱包材の部品点数を減らせ、低コスト化できるという優れた効果が達成される。
前記第(11)項記載の発明によれば、折畳んで納入が可能であり、作業性も良いという優れた効果が達成される。
前記第(12)項記載の発明によれば、糊付け加工等不要のため、梱包箱のコストを抑えられ、且つ、容器を梱包箱から取り出す際、取り出しの方向性を選ばないため、操作性が良いという優れた効果が達成される。
第前記(13)項記載の発明によれば、落下時の容器の変形、首折れ防止や、保管時の容器形状維持(保護)という優れた効果が達成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明では梱包材料として、これに限る訳ではないが、Eフルート/K6の段ボールを好ましく使用することができる。梱包材料は、これに限定されるものではなく、板紙等の一般的な板材、好ましくは段ボール材質で構わない。
【0013】
以下、図面により本発明の容器収納箱の例を具体的に説明する。
図1は、該容器収納箱の例の組立図である。図1の収納箱は、この中に、画像処理装置の容器搭載箇所に投入された際に画像処理用流動性内包物を排出可能でフレキシブル領域を少なくとも1部有する易変形性容器を収納して、輸送、保管するのに用いられ、図示しない該易変形性容器はトナー、現像剤のような画像処理用流動性内包物を収納し、排出するための排出口を有する。
図1の例の収納箱は、図の奥に位置する剛性側壁面(1)、図の左手方向に位置する剛性側壁面(2)、図の手前方向に位置する剛性側壁面(3)、図の右手方向に位置する剛性側壁面(4)の4つの剛性側壁面(1、2、3、4)とその上下に端面(5)、端面(6)の両端面を有する6面体の例である。端面(5)は小面積端面であり、端面(6)は大面積端面となっている。また複数の側壁面(1、2、3、4)のうち2つの側璧面がクローズ側の小面積端面(5)へ向かい先細り形状となるように傾斜している。
【0014】
剛性側壁面(1)、剛性側壁面(2)、剛性側壁面(3)、剛性側壁面(4)は、前記易変形性容器が前記画像処理装置に投入された際に、その容器搭載箇所に前記容器の内容物排出口の方向及び/又は位置を保持して収容される形に該易変形性容器の形を規制するものである。側壁面(2)は、2本の折込線(2a)、(2b)を有し、この折込線(2a)、(2b)は、前記上下両端面(5)(6)のうちの小面積端面(5)に近づくにつれて収納箱の内容積を狭める方向に前記側壁面を深く折込みできるように該側壁面(2)の中に斜めに設けられている。また、本発明においては被数ではないが、この例の収納箱のように、側壁面(2)に対向する側壁面(4)にも2本の折込線(4a)、(4b)が設けられている。この例においては、側壁面の折込が上部の中心から下部の両角への2つの折込線(2a、2b)、及び折込線(4a、4b)による。
【0015】
さらに、この例の収納箱は、上下両端面(5)及び(6)のうちの小面積端面(5)に開閉可能なクローズ機構を有し、このクローズ機構は、側壁面(3)の先に設けられた折曲部(5a)を図面奥手前方向に折り曲げ、側壁面(1)の先に設けられた折曲部(5d)を図面手前方向に折り曲げて折曲部(5a)の上に重ね、折曲部(5d)の先に設けられた挿入舌片(5e)を稜部スリット(5f)に挿入した後、折曲部(5d)と挿入舌片(5e)の間に設けられた稜部スリット(5g)に、折曲部(3a)の先の挿入舌片(5b)を挿入することにより小面積端面(5)を閉鎖することができ、また、開くときには逆に、稜部スリット(5g)から挿入舌片(5b)を抜いて折曲部(3a)を起こし、稜部スリット(5f)から挿入舌片(5e)を抜いて折曲部(5d)を起こした後、折曲部(5a)を起す。折曲部(5a)は、折曲部(3a)と挿入舌片(5b)を形成した跡としての穴部(5c)を有する。したがって、この例のクローズ機構において、小面積端面(5)は、折曲部(5a)、折曲部(5d)が重ねられることにより形成(さらに小面積端面(5)の一部領域は挿入舌片(5b)が重ねられて3重になっている)され、折曲部(5a)は、折曲部(5d)のその先に設けられた挿入舌片(5e)と稜部スリット(5f)の係合によりしっかり係止され、かつ、挿入舌片(5b)と稜部スリット(5g)の係合によってもしっかり係止され、かつ、係止を簡単に解いて小面積端面(5)を開くことができる。この例では、クローズ側に位置する端面の面積と非クローズ側に位置する端面(対向端面)の面積の関係が、「クローズ側に位置する端面<対向端面」となっている。
【0016】
しかしながら、本発明におけるクローズ機構は、必ずしもこのように入念なものでなくとも可であり、例えば折曲部(5a)を省くことができ、或いは稜部スリット(5g)と係合する挿入舌片(5b)を省くことができ、或いは稜部スリット(5f)と係合する挿入舌片(5e)を省くことができる。
【0017】
図2に示されるように、このようなクローズ機構は、小面積端面(5)だけでなく、大面積端面(6)にも設けることができ、また、小面積端面(5)の代わりに大面積端面(6)に設けることができる。
【0018】
図3は、本発明に係る収納箱の他の例の組立図である。この例の収納箱も図の奥に位置する剛性側壁面(1)、図の左手方向に位置する剛性側壁面(2)、図の手前方向に位置する剛性側壁面(3)、図の右手方向に位置する剛性側壁面(4)の4つの剛性側壁面(1、2、3、4)とその上下に小面積端面(5)と大面積端面(6)の上下両端面(5)、(6)を有する6面体である。但し、この図においては、開閉可能なクローズ機構を図示することが省略されている。この例の梱包箱においては、側壁面(2、4)上部の中心から分岐し、梱包箱側面の下部迄行かないところに折込線(2a、2b)、折込線(4a、4b)が設けられ、したがって側壁面(2、4)が、下部迄行かない箇所で両端に折込む機構となる梱包箱形状をしている。この例では折込線(2a、2b)、折込線(4a、4b)が側壁面(2、4)上部の中心から分岐している極端なものを示したが、例えば、この梱包箱に収納される易変形性容器の流動性内包物取出口のサイズやキャップサイズに応じ、または、易変形性容器の高さに応じ、側壁面(2、4)上部における折込線(2a、2b)、折込線(4a、4b)の端部間に適当な間隙を設けることができ又は間隙を設けないことができ、そのような態様のものがこの例における梱包箱の好ましい具体例として包含される。
【0019】
図1(B)、図3(B)に示されるように、梱包箱には上下両端面の少なくとも1つの端面の端部、図では小面積端面(5)の端部に突起片(G)があることが好ましい。
図4に示されるように、小面積端面(5)の折曲部(5d)には、箱組み立て後に突起となるように、折目を折り曲げた際にも折り曲げられずに残る突起片(G)が設けられており、側壁面(3)の折り曲げ部分には、この突起片(G)と係合する係合スリット(3b)が設けられている。
【0020】
図4(B)に示されるように、突起片(G)と係合スリット(3b)の係合により、本発明の梱包箱を積み重ねたときに上の梱包箱の滑落を防止することができる。図には示してないが、係合スリット(3b)を設けることを省略して、突起片(G)を大面積端面(6)の外側に引っ掛けて位置するように積み重ねることにより、上の梱包箱の滑落を同様に防止することができる。
この図に示される梱包箱は、図から明らかなように、側壁面(1)(3)のうち、一方が端面(5)及び(6)と直角をなし、他方が鋭角を成しているので、梱包箱を重ねたときに直方体状に整えられるが、本発明において、これは必ずしも必須ではない。
【0021】
また、図5に示されるように、本発明においては、対向端面としての大面積端面(6)を底部とし、この大面積端面(6)を、対象形の2つの略ベット型端面構成片(6b)、(6g)の組合せから形成することができ、ここで、該略ベット型壁面構成片(6b)は、頭部(6c)の斜め折込線(6d)と、横部の挿入舌片(6e)と、これに隣接する被挿入凹部(6f)を有し、略ベット型壁面構成片(6g)は、頭部(6h)の斜め折込線(6i)と、横部の挿入舌片(6j)と、これに隣接する被挿入凹部(6k)を有し、端面構成片(6b)、(6g)は、互いに該挿入舌片(6e)、(6j)を相手側の被挿入凹部(6k)、(6f)に挿入することによりワンタッチで係合し、且つ前記頭部斜め折込線(6d)、(6i)の箇所を箱の内側方向に押すことにより、ワンタッチで係合を解くことができる。
【0022】
端面構成片(6b)は、側壁面(3)の先に延長して設けられる剛性側面壁材と、側壁面(2)の先に延長して設けられる剛性側面壁材とを例えば貼合することにより、強度に優れたものとすることができ、また端面構成片(6g)も同様に側壁面(1)の先に延長して設けられる剛性側面壁材と、側壁面(4)の先に延長して設けられる剛性側面壁材の貼合せにより強度に優れたものとすることができ、而して、大面積端面(6)を、収容される内容物の質量に充分耐えるものとすることができる。
【0023】
しかしながら、本発明の梱包箱における大面積端面(6)は、無論、このようなものに限られる訳ではなく、たとえば3番目の梱包箱例を説明する図6に示されるように、4つの端面構成片(6m),(6n)、(6p)、(6q)から成るものであってもよい。
【0024】
図7には、本発明の更に他の例の梱包箱を示す。この例の梱包箱においては、図1の例における折曲部(5a)がない代わりに、側壁面(2)の先細り方向の端部に、舌片(2d)が、また側壁面(4)の先細り方向の端部に、舌片(4d)が、それぞれ設けられている。また、小面積端面(5)を形成する1要素としての折曲部(5d)の先に設けられた挿入舌片(5e)は、図1の例におけるそれよりも充分大きく採ることができる。
【0025】
本発明のこれら例では梱包材料を、Eフルート/K6の段ボールを使用した。なお、梱包材料は、これに限定されるものではなく、一般的な段ボール材質で構わない。ここで、容易に変形する容器を、トナーカートリッジとし、変形により、機械本体にセットできない大きさに膨らまないよう規制する目的で、これら例の梱包箱底面の大きさを、機械本体へセットできる大きさである85mm×120mmとした。なお、機械本体の種類や、トナーの色によって内容量が変わることから、梱包箱底面の大きさはこれに限らない。
【0026】
次に、図8により、このような本発明の梱包箱に収納するのに適し、画像処理装置の容器搭載箇所に投入された際に画像処理用流動性内包物を排出可能でフレキシブル領域を少なくとも1部有する易変形性容器の1例を説明する。
図に示す易変形性容器は、ソフトタイプのものであり、略直方体方に膨らむ袋部(20)とこれに接続する四角錐型部分(21)とからなり、最狭部には内包物の排出口(22)が設けられている。
【0027】
この易変形性容器(ソフトタイプ)の場合、袋部と排出口とを別々に作り、その後相互に固着する方が製造上有利である。袋部を構成するフレキシブルな材料としては、ポリエステル、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリプロピレン、ナイロン樹脂等のプラスチック製シートあるいは紙等を、単層であるいは異種のものを複層に加工したもの、さらには紙上に樹脂をコーテイングしたものも用いることができる。
【0028】
2層とも樹脂からなるものの場合、外部の圧力等によっても破れにくいものが好ましく、内側を中高圧ポリエチレンのような比較軟性、外側をナイロン樹脂のような比較硬性のものからなるものが好適である。さらに、フレキシブル材料にアルミ蒸着するとか帯電防止剤を含有させて、静電気対策とすることもできる。フレキシブルな材料の厚さは特に限定的ではないが、厚すぎると柔軟性であるがための上述の利点が得られにくく、また薄すぎるとトナーが充填された部分がたるんでトナーの排出が十分に行われなくなることがあるため、好ましくは約20μm〜200μm,さらに約80μm〜150μmが適当である。
【0029】
また、本発明におけるソフトタイプの容器がトナー収納容器であるときは、袋部と排出口とが独立体で接続分離可能なものが包含される。トナーとしては、トナー粒子の体積平均粒径が2.5〜15μm、好ましくは3.0〜12.0μm、より好ましくは5.0〜9.0μmで、真比重が1.02〜1.45、好ましくは1.1〜1.3のものを、充填密度(g/cm)が0.20〜0.90、好ましくは0.35〜0.85程度の密度で充填される。
この場合、接続すると密閉状態を確保できるような構造、例えばネジ構造あるいは嵌合構造を設けることが好ましく、そのために袋部の少なくとも開口部は比較的厚目のフレキブルな材料で構成することが好ましい。袋部には、排出口部と固着させる開口部を設けられている。さらに袋部としては所定の容器の形になるように、予め準備した複数のフレキシブルな材料片をヒートシール法等によって接着し形成した継ぎ目のあるものと、フレキシブルな材料がプラスチック樹脂の場合には、チューブ押し出し法で一体成型によって所定の形に形成される継ぎ目のないものが用いられる。先述のように、この袋部には全体がフレキシブルな材料から形成されていない、一部が剛性の材料で形成される場合も、包含される。
【0030】
排出口を構成する筒状体は、例えばポリエチレン、ポリプロピレンのようなプラスチックまたは金属からなり、比較的剛性であるが、材料は、少なくとも袋部を構成する材料と同一または同系のものであることが、両者を固着する上で好ましい。
該筒状体は、ノズル等との嵌合部及び袋部の開口部と固着させる部分(固着部という)に大別され、その各部分の目的に応じて内径と構造を変化させることができる。
【0031】
この易変形性容器は、底を容器内側方向に押すことにより、底部折目線部分(10)、(11)、(12)、(13)、(14)、側面折目線部分(15)でほぼ平板状に薄く折りたたまれ、かつ、(B)図に示されるように、小さく巻くことができる。底部の方は底部折目線部分(10)、(11)、(12)、(13)、(14)の箇所で折り畳まないとほぼ平板状にならない一方、四角錐型部分(21)は側面折目線部分(15)の折り畳みのみでほぼ平板状に薄くなるので、底の方になるにつれて嵩高くなり勝ちであり、したがって、上記のような構造の本発明の梱包箱に収納するのに適しているが、柔軟性ある袋状容器であれば、本発明は特に必ずしもこのようなものに限定される訳ではない。
【0032】
本発明における梱包箱側面の前記折込線(2a、2b)、(4a、4b)等は、梱包箱の内外より設けることが好ましい。梱包箱の製造時に折れやすく組立性が良い。
また、本発明における梱包箱のための前記剛性側壁面用材料としてダンボールを採用するときには、ダンボールは横目とすることが好ましい。ダンボールを横目としたことにより、梱包箱の強度が上昇する。また、側面を折り込む際、成形性が良い。
本発明の梱包箱は、大面積端面を下にして立てて保管することにより補給性が良くなる。使用時に逆転するためのである。
さらに、本発明の梱包箱は、使用済みトナーカートリッジを回収箱として利用すること可能である。また、本発明の梱包箱の外周面には帯状フィルムを巻くことが好ましい。外周面に帯状フィルムを巻くことにより、梱包箱を固定し、また内部の収納する易変形性容器自身の開口する力を抑え、固定することが可能である。また、落下などの衝撃にも強い。さらに、本発明の梱包箱を固定する前記フィルムには印刷が施こされていることが好ましい。表示ラベルとすることにより、梱包箱への印刷をなくすことができ、梱包箱のバラエティを抑えること(共通化)することができる。
【0033】
さらに、各フラップの差込のためのそれぞれのスリット、例えば、突起(G)のための係合スリット(3b)、挿入舌片(5b)のための稜部スリット(5g)、挿入舌片(5e)のための稜部スリット(5f)等は、1mm〜20mmの深さで切り落としされていることが好ましい。1mm〜20mmの深さで切り落としされていることによりフラップが差し込みやすく作業性が良い。
【0034】
また、本発明の梱包箱側壁面には、1mm〜5mm長さの切取線が入っていることが好ましい。梱包箱側壁面に、1mm〜5mm長さの切取線が入っていることにより製造時に折れやすく組立性が良くなる。
【0035】
また、本発明の梱包箱の各フラップの差込のためのそれぞれのスリット、例えば、突起(G)のための係合スリット(3b)、挿入舌片(5b)のための稜部スリット(5g)、挿入舌片(5e)のための稜部スリット(5f)等は、開口幅を20mm〜100mmとすることが好ましい。梱包箱のフラップ止めスリットの開口幅を20mm〜100mmとしたことにより、易変形性容器を梱包箱から出さずにトナーカートリッジの確認や、各拠点での調整が容易となる。
【0036】
また、易変形性容器の体積を1とした場合、本発明の梱包箱の内容積が1.1〜1.5であることが好ましい。易変形性容器の体積を1とした場合、本発明の梱包箱の内容積が1.1〜1.5であることにより、易変形性容器の形状維持や梱包箱の強度UPとなる。
【0037】
また、各フラップ(挿入舌片)先端形状は、角ばってなく、円形であることが好ましく、R5〜R40mmであることがさらに好ましい。フラップ先端形状が、R5〜R40であることにより、製造時の組立性が良い。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の梱包箱の1例を示す斜視図及び側面図である。
【図2】本発明の梱包箱におけるクローズ機構の1例を説明する図である。
【図3】本発明の梱包箱の他の1例を示す斜視図及び側面図である。
【図4】本発明の梱包箱の積重したときの1例を説明する図である。
【図5】本発明の梱包箱における大面積端面(6)の1例を説明する図である。
【図6】本発明の梱包箱の更に他の1例を示す斜視図である。
【図7】本発明の梱包箱のまた更に他の1例を示す斜視図である。
【図8】本発明の梱包箱に収納するのに適した易変形性容器の1例を説明する図である。
【符号の説明】
【0039】
1 側壁面
2 側壁面
2a 折込線
2b 折込線
2d 舌片
3 側壁面
3a 折曲部
3b 係合スリット
4 側壁面
4a 折込線
4b 折込線
4d 舌片
5 小面積端面
5a 折曲部
5b 挿入舌片
5c 穴部
5d 折曲部
5e 挿入舌片
5f 稜部スリット
5g 稜部スリット
5d 折曲部
6 大面積端面
6b 略ベット型端面構成片
6c 頭部
6d 斜め折込線
6e 挿入舌片
6f 被挿入凹部
6g 略ベット型端面構成片
6h 頭部
6i 斜め折込線
6j 挿入舌片
6k 被挿入凹部
6m 端面構成片
6n 端面構成片
6p 端面構成片
6q 端面構成片
10 底部折目線部分
11 底部折目線部分
12 底部折目線部分
13 底部折目線部分
14 底部折目線部分
15 側面折目線部分
20 袋部
21 四角錐型部
22 排出口
G 突起片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置の容器搭載箇所に投入された際に画像処理用流動性内包物を排出可能でフレキシブル領域を少なくとも1部有する易変形性容器を収納保管するための容器収納箱であって、該容器収納箱は、該易変形性容器のランダムな変形を防ぎ収納保管する複数の剛性側壁面とその上下両端に大小の両端面を有し、該剛性側壁面は、前記易変形性容器が前記画像処理装置に投入された際に、その容器搭載箇所に前記容器の内容物排出口の方向及び/又は位置を保持して収容される形に該易変形性容器の形を規制するものであり、少なくとも1つの側壁面は、それぞれ少なくとも非平行な2本の折込線を有し、かつ、該複数の側壁面以外の前記上下両端面のうち少なくともいずれかの端面が、開閉可能且つ組立分解可能なクローズ機構を有することを特徴とする容器収納箱。
【請求項2】
前記折込線は、前記上下両端面のうちの一方に近づくにつれて容器収納箱の内容積を狭める方向に前記側壁面を深く折込みできるように該側壁面の中に斜めに設けられているものであることを特徴とする請求項1に記載の梱包箱。
【請求項3】
前記梱包箱側壁面の折込が上部の中心から下部の両角への2つの折線による梱包箱形状をしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包箱。
【請求項4】
前記側壁面のうちの少なくとも1つの側壁面の端部に突起があることを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包箱。
【請求項5】
前記複数の側壁面以外の上下端面のうち、前記クローズ機構を有する側に位置する端面の面積と前記クローズ機構を有しない側に位置する端面(対向端面)の面積の関係が、「該クローズ機構を有する側に位置する端面<対向端面」となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包箱。
【請求項6】
前記対向端面が底部であり、該底部が前記クローズ機構を有し、該クローズ機構が対象形の2つの略ベット型端面構成片の組合せからなり、それぞれの該略ベット型端面構成片は、頭部斜め折込線と、横部の挿入舌片と被挿入凹部を有し、互いに該挿入舌片を相手側の被挿入凹部に挿入することによりワンタッチで係合し、且つ前記頭部斜め折込線の箇所を箱の内側方向に押すことにより、ワンタッチで係合を解くものであることを特徴とする請求項5に記載の梱包箱。
【請求項7】
前記上下両端面が、前記クローズ機構を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の容器収納箱。
【請求項8】
前記複数の側壁面のうち2以上の側璧面が前記クローズ機構を有する側の端面へ向かい先細り形状となるように傾斜していることを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包箱。
【請求項9】
前記梱包箱側壁面の折込が、梱包箱側壁面上部の中心から分岐し、梱包箱側壁面の下部迄行かない所で両端に折込む機構となる梱包箱形状をしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包箱。
【請求項10】
前記複数の側壁面以外の上下端面のうち、前記クローズ機構を有する側に位置する端面の面積と前記クローズ機構を有しない側に位置する端面(対向端面)の面積の関係が、「クローズ機構を有する側に位置する端面<対向端面」となっていることを特徴とする請求項9に記載の梱包箱。
【請求項11】
前記対向端面が底部であり、該底部が、対象形の2つの略ベット型壁面構成片の組合せからなり、それぞれの該略ベット型端面構成片は、頭部斜め折込線と、横部の挿入舌片と被挿入凹部を有し、互いに該挿入舌片を相手側の被挿入凹部に挿入することによりワンタッチで係合し、且つ前記前記頭部斜め折込線の箇所を箱の内側方向に押すことにより、ワンタッチで係合を解くものであることを特徴とする請求項10に記載の梱包箱。
【請求項12】
前記上下両端面が、前記クローズ機構を有することを特徴とする請求項9に記載の容器収納箱。
【請求項13】
前記複数の側壁面のうち2以上の側璧面が前記クローズ機構を有する側の端面へ向かい先細り形状となるように傾斜していることを特徴とする請求項9に記載の梱包箱。
【請求項14】
前記剛性側壁面がダンボールであり、該ダンボールは横目としたことを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の梱包箱。
【請求項15】
前記剛性側壁面の材質は、Gフルートであることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の梱包箱。
【請求項16】
前記大面積端面を下にして立てて保管することを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の梱包箱。
【請求項17】
使用済みトナーカートリッジを回収箱として利用可能としたことを特徴とする請求項1乃至16のいずれかに記載の梱包箱。
【請求項18】
外周面に帯状フィルムが巻かれて、梱包箱が固定されたことを特徴とする請求項1乃至17のいずれかに記載の梱包箱。
【請求項19】
前記フィルムに印刷がされており、これが表示ラベルとされることを特徴とする請求項18に記載の梱包箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−176172(P2006−176172A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−372179(P2004−372179)
【出願日】平成16年12月22日(2004.12.22)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】