説明

画像形成装置、印刷制御プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体

【課題】印刷指示コマンドを含まない印刷データであっても正常に印刷が行える画像形成装置、印刷制御プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、印刷データに基づいて記録紙に画像を形成する画像形成部16を備えた装置であって、前記印刷データを解析し、解釈した描画コマンドに従って、形成する画像を描画するデータ処理手段41と、データ処理手段41により描画された画像の印刷開始が、画像形成部16に対して指示されたか否かを判定する印刷指示有無判定手段42と、印刷指示有無判定手段42による判定結果に基づき、画像形成部16に対して印刷開始を指示する印刷指示手段43と、を有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタなどに代表される画像形成装置に関し、特に、受信したデータに応じて印刷制御を行う技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在の出版物は、情報処理技術の高度化に伴い、そのデザイン・レイアウトは、DTP(Desktop publishing)ソフトウェアを用いてコンピュータ(例えば「PC(Personal Computer)」)上で行われ、生成された電子データが印刷所に持ち込まれ出版されるのが一般的となっている。
【0003】
このような環境の中で、標準的なファイルフォーマットとして使用されるのがEPS(Encapsulated PostScript)ファイルである。
【0004】
EPSファイルとは、Adobe(登録商標)社が開発したページ記述言語(PDL:Page Description Language)であるPostScript(登録商標)によって記述されたベクタ形式の画像データを保存するためのファイル形式の1つである。印刷イメージなどの記述に使われるPostScript(登録商標)で画像ファイルを構成するための形式で、ベクタデータとビットマップデータ(ラスタデータ)を組み合わせた画像を保存することができる。EPSファイルは、他の画像形式と同じようにコンピュータ間での送受信が可能であり、また、文書編集ソフトウェアなどを用いて文書内に貼り付けられる。
【0005】
また、EPSファイルは、PostScript(登録商標)データ(以下、「PSデータ」と言う。)からビットマップイメージ(ラスタイメージ)を生成可能なソフトウェアRIP(Raster Image Processor)を搭載した画像形成装置で印刷可能である。
【0006】
例えば、特許文献1には、EPSファイルのフォーム画像をプリンタの記憶装置に記憶しておき、PSファイルをプリンタへ送信し、プリンタにおいてEPSファイルを、PSファイルとして解釈し、EPSファイルに含まれるフォーム画像に重畳されたデータ画像を有する複合ページを印刷するフォーム・オーバーレイ方法とその装置についての技術が開示されている。
【0007】
このようなEPSファイルは、グラフィック編集ソフトウェアや画像編集ソフトウェアなどのアプリケーションから出力することができる。
【特許文献1】特開2000−198245号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
PSファイルを印刷可能な画像形成装置では、ソフトウェアRIPのパーサが、PSファイル内に記述された印刷指示コマンド(印刷開始を指示するPSオペレータ"showpage")を解釈すると、ページ単位で印刷動作が開始される。
【0009】
しかしながら、EPSファイルでは、ファイル内に上記印刷指示コマンドを記述することを推奨していないことから、画像形成装置が印刷データとして受信したESPファイルに、上記印刷指示コマンドが必ずしも含まれているとは限らない。
【0010】
つまり、あるアプリケーションでは、印刷指示コマンドを含むEPSファイルを出力するが、別のアプリケーションでは、印刷指示コマンドを含まないESPファイルを出力すると言うように、ESPファイル内に上記印刷指示コマンドが含まれるか否かは、データを出力するアプリケーションに依存する。
【0011】
そのため、従来の画像形成装置では、ESPファイルを印刷データとして受信しても、印刷されない場合があり、ユーザが意図していない動作結果となっていた。
【0012】
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、印刷指示コマンドを含まない印刷データであっても正常に印刷が行える画像形成装置、印刷制御プログラム、及びそのプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するため、本発明にあっては、印刷データに基づいて記録紙に画像を形成する画像形成部を備え、前記印刷データを解析し、解釈した描画コマンドに従って、形成する画像を描画するデータ処理手段と、前記データ処理手段により描画された画像の印刷開始が、前記画像形成部に対して指示されたか否かを判定する印刷指示有無判定手段と、前記印刷指示有無判定手段による判定結果に基づき、前記画像形成部に対して印刷開始を指示する印刷指示手段と、を有する画像形成装置を要旨としている。
【0014】
このような構成によって、本発明の画像形成装置は、印刷対象となる全ての印刷データ(1ジョブのデータ)を解析し、データを解釈し終えたときに、そのデータ処理の中で(ジョブ中に)、当該装置が備える画像形成部に対して印刷開始が指示されたか否かを判断し、指示されていないと判断した場合に、データ種に応じて、印刷開始を指示する印刷指示コマンドを発行し、画像形成部に印刷動作を開始させる。
【0015】
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、前記印刷指示手段が、前記印刷開始を指示する印刷指示コマンドを前記データ処理手段に送信し、前記データ処理手段が、受信した印刷指示コマンドを解釈し、前記画像形成部に対して印刷開始を指示することを特徴とする。
【0016】
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、前記印刷データから所定のデータ領域を読み取るデータ読み取り手段と、前記印刷データのデータ種を判定するデータ種判定手段と、を有し、前記データ読み取り手段が、前記印刷データの先頭から所定のデータ量分のデータを読み取り、前記データ種判定手段が、前記データ読み取り手段により読み取られたデータに基づき、前記印刷データのデータ種を判定することを特徴とする。
【0017】
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、前記印刷指示手段が、前記印刷指示有無判定手段による判定結果と、前記データ種判定手段による判定結果とに基づき、前記画像形成部に対して印刷開始を指示することを特徴とする。
【0018】
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、前記データ種判定手段が、前記印刷データのデータ種が、EPSファイルか否かを判定することを特徴とする。
【0019】
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、前記印刷指示手段が、前記印刷指示有無判定手段により、前記画像形成部に対して印刷開始が指示されていないと判定され、かつ、前記データ種判定手段により、前記印刷データのデータ種がEPSファイルであると判定された場合に、前記画像形成部に対して印刷開始を指示することを特徴とする。
【0020】
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、前記データ種判定手段が、前記印刷データのデータ種がEPSファイルであると判定した場合に、さらに、前記EPSファイルが、プレビューデータが付加されたEPSファイルか否かを判定することを特徴とする。
【0021】
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、前記データ処理手段が、前記データ種判定手段により、前記印刷データのデータ種が、プレビューデータが付加されたEPSファイルであると判定された場合に、前記プレビューデータが付加されたEPSファイル内のPSデータに対して、データ処理を行うことを特徴とする。
【0022】
これによって、本発明の画像形成装置は、印刷指示コマンドを含まない印刷データであっても正常に印刷を行うことができる。
【0023】
上記目的を達成するため、本発明の印刷制御プログラムは、印刷データに基づいて記録紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置における印刷制御プログラムであって、コンピュータを、前記印刷データを解析し、解釈した描画コマンドに従って、形成する画像を描画するデータ処理手段と、前記データ処理手段により描画された画像の印刷開始が、前記画像形成部に対して指示されたか否かを判定する印刷指示有無判定手段と、前記印刷指示有無判定手段による判定結果に基づき、前記画像形成部に対して印刷開始を指示する印刷指示手段として機能させる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、ジョブ中において、印刷開始が指示されていないと判断した場合に、データ種に応じて印刷指示コマンドを発行することで、印刷指示コマンドを含まない印刷データであっても正常に印刷を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の好適な実施の形態(以下、「実施形態」という。)について、図面を用いて詳細に説明する。
【0026】
[第1の実施形態]
<ハードウェア構成>
まず、本実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成について説明する。図1は、本実施形態に係る画像形成装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0027】
図1に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、操作パネル11と、外部記憶装置I/F12と、コントローラ13と、データ通信I/F14と、HDD(Hard Disk Drive)110と、スキャナ15と、プロッタ16とから構成され、それぞれバスで相互に接続されている。
【0028】
操作パネル11は、入力装置101と表示装置102とを備えており、入力装置101は、ハードウェアキーなどで構成され、画像形成装置100に各操作信号を入力するのに用いられる。また、表示装置102は、ディスプレイなどで構成され、例えば動作条件などの画像処理動作に関する各種情報を表示する。
【0029】
データ通信I/F14は、インタフェース装置109を備えており、画像形成装置100を、有線及び/又は無線回線により構築されたLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)などのネットワーク(データ通信網)に接続するインタフェースである。
【0030】
HDD110は、大容量の不揮発性記憶装置であり、画像形成装置100で取り扱われる受信文書データや読み取り画像データなどの各種データを格納する。また、HDD110は、これらの各種データを、所定のファイルシステムやDB(Data Base)により管理する。
【0031】
外部記憶装置I/F12は、ドライブ装置103を備えており、例えばフラッシュメモリなどの記録媒体104を、画像形成装置100に接続するためのインタフェースである。この外部記憶装I/F12によって、画像形成装置100と記録媒体104との間でデータのやり取りを行うことが可能となる。例えば、記録媒体104は、画像形成装置100において動作させる機能を実現するプログラムなどを当該装置にインストールするときに利用する。
【0032】
コントローラ13は、ROM(Read Only Memory)105、RAM(Random Access Memory)106、NV−RAM(Non Volatile RAM)107、及びCPU(Central Processing Unit)108を備えている。
【0033】
ROM105は、画像形成装置100が起動されるときに実行されるプログラム(OS:Operating Systemの役割をするプログラム)や各種データ、また画像形成装置100が有する各種機能を実現するプログラム(アプリケーションプログラム)や各種データを格納する。また、RAM106は、ROM105やHDD110から読み出された各種プログラムやデータを一時保持する。NV−RAM107は、画像処理動作を制御するための初期設定値(画像処理制御に関する初期設定値)などの画像形成装置100に関する設定データを格納している。
【0034】
そして、CPU108は、RAM106上に読み出されたプログラムを実行する。
【0035】
コントローラ13は、上記ハードウェア構成により、例えば、データ通信I/F14を介して印刷データを受信した場合に、ROM105からRAM106上に読み出されたソフトウェアRIPのプログラムをCPU108により実行し、PSデータ(ベクタデータ)を基にビットマップイメージを生成する。
【0036】
スキャナ15は、画像読取装置111を備えており、読み取り面に配置された原稿を光学的に読み取り画像データを生成する。また、プロッタ16は、画像生成部である印刷装置112を備えており、例えば、電子写真方式によって、コントローラ13から転送されたビットマップイメージを記録紙(印刷用紙)に印刷する。ここでは、画像形成方式の一例として電子写真方式による例を示ししたが、例えば、インクジェット方式であってもよい。
【0037】
以上のように、画像形成装置100では、コントローラ13のRAM106上に読み出された所定のプログラムがCPU108で実行され、当該装置が備える各インタフェースから入力された各種データに対して要求された処理が行われる。
【0038】
よって、データ通信I/F14を介してEPSファイルを受信した画像形成装置100は、コントローラ13が備えるCPU108により実行されたソフトウェアRIPによって処理され、生成されたビットマップイメージがプロッタ16へ転送され(ページフレームに描画され)印刷される。
【0039】
<ソフトウェア構成>
続いて、本実施形態に係る画像形成装置のソフトウェア構成について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置100のソフトウェア構成例を示す図である。
【0040】
図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置100は、印刷データを受信するデータ受信モジュール21と、受信データを基にプロッタ16が解釈可能なビットマップイメージを生成する印刷モジュール22とを有し、これらのモジュール群が、コントローラ13上で動作すること(CPU108で実行されること)により、PSファイルを印刷処理可能なソフトウェアRIP(Raster Image Processor)機能を実現している。
【0041】
データ受信モジュール21は、ネットワークなどのデータ伝送路90に接続される外部機器200から送信された印刷データを、データ通信I/F14を介して受信し(バッファリングし)、受信データを印刷モジュール22へ送信する。
【0042】
印刷モジュール22は、受信データに対して構文解析を行い、データ内に記述された描画を指示するPSオペレータを解釈し、解釈した描画コマンドに従ってDisplayList(以下、「DL」と言う。)を生成する(描画処理)。
【0043】
また、印刷モジュール22は、PSオペレータ"showpage"を解釈し、解釈した印刷指示コマンドに従って、プロッタ16へ印刷動作の開始を指示する。
【0044】
その結果、生成されたDLからビットマップデータが、ページフレームへ展開され(ラスタライズされ)、プロッタ16によって、記録紙に画像が形成される。
【0045】
以上のように、画像形成装置100では、外部機器200から印刷データとしてEPSファイルが送信された場合、データ受信モジュール21がEPSファイルを受信し、印刷モジュール22が、EPSファイル内に記述された描画コマンドに従って描画処理を行い、また、印刷指示コマンドに従ってプロッタ16に印刷動作を指示する印刷制御が行われる。
【0046】
<印刷制御機能>
さらに、画像形成装置100では、上記モジュール群の動作により実現される印刷制御機能の中で、印刷モジュール22が、ジョブ中(EPSファイルのデータ処理中)において、プロッタ16に対して印刷開始が指示されていないと判断した場合に、データ受信モジュール22により判断したEPSファイルのデータ種に応じて、印刷開始を指示する印刷指示コマンドを内部的に発行し、プロッタ16が印刷動作を開始する。
【0047】
これにより、画像形成装置100は、データ受信モジュール22により受信された印刷データが、印刷指示コマンドを含まないEPSファイルであっても正常に印刷を行うことができる。
【0048】
以降に、上記「印刷制御機能」の機能構成とその動作について説明する。
【0049】
《機能構成》
図3は、本発明の第1の実施形態に係る印刷制御の機能構成例を示す図である。図3に示すように、画像形成装置100が有する印刷制御機能は、主に、データ受信モジュール21により実現される機能部と、印刷モジュール22により実現される機能部とに大別される。
【0050】
以降に、上記各機能部について説明するが、ここで、印刷データとしてデータ受信モジュール21が受信するEPSファイル51のデータ構造について簡単に説明しておく。
【0051】
(EPSファイルのデータ種)
EPSファイル51のデータ種は、主に、プレビューデータ(プレビュー画像)が付加されたEPSファイル51a(以下、「プレビュー付きEPSファイル」と言う。)と、プレビューデータが付加されていないEPSファイル51b(以下、「プレビューなしEPSファイル」と言う。)とに大別される。
【0052】
(A)プレビュー付きEPSファイル
図4は、本発明の第1の実施形態に係るEPSファイル51のデータ構成例(その1)を示す図であり、プレビュー付きEPSファイル51aの一例が示されている。
【0053】
図4に示すように、プレビュー付きEPSファイル51aのデータ構造は、主に、ヘッダ情報で構成されるヘッダ部51aと、EPS形式で記述された画像データ(ベクタ形式の画像データ)で構成されるPSデータ部51aと、プレビュー表示を行う画像データ(プレビューデータ)で構成されるプレビューデータ部51aとからなる。
【0054】
上記ヘッダ部51aは、各4バイトの8つのデータで構成され、データ先頭より32バイト分のデータがヘッダ部51aとなる。その構成データには、16進コードである"C5D0D3C6"のマジックナンバー情報と、PSデータ部51a、プレビューデータ部51aの各データ部までのオフセット値を示すオフセット情報と、各データ部のデータサイズ値を示すデータサイズ情報と、チェックサム値とがある。
【0055】
上記構成メンバーは、EPS形式のデータ仕様で定義されている。
【0056】
また、上記ヘッダ部51aにおけるプレビューデータ部51aのオフセット情報とデータサイズ情報は、WMF(Windows Metafile Format)と言うWindows(登録商標)標準のベクタ形式の画像データ(以下、「WMF形式の画像データ」と言う。)や、TIFF(Tagged Image File Format)形式の画像データがプレビューデータであった場合のそれぞれの値(オフセット値とデータサイズ値)を設定可能となっている。
【0057】
なお、EPSファイルには、プレビューデータとして、WMF形式とTIFF形式の両方の画像データを含めることはできない。そのため、どちらか一方の画像データをプレビューデータとする。そのため、ヘッダ部51aにおけるプレビューデータ部51aのオフセット情報とデータサイズ情報は、WMF形式とTIFF形式のどちらか一方のデータフィールドのみが設定され、他方のデータフィールドは0に設定される。例えば、WMF形式の画像データの場合には、データ先頭から12−19バイト目までのデータ領域、またTIFF形式の画像データの場合には、データ先頭から20−27目バイトまでのデータ領域が、それぞれの形式に対応するオフセット情報とデータサイズ情報とを設定するデータフィールドである。
【0058】
また、上記チェックサム値は、データ先頭から28バイトまでのデータ領域(0−27バイト目)を排他的論理和(XOR)した値である。
【0059】
(B)プレビューなしEPSファイル
一方、プレビューなしEPSファイル51bは、図5に示すような、PSのDCS(Document Structuring Conventions Specification)に従ったコメント(注釈行)を含むデータ構成となっている。
【0060】
図5は、本発明の第1の実施形態に係るEPSファイル51のデータ構成例(その2)を示す図である。
【0061】
図5に示すように、プレビューなしEPSファイル51bのデータ構造は、主に、ヘッダ情報で構成されるヘッダ部51bと、EPS形式で記述された画像データ(ベクタ形式の画像データ)で構成されるPSデータ部51bとからなり、プレビュー表示の画像データを含んでいない。
【0062】
上記ヘッダ部52bは、プレビュー付きEPSファイル51aのヘッダ部51aと異なり、コメント情報により構成される。これらのコメント情報には、例えば、"%!PS-Adobe-3.0 EPSF-3.0"のEPSファイルのバージョンや、"%%BoundingBox:llx lly urx ury"の左下(llx lly)と右上(urx ury)の各座標値(座標範囲)で指定された図形領域などの各種情報などがある。その他にも、"%%Creator:XXX"のファイル作成者、"%%Title:XXX"のタイトル、及び"%%CreationDate:XXX"の作成日時などのEPSファイル52を出力したアプリケーションなどが付加する情報がある。
【0063】
このように、プレビューなしEPSファイル51bの場合には、ヘッダ部51bのコメント情報以外がPSデータ部51bとなることから、PSデータ部51bのオフセット情報やデータサイズ情報などが必要ない。
【0064】
以上のように、画像形成装置100で受信するEPSファイル51には、上記プレビュー付きEPSファイル51aとプレビューなしEPSファイル51bが存在する。そのため、データ受信モジュール21により、受信したEPSファイル51のデータ種(プレビュー付き/プレビューなし)を判断し、データ種に応じた印刷制御機能を実現する。
【0065】
では、上記EPSファイル51のデータ構造を踏まえて、上記モジュールにより実現される機能部について説明する。
【0066】
まず、データ受信モジュール21は、データ先頭読み取り部31と、データ種判定部32とを有している。
【0067】
データ先頭読み取り部31は、受信した印刷データの先頭から所定のバイト数のデータを読み取る。
【0068】
データ種判定部32は、データ先頭読み取り部31により読み取られたデータに基づき、受信した印刷データが、EPSファイル51か否かを判断する。
【0069】
前述したように、EPSファイル51には、プレビュー付きEPSファイル51aとプレビューなしEPSファイル51bがあり、それぞれの特徴は、データ先頭から数バイト分のデータを基に確認することが可能である。例えば、プレビュー付きESPファイル51aのヘッダ部51aには、データ先頭から4バイト分のデータにマジックナンバーが含まれており、一方、プレビューなしESPファイル51bのヘッダ部51bには、データ先頭からDSCに従ったEPSのコメント情報が含まれている。
【0070】
このことから、データ種判定部32は、読み取られたデータを解析し、データ内に、マジックナンバー又はEPSのコメント情報が含まれているか否かを判断する。これにより、受信した印刷データのデータ種が、EPSファイル51か否かが判断される。また、EPSファイル51が、プレビュー付き/プレビューなしかも判断される。
【0071】
また、上記判断処理において、マジックナンバーが含まれているか否か、又はEPSのコメント情報が含まれているか否かのどちらの判断を先に行うかについては、特に問わない。つまり、上記情報を基に行う判断処理は、EPSファイル51のデータ種を特定するものであり、判断の順序に依存関係はない。
【0072】
このようにして判断された、プレビュー付きEPSファイル51a又はプレビューなしEPSファイル51bの結果は、データ種判定部32により、例えばフラグ情報としてRAM106上に保持される。このとき保持されるフラグ情報は、例えば、プレビュー付きEPSファイル51a用のフラグ情報と、プレビューなしEPSファイル51b用のフラグ情報とからなる2ビットのデータで構成される。
【0073】
また、データ受信モジュール21は、上記フラグ情報により、受信した印刷データが、プレビュー付きESPファイル51aであると判断されると、プレビュー付きEPSファイル51aから必要なデータのみを取得し、後述する印刷モジュール22のデータ処理部41へ送信する。
【0074】
このとき、データ受信モジュール21は、プレビュー付きEPSファイル51aのヘッダ部51aに設定されたPSデータ部51aのオフセット情報とデータサイズ情報とに基づいて、受信するプレビュー付きEPSファイル51aからPSデータ部51aのデータ(以下、「処理対象データ」と言う。)のみを取得し、それ以外のデータ(プレビューデータ部51a)は全て読み飛ばす。
【0075】
このようにして、データ受信モジュール21は、印刷データとして受信したEPSファイル51から処理対象として適切なデータのみを印刷モジュール22へ渡す。
【0076】
続いて、印刷モジュール22が有する各機能部について説明する。
【0077】
印刷モジュール22は、データ処理部41と、印刷指示有無判定部42と、印刷指示コマンド発行部43とを有している。
【0078】
データ処理部41は、前述したように、データ受信モジュール21から受け取った処理対象データを構文解析し、解析結果を基に解釈した各種コマンドを実行する。すなわち、データ処理部41は、処理対象データであるPSデータ内に記述されたPSオペレータを解釈し、解釈した描画コマンドに従ってDLを生成するパーサ機能である。
【0079】
この中で、もし、PSデータ内に、印刷開始を指示するPSオペレータ"showpage"が含まれていれば、このPSオペレータから解釈した印刷指示コマンドに従って、プロッタ16に印刷動作の開始を指示する。
【0080】
印刷指示有無判定部42は、上記データ処理部41が全てのデータを処理する中で(ジョブ中に)、プロッタ16に対して印刷動作の開始が指示されたか否かを判断する。つまり、処理対象データ内に、印刷開始を指示するPSオペレータが含まれていたか否かを判断する。
【0081】
上記判断方法には、例えば、データ処理部41からプロッタ16に、印刷開始が指示されたか否かをフラグ情報としてRAM106上に保持しておき、データ処理部41が処理対象データのデータエンド(ジョブエンド)まで処理を終えると、保持しておいたフラグ情報に基づき、印刷開始が指示されたか否かを判断する方法などが一例として挙げられる。
【0082】
印刷指示コマンド発行部43は、受信した印刷データがEPSファイル51であり、かつ、そのデータ処理において(ジョブ中に)、プロッタ16に対して印刷開始が指示されていない場合に、印刷開始を指示するPSオペレータを内部的に発行する。ここで言う「発行」とは、印刷開始を指示するPSオペレータ"showpage"を、データ処理部41に送信することを意味する。その結果、データ処理部41では、データ受信モジュール21から受け取ったPSデータに追加されてデータ処理される。つまり、元からPSデータ内に、印刷開始を指示するPSオペレータ"showpage"が含まれていたかのように処理される。
【0083】
印刷指示コマンド発行部43は、データ受信モジュール21のデータ種判定部32による判断結果(印刷データがプレビュー付き/プレビューなしEPSファイル51か否か)と、上記印刷指示有無判定部42による判断結果(印刷指示コマンドが発行されたか否か)とに基づいて、上記条件を満たしているか否かを判断し、印刷開始を指示するPSオペレータの発行を制御する。
【0084】
このようにして、印刷モジュール22は、印刷指示コマンド発行部43により発行された印刷開始を指示するPSオペレータを、データ処理部41へ送信し、データ処理部41により、印刷指示コマンドに従ってプロッタ16へ印刷動作の開始が指示される。
【0085】
以上のように、画像形成装置100では、上記モジュールによって実現される各機能部の連携動作により、印刷データとして受信したEPSファイル51内に印刷開始を指示するPSオペレータが含まれていなくても、プロッタ16により印刷することができる。
【0086】
《機能動作》
以下に、上記各機能の連携動作について詳しく説明する。まず、データ受信モジュール21により実現される機能動作について説明し、後に、印刷モジュール22により実現される機能動作について説明する。
【0087】
図6は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置100においてEPSファイル受信時の処理手順例を示すフローチャートである。
【0088】
図6に示すように、画像形成装置100は、データ受信モジュール21は、データ先頭読み取り部31により、データ通信I/F14を介して受信した印刷データの先頭から所定バイト数分のデータを読み込む(ステップS101)。
【0089】
読み込まれたデータは、データ種判定部32により解析され、解析結果を基に、データ内にプレビュー付きEPSファイル51aの特徴であるマジックナンバーが含まれているか否かを判断する(ステップS102)。
【0090】
ステップS102において、マジックナンバーが含まれていると判断された場合には(ステップS102:YES)、受信した印刷データがプレビュー付きEPSファイル51aであるとして、データ先頭から32バイト分のデータを読み取り(ステップS103)、プレビュー付きEPSファイル51a用のフラグ情報をセットする(ステップS104)。ここまでの処理で、プレビュー付きEPSファイル51aのヘッダ部51aを読み取ったことになる。
【0091】
続いて、データ受信モジュール21は、読み取ったヘッダ部51aからPSデータ部51aのオフセット情報とデータサイズ情報とを取得し、オフセット情報に基づき、PSデータ部51aの先頭データまで読み飛ばす(ステップS105)。
【0092】
また、データ受信モジュール21は、データサイズ情報に基づいて読み込んだPSデータ部51aのデータの印刷モジュール22(データ処理部41)へ送信を開始し(ステップS106)、処理対象であるPSデータを送信し終えるまでデータ送信を継続する(ステップS107:NO)。
【0093】
データ受信モジュール21は、印刷モジュール22へのPSデータの送信を終えると(ステップS107:YES)、プレビュー付きEPSファイル51a用のフラグ情報を参照し、フラグがセットされていれば(ステップS108:YES)、残りのデータをデータエンドまで読み飛ばし(ステップS109)、図に示す処理を終了する。
【0094】
一方、ステップS102において、マジックナンバーが含まれていないと判断された場合には(ステップS102:NO)、データ種判定部32により、EPSのコメント情報が含まれているか否かを判断する(ステップS110)。
【0095】
ステップS110において、EPSのコメント情報が含まれていると判断された場合には(ステップS110:YES)、受信した印刷データがプレビューなしEPSファイル51bであるとして、データを読み取り、プレビューなしEPSファイル51b用のフラグ情報をセットし(ステップS111)、ステップS106の処理へ移行する。
【0096】
また、ステップS110において、EPSのコメント情報が含まれていないと判断された場合には(ステップS110:NO)、受信した印刷データがEPSファイル51ではないとして(PSデータとして)、読み取ったデータを印刷モジュール22へ送信し(ステップS112)、図に示す処理を終了する。
【0097】
図7は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置100においてEPSファイル印刷処理時の処理手順例を示すフローチャートである。
【0098】
図7に示すように、画像形成装置100は、印刷モジュール22は、データ処理部41により、データ受信モジュール21から受け取った処理対象データ(PSデータ)を構文解析し、解析結果から解釈した描画コマンドに従って描画処理を行う(ステップS201)。
【0099】
印刷モジュール22は、データ受信モジュール21から受け取った処理対象データの全てのデータに対して、ステップS201の処理を行う(ステップS202:NO)。この間に、印刷指示コマンドに従って、プロッタ16に印刷開始が指示されたか否かを記録し、フラグ情報を更新する。
【0100】
印刷モジュール22は、全てのデータ処理を終えると(ステップS202:YES)、印刷指示有無判定部42により、フラグ情報に基づいて、ジョブ中にプロッタ16へ印刷開始が指示されたか否かを判断し(ステップS203)、指示されたと判断した場合には(ステップS203:YES)、図に示す処理を終了する。
【0101】
一方、ステップS203において、指示されていないと判断された場合には(ステップS203:NO)、印刷指示コマンド発行部43により、データ受信モジュール21によりセットされるプレビュー付き/プレビューなしEPSファイル51用のフラグ情報が参照され、これらのフラグ情報のどちらか一方に、フラグがセットされているか否かが判断される(ステップS204)。
【0102】
ステップS204において、フラグがセットされていると判断された場合には(ステップS204:YES)、印刷指示コマンド発行部43により、印刷開始を指示するPSオペレータがデータ処理部41へ送信される(ステップS205)。これにより、データ処理部41により、印刷指示コマンドに従ってプロッタ16へ印刷動作の開始が指示される。
【0103】
また、ステップS204において、フラグがセットされていないと判断された場合には(ステップS204:NO)、図に示す処理を終了する。
【0104】
<まとめ>
以上のように、本発明の第1の実施形態によれば、本実施形態に係る画像形成装置100は、データ受信モジュール21により、EPSファイル51のデータ種(受信した印刷データがEPSファイル51か否か、また、プレビュー付きEPSファイル51aか、プレビューなしEPSファイル51bか)を判断し、印刷モジュール22により、EPSファイル51の全てのデータを解析し、データを解釈し終えたときに、そのデータ処理の中で(ジョブ中に)、プロッタ16(画像形成部)に対して印刷開始が指示されたか否かを判断し、印刷開始が指示されていないと判断した場合に、データ種に応じて印刷指示コマンド(印刷開始を指示するPSオペレータ"showpage")を発行し、プロッタ16が印刷動作を開始する。
【0105】
これによって、画像形成装置100では、コントローラ13側が、受信した印刷データのデータ種と、ジョブ中の印刷指示コマンドの実行状況とに応じて、プロッタ16による印刷動作を制御することができる。
【0106】
よって、画像形成装置100は、印刷指示コマンドを含まない印刷データ(印刷開始を指示するPSコマンドを含んでいないEPSファイル51を印刷データとして受信した場合)であっても正常に印刷を行うことができる。
【0107】
ここまで、上記実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に係る画像形成装置100が有する「印刷制御機能」は、図を用いて説明を行った各処理手順を、コントローラ13の動作環境(プラットフォーム)にあったプログラミング言語でコード化したプログラムとしてコンピュータで実行することで実現可能である。
【0108】
よって、上記実施形態に係る印刷制御機能を実現するプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体104に格納することができる。
【0109】
すなわち、上記プログラムは、フロッピー(登録商標)ディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体104に記憶させることができ、これらの記録媒体104を読み取り可能なドライブ装置103を介して、画像形成装置100にインストールすることができる。また、画像形成装置100では、データ伝送路90に接続可能なデータ通信I/F14を備えていることから、インターネットなどの電気通信回線を用いて上記プログラムをダウンロードし、インストールすることもできる。
【0110】
最後に、上記実施形態に挙げた形状や構成に、その他の要素との組み合わせなど、ここで示した要件に、本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能であり、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置のソフトウェア構成例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る印刷制御の機能構成例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るEPSファイルのデータ構成例(その1)を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るEPSファイルのデータ構成例(その2)を示す図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置においてEPSファイル受信時の処理手順例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置においてEPSファイル印刷処理時の処理手順例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0112】
11 操作パネル
12 記録媒体I/F
13 コントローラ
14 データ通信I/F
15 スキャナ
16 プロッタ
21 データ受信モジュール
22 印刷モジュール
31 データ先頭読み取り部
32 データ種判定部
41 データ処理部
42 印刷指示有無判定部
43 印刷指示コマンド発行部
51 EPSファイル(a:プレビュー付き,b:プレビューなし)
90 データ伝送路
100 画像形成装置
101 入力装置
102 表示装置
103 ドライブ装置
104 記録媒体
105 ROM
106 RAM
107 NV−RAM
108 CPU
109 インタフェース装置
110 HDD(不揮発性の記憶装置)
111 画像読取装置(スキャナ装置)
112 印刷装置(プロッタ装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷データに基づいて記録紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置であって、
前記印刷データを解析し、解釈した描画コマンドに従って、形成する画像を描画するデータ処理手段と、
前記データ処理手段により描画された画像の印刷開始が、前記画像形成部に対して指示されたか否かを判定する印刷指示有無判定手段と、
前記印刷指示有無判定手段による判定結果に基づき、前記画像形成部に対して印刷開始を指示する印刷指示手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記印刷指示手段は、
前記印刷開始を指示する印刷指示コマンドを前記データ処理手段に送信し、
前記データ処理手段が、受信した印刷指示コマンドを解釈し、前記画像形成部に対して印刷開始を指示することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
当該画像形成装置は、
前記印刷データから所定のデータ領域を読み取るデータ読み取り手段と、
前記印刷データのデータ種を判定するデータ種判定手段と、を有し、
前記データ読み取り手段は、
前記印刷データの先頭から所定のデータ量分のデータを読み取り、
前記データ種判定手段は、
前記データ読み取り手段により読み取られたデータに基づき、前記印刷データのデータ種を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記印刷指示手段は、
前記印刷指示有無判定手段による判定結果と、前記データ種判定手段による判定結果とに基づき、前記画像形成部に対して印刷開始を指示することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記データ種判定手段は、
前記印刷データのデータ種が、EPSファイルか否かを判定することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記印刷指示手段は、
前記印刷指示有無判定手段により、前記画像形成部に対して印刷開始が指示されていないと判定され、かつ、前記データ種判定手段により、前記印刷データのデータ種がEPSファイルであると判定された場合に、
前記画像形成部に対して印刷開始を指示することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記データ種判定手段は、
前記印刷データのデータ種がEPSファイルであると判定した場合に、
さらに、前記EPSファイルが、プレビューデータが付加されたEPSファイルか否かを判定することを特徴とする請求項5又は6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記データ処理手段は、
前記データ種判定手段により、前記印刷データのデータ種が、プレビューデータが付加されたEPSファイルであると判定された場合に、
前記プレビューデータが付加されたEPSファイル内のPSデータに対して、データ処理を行うことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
【請求項9】
印刷データに基づいて記録紙に画像を形成する画像形成部を備えた画像形成装置における印刷制御プログラムであって、
コンピュータを、
前記印刷データを解析し、解釈した描画コマンドに従って、形成する画像を描画するデータ処理手段と、
前記データ処理手段により描画された画像の印刷開始が、前記画像形成部に対して指示されたか否かを判定する印刷指示有無判定手段と、
前記印刷指示有無判定手段による判定結果に基づき、前記画像形成部に対して印刷開始を指示する印刷指示手段として機能させる印刷制御プログラム。
【請求項10】
請求項9に記載のプログラムを記録した、コンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−23469(P2010−23469A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−191348(P2008−191348)
【出願日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】