説明

画像形成装置および画像形成方法

【課題】ユーザに後処理を実行する位置情報を提供し、ユーザが後処理を行うのに必要な作業量を低減する画像形成装置および画像形成方法を提供する
【解決手段】画像データを入力する入力手段401と、前記入力手段が入力した画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成部20と、前記画像データに後処理の指定が含まれている場合に、後処理が可能か否かを判定する判定手段402と、前記判定手段が後処理は不可能であると判定した場合に、他の記録材に後処理を実行する位置を示す図形を形成するように画像形成手段を制御する制御手段403とを備える構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置および画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複写処理作業における効率化または高品質化を実現するため、多機能のプリンタ、複写機等の画像形成装置が要求されている。例えば、印刷済みの用紙にステープルを打つ処理、ファイル用の穴(パンチ)を空ける処理、折る処理等を行う後処理装置を搭載した画像形成装置がある。
【0003】
このような後処理装置においては、ステープルを打つ、またはパンチを空ける位置を正確に選ばないと、印刷済み用紙上では文章または画像(以下、コンテンツと称する)が存在する範囲にステープルが打たれ、またはパンチが空けられる。
【0004】
特許文献1では、パンチ処理が不可能な状態の場合にはパンチ位置を示す図形を印刷対象の画像と共に印刷している。
【特許文献1】特開2003−80792号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ユーザに後処理を実行する位置情報を提供し、ユーザが後処理を行うのに必要な作業量を低減する画像形成装置および画像形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の画像形成装置の発明は、画像データを取得する取得手段と、前記取得手段が取得した画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成手段と、前記画像データに後処理の指定が含まれている場合に、後処理が可能か否かを判定する判定手段と、前記判定手段が後処理は不可能であると判定した場合に、他の記録材に後処理を実行する位置を示す図形を形成するように画像形成手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の画像形成装置の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記後処理は穿孔処理とステープル処理と折り処理とを含み、前記画像形成手段は、前記後処理が穿孔処理である場合、穿孔処理を実行する位置を示す穿孔図形を前記他の記録材に形成し、前記後処理がステープル処理である場合、ステープル処理を実行する位置を示すステープル図形を前記他の記録材に形成し、前記後処理が折り処理である場合、折り処理を実行する位置を示す折り図形を前記他の記録材に形成することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の画像形成装置の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、前記判定手段は、後処理を実行する後処理手段を前記画像形成装置が備えているか否かを判定することによって、後処理が可能か否かを判定することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の画像形成装置の発明は、請求項1から3のいずれか一項記載の画像形成装置において、後処理を実行する後処理手段を更に備え、前記判定手段は、前記後処理手段が後処理を実行できる状態にあるか否かを判定することによって、後処理が可能か否かを判定することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の画像形成装置の発明は、請求項4に記載の画像形成装置において、前記判定手段は、前記後処理手段が、指定された後処理を実行できるか否かを判定することによって、後処理が可能か否かを判定することを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の画像形成装置の発明は、請求項1から5のいずれか一項記載の画像形成装置において、前記判定手段は、画像形成後の記録材に施す後処理と、記録材に形成される画像とが重なるか否かを判定することによって、後処理が可能か否かを判定することを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の画像形成装置の発明は、請求項1から6のいずれか一項記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記画像形成手段が予め定められた数の記録材に画像を形成する毎に、後処理を実行する位置を示す図形を他の記録材に形成するように画像形成手段を制御することを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の画像形成装置の発明は、請求項1から7のいずれか一項記載の画像形成装置において、前記判定手段は、前記取得手段で取得した画像データの全部または一部について後処理が可能かどうかを判定することを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の画像形成装置の発明は、請求項1から8のいずれか一項記載の画像形成装置において、前記他の記録材には、OHPを含むことを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の画像形成装置の発明は、請求項1から9のいずれか一項記載の画像形成装置において、前記制御手段は、前記判定手段が後処理は不可能であると判定した場合に、後処理を継続するか否かをユーザに問い合わせる表示を表示手段に表示することを特徴とする。
【0016】
請求項11に記載の画像形成装置の発明は、請求項1から10のいずれか一項記載の画像形成装置において、前記後処理を実行する位置を示す図形の形式をユーザから受付ける受付手段をさらに有することを特徴とする。
【0017】
請求項12に記載の画像形成装置の発明は、請求項11に記載の画像形成装置において、前記受付手段は、前記他の記録材に使用する記録材の種類の指定をユーザから受付けることを特徴とする。
【0018】
請求項13に記載の画像形成方法の発明は、画像データを取得する取得ステップと、前記取得ステップで取得した画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成ステップと、前記画像データに後処理の指定が含まれている場合に、後処理が可能か否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップで後処理は不可能であると判定した場合に、他の記録材に後処理を実行する位置を示す図形を形成するように画像形成ステップを制御する制御ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
請求項1に記載の発明によれば、後処理が不可能である場合にも、後処理を実行する位置情報をユーザに提供し、ユーザが後処理を行うのに必要な作業量を軽減できる。
【0020】
請求項2に記載の発明によれば、後処理の種類に応じた図形を用いて後処理を実行する位置情報をユーザに提供できる。
【0021】
請求項3に記載の発明によれば、後処理手段を有さない画像形成装置でも、後処理を実行する位置情報をユーザに提供し、後処理の作業量を軽減できる。
【0022】
請求項4に記載の発明によれば、後処理手段が後処理を実行できる状態にない場合でも、後処理を実行する位置情報をユーザに提供し、ユーザが後処理を行うのに必要な作業量を軽減できる。
【0023】
請求項5に記載の発明のよれば、後処理手段が指定された後処理を実行できない場合でも、後処理を実行する位置情報をユーザに提供し、後処理の作業量を軽減できる。
【0024】
請求項6に記載の発明によれば、画像形成後の記録材に施す後処理と、記録材に形成された画像とが重なる場合に、後処理を実行する位置情報をユーザに提供し、後処理の作業量を軽減できる。さらに、記録材に形成された画像が損なわれない。
【0025】
請求項7に記載の発明によれば、予め定められた数の記録材に画像を形成する毎に、後処理を実行する位置情報をユーザに提供できる。
【0026】
請求項8に記載の発明によれば、画像データの一部について後処理が可能か否かの判定をした場合に得られる記録材と画像データの全部について後処理が可能か否かの判定を実施した場合に得られる記録材との違いと、後処理が可能か否かの判定に要する時間とを考慮した判定を実施できる。
【0027】
請求項9に記載の発明によれば、ユーザは記録材に形成された画像が後処理によって受ける影響をOHPで確かめながら後処理を実行できる。
【0028】
請求項10に記載の発明によれば、ユーザが後処理を所望する場合に、後処理を施した記録材をユーザに提供できる。さらに、ユーザが後処理を所望しない場合には、後処理を実行する位置情報をユーザに提供できる。
【0029】
請求項11に記載の発明によれば、ユーザが所望する図形の形式で、後処理を実行する位置情報をユーザに提供できる。
【0030】
請求項12に記載の発明によれば、ユーザが所望する記録材を用いて、後処理を実行する位置情報をユーザに提供できる。
【0031】
請求項13に記載の発明によれば、後処理が不可能である場合にも、後処理を実行する位置情報をユーザに提供し、ユーザが後処理を行うのに必要な作業量を軽減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明が適用される画像形成装置の一例を示した図である。画像形成装置1は、操作部10と、画像形成部(画像形成手段)20と、後処理部(後処理手段)30P、30S,30Fとを備えている。
操作部10は、ユーザから画像の形成及び後処理に関する操作入力を受付ける。操作部10が受付ける操作入力には、例えば、画像を形成する記録材の数量入力、後処理が不可能であった場合に後処理を実行する位置を示す図形の形式の指定、後処理を実行する位置を示す図形を形成する記録材の種類の入力がある。
また、操作部10は、表示部を備えていても良い。画像形成装置1は、後処理が実行できない場合にその旨を操作部10の表示部に表示することによりユーザに報知できる。実施例の画像形成装置1に付属する操作部10は、ディスプレイ型であるが、画像形成装置1上に配置されたボタンによって操作入力を受付けても良い。
【0033】
画像形成部20は、画像データに基づいた画像を記録材に形成して出力する。また、画像データに指定された後処理を実行できない場合、後処理を実行する位置を示す図形を他の記録材に形成して出力する。
【0034】
後処理部30Pは、画像データにパンチ処理(穿孔処理)の指定が含まれる場合に、画像形成部20にて画像が形成された記録材に対してパンチ(穿孔)を行う。後処理部30Sは、画像データにステープル処理の指定が含まれる場合に、画像形成部20にて画像が形成された記録材に対してステープルを行う。後処理部30Fは、画像データに折り処理の指定が含まれる場合に、画像形成部20にて画像が形成された記録材に対して折り処理を行う。
以後、特に区別する必要のない限り、後処理手段30P、30S、30Fを、後処理部30と記載する。また、後処理部30は、図1に示すようにパンチ処理・ステープル処理・折り処理のそれぞれの処理を実行する装置がそれぞれ配置されていても良いし、1つの装置でパンチ処理・ステープル処理・折り処理を実行できるものでも良い。
【0035】
図1の画像形成装置1は、後処理部30および操作部10を備えているが、本発明は、後処理部30を有さない画像形成装置、および操作部10を有さない画像形成装置にも適用可能である。さらに、本発明は、画像形成装置は後処理部30を備えていないが、後処理部30を後付け可能な画像形成装置にも適用可能である。
【0036】
図2は、画像形成装置1のシステム構成の一例を示した図である。
画像形成装置1は、操作部10と、画像形成部20と、後処理部30と、制御部40とを備える。操作部10と画像形成部20と後処理部30とについては、図1にて説明したので、ここでは制御部40について説明する。
制御部40は、外部装置100と、操作部10と、画像形成部20と、後処理部30と接続される。制御部40は、外部装置100から画像データを入力すると、画像データに後処理の指定が含まれているか否かを確認する。後処理の指定が含まれていない場合には、画像データに基づく画像を記録材に形成し排出するように画像形成部20を制御する。後処理の指定が含まれている場合には、制御部40は、後処理が可能か否かについて判定する(後処理が可能か否かの判定基準についての詳細は後述する)。後処理が可能である場合には、制御部40は、画像データに基づく画像を記録材に形成後、指定された後処理を実行した記録材を排出するよう、画像形成部20および後処理部30を制御する。後処理が不可能である場合には、制御部40は、画像データに基づく画像を記録材に形成後、指定された後処理を実行する位置を示す図形を、画像データに基づく画像が形成された記録材とは別の記録材(以後、この別の記録材を合紙と記載する)に形成するように、画像形成部20を制御する。
また、制御部40は、ユーザが操作部10に入力した画像の形成および後処理に関する操作入力を受付け、操作入力に基づいて画像形成部20および後処理部30を制御する。また、制御部40は、画像データに後処理の指定が含まれているが後処理が実行できない場合に、後処理を継続するか否かをユーザに問い合わせる表示を表示するよう操作部10を制御する。
ここで、外部装置100は、外部装置100は、画像形成装置1に画像データの出力を要求する機器であり、具体的には、画像の出力を要求するパーソナルコンピュータ、ファクシミリ、スキャナ等である。また、画像形成装置1は、出力対象の画像が形成されている用紙から画像を読み取る画像読取装置(不図示)を備え、外部装置100から受付けた画像データだけでなく、画像読取装置から読み取った画像データと、操作部10から指定された後処理の指定とに基づいて、画像形成部20および後処理部30を制御することもできる。
また、本実施例では、制御部40が画像形成部20および後処理部30を制御するようになっているが、画像形成部20と後処理部30とがそれぞれ制御部を有し、それぞれの制御部が接続され、画像形成および後処理に関するデータを相互に通信することによって、上記制御を実行しても良い。
【0037】
次に、制御部40について図3を参照しながら説明する。図3は、制御部40のハードウェア構成の一例を示す図である。
制御部40は、信号の入出力を行う入出力部44と、画像データに含まれる後処理が可能か否かを判定するプログラム(詳細は後述)などが格納されたROM43と、ROM43に格納されたプログラムを読み込んで実行する中央処理演算装置(CPU)41と、プログラムを実行する際に使用される一時的なデータを保存するRAM42とから構成される。
また、ROM43に格納されたプログラムのCPU41による演算によって、図4に示す、入力手段(取得手段)401、判定手段402、制御手段403、受付手段404が構成される。
【0038】
図4は、上述したCPU41などのハードウェアとROM43に格納されたソフトウェアとの協働によって実現される制御部40の機能ブロック図の一例である。
制御部40は、入力手段401と、判定手段402と、制御手段403と、受付手段404とを備えている。
入力手段401は、外部装置100と判定手段402と接続される。入力手段401は、外部装置100から画像データを入力し、判定手段402へ出力する。また、前述したように、画像形成装置1が画像読取装置を備える場合には、入力手段401は、外部装置100からでなく画像読取装置および操作部10から入力された指定を画像データとして入力することも可能である。
【0039】
判定手段402は、入力手段401と制御手段403と受付手段404と接続される。判定手段402は、入力手段401から入力した画像データに、後処理が含まれるか否かを確認する。後処理が含まれない場合は、判定手段402は、画像データを制御手段403に出力する。
後処理が含まれる場合には、判定手段402は、後処理が可能かどうかを判定する。判定手段402は、まず、画像形成装置1が指定された後処理を実行できる後処理部30を有しているか否かを確認する。そして、画像形成装置1が後処理部30を有していない場合には、後処理が不可能と判定する。例えば、パンチ処理が指定されているが、画像形成装置1が後処理部30Pを備えていない場合に、判定手段402は後処理が不可能と判定する。
画像形成装置1が指定された後処理を実行できる後処理部30を有している場合には、判定手段402は、後処理部30が後処理を実行できる状態にあるか否かを判定する。ここで、後処理部30が後処理を実行できない状態とは、後処理部30内にてエラーが発生しているため、後処理部30が後処理を実行できない状態にあることをいう。例えば、パンチ処理を行う後処理部30Pであれば、パンチ屑がいっぱいになっているために後処理を実行できない場合である。また、ステープル処理を行う後処理部30Sであれば、ステープル用の針が後処理部30Sにセットされていないため後処理を実行できない場合である。
判定手段402は、後処理部30が後処理を実行できる状態にあると判定した場合には、後処理部30が画像データで指定された後処理を実行できるか否かを判定する。指定された後処理を実行できないとは、後処理部30が指定された後処理を実行できる機能を有していないために、指定された後処理が実施できないことをいう。
例えば、後処理がパンチ処理である場合には、画像データでは4穴のパンチを要求しているが後処理部30Pは2穴までしかパンチできない場合、記録材の搬送向きに対して、後処理部30Pでは画像データで指定された箇所にパンチができない場合、記録材の種類がパンチ処理できない種類(例えば、厚紙やOHP)である場合等である。後処理がステープル処理である場合には、画像データでは4つのステープルを要求しているが後処理部30Sでは2つまでしかステープルできない場合、記録材の搬送向きに対して、後処理部30Sでは画像データで指定された箇所にステープルができない場合、記録材の種類がステープル処理できない種類である場合、画像データにて指定されたステープルを実行する1組あたりの記録材の数量が、後処理部30Sがステープル可能な記録材の数量を超えている場合等である。後処理が折り処理である場合には、画像データではZ折りを要求しているが後処理部30FはZ折りを実行できない場合、記録材の搬送向きに対して、後処理部30Fでは画像データで指定された箇所で折り処理を実行できない場合、記録材の種類が折り処理できない種類である場合等である。
判定手段402は、後処理部30が画像データで指定された後処理を実行できると判定した場合には、さらに、画像形成後の記録材に施す後処理と、記録材に形成された画像とが重なるか否かを判定する。画像形成後の記録材に施す後処理と、記録材に形成された画像とが重なる場合に、判定手段402は後処理が不可能と判定する。
例えば、後処理がパンチ処理の場合には、パンチ処理を実行する位置と、記録材に形成された画像とが重なるか否かを判定する。これにより、記録材に形成された画像がパンチ処理によって損なわれるか否かを判定できる。後処理がステープル処理の場合には、ステープル処理を実行する位置と、記録材に形成された画像とが重なるか否かを判定する。これにより、記録材に形成された画像がステープル処理によって損なわれるか否かを判定できる。後処理が折り処理の場合には、折り処理を実行する位置と、記録材に形成された画像が重なるか否かを判定する。これにより、記録材に形成された画像が折り処理によって損なわれるか否かを判定できる。また、折り処理の場合に、判定手段402は、折り処理を実行する位置と重なる画像の種類に基づいて、後処理が可能か否かの判定を行っても良い。例えば、折り処理を実行する位置と重なる画像が文字の場合には、判定手段402は後処理が実行可能と判定し、折り処理を実行する位置と重なる画像が図形の場合には、判定手段402は後処理が実行不可能と判定しても良い。
そして、判定手段402は、判定結果及び画像データを制御手段403へと出力する。
【0040】
ここで、図5を用いて、判定手段402が画像形成後の記録材に施す後処理と、記録材に形成された画像とが重なるか否かを判定する方法の一例について説明する。図5は、画像形成後の記録材に施す後処理と、記録材に形成される画像との関係の一例について模式的に示した図である。
まず、後処理がパンチ処理である場合に、パンチ処理を実行する位置と、記録材に形成された画像とが重なるか否かを判定する方法の一例について説明する。図5(A)は後処理がパンチ処理である場合に、パンチ処理を実行する位置と、記録材に形成された画像とが重なるか否かの判定方法を模式的に示した図である。まず、判定手段402は、画像データで指定されたパンチ処理を後処理部30Pが実行する場合の記録材上の位置を、X座標およびY座標として後処理部30Pから取得する。図5(A)(1)では、2穴のパンチ処理を行う場合の、X座標およびY座標と記録材との関係の一例を示している。X座標は画像データが要求するパンチの数に関わらず一定であるが、YN座標(Nは1以上の整数で、記録材の上端からのパンチ位置を表す)は、パンチの数によって変化する。
次に、判定手段402は、形成する画像の文書または図の書き出し位置をX座標およびY座標として取得する。そして、判定手段402は、書き出し位置のX座標およびY座標と、パンチ位置のX座標およびYN座標とを比較する。そして、判定手段402は、(書き出し位置のX座標<パンチ位置のX座標、かつ、N個目のパンチ位置のYN座標<書き出し位置のY座標<1個目のパンチ位置のY1座標)の場合に、パンチ処理の実行位置と、記録材に形成された画像が重なると判定する。文書または図の書き出し位置のそれぞれについて前述の判定処理を繰返し実行することで、図5(A)(2)のように、パンチ処理が実行される領域Aを除いた領域Bに画像が形成されるか否かを判定することができる。そして、判定手段402は、記録材に形成される画像が、領域Bにない場合にパンチ処理が不可能と判定する。
【0041】
次に、後処理がステープル処理である場合に、ステープル処理を実行する位置と、記録材に形成された画像とが重なるか否かを判定する方法の一例について説明する。図5(B)は後処理がステープル処理である場合に、ステープル処理を実行する位置と、記録材に形成された画像とが重なるか否かの判定方法を模式的に示した図である。ステープル処理の場合もパンチ処理の場合と同様に、判定手段402は、図5(B)(1)に示すようにステープル処理を実行する位置のX座標およびY座標を取得する。次に、判定手段402は、形成する画像の文書または図の書き出し位置をX座標およびY座標として取得する。そして、判定手段402は、書き出し位置のX座標およびY座標と、パンチ位置のX座標およびYN座標とを比較することによって、記録材に形成される画像が図5(B)(2)で示す領域Dに収まるか否かを判定する。記録材に形成される画像が領域Dにない場合、判定手段402は、ステープル処理が不可能と判定する。
なお、指定されたステープルの種類によって、これから形成する画像が収まっていなければならない領域は変化する。例えば、画像データにて図5(B)(3)のように記録材の左上端にステープル処理を実行するように指定されている場合には、判定手段402は、領域Eを除く領域Fに、記録材に形成される画像が収まるか否かを判定する。
【0042】
次に、後処理が折り処理である場合に、折り処理を実行する位置と、記録材に形成された画像とが重なるか否かを判定する方法の一例について説明する。図5(C)は後処理が折り処理である場合に、折り処理を実行する位置と、記録材に形成された画像とが重なるか否かの判定方法を模式的に示した図である。
図5(C)では画像データにてZ折りが指定されている場合について説明する。図中、実線Gは谷折りを行う線、一点鎖線Hは山折りを行う線を示している。判定手段402は、図5(C)(1)に示すように、画像データで指定された折り処理を実行する位置のX座標を折り位置ごとに取得する。図5(C)(1)では、谷折りを実行する実線GのX1座標と、山折りを行う一点鎖線HのX2座標を取得する。次に、判定手段402は、XN座標上に、画像が形成されるか否かを判定する。そして、記録材に形成される画像がXN座標(Nは1以上の整数で、記録材の左端からの折り位置を表す)上に存在すれば、判定手段402は、折り処理が不可能と判定する。図5(C)(2)の場合、谷折りを実行する実線Iの位置には画像は形成されないが、山折りを実行する一点鎖線Jの位置には、画像が形成される。したがって、判定手段402は、折り処理が不可能と判定する。
ただし、前述したように、例えば、XN座標上に形成される画像が文字である場合には、判定手段402は、後処理が可能と判定しても良い。そして、XN座標上に形成される画像が図形である場合に、後処理が不可能であると判定することもできる。例えば、図5(C)(3)のように、山折りを実行する実線L上に、図形が形成される場合には、判定手段402は後処理が不可能と判定し、図5(C)(2)のように文字が形成される場合には、判定手段402は後処理が可能と判定することもできる。
【0043】
次に、判定手段402の判定結果に基づいて制御手段403が行う処理について、再度図4を用いて説明する。
制御手段403は、判定手段402と、画像形成部20と、後処理部30と、操作部10と接続される。制御手段403は、判定手段402から画像データと後処理が可能か否かの判定結果とを受け取る。
後処理が可能である場合には、制御手段403は、画像データに基づく画像を形成後に、後処理を実行するよう画像形成部20と後処理部30とを制御する。
画像形成後の記録材に施す後処理と、記録材に形成された画像とが重なるために後処理が不可能である場合に、制御手段403は、ユーザに後処理を継続するか否かをユーザに問い合わせる表示を操作部10の表示部に表示させる。ユーザが後処理の継続を選択した場合には、制御手段403は、画像データに基づく画像を形成後に、指定された後処理を実行するよう画像形成部20と後処理部30とを制御する。ユーザが後処理の継続を選択しない場合には、制御手段403は、後処理を実行する位置を示す図形を形成した合紙を出力するように画像形成部20を制御する。
また、後処理が不可能である場合に、制御手段403は、後処理を実行する位置を示す図形の形式や、合紙の種類を受付手段404から入力し、ユーザが指定した形式および合紙に図形を形成するように画像形成部20を制御する。ここで、図形の形式とは図形の表示形式を意味し、指定された後処理の種類によって異なるが、図形の濃さや、大きさ、位置等である。例えば、パンチ処理であれば、パンチ図形の大きさ、合紙に形成するパンチ図形の濃さ、パンチ図形の位置、パンチ図形の数等がある。ステープル処理であれば、ステープル図形の大きさ、ステープル図形の太さ・長さ、ステープル図形の濃さ、ステープル図形の位置、ステープル図形の数等がある。折り処理であれば、折り線の濃さ、折り線の種類(実線・破線・一点鎖線等)、折り線の位置等がある。また、合紙の種類とは、画像データに基づく画像を形成した記録材と同種の記録材、薄紙、OHP、厚紙等である。合紙に薄紙やOHPを用いる場合、ユーザは、画像が形成された記録材の上に合紙を重ねることで、後処理が記録材に形成された画像に与える影響を確認しながら後処理作業を実行できる。
【0044】
受付手段404は、操作部10にユーザが入力した操作入力を受付け、制御手段403へと出力する。受付手段404が操作部10から受付けるデータには、画像を形成する記録材の数量入力、後処理が不可能であった場合に後処理を実行する位置を示す図形の形式の指定、後処理を実行する位置を示す図形を形成する記録材の種類等がある。
【0045】
次に、画像形成装置1が後処理の指定を含む画像データを入力した場合に行う処理の一例について図6を用いて説明する。図6は、画像形成装置1が実行する処理を示すフローチャートの一例である。
まず、制御部40は、指定された後処理を実行できる状態かを確認する(ステップS10)。ここで、指定された後処理を実行できる状態か否かの判定基準は、前述したように、画像形成装置1が後処理部30を有しているか否か、後処理部30がエラー状態にあるか否か等である。
後処理部30が指定された後処理を実行できる状態である場合には(ステップS10/YES)、制御部40は、画像データと画像形成装置1の動作モード等を含む処理コードを入力する(ステップS11)。
次に、制御部40は、後処理部30が画像データにて指定された後処理を実行できるか否かを判定する(ステップS12)。後処理部30が画像データにて指定された後処理を実行できるか否かとは、前述したように、後処理部30が指定された後処理を実行できる機能を有しているか否かである。後処理部30が指定された後処理を実行できる場合に(ステップS12/YES)、制御部40は、画像データの一部について、後処理が実行される位置と、画像が形成される位置を取得する(ステップS13)。そして、後処理が実行される位置と、記録材に形成される画像とが重なるか否かを判定する(ステップS14)。後処理が実行される位置と、記録材に形成される画像とが重ならない場合には(ステップS14/YES)、制御部40は画像データに基づく画像形成を行うように画像形成部20を制御する。そして、画像形成部20は、画像形成処理を実行する(ステップS15)。また、制御部40は、画像形成後の記録材に指定された後処理を実行するように、後処理部30を制御する。後処理部30は、画像が形成された記録材に対して後処理を実行する(ステップS16)。
後処理が実行される位置と、記録材に形成される画像とが重なる場合には、制御部40は、操作部10に後処理を継続するか否かを問い合わせる表示を操作部10の表示部に表示し、ユーザの選択を受付ける(ステップS17)。後処理を継続する場合(ステップS17/YES)、制御部40は、画像データに基づく画像形成を行うように画像形成部20を制御する。そして、画像形成部20は、画像形成処理を実行する(ステップS15)。また、制御部40は、画像形成後の記録材に指定された後処理を実行するように、後処理部30を制御する。後処理部30は、画像が形成された記録材に対して後処理を実行する(ステップS16)。
後処理を継続しない場合(ステップS17/NO)、制御部40は、画像データをRAM42上に描画する(ステップS19)。また、後処理を実行する位置を示す図形をRAM42上に描画する(ステップS20)。その後、ステップS19およびステップS20で描画した画像を形成するよう、画像形成部20を制御する。画像形成部20は、画像データに基づく画像を記録材に形成し、後処理を実行する位置を示す図形を合紙に形成する(ステップS21)。
【0046】
後処理部30が指定された後処理を実行できない場合(ステップS12/NO)、制御部40は、画像データをRAM42上に描画する(ステップS19)。また、後処理を実行する位置を示す図形をRAM42上に描画する(ステップS20)。その後、ステップS19およびステップS20で描画した画像を形成するよう、画像形成部20を制御する。画像形成部20は、画像データに基づく画像を記録材に形成し、後処理を実行する位置を示す図形を合紙に形成する(ステップS21)。ここで、画像データにて指定されたステープルを実行する1組あたりの記録材の数量が、後処理部30Sがステープル可能な記録材の数量を超えているために、後処理部30Sが指定された後処理を実行できない場合、制御部40は、後処理部30Sがステープル可能な記録材の数量ごとに、後処理を実行する位置を示す図形が形成された合紙を出力するよう画像形成部20を制御しても良い。また、操作部10で入力された数の記録材に画像形成部20が画像を形成する毎に、合紙を出力するように画像形成部20を制御しても良い。
後処理部30が指定された後処理を実行できない状態である場合には(ステップS10/YES)、制御部40は、画像データと画像形成装置1の動作モード等を含む処理コードを入力する(ステップS18)。そして、画像形成装置1は、上述したステップS19からステップS21の処理を実行する。
なお、ステップS10、ステップS12、ステップS13、ステップS14の処理を実行するCPUが、判定手段402に相当する。また、画像データと処理コードを入力するステップS11およびステップS18の処理を実行するCPUが、入力手段401に相当する。そして、ステップS17、ステップS19、ステップS20の処理を実行するCPUが、制御手段403に相当する。
【0047】
図6に示したフローチャートでは、制御部40は、画像データの一部について、後処理を実行する位置と、記録材に形成される画像とが重なるか否かについて判定した。次に、図7を用いて、制御部40が、画像データの全部について後処理を実行する位置と、記録材に形成される画像とが重なるか否かについて判定する場合の処理について説明する。図7は、画像形成装置1が後処理の指定を含む画像データを入力した場合に行う処理の一例を示すフローチャートである。
図7におけるステップS33からステップS35以外の処理については、図6と同じ処理であるため、説明を省略し、ステップS33、ステップS34、ステップS35について説明する。なお、図6の各ステップとの対応関係がわかるように、図7の各ステップの右横に括弧書きで図6の対応するステップを記載した。
制御部40は、画像データの全部について、後処理が実行される位置と、画像が形成される位置を取得する(ステップS33)。次に、制御部40は、画像データに含まれる最初の画像について、後処理が実行される位置と、記録材に形成される画像とが重なるか否かを判定する(ステップS34)。後処理が実行される位置と、記録材に形成される画像とが重ならない場合(ステップS34/YES)、制御部40は、画像データの全部について上記判定を行ったかどうか確認する(ステップS35)。そして、全ての画像データについて上記判定を行っていない場合には(ステップS35/NO)、制御部40は、次の画像データについてステップS34の判定を実行する。制御部40は、全ての画像データについて、後処理が実行される位置と、記録材に形成される画像とが重なるか否かを判定するまで、ステップS34およびステップ35の処理を繰り返す。画像データの全部について、後処理が実行される位置と、記録材に形成される画像とが重ならない場合(ステップS35/YES)、制御部40は、画像形成部20および後処理部30を制御し、画像形成装置1は画像データに基づく画像形成後、後処理を実行する(ステップS36およびステップS37)。後処理が実行される位置と、記録材に形成される画像とが重なる画像データが存在する場合(ステップS34/YES)、制御部40は、後処理を継続するか否かをユーザに問い合わせる表示を操作部10の表示部に表示する。
なお、ステップS30,ステップS32、ステップS33、ステップS34、ステップS35の処理を実行するCPUが、判定手段402に相当する。また、ステップS31およびステップS39の処理を実行するCPUが、入力手段401に相当する。そして、ステップS38、ステップS40、ステップS41の処理を実行するCPUが、制御手段403に相当する。
【0048】
本実施例によって、合紙に形成が可能な図形について図8を用いて説明する。図8は、画像データにて指定された後処理が実行できない場合に、画像形成装置1が出力する合紙の一例である。
図8(A)は、後処理がパンチ処理である場合に、合紙に形成可能なパンチ処理図形の一例を示している。図8(A)(1)にて、記録材の搬送方向に対して前方側にパンチ処理を実行できない場合、画像形成装置1は、図8(A)(1)に示すパンチ図形を形成した合紙を出力できる。また、画像データにて指定された4穴のパンチ処理を実行できない場合、画像形成装置1は、図8(A)(2)に示すパンチ図形を形成した合紙を出力できる。そして、形成されるパンチ図形の大きさを、(1)に示したパンチ図形と比較して大きいものとすることができる。記録材の搬送方向に対して水平にはパンチ処理を実行できない場合、画像形成装置1は、(3)に示すパンチ図形を形成した合紙を出力できる。そして、形成されるパンチ図形を図8(A)(1)および図8(A)(2)とは異なる図形形式を用いて白抜きの図形とすることができる。
【0049】
図8(B)は、後処理がステープル処理である場合に、合紙に形成可能なステープル処理図形の一例を示している。図8(B)(1)にて、記録材の搬送方向に対して前方側にステープル処理を実行できない場合、画像形成装置1は、図8(B)(1)に示すステープル図形を形成した合紙を出力できる。また、画像データにて指定された4穴のステープル処理を実行できない場合、画像形成装置1は、図8(B)(2)に示すステープル図形を形成した合紙を出力できる。そして、形成されるステープル図形の大きさを、(1)に示したステープル図形と比較して大きいものとすることができる。記録材の搬送方向に対して水平にはステープル処理を実行できない場合、画像形成装置1は、図8(B)(3)に示すステープル図形を形成した合紙を出力できる。
【0050】
図8(C)は、後処理が折り処理である場合に、合紙に形成可能なステープル処理図形の一例を示している。画像データにて指定された二つ折りの折り処理が実施できない場合、画像形成装置1は、図8(C)(1)に示す折り線を形成した合紙を出力できる。また、画像データにて指定されたZ折りの折り処理を実行できない場合、画像形成装置1は、図8(C)(2)に示す折り線を形成した合紙を出力できる。そして、形成される折り線の線種を、実線ではなく、破線および一点鎖線とすることができる。記録材の搬送方向に対して水平には折り処理を実行できない場合、画像形成装置1は、図8(C)(3)に示すように、折り線を形成した合紙を出力できる。また、この折り線の線の太さを、図8(C)(1)および図8(C)(2)と比較して、細いものとすることができる。
【0051】
以上の説明から明らかなように、本実施例によれば、後処理が不可能である場合にも、後処理を実行する位置示す図形を形成した合紙をユーザに提供し、ユーザが後処理を行うのに必要な作業量を軽減できる。そして、後処理を実行する位置を示す図形を、画像形成後の記録材ではなく合紙に形成するため、記録材に既に形成されている画像を損なうことがない。
また、ユーザは合紙に形成される後処理を実行する位置を示す図形の形式を選択できる。画像形成装置1が予め定められた数の記録材に画像を形成する毎に、合紙を出力することもできる。さらに、画像データの一部について後処理が可能か否かの判定をした場合に得られる記録材と画像データの全部について後処理が可能か否かの判定を実施した場合に得られる記録材との違いと、後処理が可能か否かの判定に要する時間とを考慮した判定を実施できる。
また、後処理が不可能と判定された場合でも、ユーザが後処理の継続を希望する場合には、後処理を継続することでユーザが後処理を実行するのに要する作業量を軽減できる。
【0052】
上述した実施例は、本発明の好適な実施例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の一例を示した図である。
【図2】画像形成装置のシステム構成の一例を示した図である。
【図3】制御部のハードウェア構成の一例を示した図である。
【図4】制御部の機能ブロック図の一例を示した図である。
【図5】後処理を実行する位置と、記録材に形成される画像とが重なるか否かの判定方法の一例を模式的に表した図である。
【図6】画像形成装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】画像形成装置が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】画像形成装置によって出力される合紙の一例を示した図である。
【符号の説明】
【0054】
1…画像形成装置
10…操作部
20…画像形成部
30、30P、30S、30F…後処理部
40…制御部
41…CPU
42…RAM
43…ROM
44…入出力部
100…外部装置
401…入力手段
402…判定手段
403…制御手段
404…受付手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像データに後処理の指定が含まれている場合に、後処理が可能か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段が後処理は不可能であると判定した場合に、他の記録材に後処理を実行する位置を示す図形を形成するように画像形成手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記後処理は穿孔処理とステープル処理と折り処理とを含み、
前記画像形成手段は、
前記後処理が穿孔処理である場合、穿孔処理を実行する位置を示す穿孔図形を前記他の記録材に形成し、
前記後処理がステープル処理である場合、ステープル処理を実行する位置を示すステープル図形を前記他の記録材に形成し、
前記後処理が折り処理である場合、折り処理を実行する位置を示す折り図形を前記他の記録材に形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記判定手段は、後処理を実行する後処理手段を前記画像形成装置が備えているか否かを判定することによって、後処理が可能か否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
後処理を実行する後処理手段を更に備え、
前記判定手段は、前記後処理手段が後処理を実行できる状態にあるか否かを判定することによって、後処理が可能か否かを判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記判定手段は、前記後処理手段が、指定された後処理を実行できるか否かを判定することによって、後処理が可能か否かを判定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記判定手段は、画像形成後の記録材に施す後処理と、記録材に形成される画像とが重なるか否かを判定することによって、後処理が可能か否かを判定することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記画像形成手段が予め定められた数の記録材に画像を形成する毎に、後処理を実行する位置を示す図形を他の記録材に形成するように画像形成手段を制御することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記判定手段は、前記取得手段で取得した画像データの全部または一部について後処理が可能かどうかを判定することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記他の記録材には、OHPを含むことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記判定手段が後処理は不可能であると判定した場合に、後処理を継続するか否かをユーザに問い合わせる表示を表示手段に表示することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記後処理を実行する位置を示す図形の形式をユーザから受付ける受付手段をさらに有することを特徴とする請求項1から10のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記受付手段は、前記他の記録材に使用する記録材の種類の指定をユーザから受付けることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
【請求項13】
画像データを取得する取得ステップと、
前記取得ステップで取得した画像データに基づいて記録材に画像を形成する画像形成ステップと、
前記画像データに後処理の指定が含まれている場合に、後処理が可能か否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで後処理は不可能であると判定した場合に、他の記録材に後処理を実行する位置を示す図形を形成するように画像形成ステップを制御する制御ステップとを有することを特徴とする画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−125659(P2010−125659A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−301341(P2008−301341)
【出願日】平成20年11月26日(2008.11.26)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】