説明

画像形成装置の処理ボックス

【課題】 処理ボックス殻体と、前記処理ボックス殻体に内蔵された感光センサーと、前記感光センサーと接続し、前記感光センサーに動力を供する動力受部、前記動力受部を感光センサーの軸線方向に伸縮させる伸縮機構と伸縮機構の伸縮を制御する制御機構からなる処理ボックスを提供する。
【解決手段】 本発明は、伸縮機構の伸縮を制御する制御機構を増設したため、動力受部が画像形成装置の駆動機構と咬合する際或いは咬合を解消する際に、制御機構で伸縮機構の伸縮を制御するだけで動力受部の伸縮を調整できるため、動力受部と画像形成装置の駆動機構との咬合および咬合解消は、一直線の状態で行うことができ、曲げ角度がある時に生じる摩擦損失による両者の咬合への支障を防ぐことができる。従来の処理ボックスにおける動力受部と画像形成装置の駆動機構との咬合時および咬合解消時に曲げ角度があると摩擦損傷による両者の咬合への支障が起きやすいという技術的課題を解決した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、静電気印刷技術をベースとした画像形成装置、特に当該装置に用いられる一つの処理ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、処理ボックスに関する。当該処理ボックスは、静電気印刷技術をベースとした画像形成装置に装着することができる。当該画像形成装置は、レーザー画像形成装置、LED画像形成装置、複写機、ファックスのいずれか一つであってもよい。
【0003】
静電気印刷技術をベースとした画像形成装置は、次のような動作プロセスを実行する。充填ユニットは感光センサーの表面に必要な電荷を均等に充電する。必要な電荷を帯びた感光センサーの表面は露出処理を行う静電潜像を形成する。現像ユニットは、現像剤を感光センサーに送り、感光センサー表面の静電潜像を現像する。印刷後、静電潜像にある現像剤は紙等の画像記録媒質に移される。清潔ユニットは感光センサー表面にある印刷に使用されていない現像剤を除去し、感光センサーが次の充電段階、即ち次の循環プロセスに入るための準備を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国特許200920129260.3号公報
【特許文献2】中国特許CN2010101313861号公報
【0005】
上記の画像形成装置に一つの処理ボックスが使われる。該処理ボックスは一つユニットとして、次に掲げる一つ或いは複数の要素から構成される。有機光伝導性ドラム等の感光センサー、充填ユニット、清潔ユニット、現像ユニット等の感光センサーに作用する一連のユニットである。
従来技術で使用されている処理ボックスには、二つのメインフレームが含まれる。第1メインフレームには、充電ローラー、清潔スクレーパーおよび感光センサーがあり、第2メインフレームには、現像剤、永久磁石ローラーおよび永久磁石ローラー上の現像剤の厚さを調整するスクレーパーが収容されている。充電ローラーは充填ユニットとして、清潔スクレーパーは清潔ユニットとして、永久磁石ローラー、調節スクレーパー等は現像ユニットとして作用する。上記元件が設置されている第1メインフレームと第2メインフレームを、一つにして処理ボックスを形成する。専門スタッフを必要とせず最終顧客でも処理ボックスを画像形成装置に装着・取り外すことができるため、最終顧客にとって保守しやすいものといえる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一般的には処理ボックスの感光センサーに動力受部が設置されている。当該動力受部は、画像形成装置の駆動機構と咬合して、感光センサーを回転させている。だが感光センサーは、処理ボックスとともに画像形成装置上に装着しなければならず、そのため処理ボックスを画像形成装置からスムーズに取り出せるよう、処理ボックスを画像形成装置から取り出す時に、動力受部と駆動機構との咬合も解消する必要がある。処理ボックスを画像形成装置に装着して印刷作業を行う際に、感光センサーのスムーズな回転を確保する為に、動力受部を駆動機構と咬合させる必要がある。
【0007】
特許文献1は、一種の弾性圧力装置付の処理ボックスを公開している。感光ドラムに弾性圧力装置が設置されているため、当該弾性圧力装置は、動力受力部をのより安定的な駆動力の受け入れを促し、しかも当該感光ドラムの回転軸方向に当該動力受部の動作空間を確保することができる。これにより感光ドラムの回転軸方向において、動力受力用一定の活動空間を確保し、動力受力部は画像形成装置の駆動機構に抵向して,トナーカートリッジが、感光ドラム轴线方向に垂直して装着できるだけでなく、さらに動力受力部と感光ドラムとの間の同軸回転の伝動の安定性を高める。構造のシンプル化を実現することができる。また、動力受力部は感光ドラムの片側において装着・取り外すことができるため、感光ドラムのメンテナンスも便利になり、しかも感光ドラム本体をそのままで、画像形成装置の種類に応じて動力受力部だけ選択できるため、感光ドラムを交換する必要もなく、動力受力部だけを交換し、製造コストや使用コストを削減することもできる。しかし、弾性圧力装置により動力受力部は画像形成装置の駆動機構と咬合してから咬合が解消される時まで常に圧力を受けつづける、画像形成装置の内部空間が限られ、咬合開始時と咬合解消時に動力受力部を画像形成装置の駆動機構と一直線に保つことはできない。そうなると、動力受力部と画像形成装置の驱动件は咬合開始時と咬合解消時に必然的に折角による摩擦損傷が増え、両者の咬合に支障をきたしてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、従来の処理ボックスにおける動力受部と画像形成装置の駆動機構との咬合時および咬合解消時に曲げ角度があると、摩擦損傷による両者の咬合への支障が起きやすいという技術的課題を解決できる処理ボックスを提供するものである。
処理ボックス殻体、処理ボックス殻体に内蔵された感光センサー、感光センサーと接続し、感光センサーに動力を提供する動力受部、前記動力受部を感光センサーの軸方向に伸縮させる伸縮機構と伸縮機構の伸縮を制御する制御機構を含み、前記伸縮機構の伸縮を制御する制御機構からなる一種の処理ボックスである。
前記制御機構は、第1弾性部品と前記処理ボックス殻体の上の動力受部側にある押し棒を含み、前記押し棒は前記伸縮機構と接続し、前記第1ばねの一端が押し棒と接続し、他端が処理ボックス殻体と接続する。
前記押し棒の一端には開口があり、前記押し棒の開口付の片側には推出面と縮込面が設置されており、前記推出面と縮込面は、感光ドラムの軸方向において高度差を持ち、前記動力受部の上には前記推出面或いは縮込面によって支持される支持台が設置されている。
前記制御機構は、電磁弁と、電磁弁に電気を供給する電源と、前記電源を電磁弁に必要な電気に変換する電気回路を含む。前記電磁弁は、前記処理ボックスの殻体に固定され、前記伸縮機構は前記電磁弁と協働するA芯と軸を含み、前記A芯と軸は一体化したもので、前記動力受部は前記軸の一端に設置されており、前記A芯の一端は感光センサーと接続して後者に動力を伝達する。
前記電磁弁はシングルコイル電磁弁である。
前記制御機構は、一端が前記伸縮機構と接続し、他端が引っ張り力を受ける引っ張りコードを含み、前記引っ張りコードは処理ボックスの殻体上に設置されている。
前記制御機構は、ダブルコイル型電磁弁と、電磁弁に電気を供給する電源と、前記電源を電磁弁に必要な電気に変換する電気回路を含む。前記電磁弁に、第1コイル、第2コイル、磁石が設置されている。前記電磁弁は、前記処理ボックスの殻体上に固定されており、前記伸縮機構はさらに前記電磁弁と協働するA芯と軸を含む。前記A芯と軸は一体化したもので、前記動力受部は前記軸の一端に設置されており、前記A芯の一端が感光センサーと接続して後者に動力を伝達する。
前記感光センサーと前記処理ボックス殻体とは、スライドせず、前記伸縮機構の一端が感光センサーと接続し、他端が前記動力受部と接続する。
前記感光センサーは動力受部と常時接続し、前記伸縮機構の一端が処理ボックスの殻体と、他端が感光センサー或いは動力受部と接続する。
前記伸縮機構は、感光センサーに設置されたガイド溝と動力受部に設置されたガイド棒を含み、前記ガイド棒は前記ガイド溝に沿ってスライドすることができる。
前記伸縮機構にさらに伝導部が、前記感光センサーにさらに受力部が設置されており、前記動力受部と感光センサーは前記伝導部と受力部との咬合を通じて動力を伝達する。
前記受力部は、複数設置されており、前記伝導部は前記受力部の間の鋼板の間に設置されている。
前記感光センサー或いは動力受部は処理ボックスの殻体の上で支持され、前記感光センサーと動力受部は前記処理ボックスの殻体に沿ってスライドすることができる。
前記処理ボックスの殻体の上にはさらにシャフトピンと支柱が設けられ、前記感光センサーの両端は其々処理ボックスの殻体上のシャフトピンと支柱によって支持され、前記感光センサーは前記シャフトピンと支柱と対応してスライドすることができる。
前記伸縮機構は、第2弾性部品を含み、前記第2弾性部品は前記動力受部と感光センサーの間に設置されている。
前記伸縮機構は、第2弾性部品を含み、前記第2弾性部品は前記動力受部と処理ボックスの殻体との間に設置されている。
前記第2弾性部品は一種の引張ばねである。
上記技術的手段を採用した場合、伸縮機構の伸縮を制御する制御機構を増設したため、動力受部が画像形成装置の駆動機構と咬合開始時および咬合解消時に、制御機構で伸縮機構の伸縮を制御するだけで動力受部の伸縮を調整できるため、動力受部と画像形成装置の駆動機構との咬合開始時および咬合解消時に、一直線の状態で行うことができ、折角の時の摩擦损伤による両者の咬合への支障を防ぐことができる。従来の処理ボックスの動力受部と画像形成装置の駆動機構が咬合開始時および咬合解消時に折角がある時に発生する摩擦損傷による両者への支障が起きやすいという技術的課題を解決した。 また、制御機構はさらに机械制御と電磁弁制御の両方を採用しており、必要に応じてより安全かつ安定した機械制御を採用したり、自動化の必要があれば電磁弁制御を採用することもできる。さらに多数の安定性の高い伸縮機構を用意しており、伸縮機構の安定性の大幅な向上を実現した。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係る実施例1の処理ボックスの斜視図である。
【図2】図1に示す処理ボックスを分解したときの状態を示す説明図である。
【図3】本発明に係る実施例1の感光センサーと処理ボックス動力受部の接続機構の斜視図である。
【図4】本発明に係る実施例1の受力部间に鋼板がない時に、処理ボックスの動力受部と画像形成装置の駆動機構が咬合する過程において生じ得る限界位置1の斜視図である。
【図5】本発明に係る実施例1の受力部间に鋼板がない時に、処理ボックスの動力受部と画像形成装置の駆動機構が咬合する過程において生じ得る限界位置2の斜視図である。
【図6】図1に示す処理ボックスの動力受部と押し棒との間の作用を示す説明図であり、動力受部が縮込した状態である。
【図7】図1に示す処理ボックスの動力受部と押し棒との間の作用を示す説明図であり、動力受部が伸出した状態である。
【図8】押し棒が押さえつけられ、動力受部が伸出した状態にある図1に示す処理ボックスのA−A断面図である。
【図9】押し棒が押さえつけられてなく、かつ動力受部が縮込した状態にある図1に示す処理ボックスのA−A断面図である。
【図10】図1に示す処理ボックスの動力受部の斜視図である。
【図11】図1に示す処理ボックスの動力受部に押付機構を装着した後の立体图である。
【図12】図1に示す処理ボックスの感光センサーに動力受部を装着していない時の斜視図である。
【図13】本発明に係る実施例2において押し棒が感光センサーと動力受部の伸縮を駆動する状態を示す説明図である。
【図14】本発明に係る実施例2の感光センサーの引張ばね端の部分拡大図である。
【図15】本発明に係る実施例3において電源を入れた状態の動力受部と駆動機構との接続状態を示す説明図である。
【図16】本発明に係る実施例3において電源をオフにした状態の動力受部と駆動機構との未接続状態を示す説明図である。
【図17】本発明に係る実施例3における一つの電気回路を示す説明図である。
【図18】本発明に係る実施例3における別の電気回路を示す説明図である。
【図19】本発明に係る実施例4において電源を入れた状態の動力受部と駆動機構との接続状態を示す説明図である。
【図20】本発明に係る実施例4において電源をオフにした状態の動力受部と駆動機構との未接続状態を示す説明図である。
【図21】本発明に係る実施例4における一つの電気回路を示す説明図である。
【図22】本発明に係る実施例5の断面図である。
【図23】本発明に係る実施例5の動力受部の斜視図である。
【図24】本発明に係る実施例6の感光センサーの動力伝導機構を分解した状態を示す説明図である。
【図25】本発明に係る実施例6の感光センサーの動力伝導機構の端蓋の斜視図である。
【図26】本発明に係る実施例6の感光センサーの動力伝導機構の断面図である。
【図27】本発明に係る実施例6の感光センサーの動力伝導機構における位置決めリングとガイドスリーブを分解した状態を示す説明図である。
【図28】本発明に係る実施例6の感光センサーの動力伝導機構の動力受部と画像形成装置の駆動機構が咬合する前のトナーカートリッジ構造の部分断面図である。
【図29】本発明に係る実施例6の感光センサーの動力伝導機構の動力受部と画像形成装置の駆動機構が咬合した後のトナーカートリッジ構造の部分断面図である。
【図30】本発明に係る実施例6の感光センサーの動力伝導機構の感光センサーのハブの斜視図である。
【図31】感光センサーのハブに位置する本発明に係る実施例6の感光センサーの動力伝導機構の動力受部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の実施例で使用される処理ボックスの斜視図で、図2は図1に示す処理ボックスを分解した状態を示す図である。図2に示すように、処理ボックス殻体10の上にある動力受部12の位置する側に、押し棒13と第1ばね18があり、押し棒13と第1ばね18は一つの制御機構を構成する。このうち押し棒13は処理ボックス殻体10上のガイド溝19の中に設置され、ガイド溝19の上でX方向に沿って前後スライドできる。第1ばね18は、押し棒13の支持面13aとガイド溝19の支持面19aの間に寄せ付け、押し棒13に弾性回復力を供する。このため、処理ボックスが画像形成装置として位置付けられる場合には、押し棒13は第1ばね18の力、その支持面13aは徐々に支持面19Aから離れていく。押し棒13の片側は外部からの力Fを受けて第1ばね18の弾力を克服し、押し棒13はX矢印の指す方向に沿って動作する。力Fが消えると、第1ばね18の弾性回復力のもとで、押し棒13はX矢印の指す方向の反対方向に沿ってリセット動作を行う。
【0011】
図6、図7は、動力受部と押し棒との間の作用を示す図であり、このうち図6に示す状態は動力受部の縮込した状態で、図7に示す状態は動力受部の伸出した状態である。図6、図7に示すように、押し棒13の上には推出面13a及び縮込面13bが設置されており、推出面13aと縮込面13bはそれぞれ押し棒13の縦方向、即ちX方向、および動力受部の軸方向、即ちY方向に平行にずらして設置される。推出面13aは縮込面13bとY方向において高度差がある。X方向に平行する方向では推出面13aが上流に位置し、Y方向に平行する方向では、縮込面13bが上流に位置する。推出面13aと縮込面13bは傾斜面13cを介して相互に接続する。図6に示すように、押し棒13が押しつけられていない時、縮込面13bは動力受部の軸上方向に動力受部12の支持台12aを支持し、動力受部は縮込状态にある。図7に示すように、押し棒13が力Fによって押しつけられていると、押し棒13はX方向に沿って動作し、その間、傾斜面13cの力で、動力受部の支持台12aが縮込面13bによって支持される状態から推出面13aによって支持される状態へ移行し、その移行過程において、動力受部12がY方向に沿って伸出し、画像形成装置の駆動機構20と咬合する。力Fがなくなると、押し棒13は再び図6に示す状態に戻る。
【0012】
次に動力受部12と画像形成装置の駆動機構20との咬合の解消を通じて、処理ボックスをスムーズに画像形成装置から取り外せるように、力Fの取り消し、動力受部の縮込方法について説明する。
【0013】
図8は押し棒13が押され、動力受部12が伸出した状態における図1に示す処理ボックスのA−A断面図である。図9は、押し棒13が押されていない、かつ動力受部12が縮込した状態における図1に示す処理ボックスのA−A断面図である。図10は、処理ボックスの動力受部の斜視図である。図11は、処理ボックスの動力受部に押付機構120を装着した後の斜視図である。図8、図9に示すように、感光センサー11は回転して処理ボックスの主殻体に支持され、このうち感光センサー11の一端のハブ11aはシャフトピン14によって支持され、もう片側のハブ11aは支柱17によって支持される。シャフトピン14と支柱17の支持により、感光センサー11は処理ボックスの内部で自らの軸線を中心でしか回転できず、感光センサー11は感光センサーの軸方向に沿って移動することができない。
【0014】
図8、図9に示すように、動力受部12と感光センサーのハブ11aの間には第2ばね16があり、即ち第2ばね16はハブ11aと動力受部12の上の押付機構120の間に設置され、第2ばね16は動力受部12に弾性回復力を提供して動力受部12をY方向の反対方向に動かすことができる。処理ボックスを画像形成装置に装着した後、押し棒13は力Fによって押えつけられ、動力受部12は推出面13aによって支持され、動力受部12が伸出した状態となり、第2ばね16はハブ11aと押付機構120の端の間に圧縮される。処理ボックスを画像形成装置から取り外すと、力Fが解消され、押し棒13は第1ばね18の作用でX矢印の指す方向の反対方向に沿ってリセット動作し、推出面13aと支持台12aの接触が徐々に解消され、動力受部12は第2ばね16の弾力を受けて、支持台12aと縮込面13bが接触し(図9参照)、縮込面13bによって支持されるまで、矢印Yの指す方向の反対方向に沿って縮込動作する。このとき動力受部12は縮込した状態となり、画像形成装置の駆動機構20との咬合が解消される。
【0015】
次に動力受部12と感光センサー11との接続関係および伝動プロセスについて説明する。図10、図11、图12および図13に示すように、動力受部12上には伝導部12b、ガイド棒一12c、ガイド棒二12dがあり、伝導部12bはガイド棒二12dの上に設置される。感光センサー11のハブ11aの上には受力溝11b、ガイド溝一11c、ガイド溝二11d、鋼板11e、および複数の受力部11fが設置されている。ガイド溝二11dは受力部11fの側壁に設けられ、伝導部12bは受力部11fと咬合するように受力溝11bに設置されている。動力受部12と感光センサー11は当該伝導部11bを通じて受力部11fと伝導する。動力受部12が回転すると、伝導部12bは受力部11fの受力と抵接し、動力受部12は伝導部12bを通じて動力を感光センサー11に伝導し、感光センサー11の回転を駆動する。
【0016】
図8、10、12に示すように、ガイド棒一12cはガイド溝一11cの上に、ガイド棒二12dはガイド溝二11dの上に其々設置され、ガイド棒一12c、ガイド棒二12dはガイド溝一11c、ガイド溝二11dにおいて感光センサー11の軸方向に沿ってスライド(即ちY方向)することができる。
ガイド棒一12c、ガイド棒二12d、ガイド溝一11c、ガイド溝二11d、伝導部12bは受力部11f、第2ばね16とともに一つの伸縮機構を構成する。
【0017】
図4、5に示すように、感光センサー11の上に鋼板11eがないと、動力受部と画像形成装置の駆動機構20が咬合すると死角が発生する2つケースが生じる。図4、5に示すように、動力受部12と駆動機構20との咬合に死角が発生すると、動力受部12は感光センサー11の上で図に示す方向で回転できないために動力受部12が駆動機構20と正常に咬合することができない。2つのケースはいずれも動力受部の正常な動作に支障をきたしている。
【0018】
図3に示すように、動力受部12を感光センサー11に装着している時、伝導部12bは受力部11fの間の鋼板11bの間に設置される。動力受部12と画像形成装置の駆動機構20と咬合すると、伝導部12bは常に鋼板11bの間に位置し、動力受部12が駆動機構20と咬合する時に死角が出ないように確保する。
【0019】
本実施例の変形例を示す。ばね16の一端が動力受部と接触し、他端が処理ボックス殻体10と接触し、動力受部はばねの弾力の力で駆動機構から離脱する。
実施例2
【0020】
上記実施例1において、動力受部12に限って押し棒13の駆動によりその軸方向に伸縮して画像形成装置上の駆動機構20と咬合したり、咬合を解消することができる。本実施例における伸縮機構でも、動力受部12と感光センサー11が一体化し、動力受部12が感光センサー11とともに伸缩する方法で、押し棒13で動力受部12と画像形成装置上の駆動機構20との咬合と咬合の解消を制御する手段を取ることができる。実施例1と同じ構造を持つ部分(制御機構等)についてはここでの説明を省略する。
【0021】
伸縮機構の構造と動作プロセスについては次のとおりである。
図9に示すように、処理ボックス殻体10の上にはシャフトピン14と支柱17が設けられており、感光センサー11の一端のハブ11aはシャフトピン14によって支持され、他端のハブ11aは支柱17によって支持され、感光センサー11は動力受部12とともに感光センサーの軸線方向に沿って移動することができる。本実施例で使用された伸縮機構は、シャフトピン14、支柱17および感光センサー11両端のハブ11aを含む。
【0022】
図13、図14に示すように、感光センサーの一端に一つの頂板21と一つの引張ばね22があり、他端の動力受部12は感光センサーのハブ11aの上に固定され、頂板21は処理ボックス殻体10の上に固定されている。引張ばね22の一端が頂板21の上に固定され、他端が感光センサー11の上に固定されている。押し棒13がX方向に沿って、動力受部12がY方向に沿って移動すると、動力受部12は感光センサー11とともにY方向に伸出して画像形成装置の駆動機構20と咬合し、この時、感光センサー11の他端に位置する引張ばね22は引っ張られた状態になり、押し棒13がX方向に沿って反対方向に戻ると、動力受部12は感光センサー11とともに引張ばね22の力でY方向の反対方向に沿って移動し、動力受部12が画像形成装置の駆動機構20から離脱する。
【0023】
実施例3:
本実施例における実施例1、2と同じ伸縮機構の構造と動作プロセスについてはここでの説明を省略する。
【0024】
本実施例では、動力受部の收缩は機械的な押し付け方法に限らず、さらに電気的な手段で動力受部の収縮を制御することもできる。制御機構の具体的な仕組みは次のとおり。
【0025】
図15に示すように、本实施例では、シングルコイル電磁弁4dで接続部品14d従動側の動力受部5dと画像形成装置の駆動機構6dとの咬合と離脱を制御する方法を取っている。接続部品14dの軸8dの一端には動力受部5dがあり、他端は電磁弁4dの中空筒を通って電磁弁を中心に左右に移動することができる。電磁弁4dは処理ボックス殻体19dの上に固定されているため、軸8dのスライドと協働しない。金属A芯17dの一端が軸8dと一体化し、他端が感光センサー16dのギア端に設置された溝の中で往復スライドすることができる。金属A芯の構造や形状に制限はなく、円盤状、十字状、ボール状等であっても構わない。要するに金属A芯が感光ドラムギヤ端のA芯の形状に合わせて設置された槽の中でスライドできるものであれば問題がない。金属A芯17dは、感光センサー16dに動力を伝動することができ、感光センサー16dとともに回転する。第2弾性部品18dは電磁弁4dとA芯17dの間に設置され、A芯に電磁弁がオフした後にA芯をリセットする弾性回復力を提供する。電磁弁4dはコード7dを通じて外部の電源と接続する。
【0026】
本実施例では、機械制御・電気制御を併用した方法で動力受部5dと画像形成装置の駆動機構6dとの咬合と離脱を制御する。図17の制御電気回路図に示すように、電磁弁コイル電気回路に電源を入れると、電磁誘導によりインダクタンスコイルに磁場が発生し、金属A芯17dに磁力をもたらし、当該磁力は第二弾性部品18dの弾力を克服してA芯17dを電磁弁に吸い寄せ、A芯17dは軸8dとともに左方向に移動し始め、軸8dが接続部品の従動側に固定された動力受部5dを押し出して画像形成装置の駆動機構6dと接続するようにして回転力の伝導を実現する。電磁弁の電気回路をオフにすると、コイルに電気が流れなくなり磁場も発生しないため、金属A芯17dを吸引する磁力も発生しない。図16に示すように、金属A芯17dは第2弾性部品18dの弾力で電磁弁から遠ざけるように押されてスライドし、同時に接続部品14dの軸8dで動力受部5dを引っ張って電磁弁方向にスライドし、動力受部5dが画像形成装置の駆動機構6dから離脱する。こうして、電磁弁電源のオンオフを制御することで、動力受部5dと画像形成装置の駆動機構6dとのスムーズな咬合と離脱を実現することができる。
【0027】
本実施例における電磁弁の電源は画像形成装置と接続し、電磁弁の動作電圧と動作電流はいずれも低いため、電気回路に一つの減圧増流を実現できる変圧器を追加する必要がある。図17に示すように、Vccは画像形成装置と接続する电源で、R1は保護インピーダンスで、R2は電磁弁コイルのインピーダンスで、L1、L2は其々変圧器の一次コイルと二次コイルで、これらはすべてスィッチS1で電気回路のオンオフを制御することができる。
【0028】
本実施例では、電磁弁に直流電気を流しても構わない。図18に示すように、電気回路に一つの交流電気をろ過するインダクタンス素子L3を増設する必要がある。
本実施例における電気回路のスイッチS1は、電気回路の開閉を制御できるものであれば、一次コイル電気回路、二次コイル電気回路のどちらでも構わない。
実施例4:
【0029】
上記実施例3は、シングルコイル電磁弁で動力受部の伸縮を制御するものであり、本発明の場合、ダブルコイル型電磁弁の原理でも同じ効果を実現することができる。次に制御機構のもう一つの実施例について説明する:
【0030】
図19に示すように、本実施例では、ダブルコイル型電磁弁15dを利用して、接続部品14dの従動側にある動力受部5dと画像形成装置の駆動機構6dとの咬合と離脱を制御している。実施例3と同じ構造を持つ部分についてはここでの説明は省略する。本実施例と実施例3との違いは、本実施例の電磁弁はダブルコイル型で、第1コイル9dと第2コイル10dを採用し、2つのコイルの間に1個の磁石11dがあり、磁石11dは電磁弁の上に固定されており、この2つのコイルと接触していない。本実施例の電磁弁15dと金属A芯との間に弾性部品を設置しない。本実施例において、第1コイル9dと第2コイル10dは同時に動作せず、電気回路制御により任意の時に2つのコイルのいずれか一つ或いは両方とも停止させることができる。どんな場合でも、2つのコイルが同時に動作することはない。本実施例におけるコイルはいずれも瞬時電力仕様のもので、供電時間は3秒或いはそれ以下になっている。
【0031】
図21に示すように、電気回路において単極双投スイッチで第1コイル9dと第2コイル10dのオンオフを制御し、第1コイル9がオンになると、電磁誘導によりコイルに磁場が発生し、その磁力により金属A芯17dが電磁弁に吸い寄せられ、軸8dが接続部品の従動側に固定された動力受部5dを押し出して画像形成装置の駆動機構6dと咬合させる。本実施例におけるコイルは瞬時電力仕様のものであるため、コイルに電気を送ると第1コイル9dの金属A芯2を吸い寄せる力がなくなり、動力受部5dが画像形成装置の駆動機構6dと引き続き咬合を保てるよう、電磁弁の上に設置された磁石11dが接続部品の軸8dを吸引して動力受部5dと画像形成装置の駆動機構6dと咬合する位置に固定する。第2コイル10dをオンした時も、同じように電磁誘導によりコイルに磁場が発生するが、第1コイル9dと第2コイル10dの共用電源の陽極により、2つのコイルの発生する磁場の方向が逆となるため、第2コイル10dの発生する磁場による金属A芯17dに対する磁力が接続部品をリセットさせてしまう。図20に示すように、即ち金属A芯17が電磁弁からスライドして電磁弁から離れ、これに対して駆動機構がスライドして電磁弁に吸い寄せられ、磁石11dが再び軸8dを吸い付け、動力受部5dが画像形成装置の駆動機構6dから離脱する位置に固定させる。こうして、電磁弁の電気回路のオンオフを制御することで、動力受部5dと画像形成装置の駆動機構6dとのスムーズな咬合と離脱を実現することができる。
【0032】
本実施例における電磁弁の電力は、処理ボックスの上に増設された乾電池から供給される。図21に示すように、Eは乾電池ユニットで、単極双投スイッチS2は第1コイル9dと第2コイル10dのオンを其々制御し、R3とR4は其々第1コイル9dと第2コイル10dのインピーダンスとする。
【0033】
本実施例においては、オンした第2コイル10dが金属A芯17dを電磁弁方向に吸い寄せ、第1コイル9dがオンして反発力を発生して金属A芯17dを電磁弁から押し離すようにスライドさせる。つまりどんな時でも、第1コイル9dと第2コイル10dのいずれか一つ或いは全ての動作の停止を確保できればよい。
実施例5:
【0034】
本実施例で採用する構造は実施例1とほぼ同じであるため、実施例と同じ構造を持つ部分(伸縮機構等)については、ここでの説明は省略する。
本実施例で採用する制御機構は次のとおりである。
【0035】
図22は、本实施例で採用された処理ボックスの断面図である。本実施例において、引っ張りコード15は処理ボックス殻体10上のシャフトピン14を通って動力受部12と接続し、引っ張りコード15は、感光センサー11の内部において軸方向に沿ってスライドする。動力受部12は感光センサー11のハブ11aの上に設置(接続方法と動力伝導方式は実施例1と同じ)され、動力受部12の上には押付機構120aがあり、第2ばね16aの一端がハブ11aと接触し、他端が押付機構120aと接触する。前記第2ばね16aは圧縮ばねである。
【0036】
図22に示すように、処理ボックスを画像形成装置に装着すると、引っ張りコード15は感光センサーの軸線の垂直方向において引っ張り力F1の力を受け、引っ張りコード自身の特性により、感光センサー11の内部において、引っ張りコード15の受ける引っ張り力F1は軸方向に沿う引っ張り力F2に変わる。この時、動力受部12が引っ張り力F2で左に移動し、第2ばね16aは圧縮された状態にある。引っ張り力F1が解消されると、第2ばね16aが元に戻り、動力受部12が今度は右へ移動し始める。この時動力受部12は画像形成装置の駆動機構と咬合する。処理ボックスを画像形成装置から外すときは、引っ張りコード15は再び引っ張り力F1の作用を受け、動力受部12が左へ移動し、駆動機構から離脱する。
【0037】
本実施例における引っ張り力F1は、処理ボックスの取っ手等の外部からのものでも構わない。引っ張りコード15の一端が取っ手と接続し、他端が動力受部12と接続する。処理ボックスの取っ手が引っ張られると、引っ張りコード15も取っ手とともに引っ張られ、この時の引っ張りコード15に取っ手からの引っ張り力F1がかかり、動力受部が左へ移動する。処理ボックスの取っ手が引っ張られなくなると、引っ張りコード15に引っ張り力F1もかからなくなり、第2ばね16aの力で動力受部12が今度は右へと移動し始める。
【0038】
本実施例の引っ張りコード15は処理ボックス殻体10の上に設置しても構わない。該殻体10は感光センサー11を支持する。
【0039】
本発明の場合、ばねの代わりに他の弾力性を持つ材料(弾性ゴム、弾性鋼板等)を使っても同じような技術的効果を実現することができる。これらの弾性材料とばねはすべて弾性部品と呼ばれている。このため実施例1の第1、第2ばねは第1、第2弾性部品とも呼ばれ、実施例3、4、5の第2ばねは第2弾性部品とも呼ばれる。
上記の実施例における処理ボックスの内部には現像剤が収容されているほか、さらに感光センサーの現像を実現する現像ユニット、清潔ユニット、充電ユニット等も設置されている。ここでの具体的な説明は省略する。
実施例6:
【0040】
本実施例における実施例と同じ構造を持つ部分にあっては、ここでの具体的な説明を省略する。
【0041】
図24−27に示すように、感光センサーの動力伝導機構は駆動機構A2(特許文献2に記載するプリンター駆動機構と同じ)、動力受部A1、第2ばねA3、押付機構A4、ガイドスリーブA5、位置決めリングA6、感光センサーハブA7、押し棒A9、第1ばねA10和ハブA11(特許文献2に記載する端盖と同じ)を含む。動力受部A1、ガイドスリーブA5、位置決めリングA6及び感光センサーのハブA7は順番に接続し、動力受部A1は駆動機構A2と咬合し、駆動機構A2の上から回転動力を受ける。動力受部A1の上にさらに動力伝導部A1aがあり、該動力伝導部A1aは感光センサーのハブA7と咬合し、駆動機構A2から送られる回転動力を感光センサーのハブA7に転送し、感光センサーのハブA7に回転動力を供する。動力受部A1の上には円盤状の突起部A1bがあり、ガイドスリーブA5の上には動力受部支持台A5bがあり、円盤状の突起部A1bは動力受部支持台A5bの上に設置され、動力受部支持台A5bと対応するように自由に回転できるため、動力受部A1はガイドスリーブA5と対応して自由に回転することができる。ガイドスリーブA5の上には突起部A5cと軸方向制限継ぎ口A5eがあり、位置決めリングA6の上にはガイドスリーブ支持台A6cがある。突起部A5cはガイドスリーブ支持台A6cの上に設置されている。図27に示すように、ガイドスリーブ支持台A6cは感光センサーの軸方向において一つの高度差を形成している。ハブA11の上にはガイドスリーブA5の回転を制限するストッパーA11eがあり、ストッパーA11eは軸方向の制限継ぎ口A5eの中に設置されている。ガイドスリーブ支持台A6cは突起部A5cが移動する際に、ガイドスリーブA5を感光センサーの軸方向に沿って動かし、動力受部A1が感光センサーの軸方向に沿って移動するようにする。位置決めリングA6の上には突起部A6bがあり、感光センサーのハブA7の上には第2ばねA3の制限槽A7cと位置決めリング制限槽A7bがあり、突起部A6bが位置決めリングの制限槽A7bの上で自由に回転できるよう、突起部A6bは位置決めリング制限槽A7bの中に設置されており、このため感光センサーA8は位置決めリングA6と対応して自由に回転することができる。駆動機構A2は動力受部A1と咬合して動力を伝達し、押付機構A4が動力受部A1の片側に設置され、第2ばねA3は押付機構A4と第2ばねA3制限溝A7cの間に設置される。第1ばねA10の片側が押し棒A9の上に設置され、もう片側がトナーカートリッジA12の上に設置される。押し棒A9は位置決めリングA6と接続し、感光センサーA8は感光センサーハブA7と粘着し、ガイドスリーブA5と動力受部A1は位置決めリングA6とともに軸方向にスライドして接続する。
【0042】
伸縮機構は動力伝導部A1a、押付機構A4と第2ばねA3を含み、制御機構は円盤状の突起部A1b、ガイドスリーブA5、位置決めリングA6、押し棒A9、第1ばねA10とハブA11を含む。
【0043】
次に本実施例における動力伝導機構の伝導プロセスについて説明する。図24−29に示すように、トナーカートリッジA12を装着するときは、動力受部A1と駆動機構A2は分離した状態であり、トナーカートリッジA12を所定の位置に装着しても、動力受部A1と駆動機構A2はなお一定の距離を保持する。トナーカートリッジA12を装着して本体の蓋を閉める過程において、画像形成装置(特許文献2に記載するプリンターと同じ)の上の蓋は押し棒A9を押し下げ、これにより押し棒A9は自らと接続する位置決めリングA6を押して感光センサーの縦方向で時計回りに回転する。ハブA11の上でのストッパーA11eとガイドスリーブ軸方向制限継ぎ口A5eとの接続がガイドスリーブの回転動作を防いだために、位置決めリングA6は斜面A6aとガイドスリーブ斜面A5aとの間の軸方向推力でガイドスリーブA5を感光センサーの軸方向に推して動かし、ガイドスリーブA5の上にある動力受部A1が伸出して駆動機構A2と咬合することができる。駆動機構A2は動力受部A1とともに感光ドラムA8をその軸方向に回転させる。このとき、第2ばねA3と第1ばねA10はいずれも圧縮された状態にあり、この状態において動力受部A1は画像形成装置の蓋を閉める前と比べその行程は3.8mm〜4.8mmになっている。印刷が終了し、画像形成装置の蓋を開ける過程において、画像形成装置の上の蓋による押し棒A9に加わる圧力が解消され、リセット機能を持つ押し棒A9が第1ばねA10の力で元に戻り、位置決めリングA6とともにその径向に反時計回りに回転する。位置決めリング斜面A6aとガイドスリーブ斜面A5aとの間の軸方向推力がなくなると、圧縮された第2ばねA3の弾力が回復し、動力受部A1を縮込させて駆動機構A2との咬合を解消して印刷を完了する。
【0044】
図30−31に示すように、本実施例において、感光センサーのハブA7の中には斜面の位置決め溝A7aが設置されており、動力受部A1は軸方向に伸び出して駆動機構A2と咬合するまでは、動力受部A1の動力伝導部A1aは斜面の位置決め溝A7aの間に位置し、これにより動力受部A1は軸方向に伸び出して駆動機構A2と咬合しながら校正(校正とは即ち動力受部A1がその軸方向に多少回転することをいう)することができる為、動力受部A1が駆動機構A2と咬合する時に発生しやすい詰まりを防ぐことができる。
【0045】
以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。用語「又は」に関して、例えば「A又はB」は、「Aのみ」、「Bのみ」ならず、「AとBの両方」を選択することも含む。特に記載のない限り、装置又は手段の数は、単数か複数かを問わない。




【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理ボックス殻体と、前記処理ボックス殻体に内蔵された感光センサーと、前記感光センサーと接続し前記感光センサーに動力を提供する動力受部と、前記動力受部を感光センサーの軸方向に伸縮させる伸縮機構と、前記伸縮機構の伸縮を制御する制御機構を含み、前記伸縮機構の伸縮を制御する制御機構を含む
ことを特徴とする処理ボックス。
【請求項2】
前記制御機構は、第1弾性部品と前記処理ボックス殻体の上の動力受部側にある押し棒を含み、
前記押し棒は前記伸縮機構と接続し、前記第1ばねの一端が押し棒と接続し、他端が処理ボックス殻体と接続する
ことを特徴とする請求項1記載の処理ボックス。
【請求項3】
前記押し棒の一端には開口があり、前記押し棒の開口付の片側には推出面と縮込面が設置されており、
前記推出面と縮込面は感光ドラムの軸方向において高度差を持ち、前記動力受部の上には前記推出面或いは縮込面によって支持される支持台が設置されている
ことを特徴とする請求項2記載の処理ボックス。
【請求項4】
前記制御機構は、電磁弁と、前記電磁弁に電気を供給する電源と、前記電源を電磁弁に必要な電気に変換する電気回路を含み、
前記電磁弁は、前記処理ボックスの殻体に固定され、前記伸縮機構は前記電磁弁と協働するA芯と軸を含み、前記A芯と軸は一体化されており、前記動力受部は前記軸の一端に設置されており、前記A芯の一端は感光センサーと接続して後者に動力を伝達する
ことを特徴とする請求項1記載の処理ボックス。
【請求項5】
前記電磁弁はシングルコイル電磁弁である
ことを特徴とする請求項4記載の処理ボックス。
【請求項6】
前記制御機構は、一端が前記伸縮機構と接続し、他端が引っ張り力を受ける引っ張りコードを含み、前記引っ張りコードは処理ボックスの殻体上に設置されている
ことを特徴とする請求項1記載の処理ボックス。
【請求項7】
前記制御機構は、ダブルコイル型電磁弁と、前記電磁弁に電気を供給する電源と、前記電源を電磁弁に必要な電気に変換する電気回路を含み、前記電磁弁に第1コイル、第2コイル、磁石が設置されており、
前記電磁弁は、前記処理ボックスの殻体上に固定されており、前記伸縮機構はさらに前記電磁弁と協働するA芯と軸を含み、前記A芯と軸は一体化したもので、前記動力受部は前記軸の一端に設置されており、前記A芯の一端が感光センサーと接続して後者に動力を伝達する
ことを特徴とする請求項1記載の処理ボックス。
【請求項8】
前記制御機構は前記伸縮機構と接続するガイドスリーブ、前記ガイドスリーブを支持する位置決めリング、前記ガイドスリーブの回転を制限するストッパー、前記位置決めリングと接続する押し棒と第1弾性部品を含み、このうち前記第1弾性部品の一端が押し棒と、他端が処理ボックスの殻体と接続する
ことを特徴とする請求項1記載の処理ボックス。
【請求項9】
前記感光センサーの端部に感光センサーのハブがあり、前記位置決めリングは感光センサーハブの上で自由に回転することができ、前記位置決めリングの上には感光センサーの軸方向において高度差を持つガイドスリーブ支持台があり、前記ガイドスリーブの上には突起部があり、前記突起部は前記ガイドスリーブ支持台の上移動する。前記突起部の上には動力受部支持台があり、動力受部の上には円盤状の突起部が設置されており、円盤状の突起部は動力受部支持台の上で自由に回転することができる。ストッパーはハブの上に設置されており、ストッパーはガイドスリーブ上の軸方向制限継ぎ口と咬合してガイドスリーブの回転を制限する
ことを特徴とする請求項8記載の処理ボックス。
【請求項10】
前記感光センサーと前記処理ボックス殻体とはスライドせず、前記伸縮機構の一端が感光センサーと接続し、他端が前記動力受部と接続する
ことを特徴とする請求項1−9のいずれかに記載の処理ボックス。
【請求項11】
前記感光センサーは、動力受部と常時接続し、前記伸縮機構の一端が処理ボックスの殻体と、他端が感光センサー或いは動力受部と接続する
ことを特徴とする請求項1−9のいずれかに記載の処理ボックス。
【請求項12】
前記伸縮機構は、感光センサーに設置されたガイド溝と動力受部に設置されたガイド棒を含み、前記ガイド棒は前記ガイド溝に沿ってスライドできる
ことを特徴とする請求項10記載の処理ボックス。
【請求項13】
前記伸縮機構にさらに伝導部が、前記感光センサーにさらに受力部が設置されており、前記動力受部と感光センサーは前記伝導部と受力部との咬合を通じて動力を伝達することを特徴とする請求項12記載の処理ボックス。
【請求項14】
前記受力部は複数設置されており、
前記伝導部は前記受力部の間の鋼板の間に設置されている
ことを特徴とする請求項13記載の処理ボックス。
【請求項15】
前記感光センサー或いは動力受部は、処理ボックスの殻体の上で支持され、
前記感光センサーと動力受部は、前記処理ボックスの殻体に沿ってスライドできる
ことを特徴とする請求項11記載の処理ボックス。
【請求項16】
前記処理ボックスの殻体の上にはさらにシャフトピンと支柱が設けられ、前記感光センサーの両端は処理ボックスの殻体上のシャフトピンと支柱によってそれぞれ支持され、前記感光センサーは前記シャフトピンと支柱と対応してスライドすることができる
ことを特徴とする請求項15記載の処理ボックス。
【請求項17】
前記伸縮機構は、第2弾性部品を含み、前記第2弾性部品は前記動力受部と感光センサーの間に設置されている
ことを特徴とする請求項10記載の処理ボックス。
【請求項18】
前記伸縮機構は第2弾性部品を含み、前記第2弾性部品は前記動力受部と処理ボックスの殻体との間に設置されている
ことを特徴とする請求項10記載の処理ボックス。
【請求項19】
前記伸縮機構は、さらに第2弾性部品を含み、前記第2弾性部品は前記感光センサーと処理ボックスの殻体との間に設置されている
ことを特徴とする請求項11記載の処理ボックス。
【請求項20】
前記第2弾性部品は、引張ばねである
ことを特徴とする請求項19記載の処理ボックス。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【公表番号】特表2013−518303(P2013−518303A)
【公表日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−550302(P2012−550302)
【出願日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際出願番号】PCT/CN2010/079377
【国際公開番号】WO2011/091686
【国際公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(509205320)珠海賽納科技有限公司 (1)
【Fターム(参考)】