説明

画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラム

【課題】最小限の操作でモード設定を行うことができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】CPU111は、接続された外部記憶装置(リムーバブルメディア125)に格納された画像データの情報を取得し、取得した情報に基づいて、前記画像形成装置における画像形成ジョブ実行時の動作モードを設定する。そして、設定された動作モードに従って、画像パラメータと画像データを含む画像ファイルを生成し、外部記憶装置に書き込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、解除自在に接続されるUSB(Universal Serial Bus)メモリやメモリカード等の外部記憶装置への記憶情報の出力及び外部記憶装置からの記憶情報の入力が可能な画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、画像形成装置の1つであり、プリンタ機能、コピー機能、FAX機能、スキャナ機能等を有するMFP(マルチファンクションペリフェラル)として、以下のものが提案されている。即ち、差込口が他の周辺機器と共通規格で対応できるUSBメモリやメモリカード等(以下、リムーバブルメディア)を外部記憶装置として装着・接続できるようにしたものが提案されている。
【0003】
このような画像形成装置では、差込口に差し込まれたリムーバブルメディア内の記憶情報をプリントやファクシミリ送信することができ、また、リムーバブルメディアにスキャンした画像を保存することも可能である。そして、その機能を実現するのに、PC等の他の機械を必要としないので非常に利便性が高いものとなっている。
【0004】
しかし、それらの機能を使用するためには、操作部より、カラーモード、解像度、画像フォーマット、原稿サイズ等、様々な設定を行う必要があり、ユーザにとっては非常に工数のかかる作業となってしまう。
【0005】
また、画像形成装置の操作部は、複数の情報を表示、設定可能なものから、1行分の情報を表示することしかできないもの等、様々な形態があり、情報表示量の少無い操作部では、更に動作モード設定時の工数が増えてしまう問題があるため、ユーザが簡単にモード設定を行えるための対策が必要となる。
【0006】
このような背景の下に、例えば、特許文献1には、リムーバブルメディア内の記憶情報に、モード設定に関するものを用意し、その情報を使用することによって各種の機能を実現する画像形成装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2007−295298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記従来技術では、リムーバブルメディアに記憶された固定情報を使用して動作モードを決定する仕組みが提案されているが、リムーバブルメディアに動作モードの設定をファイルとして残す作業が発生するため、手間がかかるという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、最小限の操作でモード設定を行うことができる画像形成装置及びその制御方法、並びにプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、外部記憶装置と接続される画像形成装置において、接続された前記外部記憶装置に格納された画像データの情報を取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された情報に基づいて、前記画像形成装置における画像形成ジョブ実行時の動作モードを設定する設定手段と、前記設定手段によって設定された前記動作モードに従って、画像パラメータと画像データを含む画像ファイルを生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された前記画像ファイルを前記外部記憶装置に書き込む書き込み手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の画像形成装置によれば、最小限の操作でモード設定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置としてのMFP100のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図2】図1のMFP100に対して指定できる動作モードの一例を示す図表である。
【図3】図1のMFP100における画像データの一例であるTIFFファイルに含まれる画像パラメータを示す図表である。
【図4】図1におけるリムーバブルメディア125の一例を示す図である。
【図5】図1における操作パネル122に表示される画面の一例を示す図である。
【図6】図1におけるリムーバブルメディア125に入っているファイルの中から画像データファイルを検索した後に画像ファイルから読み込んだ情報をテーブル化して示す図である。
【図7】図1のMFP100における動作モード引き継ぎ設定を示す図表である。
【図8】図1のMFP100によって実行されるリムーバブルメディア125の接続時の制御処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】図1のMFP100によって実行されるリムーバブルメディア125の取り外し時の制御処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置としてのMFP100のハードウエア構成を示すブロック図である。
【0015】
図1のMFP100において、CPU111は、ROM113のプログラムROM領域に記憶された制御プログラム、あるいは、ハードディスク123に記憶された制御プログラム等に基づいて、以下の処理を行う。
【0016】
即ち、CPU111は、システムバス114に接続される各種のデバイスとのアクセスを総括的に制御し、また、印刷部I/F(インタフェース)116を介して接続される印刷部(プリンタエンジン)120に出力情報としての画像信号を出力する。
【0017】
また、CPU111は、スキャナ部I/F117を介して接続されるスキャナ部(スキャナエンジン)121からの入力情報を処理する。また、このROM113のプログラム用ROMには、本実施の形態におけるフローチャートで示されるようなCPU111の制御プログラム等を記憶しても良い。
【0018】
ROM113のフォントROMには、上記出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等を記憶し、ROM113のデータROMには、ハードディスク123が無い画像形成装置の場合は、ホストコンピュータ211上で利用される情報等を記憶している。
【0019】
CPU111は、ネットワークI/F115を介してホストコンピュータ211との通信処理が可能となっており、MFP100内の情報等をホストコンピュータ211に通知可能に構成されている。また、ネットワークI/F115は、ネットワーク119に接続され、インターネット200へのアクセスが可能に構成されている。
【0020】
RAM112は、CPU111の主メモリ、ワークエリア等として機能し、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。
【0021】
尚、RAM112は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。ハードディスク(HD)、メモリカード等のハードディスク123は、MC(メモリコントローラ)118によりアクセスを制御される。
【0022】
また、ハードディスク123は、オプションとして接続され、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、内蔵フォントに加えてオプションフォントカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていても良い。
【0023】
操作パネル122は、操作のためのスイッチ及びLED表示器等が配されている。更に、図示しないNVRAMを有し、操作パネル122からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしても良い。スキャナ部121は、原稿等を読み取り、スキャナ部I/F117を介して画像データを出力する。
【0024】
ネットワーク119は、MFP100と同等のハードウエア資源を備えるホストコンピュータ211と所定のプロトコルで通信可能に構成されている。
【0025】
リムーバブルメディアI/F124は、USB差込口やカードリーダ部である。リムーバブルメディアI/F124は、各種の情報、例えば、画像データを記憶するリムーバブルメディア125の挿入有無を検知する機能と、リムーバブルメディア125の挿入状態を検知してCPU111に通知する機能を備えている。
【0026】
上述の通知を受けたCPU111は、リムーバブルメディア125を使用した機能の制御を行う。
【0027】
例えば、CPU111は、リムーバブルメディア125に記憶されている画像データを印刷部120で直接読み出して印刷する機能(ダイレクトプリント)の制御を行う(機能を実行する)。
【0028】
また、CPU111は、スキャナ部121からの情報をリムーバブルメディア125に保存する機能(スキャンToメモリ)の制御を行う。また、CPU111は、リムーバブルメディア125を使用する機能を操作パネル122に表示する制御を行う。
【0029】
尚、リムーバブルメディアI/F124におけるカードリーダ部は、いわゆる複数の規格化されているメディアに対応したメモリスロットで構成される。よって、メモリカードに代えて、例えば、SDメモリ、コンパクトフラッシュ(登録商標)、メモリスティック、フラッシュメモリ等より画像データを読み出し可能に構成されていても、本発明を適用可能である。
【0030】
尚、上述の外部記憶装置に記憶される情報は、例えば、ユーザがホストコンピュータ211にインストールされたアプリケーションを実行して作成されたデータファイルである。このデータファイルは、例えば、イメージデータ、グラフィックスデータ、テキストデータ、あるいは、これらの組み合わせデータを含む各種のデータやデジタルカメラで撮像された撮像データを含むものとする。
【0031】
図2は、図1のMFP100に対して指定できる動作モードの一例を示す図表である。
【0032】
画像フォーマットには、JPEG、PDF、TIFFといったフォーマットを指定することが可能であることを示している。取り込む色の情報については、カラー、グレイスケール、白黒の指定が可能であることを示している。解像度については、主走査、副走査の各々に対して数値を指定することが可能であることを示している。
【0033】
図3は、図1のMFP100における画像データの一例であるTIFFファイルに含まれる画像パラメータを示す図表である。
【0034】
このパラメータは、MFP100が生成した画像の情報を示すものであり。図2で指定された動作モードによって画像形成するときに生成され、画像データに付加される。
【0035】
例えば、図2で示したカラーモードの設定により、画素構成や画像ビットの深さが変化する。図3ではRGBとなっているので、カラーで指示されたファイルになる。また、図2で示した解像度の設定により、画像幅の解像度、画像高さの解像度、画像の幅と高さの解像度の単位が変化する。図3では600dpiが指示されたことになる。
【0036】
このような関係を持っているため、画像データからどのような動作モード設定でパラメータが作成されたかを識別することも可能となる。
【0037】
図4は、図1におけるリムーバブルメディア125の一例を示す図である。
【0038】
リムーバブルメディア125としてのUSBメモリ401は、MFP100に接続することが可能である。このUSBメモリ401には画像データを格納することが可能であり、日付の情報と共にファイル402として格納されている。
【0039】
図5(a)、(b)は、図1における操作パネル122に表示される画面の一例を示す図である。
【0040】
(a)の画面501には1行のメッセージが表示可能となっており、マイナスボタン、プラスボタン、OKボタンが備わっている。このボタンを押下することにより、目的の動作モードを探し出し、操作パネル122のキーを押下することにより、目的のモードの値を設定する画面に移行する。
【0041】
具体的な操作例を画面502〜507を用いて説明する。
【0042】
(b)の画面502では、ジョブの種類としてScanToUSBが表示されている。このときにプラスもしくはマイナスボタンを押下するとジョブ種を変更することができる。
【0043】
プラスボタンを押下してジョブ種を変更した画面を画面503に示す。ScanToUSBが表示されているときに、OKボタンを押下したときの画面を画面504に示す。OKボタンを押下することにより、動作モードの設定を行う画面に移行する。この画面ではScanToUSBジョブで設定可能なカラーモードが表示されている。
【0044】
この画面でプラスもしくはマイナスボタンを押下すると、他の動作モードを表示させることができる。プラスボタンを押下して動作モードを変更したときの画面を画面505に示す。動作モードにカラーモードが表示されているときにOKボタンを押下したときの画面を画面506に示す。
【0045】
OKボタンを押下することにより、動作モードの値を設定することができる。この画面でOKボタンを押下すると、カラーモードにカラーを設定したことになる。この画面でプラスもしくはマイナスボタンを押下すると、カラーモードの設定値を変更することができる。
【0046】
プラスボタンを押下して設定値を変更した画面を画面507に示す。この設定を、変更したい全ての動作モードに対して行いジ、ョブに設定する動作モードを決定させることが可能となっている。
【0047】
図6は、図1におけるリムーバブルメディア125に入っているファイルの中から画像データファイルを検索した後に画像ファイルから読み込んだ情報をテーブル化して示す図である。
【0048】
この情報は、ハードディスク123もしくはRAM112に一時的に保存される。この例では、ファイルが5個検索され、画像ファイルのファイル名、作成された日付、画像ファイルのファイル名から導き出したファイルフォーマット、画像ファイル内の画像パラメータから導き出したカラーモード、解像度が列挙されている。また、画像ファイルでは無いワードのようなファイルがUSB内にある場合も列挙されるが、カラーモード、解像度等の情報は無いので画像情報は列挙されない。
【0049】
図7は、図1のMFP100における動作モード引き継ぎ設定を示す図表である。
【0050】
この情報は、RAM112もしくはハードディスク123に保存されており、「する」もしくは「しない」という情報のいずれかを選択することができる。設定の変更方法に関しては後述する。
【0051】
ここで、CPU111は、画像形成ジョブ実行時の動作モードを指定し、指定された動作モードに対応する画像パラメータと画像データを含む画像ファイルを生成する。そして、CPU111は、生成された画像ファイルを外部記憶装置(リムーバブルメディア125)に書き込み、書き込まれた画像ファイルを外部記憶装置から読み取って画像形成ジョブを実行する。
【0052】
また、CPU111は、画像ファイルの画像パラメータを操作パネル122に表示し、表示された画像パラメータを変更するか否かを操作パネル122への操作入力から判断する。そして、CPU111は、画像パラメータを変更すると判断した場合に、変更後の画像パラメータに近い画像パラメータを有する画像ファイルを検索する。
【0053】
図8は、図1のMFP100によって実行されるリムーバブルメディア125の接続時の制御処理の手順を示すフローチャートである。
【0054】
本フローは、CPU111がROM113やハードディスク123に記憶された制御プログラムをRAM112にロードして、リムーバブルメディア125内の画像データから動作モードを自動的に設定する手順を示す。
【0055】
まず、リムーバブルメディア125が挿入されると本フローの制御が開始される。ステップ(S1001)において、CPU111は、図7に示した情報を参照し、動作モードを引き継ぐ設定になっているか否かを確認する。
【0056】
CPU111は、引き継ぐ設定が「する」になっている場合は、ステップ(S1013)でスタートボタンが押下されるまで、リムーバブルメディア125から動作モードを反映(取得)するかユーザに確認する。ユーザから反映するように指示された場合は、ステップ(S1002)に進み、指示されない場合は、ステップ(S1007)に進む。
【0057】
引き継ぎ設定が「しない」の場合は、ステップ(S1002)において、CPU111は、リムーバブルメディア125内に本MFP100で生成可能な画像ファイルがあるか検索を行う。
【0058】
リムーバブルメディア125内には画像以外のデータも存在する可能性があるが、各ファイルの拡張子を参照し、生成可能な画像ファイルに適用される拡張子を持つファイルがあるか検索を行う。図6を例にすると、5列目にあるワードファイルは検索対象にはならず、1〜4列目の画像ファイルが検索対象となる。
【0059】
次に、ステップ(S1003)において、CPU111は、画像ファイルの有無を確認する。無い場合はステップ(S1013)で動作モードを手入力するか否かを問い合わせ、入力しない場合はこの処理を終了する。入力する場合は、ステップ(S1014)で動作モードを手動で入力させ、ステップ(S1012)でジョブを実行する。
【0060】
ステップ(S1003)で画像ファイルがある場合は、CPU111は、ステップ(S1004)において図6に示したテーブルをRAM112もしくはハードディスク123に作成し、日付の一番新しい画像ファイルの画像情報を収集する。
【0061】
図6のテーブルを例にすると、2008/09/17の日付を持つファイルが一番新しいので、画像フォーマットはTIFF、カラーモードは白黒、解像度は200となる。ステップ(S1015)では、CPU111は、収集した画像情報を操作パネル122に表示する。
【0062】
ステップ(S1005)において、CPU111は、収集した画像情報を基に動作モードを更新して良いかユーザに確認する。良くなければ、CPU111は、ステップ(S1013)からの処理を行う。良ければ、ステップ(S1006)で、CPU111は、動作モードを更新する。この例では画像フォーマットはTIFF、カラーモードは白黒、解像度は200が設定される。
【0063】
その後、ステップ(S1007)で、CPU111は、スタートボタンが押下されたかを確認する。スタートボタンが押下されたら、ステップ(S1012)で、CPU111は、自動的に設定された動作モードを使用して画像形成処理を行い、本処理を終了する。
【0064】
スタートボタンが押下されなければ、CPU111は、ステップ(S1008)以降の処理を行い、再びスタートボタンの確認を行う。ステップ(S1008)では、CPU111は、自動的に設定された動作モードがユーザによって変更されたか否かを確認する。
【0065】
変更されていない場合は、再び、ステップ(S1007)に戻る。変更された場合は、ステップ(S1009)で、CPU111は、変更された動作モードに対応する画像ファイルの情報から動作モードを更新するかユーザに確認する。
【0066】
更新しない場合は、ステップ(S1007)に戻る。更新する場合は、ステップ(S1010)で、CPU111は、変更された動作モードに対応する画像情報を持つ最新のファイルを検索する。
【0067】
具体的には、ファイルフォーマットがTIFFからJPEGに変更された場合は、ファイル名の拡張子がjpgになっている最新のファイルを探し出す。図6では、2番目にリストアップされているファイルが対象となる。
【0068】
ステップ(S1011)で、検索した結果ファイルが存在すれば、ステップ(S1015)に戻り、CPU111は、検索した画像データの情報を表示して、この画像情報でよいか確認させて動作モードの更新を行わせる。更新が行われた場合、この例では、カラーモードがカラーに変更され、解像度が600に変更される。
【0069】
ファイルが存在しなければ、ステップ(S1007)でスタートボタンが押下されたら、ステップ(S1012)で、CPU111は、画像処理ジョブを実行する。
【0070】
図9は、図1のMFP100によって実行されるリムーバブルメディア125の取り外し時の制御処理の手順を示すフローチャートである。
【0071】
本フローは、CPU111がROM113やハードディスク123に記憶された制御プログラムをRAM112にロードしてリムーバブルメディア125を使用する機能を無効にするタスク手順を示す。
【0072】
まず、リムーバブルメディア125が取り外されると、ステップ(S2001)において、CPU111は、既に設定されている動作モードを引き継がすに初期化するか、このままの状態を維持する動作モード引き継ぎにするかを選択させる。
【0073】
初期化を選択した場合は、ステップ(S2002)で、CPU111は、動作モードを初期化し、図6で示したRAM112もしくはハードディスク123にある動作モード引き継ぎデータを「しない」にして書き込み処理を終了する。
【0074】
引き継ぎを選択した場合は、ステップ(S2003)で、CPU111は、動作モードは初期化せずに、図6で示したRAM112もしくはハードディスク123にある動作モード引き継ぎデータを「する」にして書き込み処理を終了する。
【0075】
以上のように、リムーバブルメディア125の接続時には、メモリ内の画像ファイルから最適な画像ファイルを選択し、その画像情報から動作モードを自動的に設定することが可能となる。従って、操作パネル122からのキー入力による設定が不要となり、ユーザの設定工数を大幅に低減させることが可能となる。
【0076】
また、自動的に設定されたモードが好ましく無い場合に、ユーザによって設定が行われると、変更が行われた動作モードに対応する画像ファイル情報を検索して、残りの動作モードを自動的に設定することで、煩わしいキー入力の工数を抑えることができる。
【0077】
更に、リムーバブルメディア125の接続を解除した場合、既に設定された動作モードを引き継ぐか否かを選択可能としたので、複数のメモリメディアを使用する場合にも動作モードの設定工数を減らすことができる。
【0078】
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによっても達成される。即ち、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。
【0079】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0080】
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
【0081】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の1部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0082】
更に、上述した実施の形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の1部または全部を行う場合である。
【符号の説明】
【0083】
111 CPU
113 ROM
123 ハードディスク
124 リムーバブルメディアI/F
125 リムーバブルメディア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部記憶装置と接続される画像形成装置において、
接続された前記外部記憶装置に格納された画像データの情報を取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された情報に基づいて、前記画像形成装置における画像形成ジョブ実行時の動作モードを設定する設定手段と、
前記設定手段によって設定された前記動作モードに従って、画像パラメータと画像データを含む画像ファイルを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された前記画像ファイルを前記外部記憶装置に書き込む書き込み手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記画像ファイルの前記画像パラメータを表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記画像パラメータを変更するか否かを判断する判断手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記判断手段によって前記画像パラメータを変更すると判断された場合に、前記外部記憶装置に記憶された画像データの中から、変更後の前記画像パラメータを有する画像データを検索する検索手段
を備えることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
外部記憶装置と接続される画像形成装置の制御方法において、
接続された前記外部記憶装置に格納された画像データの情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって取得された情報に基づいて、前記画像形成装置における画像形成ジョブ実行時の動作モードを設定する設定ステップと、
前記設定ステップによって設定された前記動作モードに従って、画像パラメータと画像データを含む画像ファイルを生成する生成ステップと、
前記生成ステップによって生成された前記画像ファイルを前記外部記憶装置に書き込む書き込みステップと、
を備えることを特徴とする画像形成装置の制御方法。
【請求項5】
外部記憶装置と接続される画像形成装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムにおいて、
前記画像形成装置の制御方法は、
接続された前記外部記憶装置に格納された画像データの情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップによって取得された情報に基づいて、前記画像形成装置における画像形成ジョブ実行時の動作モードを設定する設定ステップと、
前記設定ステップによって設定された前記動作モードに従って、画像パラメータと画像データを含む画像ファイルを生成する生成ステップと、
前記生成ステップによって生成された前記画像ファイルを前記外部記憶装置に書き込む書き込みステップと、
を備えることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−251900(P2010−251900A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−96997(P2009−96997)
【出願日】平成21年4月13日(2009.4.13)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】