説明

画像形成装置及びその画像データ送信処理方法

【課題】本発明は、情報端末装置と画像形成装置との間の画像データの受信速度を測定してその測定結果に基づいて画像データの送信処理することでアンダーランエラーの発生を抑止することができる画像形成装置及びその画像データ送信処理方法を提供することを目的とするものである。
【解決手段】情報端末装置から測定用データが送信され(S102)、画像形成装置では測定用データの受信を開始する(S103)とともに受信時間の測定を開始し(S104)、受信が完了すると受信時間及び測定用データ量から受信速度を算出する(S106)。そして、情報端末装置からページ単位の画像データ量が送信され(S107)、算出された受信速度と画像データ量に基づいてアンダーランエラーが発生するか否か判定し(S108)、判定結果を情報端末装置に通知する(S109、S110)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末装置から画像データを受信して画像形成処理を行う画像形成装置及びその画像データ送信処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
情報端末装置において作成された画像データを画像形成装置で用紙等の記録媒体に記録する場合、情報端末装置はネットワーク等を介して画像形成装置に画像データを送信し、画像形成装置は、受信した画像データを蓄積部に一旦蓄積し、蓄積された画像データを画像形成部に送信して画像形成処理を行っている。
【0003】
このように受信した画像データを蓄積部を経由して画像形成部に送信している場合、受信した画像データ量が蓄積部のメモリ容量よりも大きいと、画像データの蓄積部への蓄積処理が蓄積部から画像形成部への送信処理に追い付かなくなり、画像形成処理の途中で処理するデータがなくなって画像記録ができなくなる現象が発生することがある。こうした現象は、一般にアンダーランエラーと称されている。
【0004】
アンダーランエラーに対する防止策としては、例えば、特許文献1では、1ページのデータの受信及び転送の過程で、受信データのバッファへの書き込みがバッファからの転送より常に先行するように、転送開始タイミングがホストからの予測データ受信速度に応じて制御することで、アンダーランエラーを防止する点が記載されている。また、特許文献2では、画像データのページ毎に、印刷信号を印刷エンジンに転送する処理時間が、中間コードデータを順次ビットマップデータに展開してビットマップデータ格納手段に格納する処理時間を下回って、アンダーランエラーが生じるか否かを、印刷エンジンを駆動した印刷を開始する前に検証するようにした点が記載されている。また、特許文献3では、ホストからデータを受信して画像出力を行う場合に、アンダーランエラーが検出されると、ホストに対してアンダーランエラーの発生を通知してアンダーランエラーの生じにくい条件下でデータを再送するように制御する点が記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、予測データ受信速度に基づいてバッファからのデータの転送を制御するようにしているが、ホストとプリンタとの間の実際の受信速度は状況によって変化する場合が多いため、実際の受信速度が予測データ受信速度よりも低下するとアンダーランエラーが生じるようになる。特許文献2のように転送時間及び格納時間を検証してアンダーランエラーを確実に防止しようとする場合、ページ毎に検証処理が必要となって画像形成処理の時間がかかるようになってしまう。特許文献3では、アンダーランエラーが発生した場合の後処理であり、アンダーランエラーを確実に防止することは難しい。
【0006】
そこで、本発明は、情報端末装置と画像形成装置との間の画像データの受信速度を測定してその測定結果に基づいて画像データの送信処理を行うことでアンダーランエラーの発生を抑止することができる画像形成装置及びその画像データ送信処理方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る画像形成装置は、情報端末装置との間でデータを送受信する送受信部と、前記情報端末装置から送信された画像データを蓄積する蓄積部と、前記画像データに基づいて画像形成処理を行う画像形成部と、前記画像データを前記情報端末装置から前記送受信部を介して受信して前記蓄積部に蓄積するとともに蓄積された前記画像データを前記画像形成部に送信して画像形成処理するように制御する制御部とを備えた画像形成装置であって、前記制御部は、前記情報端末装置から送信される測定用データの受信開始から前記蓄積部への蓄積完了までの時間を測定して受信速度を算出する算出部と、前記受信速度及び前記情報端末装置から送信されたページ単位の画像データ量に基づいてアンダーランエラーが発生するか否か判定する判定部と、前記判定部の判定結果を前記情報端末装置に通知する通知部とを備えていることを特徴とする。さらに、前記算出部は、前記測定用データとして予め設定されたデータ又は1ページ分の画像データを用いることを特徴とする。さらに、前記通知部は、前記情報端末装置から画像形成処理要求がない場合に所定時間毎に前記情報端末装置に対して受信速度の測定要求を通知することを特徴とする。さらに、前記通知部は、受信速度の測定要求に基づいて受信速度が測定された場合には前記情報端末装置からの受信速度の測定要求に対して測定が不要であることを示す通知を行うことを特徴とする。さらに、前記算出部は、前記測定用データを受信開始後所定時間経過しても受信完了しない場合には測定を停止することを特徴とする。
本発明に係る情報端末装置は、画像データを受信して蓄積部に蓄積するとともに蓄積された画像データを画像形成部に送信して画像形成処理する画像形成装置に対して画像データを送信する情報端末装置であって、前記画像データを作成するとともに前記画像データのページ単位の画像データ量を算出する送信データ作成部と、前記画像形成装置に対して受信速度を測定するための測定用データ及び前記画像データ量を送信するとともに前記画像形成装置からアンダーランエラーが発生しないことを示す通知を受信した場合に前記画像データを送信するデータ送信部とを備えていることを特徴とする。
本発明に係る画像データ送信処理方法は 情報端末装置から画像データを受信して蓄積部に蓄積し、蓄積した前記画像データを画像形成部に送信して画像形成処理する画像形成装置の画像データ送信処理方法であって、前記情報端末装置から送信される測定用データの受信開始から前記蓄積部への蓄積完了までの時間を測定して受信速度を算出し、前記受信速度及び前記情報端末装置から送信されたページ単位の画像データ量に基づいてアンダーランエラーが発生するか否か判定し、判定結果を前記情報端末装置に通知することを特徴とする。さらに、前記測定用データとして予め設定されたデータ又は1ページ分の画像データを用いることを特徴とする。さらに、前記情報端末装置から画像形成処理要求がない場合に所定時間毎に前記情報端末装置に対して受信速度の測定要求を通知することを特徴とする。さらに、受信速度の測定要求に基づいて受信速度が測定された場合には前記情報端末装置からの受信速度の測定要求に対して測定が不要であることを示す通知を行うことを特徴とする。さらに、前記測定用データを受信開始後所定時間経過しても受信完了しない場合には測定を停止することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、上記の構成を有することで、情報端末装置から送信される測定用データの受信開始から蓄積部への蓄積完了までの時間を測定して受信速度を算出し、受信速度及び情報端末装置から送信されたページ単位の画像データ量に基づいてアンダーランエラーが発生するか否か判定しているので、実際の受信速度に基づいてアンダーランエラーの発生を判定することができる。アンダーランエラーが発生しないと判定された場合のみ画像データの送信処理を行うようにすれば、アンダーランエラーの発生を確実に抑止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
【図2】画像形成装置の制御系に関するシステム構成例を示す模式図である。
【図3】画像形成装置に関する機能ブロック構成図である。
【図4】情報端末装置に関するシステム構成例を示す模式図である。
【図5】情報端末装置に関する機能ブロック構成図である。
【図6】情報端末装置から画像形成装置に画像データを送信する場合の処理フローである。
【図7】事前に受信速度の測定を行う場合の処理フローである。
【図8】事前に受信速度を測定して画像形成処理を行う場合の処理フローである。
【図9】情報端末装置から送信される画像データを用いて受信速度の測定を行う処理フローである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
【0011】
図1は、本実施形態の画像形成装置の概略構成図であり、その要部を模式的に示している。
【0012】
画像形成装置1は、図示のように、複数枚の記録用紙Pを収納可能な給紙トレイ4と、その上方に配置された転写ベルト5と、転写ベルト5に沿って配置された複数のカートリッジ(電子写真プロセス部)6K、6M、6C、6Yと、それらの上方に配置された露光器11と、記録用紙Pの搬送経路40中に設けられた定着手段20等を備えている。ここではカラー成分色をブラック(K)、マゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)として、4色分のカートリッジ6K、6M、6C、6Yを有し、それぞれ電子写真プロセスによって各成分色のトナー画像を生成する。
【0013】
給紙トレイ4内の記録用紙Pは、複数枚が重なり合う状態で収納され、画像形成時に、所定方向(図では反時計方向)に回転駆動される給紙ローラ2により、最も上に位置するものから順に搬送経路40に向かって送り出されて給紙される。また、送り出された記録用紙Pは、複数のローラ3、7、16、21、22、18等により、搬送経路40に沿って搬送されて装置の外部に排紙される。
【0014】
転写ベルト5は、カートリッジ6K、6M、6C、6Yから転写されたトナー画像を記録用紙Pに転写するための中間転写体であるエンドレスベルトであり、回転可能な二次転写駆動ローラ7と転写ベルトテンションローラ8とに巻回されている。これら各ローラ7、8の内、二次転写駆動ローラ7はモータ等の駆動源(図示せず)により回転駆動され、従動回転する転写ベルトテンションローラ8と共に、架け渡された転写ベルト5を、上下方向に対向して略水平に延びるように支持している。したがって、これら各ローラ7、8及び駆動源が、転写ベルト5を回転移動させる駆動手段を構成し、ローラ7、8間で転写ベルト5を所定方向(図では矢印で示す反時計回り)に循環させて回転駆動する。
【0015】
カートリッジ6K、6M、6C、6Yは、転写ベルト5の上面側に、その回転方向に沿って上流から順に所定間隔で配列されている。このカートリッジ6K、6M、6C、6Yは、後述するように、感光体ドラムを含む感光体ユニット、トナーが充填されたトナー充填部、現像装置、及びクリーニング系等が一体にドッキングされたカートリッジであり、それぞれ形成すべき画像の色に応じて異なる色のトナーを収容している。また、ここでは、転写ベルト5の上流側から順に、ブラック(K)の画像を形成する第1のカートリッジ6K、マゼンタ(M)の画像を形成する第2のカートリッジ6M、シアン(C)の画像を形成する第3のカートリッジ6C及び、イエロー(Y)の画像を形成する第4のカートリッジ6Yを、転写ベルト5に沿って一列に配置している。
【0016】
露光器11は、各カートリッジ6K、6M、6C、6Yが形成する画像色に対応する露光光であるレーザ光14K、14M、14C、14Y(図では点線で示す)を、各カートリッジ6K、6M、6C、6Yの所定位置にそれぞれ照射するための装置である。従って、露光器11は、各レーザ光14K、14M、14C、14Yを発生させる複数(ここでは4つ)の光源(図示せず)等を備え、各レーザ光14K、14M、14C、14Yを、下面側から下方向に向かって、各カートリッジ6K、6M、6C、6Yの感光体9K、9M、9C、9Yに照射して露光させる。
【0017】
次に、カートリッジ6K、6M、6C、6Yについて説明するが、これらは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通であり、同様に構成されている。そのため、ここでは、転写ベルト5の回転方向最上流側(図では右側)に位置する第1のカートリッジ6K(ブラック画像形成部)を例に説明し、それ以外の色の画像を形成する他のカートリッジ6M、6C、6Yの説明は省略する。なお、これらカートリッジ6K、6M、6C、6Yの各構成要素については、同じ構成要素には同一の番号を付すとともに、その後に、各カートリッジ6K、6M、6C、6Yの形成する色に対応する上記したK、M、C、Yの符号を付して区別する。
【0018】
第1のカートリッジ6Kは、転写ベルト5の上側面に対向して設けられた感光体ドラムである感光体9Kと、その周囲に配置された帯電器10K、現像器12K、クリーナーブレード13K等から構成されている。
【0019】
感光体9Kは、画像形成に際し、その外周面が暗中にて帯電器10Kにより一様に帯電された後、上記した露光器11からのブラック画像に対応したレーザ光14Kにより露光され、外周面(感光面)に静電潜像が形成される。その際、露光器11は、例えば、主走査方向のライン画像信号に応じてレーザ光14Kの光源の発光を制御することにより、発生させた光を所定周期で走査ビームとして感光体9Kの感光面に投射する。同時に、感光体9Kを、主走査方向に交わる副走査方向に移動(回転)させる(この副走査方向の制御は、感光体9Kを回転させる図示しないモータの制御により行う)等して、走査ビームによる2次元像の走査露光を行う。
【0020】
現像器12Kは、この感光体9Kの静電潜像を現像してブラックのトナーにより可視像化し、感光体9K上にブラックのトナー画像を形成する。その後、このトナー画像は、感光体9Kと転写ベルト5とが接する位置(一次転写位置)で、転写ベルト5を挟んで感光体9Kと対向して配置された一次転写ローラ15Kの働きにより転写ベルト5上に転写される。これにより、転写ベルト5上にブラックのトナーによる単色画像が形成される。一方、トナー画像の転写が終了した感光体9Kは、外周面に残留した不要なトナーがクリーナーブレード13Kにより払拭されてクリーニングされ、次の画像形成に備えて待機する。
【0021】
以上のプロセスを経て、第1のカートリッジ6Kによりブラックのトナー画像が転写された転写ベルト5は、二次転写駆動ローラ7の回転により回転駆動され、そのトナー画像が形成された部分(面)が回転方向下流側に位置する次の第2のカートリッジ6Mに移動し、その下側位置までトナー画像を搬送する。この第2のカートリッジ6Mでは、第1のカートリッジ6Kでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより、感光体9M上にマゼンタのトナー画像が形成され、このトナー画像を転写ベルト5上に形成されたブラックのトナー画像に重ねて転写する。
【0022】
続いて、転写ベルト5は、さらに下流側に位置する第3のカートリッジ6C、第4のカートリッジ6Yに順に移動し、これまでと同様のプロセスや動作により、感光体9C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体9Y上に形成されたイエローのトナー画像が、転写ベルト5上のトナー画像に重畳して順次転写される。このようにして、転写ベルト5上に複数色のトナー画像が重ねて転写されて、フルカラーの重ね画像(カラー画像)が形成された後、転写ベルト5のカラーのトナー画像の形成部は、その回転に伴い二次転写ローラ16の位置まで移動する。
【0023】
ここで、画像形成に際し、ブラックのみの画像を形成するときには、第2〜第4のカートリッジ6M、6C、6Yは作動させず、それぞれ対応する一次転写ローラ15M、15C、15Yを各感光体9M、9C、9Yから離間した位置に退避させ、第1のカートリッジ6Kによるブラックの画像形成プロセスのみを実行させる。
【0024】
また、以上の転写ベルト5の移動(回転)に同期して、記録用紙Pの搬送経路40に沿う搬送動作も開始される。その際、まず、給紙トレイ4に収納された記録用紙Pは、給紙ローラ2の回転により最上位置のものから順に送り出され、レジストローラ3の位置にて、二次転写ローラ16の手前側(搬送方向上流側)で待機する。このレジストローラ3の回転駆動の開始は、上記した転写ベルト5の移動により搬送されるトナー画像と記録用紙Pの位置が、二次転写ローラ16上(対向する二次転写駆動ローラ7との間)で重なり合うようなタイミングで行われ、レジストローラ3を駆動手段(図示せず)により反時計方向に回転駆動して、記録用紙Pが送り出される。
【0025】
このレジストローラ3にて送り出された記録用紙Pは、二次転写ローラ16により転写ベルト5上のトナー画像が転写されつつ、その移動に伴い搬送経路40の下流側に向かって搬送される。続いて、記録用紙Pは、定着手段20の有する一対の回転体である定着ローラ21と加圧ローラ22との間に形成されるニップ部を通過して加熱及び加圧され、トナー画像が熱と圧力により加熱定着される。その後、記録用紙Pは、駆動手段(図示せず)により所定方向(ここでは時計方向)に回転駆動される排紙ローラ18により、画像形成装置1の外部(ここでは上部)に排紙される。
【0026】
一方、記録用紙Pに対して両面印刷を行う場合には、記録用紙Pが排紙ローラ18を通過する手前で、排紙ローラ18を逆方向(ここでは反時計方向)に回転駆動し、記録用紙Pを両面搬送経路41に送り出す。この両面搬送経路41において、記録用紙Pは、回転する両面ローラ19を経由して、再びレジストローラ3まで搬送される。レジストローラ3に到達した記録用紙Pは、再びレジストローラ3により搬送経路40に沿って給紙され、二次転写ローラ16により、先に画像が形成された面と逆側の面に転写ベルト5からトナー画像が転写される。その後、記録用紙Pは、上記と同様に定着手段20により新たなトナー画像が加熱定着されて、排紙ローラ18により画像形成装置1の外部に排紙される。
【0027】
図2は、画像形成装置1の制御系に関するシステム構成例を示す模式図である。CPU50は、メモリ52に記憶されたプログラムに基づいて制御に関する処理を実行する。操作パネル51は、ユーザがキー等を操作して装置に指示したり、装置の状態を液晶表示パネルで表示する。メモリ52には、上述したプログラムの外に制御処理に必要なデータが記憶されており、画像メモリ53は、画像形成部で記録する画像データを記憶する。I/O54は、センサ、モータ及びクラッチといった部品との間でデータをやりとりする入出力部であり、外部I/F55は、情報端末装置との間でデータの送受信を行うためのインターフェースである。
【0028】
図3は、画像形成装置1に関する機能ブロック構成図である。制御部60は、装置全体の動作制御を行うとともに情報端末装置から画像データを受信して画像形成部64に送信する送信処理を行うもので、CPU50及びメモリ52により実現される。送受信部61は、外部の情報端末装置との間でデータの送受信を行うもので、外部I/F55により実現される。蓄積部62は、画像形成部64において記録する画像データが記憶されるもので、画像メモリ53により実現される。操作表示部63は、ユーザのキー操作入力及び各種データ表示を行うもので、操作パネル51により実現される。画像形成部64は、上述したように記録用紙に対する画像形成処理を行うもので、給紙、トナー画像形成、転写、定着及び排紙といった一連の処理を行う各部品により実現される。記憶部65は、動作制御を行うためのプログラムやそのために必要なデータを記憶するもので、メモリ52により実現される。
【0029】
制御部60は、送受信部61を介して情報端末装置から受信した画像データを一旦蓄積部62に記憶し、蓄積部62に記憶された画像データを画像形成部64に送信して画像形成処理を行うように送信処理する。制御部60は、送信処理に関して、情報端末装置からの画像データの受信時間を測定して受信速度を算出する算出部601、算出した受信速度及び情報端末装置から送信されたページ単位の画像データ量に基づいてアンダーランエラーが発生するか否か判定する判定部602、及び、情報端末装置に対してアンダーランエラーの発生に関する判定結果等を通知する通知部603として機能する。
【0030】
算出部601は、情報端末装置から実際に送信される測定用データの受信開始から蓄積部62へ蓄積完了までの時間を測定して受信速度を算出する。測定用データとしては、予め設定された画像データを準備しておいてもよいし、実際に送信する画像データの1ページ分のデータを測定用データとしてもよい。また、測定用データを受信開始した後に所定時間経過しても受信が完了しない場合には、異常があったものとして処理を停止するようにすればよい。
【0031】
判定部602では、算出部601で測定された受信速度及び情報端末装置から送信されたページ単位の画像データ量に基づいてアンダーランエラーが生じるか判定する。アンダーランエラーの判定は、情報端末装置から蓄積部62への画像データの受信処理と蓄積部62から画像形成部64への画像データの送信処理とがバランスよく実行されるかで判定される。なお、受信速度については、変動幅が小さい通信状況の場合には一度測定した受信速度を記憶しておき、記憶された受信速度を用いて判定するようにしてもよい。
【0032】
画像データの受信処理については、受信速度及びページ単位の画像データ量に基づいて決定され、送信処理については、蓄積部62から画像形成部64への送信速度及び蓄積部62のメモリ容量が予め設定値として記憶部65に記憶されており、これらの設定値により決定される。
【0033】
したがって、画像データの受信処理が画像データの送信処理に追い付かない状態になると判定された場合にはアンダーランエラーが発生するものとして判定される。
【0034】
通知部603は、判定部602の判定結果を情報端末装置に通知する。情報端末装置では、アンダーランエラーが発生しないことを示す通知を受けた場合には、画像形成する画像データを画像形成装置に送信する。また、アンダーランエラーが発生することを示す通知を受けた場合には、画像データの送信を行わず、アンダーランエラーが発生しないように送信する画像データを処理する。
【0035】
また、通知部603では、情報端末装置から画像形成要求がない期間を利用して受信速度の測定要求を所定時間毎に情報端末装置に通知する。そのため、画像形成処理に影響を与えることなく最新の受信速度を実際に測定することができ、アンダーランエラーの発生を正確に判定することが可能となる。そして、画像形成要求のない期間中に受信速度を測定した場合には、次に情報端末装置から受信速度の測定要求があった場合には情報端末装置に対して測定が不要であることを示す通知を行う。
【0036】
図4は、情報端末装置に関するシステム構成例を示す模式図である。CPU70は、メモリ73に記憶されたプログラムに基づいて制御に関する処理を実行する。ディスプレイ71は画像データ等を表示し、キーボード72はユーザの操作入力がなされる。メモリ73には、上述したプログラムの外に制御処理に必要なデータが記憶されており、ハードディスク74は、画像形成装置に送信する画像データ等を記憶する。外部I/F75は、画像形成装置との間でデータの送受信を行うためのインターフェースである。こうしたシステム構成は、公知のパソコン等の情報処理装置と同様のものである。
【0037】
図5は、情報端末装置に関する機能ブロック構成図である。制御部80は、装置全体の動作制御を行うとともに画像データを作成処理して画像データを画像形成装置に送信するもので、CPU70及びメモリ73により実現される。送受信部81は、画像形成装置との間でデータの送受信を行うもので、外部I/F75により実現される。記憶部82は、作成された画像データや測定用データを記憶するもので、メモリ73により実現される。操作入力部83は、ユーザのキー操作入力を行うもので、キーボード72により実現される。表示部84は、画像データの作成処理等を行うためにデータを表示するもので、ディスプレイ71により実現される。
【0038】
制御部80は、画像データの画像形成装置への送信処理に関して、送信データ作成部801及びデータ送信部802として機能する。
【0039】
送信データ作成部801は、画像形成装置に送信する画像データを作成するとともに画像データのページ単位の画像データ量を算出して記憶部82に記憶する。
【0040】
データ送信部802は、画像形成装置に対して受信速度を測定するための測定用データ及び算出した画像データ量を送信する。測定用データ及び画像データ量の送信処理は、画像形成装置からの受信速度の測定要求があった場合にも行う。また、画像形成装置からアンダーランエラーが発生しないことを示す通知を受信した場合には、データ送信部802は、画像データを画像形成装置に対して送信する。
【0041】
図6は、情報端末装置から画像形成装置に画像データを送信する場合の処理フローである。まず、情報端末装置から受信速度の測定要求が画像形成装置に送信される(S100)。その際に、情報端末装置からは測定用データのデータ量も併せて送信される。測定要求を受信すると、画像形成装置は受信速度の準備処理を行う(S101)。準備処理では、受信時間を測定するタイマーをリセットし、受信したデータ量をメモリに記憶する。
【0042】
情報端末装置では、測定用データを記憶部から読み出して画像形成装置に送信する(S102)。測定用データが送信されると、画像形成装置では測定用データの受信処理を開始する(S103)とともにタイマーを動作させて受信時間の測定を開始する(S104)。受信処理が完了したか否かチェックして(S105)受信処理が完了した場合には受信速度の算出処理を行う(S106)。算出処理では、測定された受信時間及び測定用データのデータ量を用いて受信速度を算出する。
【0043】
次に、情報端末装置から実際に送信する画像データのページ単位の画像データ量が送信される(S107)。画像形成装置では、受信した画像データ量、算出した受信速度並びに予め設定された蓄積部のメモリ容量及び蓄積部から画像形成部への送信速度に基づいてアンダーランエラーが発生するか否か判定する(S108)。そして、判定結果に基づいてアンダーランエラーが発生することを示す通知(S109)又はアンダーランエラーが発生しないことを示す通知(S110)を情報端末装置に送信する。
【0044】
情報端末装置では、アンダーランエラーの判定結果の通知をチェックして(S111)、アンダーランエラーが発生することを示す通知を受信した場合には画像データの送信処理を終了し、アンダーランエラーが発生しないことを示す通知を受信した場合には画像データの送信処理を行う(S112)。そして、画像データが送信されると、画像形成装置では画像データを蓄積部に蓄積して(S113)画像形成部に送信して画像形成処理を行う(S114)。受信した画像データの画像形成処理が完了したら終了する。
【0045】
以上のように処理することで、画像データを受信する前に実際の受信速度を測定してアンダーランエラーが発生するか判定し、アンダーランエラーが発生しないと判定された場合に画像データを受信して画像形成処理を行うようにしているので、情報端末装置と画像形成装置との間の通信状況がばらついている場合でもアンダーランエラーの発生を精度よく判定してアンダーランエラーの発生に伴う用紙やトナー等の無駄を抑止することができる。
【0046】
図7は、事前に受信速度の測定を行う場合の処理フローである。画像形成装置では、情報端末装置から受信速度の測定要求が送信されたかチェックして(S200)送信されない場合には所定時間経過したかチェックする(S201)。そして、情報端末装置から測定要求がない状態が所定時間経過すると、画像形成装置から受信速度の測定要求が情報端末装置に送信される(S202)。情報端末装置では、画像形成装置から測定要求を受信すると、受信速度の測定要求を画像形成装置に送信する(S203)。その際に、情報端末装置からは測定用データのデータ量も併せて送信される。測定要求を受信すると、画像形成装置は受信速度の準備処理を行う(S204)。準備処理では、受信時間を測定するタイマーをリセットし、受信したデータ量をメモリに記憶する。
【0047】
情報端末装置では、測定用データを記憶部から読み出して画像形成装置に送信する(S205)。測定用データが送信されると、画像形成装置では測定用データの受信処理を開始する(S206)とともにタイマーを動作させて受信時間の測定を開始する(S207)。受信処理が完了したか否かチェックして(S208)受信処理が完了した場合には受信速度の算出処理を行い(S209)、算出された受信速度をメモリに記憶して(S210)終了する。
【0048】
また、ステップS208の受信完了をチェックする際に受信開始から所定時間経過したかチェックし(S211)、所定時間経過した場合には異常通知を情報端末装置に送信して(S212)終了する。こうした処理により受信速度の測定の際に通信異常があった場合にも情報端末装置に通知して異常状態を早期に把握することができ、ダウンタイムを最小限に抑えることが可能となる。
【0049】
以上のように処理することで、事前に受信速度を測定して記憶しておけば、以後の画像形成処理において記憶された受信速度により速やかにアンダーランエラーの発生を判定することができる。
【0050】
なお、情報端末装置において受信速度の測定要求処理を有効又は無効する設定が可能としておくことで、利用者が受信速度の測定を行うか否か選択するようにしてもよい。こうした設定を設けることで、画像形成装置から自動的に受信速度の測定要求が送信された場合にも情報端末装置において測定要求がキャンセルされるようになり、受信速度の測定処理が頻繁に行われることによる通信品質の低下を抑えることができる。
【0051】
図8は、事前に受信速度を測定して画像形成処理を行う場合の処理フローである。まず、情報端末装置から受信速度の測定要求が画像形成装置に送信される(S300)。その際に、情報端末装置からは測定用データのデータ量も併せて送信される。測定要求を受信すると、画像形成装置は受信速度が測定済みであるか否かチェックし(S301)、測定済みの場合には測定不要通知を情報端末装置に送信し(S302)、ステップS311に進みアンダーランエラーの判定処理を行う。受信速度が測定済みでない場合には受信速度の準備処理を行う(S303)。
【0052】
情報端末装置では、測定が不要であることを示す通知を受信したかチェックして(S304)受信した場合には測定用データを記憶部から読み出して画像形成装置に送信する(S305)。測定が不要であることを示す通知を受信していない場合には、測定用データを送信せずにステップS310に進み画像データ量の送信処理を行う。
【0053】
画像形成装置では、測定用データが送信されると、測定用データの受信処理を開始する(S306)とともにタイマーを動作させて受信時間の測定を開始する(S307)。受信処理が完了したか否かチェックして(S308)受信処理が完了した場合には受信速度の算出処理を行う(S309)。
【0054】
情報端末装置から実際に送信する画像データのページ単位の画像データ量が送信され(S310)、画像形成装置では、受信した画像データ量、算出した受信速度並びに予め設定された蓄積部のメモリ容量及び蓄積部から画像形成部への送信速度に基づいてアンダーランエラーの判定処理を行う(S311)。そして、判定結果に基づいてアンダーランエラーが発生することを示す通知(S312)又はアンダーランエラーが発生しないことを示す通知(S313)を情報端末装置に送信する。
【0055】
情報端末装置では、アンダーランエラーの判定結果の通知をチェックして(S314)、アンダーランエラーが発生することを示す通知を受信した場合には画像データの送信処理を終了し、アンダーランエラーが発生しないことを示す通知を受信した場合には画像データの送信処理を行う(S315)。そして、画像データが送信されると、画像形成装置では画像データを蓄積部に蓄積して(S316)画像形成部に送信して画像形成処理を行う(S317)。受信した画像データの画像形成処理が完了したら終了する。
【0056】
以上のように処理することで、測定済みの受信速度が記憶されている場合にはそれを用いてアンダーランエラーの判定処理を行うので、受信速度の測定処理を省略することができ、その分画像形成処理を速やかに実行することが可能となる。
【0057】
図9は、情報端末装置から送信される画像データを用いて受信速度の測定を行う処理フローである。まず、情報端末装置から受信速度の測定要求が画像形成装置に送信される(S400)。その際に、情報端末装置からは測定用データのデータ量も併せて送信される。測定要求を受信すると、画像形成装置は受信速度が測定済みであるか否かチェックし(S401)、測定済みの場合には測定が不要であることを示す通知を情報端末装置に送信し(S402)、ステップS411に進みアンダーランエラーの判定処理を行う。受信速度が測定済みでない場合には受信速度の準備処理を行う(S403)。
【0058】
情報端末装置では、測定が不要であることを示す通知を受信したかチェックして(S404)受信していない場合には測定用データを記憶部から読み出して画像形成装置に送信する(S405)。測定が不要であることを示す通知を受信した場合には、測定用データを送信せずにステップS410に進み画像データ量の送信処理を行う。
【0059】
画像形成装置では、測定用データが送信されると、測定用データの受信処理を開始する(S406)とともにタイマーを動作させて受信時間の測定を開始する(S407)。受信処理が完了したか否かチェックして(S408)受信処理が完了した場合には受信速度の算出処理を行う(S409)。
【0060】
情報端末装置から実際に送信する画像データのページ単位の画像データ量が送信され(S410)、画像形成装置では、受信した画像データ量、算出した受信速度並びに予め設定された蓄積部のメモリ容量及び蓄積部から画像形成部への送信速度に基づいてアンダーランエラーの判定処理を行う(S411)。そして、判定結果に基づいてアンダーランエラーが発生することを示す通知(S412)又はアンダーランエラーが発生しないことを示す通知(S413)を情報端末装置に送信する。
【0061】
情報端末装置では、アンダーランエラーの判定結果の通知をチェックして(S414)、アンダーランエラーが発生することを示す通知を受信した場合には画像データの送信処理を終了し、アンダーランエラーが発生しないことを示す通知を受信した場合には画像データの送信処理を行う(S415)。そして、画像データが送信されると、画像形成装置では、画像データの蓄積部への蓄積を開始する(S416)とともにステップS407と同様に受信時間の測定を開始する(S417)。
【0062】
そして、画像形成処理に必要な画像データが蓄積されたタイミングで画像データが画像形成部に送信されて画像形成処理を開始する(S418)。画像データを蓄積部に蓄積していき、1ページ分の画像データが蓄積されたかチェックする(S419)。1ページ分の画像データが受信されて蓄積完了した場合には、それまでにかかった受信時間及びステップS410で送信された画像データ量に基づいて受信速度を算出し(S420)、算出された受信速度をメモリに記憶する(S421)。その後受信された画像データの画像形成処理が完了すると(S422)終了する。
【0063】
以上のように処理することで、実際に送信された画像データを用いて受信速度の測定処理を行うので、最新の通信状況に基づいた受信速度を得ることができ、こうして得られた受信速度を用いてアンダーランエラーを判定すれば精度の高い判定を行うことが可能となる。
【符号の説明】
【0064】
1・・・画像形成装置、2・・・給紙ローラ、3・・・レジストローラ、4・・・給紙トレイ、5・・・転写ベルト、6K、6M、6C、6Y・・・AIOカートリッジ、7・・・二次転写駆動ローラ、8・・・転写ベルトテンションローラ、9K、9M、9C、9Y・・・感光体、10K、10M、10C、10Y・・・帯電器、11・・・露光器、12K、12M、12C、12Y・・・現像器、13K、13M、13C、13Y・・・クリーナーブレード、14K、14M、14C、14Y・・・レーザ光、15K、15M、15C、15Y・・・一次転写ローラ、16・・・二次転写ローラ、18・・・排紙ローラ、19・・・両面ローラ、20・・・定着手段、21・・・定着ローラ、22・・・加圧ローラ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0065】
【特許文献1】特開2000−168175号公報
【特許文献2】特開2002−025762号公報
【特許文献3】特開2001−026151号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報端末装置との間でデータを送受信する送受信部と、前記情報端末装置から送信された画像データを蓄積する蓄積部と、前記画像データに基づいて画像形成処理を行う画像形成部と、前記画像データを前記情報端末装置から前記送受信部を介して受信して前記蓄積部に蓄積するとともに蓄積された前記画像データを前記画像形成部に送信して画像形成処理するように制御する制御部とを備えた画像形成装置であって、前記制御部は、前記情報端末装置から送信される測定用データの受信開始から前記蓄積部への蓄積完了までの時間を測定して受信速度を算出する算出部と、前記受信速度及び前記情報端末装置から送信されたページ単位の画像データ量に基づいてアンダーランエラーが発生するか否か判定する判定部と、前記判定部の判定結果を前記情報端末装置に通知する通知部とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記算出部は、前記測定用データとして予め設定されたデータ又は1ページ分の画像データを用いることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記通知部は、前記情報端末装置から画像形成処理要求がない場合に所定時間毎に前記情報端末装置に対して受信速度の測定要求を通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記通知部は、受信速度の測定要求に基づいて受信速度が測定された場合には前記情報端末装置からの受信速度の測定要求に対して測定が不要であることを示す通知を行うことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記算出部は、前記測定用データを受信開始後所定時間経過しても受信完了しない場合には測定を停止することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
画像データを受信して蓄積部に蓄積するとともに蓄積された画像データを画像形成部に送信して画像形成処理する画像形成装置に対して画像データを送信する情報端末装置であって、前記画像データを作成するとともに前記画像データのページ単位の画像データ量を算出する送信データ作成部と、前記画像形成装置に対して受信速度を測定するための測定用データ及び前記画像データ量を送信するとともに前記画像形成装置からアンダーランエラーが発生しないことを示す通知を受信した場合に前記画像データを送信するデータ送信部とを備えていることを特徴とする情報端末装置。
【請求項7】
情報端末装置から画像データを受信して蓄積部に蓄積し、蓄積した前記画像データを画像形成部に送信して画像形成処理する画像形成装置の画像データ送信処理方法であって、前記情報端末装置から送信される測定用データの受信開始から前記蓄積部への蓄積完了までの時間を測定して受信速度を算出し、前記受信速度及び前記情報端末装置から送信されたページ単位の画像データ量に基づいてアンダーランエラーが発生するか否か判定し、判定結果を前記情報端末装置に通知することを特徴とする画像データ送信処理方法。
【請求項8】
前記測定用データとして予め設定されたデータ又は1ページ分の画像データを用いることを特徴とする請求項7に記載の画像データ送信処理方法。
【請求項9】
前記情報端末装置から画像形成処理要求がない場合に所定時間毎に前記情報端末装置に対して受信速度の測定要求を通知することを特徴とする請求項7又は8に記載の画像データ送信処理方法。
【請求項10】
受信速度の測定要求に基づいて受信速度が測定された場合には前記情報端末装置からの受信速度の測定要求に対して測定が不要であることを示す通知を行うことを特徴とする請求項9に記載の画像データ送信処理方法。
【請求項11】
前記測定用データを受信開始後所定時間経過しても受信完了しない場合には測定を停止することを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載の画像データ送信処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−189509(P2011−189509A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−54926(P2010−54926)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】