説明

画像形成装置及びプログラム

【課題】印刷処理に必要な処理度数を確定してから印刷処理が実行可能か否かを判断する構成に比べて、印刷処理に要する工程の増加を抑制しつつ、精度の高い判断をもって印刷処理を実行する画像形成装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、度数情報111を保持する度数保持手段100と、受け付けた印刷要求のページ数から印刷処理に課される最大度数を算出するジョブ管理手段101と、最大度数が度数情報111が保持する度数を超えるとき、印刷要求の画像情報をページ単位で生成する画像情報生成手段102と、ページ単位の画像情報を印刷機能部13において印刷処理することで印刷処理に課される度数を算出する印刷度数算出手段103と、印刷度数算出手段103が算出した度数が度数情報111の度数を超えないとき、ページ単位の画像情報の印刷処理を実行可能と判断する印刷実行判断手段104とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
処理度数が制限されている場合に、処理度数内で実行可能な部数の印刷処理を実行する技術が提案されている。
【0003】
これに関連する技術として、特許文献1には、金額を確定するために必要な情報が確定した時点で、金額が足りているか否かを確認する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−245767号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、印刷処理に必要な処理度数を確定してから印刷処理が実行可能か否かを判断する構成に比べて、印刷処理に要する工程の増加を抑制しつつ、精度の高い判断をもって印刷処理を実行する画像形成装置およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]実行される印刷処理の内容に応じて減算される度数を保持する度数保持手段と、
印刷要求を受け付けて当該印刷要求のページ数及び当該印刷要求を展開することなく得られる印刷内容に基づいて前記度数保持手段が保持する度数から減算される最大度数を算出する印刷要求管理手段と、
前記印刷要求管理手段が算出した最大度数が前記度数保持手段が保持する度数を超えるとき、前記印刷要求の画像情報をページ単位で生成する画像情報生成手段と、
前記画像情報生成手段が生成したページ単位の前記画像情報を印刷処理することで得られる印刷内容、前記印刷要求のページ数及び前記印刷要求を展開することなく得られる情報に基づいて当該ページ単位の画像情報の印刷処理に課される度数を算出する度数算出手段と、
前記度数算出手段が算出した度数が前記度数保持手段が保持する度数を超えないとき、前記ページ単位の画像情報の印刷処理を実行可能と判断する印刷実行判断手段とを有する画像形成装置。
【0007】
[2] 前記印刷要求管理手段は、前記印刷要求を展開することなく得られる印刷内容のうち最も高い度数と、前記印刷要求のページ数とから前記度数保持手段が保持する度数から減算される最大度数を算出する前記[1]に記載の画像形成装置。
【0008】
[3]前記画像形成装置は、
前記画像情報生成手段が生成したページ単位の前記画像情報を紙面に印刷することなく印刷処理して、前記印刷処理することで得られる印刷内容を前記度数算出手段に送信するとともに、前記印刷実行判断手段が前記ページ単位の画像情報の印刷処理を実行可能と判断したとき、印刷処理した前記ページ単位の画像情報を紙面に印刷する印刷機能部をさらに有する前記[1]又は[2]に記載の画像形成装置。
【0009】
[4]実行される印刷処理の内容に応じて減算される度数を保持する度数保持手段と、
印刷要求を受け付けて当該印刷要求のページ数及び当該印刷要求を展開することなく得られる印刷内容に基づいて前記度数保持手段が保持する度数から減算される最大度数を算出する印刷要求管理手段と、
前記印刷要求管理手段が算出した最大度数が前記度数保持手段が保持する度数を超えるとき、前記印刷要求の画像情報をページ単位で生成する画像情報生成手段と、
前記画像情報生成手段が生成したページ単位の前記画像情報印刷処理することで得られる印刷内容、前記印刷要求のページ数及び前記印刷要求を展開することなく得られる情報に基づいて当該ページ単位の画像情報の印刷処理に課される度数を算出する度数算出手段
と、
前記度数算出手段が算出した度数が前記度数保持手段が保持する度数を超えないとき、前記ページ単位の画像情報の印刷処理を実行可能と判断する印刷実行判断手段として機能させるためのプログラム。
【発明の効果】
【0010】
請求項1又は4に係る発明によれば、印刷処理に必要な処理度数を確定してから印刷処理が実行可能か否かを判断する構成に比べて、印刷処理に要する工程の増加を抑制しつつ、精度の高い判断をもって印刷処理を実行することができる。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、印刷処理に必要な処理度数を確定してから印刷処理が実行可能か否かを判断する構成に比べて、印刷処理に要する工程の増加を抑制しつつ、より精度の高い判断をもって印刷処理を実行することができる。
【0012】
請求項3に係る発明によれば、印刷処理することで得られる印刷内容を出力するとともに、画像情報を紙面に印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施の形態における画像形成システムの構成例を示す概略図である。
【図2】画像形成装置の構成例を示す概略図である。
【図3】図3(a)及び(b)は、それぞれ記憶部に格納される度数情報及び度数対応情報の内容の一例を示す概略図である。
【図4】図4は、画像形成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(画像形成システムの構成)
図1は、本発明の画像形成システムの構成例を示す概略図である。
【0015】
このプリペイド式画像形成システム6は、プリペイド式画像形成装置1と、端末2と、度数登録端末3と、度数管理サーバ4とをネットワーク5によって互いに通信可能に接続することで構成される。
【0016】
プリペイド式画像形成装置1は、情報を処理するための機能を備えたCPU(Central Processing Unit)や記憶部等の電子部品を備える情報処理装置であり、端末2の要求から受け付ける印刷要求としての印刷ジョブ情報に応じて印刷処理を実行する。また、プリペイド式画像形成装置1は、度数登録端末3及び度数管理サーバ4からプリペイド式画像形成装置1の記憶部(11)に登録された度数を利用者毎に管理しており、当該度数の範囲内で印刷処理を実行する。なお、度数を度数管理サーバ4で管理してもよく、その場合は度数の範囲内で印刷処理が実行可能か否かを度数管理サーバ4で判断するよう構成することもできる。
【0017】
端末2は、操作入力用のキーボード、マウス、タッチパッド等の操作部21と、液晶ディスプレイ等の表示部20と、CPUや記憶部等の電子部品を有する本体とを備える。端末2は、利用者の操作部21に対する操作内容に応じて印刷ジョブ情報を生成してネットワーク5を介して生成した印刷ジョブ情報をプリペイド式画像形成装置1に送信する。印刷ジョブ情報は、印刷を要求する利用者、印刷するページ数等の情報を含む。なお、プリペイド式画像形成装置1は、ネットワーク5を介さずにローカル接続、例えば、USBにより接続される構成であってもよい。
【0018】
なお、端末2は、例えば、パーソナルコンピュータであり、その他にPDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機等を用いることもできる。また、端末2は、同図では1台を図示するが、複数台でもよい。
【0019】
度数登録端末3は、ネットワーク5を介して度数管理サーバ4から度数を購入し、プリペイド式画像形成装置1に購入した度数を登録する。なお、端末2が度数登録端末3と同様の機能を有するように構成してもよい。
【0020】
度数管理サーバ4は、度数登録端末3から受け付けた要求に応じて度数を販売する。なお、度数の購入は有償、無償のいずれでもよい。
【0021】
ネットワーク5は、LAN(Local Area Network)、インターネット等の通信網であり、有線、無線は問わない。
【0022】
図2は、プリペイド式画像形成装置1の構成例を示すブロック図である。
【0023】
プリペイド式画像形成装置1は、CPU等から構成され各部を制御するとともに各種のプログラムを実行する制御部10と、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部11と、ネットワーク5を介して外部と通信する通信部12と、制御部10の制御に基づいて印刷処理を実行して印刷物を出力する印刷機能部13とを備える。
【0024】
制御部10は、後述する画像形成プログラム110を実行することで、度数保持手段100、ジョブ管理手段101、画像情報生成手段102、印刷度数算出手段103、印刷実行判断手段104及び印刷機能部制御手段105等として機能する。
【0025】
度数保持手段100は、度数登録端末3から受け付けた度数情報111を記憶部11に保持する。
【0026】
ジョブ管理手段101は、端末2から印刷ジョブ情報112を受け付けて記憶部11に格納するとともに、印刷ジョブ情報112を他の機能部に送信する。また、ジョブ管理手段101は、受け付けた印刷ジョブ情報112から印刷するページ数を取得し、全ページ印刷するのに要する最大の度数を算出する。
【0027】
画像情報生成手段102は、印刷ジョブ情報112から画像情報を生成する。
【0028】
印刷度数算出手段103は、画像情報生成手段102が生成した画像情報を受け付けて印刷処理に必要な度数を算出する。
【0029】
印刷実行判断手段104は、印刷ジョブ情報112全体又はページ単位の印刷処理の実行が度数情報111の保持度数で可能か否かを判断する。
【0030】
印刷機能部制御手段105は、印刷ジョブ情報112及び画像情報113に基づいて印刷機能部13の動作を制御する。印刷機能部13が印刷処理を実行した場合は、度数保持手段100が保持する度数から印刷処理に必要な度数を減算する。
【0031】
記憶部11は、制御部10を上述した各手段として動作させる画像形成プログラム110、利用者毎に登録された保持度数である度数情報111、端末2から受け付けた印刷要求である印刷ジョブ情報112、画像情報生成手段102によって生成された画像情報113及び印刷処理の内容に対して必要となる度数を定義する度数対応情報114等を記憶する。
【0032】
印刷機能部13は、画像情報生成手段102が生成した画像情報113を受け付ける画像情報受付部130と、画像情報受付部130が受け付けた画像情報113を印刷処理し、用紙に印刷を実行するための露光装置、トナー、ドラム、ローラー等の図示しない機械部の動作を制御する機械制御部131とを有する。
【0033】
図3(a)及び(b)は、それぞれ記憶部11に格納される度数情報111及び度数対応情報114の内容の一例を示す概略図である。
【0034】
度数情報111は、図3(a)に示すように、利用者を識別する識別子(ID)を示す利用者ID欄と、利用者が保持している度数を示す保持度数欄とを有する。なお、度数情報111は、利用者毎に度数を保持する形態以外に、利用者によって区別されずにプリペイド式画像形成装置1毎に度数を保持する形態としてもよい。
【0035】
度数対応情報114は、図3(b)に示すように、サイズや色数等の印刷処理の内容を示す印刷処理内容欄と、対応する印刷処理内容に必要な度数を示す度数欄とを有する。
【0036】
(画像形成システムの動作)
以下に、プリペイド式画像形成システム6の動作を図1〜図4を参照しつつ、(1)基本動作、(2)印刷処理動作に分けて説明する。
【0037】
(1)基本動作
まず、利用者(例えば、図3(a)における「User2」)は、度数登録端末3を利用してネットワーク5を介して度数管理サーバ4に度数の購入を要求する。度数管理サーバ4は、度数登録端末3の要求に応じて、ネットワークを介してプリペイド式画像形成装置1に度数「6」の登録を要求する。
【0038】
プリペイド式画像形成装置1の度数保持手段100は、度数管理サーバ4の要求に応じて度数登録端末を操作した利用者の度数情報111を「0」から図3(a)に示すように「6」に更新する。
【0039】
(2)印刷処理動作
次に、利用者は、端末2の操作部21を操作してワープロや画像処理ソフト等のアプリケーションを動作させ、アプリケーションの動作により生成された結果物を印刷するよう命令する。端末2は、利用者の印刷命令に応じて印刷ジョブ情報112を生成し、ネットワーク5を介して当該印刷ジョブ情報112をプリペイド式画像形成装置1に送信する。印刷ジョブ情報112は、印刷を要求する利用者「User2」、印刷ページ数「3ページ」等の情報を含む。
【0040】
図4は、プリペイド式画像形成装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
【0041】
まず、ジョブ管理手段101は、端末2から印刷ジョブ情報112を受け付けると(S1;Yes)、印刷ジョブ情報112を記憶部11に格納する。なお、以降の動作は利用者がプリペイド式画像形成装置1において、IDカード等を用いて認証した後に行ってもよいし、認証を省いて行ってもよい。
【0042】
次に、ジョブ管理手段101は、印刷ジョブ情報112を展開することなく印刷ジョブ情報112から得られる情報に基づきページ数を判定し(S2)、度数対応情報114において最も高い度数の値、例えば、図3(b)に示す例では度数「6」と、印刷ジョブ情報112のページ数「3ページ」との積「18」を求め、その値が利用者である「User2」の保持度数「6」より大きいとき(S3;Yes)、全ページを印刷することができるか否か不明であるため、以降に説明する動作を1ページ毎に行う(S4)。
【0043】
なお、ステップS3において、ジョブ管理手段101は、必ずしも最も高い度数の値を選択する必要はなく、印刷ジョブ情報112を展開することなく得られる情報に基づき印刷の内容がモノクロ印刷(色数「1C」)である旨が指定されているような場合は、モノクロ印刷の最大値である度数「2」と、ページ数との積を求めるようにしてもよい。
【0044】
次に、画像情報生成手段102は、印刷ジョブ情報112を展開することで1ページ分の画像情報、例えば、「サイズA4、色数4C」の画像情報を生成する(S5)。
【0045】
次に、印刷度数算出手段103は、画像情報生成手段102が生成した1ページ分の画像情報を受け付けて、その印刷処理に必要な度数を算出するが、算出方法は以下に説明するように行う(S6)。
【0046】
まず、印刷度数算出手段103は、1ページ分の画像情報を印刷機能部13へ送信する。印刷機能部13の画像情報受付部130は、1ページ分の画像情報を受け付け、機械制御部131に実際に紙面に対して印刷を実行しないダミー印刷を実行させる。機械制御部131は、ダミー印刷を行うことで、画像情報を印刷処理する際に用いる、例えば、CMYK信号から得た像密度に関する情報等を出力する。ここで、像密度とは用紙の面積に対する各色のトナーの載っている面積の割合のことである。例えば、4色の印刷において各色15%の像密度であれば全体の像密度は60%である。
【0047】
印刷度数算出手段103は、像密度に関する情報等を機械制御部131から受信するとともに、ステップS3において取得した印刷ジョブ情報112を展開することなく得られる情報及び度数対応情報114を参照してその印刷処理に必要な度数を、例えば、度数「3」と算出する(S6)。
【0048】
次に、印刷実行判断手段104は、印刷度数算出手段103が算出した度数「3」が、利用者である「User2」の保持度数「6」より小さいとき(S7;Yes)、印刷可能と判断して、印刷機能部制御手段105に印刷処理を実行するよう命令する。
【0049】
印刷機能部制御手段105は、印刷実行判断手段104の命令に応じて印刷機能部13を制御して画像情報113を「サイズA4、色数4C」にて印刷処理し(S8)、印刷処理に必要な度数「3」を度数情報111から減算して「User2」の保持度数を「3」とする(S9)。
【0050】
以上に説明したステップS4〜S9の動作を、印刷ジョブ情報112の全ページについて完了するまで(S4;No)、又は度数情報111の保持度数がなくなるまで(S7;No)、繰り返す。
【0051】
また、度数情報111の保持度数がなったとき(S7;No)、度数情報111に新たに度数を購入して追加するか、処理中のページを飛ばして印刷処理に必要な度数の低いページに移動して処理を続行するか、又は印刷処理を終了するかを選択するための画像を端末2の表示部20又はプリペイド式画像形成装置1の表示部に表示して利用者に提示する(S12)。プリペイド式画像形成装置1は、利用者の選択した方法に応じて動作する。
【0052】
また、ステップS3において、度数対応情報114において最も高い度数の値と、印刷ジョブ情報112のページ数との積が利用者の保持度数より小さいとき(S3;No)、ジョブ管理手段101は、画像情報生成手段102に全ページ分の画像情報113を生成するよう命令して、印刷機能部制御手段105に印刷処理を実行するよう命令する(S10)。
【0053】
また、印刷機能部制御手段105は、全ページ分の印刷処理に必要な度数を度数情報111から減算する(S11)。なお、ステップS9と同様に度数の計算は像密度に基づいて計算してもよい。
【0054】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。
【0055】
また、上記画像形成プログラム110をCD−ROM等の記憶媒体に格納して提供することも可能であり、インターネット等のネットワークに接続されているサーバ装置等から装置内の記憶部にダウンロードしてもよい。また、度数保持手段100、ジョブ管理手段101、画像情報生成手段102、印刷度数算出手段103、印刷実行判断手段104及び印刷機能部制御手段105の一部又は全部をASIC等のハードウェアによって実現してもよい。なお、上記実施の形態の動作説明で示した各ステップは、順序の変更、ステップの省略、追加が可能である。
【符号の説明】
【0056】
1 プリペイド式画像形成装置
2 端末
3 度数登録端末
4 度数管理サーバ
5 ネットワーク
6 プリペイド式画像形成システム
10 制御部
11 記憶部
12 通信部
13 印刷機能部
20 表示部
21 操作部
100 度数保持手段
101 ジョブ管理手段
102 画像情報生成手段
103 度数算出手段
104 印刷実行判断手段
105 印刷機能部制御手段
110 画像形成プログラム
111 度数情報
112 印刷ジョブ情報
113 画像情報
114 度数対応情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実行される印刷処理の内容に応じて減算される度数を保持する度数保持手段と、
印刷要求を受け付けて当該印刷要求を展開することなく得られる印刷内容に基づいて前記度数保持手段が保持する度数から減算される最大度数を算出する印刷要求管理手段と、
前記印刷要求管理手段が算出した最大度数が前記度数保持手段が保持する度数を超えるとき、前記印刷要求の画像情報をページ単位で生成する画像情報生成手段と、
前記画像情報生成手段が生成したページ単位の前記画像情報を印刷処理することで得られる印刷内容、前記印刷要求のページ数及び前記印刷要求を展開することなく得られる情報に基づいて当該ページ単位の画像情報の印刷処理に課される度数を算出する度数算出手段と、
前記度数算出手段が算出した度数が前記度数保持手段が保持する度数を超えないとき、前記ページ単位の画像情報の印刷処理を実行可能と判断する印刷実行判断手段とを有する画像形成装置。
【請求項2】
前記印刷要求管理手段は、前記印刷要求を展開することなく得られる印刷内容のうち最も高い度数と、前記印刷要求のページ数とから前記度数保持手段が保持する度数から減算される最大度数を算出する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像形成装置は、
前記画像情報生成手段が生成したページ単位の前記画像情報を紙面に印刷することなく印刷処理して、前記印刷処理することで得られる印刷内容を前記度数算出手段に送信するとともに、前記印刷実行判断手段が前記ページ単位の画像情報の印刷処理を実行可能と判断したとき、印刷処理した前記ページ単位の画像情報を紙面に印刷する印刷機能部をさらに有する請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
実行される印刷処理の内容に応じて減算される度数を保持する度数保持手段と、
印刷要求を受け付けて当該印刷要求を展開することなく得られる印刷内容に基づいて前記度数保持手段が保持する度数から減算される最大度数を算出する印刷要求管理手段と、
前記印刷要求管理手段が算出した最大度数が前記度数保持手段が保持する度数を超えるとき、前記印刷要求の画像情報をページ単位で生成する画像情報生成手段と、
前記画像情報生成手段が生成したページ単位の前記画像情報印刷処理することで得られる印刷内容、前記印刷要求のページ数及び前記印刷要求を展開することなく得られる情報に基づいて当該ページ単位の画像情報の印刷処理に課される度数を算出する度数算出手段
と、
前記度数算出手段が算出した度数が前記度数保持手段が保持する度数を超えないとき、前記ページ単位の画像情報の印刷処理を実行可能と判断する印刷実行判断手段として機能させるためのプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−121224(P2012−121224A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−273570(P2010−273570)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】