説明

画像形成装置及び中継ユニット

【課題】画像形成装置の胴内排紙空間に事後的に組み付けられる中継ユニットの小型化を図る。
【解決手段】中継ユニット5は、胴内排紙型の画像形成装置の胴内空間に事後的に組み付けられ、下側ガイド面を構成する下ガイド部材51と、これに回動自在に取り付けられ上側ガイド面を構成する上ガイド部材52とで形成されている。下ガイド部材51と上ガイド部材52とは、ヒンジ結合部Sにより回動自在に連結されている。ヒンジ結合部Sは、上ガイド部材52の第2側面の側から後方に突設された回動軸523と、支持部材59の対向面59Aから下方に突設され、回動軸523を受ける軸受け部591とで形成されている。ヒンジ結合部Sは、最大シート搬送領域50A内に配置されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートを後処理装置に向けて搬送させるために、胴内排紙空間に事後的に組み付けられる中継ユニット、及びこれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成後のシートを排出する空間を装置本体内に有する、いわゆる胴内排紙型の画像形成装置は、シートトレイ等が装置本体から突出しないため、空間占有率が小さく、収容性が良いという利点がある。一方、このような胴内排紙型の画像形成装置に、シートにパンチング処理やステイプル処理等の後処理を施す後処理装置が、オプションで後付けされる場合がある。一般に、シートの排紙口は胴内排紙空間に配向しており、また、胴内排紙空間は狭小であって後処理装置を同空間内に据え付けることは困難である。
【0003】
従って、後処理装置を後付けする場合は、装置本体の側壁部(シート排紙口が設けられている側壁と反対側の側壁)に後処理装置が据え付けられると共に、シートの搬送機能を有する中継ユニットが胴内排紙空間に組み付けられる。シートは、この中継ユニットを介して、前記排紙口から後処理装置まで搬送される。なお、中継ユニットは、ビス等で装置本体に固定され、ユーザは一旦組み付けられた中継ユニットを胴内排紙空間から容易に引き出せない状態とされる。このような中継ユニットを備える胴内排紙型の画像形成装置を開示するものとして、特許文献1を挙げることができる。
【0004】
上記中継ユニットにおいても、他のシート搬送路と同様に、シートジャムが発生することがある。このジャム対策のため、中継ユニットのシート搬送路が開くことができるようにしておく必要がある。特許文献1の装置では、下側ガイド面を有するベースに対して、上側ガイド面を有するカバーが回動自在に取り付けられている。前記カバーの奥部には回動軸が設けられ、ベースに立設された奥側垂直壁で前記回動軸が軸支されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−327170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の構成では、回動支点部を含めた中継ユニットのサイズが大きくなってしまう不具合がある。胴内排紙空間が比較的大きい場合はともかく、胴内排紙空間が比較的小さい小型の画像形成装置では、特許文献1の構成では不向きであり、より小型化を図ることができる中継ユニットが求められている。
【0007】
本発明は上記の問題点に鑑みて為されたものであって、画像形成装置の胴内排紙空間に事後的に組み付けられ、ジャム対策等のために開閉可能な中継ユニットの小型化を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一局面に係る画像形成装置は、シートに画像形成処理を行う装置本体と、前記装置本体に、外部へ開放された開口部を有する胴内空間として形成され、画像形成処理後のシートを収容可能な胴内排紙部と、前記胴内空間に向けて前記装置本体に設けられ、前記胴内排紙部へシートを排出するための排出口と、前記装置本体に後付けされ、シートの受入口を有し、受入られたシートに所定の後処理を施す後処理装置と、前記胴内排紙部に組み付けられ、前記排出口から前記受入口までシートを搬送する中継ユニットと、を備え、前記中継ユニットは、シートをガイドする第1ガイド面を有する第1ガイド部材と、前記第1ガイド面と所定間隔を置いて対向される第2ガイド面を有する第2ガイド部材と、前記第2ガイド部材を回動自在な支点部で支持する支持部材と、を含み、前記支持部材は、前記第1ガイド面に対向する対向面を含み、前記支点部が前記対向面に配置されている構成を備える(請求項1)。
【0009】
この構成によれば、第2ガイド部材を回動させるための支点部が、前記第1ガイド面に対向する対向面に配置されているので、回動支点部が中継ユニットから突出する態様で形成されることはない。従って、中継ユニットの小型化を図ることができ、ひいては、胴内排紙部並びに画像形成装置の小型化も図ることができる。
【0010】
上記構成において、前記第1ガイド面と前記第2ガイド面とで形成されるシート搬送路を搬送されるシートのうち、最大サイズのシートが通過する領域である最大シート搬送領域内に、前記支点部が配置されていることが望ましい(請求項2)。
【0011】
この構成によれば、前記支点部が最大シート搬送領域内に入り込んだ箇所に配置されることになるので、一層中継ユニットの小型化を図ることができる。
【0012】
上記構成において、前記中継ユニットは、シートを略水平方向に搬送するものであり、前記第1ガイド部材は、そのガイド面が前記シートの搬送路の下側ガイド面を構成する下ガイド部材であり、前記第2ガイド部材は、そのガイド面が前記シートの搬送路の上側ガイド面を構成する上ガイド部材であって、前記下ガイド部材及び上ガイド部材は、当該中継ユニットが前記胴内排紙部に組み付けられた状態で、前記胴内空間の開口部付近に位置する第1側面を有し、前記支持部材は、前記第1側面と反対側の第2側面の側に配置され、前記上ガイド部材は、前記胴内空間の天面と干渉するまでの範囲において上方に開くことが可能とされていることが望ましい(請求項3)。
【0013】
この構成によれば、装置本体のシート排紙口が設けられている側壁と反対側の側壁に後処理装置を据え付け、シート排紙口から後処理装置まで中継ユニットでシートを搬送するという、汎用の胴内排紙型の画像形成装置に対応した構成とすることができる。ユーザは、上ガイド部材を前記第1側面の側から開き、ジャム処理等を行うことができる。
【0014】
この場合、前記支持部材は、前記下ガイド部材の第2側面から上方に立設された保持部材で保持されていることが望ましい(請求項4)。
【0015】
この構成によれば、下ガイド部材の第2側面の側から支持部材が延出される形態となるので、部品点数の減少、構造のシンプル化に有利な構造とすることができる。
【0016】
上記構成において、前記上ガイド部材の第2側面には、回動軸が突出して一体的に形成され、前記支点部は、前記対向面に形成され、前記回動軸を受ける軸受け部であることが望ましい(請求項5)。
【0017】
この構成によれば、支点部分の構成を簡易な構成とすることができ、特に回動軸付きの上ガイド部材については、金型成形等で容易に作成することができ、コスト面でも有利である。
【0018】
本発明の他の局面に係る中継ユニットは、シートを受け入れるための第1開口と、シートを送り出すための第2開口と、前記第1開口から第2開口までシートを略水平方向に搬送する搬送路の、下側ガイド面を構成する下ガイド部材と、前記搬送路の上側ガイド面を構成し、前記下ガイド部材に対して回動自在に取り付けられる上ガイド部材と、前記上ガイド部材を回動自在な支点部で支持する支持部材と、を備え、前記支持部材は、前記下側ガイド面に対向する対向面を含み、前記支点部が前記対向面に配置されている(請求項6)。
【0019】
この構成によれば、上ガイド部材を回動させるための支点部が、上側ガイド面に対向する下側ガイド面に配置されているので、回動支点部が中継ユニットから突出する態様で形成されることはない。従って、小型化を図るのに有利な中継ユニットを提供することができる。
【0020】
この場合、前記下側ガイド面と前記上側ガイド面とで形成されるシート搬送路を搬送されるシートのうち、最大サイズのシートが通過する領域である最大シート搬送領域内に、前記支点部が配置されていることが望ましい(請求項7)。
【0021】
この構成によれば、前記支点部が最大シート搬送領域内に入り込んだ箇所に配置されることになるので、一層中継ユニットの小型化を図ることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、胴内排紙空間に事後的に組み付けられる中継ユニットの小型化を図ることができる。従って、胴内排紙空間が比較的小さい小型の画像形成装置にも組み込み易い中継ユニット、及びこれが適用された画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の外観を示す斜視図である。
【図2】画像形成装置の内部構造を示す断面図である。
【図3】上ガイド部材が閉じた状態の、中継ユニットの斜視図である。
【図4】上ガイド部材が開いた状態の、中継ユニットの斜視図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】図5のA部拡大図である。
【図7】中継ユニットの上面図である。
【図8】上ガイド部材及び支持部材を裏面側から見た平面図である。
【図9】上ガイド部材の上面図である。
【図10】図4のX−X線断面図である。
【図11】下ガイド部材の上面図である。
【図12】シート搬送領域及び搬送力付与領域を付記した下ガイド部材の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の外観を示す斜視図、図2は、画像形成装置1の内部構造を示す断面図である。ここでは、画像形成装置1は、いわゆる胴内排紙型の複写機であるが、胴内排紙の形態を具備する限りにおいて、画像形成装置は、プリンタ、ファクシミリ装置、或いは、これらの機能を備える複合機であってもよい。
【0025】
画像形成装置1は、略直方体形状の筐体構造を有し胴内空間(胴内排紙部24)を備えた装置本体2、装置本体2上に配置される自動原稿給送装置3、装置本体2の側面に配置される後処理装置4、及び前記胴内空間に据え付けられる中継ユニット5を含む。装置本体2は、シートに対して画像形成処理を行う。自動原稿給送装置3は、原稿の自動読取機能を付与するために装置本体2に取り付けられている。後処理装置4は、画像形成後のシートに所定の後処理を施す。中継ユニット5は、画像形成後のシートを、装置本体2から後処理装置4へ搬送する。
【0026】
装置本体2は、略直方体形状の下部筐体21と、下部筐体21の上方に配設される略直方体形状の上部筐体22と、下部筐体21と上部筐体22とを連結する連結筐体23とを含む。下部筐体21には画像形成のための各種機器が収容され、上部筐体22には原稿画像を光学的に読み取るための各種機器が収容されている。下部筐体21、上部筐体22及び連結筐体23で囲まれる胴内空間が、画像形成後のシートを収容可能な胴内排紙部24とされている。連結筐体23は、装置本体2の右側面20Rの側に配置され、胴内排紙部24へシートを排出するための排出口961が設けられている。
【0027】
胴内排紙部24として利用される前記胴内空間は、装置本体2の前面20F及び左側面20Lにおいて外部に開放されている。ユーザは、後処理装置4及び中継ユニット5が装置本体2に装着されていない状態においては、これらの開放部分から手を差し入れ、胴内排紙部24から画像形成後のシートを取り出すことが可能である。前記胴内空間の底面241は、下部筐体21の上面で区画され、また、天面242は、上部筐体22の下面で区画されている。底面241は、排出されたシートを搬送方向後端側で揃えるために、連結筐体23に向けて先下がりの傾斜面241Sを有している。
【0028】
上部筐体22の前面には、操作部221が突出して設けられている。操作部221は、LCDタッチパネル、テンキー、スタートキーなどを含み、ユーザからの各種の操作指示の入力を受け付ける。ユーザは、操作部221を通じて、印刷されるシートの枚数等を入力したり、印刷濃度等を入力したりすることができる。
【0029】
下部筐体21には、画像形成処理が施されるシートを収容する3段の給紙カセット211、212、213が装着されている。これら給紙カセット211、212、213は、下部筐体21(装置本体2)の前面20Fから手前方向に引出可能である。なお、図2では、最上段の給紙カセット211のみを描いている。給紙カセット211、212、213は、自動給紙用に設けられたカセットであるが、装置本体2の右側面20Rには、手差し給紙用の給紙トレイ60も設けられている(図2参照)。給紙トレイ60は、その下端部において下部筐体21に対して開閉自在に取り付けられている。ユーザは、手差し給紙を行う場合、給紙トレイ60を開き、その上にシートを載置する。
【0030】
自動原稿給送装置3は、装置本体2の上面に、その後面20Bの側において回動自在に取り付けられている。なお、図2では、この自動原稿給送装置3の記載を省いている。自動原稿給送装置3は、装置本体2における所定の原稿読取位置(第1コンタクトガラス222が組み付けられた位置)に向けて、複写される原稿シートを自動給送する。一方、ユーザが手置きで原稿シートを所定の原稿読取位置(第2コンタクトガラス223の配置位置)に載置する場合は、自動原稿給送装置3は上方に開けられる。
【0031】
後処理装置4は、装置本体2に対して後付けで付加されるオプションユニットであって、画像形成後のシートにパンチング処理やステイプル処理等の後処理を施した上で排出す装置である。後処理装置4は、装置本体2の左側面20Lであって、胴内排紙部24の左方の開放部に対向する位置に、取付板43を介して取り付けられている。後処理装置4は、胴内排紙部24に臨みシートを受け入れる受入口401(図2)と、後処理のための機構部を内蔵する本体部41と、処理後のシートが排出される排出トレイ42とを含む。排出トレイ42には、本体部41で後処理が施されたシートが排出されるのは勿論であるが、後処理が施されることなく、単に本体部41をスルーするだけのシートも排出される。
【0032】
続いて、装置本体2の内部構造を説明する。下部筐体21の内部には、上方から順に、トナーコンテナ99Y、99M、99C、99K、中間転写ユニット92、画像形成部93、露光ユニット94、及び上述の給紙カセット211が収容されている。
【0033】
画像形成部93は、フルカラーのトナー像を形成するために、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各トナー像を形成する4つの画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kを備える。各画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kは、感光体ドラム11と、この感光体ドラム11の周囲に配置された、帯電器12、現像装置13、一次転写ローラ14及びクリーニング装置15とを含む。
【0034】
感光体ドラム11は、その軸回りに回転し、その周面に静電潜像及びトナー像が形成される。感光体ドラム11としては、アモルファスシリコン(a−Si)系材料を用いた感光体ドラムを用いることができる。帯電器12は、感光体ドラム11の表面を均一に帯電する。帯電後の感光体ドラム11の周面は、露光ユニット94によって露光され、静電潜像が形成される。
【0035】
現像装置13は、感光体ドラム11上に形成された静電潜像を現像するために、感光体ドラム11の周面にトナーを供給する。現像装置13は、2成分現像剤用のものであり、攪拌ローラ16、17、磁気ローラ18、及び現像ローラ19を含む。攪拌ローラ16、17は、2成分現像剤を攪拌しながら循環搬送することで、トナーを帯電させる。磁気ローラ18の周面には2成分現像剤層が担持され、現像ローラ19の周面には、磁気ローラ18と現像ローラ19との間の電位差によってトナーが受け渡されることにより形成されたトナー層が担持される。現像ローラ19上のトナーは、感光体ドラム11の周面に供給され、前記静電潜像が現像される。
【0036】
一次転写ローラ14は、中間転写ユニット92に備えられている中間転写ベルト921を挟んで感光体ドラム11とニップ部を形成し、感光体ドラム11上のトナー像を中間転写ベルト921上に一次転写する。クリーニング装置15は、トナー像転写後の感光体ドラム11の周面を清掃する。
【0037】
イエロー用トナーコンテナ99Y、マゼンタ用トナーコンテナ99M、シアン用トナーコンテナ99C、及びブラック用トナーコンテナ99Kは、それぞれ各色のトナーを貯留するものであり、YMCK各色に対応する画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの現像装置13に、図略の供給経路を通して各色のトナーを供給する。
【0038】
露光ユニット94は、光源やポリゴンミラー、反射ミラー、偏向ミラーなどの各種の光学系機器を有し、画像形成ユニット10Y、10M、10C、10Kの各々に設けられた感光体ドラム11の周面に、原稿画像の画像データに基づく光を照射して、静電潜像を形成する。
【0039】
中間転写ユニット92は、中間転写ベルト921、駆動ローラ922及び従動ローラ923を備える。中間転写ベルト921上には、複数の感光体ドラム11からトナー像が重ね塗りされる(一次転写)。重ね塗りされたトナー像は、給紙カセット211又は給紙トレイ60から供給されるシートに、二次転写部98において二次転写される。中間転写ベルト921を周回駆動させる駆動ローラ922及び従動ローラ923は、下部筐体21によって回転自在に支持される。
【0040】
給紙カセット211は、複数のシートが積層されてなるシート束を収納する。給紙カセット211の右端側の上部には、ピックアップローラ25が配置されている。ピックアップローラ25の駆動により、給紙カセット211内のシート束の最上層のシートが1枚ずつ繰り出され、搬入搬送路26へ搬入される。この搬入搬送路26には、下方から延びている連繋搬送路261が合流しており、下段の給紙カセット212、213(図1参照)から搬出されるシートは、この連繋搬送路261を通して搬入搬送路26に搬入される。一方、給紙トレイ60に載置されたシートは、給紙ローラ61の駆動によって、搬入搬送路26へ搬入される。
【0041】
搬入搬送路26の下流側には、二次転写部98、後述する定着ユニット97及び排紙ユニット96を経由して排出口961まで延びるシート搬送路62が設けられている。シート搬送路62の上流部分は、下部筐体21に形成された内壁621と、反転搬送ユニット63の内面を形成する内壁622との間に形成されている。シート搬送路62の、二次転写部98よりも上流側にはレジストローラ対27が配置されている。シートは、レジストローラ対27にて一旦停止され、スキュー矯正が行われた後、画像転写のための所定のタイミングで、二次転写部98に送り出される。
【0042】
連結筐体23の内部には、定着ユニット97と排紙ユニット96とが収納されている。定着ユニット97は、定着ローラと加圧ローラとを含み、二次転写部98においてトナー像が二次転写されたシートを加熱及び加圧することで、定着処理を施す。定着処理されたカラー画像付のシートは、定着ユニット97下流に配置されている排紙ユニット96により、排出口961から胴内排紙部24に向けて排出される。
【0043】
上部筐体22の上面には、第1コンタクトガラス222と第2コンタクトガラス223とが嵌め込まれている。第1コンタクトガラス222は、自動原稿給送装置3から自動給送される原稿シートの読取用に、第2コンタクトガラス223は、手置きされる原稿シートの読取用に各々設けられている。上部筐体22の内部には、原稿情報を光学的に読み取るための走査機構224と撮像素子225とが収容されている。走査機構224は、光源、移動キャリッジ、反射ミラー等を含み、原稿からの反射光を撮像素子225に導く。撮像素子225は、前記反射光をアナログ電気信号に光電変換する。前記アナログ電気信号は、A/D変換回路(図略)でデジタル電気信号に変換された後、露光ユニット94に入力される。
【0044】
中継ユニット5は、後処理装置4が事後的に装置本体2の左側面20Lに取り付けられる場合に、装置本体2からシートを排出する排出口961から、後処理装置4のシート受入口401まで、胴内空間(胴内排紙部24)を横断してシートを水平方向に搬送するために、胴内排紙部24に組み付けられている。中継ユニット5は、上下方向に積層される2つのガイド部材、すなわち、下ガイド部材51(第1ガイド部材)と、上ガイド部材52(第2ガイド部材)とを含み、両者の間には水平方向に延びる中継搬送路50(シート搬送路)が形成されている。
【0045】
下ガイド部材51は、搬送されるシートをガイドする下側ガイド面51G(第1ガイド面)を備え、上ガイド部材52は同様な上側ガイド面52G(第2ガイド面)を備えている。中継搬送路50は、下側ガイド面51Gと上側ガイド面52Gとが、所定間隔をおいて対向配置されることで形成されている。中継搬送路50の右端側(上流端側)には、排出口961からシートを受け入れるための搬入口501(第1開口)が、中継搬送路50の左端側(下流端側)には、シートを後処理装置4の受入口401へ送り出すための搬出口502(第2開口)がそれぞれ設けられている。
【0046】
図3及び図4は、中継ユニット5の斜視図であり、図4は上ガイド部材52が閉じた状態を、図4は上ガイド部材52が開いた状態をそれぞれ示している。また、図5は、図3のV−V線断面図、図6は、図5のA部拡大図である。
【0047】
中継ユニット5の左右方向の幅、並びに前後方向の幅は、胴内排紙部24のそれらの幅に略等しい。下ガイド部材51の底面51Bは、胴内排紙部24の傾斜部241Sの傾斜形状に沿うような傾斜部分を備えている。この中継ユニット5は、胴内排紙部24内に組み込まれた後、図略のビスで装置本体2に固定される。従って、後処理装置4及び中継ユニット5が据え付けられた後は、シートに後処理が施されるか否かに拘わらず、画像形成後のシートは、この中継ユニット5を通過することになる。
【0048】
中継ユニット5は、シートの搬送方向に沿って平行な、互いに対向する第1側面5Fと第2側面5B(第1側面と反対側の側面)とを備える。中継ユニット5が胴内排紙部24に組み付けられた状態で、第1側面5Fは、胴内排紙部24における装置本体2の前面20F側の開口部付近に位置する。一方、第2側面5Bは、胴内排紙部24の奥部、すなわち装置本体2の後面20B側に位置する。
【0049】
図5に示すように、下ガイド部材51と上ガイド部材52とは、第2側面5Bの側においてヒンジ結合部Sにより回動自在に連結されている。従って、図4及び図5に示すように、上ガイド部材52は下ガイド部材51に対して、その後端部522の側を回動支点として回動自在である。上ガイド部材52の第1側面5Fの側が上方に持ち上げられることで、中継搬送路50が外部に開かれるようになる。但し、中継ユニット5が胴内排紙部24に組み付けられた状態では、上ガイド部材52が上方へある程度拡開されると、その上面が前記胴内空間の天面242と干渉する。このため、上ガイド部材52は、天面242と干渉するまでの範囲の角度において、上方への拡開が許容され、その限度において中継搬送路50は外部へ開かれる。
【0050】
下ガイド部材51は、平板状の基台部510と、この基台部510から上方へ立設された複数のリブ511とを有する。同様に、上ガイド部材52は、平板状の基台部520と、この基台部520から下方へ立設された複数のリブ521とを有する。図2に示した下側ガイド面51G及び上側ガイド面52Gは、それぞれリブ511、521の突出端で形成されている。
【0051】
図5及び図6を参照して、下ガイド部材51の基台部510は、その第2側面5Bの側の端縁に保持部材58が取り付けられている。保持部材58は、左右方向に長い長方形の板部材であり、その下端部分581が基台部510に取り付けられ、上端部分582が下側ガイド面51Gよりも上方に突出するように立設されている。
【0052】
保持部材58の上端部分582において、上ガイド部材52を回動自在に支持する支持部材59が保持されている。図7は、中継ユニット5の上面図、図8は、上ガイド部材52及び支持部材59を中継ユニット5から取り外した状態で、裏面側から見た平面図である。これらの図に示すように、支持部材59は左右方向に長い平板部材であり、その前後方向の後端部分の2箇所において、ビス592(図7)により保持部材58に固定されている。
【0053】
支持部材59の前端部分は、下側ガイド面51Gと対向するように、保持部材58よりも前方に突出している。支持部材59の、前方に突出した部分の下面は、下側ガイド面51Gと対向する対向面59Aである。この対向面59Aに、ヒンジ結合部Sが設けられている。ヒンジ結合部Sは、上ガイド部材52の第2側面5Bの側から後方に突設された回動軸523と、支持部材59の対向面59Aから下方に突設され、回動軸523を受ける軸受け部591(支点部)とで形成されている。
【0054】
図9は、上ガイド部材52単体の上面図である。回動軸523は、上ガイド部材52の後端部522に一体成型により形成されている。回動軸523は、左右方向に延びる筒状の軸本体部523Aと、後端部522の端縁から後方に延出され軸本体部523Aの右端側に連接された基端部523Bとを備えている。このような軸本体部523A及び基端部523Bを備える結果、回動軸523は、上面視でL字型の形状を呈している。
【0055】
軸受け部591は、回動軸523の軸本体部523Aを収容する筒状空間を備える。上ガイド部材52の支持部材59への取り付けは、軸本体部523Aと軸受け部591とを位置合わせし、上ガイド部材52を左右方向へスライド移動させることで行われる。上ガイド部材52が支持部材59へ取り付けられると、上ガイド部材52は、軸受け部591で軸支された軸本体部523Aを回動支点として回動可能となる。
【0056】
このようなヒンジ結合部S(軸受け部591)は、図5及び図6に示すように、中継ユニット5(中継搬送路50)によって搬送されるシートのうち、最大サイズのシート(例えばA3サイズのシート)が通過する領域である最大シート搬送領域50A内に配置されている。詳しくは、最大シート搬送領域50Aの最後部に相当する位置であって、リブ511の突出端からなる下側ガイド面51Gよりも高い位置に、ヒンジ結合部Sが設けられている。
【0057】
本実施形態のように、下側ガイド面51Gと対向する対向面59Aにヒンジ結合部Sを設けることで、上ガイド部材52の回動支点が中継ユニット5の第2側面5Bから後方に突出しないようになるので、中継ユニット5の小型化を図ることができる。特に、ヒンジ結合部Sが最大シート搬送領域50Aにまで入り込んだ位置に配置され、ヒンジ結合部Sの設定のためだけの無用なスペースが省かれてシート搬送のための領域が最大限に確保されており、一層中継ユニット5の小型化が図られている。
【0058】
一方で、ヒンジ結合部Sの高さ位置は、下ガイド部材51の基台部510から立設された保持部材58によって、下側ガイド面51G及びこれと対向する上側ガイド面52Gよりも高い位置に設定されている。このため、ヒンジ結合部Sが最大シート搬送領域50A内に配置されていても、下側ガイド面51G及び上側ガイド面52G間の中継搬送路50を搬送されるシートがヒンジ結合部Sと干渉することはなく、シート搬送性を損なうこともない。
【0059】
ところで、図6に示すように、支持部材59の前縁部593は、上ガイド部材52の後方縁524の当たり部分とされている。すなわち、上ガイド部材52を軸受け部591の軸回りに上方へ所定角度だけ回動させると、後方縁524が前縁部593と当接し、それ以上の上ガイド部材52の開放を規制される。
【0060】
このように構成された中継ユニット5において、本実施形態では、下ガイド部材51における下側ガイド面51Gの一部を、下方へ凹没させて形成された凹部53が設けられている(図3、図4参照)。この凹部53は、第1側面5Fに端縁部を有し、第2側面5Bの方向(胴内空間の奥部方向)に向けて延びている。凹部53は、第1側面5Fの、シート搬送方向で見た中央部付近に設けられ、なだらかな円弧状を呈した窪みであり、その左右方向の幅、その最深部の上下幅は、上ガイド部材52が閉じられた状態においてユーザが手指を差し入れることができるサイズを有している。
【0061】
中継ユニット5に凹部53を具備させることで、シートジャムが中継ユニット5で発生した場合におけるジャム処理性を良好なものとすることができる。上述の通り、上ガイド部材52を開放できる角度は限られており、中継搬送路50内でシートジャムが発生した場合、たとえ上ガイド部材52を開けたとしても、詰まったシートを中継搬送路50から取り出すことには困難性を伴う。しかし、下ガイド部材51に凹部53を設けることにより、ユーザが中継搬送路50に向けて手指を差し入れるためのスペースが確保される。実際のジャム処理では、ユーザは、凹部53から手指を差し入れて上ガイド部材52に対して拡開力を与え、中継搬送路50を開きつつ、詰まったシートを取り除くことになる。
【0062】
凹部53は、基台部510の一部を円弧状に凹没させた円弧凹面531と、この円弧凹面531の搬送方向下流及び上流に隣接し、第1側面5Fに近い位置に存在する左側リブ512L及び右側リブ512Rの切り欠き部とで形成されている。これらリブ512L、512Rの切り欠き部は、円弧凹面531の円弧曲線に沿った円弧状の切り欠きである。なお、左側リブ512L及び右側リブ512Rの非切り欠き部分の高さは、下ガイド部材51の中央部付近に立設されている中央リブに高さと同じである。このように、凹部53は、シートの搬送方向に沿って円弧状のなだらかな曲面に形成されているので、とりわけシート搬送方向の下流側端部が先上がりの傾斜形状とされているので、搬送されるシートが当該凹部53で引っ掛かり難くすることができる。
【0063】
図10は、図4のX−X線断面図である。円弧凹面531は、図10に示すように、奥部の側から第1側面5F(前面)に向けて、先下がりに傾斜している。つまり、凹部53の断面積は、第1側面5Fにおいて最も大きく設定されている。これにより、ユーザが手指を差し入れ易くしている。勿論、このような傾斜部を有さない円弧凹面531としても良い。
【0064】
凹部53は、第1側面5Fを起点として第2側面5Bの方向に、上述の最大シート搬送領域50Aの内側に至る長さを備えている。図11は、下ガイド部材51の上面図であり、図12は、最大シート搬送領域50Aと、当該中継ユニット5によって搬送されるシートに搬送力を与える搬送力付与領域50Bとを付記した下ガイド部材51の上面図である。
【0065】
図12に示す最大シート搬送領域50Aは、例えばA3サイズのシートが通過する領域であり、搬入口501から搬入されたシートは、右方から左方へ搬送され、搬出口502から搬出される。A3サイズよりも小さいサイズのシートは、最大シート搬送領域50Aの範囲内においてセンター寄りで搬送される。図12には、上述のヒンジ結合部Sの位置を模式的に示している。
【0066】
搬送力付与領域50Bは、中継ユニット5の前後方向の中央付近に配置され、第1、第2、第3シート搬送ローラ55A、55B、55Cの3つの搬送ローラが、等間隔を置いて、左右方向に配列されている。これら搬送ローラ55A、55B、55Cは、下ガイド部材51に搭載されているモータ54から回転力を与えられ、この回転力によってシートを搬送する。なお、上ガイド部材52には、これら搬送ローラ55A、55B、55Cと各々対向する位置に、搬送ローラ55A、55B、55Cと搬送ニップを形成する従動コロ550A、550B、550C(図8参照)が取り付けられている。
【0067】
凹部53は、第1側面5Fを開口端縁として、上記のような最大シート搬送領域50Aに入り込み、その奥部方向の端部53Bが搬送力付与領域50Bの手前に設定されている。この端部53Bよりも奥(後)側のリブ513は、凹没部分が形成されていない通常のリブである。基台部510についても同様である。
【0068】
凹部53が、このような奥部方向の長さを有することで、ユーザは、凹部53を通して最大シート搬送領域50Aにまで容易に手指を差し入れることができるようになり、ジャム処理性を一層良好なものとすることができる。また、中継ユニット5によって搬送されるシートのうち、最小サイズのシート(例えば葉書サイズのシート)についてジャムが生じたとしても、凹部53の端部53Bが搬送力付与領域50Bの手前に設定されているので、ユーザは、凹部53を通してジャム処理を容易に行うことができる。
【0069】
ここで、主に図11を参照して、中継ユニット5のシート搬送機構について説明を加える。駆動源であるモータ54は、下ガイド部材51の第1側面5F寄りであって、凹部53よりも搬送方向上流側に取り付けられている。モータ54の駆動制御は、装置本体2に備えられている制御部(図示せず)により行われる。モータ54の出力軸には、第1シート搬送ローラ55Aの第1ローラ軸541の一端が直結され、第1ローラ軸541の他端は、搬送力付与領域50Bの最後部のリブ513Bに組み付けられた軸受け561で軸支されている。第1ローラ軸541には、該ローラ軸541と一体回転する2個のローラ部材551が固着されている。
【0070】
第2シート搬送ローラ55Bの第2ローラ軸543は、下ガイド部材51の左右方向の略中央位置に配置され、その両端がリブ513A、513Bに各々組み付けられた軸受け563、562によって軸支されている。第2ローラ軸543には、該ローラ軸543と一体回転する2個のローラ部材552が固着されている。この第2ローラ軸543に対しては、第1無端ベルト542を介して、第1ローラ軸541から回転駆動力が伝達される。第1無端ベルト542は、軸受け561、562間に架け渡されている。
【0071】
第3シート搬送ローラ55Cの第3ローラ軸545は、下ガイド部材51の左寄りに配置され、その両端がリブ513A、513Bに各々組み付けられた軸受け564、565によって軸支されている。第3ローラ軸545には、該ローラ軸545と一体回転する2個のローラ部材553が固着されていると共に、ワンウェイクラッチ566が組み付けられている。この第3ローラ軸545に対しては、第2無端ベルト544を介して、第2ローラ軸543から回転駆動力が伝達される。第2無端ベルト544は、軸受け563、564間に架け渡されている。
【0072】
ワンウェイクラッチ566は、第3ローラ軸545の第3シート搬送ローラ55Cに大きな回転負荷が加わったとき、例えば、第3シート搬送ローラ55Cがシートをニップした状態で該シートに強い引き抜き力が加えられたようなときに、第3シート搬送ローラ55Cが空転できるようにするために設けられている。これにより、シートを中継ユニット5から後処理装置4へ高速で引き込ませる場合に、第3シート搬送ローラ55Cを駆動系から切り離して空転させることができるので、搬送負荷を低減させることができる。
【0073】
第1、第2、第3シート搬送ローラ55A、55B、55Cの各々に近接して、シート検知センサ57が配置されている。シート検知センサ57は、フォトインタラプタであって、中継ユニット5内におけるシートの詰まりを検出する。
【0074】
ここで、第1、第2、第3シート搬送ローラ55A、55B、55Cの駆動系は、凹部53の形成位置を回避して、リブ513、513A、513Bの間に収容されるように設置されている。図10を参照して、例えば第2無端ベルト544は、凹部53の端部53Bを画定するリブ513と、これより一つ奥の、軸受け563を支持するリブ513Aとの間に収容されている。これにより、ユーザが手指を差し入れることを予定する凹部53を下ガイド部材51に設けても、手指がローラ及びその駆動系(特に第2無端ベルト544、ローラ部材552及び第2ローラ軸543)に至ることを阻止することができ、これらに意図しないダメージが与えられることを防止できる。
【0075】
以上説明した本実施形態に係る画像形成装置1によれば、上ガイド部材52を下ガイド部材51に回動自在に取り付けることで、ジャム処理の際、ユーザは下ガイド部材51の凹部53に手指を差し入れて上ガイド部材52を開くことで、容易にシートを取り除くことができる。そして、上ガイド部材52の回動支点(ヒンジ結合部S)が、最大シート搬送領域50A内に配置されているので、回動支点が中継ユニット5の後方へ突出することはなく、中継ユニット5の小型化を図ることができる。しかも、ヒンジ結合部Sは保持部材58によって中継搬送路50とは干渉しない高い位置に設定されているので、シート搬送に影響を与えない。従って、胴内排紙空間が比較的小さい小型の画像形成装置にも組み込み易い中継ユニット、及びこれが適用された画像形成装置を提供することができる。
【0076】
本発明は、上記で説明した画像形成装置1(中継ユニット5)の構成に限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を取ることができる。
【0077】
(1)上記実施形態では、中継ユニット5が、胴内排紙部24を横断してシートを水平方向に搬送する例を示した関係上、第1ガイド部材が下ガイド部材51であり、第2ガイド部材が下ガイド部材52である例を示した。中継ユニット5による搬送経路は水平方向でなくとも良く、垂直な搬送路、先上がり又は先下がりの傾斜搬送経路、或いは湾曲した搬送経路でも良い。
【0078】
(2)上記実施形態では、ユーザが中継ユニット5の第1側面5F側から手指を差し入れるために、下ガイド部材51に凹部53を設ける例を示した。これに代えて、上ガイド部材52の第1側面5Fの側に、上記実施形態の凹部53と同様な凹部を設けるようにしても良い。或いは、下ガイド部材51と上ガイド部材52との双方に、凹部を設けるようにしても良い。若しくは、凹部53の設置を省くようにしても良い。
【0079】
(3)上記実施形態では、回動自在な支点部の例として、ヒンジ結合部Sを例示した。これは一例であり、上ガイド部材52を下ガイド部材51に対して回動して開かせることができる機構である限りにおいて、他の回動機構を採用することができる。
【符号の説明】
【0080】
1 画像形成装置
2 装置本体
24 胴内排紙部
3 自動原稿給送装置
4 後処理装置
401 シート受入口
5 中継ユニット
5F 第1側面
5B 第2側面
50 中継搬送路
501 搬入口(第1開口)
502 搬出口(第2開口)
50A 最大シート搬送領域
51 下ガイド部材(第1ガイド部材)
51G 下側ガイド面(第1ガイド面)
52 上ガイド部材(第2ガイド部材)
52G 上側ガイド面(第2ガイド面)
523 回動軸
53 凹部
58 保持部材
59 支持部材
59A 対向面
591 軸受け部(支点部)
961 排出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートに画像形成処理を行う装置本体と、
前記装置本体に、外部へ開放された開口部を有する胴内空間として形成され、画像形成処理後のシートを収容可能な胴内排紙部と、
前記胴内空間に向けて前記装置本体に設けられ、前記胴内排紙部へシートを排出するための排出口と、
前記装置本体に後付けされ、シートの受入口を有し、受入られたシートに所定の後処理を施す後処理装置と、
前記胴内排紙部に組み付けられ、前記排出口から前記受入口までシートを搬送する中継ユニットと、を備え、
前記中継ユニットは、
シートをガイドする第1ガイド面を有する第1ガイド部材と、前記第1ガイド面と所定間隔を置いて対向される第2ガイド面を有する第2ガイド部材と、前記第2ガイド部材を回動自在な支点部で支持する支持部材と、を含み、
前記支持部材は、前記第1ガイド面に対向する対向面を含み、前記支点部が前記対向面に配置されている、画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記第1ガイド面と前記第2ガイド面とで形成されるシート搬送路を搬送されるシートのうち、最大サイズのシートが通過する領域である最大シート搬送領域内に、前記支点部が配置されている、画像形成装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記中継ユニットは、シートを略水平方向に搬送するものであり、
前記第1ガイド部材は、そのガイド面が前記シートの搬送路の下側ガイド面を構成する下ガイド部材であり、
前記第2ガイド部材は、そのガイド面が前記シートの搬送路の上側ガイド面を構成する上ガイド部材であって、
前記下ガイド部材及び上ガイド部材は、当該中継ユニットが前記胴内排紙部に組み付けられた状態で、前記胴内空間の開口部付近に位置する第1側面を有し、
前記支持部材は、前記第1側面と反対側の第2側面の側に配置され、
前記上ガイド部材は、前記胴内空間の天面と干渉するまでの範囲において上方に開くことが可能とされている、画像形成装置。
【請求項4】
請求項3に記載の画像形成装置において、
前記支持部材は、前記下ガイド部材の第2側面から上方に立設された保持部材で保持されている、画像形成装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載の画像形成装置において、
前記上ガイド部材の第2側面には、回動軸が突出して一体的に形成され、
前記支点部は、前記対向面に形成され、前記回動軸を受ける軸受け部である、画像形成装置。
【請求項6】
シートを受け入れるための第1開口と、
シートを送り出すための第2開口と、
前記第1開口から第2開口までシートを略水平方向に搬送する搬送路の、下側ガイド面を構成する下ガイド部材と、
前記搬送路の上側ガイド面を構成し、前記下ガイド部材に対して回動自在に取り付けられる上ガイド部材と、
前記上ガイド部材を回動自在な支点部で支持する支持部材と、を備え、
前記支持部材は、前記下側ガイド面に対向する対向面を含み、前記支点部が前記対向面に配置されている、中継ユニット。
【請求項7】
請求項6に記載の中継ユニットにおいて、
前記下側ガイド面と前記上側ガイド面とで形成されるシート搬送路を搬送されるシートのうち、最大サイズのシートが通過する領域である最大シート搬送領域内に、前記支点部が配置されている、中継ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−195277(P2011−195277A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−64327(P2010−64327)
【出願日】平成22年3月19日(2010.3.19)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】