説明

画像形成装置及び画像形成システム

【課題】省電力状態を維持しつつ、他の装置からの要求に対して対応できるようにすること。
【解決手段】メインCPU111は、ネットワークに接続された他の装置からの要求により使用される装置情報の使用頻度を、装置情報毎に計測し、計測された使用頻度に従って、予め定められた装置情報から一部の装置情報を選択し、選択された装置情報をサブRAM117に記憶させ、サブCPU116は、スリープモードにおいて、他の装置からの要求により使用される装置情報がサブRAM117に記憶されている場合には、サブRAM117に記憶されている装置情報を使用して、他の装置からの要求を処理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置は、省電力であるスリープモード状態であっても、他の装置からの要求、例えば、クライアントPCからのSNMP(Simple Network Management Protocol)に従った要求により、情報記憶部を起動させて、この情報記憶部に記録されている、画像形成装置の設定値の読み出し及び設定情報の変更等を行うことができるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−223275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の画像形成装置は、他の装置からの要求を受け付ける度に、情報記憶部全体を起動させる必要があり、省電力の観点から、必ずしも満足の得られるものではなかった。
そこで、本発明は、省電力状態を維持しつつ、他の装置からの要求に対して対応できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様に係る画像形成装置は、通常モード、及び、当該通常モードよりも省電力なスリープモードを切り替えて動作する画像形成装置であって、前記通常モード及び前記スリープモードにおいて、ネットワークとの間で通信を行うネットワーク制御部と、前記画像形成装置に関する予め定められた装置情報を記憶し、前記スリープモードにおいて、電力の供給が低減又は遮断される第1情報記憶部と、第2情報記憶部と、前記通常モードにおいて、前記ネットワーク制御部、前記第1情報記憶部及び前記第2情報記憶部を制御して、前記スリープモードにおいて、電力の供給が低減又は遮断される第1制御部と、前記スリープモードにおいて、前記ネットワーク制御部及び前記第2情報記憶部を制御して、前記通常モードにおいて、電力の供給が低減又は遮断される第2制御部と、を備え、前記第1制御部は、前記ネットワークに接続された他の装置からの要求により使用される装置情報の使用頻度を、前記装置情報毎に計測し、前記計測された使用頻度に従って、前記予め定められた装置情報から一部の装置情報を選択し、当該選択された装置情報を前記第2情報記憶部に記憶させ、前記第2制御部は、前記スリープモードにおいて、前記他の装置からの要求により使用される装置情報が前記第2情報記憶部に記憶されている場合には、前記第2情報記憶部に記憶されている装置情報を使用して、前記他の装置からの要求を処理することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様によれば、省電力状態を維持しつつ、他の装置からの要求に対して対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施の形態1に係る画像形成システムの概略構成図である。
【図2】実施の形態1及び2におけるプリンタの構成を概略的に示すブロック図である。
【図3】実施の形態1におけるメインRAM及びサブRAMに記憶される情報の一例を示す概略図である。
【図4】実施の形態1におけるメインMIBリストの概略図である。
【図5】実施の形態1におけるサブMIBリストの概略図である。
【図6】実施の形態1におけるメインFLASHメモリに記憶されているプログラムの一例を示す概略図である。
【図7】実施の形態1におけるメイン制御部の構成を概略的に示すブロック図である。
【図8】実施の形態1におけるサブFLASHメモリに記憶されているプログラムの一例を示す概略図である。
【図9】実施の形態1におけるサブ制御部の構成を概略的に示すブロック図である。
【図10】実施の形態1におけるクライアントPCの構成を概略的に示すブロック図である。
【図11】実施の形態1におけるHDDに記憶されているプログラムの一例を示す概略図である。
【図12】実施の形態1における制御部の構成を概略的に示すブロック図である。
【図13】実施の形態1に係る画像形成システムにおける第1の処理例を示すシーケンス図である。
【図14】実施の形態1におけるサブMIBリストの更新フローを示すフローチャートである。
【図15】実施の形態1におけるプリンタのスリープモード移行シーケンスを示すシーケンス図である。
【図16】実施の形態1におけるサブMIBリストの同期フローを示すフローチャートである。
【図17】実施の形態1におけるプリンタのスリーブモードから通常モードに復帰する復帰シーケンスを示すシーケンス図である。
【図18】実施の形態1におけるメインMIBリストの同期フローを示すフローチャートである。
【図19】実施の形態1に係る画像形成システムにおける第2の処理例を示すシーケンス図である。
【図20】実施の形態2に係る画像形成システムの概略構成図である。
【図21】実施の形態2におけるメインFLASHメモリに記憶されているプログラムの一例を示す概略図である。
【図22】実施の形態2におけるメイン制御部の構成を概略的に示すブロック図である。
【図23】実施の形態2における補正情報の概略構成図である。
【図24】実施の形態2に係る画像形成システムにおける処理例を示すシーケンス図である。
【図25】実施の形態2における頻度補正部による補正処理を示すフローチャートである。
【図26】実施の形態2におけるMIBオブジェクト情報の概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
実施の形態1.
(構成の説明)
図1は、実施の形態1に係る画像形成システム100の概略構成図である。画像形成システム100は、画像形成装置としてのプリンタ110と、情報処理装置としてのクライアントPC150とを備える。プリンタ110とクライアントPC150は、LAN(Local Area Network)170に接続されている。
【0009】
プリンタ110は、通常モードとスリープモードとを持つページプリンタである。スリープモードは、例えば、プリンタ110内の幾つかの部位への電源供給を遮断又は低減することにより、省電力化を行うモードのことである。
また、プリンタ110は、予め定められた装置情報を、ネットワーク機器を管理するためのデータベースの一種であるMIB(Management Information Base)で管理する。
【0010】
クライアントPC150は、LAN170を経由して、プリンタ110にネットワーク機器を監視及び制御するための情報の通信方法を定めるプロトコルの一種であるSNMPを使用して、プリンタ110の装置情報を要求する。例えば、クライアントPC150には、プリンタ110用のプリンタドライバ又はユーティリティがインストールされており、それらのプリンタドライバ又はユーティリティが、プリンタ110の消耗品及びモデル名等の装置情報を要求する。
【0011】
図2は、プリンタ110の構成を概略的に示すブロック図である。プリンタ110は、第1制御部としてのメインCPU111と、第1情報記憶部としてのメインRAM112及びメインFLASHメモリ113と、印刷部114と、ネットワーク制御部115と、第2制御部としてのサブCPU116と、第2情報記憶部としてのサブRAM117及びサブFLASHメモリ118と、入力部119とを備える。なお、図2の括弧内の符号は、実施の形態2における構成を示している。
【0012】
メインCPU111は、例えば、マイクロコンピュータであり、メインFLASHメモリ113に格納されたプログラムを実行することによって、プリンタ110の各機能を実現する。メインCPU111は、機能に応じて各部を統括制御し、スリーブモードの際には電源供給を遮断することにより省電力化を測る。
メインRAM112は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)であり、メインCPU111がプログラムを実行するときに必要になる演算領域を提供する。メインRAM112は、スリープモードではない通常モード時にクライアントPC150からの装置情報の要求に応答するためのメインMIBリストを格納する。メインRAM112は、メインCPU111がプログラムを実行して、プリンタ110の全体を制御するため、十分に大きな容量を持つことが求められる。メインRAM112は、スリーブモード時はセルフリフレッシュモードに設定され、電源供給が低減される。
メインFLASHメモリ113は、プリンタ110を制御する所定のプログラムが予め格納されているメモリである。このメインFLASHメモリ113は、プリンタ110の電力が遮断されても記憶内容が保持される不揮発性メモリである。
【0013】
印刷部114は、メインCPU111からの制御に応じて、印刷を行う。
ネットワーク制御部115は、例えば、NIC(Network Interface Card)であり、LAN170とのネットワーク接続を行う。このネットワーク制御部115は、通常モードではメインCPU111による制御を受け、スリーブモードではサブCPU116による制御を受ける。
【0014】
サブCPU116は、例えば、マイクロコンピュータであり、スリープモード時に電源が供給され、サブFLASHメモリ118に格納されたプログラムを実行することによって、スリープモード時の処理を行う。例えば、サブCPU116は、スリープモード時に、ネットワーク制御部115を制御してネットワークの応答を制御する。なお、サブCPU116は、メインCPU111よりも制御する処理が少ないため、スリープモード時にサブCPU116による処理を行っても、省電力化を実現することができる。
【0015】
サブRAM117は、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)であり、サブCPU116がプログラムを実行するときに必要になる演算領域を提供する。サブRAM117は、スリープモード時にクライアントPC150からの要求に応答するためのサブMIBリストを格納する。サブRAM117は、スリープモード時の消費電力を低減するため、小容量であることが求められる。例えば、サブRAM117は、メインRAM112よりも小容量である。
サブFLASHメモリ118は、スリーブモード時に電源が供給され、スリープモード時にサブCPU116が行う処理に対応するプログラムを格納する。例えば、サブFLASHメモリ118は、サブCPU116が、スリープモード時にネットワーク制御部115を制御して、クライアントPC150からの要求に対して応答するためのプログラムを格納する。このサブFLASHメモリ118は、プリンタ110の電力が遮断されても記憶内容が保持される不揮発性メモリである。
入力部119は、ユーザからの指示の入力を受け付ける。
【0016】
図3は、メインRAM112及びサブRAM117に記憶される情報の一例を示す概略図である。
メインRAM112は、メインMIBリスト112aを記憶する。メインMIBリスト112aは、プリンタ110の装置情報を含むMIBオブジェクト情報を格納する。メインMIBリスト112aは、通常モード時にクライアントPC150からのSNMP要求への応答の際に用いられる。メインMIBリスト112aには、プリンタ110の全ての装置情報が格納されている。
【0017】
図4は、メインMIBリスト112aの概略図である。メインMIBリスト112aは、No欄112bと、OID欄112cと、value欄112dと、size欄112eと、Counter欄112fとを有するテーブル形式の情報である。
No欄112bには、テーブル形式で形成されているメインMIBリスト112aの各々の行を識別するため識別情報が格納される。
OID欄112cは、MIBオブジェクトを識別するための識別子であるOID(Object ID)を格納する。
value欄112dは、OID欄112cで識別されるMIBオブジェクトの内容を格納する。
size欄112eは、OID欄112cで識別されるMIBオブジェクトのサイズを格納する。
Counter欄112fは、OID欄112cで識別されるMIBオブジェクトの使用回数を示すカウンタ値を格納する。
【0018】
図3の説明に戻り、サブRAM117は、サブMIBリスト117aを記憶する。サブMIBリスト117aは、プリンタ110の全装置情報の内、クライアントPC150からの要求による使用頻度の高い装置情報を選別して、選別された装置情報を含むMIBオブジェクト情報を格納する。サブMIBリスト117aは、スリープモード時にクライアントPC150からのSNMP要求への応答の際に用いられる。
【0019】
図5は、サブMIBリスト117aの概略図である。サブMIBリスト117aは、No欄117bと、OID欄117cと、value欄117dと、size欄117eと、Counter欄117fとを有するテーブル形式の情報である。なお、サブMIBリスト117aの各々の欄に格納される情報は、メインMIBリスト112aの対応する欄に格納される情報と同様である。但し、サブMIBリスト117aには、メインMIBリスト112aに格納されているMIBオブジェクト情報のうち、使用頻度の高いMIBオブジェクト情報だけが格納される。
【0020】
図6は、メインFLASHメモリ113に記憶されているプログラムの一例を示す概略図である。メインFLASHメモリ113は、通常モード処理プログラム113aと、第1SNMP要求受信プログラム113bと、第1MIBオブジェクト検索プログラム113cと、第1SNMP応答送信プログラム113dと、第1使用頻度計測プログラム113eと、第1MIBオブジェクト処理プログラム113fと、メインMIBリスト同期プログラム113gと、サブMIBリスト同期プログラム113hと、スリープモード移行判断プログラム113iと、スリープモード移行指示プログラム113jと、スリープモード移行処理プログラム113kとを記憶する。
【0021】
図7は、メインCPU111が、メインFLASHメモリ113に記憶されているプログラムをメインRAM112に読み出して、実行することで実現される機能であるメイン制御部120の構成を概略的に示すブロック図である。メイン制御部120は、通常モード処理部121と、第1SNMP要求受信部122と、第1MIBオブジェクト検索部123と、第1SNMP応答送信部124と、第1使用頻度計測部125と、第1MIBオブジェクト抽出部126と、メインMIBリスト同期部127と、サブMIBリスト同期部128と、スリープモード移行判断部129と、スリープモード移行指示部130と、スリープモード移行処理部131とを備える。
【0022】
通常モード処理部121は、プリンタ110がスリープモードではなく通常モードで動作している場合に、プリンタ110で行う処理を統括的に制御する。例えば、通常モード処理部121は、印刷部114を制御して、印刷を実行させる。なお、通常モード処理部121は、メインFLASHメモリ113に記憶されている通常モード処理プログラム113aにより実現される。
第1SNMP要求受信部122は、ネットワーク制御部115を介して、クライアントPC150からのSNMP要求を受信する処理を行う。第1SNMP要求受信部122は、メインFLASHメモリ113に記憶されている第1SNMP要求受信プログラム113bにより実現される。
第1MIBオブジェクト検索部123は、メインMIBリスト112aから、SNMP要求に対応するMIBオブジェクトを検索する。第1MIBオブジェクト検索部123は、メインFLASHメモリ113に記憶されている第1MIBオブジェクト検索プログラム113cにより実現される。
第1SNMP応答送信部124は、ネットワーク制御部115を介して、クライアントPC150にSNMP応答を送信する処理を行う。第1SNMP応答送信部124は、メインFLASHメモリ113に記憶されている第1SNMP応答送信プログラム113dにより実現される。
第1使用頻度計測部125は、メインMIBリスト112aに格納されているMIBオブジェクトの使用頻度を計測する。第1使用頻度計測部125は、メインFLASHメモリ113に記憶されている第1使用頻度計測プログラム113eにより実現される。
第1MIBオブジェクト処理部126は、第1使用頻度計測部125が計測した使用頻度に基づいて、サブMIBリスト117aを更新する処理を行う。第1MIBオブジェクト処理部126は、メインFLASHメモリ113に記憶されている第1MIBオブジェクト処理プログラム113fにより実現される。
メインMIBリスト同期部127は、スリープモードから通常モードに移行する際に、サブMIBリスト117aに格納されている情報の内容に、メインMIBリスト112aに格納されている情報の内容を同期させる。メインMIBリスト同期部127は、メインFLASHメモリ113に記憶されているメインMIBリスト同期プログラム113gにより実現される。
サブMIBリスト同期部128は、通常モードからスリープモードに移行する際に、メインMIBリスト112aに格納されている情報の内容に、サブMIBリスト117aに格納されている情報の内容を同期させる。サブMIBリスト同期部128は、メインFLASHメモリ113に記憶されているサブMIBリスト同期プログラム113hにより実現される。
スリープモード移行判断部129は、通常モードからスリープモードに移行するか否かを判断する。スリープモード移行判断部129は、メインFLASHメモリ113に記憶されているスリープモード移行判断プログラム113iにより実現される。
スリープモード移行指示部130は、スリープモード移行判断部129が、通常モードからスリープモードに移行すると判断した際に、スリープモード移行処理部131に、スリープモードへの移行指示を行う。スリープモード移行指示部130は、メインFLASHメモリ113に記憶されているスリープモード移行指示プログラム113jにより実現される。
スリープモード移行処理部131は、通常モードからスリープモードへ移行する処理を行う。スリープモード移行処理部131は、メインFLASHメモリ113に記憶されているスリープモード移行処理プログラム113kにより実現される。
【0023】
図8は、サブFLASHメモリ118に記憶されているプログラムの一例を示す概略図である。サブFLASHメモリ118は、スリープモード処理プログラム118aと、第2SNMP要求受信プログラム118bと、第2MIBオブジェクト検索プログラム118cと、第2SNMP応答送信プログラム118dと、第2使用頻度計測プログラム118eと、第2MIBオブジェクト処理プログラム118fと、通常モード移行判断プログラム118gと、通常モード移行指示プログラム118hと、通常モード移行処理プログラム118iとを記憶する。
【0024】
図9は、サブCPU116が、サブFLASHメモリ118に記憶されているプログラムをサブRAM117に読み出して、実行することで実現される機能であるサブ制御部140の構成を概略的に示すブロック図である。サブ制御部140は、スリープモード処理部141と、第2SNMP要求受信部142と、第2MIBオブジェクト検索部143と、第2SNMP応答送信部144と、第2使用頻度計測部145と、第2MIBオブジェクト処理部146と、通常モード移行判断部147と、通常モード移行指示部148と、通常モード移行処理部149とを備える。
【0025】
スリープモード処理部141は、プリンタ110がスリープモードで動作している場合に、プリンタ110で行う処理を統括的に制御する。なお、スリープモード処理部141は、サブFLASHメモリ113に記憶されているスリープモード処理プログラム118aにより実現される。
第2SNMP要求受信部142は、ネットワーク制御部115を介して、クライアントPC150からのSNMP要求を受信する処理を行う。第2SNMP要求受信部142は、サブFLASHメモリ118に記憶されている第2SNMP要求受信プログラム118bにより実現される。
第2MIBオブジェクト検索部143は、サブMIBリスト117aから、SNMP要求に対応するMIBオブジェクトを検索する。第2MIBオブジェクト検索部143は、サブFLASHメモリ118に記憶されている第2MIBオブジェクト検索プログラム118cにより実現される。
第2SNMP応答送信部144は、ネットワーク制御部115を介して、クライアントPC150にSNMP応答を送信する処理を行う。第2SNMP応答送信部144は、サブFLASHメモリ118に記憶されている第2SNMP応答送信プログラム118dにより実現される。
第2使用頻度計測部145は、サブMIBリスト117aに格納されているMIBオブジェクトの使用頻度を計測する。第2使用頻度計測部145は、サブFLASHメモリ118に記憶されている第2使用頻度計測プログラム118eにより実現される。
第2MIBオブジェクト処理部146は、第1使用頻度計測部125が計測した使用頻度に基づいて、サブMIBリスト117aを更新する処理を行う。第2MIBオブジェクト処理部146は、サブFLASHメモリ118に記憶されている第2MIBオブジェクト処理プログラム118fにより実現される。
通常モード移行判断部147は、スリープモードから通常モードに移行するか否かを判断する。通常モード移行判断部147は、サブFLASHメモリ118に記憶されている通常モード移行判断プログラム118gにより実現される。
通常モード移行指示部148は、通常モード移行判断部147が、スリープモードから通常モードに移行すると判断した際に、通常モード移行処理部149に、通常モードへの移行指示を行う。通常モード移行指示部148は、サブFLASHメモリ118に記憶されている通常モード移行指示プログラム118hにより実現される。
通常モード移行処理部149は、スリープモードから通常モードへ移行する処理を行う。通常モード移行処理部149は、サブFLASHメモリ118に記憶されている通常モード移行処理プログラム118iにより実現される。
【0026】
図10は、クライアントPC150の構成を概略的に示すブロック図である。クライアントPC150は、CPU151と、RAM152と、HDD(Hard Disk Drive)153と、ネットワーク制御部154とを備える。
【0027】
CPU151は、例えば、マイクロコンピュータであり、HDD153に記憶されたプログラムを実行することによって、クライアントPC150の各機能を実現する。
RAM152は、例えば、DRAMであり、CPU151がプログラムを実行するときに必要になる演算領域を提供する。RAM152は、CPU151がプログラムを実行するために、十分に大きな容量を持つことが求められる。
HDD153は、クライアントPC150を制御する所定のプログラムを記憶する。このHDD153は、クライアントPC150の電力が遮断されても記憶内容が保持される。
ネットワーク制御部154は、例えば、NICであり、LAN170とのネットワーク接続を行う。
【0028】
図11は、HDD153に記憶されているプログラムの一例を示す概略図である。HDD153は、処理プログラム153aと、SNMP要求送信プログラム153bと、SNMP応答受信プログラム153cとを備える。
【0029】
図12は、CPU151が、HDD153に記憶されているプログラムをRAM152に読み出して、実行することで実現される機能である制御部160の構成を概略的に示すブロック図である。制御部160は、処理部161と、SNMP要求送信部162と、SNMP応答受信部163とを備える。
【0030】
処理部161は、機能に応じて、クライアントPC150の各部を統括的に制御する。なお、処理部161は、HDD153に記憶されている処理プログラム153aにより実現される。
SNMP要求送信部162は、ネットワーク制御部154を介して、プリンタ110に対するSNMP要求を送信する処理を行う。なお、SNMP要求送信部162は、HDD153に記憶されているSNMP要求送信プログラム153bにより実現される。
SNMP応答受信部163は、ネットワーク制御部154を介して、プリンタ110からのSNMP応答を受信する処理を行う。なお、SNMP応答受信部163は、HDD153に記憶されているSNMP応答受信プログラム153cにより実現される。
【0031】
(動作の説明)
次に、実施の形態1における動作を説明する。
図13は、画像形成システム100における第1の処理例を示すシーケンス図である。
クライアントPC150のSNMP要求送信部162は、例えば、処理部161からの指示に応じて、ネットワーク制御部154を介して、SNMPにおける要求パケットであるSNMP Get Requestをプリンタ110に送信する処理を行う(S10)。プリンタ110では、ネットワーク制御部115を介して、メイン制御部120の第1SNMP要求受信部122が、SNMP Get Requestを受信する処理を行う。
【0032】
次に、メイン制御部120の第1MIBオブジェクト検索部123は、メインMIBリスト112aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を検索する。そして、メイン制御部120の第1使用頻度計測部125は、検索で一致したMIBオブジェクト情報に含まれるカウンタ値をインクリメントする(S11)。
【0033】
次に、メイン制御部120の第1MIBオブジェクト処理部126は、サブMIBリスト117aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を検索する。ここでは、検索で一致するMIBオブジェクト情報が発見されないものとする。そして、第1MIBオブジェクト処理部126は、メインMIBリスト112aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を抽出して、このMIBオブジェクト情報をサブMIBリスト117aに追加する処理を行う(S12)。ステップS12におけるサブMIBリスト117aへの追加処理は、図14に示すサブMIBリスト更新フローに従うものとする。
【0034】
次に、メイン制御部120の第1SNMP応答送信部124は、検索で一致したMIBオブジェクト情報に含まれるMIBオブジェクトの内容を元に、SNMPにおける応答パケットであるSNMP Get Responseを生成する。そして、SNMP応答送信部124は、ネットワーク制御部115を介して、生成されたSNMP Get ResponseをクライアントPC150に送信する処理を行う(S13)。
【0035】
メイン制御部120のスリープモード移行判断部129が、所定のスリーブ移行時間が経過することにより、スリープモードへの移行を判断すると、スリープモード移行指示部130は、スリープモード移行処理部131に、スリープモードへの移行を指示する。このような指示を受けたスリープモード移行処理部131は、スリーブモードに移行する処理を行う(S14)。ステップS14におけるスリーブモードへの移行処理は、図15に示すスリーブモード移行シーケンスに従うものとする。
【0036】
クライアントPC150のSNMP要求送信部162は、例えば、処理部161からの指示に応じて、ネットワーク制御部154を介して、SNMP Get Requestをプリンタ110に送信する処理を行う(S15)。スリープモードになっているプリンタ110では、ネットワーク制御部115を介して、サブ制御部120の第2SNMP要求受信部142が、SNMP Get Requestを受信する処理を行う。
【0037】
次に、サブ制御部140の第2MIBオブジェクト検索部143は、サブMIBリスト117aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を検索する。ここでは、検索で一致するMIBオブジェクト情報が発見されたものとする。そして、サブ制御部140の第2使用頻度計測部145は、検索で一致したMIBオブジェクト情報に含まれるカウンタ値をインクリメントする(S16)。
【0038】
次に、サブ制御部140の第2SNMP応答送信部144は、検索で一致したMIBオブジェクト情報に含まれるMIBオブジェクトの内容を元に、SNMP Get Responseを生成する。そして、SNMP応答送信部124は、ネットワーク制御部115を介して、生成されたSNMP Get ResponseをクライアントPC150に送信する処理を行う(S17)。
【0039】
サブ制御部140の通常モード移行判断部147が、例えば、入力部119を構成するスリーブモード復帰ボタンが押下される等、スリーブモードから通常モードに復帰するトリガを検出すると、通常モード移行指示部148は、通常モード移行処理部147に、通常モードへの復帰を指示する。このような指示を受けた通常モード移行処理部147は、通常モードに復帰する処理を行う(S18)。ステップS18における通常モードへの復帰処理は、図17に示す通常モード復帰シーケンスに従うものとする。
【0040】
クライアントPC150のSNMP要求送信部162は、例えば、処理部161からの指示に応じて、ネットワーク制御部154を介して、SNMP Get Requestをプリンタ110に送信する処理を行う(S19)。プリンタ110では、ネットワーク制御部115を介して、メイン制御部120の第1SNMP要求受信部122が、SNMP Get Requestを受信する処理を行う。
【0041】
次に、メイン制御部120の第1MIBオブジェクト検索部123は、メインMIBリスト112aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を検索する。そして、メイン制御部120の第1使用頻度計測部125は、検索で一致したMIBオブジェクト情報に含まれるカウンタ値をインクリメントする(S20)。
【0042】
次に、メイン制御部120の第1MIBオブジェクト処理部126は、サブMIBリスト117aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を検索する。ここでは、検索で一致するMIBオブジェクト情報が発見されたものとする。そして、メイン制御部120の第1使用頻度計測部125は、検索で一致したMIBオブジェクト情報に含まれるカウンタ値を更新する(S21)。ステップS21におけるサブMIBリスト117aにおけるカウンタ値の更新処理は、図14に示すサブMIBリスト更新フローに従うものとする。
【0043】
次に、メイン制御部120の第1SNMP応答送信部124は、検索で一致したMIBオブジェクト情報に含まれるMIBオブジェクトの内容を元に、SNMP Get Responseを生成する。そして、SNMP応答送信部124は、ネットワーク制御部115を介して、生成されたSNMP Get ResponseをクライアントPC150に送信する処理を行う(S22)。
【0044】
図14は、サブMIBリスト117aの更新フローを示すフローチャートである。本フローチャートでは、SNMP Get Requestで要求を受けたMIBオブジェクトを要求オブジェクトとする。
【0045】
まず、メイン制御部120の第1MIBオブジェクト検索部123は、要求オブジェクトのOIDに一致するOIDを有するMIBオブジェクト情報を、サブMIBリスト117aから検索する(S30)。そして、第1MIBオブジェクト検索部123は、一致するOIDを有するMIBオブジェクト情報があるか否かを判別する(S31)。第1MIBオブジェクト検索部123は、一致するOIDを有するMIBオブジェクト情報がある場合(S31:Yes)には、ステップS32の処理に進み、一致するOIDを有するMIBオブジェクト情報がない場合(S31:No)には、ステップS33の処理に進む。
【0046】
ステップS32では、第1使用頻度計測部125は、サブMIBリスト117aにおける要求オブジェクトのカウンタ値に、メインMIBリスト112aにおける要求オブジェクトのカウンタ値を代入して、処理を終了する。
【0047】
ステップS33では、第1MIBオブジェクト処理部126は、サブMIBリスト117aにおいて、メインMIBリスト112aにおける要求オブジェクトのカウンタ値よりも小さいカウンタ値となっているMIBオブジェクト情報を検索する。そして、第1MIBオブジェクト処理部126は、検索により発見されたMIBオブジェクト情報に含まれるサイズの合計サイズが、要求オブジェクトのサイズよりも大きいか否かを判別する(S34)。第1MIBオブジェクト処理部126は、合計サイズが大きいと判別した場合(S34でYes)には、ステップS35の処理に進み、合計サイズが大きくはないと判別した場合(S34でNo)には、処理を終了する。
【0048】
ステップS35では、第1MIBオブジェクト処理部126は、ステップS33の検索で発見されたMIBオブジェクト情報を全て削除する。そして、第1MIBオブジェクト処理部126は、サブMIBリスト117aの先頭行に、要求オブジェクトのMIBオブジェクト情報を追加する処理を行う(S36)。
【0049】
図15は、プリンタ110のスリープモード移行シーケンスを示すシーケンス図である。
メインCPU111のスリーブモード移行指示部130からの移行指示により、メインCPU111のスリープモード移行処理部131は、印刷部114への電源供給を遮断する(S40)。
【0050】
スリープモード移行処理部131は、ネットワーク制御部115を制御し、ネットワークの送受信を停止する(S41)。
【0051】
スリープモード移行処理部131は、スリーブモード時のネットワーク制御のため、ネットワーク設定をメインRAM112からサブRAM117にコピーする(S42a、S42b)。ネットワーク情報には、IPアドレス及びサブネットマスクといった情報が含まれる。
【0052】
スリープモード移行処理部131は、サブMIBリスト117aに含まれるMIBオブジェクトを更新するため、サブMIBリスト同期部128に、サブMIBリスト117aをメインMIBリスト112aに同期させる処理を行わせる(S43a、S43b)。サブMIBリスト同期部128によるサブMIBリスト同期フローは、図16に従うものとする。
【0053】
スリープモード移行処理部131は、メインRAM112をセルフリフレッシュモードに設定し、メインRAM112への電源供給を低減する(S44)。
【0054】
スリープモード移行処理部131は、サブCPU116への電源供給を開始する(S45)。
【0055】
サブCPU116のスリープモード処理部141は、初期化処理等の終了後、メインCPU111への電源供給を遮断する(S46)。また、スリープモード処理部141は、サブRAM117に格納されたネットワーク設定に基づいて、ネットワーク制御部115を制御し、ネットワークの送受信を再開する(S47)。
【0056】
図16は、サブMIBリスト117aの同期フローを示すフローチャートである。
メイン制御部120のサブMIBリスト同期部128は、サブMIBリスト117aの先頭のMIBオブジェクト情報を、オブジェクトBとする(S50)。
【0057】
そして、サブMIBリスト同期部128は、ステップS52〜S54の処理を、サブMIBリスト117aに含まれるMIBオブジェクト情報の数だけ繰り返す(S51、S55)。
【0058】
サブMIBリスト同期部128は、オブジェクトBのOIDと同じOIDを持つメインMIBリスト112a中のMIBオブジェクト情報を、オブジェクトAとする(S52)。
【0059】
サブMIBリスト同期部128は、オブジェクトBのvalue欄117dに、オブジェクトAのvalue欄112dに格納されているMIBオブジェクトの内容を代入する(S53)。
【0060】
サブMIBリスト同期部128は、サブMIBリスト112a中のオブジェクトBの次のオブジェクトを、オブジェクトBとする(S54)。
【0061】
図17は、プリンタ110のスリーブモードから通常モードに復帰する復帰シーケンスを示すシーケンス図である。
サブCPU116の通常モード移行指示部148からの復帰指示により、サブCPU116の通常モード移行処理部149は、ネットワーク制御部115を制御し、ネットワークの送受信を停止する(S60)。
【0062】
通常モード移行処理部149は、メインCPU111への電源供給を開始する(S61)。
【0063】
メインCPU111の通常モード処理部121は、サブCPU116への電源供給を停止する(S62)。
【0064】
通常モード処理部121は、メインRAM102のセルフリフレッシュモードを解除し、メインRAM112への電源供給を元に戻す(S63)。
【0065】
メインCPU111のメインMIBリスト同期部127は、スリーブ中に更新されたカウンタ値を更新するため、メインMIBリスト112aをサブMIBリスト117aに同期させる処理を行う(S64a、S64b)。メインMIBリスト112aの同期処理は、図18に示されたメインMIBリスト同期フローに従うものとする。
【0066】
通常モード処理部121は、印刷部114への電源供給を開始する(S65)。
【0067】
通常モード処理部121は、ネットワーク制御部115を制御し、ネットワークの送受信を再開する(S66)。
【0068】
図18は、メインMIBリスト112aの同期フローを示すフローチャートである。
メイン制御部120のメインMIBリスト同期部127は、サブMIBリスト117aの先頭のMIBオブジェクト情報を、オブジェクトBとする(S70)。
【0069】
そして、メインMIBリスト同期部127は、ステップS72〜S74の処理を、サブMIBリスト117aに含まれるMIBオブジェクト情報の数だけ繰り返す(S71、S75)。
【0070】
メインMIBリスト同期部127は、オブジェクトBのOIDと同じOIDを持つメインMIBリスト112a中のMIBオブジェクト情報を、オブジェクトAとする(S72)。
【0071】
メインMIBリスト同期部127は、オブジェクトAのCounter欄112fに、オブジェクトBのCounter欄117fに格納されているカウンタ値を代入する(S73)。
【0072】
メインMIBリスト同期部127は、サブMIBリスト112a中のオブジェクトBの次のオブジェクトを、オブジェクトBとする(S74)。
【0073】
図19は、画像形成システム100における第2の処理例を示すシーケンス図である。
クライアントPC150のSNMP要求送信部162は、例えば、処理部161からの指示に応じて、ネットワーク制御部154を介して、SNMP Get Requestをプリンタ110に送信する処理を行う(S80)。プリンタ110では、ネットワーク制御部115を介して、メイン制御部120の第1SNMP要求受信部122が、SNMP Get Requestを受信する処理を行う。
【0074】
次に、メイン制御部120の第1MIBオブジェクト検索部123は、メインMIBリスト112aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を検索する。そして、メイン制御部120の第1使用頻度計測部125は、検索で一致したMIBオブジェクト情報に含まれるカウンタ値をインクリメントする(S81)。
【0075】
次に、メイン制御部120の第1MIBオブジェクト処理部126は、サブMIBリスト117aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を検索する。ここでは、検索で一致するMIBオブジェクト情報が発見されないものとする。そして、第1MIBオブジェクト処理部126は、メインMIBリスト112aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を抽出して、このMIBオブジェクト情報をサブMIBリスト117aに追加する処理を行う(S82)。ステップS82におけるサブMIBリスト117aへの追加処理は、図14に示すサブMIBリスト更新フローに従うものとする。
【0076】
次に、メイン制御部120の第1SNMP応答送信部124は、検索で一致したMIBオブジェクト情報に含まれるMIBオブジェクトの内容を元に、SNMP Get Responseを生成する。そして、SNMP応答送信部124は、ネットワーク制御部115を介して、生成されたSNMP Get ResponseをクライアントPC150に送信する処理を行う(S83)。
【0077】
メイン制御部120のスリープモード移行判断部129が、所定のスリーブ移行時間が経過することにより、スリープモードへの移行を判断すると、スリープモード移行指示部130は、スリープモード移行処理部131に、スリープモードへの移行を指示する。このような指示を受けたスリープモード移行処理部131は、スリーブモードに移行する処理を行う(S84)。ステップS84におけるスリーブモードへの移行処理は、図15に示されているスリーブモード移行シーケンスに従うものとする。
【0078】
クライアントPC150のSNMP要求送信部162は、例えば、処理部161からの指示に応じて、ネットワーク制御部154を介して、SNMP Get Requestをプリンタ110に送信する処理を行う(S85)。スリープモードになっているプリンタ110では、ネットワーク制御部115を介して、サブ制御部120の第2SNMP要求受信部142が、SNMP Get Requestを受信する処理を行う。
【0079】
次に、サブ制御部140の第2MIBオブジェクト検索部143は、サブMIBリスト117aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を検索する(S86)。ここでは、検索で一致するMIBオブジェクト情報が発見されないものとする。
【0080】
検索で一致するMIBオブジェクト情報が発見されない場合には、サブ制御部140の通常モード移行判断部147は、通常モードに復帰することを判断し、通常モード移行指示部148は、通常モード移行処理部147に、通常モードへの復帰を指示する。このような指示を受けた通常モード移行処理部147は、通常モードに復帰する処理を行う(S87)。ステップS87における通常モードへの復帰処理は、図17に示す通常モード復帰シーケンスに従うものとする。
【0081】
次に、メイン制御部120の第1MIBオブジェクト検索部123は、メインMIBリスト112aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を検索する。そして、メイン制御部120の第1使用頻度計測部125は、検索で一致したMIBオブジェクト情報に含まれるカウンタ値をインクリメントする(S88)。
【0082】
次に、メイン制御部120の第1MIBオブジェクト処理部126は、サブMIBリスト117aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を検索する。ここでは、検索で一致するMIBオブジェクト情報が発見されないものとする。そして、第1MIBオブジェクト処理部126は、メインMIBリスト112aから一致するMIBオブジェクト情報を抽出して、このMIBオブジェクト情報をサブMIBリスト117aに追加する処理を行う(S89)。ステップS82におけるサブMIBリスト117aへの追加処理は、図14に示すサブMIBリスト更新フローに従うものとする。
【0083】
次に、メイン制御部120の第1SNMP応答送信部124は、検索で一致したMIBオブジェクト情報に含まれるMIBオブジェクトの内容を元に、SNMP Get Responseを生成する。そして、SNMP応答送信部124は、ネットワーク制御部115を介して、生成されたSNMP Get ResponseをクライアントPC150に送信する処理を行う(S90)。
【0084】
以上のように、実施の形態1によれば、使用頻度の高い装置情報については、プリンタ110がスリーブモードのまま利用者に提供することができるため、省電力の効果を得ることができる。
【0085】
実施の形態2.
(構成の説明)
図20は、実施の形態2に係る画像形成システム200の概略構成図である。画像形成システム200は、画像形成装置としてのプリンタ210と、情報処理装置としてのクライアントPC150A、150B、150C、・・・(特に各々を区別する必要の無いときは、クライアントPC150という)と、情報処理装置としてのサーバ180とを備える。プリンタ210と、クライアントPC150と、サーバ180とは、LAN170に接続されている。
実施の形態2に係る画像形成システム200は、プリンタ210の構成の点、クライアントPC150が複数備えられている点、及び、サーバ280がさらに備えられている点において、実施の形態1に係る画像形成システム100と異なっている。
【0086】
実施の形態2におけるクライアントPC150及びサーバ280は、図10に示されている、実施の形態1におけるクライアントPC150と同様に構成されている。サーバ280は、プリンタ100を管理するため、プリンタ100に印刷枚数及び消耗品等の情報を要求する。
【0087】
図2に示されているように、プリンタ210は、第1制御部としてのメインCPU211と、第1情報記憶部としてのメインRAM112及びメインFLASHメモリ213と、印刷部114と、ネットワーク制御部115と、第2制御部としてのサブCPU116と、第2情報記憶部としてのサブRAM117及びサブFLASHメモリ118と、入力部119とを備える。実施の形態2におけるプリンタ210は、メインFLASHメモリ213に記憶されているプログラムの点、及び、メインCPU211が行う処理の点において、実施の形態1におけるプリンタ110と異なっている。
【0088】
図21は、メインFLASHメモリ213に記憶されているプログラムの一例を示す概略図である。メインFLASHメモリ213は、通常モード処理プログラム113aと、第1SNMP要求受信プログラム113bと、第1MIBオブジェクト検索プログラム113cと、第1SNMP応答送信プログラム113dと、第1使用頻度計測プログラム213eと、第1MIBオブジェクト処理プログラム113fと、メインMIBリスト同期プログラム113gと、サブMIBリスト同期プログラム113hと、スリープモード移行判断プログラム113iと、スリープモード移行指示プログラム113jと、スリープモード移行処理プログラム113kと、頻度補正プログラム213lとを記憶する。実施の形態2におけるメインFLASHメモリ213は、第1使用頻度計測プログラムで実現される機能の点、及び、頻度補正プログラムが213lをさらに記憶している点において、実施の形態1におけるメインFLASHメモリ213と異なっている。
【0089】
図22は、メインCPU211が、メインFLASHメモリ213に記憶されているプログラムをメインRAM112に読み出して、実行することで実現される機能であるメイン制御部220の構成を概略的に示すブロック図である。メイン制御部220は、通常モード処理部121と、第1SNMP要求受信部122と、第1MIBオブジェクト検索部123と、第1SNMP応答送信部124と、第1使用頻度計測部225と、第1MIBオブジェクト抽出部126と、メインMIBリスト同期部127と、サブMIBリスト同期部128と、スリープモード移行判断部129と、スリープモード移行指示部130と、スリープモード移行処理部131と、頻度補正部232とを備える。実施の形態2におけるメイン制御部220は、第1使用頻度計測部225での処理の点、及び、頻度補正部232をさらに備える点において、実施の形態1におけるメイン制御部220と異なっている。
【0090】
第1使用頻度計測部225は、メインMIBリスト112aに格納されているMIBオブジェクトの使用頻度を計測する。本実施の形態においては、第1使用頻度計測部225は、頻度補正部232より与えられた値を用いて、メインMIBリスト112aに格納されているMIBオブジェクトの使用頻度を計測する。
頻度補正部232は、メインMIBリスト112aに格納されているMIBオブジェクトの使用頻度を示すカウンタ値に加算する値を、SNMPでアクセスしてきたアクセス元に応じて補正する処理を行う。そして、頻度補正部232は、補正後の値を第1使用頻度計測部225に与える。例えば、頻度補正部232は、使用頻度を示すカウンタ値に加算する値を補正するための補正係数をアクセス元毎に特定する補正情報に基づいて、加算する値の補正を行う。
【0091】
図23は、補正情報290の概略構成図である。図23に示すように、補正情報290は、No欄290aと、IPアドレス欄290bと、補正係数欄290cとを備えるテーブル形式の情報である。
No欄290aは、テーブル形式で形成されているメインMIBリスト112aの各々の行を識別するため識別情報を格納する。
IPアドレス欄290bは、ネットワークに接続された他の装置を識別するための識別情報として、IPアドレスを格納する。
補正係数欄290cは、IPアドレス欄290bで識別される装置からアクセスがあった場合の補正係数を格納する。
この補正係数については、例えば、入力部119を介してユーザにより編集することができるものとする。本実施の形態においては、サーバ280のIPアドレスは、「192.168.0.103」であり、サーバ280からアクセスがあった場合の補正係数は、「10」となっており、他の装置よりも高い値となっている。例えば、サーバ280は、プリンタ110へのアクセス頻度は低いものの、定期的(例えば、1日に1回)にプリンタ110の消耗品情報等を取得するために、プリンタ110にSNMPでアクセスする。このような場合、サーバ280から要求される装置情報の使用頻度を補正しないと、サーバ280からアクセスがある度に、プリンタ110はスリーブモードから復帰しなければならなくなる。このような状況を回避するため、サーバ280の補正係数は、高めに設定されている。
なお、このような補正情報290は、メインFLASHメモリ213に記憶されていれば良く、また、メインFLASHメモリ213から読み出されて、メインRAM112に記憶されていてもよい。
【0092】
(動作の説明)
次に、実施の形態2における動作を説明する。
図24は、画像形成システム200における処理例を示すシーケンス図である。
クライアントPC150のSNMP要求送信部162は、例えば、処理部161からの指示に応じて、ネットワーク制御部154を介して、SNMP Get Requestをプリンタ210に送信する処理を行う(S100)。プリンタ210では、ネットワーク制御部115を介して、メイン制御部220の第1SNMP要求受信部122が、SNMP Get Requestを受信する処理を行う。
【0093】
次に、メイン制御部220の第1MIBオブジェクト検索部123は、メインMIBリスト112aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を検索する(S101)。そして、メイン制御部220の頻度補正部232は、補正情報290において、SNMP Get Requestの送信元のIPアドレスに対応する補正係数を特定する。例えば、送信元のIPアドレスが「192.168.0.102」である場合には、図23に示されている補正情報290により、補正係数は、「2」になる。そして、頻度補正部232は、使用回数にカウントする値である「1」に、特定した補正係数を乗算することにより、補正後の値を算出し、この補正後の値を第1使用頻度計測部225に与える。第1使用頻度計測部225は、ステップS101の検索で一致したMIBオブジェクト情報に含まれるカウンタ値に、頻度補正部232から与えられた補正後の値を加算する(S102)。
【0094】
次に、メイン制御部220の第1MIBオブジェクト処理部126は、サブMIBリスト117aから、SNMP Get Requestに含まれるOIDに一致するMIBオブジェクト情報を検索する。ここでは、検索で一致するMIBオブジェクト情報が発見されないものとする。そして、第1MIBオブジェクト処理部126は、メインMIBリスト112aから一致するMIBオブジェクト情報を抽出して、このMIBオブジェクト情報をサブMIBリスト117aに追加する処理を行う(S103)。ステップS103におけるサブMIBリスト117aへの追加処理は、図14に示すサブMIBリスト更新フローに従うものとする。
【0095】
次に、メイン制御部220の第1SNMP応答送信部124は、検索で一致したMIBオブジェクト情報に含まれるMIBオブジェクトの内容を元に、SNMPにおける応答パケットであるSNMP Get Responseを生成する。そして、SNMP応答送信部124は、ネットワーク制御部115を介して、生成されたSNMP Get ResponseをクライアントPC150に送信する処理を行う(S104)。
【0096】
図25は、頻度補正部232による補正処理を示すフローチャートである。
頻度補正部232は、送信元のIPアドレスに一致するIPアドレスを、補正情報290より検索する(S110)。そして、頻度補正部232は、一致するIPアドレスが存在するか否かを判断する(S111)。頻度補正部232は、一致するIPアドレスが存在する場合(S111:Yes)には、ステップS112の処理に進み、一致するIPアドレスが存在しない場合(S111:No)には、ステップS113の処理に進む。
【0097】
ステップS112では、頻度補正部232は、補正情報290より、一致するIPアドレスに対応する補正係数を特定する。そして、頻度補正部232は、使用回数に通常加算する値「1」に、特定された補正係数を乗算することにより、補正後の値を算出する。頻度補正部232は、算出された補正後の値を第1使用頻度計測部225に与える。
【0098】
ステップS112では、頻度補正部232は、使用回数に通常加算する値「1」を第1使用頻度計測部225に与える。
【0099】
以上のように、実施の形態2によれば、使用回数を補正することができるため、例えば、定期的にアクセスするサーバ280が用いる装置情報の使用回数をより多くすることができる。このため、実施の形態2によれば、より一層の省電力の効果を得ることができる。
【0100】
以上に記載された実施の形態1及び2においては、メインMIBリスト112aは、メインRAM112に、サブMIBリスト117aは、サブRAM117に各々記憶されているが、プリンタ110の電源が遮断されてもこれらの情報を保持するために、シャットダウン時等に、メインMIBリスト112a及びサブMIBリスト117aを、各々メインFLASHメモリ113及びサブFLASHメモリ118に退避してもよい。
【0101】
また、以上に記載された実施の形態1及び2においては、メインMIBリスト112a及びサブMIBリスト117aは、ツリー構造を持たない形式としたが、メインMIBリスト112a及びサブMIBリスト117aの少なくとも何れか一方をツリー構造としてもよい。
このような場合には、各々のMIBオブジェクトに対応するMIBオブジェクト情報は、図26に示すようなデータ構造とすることができる。
【0102】
図26は、MIBオブジェクト情報291の概略構成図である。
MIBオブジェクト情報291は、MIBオブジェクトを識別するための識別子であるOIDを格納するOID領域291aと、このMIBオブジェクトの内容を格納するvalue領域291bと、このMIBオブジェクトのサイズを格納するsize領域291cと、このMIBオブジェクトの使用回数を示すカウンタ値を格納するCounter領域とを有する。
【0103】
また、以上に記載された実施の形態1及び2では、通常モード及びスリープモード時にSNMP Get Requestを受信した場合を例に説明したが、その他のパケット、例えば、SNMP Set Requestを受信した場合も同様に処理することができる。例えば、スリープモード時にSNMP Set Requestを受信した場合には、サブ制御部140のスリープモード処理部141は、サブMIBリスト117aを更新することで、スリープモードのままで要求された内容を保持しておき、印刷等の要因でスリープモードから通常モードに復帰する際に、サブMIBリスト117aの内容をメインMIBリスト112aにコピーして、保持された内容を更新することができる。
【0104】
以上に記載された実施の形態1及び2においては、画像形成装置の一例としてプリンタ110、210を挙げたが、画像形成装置は、MFP(Multi Function Printer)、複写機及びファクシミリ装置であってもよい。
【符号の説明】
【0105】
100,200:画像形成システム、 110,210:プリンタ、 111:メインCPU、 112:メインRAM、 113:メインFLASHメモリ、 114:印刷部、 115:ネットワーク制御部、 116:サブCPU、 117:サブRAM、 118:サブFLASHメモリ、 119:入力部、 150:クライアントPC、 151:CPU、 152:RAM、 153:HDD、 154:ネットワーク制御部、 280:サーバ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常モード、及び、当該通常モードよりも省電力なスリープモードを切り替えて動作する画像形成装置であって、
前記通常モード及び前記スリープモードにおいて、ネットワークとの間で通信を行うネットワーク制御部と、
前記画像形成装置に関する予め定められた装置情報を記憶し、前記スリープモードにおいて、電力の供給が低減又は遮断される第1情報記憶部と、
第2情報記憶部と、
前記通常モードにおいて、前記ネットワーク制御部、前記第1情報記憶部及び前記第2情報記憶部を制御して、前記スリープモードにおいて、電力の供給が低減又は遮断される第1制御部と、
前記スリープモードにおいて、前記ネットワーク制御部及び前記第2情報記憶部を制御して、前記通常モードにおいて、電力の供給が低減又は遮断される第2制御部と、
を備え、
前記第1制御部は、
前記ネットワークに接続された他の装置からの要求により使用される装置情報の使用頻度を、前記装置情報毎に計測し、
前記計測された使用頻度に従って、前記予め定められた装置情報から一部の装置情報を選択し、当該選択された装置情報を前記第2情報記憶部に記憶させ、
前記第2制御部は、
前記スリープモードにおいて、前記他の装置からの要求により使用される装置情報が前記第2情報記憶部に記憶されている場合には、前記第2情報記憶部に記憶されている装置情報を使用して、前記他の装置からの要求を処理すること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第1制御部は、
前記使用頻度が高い装置情報を選択すること
を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第1制御部は、
前記装置情報毎に、前記他の装置からの要求により使用された回数に対応するカウント値をカウントし、当該カウント値が多い装置情報ほど、前記使用頻度が高いと判断すること
を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1制御部は、
前記他の装置の内、予め定められた装置から要求があった場合には、前記カウント値にカウントする値を変更すること
を特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第1情報記憶部は、
前記予め定められた装置の識別情報と、前記カウントする値を補正するための補正係数とを対応付けた補正情報を記憶し、
前記第1制御部は、
前記要求を送信した他の装置の識別情報に一致する識別情報が前記補正情報に存在する場合には、当該一致する識別情報に対応する前記補正係数で前記カウントする値を補正し、補正後の値を前記カウント値に加算すること
を特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記識別情報は、IPアドレスであること
を特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第2の制御部は、
前記スリープモードにおいて、前記他の装置からの要求が、前記第2情報記憶部に記憶されている装置情報を取得するものである場合には、前記第2情報記憶部に記憶されている装置情報を読み出し、読み出された装置情報を、前記ネットワーク制御部を介して送信する処理を行うこと、
を特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第2制御部は、
前記スリープモードにおいて、前記他の装置からの要求が、前記第2情報記憶部に記憶されている装置情報を変更するものである場合には、前記第2情報記憶部に記憶されている装置情報を変更し、
前記第1制御部は、
前記スリープモードから前記通常モードに移行する際に、前記第2情報記憶部を参照して、前記要求により変更された内容を、前記第1情報記憶部に記憶されている前記指定された装置情報に反映すること
を特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第2情報記憶部は、前記第1情報記憶部よりも容量が小さいこと
を特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記装置情報は、MIBのオブジェクトとして管理されていること
を特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記第2情報記憶部は、前記装置情報をMIBのツリー構造で記憶すること
を特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記装置情報は、少なくとも自装置である前記画像形成装置のモデル名及び消耗品残量情報を含むこと
を特徴とする請求項1から11の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記要求は、SNMPに従ったものであること
を特徴とする請求項1から12の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項14】
通常モード、及び、当該通常モードよりも省電力なスリープモードを切り替えて動作する画像形成装置と、当該画像形成装置にネットワークを介して接続する情報処理装置と、を備える画像形成システムであって、
前記画像形成装置は、
前記通常モード及び前記スリープモードにおいて、前記ネットワークとの間で通信を行うネットワーク制御部と、
前記画像形成装置に関する予め定められた装置情報を記憶し、前記スリープモードにおいて、電力の供給が低減又は遮断される第1情報記憶部と、
第2情報記憶部と、
前記通常モードにおいて、前記ネットワーク制御部、前記第1情報記憶部及び前記第2情報記憶部を制御して、前記スリープモードにおいて、電力の供給が低減又は遮断される第1制御部と、
前記スリープモードにおいて、前記ネットワーク制御部及び前記第2情報記憶部を制御して、前記通常モードにおいて、電力の供給が低減又は遮断される第2制御部と、
を備え、
前記第1制御部は、
前記情報処理装置からの要求により使用される装置情報の使用頻度を、前記装置情報毎に計測し、
前記計測された使用頻度に従って、前記予め定められた装置情報から一部の装置情報を選択し、当該選択された装置情報を前記第2情報記憶部に記憶させ、
前記第2制御部は、
前記スリープモードにおいて、前記情報処理装置からの要求により使用される装置情報が前記第2情報記憶部に記憶されている場合には、前記第2情報記憶部に記憶されている装置情報を使用して、前記情報処理装置からの要求を処理すること
を特徴とする画像形成システム。
【請求項15】
前記第1制御部は、
前記使用頻度が高い装置情報を選択すること
を特徴とする請求項14に記載の画像形成システム。
【請求項16】
前記第1制御部は、
前記第1制御部は、
前記装置情報毎に、前記他の装置からの要求により使用された回数に対応するカウント値をカウントし、当該カウント値が多い装置情報ほど、前記使用頻度が高いと判断すること
を特徴とする請求項15に記載の画像形成システム。
【請求項17】
前記第1制御部は、
前記情報処理装置の内、予め定められた装置から要求があった場合には、前記カウント値にカウントする値を変更すること
を特徴とする請求項16に記載の画像形成システム。
【請求項18】
前記第1情報記憶部は、
前記予め定められた装置の識別情報と、前記カウントする値を補正するための補正係数とを対応付けた補正情報を記憶し、
前記第1制御部は、
前記要求を送信した情報処理装置の識別情報に一致する識別情報が前記補正情報に存在する場合には、当該一致する識別情報に対応する前記補正係数で前記カウントする値を補正し、補正後の値を前記カウント値に加算すること
を特徴とする請求項17に記載の画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2013−56470(P2013−56470A)
【公開日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−196111(P2011−196111)
【出願日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】