説明

画像形成装置及び画像形成方法

【課題】定着ローラに巻き付くことなく全面印刷を行う。
【解決手段】画像データを記憶する記憶手段と、記録紙を搬送する搬送手段と、搬送手段により搬送される記録紙に記憶手段に記憶された画像データの画像形成を行う画像形成手段と、記憶手段により記憶されている画像データを搬送手段により搬送される記録紙の先端側部分に画像形成される第1の部分画像データと搬送手段により搬送される記録紙の後端側部分に画像形成される第2の部分画像データの2つの画像データに分割する画像データ分割手段と、を有し、画像形成手段は、画像データ分割手段により分割された画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、第2の部分画像データを記録紙の搬送手段による搬送方向の後端部分に画像形成した後に、第2回目の画像形成として、180度方向を回転させた第1の部分画像データを記録紙の搬送手段による搬送方向の後端部分に画像形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全面印刷を行う電子写真方式の画像形成装置及び画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複写装置やプリンタ装置等の画像形成装置において、通常、例えば、特許文献1に記載されているように、用紙の周囲に所定の幅の余白を設けて画像形成が行われている。しかし、近年、写真印刷などにおいて、高密度、高精彩な印刷の再現性だけでなく、印刷を用紙全面に施す技術(いわゆるふちなし印刷、全面印刷、余白無し印刷など)が要求されてきている。特に、電子写真方式の画像形成装置は、高精細な画像を形成することができることから、写真画像などでの全面印刷(ふちなし印刷)に対する要望が強い。
【0003】
電子写真方式の画像形成装置は、通常、トナーを転写させて画像形成した用紙を、定着器(その定着器は多くの場合定着ローラを使用する)により、加熱、加圧することでトナーを用紙に定着させる必要がある。トナーには粘性があるため、そのままでは定着器(定着ローラ)に巻きついてしまい、正常に排紙されない。このため、多くの場合定着器(定着ローラ)には記録紙と定着器(定着ローラ)を分離させるために分離爪が設けられている。用紙の端部一杯、特に、用紙の先端一杯まで画像形成するため、
【0004】
この分離爪は記録紙の先端と定着ローラとの間に爪を入り込ませて分離させるしくみをとっている。しかし、全面印刷では、記録紙先端までトナーが転写されているため、記録紙先端が定着器に巻きついてしまい、分離爪が先端と定着ローラとの間に爪を入り込むことが難しく、定着ローラと用紙の分離が困難となり、用紙の定着ローラへの巻き付きによるジャムが発生する可能性が高くなるという問題がある。このため、多くの電子写真方式の画像形成装置では記録紙先端の領域はトナーを転写できなかった。
【0005】
この問題を回避するために、例えば、特許文献2では、印刷済みの記録紙をカッター機構で切断して、余白のない印字を行う印字装置が提案されている。また、例えば、特許文献3では、定着ローラ部にエアー吸引手段を備え、搬送ベルト内からファンで紙を吸引したり、吸引孔が空いた加圧ローラの軸内からポンプで紙を吸引するなどの手段を講じることにより記録紙と定着ローラの分離性を高める方法が提案されている。特許文献4では、搬送ベルトに記録紙を静電吸着させたままで定着させることにより、記録紙が定着ローラに巻き付くことを防ぐ方法が開示されている。
【0006】
また、例えば、特許文献5では、余白領域の画像データに対してその濃度を所定量低減させる画像処理を施し、記録紙と定着ローラの先端の分離性を高める方法が提案されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2により開示された方法では、カッター機構を必要とするので、それだけコストが上がってしまう。また、特許文献3により開示された方法では、ファンやエアー吸引装置などが、特許文献4により開示された方法では、記録紙を搬送ベルトに吸着させる吸着帯電器が必要となるため、これらの方法もコストを上げてしまう。
【0008】
また、特許文献5により開示された方法では、濃度を低減させてしまうことは画像品質を劣化させてしまうことにつながるため、必ずしも好ましくない。
【0009】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、記録紙が定着ローラに巻き付くことなく全面印刷を行うことができる画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明における画像形成装置は、画像データを記憶する記憶手段と、記録紙を搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記記録紙に前記記憶手段に記憶された前記画像データの画像形成を行う画像形成手段と、前記記憶手段により記憶されている前記画像データを前記搬送手段により搬送される前記記録紙の先端側部分に画像形成される第1の部分画像データと前記搬送手段により搬送される前記記録紙の後端側部分に画像形成される第2の部分画像データの2つの画像データに分割する画像データ分割手段と、を有し、前記画像形成手段は、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記第2の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送手段による搬送方向の後端部分に画像形成した後に、第2回目の画像形成として、180度方向を回転させた前記第1の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送手段による搬送方向の後端部分に画像形成することを特徴とする。
【0011】
また、本発明における画像形成方法は、画像データを記憶する記憶ステップと、記録紙を搬送する搬送ステップと、前記搬送ステップにより搬送される前記記録紙に前記記憶ステップに記憶された前記画像データの画像形成を行う画像形成ステップと、前記記憶ステップにより記憶されている前記画像データを前記搬送ステップにより搬送される前記記録紙の先端側部分に画像形成される第1の部分画像データと前記搬送ステップにより搬送される前記記録紙の後端側部分に画像形成される第2の部分画像データの2つの画像データに分割する画像データ分割ステップと、を有し、前記画像形成ステップは、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記第2の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送ステップによる搬送方向の後端部分に画像形成した後に、第2回目の画像形成として、180度方向を回転させた前記第1の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送ステップによる搬送方向の後端部分に画像形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明により、記録紙が定着ローラに巻き付くことなく全面印刷を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御部の構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置で行われる処理の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置における処理動作の一例を示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る画像形成装置で行われる処理の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る画像形成装置における処理動作の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る画像形成装置で行われる処理の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態に係る画像形成装置における処理動作の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。図1に示した画像形成装置は、転写ベルト5に沿って各色のAll−in−One(AIO)カートリッジ(6Bk、6M、6C、6Y)が並べられた構成を備えており、所謂、タンデムタイプといわれるものである。転写ベルト5は、図1において反時計回りに回転し、回転方向の上流側から順に、複数のAIOカートリッジ(電子写真プロセス部)6Bk、6M、6C、6Yが配列されている。これら複数のAIOカートリッジ6Bk、6M、6C、6Yは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。AIOカートリッジ6Bkはブラックの画像を、AIOカートリッジ6Mはマゼンタの画像を、AIOカートリッジ6Cはシアンの画像を、AIOカートリッジ6Yはイエローの画像をそれぞれ形成する。
【0016】
以下の説明では、AIOカートリッジ6Bkについて具体的に説明するが、他のAIOカートリッジ6M、6C、6YはAIOカートリッジ6Bkと同様であるので、その画像形成部6M、6C、6Yの各構成要素については、画像形成装置6Bkの各構成要素に付したBkに替えて、M、C、Yによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
【0017】
転写ベルト5は、回転駆動される2次転写駆動ローラ7と転写ベルトテンションローラ8とに巻回されたエンドレスのベルトである。この2次転写駆動ローラ7は、不図示の駆動モータにより回転駆動させられ、この駆動モータと、2次転写駆動ローラ7と、転写ベルトテンションローラ8とが、転写ベルト5を移動させる駆動手段として機能する。
【0018】
画像形成部6Bkは、感光体としての感光体9Bk、この感光体9Bkの周囲に配置された帯電器10Bk、露光器11、現像器12Bk、クリーナーブレード13Bk、等から構成されている。露光器11は、各AIOカートリッジ6Bk、6M、6C、6Yが形成する画像色に対応する露光光であるレーザ光14Bk、14M、14C、14Yを照射するように構成されている。
【0019】
画像形成に際し、感光体9Bkの外周面は、暗中にて帯電器10Bkにより一様に帯電された後、露光器11からのブラック画像に対応したレーザ光14Bkにより露光され、静電潜像を形成される。現像器12Bkは、この静電潜像をブラックトナーにより可視像化し、このことにより感光体9Bk上にブラックのトナー画像が形成される。
【0020】
このトナー画像は、感光体9Bkと転写ベルト5とが接する位置(一次転写位置)で、一次転写ローラ15Bkの働きにより転写ベルト5上に転写される。この転写により、転写ベルト5上にブラックのトナーによる画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体9Bkは、外周面に残留した不要なトナーをクリーナーブレード13Bkにより払拭された後、次の画像形成のために待機する。
【0021】
以上のようにして、AIOカートリッジ6Bkにおいてブラックのトナー画像を転写された転写ベルト5は、次のAIOカートリッジ6Mに搬送される。AIOカートリッジ6Mでは、AIOカートリッジ6Bkでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体9M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が転写ベルト5上に形成されたブラックの画像に重畳されて転写される。
【0022】
転写ベルト5は、さらに次のAIOカートリッジ6C、6Yに搬送され、同様の動作により、感光体9C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体9Y上に形成されたイエローのトナー画像とが、転写ベルト上に重畳されて転写される。こうして、転写ベルト5上にフルカラーの画像が形成される。このフルカラーの重ね画像が形成された転写ベルト5は、二次転写ローラ16の位置まで搬送される。
【0023】
なお、画像形成に際して、ブラックのみのモノクロ印刷の場合は一次転写ローラ15M、一次転写ローラC、一次転写ローラYは、それぞれ感光体9M、感光体9C、感光体9Yから離間された位置に退避し、前述の画像形成プロセスをブラックの場合のみ行なう。
【0024】
画像形成時の用紙搬送動作に際して、給紙トレイ1に収納された用紙4は、最も上のものから給紙ローラ2を反時計回りに回転駆動することにより順に送り出され、レジストローラ3位置にて待機する。レジストローラ3の駆動開始は、前記の転写ベルト5により搬送されたトナー画像と二次転写ローラ16上で、トナー画像と用紙4の位置が重なり合うようなタイミングで行なわれる。この時レジストローラ3は反時計方向に回転駆動することで用紙4を送り出す。
【0025】
レジストローラ3から送り出された用紙4は、二次転写ローラ16において転写ベルト5上のトナー画像を転写された後、定着器20にてトナー画像が熱および圧力にて定着され、反時計回りに回転駆動された排紙ローラ18により画像形成装置の外部に排紙される。
【0026】
両面印刷を行なう場合は、用紙4が排紙ローラ18を通過する手前で、排紙ローラ18を時計回りに回転駆動し、用紙4を両面搬送経路に搬送する。両面搬送経路に搬送された用紙4は両面ローラ19を経由し、再びレジストローラ3まで搬送される。レジストローラ3に到達した用紙4は再びレジストローラ3から再給紙され、二次転写ローラ16において先ほどとは逆側の用紙面にトナー画像が転写された後、定着器20にてトナー画像を熱および圧力にて定着させ、反時計回りに回転駆動された排紙ローラ18にて画像形成装置の外部に排紙される。
【0027】
定着ローラ21には分離爪(図示せず)が装着されており、分離爪が記録紙と定着ローラとの間に入り込むことにより、記録紙が定着ローラに巻きつくのを防いでいる。
【0028】
図2は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の制御部の構成の一例を示す図である。CPU21は、画像形成装置全体を制御する中央演算処理ユニットである。フラッシュROM22は、CPU21で実行される命令コードを記憶する、書き換え可能なROMである。RAM23は、ソフト制御に必要なデータおよび画像データを一時記憶することができる記憶装置である。通信制御部26は外部のホストコンピュータ(図示せず)と相互に通信が可能であり、ホストコンピュータからの印刷要求および画像データを受信し、RAM23上に展開することができる。また、CPU21は、通信制御部26を通じてホストコンピュータにユーザへの操作指示の表示を行うことが出来る。書き込み制御部24はRAM23上に展開されている画像データを書き込み信号に変換することができ、露光器11に対して書き込み信号を送信し、各色の画像に対応した静電潜像を感光体9上に作成することができる。画像処理部はRAM23上に展開された画像に対してCMYK分離や画像の分割や画像の回転などの画像処理をすることができる。
【0029】
モータドライバ25は、CPU21の指示に従い、各色感光体9、各色現像器12、転写ベルトテンションローラ8、ニ次転写駆動ローラ7、二次転写ローラ16、給紙ローラ2、両面ローラ19、排紙ローラ18に繋がる各モータ(図示せず)を自在に回転、停止できるだけでなく、カム形状の機構(図示せず)により各色感光体9と転写ベルト5を接触、離間を自在に変更できる。
【0030】
本発明の実施形態に係る画像形成装置での処理動作の一例を、図3、4を参照しながら説明する。なお、図3では、記録紙34の先端、後端を区別しやすいようにグラデーションをつけて図示されており、実際の記録紙の模様や転写画像などではない。グラデーションの濃い方が先端側である。
【0031】
まず、画像形成装置が受信した画像データ31をRAM21上に展開する(S401)。ここで、次に、記録紙先端に転写される領域を含む第一の部分画像データと、記録紙後端に転写される領域を含む第二の部分画像データを決定する(S402)。ここでは、画像処理部27を使用し、図3に示した画像データ31を、図3に示した画像データ32、画像データ33のように画像の中央部分から主走査方向水平に分割し、画像データ32を第一の部分画像データ、画像データ33を第二の部分画像データとし、RAM21上に展開する(S403)。
【0032】
第一回目の画像形成を行う。第二の部分画像データである画像データ32を、図3に示すように、記録紙34の後端側に転写する(S404)。
【0033】
記録紙の後端側を先頭に給紙するために、通信制御部26を通じてホストコンピュータにユーザに対して記録紙の先端、後端を逆にして再セットを促す表示を行うように要求する(S405)。ユーザが再セットをすると、図3に示すように、記録紙34を後端から給紙する形になる。
【0034】
再セットが完了すると、ユーザがその旨をホストコンピュータに通知し、ホストコンピュータは画像形成装置に対して再印刷の指示を出し、画像形成装置は通信制御部26を通じてその指示を受け取ると、第二回目の画像形成を行う。RAM21上に展開された画像データ32(ここで、画像データ32は、180度回転させられている)を記録紙の後半部分、つまり記録紙34の先端側に相当する部分に、図3に示すように、転写する(S406)。これで、1枚の記録紙に対する画像形成を終了する。
【0035】
以上のように画像形成を行うことで、第一回目の画像形成時において定着器20で定着する際には、記録紙の定着器20への突入側紙端にはトナーが転写されていないため、定着ローラ21と記録紙は容易に分離できる。また、第二回目の画像形成時において、定着器20で定着する際には、記録紙の定着器20への突入側紙端にはすでに定着されたトナーが転写されているため、定着ローラ21との間の粘性は低い。このため記録紙と定着ローラ21は分離しやすくなっており、定着ローラ21に巻きつく可能性は低い。したがって、定着ローラ21に巻きつくことなく、画像を記録紙全面に転写することが容易になる。
【0036】
以上の処理動作では、元の画像データ31とは別に分割された画像データ32、画像データ33もRAM21上に展開するので、RAM21の容量が足りるのであれば、CPU21のみでも実施可能なため、実施は容易である。
【0037】
本発明の実施形態に係る画像形成装置における処理動作の一例を、図5、6を参照しながら説明する。なお、図5では、記録紙52の先端、後端を区別しやすいようにグラデーションをつけて図示されており、実際の記録紙の模様や転写画像などではない。グラデーションの濃い方が先端側である。
【0038】
また、画像データ51は説明を簡便にするために二値画像とし、書き込み制御信号はHighにより黒画素、Lowにより白画素の書き込みを意味するものとする。
【0039】
まず、画像形成装置が受信した画像データ51をRAM21上に展開する(S601)。次に、記録紙先端に転写される領域を含む第一の部分画像データと、記録紙後端に転写される領域を含む第二の部分画像データを決定する(S602)。ここで、画像データ51は一定のバンド単位で圧縮されていたとし、あるバンドの堺(図中では点線で表現)において画像データ51を画像データ51aと画像データ51bに分割したとする。ここで、画像データ51aを第一の部分画像データ、画像データ51bを第二の部分画像データとする。
【0040】
第一回目の画像形成を行う。第二の部分画像データである画像データ51bを、図5に示すように、記録紙52の後端側へ転写する(S603)。具体的には画像データ51の先端左側を書き込み制御信号の開始点とし、左から右へ書き込み制御信号に変換する。主走査方向の1ラインを転送し終わると下の主走査方向1ラインを転送し、これを画像の後端右まで続ける。このときに、画像データ51aの領域の書き込み制御信号は常にLow(白画素と同等)とする。例えば、図5に示すように、画像データ51の主走査Aは画像データ51aであるために、常に書き込み制御信号をLowとなる。主走査Bは画像データ51bの領域であるため、図5に示すように、黒画素の部分の書き込み制御信号はHigh信号となる。
【0041】
記録紙52の後端側を先頭に給紙するために、通信制御部26を通じてホストコンピュータにユーザに対して記録紙の先端、後端を逆にして再セットを促す表示を行うように要求する(S604)。ユーザが再セットをすると、図5に示すように、記録紙52の後端から給紙する形になる。再セットが完了すると、ユーザがその旨をホストコンピュータに通知し、ホストコンピュータは画像形成装置に対して再印刷の指示を出し、画像形成装置は通信制御部26を通じてその指示を受け取る。
【0042】
第二回目の画像形成を行う。第1の部分画像データである画像データ51aを、図5に示すように、記録紙52の後半部分すなわち先端部分に転写する(S605)。具体的には、画像データ51の後端右側を書き込み制御信号の開始点とし、右から左へ書き込み制御信号に変換する。主走査方向の1ラインを転送し終わると上の主走査方向1ラインを転送し、これを画像の先端左まで続ける。さらに、画像データ51bの領域の書き込み制御信号は常にLow(白画素と同等)とする。例えば、図5の画像データ51の主走査Bは画像データ51bの領域であるために、常に書き込み制御信号をLowとなる。主走査Aは画像データ51aの領域であるため、図示するように、黒画素の部分の書き込み制御信号はHigh信号となる。1枚の記録紙に対する画像形成を終了する。
【0043】
以上のように画像形成を行うことで、第一回目の画像形成時において、定着器20で定着する際には記録紙の定着器20への突入側紙端にはトナーが転写されていないため、定着ローラ21と記録紙は容易に分離できる。第二回目の画像形成時において、定着器20で定着する際には記録紙の定着器20への突入側紙端にはすでに定着されたトナーが転写されているため、定着ローラ21との間の粘性は低い。このため、記録紙と定着ローラは分離しやすくなっており、定着ローラ21に巻きつく可能性は低い。したがって、画像を記録紙全面に転写することが容易になる。
【0044】
また、この処理動作では、画像データを分割する際に、元の画像データ51と別に分割後の画像データ51a、画像データ51bをRAM21上に展開せず、画像51をそのまま使用するため、RAMの容量が少なくても良い。また、バンドの堺で第一の部分画像データ、第二の部分画像データを決定するため、バンド単位で圧縮された画像の場合はさらにRAMの節約が可能となる。
【0045】
本発明の実施形態に係る画像形成装置における処理動作の一例を、図7、8を参照しながら説明する。なお、図7において、記録紙72は記録紙の先端、後端を区別しやすいようにグラデーションをつけて図示されており、実際の記録紙の模様や転写画像などではない。グラデーションの濃い方が先端側である。
【0046】
ここでは、書き込み制御部24は露光器11に対して発光抑止信号を出す。発光抑止信号はHighで発光可、Lowで発光不可を意味する。
【0047】
まず、画像形成装置が受信した画像データ71をRAM21上に展開する(S801)。次に、記録紙先端に転写される領域を含む第一の部分画像データと、記録紙後端に転写される領域を含む第二の部分画像データを決定する(S802)。ここでは画像の中央部分から主操作方向水平に分割し、画像先端領域が含まれる画像データ71aを第一の部分画像データ、画像後端領域が含まれる画像データ71bを第二の部分画像データとしてとする。
【0048】
第一回目の画像形成を行う。第二の部分画像データである画像データ71bを、図7に示すように、記録紙記録紙52の後端側に転写する(S803)。具体的には、画像データ71の先端左側を書き込み制御信号の開始点とし、左から右へ書き込み制御信号に変換する。主走査方向の1ラインを転送し終わると下の主走査方向1ラインを転送し、これを画像の後端右まで続ける。ここで、画像データ71aの領域の発光抑止信号は常にLow(発光不可)とする。例えば、図7の画像データ71の主走査Aは画像71aの領域であるために、常に発光抑止信号をLowとなる。主走査Bは画像データ51bの領域であるため、図示するように、発光抑止信号はHigh信号(発光可)となる。
【0049】
記録紙52の後端側を先頭に給紙するために、通信制御部26を通じてホストコンピュータにユーザに対して記録紙72の先端、後端を逆にして再セットを促す表示を行うように要求する(S804)。ユーザが再セットをすると、図7に示すように、記録紙72の後端から給紙する形になる。再セットが完了すると、ユーザがその旨をホストコンピュータに通知し、ホストコンピュータは画像形成装置に対して再印刷の指示を出し、画像形成装置は通信制御部26を通じてその指示を受け取る。
【0050】
第二回目の画像形成を行う。第1の部分画像データである画像データ71aを、図7に示すように、記録紙71の後半部分すなわち先端部分に転写する(S805)。具体的には、画像データ71の後端右側を書き込み制御信号の開始点とし、右から左へ書き込み制御信号に変換する。主走査方向の1ラインを転送し終わると上の主走査方向1ラインを転送し、これを画像の先端左まで続ける。ここで、画像71データbの領域の発光抑止信号は常にLow(発光不可)とする。例えば、図7の画像データ71の主走査Bは画像データ71bの領域であるために、常に発光抑止信号をLowとなる。主走査Aは画像データ71aの領域であるため、図示するように発光抑止信号はHigh信号となる。1枚の記録紙に対する画像形成を終了する。
【0051】
以上のように画像形成を行うことで、第一回目の画像形成時において定着器20で定着する際には記録紙の定着器20への突入側紙端にはトナーが転写されていないため、定着ローラ21と記録紙は容易に分離できる。第二回目の画像形成時において、定着器20で定着する際には記録紙の定着器20への突入側紙端にはすでに定着されたトナーが転写されているため、定着ローラ21との間の粘性は低い。そのため記録紙と定着ローラは分離しやすくなっており、定着ローラ21に巻きつく可能性は低い。したがって、画像を記録紙全面に転写することが容易になる。
【0052】
書き込み信号を制御することにより印刷の制御を行う場合は、白画素と同等の書き込み信号を出さなければいけないが、書き込み制御部24の性能や機能、あるいは制約、CPU21の性能によっては、書き込み信号の発信中に、元画像を変換した信号と違う信号を書き込み制御部24が発信することが難しいため、書き込み信号の制御により印刷の制御を行なうのは難しい場合がある。一方、書き込み制御24に発光抑止信号を設け、露光器11は発光抑止信号を受けると即露光を中断させる構成は容易であり、あらかじめ第一の部分画像データと第二の部分画像データの境があらかじめ分かっていれば、書き込み制御部24において、この堺を認識することは比較的容易である(例えば転送済画素数をカウントしていれば部分画像の堺は容易に分かる)。この堺で発光抑止信号を出すようなプログラムまたは回路にすることも容易であるため、書き込み制御信号を制御するより容易に実施できる場合がある。
【0053】
以上の処理動作では、第1の部分画像データの印刷後、記録紙の再セットはユーザにより行われているが、これを自動的に行う手段を設けても良い。例えば、第1の部分画像データの印刷後、記録紙を180度回転させる手段を設け、180度回転させられた記録紙を画像形成部に送る手段を設けるようにしても良い。
【0054】
以上のように、画像を2つに分け、作像し、転写することにより、すでに定着されたトナーは粘性が低くなっているため、再度定着器を通っても定着ローラからの分離性は高くなる。よって、以上のように画像形成を行うことにより、電子写真方式の画像形成装置において、記録紙が定着ローラに巻き付くことなく全面印刷ができるようになる。
【0055】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
【0056】
また、本発明における画像形成装置は、前記記憶手段は、前記第1の部分画像データと前記第2の部分画像データも記憶し、前記画像形成手段は、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記記憶手段により記憶された前記第2の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送手段による搬送方向の後端部分に画像形成した後に、第2回目の画像形成として、180度方向を回転させた、前記記憶手段により記憶された前記第1の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送手段による搬送方向の後端部分に画像形成するようにしても良い。
【0057】
また、本発明における画像形成装置は、前記画像データに対する書き込み信号を生成する書込信号生成手段を有し、前記書込信号生成手段は、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して、前記第1の部分画像データに対応する部分を書き込みなしとした第1の書き込み信号と、前記第2の部分画像データに対応する部分を書き込みなしとし、書き込み方向を180度回転した第2の書き込み信号を生成し、前記画像形成手段は、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記第1の書き込み信号に基づき画像形成を行った後に、第2回目の画像形成として、前記第2の書き込み信号に基づき画像形成を行うようにしても良い。
【0058】
また、本発明における画像形成装置は、前記画像データに対する書き込み信号を生成する書込信号生成手段を有し、前記画像形成手段は、前記書込信号生成手段により生成された書き込み信号に基づき光源を点灯させることにより画像形成を行い、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記第1の部分画像データに対応する部分については光源を点灯せず、前記第1の部分画像データに対応する部分については光源を点灯することにより前記画像データを画像形成した後に、第2回目の画像形成として、前記画像データの書き込み方向を180度回転させ、前記第2の部分画像データに対応する部分については光源を点灯せず、前記第1の部分画像データに対応する部分については光源を点灯することにより前記画像データを画像形成するようにしても良い。
【0059】
また、本発明における画像形成装置は、前記1回目の画像形成が行われた後に、ユーザに前記記録紙を、180度回転させ、搬送手段にセットするように促すメッセージを表示する表示手段を有するようにしても良い。
【0060】
また、本発明における画像形成装置は、前記画像形成手段により前記第1回目の画像形成がされた前記記録紙を180度回転させ、前記搬送手段に送る記録紙回転手段を、を有し、前記搬送手段は、前記記録紙回転手段により回転させられた前記記録紙を搬送するようにしても良い。
【0061】
また、本発明における画像形成方法は、前記記憶ステップは、前記第1の部分画像データと前記第2の部分画像データも記憶し、前記画像形成ステップは、前記画像データ分割ステップにより分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記記憶ステップにより記憶された前記第2の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送ステップによる搬送方向の後端部分に画像形成した後に、第2回目の画像形成として、180度方向を回転させた、前記記憶ステップにより記憶された前記第1の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送ステップによる搬送方向の後端部分に画像形成するようにしても良い。
【0062】
また、本発明における画像形成方法は、前記画像データに対する書き込み信号を生成する書込信号生成ステップを有し、前記書込信号生成ステップは、前記画像データ分割ステップにより分割された前記画像データに対して、前記第1の部分画像データに対応する部分を書き込みなしとした第1の書き込み信号と、前記第2の部分画像データに対応する部分を書き込みなしとし、書き込み方向を180度回転した第2の書き込み信号を生成し、前記画像形成ステップは、前記画像データ分割ステップにより分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記第1の書き込み信号に基づき画像形成を行った後に、第2回目の画像形成として、前記第2の書き込み信号に基づき画像形成を行うようにしても良い。
【0063】
また、本発明における画像形成方法は、前記画像データに対する書き込み信号を生成する書込信号生成ステップを有し、前記画像形成ステップは、前記書込信号生成ステップにより生成された書き込み信号に基づき光源を点灯させることにより画像形成を行い、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記第1の部分画像データに対応する部分については光源を点灯せず、前記第1の部分画像データに対応する部分については光源を点灯することにより前記画像データを画像形成した後に、第2回目の画像形成として、前記画像データの書き込み方向を180度回転させ、前記第2の部分画像データに対応する部分については光源を点灯せず、前記第1の部分画像データに対応する部分については光源を点灯することにより前記画像データを画像形成するようにしても良い。
【0064】
また、本発明における画像形成方法は、前記1回目の画像形成が行われた後に、ユーザに前記記録紙を、180度回転させ、搬送手段にセットするように促すメッセージを表示する表示ステップを有するようにしても良い。
【0065】
また、本発明における画像形成方法は、前記画像形成ステップにより前記第1回目の画像形成がされた前記記録紙を180度回転させ、前記搬送手段に送る記録紙回転ステップを、を有し、前記搬送ステップは、前記記録紙回転ステップにより回転させられた前記記録紙を搬送するようにしても良い。
【符号の説明】
【0066】
31 画像データ
32 画像データ
33 画像データ
34 記録紙
51 画像データ
52 記録紙
71 画像データ
72 記録紙
【先行技術文献】
【特許文献】
【0067】
【特許文献1】特開2004−88573号公報
【特許文献2】特開2005−125536号公報
【特許文献3】特開2003−5567号公報
【特許文献4】特開2003−307952号公報
【特許文献5】特開2007−312077号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを記憶する記憶手段と、
記録紙を搬送する搬送手段と、
前記搬送手段により搬送される前記記録紙に前記記憶手段に記憶された前記画像データの画像形成を行う画像形成手段と、
前記記憶手段により記憶されている前記画像データを前記搬送手段により搬送される前記記録紙の先端側部分に画像形成される第1の部分画像データと前記搬送手段により搬送される前記記録紙の後端側部分に画像形成される第2の部分画像データの2つの画像データに分割する画像データ分割手段と、を有し、
前記画像形成手段は、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記第2の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送手段による搬送方向の後端部分に画像形成した後に、第2回目の画像形成として、180度方向を回転させた前記第1の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送手段による搬送方向の後端部分に画像形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、前記第1の部分画像データと前記第2の部分画像データも記憶し、
前記画像形成手段は、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記記憶手段により記憶された前記第2の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送手段による搬送方向の後端部分に画像形成した後に、第2回目の画像形成として、180度方向を回転させた、前記記憶手段により記憶された前記第1の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送手段による搬送方向の後端部分に画像形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記画像データに対する書き込み信号を生成する書込信号生成手段を有し、
前記書込信号生成手段は、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して、前記第1の部分画像データに対応する部分を書き込みなしとした第1の書き込み信号と、前記第2の部分画像データに対応する部分を書き込みなしとし、書き込み方向を180度回転した第2の書き込み信号を生成し、
前記画像形成手段は、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記第1の書き込み信号に基づき画像形成を行った後に、第2回目の画像形成として、前記第2の書き込み信号に基づき画像形成を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記画像データに対する書き込み信号を生成する書込信号生成手段を有し、
前記画像形成手段は、前記書込信号生成手段により生成された書き込み信号に基づき光源を点灯させることにより画像形成を行い、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記第1の部分画像データに対応する部分については光源を点灯せず、前記第1の部分画像データに対応する部分については光源を点灯することにより前記画像データを画像形成した後に、第2回目の画像形成として、前記画像データの書き込み方向を180度回転させ、前記第2の部分画像データに対応する部分については光源を点灯せず、前記第1の部分画像データに対応する部分については光源を点灯することにより前記画像データを画像形成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記1回目の画像形成が行われた後に、ユーザに前記記録紙を、180度回転させ、搬送手段にセットするように促すメッセージを表示する表示手段を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像形成手段により前記第1回目の画像形成がされた前記記録紙を180度回転させ、前記搬送手段に送る記録紙回転手段を、を有し、
前記搬送手段は、前記記録紙回転手段により回転させられた前記記録紙を搬送することを特徴とする前記1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
画像データを記憶する記憶ステップと、
記録紙を搬送する搬送ステップと、
前記搬送ステップにより搬送される前記記録紙に前記記憶ステップに記憶された前記画像データの画像形成を行う画像形成ステップと、
前記記憶ステップにより記憶されている前記画像データを前記搬送ステップにより搬送される前記記録紙の先端側部分に画像形成される第1の部分画像データと前記搬送ステップにより搬送される前記記録紙の後端側部分に画像形成される第2の部分画像データの2つの画像データに分割する画像データ分割ステップと、を有し、
前記画像形成ステップは、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記第2の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送ステップによる搬送方向の後端部分に画像形成した後に、第2回目の画像形成として、180度方向を回転させた前記第1の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送ステップによる搬送方向の後端部分に画像形成することを特徴とする画像形成方法。
【請求項8】
前記記憶ステップは、前記第1の部分画像データと前記第2の部分画像データも記憶し、
前記画像形成ステップは、前記画像データ分割ステップにより分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記記憶ステップにより記憶された前記第2の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送ステップによる搬送方向の後端部分に画像形成した後に、第2回目の画像形成として、180度方向を回転させた、前記記憶ステップにより記憶された前記第1の部分画像データを、前記記録紙の前記搬送ステップによる搬送方向の後端部分に画像形成することを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
【請求項9】
前記画像データに対する書き込み信号を生成する書込信号生成ステップを有し、
前記書込信号生成ステップは、前記画像データ分割ステップにより分割された前記画像データに対して、前記第1の部分画像データに対応する部分を書き込みなしとした第1の書き込み信号と、前記第2の部分画像データに対応する部分を書き込みなしとし、書き込み方向を180度回転した第2の書き込み信号を生成し、
前記画像形成ステップは、前記画像データ分割ステップにより分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記第1の書き込み信号に基づき画像形成を行った後に、第2回目の画像形成として、前記第2の書き込み信号に基づき画像形成を行うことを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
【請求項10】
前記画像データに対する書き込み信号を生成する書込信号生成ステップを有し、
前記画像形成ステップは、前記書込信号生成ステップにより生成された書き込み信号に基づき光源を点灯させることにより画像形成を行い、前記画像データ分割手段により分割された前記画像データに対して画像形成するときは、第1回目の画像形成として、前記第1の部分画像データに対応する部分については光源を点灯せず、前記第1の部分画像データに対応する部分については光源を点灯することにより前記画像データを画像形成した後に、第2回目の画像形成として、前記画像データの書き込み方向を180度回転させ、前記第2の部分画像データに対応する部分については光源を点灯せず、前記第1の部分画像データに対応する部分については光源を点灯することにより前記画像データを画像形成することを特徴とする請求項7に記載の画像形成方法。
【請求項11】
前記1回目の画像形成が行われた後に、ユーザに前記記録紙を、180度回転させ、搬送手段にセットするように促すメッセージを表示する表示ステップを有することを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項12】
前記画像形成ステップにより前記第1回目の画像形成がされた前記記録紙を180度回転させ、前記搬送手段に送る記録紙回転ステップを、を有し、
前記搬送ステップは、前記記録紙回転ステップにより回転させられた前記記録紙を搬送することを特徴とする前記7から10のいずれか1項に記載の画像形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−217559(P2010−217559A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−64812(P2009−64812)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】