説明

画像形成装置

【課題】 無線タグ等のICチップが埋め込まれた印刷媒体の裏面に新たに印刷を行って印刷媒体を再利用する場合において、ICチップに記憶されている情報が開示されることを防止し、ICチップに記憶されている情報の秘匿性を守るようにする。
【解決手段】 ICチップ検出器17は、印刷媒体40にICチップ50が埋め込まれているか否かを検出する。既印刷検出器19は、印刷媒体40の印刷面の裏面が印刷されているか否かを検出する。ICチップ破壊器18は、既印刷検出器19が印刷媒体40の印刷面の裏面が印刷されていることを検出し、かつ、ICチップ検出器17が印刷媒体40にICチップ50が埋め込まれていることを検出した場合には、ICチップ50を破壊する。その後、印刷制御部14は、ICチップ破壊器18によりICチップ50が破壊された印刷媒体40に印刷データを印刷制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷媒体上に現像剤であるトナーを転写、定着させて印刷する電子写真プリンタ等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から電子記憶媒体としての無線タグ等のICチップを埋め込んだ印刷媒体が使用されている。この印刷媒体は、印刷情報やこの印刷情報に付随する情報がICチップに書き込まれたのち配布される。その後、この印刷媒体が配布された人は、必要に応じてICチップから情報を読み出し、この情報を利用していた。このように、ICチップを埋め込んだ印刷媒体は、印刷媒体が配布された人に対し、情報伝達に関しての利便性の向上を図ることができた(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−285203号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、配布された印刷媒体が一旦不要になり、この印刷媒体の印刷面とは別の印刷面(裏面)に新たに印刷を行ってこの印刷媒体を再利用する場合には、再利用された印刷物がICチップに情報を書き込んだ当初想定された運用範囲を越えて流通してしまったとき、ICチップに記憶されている情報が不特定多数の間で開示されてしまう虞があり、情報の秘匿性を守ることができないという問題点があった。例えば、不特定多数の人からみられても問題がない経営資料として情報が印刷媒体に印刷され、かつ、ICチップに更に特定人のみしか知ることが許されていない情報が記憶されている印刷媒体がこの特定人に配布されたのち、裏面を再利用するときには、ICチップに記憶されている特定人のみしか知ることが許されていない情報が不特定多数の間で開示されてしまう虞がある。
【0004】
そこで、本発明は上述した問題点に鑑み、無線タグ等のICチップが埋め込まれた印刷媒体の裏面に新たに印刷を行って印刷媒体を再利用する場合において、ICチップに記憶されている情報が開示されることを防止し、ICチップに記憶されている情報の秘匿性を守ることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、上位装置から印刷データを受信して、該印刷データに基づいて印刷媒体に画像を形成する画像形成装置において、上位装置から印刷データを受信して、該印刷データの画像を印刷媒体に形成する画像形成装置において、前記印刷媒体の印刷面の裏面が印刷されているか否かを検出する既印刷検出手段と、前記印刷媒体にICチップが埋め込まれているか否かを検出するICチップ検出手段と、前記既印刷検出手段により、前記印刷媒体の印刷面の裏面が印刷されていることが検出され、かつ、前記ICチップ検出手段により、前記印刷媒体にICチップが埋め込まれていることが検出された場合に、前記ICチップを破壊するICチップ破壊手段と、前記ICチップ破壊手段により前記ICチップが破壊された前記印刷媒体に前記印刷データを印刷するための制御を行う印刷制御手段とを備える。
【0006】
この構成によれば、既印刷検出手段が印刷媒体の印刷面の裏面が印刷されていることを検出し、かつ、ICチップ検出手段が印刷媒体にICチップが埋め込まれていることを検出した場合に、ICチップ破壊手段により、ICチップを破壊するので、無線タグ等のICチップが埋め込まれた印刷媒体の裏面に新たに印刷を行って印刷媒体を再利用した場合において、ICチップに記憶されている情報が不特定の人に開示されることを防止し、ICチップに記憶されている情報の秘匿性を守ることができる。
【0007】
請求項3記載の発明は、上位装置から印刷データを受信して、該印刷データに基づいて印刷媒体に画像を形成する画像形成装置において、前記印刷媒体の印刷面の裏面に印刷されているか否かを検出する既印刷検出手段と、前記印刷媒体にICチップが埋め込まれているか否かを検出するICチップ検出手段と、前記既印刷検出手段により、前記印刷媒体の印刷面の裏面が印刷されていることが検出され、かつ、前記ICチップ検出手段により、前記印刷媒体にICチップが埋め込まれていることが検出された場合に、前記ICチップに記憶されている情報を消去するICチップ消去手段と、前記ICチップ消去手段により前記情報が消去された前記ICチップが埋め込まれた前記印刷媒体に前記印刷データを印刷するための制御を行う印刷制御手段とを備える。
【0008】
この構成によれば、既印刷検出手段が印刷媒体の印刷面の裏面が印刷されていることを検出し、かつ、ICチップ検出手段が印刷媒体にICチップが埋め込まれていることを検出した場合に、ICチップ消去手段により、ICチップに記憶されている情報が消去されるので、ICチップに記憶されている情報が不特定の人に開示されることを防止し、ICチップに記憶されている情報の秘匿性を守ることができるとともに、再利用することが可能なICチップを無駄に破壊することを防止することができる。
【発明の効果】
【0009】
以上、本発明によれば、無線タグ等のICチップが埋め込まれた印刷媒体の裏面に新たに印刷を行って印刷媒体を再利用する場合において、ICチップに記憶されている情報が開示されることを防止し、ICチップに記憶されている情報の秘匿性を守ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【実施例1】
【0011】
図1は、本発明に係る実施例1の画像形成装置の構成を示すブロック図であり、図2は本発明に係る実施例1の画像形成装置の概略図である。図2に示すよう、この実施例1の画像形成装置10は、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)を印刷媒体40に現像する各現像ユニット21と、印刷媒体40を搬送する用紙搬送ユニット22と、各現像ユニット21により各色が転写されたトナーを加熱・加温して印刷媒体40に定着させる定着ユニット23と、印刷媒体40を給紙する給紙部24と、印刷媒体40を給紙部24から取り出して用紙搬送ユニット22に搬送する搬送ローラ25、26と、定着ユニット23によりトナーが定着された印刷媒体40を排紙部(図示せず)に搬送する搬送ローラ27とを備える。
【0012】
このような概略構成を有するこの実施例1の画像形成装置10は、更に、図1に示すように、主制御部11と、ROM12と、RAM13と、印刷制御部14と、ホストインタフェース制御部15と、操作入力部16と、ICチップ検出部17と、ICチップ破壊器18と、既印刷検出器19とを備え、これらが内部バス20と相互に接続されている。
【0013】
主制御部11は、CPUからなりROMに記憶されている制御プログラムを実行することにより、装置全体を制御する。すなわち、主制御部11は、印刷データを受信した旨の通知をホストインタフェース制御部15から入力されると、搬送ローラ25、26、27を回転させるために図示しないモータに対して駆動信号を出力するともに、既印刷検出器19を起動させる起動信号を出力する。
【0014】
また、主制御部11は、印刷媒体40が印刷されていないものと判定した旨の通知が印刷判定部195から入力されると、印刷制御部14を起動させる起動信号を出力する。また、主制御部11は、既印刷検出器19から印刷媒体40の裏面が印刷されている旨の通知が入力されると、ICチップ50に記憶されているヘッダ情報を読み出す命令が記述されたヘッダ情報読出コマンドをICチップ検出器17に出力する。上記ヘッダ情報は、ICチップを識別する識別情報(例えば、製品番号等)である。
【0015】
また、主制御部11は、ICチップ検出器17からヘッダ情報が入力された旨の通知が入力されたか否かで、印刷媒体40にICチップ50が埋め込まれているか否かを判定する。そして、主制御部11は、ICチップ検出器17からヘッダ情報が入力された旨の通知が入力されなかったと判定した場合、すなわち、印刷を開始した印刷媒体40にICチップ50が埋め込まれていないと判定した場合には、印刷制御部14を起動させる起動信号を出力する。一方、主制御部11は、ICチップ検出器17からヘッダ情報が入力された旨の通知が入力されたと判定した場合、すなわち、印刷を開始した印刷媒体40にICチップ50が埋め込まれていると判定した場合には、ICチップ破壊器18を起動させる起動信号を出力する。
【0016】
ROM12は、上記制御プログラムを記憶する。RAM13は、主制御部11が各種制御を行う際に用いられるデータを一時的に記憶する。
【0017】
印刷制御部14は、ドットの集合として形成されたラスタ画像データを生成するとともに、主制御部11から起動信号が入力されると、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)の現像ユニット21、並びに、定着ユニット23に対し起動させる要求を出力し、印刷を実行させる。
【0018】
ホストインタフェース制御部15は、上位装置としてのホストPC30から印刷データを受信するとともに、この画像形成装置10の状態を示すステータス情報をホストPC30に送信する。
【0019】
操作入力部16は、液晶表示装置及び各種入力キーを有し、オペレータは入力キーを使用して画像形成装置の操作を行うとともに、装置10は状態を示すステータス情報を液晶表示装置に表示する。
【0020】
ICチップ検出器17は、ICチップ50が印刷媒体40に埋め込まれているか否かを検出するものであって、図3に示すように、送受信制御回路171、変調回路172、復調回路173、送信回路174、受信回路175、及び、アンテナ176を備える。
【0021】
送受信制御回路171は、印刷媒体40に埋め込まれているICチップ50に記憶されているヘッダ情報を読み出す命令を記述したヘッダ情報読出コマンドを変調回路172に出力する。また、送受信制御回路171は、ICチップ50から送信されたヘッダ情報が復調回路173から入力されると、このヘッダ情報をRAM13に書き込むとともに、ヘッダ情報が入力された旨の通知を主制御部11に出力する。
【0022】
変調回路172は、送受信制御回路171から入力されたヘッダ情報読出コマンドのデジタル信号を、ICチップ50との間で無線通信を行うときに必要な例えば13.56MHzの周波数を有する搬送波に変調し、この搬送波を送信回路174に出力する。
【0023】
復調回路173は、受信回路175から入力されたヘッダ情報を有する13.56MHzの周波数の搬送波からデジタル信号を復調し、このデジタル信号からなるヘッダ情報を送受信制御回路171に出力する。
【0024】
送信回路174は、変調回路172から入力された上記振幅変調方式に従って変調した搬送波を、印刷媒体40に埋め込まれたICチップ50との間で無線通信が可能な大きさに増幅した電波信号を生成し、アンテナ176を介してこの電波信号をICチップ50に送信する。
【0025】
受信回路175は、アンテナ176を介してICチップ50から受信したヘッダ情報を有する変調された搬送波を増幅し、この増幅した変調信号を復調回路173に出力する。
【0026】
ICチップ破壊器18は、印刷媒体に埋め込まれているICチップ50に記憶されている情報を電気的に破壊するものであって、図4に示すように、コロナ放電する放電ワイヤ180、放電ワイヤ180からのコロナ放電を印刷媒体40の方向以外に遮蔽するシールドケース181、放電ワイヤ180からコロナ放電させる電力を供給する電源装置182、及び、放電ワイヤ180からコロナ放電のための電界を形成するためのベース電極183を備える。ここで、放電ワイヤ180は、コロナ放電を行ったときにICチップ50に発生させる誘導電流がICチップ50の定格電流の2倍以上となるようにコロナ放電する。
【0027】
既印刷検出器19は、印刷媒体40における印刷する面の反対の裏面が印刷されているか否かを検出する、例えばCIS(Contact Image Sensor)方式のイメージセンサであって、図5に示すように、用紙検出センサ191と、画像読取部192と、2値化処理部193と、カウンタ194と、印刷判定部195とを備える。
【0028】
用紙検出センサ191は、搬送ローラ25により搬送されてきた印刷媒体40を常時チェックしており、印刷媒体40を検出すると印刷媒体40が検出した旨の通知を画像読取部192に出力する。
【0029】
画像読取部192は、用紙検出センサ191からの印刷媒体40が検出された旨の通知に従い、印刷媒体の画像を画像データとして読み取り、この画像データを2値化処理部に出力する。ここで、画像読取部192により読み取られた印刷媒体のRGB(r、g、b)からなる画像データの各輝度は、0〜255階調を有している。ここで、RGB(r,g,b)のrは赤色の輝度を示しており、gは緑色の輝度を示しており、bは青色の輝度を示している。また、画像読取部192は、画像の読取りが終了すると、読取りが終了した旨の通知を印刷判定部195に出力する。なお、読取り解像度は72dpiである。
【0030】
2値化処理部193は、画像読取部192から入力された画像データの各色を64階調の輝度を閾値として2値化処理する。また、2値化処理部193は、画像読取部192から入力された画像データの各色を2値化処理したのち、いずれかの色の輝度が64階調以下である場合には、カウンタ194に格納されているカウント値に1を加算させる。
【0031】
カウンタ194は、印刷媒体40が印刷されているか否かを判定するためのカウント値を格納する。ここで、カウント値が「100」未満である場合には、印刷媒体40が印刷されていないことを示し、「100」以上である場合には、印刷媒体40が印刷されていることを示している。
【0032】
印刷判定部195は、印刷媒体40の画像の読取りが終了した旨の通知が画像読取部192から入力されると、カウンタ194に格納されているカウント値を読み出し、このカウント値が予め決められている数「100」以下であるか否かを判定する。印刷判定部195は、カウント値が「100」未満であると判定した場合には、印刷媒体40が印刷されていないものと判定し、その旨の通知を主制御部11に出力し、一方、「100」以上と判定した場合には、印刷媒体40が印刷されているものと判定し、その旨の通知を主制御部11に出力する。
【0033】
図3に示すICチップ50は、印刷媒体40に埋め込まれて使用される大きさであって、このICチップ50には、ICを識別するためのヘッダ情報を含めた、例えば、印刷媒体に印刷された情報が改竄されたか否かをチェックするためのチェック情報が記憶されている。このICチップ50は、図6に示すように、アンテナ51と、チェック情報を記憶する記憶部52と、制御部53とを備える。
【0034】
アンテナ51は、画像形成装置10から送信されてきた電波信号を受信し、この電波信号を制御部53に入力する。また、アンテナ51は、受信した電波信号による電磁誘導で発生する電力を制御部53及び記憶部52に供給する。
【0035】
制御部53は、CPU及び無線変復調回路により構成され、画像形成装置10から送信されてきたヘッダ情報読出コマンドを有する電波信号からデジタル信号からなるヘッダ情報読出コマンドを生成し、このヘッダ情報読出コマンドに記述されている命令に従い、記憶部52に記憶されているヘッダ情報を読み出す。そして、制御部53は、この読出したヘッダ情報のデジタル信号を13.56MHzの周波数の搬送波からなる電波信号を用いて画像形成装置10に送信する。
【0036】
次に、本発明に係る実施例1の画像形成装置の動作を説明する。
【0037】
図7は、本発明に係る実施例1の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。この画像形成装置10のホストインタフェース制御部15は、ホストPC30からユーザが印刷依頼した印刷データを受信すると(ステップS1)、この印刷データをRAM13に書き込むとともに、印刷データを受信した旨の通知を主制御部11に出力する。
【0038】
主制御部11は、印刷データを受信した旨の通知をホストインタフェース制御部15から入力されると、搬送ローラ25、26、27を回転させるために図示しないモータに対して駆動信号を出力するとともに、既印刷検出器19を起動させる起動信号を出力する。
【0039】
これにより、搬送ローラ25、26、27は回転し始め、給紙部24に収納されている印刷媒体40を取り出し、既印刷検出器19に印刷媒体40を搬送する(ステップS2)。
【0040】
既印刷検出器19が主制御部11から起動信号が入力されると、搬送ローラ25により搬送されてきた印刷媒体40を常時チェックしている用紙検出センサ191は、印刷媒体40を検出すると、印刷媒体40を検出した旨の通知を画像読取部192に出力する(ステップS3)。
【0041】
その後、画像読取部192は、用紙検出センサ191からの印刷媒体40が検出された旨の通知に従い、読み取る印刷媒体40の画像があるか否かを判定する(ステップS4)。画像読取部192は、読み取る印刷媒体40の画像があると判定した場合には(ステップS4;YES)、印刷媒体40の画像を輝度が0〜255階調からなるRGB(r、g、b)の画像データとして読み取り(ステップS5)、この画像データを2値化処理部に出力する。
【0042】
2値化処理部193は、画像読取部192から入力された画像データの各色を64階調の輝度を閾値として2値化処理する(ステップS6)。その後、2値化処理部193は、いずれかの色の輝度が64階調以下であるか否かを判定する(ステップS7)。2値化処理部193は、いずれかの色の輝度が64階調以下であると判定した場合には(ステップS7;YES)、カウンタ194に格納されているカウント値に1を加算させ(ステップS8)、ステップS4に処理を移行させる。一方、2値化処理部193は、いずれかの色の輝度が65階調以上でると判定した場合には(ステップS7;NO)、カウンタ194に格納されているカウント値を加算することなく、ステップS4に処理を移行させる。
【0043】
ステップS4において、画像読取部192は、読み取る印刷媒体の画像がもはやないと判定した場合には(ステップS4;NO)、画像の読取りが終了した旨の通知を印刷判定部195に出力する。
【0044】
印刷判定部195は、画像の読取りが終了した旨の通知が画像読取部192から入力されると、カウンタ194に格納されているカウント値を読み出し、このカウント値が予め決められている数、例えば、「100」未満であるか否かを判定する(ステップS9)。印刷判定部195は、カウント値が「100」未満であると判定した場合には(ステップS9;YES)、印刷媒体40の裏面が印刷されていないものと判定し、その旨の通知を主制御部11に出力する。
【0045】
主制御部11は、印刷媒体40が印刷されていないものと判定した旨の通知が印刷判定部195から入力されると、印刷制御部14を起動させる起動信号を出力する(ステップS10)。
【0046】
印刷制御部14は、主制御部11から起動信号が入力されると、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、及びシアン(C)の現像ユニット21、並びに、定着ユニット23を制御し、印刷を実行させる(ステップS11)。
【0047】
印刷制御部14の制御により、ブラック(K)の現像ユニッ21は、搬送されてきた印刷媒体40にブラックのトナーによる現像処理を行う。次に、イエロー(Y)の現像ユニット21は、ブラックのトナーにより現像された印刷媒体50にイエローのトナーによる現像処理を行う。次に、マゼンタ(M)の現像ユニット21は、ブラック及びイエローのトナーにより現像された印刷媒体50にマゼンタのトナーによる現像処理を行う。最後に、シアン(C)の現像ユニット21は、ブラック、イエロー、及びマゼンタのトナーにより現像された印刷媒体40にシアンのトナーによる現像処理を行う。
【0048】
その後、全ての色の現像処理が行われた印刷媒体40が、定着ユニット23に搬送されると、定着ユニット23は、印刷媒体40に現像された画像を加圧及び加温して定着し、この画像が定着された印刷媒体40を搬送ローラ27を介して排紙部(図示せず)に出力し、印刷を終了する。
【0049】
ステップS9において、印刷判定部195は、カウント値が「100」以上であると判定した場合には(ステップS9;NO)、印刷媒体40の裏面が印刷されているものと判定し、その旨の通知を主制御部11に出力する。
【0050】
主制御部11は、既印刷検出器19から印刷媒体40の裏面が印刷されている旨の通知が入力されると、ICチップ50に記憶されているヘッダ情報を読み出す命令が記述されたヘッダ情報読出コマンドをICチップ検出器17に出力する(ステップS12)。
【0051】
ICチップ検出器17の送受信制御回路171は、上記ヘッダ情報読出コマンドが主制御部11から入力されると、このヘッダ情報読出コマンドを変調回路172に出力する。
【0052】
変調回路172は、送受信制御回路171からデジタル信号からなるヘッダ情報読出コマンドが入力されると、ICチップ50との間で無線通信を行うときに必要な周波数からなるヘッダ情報読出コマンドの情報を有する搬送波を生成し(変調し)、この搬送波を送信回路174に出力する。
【0053】
送信回路174は、デジタル信号からなるヘッダ情報読出コマンドを変調した搬送波が変調回路172から入力されると、この搬送波をICチップ50との間で無線通信が可能な大きさに増幅した電波信号を生成し、アンテナ176を介して生成した電波信号をICチップ50に送信する(ステップS13)。
【0054】
ICチップ50のアンテナ51は、上記電波信号をICチップ検出器17から受信すると、この電波信号を制御部53に出力するとともに、この電波信号の電磁誘導により発生した電力を制御部53及び記憶部52に出力する。
【0055】
制御部53は、アンテナ51から上記電波信号が入力されると、この電波信号からデジタル信号でなる読出コマンドを生成し、この読出しコマンドに記述されている命令に従い、記憶部52に記憶されているヘッダ情報を読み出す。その後、制御部53は、このヘッダ情報のデジタル信号を13.56MHzの周波数の搬送波からなる電波信号を生成し、アンテナ51を介して画像形成装置10に無線で送信する。
【0056】
ICチップ検出器17の受信回路175は、上記ヘッダ情報を有する変調された電波信号をアンテナ176を介してICチップ50から受信し(ステップS14)、次に、この電波信号を増幅した信号を復調回路173に出力する。
【0057】
復調回路173は、上記電波信号が増幅された信号が受信回路175から入力されると、この信号から復調したデジタル信号からなるヘッダ情報を生成し、このヘッダ情報を送受信制御回路171に出力する。
【0058】
その後、送受信制御回路171は、入力されたヘッダ情報をRAM13に書き込むとともに、ヘッダ情報が入力された旨の通知を主制御部11に出力する。
【0059】
主制御部11は、ICチップ検出器17からヘッダ情報が入力された旨の通知が入力されたか否かで、印刷媒体40にICチップ50が埋め込まれているか否かを判定する(ステップS15)。主制御部11は、ICチップ検出器17からヘッダ情報が入力された旨の通知が入力されなかったと判定した場合、すなわち、印刷を開始した印刷媒体40にICチップ50が埋め込まれていないと判定した場合には(ステップS15;NO)、ステップS10に処理を移行させる。
【0060】
一方、主制御部11は、ICチップ検出器17からヘッダ情報が入力された旨の通知が入力されたと判定した場合、すなわち、印刷を開始した印刷媒体40にICチップ50が埋め込まれていると判定した場合には(ステップS15;YES)、ICチップ破壊器18を起動させる起動信号を出力する。
【0061】
ICチップ破壊器18の電源装置182は、上記起動信号が主制御部11から入力されると、電源を立ち上げ、コロナ放電させる大きさの電力を放電ワイヤ180に供給する。
【0062】
放電ワイヤ180は、電源装置182から電力を供給されると、コロナ放電を発生させ、このコロナ放電をシールドケース181の開口部からベース電極183に向けて放出する。
【0063】
その後、印刷媒体40に埋め込まれたICチップ50が、シールドケース181の開口部に到達すると、ICチップ50は、放電ワイヤ180から出力されたコロナ放電によりアルミ配線が断線し、破壊される(ステップS16)。
【0064】
その後、主制御部11は、ステップS10に制御を移行させ、上述したと同様な処理を実行させる。
【0065】
実施例1によれば、既印刷検出器19が印刷媒体40の印刷面の裏面が印刷されていることを検出し、かつ、ICチップ検出器17が印刷媒体40にICチップ50が埋め込まれていることを検出した場合には、ICチップ破壊器18によりICチップ40が破壊されるので、無線タグ等のICチップが埋め込まれた印刷媒体40に新たに印刷を行って印刷媒体40を再利用した場合において、ICチップ50に記憶されている情報が不特定の人に開示されることを防止し、ICチップ50に記憶されている情報の秘匿性を守ることができる。
【実施例2】
【0066】
図8は本発明に係る実施例2の画像形成装置10の構成を示すブロック図である。この実施例2の画像形成装置10は、図8に示すように、主制御部61と、ROM62と、RAM13と、印刷制御部14と、ホストインタフェース制御部15と、操作入力部16と、ICチップ検出器67と、ICチップ破壊器18と、既印刷検出器19とを備える。ここで、RAM13、印刷制御部14、ホストインタフェース制御部15、操作入力部16、ICチップ破壊器18、及び、既印刷検出器19は、実施例1の画像形成装置10のものと同一である。
【0067】
主制御部61は、実施例1のものと同様な機能を有するとともに、更に、ICチップ検出器17からヘッダ情報が入力された旨の通知が入力されたと判定した場合には、RAM13に記憶されているヘッダ情報に記述されている製品番号を読み出し、ROM62に記憶されている製品番号と比較する。
【0068】
そして、主制御部61は、RAM13から読み出した製品番号に対応するICチップ初期化データを、ROM62に有する後述する初期化データリストより取得し、この初期化データをICチップ検出器67に出力する。
【0069】
また、主制御部61は、ICチップ50の初期化のために初期化データを送信したのち、ICチップ50が初期化処理を終了した際に送信してくる、ICチップ50内の後述する初期化レジスタの内容を、ICチップ検出器67を用いて受信する。そして、この受信した初期化レジスタの値が、ROM62に記憶されている初期化データと一致している場合には、初期化が成功したと判定して、印刷制御部14を起動させて印刷処理を行う。一方、主制御部61は、ICチップから読み出した初期化レジスタの内容が、ROM62に記憶されている初期化データと一致しない場合には、初期化が不成功と判定してICチップ破壊器18を起動させる起動信号を出力する。
【0070】
ROM62は、実施例1のものに、ICチップ50に記憶されている各種情報を初期化する初期化データのリストである初期化データリストを記憶する。図9に示すように、初期化データリストは、ICチップ50を識別するための製品番号とこの製品番号のICチップ50を初期化する初期化データとを対にしたデータである。ここで、製品番号ごとに初期化データがあるのは、ICチップ50を生産する会社、及び種類ごとに初期化するデータが異なるからである。
【0071】
次に、本発明に係る実施例2の画像形成装置の動作を説明する。
【0072】
図10及び図11は、本発明に係る実施例2の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。この画像形成装置10では、印刷データを上位装置であるホストPC30から印刷データを受信する処理(ステップS21)から、ICチップ50が印刷媒体40に埋め込まれているか否かを判定する処理(ステップS35)までは、実施例1の画像形成装置10の処理と同一である。
【0073】
ステップS35において、画像形成装置10の主制御部61は、ICチップ検出器17からヘッダ情報が入力された旨の通知が入力されなかったと判定した場合、すなわち、印刷を開始した印刷媒体40にICチップ50が埋め込まれていないと判定した場合には(ステップS35;NO)、ステップS30に処理を移行させる。
【0074】
一方、主制御部61は、ICチップ検出器17からヘッダ情報が入力された旨の通知が入力されたと判定した場合、すなわち、印刷を開始した印刷媒体40にICチップ50が埋め込まれていると判定した場合には(ステップS35;YES)、RAM13に記憶されているヘッダ情報に記述されている製品番号を読み出す。
【0075】
次に、主制御部61は、読み出した製品番号に対応する初期化データをROM62に有する初期化データリストから読み出し、この初期化データをICチップ検出器17に出力する(ステップS36)。
【0076】
ICチップ検出器17の送受信制御回路171は、上記初期化データが主制御部11から入力されると、この初期化データを変調回路172に出力する。
【0077】
変調回路172は、送受信制御回路171からデジタル信号からなる初期化データが入力されると、ICチップ50との間で無線通信を行うときに必要な周波数からなる初期化データの情報を有する搬送波を生成し、この搬送波を送信回路174に出力する。
【0078】
送信回路174は、デジタル信号からなる初期化データを変調した搬送波が変調回路172から入力されると、この搬送波をICチップ50との間で無線通信が可能な大きさに増幅した電波信号を生成し、アンテナ176を介して生成した電波信号をICチップ50に送信する(ステップS37)。
【0079】
ICチップ50のアンテナ51は、上記電波信号をICチップ検出器17から受信すると、この電波信号を制御部53に出力するとともに、この電波信号の電磁誘導により発生した電力を制御部53及び記憶部52に出力する。
【0080】
制御部53は、アンテナ51から上記電波信号が入力されると、この電波信号からデジタルデータを取得し、データが初期化データと判定すると、記憶部52に記憶されている各種情報を消去する。すべての情報の消去が完了すると、制御部53は、内部の図示しない初期化レジスタに、前記初期化データと同一の値を設定する。なお、初期化レジスタは、ICチップ50が初期化されると、上記のように初期化データ(コマンド)と同じ値が書き込まれるとともに、ICチップ50の記憶部52に何らかの情報が書き込まれると、初期化データとは別の値に書き替えられるレジスタである。制御部53は、記憶部52の情報の消去が完了し、初期化レジスタに値を設定すると、次にこの初期化レジスタからデータを読み出し、これを無線変調回路及びアンテナ51を使用して、13.56MHの搬送波からなる電波信号を用いて画像形成装置10に送信する。
【0081】
ICチップ検出器17の受信回路175は、変調された電波信号をアンテナ176を介してICチップ50から受信し(ステップS38)、次に、この電波信号を増幅した信号を復調回路173に出力する。
【0082】
復調回路173は、上記電波信号が増幅された信号が受信回路175から入力されると、この信号からデジタルデータを復調し、このデジタルデータを送受信制御回路171に出力する。
【0083】
その後、送受信制御回路171は、入力されたデジタルデータをRAM13に書き込むとともに、データが入力された旨の通知を主制御部61に出力する。
【0084】
主制御部61は、ICチップ検出器17からデジタルデータが入力された旨の通知が入力されると、RAM13からこのデータを読み出し、ROM62に記憶されている先に送信した初期化データと同一であるか否かでICチップ50に記憶されている情報が初期化されたか否かを判定する(ステップS39)。
【0085】
主制御部61は、RAM13から読み出したデータが、ROM62に記憶されている先に送信した初期化データと同一であると判定した場合、すなわち、ICチップ50に記憶されている情報が初期化されたものと判定した場合には(ステップS39;YES)、ステップS30に処理を移行させ、上述したと同様な処理を実行させる。
【0086】
一方、主制御部61は、RAM13から読み出したデータと、ROM62に記憶されている先に送信した初期化データと同一でないと判定した場合、すなわち、ICチップ50に記憶されているチェック情報が初期化されていないものと判定した場合には(ステップS39;NO)、ICチップ破壊器18を起動させる起動信号を出力する。
【0087】
チップ破壊器18の電源装置182は、上記起動信号が主制御部11から入力されると、電源を立ち上げ、コロナ放電させる大きさの電力を放電ワイヤ180に供給する。
【0088】
放電ワイヤ180は、電源装置182から電力を供給されると、コロナ放電を発生させ、このコロナ放電をシールドケース181の開口部からベース電極183に向けて放出する。
【0089】
その後、印刷媒体40に埋め込まれたICチップ50が、シールドケース181の開口部に到達すると、ICチップ50は、放電ワイヤ180から出力されたコロナ放電によりアルミ配線が断線し、破壊される(ステップS40)。
【0090】
その後、主制御部61は、ステップS30に制御を移行させ、上述したと同様な処理を実行させる。
【0091】
実施例2によれば、既印刷検出器19が印刷媒体40の印刷面の裏面が印刷されていることを検出し、かつ、ICチップ検出器17が印刷媒体40にICチップ50が埋め込まれていることを検出した場合には、ICチップ検出器17により、ROM62に記憶されている初期化データを用いてICチップ50に記憶されているチェック情報が消去されるので、ICチップ50に記憶されている情報が不特定の人に開示されることを防止し、ICチップ50に記憶されている情報の秘匿性を守ることができるとともに、再利用することが可能なICチップ50を無駄に破壊することを防止することができる。
【0092】
また、実施例2によれば、ICチップ50に記憶されている情報が消去されないと判定した場合には、ICチップ破壊器18が、印刷媒体40に埋め込まれているICチップ50を破壊するので、ICチップ50に記憶されている情報の秘匿性を確実に守ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明に係る実施例1の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る実施例1の画像形成装置の概略図である。
【図3】図1中のICチップ検出器の構成を示すブロック図である。
【図4】図1中のICチップ破壊器の構成を示すブロック図である。
【図5】図1中の既印刷検出器の構成を示すブロック図である。
【図6】図3中のICチップの構成を示すブロック図である。
【図7】本発明に係る実施例1の画像形成装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明に係る実施例2の画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図9】初期化データ名リストの一例を示す図である。
【図10】本発明に係る実施例2の画像形成装置の動作を示すフローチャート(その1)である。
【図11】本発明に係る実施例2の画像形成装置の動作を示すフローチャート(その2)である。
【符号の説明】
【0094】
10 画像形成装置
11、61 主制御部
12、62 ROM
13 RAM
14 印刷制御部
15 ホストインタフェース部
16 操作入力部
17 ICチップ検出器
171 送受信制御回路
172 変調回路
173 復調回路
174 送信回路
175 受信回路
176 アンテナ
18 ICチップ破壊器
180 放電ワイヤ
181 シールドケース
182 電源装置
183 ベース電極
19 既印刷検出器
191 用紙検出センサ
192 画像読取部
193 2値化処理部
194 カウンタ
195 印刷判定部
21 現像ユニット
22 用紙搬送ユニット
23 定着ユニット
24 給紙部
25、26、27 搬送ローラ
30 ホストPC
40 印刷媒体
50 ICチップ
51 アンテナ
52 記憶部
53 制御部
54 変復調回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上位装置から印刷データを受信して、該印刷データに基づいて印刷媒体に画像を形成する画像形成装置において、
前記印刷媒体の印刷面の裏面が印刷されているか否かを検出する既印刷検出手段と、
前記印刷媒体にICチップが埋め込まれているか否かを検出するICチップ検出手段と、
前記既印刷検出手段により、前記印刷媒体の印刷面の裏面が印刷されていることが検出され、かつ、前記ICチップ検出手段により、前記印刷媒体にICチップが埋め込まれていることが検出された場合に、前記ICチップを破壊するICチップ破壊手段と、
前記ICチップ破壊手段により前記ICチップが破壊された前記印刷媒体に前記印刷データを印刷するための制御を行う印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記ICチップ破壊手段は、前記ICチップを電気的に破壊することを特徴とする請求1記載の画像形成装置。
【請求項3】
上位装置から印刷データを受信して、該印刷データに基づいて印刷媒体に画像を形成する画像形成装置において、
前記印刷媒体の印刷面の裏面に印刷されているか否かを検出する既印刷検出手段と、
前記印刷媒体にICチップが埋め込まれているか否かを検出するICチップ検出手段と、
前記既印刷検出手段により、前記印刷媒体の印刷面の裏面が印刷されていることが検出され、かつ、前記ICチップ検出手段により前記印刷媒体にICチップが埋め込まれていることが検出された場合に、前記ICチップに記憶されている情報を消去するICチップ消去手段と、
前記ICチップ消去手段により前記情報が消去された前記ICチップが埋め込まれた前記印刷媒体に前記印刷データを印刷するための制御を行う印刷制御手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記情報を消去するための消去データを記憶する消去データ記憶部
を更に備え、
前記ICチップ消去手段は、
前記ICチップ検出手段により、前記印刷媒体にICチップが埋め込まれていることが検出され、かつ、前記既印刷検出手段により、前記印刷媒体の印刷面の裏面が印刷されていることが検出された場合に、前記ICチップに記憶されている情報を消去データ記憶部に記憶されている前記消去データに書き換えて消去することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ICチップ消去手段により消去された前記情報が消去されているか否かを判定する判定する情報消去判定手段と、
前記情報消去判定手段により前記情報が前記ICチップから消去されていないと判定された場合には、前記ICチップを破壊するICチップ破壊手段と
を更に備え、
前記印刷制御手段は、
前記ICチップ破壊手段により破壊された前記ICチップが埋め込まれた前記印刷媒体に、前記印刷データを印刷するための制御を行うことを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記ICチップ破壊手段は、前記ICチップを電気的に破壊することを特徴とする請求5記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−221528(P2008−221528A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−60456(P2007−60456)
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】