説明

画像形成装置

【課題】領収書に付加される領収書情報を変更可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】課金装置200が接続され、その課金装置200が出力する領収書に付加される情報のうち、金員情報以外の情報である領収書情報を記憶する領収書情報記憶手段402を備えた複合機100において、ユーザが入力した新たな領収書情報を受け付ける領収書情報受付手段401と、領収書情報記憶手段402に記憶された領収書情報を、受け付けた領収書情報に変更する領収書情報変更手段403とを備えることを特徴とする複合機100を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、詳しくは、領収書に付加される領収書情報を変更可能な画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
貨幣などの金員を課金装置に投入することにより、画像形成処理等を実行するコインベンダ式の画像形成装置(課金装置付きの画像形成装置)が市場に登場している。上記画像形成装置は、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、複合機等が該当し、コンビニエンスストアや公共施設等に設置され、不特定多数の人に多く利用されている。
【0003】
この課金装置付き画像形成装置は金員を授受するため、通常、授受した金員の詳細を示す領収書(レシートを含む)を発行するよう構成されている。発行される領収書には、投入した金員や支払われた金員に関連する情報である金員情報(領収書の明細に該当する部分)と、課金装置付き画像形成装置の設置店、業者のロゴに関する画像、店舗名、業者名、住所、電話番号等の領収書情報とが印字されており、その領収書により、どれくらいの金員を支払ったか、何処で何部の印刷を行ったかが一目で認識できる。
【0004】
上記領収書情報は、課金装置付き画像形成装置が一度設置されるとほとんど更新されることがないとともに、その設置店等によって全て異なった情報であるため、従来より、課金装置付き画像形成装置の製造時または設置時に、製造業者またはユーザがメモリーに記憶する方法が採用されていた。
【0005】
しかしながら、製造時に領収書情報を記憶する場合、予め記憶させる領収書情報を収集する必要があるが、上述したように一台毎にその情報が異なるため、収集に手間が掛かるという問題があった。また、設置時に領収書情報を記憶する場合、領収書情報を通信可能なパーソナルコンピュータ(例えば、携帯可能なノート型パソコン等)を用意して、一台毎にその領収書情報をメモリーに記憶させる必要があり、パーソナルコンピュータの持ち運び等に手間が掛かるという問題があった。他の方法として、例えば、課金装置付き画像形成装置に、パーソナルコンピュータまたはそれに準じた入力装置、キーボードなどの入力手段を新たに用意する方法も挙げられるが、コストアップになるという問題があった。そのため、容易に領収書情報を変更することが出来なかった。
【0006】
上記問題を解決するために、特開2002−24918号公報(特許文献1)には、記憶媒体の装填手段(記録メディア)と、該装填手段に装填された記憶媒体から情報を読み取る情報読取手段(記録メディア挿入口)とを有し、上記読み取られた情報に基づき該情報の処理を実行する情報加工自動販売機において、上記装填手段は、画像情報の記憶媒体の他に、装置の設定変更を行う制御情報の記憶媒体の装填が可能であり、上記情報読取手段は上記装置の設定変更を行う制御情報の記憶媒体の情報を読み取り、上記装置の設定変更を行うことを特徴とする情報加工自動販売機(自販機プリンタ)が開示されている。上記構成により、領収書に印刷する情報を変更したい場合には、一般的なパソコンソフト等で変更ファイルの編集作業を行って記録メディアに保存し、画像印刷自動販売装置の記録メディア挿入口に入れて上書き操作をするだけでできるようになるとしている。
【特許文献1】特開2002−24918号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、パーソナルコンピュータが設置されている場所にて、記録メディアに新たな領収書情報を記憶させる必要があり、例えば、自販機プリンタが設置されているその場所にて、領収書情報を変更することが出来ないという問題がある。そのため、例えば、記録メディアに記憶された領収書情報が誤った情報が含まれていた場合や新たな領収書情報を印字させた領収書の出来具合が悪い場合、再度、その記録メディアに記憶された情報をパーソナルコンピュータにて編集しなければならないという手間が生じていた。
【0008】
また、領収書情報には、業者のロゴ等の画像データが含まれることが多いにもかかわらず、課金装置付き画像形成装置の原稿画像を読み取る機能を適切に活用して、その領収書情報を変更等することが出来ないという問題がある。さらに、近年の画像形成装置の発達は著しく、タッチパネルの機能向上、メモリーの増設等によって、パーソナルコンピュータに準じた処理が行えるようになっており、領収書情報の更新に際して別個に用意していたパーソナルコンピュータによる変更方法が見直されている。
【0009】
さらに、製造業者側の都合により、通常、画像形成装置と課金装置とは別個に製造されているため、新たな領収書情報は、課金装置のメモリーに直接記憶させていた現状があり、画像形成装置と課金装置とを協働させた技術が生まれ難かったという実態もある。
【0010】
そこで、本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、領収書に付加される領収書情報を変更可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、課金装置が接続され、その課金装置が出力する領収書に付加される情報のうち、金員情報以外の情報である領収書情報を記憶する領収書情報記憶手段を備えた画像形成装置において、ユーザが入力した新たな領収書情報を受け付ける領収書情報受付手段と、領収書情報記憶手段に記憶された領収書情報を、受け付けた領収書情報に変更する領収書情報変更手段とを備える。
【0012】
金員情報は、例えば、ユーザの投入した金員の合計金額、預かり金額、お釣り金額などの領収書の明細に該当する情報が挙げられ、ユーザが画像形成装置に実行させた処理に応じて随時変更される情報である。さらに、プリント単価、印刷枚数等を組み合せた情報を追加させても構わない。
【0013】
領収書情報は、例えば、画像形成装置の設置店、業者のロゴに関する画像、店舗名、業者名、住所、電話番号等に関連する情報が挙げられ、通常、変更・更新されることがない情報である。さらに、キャンペーン情報、お得情報、広告、メッセージ等を追加させても構わない。
【0014】
領収書を出力する方法は、例えば、シートに印字を施して出力する方法、レシートとして感熱紙に出力する方法、eメール等によって所定の送信先に出力する方法等が挙げられる。
【0015】
領収書情報記憶手段は、課金装置に備えられていても、課金装置が接続された画像形成装置に備えられていても構わないし、両者に備え、一方をバックアップ用に備えていても構わない。
【0016】
ユーザは、例えば、画像形成装置を管理している管理者、画像形成装置が設置されている店の店長等が該当する。
【0017】
上記領収書情報受付手段は、ユーザが画像形成装置に備えられた操作部を利用して入力した新たな領収書情報を受け付けるよう構成することができる。
【0018】
ユーザが操作部を利用して入力した新たな領収書情報を受け付ける方法は、例えば、操作部に備えられた所定の操作キーの押下によって領収書情報を受け付ける方法、操作部に備えられたタッチパネルに領収書情報に関連する項目や画面を表示させて、その項目等の押下によって領収書情報を受け付ける方法、さらに、タッチパネル近傍に手書き情報を入力可能なタッチペンを用意し、そのタッチペンにて入力された手書き情報を領収書情報として受け付ける方法等が挙げられる。さらに、特定のユーザを認証可能とする認証手段を備え、領収書情報受付手段がそのユーザにのみ受付を許可するよう構成しても構わない。
【0019】
上記領収書情報受付手段は、ユーザが画像形成装置と通信可能な端末を利用して入力した新たな領収書情報を受け付けるよう構成することができる。
【0020】
画像形成装置と通信可能な端末は、例えば、パーソナルコンピュータ、それに準じる入力装置等が挙げられ、通信方法は、有線通信でも無線通信でも構わない。さらに、上記と同様、認証手段を備え、領収書情報受付手段が特定の端末にのみ受付を許可するよう構成しても構わない。
【0021】
上記領収書情報受付手段は、ユーザが画像形成装置の画像読取手段を利用して入力した新たな領収書情報を受け付けるよう構成することができる。
【0022】
画像読取手段を利用して入力した新たな領収書情報は、例えば、業者のロゴ等に対応する図形画像データのみならず、原稿の文字、記号に対応する画像データが挙げられ、さらに、その画像データを例えば付属の操作キーやタッチペン等で修正可能とする修正手段を設けても構わない。
【0023】
また、上記領収書情報受付手段は、上述した領収書情報の受付方法を、ユーザが選択できるよう構成しても構わない。
【発明の効果】
【0024】
本発明の用紙搬送装置によれば、ユーザが入力した新たな領収書情報を受け付け、記憶された領収書情報を、受け付けた領収書情報に変更するよう構成している。
【0025】
これにより、領収書情報を領収書が出力される画像形成装置の設置場所にて変更することが可能となる。そのため、領収書情報に誤った情報が含まれた場合や出来具合の悪い領収書が出力された場合でも、その情報を直ちに変更・修正することが可能となる。その結果、領収書情報を変更する際に、画像形成装置毎に応じて、新たな領収書情報を送信可能なパーソナルコンピュータや新たな領収書情報が記憶された記録メディアを用意する必要もなく、手間が掛かることもない。
【0026】
また、ユーザが画像形成装置に備えられた操作部を利用して入力した新たな領収書情報を受け付けるよう構成することができる。
【0027】
これにより、ユーザは、画像形成装置に付属の操作部によって、新たな領収書情報を入力し、領収書情報を変更することが可能となる。そのため、領収書情報を入力するためのパーソナルコンピュータが不要となるとともに、既存設備を適切に活用でき、その場で容易に領収書情報の変更を行なうことが可能となる。
【0028】
また、ユーザが画像形成装置と通信可能な端末を利用して入力した新たな領収書情報を受け付けるよう構成することができる。
【0029】
これにより、ユーザは、画像形成装置に入力しなくても、その画像形成装置と通信可能な端末から領収書情報を画像形成装置に取得させれば、容易に領収書情報の変更を行なうことが可能となる。そのため、例えば、端末に予め加工・修正した画像データを領収書情報として記憶させておき、それを利用することも可能となり、また、既に端末に記憶されている住所録等を利用して、その住所録等に基づいて領収書情報を変更することも可能となる。
【0030】
また、ユーザが画像形成装置の画像読取手段を利用して読み取らせた新たな領収書情報を受け付けるよう構成することができる。
【0031】
これにより、ユーザは、例えば、領収書情報として含めることが困難であったロゴ等の図形も容易に領収書情報に取り入れることができるとともに、画像形成装置本来の機能も十分に活かすことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下に、添付図面を参照して、本発明の画像形成装置の実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。また、フローチャートにおける数字の前に付されたアルファベット「S」はステップを意味する。
【0033】
<画像形成装置>
以下に、本発明に係る画像形成装置について説明する。
【0034】
図1は、課金装置が接続された画像形成装置の概略模式図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
【0035】
なお、本発明の画像形成装置は、例えばプリンタやスキャナ単体、あるいはプリンタ、コピー、スキャナ、ファックス等を備えた複合機等が該当し、コピーサービス、スキャナサービス、ファクシミリサービス、プリンタサービス等を備えた画像形成装置として機能する。以下に、例えばコピーサービスを利用する場合の複合機100の動作を簡単に説明する。
【0036】
ユーザが、例えば原稿Pのコピーサービスを実現する場合、原稿Pを複合機100に備えられている原稿台101に載置し、課金装置200に設けられたコイン投入口201に所定数の金員を投入する。すると、課金装置200がケーブル109aを介して、原稿台101近傍に設けられた操作部102から入力可能、すなわちコピーサービス提供可能な状態とする。操作部102には、複合機100が提供する機能に関連する複数の機能項目が画面に表示されるため、ユーザはその画面を見ながら、自己の意図に沿ったコピーサービスに関する設定の入力を行なう。
【0037】
設定の入力が終了後、ユーザは操作部102に設けられたスタートキーを押下して、複合機100に印刷処理を開始させる。印刷処理が開始されると、画像読取部103において、光源104から照射された光が、原稿台101に置かれた原稿Pに反射される。反射された光は、ミラー105、106、107によって撮像素子108に導かれる。導かれた光は撮像素子106により光電変換されて、原稿Pの画像が、基本的な補正処理、画質処理、圧縮処理等を施され、画像データとなる。ここで、画像データは、複合機100に接続されたケーブル109bを介して他機から当該複合機100に受信される場合もある。
【0038】
さて、画像データが生成されると、当該画像データは画像形成部110に送られ、伸張処理を施され、トナー像として転写されることとなる。画像形成部110には感光体ドラム111が備えられており、当該感光体ドラム111は、一定速度で所定の方向に回転し、その周囲には、回転方向の上流側から順に、帯電器112、露光ユニット113、現像器114、転写器115、クリーニングユニット116などが配置されている。
【0039】
帯電器112は、感光体ドラム111の表面を一様に帯電させる。露光ユニット113は、帯電された感光体ドラム111の表面に、画像データに基づいてレーザーを照射し、静電潜像を形成する。現像器114は、搬送された静電潜像に、トナーを付着させてトナー像を形成する。形成されたトナー像は、転写器115により、記録媒体(例えば、シート)に転写される。クリーニングユニット116は、感光体ドラム111の表面に残された余分なトナーを取り除く。これらの一連のプロセスは、感光体ドラム111が回転することにより実行される。
【0040】
上述したシートは、複合機100に備えられた複数の給紙カセット117から搬送される。搬送される時に、シートはピックアップローラ118により、何れか1つの給紙カセット117から搬送路へ引き出される。上記各給紙カセット117には、それぞれ異なる紙種のシートが収容されており、ユーザが入力した設定に基づいてシートが給紙される。
【0041】
搬送路に引き出されたシートは、搬送ローラ119やレジストローラ120により感光体ドラム111と転写器115の間に送り込まれる。送り込まれると、上記シートは上記転写器115により上記トナー像が転写され、定着装置121に搬送される。尚、搬送ローラ119に搬送されるシートは、複合機100に備えられた手差しトレイ122から搬送される場合もある。
【0042】
トナー像が転写されたシートが、定着装置121に備えられた加熱ローラ123と加圧ローラ124の間を通過すると、そのトナー像に熱と圧力が印加されて、可視像がシートに定着される。加熱ローラ123の熱量は紙種に応じて最適に設定され、上述した定着が適切に行われる。可視像が定着されたシートは、定着装置121を経て排出トレイ125に排出される。
【0043】
コピーサービスの提供が終了し、ユーザは課金装置200のつり銭払い戻しボタン202を押下すると、残金に対応する金員がコイン返却口203へ払い戻されるとともに、課金装置200に備えられた領収書プリンタ204が駆動して、所定の領収書が発行される。
【0044】
上記手順により、複合機100はコピーサービスをユーザに提供する。また、複合機100が他のサービスを提供する場合も、画像読取部103と画像形成部110とが駆動して提供する。
【0045】
なお、原稿Pに光源104を照射してからその原稿Pの画像を画像データとして読み取る手段を画像読取手段、読み取られた画像データに基づいて、シートに画像形成処理を施す手段を画像形成手段、他装置、例えばネットワークに接続された端末と通信する手段を通信手段、課金装置に投入された金額等を管理する手段と金員情報管理手段とする(後述する)。
【0046】
図2は、複合機100に備えられた操作部102の外観の一例を示す図である。ユーザは、上記操作部102を用いて、上述のような画像形成についての設定条件等を入力したり、設定条件を確認したり、領収書情報を変更したりする。設定条件や領収書情報が入力される場合、上記操作部102に備えられたタッチパネル211、タッチペン212、操作キー213が用いられる。
【0047】
上記タッチパネル211には、設定条件や領収書情報を入力する機能と当該設定条件を表示する機能が兼ね備えられている。すなわち、タッチパネル211上に表示された設定画面内の項目を押下することによって、項目に関連付けられた設定条件、設定命令が入力される。また、入力された設定条件や領収書情報に連動して項目の背景色が白色から灰色へ変更されるため、項目の背景色によって、入力された設定条件が確認される。
【0048】
タッチパネル211の近傍には、タッチペン212が備えられており、ユーザがそのタッチペン212の先をタッチパネル211に接触させると、タッチパネル211下方に設けられたセンサが接触先を検知する。そのため、接触先の座標に対応した手書きデータを入力させることが可能となる。また、タッチペン212の接触により、表示された項目の選択も可能である。さらに、タッチペン212の接触点を2点形成させることによって、2点を対角線とする長方形の枠を形成させ、その枠内の画像データを加工することも可能である。
【0049】
さらに、タッチパネル211近傍には、所定数の操作キー213が設けられ、例えば、テンキー214、スタートキー215、クリアキー216、ストップキー217、リセットキー218、電源キー219が備えられている。なお、上記テンキー214は、部数や倍率を設定する際に具体的な数字の入力に用いられる。
【0050】
次に、図3を用いて、複合機100と課金装置200との制御系ハードウェアの構成を説明する。図3は、複合機100と課金装置200とにおける制御系ハードウェアの概略構成図である。ただし、本発明に直接には関係しない各部の詳細は省略している。
【0051】
複合機100の制御回路は、CPU(Central Processing Unit)301、ROM(Read Only Memory)302、RAM(Random Access Memory)303、HDD(Hard Disk Drive)304、内部インターフェイス305、各駆動部に対応するドライバ306を内部バス307によって接続している。上記CPU301は、例えば、RAM303を作業領域として利用し、上記ROM302、HDD304等に記憶されているプログラムを実行し、当該実行結果に基づいて上記ドライバ306と図示しない操作部102からのデータ、指示を授受し、上記図1に示した各駆動部等の動作を制御する。また、上記駆動部以外の後述する各手段(図4に示す)についても、上記CPU301がプログラムを実行することで当該各手段を実現する。上記ROM302、HDD304等には、以下に説明する各手段を実現するプログラムやデータが記憶されている。
【0052】
内部インターフェイス305は、ケーブル109aを介して、複合機100と課金装置200とを接続する。上記CPU301は、この内部インターフェイス305を通じて、複合機200とデータや指示を授受し、各駆動部の動作を制御する。
【0053】
課金装置200の制御回路は、CPU308、ROM309、RAM310、各駆動部に対応するドライバ311、内部インターフェイス312を内部バス313によって接続している。上記CPU308は、上記と同様に、上記RAM310を作業領域として利用し、上記ROM309等に記憶されているプログラムを実行し、当該実行結果に基づいて上記ドライバ311とデータや指示を授受し、投入金員の計算や残金の払い戻し等を制御する。内部インターフェイス312により、複合機100とデータや指示が授受される。図3には示していないが、課金装置200にHDDが具備されていても構わない。
【0054】
<第一の実施形態>
次に図4、図5を参照しながら、第一の実施形態の複合機100が、領収書に付加される領収書情報を変更する手順について説明する。図4は、第一の実施形態の複合機100の機能ブロック図である。図5は、第一の実施形態の複合機100の動作を示すためのフローチャートである。
【0055】
まず、複合機100を管理している管理者が、複合機100に備えられた所定の「領収書変更」ボタン(例えば、通常のユーザからは視認できない位置に配置されたボタン)を押下すると、領収書情報受付手段401が、課金装置200に備えられた領収書情報記憶手段402を参照して、既に記憶されている領収書情報を取得するとともに、タッチパネル211上に、領収書のプレビュー画像と所定数の選択項目とを表示した領収書情報変更画面を表示する(図5:S101)。
【0056】
領収書情報変更画面には、図6Aに示すように、領収書情報受付手段401が取得した領収書情報に基づいて生成された領収書のプレビュー画像601と、所定数の選択項目602、例えば、「文字入力」ボタン603、「通信」ボタン604、「画像読取」ボタン605、「読取画像決定」ボタン606、「入力決定」ボタン607、「戻る」ボタン608、「変更決定」ボタン609が表示される。さらに、表示された領収書のプレビュー画像601は、上方から順番に、「領収書」という定形文字が表示される定形文字領域610、業者のロゴ等に対応する画像が表示される領収書ヘッダ画像領域611、住所および電話番号に対応する文字が表示される領収書ヘッダテキスト領域612、投入された金員に関する情報を示す金員情報(領収書の明細に該当する部分)が表示される明細領域613、発行番号またはメッセージに対応する文字が表示される領収書フッタテキスト領域614に分割されている。分割された領域毎に、管理者は選択して領収書情報を入力することが可能であり、また上記領域の配置をタッチペン212等にて置換することも可能である。
【0057】
そこで、管理者は、タッチペン212を利用して、領収書ヘッダテキスト領域612を選択し、「文字入力」ボタン603を押下すると、図6Bに示すように、領収書情報受付手段401が、「文字入力」ボタン603近傍に、文字入力に関連する選択項目である文字入力選択項目615を所定数表示する。上記文字入力選択項目615には、例えば、「アルファベット」ボタン616、「手書き」ボタン617、「応用」ボタン618が表示される。なお、「手書き」ボタン617を押下すると、選択したプレビュー画像の領域に手書き情報を付加することが可能となる。「応用」ボタン618を押下すると、予め管理者が記憶させた処理(情報修正、追加等)を行なうことが可能となる。また、ボタンが押下されると、そのボタンの背景色が白色から灰色へ変更される。
【0058】
続いて、管理者が「アルファベット」ボタン616を押下すると、図7Cに示すように、領収書情報受付手段401が、領収書情報変更画面の最上に、別の画面として、アルファベットキー701と、テンキー702と、領収書ヘッダテキスト領域612に表示された従前の住所および電話番号に対応する文字データ703と、文字データを入力可能な欄704と、入力されたアルファベット文字を漢字変換させる「漢字」ボタン705と、平仮名変換させる「かな」ボタン706と、片仮名変換させる「カナ」ボタン707と、欄704に入力された文字データを決定させる「決定」ボタン708とを表示する(図5:S102)。なお、上記欄704は、アルファベットキー701及びテンキー702に対応しており、アルファベットキー701またはテンキー702のうち、所定のキーが押下されると、そのキーに対応するアルファベット文字または数字が当該欄704に入力・表示されることとなる。
【0059】
管理者は、従前の住所および電話番号703を見ながら、新たな住所および電話番号を、上記アルファベットキー701等を用いて欄704に入力し、「決定」ボタン708を押下すると、領収書情報受付手段401が、新たな住所および電話番号の文字データを取得し、上記画面を消去して、従前に表示された領収書ヘッダテキスト領域612の文字データを、その文字データに変更し、変更された領収書情報変更画面を表示する(図5:S103)。
【0060】
変更された領収書情報変更画面を見ながら、管理者は「入力決定」ボタン607を押下すると、領収書情報受付手段401は、取得した文字データを領収書情報変更手段403に送信し、領収書情報変更手段403は、領収書情報記憶手段402を参照し、領収書ヘッダテキスト領域612に対応する従前の文字データを、受信した新たな住所および電話番号に対応する文字データに変更(書き換え)する(図5:S104)。なお、「入力決定」ボタン607が押下される前に、「戻る」ボタン608が押下されると、入力された文字データは消去され、従前に表示された領収書ヘッダテキスト領域612の文字データが再表示されることとなる。
【0061】
なお、変更された領収書情報をシートに印字させて、領収書の出来具合を確認する場合、管理者が課金装置200に備えられた出来具合確認ボタンを押下すると、金員情報管理手段405が、デフォルトの金員情報(例えば、設定条件、プリント単価、印刷枚数、金額が「**」と記憶された金員情報)を出力手段406に送信し、出力手段406は、領収書情報記憶手段402から領収書情報を取得し、図7Dに示すように、その領収書情報と金員情報とに基づいて、領収書709を発行する(図5:S105)。発行された領収書709の領収書ヘッダテキスト領域710は、従前の住所および電話番号を、先ほど入力された新たな住所および電話番号に変更されている。上記出来具合確認ボタンは、複合機100に備えられていても構わないし、「入力決定」ボタン607が押下された際に、自動的に変更された領収書情報をシートに印刷するよう構成しても構わない。
【0062】
管理者が、領収書情報変更画面の「変更終了」ボタン609を押下すると、複合機100が機能提供可能な状態へと移行する。例えば、領収書情報受付手段401が、「変更終了」ボタン609が押下された信号を受けて、初期画面を表示する旨の信号を受付手段404に送信し、受付手段404は、領収書情報変更画面からコピー設定条件を入力する画面である初期画面へ切り替え表示する。
【0063】
さて、領収書情報変更後に、ユーザが複合機を使用する場合、以下の手順となる。
【0064】
まず、ユーザが課金装置200のコイン投入口201に所定数の金員を投入すると、金員情報管理手段405が、投入された金員の合計金額を算出するとともに、複合機100の受付手段404に初期画面を表示させる。さらに、ユーザが初期画面を見ながらコピーサービスに関する設定条件を入力すると、受付手段404が、予め記憶されている単価テーブルに基づいて、入力された設定条件に対応する金額を算出し、その金額を金員情報管理手段405に送信する。金員情報管理手段405は、合計金額と受信金額とを比較して、合計金額が受信金額以上である場合、受付手段404にコピー実行可能である旨を表示させる。
【0065】
コピー実行可能な状態にて、ユーザはスタートキー215を押下すると、画像読取手段406が原稿の画像データを読み取り、画像形成手段407が、その画像データに基づいてシートに画像形成する。
【0066】
コピーサービスが終了すると、金員情報管理手段405は、合計金額から受信金額を差し引いた残金を受付手段404に表示させるとともに、その残金、合計金額、受信金額、設定条件を一時記憶する。なお、一時記憶された情報が金員情報となる。
【0067】
ユーザが課金装置200のつり銭払い戻しボタン202を押下すると、金員情報管理手段405が、残金に対応する金員をつり銭返却口203に返却するとともに、金員情報を出力手段406に送信し、出力手段406は、金員情報と、領収書情報とに基づいて領収書を発行する。発行された領収書の領収書ヘッダテキスト領域は、新たな住所および電話番号に変更されることとなる。
【0068】
このように、管理者が入力した新たな領収書情報を受け付け、記憶された領収書情報を、受け付けた領収書情報に変更するよう構成している。
【0069】
これにより、領収書情報を領収書が出力される画像形成装置の設置場所にて変更することが可能となる。そのため、領収書情報に誤った情報が含まれた場合や出来具合の悪い領収書が出力された場合でも、その情報を直ちに変更・修正することが可能となる。その結果、領収書情報を変更する際に、画像形成装置毎に応じて、新たな領収書情報を送信可能なパーソナルコンピュータや新たな領収書情報が記憶された記録メディアを用意する必要もなく、手間が掛かることもない。
【0070】
また、管理者が複合機に備えられた操作部を利用して入力した新たな領収書情報を受け付けるよう構成することができる。
【0071】
これにより、管理者は、複合機に付属の操作部によって、新たな領収書情報を入力し、領収書情報を変更することが可能となる。そのため、領収書情報を入力するためのパーソナルコンピュータが不要となるとともに、既存設備を適切に活用でき、その場で容易に領収書情報の変更を行なうことが可能となる。
【0072】
<第二の実施形態>
次に図8乃至9を参照しながら、第二の実施形態の複合機100が、領収書に付加される領収書情報を変更する手順について説明する。第一の実施形態と比較して、第二の実施形態の異なる点は、管理者が複合機100と通信可能な端末を利用して入力した新たな領収書情報を受け付けるよう構成した点である。その他の点については、第一の実施形態と同様であるため、第一の実施の形態の説明において用いた図面(図1乃至図8)も適宜参照しながら、第二の実施形態について説明する。図8は、第二の実施形態の複合機100の機能ブロック図である。図9は、第二の実施形態の複合機100の動作を示すためのフローチャートである。
【0073】
まず、管理者が、「領収書変更」ボタンを押下すると、領収書情報受付手段401が、領収書情報記憶手段402を参照して、領収書情報を取得するとともに、タッチパネル211上に、領収書情報変更画面を表示する(図9:S201)。
【0074】
次に、管理者は、タッチペン212を利用して、領収書ヘッダテキスト領域612を選択し、「通信」ボタン604を押下すると、図10Eに示すように、領収書情報受付手段401が、「通信」ボタン604近傍に、通信に関連する選択項目である通信選択項目1001を所定数表示する。上記通信選択項目1001には、例えば、使用頻度の高い通信先を示す通信先項目1002と、アルファベットキー等が表示された画面によって通信先を直接入力可能とする「直接入力」ボタン1003と、ネットワーク上に接続されている複数の端末のうち、管理者が入力した文字等に基づいてその文字等に関連する通信先を検索する「検索」ボタン1004とが表示される。上記通信先項目1002には、例えば、図8に示すように、複合機100と通信可能な端末801のアドレス(abc/def/ghi)と、その端末801に記憶された領収書情報の場所を示す場所情報(住所録A)とが表示される。
【0075】
そこで、管理者は、通信先項目「abc/def/ghi/住所録A」1002を押下すると、領収書情報受付手段401が押下された通信先項目の情報「abc/def/ghi/住所録A」に基づいて、通信手段802を利用し、ネットワーク803を介して、その情報の端末801に記憶された領収書情報を取得する(図9:S202)。なお、取得した領収書情報には、所定の住所と、所定の電話番号とが含まれている。さらに、領収書情報受付手段401は、図10Fに示すように、領収書情報変更画面の最上に、別の画面として、変更するか否かを催促する旨のメッセージ1005と、領収書ヘッダテキスト領域612に表示された従前の住所および電話番号1006と、取得した領収書情報(新たな住所および電話番号)1007と、決定を示す「OK」ボタン1008と、処理を元に戻す「CANCEL」ボタン1009とを表示する(図9:S203)。
【0076】
管理者は、従前の住所および電話番号1006と、新たな住所および電話番号1007とを見ながら、「OK」ボタン1008を押下すると、領収書情報受付手段401が、上記画面を消去し、従前に表示された領収書ヘッダテキスト領域612の住所および電話番号1006を、その新たな住所および電話番号1007に変更し、変更された領収書情報変更画面を表示する(図9:S204)。
【0077】
変更された領収書情報変更画面を見ながら、管理者は「入力決定」ボタン607を押下すると、領収書情報受付手段401は、取得した文字データを領収書情報変更手段403に送信し、領収書情報変更手段403は、領収書情報記憶手段402が記憶する情報のうち、領収書ヘッダテキスト領域612に対応する従前の文字データを、受信した新たな住所および電話番号1007に対応する文字データに変更する(図9:S205)。
【0078】
例えば、管理者が領収書の出来具合を確認する場合、出来具合確認ボタンを押下すると、金員情報管理手段405が、デフォルトの金員情報を出力手段406に送信し、出力手段406は、通信手段802を介して取得した領収書情報と金員情報とに基づいて、領収書を発行することとなる(図9:S206)。管理者が、領収書情報変更画面の「変更終了」ボタン609を押下すると、複合機100が機能提供可能な状態へと移行する。
【0079】
このように、管理者が複合機と通信可能な端末を利用して入力した新たな領収書情報を受け付けるよう構成している。
【0080】
これにより、管理者は、複合機に入力しなくても、その複合機と通信可能な端末から領収書情報を複合機に取得させれば、容易に領収書情報の変更を行なうことが可能となる。そのため、例えば、端末に予め加工・修正した画像データを領収書情報として記憶させておき、それを利用することも可能となり、また、既に端末に記憶されている住所録等を利用して、その住所録等に基づいて領収書情報を変更することも可能となる。
【0081】
<第三の実施態様>
次に図11乃至12を参照しながら、第三の実施態様の複合機100が、領収書に付加される領収書情報を変更する手順について説明する。第一の実施形態と比較して、第三の実施態様の異なる点は、管理者が複合機100の画像読取手段を利用して読み取らせた新たな領収書情報を受け付けるよう構成した点である。その他の点については、第一の実施形態と同様であるため、第一の実施形態の説明において用いた図面(図1乃至図8)も適宜参照しながら、第三の実施態様について説明する。図11は、第三の実施態様の複合機100の機能ブロック図である。図12は、第三の実施態様の複合機100の動作を示すためのフローチャートである。
【0082】
まず、管理者が、「領収書変更」ボタンを押下すると、領収書情報受付手段401が、領収書情報記憶手段402を参照して、領収書情報を取得するとともに、タッチパネル211上に、領収書情報変更画面を表示する(図12:S301)。
【0083】
そこで、管理者は、三種類のロゴが印字された原稿を原稿台101に載置し、タッチペン212を利用して、図13Gに示すように、領収書ヘッダ画像領域611を選択し、さらに、「画像読取」ボタン605を押下すると、領収書情報受付手段401が、画像読取手段407に原稿の画像を読み取るよう信号を送信し、画像読取手段407は原稿画像の読み取りを開始する(図12:S302)。
【0084】
原稿画像の読み取りが終了すると、画像読取手段407は、読み取った画像データを領収書情報受付手段401に送信し、領収書情報受付手段401は、受信した画像データに対応する三種類のロゴのプレビュー画像を生成し、図13Hに示すように、領収書のプレビュー画像601から、その三種類のロゴのプレビュー画像1301へ切り替え表示する。(図12:S303)
三種類のロゴのプレビュー画像1301を見ながら、管理者は、領収書ヘッダ画像領域611に表示させたい所定のロゴ画像1302を特定し、タッチペン212を用いて長方形の枠1303を形成し、その長方形の枠1303内に所定のロゴ画像1302を包含させる。さらに、管理者が「読取画像決定」ボタン606を押下すると、領収書情報受付手段401は、包含されたロゴ画像に対応する画像データを取得し、従前に表示された領収書ヘッダ画像領域611の画像データを、その画像データに変更し、変更された領収書情報変更画面を表示する(図12:S304)。
【0085】
図14Iに示すように、変更された領収書情報変更画面を見ながら、管理者は「入力決定」ボタン607を押下すると、領収書情報受付手段401は、先ほど取得した画像データを領収書情報変更手段403に送信し、領収書情報変更手段403は、領収書情報記憶手段402を参照し、その領収書情報記憶手段402が記憶する情報のうち、領収書ヘッダ画像領域611に対応する従前の画像データを、受信した画像データに変更する(図12:S305)。
【0086】
例えば、管理者が領収書の出来具合を確認する場合、領収書発行ボタンを押下すると、金員情報管理手段405が、デフォルトの金員情報を出力手段406に送信し、出力手段406は、画像読取手段407が読み取ったロゴ画像付与の領収書を発行することとなる(図12:S306)。管理者が、領収書情報変更画面の「変更終了」ボタン609を押下すると、複合機100が機能提供可能な状態へと移行する。
【0087】
このように、管理者が複合機の画像読取手段を利用して読み取らせた新たな領収書情報を受け付けるよう構成することができる。
【0088】
これにより、管理者は、例えば、領収書情報として含めることが困難であったロゴ等の図形も容易に領収書情報に取り入れることができるとともに、画像形成装置本来の機能も十分に活かすことが可能となる。
【0089】
なお、第一の実施形態では、操作部に備えられたタッチパネルに領収書情報に関連する項目や画面を表示させて、その項目等の押下により、領収書情報を受け付けたが、他の方法を採用しても構わない。例えば、タッチペンにて入力された手書きデータを領収書情報として受け付けても構わない。
【0090】
例えば、図14Jに示すように、領収書情報変更画面が表示された状態において、管理者が領収書情報変更画面上の領収書フッタテキスト領域614と、「手書き」ボタン617を押下すると、領収書情報受付手段401が、領収書フッタテキスト領域614に対応するタッチパネル211下方のセンサを駆動し、その領域から手書き情報の入力を受け付ける状態とする。そして、管理者は、タッチペン212を用いて、領収書フッタテキスト領域614上に「We will wait for the next use.」1401と描くと、領収書情報受付手段401が、描かれた「We will wait for the next use.」1401に対応する位置情報を検知し、その位置情報に黒色のドットに対応する黒画像データを追加し、従前の領収書フッタテキスト領域614に表示された文字データをその手書きデータに変更するよう構成しても構わない。
【0091】
また、第一の実施形態乃至第三の実施形態では、管理者が、複合機に備えられた所定の「領収書変更」ボタンを押下することによって、領収書情報受付手段が領収書情報を受け付けるよう構成したが、他の実施形態として、初期画面に「領収書変更」ボタンを表示させても構わない。さらに、特定のユーザを認証可能とする認証手段を備え、領収書情報受付手段がその特定のユーザにのみ受け付けを許可するよう構成しても構わない。上記構成とすると、容易に領収書情報が変更されることがないため、セキュリティー上極めて安全となる。
【0092】
また、第二の実施形態では、領収書情報受付手段が、複合機と通信可能な端末の領収書情報を受け付けるよう構成したが、他の方法でも構わない。例えば、端末から複合機の領収書情報を変更する旨の信号と、その領収書情報を送信すると、領収書情報受付手段が、その旨および領収書情報を受け付けて、領収書情報変更手段が変更するよう構成しても構わない。上記構成とすると、複合機にて領収書情報の作成・編集等をしなくても、端末にてその作成・編集等が行なえ、端末から領収書情報の変更を行なうことが可能となる。さらに、上記と同様、例えば、通信手段に特定の端末を認証可能とする認証手段を備え、領収書情報受付手段がその特定の端末にのみ受け付けを許可するよう構成すると、セキュリティー上極めて安全となる。
【0093】
また、第三の実施形態では、領収書情報受付手段が、複合機の画像読取手段を利用して、ユーザが読み取らせた新たな領収書情報を受け付けるよう構成したが、さらに、受け付けた領収書情報(主にロゴ等に対応する図形画像データ)を、例えば付属の操作キーやタッチペン等で修正可能とする修正手段を設けるよう構成しても構わない。上記構成とすると、読み取った画像に汚れや染みが含まれ、ユーザの意図に合わない画像であったとしても、容易に修正することが可能となり、複合機を柔軟に対応させることが可能となる。
【0094】
また、第一の実施形態乃至第三の実施形態では、領収書情報受付手段が、領収書情報を所定数の領域に分割し、その分割された領域毎に、新たな領収書情報を受け付けるよう構成したが、分割せずに、領収書のプレビュー画像を一の入力可能な領域として受け付けるよう構成しても構わない。
【0095】
また、第一の実施形態乃至第三の実施形態では、領収書情報変更手段が、記憶された領収書情報を、受け付けた領収書情報にそのまま変更するよう構成したが、例えば、定形文字に関連する情報の変更を禁止にする変更禁止手段を新たに備えても構わない。上記構成により、ユーザが誤って定形文字に関する情報を変更または消去する場合でも、その変更または消去を防止することが可能となる。定形文字には、例えば、「領収書」、シリアル番号、日付等が含まれる。
【0096】
また、第一の実施形態乃至第三の実施形態では、課金装置に金員情報管理手段と、領収書情報記憶手段と、出力手段とを備えるよう構成したが、当該各手段を複合機が備えるよう構成しても構わない。
【0097】
また、第一の実施形態乃至第三の実施形態では、領収書情報受付手段がそれぞれ個別の態様(例えば、操作部、通信可能な末端、画像読取部等)によって、領収書情報を受け付けるよう構成したが、ユーザがその態様を選択できる選択手段を設けて、当該態様を組み合せて領収書情報を受付可能とするよう構成しても構わない。また、所定の手段を組み合せて構成しても、または全ての手段を備えるよう構成しても構わない。
【0098】
また、第一の実施形態乃至第三の実施形態では、投入金員として硬貨等を前提としているが、紙幣やクレジットカード、ポイントカード等に硬貨を代替してもよいことは言うまでもない。
【0099】
また、第一の実施形態乃至第三の実施形態では、複合機と課金装置が各手段を備えるよう構成したが、当該各手段を実現するプログラムを記憶媒体に記憶させ、当該記憶媒体を提供するよう構成しても構わない。上記構成では、上記プログラムを、例えば複合機に読み出させ、その複合機が上記各手段を実現する。その場合、上記記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の作用効果を奏する。さらに、各手段が実行するステップをハードディスクに記憶させる記憶方法として提供することも可能である。
【0100】
また、本発明の実施形態では、コピーサービスに関して採用したが、例えば、ファクシミリサービス、スキャナサービス、プリンタサービス、ネットワークスキャンサービス後処理サービス等にも採用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0101】
以上のように、本発明に係る画像形成装置は、複写機、プリンタ、スキャナ、複合機等に有用であり、領収書に付加される領収書情報を変更可能な画像形成装置として有効である。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】第一の実施形態に係る複合機とそれに接続された課金装置の内部の全体構成を示す概念図である。
【図2】第一の実施形態に係る操作部の全体構成を示す概念図である。
【図3】第一の実施形態に係る発明の制御系ハードウェアの構成を示す図である。
【図4】第一の実施形態における複合機の機能ブロック図である。
【図5】第一の実施形態の実行手順を示すためのフローチャートである。
【図6】第一の実施形態に係るタッチパネル上に表示された画面を示す第一の図である。
【図7】第一の実施形態に係るタッチパネル上に表示された画面と領収書とを示す図である。
【図8】第二の実施形態における複合機の機能ブロック図である。
【図9】第二の実施形態の実行手順を示すためのフローチャートである。
【図10】第二の実施形態に係るタッチパネル上に表示された画面を示す図である。
【図11】第三の実施形態における複合機の機能ブロック図である。
【図12】第三の実施形態の実行手順を示すためのフローチャートである。
【図13】第三の実施形態に係るタッチパネル上に表示された画面を示す第一の図である。
【図14】第三の実施形態および他の実施形態に係るタッチパネル上に表示された画面を示す図である。
【符号の説明】
【0103】
100 複合機
102 操作部
200 課金装置
211 タッチパネル
212 タッチペン
213 操作キー
401 領収書情報受付手段
402 領収書情報記憶手段
403 領収書情報変更手段
404 受付手段
405 金員情報管理手段
406 出力手段
407 画像読取手段
408 画像形成手段
802 通信手段


【特許請求の範囲】
【請求項1】
課金装置が接続され、その課金装置が出力する領収書に付加される情報のうち、金員情報以外の情報である領収書情報を記憶する領収書情報記憶手段を備えた画像形成装置において、
ユーザが入力した新たな領収書情報を受け付ける領収書情報受付手段と、
領収書情報記憶手段に記憶された領収書情報を、受け付けた領収書情報に変更する領収書情報変更手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
上記領収書情報受付手段は、ユーザが自装置に備えられた操作部を利用して入力した新たな領収書情報を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
上記領収書情報受付手段は、ユーザが自装置と通信可能な端末を利用して入力した新たな領収書情報を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
上記領収書情報受付手段は、ユーザが自装置の画像読取手段を利用して入力した新たな領収書情報を受け付けることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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