説明

画像形成装置

【課題】複数の制御基板に分散されている不揮発性メモリの集約をより最適に実現する。
【解決手段】操作部10のCPU11、CTL20のCPU21及びエンジン制御部30のCPU31で使用されるプログラムや各種設定データを、CTL20のFlash_ROM26に集約して格納する。これにより、量産後の代替を行うことを容易にし、コストダウンを図ることができる。Flash_ROM26をコスト的にも優位にあるNAND型フラッシュメモリで構成することにより、市場に多く出回っている記憶媒体を使用することができる。また、操作部10、CTL20、エンジン制御部30には、各部の起動時に最低限必要なプログラムを格納するための小容量のNVRAM13、23、33が設けられている。これにより、いずれかの部位が起動しない場合でも最低限の起動を行い、異常が起こったことを通知できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、印刷装置や複写装置などの画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複写機能やスキャナ機能、ファクシミリ機能などを統合した複合型プリンタ(MFP)が普及している。
このようなMFPは、その装置の内部に複数の制御基板を備えている。例えば、コントローラ部や操作部、エンジン部など複数の制御基板が組み込まれている。
また、これらの制御基板には、演算処理を実行するためのCPU(中央処理装置)が各制御基板に設けられている。CPUが演算処理を行うためには、専用のプログラムや設定データなどが必要である。そのため、これらのデータを格納するための不揮発性メモリを各制御基板に搭載する必要があった。
【0003】
MFPの各制御基板に搭載する不揮発性メモリとしては、小容量のNAND型フラッシュメモリで十分であるが、このような小容量の不揮発性メモリは、取り扱うメーカが少ないため、現在市場にあまり流通していない。
また、このような小容量のNAND型フラッシュメモリは、部品の世代交代が早いため、MFPの量産を開始した後に代替部品を設定することが非常に難しい。
【0004】
そこで、このような複数の制御基板に分散して設けられていた不揮発性メモリを集約する技術が下記の特許文献に提案されている。
【特許文献1】特開2007−011731
【0005】
特許文献1には、データの更新回数に応じて、データの格納先をシリアルEEPROMにするか、Flash ROMにするかを選択し、複数のシリアルEEPROMを用いないようにする技術が提案されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、先述したように、MFPには、複数の制御基板が搭載されているため、特許文献1に記載の技術以上に、不揮発性メモリの集約の最適化を行うことができなかった。そのため、結果的に各制御基板には、それほど大きくない容量のFlashメモリが分散することになってしまっていた。
そこで本発明は、複数の制御基板に分散されている不揮発性メモリの集約をより最適に実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明では、複数の制御基板を搭載し、前記複数の制御基板の各々に、前記制御基板における演算処理を実行する中央処理装置が設けられた画像形成装置であって、前記複数の制御基板のうちの何れか1つに配設された、前記複数の制御基板に設けられた前記中央処理装置の演算処理の手順を示したプログラム、及び、各種設定データを集約して記憶する第1の不揮発性記憶媒体を備えたことを特徴とする画像形成装置を提供する。
請求項2に記載の発明では、前記第1の不揮発性記憶媒体は、NAND型フラッシュメモリで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置を提供する。
請求項3に記載の発明では、前記複数の制御基板は、各々の制御基板に、該制御基板の起動時に必要な最小限のプログラムを記憶する小容量の第2の不揮発性記憶媒体を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置を提供する。
請求項4に記載の発明では、前記複数の制御基板は、各々の制御基板に、書き換え頻度の高いデータを記憶する小容量の第3の不揮発性記憶媒体を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置を提供する。
請求項5に記載の発明では、前記第1の不揮発性記憶媒体が設けられた制御基板にのみ、書き換え頻度の高いデータを記憶する小容量の第4の不揮発性記憶媒体を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置を提供する。
請求項6に記載の発明では、前記複数の制御基板間は、インターフェースをUSB(Universal Serial Bus)により接続され、前記第1の不揮発性記憶媒体が設けられた制御基板は、他の制御基板に対してホスト側の制御基板として機能することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1の請求項に記載の画像形成装置を提供する。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、複数の制御基板のうちの何れか1つに配設された第1の不揮発性記憶媒体に、複数の制御基板に設けられた中央処理装置の演算処理の手順を示したプログラム、及び、各種設定データを集約して記憶することにより、市場に多く出回っている(トレンドに追従した)大容量の不揮発性記憶媒体を使用することができる。これにより、量産後の代替を行うことを容易にし、また装置のコストダウンを図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1の不揮発性記憶媒体をコスト的にも優位にあるNAND型フラッシュメモリで構成することにより、市場に多く出回っている(トレンドに追従した)大容量の不揮発性記憶媒体を使用することができる。
請求項3に記載の発明によれば、起動時に異常(例えば、第1の不揮発性記憶媒体のデータが破壊された場合)が発生した場合であっても、各々の制御基板に、該制御基板の起動時に必要な最小限のプログラムを記憶する小容量の第2の不揮発性記憶媒体を備えることにより最低限の動作が可能になるため、その異常を把握しその情報を利用者に提示(通知)させる装置を容易に構成することができる。
請求項4に記載の発明によれば、各々の制御基板に、書き換え頻度の高いデータを記憶する小容量の第3の不揮発性記憶媒体を備えることにより、電源遮断によって第1の不揮発性記憶媒体のデータ破壊の起こる可能性を低減させることができる。
請求項5に記載の発明によれば、第1の不揮発性記憶媒体が設けられた制御基板にのみ、書き換え頻度の高いデータを記憶する小容量の第4の不揮発性記憶媒体を備えることにより、電源遮断によって第1の不揮発性記憶媒体のデータ破壊の起こる可能性を低減させることができる。また、複数箇所に不揮発性記憶媒体を置かないことによるコスト低減を図ることができる。
請求項6に記載の発明によれば、各制御基板のインターフェースにUSBを用い、ホスト側に第1の不揮発性記憶媒体を設けてデータを集約することによって、第1の不揮発性記憶媒体の起動時のロード作業をスムーズに行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の好適な実施の形態について図1〜図4を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示した図である。
なお、本実施形態では、画像形成装置の制御装置に関する部分について説明し、その他の機能(印刷機能、スキャナ機能など)の詳細動作については説明を省略する。
図1に示すように、画像形成装置は、操作部10、CTL(システムコントローラ部)20、エンジン制御部30、及び、画像形成装置への電力供給の切り替えを行うメインスイッチ41を有する主電源部40が設けられている。
操作部10、CTL20、エンジン制御部30は、それぞれ独立したプリント制御基板(PCB)で構成されており、インターフェースがPlug&Play機能を有するUSB(Universal Serial Bus)により接続されている。
なお、各インターフェースを接続する方法は、これに限定されるものではなく、例えば、PCI、PCI Expressなどの汎用インターフェースでの接続を行うようにしてもよい。
【0010】
図2は、操作部10、CTL20及びエンジン制御部30の概略構成を示した図である。
図2に示すように、操作部10は、CPU11、RAM12、NVRAM(小容量不揮発性メモリ)13、及びパネル17を備えている。
CPU11は、操作部10をデータの入力装置として機能させるための各種演算処理を実行する中央処理装置である。
RAM12は、データを記憶することが可能なメモリであり、さらに、記憶されたデータの内容を自由に変更することができる。また、RAM12は、CPU11の動作領域として使用される。
NVRAM(Nonvolatile RAM)13は、電源を供給しなくても記憶を保持する小容量の不揮発性メモリである。このNVRAM13には、操作部10の起動時に最低限必要なプログラムや各種データが格納されている。
パネル17は、利用者による各種情報の入力を受け付ける操作パネルであり、各種ファンクションキーやテンキーなどのキーによって構成されている。
【0011】
CTL20は、CPU21、RAM22、NVRAM23、ASIC(特定用途向け集積回路)24、HDD25、Flash_ROM26を備えている。
CPU21は、CTL20を画像形成装置におけるメイン制御装置として機能させるための各種演算処理を実行する中央処理装置である。
RAM22は、データを記憶することが可能なメモリであり、さらに、記憶されたデータの内容を自由に変更することができる。また、RAM22は、CPU21の動作領域として使用される。
NVRAM23は、電源を供給しなくても記憶を保持する小容量の不揮発性メモリである。このNVRAM23には、CTL20の起動時に最低限必要なプログラムや各種データが格納されている。
ASIC24は、画像形成処理専用のシステム制御回路が形成された集積回路である。
HDD25は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積、文書の蓄積を行うストレージである。
Flash_ROM26は、大容量のNAND型フラッシュメモリであり、操作部10のCPU11、CTL20のCPU21及びエンジン制御部30のCPU31における演算処理の手順を示したプログラム、及び、各種設定データを集約して記憶する第1の不揮発性記憶媒体として機能する。
【0012】
エンジン制御部30は、CPU31、RAM32、NVRAM33、ASIC34を備えている。
CPU31は、エンジン制御部30を画像形成装置における各種機能を駆動させるエンジンを制御する装置として機能させるための各種演算処理を実行する中央処理装置である。エンジン制御部30では、例えば、スキャナ装置を駆動させるスキャナエンジン50や、プリンタ装置を駆動させるプリンタエンジン60の制御を行う。
RAM32は、データを記憶することが可能なメモリであり、さらに、記憶されたデータの内容を自由に変更することができる。また、RAM32は、CPU31の動作領域として使用される。
NVRAM33は、電源を供給しなくても記憶を保持する小容量の不揮発性メモリである。このNVRAM33には、エンジン制御部30の起動時に最低限必要なプログラムや各種データが格納されている。
ASIC34は、画像形成処理専用のエンジン制御回路が形成された集積回路である。
【0013】
このように、本実施形態に係る画像形成装置では、操作部10のCPU11、CTL20のCPU21及びエンジン制御部30のCPU31で使用されるプログラムや各種設定データを、CTL20のFlash_ROM26に集約して格納するように構成されている。そのため、大容量の不揮発性記憶媒体を有効に使用することができる。
また、本実施形態に係る画像形成装置における操作部10、CTL20、エンジン制御部30には、各部の起動時に最低限必要なプログラムを格納するための小容量のNVRAM13、23、33が設けられている。これにより、何れかの部位が起動しない場合でも最低限の起動を行い、異常が起こったことを通知できるようにしている。
例えば、操作部10に異常があった場合は、途中まで起動できた旨のメッセージをパネルに表示するよに構成されている。また、CTL20や、エンジン制御部30に異常があった場合は、それぞれ内部のNVRAM23、33にエラー内容を記録するように構成されている。
【0014】
なお、各プログラムやデータの分散方法は上述したものに限定されるものではない。
例えば、更新回数の多いコピー回数のカウンタ、アドレス帳の設定データなど、書き換え頻度の高いデータは、Flash_ROM26に格納せずに、各部のNVRAM13、23、33に格納するようにしてもよい。このように、書き込み中の電源断に弱いFlash_ROM26に書き換え頻度の高いデータを置かないようにすることで、Flash_ROM26への書き込み回数自体を削減し、データ破壊の危険性を削減させることができる。
【0015】
上述した本実施形態では、各部の起動時に最低限必要なプログラムや各種データを格納したNVRAM13、23、33を、操作部10、CTL20、エンジン制御部30のそれぞれに設けるように構成されているが、各部の起動時に最低限必要なプログラムや各種データもまた、例えば、CTL20に設けられたNVRAM23の1箇所に集約するようにしてもよい。この場合、NVRAM13、33は不要となる。
このように、書き換え回数の多い設定データの保管場所も1箇所の基板に集約させることにより、画像形成装置のコストダウンを図ることができる。
【0016】
次に、このように構成された画像形成装置における起動時の動作処理の手順について説明する。なお、ここでは、各制御基板をUSBで接続した場合について説明する。
図3は、CTL20における起動時の動作処理の手順を示したフローチャートである。
主電源部40のメインスイッチ41がONされると、即ち、画像形成装置への電力供給が開始すると、CTL20のCPU21は、Flash_ROM26から、CTL20を画像形成装置におけるメイン制御装置として機能させるためのCTL用プログラムを読み出す(ステップ11)。
CPU21は、CTL用プログラムを起動し、起動動作を完了させる(ステップ12)。
【0017】
次に、CPU21は、各制御基板の接続に使用したUSBの有するPlug&Play機能を用いて、操作部10の認識処理を実行する。
なお、Plug&Play(プラグ・アンド・プレイ)機能とは、周辺機器や拡張カードなどをコンピュータに接続した際に、デバイス・ドライバの組み込みと設定を自動的に行う機能である。
そして、CPU21は、操作部10から認識時に送信されるPlug&Play通知を受信したか否かを判断する(ステップ13)。即ち、ここでは、操作部10が適切にCTL20に認識されたか否かを判断する。
【0018】
Plug&Play通知を受信した場合(ステップ13;Y)、CPU21は、Flash_ROM26から、操作部10をデータの入力装置として機能させるための操作部用プログラムを読み出す(ステップ14)。
そして、CPU21は、USBを介して、即ちインターフェースを通じて、操作部10のCPU11へ操作部用プログラムを送信し(ステップ15)、起動処理を終了する。
一方、所定時間内にPlug&Play通知を受信できない場合(ステップ13;N)、CPU21は、操作部10が起動しない旨、即ち、操作部10において異常(エラー)が発生した旨をNVRAM23に記録し(ステップ16)、起動処理を終了する。
【0019】
図4は、操作部10における起動時の動作処理の手順を示したフローチャートである。
主電源部40のメインスイッチ41がONされると、即ち、画像形成装置への電力供給が開始すると、操作部10のCPU11は、NVRAM13から操作部10の起動用のプログラムを読み出す(ステップ21)。
そして、CPU11は、操作部10を最低限の機能で起動し(ステップ22)、USBの有するPlug&Play機能を用いて、操作部10の認識信号として機能するPlug&Play通知をCTL20に送信する(ステップ23)。
【0020】
その後、CPU11は、CTL20から操作部用プログラムが送信されたか否かを判断する(ステップ24)。
CTL20から操作部用プログラムが送信された場合(ステップ24;Y)、即ち、操作部用プログラムを受信した場合、CPU11は、受信した操作部用プログラムを起動し(ステップ25)、起動処理を終了する。
一方、所定時間内にCTL20から操作部用プログラムが送信されない場合(ステップ24;N)、CPU11は、CTL20が起動しない旨、即ち、CTL20において異常(エラー)が発生した旨のメッセージを表示パネルに表示し(ステップ26)、起動処理を終了する。
なお、所定時間内にCTL20から操作部用プログラムが送信されない場合には、メッセージの表示処理と共に、CTL20が起動しない旨、即ち、CTL20において異常(エラー)が発生した旨をNVRAM13に記録することが望ましい。
【0021】
なお、上述した画像形成装置における起動時の動作処理の手順の説明では、一例として、CTL20と操作部10間における起動時の処理方法について説明したが、同様の手順によって、CTL20とエンジン制御部30間における起動時の処理も実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示した図である。
【図2】操作部、CTL及びエンジン制御部の概略構成を示した図である。
【図3】CTLにおける起動時の動作処理の手順を示したフローチャートである。
【図4】操作部における起動時の動作処理の手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0023】
10 操作部
11 CPU
12 RAM
13 NVRAM
17 パネル
20 CTL
21 CPU
22 RAM
23 NVRAM
24 ASIC
25 HDD
26 Flash_ROM
30 エンジン制御部
31 CPU
32 RAM
33 NVRAM
34 ASIC
40 主電源部
41 メインスイッチ
50 スキャナエンジン
60 プリンタエンジン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の制御基板を搭載し、前記複数の制御基板の各々に、前記制御基板における演算処理を実行する中央処理装置が設けられた画像形成装置であって、
前記複数の制御基板のうちの何れか1つに配設された、前記複数の制御基板に設けられた前記中央処理装置の演算処理の手順を示したプログラム、及び、各種設定データを集約して記憶する第1の不揮発性記憶媒体を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第1の不揮発性記憶媒体は、NAND型フラッシュメモリで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記複数の制御基板は、各々の制御基板に、該制御基板の起動時に必要な最小限のプログラムを記憶する小容量の第2の不揮発性記憶媒体を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記複数の制御基板は、各々の制御基板に、書き換え頻度の高いデータを記憶する小容量の第3の不揮発性記憶媒体を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第1の不揮発性記憶媒体が設けられた制御基板にのみ、書き換え頻度の高いデータを記憶する小容量の第4の不揮発性記憶媒体を備えたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記複数の制御基板間は、インターフェースをUSB(Universal Serial Bus)により接続され、
前記第1の不揮発性記憶媒体が設けられた制御基板は、他の制御基板に対してホスト側の制御基板として機能することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1の請求項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−302809(P2009−302809A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−153817(P2008−153817)
【出願日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】