説明

画像形成装置

【課題】端末情報の入力を求めることなく、ユーザにとって必要となる印刷データの印刷を実行するとともに、不要な印刷データの印刷を防止する。
【解決手段】通信ネットワークを介して端末装置から受信する印刷データを印刷する複合機1であって、端末識別情報取得部162、端末識別情報記憶部163、端末識別情報判定部164および印刷制御部171を備える。端末識別情報取得部162は、プリンタドライバをインストールする端末装置2から端末識別情報を取得する。取得した端末識別情報は端末識別情報記憶部163に記憶される。印刷データを受信し、印刷データに含まれる端末識別情報が端末識別情報記憶部163に記憶されている端末識別情報と一致しないと端末識別情報判定部164が判定した場合、印刷制御部171は、ユーザから印刷の指示を受け付け、印刷指示に応じて受信した印刷データの印刷を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークを介して端末装置から受信した印刷データをプリントする画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置は、コピー機能、スキャン機能およびファクシミリ機能等の多様な機能を備えた複合機として広くオフィス等で利用されている。また、近年の画像形成装置は、LAN等の通信ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、端末装置から受信した印刷データを出力するプリンタ機能をさらに備える。
【0003】
しかし、このような画像形成装置は、端末装置から印字データを受信すれば、受信した印刷データの印刷を常に実行していた。従って、ユーザが印刷を望まない印刷データまで印刷されることがあった。
そこで、接続形態毎に印刷を許可する端末情報を予め格納しておき、受信した印刷データから読み出した端末情報と一致する場合に、印刷データを印刷する印刷処理システムが提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−272939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に係る印刷処理システムは、意図しない端末装置から受信した印刷データの印刷を防止するために、印刷を許可する端末情報を、ユーザに対して登録画面から事前に入力するように要求する。しかし、端末情報の入力は、ユーザにとっては手間のかかる作業である。特に、ユーザが端末情報としてMACアドレスを入力する場合には、DOS画面を開けてアドレスを確認する必要があり、ユーザにとって負担が非常に大きくなる。
【0006】
また、特許文献1に係る印刷処理システムでは、印刷データから読み出された端末情報が格納された端末情報と一致しない場合には、印刷が停止される。しかし、受信した端末情報が格納された端末情報とは一致しなくても、受信した印刷データの印刷をユーザが望む場合がある。例えば、複合機の設置部門のユーザによる依頼により、複合機の設置部門とは異なる部門に設置された端末装置であって、端末情報が複合機の格納部に格納されていない端末装置から、その複合機に印刷データが送信されることがある。このような場合、上記の特許文献1では、送信された印刷データは印刷されない。従って、印刷データの送信元の端末の端末情報が格納されていない場合には、ユーザが印刷したい印刷データであっても、印刷は行われないという問題がある。
【0007】
本発明の課題は、端末情報の入力を求めることなく、ユーザにとって必要となる印刷データの印刷を実行するとともに、不要な印刷データの印刷を防止することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る画像形成装置は、通信ネットワークを介して端末装置から受信する印刷データを印刷する画像形成装置であって、取得部と、記憶部と、判定部と、印刷制御部と、を備える。取得部は、プリンタドライバをインストールする端末装置から、端末装置の端末識別情報を取得する。記憶部は、取得部が取得した端末識別情報を記憶する。判定部は、受信した印刷データに含まれる端末識別情報が、記憶部に記憶された端末識別情報と一致するかどうかを判定する。印刷制御部は、受信した印刷データに含まれる端末識別情報が記憶部に記憶されている端末識別情報と一致しないと判定部によって判定された場合に、ユーザから印刷指示を受け付け、受信した印刷データを印刷指示に応じて印刷する。
【0009】
この装置では、端末装置がプリンタドライバをインストールする際に、その端末装置から、端末装置を識別する端末識別情報を取得し記憶部に記憶する。このため、端末装置の端末識別情報を、ユーザに入力させることなく取得できる。
【0010】
また、この装置では、受信した印刷データに含まれる端末識別情報が記憶部に記憶された端末識別情報と一致しない場合には、ユーザから印刷するかどうかの指示を受け付け、ユーザの指示に応じて印刷データを印刷する。
従って、端末識別情報が記憶部に記憶されていない端末装置から受け取った印刷データであっても、ユーザにとって必要な印刷データは印刷することができる。例えば、端末識別情報が記憶部に記憶されていない端末装置から印刷データを受信することの連絡を予め受けていた場合には、ユーザは印刷を指示することによって、受信した印刷データを印刷できる。
一方、端末識別情報が記憶部に記憶されていない端末装置から受け取った印刷データであって、ユーザにとって不要な印刷データについては、印刷データの印刷を防止できる。例えば、遠隔より広告データ等の不要な印刷データが送り込まれてくる場合がある。この場合、ユーザは、印刷を指示しないことにより、このような不要なデータの印刷を防止できる。
【0011】
画像形成装置は、ユーザからの印刷指示の入力を受け付ける操作部をさらに備えていてもよい。そして印刷制御部は、操作部を介してユーザから印刷指示を受け付けた場合に、受信した印刷データを印刷してもよい。
ここでは、画像形成装置が備える操作部を介して受け付けられたユーザの印刷指示に応じて、印刷データが印刷される。つまり、印刷データの印刷の指示を行うユーザは、実際に画像形成装置の設置場所まで行き、操作部を介して印刷の指示を行う。従って、ユーザは、印刷された印刷物を実際に確認した上で、印刷を実行するかどうかを判断し、印刷の指示を行える。例えば、ユーザは、印刷データのうちの一部の印刷を実行させ、その場で出力された印刷物を確認することができる。確認の結果、不要な印刷物である判断した場合には、ユーザは、速やかにその後の印刷データの印刷を停止する指示することができる。よって、不要な印刷データの印刷を防止できる。
【0012】
画像形成装置は、受信した印刷データのページ記述言語を判別する判別部をさらに備えていてもよい。そして、受信した印刷データに含まれる端末識別情報が記憶部に記憶された端末識別情報と一致しないと判定部によって判定され、かつ受信した印刷データのページ記述言語が判別部によって判別できなかった場合に、印刷制御部は、ユーザから印刷指示を受け付け、受信した印刷データを印刷指示に応じて印刷してもよい。
【0013】
受信した印刷データに含まれる端末識別情報が記憶部に記憶されている端末識別情報と一致しないと判定部によって判定され、かつ受信した印刷データのページ記述言語が判別部によって判別できた場合に、印刷制御部は、ユーザから印刷指示を受け付け、受信した印刷データを印刷指示に応じて印刷してもよい。
【0014】
取得部は、印刷データの受信時に、受信した印字データの送信元である端末装置の端末識別情報をさらに取得してもよい。そして受信した印刷データに含まれる端末識別情報が記憶部に記憶されている端末識別情報と一致しないと判定部によって判定され、印刷制御部がユーザの印刷指示により受信した印刷データを印刷する場合に、取得部が取得した端末識別情報が記憶部に記憶されてもよい。
ここでは、記憶部に記憶されている端末識別情報と一致しない端末識別情報を有する端末装置から受信した印刷データがユーザの指示により印刷された場合には、取得部によって取得された端末識別情報が記憶部に記憶される。従って、一度印刷データが印刷されると、送信元の端末装置の端末識別情報を記憶部に記憶させることができる。よって、同じ端末装置から次に印刷データを受信した場合には、ユーザによる印刷の指示を再度受け付けることなく速やかに印刷データを印刷できる。
【0015】
印刷制御部は、受信した印刷データをラスタライズした後に、ユーザによる印刷の指示を受け付けてもよい。ここでは、ユーザによる印刷の指示を受け付ける前にラスタライズ処理が行われる。よって、ユーザによる印刷指示後における印刷の処理に係る時間を短縮できる。
【0016】
判別部が受信した印刷データのページ記述言語を判別できた場合に、印刷制御部は、判別部が判別したページ記述言語を報知してもよい。ここでは、ユーザは、ページ記述言語を認識して、受信した印刷データを印刷するかどうかを判断できる。
【0017】
判別部が受信した印刷データのページ記述言語を判別できない場合に、印刷制御部は、ページ記述言語の判別不可を報知してもよい。ここでは、ユーザはページ記述言語が判別不可であることを認識して、受信した印刷データを印刷するかどうかを判断できる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る画像形成装置では、ユーザに端末情報の入力を求めることなく、端末識別情報を取得できる。また端末識別情報が記憶部に記憶されていない端末装置から印刷データを受信した場合であっても、ユーザにとって必要となる印刷データの印刷を実行でき、その上で不要な印刷データの印刷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】複合機を含む通信システムのネットワーク構成例を示す図である。
【図2】複合機の要部構成を示すブロック図である。
【図3A】印刷指示受付画面の一例である。
【図3B】印刷指示受付画面の一例である。
【図4】プリンタドライバをインストールする端末装置の端末識別情報の取得および保存の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】印刷データの印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
1.第1実施形態
(1)通信ネットワークの概要
図1を用いて、通信ネットワークの概要を説明する。図1は、複合機を含む通信システムのネットワーク構成例を示す図である。
図1に示す通信システムでは、ネットワークシステム100およびネットワークシステム200がインターネット300を介して接続されている。
【0021】
ネットワークシステム100では、複合機1と、端末装置2とが、LAN(Local Area Network)3を介して接続されている。ネットワークシステム200では、端末装置4がLAN5に接続されている。ネットワークシステム100とネットワークシステム200とは、互いに離れた場所に構築されていて、例えば異なる支店にそれぞれ構築されたネットワークシステムである。
【0022】
複合機1は、LAN3を介して端末装置2から送信されたデータを印刷できる。また、複合機1は、IPP(Internet Printing Protocol)を用いて端末装置4から送信された印刷データを印刷できる。さらに、複合機1は、自身の画像読取部で読み取った原稿を、端末装置2および端末装置4に送信できる。複合機1の詳細は後述する。
【0023】
端末装置2および端末装置4は、ユーザが使用するパーソナルコンピュータである。端末装置2および端末装置4は、図示しない制御部、記憶部、操作部、表示部、ディスクドライブおよび通信インターフェイスを備える。
【0024】
端末装置2のユーザは、LAN3を介して、複合機1のプリンタ機能を利用し、端末装置2で作成した印刷データを印刷できる。端末装置2のユーザは、複合機1のプリンタ機能を利用する前に、複合機1が処理可能なページ記述言語(Page Description Language:以下、PDLという)の種類に対応したプリンタドライバを予めインストールする。
【0025】
本実施形態では、端末装置2のユーザは、ディスクドライブにドライバCDをセットする等してプリンタドライバのインストーラを起動させ、SLP(Service Location Protocol)を用いて複合機1が処理可能なPDLを検索し取得する。具体的には、インストーラは、SLPを介して、PDLの取得に関するサービス要求を、複合機1に送信する。その後、PDLに関する情報を含むサービス応答を複合機1よりSLPを介して受信すれば、インストーラは、受信したPDLの種類に対応したプリンタドライバのインストールを実行する。
【0026】
(2)複合機の概要
複合機1は、プリンタ機能、ファクシミリ機能、コピー機能、およびスキャナ機能を備えた画像形成装置である。
図2を用いて、複合機1の構成を説明する。図2は、複合機の要部構成を示すブロック図である。
【0027】
複合機1は、画像読取部11、画像形成部12、操作入力部13、操作部としての表示部14、通信インターフェイス15、ネットワークコントロール部16、およびメインコントロール部17を備える。
画像読取部11は、原稿から画像情報を得る装置である。画像読取部11は、原稿載置台、読取素子、光源、ミラーおよびレンズ等の光学部材、A/D変換部、および補正部を含んでいる。読取素子は、原稿載置台上の原稿から画像を読み取る。光源は、原稿載置台上の原稿を照明する。光学部材は、原稿からの反射光を読取素子に導くミラーおよびレンズである。A/D変換部は、読取素子から出力されるアナログデータをデジタルデータに変換する。補正部は、データ補正を行う。
【0028】
画像形成部12は、電子写真方式またはインクジェット方式等により記録紙に印字を行う装置である。画像形成部12は、感光体、感光体の周りに配置された帯電装置、露光装置、現像装置、クリーニング装置、および定着装置等を含む。
操作入力部13は、複合機1に対する各種の指示を入力するためのハードキー等で構成される。
【0029】
表示部14は、液晶表示パネル等の表示デバイスおよびタッチセンサを含む。表示部14は、複合機1に関する種々の情報をユーザに提示する一方で、ユーザからの指示の入力を受け付けることができる。
通信インターフェイス15は、LAN3を介して接続された端末装置2およびインターネット300と接続された端末装置4との間で、SLPまたはTCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)を利用してデータの送受信を行う。
【0030】
ネットワークコントロール部16は、端末装置2および端末装置4と行われるデータの送信および受信を制御する。ネットワークコントロール部16は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびHDD(Hard Disk Drive)によって構成される。CPUは、種々の演算を行い、プログラムを実行できる。ROMには、CPUが動作するために必要なプログラムおよびデータが格納されている。RAMには、プログラムの実行に際して作成される一時的なデータ及びプログラムが格納されている。HDDには、端末識別情報が格納される。
【0031】
本実施形態のネットワークコントロール部16は、SLP処理部161、端末識別情報取得部162、端末識別情報記憶部163、端末識別情報判定部164、およびPDL判別部165を含む。
SLP処理部161は、LAN3を介して接続された端末装置2との間で送受信されるSLPに関するメッセージの処理を行う。
【0032】
端末識別情報取得部162は、端末識別情報を取得する。端末識別情報は、印刷データの送信元である端末装置を示す。また、端末識別情報取得部162は、取得した端末識別情報を後述する端末識別情報判定部164に通知し、端末識別情報記憶部163に保存する。
【0033】
具体的には、端末識別情報取得部162は、同一のLANに接続された端末装置、例えば端末装置2がSLPを利用してプリンタドライバをインストールする時に、SLPのサービス要求に含まれる端末装置2の端末識別情報を取得する。次に、端末識別情報取得部162は、取得した端末識別情報を端末識別情報記憶部163に保存する。
また、端末識別情報取得部162は、LAN3またはインターネット300を介して印刷データを受信した時に、印刷データの送信元である端末装置の端末識別情報を取得し、端末識別情報判定部164に通知する。さらに、端末識別情報取得部162は、端末識別情報が端末識別情報記憶部163に記憶されていない端末装置(以下、「未登録の端末装置」という)から受信した印刷データがユーザの指示により印刷された場合には、取得した端末識別情報を端末識別情報記憶部163に保存する。なお、端末識別情報取得部162は、端末識別情報が端末識別情報記憶部163に記憶されている端末装置(以下、「登録済みの端末装置」という)から受信した印刷データがユーザの指示により印刷された場合には、端末識別情報を端末識別情報記憶部163に保存することをしない。
本実施形態において、端末識別情報とは、端末装置に固有な値となるMAC(Media Access Control)アドレスである。端末識別情報取得部162は、受信したSLPのサービス要求または印刷データから、端末装置のMACアドレスを取得する。
端末識別情報記憶部163には、端末識別情報取得部162が取得した端末識別情報が記憶される。
【0034】
端末識別情報判定部164は、受信した印刷データに含まれる端末識別情報が、端末識別情報記憶部163に記憶された端末識別情報であるかどうかを判定する。端末識別情報判定部164は、端末識別情報取得部162から通知された端末識別情報と、端末識別情報記憶部163に記憶された端末識別情報とを比較する。そして、通知された端末識別情報が端末識別情報記憶部163に記憶された端末識別情報と一致する(つまり、印刷データの送信元は登録済みの端末装置である)と判定した場合には、端末識別情報判定部164は、その判定結果を後述する印刷制御部171に通知する。一方、端末識別情報判定部164は、通知された端末識別情報が端末識別情報記憶部163に記憶された端末識別情報と一致しない(つまり、印刷データの送信元は未登録の端末装置である)と判定した場合には、その判定結果を後述するPDL判別部165に通知する。
【0035】
PDL判別部165は、端末識別情報が端末識別情報記憶部163に記憶された端末識別情報と一致しないという判定結果を端末識別情報判定部164から通知された場合に、受信した印刷データのPDLを判別する。具体的には、PDL判別部165は、受信した印刷データのPDLが処理可能な種類であるかどうかを判別する。PDL判別部165は、受信した印刷データのPDLは処理可能な種類であると判別した場合は、PDLの種類を印刷制御部171に通知する。一方、PDL判別部165は、PDLの種類を判別できなかった場合は、PDLの種類が不明であることを印刷制御部171に通知する。
【0036】
メインコントロール部17は、画像読取部11および画像形成部12の動作を制御する制御部である。
メインコントロール部17は、ネットワークコントロール部16と同様に、CPU、ROM、RAMおよびHDDによって構成される。本実施形態のメインコントロール部17は、印刷制御部171および画像データ記憶部172を含む。
【0037】
印刷制御部171は、画像形成部12による印刷データの印刷の制御を行う。印刷制御部171は、さらに、画像読取部11によって読み取られた原稿データの印刷の制御を行う。また、LAN3またはインターネット300を介して印刷データを受信した場合に、印刷制御部171は、端末識別情報判定部164による判定結果に応じて以下の制御を行う。
【0038】
受信した印刷データに含まれる端末識別情報が端末識別情報記憶部163に記憶された端末識別情報と一致すると判定された場合には、印刷制御部171は、印刷データを画像形成部12に出力し、印刷を実行させる。
【0039】
一方、受信した印刷データに含まれる端末識別情報が端末識別情報記憶部163に記憶された端末識別情報と一致しないと判定された場合には、印刷制御部171は、PDL判別部165の判別結果に応じて、印刷データをPDLデータまたはテキストデータとして処理する。また、印刷制御部171は、処理後のデータを画像データとして画像データ記憶部172に保存する。
さらに、印刷制御部171は、表示部14に印刷指示受付画面を出力し、受信した印刷データを印刷するかどうかについてユーザから指示を受け付ける。図3Aおよび図3Bは、印刷指示受付画面の一例である。
【0040】
図3Aでは、PDL判別部165が、受信した印刷データのPDLが処理可能なPDLの種類であると判別した場合の印刷指示受付画面の例を示す。印刷制御部171は、「ファイル名:○○○○」、「PDL:XXXX」および「プリントしますか?」を表示部14に表示させる。ここで、「ファイル名:○○○○」には、転送された印刷データに付されたファイル名が表示される。「PDL:XXXX」には、判別された具体的なPDLの種類が表示される。印刷制御部171は、さらに表示部14に「はい」、「いいえ」を表示させ、ユーザからの印刷の指示を受け付ける。図3Bでは、PDL判別部165が受信した印刷データのPDLが、自身が処理可能なPDLの種類でない、すなわちPDLの種類が不明であると判別した場合の印刷指示受付画面の例を示す。印刷制御部171は、図3Aとは異なり、PDLに関する情報として、表示部14に「PDL:種類なし」と表示させる。
なお、ここでは、印刷指示受付画面の一例を示したが、PDLに関する情報をユーザに報知し、ユーザから印刷の指示を受け付けられる画面であれば、この例には限定されない。例えば、「ファイル名:○○○○」の代わりに、印刷データを送信した端末装置の端末名または印刷データを送信した端末装置のユーザ名が表示されてもよい。また、印刷データの印刷範囲または印刷部数を尋ねる画面が表示されてもよい。
【0041】
図3Aまたは図3Bの画面において「はい」が選択され、ユーザから印刷の指示があった場合には、印刷制御部171は、画像データ記憶部172に保存されている画像データを画像形成部12に出力し、印刷を実行させる。そして、印刷制御部171は、出力した画像データを画像データ記憶部172から削除する。一方、図3Aまたは図3Bの画面において「いいえ」が選択された場合には、印刷制御部171は、単に画像データ記憶部172に保存されている画像データを削除する。
【0042】
印刷制御部171は、さらに、PDLデータまたはテキストデータとしての処理が施された印刷データである画像データに、ラスタライズ等の処理を行う。
また、印刷制御部171は、未登録の端末装置から受信した印刷データがユーザの指示により印刷された場合に、その端末装置の端末識別情報を端末識別情報記憶部163に保存する通知を端末識別情報取得部162に対して行う。具体的には、印刷制御部171は、端末識別情報の保存の要否を尋ねる画面を表示部14に表示させ、ユーザから保存に関する指示を受け付ける。ユーザにより端末識別情報の保存の指示があった場合には、印刷制御部171は、端末識別情報の保存の通知を端末識別情報取得部162に対して行う。
【0043】
画像データ記憶部172は、HDDから構成され、印刷制御部171によって処理された画像データが記憶される。また、画像読取部11によって読み取られた原稿データが記憶されてもよい。
【0044】
(3)プリンタドライバのインストール時における端末識別情報の取得および記憶処理
次に、プリンタドライバがインストールされる端末装置から、端末識別情報を取得し保存する処理について、図3を参照して説明する。図3は、プリンタドライバをインストールする端末装置の端末識別情報の取得および保存の処理の流れを示すフローチャートである。
【0045】
以下、端末装置2がプリンタドライバをインストールする端末装置である例を挙げて説明する。前述の通り、端末装置2のユーザは、複合機1のプリント機能を利用する前に、複合機1が処理可能であるPDLに対応したプリンタドライバをインストールする。そして、インストーラは、SLPを用いてPDLの取得に関するサービス要求を複合機1に送信する。
【0046】
このとき、複合機1側では、SLP処理部161が、端末装置2から、SLPを介したPDLの取得に関するサービス要求を受信する(ステップS101)。
サービス要求を受信すれば、SLP処理部161は、自身が処理可能なPDLに関する情報を含むサービス応答を、端末装置2に送信する(ステップS102)。
【0047】
続いて、複合機1の端末識別情報取得部162は、上述したサービス要求に含まれている端末装置2のMACアドレスを取得し、端末識別情報記憶部163に保存する(ステップS103)。
このようにして、複合機1は、端末装置2がSLPを用いてプリンタドライバをインストールする際に、SLPのサービス要求に含まれる端末装置2のMACアドレスを端末識別情報として取得し、端末識別情報記憶部163に記憶させる。
【0048】
(4)印刷データの印刷処理
次に、複合機1による印刷データの印刷処理について説明する。図4は、印刷データの印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【0049】
複合機1が、LAN3またはインターネット300を介していずれかの端末装置から印刷データを受信する(ステップS201)。すると、端末識別情報取得部162は、受信した印刷データに含まれる端末装置のMACアドレスを端末識別情報として取得し、取得した端末識別情報を端末識別情報判定部164に通知する(ステップS202)。
次に、端末識別情報判定部164は、通知された端末識別情報が、端末識別情報記憶部163に記憶された端末識別情報に一致するかどうかを判定する(ステップS203)。
【0050】
通知された端末識別情報が、端末識別情報記憶部163に記憶された端末識別情報と一致すると判定されると、印刷制御部171は、印刷データを画像形成部12に出力し印刷を実行させる(ステップS204)。例えば、図4で説明したように、プリンタドライバをインストールする端末装置2から端末装置2の端末識別情報がそれまでに取得され、端末識別情報記憶部163に記憶されていたとする。このような状態で、端末装置2より印刷データを受信すれば、端末識別情報判定部164は、印刷データに含まれる端末装置2の端末識別情報は端末識別情報記憶部163にすでに記憶された端末識別情報と一致すると判定する。その結果、印刷制御部171は、印刷データを画像形成部12に出力し印刷を実行させる。
【0051】
一方、通知された端末識別情報が、端末識別情報記憶部163に記憶された端末識別情報と一致しないと端末識別情報判定部164が判定すれば、端末識別情報判定部164は、その判定結果をPDL判別部165に通知する。例えば、ネットワークシステム200に属する端末装置4(図1参照)は、同じネットワークシステム200に属する複合機(図示せず)のプリンタドライバのみをSLPを用いてインストールし、プリント機能を利用することが一般的である。このような端末装置4から印刷データを受信した場合、端末識別情報判定部164は、端末装置4の端末識別情報は端末識別情報記憶部163に記憶された端末識別情報と一致しないと判定し、その判定結果をPDL判別部165に通知する。
【0052】
判定結果を受領したPDL判別部165は、受信した印刷データのPDLが、処理可能なPDLの種類であるかどうかを判別する(ステップS205)。
受信した印刷データのPDLが処理可能なPDLの種類であると判別した場合には、PDL判別部165はPDLの種類を印刷制御部171に通知する。PDLの種類の通知を受けた印刷制御部171は、通知されたPDLの種類に応じて印刷データをPDLデータとして処理し(ステップS206)、処理後の印刷データを画像データとして画像データ記憶部172に保存する(ステップS208)。また、印刷制御部171は、PDLの種類を記憶する。
【0053】
一方、受信した印刷データのPDLの種類が不明である、すなわち自身が処理可能なPDLではないと判別した場合には、PDL判別部165は、「PDLの種類なし」の通知を印刷制御部171に通知する。「PDLの種類なし」の通知を受けた印刷制御部171は、印刷データをテキストデータとして処理し(ステップS207)、処理後の印刷データを画像データとして画像データ記憶部172に保存する(ステップS208)。
【0054】
その後、印刷制御部171は、画像データにラスタライズ処理を施す(ステップS209)。なお、ここでは、画像データ記憶部172に保存された画像データをラスタライズ処理する例を挙げている。しかし、印刷指示受付画面を表示部14に表示する前に画像データがラスタライズ処理されていれば、この例に限定されない。例えば、画像データをラスタライズ処理してから画像データ記憶部172に保存してもよい。
【0055】
次に、印刷制御部171は、PDL判別部165の判別結果に応じて、図3Aまたは図3Bで示すような印刷指示受付画面を表示部14に表示させる(ステップS210)。続いて、印刷制御部171は、印刷指示受付画面を介して、ユーザから印刷の指示を受け付ける(ステップS211)。
ユーザから「印刷を実行せず」の指示があった場合には、印刷制御部171は、画像データ記憶部172に保存された画像データを削除する(ステップS212)。
【0056】
一方、ユーザから「印刷を実行する」の指示があった場合には、印刷制御部171は、画像データ記憶部172に保存した画像データを画像形成部12に出力し、画像データの印刷を実行させる(ステップS213)。また、印刷制御部171は、印刷を実行した画像データを画像データ記憶部172から削除する(ステップS214)。
【0057】
その後、印刷制御部171は、ステップS213において印刷を実行した印刷データの送信元である端末装置の端末識別情報を保存するかどうかについて、ユーザからの指示を受け付ける(ステップS215)。すなわち、未登録の端末装置から印刷データを受信した場合であって、印刷データをユーザの指示により印刷した場合に、印刷制御部171は、その端末装置の端末識別情報を端末識別情報記憶部163に保存するかどうかについてユーザに問い合わせる。
【0058】
例えば、印刷制御部171は、表示部14に、端末識別情報の保存の要否を尋ねる画面を表示させ、ユーザから保存に関する指示を受け付ける。ユーザにより「端末識別情報を保存する」の指示があった場合には、その旨を端末識別情報取得部162に通知する。そして、通知を受けた端末識別情報取得部162は、ステップS202において取得した端末識別情報を端末識別情報記憶部163に保存する(ステップS216)。一方、ユーザにより「端末識別情報を保存せず」の指示があった場合には、印刷処理を終了する。
【0059】
(5)発明の効果
(5−1)
上記の複合機1によれば、同一のネットワークシステム100内にある端末装置2がプリンタドライバをインストールする際に、端末装置2から受信したSLPのサービス要求に含まれる端末装置2のMACアドレスを端末識別情報として取得し、端末識別情報記憶部163に保存できる。よって、ユーザによる端末識別情報の入力作業を要することなく、端末装置2の端末識別情報を取得できる。
また、端末装置2の端末識別情報として、端末装置2に固有となるMACアドレスが取得される。従って、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバの利用により端末装置2のIPアドレスが動的に割り当てられる環境であっても、MACアドレスは不変であるため、一度記憶した端末識別情報をその後に変更させる必要はない。
【0060】
(5−2)
上記の複合機1によれば、受信した印刷データに含まれる端末識別情報が端末識別情報記憶部163に記憶された端末識別情報と一致しない場合には、ユーザから印刷データを印刷するかどうかについての指示を受け付け、ユーザの指示に応じて印刷データを印刷する。
従って、異なるLANに接続された端末装置のように未登録の端末装置から印刷データを受信した場合は、印刷データを印刷するかどうかをユーザが判断できる。よって、ユーザユーザにとって必要となる印刷データは印刷できる一方で、不要な印刷データの印刷は防止できる。
【0061】
例えば、遠隔にある未登録の端末装置から、IPPを介して広告文書等の印刷データが複写機に送り込まれてくることがある。
しかし、この端末装置は未登録であることから、ユーザは受信した印刷データは不要であると判断し、印刷不要の指示を行うことにより印刷の実行を中止できる。
【0062】
また、未登録の端末装置から送信された印刷データは、複合機1が処理できない種類のPDLで記述されていることがある。この場合、印刷時に文字化け等の問題が発生することがある。例えば、UNIX(登録商標)等のホスト端末から印刷データが送信される場合、ホスト端末から送信される印刷データは、PDLの違いによって複合機1では適切に印刷することができないことがある。
しかし、このような場合、ユーザは、未登録の端末装置であることから、PDLの違いによる印刷の文字化け等が発生する可能性を考慮し、印刷不要の指示を行うことで印刷の実行を中止できる。
【0063】
一方で、未登録の端末装置から複合機1に送り込まれてくる印刷データのうち、ユーザが印刷を望む印刷データがある。例えば、複合機1の設置部門とは異なる他の支店に属する端末装置、例えば端末装置4(図1参照)から、ユーザにとって必要な印刷データが複合機1に送信される場合がある。このような場合には、ユーザは、例えば端末装置4側のユーザより印刷データの送信に関する連絡を予め受けておくことによって、印刷指示表示画面が表示された際には印刷の指示を行い、端末装置4からの印刷データを印刷できる。
【0064】
(5−3)
上記の複合機1によれば、受信した印刷データに含まれる端末識別情報が端末識別情報記憶部163に記憶されている端末識別情報と一致する場合には、ユーザに対して印刷要否を尋ねることなく印刷データを印刷する。
ここで、端末識別情報が端末識別情報記憶部163に記憶されている端末装置とは、例えば端末装置2のように、複合機1が処理可能なPDLに対応したプリンタドライバをインストールしている端末装置である。従って、このような端末装置から受信した印刷データによってPDL違いによる文字化け等の問題は発生することはない。また、このような端末装置からは、広告データ等の不要な印刷データを受信することはない。
よって、登録済みの端末装置から印刷データが送信された場合には、ユーザにとって印刷が必要な印刷データであるとして速やかに印刷することができる。
【0065】
(5−4)
上記の複合機1によれば、表示部14に表示された印刷指示受付画面を介してユーザより印刷指示を受け付ける。つまり、ユーザは、複合機1の設置場所まで行き、印刷の指示を行うことになる。従って、ユーザは、印刷された印刷物を実際にその場で確認した上で、印刷データの印刷を実行するかどうかを判断し、印刷の指示を行うことができる。
例えば、前述のとおり、遠隔にある未登録の端末装置から、大量の広告文書が複合機1に送り込まれてくることがある。また、未登録の端末装置から、文字化けを発生させる印刷データが大量に複合機1に送り込まれてくることがある。
しかし、本実施形態では、ユーザは、複合機1の設置場所で印刷の指示を行う。よって、ユーザは、印刷指示受付画面が表示部14に表示された場合、まずは印刷データの一部のみを印刷する指示を行ってもよい。そうすることにより、ユーザは、不要なデータであるかどうか、または文字化けが発生しているかどうかを実際に出力された印刷物を参照して確認することができる。確認の結果、印刷の実行が不要であると判断した場合には、ユーザは、その場で印刷の停止を指示し、速やかにその後の印刷データの印刷を停止させることができる。
【0066】
(5−5)
上記の複合機1によれば、受信した印刷データのPDLを判別するPDL判別部165をさらに備えている。そして、PDLの種類の判別結果を、印刷指示受付画面に含ませて表示部14に表示しユーザに報知することができる。
従って、ユーザは、PDLの種類またはPDLが不明であることを認識して印刷を指示できる。
【0067】
(5−6)
未登録の端末装置から受信した印刷データがユーザの指示により印刷された場合には、端末識別情報取得部162は取得した端末識別情報を端末識別情報記憶部163に保存する。従って、一度印刷データが印刷されると、送信元の端末装置の端末識別情報は端末識別情報記憶部163に記憶される。その結果、その後その端末装置から印刷データを受信した場合には、再度ユーザによる印刷の指示を受け付けることなく、速やかに印刷データを印刷できる。
【0068】
(5−7)
印刷制御部171は、受信した印刷データをラスタライズした後に、ユーザによる印刷指示を受け付ける。このように、ユーザによる印刷指示を受け付ける前にラスタライズ処理が行われるので、ユーザから印刷指示を受け付けた後の印刷処理に係る時間を短縮できる。
【0069】
(6)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0070】
(6−1)
第1実施形態では、プリンタ機能、ファクシミリ機能、コピー機能、およびスキャナ機能等を有する複合機を画像形成装置の例として挙げた。ただし、本発明は、通信ネットワークを介して接続された端末装置から印刷データを受信し印刷できるプリンタ機能を有していれば、これに限定されるものではない。
【0071】
(6−2)
第1実施形態では、未登録の端末装置から印刷データが送信されてきた場合には、PDL判別部165により印刷データのPDLが判別される例を挙げて説明した。しかし、この場合において、PDL判別部165による印刷データのPDLの判別は省略されてもよい。
すなわち、端末識別情報判定部164は、PDL判別部165ではなく印刷制御部171に、端末識別情報が端末識別情報記憶部163に記憶されている端末識別情報と一致しない旨の判定結果を通知してもよい。その後、印刷制御部171は、第1実施形態と同様に、印刷データを画像データ記憶部172に保存し、印刷データにラスタライズ処理を施す。さらに印刷制御部171は、印刷指示受付画面を表示部14に表示させ、ユーザから印刷の指示に応じて印刷の制御を行う。ただし、この場合、印刷指示受付画面にPDLの種類等の情報が表示されることはない。
【0072】
(6−3)
第1実施形態では、表示部14を介して、印刷指示受付画面を表示し、ユーザより印刷指示の入力を受け付ける例を挙げて説明した。しかし、印刷の要否およびPDLの情報をユーザに対して報知し、ユーザから印刷の指示を受け付けられるものであれば、この例には限定されない。例えば、表示部14に印刷指示受付画面を表示し、操作入力部13を介して、ユーザによる印刷指示の入力を受け付けてもよい。また、複合機1はスピーカおよびマイクをさらに備え、ユーザに対する印刷指示の問い合わせおよび印刷指示の受け付けを音声によって行ってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、プリンタ機能、ファクシミリ機能、コピー機能、およびスキャナ機能を備えた画像形成装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0074】
1 複合機
11 画像読取部
12 画像形成部
13 操作入力部
14 表示部
15 通信インターフェイス
161 SLP処理部
162 端末識別情報取得部
163 端末識別情報記憶部
164 端末識別情報判定部
165 PDL判別部
171 印刷制御部
172 画像データ記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して端末装置から受信する印刷データを印刷する画像形成装置であって、
プリンタドライバをインストールする端末装置から、端末装置の端末識別情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した端末識別情報を記憶する記憶部と、
受信した印刷データに含まれる端末識別情報が、前記記憶部に記憶された端末識別情報と一致するかどうかを判定する判定部と、
受信した印刷データに含まれる端末識別情報が前記記憶部に記憶されている端末識別情報と一致しないと前記判定部によって判定された場合に、ユーザから印刷指示を受け付け、受信した印刷データを前記印刷指示に応じて印刷する印刷制御部と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
ユーザからの印刷指示の入力を受け付ける操作部をさらに備え、
前記印刷制御部は、前記操作部を介してユーザから印刷指示を受け付けた場合に、受信した印刷データを印刷する、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
受信した印刷データのページ記述言語を判別する判別部をさらに備え、
受信した印刷データに含まれる端末識別情報が前記記憶部に記憶されている端末識別情報と一致しないと前記判定部によって判定され、かつ受信した印刷データのページ記述言語が前記判別部によって判別できなかった場合に、前記印刷制御部は、ユーザから印刷指示を受け付け、受信した印刷データを前記印刷指示に応じて印刷する、請求項1〜2のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項4】
受信した印刷データに含まれる端末識別情報が前記記憶部に記憶されている端末識別情報と一致しないと前記判定部によって判定され、かつ受信した印刷データのページ記述言語が前記判別部によって判別できた場合に、前記印刷制御部は、ユーザから印刷指示を受け付け、受信した印刷データを前記印刷指示に応じて印刷する、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記取得部は、印刷データの受信時に、受信した印字データの送信元である端末装置の端末識別情報をさらに取得し、
受信した印刷データに含まれる端末識別情報が前記記憶部に記憶されている端末識別情報と一致しないと前記判定部によって判定され、前記印刷制御部がユーザの印刷指示により受信した印刷データを印刷する場合に、前記取得部によって取得された端末識別情報が前記記憶部に記憶される、請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記印刷制御部は、受信した印刷データをラスタライズした後に、ユーザによる印刷指示を受け付ける、請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記判別部が受信した印刷データのページ記述言語を判別できた場合に、前記印刷制御部は、前記判別部が判別したページ記述言語を報知する、請求項3に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記判別部が受信した印刷データのページ記述言語を判別できない場合に、前記印刷制御部は、ページ記述言語の判別不可を報知する、請求項3に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−126132(P2011−126132A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−286710(P2009−286710)
【出願日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】