説明

画像形成装置

【課題】メンテナンス性の向上、機械のダウンタイム低減を図る事を可能とする画像形成装置を提供すること。
【解決手段】画像形成装置は、異常発生時、ユーザーのオペーレーションを必要とする場合に、アクセスする機械の場所を特定するためLEDを点灯/点滅させる手段を持ち、複数箇所にアクセスし除去動作手順が必要となる場合、ユーザーのアクセス順にLEDを点灯させ、ユーザーオペレーションを誘導する手段を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレーザープリンタや複写機、レーザーファックス等、用紙搬送制御、用紙後処理制御を行う画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は用紙ジャムや異常等が発生した際、複写機に備え付けられたLEDを点灯させる事でユーザーへ視覚的に異常発生を警告するに留まっており、ユーザーがジャム解除のオペーレーション順を視覚的に知る手段は無かった。
【0003】
特許文献1には、同一のデバイスを利用した複数の機能を備えた画像形成装置が、互いに異なる機能に基づく処理を行う複数の処理手段と、複数の処理手段それぞれにおける異常を検出する異常検出手段と、異常検出手段によって異常が検出されると、当該異常がいずれの処理手段によって発生したかを通知する通知手段とを備え、いずれの機能に、どのような異常が発生したのかを効率的に、かつ的確に、オペレータに通知することのできる技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、画像形成装置に複数の給紙装置/後処理装置が連結される構成においては、機械の状態情報をユーザーへ知らせるコントロールパネルと異常解除等のためのアクセスポイントが離れているケースがあり、複数ポイントへのアクセスが必要な場合、異常取り除き毎にユーザーはコントロールパネルを確認する必要がある。
【0005】
本発明の目的は、用紙ジャム等の異常発生解除/除去手順を画像形成装置及び給紙装置/後処理装置の外側から見える場所でLED点灯・点滅させる事で、アクセスポイントへ速やかに誘導し、メンテナンス性の向上、機械のダウンタイム低減を図る事を可能とする画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、異常発生時、ユーザーのオペーレーションを必要とする場合に、アクセスする機械の場所を特定するためLEDを点灯/点滅させる手段を持ち、複数箇所にアクセスし除去動作手順が必要となる場合、ユーザーのアクセス順にLEDを点灯させ、ユーザーオペレーションを誘導する手段を備えることを特徴とする画像形成装置。である。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置において、ユーザーの介入が必要となるオペレーションの種別に応じてLEDの点灯色を切り替える手段と、LEDの点灯色に応じて、異常の種類を視覚的に判断させる手段と、解除不可能な機械故障が発生した場合においてもLED点灯色を切り替える手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の画像形成装置において、異常発生時のLEDによるアクセス手順誘導手段に対して、異常発生を予測し該当アクセスポイントをLEDを点灯/点滅する手段を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、異常発生時のLED点灯/点滅に合わせて、警告音を発し聴覚的にユーザーへ通知する手段を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、給紙装置からの給紙トレイ及び後処理装置におけるインサーターからの合紙挿入において印刷実行中の給紙トレイ使用位置をユーザーへLED点灯/点滅によって知らせる手段と後処理装置における排出先をLED点灯/点滅によってユーザーへ知らせる手段を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項6記載の発明は、請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、LED点灯/点滅時の明るさを、機械に備え付けられたセンサによって光度を検知し適度な明るさに自動で調整する手段を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、LEDの点灯/消灯、及び警告音量の少なくともいずれかをユーザーがコントローラパネルから任意に切り替える手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、用紙ジャム等の異常発生解除/除去手順を画像形成装置及び給紙装置/後処理装置の外側から見える場所でLED点灯・点滅させる事で、アクセスポイントへ速やかに誘導し、メンテナンス性の向上、機械のダウンタイム低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態の画像形成装置及び大容量給紙装置、後処理装置の外観を表している図である。
【図2】本実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す構成図である。
【図3】本発明が組み込まれる画像形成装置のソフトウェアブロック図である。
【図4】システム全体の構成を示す図である。
【図5】画像形成装置を含むシステムを説明する図である。
【図6】LEDの位置及び残滓、消耗品位置配置の例を示す図である。
【図7】LED制御実施例を示す図である。
【図8】本実施の形態の制御フローを説明するフローチャートである。
【図9】本実施の形態の制御フローを説明するフローチャートである。
【図10】ユーザー補助コントロールパネルについて説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、本発明の実施形態の画像形成装置及び大容量給紙装置、後処理装置の外観を表している図である。
【0016】
本発明は搬送経路を備える画像形成装置と画像形成装置に装着される給紙/後処理装置に適用される。
複写機A1は、プリンタ100や、スキャナ10、操作ボード20、ADF30、両面ドライブユニット33、フィニッシャ34、給紙バンク35、大容量給紙トレイ36を備えている。
【0017】
図2は、本実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す構成図である。
画像形成装置は、図2に示すように、プロッタ装置U1、シート格納装置U2〜U3、シート後処理装置U4〜U6の各ユニットで構成されている。
【0018】
プロッタ装置U1は、例えば電子写真式記録装置やインクジェット式記録装置で構成され、画像情報を用紙へ印刷する。さらに、印刷された用紙をシート後処理装置に搬送する。
【0019】
シート格納装置U2〜U3は、画像を転写するための用紙を格納する装置である。U2のように、プロッタ装置U1の下側に接続される比較的小容量の格納装置や、U3のように、プロッタ装置U1と並んで接続される大容量の格納装置がある。これらの格納装置は、異なるサイズの用紙を格納した複数の給紙段(各給紙段にはそれぞれ同一サイズの用紙が格納される)を備えており、プロッタ装置U1へ用紙を搬送する。
【0020】
シート後処理装置U4〜U6は、プロッタ装置U1から排出された用紙に対して後処理を施す装置で、複数のシート後処理装置を接続することができる。U4は、例えば製本用の表紙や合紙を挿入するための挿入装置、U5は、例えばパンチ処理をするためのパンチ装置、製本するために用紙を折るための折り装置、U6は、例えば用紙に対してステープル処理をするためのステープル装置、テープ製本やリング製本、シュア製本をするための製本装置、製本された用紙を最終的なサイズに断裁するための断裁装置を表す。
【0021】
また、ステープラー処理用のステープル、無線綴じ製本のための接着剤、テープ製本のためのテープ、リング製本のためのリング、シュア製本のためのバインドストリップ等の各消耗品を格納する消耗品格納ユニット(図示しない)を備えている。
【0022】
また、ステープラー処理では、印刷物の綴じ枚数によってステープルをカットする際にステープル切り屑が発生し、パンチ処理では、印刷用紙にパンチ穴を開ける際にパンチ屑が発生し、製本処理では、三方仕上げ裁ちや無線綴じのミーリング処理の際に断裁屑が発生し、これらステープル切り屑、パンチ屑、断裁屑のような残滓を格納するための残滓回収ユニット(図示しない)も備えている。
【0023】
なお、単体の画像形成装置としての機能を成すため、セットされた原稿を読み取り位置に搬送する読み取り給紙装置、原稿の画像情報を読み取るスキャナ装置、テンキー、スタートキー、ファンクションキー、ワンタッチキー等の各種操作キーを備えた操作パネル及び液晶ディスプレィ等で構成される操作部を備えていてもよい。
【0024】
図3に本発明が組み込まれる画像形成装置のソフトウェアブロック図を示す。
給紙/後処理装置と画像形成装置はシリアル通信で接続され、それら周辺機器はそれぞれCPUを持ち、画像形成装置との間で情報のやり取りを行い、用紙ジャムや残滓、故障、消耗品切れ情報が通知される。
またLEDの点灯/点滅/消灯指示も画像形成装置から通信によって制御される。
画像データ処理装置は、システムコントローラ1、外部シリアルボード2、ローカルバスI/F3、RAM4、不揮発メモリ5、FONT6、パラレルバスI/F7、ネットワークI/F8、シリアルバスI/F9を備えている。カラープリンタ100は書込みI/F134、作像ユニット135を備えている。カラー原稿スキャナ10は読取ユニット11、出力I/F12を備えている。
【0025】
図4はシステム全体の構成を示す図である。
画像形成装置に対して給紙装置及び後処理装置を連結して接続可能なシステム構成である。
また、当該システムはネットワーク上のサーバー(103等)やクライアントPC(104等)とLANによって接続することが可能であり、アプリケーションデータをプリントシステムを介して印刷する事が可能である。
【0026】
上記の実施の形態では、画像形成装置がスタンドアロン形式でとしてきたが、印刷ジョブを送信する端末装置と画像形成装置がネットワークを介して接続されている形式であってもよい。
図5に示すように、画像形成装置を含むシステムは、画像形成を指示する端末装置(T1、T2、T3)と、画像形成を実行する画像形成装置(P1)とをネットワークNを介して接続している。図5では、端末装置3台、画像形成装置1台としているが、各装置の数はこのとおりに限らず、いずれも1台以上の装置が接続可能である。また、図5では、ネットワークはバス型を例としているが、ネットワーク形態はこの形式に限らず、スター型やリング型、あるいはその他接続形態のネットワークであってもよい。
【0027】
図6にシステム構成レイアウトに対してLEDの位置及び残滓、消耗品位置配置の例を示す。
本システム構成におけるLEDは用紙除去アクセスポイント、排出先トレイ、給紙トレイ、消耗品/残滓格納装置に対して配置される。
図6はLED/残紙レイアウトシステム構成図は画像形成装置及び後処理装置/給紙装置に対して用紙Jamによる残紙位置や使用している後処理装置、給紙装置を示す為のLEDの位置レイアウトを表している。
具体的には4つの役割(目的/意味)を持つLEDとなる。それぞれのLEDについての意味を以下に示す。
【0028】
尚、LEDの点灯/点滅/点灯色等の詳細は図7のLED制御パターン例を参照する。図7は本発明におけるユーザーへ視覚的に指示する為のLED制御実施例を色毎に、点灯/点滅/消灯それぞれの意味と合わせて一覧として示すものである。LED制御パターン例はシステム上及びシステム内に配置されたLEDの点灯/点滅色及び、LEDの動作が表す事象を示し、これらLEDの点灯色やパターンを変えて制御する事で、ユーザーは視覚的にシステムで発生している異常状態や、オペレーション箇所及び印刷中の動作状態を把握する事ができる。
【0029】
(1)給紙トレイLED:ユーザーが指定した印刷動作(コピー動作やプリント動作)に対して、現在使用(動作中であり、トレイ引き抜きによる補給が不可)している給紙トレイを示す為のLEDである。該当LEDの点灯はシステムが動作中のトレイを表し、点滅している場合は該当トレイの用紙なし、即ち用紙補給が必要なトレイを意味している。
【0030】
(2)排紙LED:現在印刷に使用している後処理装置における、排出先を示すLEDである。本LEDの状態により排出先の状態(どこへ排出しているのか、その後処理装置機能を使用しているのか、排出先満杯検知前/後)をユーザーが確認可能である。
排出先満杯を事前検知又は満杯検知した場合にはLEDを点滅する事でユーザーオペレーションが必要である事を表す。
【0031】
(3)残紙/異常発生及び解除LED:印刷中の用紙Jam等が発生し、ユーザーによる用紙取り除きが発生した場合、用紙詰まり箇所をLEDを点灯させる事でユーザーへ通知し、紙詰まりが除去された後、さらに紙詰まり除去が必要な場合は、次のオペレーション必要箇所をLED点灯/点滅で誘導する。
【0032】
(4)残滓/消耗品LED:印刷中ステープル針やパンチ屑入れなど消耗品切れや残滓満杯を検知した際に、補給や交換が必要なユニットを示す為のLEDを点灯/点滅させユーザーオペーレーションの必要箇所を示し、誘導する。
【0033】
以下、図8、図9を参照して本実施の形態の制御フローを説明する。
【0034】
図8に、印刷実行中の異常発生において用紙取り除きアクセス手段の決定とLED制御までを示す。
【0035】
まず、大容量給紙トレイ1からステープル印刷をスタックトレイに排出し印刷開始する(S801)。
印刷条件判断する(S802)。印刷開始時及び給紙先/排出先切り替え時、印刷実行中の排出トレイ及び給紙トレイの実行判断を行い、LED制御を行う。
給紙トレイ判定の場合、給紙LED(16)を制御する(S803)。
排紙トレイ判定の場合、排紙LED(18)を制御する(S804)。
【0036】
用紙ジャム/残滓/消耗品切れを判断する(S805)。残滓/消耗品異常、消耗品や残滓フル等を検出した場合はこのロジックでLED制御を行う。
残滓フルの場合、残滓LED(2)を制御する(S806)。
消耗品切れの場合、消耗品LED(1)を制御する(S807)。
【0037】
以下のロジックでアセス手順とLED点灯/点滅/消滅を判断する。機内用紙残紙を判断する(S808)。残紙位置(1)(2)を検出する。
用紙取り除きアクセス手順を決定する(S809)。後処理装置における最上流紙から除去開始。
1.ユーザーコントロールパネルへのアクセス場所表示や、2.LED(3)を制御する(S810)。残紙情報を元にLED点灯制御を決定する。
用紙除去を監視する(S811)。用紙搬送パスセンサ上の用紙有り無しを監視する(カバー閉などを伴うトリガが必要な場合はカバー閉トリガで監視する)。
なお、機内用紙残紙なら全LEDを消灯する(S812)。
【0038】
次に図9を参照して、印刷処理実行中に後処理装置におけるスタックトレイ満杯や給紙トレイ用紙無しが近い事を検知した時、さらに他に接続されている排出トレイへの排出先切り替えが不可と判断した場合、すなわち、印刷が途中で排出先満杯により中断すると予測された場合に、LEDを点灯/点滅制御し、ユーザーへアクセスポイント(取り除きポイント)を知らせ、更に給紙装置における用紙ニアエンドを検知し、かつ他に接続されている給紙トレイへの給紙先切り替えが不可と判断した場合、すなわち、印刷が途中で用紙切れにより中断すると予測された場合に、LEDを点灯/点滅制御し、ユーザーへアクセスポイント(取り除きポイント)を知らせたり、LEDを点灯/点滅制御開始と共に警告音により聴覚的にユーザーへ通知する処理を説明する。
【0039】
まず、印刷実行がなされる(S901)。
給紙トレイニアエンドを監視する(S902)。排出先トレイニアフルを監視する(S903)。排出先及び給紙先トレイのニアフル(満杯が近いこと)とニアエンド(紙無しが近い事)検知の監視を行う。
【0040】
給紙先切り替えを判断する(S904)。排出先切り替え可能か判断する(S905)。ニアフル又はニアエンドを検知した時、切り替え先排出/給紙トレイの判断を行う。
【0041】
給紙LED(16)を警告制御する(S906)。
排紙LED(18)を警告制御する(S907)。ニアフル又はニアエンドを検知しかつ切り替え先が無く、印刷中断の可能性有りと判断する。そしてLED点灯/点滅による、アクセスポイントを通知する。
【0042】
警告音発行(S908、909)。LED制御を行うと同時に、警告音を発行し視覚的に印刷中断の可能性をユーザーへ通知する。
なお、警告状態が解除された場合、LEDの消灯制御及び警告音の停止を行い、再び監視状態に戻る。
【0043】
図10は、図4等の画像形成装置のユーザー補助コントロールパネルについて説明する図である。コントロールパネルから各LED制御設定が可能となる。
【0044】
LED光量設定でLEDの点灯/点滅における光量をセンサを用いて自動調整するか手動で調整するかの設定を行う。なお、自動が選択された場合は画像形成装置に取り付けられた光量検知センサからの入力を元に適正量を算出することであってもよい。
【0045】
LEDアクセス誘導設定で異常発生時又は異常予測時におけるLEDアクセス制御の有効/無効切り替えを行う。
【0046】
LEDコントロール対象でLEDアクセス誘導設定が有効な場合、制御対象の機能を選択する。
【0047】
警告音設定で異常発生時又は異常発生予測時に発効する警告音の有効/無効設定を行う。
また有効時の警告音量を手動又は自動で設定する事が可能である。なお図10で示す異常とは、用紙ジャム、残滓満杯、消耗品切れ、排出口満杯、給紙トレイ紙無し等を意味する。
【0048】
以下、各請求項ごとの作用効果を説明する。
請求項1において、用紙ジャムや異常が発生した際にユーザーがオペレーションする除去手順等をLED点灯/点滅により視覚的にアクセス手順を判断する事ができるため、用紙除去毎に次のアクセス手順をユーザーコントロールパネル上で確認する必要がない。
【0049】
請求項2において、異常が発生している種別(用紙ジャム除去、残滓満杯、消耗品切れ)に応じてLEDの点灯色を切り替える事ができる為、ユーザーが直ぐに対処する必要があるオペレーションか否かが即判断可能となる。
【0050】
請求項3において、排出先トレイの満杯や給紙先トレイの用紙切れを予測した時にLEDを点灯/点滅させる事が可能である為、ユーザーはスタックされた排出用紙束を事前に取り除く事や事前に給紙トレイへ用紙補給する事ができる。
【0051】
請求項4において、ユーザーは常に機械を監視する事なく、警告音による聴覚的事象を捉えた時、機械のLEDを監視する事が可能となる。
【0052】
請求項5において、印刷に使用している給紙トレイや合紙に使用している後処理装置に装着されたインサータートレイ等該当使用トレイをLEDの点灯/点滅により確認する事ができる。その為、ユーザーはコントロールパネル上で動作中トレイを確認する事なく、視覚的に動作トレイを確認する事ができ、任意のタイミング用紙補給等を行う事ができる。それにより機械をシームレスに動作させる事を可能とする。
【0053】
請求項6において、LEDの発色量を使用環境に合わせてセンサが感知し、自動的に調整する事ができる為、無駄な消費電力を伴う事なく、ユーザーが認識しやすい光量に調整する事が可能である。
【0054】
請求項7において、ユーザーが本発明におけるLED点灯/点滅制御及び音による警告音の作動切り替えを容易に行う事ができる為、使用している環境に合わせて使用する事を可能とする。
【0055】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更実施が可能である。
【符号の説明】
【0056】
A1 複写機
10 スキャナ
20 操作ボード
30 ADF
33 両面ドライブユニット
34 フィニッシャ
35 給紙バンク
36 大容量給紙トレイ
100 プリンタ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0057】
【特許文献1】特開2005−269081号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異常発生時、ユーザーのオペーレーションを必要とする場合に、アクセスする機械の場所を特定するためLEDを点灯/点滅させる手段を持ち、複数箇所にアクセスし除去動作手順が必要となる場合、ユーザーのアクセス順にLEDを点灯させ、ユーザーオペレーションを誘導する手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
ユーザーの介入が必要となるオペレーションの種別に応じてLEDの点灯色を切り替える手段と、
LEDの点灯色に応じて、異常の種類を視覚的に判断させる手段と、
解除不可能な機械故障が発生した場合においてもLED点灯色を切り替える手段とを備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記異常発生時のLEDによるアクセス手順誘導手段に対して、異常発生を予測し該当アクセスポイントをLEDを点灯/点滅する手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記異常発生時のLED点灯/点滅に合わせて、警告音を発し聴覚的にユーザーへ通知する手段を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
給紙装置からの給紙トレイ及び後処理装置におけるインサーターからの合紙挿入において印刷実行中の給紙トレイ使用位置をユーザーへLED点灯/点滅によって知らせる手段と後処理装置における排出先をLED点灯/点滅によってユーザーへ知らせる手段を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記LED点灯/点滅時の明るさを、機械に備え付けられたセンサによって光度を検知し適度な明るさに自動で調整する手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記LEDの点灯/消灯、及び警告音量の少なくともいずれかをユーザーがコントローラパネルから任意に切り替える手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−158866(P2011−158866A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−22907(P2010−22907)
【出願日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】