説明

画像形成装置

【課題】現像装置から漏れたトナーによって印刷媒体が汚れることを抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】ガイド25aは、矢印Aの方向において現像装置32の下流側であってかつ転写ローラ34の上流側に感光体ドラム26と対向するように設けられ、かつ、転写ローラ34と感光体ドラム26との間に用紙を導く。ファンは、ガイド25a,25bの下側を通過する気流F2を発生させる。矢印Aの方向において用紙が通過する通紙経路R1よりも上流側であってかつ現像装置32よりも下流側に、気流F1の一部を気流F2に導くための流路R2が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、より特定的には、印刷媒体にトナー画像を転写する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の画像形成装置として、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載の画像形成装置が知られている。特許文献1及び特許文献2に記載の画像形成装置は、現像装置からトナーが飛散することによって、印刷媒体が汚れることを抑制することを目的としている。以下に、特許文献1及び特許文献2に記載の画像形成装置について簡単に説明する。
【0003】
特許文献1に記載の画像形成装置は、現像装置内を負圧に保つ構成を有している。また、特許文献2に記載の画像形成装置は、現像装置外に流れる気流の発生を抑制する構成を有している。以上のような画像形成装置によれば、現像装置外にトナーが飛散することが抑制される。
【0004】
ところで、特許文献1及び特許文献2に記載の画像形成装置は、前記の通り、現像装置外にトナーが飛散することを抑制している。そのため、特許文献1及び特許文献2では、現像装置外に飛散したトナーによって印刷媒体が汚れることを抑制することについては言及されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−258275号公報
【特許文献2】特開2004−272144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明の目的は、現像装置から漏れたトナーによって印刷媒体が汚れることを抑制できる画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一形態に係る画像形成装置は、所定方向に回転させられる感光体と、前記感光体の周面にトナー画像を形成する現像装置と、前記感光体との間を通過する印刷媒体に対して該感光体から前記トナー画像を転写する転写部材と、前記所定方向において前記現像装置の下流側であってかつ前記転写部材の上流側に前記感光体と対向するように設けられている第1のガイドであって、前記転写部材と前記感光体との間に前記印刷媒体を導く第1のガイドと、前記感光体が回転させられることにより該感光体の周面に沿って発生する第1の気流が通過する位置とは異なる位置を通過する第2の気流を発生させる気流発生手段と、を備えており、前記所定方向において前記印刷媒体が通過する通過経路よりも上流側であってかつ前記現像装置よりも下流側に、前記第1の気流の一部を前記第2の気流に導くための流路が設けられていること、を特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、現像装置から漏れたトナーによって印刷媒体が汚れることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成図である。
【図2】図1の画像形成装置の作像ユニットの拡大図である。
【図3】比較例に係る画像形成装置の作像ユニットのモデルを示した図である。
【図4】本実施形態に係る画像形成装置の作像ユニットの各部の寸法を示した図である。
【図5】第1のモデルの解析結果を示した図である。
【図6】第2のモデルの解析結果を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、添付図面を参照して説明する。
【0011】
(画像形成装置の概略構成)
まず、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置10の構成図である。図2は、画像形成装置10の作像ユニット14の拡大図である。以下では、用紙の表面とは、画像が印刷される面を示し、用紙の裏面とは、画像が印刷されない面を示す。
【0012】
画像形成装置10は、電子写真方式による複写機やプリンタ等であり、図1に示すように、給紙ユニット12、作像ユニット14、定着ユニット16、排紙ローラ対18、排紙トレイ20及びファン22を備えている。給紙ユニット12は、複数枚の用紙(印刷媒体)を積載状態で格納しており、給紙ローラにより1枚ずつ用紙を作像ユニット14に供給する。
【0013】
作像ユニット14は、用紙に対してトナー画像を形成し、タイミングローラ対24、ガイド25a,25b、感光体ドラム26、クリーナー27、帯電器28、光走査装置30、現像装置32及び転写ローラ34を備えている。作像ユニット14の詳細については後述する。
【0014】
定着ユニット16は、定着ローラ対を含んでおり、該定着ローラ対間を通過する用紙に対して加熱処理及び加圧処理を施すことにより、用紙にトナー画像を定着させる。排紙ローラ対18は、定着ユニット16から搬送されてきた用紙を排紙トレイ20に排出する。これにより、画像が印刷された用紙が、排紙トレイ20上に積載される。
【0015】
ファン(気流発生手段)22は、画像形成装置10内の空気を画像形成装置10外に排出することにより、画像形成装置10内を冷却する。ファン22は、図1に示すように、用紙の搬送方向において、作像ユニット14よりも下流側に設けられている。ファン22が動作することにより、画像形成装置10内には、後述する気流が発生している。
【0016】
次に、作像ユニット14の構成の詳細について、図1及び図2を参照しながら説明する。感光体ドラム26は、円柱形状をなしており、トナー画像を担持する像担持体として機能する。感光体ドラム26は、図示しないモーター等により、図2に示すように、矢印Aの方向(反時計回り)に回転させられる。
【0017】
帯電器28は、図1に示すように、感光体ドラム26の周面に対向するように設けられ、感光体ドラム26の周面を帯電させる。光走査装置30は、図1に示すように、帯電器28よりも矢印Aの方向の下流側において感光体ドラム26と対向するように設けられている。光走査装置30は、画像読み取り装置(スキャナ)又はコンピュータから出力されてくる画像データに基づく制御部(図示せず)の制御により、感光体ドラム26の周面にビームBを照射する。これにより、感光体ドラム26の周面には、静電潜像が形成される。
【0018】
現像装置32は、図1に示すように、光走査装置30よりも矢印Aの方向の下流側において感光体ドラム26と対向するように設けられ、感光体ドラム26の周面にトナー画像を形成する。現像装置32は、図2に示すように、ケース40及び現像ローラ42を含んでいる。ケース40は、トナーを収容しており、図2に示すように、感光体ドラム26と接触しないように、感光体ドラム26と僅かな隙間SP1を介して対向している。
【0019】
現像ローラ42は、図2に示すように、ケース40内に設けられ、円筒形状をなしている。現像ローラ42は、ケース40から一部が露出することにより、感光体ドラム26の周面と対向している。そして、現像ローラ42は、図示しないモーター等により矢印Cの方向(時計回り)に回転させられることにより、感光体ドラム26との対向部分にトナーを搬送し、該感光体ドラム26に対してトナーを付与する。これにより、感光体ドラム26の周面には、静電潜像に従ったトナー画像が形成される。なお、現像装置32は、この他に、供給ローラ等も含んでいるが、これらの構成については説明を省略する。
【0020】
転写ローラ34は、図2に示すように、現像装置32よりも矢印Aの方向の下流側において感光体ドラム26と対向するように設けられ、該感光体ドラム26との間を通過する用紙に対して感光体ドラム26からトナー画像を転写する。転写ローラ34は、図示しないモーター等により、図2に示すように、矢印Dの方向(時計回り)に回転させられる。
【0021】
クリーナー27は、図1に示すように、転写ローラ34よりも矢印Aの方向の下流側において感光体ドラム26と対向するように設けられ、感光体ドラム26の周面に残存したトナーを回収する。
【0022】
タイミングローラ対24は、図2に示すように、給紙ユニット12から供給された用紙を、感光体ドラム26及び転写ローラ34へと搬送する。ガイド25a,25bは、現像装置32よりも矢印Aの方向の下流側であってかつ転写ローラ34の上流側に設けられ、タイミングローラ対24により搬送されている用紙を、感光体ドラム26と転写ローラ34との間に導く。具体的には、用紙は、給紙ユニット12と排紙ローラ対18とを繋ぐ通紙経路R1上を搬送される。ガイド25aは、ガイド壁52を有している。ガイド壁52とガイド25bとは、図2に示すように、互いに対向することにより、通紙経路R1の一部を構成している。ガイド25a(ガイド壁52)は、通紙経路R1上を搬送される用紙の裏面側に設けられ、ガイド25bは、通紙経路R1上を搬送される用紙の表面側に設けられている。すなわち、ガイド25bは、矢印Aの方向において現像装置32の下流側であってかつガイド25a(ガイド壁52)の上流側に設けられている。
【0023】
更に、ガイド25aは、図2に示すように、用紙の搬送方向の下流側の端部50において、感光体ドラム26と僅かな隙間SP3を介して対向している。これにより、ガイド25a(端部50)と感光体ドラム26とにより、通紙経路R1の一部が構成されている。そして、通紙経路R1は、隙間SP3を通過した後、感光体ドラム26と転写ローラ34との間を通過している。また、ガイド25bは、感光体ドラム26と接触しないように、用紙の搬送方向の下流側の端部において、感光体ドラム26と僅かな隙間SP2を介して対向している。
【0024】
ここで、画像形成装置10の印刷動作の際には、感光体ドラム26が矢印Aの方向に回転する。この際、図2に示すように、感光体ドラム26の周面に沿って気流F1が発生する。現像ローラ42は、隙間SP1を介して、現像装置32外に露出している。よって、現像ローラ42の周面に付着しているトナーは、気流F1によって、現像装置32外へと飛散してしまう。
【0025】
図2に示すように、気流F1は、隙間SP1〜SP3を通過することができる。そのため、トナーは、隙間SP1〜SP3を通過する際に、ガイド25a,25b等に付着してしまう。特に、通紙経路R1は、比較的狭い隙間SP3を通過しているので、ガイド25aの端部50にトナーが付着すると、用紙の裏面がトナーにより汚れてしまうおそれがある。よって、画像形成装置10では、以下に説明するように、ガイド25aの端部50にトナーが付着することを抑制するための構成を有している。
【0026】
より詳細には、画像形成装置10では、図2に示すように、ガイド25bとケース40との間には、通紙経路R1に添って延在する隙間が存在している。更に、用紙の搬送方向においてガイド25bの上流側の端部は、隙間SP4を介してケース40に対向している。これにより、矢印Aの方向において通紙経路R1よりも上流側であってかつ現像装置32よりも下流側に、流路R2が、ガイド25b及びケース40により形成されている。該流路R2は、感光体ドラム26の周面近傍とガイド25a,25bよりも用紙の搬送方向の上流側の空間とを繋いでいる。
【0027】
また、ファン22が動作することにより、気流F1が通過する位置とは異なる位置を通過する気流F2が発生する。具体的には、気流F2は、用紙の搬送方向においてガイド25a,25bよりも上流側の空間を通過している。このような気流F2が発生することにより、ガイド25a,25bよりも上流側の空間における気圧は、その他の空間(例えば、流路R2)に比べて低くなっている。したがって、流路R2内の空気は、隙間SP4を介して流路R2外へと流出し、図2に示す気流F3が流路R2内に発生する。これにより、気流F1の一部は、流路R2によって、気流F2に導かれるようになる。以上の構成により、隙間SP3を通過する気流F1の流量が減少し、ガイド25aの端部50にトナーが付着することが抑制される。
【0028】
また、気流F1は、隙間SP3を通過した後、ガイド25aと転写ローラ34との間を通過し、気流F2に合流する。そして、ファン22により、気流F1,F2は、画像形成装置10外へと排気される。この際、フィルタなどにより、排気からトナーが取り除かれる。
【0029】
(解析結果)
本願発明者は、画像形成装置10が奏する効果をより明確にするために、以下に説明するコンピュータシミュレーションを行った。図3は、比較例に係る画像形成装置の作像ユニット114のモデルを示した図である。図4は、本実施形態に係る画像形成装置10の作像ユニット14の各部の寸法を示した図である。
【0030】
より詳細には、本実施形態に係る画像形成装置10として、図2に示すモデル(以下、第1のモデルと称す)を作製した。また、比較例に係る画像形成装置100として、図3に示すモデル(以下、第2のモデルと称す)を作製した。第1のモデルと第2のモデルとの相違点は、隙間SP4の有無のみである。第1のモデル及び第2のモデルにおいて、感光体ドラム26と現像ローラ42との最近接位置にトナー粒子を29個配置し、トナー粒子の軌跡を計算した。以下に、解析条件について図4を参照しながら記載する。
【0031】
<使用したソフトウエア>
FLUENT(フルーエント):ANSYS Japan(株)製
<トナー粒子の条件>
粒径:5.0μm
密度:1500g/m3
【0032】
<各構成の動作速度>
感光体ドラム26の周面の速度:93mm/s
転写ローラ34の周面の速度:93mm/s
現像ローラ42の周面の速度:165mm/s
タイミングローラ対の周面の速度:93mm/s
ファン風量:0.4m/s
【0033】
<各構成のサイズ>
隙間SP1の幅(感光体ドラム26とケース40との最近接距離)d1:1.0mm
隙間SP2の幅(ガイド25bと感光体ドラム26との最近接距離)d2:0.5mm〜1.5mm
隙間SP3の幅(端部50と感光体ドラム26との最近接距離)d3:0.9mm
隙間SP4の幅(ガイド25bとケース40との最近接距離)d4:2.0mm
搬送方向におけるガイド壁52の下流端とガイド25bの下流端との間隔d5:1.5mm
搬送方向におけるガイド壁52の中間点とガイド25bとの間隔d6:3.5mm
搬送方向におけるガイド壁52の上流端とガイド25bの上流端との間隔d7:8.5mm
ガイド25aと転写ローラ34との最近接距離d8:1.2mm
搬送方向におけるガイド25aの上流端から折り返された部分と転写ローラ34との最近接距離d9:5.0mm
搬送方向におけるガイド壁52の下流側の部分とガイド25bとがなす角度θ1:14.3°
搬送方向におけるガイド壁52の上流側の部分とガイド25bとがなす角度θ2:43°
【0034】
以上のような条件下で、第1のモデル及び第2のモデルを動作させたところ、以下に説明する結果が得られた。図5は、第1のモデルの解析結果を示した図である。図6は、第2のモデルの解析結果を示した図である。
【0035】
まず、図5及び図6に示す各点における流量は以下に示すものとなった。
【0036】
P1:0.009m3/min P2:0.005m3/min P3:0.006m3/min P4:0.001m3/min P5:0.025m3/min P6:0.029m3/min P7:0.023m3/min P8:0.058m3/min P9:0.004m3/min
【0037】
P11:0.008m3/min P12:0.006m3/min P13:0.002m3/min P14:0.026m3/min P15:0.028m3/min P16:0.024m3/min P17:0.059m3/min
【0038】
図6に示す第2のモデルでは、隙間SP4が存在しないので、気流F1は、流路R2には流れ込んでおらず、隙間SP2,SP3に流れ込んでいることが分かる。また、図6に示す第2のモデルでは、隙間SP2は比較的狭いため、気流F1の一部は、ガイド25a,25b間の通紙経路R1に漏れ出している。よって、図6に示す第2のモデルでは、ガイド壁52及び端部50に多量のトナーが付着するおそれがある。
【0039】
一方、図5では、隙間SP4が存在するので、気流F1の一部(すなわち、気流F3)は、流路R2を通過した後に、気流F2に合流している。そのため、図5の第1のモデルでは、図6の第2のモデルに比べて、隙間SP2,SP3へと流れ込む気流F1が少なくなる。その結果、端部50に多量のトナーが付着することが抑制される。更に、隙間SP3に流れ込む気流F1が少なくなるので、ガイド25a,25b間の通紙経路R1に漏れ出す気流F1が殆ど存在しなくなる。その結果、第1のモデルでは、ガイド壁52にトナーが付着することが抑制されるようになる。
【0040】
以上のように、第1のモデルにおいて、隙間SP4が設けられることにより、ガイド壁52及び端部50にトナーが付着することを抑制できる。これにより、以下に説明するように、用紙の裏面が汚れることを抑制できる。具体的には、第2のモデルにおいて、ガイド壁52及び端部50において、使用頻度が高いサイズの用紙(例えば、A4サイズの用紙)が通過する部分では、用紙によってトナーが頻繁に拭き取られる。よって、用紙の裏面に付着するトナーの量も僅かであり、用紙の裏面の汚れも殆どない。
【0041】
しかしながら、ガイド壁52及び端部50において、使用頻度が高いサイズの用紙よりも外側の部分では、該用紙が通過しないため、トナーが拭き取られることなく蓄積してしまう。そのため、使用頻度が高いサイズの用紙よりも大きなサイズの用紙(例えば、A3サイズの用紙)に印刷が行われる際に、蓄積したトナーが該用紙の裏面に付着してしまう。その結果、第2のモデルでは、使用頻度が高いサイズの用紙よりも大きなサイズの用紙に印刷が行われる際に、該用紙の裏面が汚れ易い。
【0042】
一方、第1のモデルでは、隙間SP4が設けられているので、隙間SP2,SP3へと流れ込む気流F1が少なくなると共に、ガイド25a,25b間の通紙経路R1に漏れ出す気流F1が殆ど存在しなくなる。そのため、第1のモデルでは、ガイド壁52及び端部50にトナーが蓄積することが抑制されるようになる。その結果、第1のモデルでは、第2のモデルに比べて、用紙の裏面が汚れにくい。
【0043】
(その他の実施形態)
本発明に係る画像形成装置10は、前記実施形態に示したものに限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
【0044】
画像形成装置10において、流路R2が気流F2に面している部分の面積(すなわち、隙間SP4の面積)は、ガイド25bと感光体ドラム26とに挟まれた領域の矢印Aの方向に垂直な断面積(すなわち、隙間SP1の面積)よりも大きいことが望ましい。これにより、気流F1の一部は、流路R2により、より効果的に気流F2に導かれるようになる。その結果、ガイド25b及び端部50にトナーが付着することがより効果的に抑制されるようになる。
【0045】
また、流路R2が気流F2に面している部分の面積を変更する変更手段が設けられていてもよい。この変更手段は、用紙サイズに応じて動作すること望ましい。
【0046】
なお、現像装置32は、1成分現像装置である。しかしながら、該現像装置32は、2成分現像装置であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、画像形成装置に有用であり、特に、現像装置から漏れたトナーによって印刷媒体が汚れることを抑制できる点において優れている。
【符号の説明】
【0048】
F1〜F3 気流
R1 通紙経路
R2 流路
SP1〜SP4 隙間
10 画像形成装置
14 作像ユニット
22 ファン
25a,25b ガイド
26 感光体ドラム
32 現像装置
34 転写ローラ
40 ケース
42 現像ローラ
50 端部
52 ガイド壁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定方向に回転させられる感光体と、
前記感光体の周面にトナー画像を形成する現像装置と、
前記感光体との間を通過する印刷媒体に対して該感光体から前記トナー画像を転写する転写部材と、
前記所定方向において前記現像装置の下流側であってかつ前記転写部材の上流側に前記感光体と対向するように設けられている第1のガイドであって、前記転写部材と前記感光体との間に前記印刷媒体を導く第1のガイドと、
前記感光体が回転させられることにより該感光体の周面に沿って発生する第1の気流が通過する位置とは異なる位置を通過する第2の気流を発生させる気流発生手段と、
を備えており、
前記所定方向において前記印刷媒体が通過する通過経路よりも上流側であってかつ前記現像装置よりも下流側に、前記第1の気流の一部を前記第2の気流に導くための流路が設けられていること、
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記所定方向において前記現像装置の下流側であってかつ前記第1のガイドの上流側に設けられ、該第1のガイドと共に前記通過経路を構成している第2のガイドを、
更に備え、
前記流路は、前記第2のガイド及び前記現像装置のケースにより構成されていること、
を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記流路が前記第2の気流に面している部分の面積は、前記第2のガイドと前記感光体とに挟まれた領域の前記所定方向に垂直な断面積よりも大きいこと、
を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第2の気流は、前記印刷媒体の搬送方向において前記第1のガイド及び前記第2のガイドよりも上流側を通過していること、
を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記流路が前記第2の気流に面している部分の面積を変更する変更手段が設けられていること、
を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−2594(P2011−2594A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−144822(P2009−144822)
【出願日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】