説明

画像形成装置

【課題】 排紙トレイに排出される様々なサイズのシートを、排紙方向から容易に摘み出すことが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】 排紙トレイ113に、複数の窪み部317、319、321を排紙方向及び排紙方向と直交する幅方向にずれた状態で離散的に設け、それら窪み部317、319、321それぞれの位置が、排出部109から排出される用紙の端部に相当する位置であって、かつ、ストッパ投影領域からずれた位置となるようにする。これにより、ユーザが用紙を摘み出すべく、排紙方向(ストッパ部315側)から手を排紙トレイ113側に挿入しても、ストッパ部315が手と干渉することなく、容易に様々なサイズの用紙を摘み出すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載の画像形成装置では、排出トレイに幅方向一端側から他端側に延びる溝状の窪みを設け、排出されたシートを摘み易くして、画像形成装置の使い勝手を向上させている。
【0003】
なお、排出トレイとは、画像形成が終了したシートが排出される載置部であり、幅方向とは、排出トレイに排出されるシートの排出方向と直交する方向をいい、特許文献1に記載の画像形成装置では、前後方向と一致する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−130089号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の画像形成装置では、幅方向一端側を正面(前方)側として、正面側から奥(後方)側に延びる溝状の窪みを設けているのみであるので、排出トレイに排出される様々なサイズのシートを、排出方向から容易に摘み出すことができない。
【0006】
本発明は、上記点に鑑み、排出トレイに排出される様々なサイズのシートを、排出方向から容易に摘み出すことが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、複数種類のシートサイズに対応可能な画像形成装置であって、画像形成が終了したシートが排出される排出部(109)と、排出部(109)から排出されたシートが載置される載置部(111)が設定された排出トレイ(113)と、排出トレイ(113)のうち排出部(109)より排出方向前進側に設けられ、排出部(109)から排出されたシートを堰き止めるストッパ部(315)と、排出トレイ(113)のうちストッパ部(315)より排出部(109)側に設けられ、下方側に窪んだ複数の窪み部(317〜321)とを備え、複数の窪み部(317〜321)それぞれは、排出方向及び排出方向と直交する幅方向にずれて離散的に設けられ、さらに、複数の窪み部(317〜321)それぞれの位置は、排出部(109)から排出されるシートの端部に相当する位置であって、かつ、ストッパ部(315)から排出部(109)に至る排出方向に沿った領域からずれた位置であることを特徴とする。
【0008】
これにより、本発明では、ユーザがシートを摘み出すべく、排出方向(ストッパ部(315)側)から手を排出トレイ(113)側に挿入しても、ストッパ部(315)が手と干渉することなく、容易に様々なサイズのシートを摘み出すことができる。
【0009】
因みに、上記各手段等の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段等との対応関係を示す一例であり、本発明は上記各手段等の括弧内の符号に示された具体的手段等に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置1の中央断面である。
【図3】(a)は給紙トレイ101の断面図であり、(b)は画像読取部200を取り外した場合における画像形成部100の上面側斜視図である。
【図4】筒カールした用紙の状態を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置1の斜視図である。
【図6】第3実施形態に係る画像形成装置1において、画像読取部200を取り外した場合における画像形成部100の上面側斜視図である。
【図7】第3実施形態に係る画像形成装置1において、画像読取部200を取り外した場合における画像形成部100の上面側斜視図である。
【図8】第4実施形態に係る画像形成装置1において、画像読取部200を取り外した場合における画像形成部100の上面側斜視図である。
【図9】第5実施形態に係る画像形成装置1において、画像読取部200を取り外した場合における画像形成部100の上面側斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
(第1実施形態)
本実施形態は、図1に示すように、画像形成部100及び画像読取部200を兼ね備える画像形成装置に本発明を適用したものであり、以下に本実施形態を図面と共に説明する。
【0012】
1.画像形成装置1の概略構成(図1参照)
画像形成部100は、用紙やOHPシート等のシート(以下、用紙という。)に画像を形成する画像形成手段であり、画像読取部200は、原稿に記載されている画像を読み取って電子データとして出力可能な読取手段である。そして、画像読取部200は、用紙載置用空間300を挟んで画像形成部100の上方側に配設されている。
【0013】
用紙載置用空間300は、画像形成部100にて画像形成が終了した用紙が載置される排紙空間を構成するものであり、この用紙載置用空間300は、画像形成部100と画像読取部200とを連結するジョイント部材400により、三方が囲まれた空間として構成されている。
【0014】
つまり、用紙載置用空間300は、画像形成部100と画像読取部200との間に形成された空間であって、一方側(本実施形態では、前方側)のみが開放された空間として構成されている。このため、画像形成が完了した用紙を用紙載置用空間300から取り出すには、ユーザは、唯一開放された前方側(以下、用紙取出口301という。)から手を用紙載置用空間300に挿入して取り出す必要がある。
【0015】
2.画像形成部
本実施形態に係る画像形成部100は電子写真方式の画像形成手段である。具体的には、図2に示すように、画像形成前の用紙が載置される給紙トレイ101が最下部に設けられており、この給紙トレイ101に載置されている用紙は、給紙トレイ101の上方側に配置された感光ドラム103等からなるプロセスカートリッジ105に搬送される。
【0016】
そして、感光ドラム103に担持されている現像剤像が用紙に転写されると、その画像が転写された用紙が定着器107にて加熱され、転写された現像剤像が用紙に定着して用紙への画像が終了する。
【0017】
その後、画像形成が終了した用紙は、排出部109から用紙取出口301側に向けて用紙載置用空間300内に排出された後、画像形成部100の上面(用紙載置用空間300の底面)に設定された載置部111に載置されていく。
【0018】
なお、画像形成部100の上面(用紙載置用空間300の底面)のうち、載置部111を含めて排出部109から用紙取出口301(用紙載置用空間300の前面側開放部)まで部位を、以下、排紙トレイ113と呼ぶ。
【0019】
また、排出トレイ113のうち排出部109より排紙方向前進側(本実施形態では、用紙取出口301側)には、排出部109から排出された用紙を堰き止めるためのストッパ部315が設けられており、このストッパ部315は、排紙トレイ113の用紙取出口301側に揺動可能に組み付けられた板状のものである。
【0020】
そして、用紙を堰き止める必要がある場合には、その板面と排出方向とが交差するように開いた状態(図2の二点鎖線で示す状態)とし、用紙を堰き止める必要がない場合には、当該板面が排出方向と平行となるように閉じた状態(図2の実線で示す状態)とする。
【0021】
ところで、排紙トレイ113のうちストッパ部315より排出部109側には、図3(a)に示すように、載置された用紙に接触する載置面より下方側に窪んだ複数の窪み部317、319、321が設けられており、これら複数の窪み部317〜321それぞれは、図3(b)に示すように、排紙方向及び幅方向にずれて離散的に設けられている。
【0022】
なお、排紙方向とは、上述したように、排出部109から排紙される用紙の方向であり、幅方向とは排紙トレイ113(載置面)と略平行な方向のうち排紙方向と直交する方向である。因みに、本実施形態では、排紙方向は画像形成部100の前後方向と一致し、幅方向は左右方向と一致する。
【0023】
また、複数の窪み部317、319、321全ては、ストッパ部315から排出部109に至る排出方向に沿った領域から幅方向端部側にずれた位置に設けられ、かつ、それぞれの窪み部317〜321の位置は、排出部109から排出され得る用紙の端部に相当する位置となっている。
【0024】
なお、「排出部109に至る排出方向に沿った領域」とは、ストッパ部315の幅方向端部から排出部109に至る2本の仮想接線L1で挟まれた領域いう。そして、以下、この2本の仮想接線L1で挟まれた領域をストッパ投影領域という。
【0025】
すなわち、図3(b)において、排紙トレイ113(載置部111)上に示された二点鎖線は、画像形成部100にて画像形成可能な用紙が用紙載置用空間300に排出された後、排紙トレイ113(載置部111)に載置された状態を示すものである。
【0026】
そして、各二点鎖線と各窪み部317〜321との関係から明らかなように、各窪み部317〜321の位置は、排出部109から排紙される用紙の排紙方向先端部(前端部)に相当する位置であって、排出部109から排紙される用紙の幅方向端部(図3(b)では左端部)より幅方向中央部側(右側)にずれた位置に設定されている。つまり、各窪み部317、319、321は、載置部111に載置された用紙の排紙方向先端側角部より幅方向中央側にずれた部位に相当する位置に設定されている。
【0027】
さらに、各窪み部317、319、321は、排紙方向と平行な方向においてストッパ部315に近づくほど、幅方向一端部(図3(b)では左端)側に位置するように設けられ、かつ、ストッパ部315は、それら窪み部317、319、321に対して幅方向他端側(図3(b)では、右側)に位置している。
【0028】
換言すれば、ストッパ部315は、排紙トレイ113の前面側のうち幅方向中央に位置し、かつ、各窪み部317、319、321のうち前面側に近い窪み部ほど、幅方向左端側に近づいた位置となるように配置されている。
【0029】
因みに、窪み部317はA4サイズの用紙端に対応する位置に設けられ、窪み部319はB5サイズの用紙端に対応する位置に設けられ、窪み部321はA5サイズの用紙端に対応する位置に設けられており、いずれの窪み部317、319、321も画像読取部200により上方側が覆われた状態となっている(図2参照)。
【0030】
また、各窪み部317〜321の断面形状は、図3(a)に示すように、幅方向と直交する断面形状が略U字状となるように滑らかに下方側に窪んだ形状となっているとともに、上面側から見た開口形状が、図3(b)に示すように矩形状となっている。因みに、本実施形態では、開口形状は一辺が約30mmの正方形であり、最大深さが約5mmに設定されている。
【0031】
なお、給紙トレイ101は、前面側(ストッパ部315側)から画像形成部100に対して着脱自在に画像形成部100に装着されており、給紙トレイ101に用紙を補充又は供給する際には、給紙トレイ101を装置本体(画像形成装置1)前面側から引き出して行う。
【0032】
3.本実施形態に係る画像形成装置の特徴
本実施形態では、複数の窪み部317、319、321それぞれが、排紙方向及び排紙方向と直交する幅方向にずれて離散的に排紙トレイ113に設けられているとともに、それら窪み部317、319、321それぞれの位置は、排出部109から排出される用紙の端部に相当する位置であって、かつ、ストッパ投影領域からずれた位置であることを特徴としている。
【0033】
これにより、本実施形態では、ユーザが用紙を摘み出すべく、排紙方向(ストッパ部315側)から手を排紙トレイ113側に挿入しても、ストッパ部315と手とが干渉してしまうことなく、容易に様々なサイズの用紙を摘み出すことができる。
【0034】
ところで、本実施形態では、排紙トレイ113に排出される用紙は、その排紙方向先端部がストッパ部315側に位置することとなる。
このとき、本実施形態では、複数の窪み部317、319、321それぞれの位置が、排出部109から排出される用紙の排紙方向先端部に相当する位置にあるので、容易に用紙の端部を摘むことができる。したがって、排紙トレイ113に排出される様々なサイズの用紙を、排紙方向から容易に摘み出すことができる。
【0035】
また、用紙が筒カール状態(図4の二点鎖線で示す状態)で排出部109から排出された場合において、仮に、複数の窪み部317、319、321が排出される用紙の幅方向端部に相当する位置に設けられていると、用紙の幅方向端部が窪み部317、319、321に嵌り込んでしまい、用紙の排出が阻害されてしまうおそれがある。なお、筒状カールとは、排紙方向と一致する方向が軸方向とするように筒状に曲がった状態をいう。
【0036】
これに対して、本実施形態では、複数の窪み部317、319、321それぞれの位置は、排出部109から排出される用紙の幅方向端部より幅方向中央部側にずれた位置であるので、用紙の幅方向端部が窪み部317、319、321に嵌り込んでしまうことなく、用紙の排出が阻害されてしまうおそれがない。
【0037】
また、本実施形態では、複数の窪み部317、319、321は、排紙方向と平行な方向においてストッパ部315に近づくほど、幅方向一端部側に位置するように設けられ、かつ、ストッパ部315は、複数の窪み部317、319、321に対して幅方向他端側、つまり幅方向において複数の窪み部317、319、321と反対側に位置していることを特徴としている。
【0038】
これにより、本実施形態では、排紙方向においてストッパ部315に近い窪み部317、319、321ほど、幅方向においてストッパ部315から離間した部位に位置することとなるので、ユーザが用紙を摘み出すべく、排紙方向(ストッパ部315側)から手を排紙トレイ113側に挿入した際に、ストッパ部315と手と干渉してしまうことを防止でき、様々なサイズの用紙を容易に摘み出すことができる。
【0039】
また、本実施形態では、複数の窪み部317、319、321は、幅方向と直交する断面形状が略U字状となるように滑らかに下方側に窪んでいることを特徴としているので、窪み部317、319、321の内面に沿って指を滑らせるように指を窪み部317、319、321に挿入することにより、容易に用紙を摘むことができる。
【0040】
ところで、排紙トレイ113と画像読取部200との間に形成された用紙載置用空間300は、ストッパ部315側のみが開放された空間となっているとともに、上方側見て、全ての窪み部317、319、321が画像読取部200により覆われた構造となっている。
【0041】
このため、本実施形態に係る画像形成装置1では、排紙トレイ113に排出された用紙を用紙載置用空間300から取り出すには、上述したように、排紙方向前進側(ストッパ部315側)で開口した用紙取出口301から手を排紙トレイ113側に挿入せざるを得ない。
【0042】
これに対して、本実施形態では、上述したように、ストッパ部315が手と干渉することなく、容易に様々なサイズの用紙を摘み出すことができるので、ストッパ部315側のみが開放された用紙載置用空間300を有する画像形成装置に本実施形態を適用すると、特に効果的である。
【0043】
(第2実施形態)
本実施形態は、図5に示すように、画像形成部100(排紙トレイ113)の上方側に画像読取部200が設けられていない(画像形成部100のみの)画像形成装置に本発明を適用したものである。
【0044】
ところで、本実施形態では、装置本体(画像形成部100)のうち前面側(ストッパ部315側)から給紙トレイ101を引き出して、用紙の補充や供給等のメンテナンスを行う必要があることから、通常、ストッパ部315側を正面(前方)側として設置される。
【0045】
しかし、仮に、設置された画像形成装置1の上方側及び左右両側に棚板等の障害物がある場合には、実質的に排紙トレイ113の三方が囲まれた状態となるので、排紙トレイ113に載置された用紙を取り出すには、排紙方向前進側(ストッパ部315側)から手を排紙トレイ113側に挿入せざるを得ない状態となる。
【0046】
しかし、本実施形態に係る画像形成装置1も第1実施形態に係る画像形成装置1と同様に、排紙トレイ113に排出される様々なサイズの用紙を、排紙方向(前面側のみ)から容易に摘み出すことが可能であるので、上記のような三方が囲まれた環境に設置された場合であっても容易に用紙を摘み出すことができ、好都合である。
【0047】
(第3実施形態)
上述の実施形態では、上面側から見た窪み部317、319、321の開口形状が矩形状であったが、本実施形態は、図6及び図7に示すように、矩形状以外の形状としたものである。因みに、図6は窪み部317、319、321の開口形状を丸としたものであり、図7は窪み部317、319、321の開口形状を長丸としたものである。
【0048】
(第4実施形態)
上述の実施形態では、窪み部317、319、321をストッパ投影領域を挟んで幅方向一端側のみに設けたが、本実施形態は、図8に示すように、窪み部317、319、321をストッパ投影領域を挟んで幅方向両側に設けたものである。
【0049】
なお、図8は、第1実施形態に係る窪み部317、319、321を例に本実施形態を適用したものであるが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば第3実施形態に係る窪み部317、319、321に対しても適用できる。
【0050】
(第5実施形態)
上述の実施形態では、窪み部317、319、321は、載置された用紙に接触する載置面より下方側に窪んだ凹部のみにより構成されていたが、本実施形態は、図9に示すように、載置された用紙に接触する載置面から上方側に突出するとともに、排紙方向に沿って上流側から中央部側に高くなるように延びる側面視半円状の壁部317A、319A、321Aを各窪み部317、319、321の幅方向端部に設けたものである。
【0051】
これにより、排紙される用紙が壁部317A、319A、321Aによってガイドされて高く持ち上げられるので本実施形態では、ユーザが前面側から手を挿入しやすくなり更に容易に様々なサイズの用紙を摘み出すことができる。
【0052】
なお、図9は、第1実施形態に係る窪み部317、319、321を例に本実施形態を適用したものであるが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、例えば第3実施形態に係る窪み部317、319、321に対しても適用できる。
【0053】
また、図9では、各窪み部317、319、321の幅方向両端端部に壁部317A、319A、321Aを設けているが、本実施形態はこれに限定されるものではなく、いずれかの幅方向一端側のみに壁部317A、319A、321Aを設けてもよい。
【0054】
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、窪み部317、319、321を略U字状に窪んだ形状としたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0055】
また、上述の実施形態では、窪み部317、319、321を、排紙される用紙の排紙方向先端に対応する部位に設けたが、本発明はこれに限定されるものではない。
また、上述の実施形態では、ストッパ部315は、排紙トレイ113の前面側のうち幅方向中央に位置し、かつ、各窪み部317、319、321のうち前面側に近い窪み部ほど、幅方向左端側に近づいた位置となるように配置したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0056】
また、本発明は、特許請求の範囲に記載された発明の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0057】
1…画像形成装置、100…画像形成部、101…給紙トレイ、109…排出部、
111…載置部、113…排紙トレイ、113…排出トレイ、
200…画像読取部、300…用紙載置用空間、301…用紙取出口、
315…ストッパ部、317〜321…窪み部、400…ジョイント部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類のシートサイズに対応可能な画像形成装置であって、
画像形成が終了したシートが排出される排出部と、
前記排出部から排出されたシートが載置される載置部が設定された排出トレイと、
前記排出トレイのうち前記排出部より排出方向前進側に設けられ、前記排出部から排出されたシートを堰き止めるストッパ部と、
前記排出トレイのうち前記ストッパ部より前記排出部側に設けられ、下方側に窪んだ複数の窪み部とを備え、
前記複数の窪み部それぞれは、排出方向及び排出方向と直交する幅方向にずれて離散的に設けられ、
さらに、前記複数の窪み部それぞれの位置は、前記排出部から排出されるシートの端部に相当する位置であって、かつ、前記ストッパ部から前記排出部に至る排出方向に沿った領域からずれた位置であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記複数の窪み部それぞれの位置は、前記排出部から排出されるシートの排出方向先端部に相当する位置であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記複数の窪み部それぞれの位置は、前記排出部から排出されるシートの幅方向端部より幅方向中央部側にずれた位置であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記複数の窪み部は、排出方向と平行な方向において前記ストッパ部に近づくほど、幅方向一端部側に位置するように設けられ、かつ、前記ストッパ部は、前記複数の窪み部に対して幅方向他端側に位置していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記複数の窪み部は、幅方向と直交する断面形状が略U字状となるように下方側に窪んでいることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記排出トレイの上方側には、画像読取装置が設けられており、
さらに、上方側から前記排出トレイを見ると、少なくとも前記排出部に最も近接した前記窪み部が前記画像読取装置により覆われた状態となっていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記排出トレイと前記画像読取装置との間に形成された空間は、前記ストッパ部側のみが開放された空間となっていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記ストッパ部側から画像形成前のシートを補充又は供給可能な給紙部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2012−184106(P2012−184106A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−50312(P2011−50312)
【出願日】平成23年3月8日(2011.3.8)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】