説明

画像形成装置

【課題】中間転写ベルトの蛇行調整により、テンションローラーのアライメントが変化して中間転写ベルトの表面の傾きが変化しても、クリーニング部材の摺接面が中間転写ベルトの表面に常時摺接させることのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】テンションローラー4の回転軸4aを支持するアーム部20bの位置を変化させてその回転軸心方向を変化させ、中間転写ベルト2の蛇行を調整する蛇行調整機構10と、テンションローラー4の回転軸4aを支持するアーム部20bに固定され、中間転写ベルト2の表面に摺接して清掃するクリーニング部材8aとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、フルカラー式のプリンターや複写機等の画像形成装置に組み込まれる現像ユニットには、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)及びブラック(BK)の各色にそれぞれ対応した複数の感光体ドラムが用意されている。そして、各感光体ドラムの周面には、レーザスキャニングユニットを用いて電気的潜像が形成されると共に、供給された各色のトナーによって各色のトナー像がそれぞれ生成されるように構成されている。各感光体ドラムの周面に生成された各色のトナー像は、例えば回転駆動する無端ベルトからなる中間転写ベルトに順次重畳転写され、これにより、中間転写ベルト上にはカラー画像が合成される。次いで、この中間転写ベルト上に合成されたカラー画像は用紙等からなる記録媒体に転写された後、定着装置で加圧・加熱されて定着処理されるように構成されている。
【0003】
上述の中間転写ベルトは、中間転写ベルト上のトナー像が記録媒体に転写された後、再び感光体ドラム側に送られて新たなトナー像が転写されて利用されるが、この際、中間転写ベルト上に前回のトナーが残留していると、印刷品質の低下を来たしてしまう。このため、画像形成装置には、トナー像が記録媒体に転写された後に中間転写ベルトの表面を清掃するクリーニングユニットが設けられている(特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1に示されるクリーニングユニットは、残留トナーと逆極性のバイアスの印加された回転ブラシからなる主クリーニング部材と、フレームに固定して設けられ移動する中間転写ベルトの表面に摺接して清掃する補助クリーニング部材とで構成されている。そして、このクリーニングユニットは、中間転写ベルトを張架しているテンションローラーに対向する位置に設けられていると共に、補助クリーニング部材は、中間転写ベルトの移動方向に関して、主クリーニング部材よりも上流側に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−292701号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、中間転写ベルトを備えた画像形成装置には、その中間転写ベルトの蛇行を調整(修正)して正常な走行を図るための蛇行調整機構が設けられている。この蛇行調整機構が中間転写ベルトを張架しているテンションローラーの軸心方向を変化させて、すなわち、テンションローラーのアライメントを変化させて蛇行を調整する場合は、そのアライメントの変化により中間転写ベルトの表面の傾きが変化する。このため、フレームに固定されている補助クリーニング部材の摺接面が中間転写ベルトの表面全体に均一に接触できなくなって清掃が良好に行われなくなる欠点があった。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、テンションローラーのアライメントを変化させて中間転写ベルトの蛇行調整する場合、テンションローラーのアライメントが変化して中間転写ベルト表面の傾きが変化しても、クリーニング部材の摺接面が中間転写ベルトの表面に常時摺接させることのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【0009】
第1の発明は、駆動ローラー及びテンションローラーに張設される中間転写ベルトに感光体ドラムからトナー像を1次転写すると共に1次転写された上記トナー像を記録媒体に2次転写し、2次転写後に中間転写ベルトの表面を清掃する画像形成装置であって、上記テンションローラーに接続するアーム部の位置を変化させて上記テンションローラーの回転軸心方向を変化させることで上記中間転写ベルトの蛇行を調節する蛇行調節機構と、上記アーム部に固定されると共に上記中間転写ベルトの表面に摺接して上記中間転写ベルトの表面を清掃するクリーニング部材とを備えるという構成を採用する。
【0010】
第2の発明は、上記第1の発明において、上記クリーニング部材は、トナーと逆極性のバイアスの印加された回転ブラシを用いて上記中間転写ベルトの表面を清掃する主クリーニング部の上流側に設けられているという構成を採用する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、中間転写ベルトの表面に摺接して清掃するクリーニング部材が、テンションローラーの回転軸心方向を変化させて中間転写ベルトの蛇行を調整する蛇行調整機構のアーム部に固定されているので、中間転写ベルトの蛇行調整により、テンションローラーのアライメントが変化して中間転写ベルトの表面の傾きが変化しても、テンションローラーの回転軸とクリーニング部材の摺接面が一緒に追従して揺動することができる。このため、クリーニング部材の摺接面が中間転写ベルトの表面に常時摺接することができ、中間転写ベルトの清掃が良好に行われ、印刷の品質低下を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態における画像形成装置を適用したプリンターの概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態における画像形成装置を適用したプリンターのクリーニングユニット部分の断面した概略構成図である。
【図3】本発明の一実施形態における画像形成装置を適用したプリンターのクリーニングユニット部分の斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態における画像形成装置を適用したプリンターのクリーニングユニット部分の他の方向から見た斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態における画像形成装置を適用したプリンターの蛇行調整機構のアーム部分の分解斜視図で、(a)は、その一方の分解斜視図、(b)は、その他方の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明に係る画像形成装置の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。また、以下の説明においては、本発明の画像形成装置の一例として、フルカラー式のプリンターPを挙げて説明する。
【0014】
(画像形成装置の概略構成)
図1は、プリンターPの概略構成図である。このプリンターPは、上部から下部にかけて順に、排出部a、トナーカートリッジ収納部b、画像形成部c、用紙部dを備えている。また、プリンターPは、下部に位置する用紙部dから上部に位置する排出部aにかけて用紙搬送部eが設けられている。
【0015】
排出部aは、所定の内容が印字された用紙(記録媒体)が用紙搬送部eを介して排出されるように構成されている。この排出部aの底面は傾斜が付されていて、排出される用紙が複数枚のときに一端側が揃えて積層できるように工夫されている。
【0016】
トナーカートリッジ収納部bは、ブラックトナー(BK)のトナーカートリッジb1、イエロートナー(Y)のトナーカートリッジb2、シアントナー(C)のトナーカートリッジb3及びマゼンダトナー(M)のトナーカートリッジb4を収納できるように構成されている。そして、各カートリッジb1〜b4からは、後述する画像形成部cの現像ユニットc2にトナーを供給できるように構成されている。
【0017】
画像形成部cは、レーザスキャンニングユニットc1、現像ユニットc2、中間転写ベルトユニットc3、クリーニングユニットc4、2次転写ユニットc5及び定着ユニットc6を含んで構成されている。
【0018】
レーザスキャンニングユニットc1は、周知のレーザスキャンニングユニットと同様に、レーザ光を発生する光ビーム発生器と、その光ビーム発生器から照射されてくる光ビームを走査するポリゴンミラーと、そのポリゴンミラーにより走査された光ビームを後述する感光体ドラム1a〜1d上に結像させるfθレンズ等を含んで構成されている。
【0019】
現像ユニットc2は、感光体ドラム1a〜1dに対してトナーを供給することによって感光体ドラム1a〜1dの周面に形成された静電潜像を現像するものであり、各色(BK,Y,C,M)に対応する4つの現像器c21を備えている。
【0020】
感光体ドラム1a〜1dは、中間転写ベルトユニットc3の搬送方向に沿って互いに所定の間隔を保って設けられている。これら感光体ドラム1a〜1dは、各色(BK,Y,C,M)に対応して設けられている。そして、各感光体ドラム1a〜1dには、帯電器、除電器及びクリーナ等がそれぞれ設けられ、帯電状態のドラム周面にレーザスキャンニングユニットc1を用いて静電潜像が生成されると共に、トナーカートリッジ収納部bから現像ユニットc2に供給されたトナーによりトナー像が形成されるように構成されている。
【0021】
中間転写ベルトユニットc3は、合成樹脂製のベルト基体に弾性層を積層して形成された積層ベルトからなる無端の中間転写ベルト(一次転写ベルト)2を有している。この中間転写ベルト2の一端側(図1において右端側)は、プリンターPの本体の一端側に縦方向に設けられている搬送部eの一部に対向し、その他端側(図1において左端側)は、複写機Pの本体の他端側に位置するように略水平状に設けられている。すなわち、この中間転写ベルト2は、一端側が図示しない駆動源に連なる駆動ローラー3に張架され、他端側がテンションローラー4に張架されて構成されている。
【0022】
上記中間転写ベルト2の感光体ドラム1a〜1dに対向する位置には、中間転写ベルト2を挟んで1次転写ローラー5a〜5dがそれぞれ設けられている。そして、これら1次転写ローラー5a〜5dは、中間転写ベルト2の移動に伴って回転できるように構成されている。なお、中間転写ベルト2は、駆動ローラー3及びテンションローラー4以外にもベルトの移動方向を変更する転換ローラーやアイドリングローラーで支持されている。この中間転写ベルトユニットc3については、後に図2及び図3を用いて詳述する。
【0023】
クリーニングユニットc4は、本発明の特徴をなす部分の一つで、テンションローラー4側に設けられ、中間転写ベルト2上に残存したトナーをブレード等を用いて除去し、その除去されたトナーを図示しない廃トナーボトルへ排出できるように構成されている。このクリーニングユニットc4については、後に図を用いて詳述する。
【0024】
2次転写ユニットc5は、上述した駆動ローラー3及びその駆動ローラー3に対向し中間転写ベルト2を中間に挟んで配置される2次転写ローラー6によって構成されている。
【0025】
2次転写ローラー6は、上述したように、駆動ローラー3に対向し中間転写ベルト2を中間に挟んで配置されている。また、この2次転写ローラー6は、常時、駆動ローラー3を押圧するように設けられている。したがって、この2次転写ローラー6は、中間転写ベルト2が駆動ローラー3により移動(回転)されるとその移動に伴って回転することができる。また、搬送部eを介して用紙が搬送されてきたときは、その用紙を中間転写ベルト2との間に介在させた状態で2次転写ローラー6を回転させることができると共に、用紙を定着ユニットc6側に搬送させることができる。
【0026】
定着ユニットc6は、2次転写ユニットc5の設けられているよりも下流側の搬送部eの一部に設けられていて、その搬送部eを搬送する用紙を挟持できるように配置された一対のローラーで構成されている。そして、その一対のローラーによって加圧・加熱して2次転写ユニットc5で転写された用紙上のトナー像を用紙に定着できるように構成されている。
【0027】
用紙部dは、装置本体に対して開閉自在に設けられている給紙トレイd1と、装置本体に対して引き出し自在に設けられている用紙カセットd2とを備えている。そして、給紙トレイd1から用紙搬送部eに1枚ずつ用紙を供給できるように構成されている。また、用紙カセットd2からも用紙搬送部eに1枚ずつ用紙を供給できるように構成されている。
【0028】
用紙搬送部eは、下部に位置する用紙部dから上部に位置する排出部aにかけて設けられていて、複数の搬送ローラー及びガイド板によって構成されている。そして、この用紙搬送部eは、用紙部dから供給された用紙を1枚ずつ排出部cに向けて搬送できるように構成されている。
【0029】
上記構成からなるプリンターPは、駆動ローラー3の駆動が開始されて中間転写ベルト2の回動が開始されると、カラー印刷の場合は、レーザスキャンニングユニットc1から各感光体ドラム1a〜1dに画像データに対応したレーザ光が照射されて静電潜像が形成され、供給されたトナーによって各色のトナー像が形成される。そして、それら各色のトナー像は、中間転写ベルト2に順次重畳転写されてカラー画像が合成される。次いで、この中間転写ベルト2上に合成されたカラー画像は2次転写ユニットc5で用紙に転写された後、定着ユニットc6で加圧・加熱されて定着処理される。最後に、カラー画像の印刷された用紙が排出部cに排出される。
【0030】
(クリーニングユニットの構成)
以下、図2〜図4を用いて現像ユニットc4について説明する。図2は、クリーニングユニットc4部分の断面した概略構成図、図3は、そのクリーニングユニットc4部分の斜視図、図4は、そのクリーニングユニットc4部分を他の方向から見た斜視図である。
【0031】
このクリーニングユニットc4は、周知のプリンターと同様に、中間転写ベルト2を張架しているテンションローラー4にその中間転写ベルト2を挟んで設けられていて、主クリーニング部7と、補助クリーニング部8と、クリーニングケース9とを含んで構成されている。
【0032】
主クリーニング部7は、中間転写ベルト2上の残留トナーと逆極性のバイアスが印加されていると共に、周面が中間転写ベルト2の表面に摺接し、中間転写ベルト2の移動方向と対向する方向(図示の例では反時計方向)に図示しない駆動源で回転する回転ブラシ7aと、この回転ブラシ7aの表面に摺接すると共に、回転ブラシ7aの回転方向と同方向に回転し、回転ブラシ7aが捕捉しているトナーを剥離・除去する回収ローラー7bと、この回収ローラー7bで回収したトナーを排出するスクリューコンベヤ7cとで構成されている。
【0033】
補助クリーニング部8は、本発明のクリーニング部材に相当していて、主クリーニング部7の上流側、すなわち、中間転写ベルト2の移動方向に関して、主クリーニング部7よりも上流側に設けられている。この補助クリーニング部8は、摺接部8aと、取付部材8bとから構成されている。
【0034】
摺接部8aは、中間転写ベルト2の移動方向と直交する方向の長さである幅は、中間転写ベルト2の幅と同じかそれよりも少し大きく形成され、中間転写ベルト2の移動方向と同方向に所定長さを有すると共に、所定の厚さを有している。そして、その材質は、中間転写ベルト2の表面に摺接してもその表面を傷めることのない不織布等の柔軟材で構成されている。
【0035】
取付部材8bは、一端側に摺接部8aを支持すると共に、他端側はクリーニングケース9に回動自在に設けられている。そして、この取付部材8bは、摺接部8aが、常時、中間転写ベルト2の表面に押圧されるように図示しないバネにより付勢されている。
【0036】
クリーニングケース9は、上述のように、補助クリーニング部8の取付部材8bが取り付けられると共に、その内部に主クリーニング部7を収容できるように構成されている。そして、このクリーニングケース9は、後述する蛇行調整機構10のテンションローラー4の回転軸4aを支持するアーム部20に固定されている。
【0037】
(蛇行調整機構の構成)
蛇行調整機構10は、アーム部20とアーム駆動部40とを備えている。
【0038】
アーム部20は、テンションローラー4に接続されており、固定側アーム部20aと可動側アーム部20bとから構成されている。固定側アーム部20aは、テンションローラー4の回転軸4aの一方の端部側に設けられ、可動側アーム部20bは、その回転軸4aの他方の端部側に設けられている。
【0039】
図5(a)は、固定側アーム部20aの分解斜視図であって、この固定側アーム部20aは、テンションローラー4の回転軸4aの一方の端部を挿入すると共に、コイルバネ21により中間転写ベルト2を張設するように付勢されているブッシュ22を揺動自在に備えたアーム体23と、このアーム体23を覆うカバー体24とから構成されている。そして、この固定側アーム部20aは、中間転写ベルトユニットc3のフレームc3f(図3参照)に固定されている。また、固定側アーム部20aは、クリーニングケース9の一端側を回動自在に支持できるように構成されている。
【0040】
図5(b)は、可動側アーム部20bの分解斜視図であって、この可動側アーム部20bは、本発明のアームに相当していて、テンションローラー4の回転軸4aの他方の端部を挿入すると共に、コイルバネ26により中間転写ベルト2を張設するように付勢されているブッシュ25を備えたアーム体27を有している。そして、このアーム体27には、テンションローラー4の回転軸4a近くで、かつ、クリーニングユニットc4と反対側に設けられ、中間転写ベルトユニットc3のフレームc3f(図4参照)に設けられている支軸28(図2及び図4参照)に回転自在に軸支される貫通孔29が設けられている。
【0041】
上記アーム体27には、貫通孔29を中間にしたブッシュ25の反対側にアーム駆動部40の作動子(図示せず)の挿入される挿入孔30が設けられている。そして、このアーム体27は、カバー体31で覆われるように構成されていると共に、このカバー体31の先端側(図5(b)において右先端側)には、クリーニングケース9の他端側が固定されるように構成されている。
【0042】
アーム駆動部40は、ステッピングモータ等の駆動量を精密に制御できる駆動源を含んで構成されていて、中間転写ベルトユニットc3のフレームc3fに固定されている。そして、このアーム駆動部40は、アーム体27の挿入孔30に挿入される作動子を有している。
【0043】
上記構成からなる蛇行調整機構10は、中間転写ベルト2の蛇行状態を検出するセンサー(図示せず)の検出信号に基づいてアーム駆動部40の作動子が駆動されると、可動側アーム部20bは、支軸28を中心にして図2の矢印X方向に所定量移動される。この移動により、テンションローラー4の回転軸4aの軸心方向は、固定側アーム部20aを支点として変更される。すなわち、可動側アーム部20bの移動によりテンションローラー4の回転軸4aのアライメントが変化し、この変化により中間転写ベルト2の蛇行が修正される。
【0044】
上記アライメントが変化は、可動側アーム部20b固定されているクリーニングケース9も追従して変化することになるので、クリーニングケース9に設けられている補助クリーニング部8も一緒に追従して変化することになる。したがって、補助クリーニング部8の摺接部8aの中間転写ベルト2の表面に対する摺接状態はそのまま維持される。このため、アライメントの変化により摺接部8aの一部のみが中間転写ベルト2の表面に接するというような不都合を防止することができる。
【0045】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
また、上述の例では、画像形成装置をプリンターとしたが、複写機、ファクシミリ装置又はこれらの機能を備えた複合機とすることもできる。
【符号の説明】
【0046】
P……プリンター(画像形成装置)、c……画像形成部、c1……レーザスキャンニングユニット、c2……現像ユニット、c3……中間転写ベルトユニット、c4……クリーニングユニット、c5……2次転写ユニット、c6……定着ユニット、1a〜1d……感光体ドラム、2……中間転写ベルト、3……駆動ローラー、4……テンションローラー、4a……回転軸、5a〜5d……1次転写ローラー、6……2次転写ローラー、7……主クリーニング部、8……副クリーニング部(クリーニング部材)、9……クリーニングケース、10……蛇行調整機構、20……アーム部、20a……固定側アーム部、20b……可動側アーム部(アーム部)、40……アーム駆動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動ローラー及びテンションローラーに張設される中間転写ベルトに感光体ドラムからトナー像を1次転写すると共に1次転写された前記トナー像を記録媒体に2次転写し、2次転写後に中間転写ベルトの表面を清掃する画像形成装置であって、
前記テンションローラーに接続されるアーム部の位置を変化させて前記テンションローラーの回転軸心方向を変化させることで前記中間転写ベルトの蛇行を調節する蛇行調節機構と、
前記アーム部に固定されると共に前記中間転写ベルトの表面に摺接して前記中間転写ベルトの表面を清掃するクリーニング部材と
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記クリーニング部材は、トナーと逆極性のバイアスの印加された回転ブラシを用いて前記中間転写ベルトの表面を清掃する主クリーニング部の上流側に設けられていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−220633(P2012−220633A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−84638(P2011−84638)
【出願日】平成23年4月6日(2011.4.6)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】