説明

画像形成装置

【課題】印字ヘッドで上側に向けてインクを空吐出させた場合であっても、空吐出したインクを確実に回収し、印字ヘッドの汚染を防ぐ。
【解決手段】記録媒体に画像を形成する画像形成領域、及びインク滴を吐出してインクノズルヘッド121、122を清掃する空吐出を行う空吐出領域に移動される印字ヘッド120と、空吐出位置においてインクノズルヘッドの上方に配置され、空吐出されたインクを保持するリング状のベルト部材からなるインク受け部材193と、前記インク受け部材を循環駆動させる駆動ローラ191、従動ローラ192と、インク受け部材における空吐出位置より循環駆動方向の下流側に配置され、前記インク受け部材からインクを取り除く清掃ブレード194とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に係り、特にインクを上方向に吐出して記録媒体に画像を形成するとともに、空吐出を行いノズルヘッドの清掃を行う印字ヘッドを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置として印字ヘッドからインク滴を吐出して、記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置が広く普及している。このような画像形成装置では、良好なインク吐出状態を維持するため、空吐出が行われる。この空吐出は、印字ヘッドのクリーニング後、印字中または印字後、印字ヘッドのノズルから印字領域外にインクを吐出するものである。
【0003】
近年の機種にあっては、平均的に1ノズルあたり数秒ごとに数十ショット程度の空吐出がなされる。この空吐出はクリーニング操作後のタイミングにおいて、混色防止のため、または印刷開始時のタイミングにおいて、さらにまた印刷中に定期的になされ、各ノズルから、数千から数万ショットの吐出が実行される。
【0004】
空吐出されたインクは、空吐出インク回収タンクに収納され回収される。図13は従来の空吐出タンクの一例を示す断面図である。この空吐出タンク10は、印字ヘッド15からのインク滴13を受ける多孔質のシート部材12と、回収したインクをためるタンク部材11とを備えている。印字ヘッド15から空吐出されたインク滴13は、シート部材12に当たってシート部材12にしみ込み、シート部材12からしみ出したインク14は滴下してタンク部材11内にためられる。
【0005】
また、画像形成装置として、上側に向けインク滴を吐出する印字ヘッドを備えるものがある。このように上向きにインクを吐出する印字ヘッドは、記録媒体の両面に同時に画像を形成できる画像形成装置に採用される。このような画像形成装置では、上側方向にインクを吐出する印字ヘッドと、下側方向にインクを吐出する印字ヘッドとの間に記録媒体を搬送し、両印字ヘッドにより記録媒体の両面に画像を形成する。
【0006】
ここで、下側に向けインクを吐出する印字ヘッドから空吐出されたインクは上述した空吐出タンク10に収納される。一方、上側にインク滴を吐出する印字ヘッドから空吐出されたインク滴は、印字ヘッドの上側に配置された空吐出回収タンクに収納される。図14は上側に向けインクを吐出する印字ヘッドに対応する空吐出タンクの例を示す断面図である。
【0007】
この例では、空吐出タンク20は、印字ヘッド26の上方にタンク部材21を配置している。タンク部材21には、印字ヘッド26から上方向に吐出されたインク滴が外部に垂れるのを防止するため、開口部22の周縁部に立ち上がりリブ23を設けている。空吐出タンク20では、印字ヘッド26から空吐出されたインクは、タンク部材21の天上面24に当たった後、壁を沿って底部25にたまるようになっている(特許文献1参照)。
【0008】
また、空吐出タンクには、印字ヘッドから吐出されたインク滴により発生するミスト(微小なインク滴)の発生を抑制するものがある。図15はミスト発生を抑制できる空吐出タンクの例を示す断面図である。この空吐出タンク30は、タンク部材31の天井部32にインク吸収シート33を配置し、このインク吸収シート33でタンク部材31の開口34に吐出される印字ヘッド26からのインク滴を吸収しミストの発生を防止する(特許文献2参照)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、従来の画像形成装置にあっては、タンク部材内に空吐出されたインク滴で発生する気流によって、タンク部材内でインク滴やミストが回流して開口部から飛散したり、インク滴がインク吸収シートに保持しきれず下方に落下したりして、印字ヘッドの周りに拡散し、印字ヘッドが汚れてしまうという問題がある。
【0010】
本発明は上述の点にかんがみてなされたものであり、上側に向けインク滴を吐出する印字ヘッドで上側に向けてインクを空吐出させた場合であっても、空吐出したインクを回収し、印字ヘッドの汚染防止を図れる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る画像形成装置は、ノズル部から上方に向けてインク滴を吐出するよう配置されるとともに、記録媒体に画像を形成する画像形成領域及びインク滴を吐出してノズル部を清掃する空吐出を行う空吐出領域に移動される印字ヘッドと、前記空吐出領域内で前記印字ヘッドが空吐出を行う位置において該印字ヘッドの上方に配置され、空吐出されたインクを保持するリング状のベルト部材からなるインク受け部材と、前記インク受け部材を循環駆動させるインク受け部材駆動機構と、前記空吐出の位置よりも前記インク受け部材の循環駆動方向で下流側に配置され、前記インク受け部材からインクを取り除く清掃部材とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、印字ヘッドから空吐出されたインクは、インク受け部材に保持され、印字ヘッドから離れた位置で取り除かれるので、ノズルヘッドにインクが飛散したり落下したりすることを防止でき、ノズルヘッドを汚染することがない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施形態1に係る画像形成装置の概略構成を示す模式図である。
【図2】同画像形成装置の概略構成を示す平面図である。
【図3】同印字ヘッドの概略構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図4】同印字ヘッドの動作を示す平面図である。
【図5】実施形態2に係る画像形成装置の概略構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図6】同インク受け部材の構成を示す図5中のA−A線断面図である。
【図7】同インク受け部材の構成を示す図5中のB−B線断面図である。
【図8】同印字ヘッドの溝幅変更機構の一例を示す斜視図である。
【図9】実施形態3に係る印字ヘッドの概略構成を示す平面図である。
【図10】実施形態4に係る印字ヘッドの概略構成を示す側面図である。
【図11】実施形態5に係る印字ヘッドの概略構成を示す側面図である。
【図12】実施形態6に係る印字ヘッドの概略構成を示す側面図である。
【図13】従来の空吐出タンクの一例を示す断面図である。
【図14】従来の空吐出タンクの他の例を示す断面図である。
【図15】従来のミスト発生を抑制できる空吐出タンクの例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための形態(以下では単に実施形態と記載する)に係る画像形成装置について説明する。
【0015】
<実施形態1>
【0016】
以下実施形態1に係る画像形成装置を図面に基づいて説明する。図1は実施形態1に係る画像形成装置の概略構成を示す模式図、図2は同画像形成装置の構成を示す平面図である。
【0017】
実施形態1に係る画像形成装置100は、図1に示すように、2台の印字ヘッド110、120を備える。印字ヘッド110は、下向きにインク滴を吐出し、印字ヘッド120は、上向きにインク滴を吐出する。画像形成装置100は、両印字ヘッド110、120の間に記録媒体である用紙Pを搬送して、一回の用紙Pの搬送で用紙Pの両面に画像を形成する。
【0018】
画像形成装置100は、上述した印字ヘッド110、120の他、用紙Pを積載した給紙部130と、画像形成した用紙Pが排出される排紙トレイ140と、用紙Pを給紙部130から印字ヘッド110、120の間を経て排紙トレイ140まで搬送する搬送路150とを備える。搬送路150には、搬送ローラ151〜158が配置される。
【0019】
給紙部130から搬送路150で搬送された用紙Pは、まず印字ヘッド110でその上面に画像形成がなされ、次いで印字ヘッド120でその下面に画像形成がなされ、排紙トレイ140に排出される。
【0020】
印字ヘッド110は、ロッド114に沿って主走査方向に移動されるキャリッジ113と、インクノズルヘッド111、112とを備える。また、印字ヘッド120は、ロッド124に沿って主走査方向に移動されるキャリッジ123と、上方に向けインク滴を吐出するノズル部であるインクノズルヘッド121、122とを備える。インクノズルヘッド121、122は、下方に向けインク滴を吐出する。
【0021】
図2に示すように、印字ヘッド110、120は、ロッド114、124に沿って図示しない駆動手段で駆動され、印字を行う画像形成領域と、印字ヘッド乾燥防止のためのキャッピング及びインクのワイピングを行うメンテナンス領域と、空吐出を行う空吐出領域とに駆動され配置される。また、画像形成領域において各印字ヘッド110、120に対向する位置には、用紙Pを案内する搬送リブ115、125が配置されている。
【0022】
画像形成時において、印字ヘッド110及び印字ヘッド120は、画像形成領域内でロッド114、124に沿うキャリッジ走査方向(主走査方向)に往復動して、画像信号に基づいてインク滴を吐出する。一方用紙Pは、搬送路150で用紙搬送方向(副走査方向)に駆動される。このような印字ヘッド110、120の主走査方向の動作、及び用紙Pの副走査方向の動作により用紙Pの両面に画像が形成される。
【0023】
なお、実施形態1に係る画像形成装置100において、インクノズルヘッド111、121でイエロー、マゼンタ、シアンの3色のインクを、インクノズルヘッド112、122でブラックのインクを吐出する。インクノズルヘッドを各色独立して配置することもできる。
【0024】
図2に示すように、画像形成装置100には、印字ヘッド110、120のメンテナンス装置160、170が配置されている。メンテナンス装置160、170は、乾燥を防止するためインクノズルヘッド111、112、121、122を覆うキャップ部材161、162、171、172を備える。またメンテナンス装置160、170は、インクノズルヘッド111、112、121、122の表面をワイピングしてインクをぬぐい去るブレード部材163、173を備える。メンテナンス装置160、170は用紙Pの画像形成領域から外れたメンテナンス領域に配置されている。
【0025】
さらに、実施形態1に係る画像形成装置100において空吐出領域には、印字ヘッド110、120が空吐出をするときこの空吐出されたインクを受けるインク受け装置180、190を備えている。インク受け装置180、190と、メンテナンス装置160、170とは画像形成領域を挟む位置に形成される。
【0026】
ここで下向きにインクを吐出する印字ヘッド110に対応するインク受け装置180は、従来例で示した空吐出タンク10(図14参照)と同様の構成を備えものとできる。しかし、実施形態1では、インクのミスト発生防止の観点から、後述するインク受け装置190と同様の構成としている。
【0027】
次にインク受け装置190について説明する。図3は実施形態1に係る印字ヘッドの概略構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、図4は同じく印字ヘッドの動作を示す平面図である。
【0028】
インク受け装置190は、図示していない駆動手段で回転駆動される駆動ローラ191と、従動ローラ192と、駆動ローラ191及び従動ローラ192に掛け渡されたリング状の帯部材からなるインク受け部材193と、インク受け部材193から付着したインク196をぬぐい取る清掃部材である清掃ブレード194と、ぬぐい取られて落下したインク197をためる空吐出インクタンク195とを備える。実施形態1では、インク受け部材駆動機構は、駆動ローラ191、従動ローラ192及び図示しない駆動手段で構成される。清掃ブレード194は、弾力性を備えた板状部材で構成され、インク受け部材193の表面に接触してインク196をぬぐい取る。
【0029】
インク受け部材193は、駆動ローラ191と従動ローラ192とで循環駆動され、そのたるみ側にインクノズルヘッド121、122から空吐出されたインクが付着し、この付着したインク196が清掃ブレード194で空吐出インクタンク195にかき落とされる。
【0030】
また、実施形態1では、駆動ローラ191と、従動ローラ192とは、図4に示すように、キャリッジ123の走査方向と直角の方向に沿って並べて配置され、インク受け部材193は、同走査方向に対して直角方向に沿って循環駆動される。ここで、インク受け部材193のたるみ側と、インクノズルヘッド121、122との間隔は、吐出されたインクがミストとして散らない程度に小さく設定される。また、インク受け部材193の循環動作は、インクノズルヘッド121、122から空吐出と同時になされる。
【0031】
通常ノズルヘッドのノズル面からインク滴を受けるインク受け面までの距離(インクの吐出距離)は数十mm程度であり、この間にインク記録ヘッドから吐出されたインク滴の一部は、インク滴の受け面に到達する前に空気抵抗によってミストとなって浮遊し、隣ヘッドや自ヘッドなど周囲を汚染する。
【0032】
発明者らの実験では、ノズルとインク受け面との距離が短いほど、ミスト発生量は少ないことが判明している。この実験は、空吐出するインク滴数、インク滴量に対して、常温、常湿環境で行い、約6〜10pl/滴、50000滴/ノズル、約30pl/滴、120滴/ノズルの条件で空吐出した。この実験によりノズルからインク受け面まで5mm以内の距離ではミストが発生しないことが判明した。また、キャリッジ(ヘッド)と受け部材を相対運動せずに吐出する場合、インク受け部材の単位面積に対して付着するインク滴は大きくて、重力によって、下方向に落下し、ヘッドノズル面に汚染される課題があることが判明した。
【0033】
実施形態1では、インクノズルヘッド121、122とインク受け部材193は、相対運動させつつ空吐出させるので、インク受け部材193の単位面積当たりの付着インク滴が少なくなり、付着したインク196は、インク受け部材に付着されたままで、下方向に落下しない。
【0034】
そして、インク受け部材193が下流側に駆動されると、インク受け部材に保持されたインク196は、清掃ブレード194によって清掃される、空吐出した液滴をすべて確実に回収することができる。
【0035】
実施形態1によれば、インク受け部材193をインクノズルヘッド121、122にミストが発生しない程度に近接配置している。また、空吐出中にインク受け部材193を循環駆動させている。このため、インク受け部材の単位面積あたりに付着したインクを少量とでき、ミストの発生やインクの落下による印字ヘッドの汚染を防止することができる。
【0036】
<実施形態2>
図5は実施形態2に係る印字ヘッドの概略構成を示すものであり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図、図6は同じくインク受け部材の構成を示す図5中のA−A線断面図、図7は同じくインク受け部材の構成を示す図5中のB−B線断面図、図8は同じく印字ヘッドの溝幅変更機構を示す斜視図である。
【0037】
実施形態例2に係る印字ヘッドのインク受け装置200は、インク受け部材201に溝部202を形成したものである。溝部202は、断面が台形状であり、図6に示すように、その内部に表面張力でインク196を保持する。そして、インク受け装置200には、インク受け部材201のたるみ側(下側)下流の上側にインク受け部材201の幅寸法(図6中d1)を小さくする溝幅変更機構210を備える。インク受け部材201が下流に送られるにつれて、溝幅変更機構210で狭められる(図7中d2)ことにより、溝部202中に保持されたインク196は絞り出されるとともに、清掃ブレード194でぬぐい取られ、空吐出インクタンク195に落下する。
【0038】
溝幅変更機構210は、図8に示すように、下流に向けて幅が狭く形成された案内溝部221を備えるプレート部材220と、及び中心に向けて幅寸法が小さくなる環状の案内溝部231を形成したローラ部材230とを備える。インク受け部材201の案内溝部231は、各部材220、230の案内溝部221、231で両側から押され、その幅寸法をd1からd2に小さくされる。なお、幅変更機構としては、プレート部材220またはローラ部材230の一方とすることや、他の機構のものを使用することができる。
【0039】
<実施形態3>
次に実施形態3に係る印字ヘッドについて説明する。図9は実施形態3に係る印字ヘッドの概略構成を示す平面図である。実施形態3に係る画像形成装置におけるインク受け装置240は、インク受け部材241の駆動方向をキャリッジ123の移動方向と同じ方向としたものである。実施形態3に係る画像形成装置では、印字ヘッド120は、キャリッジ123で移動しながら、インク受け部材241に空吐出する。吐出したインクは、インク受け部材241に付着して図中右方向に移動してから、図示していない清掃部材でぬぐい取られて落下する。
【0040】
実施形態3に係る画像形成装置にあっても、実施形態1に係る画像形成装置と同様に空吐出によるミストの発生やインクの落下による印字ヘッドの汚染を防ぐことができる。
【0041】
<実施形態4>
次に実施形態4に係る印字ヘッドについて説明する。図10は実施形態4に係る印字ヘッドの概略構成を示す側面図である。実施形態4に係る画像形成装置の印字ヘッドでは、インク受け装置250のインク受け部材251の表面に撥水性(撥インク性)を持たせている。また、インク受け部材251の下流側(清掃ブレード255配置側)に3つのローラ252、243、254を配置し、インク受け部材251を下方に向け湾曲部を形成するように案内している。そして、実施形態4では、ローラ252の表面に親水性部材257で覆うとともにローラ252の表面に清掃ブレード255を接触するよう配置している。実施形態3では、ローラ252及び清掃ブレード255を清掃部材としている。
【0042】
実施形態4によれば、撥水性を有するインク受け部材251に付着したインク256は、ローラ252表面の親水性部材257に移り、清掃ブレード255でぬぐい取られる。このため、インク受け部材251表面に付着したインク256を効率よく除去することができる。
【0043】
<実施形態5>
図11は実施形態5に係る印字ヘッドの概略構成を示す側面図、図12は実施形態5の対比例を示す側面図である。実施形態5に係る画像形成装置では、インク受け装置260のインク受け部材261の下流側に、上側向けて凸となる湾曲部262を形成したものである。湾曲して配置するためには、インク受け部材261の幅方向両端に案内ローラ等の案内部材を配置する。なお、符号263は、インク受け部材261の従動ローラを示している。
【0044】
このインク受け装置260のインク受け部材261では、湾曲部262において表面張力でインク264が頂部に集まりインク受け部材261との接触面積が小さくなり、インク264は、重力で落下しやすくなる。
【0045】
これに対して、図12に示すように、インク受け部材266に下側向けて凸となる湾曲部267を形成すると、付着したインク268は、表面張力で湾曲部の表面に広がり、
インク268とインク受け部材266との接触面が広がり、下方向に垂れにくくなる。
【符号の説明】
【0046】
100 画像形成装置
110 印字ヘッド
111、112 インクノズルヘッド(ノズル部)
113 キャリッジ
114 ロッド
115 搬送リブ
120 印字ヘッド
121、122 インクノズルヘッド(ノズル部)
123 キャリッジ
124 ロッド
125 搬送リブ
130 給紙部
140 排紙トレイ
150 搬送路
151〜158 搬送ローラ
160、170 メンテナンス装置
161、162、171、172 キャップ部材
163、173 ブレード部材
180、190 インク受け装置
191 駆動ローラ
192 従動ローラ
193 インク受け部材
194 清掃ブレード(清掃部材)
195 空吐出インクタンク
196 インク
197 インク
【先行技術文献】
【特許文献】
【0047】
【特許文献1】特開2001−341321公報
【特許文献2】特許第3707274号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ノズル部から上方に向けてインク滴を吐出するよう配置されるとともに、記録媒体に画像を形成する画像形成領域及びインク滴を吐出してノズル部を清掃する空吐出を行う空吐出領域に移動される印字ヘッドと、
前記空吐出領域内で前記印字ヘッドが空吐出を行う位置において該印字ヘッドの上方に配置され、空吐出されたインクを保持するリング状のベルト部材からなるインク受け部材と、
前記インク受け部材を循環駆動させるインク受け部材駆動機構と、
前記空吐出の位置よりも前記インク受け部材の循環駆動方向で下流側に配置され、前記インク受け部材からインクを取り除く清掃部材とを備える
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記ノズルヘッドと前記インク受け部材とは、前記ノズルヘッドから空吐出されたインク滴が前記インク受け部材に付着するとき、インク滴が飛散しない距離を隔てて配置されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記インク受け部材駆動機構が、前記ノズルヘッドの空吐出と同時に、前記インク受け部材を循環駆動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記ノズルヘッドが、キャリッジに搭載されて主走査方向に移動されるものであり、
前記ノズルヘッドが、前記キャリッジで移動されながら、空吐出を行うことを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記清掃部材が、親水性を備える部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記インク受け部材が、空吐出されたインクを保持する溝部を備えることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記溝部の幅方向寸法を前記空吐出位置から下流に向け次第に小さくする溝幅変更機構を備えることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記インク受け部材を前記清掃部材の配置位置において下方向に折り曲げる折り曲げ手段を備えることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−250384(P2012−250384A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−123150(P2011−123150)
【出願日】平成23年6月1日(2011.6.1)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】