説明

画像形成装置

【課題】画像形成後の記録媒体から生じる気体を、安価な構成で記録媒体が排出される排出部から除去可能とすることができる画像形成装置を得る。
【解決手段】排気ファン106及び吸気ファンを稼働させると、導入ダクト部材146又は流入ダクト部102を通して排出部28近傍の空気及び定着装置50近傍の空気が外部に排出される。つまり、排出部28に排出されたシート部材Pから生じた気体を、導入ダクト部材146を通して気体フィルタ172を通過させて外部へ排出するための専用のファンを設ける必要がない。このように、画像形成後のシート部材Pから生じる気体が、安価な構成でシート部材Pが排出される排出部28から除去される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の画像形成装置には、画像形成装置の筐体内に装備されている書き込みユニットに外気を取り込む強制吸気手段が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−337589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の課題は、画像形成後の記録媒体から生じる気体を、安価な構成で記録媒体が排出される排出部から除去可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の請求項1に係る画像形成装置は、トナー像を保持すると像保持体と、前記像保持体を露光する露光部と、前記像保持体に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、前記記録媒体に前記トナー像を定着させる定着部と、を有する画像形成部と、前記像保持体と前記定着部との間から吸気した空気を案内する案内部と、前記画像形成部の上方に設けられ、前記定着部を通過した前記記録媒体が積載される積載部と、前記積載部の上部に設けられ、原稿の画像を読み取る画像読取部と、前記積載部と前記画像読取部との間の空気を導く着脱可能な導入部と、前記案内部及び前記導入部が着脱可能に接続され、前記案内部及び前記導入部から案内又は導かれた空気を外部に排出する排出部と、前記排出部に接続され、前記案内部及び前記導入部から前記排出部へ空気を案内又は導き、案内又は導かれた空気を外部へ排出させるような空気流を発生させる気流発生手段と、を備え、前記排出部として、前記導入部から導入された空気を前記案内部で案内された空気と合流させるための開口部を有したものと、前記開口部を有さないものとを交換可能である、或いは、前記開口部の閉止が可能であることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項2に係る画像形成装置は、請求項1に記載において、前記排出部には、前記案内部から前記排出部へ案内される空気量と、前記導入部から前記排出部へ導かれる空気量との比を設定可能とする設定手段が設けられることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項3に係る画像形成装置は、請求項2に記載において、前記設定手段は、前記排出部内に設けられ、前記導入部から前記排出部に導かれた空気の流路と、前記案内部から前記排出部に案内された少なくとも一部の空気の流路とを仕切る仕切り部材であることを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項4に係る画像形成装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載において、前記排出部から外部へ排出される空気を浄化する浄化部材が着脱可能に設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の請求項1の画像形成装置によれば、導入部を通して外部へ空気を排出させるための空気流を発生させる専用の気流発生部材が設けられている場合と比して、画像形成後の記録媒体から生じる気体を、安価な構成で記録媒体が排出される排出部から除去することができる。
【0010】
本発明の請求項2の画像形成装置によれば、設定手段が設けられていない場合と比して、所望の空気量を導入部及び案内部から排出部に導くことができる。
【0011】
本発明の請求項3の画像形成装置によれば、導入部から排出部に導かれた空気と、案内部から排出部に案内された全ての空気とが排出部内で合流する場合と比して、安価な構成で、所望の空気量を導入部及び案内部から排出部に導くことができる。
【0012】
本発明の請求項4の画像形成装置によれば、浄化部材が着脱できない場合と比して、浄化部材が不必要な場合は、浄化部材を取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いられた画像形成ユニットを示した構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る画像形成装置の排出部近傍を示した斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いられた吸気部、流入ダクト部及び排出ダクト部等を示した斜視図である。
【図5】本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いられた排出ダクト部を示した斜視図である。
【図6】本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いられた吸気部等を示した斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係る画像形成装置内の空気の流れを説明した説明図である。
【図8】本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いられた流入ダクト部等を示した断面図である。
【図9】本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いられた流入ダクト部等を示した断面図である。
【図10】本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いられた流入ダクト部を示した斜視図である。
【図11】本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いられた流入ダクト部を示した斜視図である。
【図12】本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いられた流入ダクト部及び排出ダクト部等を示した斜視図である。
【図13】本発明の実施形態に係る画像形成装置を後方側から見た斜視図である。
【図14】本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いられた排出ダクト部材を示した断面図である。
【図15】本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いられた排出ダクト部材を示した斜視図である。
【図16】本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いられた排出ダクト部材及び導入ダクト部材等を示した斜視図である。
【図17】本発明の実施形態に係る画像形成装置を用いられた排出ダクト部材等を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例を図1〜図17に従って説明する。
【0015】
(全体構成)
図1には、実施形態の一例としての画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、上下方向(矢印Z方向)の下側から上側へ向けて、記録媒体としてのシート部材Pが収容される用紙収容部12と、用紙収容部12の上に設けられ用紙収容部12から供給されるシート部材Pに画像形成及び定着を行う用紙処理部14と、用紙処理部14の上に設けられ読取原稿Gの画像を読み取る画像読取部16と、用紙処理部14内に設けられ画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部(図示省略)と、を含んで構成されている。
【0016】
なお、以後の説明では、画像形成装置10の上下方向を矢印Z方向、矢印Z方向と直交する水平方向の1つである図示の左右方向を矢印X方向、矢印Z方向及び矢印X方向と直交する奥行き方向を矢印Y方向と記載する。
【0017】
用紙収容部12には、収容されたシート部材Pを画像形成装置10内に設けられた搬送路18に送り出す送り出しロール22が設けられている。また、搬送路18における送り出しロール22よりも下流側には、シート部材Pを一枚ずつ搬送する一対の搬送ロール24が設けられている。なお、搬送路18は、図示の下側を上流側、上側を下流側として矢印Z方向に長く設けられている。
【0018】
用紙処理部14は、筐体14Aと、筐体14A内で搬送路18と対向配置されシート部材P上にトナー画像(現像剤像)を形成する画像形成ユニット30と、画像形成ユニット30に対して矢印X方向における搬送路18とは反対側で筐体14A内の中央側に配置された露光部の一例としての露光装置40と、筐体14A内で搬送路18における画像形成ユニット30よりも下流側に設けられた定着部の一例としての定着装置50と、筐体14A内で矢印Y方向手前側に設けられた吸気部60と、筐体14A内で矢印Y方向奥側に設けられた排気部100と、を含んで構成されている。
【0019】
図1、図3に示されるように、筐体14Aの上部には、搬送路18に対して矢印X方向の右側に立設されたYZ面である側壁15(図3では図示省略)と、側壁15と直交して矢印Y方向の奥側に立設されたXZ面である側壁17と、側壁15の下端及び側壁17の下端に繋がるXY面であり且つ側壁15に向けて一部が湾曲した湾曲壁19Aを有する積載部の一例としての上壁19とが設けられている。
【0020】
そして、側壁15、側壁17、及び上壁19で囲まれた空間である排出部28にシート部材Pが排出されるようになっている。つまり、上壁19に画像が形成されたシート部材Pが積載されるようになっている。また、図3に示されるように、筐体14Aにおける矢印Y方向の手前側(画像形成装置10の前面側)には、ヒンジ部材(図示省略)により開閉可能とされたフロントカバー21が設けられている。
【0021】
図1に示されるように、搬送路18におけるシート部材Pの搬送方向(矢印Z方向)で画像形成ユニット30よりも上流側には、シート部材Pを一旦停止させるとともに、決められたタイミングでシート部材Pを後述する転写位置へ送り出す一対の位置合せロール26が設けられている。
【0022】
また、搬送路18における矢印Z方向で定着装置50よりも下流側には、定着装置50でトナー画像が定着されたシート部材Pを排出部28へ排出するそれぞれ一対の下排出ロール51及び一対の上排出ロール53が設けられている。なお、側壁15における下排出ロール51と上排出ロール53との間には、必要に応じてシート部材Pを集積するための集積板(図示省略)が取り付けられるようになっている。
【0023】
また、筐体14Aにおける画像形成ユニット30及び定着装置50よりも矢印X方向の左側面には、シート部材Pの両面に画像形成を行うためにシート部材Pが搬送及び反転される両面搬送ユニット80が取り付けられている。両面搬送ユニット80には、一端が搬送路18における定着装置50よりも下流側に接続され、他端が位置合せロール26よりも上流側に接続される両面搬送路82が設けられている。さらに、両面搬送路82には、上排出ロール53を逆転させることで両面搬送路82に送り込まれるシート部材Pを位置合せロール26へ向けて搬送する複数の搬送ロール84が設けられている。なお、筐体14Aと両面搬送ユニット80との間には隙間86が形成されており、この隙間86から筐体14A内に外気が流入可能となっている。
【0024】
また、筐体14A内で露光装置40よりも下側には、高電圧電源部92が設けられており、露光装置40よりも上側には、画像形成ユニット30に供給される黒色のトナーを収容したトナーカートリッジ94が着脱可能に設けられている。さらに、筐体14A内の矢印X方向における吸気部60よりも右側には、壁部96が立設されており、壁部96に対して吸気部60の反対側には、低電圧電源部98が設けられている。そして、高電圧電源部92及び低電圧電源部98は、画像形成装置10の各部に電源供給を行っている。
【0025】
図2に示されるように、画像形成ユニット30は、後述する像保持体36を備え上側に配置される感光体カートリッジ32と、感光体カートリッジ32の下側に配置される現像カートリッジ34と、感光体カートリッジ32側で移動可能に設けられたシャッター部材38とを含んで構成されている。なお、露光装置40から出射された露光光Lは、感光体カートリッジ32の底板と現像カートリッジ34の上壁とで形成される通路43を通って、像保持体36の外周面に照射されるようになっている。
【0026】
感光体カートリッジ32は、矢印+R方向(図示の時計回り方向)に回転可能に設けられ、帯電後、露光装置40(図1参照)からの露光光Lの照射により外周面に静電潜像が形成される像保持体36と、像保持体36の外周面と接触して設けられ電源(図示省略)により印加される電圧で生じる電位差により像保持体36の外周面を帯電させる帯電ロール33と、転写後の像保持体36の外周面に光を照射するイレーズランプ35と、イレーズランプ照射後の像保持体36の外周面を清掃するクリーニング部材37と、が内部に設けられた筐体32Aを有している。
【0027】
感光体カートリッジ32の筐体32Aにおけるクリーニング部材37の右側には、サブトナー補給ユニット39が設けられている。サブトナー補給ユニット39は、前述のトナーカートリッジ94に繋がっており、トナーカートリッジ94からトナーが補給されるようになっている。また、サブトナー補給ユニット39の側壁には、像保持体36の軸方向と直交する方向に延びる支持突起41が設けられている。そして、支持突起41を画像形成装置10のカートリッジ受部(図示省略)に差し込むことで、画像形成装置10内に画像形成ユニット30が装着されるようになっている。
【0028】
現像カートリッジ34では、像保持体36の外周面上の静電潜像を現像剤Gでトナー画像へと現像する現像ロール42が、像保持体36の外周面と対向配置されている。また、現像ロール42の下方には、現像カートリッジ34の一部を構成する現像剤収納室44内に収納された現像剤Gを軸方向へ搬送しながら攪拌する第一搬送部材45及び第二搬送部材46が設けられている。さらに、現像剤収納室44の横側には、トナー補給ユニット48が設けられており、現像剤収納室44とトナー補給ユニット48との間に設けられた供給部材47の回転により、トナー補給ユニット48から現像剤収納室44へトナーが補給されるようになっている。
【0029】
トナー補給ユニット48は、図示しない供給管を介してサブトナー補給ユニット39からトナーが補給されるようになっている。また、モータ(図示省略)の作動により、第一搬送部材45及び供給部材47は矢印−R方向(図示の反時計回り方向)に回転し、第二搬送部材46は矢印+R方向に回転するようになっている。
【0030】
ここで、第一搬送部材45及び第二搬送部材46から供給された現像剤Gは、現像ロール42の外周面に付着すると共に、現像ロール42の回転により像保持体36と対向する位置まで搬送される。そして、像保持体36の外周面に形成された静電潜像が現像ロール42上の現像剤Gによってトナー画像として可視化される構成となっている。
【0031】
ここで、シャッター部材38は、筐体32Aに対して、像保持体36を覆う位置又は像保持体36を露出させる位置との間で、図示の矢印−S方向又は+S方向へ移動可能に設けられている。そして、画像形成ユニット30を画像形成装置10から離脱させたとき、シャッター部材38が像保持体36の外周面を覆い、画像形成ユニット30を画像形成装置10に装着したとき、シャッター部材38が像保持体36の外周面を搬送路18(図1参照)に向けて露出させるようになっている。なお、画像形成ユニット30を画像形成装置10に装着して像保持体36が露出した状態では、シャッター部材38は、感光体カートリッジ32と定着装置50との間に配置されるようになっている。
【0032】
シャッター部材38の開閉機構の一例として、案内部材(図示省略)によって矢印+S又は−S方向に移動可能に設けられているシャッター部材38にバネを取り付け、像保持体36を覆う方向に付勢する。そして、画像形成装置10側にシャッター部材38と接触する突起を設けておき、画像形成ユニット30の装着時にシャッター部材38と該突起とを接触させて、シャッター部材38を像保持体36が露出する方向へ移動させる機構がある。
【0033】
一方、図1に示されるように、露光装置40は、一例として、筐体内に半導体レーザ、ポリゴンミラー、結像レンズ、及び複数のミラー(いずれも図示省略)が設けられた構成となっている。これにより、半導体レーザから出射された光は、ポリゴンミラーで偏向走査され、結像レンズとミラーを介して像保持体36の外周面に露光光Lとして照射されて、像保持体36の外周面に、画像データに応じた静電潜像が形成されるようになっている。
【0034】
また、搬送路18を挟んで像保持体36の外周面と対向する位置には、像保持体36とは反対方向に回転可能とされ、トナーの極性(例えばマイナス)とは逆極性の電圧が給電部(図示省略)から給電される転写部の一例としての転写ロール49が設けられている。ここで、像保持体36の内側は接地されており、転写ロール49に給電されることで、像保持体36の外周面と転写ロール49との間に電位差が生じる。この電位差(電界)によって、像保持体36の外周面に存在するトナー画像がシート部材P上に転写される。
【0035】
定着装置50は、シート部材P上のトナー画像面側に配置され内部にヒータを備えた加熱回転体の一例としての加熱ロール52と、加熱ロール52の外周面と対向配置されシート部材Pを加熱ロール52に向けて加圧する加圧回転体の一例としての加圧ロール54とを有している。そして、定着装置50では、加熱ロール52及び加圧ロール54でシート部材Pを挟むことでシート部材Pを加熱及び加圧して、シート部材P上のトナー画像を定着させるようになっている。
【0036】
以上説明したように、像保持体36、露光装置40、転写ロール49、定着装置50を含んでシート部材Pに画像を形成する画像形成部58が構成されている。
【0037】
また、画像読取部16は、原稿置台72上に載せられた読取原稿Gを1枚ずつ自動で搬送する原稿搬送装置74と、原稿搬送装置74の下側に配置され1枚の読取原稿Gが載せられるプラテンガラス76と、プラテンガラス76の下側で矢印X方向に移動又は静止可能に設けられ、プラテンガラス76上の読取原稿Gを読み取る原稿読取装置78とが設けられている。
【0038】
原稿搬送装置74は、読取原稿Gを1枚ずつ送り出す送り出しロール71と、一対の搬送ロール73が複数配置された自動搬送路75とを有しており、自動搬送路75の一部はシート部材Pがプラテンガラス76上を通るように配置されている。また、原稿読取装置78は、プラテンガラス76の左端部の下側で静止した状態で原稿搬送装置74によって搬送される読取原稿Gを読み取り、又は矢印X方向に移動しながらプラテンガラス76上の読取原稿Gを読み取るようになっている。
【0039】
次に、吸気部60について説明する。
【0040】
図4に示されるように、吸気部60は、通電により作動して画像形成装置10の外側から吸気する吸気ファン62と、吸気ファン62が一方の開口部(図示省略)に取り付けられて一体とされた送風ダクト64とを含んで構成されている。また、図1に示されるように、矢印Z方向の吸気部60の設置高さの中央は、露光装置40の設置高さよりも高くなっており、吸気部60から筐体14A内に流れ出す空気が露光装置40の上側を流れるようになっている。
【0041】
一方、図6に示されるように、フロントカバー21の下端部には矢印Z方向に貫通した開口部21Aが形成されており、用紙収容部12の上面とフロントカバー21の底面との隙間からフロントカバー21の内側に外気が流入可能となっている。また、フロントカバー21の内側(画像形成装置10の内部)には、インナーカバー23が設けられている。
【0042】
インナーカバー23は、中空の直方体状に形成されており、インナーカバー23におけるフロントカバー21側の前壁23Aの下部には、インナーカバー23内への外気の流入を可能にするスリット25A間をなす複数のルーバー25が形成されている。また、インナーカバー23の前壁23Aには、矢印Y方向でフロントカバー21まで突出したリブ27が設けられており、リブ27によって複数のルーバー25が囲まれている。これにより、開口部21Aから流入した外気が、複数のルーバー25を通ってインナーカバー23内に流入するようになっている。
【0043】
さらに、インナーカバー23の前壁23Aと対向配置された後壁23Bの上部には、画像形成装置10の内側へ向けて開口した開口部29が形成されている。そして、開口部29の周縁には、吸気ファン62がネジで取り付けられている。これにより、吸気ファン62が作動して吸気が行われると、フロントカバー21の開口部21Aからインナーカバー23のルーバー25を経由して開口部29へ外気が流入し、送風ダクト64を経由して画像形成装置10内に外気が送風されるようになっている。
【0044】
次に、排気部100について説明する。
【0045】
図4に示されるように、排気部100は、シャッター部材38の開放状態でシャッター部材38の矢印X方向の端部と並んで配置され、送風ダクト64から送風された空気流の一部が流入する案内部の一例としての流入ダクト部102と、流入ダクト部102に対して矢印Y方向の奥側に配置された排出部の一例としての排出ダクト部材140と、排出ダクト部材140内の空気を外部へ排気する気流発生手段の一例としての排気ファン106と、シート部材Pが排出される排出部28の空気を排出ダクト部材140内に導く導入ダクト部材146と、画像形成装置10の矢印Y方向の奥側に立設された背面パネル(図示省略)に取り付けられた排気カバー108(図13参照)と、を含んで構成されている。
【0046】
先ず、流入ダクト部102について説明する。
【0047】
流入ダクト部102は、開放状態のシャッター部材38から排出ダクト部材140へ向けて平面視で台形状に形成されXY面に配置される底板102Aを有している。底板102Aには、上面における両端部に矢印Z方向上側へ向けて側壁102B、側壁102Cが立設されている。
【0048】
さらに、底板102Aの上面中央側に立設された仕切壁112によって、流入ダクト部102は、空気流路の一例としての第一流路114と第二流路116とに分割されている。また、流入ダクト部102は、上方に湾曲壁19A(図3参照)が取り付けられて覆われることで筒体となり、第一流路114及び第二流路116の内部を空気が流れるようになっている。なお、流入ダクト部102については詳細を後述する。
【0049】
ここで、像保持体36を回転軸方向である矢印Y方向における奥側(図示の左側)の端部領域W1、中央領域W2、手前側(図示の右側)の端部領域W3の3つの領域に区分したとき、第一流路114におけるシャッター部材38側の端部に形成された第一吸気口118は、端部領域W1と対向配置されている。また、第二流路116におけるシャッター部材38側の端部に形成された第二吸気口124は、中央領域W2と対向配置されている。さらに、端部領域W3と対向する部位には、流入ダクト部102は設けられておらず、後述する密閉部材120で、シャッター部材38と湾曲壁19Aとの間に設けられた隙間が塞がれている。
【0050】
図4に示されるように、密閉部材120は、シャッター部材38の端部領域W1及び中央領域W2と対向する第一密閉部材120Aと、シャッター部材38の端部領域W3と対向する第二密閉部材120Bとを含んで構成されている。第一密閉部材120Aは、流入ダクト部102における第一吸気口118及び第二吸気口124の底板102Aの下面から下方へ突出したリブ132(図8参照)に接着剤で貼り付けられている。また、第二密閉部材120Bは、湾曲壁19Aの下面から下方へ突出したリブ134(図9参照)に接着剤で貼り付けられている。
【0051】
第一密閉部材120A及び第二密閉部材120Bは、一例として、直方体状のポリウレタンフォームで成形されている。そして、第一密閉部材120A及び第二密閉部材120Bは、シャッター部材38が開放状態のときにシャッター部材38の端部と接触して、弾性変形するように配置されている。
【0052】
次に、排出ダクト部材140及び導入ダクト部材146について説明する。
【0053】
図4に示されるように、排出ダクト部材140は、流入ダクト部102及び導入ダクト部材146と接続され、排出ダクト部材140内には、導入ダクト部材146及び流入ダクト部102の第一流路114と接続される第一ダクト142と、流入ダクト部102の第二流路116と接続される第二ダクト144とが形成されている。
【0054】
この構成により、排気ファン106を稼働させると、導入ダクト部材146及び第一流路114から排出ダクト部材140内に流れ込んだ空気は、第一ダクト142を通して外部へ排出され、第二流路116から排出ダクト部材140内に流れ込んだ空気は、第二ダクト144を通して外部へ排出されるようになっている。
【0055】
なお、排出ダクト部材140及び導入ダクト部材146については詳細を後述する。
【0056】
次に、画像形成装置10内の空気の大まかな流れについて説明する。
【0057】
図7に示されるように、吸気部60及び排気部100によって排出される空気が流れる経路のうち、画像形成ユニット30、露光装置40、及びトナーカートリッジ94の周辺には、一例として、経路A1、A2、A3、A4、A5がある。
【0058】
経路A1は、吸気部60からトナーカートリッジ94と露光装置40との間を通り、流入ダクト部102の下側及びシャッター部材38の下側を通ってシャッター部材38の上側を通り、流入ダクト部102及び排出ダクト部材140を通って、排気カバー108から筐体14Aの外部へ排出される経路である(図8参照)。なお、経路A1は、経路A2、A3に合流する。
【0059】
また、経路A2は、筐体14Aの隙間86(図1参照)から定着装置50(図1参照)の周囲を通り、定着装置50とシャッター部材38との間を通って、さらに第一流路114及び第一ダクト142を通って筐体14Aの外部へ排出される経路である。
【0060】
経路A3は、隙間86(図1参照)から定着装置50(図1参照)の周囲を通り、定着装置50とシャッター部材38との間を通って、さらに第二流路116及び第二ダクト144を通って筐体14Aの外部へ排出される経路である。
【0061】
また、経路A4は、吸気部60からトナーカートリッジ94の周囲を通り、排気部100又は排気部100の周囲を通って筐体14Aの外部へ排出される経路である。
【0062】
また、経路A5は、図12に示されるように、排出部28の空気が、導入ダクト部材146を通り、さらに排出ダクト部材140に形成された第一ダクト142を通って、排気カバー108から筐体14Aの外部へ排出される経路である。
【0063】
(要部構成)
次に、流入ダクト部102、排出ダクト部材140及び導入ダクト部材146等について説明する。
【0064】
先ず、流入ダクト部102について説明する。
【0065】
図10、図11に示されるように、流入ダクト部102の上方には、湾曲壁19Aが取り付けられ、流入ダクト部102の上方が閉止されることで、第一流路114及び第二流路116の内部に空気が流れるようになっている。
【0066】
詳細には、第一流路114は、空気の流れる方向(図10に示す矢印D)から見て、下側に配置された底板102Aと、底板102Aから立設し左側に配置された側壁102Bと、底板102Aから立設し右側に配置された仕切壁112と、上側に配置された湾曲壁19Aと、仕切壁112の上端部と当るように湾曲壁19Aの下面から凸状に形成された仕切リブ20とで囲まれた筒状となっている。
【0067】
さらに、第一流路114における第一吸気口118とは反対側(排出ダクト部材140側)には、第一吸出口122が形成され、平面視で、第一流路114は、L字状とされている。
【0068】
一方、第一流路114に対して仕切壁112及び仕切リブ20によって仕切られる第二流路116は、空気の流れる方向から見て、下側に配置された底板102Aと、左側に配置された仕切壁112及び仕切リブ20と、右側に配置された側壁102Cと、側壁102Cの上端部と当るように湾曲壁19Aの下面から凸状に形成された側壁66と、上側に配置された湾曲壁19Aとで囲まれた筒状となっている。
【0069】
つまり、第一流路114と第二流路116とは、仕切壁112と仕切リブ20とを含んで構成される仕切り部材170によって仕切られている
さらに、第二流路116における第二吸気口124とは反対側(排出ダクト部材140側)には、第二吸出口126が形成され、平面視で、第二流路116は、第一流路114の外側に配置されるL字状とされている。
【0070】
このように、第二流路116は、第一流路114の外側に配置されるL字状とされているため、第一流路114の流路長と、第二流路116の流路長は、異なる長さとされている。
【0071】
また、第一流路114と第二流路116とを仕切る仕切壁112及び仕切リブ20は、基端部を図示せぬ溝部に差し込むことで、底板102A又は湾曲壁19Aに固定されるようになっている。そして、その差込位置を変えることで、仕切壁112及び仕切リブ20の位置が移動可能となっている。
【0072】
次に、排出ダクト部材140及び導入ダクト部材146について説明する。
【0073】
図5に示されるように、排出ダクト部材140に形成され、第一流路114(図4参照)を流れてきた空気が流れ込む第一ダクト142は、空気の流れる方向(図5に示す矢印F方向)から見て、下側に配置された底板148と、底板148の上面左端に立設された側壁152と、底板148の上面中央側に立設された仕切壁154と、上側に配置され湾曲壁19A(図3参照)と同じ傾斜角度で傾斜する上壁156とで囲まれた筒状となっている。このため、第一ダクト142では、湾曲壁19Aの傾斜に合わせて、側壁152に対して仕切壁154の方が高くなっている。
【0074】
これに対し、排出ダクト部材140に形成され、第二流路116(図4参照)を流れてきた空気が流れ込む第二ダクト144は、空気の流れる方向から見て、下側に配置された底板148と、底板148の上面右端に立設された側壁158と、左側に配置された仕切壁154と、上側に配置された上壁156とで囲まれた筒状となっている。上壁156が湾曲壁19Aに合せて傾斜しているので、第二ダクト144では、湾曲壁19Aの傾斜に合わせて、仕切壁154に対して側壁158の方が高くなっている。
【0075】
さらに、図15、図16に示されるように、排出ダクト部材140の上面には、矩形状の開口部174が形成されており、この開口部174を通して流路が形成されるように、導入ダクト部材146が排出ダクト部材140に着脱可能に取り付けられる。
【0076】
この導入ダクト部材146は、排出ダクト部材140の上面から矢印Z方向に延びる筒部162と、筒部162の上端で矢印Y方向の手前側に向けて縦長の矩形状に開口した開口部164とを含んで構成されている。
【0077】
また、矢印Y方向で開口部164の手前側には、側壁17に形成された複数の吸気口166(図3参照)が配置されている。
【0078】
そして、導入ダクト部材146の開口部164から排出ダクト部材140へ向けて導かれた空気は、開口部174内を通って排出ダクト部材140内に流入し、第一ダクト142から排出ダクト部材140内に流入した空気と合流しから外部に排出されるようになっている。
【0079】
ここで、排出ダクト部材140内には、第二ダクト144から排出ダクト部材140内に流入した空気が、導入ダクト部材146及び第一ダクト142から排出ダクト部材140内に流入した空気と合流しないように、板状の仕切り部材176(図14参照)が設けられている。
【0080】
また、この仕切り部材176の配置は、排気ファン106を稼働させた際に、導入ダクト部材146及び第一流路114から排出ダクト部材140内に導かなければならない空気量と、第二流路116から排出ダクト部材140内に導かなければならない空気量とを考慮して決められている。
【0081】
そして、排気ファン106を稼働させると、導入ダクト部材146、第一流路114及び第二流路116から排出ダクト部材140内に導かれた空気は、排気カバー108内に設けられた空気の気体を低減するための気体フィルタ172を通過して外部に排出されるようになっている。
【0082】
一方、図17に示されるように、排出ダクト部材140は、上面に開口部が形成されていない排出ダクト部材180と交換可能となっており、排出部28からの気体の吸出しが不要の場合には、導入ダクト部材146を廃止して、さらに上面に開口部が設けられていない排出ダクト部材180に交換するようになっている。また、この際には、気体フィルタ172も不要となる(取り外される)。
【0083】
(作用)
次に、流入ダクト部102又は導入ダクト部材146から排出ダクト部材140内に流入し、排気カバー108の排気口108Aから外部へ排出される空気の流れについて説明する。
【0084】
図12に示されるように、吸気ファン62及び排気ファン106を稼働させると、排出ダクト部材140を通して、流入ダクト部102に設けられた第一流路114の第一吸気口118、第二流路116の第二吸気口124、及び導入ダクト部材146の開口部164に吸引力が生じる。
【0085】
そして、経路A1、経路A2を流れてきた空気(図7、図8参照)は、定着装置50と画像形成ユニット30との間を通って、第一吸気口118から第一流路114に流入して第一吸出口122を通して排出ダクト部材140の第一ダクト142に流入する。
【0086】
第一ダクト142に流入した空気は、排気ファン106を通り、気体フィルタ172を通過して排気カバー108に形成された排気口108Aから外部に排出される。
【0087】
つまり、図4に示されるように、加熱ロール52(図1参照)で温度が上昇した端部領域W1の空気が、第一流路114を通して外部に排出される。
【0088】
一方、図12に示されるように、経路A3を流れてきた空気(図7、図8参照)は、定着装置50と画像形成ユニット30との間を通って、第二吸気口124から第二流路116に流入して第二吸出口126を通して排出ダクト部材140の第二ダクト144に流入する。
【0089】
第二ダクト144に流入した空気は、排気ファン106を通り、気体フィルタ172を通過して排気カバー108に形成された排気口108Aから外部に排出される。
【0090】
つまり、図4に示されるように、加熱ロール52(図1参照)で温度が上昇した中央領域W2及び端部領域W3の空気が、第二流路116を通して外部に排出される。
【0091】
また、シート部材Pが排出される排出部28の空気は、導入ダクト部材146の開口部164に生じた吸引力により、側壁17に形成された複数の吸気口166を通って導入ダクト部材146に流入する。導入ダクト部材146に流入した空気は、排出ダクト部材140の上面に設けられた開口部174(図16参照)を通って排出ダクト部材140内に流入し、第一ダクト142から排出ダクト部材140内に流入した空気と合流する。そして、合流した後に、空気は、排気ファン106を通り、気体フィルタ172を通過して排気カバー108に形成された排気口108Aから外部に排出される。
【0092】
以上説明したように、排気ファン106及び吸気ファン62を稼働させるだけで、導入ダクト部材146又は流入ダクト部102を通して排出部28近傍の空気及び定着装置50近傍の空気が外部に排出される。
【0093】
つまり、排出部28に排出されたシート部材Pから生じた気体を、導入ダクト部材146を通して気体フィルタ172を通過させて外部へ排出するための専用のファンを設ける必要がない。このため、画像形成後のシート部材Pから生じる気体が、安価な構成でシート部材Pが排出される排出部28から除去される。
【0094】
つまり、画像読取部16と画像形成部58との間にシート部材Pが排出される所謂胴内排出の場合には、特にシート部材Pから生じる気体が気になる場合があるが、前述したように、安価構成で気体対策が可能となる。
【0095】
また、前述したように、排出ダクト部材140の内部に設けられた仕切り部材176の配置位置は、導入ダクト部材146及び第一流路114から排出ダクト部材140内に導かなければならない空気量と、第二流路116から排出ダクト部材140内に導かなければならない空気量とを考慮して決められている。このように、仕切り部材176を設けることで、所望の空気量が導入ダクト部材146及び流入ダクト部102から排出ダクト部材140内に導かれる。
【0096】
また、前述したように、開口部174が形成された排出ダクト部材140(図16参照)を開口部が形成されない排出ダクト部材180(図17参照)に交換可能とすることで、気体対策が不要な場合は、部品点数が減らされる。一方、開口部が形成されない排出ダクト部材180が、初期に装着されている場合は、排出ダクト部材180を開口部174が形成された排出ダクト部材140に交換し、導入ダクト部材146を追加することで、簡易な構成で、気体対策がされる。
【0097】
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、気体対策が不要な場合には、開口部174が形成された排出ダクト部材140を開口部が形成されない排出ダクト部材180に交換したが、排出ダクト部材140の開口部174を蓋部材で塞いでもよい。
【0098】
なお、上記実施形態では特に言及しなかったが、導入ダクト部材146を設けて気体対策をした場合と、導入ダクト部材146を廃止して気体対策をしなかった場合とで、排気ファン106の駆動力を変えてもよい。
【符号の説明】
【0099】
10 画像形成装置
16 画像読取部
19 上壁(積載部)
36 像保持体
40 露光装置(露光部)
49 転写ロール(転写部)
50 定着装置(定着部)
52 加熱ロール(加熱回転体)
54 加圧ロール(加圧回転体)
58 画像形成部
102 流入ダクト部(案内部)
106 排気ファン(気流発生手段)
118 第一吸気口(吸気口)
124 第二吸気口(吸気口)
140 排出ダクト部材(排出部)
146 導入ダクト部材(導入部)
172 気体フィルタ(浄化部材)
174 開口部
176 仕切り部材
180 排出ダクト部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トナー像を保持すると像保持体と、前記像保持体を露光する露光部と、前記像保持体に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、前記記録媒体に前記トナー像を定着させる定着部と、を有する画像形成部と、
前記像保持体と前記定着部との間から吸気した空気を案内する案内部と、
前記画像形成部の上方に設けられ、前記定着部を通過した前記記録媒体が積載される積載部と、
前記積載部の上部に設けられ、原稿の画像を読み取る画像読取部と、
前記積載部と前記画像読取部との間の空気を導く着脱可能な導入部と、
前記案内部及び前記導入部が着脱可能に接続され、前記案内部及び前記導入部から案内又は導かれた空気を外部に排出する排出部と、
前記排出部に接続され、前記案内部及び前記導入部から前記排出部へ空気を案内又は導き、案内又は導かれた空気を外部へ排出させるような空気流を発生させる気流発生手段と、
を備え、
前記排出部として、前記導入部から導入された空気を前記案内部で案内された空気と合流させるための開口部を有したものと、前記開口部を有さないものとを交換可能である、或いは、前記開口部の閉止が可能であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記排出部には、前記案内部から前記排出部へ案内される空気量と、前記導入部から前記排出部へ導かれる空気量との比を設定可能とする設定手段が設けられる請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記設定手段は、前記排出部内に設けられ、前記導入部から前記排出部に導かれた空気の流路と、前記案内部から前記排出部に案内された少なくとも一部の空気の流路とを仕切る仕切り部材である請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記排出部から外部へ排出される空気を浄化する浄化部材が着脱可能に設けられる請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−68489(P2012−68489A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−214015(P2010−214015)
【出願日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】