説明

画像形成装置

【課題】タンデム型のカラー画像形成装置において、モノクロ画像印刷時のショックジターの発生を低減することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】モノクロ画像を形成する際には前記ブラック用の感光体1aのみを中間転写ベルト3に当接させる一方、カラー画像を形成する際にはブラック用の感光体1aを含む全感光体1a〜1dを中間転写ベルト3に当接させるようにしたタンデム型の画像形成装置において、中間転写ベルト3に負荷を選択的に付与する当接部材15をブラック用の感光体1aと中間転写ベルト3の当接部よりも中間転写ベルト3の回転方向上流側に設け、モノクロ画像を形成する際に、当接部材15が中間転写ベルト3に対して負荷を与える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関するものである。特に、いわゆるショクジターを低減するための技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置は、市場からの要求に伴い、カラー画像を形成するものが主流となりつつある。カラー画像を形成するカラー画像形成装置としては、例えば、単一の感光体ドラム等の像担持体と、その像担持体上に順次形成される各色静電潜像をそれぞれ現像して得た各色トナー像を中間転写ベルトや記録材等の被転写材上に順次重ね合わせてカラー画像を得るものである。以下、このカラー画像形成装置を、1ドラム型の画像形成装置という。また、例えば、各色に対応する複数の像担持体と、各像担持体上に形成される静電潜像をそれぞれ現像して得た各色トナー像を被転写材上に順次重ね合わせてカラー画像を得るものである。以下、このカラー画像形成装置を、タンデム型の画像形成装置という。
【0003】
上記1ドラム型の画像形成装置は、像担持体が1つであるため、装置の小型化が可能でコストも低減できるという利点がある。しかし、単一の像担持体を用いているために、潜像形成、現像処理、被転写材への転写までの一連のプロセスを色数分(通常4回)繰り返す必要がある。そのため、画像形成の高速化の点で不利である。これに対し、上記タンデム型の画像形成装置は、装置が大型化し、コストが高くなるという欠点はあるが、色ごとに像担持体を備えているため上述した一連のプロセスは1回で済む。そのため、画像形成の高速化の点で有利である。近年、市場からは、カラー画像形成装置についてモノクロ画像形成装置並みの画像形成スピード(高速化)が要求されているため、上記タンデム型の画像形成装置が注目されている。
【0004】
上述したタンデム型の画像形成装置では、感光体の寿命の観点から、モノクロ画像を形成するモノクロモード時にはブラック感光体のみを中間転写ベルトに接触させるとともに、カラー画像形成用の感光体(マゼンタ、シアン、イエロー)を中間転写ベルトから離間させて停止させることによりカラー感光体の高寿命化を狙っている。
【0005】
上述のように近年ではカラー画像形成が主流となってくる中、さらに紙の厚さに対する市場要求が高まってきている。これは、どんな種類の厚さの紙に対しても一定品質の画質を提供できる画像形成装置が望まれているとうことを意味している。しかし、特に所定厚さ以上の紙、通常「厚紙」と言われる用紙に画像形成を行なうと画像上にいわゆるショックジターと言われる筋状の線が顕著に出てしまい画像品質が低下するという問題がある。これは、以下に説明するいわゆる濃度ムラが原因となっている。間接転写方式のタンデム型画像形成装置においては、厚紙が二次転写部に進入することによって中間転写ベルトに対する負荷変動が発生し、それにより中間転写ベルトに速度変動が発生する。その結果、感光体ドラムから中間転写ベルトへの画像転写位置(一次転写位置)が狙いの位置からずれる。それにより感光体から中間転写ベルトに転写される画像に副走査方向の伸び縮みが生じ、いわゆる濃度ムラという現象が発生するのである。そして、この問題に対しては、紙搬送スピードを厚紙印刷時には遅くし、厚紙が二次転写部へ進入することにより発生する中間転写ベルトの負荷変動を和らげる等で対応するのが通常であるが、紙搬送速度を遅くするとそれだけ生産性が落ちるためあまり好ましい対策とは言えない。
【0006】
また、前述したようにタンデム式画像形成装置では、感光体寿命の観点からモノクロ印刷時にはカラー感光体を中間転写ベルトから離間させ、ブラック感光体のみを中間転写ベルトに接触させているために、中間転写ベルトにあまり負荷がかかっていない状態で回転しているため外部からの負荷に対して非常に弱い状態となっている。その状態で厚紙が二次転写部に進入すると、紙の突入による中間転写ベルトの負荷変動が顕著にあわれる。そして、それが中間転写ベルトの速度変動となって現れ最終的にショックジターという画像品質の低下を引き起こすことになるのである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、タンデム型の画像形成装置において、モノクロ画像印刷時のショックジターの発生を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、ブラック用の像担持体と、複数のカラー用の像担持体と、これらの像担持体に当接する中間転写体と、各像担持体毎に設けられ、該像担持体に形成されたトナー像を前記中間転写体に一次転写する一次転写手段と、前記中間転写体上に一次転写されたトナー像を記録媒体に転写する二次転写手段とを有し、モノクロ画像を形成する際には前記ブラック用の像担持体のみを前記中間転写体に当接させる一方、カラー画像を形成する際には前記ブラック用の像担持体を含む全像担持体を前記中間転写体に当接させるようにした画像形成装置において、前記中間転写体に負荷を選択的に付与する負荷付与手段を前記ブラック用の像担持体と前記中間転写体の当接部よりも前記中間転写体の回転方向上流側に設け、モノクロ画像を形成する際に、前記負荷付与手段が前記中間転写体に対して負荷を与えることを特徴とする画像形成装置を提案する。
【0009】
なお、本発明は、前記負荷付与手段は、前記中間転写体の表面に当接する当接部材と、該当接部材と前記中間転写体を挟んで対向する位置に設けられ対向部材とを具備すると有利である。
【0010】
さらに、本発明は、前記二次転写位置から前記中間転写体の回転方向上流側に向かって前記ブラック用の像担持体が最も近い位置にあり、前記当接部材と前記対向部材とを具備する前記負荷付与手段は、該ブラック用の像担持体に最も近いカラー用の像担持体との間に設けられていると有利である。
【0011】
さらにまた、本発明は、カラー画像を印刷する際には、前記当接部材と前記対向部材の少なくとも一方が前記中間転写体から離間すると有利である。
【0012】
さらにまた、本発明は、前記負荷付与手段は、前記複数のカラー用の像担持体の何れか1つであると有利である。
さらにまた、本発明は、前記負荷付与手段は、前記複数のカラー用の像担持体のうち、前記ブラック用の像担持体に最も近接して配置されている像担持体であると有利である。
【0013】
さらにまた、本発明は、前記負荷付与手段は、前記複数のカラー用像担持体の全てであると有利である。
さらにまた、本発明は、負荷付与時の前記カラー用像担持体は回転速度を前記ブラック用像担持体の回転速度よりも遅くすると有利である。
【0014】
さらにまた、本発明は、負荷付与時の前記カラー用像担持体は当該カラー用像担持体に対向する前記一次転写手段にバイアスを印加すると有利である。
【0015】
さらにまた、本発明は、前記一次転写手段に印加されるバイアス値が、カラー画像を印刷する際に前記一次転写手段に印加されるバイアス値よりも高いと有利である。
【0016】
さらにまた、本発明は、前記負荷付与手段は、前記記録媒体が特定の種類の場合にのみ前記中間転写体に負荷を付与するように構成されると有利である。
【0017】
さらにまた、本発明は、前記負荷付与手段は、前記記録媒体が所定の厚さ以上の場合にのみ前記中間転写体に負荷を付与するように構成されていると有利である。
【0018】
さらにまた、本発明は、前記負荷付与手段は、前記記録媒体の搬送速度が所定の速度以上である場合にのみ前記中間転写体に負荷を付与するように構成されていると有利である。
【0019】
さらにまた、本発明は、前記像担持体は、少なくとも該像担持体の表面を帯電させる帯電手段を一体にしたプロセスカートリッジに保持されている像担持体であると有利である。
【発明の効果】
【0020】
本発明のよれば、タンデム型画像形成装置のモノクロ画像印刷時に用紙が二次転写部に進入する際に発生する中間転写体の速度変動を低減し、その速度変動に起因するショックジターの発生を抑制することができる。
【0021】
さらに、カラー画像形成時には当接部材と対向部材とを離間するので中間転写体に形成された未定着のカラートナー像を乱すことがなく画像の劣化を抑制できる。
【0022】
さらにまた、負荷付与手段としてブラック感光体以外のカラー感光体を用いることにより既存の装置を用いて負荷付与手段を構成することが可能となるのでコストを低減することが可能となる。
【0023】
さらにまた、負荷付与手段により中間転写体への負荷を増加させることにより中間転写体の外部からの負荷に対する安定性を向上させることができショックジター低減効果を更に向上させることが可能となる。
【0024】
さらにまた、ショックジターが発生するような負荷が中間転写体に作用する時のみ負荷付与手段を作動させるようにするので、ショックジター低減効果を維持しつつ更に中間転写体や感光体の摩耗防止等による装置の長寿命化を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す説明図である。
【図2】中間転写ベルトの駆動部を示す斜視図である。
【図3】(a)は用紙がレジストローラ対により二次転写部に向かって搬送される状態を示し、(b)はその用紙の先端が中間転写ベルトに突き当たった状態を示す説明図である。
【図4】用紙が一旦中間転写ベルトに当たった後の状態を示す説明図である。
【図5】用紙が二次転写部に挿入された状態を示す説明図である。
【図6】厚紙のモノクロ印刷時における中間転写ベルトの速度変動の観点から模式的に表したグラフである。
【図7】普通紙のモノクロ印刷時における中間転写ベルトの速度変動の観点から模式的に表したグラフである。
【図8】本発明に係る画像形成装置の一実施例を示すモノクロ印刷時の説明図である。
【図9】図8の画像形成装置におけるカラー印刷時の状態を示す説明図である。
【図10】本発明に係る画像形成装置の他の実施例を示すカラー印刷時の説明図である。
【図11】図10の画像形成装置におけるモノクロ印刷時の状態を示す説明図である。
【図12】図10に示す実施例の変形例を示す説明図である。
【図13】厚紙にモノクロ画像を印刷する際に、ブラック感光体のみを中間転写ベルトに接触させた状態で二次転写部に進入させた場合の中間転写ベルトの速度変動を表したグラフである。
【図14】普通紙にモノクロ画像を印刷する際に、ブラック感光体のみを中間転写ベルトに接触させた状態で二次転写部に進入させた場合の中間転写ベルトの速度変動を表したグラフである。
【図15】モノクロ印刷時に全ての感光体を中間転写ベルトに当接させた状態で厚紙を二次転写部に進入させた場合に発生する中間転写ベルトの速度変動を表したグラフである。
【図16】モノクロ印刷時に中間転写ベルトにブラック感光体を当接させるとともに、当接部材とバックアップローラで中間転写ベルトを挟み込んだ状態で二次転写部に厚紙を進入させた場合の中間転写ベルトの速度変動を示したグラフである。
【図17】感光体を含むプロセスカートリッジの外観図である。
【図18】図17に示すプロセスカートリッジの内部構成を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って詳細に説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態を示す説明図である。
図1において、本実施形態は像担持体としての感光体1a〜1dを4個有するタンデム方式の画像形成装置であり、それぞれ右から、ブラック感光体1a、マゼンタ感光体1b、シアン感光体1c、イエロー感光体1dである。感光体1a〜1d上に図1に示していない書込部より照射された各々の色の露光ビーム5a〜5dにて潜像が形成され、各色の現像ローラ2a〜2dにて各感光体1a〜1d上にトナー像を形成する。その後、イエロー感光体1d、シアン感光体1c、マゼンタ感光体1b、ブラック感光体1a上に形成されたトナー像は順に、各色の感光体と対向する位置に配置されたバイアスローラ6a〜6d(一次転写部)により中間転写ベルト3上に順次重ね転写される。
【0027】
一方、記録媒体としての用紙は図示しない給紙部より給紙され、レジストローラ対7から中間転写ベルト3上のトナー像とのタイミングを合わせて搬送され、駆動ローラ11と中間転写ベルト3と二次転写ローラ4によって形成される二次転写部9で二次転写ローラ4の作用により中間転写ベルト3上のトナー像が転写され、定着部8にてそのトナー像が定着される。また、二次転写ローラ4は図示しない付勢手段により所定の圧力で中間転写ベルト3に押し当てることにより上記二次転写部9が形成されている。
【0028】
また、図1〜2に示すように中間転写ベルト3は、駆動ローラ11、及び従動ローラ10、13、テンションローラ12に巻きかけられている。駆動源は、モータ15であり、モータ15の出力軸ギヤ(図示せず)と駆動伝達ギヤ14が噛合っている。駆動伝達ギヤ14の回転軸の先端には、駆動ローラ11の回転軸の先端に設けられた被係合部材と係合するためのカップリング手段(図示せず)が設けられている。そして、このカップリング手段によりモータ15の駆動力が駆動ローラ11に伝達されるようになっている。従動ローラ10にはその回転速度を検知するためにエンコーダ16を設けられている。そして、このエンコーダ16により従動ローラ10の回転速度変動を検知し、その速度変動を打ち消すように駆動ローラ10の駆動源であるモータ15をフィードバック制御するための制御手段17が設けられている。これにより中間転写ベルト3を等速で回転駆動させるようにしている。
【0029】
以上のような間接転写方式のタンデムカラー画像形成装置においては、用紙が二次転写部9に進入した時に中間転写ベルト3に速度変動が発生し、それにより、中間転写ベルト3と各感光体1a〜1dとの一次転写部で画像の位置が変動し濃度ムラ(いわゆるショックジター)が生じるという問題がある。特に用紙の厚みが大きく、用紙の突入速度が速いほどその現象は顕著になる。
【0030】
次にその現象の詳細について図3〜5を使って説明する。上記の中間転写ベルト3の速度変動の生じるメカニズムは大きく3つに現象に分けることができる。
【0031】
まず第1の現象について図3を用いて説明する。図3(a)に示すように用紙Pがレジストローラ対7により上記二次転写部に向かって搬送される。次に図3(b)に示すように用紙Pの先端が中間転写ベルト3に突き当たることにより、中間転写ベルト3が矢印a方向に押し込まれる。それにより、中間転写ベルト3の各感光体1a〜1dと一次転写部を形成している部分が矢印b方向に引っ張られることにより中間転写ベルト3の速度が速くなる(図6アの状態)。用紙Pを駆動ローラ11と中間転写ベルト3と二次次転写ローラ4とにより形成される二次転写部ニップに直接挿入する方法もあるが、その副作用として転写チリが生じるという問題が発生するのであまり好ましくない。
【0032】
また、用紙Pを二次転写ローラ4に直接当てる方法等も考えられるが、通常二次転写ローラ4は二次転写部のニップ幅を稼ぐためにスポンジなど柔らかい材質を採用することが多く、その場合には用紙Pが滑らないためジャムが発生し易いという問題がある。
【0033】
これらの問題を解決するために、用紙Pを一旦中間転写ベルト3に当てておいてから二次転写部9へ進入させるようにしている。
次に、第2の現象について図4を用いて説明する。図4に示すように用紙Pは一旦中間転写ベルト3に当たった後、中間転写ベルト3に沿って上方に搬送され駆動ローラ11と中間転写ベルト3と二次転写ローラ4とによって形成される二次転写部に挿入される。この時、二次転写ローラ4が矢印c方向に押し下げられため、上述の二次転写ローラ4を中間転写ベルト3の方向に付勢している付勢手段の作用により紙の厚さ分二次転写ローラ4の押し当て力がアップし負荷が瞬時に増大する。それにより中間転写ベルト3の速度が遅くなる(図6イの状態)。
【0034】
最後に第3の現象について図5を用いて説明する。図5に示すように用紙Pの先端が二次転写部9のニップ部を抜けた後は、用紙Pの中間転写3への押し付け力は減少し、中間転写ベルト3は矢印d方向に移動する。それにより、中間転写ベルト3の各感光体1a〜1dと1次転写部を形成している部分が矢印e方向に相対的に移動することになり、中間転写ベルト3の速度がさらに遅くなる(図6ウの状態)。
【0035】
上述の3つの現象を、中間転写ベルト3の速度変動(位置変動)の観点から模式的に表したのが図6である。図6において縦軸は位置変動、即ち中間転写ベルト3の速度変動であり、横軸は時間である。図6の位置変動は上述の従動ローラ10に設けられたエンコーダにより検知したデータに基づいて作成したものである。図6アの状態では中間転写ベルト3の速度が速くなり、イ、ウの状態では中間転写ベルト3が遅くなる。また、エの状態ではそれらの変動の余波が現れている。この様に中間転写ベルト3に速度変動(位置変動)が発生することにより、一次転写部での各感光体1a〜1dから中間転写ベルト3上のトナー転写位置が狙いの位置からずれ、いわゆる濃度ムラが発生してしまう。通常、中間転写ベルト3が速くなるとトナー像が薄くなり(伸びる)、遅くなると濃くなる(縮む)。
【0036】
以上で説明したいわゆるショックジターは、モノクロ印刷時においてブラック感光体1aだけを中間転写ベルト3に当接し残りの感光体1b〜1dを離間している場合に顕著に現れる。また、用紙の厚さが厚くなるに従い二次転写部9への進入時のショックは大きくなるためショックジターが現れなりやすくなる。さらに用紙の搬送速度が速い場合も同様に現れやすくなる。この現象を実験的に確認した結果を表したのが図13である。
【0037】
図13は、厚紙(180K紙)にモノクロ画像を印刷する際に、ブラック感光体1aのみを中間転写ベルト3に接触させた状態で厚紙を二次転写部9に進入させた場合の中間転写ベルト3の速度変動を表したものである。図13の縦軸及び横軸は上述の図6と同様なのでその説明は省略する。また、図13に示したデータは中間転写ベルト3の動きにより連れまわる従動ローラ10上にエンコーダ16を搭載し、エンコーダ波形をFV変換し積分して、理想位置からのずれ量を計測したものである。図から分かるように用紙Pが二次転写部9に進入するタイミングで、中間転写ベルト3に振幅Aで示す大きな速度変動が生じている。この速度変動により、画像上にショックジターが発生する。
【0038】
一方、図14に示したデータは、普通紙にモノクロ画像を印刷する際に、ブラック感光体1aのみを中間転写ベルト3に当接させた状態で普通紙を二次転写部9に進入させた場合の中間転写ベルト3の速度変動を表したものである。用紙Pが普通紙の場合、二次転写部9に進入するタイミングでの速度変動は明らかに小さくショックジターの発生も見られなかった。
【0039】
このことから、モノクロ印刷時においてブラック感光体1aのみを中間転写ベルト3に当接させた状態で厚紙を二次転写部9に進入させた場合には中間転写ベルト3の速度変動が顕著に現れることが分かる。
【0040】
そこで、本願発明では厚紙等の所定厚さ以上の用紙にモノクロ画像を印刷する際に発生するショックジターを低減すべく以下のような手段を提供することを目的とする。以下に実施例について説明する。
【実施例1】
【0041】
図8に示すようにブラック感光体1aのみを使用するモノクロモードと、全ての感光体1a〜1d使用するカラーモードを有する画像形成装置において、モノクロモード選択時に使用するブラック感光体1aのみを中間転写ベルト3が当接させている状態において更に中間転写ベルト3と当接して中間転写ベルト3に負荷を付与する負荷付与手段を設けたことを特徴とする。この負荷付与手段は図8に示すように中間転写ベルト3に当接する当接部材15と、これに対向する位置に配置され当接部材15と間で中間転写ベルト3を挟み込む対向手段としてのバックアップローラ16を設ける。
【0042】
そして、前記当接部材15とバックアップローラ16との間に中間転写ベルト3を挟みこむことにより、モノクロ時のショックジターを低減させることができる。この低減効果を示したのが図16である。図16は、モノクロ印刷時に中間転写ベルト3にブラック感光体1aを当接させるとともに、上記当接部材15とバックアップローラ16で中間転写ベルト3を挟み込んだ状態で二次転写部9に厚紙を進入させた場合の中間転写ベルト3の速度変動を示したものである。用紙が二次転写部9に進入するタイミングで振幅Cの速度変動が発生している。しかし、図13示したブラック感光体1aのみを中間転写ベルト3に当接させている場合の速度変動(振幅A)に比べるとかなり低減されていることがわかる。
【0043】
また、上記当接部材15は、カラー印刷時には図9に示すように中間転写ベルト3より離間させることにより中間転写ベルト3上に一次転写された未定着のカラートナー像を乱さない様にしている。なお、当接部材15はモノクロ印刷時にブラック感光体1aから中間転写ベルト3上に一次転写された未定着のトナー像を乱さないようにブラック感光体1aの一次転写位置よりも中間転写ベルト3の回転方向上流側に配置することが望ましい。
【0044】
また、当接部材15は、モノクロ印刷時において所定厚さの用紙、例えば厚紙が搬送されてきた場合にのみ中間転写ベルト3に当接されるように構成することも可能である。これは図14に示したようにモノクロ印刷時であっても普通紙の場合には、中間転写ベルト3にショックジターが現れるほどの速度変動が生じていないからである。具体的には図9に示すように用紙の搬送経路上に用紙の厚さを検知する紙厚検知センサー18を設けておき、そのセンサー18により所定厚さ以上の用紙であることが検知された場合にのみ当接部材15を中間転写ベルト3に当接するように駆動制御する手段を設ければよい。なお、紙厚検知センサー18を設けなくても画像形成装置の操作パネル上に紙種を選択するボタンがある場合には、特定の紙種が選択された場合にのみ当接部材15を中間転写ベルト3に当接する方向に駆動させるようにしてもよい。
【0045】
また、上記のショクジターは、用紙の搬送速度が所定速度以上の場合にも生じることが考えられる。そこで、搬送された用紙の搬送速度が所定値以上である場合にのみ当接部材15とバックアップローラ16により中間転写ベルト3を挟み込むようにしてもよい。具体的には図8、9に示すように二次転写部9の用紙搬送方向上流側に用紙の搬送速度を検知する速度センサー26を設ける。そして、この速度センサー26により用紙の搬送速度が所定値以上であることが検知された場合にのみ当接部材15を中間転写ベルト3に当接させるようにすればよい。
【実施例2】
【0046】
実施例2について図10、図11を用いて説明する。
図10、及び図11は複数の感光体を有する間接転写方式のタンデムカラー画像形成装置の概略図である。図10は、全ての感光体1a〜1dを中間転写ベルト3に当接させるカラー印刷時の状態であり、図11はブラック感光体1aのみを中間転写ベルト3に当接させるモノクロ印刷時の状態である。なお、図1と同一部材については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0047】
図10において19は書込み装置、1a〜1dは時計方向に回転する感光体、20a〜20dは感光体上を帯電させる帯電ローラ、2a〜2dは静電像にトナーを付着させる現像ローラ、6a〜6dはバイアスローラ、3は矢印f方向に回転する中間転写ベルト、11は中間転写ベルト3を駆動する動ローラ、7はレジストローラ対、10、13は従動ローラ、12はテンションローラ、4は二次転写ローラ、21は転写部材クリーニング装置、23はカラーバイアスローラ6b〜6dを感光体1b〜1dに当接離間させるためのカラーバイアスローラ保持フレームである。このカラーバイアスローラ保持フレーム23は、支点22を中心に回動可能に設けられており、支点22と反対側の他端部に設けられた付勢手段としてのバネ25によりカラーバイアスローラ6b〜6dを感光体1b〜1dから離間させる方向に付勢されている。24は、カラーバイアスローラ6b〜6dの感光体1b〜1dに対する当接離間を切り換えるための接離用偏心カムである。この接離用偏心カム24は図示しない駆動モータにより回転可能に構成されている。図9に示すように偏心カム24をカラーバイアスローラ保持フレーム23に当接する方向に回転されることにより、カラーバイアス保持フレーム23をバネ25の付勢力に抗してカラー感光体1b〜1dの方向に移動させる。これによりカラーバイアスローラ6b〜6dが感光体1b〜1dに当接させられ、全てのバイアスローラ6a〜6dが感光体1a〜1dに当接させられる。その結果、中間転写ベルト3は全ての感光体1a〜1dに当接した状態となっている。
【0048】
一方、図11に示すように偏心カム24をカラーバイアスローラ保持フレーム23から離間する方向に回転されると、バネ25の付勢力によってカラーバイアスローラ保持フレーム23がカラー感光体1b〜1dから離間する方向に移動させられる。これによりカラーバイアスローラ6b〜6dがカラー感光体1b〜1dから離間し、ブラックバイアスローラ6aのみがブラック感光体1aに当接した状態となる。その結果、中間転写ベルト3はブラック感光体1aのみに当接した状態となる。
【0049】
以上のようにモノクロ印刷時においてはブラック感光体1aのみを中間転写ベルト3の当接させることによりカラー感光体1b〜1dを余分に回転させることがなくなり感光体の長寿命化を図ることが可能となる。
【0050】
しかし、上述したように図11のようにモノクロ印刷時においてはブラック感光体1aのみを中間転写ベルト3に当接させている状態であるため、中間転写ベルトにあまり負荷がかかっていない状態で回転しており、外部からの負荷に対して非常に弱い状態となっている。そのため、二次転写部9に厚紙等の所定厚さ以上の用紙が進入した場合や、用紙が所定速度以上の搬送速度で進入した場合には、中間転写ベルト3に速度変動が発生し易くなるためショックジターが生じやすくなる。
【0051】
そこで、本実施例では、モノクロ印刷時には通常図11に示すようにブラック感光体1aのみを中間転写ベルト3に当接させているが、図10のようにカラー印刷時と同様に全ての感光体1a〜1dを中間転写ベルト3に当接させるようにする。もちろん、モノクロ印刷時であるのでカラー感光体1b〜1dについてはトナー像形成が行なわれず単に中間転写ベルト3に当接回転させられるのみである。通常、感光体1a〜1dの表面速度は、印刷される文字の中抜け等を防止するため中間転写ベルト3の表面速度よりも遅くなるように設定されている。そのため、上記のようにモノクロ印刷時にブラック感光体1aだけでなくカラー感光体1b〜1dについても中間転写ベルト3に当接させることにより中間転写ベルト3にブレーキ作用が働く結果、中間転写ベルト3の外部からの負荷に対する安定性が向上する。その結果、ショックジターの発生を効果的に低減することが可能となる。
【0052】
この効果を表したのが図15である。図15は、モノクロ印刷時に全ての感光体1a〜1dを中間転写ベルト3に当接させた状態で厚紙を二次転写部9に進入された場合に発生する中間転写ベルト3の速度変動を表したものである。図から分かるように用紙が二次転写部9に投入するタイミングで振幅Cの変動が発生しているが、図13の振幅Aの約半分くらいに減少している。この速度変動量が減少するメカニズムについて図3〜図5を使って説明した3つ現象と対応させて以下に説明する。
【0053】
まず第1の現象において図3(b)に示すように用紙Pの先端が中間転写ベルト3に突き当たることにより中間転写ベルト3が矢印aの方向に押し込まれようとするが、全ての感光体1a〜1dが中間転写ベルト3に当接しているため、それが中間転写ベルト3に対する負荷(ブレーキ)となり矢印a方向へ押し込み量を低減させることになる。その結果、中間転写ベルト3の各感光体1a〜1dと1次転写部を形成している部分が矢印b方向に引っ張られる量もあわせて低減するため中間転写ベルト3の速度の増加量を低減することができる(図7ア´の状態)。
【0054】
次に第2の現象については、用紙の二次転写部9への進入によって中間転写ベルト3へに対する負荷は上昇するが、ブラック感光体1aのみを中間転写ベルト3に当接させるよりも全ての感光体1a〜1dを当接させる方が中間転写ベルト3の全体の負荷を上昇させることができるため、二次転写部9への進入による中間転写ベルト3の負荷変動を相対的に小さくすることができる。つまり、小さいブレーキ力にさらにブレーキが掛かるのに対して、大きいブレーキ力にさらにブレーキが掛かる方が、転写ベルト3の受ける影響が少なくなり、その速度変動も低減することができるのである(図7イ´の状態)。最後に第3の現象については、図5に示すように用紙Pの先端が二次転写部のニップ部を向けた後は、用紙Pの中間転写3への押し付け力は減少し、中間転写ベルト3は矢印d方向に移動する。しかし、図3(b)に示す矢印a方向への押し込み量が低減されているため、矢印d方向への移動量が減少する。それに伴い中間転写ベルト3の各感光体1a〜1dと1次転写部を形成している部分が矢印e方向に相対的に移動する量も減少し、その結果、中間転写ベルト3の速度の減少量も低減される(図7ウ´の状態)。
【0055】
上述の3つの現象を、中間転写ベルト3の速度変動(位置変動)の観点から模式的に表したのが図7である。図7のア´〜エ´の変動は図6とア〜エと比較すると全て低減されていることが分かる。
【0056】
上記ではカラー感光体1b〜1dをブラック感光体1aと同じ速度で回転させる場合について説明したが、ブレーキ効果を向上させる観点からカラー感光体1b〜1dの回転速度をブラック感光体1aの回転速度よりも遅くするようにしてもよい。また、カラー感光体1b〜1dの回転速度をブラック感光体1aに近い側から順に徐々に遅くなるように設定したり、逆に徐々に早くなるように設定することも可能である。この場合、カラー感光体1b〜1dのうち一番回転速度が速い感光体の回転速度は、ブラック感光体1aの回転速度よりも遅く設定するのが好ましい。
【0057】
なお、実施例1の場合と同様に、モノクロ印刷時において所定厚さの用紙、例えば厚紙が搬送されてきた場合にのみ、カラー感光体1b〜1dを中間転写ベルト3に当接するように構成することも可能である。また、用紙の搬送速度が所定速度以上の場合にのみ、カラー感光体1b〜1dを中間転写ベルト3に当接するように構成することも可能である。各場合の動作説明については実施例1における当接部材15をカラー感光体1b〜1dと読み替えることで説明できるのでその説明は省略する。
【0058】
次に、図10、図11ではモノクロ印刷時にブラック感光体1a以外のカラー感光体1b〜1dの全てを中間転写ベルト3に当接させるようにしているが、図12に示すようにカラー感光体1b〜1dうち何れか一つ感光体を中間転写ベルト3に当接させるようにすることも可能である。こうすることにより全ての感光体1a〜1dを中間転写ベルト3に当接させるのに比べると感光体の寿命を長くすることができる。
【0059】
ただ、この場合には、全てのカラー感光体1b〜1dを中間転写ベルト3に当接する場合に比べると中間転写ベルト3に与えられる負荷は減少するためショックジター低減効果が減少することが考えられる。
【0060】
そこで、中間転写ベルト3に当接する一つのカラー感光体に対向するカラーバイアスローラにバイアスを印加しカラー感光体とそれに対向するカラーバイアスローラとで中間転写ベルト3の密着力を高めた状態で挟み込むようにする。こうすることで中間転写ベルト3への負荷(ブレーキ力)を高めることができショックジター低減効果の減少を抑制することが可能となる。また、上記カラー感光体1b〜1dのうち何れか一つの感光体を中間転写ベルト3に当接させる場合には、ブラック感光体1aに最も近いカラー感光体にすることが好ましい。
【0061】
なお、実施例1の場合と同様に、モノクロ印刷時において所定厚さ以上の用紙、例えば厚紙が搬送されてきた場合にのみ、ブラック感光体1a及びカラー感光体1b〜1dのうち何れか一つのカラー感光体を中間転写ベルト3に当接するように構成することも可能である。また、用紙の搬送速度が所定速度以上の場合にのみ、ブラック感光体1a及びカラー感光体1b〜1dのうち何れか一つのカラー感光体を中間転写ベルト3に当接するように構成することも可能である。各場合の動作説明については実施例1における「当接部材15」を「カラー感光体1b〜1dの何れか一つのカラー感光体」と読み替えることで説明できるのでその説明は省略する。
【0062】
図17は感光体30を含むプロセスカートリッジ27の外観図、図18はそのプロセスカートリッジ27の内部構成を示す断面図である。
図18において、プロセスカートリッジ27は、感光体ユニット28及び現像ユニット29を備えている。感光体ユニット28及び現像ユニット29は一体的な構造となっていても良い。
【0063】
図18で時計方向に回転する感光体30の表面は、帯電ローラ36により所定の電位に帯電される。帯電ローラ36はその軸35を中心に回転可能に構成されている。そして、帯電ローラ36の表面にはクリーニングローラ34が当接しており、帯電ローラ36の表面の汚れを清掃するようになっている。そして、帯電ローラ36により一様に帯電させられた感光体30は、書き込み装置19から照射される光ビームLにより露光され潜像が形成される。
【0064】
上記現像ユニット29は、現像ケース38の開口から一部露出させるように配設された現像ローラ37や、搬送スクリュウ39、41、現像ドクタ42、トナー濃度センサ40を備え、図示しないトナー収納容器からトナーの供給がされるようになっている。現像ケース38には、磁性キャリア及びマイナス帯電のトナーを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤という)が内包されている。この現像剤は搬送スクリュウ39、41によって撹拌搬送されながら摩擦帯電された後、現像ローラ37の表面に担持される。そして、現像ドクタ42によってその層厚が規制されてから感光体ドラム30と対向する現像位置に搬送され、ここで感光体ドラム30上の上記静電潜像にトナーを付着させる。この付着により、感光体ドラム30上に所定の色トナー像が形成される。現像によってトナーを消費した現像剤は、現像ローラ37の回転に伴って現像ケース38内に戻される。現像ケース38内の現像剤のトナー濃度は、上記トナー濃度センサ40で検知され、必要に応じて、図示しないトナー収納容器からスクリュウ39の上部のスペースにトナーが補給される。
【符号の説明】
【0065】
1 感光体
3 中間転写ベルト
4 二次転写ローラ
6a〜6d バイアスローラ
15 当接部材
16 バックアップローラ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0066】
【特許文献1】特開2003−57911号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラック用の像担持体と、複数のカラー用の像担持体と、これらの像担持体に当接する中間転写体と、各像担持体毎に設けられ、該像担持体に形成されたトナー像を前記中間転写体に一次転写する一次転写手段と、前記中間転写体上に一次転写されたトナー像を記録媒体に転写する二次転写手段とを有し、
モノクロ画像を形成する際には前記ブラック用の像担持体のみを前記中間転写体に当接させる一方、カラー画像を形成する際には前記ブラック用の像担持体を含む全像担持体を前記中間転写体に当接させるようにした画像形成装置において、
前記中間転写体に負荷を選択的に付与する負荷付与手段を前記ブラック用の像担持体と前記中間転写体の当接部よりも前記中間転写体の回転方向上流側に設け、
モノクロ画像を形成する際に、前記負荷付与手段が前記中間転写体に対して負荷を与えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、前記負荷付与手段は、前記中間転写体の表面に当接する当接部材と、該当接部材と前記中間転写体を挟んで対向する位置に設けられ対向部材とを具備することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の画像形成装置において、前記二次転写位置から前記中間転写体の回転方向上流側に向かって前記ブラック用の像担持体が最も近い位置にあり、前記当接部材と前記対向部材とを具備する前記負荷付与手段は、該ブラック用の像担持体に最も近いカラー用の像担持体との間に設けられていることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1ないし3の何れか1つに記載の画像形成装置において、カラー画像を印刷する際には、前記当接部材と前記対向部材の少なくとも一方が前記中間転写体から離間することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1に記載の画像形成装置において、前記負荷付与手段は、前記複数のカラー用の像担持体の何れか1つであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項5に記載の画像形成装置において、前記負荷付与手段は、前記複数のカラー用の像担持体のうち、前記ブラック用の像担持体に最も近接して配置されている像担持体であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1に記載の画像形成装置において、前記負荷付与手段は、前記複数のカラー用像担持体の全てであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項5ないし7の何れか1つに記載の画像形成装置において、負荷付与時の前記カラー用像担持体は回転速度を前記ブラック用像担持体の回転速度よりも遅くしたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項5ないし8の何れか1つに記載の画像形成装置において、負荷付与時の前記カラー用像担持体は当該カラー用像担持体に対向する前記一次転写手段にバイアスを印加することを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
請求項9に記載の画像形成装置において、前記一次転写手段に印加されるバイアス値が、カラー画像を印刷する際に前記一次転写手段に印加されるバイアス値よりも高いことを特徴とする画像形成装置。
【請求項11】
請求項1ないし10の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記負荷付与手段は、前記記録媒体が特定の種類の場合にのみ前記中間転写体に負荷を付与するように構成されることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
請求項11の画像形成装置において、前記負荷付与手段は、前記記録媒体が所定の厚さ以上の場合にのみ前記中間転写体に負荷を付与するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項13】
請求項1ないし10の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記負荷付与手段は、前記記録媒体の搬送速度が所定の速度以上である場合にのみ前記中間転写体に負荷を付与するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項14】
請求項1ないし13の何れか1つに記載の画像形成装置において、前記像担持体は、少なくとも該像担持体の表面を帯電させる帯電手段を一体にしたプロセスカートリッジに保持されている像担持体であることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2013−109378(P2013−109378A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−50259(P2013−50259)
【出願日】平成25年3月13日(2013.3.13)
【分割の表示】特願2008−145823(P2008−145823)の分割
【原出願日】平成20年6月3日(2008.6.3)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】