説明

画像形成装置

【課題】安価で、確実に開閉部材をロックすることのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】横シート給送部本体7aに開閉自在に設けられた搬送ガイド8に設けられた前ロック受け部9及び後ロック受け部10により、搬送ガイド8が、保持位置に位置した搬送ガイドサポート11に係止されるようにする。そして、搬送ガイド8を閉じる際、搬送ガイド8の一端部に設けられた前ロック受け部9が先に搬送ガイドサポート11に当接したときには搬送ガイドサポート11により搬送ガイド8が係止され、後ロック受け部10が先に搬送ガイドサポート11に当接したときには搬送ガイドサポート11は搬送ガイド8を係止しないように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に開閉部材をロックするためのロック機構に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、ジャム処理のための開閉ガイド、プロセスカートリッジの交換のためのカバー等の開閉部材を備えており、このような開閉部材は、通常、ロック機構により閉じ位置でロックされている。このような開閉部材としては、例えば回動軸を中心として回動することにより開閉されると共に、開閉部材の回動端の両側に、装置本体側に設けられたロック機構によりロックされる被ロック部が設けられているものがある。
【0003】
ここで、このような開閉部材において、回動端部側が撓んでいる場合がある。この場合、開閉部材を閉じる際、片側の被ロック部側を押圧して閉じると、片側の被ロック部だけがロックされて開閉部材のロックが不完全な状態となる場合がある。そして、このように開閉部材のロックが不完全な場合、シートのジャムやスキューが発生し、また画像形成プロセスにおいては画像不良が生じてしまう。
【0004】
そこで、開閉部材のロックが不完全な状態で装置が作動するのを防ぐため、例えばカバーが閉じられたことを検出するスイッチを設け、カバーが片側だけで閉じられた場合にはスイッチの非検出によりカバーの閉じ不良を判断するものがある(特許文献1参照)。また、基準フック部材と従動フック部材を設け、基準フック部材と従動フック部材の双方がロック位置に設定されない場合には機械を作動させないようにしたものがある(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−275922号公報
【特許文献2】特開2005−181453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来の画像形成装置においては、開閉部材のロック機構を構成する部品が多く、これに伴い開閉部材が重くなる等、操作性が損なわれるおそれがある。また、開閉部材が装置内部の部品を押圧する機能を有している場合には、その反力が大きくなるため、ロック部の掛り力を上げなければならなくなる。この場合、操作性を確保しながらロック部の片閉まりを発生させないようにするため、開閉部材の剛性を上げる、ロック部を引き込むための機構を更に追加する等の対策を施すことが必要となるが、このような対策を施した場合にはコストがアップする。
【0007】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、安価で、確実に開閉部材をロックすることのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、装置本体に開閉自在に設けられた開閉部材と、前記開閉部材をロックするロック機構とを備えた画像形成装置において、前記ロック機構は、前記装置本体に設けられ、前記開閉部材を閉じた位置に保持する保持位置及び前記開閉部材の保持を解除して前記開閉部材を開放する解除位置に移動可能な移動部と、前記移動部が解除位置に移動したとき、前記移動部を前記保持位置に戻るように付勢する付勢部材と、前記開閉部材の開閉方向と直交する幅方向の一端部に設けられた第1受け部及び幅方向の他端部に設けられた第2受け部と、を備え、前記開閉部材を閉じる際、前記付勢部材により前記保持位置に移動している前記移動部に、前記第2受け部よりも先に前記第1受け部が当接したときには、前記第1受け部により前記移動部が前記解除位置に移動した後、前記保持位置に戻って前記第1受け部及び前記第2受け部を係止し、前記移動部に、前記第1受け部よりも先に前記第2受け部が当接したときには、前記第2受け部により前記移動部の移動が規制されるように構成したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明のように、開閉部材を閉じる際、開閉部材の第1受け部が先に移動部に当接したときには移動部により係止され、第2受け部が先に当接したときには係止されないように構成することにより、安価で確実に、開閉部材をロックすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施の形態に係るロック機構を備えた画像形成装置の斜視図。
【図2】上記画像形成装置に設けられたシート給送装置の構成を説明する断面図。
【図3】上記シート給送装置に設けられた横シート給送部の構成を説明する第1の図。
【図4】上記画像形成装置のジャム処理を説明する図。
【図5】上記横シート給送部の構成を説明する第2の図。
【図6】上記横シート給送部に設けられた搬送ガイドサポートの斜視図。
【図7】上記横シート給送部に設けられた搬送ガイドの斜視図。
【図8】上記搬送ガイドを開く開放動作を説明する図。
【図9】上記搬送ガイドを、前ロック受け部近傍を付勢して閉じるときのロック機構の動作を説明する図。
【図10】上記搬送ガイドを、後ロック受け部近傍を付勢して閉じるときのロック機構の動作を説明する図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るロック機構を備えた画像形成装置の斜視図である。図1において、1Aは画像形成装置、1は不図示の画像形成部を備えた画像形成装置本体、2は画像形成装置本体1の下方に配置され、画像形成部にシートを給送するシート給送装置である。
【0012】
ここで、このシート給送装置2は、図2に示すように、シートの積載が可能な略箱状の左シートトレー3と右シートトレー4が引き出し可能に設けられている。そして、シートの交換や追加、又はシートジャム処理の際には、後述する図4に示すようにシートトレー3,4を引き出すようにしている。
【0013】
また、左シートトレー3及び右シートトレー4の各右上部には、シートを一枚毎、給送する左シート給送部5と右シート給送部6が設けられている。さらに、右シートトレー4の上部には、左シート給送部5により左シートトレー3から給送されたシートをシート給送装置2の右上部まで搬送するための横シート給送部7が設けられている。
【0014】
ここで、この横シート給送部7は、図3に示すように左シート給送部5により給送されたシートをガイドする開閉部材である搬送ガイド8が回動軸8aを支点として横シート給送部本体7aに上下方向に回動自在(開閉自在)に設けられている。なお、この画像形成装置本体1の一部を構成する横シート給送部本体7aに設けられた搬送ガイド8は、通常、図3の(a)に示すように、閉じられてシートをガイドするようになっている。また、この搬送ガイド8は、ジャム等が発生すると、ジャム処理のため図3の(b)に示すように下方回動して開かれるようになっている。
【0015】
そして、このような構成の横シート給送部7を備えた画像形成装置1Aにおいて、横シート給送部7にシートのジャムが発生した場合は、まず図4に示すように右シートトレー4を前方向に移動して右シートトレー4を引き出す。そして、この後、搬送ガイド8を下方回動させて横シート給送部7を開放することにより、ジャムしたシートを取り出すようにしている。
【0016】
ところで、搬送ガイド8の回動端の、矢印に示す開閉方向と直交する幅方向の両端部には、図3の(b)に示すように第1受け部である前ロック受け部9と第2受け部である後ロック受け部10が設けられている。また、横シート給送部本体7a側には、後述する図5に示すように搬送ガイド8を支持する移動部である搬送ガイドサポート11が幅方向に移動可能に設けられている。
【0017】
ここで、この搬送ガイドサポート11は、後述する図6に示すように前ロック部12及び後ロック部13を備えると共に、横シート給送部本体7aに、前ロック部12及び後ロック部13が搬送ガイド8側に突出するように設けられている。そして、搬送ガイド8を閉じる際、前ロック受け部9と後ロック受け部10を、搬送ガイド8の前ロック部12及び後ロック部13に係止することにより、搬送ガイド8は閉じた位置でロックされる。つまり、本実施の形態において、搬送ガイドサポート11と、搬送ガイド8の前ロック受け部9及び後ロック受け部10等により、搬送ガイド8を閉じた位置でロックするロック機構7bが構成される。
【0018】
なお、この搬送ガイドサポート11は、図5に示すように、横シート給送部本体7aに幅方向に移動可能に設けられている。また、図5において、14は保持解除部材であるガイド解除ボタンであり、このガイド解除ボタン14は、搬送ガイド8を開放する際、押圧操作され、このガイド解除ボタン14の押圧操作により搬送ガイドサポート11は移動する。
【0019】
この搬送ガイドサポート11は、通常、図5の(a)に示す搬送ガイド8を保持する位置である保持位置にあり、搬送ガイドサポート11が保持位置にあるとき、搬送ガイドサポート11により保持されて搬送ガイド8は閉じた状態でロックされる。一方、例えばジャム処理の際、ガイド解除ボタン14が押圧操作されると、搬送ガイドサポート11は幅方向に移動し、これにより搬送ガイドサポート11による保持が解除されて搬送ガイド8は、図5の(b)に示すように回動軸8aを支点として下方回動する。
【0020】
つまり、ガイド解除ボタン14が押圧操作されると、搬送ガイドサポート11が保持位置から搬送ガイド8を保持しない解除位置に移動し、これに伴い搬送ガイド8は下方回動する。なお、このように保持位置と解除位置との間で移動可能に取り付けられている搬送ガイドサポート11には、解除位置に移動した搬送ガイドサポート11を保持位置に復帰させるための付勢部材であるロック復帰バネ15が設けられている。そして、このロック復帰バネ15により、ガイド解除ボタン14の押圧操作が解除されると、それまで解除位置に移動していた搬送ガイドサポート11は保持位置に復帰する。
【0021】
ここで、図6に示すように、搬送ガイドサポート11に設けられた前ロック部12は、搬送ガイド8の幅方向の一端部に設けられた前ロック受け部9を保持するロック保持面17を有している。また、前ロック部12は、搬送ガイド8が開放状態から閉じ状態に回動するときに搬送ガイドサポート11を解除位置に退避させる力を前ロック受け部9から受ける退避受け面18を有している。
【0022】
また、後ロック部13は、搬送ガイド8の幅方向の他端部に設けられた後ロック受け部10を保持するための後ロック保持面19を備えている。なお、本実施の形態において、搬送ガイド8の回動端部は、前ロック受け部9と後ロック受け部10の間において一定の撓みを有している。このため、例えば後述するように前ロック受け部9が前ロック部12に保持されると、搬送ガイド8の後ロック受け部10側が下方に撓む。
【0023】
ここで、このように後ロック受け部側が下方に撓んだ場合、後述するように搬送ガイド8を保持するため、一旦、解除位置に退避した搬送ガイドサポート11が保持位置に復帰するとき、後ロック受け部10が搬送ガイドサポート11の移動を妨げるようになる。このため、本実施の形態においては、後ロック部13に、搬送ガイドサポート11が復帰するときに、搬送ガイド8の後ロック受け部10を掬い上げる掬い上げ部である掬い上げ面20を設けている。そして、このような掬い上げ面20により、搬送ガイドサポート11が復帰するとき、後ロック受け部10を掬い上げることにより、後ロック部13が後ロック受け部10を保持することができるようになる。
【0024】
なお、掬い上げ面20による後ロック受け部10の掬い上げ量は、確実に後ロック受け部10を掬い上げることができるよう、搬送ガイド8の前ロック受け部9と後ロック受け部10の間の撓み量よりも大きくなるように設定している。言い換えれば、掬い上げ面20の下端の高さ位置は、前ロック受け部9が前ロック部12に保持されて後ロック受け部10が下方に撓んだとき、後ロック受け部10の下端よりも下方となるような位置に設定されている。
【0025】
一方、図7に示すように、搬送ガイド8の前ロック受け部9は、搬送ガイドサポート11の前ロック部12の前ロック保持面17に保持される被保持部である前ロック受け面21を備えている。また、前ロック受け部9は、搬送ガイド8を開放状態から閉じ状態に回動したとき、前ロック部12の退避受け面18に下方から当接して搬送ガイドサポート11を解除位置に移動させる当接部である傾斜したロック退避誘導面22を備えている。
【0026】
搬送ガイド8の後ロック受け部10は、搬送ガイドサポート11の後ロック部13の掬い上げ面20により掬い上げられた後、後ロック部13の後ロック保持面19に保持される被掬い上げ部である後ロック受け面23を備えている。また、搬送ガイド8の後ロック受け部10は、搬送ガイド8を開放状態から閉じ状態に閉じようとしたときに搬送ガイドサポート11の後ロック部13の解除位置への移動を規制する規制部であるロック退避防止面24を備えている。
【0027】
次に、搬送ガイド8を開く開放動作について図8を用いて説明する。搬送ガイド8を閉じ状態から開放状態に開放するには、まず図8の(a)に示した矢印方向に、ガイド解除ボタン14を押圧操作し、搬送ガイドサポート11を保持位置から解除位置に移動させる。そして、搬送ガイドサポート11が解除位置に移動すると、図8の(b)に示すように、前ロック部12及び後ロック部13も一体に幅方向に移動するので、前ロック部12及び後ロック部13による前ロック受け部9及び後ロック受け部10の保持がなくなる。
【0028】
これにより、図8の(c)に示すように、搬送ガイド8は自重により下方回動して開放される。この後、ガイド解除ボタン14の押圧操作及び搬送ガイドサポート11による搬送ガイド8の保持が解除されると、既述したロック復帰バネ15により、搬送ガイドサポート11は元の保持位置に復帰する。なお、本実施の形態では、搬送ガイド8の閉じ位置から開放状態への方向が下方向になるため、搬送ガイド8を自重により下方回動させているが、不図示のガイド開放バネを設けて搬送ガイド8を下方回動させるようにしても良い。
【0029】
次に、搬送ガイド8を閉じるときのロック機構の動作について図9を用いて説明する。搬送ガイド8を開放状態から閉じ状態に回動する場合は、まず図9の(a)に示すように搬送ガイド8の前ロック受け部9近傍を矢印方向に付勢して搬送ガイド8を閉じ位置方向に回動させる。ここで、このように前ロック受け部9近傍を付勢して搬送ガイド8を回動させると、図9の(b)及(c)に示すように、搬送ガイド8のロック退避誘導面22が、搬送ガイドサポート11の退避受け面18に当接する。これにより、搬送ガイドサポート11は、ロック復帰バネ15の付勢力に抗しながら解除位置に移動する。
【0030】
この後、さらに搬送ガイド8を閉じ位置方向に回動させると、図9の(d)に示すように、搬送ガイド8のロック退避誘導面22から、搬送ガイドサポート11の退避受け面18が外れるようになり、ロック退避誘導面22による当接が外れる。そして、このようなロック退避誘導面22による当接解除に伴い搬送ガイドサポート11はロック復帰バネ15により、図9の(e)に示すように、元の保持位置に復帰する。
【0031】
そして、搬送ガイドサポート11が元の保持位置に復帰すると、搬送ガイドサポート11の前ロック部12(のロック保持面17)により、搬送ガイド8の前ロック受け部9(の前ロック受け面21)が保持される。また、搬送ガイドサポート11の後ロック部13(の後ロック保持面19)により、搬送ガイド8の後ロック受け部10(の後ロック受け面23)が保持される。これにより、搬送ガイドサポート11よって搬送ガイド8が保持される。
【0032】
なお、搬送ガイドサポート11が保持位置に復帰するとき、搬送ガイド8の後ロック受け部10は、搬送ガイドサポート11の後ロック部13(の掬い上げ面20)によって掬い上げられる。このとき、既述したように後ロック受け部10の掬い上げ量は、前ロック受け部9と後ロック受け部10間の搬送ガイド8の撓み量よりも大きい。このため、搬送ガイド8が、後ロック受け部側(第2受け部側)が低くなるように撓んだ場合でも後ロック受け部10を確実に掬い上げることができる。
【0033】
ところで、このように搬送ガイド8の前ロック受け部9近傍を付勢して搬送ガイド8を閉じ位置方向に回動させる場合には、搬送ガイドサポート11より搬送ガイド8が保持される。しかし、本実施の形態において、搬送ガイド8の後ロック受け部10近傍を付勢して搬送ガイド8を閉じ位置方向に回動させる場合には、搬送ガイドサポート11より搬送ガイド8を保持することができないようになっている。つまり、本実施の形態では、搬送ガイド8を閉じる際、前ロック受け部9が先に搬送ガイドサポート11に当接したときには搬送ガイド8は係止されるが、後ロック受け部10が先に搬送ガイドサポート11に当接したときには係止されないようになっている。
【0034】
次に、搬送ガイド8の後ロック受け部10近傍を付勢して搬送ガイド8を閉じ位置方向に回動させるときのロック機構の動作について図10を用いて説明する。図10の(a)に示すように搬送ガイド8の後ロック受け部10近傍を矢印方向に付勢して搬送ガイド8を閉じ位置方向に回動させると、図10の(b)に示すように後ロック受け部10が前ロック受け部9よりも先に搬送ガイドサポート11に当接する。
【0035】
具体的には、搬送ガイド8の後ロック受け部10のロック退避防止面24が、搬送ガイドサポート11の後ロック部13に突き当たる。このとき、搬送ガイド8は一定の撓みを有しているため、このようにロック退避防止面24が突き当たると、搬送ガイド8のロック退避誘導面22が搬送ガイドサポート11の退避受け面18を付勢できず、搬送ガイドサポート11は解除位置に移動しない。つまり、ロック退避防止面24が、先に後ロック部13に突き当たると、搬送ガイドサポート11の保持方向への移動が阻止されるようになり、搬送ガイド8を閉じ位置に保持することができなくなる。
【0036】
以上説明したように、本実施の形態においては、搬送ガイド8を閉じるときに、搬送ガイド8の前ロック受け部9近傍を付勢した場合には、前及び後ロック受け部9,10が搬送ガイドサポート11により係止させ、搬送ガイド8を閉じることができる。また、搬送ガイド8の後ロック受け部10近傍を付勢した場合には、ロック退避防止面24により搬送ガイド8を閉じることができない。
【0037】
つまり、搬送ガイド8を閉じる際、前ロック受け部9が先に搬送ガイドサポート11に当接したときには係止され、後ロック受け部10が先に当接したときには係止されないように構成することにより、安価で確実に、片側だけロックされるのを防ぐことができる。なお、これまでの説明においては、ロック退避誘導面22を傾斜面、退避受け面18を上下方向に伸びた平面としたが、ロック退避誘導面22を上下方向に伸びた平面、退避受け面18を傾斜面としても良い。
【符号の説明】
【0038】
1…画像形成装置本体、1A…画像形成装置、2…シート給送装置、7…横シート給送部、7a…7b…ロック機構、8…搬送ガイド、9…前ロック受け部、10…後ロック受け部、11…搬送ガイドサポート、12…前ロック部、13…後ロック部、14…ガイド解除ボタン、15…ロック復帰バネ、17…ロック保持面、18…退避受け面、19…後ロック保持面、20…掬い上げ面、21…前ロック受け面、22…ロック退避誘導面、23…後ロック受け面、24…ロック退避防止面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体に開閉自在に設けられた開閉部材と、前記開閉部材をロックするロック機構とを備えた画像形成装置において、
前記ロック機構は、
前記装置本体に設けられ、前記開閉部材を閉じた位置に保持する保持位置及び前記開閉部材の保持を解除して前記開閉部材を開放する解除位置に移動可能な移動部と、
前記移動部が解除位置に移動したとき、前記移動部を前記保持位置に戻るように付勢する付勢部材と、
前記開閉部材の開閉方向と直交する幅方向の一端部に設けられた第1受け部及び幅方向の他端部に設けられた第2受け部と、を備え、
前記開閉部材を閉じる際、前記付勢部材により前記保持位置に移動している前記移動部に、前記第2受け部よりも先に前記第1受け部が当接したときには、前記第1受け部により前記移動部が前記解除位置に移動した後、前記保持位置に戻って前記第1受け部及び前記第2受け部を係止し、前記移動部に、前記第1受け部よりも先に前記第2受け部が当接したときには、前記第2受け部により前記移動部の移動が規制されるように構成したことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第1受け部は、前記開閉部材が閉じられる際、前記付勢部材により前記保持位置に移動している前記移動部に当接して前記付勢部材の付勢力に抗しながら前記解除位置に移動させ、前記移動部が前記解除位置に移動すると、前記移動部との当接が外れて前記移動部を前記保持位置に戻す当接部及び前記当接部の当接解除により前記保持位置に位置する前記移動部により保持される被保持部を備え、
前記第2受け部は、前記開閉部材が閉じられる際、前記第1受け部の前記当接部の当接解除により前記保持位置に位置する前記移動部により掬い上げられて前記移動部により保持される被掬い上げ部及び前記第1受け部の前記当接部が前記移動部に当接する前に前記移動部に当接した場合には、前記移動部の移動を規制する規制部を備えることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2受け部の前記規制部は、前記第1受け部の前記当接部が前記移動部に当接する前に前記移動部に当接した場合には、前記第1受け部の前記当接部の動作を規制することにより、前記移動部の移動を規制することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記移動部は、前記保持位置に移動する際、前記第2受け部の前記被掬い上げ部を掬い上げる掬い上げ部を備え、
前記掬い上げ部は、前記開閉部材が第2受け部側が低くなるように撓んだ場合でも、前記第2受け部の前記被掬い上げ部を掬い上げることができるように設けられていることを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記移動部を前記保持位置から前記解除位置に移動させる保持解除部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−29783(P2013−29783A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−167585(P2011−167585)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】