説明

画像形成装置

【課題】大量印刷の直後や一日の印刷量の多い時でも、オゾン滞留による画像不良を防止する。
【解決手段】記憶部は、印刷ジョブの完了時からファンおよび定着器を停止させるスリープモードに移行するまでのスリープ移行設定時間と共に、スリープモードの前で実行され、ファンを駆動させつつ定着器を停止させるファン駆動スリープモードへの移行条件および解除条件を印刷ジョブ情報またはセンサ情報に対する設定値に基づいて予め定義したモード移行制御情報を記憶する。制御部は、モード移行制御情報と、印刷ジョブ情報またはセンサ情報との比較結果に基づいて、実行中のモードからスリープモードまたはファン駆動スリープモードへの移行を制御すると共に、少なくともスリープモードおよびファン駆動スリープモードへの移行時と電源OFF時においてカウンタ部のカウントをリセットする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置におけるプリント中は、帯電チャージャーなどから発生するオゾンを排出するためのオゾン排気ファン、熱を排出するための空冷ファンなどが動作している。プリントの終了後は、待機モードや予熱モード、スリープモードなどの省電力モードへ移行するが、これらの実行モードの中では(1)ファン動作を電力低減、騒音低減のために停止する、(2)プリント動作中のファン駆動速度よりも低速に駆動制御し、所定の時間駆動制御した後に停止制御する、(3)オゾン量に関わる数値、温度などをモニタリングし、その値に応じて所定の停止制御を行う、(4)ユーザが予め設定した省電力モードの時間単位に所定のファン制御、停止制御を行う、等が一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−212066号公報
【特許文献2】特開平11−184354号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の技術においては、省電力モードへの移行時間が短く設定されている場合は、例えば大量印刷ジョブ直後の短時間で省電力モードへ移行し、ファンが停止してしまうため、機体内で発生したオゾンや熱の排出ができず、これに起因した画像不良が発生するという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記従来技術の問題に鑑み、大量印刷ジョブの直後や一日の印刷量の多い時でも、オゾン滞留による画像不良を防止可能な画像形成装置を提供することを解決しようとする課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る画像形成装置は、感光体、帯電器、定着器、少なくとも1つのファン、カウンタ部、センサ情報取得部、記憶部および制御部を備える。帯電器は、感光体の表面を帯電させる。定着器は、感光体から記録媒体に転写されたトナー像を定着させる。ファンは、帯電器による帯電により装置内に発生するオゾンを含む空気を装置外に排出させる。カウンタ部は、印刷ジョブにおける印字枚数または印字動作時間をジョブ単位で印刷ジョブ情報としてカウントする。センサ情報取得部は、装置内における温度、湿度またはオゾンの濃度をセンサ情報として取得する。記憶部は、印刷ジョブの完了時からファンおよび定着器を停止させるスリープモードに移行するまでのスリープ移行設定時間と共に、スリープモードの前で実行され、ファンを駆動させつつ定着器を停止させるファン駆動スリープモードへの移行条件および解除条件を印刷ジョブ情報またはセンサ情報に対する設定値に基づいて予め定義したモード移行制御情報を記憶する。
【0007】
制御部は、モード移行制御情報と、印刷ジョブ情報またはセンサ情報との比較結果に基づいて、実行中のモードからスリープモードまたはファン駆動スリープモードへの移行を制御すると共に、少なくともスリープモードおよびファン駆動スリープモードへの移行時と電源OFF時においてカウンタ部のカウントをリセットする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像形成装置の全体構成例を示す断面図。
【図2】図1に示す画像形成部と排気方向の関係を説明する拡大図。
【図3】図1に示す画像形成装置が有する機能を示す機能ブロック図。
【図4】図1に示す画像形成装置における実行モードと消費電力量の関係を説明する図。
【図5】図1に示す画像形成装置における実行モードと消費電力量の関係を説明する図。
【図6】図3に示す記憶部に記憶されるモード移行制御情報の具体例を示す図。
【図7】図1に示す画像形成装置におけるスリープモード移行制御処理の具体例を示すフローチャート。
【図8】図1に示す画像形成装置における移行条件別の制御例を示すタイムチャート。
【図9】図1に示す画像形成装置における移行条件別の制御例を示すタイムチャート。
【図10】図1に示す画像形成装置における移行条件別の制御例を示すタイムチャート。
【図11】図1に示す画像形成装置における移行条件別の制御例を示すタイムチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置の断面図である。図1に示す画像形成装置は、4連タンデム方式の多機能周辺装置(MFP:Multifunction Peripheral)である。画像形成装置は、例えばハードコピーまたはプリントアウトと称される出力画像として画像情報を出力する画像形成部1、この画像形成部1に対して画像出力に用いられる任意サイズの用紙(出力媒体)を供給する用紙供給部3、および画像形成部1において画像形成の対象である画像情報を対象物(以下、原稿と称する)から画像データとして取り込むスキャナ(画像読取部)5を有する。画像読取部5は、原稿を載置する透明なプラテンガラス5aと、原稿を照射する光源5bと原稿から反射した光を反射する反射ミラー5cとで構成されている。
【0011】
また、画像形成装置の上部側には、自動原稿搬送装置(ADF:Auto Document Feeder)7が設けられている。原稿がシート状である場合、自動原稿送り装置7は、画像読取部5での画像情報の読み取り終了後、読み取りが終了した原稿を読み取り位置から排出位置に排出し、次の原稿を読み取り位置に案内する。また、画像形成装置には、画像形成部1における画像形成の開始や、画像読取部5による原稿の画像情報を読み取るための開始を指示するための指示入力部、すなわちコントロールパネルである表示部8が設けられている。
【0012】
次に、画像形成部1の構成について説明する。画像形成部1の上部側には、トナーカートリッジ10Y〜10Kが併設されている。トナーカートリッジ10Y〜10Kは、画像形成部1の前面側に設けられたカートリッジ保持機構10に対して着脱可能である。トナーカートリッジ10Y〜10Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナーを一色ずつ収容しており、後述する現像装置14Y〜14Kに対してトナーを順次補給する。
【0013】
画像形成部1は、潜像を保持する像担持体としての感光体ドラム11Y〜11K、感光体ドラム11Y〜11Kに書込用画像データに応じて変調されたレーザ光を照射して潜像を形成するLED12Y〜12Kで構成される露光装置12、感光体ドラム11Y〜11Kを一様に帯電させる帯電チャージャー13Y〜13K、感光体ドラム11Y〜11K上に形成された潜像を現像する現像装置14Y〜14K、感光体ドラム11Y〜11K上で現像された現像剤の像を積層状態で保持する中間転写ベルト15、感光体ドラム11Y〜11K上の残留トナーなどの付着物をそれぞれ取り除くクリーナー16Y〜16Kを有する。
【0014】
更に、画像形成部1は、中間転写ベルト15上で積層された現像剤の像を、例えば特別な加工がされていない一般的な普通紙、あるいは透明な樹脂シートであるOHPシート等のシート状の出力媒体に転写する転写装置17、被転写媒体に転写された現像剤の像を出力媒体に定着する定着装置18を有する。
【0015】
中間転写ベルト15は、中間転写ベルト15を回動させるための駆動ローラ15a、二次転写用のバックアップローラ15b、中間転写ベルト15にかかる張力を一定にするためのテンションローラ15cによって張架されている。また、中間転写ベルト15を挟んで駆動ローラ15aと対向する位置には、ベルトクリーナ15dが中間転写ベルト15に当接配設されている。
【0016】
中間転写ベルト15が感光体ドラム11Y〜11Kと当接する箇所(以下「一次転写部」と称する)には、中間転写ベルト15aの裏面側に中間転写ベルト15を介して感光体ドラム11Y〜11Kに圧接するように一次転写ローラ17Y〜17Kがそれぞれ配設されている。
【0017】
また、転写装置17(以下「二次転写部」と称する)は、中間転写ベルト15の裏面側(内側)に配設されたバックアップローラ15bと対向し、中間転写ベルト15のトナー担持面側(外側)で中間転写ベルト15に当接配設されている。
【0018】
各感光体ドラム11Y〜11Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の任意の色のトナーを収容した現像装置14Y〜14Kにより可視化(現像)すべき色の静電潜像(トナー像)を保持するが、その配列の順は、画像形成プロセスやトナーの特性に応じ、所定の順に規定される。中間転写ベルト15は、感光体ドラム11Y〜11Kおよび対応する現像装置14Y〜14Kが形成した各色のトナー像を形成順に保持する。
【0019】
また、一次転写部の第4ステーションと二次転写部の間には、中間転写ベルト15に形成されたトナーパターンの反射光量を検出するために、LED光源20aと光学センサ20bが配設されている。
【0020】
用紙供給部3は、転写装置17が現像剤の像を転写する際に、出力媒体を所定のタイミングで転写装置17に供給する。複数のカセットスロット31にセットされたカセットは、任意のサイズの出力媒体を収容する。画像形成の動作に応じ、ピックアップローラ32が出力媒体を取り出す。出力媒体のサイズは、画像形成部本体1が形成する現像剤の像の大きさに対応する。分離機構33は、ピックアップローラ32がカセットから取り出した出力媒体が2枚以上になることを阻止する。複数の搬送ローラ34は、分離機構33で1枚に制限された出力媒体をアライニングローラ35に向けて搬送する。アライニングローラ35は、転写装置17が中間転写ベルト15から現像剤の像を転写するタイミングに合わせて、出力媒体を転写装置17と中間転写ベルト15が接する転写位置に送る。なお、カセットスロット31、ピックアップローラ32および分離機構33は、必要に応じて複数用意され、カセットは、任意に異なるスロットに装着可能である。
【0021】
定着装置18を介して画像情報が定着された出力媒体は、画像読取部5の側方であって、画像形成部本体1の上方に設けられた排紙トレイ51に排出される。ここで、定着装置18は、定着ローラ18aと加圧ローラ18bを排紙方向の下流側に有している。現像剤像(トナー像)が転写された出力媒体は、例えば180℃まで昇温された定着ローラ18aと加圧ローラ18bによりトナー像が溶融し、画像情報が定着する。
【0022】
また、画像形成装置は、画像形成部1の側面に側方排紙トレイ9を有する。定着装置18から排出された出力媒体は、中継搬送部21を介して側方排紙トレイ9に案内される。
【0023】
図2は、画像形成部1と排気方向の関係を説明する拡大図である。尚、画像形成部1の各ユニットはY〜Kで共通しているため、図2の説明においてはY〜Kの符号を省略する。同図に示すように、帯電チャージャー13は、感光体ドラム11の周囲において矢印mで示される回転方向の上流側に設置され、現像装置14は、回転方向の下流側に設置されている。また、帯電チャージャー13には、クリーナー16によるクリーニング後、帯電前に感光体表面の残電荷を除電するためのLED除電装置41がそれぞれ設けられている。
【0024】
画像形成装置において画像形成処理を繰り返し行うと、帯電チャージャー13及びその周辺ではオゾン生成物の堆積が進み、印字動作終了後の感光体ドラム11が静止している状態において、帯電チャージャー13近傍にある感光体ドラム11表面上の領域Aが特に汚染される。この結果、領域Aと領域A以外の感光体表面上の領域との間では、汚染の影響により感光体ドラム11の静電特性に差異が発生し、次回以降の印刷動作の際に、その影響による領域Aとそれ以外の部分での濃度ムラが画像上に現れてしまう場合がある。
【0025】
感光体ドラム11の静電特性に影響を与える環境雰囲気とは、一般的に温度、湿度、オゾン、オゾン生成物などが一般的であり、その影響度は、感光体材料に起因するものでもあるが、その中でも、特に有機感光体の場合には、表面層が有機材料で形成されていることから影響を多く受けやすい。また、上記の画像不良(濃度ムラ)は、印刷後の待機時、感光体ドラム11の回転が停止している間に発生する現象である。
【0026】
しかし、図2に示されるように、画像形成部1内には帯電チャージャー13で発生したオゾン等を吸引排気するために、帯電チャージャ吹付ファン42と、本体内に設けられているオゾン排気ファン43に連結されたオゾンダクト44が設けられている。オゾン排気ファン43は、感光体ドラムの帯電時に発生するオゾンを吸引して装置外に排出するファンである。帯電チャージャー吹付ファン42は、空気を帯電チャージャー13に吹き付けることにより、帯電チャージャー13の汚染を防止するファンである。各ファンの動作により、装置内に空気が流入し、流入した空気は各画像形成部1内を冷却し、オゾンを排気するなどの役割を果たして装置外へ排出される。すなわち、画像形成装置が備える複数のファンは、装置内から装置外への空気の流動を生じさせることにより、帯電チャージャー13(帯電器)による帯電により発生するオゾンを含む空気を装置外に排出させる。
【0027】
図3は、画像形成装置が有する機能を示す機能ブロック図である。ここでは、画像形成装置は、上述した画像形成部1、画像読取部5の他に、制御部101、記憶部102、カウンタ部103、画像処理部104、モータ駆動部105およびセンサ情報取得部106を更に備えている。
【0028】
制御部101は、画像形成装置を構成する各部の動作を制御する制御装置である。制御部101としては、CPU(Central Processing Unit)や、CPUと同等の演算処理を実行可能なMPU(Micro Processing Unit)などを用いることができる。また、制御部101は、画像形成装置における実行モードの切替を制御する。本実施形態においては、待機モードを「Readyモード」、第1の省電力モードを「予熱モード」、第2の省電力モードを「スリープモード」、第3の省電力モードを「ファン駆動スリープモード」、第4の省電力モードを「スーパースリープモード」とも称する。各種の省電力モードにおける電力削減の手段としては、ファンの駆動電圧を下げる駆動制御、定着装置18の負荷電圧を下げて温度を下げる制御、コントロールパネルの輝度を下げる等、様々である。
【0029】
Readyモードは、印刷ジョブ実行時における定着装置18の温度を維持した動作状態のモードである。また、予熱モードは、Readyモードの待機時間の終了時とスリープ移行設定時間の間に実行され、定着装置18の温度がReadyモード時よりも低く制御された動作状態のモードである。スリープモードは、消費電力の大きい複数のファンおよび定着装置18を停止させる動作状態のモードである。ファン駆動スリープモードは、複数のファンを駆動させるが、定着装置18は停止させる動作状態のモードである。また、ファン駆動スリープモードでは、所定の時間で感光体ドラム11Y〜11Kの一つまたは複数を選択し、選択したドラムにおいて例えば360°未満の回転を1回若しくは複数回行う。この制御を空転制御と呼ぶ。スーパースリープモードは、スリープモードにおいても動作している機器、例えば、ハードディスク装置などについても給電を停止することで、消費電力を更に抑制するモードである。スリープモードとスーパースリープモードのいずれに移行するかは任意に調整可能である。
【0030】
尚、制御部101は、印刷ジョブ、待機モード、予熱モード、スリープモード、ファン駆動スリープモード、およびスーパースリープモードの実行時における装置の単位時間当たりの消費電力量(W)をそれぞれP、R、A1、A2、A3、A4とした場合に、これらの電力量が、P>R>A1<A3>A2、A1>A2、A4<A3の関係を満たす範囲で感光体ドラム11Y〜11K、帯電チャージャ13Y〜13K、定着装置18および複数のファンの駆動制御を行う。
【0031】
記憶部102は、画像形成装置による各処理を実行するためのプログラム、定義データ、各種のセンサの検出値などを記憶する記憶装置である。記憶部102は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、VRAM(Video RAM)、フラッシュメモリ等から構成される。
【0032】
記憶部102は、少なくとも、印刷ジョブの完了時から実行される待機モードの待機時間(実行時間)、印刷ジョブの完了時から複数のファンおよび定着装置18を停止させて消費電力を抑制するスリープモードに移行するまでのスリープ移行設定時間等を記憶する。また、記憶部102は、スリープ移行設定時間経過時にスリープモードの前で実行され、ファンおよび感光体を回転駆動させつつ定着装置18を停止させるファン駆動スリープモードへの移行条件および解除条件を印刷ジョブ情報またはセンサ情報に対する設定値に基づいて予め定義したモード移行制御情報を記憶する。尚、モード移行制御情報の詳細については後述する。
【0033】
カウンタ部103は、印刷ジョブにおける印字枚数または印字動作時間をジョブ単位で印刷ジョブ情報としてカウントし、そのカウント数を記憶部102に記憶する。また、カウンタ部103は、ジョブ単位で印字枚数等をカウントする以外に、一日あるいは長期における累積印字枚数や各モードに移行してからの経過時間等もカウントする。画像処理部104は、画像読取部5においてCCDが受光した反射光からの出力信号をイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像データに変換し、濃度補正等のデータ処理を施して書込用画像データとして制御部101へ出力する。また、画像処理部104は、PCから外部I/Fを介して入力されたデータについてもデータ処理を施し、書込用画像データとして制御部101へ出力する。
【0034】
モータ駆動部105は、制御部101からの制御情報に基づいて画像形成装置内の各種モータの駆動を制御する。例えば、モータへの供給電圧を変更することによってモータの回転数を制御する。画像形成装置内には、帯電チャージャー吹付けファン、搬送ユニットの冷却ファン、トナー搬送系の冷却ファン、排気ファン、トナーカートリッジ冷却ファン、排紙の冷却ファン等の様々なファンがあるが、本実施形態においてモータ駆動部105の制御対象となるファンの数や種類は複数である。また、各ファンの制御については、高速動作、通常速動作、低速動作等の動作速度を選択できるものとする。
【0035】
センサ情報取得部106は、温度センサ、湿度センサ、オゾン濃度検出センサ、表面電位センサなど画像形成装置内に設置されている各種のセンサの検出値(温度、湿度、オゾン濃度等)をセンサ情報として取得する。
【0036】
制御部101は、記憶部102に記憶されたモード移行制御情報と、印刷ジョブ情報またはセンサ情報取得部106から出力されるセンサ情報の比較結果に基づいて、実行中のモードからスリープモードまたはファン駆動スリープモードへの移行を制御すると共に、少なくともスリープモードおよびファン駆動スリープモードへの移行時と電源OFF時においてカウンタ部103における印字枚数および印字動作時間のカウントをリセットする。印字枚数等をリセットするのは、同一のジョブにおいてオゾン排出が特に必要となる大量印刷が行われたか否かを判定するための指標として用いるパラメータだからである。
【0037】
図4および図5は、画像形成装置における実行モードと消費電力量の関係を説明する図である。図4および図5に示されるように、制御部101における基本的動作の概略は、以下の通りである。
【0038】
◆デフォルト動作1(図4(A)):
Readyモード⇒印刷モード⇒Readyモード⇒スリープモード(⇒スーパー・スリープモード)
◆ファン駆動スリープモード移行条件合致時の動作1(図4(B)):
Readyモード⇒印刷モード⇒Readyモード⇒ファン駆動スリープモード⇒スリープモード(⇒スーパー・スリープモード)
◆デフォルト動作2(図5(A)):
Readyモード⇒印刷モード⇒Readyモード⇒予熱モード⇒スリープモード(⇒スーパー・スリープモード)
◆ファン駆動スリープモード移行条件合致時の動作2(図5(B)):
Readyモード⇒印刷モード⇒Readyモード⇒予熱モード⇒ファン駆動スリープモード⇒スリープモード(⇒スーパー・スリープモード)
図4(B)では、図4(A)におけるスリープモード移行のタイミングでファン駆動スリープモードへの移行が行われている。同様に、図5(B)では、図5(A)におけるスリープモード移行のタイミングでファン駆動スリープモードへの移行が行われている。ファン駆動スリープモードにおける消費電力量は、Readyモードの時よりも低く、スリープモードの時よりも高いが、Readyモードの継続時間が短い場合であっても、ファンの駆動が十分に行われるため、帯電チャージャ付近における滞留オゾンを装置外に排出可能である。
【0039】
<ファン駆動スリープモードの移行条件・解除条件>
1.ファン駆動スリープモードの移行条件・解除条件(モード移行制御情報)の具体例
Readyモードまたは予熱モードからファン駆動スリープモードへの移行は、スリープ移行設定時間に下記移行条件のいずれか1つ以上に適合した場合に行われ、一定時間経過後、若しくは一定温度に達した時等の所定の解除条件を満たした後に解除され、その後にスリープモードへ移行するものとする。
【0040】
(A)ジョブ枚数が設定枚数に達した時
カウンタ部103でジョブ毎の印字枚数をカウントし、カウント数が設定枚数に達した場合は、その印刷ジョブが終了してから所定のスリープモード移行設定時間が経過した時において、スリープモードには移行せずにファン駆動スリープモードへと移行し、その後、本モードを解除条件である6分間継続することで解除条件を満たした後にスリープモードへ移行する。この枚数カウントは、リセット条件を満たすまでは、印刷ジョブを重ねて印字枚数のカウントは継続される。そして、スリープモード移行時、ファン駆動スリープモード移行時、または電源OFF等のリセット条件を満たすことをもってカウントは一旦リセットされて、次の新たなカウントを0から開始する。尚、移行条件である設定枚数は、調整設定可能である。
【0041】
(B)機内温度が設定温度値未満の時
印刷ジョブが終了してから所定のスリープモード移行設定時間が経過した時における機内温度が設定温度値以下の場合には、スリープモードに移行せずにファン駆動スリープモードへと移行し、移行後6分間ファン駆動スリープモードを継続することで解除条件を満たした後にスリープモードに移行する。尚、移行条件である設定温度値は、任意に調整可能である。モード移行制御情報における温度の設定値は、30℃以上40℃以下に設定されると好適である。
【0042】
(C)機内温度が37℃以上の時
ジョブ終了後のスリープ移行設定時間になった時に、機内温度が37℃以上の場合には、スリープモードに移行せずにファン駆動スリープモードへ移行し、その後37℃未満となって解除条件を満たした時にファン駆動スリープモードから抜けてスリープモードへと移行する。尚、条件適合時のファン駆動制御は、印刷時ファン制御と同様の制御となる。
【0043】
(D)その他のファン駆動スリープモード解除条件
上記(A)〜(C)以外でも、ファン駆動スリープモード中に、節電ボタン/スタートボタン押下、シャットダウンボタン長押し、主電源スイッチOFF、ジョブ受付、異常検知などがあった場合は、ファン駆動スリープモードを終了し、それぞれの機能/制御に移行する。また、モード移行制御情報において、オゾン濃度に応じて移行条件・解除条件を設定することもできる。例えば、オゾンの濃度の設定値を10ppm以下に設定すれば、制御部101は、装置内におけるオゾン濃度が設定値を下回るまでファン駆動スリープモードを継続して実行する構成としてもよい。
【0044】
2.ファン駆動スリープモード移行と空転制御の関係
ファン駆動スリープモードに移行するような条件においては、スリープ移行設定時間が短時間のためにオゾン発生量が大きく、空転制御本来の機能が十分に活用されないことが予想される。このため、制御部101は、下記の条件で感光体ドラム11Y〜11Kの空転制御も併せて行うものとする。
【0045】
[空転制御の実行条件]
(A)感光体駆動制御設定時間<スリープ移行設定時間の時は、感光体駆動制御設定時間に空転制御を1回行う。
【0046】
(B)感光体駆動制御設定時間≧スリープ移行設定時間の時は、スリープ移行設定時間にスリープモードへ切り替わる直前に空転制御を1回行う。
【0047】
(C)ファン駆動スリープモード介在時には、感光体駆動制御設定時間とスリープモード開始時間(ファン駆動スリープモードの終了時)のいずれか早い時間で、空転制御を1回行う。(ファン駆動スリープモードに関わらず、感光体駆動制御設定時間とスリープ移行時間のうち、早いほうの時間で空転制御が行われる。)
3.ファン駆動スリープモードの移行条件、実行する制御の種別および解除条件の関係
図6は、記憶部102に記憶されるモード移行制御情報の具体例を示す図である。ここでは、上記1.の例と異なり、複数の移行条件に適合した際におけるファン駆動スリープモードへの移行判断、空転制御の有無、ファン制御の種別および本モードの解除条件の関係が示されている。また、ファン駆動スリープモードに移行した場合のファン回転速度や使用ファンは装置内温度の値に応じてオゾン排気用、定常制御、温度上昇用のように変更できることも示されている。このように、印刷ジョブ情報に係る条件とセンサ情報に係る条件を組み合わせて移行条件・解除条件とすることで、装置内の滞留オゾンを確実に排出可能である。
【0048】
以下、本実施形態に係る画像形成装置における動作を図面に基づいて説明する。図7は、画像形成装置におけるモード移行制御処理の具体例を示すフローチャートである。また、図8乃至図11は、画像形成装置における移行条件別の制御例をそれぞれ示すタイムチャートであり、Readyモードにおける待機時間、スリープ移行設定時間を複数のパターンで設定した場合における、本体制御、ファン制御、空転制御およびユーザインターフェース画面上での表示制御と印刷ジョブが終了してからの経過時間(分)との関係を示している。
【0049】
まず、画像形成装置の制御部101は、ユーザからの要求に基づき印刷ジョブAを実行する(S101)。次に、画像形成装置の制御部101は、印刷ジョブ実行時における定着装置の温度を維持したReadyモードに移行する(S102)。次に、制御部101は、定着装置18の温度がReadyモード時よりも低い予熱モードに移行する(S103)。なお、予熱モードへの移行は、印刷ジョブ終了時から所定時間経過後との設定により行われるようにすることができる。例えば、図8の最初の例のように、Readyモードでの待機時間を3分、スリープ移行設定時間を20分に設定すると、印刷ジョブ完了後にReadyモードを3分間実行の後に予熱モードへ移行し、印刷ジョブ完了から20分後にスリープモードへ移行する。他方、図9の3番目の例では、Readyモードでの待機時間が10分、スリープ移行設定時間が3分と、スリープ移行設定時間の方が短く設定されているため、予熱モードは実行されずに、3分後からスリープモードへ移行されることとなる。
【0050】
次に、印刷ジョブ終了時から所定のスリープ移行設定時間経過すると(S104)、制御部101は、印刷ジョブAにおける印刷枚数および印字動作時間を記憶部102から取得して、印刷動作Aにおける印字枚数が移行条件の一つである設定枚数値(例えば、500枚)以上か否かを判定する(S105)。ここで、印字枚数が設定枚数値以上と判定された場合(S105:Yes)は、移行条件該当フラグの変数Xに“1”を代入(S106)した後に、S107へ進む。500枚未満と判定された場合(S105:No)は、そのままS107へ進む。
【0051】
S107において、制御部101は、S105において取得済みの印刷ジョブAにおける印字動作時間が、移行条件の一つである設定印字動作時間(例えば8分)以上か否かを判定する。ここで、設定印字動作時間以上と判定された場合(S107:Yes)は、移行条件該当フラグの変数Yに“1”を代入(S108)した後に、S109へ進む。設定印字動作時間未満と判定された場合(S108:No)は、そのままS109へ進む。
【0052】
S109において、制御部101は、センサ情報取得部106を介して温度センサから機体内温度を取得し、この機体内温度が、移行条件の一つである設定温度値(例えば37℃)以上か否かを判定する。ここで、設定温度値以上と判定された場合(S109:Yes)は、移行条件該当フラグの変数Zに“1”を代入(S110)した後に、S111へ進む。設定温度値未満と判定された場合(S109:No)は、そのままS111へ進む。
【0053】
次に、制御部101は、移行条件該当フラグX、Y、Zのいずれかが“1”であるか否かを判定する(S111)。すなわち、1つ以上の移行条件に該当した否かを判定する。ここで、1つ以上の移行条件に該当したと判定された場合(S111:Yes)には、S112に進む。これに対し、移行条件の全てに該当しないと判定された場合(S111:No)には、S117へ進む。
【0054】
S112において、制御部101は、Readyモードまたは予熱モードからファン駆動スリープモードへ移行する。尚、ファン駆動スリープモードへの移行時、コントロールパネル上はスリープモードやスーパー・スリープモードと同じく消灯表示となる。
【0055】
次に、制御部101は、移行判定処理において該当した移行条件に基づいてモード移行制御情報に定義されているファン制御および感光体ドラム11Y〜11Kの空転制御をそれぞれ実行する(S113)。例えば、印字枚数が設定枚数値以上、かつ、機体内温度が37℃以上(高温)の場合には、図6において3番目に記載の組合せに該当するため、空転制御および高温に対応したファン制御がそれぞれ実行される。また、ファン駆動スリープモード介在時の空転制御は、感光体駆動制御設定時間とスリープモード開始時間(ファン駆動スリープモードの終了時)のいずれか早い時間で、空転制御を1回行うものとする。また、図10の1番目の例では空転制御はスリープモードの直前に実行され、それ以外の例では感光体駆動制御設定時間に実行されることが示されている。
【0056】
S114において、制御部101は、実行中のファン駆動スリープモードの解除指令が入力されたか否かを判定する。ここで、解除指令が入力されたと判定された場合(S114:Yes)には、例えば、節電ボタン/スタートボタン押下、シャットダウンボタン長押し、主電源スイッチOFF、ジョブ受付、異常検知などがあった場合には、ファン駆動スリープモードが終了され、処理を終了する。これに対し、解除指令が入力されていないと判定された場合(S114:No)には、S115へ進む。
【0057】
S115において、制御部101は、ファン駆動スリープモードへ移行後の経過時間やセンサ情報に基づいて、該当した移行条件に対応する解除条件(経過時間、温度、湿度等)との比較を行い、現時点において解除条件を満たすか否かを判定する。例えば、図11では、機体内温度が37℃以上の移行条件に該当することでファン駆動スリープモードへ移行する例が示されているが、機体内温度が37℃未満になったタイミングで解除され、スリープモードへ移行している。ここで、解除条件を満たすと判定された場合(S115:Yes)には、ファン駆動スリープモードを解除し(S116)、S117へ進む。尚、ファン駆動スリープモードが解除されたときには、空転制御も停止される。これに対し、解除条件を満たさないと判定された場合(S115:No)には、S113に戻り、解除条件を満たす、あるいは、モード解除指令が入力されるまでファン駆動スリープモードの実行が継続される。
【0058】
S117において、制御部101は、待機時間、スリープ移行予定時間、感光体回転駆動時間などのパラメータ、ファン駆動スリープモードの実行有無に基づいて、空転制御を実行するか否かを判定する。具体的には、感光体駆動制御設定時間<スリープ移行設定時間の時は、感光体駆動制御設定時間に空転制御を1回行う。図9の4番目に記載された制御例では、4分50秒の感光体駆動制御設定時間の方がスリープ移行設定時間(10分)よりも先のため、感光体駆動制御設定時間で行われている。逆に、感光体駆動制御設定時間≧スリープ移行設定時間の時は、スリープ移行設定時間にスリープモードへ切り替わる直前に空転制御を1回行う。図9の3番目に記載された制御例では、スリープ移行設定時間(3分)のタイミングで移行している。
【0059】
ここで、空転制御を実行すると判定された場合(S117:Yes)は、空転制御を行い(S118)、S119へ進む。これに対し、空転制御を実行しないと判定された場合(S117:No)には、S119へ進む
S119において、制御部101は、スリープモードまたはスーパースリープモードへの移行を行い、各種のファンおよび定着装置18を停止させると共に、コントロールパネルを消灯表示にして、処理を終了する。
【0060】
このように、本実施形態に係る画像形成装置によれば、連続印刷ジョブ実行後の待機時間が短く、省電力モードにすぐに切り替わった場合にあっても連続印刷ジョブで発生した機体内のオゾンを確実に排気することができ、オゾンによる感光体ドラム11表面の電位ムラに起因する画像不良を防止することができる。特に、感光体ドラム11が、ユニバーサル硬度が150〜220N/mm、弾性変形率が40〜60%の有機感光体の場合には、滞留オゾンの影響を受け易いため、本実施形態によるオゾン排出による効果が高い。
【0061】
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0062】
1…画像形成部、
11,11Y,11M,11C,11K…感光体ドラム(感光体)、
13,13Y,13M,13C,13K…帯電チャージャー(帯電器)、
14,14Y,14M,14C,14K…現像装置(現像器)、
15…中間転写ベルト、
16,16Y,16M,16C,16K…クリーナー、
17…転写装置(転写器)、
41…LED除電装置、
42…帯電チャージャー吹付けファン
43…オゾンダクト、
44…オゾン排気ファン、
45…表面電位センサ、
101…制御部、
102…記憶部、
103…カウンタ部、
104…画像処理部、
105…モータ駆動部、
106…センサ情報取得部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
感光体と、
前記感光体の表面を帯電させる帯電器と、
前記感光体から記録媒体に転写されたトナー像を定着させる定着器と、
前記帯電器による帯電により装置内に発生するオゾンを含む空気を装置外に排出させる少なくとも1つのファンと、
印刷ジョブにおける印字枚数または印字動作時間をジョブ単位で印刷ジョブ情報としてカウントするカウンタ部と、
前記装置内における温度、湿度または前記オゾンの濃度をセンサ情報として取得するセンサ情報取得部と、
前記印刷ジョブの完了時から前記ファンおよび前記定着器を停止させるスリープモードに移行するまでのスリープ移行設定時間と共に、前記スリープモードの前で実行され、前記ファンを駆動させつつ前記定着器を停止させるファン駆動スリープモードへの移行条件および解除条件を前記印刷ジョブ情報または前記センサ情報に対する設定値に基づいて予め定義したモード移行制御情報を記憶する記憶部と、
前記モード移行制御情報と、前記印刷ジョブ情報または前記センサ情報との比較結果に基づいて、実行中のモードから前記スリープモードまたはファン駆動スリープモードへの移行を制御すると共に、少なくとも前記スリープモードおよびファン駆動スリープモードへの移行時と電源OFF時において前記カウンタ部のカウントをリセットする制御部と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記ファン駆動スリープモードの実行時において、前記印刷ジョブ情報または前記センサ情報が前記モード移行制御情報に含まれる前記解除条件を満たすまで前記ファン駆動スリープモードを継続して実行することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記ファン駆動スリープモードの実行時において、前記感光体を一定時間ごとに360°未満で回転させる空転制御を1回若しくは複数回行うことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記印刷ジョブ、待機モード、前記待機モードの終了時と前記スリープ移行設定時間の間に実行され、前記待機モード時よりも前記定着器の温度を低く制御する予熱モード、前記スリープモード、前記ファン駆動スリープモードの実行時における装置の単位時間当たりの消費電力量(W)をそれぞれP、R、A1、A2、A3とした場合に、これらの電力量が、P>R>A1<A3>A2、かつ、A1>A2の関係を満たす範囲で前記感光体、前記帯電器、前記定着器および前記ファンの駆動制御をそれぞれ行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記記憶部は、前記印刷ジョブの完了後に前記感光体を駆動させる開始時間を感光体駆動制御設定時間として更に記憶しており、
前記制御部は、前記待機モードの実行時間が前記感光体駆動制御設定時間以上の場合には、前記待機モードの実行中において、前記感光体駆動制御設定時間で前記感光体を一定時間ごとに360°未満で回転させる空転制御を1回若しくは複数回行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−65019(P2013−65019A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−205781(P2012−205781)
【出願日】平成24年9月19日(2012.9.19)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】