説明

画像管理サーバ

【課題】肖像権や著作権を侵害する可能性のある画像データを効率良く自動判別し、権利侵害することを防止する画像管理サーバを提供する。
【解決手段】位置情報が付加された画像データが画像管理サーバ13にアップロードされると、画像データが第1記憶部21に一時的に記憶される。登録判定部20aは、画像データから位置情報を抽出するとともに、この位置情報が特徴情報データベース22aに登録された領域情報に含まれるか否かを判定する。領域情報に含まれていないと判定された場合、この画像データを公開可能と判別し、領域情報に含まれていると判定された場合、この画像データを公開不可と判別する。制御装置20は、公開可能と判別された画像データを画像データベース22bに登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザから画像データを取得して画像データベースに登録し、この画像データをネットワーク上に公開する画像管理サーバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット等のネットワークを介してユーザに画像データを公開する画像管理サーバが利用されている。このような画像管理サーバとしては、ユーザの使用端末から検索要求を取得した時に、インターネットを介して、ユーザの検索条件に合致する画像データを配信する画像管理サーバが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかし、前述のような画像管理サーバによって、一般のユーザによって撮影された画像データを画像データベースに登録して、これらの画像データをネットワーク上に公開する場合、画像データ内に含まれる人物、ロゴ、キャラクタ等の肖像権や著作権を侵害するという問題があった。
【0004】
前述の問題を解決するために、肖像権保証サーバ内に、肖像権の保証を望む登録者のデータを予め記憶させておき、一般の撮影者によって撮影された画像データを受信し、この画像データに写っている登録者を特定した後、この登録者の端末装置に肖像使用許諾要求を送信するとともに、端末装置から非同意の返信があった場合、登録者が写っている部分にモザイク処理を施して肖像権を保護する画像処理システムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
さらに、肖像権や著作権等の使用許諾を必要とする画像データが、ウェブ(World Wide ウェブ)上で不正使用されていないかを調査して調査依頼者に通知することによって、画像データの不正使用を防止するシステムが知られている(例えば、特許文献3参照)。また、既に登録されているマルチメディアコンテンツに対して類似性のあるものを登録しないように自動的に判定するマルチメディアコンテンツの登録装置が知られている(例えば、特許文献4参照)。
【特許文献1】特開2002−91990号公報
【特許文献2】特開2005−110004号公報
【特許文献3】特開2005−38402号公報
【特許文献4】特開2002−63381号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献2に記載の発明では、登録者が端末装置を所有し、さらに、登録者が肖像使用許諾要求に対して返信を行う必要があり、登録者に対して手間が掛かる操作を強いるという問題があった。また、上記特許文献3及び4に記載の発明では、画像データやマルチメディアコンテンツの特徴量に基づいて類似判別処理を行うため、判別処理に時間が掛かるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、肖像権や著作権を侵害する可能性のある画像データを効率良く自動判別し、権利侵害することを防止する画像管理サーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の画像管理サーバは、ユーザから画像データを取得し、この画像データを画像データベースに登録するとともに、前記画像データをネットワーク上に公開する画像管理サーバであり、撮影位置を示す位置情報が付加された前記画像データを取得する画像データ取得手段と、前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データを前記画像データベースに登録する登録手段と、前記画像データが特定領域内で撮影されたものであるかを判別するための領域情報が登録された特徴情報データベースと、前記位置情報が前記特定領域に含まれるか否かに基づいて、前記画像データの公開の可否を判別する判別手段とを備え、前記判別手段によって公開可能と判別された前記画像データを前記ネットワーク上に公開することを特徴とするものである。
【0009】
また、前記特徴情報データベースには、所定の権利が設定された被写体が前記画像データに含まれるか否かを判定するための特徴情報が登録されており、前記判別手段は、前記特徴情報によってパターン認識を行なって、前記画像データに前記被写体が含まれるか否かを判定し、前記画像データの公開の可否を判別することが好ましい。なお、所定の権利とは、例えば、肖像権や著作権である。
【0010】
さらに、前記特徴情報データベースには、前記特徴情報毎に権利所有者情報が登録されており、前記判別手段によって、前記画像データに前記被写体が含まれていると判定された時に、前記画像データに対応する前記権利所有者情報に基づいて作成された使用許諾申請情報を権利所有者宛に送信するとともに、前記権利所有者によって前記画像データの使用が許諾承認された時に、前記画像データの公開が可能であると判別することが好ましい。
【0011】
また、前記特徴情報データベースには、前記画像データ内に含まれる肌色の割合を判別するための肌色判別特徴情報が記憶されており、前記判別手段は、前記肌色判別特徴情報に基づいて前記肌色の割合を判定し、前記画像データの公開の可否を判別することが好ましい。
【0012】
さらに、前記画像データ取得手段によって前記画像データが取得された時に、前記判別手段が前記画像データの判別を行い、前記登録手段は、前記判別手段によって公開可能と判別された前記画像データを前記画像データベースに登録することが好ましい。
【0013】
また、前記判別手段は、前記ユーザから前記画像データの公開要求を取得した時に、前記画像データベースに登録された前記画像データのうち、前記公開要求に対応する前記画像データの判別を行うことが好ましい。
【0014】
さらに、前記判別手段は、前記位置情報に基づいて、所定の権利が設定された被写体が前記画像データに含まれる可能性を示す障害度合を判定し、この障害度合と、前記公開要求時に前記ユーザによって指定された公開条件とを比較して、前記画像データの公開の可否を判別することが好ましい。
【0015】
また、前記判別手段の判別結果を前記ユーザの使用端末に通知するとともに、前記登録手段は、前記判別結果を判別結果データベースに登録することが好ましい。
【0016】
さらに、前記判別結果を修正するデータ修正手段を備え、前記ユーザからデータ修正指示を取得した時に、前記判別結果情報を修正することが好ましい。また、前記画像データベースに登録された前記画像データのうち、前記ユーザによって指定された条件に対応する前記画像データ及び前記判別結果が一覧表示され、前記画像データ毎に前記判別結果の修正操作が可能な判別結果変更画面を作成する画面作成手段を備え、前記データ修正手段は、前記ユーザの使用端末に表示された前記判別結果変更画面にて前記修正操作が行われた時に、前記データ修正指示を取得することが好ましい。
【発明の効果】
【0017】
本発明の画像管理サーバによれば、特徴情報データベースに登録された領域情報に、画像データに付加された位置情報が含まれるか否かに基づいて、画像データの公開の可否を効率良く判別することが可能である。また、ネットワーク上に、肖像権や著作権が設定された被写体が写る可能性の高い特定領域で撮影された画像データが公開されないので、肖像権や著作権を侵害することを防止できる。
【0018】
また、特徴情報に基づいてパターン認識を行って、所定の権利が設定された被写体が画像データ内に含まれるか否かを判定し、画像データの公開の可否を判別することが可能であり、肖像権や著作権を侵害することをより確実に防止できる。
【0019】
また、所定の権利が設定された被写体が画像データに含まれると判定された時に、権利所有者に使用許諾申請を自動的に行って、許諾承認された時に画像データの公開が可能であると判別するので、ユーザが手間の掛かる操作を行わずに済む。
【0020】
さらに、画像データに含まれる肌色の割合を判定し、画像データの公開の可否を判別するので、肌の露出度の高い人物の画像データに対して公開を制限することができる。
【0021】
また、ユーザから画像データを取得した時に、画像データの公開の可否を判別し、公開可能と判別された画像データのみを画像データベースに登録するため、必要のない画像データを登録せずに済む。
【0022】
画像データの登録を制限せずに、ユーザから公開要求を取得した時に、公開要求された画像データの判別処理を行うので、全ての画像データに対して判別処理を行う場合と比べて、判別処理の負荷を軽減できる。
【0023】
さらに、ユーザから公開要求を取得した時に、画像データの障害度合と、ユーザに指定された公開条件とを比較して、画像データの公開の可否を判別するので、障害度合及び公開条件に応じて、公開の可否の判別を適切に行うことが可能である。
【0024】
また、判別手段の判別結果が判別結果データベースに登録されるが、ユーザは、判別結果変更画面にて修正操作を行うことによって、判別結果を容易に変更することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図1に示す画像公開システム10は、一般のユーザから画像データを取得して、この画像データをデータベースに登録するとともに、このデータベースに登録された画像データをウェブ上で公開する。この画像公開システム10は、多数のパーソナルコンピュータ(PC)11と、インターネット12と、画像管理サーバ13とで構成される。PC11は、インターネット12を介して画像管理サーバ13と接続されている。
【0026】
PC11は、ユーザ(登録者)によって使用される端末であり、例えば、本体11a、ディスプレイ11b、キーボード11c、及びマウス11d等で構成されている。ユーザは、キーボード11c、及びマウス11dを操作することによって、画像管理サーバ13に対して登録したい画像データをアップロードする。なお、この画像データには、撮影位置を示す位置情報が付加されている。
【0027】
また、画像データのアップロードは、ウェブページを介した送信、メール添付ファイル送信、またはFTPソフトを使用した送信等によって行われる。また、画像管理サーバ13によって、CD−ROMやメモリカード等の記憶媒体から画像データを直接取り込んでも良い。
【0028】
第1の実施形態である画像管理サーバ13は、制御装置20と、第1記憶部21と、第2記憶部22と、通信装置23とを備えて構成されている。通信装置23は、ネットワークを介して、PC11との間でデータを送受信する通信手段であり、例えば、LANカードや、LANボード等が用いられる。
【0029】
制御装置20は、通信装置23を制御して、PC11からアップロードされた画像データを取得し、この画像データを第1記憶部21に一時的に記憶させる。なお、第1記憶部21としては、例えば、SDRAM、フラッシュメモリ等のメモリが用いられる。また、第2記憶部22は、ハードディスク等のデータストレージであり、特徴情報データベース22aと、画像データベース22bと、判別結果データベース22cとが記憶されている。
【0030】
特徴情報データベース22aには、領域情報が記憶されている。この領域情報は、例えば、遊園地や、テーマパークや、映画館等の特定領域を示す情報である。例えば、図2に示す地図30内にあるαテーマパーク31を特定領域として、領域情報を登録する場合、このαテーマパーク31の外周の点P1〜P4で囲まれる範囲をαテーマパーク31の領域とする。この場合、テーマパークの外周の点P1〜P4の緯度及び経度情報を領域情報として特徴情報データベースに登録する。この特徴情報データベースには、このような領域情報が多数登録されている。
【0031】
なお、領域情報は、点P1〜P4の4点に囲まれる範囲に限らず、3点や5点以上で囲まれる範囲でも良い。また、多数の点の緯度経度情報を領域情報として特徴情報データベースに登録する場合に限らず、例えば、所定の地点から半径5km以内の場所を領域情報として登録しても良い。この場合、所定の地点の緯度経度情報、及び半径情報を領域情報として、特徴情報データベースに登録すれば良い。
【0032】
また、制御装置20は、登録判別部20aを備えている。この登録判別部20aは、第1記憶部21に記憶されている画像データの位置情報を抽出し、特徴情報データベース22aに登録されている領域情報と比較して、特定の領域内に含まれるか否かを判別する。
【0033】
画像データベース22bには、特徴情報データベース22aの領域情報に含まれないと判定された画像データが登録される。また、判別結果データベース22cには、登録判定部20aの判定結果が登録される。なお、これらの登録処理は、登録手段である制御装置20によって行われる。
【0034】
また、制御装置20は、通信装置23を制御して、画像データベース22bに登録された画像データをインターネット12上に公開する。このため、画像データベース22bに登録された画像データは、インターネット12を介して不特定多数のユーザによって閲覧可能である。
【0035】
次に、画像管理サーバ13の画像登録処理について、図3のフローチャートを用いて説明する。ユーザ(登録者)は、PC11にインストールされたメールソフト、またはその他のアプリケーションを起動して、位置情報が付加された画像データを画像管理サーバ13にアップロードする。
【0036】
制御装置20は、アップロードされた画像データを通信装置23によって取得すると、この画像データを第1記憶部21に一時的に記憶させる。その後、登録判定部20aは、画像データから位置情報を取得するとともに、この位置情報が、特徴情報データベース22aに登録された領域情報に含まれるか否かを判定する。
【0037】
特定領域に含まれていないと判定された場合、制御装置20は、この画像データを画像データベース22bに登録する。その後、制御装置20は、この画像データの撮影場所が、特定領域に含まれないことを示す情報を判別結果データベース22cに登録する。さらに、制御装置20は、画像データをアップロードしたPC11に対して判別結果を通知して、画像登録処理を終了する。
【0038】
また、特定領域に含まれていると判定された場合、例えば、αテーマパーク31の領域情報に含まれている場合、制御装置20は、画像データを画像データベース22bに登録せずに、αテーマパーク31内で撮影された画像データであることを示す情報を判定結果データベース22cに登録する。その後、制御装置20は、画像データをアップロードしたPC11に対して判定結果を通知して、画像登録処理を終了する。
【0039】
このように、特定領域で撮影された画像データを画像データベース22bに登録しないことによって、この画像データは、インターネット12上に公開されることがない。このため、αテーマパーク31内で撮影された画像データには、一般に公開するには著作権や肖像権の侵害の対象となるものが写っている可能性があるが、αテーマパーク31を特定領域に設定することによって、著作権や肖像権を侵害することを未然に防止することができる。
【0040】
上記実施形態において、予め設定された特定領域内で撮影された画像データを登録しない場合を例に説明したが、これに限るものではなく、著作権や肖像権等を侵害する恐れのある被写体が画像データ内に含まれるか否かをパターン認識して、画像データを登録するか否かを判別しても良い。以下に、パターン認識によって、画像データを判別する場合について説明する。
【0041】
この場合、特徴情報データベース22aには、前述の領域情報の他に、例えば、アニメのキャラクタ等の特徴情報である類似判別特徴データと、有名人の特徴情報である顔認識特徴データと、画像データ内に含まれる肌色の割合を判別するための肌色判別特徴データとが登録されている。
【0042】
類似判別特徴データは、著作権や肖像権等が設定されたアニメのキャラクタ等の画像データから、特徴的な形状部分の画像データを特徴情報として抽出したものである。例えば、図4に示す画像33において、キャラクタ34のうち、顔を含む領域35内の画像データを特徴情報として抽出し、類似判別特徴データを生成する。このようなアニメのキャラクタは、商用利用に際して著作権上の障害があり、前述したように、類似判別特徴データが特徴情報データベース22aに登録される。この類似判別特徴データは、著作権侵害の恐れのあるものを出来るだけ多く登録しておくことが好ましい。
【0043】
また、顔認識特徴データは、例えば、図5に示す画像36において、モデル37のうち、顔を含む領域38内の画像データを特徴情報として抽出したものである。なお、この顔認識特徴データは、モデル37に限らず、肖像権の侵害の恐れがある有名人、例えば、俳優、女優、スポーツ選手等でも良く、出来るだけ多くの有名人の顔認識特徴データを登録しておくことが好ましい。
【0044】
また、肌の露出度の高い人物の画像データは、商用利用に際して障害があり、このような肌の露出度を判別するには、肌色情報と、この肌色が画像データ内で占める割合の閾値とを設定すれば良い。つまり、前述の肌色判別特徴データは、肌色情報及び閾値を特徴情報として設定したものである。なお、肌色は、人種によって異なるため、複数の肌色情報を設定することが好ましい。
【0045】
以下に、パターン認識する場合の画像登録処理について、図6のフローチャートを用いて説明する。登録判別部20aは、画像データから位置情報を抽出して、この位置情報が、特徴情報データベース22aに登録された領域情報に含まれるか否かを判定する。
【0046】
位置情報が領域情報に含まれていないと判定された場合、登録判別部20aは、画像データの特徴情報が、類似判別特徴データ、顔認識特徴データ、及び肌色判別特徴データに一致するか否かを判別する。
【0047】
類似判別特徴データ、顔認識特徴データ、及び肌色判別特徴データと一致しないと判別された場合、制御装置20は、この画像データを画像データベース22aに登録する。その後、制御装置20は、位置情報の判別結果と、類似判別、顔認識、及び肌色判別の判別結果とを判別結果データベース22cに登録する。
【0048】
また、類似判別特徴データ、顔認識特徴データ、及び肌色判別特徴データと一致すると判別された場合には、制御装置20は、この画像データを画像データベース22aに登録せずに、判別結果を判別結果データベース22cに登録する処理に進む。
【0049】
さらに、位置情報が領域情報に含まれていると判定された場合も、登録判別部20aは、画像データの特徴情報が、類似判別特徴データ、顔認識特徴データ、及び肌色判別特徴データと一致するか否かを判別する処理を行う。その後、この画像データを画像データベース22bに登録せずに、判別結果を判別結果データベース22cに登録する処理に進む。
【0050】
判別結果の登録処理が終了すると、制御装置20は、通信装置23を制御して、画像データをアップロードしたPC11に対して、これらの判定結果を通知して、画像登録処理が終了する。
【0051】
上記画像登録処理の説明において、位置情報の判別処理を先に行い、類似判別、顔認識、及び肌色判別を後に行う場合を例に説明したが、これに限るものではなく、位置情報の判別処理を後で行っても良い。つまり、いずれの判別処理でも、特徴情報データベース22aの特徴情報と一致しないと判別された時にのみ、画像データを画像データベースに登録すれば良い。
【0052】
次に、第2の実施形態である画像管理サーバ40について説明する。図7に示す画像管理サーバ40は、第1の実施形態である画像管理サーバ13とは異なり、第2記憶部22内に、権利所得者データベース22dが記憶されている。
【0053】
この権利所有者データベース22dには、著作権や肖像権等の権利所有者に対して、使用許諾申請を行うために必要な宛先情報が、類似判別特徴データ、及び顔認識特徴データに関連付して登録されている。例えば、特徴情報データベース22aには、類似判別特徴データとして、図8に示すように、「ID」毎に、「登録名」、「所有者ID」、及び「特徴情報」が登録されている。また、権利所有者データベース22dには、「所有者ID」毎に、「登録名」、「部署名」、「代表者氏名」、「メールアドレス」、「電話番号」、及び「住所」で構成されている。
【0054】
次に、上記構成の画像管理サーバ40の画像登録処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。ユーザによって、位置情報付き画像データがアップロードされると、制御装置20は、この画像データを第1記憶部21に記憶させる。その後、登録判別部20aは、画像データの特徴情報が特徴情報データベース22a内の特徴情報に一致するか否かを判別する。つまり、位置情報による判別と、類似判別、顔認識、及び肌色判別とを行って、これらの判別によって、いずれかに対応する特徴情報があるか否かを判定する。
【0055】
特徴情報データベース22a内の特徴情報に一致するものがないと判別された場合、制御装置20は、この画像データを画像データベース22bに登録する。その後、制御装置20は、登録判別部20aの判別結果データベース22cに判別結果を登録する。
【0056】
特徴情報データベース22a内の特徴情報に一致すると判定された場合、登録判別部20aは、この特徴情報に、著作権や肖像権等の権利情報があるか否かを判定する。この特徴情報に権利情報がないと判定された場合、判別結果を登録する処理に進む。
【0057】
また、特徴情報に権利情報があると判定された場合、制御装置20は、特徴情報データベース22aから所有者IDを抽出し、この所有者IDに対応する権利所有者の宛先情報を権利所有者データベース22dから取得する。
【0058】
例えば、登録判別部20aによって、画像データ内に、類似判別特徴データである「キャラクタβ」(ID:009999)と一致するデータが含まれると判別された場合、制御装置20は、特徴情報データベース22aからID「009999」に対応する所有者ID「001234」を抽出する。その後、制御装置20は、権利所有者データベース22dから、所有者ID「001234」に対応する宛先情報(「登録名」、「部署名」、「代表者氏名」、「メールアドレス」、「電話番号」、及び「住所」)を取得する。
【0059】
制御装置20は、この宛先情報に基づいて、権利所有者に使用許諾申請を行うための申請フォーマットを作成し、さらに、通信装置23を制御することによって、この申請フォーマットを権利所有者に送信する。
【0060】
その後、使用許諾申請に対する返信があった時に、制御装置20は、権利所有者によって権利使用が許諾承認されたか否かを判定する。許諾承認されたと判定された場合、この画像データを画像データベース22bに登録した後、判別結果を登録する処理に進む。また、許諾承認されなかったと判定された場合、画像データを登録せずに、判別結果を登録する処理に進む。
【0061】
判別結果を登録する処理が終了すると、制御装置20は、通信装置23を制御して、アップロード元のPC11に対して、登録判別部20aの判別結果を通知して、画像登録処理を終了する。
【0062】
なお、判別結果の登録処理では、公開に障害があるか否かを示す情報だけでなく、例えば、位置情報が「αテーマパーク」の領域に含まれていた場合には、撮影場所が「αテーマパーク」であることを示す情報を判別結果に付加して登録する。また、類似判別によって、例えば、「キャラクタβ」が含まれていた場合には、「キャラクタβ」が含まれていることを示す情報を判別結果に付加して登録する。さらに、顔認識によって、例えば、有名なモデルが含まれていた場合には、モデルが含まれていることを示す情報を判別結果に付加して登録する。また、露出度の高い人物画像である場合には、露出度の高い人物画像であることを示す情報を判定結果に付加して登録する。
【0063】
次に、第3の実施形態である画像管理サーバ50について説明する。上記実施形態では、画像登録時に、画像データの公開の可否を判別して、公開可能な画像データのみを画像データベース22bに登録する場合について説明したが、画像管理サーバ50は、画像データの登録を制限せずに、登録された画像データに対して、公開の可否を判別する。
【0064】
図11に示すように、画像管理サーバ50は、画像管理サーバ13,40とは異なり、制御装置51には、公開判別部51aが設けられている。さらに、第2記憶部22には、特徴情報データベース22a、画像データベース22b、判別結果データベース22c、及び権利所有者データベース22dの他に、公開情報データベース22eが記憶されている。この画像管理サーバ50では、画像データの登録に制限はなく、PC11からアップロードされた画像データは、画像データベース22bに全て登録される。
【0065】
公開判別部51aは、画像管理サーバ13,40と略同様の方法で判別処理を行うが、この際、公開の可否の判定だけでなく、公開に対する障害度合を複数のレベルに分類する。以下に、画像データに付加された位置情報に基づいて、障害度合を複数のレベルに分類する方法について説明する。
【0066】
例えば、図12に示す地図60において、αテーマパーク31内の特定の施設が含まれる狭い領域Aとする。この領域A内において撮影が行われると、αテーマパーク31が権利を有する被写体が撮影画像内に写り込む可能性が非常に高い。このため、画像データに付加された位置情報に基づいて、撮影場所が領域A内に含まれると判定された場合、障害度合を最も高い障害レベルAに設定する。
【0067】
また、前述の領域Aを含み、この領域よりも大きな範囲を領域Bとすると、領域Bよりも内側、かつ領域Aよりも外側で撮影が行われると、権利上障害となる被写体が撮影画像内に写り込む可能性はあるが、αテーマパーク31の敷地外も含まれており、領域Aよりも可能性が低い。このため、撮影場所が、領域Bよりも内側、かつ領域Aよりも外側であると判定された場合、障害度合を障害レベルAよりも低い障害レベルBに設定する。
【0068】
さらに、前述の領域A,Bを含み、これらの領域A,Bよりも大きな範囲を領域Cとすると、領域Cよりも内側、かつ領域A,Bよりも外側で撮影が行われると、領域Cには、領域Bよりもαテーマパークの敷地外が多く含まれており、権利上障害となる被写体が撮影画像内に写り込む可能性が、領域Bよりもさらに低い。このため、撮影場所が、領域Cよりも内側、かつ領域A,Bよりも外側であると判定された場合、障害度合を障害レベルBよりも、さらに低い障害レベルCに設定する。
【0069】
前述のように、公開判別部51aが、画像データに付加された位置情報に基づいて障害度合を複数のレベルに分類すると、制御装置20は、この判別処理結果を画像データの属性情報として付加して、判別結果データベース22cに登録する。この判別結果データベース22cは、例えば、図13に示すように、「ID」、「画像名」、「緯度経度」、「障害判別結果」、及び「特徴情報」で構成される。
【0070】
また、公開情報データベース22eは、例えば、図14に示すように、「ID」、「公開の名称」、及び「許容障害レベル」で構成される。この公開情報データベース22eは、障害度合によって、公開する範囲を規定するものであり、例えば、障害度合が最も低い障害レベルCに分類された画像データは、ID:001の「全てに公開」が許可されるが、障害度合が最も高い障害レベルAに分類された画像は、ID:007の「自分だけに公開」、及びID:004の「10人以内に公開」しか許可されない。
【0071】
次に、上記構成の画像管理サーバ50の公開判別処理について、図15のフローチャートを用いて説明する。画像データベース22bには、ユーザによってアップロードされた位置情報付きの画像データが登録されており、画像データの登録には制限がなく、アップロードされた画像データの全てが登録されている。
【0072】
ユーザ(登録者)は、PC11にインストールされたメールソフト、または、その他のアプリケーションを起動して、ユーザ自身によってアップロードを行った画像データの公開要求を送信する。この公開要求は、画像データを指定する情報(画像データ名)、及び公開規模の情報である。公開規模の情報とは、例えば、図14に示す「公開の名称」に対応する情報である。
【0073】
制御装置51は、ユーザから公開要求を取得すると、画像データベース22bから、指定された画像データを読み出して、この画像データを第1記憶部21に一時的に記憶させる。公開判別部51aは、画像データの特徴情報が、特徴情報データベース22a内の特徴情報に一致するか否かを判別する。つまり、位置情報による判別と、類似判別、顔認識、及び肌色判別とを行って、これらの判別によって、いずれかに対応する特徴情報があるか否かを判別する。
【0074】
その後、特徴情報データベース22a内に登録されている特徴情報と一致するものがないと判別された場合、制御装置50は、公開規模の制限なしで公開可能であることを示す判別結果を判別結果データベース22cに登録する。
【0075】
特徴情報データベース22a内の特徴情報に一致すると判定された場合、登録判別部20aは、この特徴情報に、著作権や肖像権等の権利情報があるか否かを判定する。この特徴情報に権利情報がないと判定された場合、つまり、位置情報のみが特徴情報データベース22aの領域情報に一致する場合、障害判別結果(障害レベルA,B,C)を画像データの属性情報に付加して、判別結果データベース22cに登録する。
【0076】
また、前述の特徴情報に、権利情報があると判定された場合、制御装置51は、特徴情報データベース22aから所有者IDを抽出し、この所有者IDに対応する権利所有者の宛先情報を権利所有者データベース22dから取得する。
【0077】
制御装置51は、この宛先情報に基づいて、権利所有者に使用許諾申請を行うための申請フォーマットを作成し、さらに、通信装置23を制御することによって、この申請フォーマットを権利所有者に送信する。
【0078】
その後、使用許諾申請に対する返信があった時に、制御装置20は、権利所有者によって権利使用が許諾承認されたか否かの判別結果を判別結果データベース22cに登録する。公開判別部51aは、障害判別結果と、公開要求された許容障害レベルとを比較して、(障害判別結果のレベル)≦(許容障害レベル)の場合、公開許可を示すメッセージを公開要求元のPC11に通知する。その他の場合、公開拒否を示すメッセージを公開要求元のPC11に通知する。この時、公開可能か否かを示す判別結果が、判別結果データベース22cに登録されて、公開判別処理が終了する。
【0079】
次に、第4の実施形態である画像管理サーバ70について説明する。この画像管理サーバ70は、制御装置71と、画像入力装置72と、入力操作装置73と、表示装置74と、第1記憶部21と、第2記憶部22と、通信装置23とで構成されている。
【0080】
制御装置71は、判別制御部71aと、データ修正手段であるデータ修正制御部71bとを備えて構成されている。判別制御部71aは、前述の登録判別部、及び公開判別部の両方の機能を有しており、画像データの登録時と、ユーザからの公開要求を取得した時との両方で、画像データの判別処理を行うことが可能である。また、データ修正制御部71bは、後述するように、画像データに関連する情報、例えば、障害レベルの修正を行う。
【0081】
画像入力装置72は、画像データをサーバ70に直接入力するための装置であり、この画像入力装置72としては、例えば、メモリカードリーダや、CD−ROMドライブ等が用いられる。また、画像入力装置72として、ネットワークを介してデータを送受信するためのLANカードなどの通信機器を用いても良い。
【0082】
入力操作装置73は、ユーザによって操作される操作手段であり、例えば、キーボードやマウス等である。画像入力装置72によって入力された画像データに位置情報が付加されていない場合、この入力操作装置73を操作して位置情報を画像データに付加することが可能である。
【0083】
表示装置74は、入力された処理要求結果や、登録画像や、公開画像等を表示させるための表示手段であり、例えば、LCDや、CRTディスプレイ等である。また、第1記憶部21は、判別処理を行う際に画像データが一時的に記憶される。第2記憶部22には、特徴情報データベース22a、画像データベース22b、判別結果データベース22c、権利所有者データベース22d、及び公開情報データベース22eが記憶されている。
【0084】
以下に、データ修正処理について説明する。データ修正制御部71bは、ユーザのPC11から修正要求を取得する。制御装置71は、判別結果変更画面を作成する画面作成手段であり、例えば、図17に示す障害レベル変更画面(判別結果変更画面)80を表示するための情報を作成し、通信装置23を介して、この情報をPC11に送信する。なお、この情報を送信する場合、ウェブページとして送信しても良いし、PC11側のアプリケーションの通信形式に従って送信しても良い。
【0085】
PC11に前述の情報が受信されると、障害レベル変更画面80がディスプレイ11bに表示される。この障害レベル変更画面80は、条件指定部81と、画像表示部82と、更新ボタン83とで構成されている。条件指定部81は、4つのプルダウンメニュー81a〜81dが設けられている。
【0086】
プルダウンメニュー81aは、撮影領域を指定する際に操作される。プルダウンメニュー81bは、障害レベルを指定する際に操作される。また、プルダウンメニュー81cは、障害レベル変更画面80に表示される画像数を指定する際に操作される。さらに、プルダウンメニュー81dは、障害レベル変更画面80の表示頁を指定する際に操作される。
【0087】
ユーザは、入力操作装置73を操作することによって、前述のプルダウンメニュー81a〜81dから所望の項目を選択する。この時、プルダウンメニュー81a〜81dによって指定された条件に合致する登録画像90A〜90Kが、画像表示部82に表示される。
【0088】
また、登録画像90A〜90Kの各々の下には、障害レベルを変更するためのプルダウンメニュー91が設けられている。ユーザが、各登録画像90A〜90Kの障害レベルを変更する場合、マウス等を操作することによって、各登録画像90A〜90Kに対応するプルダウンメニュー91のボタン91aを操作して、障害レベルの一覧を表示させ、その中から障害レベルを選択する。この時、各プルダウンメニュー90A〜90Kには、選択された障害レベルが表示される。
【0089】
その後、更新ボタン83が操作されると、PC11は、インターネット12を介して、修正指示情報を画像管理サーバ70に送信する。データ修正制御部71bは、通信装置23を介して、この修正指示情報を取得して、この修正指示情報に基づいて、判定結果データベース22c内の対応するデータを更新する。また、PC11から修正指示情報を送信する場合、この修正指示情報は、データベースに対するSQL(Structured Query Language)などである。なお、このSQLとは、データベースの定義や操作などを実現するためのデータベース言語の一つである。
【0090】
上記データ修正処理の説明において、PC11によって、データ修正操作を行う場合を例に説明したが、これに限るものではなく、画像管理サーバ70に設けられた入力操作装置73によって、データ修正操作を行っても良い。この場合、画像管理サーバ70に設けられた表示装置74に、障害レベル変更画面を表示すれば良い。
【0091】
また、上記実施形態において、ユーザの使用端末としてパーソナルコンピュータを用いる場合を例に説明したが、これに限るものではなく、例えば、インターネット12に接続可能な携帯電話でも良い。
【0092】
さらに、上記実施形態において、画像管理サーバが、画像データとして静止画像データを公開する場合を例に説明したが、静止画像データに限らず、動画像データでも良い。動画像データの場合、例えば、映画館で撮影された動画像データが海賊版の映画となり、著作権侵害となる。しかし、前述のように、映画館の場所を指定領域として登録したり、動画像データをパターン認識したりすることによって、このような問題を防止することができる。
【0093】
また、上記実施形態において、画像データの特徴情報に権利情報が含まれる時に、画像管理サーバ側が、使用許諾の申請フォーマットを作成して、これらを権利保有者宛に送信する場合を例に説明したが、公開要求元のPCによって、申請フォーマットを権利所有者宛に送信できるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】画像公開システムの構成を示すブロック図であり、第1の実施形態である画像管理サーバの構成を示している。
【図2】αテーマパークの領域情報を示す説明図である。
【図3】登録判別処理を説明するフローチャートであり、位置情報に基づいて登録判別を行う場合を示している。
【図4】類似判別特徴データを示す説明図である。
【図5】顔認識特徴データを示す説明図である。
【図6】登録判別処理を説明するフローチャートであり、位置情報、類似判別特徴データ、顔認識特徴データ、及び肌色判別特徴データに基づいて登録判別を行う場合を示している。
【図7】第2の実施形態である画像管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図8】特徴情報データベースの構成を示す説明図である。
【図9】権利所有者データベースの構成を示す説明図である。
【図10】登録判別処理を説明するフローチャートであり、権利情報が特徴情報に含まれる時に、権利所有者に申請フォーマットを送信する場合を示している。
【図11】第3の実施形態である画像管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図12】位置情報に基づいて障害レベルを判別する場合の特定領域を示す説明図である。
【図13】画像データベースの構成を示す説明図である。
【図14】公開情報データベースの構成を示す説明図である。
【図15】公開判別処理を説明するフローチャートである。
【図16】第4の実施形態である画像管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図17】障害レベル変更画面を示す説明図である。
【符号の説明】
【0095】
10 画像公開システム
11 パソコン
12 インターネット
13,40,50,70 画像管理サーバ
20,51,71 制御装置
20a 登録判別部
21 第1記憶部
22 第2記憶部
22a 特徴情報データベース
22b 画像データベース
22c 判別結果データベース
22d 権利所有者データベース
22e 公開情報データベース
51a 公開判別部
71a 判別制御部
80 障害レベル変更画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザから画像データを取得し、この画像データを画像データベースに登録するとともに、前記画像データをネットワーク上に公開する画像管理サーバにおいて、
撮影位置を示す位置情報が付加された前記画像データを取得する画像データ取得手段と、
前記画像データ取得手段によって取得された前記画像データを前記画像データベースに登録する登録手段と、
前記画像データが特定領域内で撮影されたものであるかを判別するための領域情報が登録された特徴情報データベースと、
前記位置情報が前記特定領域に含まれるか否かに基づいて、前記画像データの公開の可否を判別する判別手段とを備え、
前記判別手段によって公開可能と判別された前記画像データを前記ネットワーク上に公開することを特徴とする画像管理サーバ。
【請求項2】
前記特徴情報データベースには、所定の権利が設定された被写体が前記画像データに含まれるか否かを判定するための特徴情報が登録されており、前記判別手段は、前記特徴情報によってパターン認識を行なって、前記画像データに前記被写体が含まれるか否かを判定し、前記画像データの公開の可否を判別することを特徴とする請求項1記載の画像管理サーバ。
【請求項3】
前記特徴情報データベースには、前記特徴情報毎に権利所有者情報が登録されており、前記判別手段によって、前記画像データに前記被写体が含まれていると判定された時に、前記画像データに対応する前記権利所有者情報に基づいて作成された使用許諾申請情報を権利所有者宛に送信するとともに、前記権利所有者によって前記画像データの使用が許諾承認された時に、前記画像データの公開が可能であると判別することを特徴とする請求項2記載の画像管理サーバ。
【請求項4】
前記特徴情報データベースには、前記画像データ内に含まれる肌色の割合を判別するための肌色判別特徴情報が記憶されており、前記判別手段は、前記肌色判別特徴情報に基づいて前記肌色の割合を判定し、前記画像データの公開の可否を判別することを特徴とする請求項1または3のいずれか記載の画像管理サーバ。
【請求項5】
前記画像データ取得手段によって前記画像データが取得された時に、前記判別手段が前記画像データの判別を行い、前記登録手段は、前記判別手段によって公開可能と判別された前記画像データを前記画像データベースに登録することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の画像管理サーバ。
【請求項6】
前記判別手段は、前記ユーザから前記画像データの公開要求を取得した時に、前記画像データベースに登録された前記画像データのうち、前記公開要求に対応する前記画像データの判別を行うことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の画像管理サーバ。
【請求項7】
前記判別手段は、前記位置情報に基づいて、所定の権利が設定された被写体が前記画像データに含まれる可能性を示す障害度合を判定し、この障害度合と、前記公開要求時に前記ユーザによって指定された公開条件とを比較して、前記画像データの公開の可否を判別することを特徴とする請求項6記載の画像管理サーバ。
【請求項8】
前記判別手段の判別結果を前記ユーザの使用端末に通知するとともに、前記登録手段は、前記判別結果を判別結果データベースに登録することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか記載の画像管理サーバ。
【請求項9】
前記判別結果を修正するデータ修正手段を備え、前記ユーザからデータ修正指示を取得した時に、前記判別結果情報を修正することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか記載の画像管理サーバ。
【請求項10】
前記画像データベースに登録された前記画像データのうち、前記ユーザによって指定された条件に対応する前記画像データ及び前記判別結果が一覧表示され、前記画像データ毎に前記判別結果の修正操作が可能な判別結果変更画面を作成する画面作成手段を備え、前記データ修正手段は、前記ユーザの使用端末に表示された前記判別結果変更画面にて前記修正操作が行われた時に、前記データ修正指示を取得することを特徴とする請求項8記載の画像管理サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2007−299171(P2007−299171A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−126195(P2006−126195)
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】