説明

画像表示システムおよび方法

【課題】 表示画像の解像度を高め、表示装置の不良画素の影響を減少させる。
【解決手段】 画像12を表示する方法であって、前記画像の画像データ16を受け取
るステップと、前記画像のフレーム28を生成するステップを含む、前記画像の前記画像
データをバッファするステップと、前記画像の前記フレームについての第1のサブフレー
ム301と少なくとも第2のサブフレーム302とを規定するステップと、前記第2のサ
ブフレームの表示画像をシフトするステップを、前記第2のサブフレームを表示するステ
ップと同期させるステップを含む、前記第1のサブフレームと前記第2のサブフレームを
表示するステップとを有する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、画像化システムに関し、より詳細には、画像を表示するシステムお
よび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2002年8月7日に出願され、本発明の譲受人に譲渡され、参照により本
明細書に組み込まれた同時係属米国特許出願第10/213,555号の一部継続出願で
ある。本出願は、2002年9月11日に出願され、本発明の譲受人に譲渡された米国特
許出願出願第10/242195に関連する。
【0003】
表示装置、プロジェクタ、その他の画像化システムなど、画像を表示するための従来の
システムまたは装置は、横の行と縦の列で配置された個々の画素またはピクセルの配列を
アドレス指定することによって表示画像を構成する。表示画像の解像度は、表示画像を構
成する個々の画素の横の行と縦の列の数として定義される。表示画像の解像度は、表示装
置自体の解像度と、表示装置によって処理され表示画像を構成するために使用される画像
データの解像度による影響を受ける。
【0004】
一般に、表示画像の解像度を高めるには、表示装置の解像度と、表示画像を構成するた
めに使用する画像データの解像度を高めなければならない。しかしながら、表示装置の解
像度を高くすると、表示装置のコストと複雑さが増大する。さらに、高い解像度の画像デ
ータは、入手できなかったり生成が困難であったりする場合がある。
【0005】
残念ながら、表示装置の画素の1つまたは複数が不良である場合、表示画像はその不良
を再現する。例えば、表示装置のある画素が「オン」状態だけを表す場合、画素は、表示
画像内に中が全部白の正方形を生成する。さらに、表示装置の画素が「オフ」状態だけを
表す場合、画素は、表示画像内に中が全部黒の正方形を生成する。このように、表示装置
の不良画素の影響は、表示画像内に容易に見ることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、表示画像を表示する表示装置の解像度を高めることなくおよび/または表
示画像を生成するために使用される画像データの解像度を高めるかあるいは高めることな
しに表示画像の解像度を高めおよび/または表示画像における表示装置の不良画素の影響
を減少させることが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1つの態様は、画像を表示する方法を提供する。この方法は、画像の画像デー
タを受け取るステップと、画像のフレームを生成するステップを含む、画像の画像データ
をバッファするステップと、画像のフレームの第1のサブフレームと少なくとも第2のサ
ブフレームを規定するステップと、第2のサブフレームの表示画像をシフトするステップ
を第2のサブフレームを表示するステップと同期させるステップを含む、第1のサブフレ
ームと第2のサブフレームを表示するステップと含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】画像表示システムの1つの実施形態を示すブロック図である。
【図2A】本発明による画像のフレームを処理し表示する1つの実施形態の概略図である。
【図2B】本発明による画像のフレームを処理し表示する1つの実施形態の概略図である。
【図2C】本発明による画像のフレームを処理し表示する1つの実施形態の概略図である。
【図3A】本発明による画像表示システムによって画素を表示する1つの実施形態の概略図である。
【図3B】本発明による画像表示システムによって画素を表示する1つの実施形態の概略図である。
【図3C】本発明による画像表示システムによって画素を表示する1つの実施形態の概略図である。
【図4】本発明による画像表示システムで処理せずに生成された拡大画像部分の1つの実施形態のシミュレーションの図である。
【図5】本発明による画像表示システムで処理して生成された拡大画像部分の1つの実施形態のシミュレーションの図である。
【図6A】本発明による画像のフレームを処理し表示するもう1つの実施形態の概略図である。
【図6B】本発明による画像のフレームを処理し表示するもう1つの実施形態の概略図である。
【図6C】本発明による画像のフレームを処理し表示するもう1つの実施形態の概略図である。
【図6D】本発明による画像のフレームを処理し表示するもう1つの実施形態の概略図である。
【図6E】本発明による画像のフレームを処理し表示するもう1つの実施形態の概略図である。
【図7A】本発明による画像表示システムによって画素を表示する1つの実施形態の概略図である。
【図7B】本発明による画像表示システムによって画素を表示する1つの実施形態の概略図である。
【図7C】本発明による画像表示システムによって画素を表示する1つの実施形態の概略図である。
【図7D】本発明による画像表示システムによって画素を表示する1つの実施形態の概略図である。
【図7E】本発明による画像表示システムによって画素を表示する1つの実施形態の概略図である。
【図8】本発明による画像表示システムで処理せずに生成された拡大画像部分のもう1つの実施形態のシミュレーションの図である。
【図9】本発明による画像表示システムで処理して生成された拡大画像部分のもう1つの実施形態のシミュレーションの図である。
【図10】本発明による表示装置の表示画素の1つの実施形態の概略図である。
【図11】本発明による画像フレームの画像データの1つの実施形態の概略図である。
【図12A】図11の画像フレームの画像サブフレームの1つの実施形態の概略図である。
【図12B】図11の画像フレームの画像サブフレームの1つの実施形態の概略図である。
【図12C】図11の画像フレームの画像サブフレームの1つの実施形態の概略図である。
【図12D】図11の画像フレームの画像サブフレームの1つの実施形態の概略図である。
【図13A】図12Aの画像サブフレームによって生成された図11の画像フレームの表示画像部分の1つの実施形態の概略図である。
【図13B】図12Bの画像サブフレームによって生成された図11の画像フレームの表示画像部分の1つの実施形態の概略図である。
【図13C】図12Cの画像サブフレームによって生成された図11の画像フレームの表示画像部分の1つの実施形態の概略図である。
【図13D】図12Dの画像サブフレームによって生成された図11の画像フレームの表示画像部分の1つの実施形態の概略図である。
【図14A】図13Aの表示画像部分の表示の1つの実施形態の概略図である。
【図14B】図13Bの表示画像部分の表示の1つの実施形態の概略図である。
【図14C】図13Cの表示画像部分の表示の1つの実施形態の概略図である。
【図14D】図13Dの表示画像部分の表示の1つの実施形態の概略図である。
【図14E】図14A〜図14Dの表示画像部分をシフトする1つの実施形態の概略図である。
【図15】本発明による画像表示システムによる図11の画像フレームの画像データの表示の1つの実施形態の概略図である。
【図16】本発明による画像表示システムによって生成された表示画像の表示画像部分をシフトするもう1つの実施形態の概略図である。
【図17】本発明による画像表示システムによって生成された表示画像の表示画像部分をシフトするもう1つの実施形態の概略図である。
【図18】本発明による画像表示システムによって生成された表示画像の表示画像部分をシフトするもう1つの実施形態の概略図である。
【図19】本発明による画像表示システムによって生成された表示画像の表示画像部分をシフトするもう1つの実施形態の概略図である。
【図20】本発明による画像表示システムによって生成された表示画像の表示画像部分をシフトするもう1つの実施形態の概略図である。
【図21】本発明による画像表示システムによって生成された表示画像の表示画像部分をシフトするもう1つの実施形態の概略図である。
【図22】本発明による画像表示システムで処理せずに生成された拡大画像部分の1つの実施形態のシミュレーションの図である。
【図23】本発明による解像度向上とエラー隠蔽を含む画像表示システムで処理して生成された拡大画像部分の1つの実施形態のシミュレーションの図である。
【図24】本発明による画像シフタの1つの実施形態を含む表示装置の1つの実施形態の概略図である。
【図25】本発明による画像シフタのもう1つの実施形態を含む表示装置のもう1つの実施形態の概略図である。
【図26】本発明による画像シフタのもう1つの実施形態を含む表示装置のもう1つの実施形態の概略図である。
【図27】本発明による画像シフタのもう1つの実施形態を含む表示装置のもう1つの実施形態の概略図である。
【図28】本発明による画像シフタのもう1つの実施形態を含む表示装置のもう1つの実施形態の概略図である。
【図29】本発明による画像シフタのもう1つの実施形態を含む表示装置のもう1つの実施形態の概略図である。
【図30A】本発明による第1の位置の画像シフタの1つの実施形態の概略図である。
【図30B】第2の位置にある図30Aのシフタの概略図である。
【図31A】本発明による画像シフタのもう1つの実施形態の側面の概略図である。
【図31B】図31Aの画像シフタの上部概略図である。
【図32】本発明による画像シフタのもう1つの実施形態の概略図である。
【図33】本発明による画像シフタのもう1つの実施形態の概略図である。
【図34】本発明による画像シフタのもう1つの実施形態の概略図である。
【図35】本発明による光変調器をシフトする画像シフタの1つの実施形態の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
好ましい実施形態の以下の詳細な説明において、実施形態の一部分を構成し、本発明を
実施することができる例示的な特定の実施形態によって示された添付図面を参照する。他
の実施形態を利用することができ、また本発明の範囲を逸脱することなく構造的または論
理的変更を行うことができることを理解されたい。したがって、以下の詳細な説明は、限
定の意味で解釈されるべきでなく、本発明の範囲は、併記の特許請求の範囲によって規定
される。
【0010】
図1は、画像表示システム10の一つの実施形態を示す。画像表示システム10は、表
示画像14を生成する画像12の処理を容易にする。画像12は、任意の絵画、図形およ
び/または文字、記号、イラストおよび/または他の情報表現を含むように定義される。
画像12は、例えば、画像データ16によって表現される。画像データ16は、画像12
の個々の画素またはピクセルを含む。画像表示システム10が1つの画像を処理するよう
に示し説明しているが、画像表示システム10が、複数または一連の画像を処理し表示す
ることができることを理解されたい。
【0011】
1つの実施形態において、画像表示システム10は、フレーム・レート変換ユニット2
0と画像フレーム・バッファ22、画像処理ユニット24、および表示装置26を含む。
後で説明するように、フレーム・レート変換ユニット20と画像フレーム・バッファ22
は、画像12の画像フレーム28を生成するために、画像12の画像データ16を受け取
りバッファする。さらに、画像処理ユニット24は、画像フレーム28を処理して、画像
フレーム28の1つまたは複数の画像サブフレーム30を規定し、表示装置26は、画像
サブフレーム30を時間的および空間的に表示して表示画像14を生成する。
【0012】
フレーム・レート変換ユニット20および/または画像処理装置24を含む画像表示シ
ステム10は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組合せを
含む。1つの実施形態において、フレーム・レート変換ユニット20および/または画像
処理ユニット24を含む画像表示システム10の1つまたは複数の構成要素は、一連の論
理演算を実行することができるコンピュータ、コンピュータ・サーバまたは他のマイクロ
プロセッサ・ベース・システムに含まれている。さらに、個別の部分が別々のシステム構
成要素内に実装される状態で、システム全体に処理を分散させることができる。
【0013】
画像データ16は、ディジタル画像データ161またはアナログ画像データ162を含
むことができる。アナログ画像データ162を処理するために、画像表示システム10は
、アナログ・ディジタル(A/D)変換器32を含む。したがって、A/D変換器32は
、次の処理のためにアナログ画像データ162をディジタル形式に変換する。このように
、画像表示システム10は、画像12のためのディジタル画像データ161および/また
はアナログ画像データ162を受け取り処理することができる。
【0014】
フレーム・レート変換ユニット20は、画像12の画像データ16を受け取り、その画
像データ16を画像フレーム・バッファ22にバッファするかまたは記憶する。より具体
的には、フレーム・レート変換ユニット20は、画像12の個別のラインまたはフィール
ドを表す画像データ16を受け取り、画像データ16を画像フレーム・バッファ22にバ
ッファして、画像12の画像フレーム28を生成する。画像フレーム・バッファ22は、
画像フレーム28のすべての画像データを受け取り記憶することによって画像データ16
をバッファし、フレーム・レート変換ユニット20は、画像フレーム・バッファ22から
画像フレーム28のすべての画像データを取り出しまたは抽出することによって画像フレ
ーム28を生成する。したがって、画像フレーム28は、画像12の全体を表す画像デー
タ16の複数の個別のラインまたはフィールドを含むように規定される。したがって、画
像フレーム28は、画像12を表す個々の画素の複数の列と複数の行を含む。
【0015】
フレーム・レート変換ユニット20と画像フレーム・バッファ22は、画像データ16
を、プログレッシブ画像データおよび/またはインタレース画像データとして受け取り処
理することができる。プログレッシブ画像データの場合、フレーム・レート変換ユニット
20と画像フレーム・バッファ22は、画像12の画像データ16の連続したフィールド
を受け取り記憶する。したがって、フレーム・レート変換ユニット20は、画像12の画
像データ16の連続したフィールドを取り出すことによって画像フレーム28を生成する
。インタレース画像データの場合、フレーム・レート変換ユニット20と画像フレーム・
バッファ22は、画像12の画像データ16の奇数フィールドと偶数フィールドを受け取
り記憶する。例えば、画像データ16のすべての奇数フィールドが受け取られ記憶され、
画像データ16のすべての偶数フィールドが受け取られ記憶される。したがって、フレー
ム・レート変換ユニット20は、画像データ16をデインターレースし、画像12の画像
データ16の奇数フィールドと偶数フィールドを取り出すことによって画像フレーム28
を生成する。
【0016】
画像フレーム・バッファ22は、それぞれの画像12の1つまたは複数の画像フレーム
28の画像データ16を記憶するメモリを含む。したがって、画像フレーム・バッファ2
2は、1つまたは複数の画像フレーム28のデータベースを構成する。画像フレーム・バ
ッファ22の例には、不揮発性記憶装置(例えば、ハード・ディスク・ドライブや他の持
続性記憶装置)があり、また揮発性記憶装置(例えば、ランダム・アクセス・メモリ(R
AM))がある。
【0017】
フレーム・レート変換ユニット20で画像データ16を受け取り、画像データ16を画
像フレーム・バッファ22にバッファすることによって、表示装置26のタイミング要件
と画像データ16の入力タイミングを切り離すことができる。より具体的には、画像フレ
ーム・バッファ22が、画像フレーム28の画像データ16を受け取り記憶するので、画
像データ16を、任意のフレーム・レートの入力として受け取ることができる。したがっ
て、画像フレーム28のフレーム・レートを、表示装置26のタイミング要件に変換する
ことができる。したがって、画像フレーム28の画像データ16を、表示装置26のフレ
ーム・レートで画像フレーム・バッファ22から取り出すことができる。
【0018】
1つの実施形態において、画像処理ユニット24は、解像度調整ユニット34とサブフ
レーム生成ユニット36を含む。後で説明するように、解像度調整ユニット34は、画像
フレーム28の画像データ16を受け取り、表示装置26に表示する画像データ16の解
像度を調整し、サブフレーム生成ユニット36は、画像フレーム28の複数の画像サブフ
レーム30を生成する。より具体的には、画像処理ユニット24は、画像フレーム28の
画像データ16をオリジナルの解像度で受け取り、画像データ16を表示装置26の解像
度と一致するように処理する。例えば、画像処理ユニット24は、画像データ16の解像
度を、表示装置26の解像度と一致するように高くし、低くし、および/または変更せず
におく。したがって、画像データ16の解像度を表示装置26の解像度と一致させること
によって、表示装置26は、画像データ16を表示することができる。したがって、画像
処理ユニット24によって、画像表示システム10は、様々な解像度の画像データ16を
受け取り表示することができる。
【0019】
1つの実施形態において、画像処理ユニット24は、画像データ16の解像度を高める
。例えば、画像データ16は、解像度が表示装置26よりも低い。より具体的には、画像
データ16は、400画素×300画素などの低い解像度データを含むことがあり、表示
装置26は、800画素×600画素などの高い解像度データに対応することができる。
したがって、画像処理ユニット24は、画像データ16を処理して、画像データ16の解
像度を表示装置26の解像度まで高める。画像処理ユニット24は、例えば画素の複製、
補間および/または他の解像度合成または生成技術によって、画像データ16の解像度を
高めることができる。
【0020】
1つの実施形態において、画像処理ユニット24は、画像データ16の解像度を下げる
。例えば、画像データ16は、表示装置26の解像度よりも高い解像度である。より具体
的には、画像データ16は、1600画素×1200画素などの高い解像度のデータを含
むことがあり、表示装置26は、800画素×600画素などの低い解像度データに対応
することができる。したがって、画像処理ユニット24は、画像データ16を処理して、
画像データ16の解像度を表示装置26の解像度まで下げる。画像処理ユニット24は、
例えば二段抽出、補間および/または他の解像度低減技術によって、画像データ16の解
像度を下げることができる。
【0021】
サブフレーム生成ユニット36は、画像フレーム28の画像データ16を受け取り処理
して、画像フレーム28の複数の画像サブフレーム30を規定する。解像度調整ユニット
34が、画像データ16の解像度を調整した場合、サブフレーム生成ユニット36は、調
整した解像度の画像データ16を受け取る。画像データ16の調整した解像度は、画像フ
レーム28の画像データ16の元の解像度より高くても、低くても、同じでもよい。サブ
フレーム生成ユニット36は、表示装置26の解像度と一致する解像度を有する画像サブ
フレーム30を生成する。画像サブフレーム30は、画像フレーム28とそれぞれ等しい
面積であり、それぞれ画像12の画像データ16のサブセットを表す個々の画素の複数の
列と複数の行を含み、表示装置26の解像度と一致する解像度を有する。
【0022】
各画像サブフレーム30は、画像フレーム28の画素のマトリクスまたは配列を含む。
画像サブフレーム30は、各画像サブフレーム30が異なる画素および/または画素部分
を含むように互いに空間的にオフセットされている。したがって、後で説明するように、
画像サブフレーム30は、ある垂直距離および/または水平距離だけ互いにオフセットさ
れている。
【0023】
表示装置26は、画像処理ユニット24から画像サブフレーム30を受け取り、画像サ
ブフレーム30を連続的に表示して表示画像14を生成する。より具体的には、画像サブ
フレーム30が、空間的に互いにオフセットされているので、画像表示装置26は、画像
サブフレーム30を、後で示すように、画像サブフレーム30の空間的オフセットによる
様々な位置に表示する。したがって、表示装置26は、画像フレーム28の画像サブフレ
ーム30の表示を交互に行って、表示画像14を生成する。このように、表示装置26は
、画像フレーム28の全体のサブフレーム30を一度に表示する。
【0024】
1つの実施形態において、表示装置26は、画像フレーム28の画像サブフレーム30
を表示する1サイクルを完了する。したがって、表示装置26は、画像サブフレーム30
を、空間的かつ時間的に互いにオフセットされるように表示する。1つの実施形態におい
て、表示装置26は、画像サブフレーム30を光学的に操作して表示画像14を生成する
。こうして、表示装置26の個々の画素は、複数の位置にアドレス指定される。
【0025】
1つの実施形態において、表示装置26は、画像シフタ38を含む。画像シフタ38は
、画像サブフレーム30の位置を、表示装置26によって表示されるように空間的に変化
させまたはオフセットする。より具体的には、画像シフタ38は、後で説明するように画
像サブフレーム30の表示位置を変化させて、表示画像14を生成する。
【0026】
1つの実施形態において、表示装置26は、入射光を変調する光変調器を含む。光変調
器は、例えば、マイクロミラー装置のアレイを構成するように配列された複数のマイクロ
ミラー装置を含む。それぞれのマイクロミラー装置自体は、表示装置26の1つのセルま
たは画素を構成する。表示装置26は、表示装置、投影装置、または他の画像化システム
の一部分を構成することができる。
【0027】
1つの実施形態において、画像表示システム10は、タイミング発生器40を含む。タ
イミング発生器40は、例えば、フレーム・レート変換ユニット20、解像度調整ユニッ
ト34とサブフレーム生成ユニット36を含む画像処理ユニット24、および画像シフタ
38を含む表示装置26と通信する。したがって、タイミング発生器40は、画像フレー
ム28を生成する画像データ16のバッファおよび変換と、画像データ16の解像度を表
示装置26の解像度に合わせかつ画像サブフレーム30を生成する画像フレーム28の処
理と、表示画像14を生成する画像サブフレーム30の表示および位置決めとを同期させ
る。したがって、タイミング発生器40は、画像12のサブフレーム全体が、表示装置2
6によって表示画像14として時間的かつ空間的に表示されるように、表示画像システム
10のタイミングを制御する。
【0028】
[解像度の向上]
1つの実施形態において、図2Aと図2Bに示したように、画像処理ユニット24は、
画像フレーム28の複数の画像サブフレーム30を規定する。より具体的には、画像処理
ユニット24は、画像フレーム28の第1のサブフレーム301と第2のサブフレーム3
02を規定する。したがって、第1のサブフレーム301と第2のサブフレーム302は
それぞれ、画像データ16の個々の画素18の複数の列と複数の行を含む。したがって、
第1のサブフレーム301と第2のサブフレーム302はそれぞれ、画像データ16のサ
ブセットの画像データ・アレイまたは画素マトリクスを構成する。
【0029】
1つの実施形態において、図2Bに示したように、第2のサブフレーム302は、第1
のサブフレーム301から垂直距離50と水平距離52だけずらされている。したがって
、第2のサブフレーム302は、第1のサブフレーム301から所定の距離だけ空間的に
ずらされている。1つの実例となる実施形態において、垂直距離50と水平距離52はそ
れぞれ、1画素の約半分である。
【0030】
図2Cに示したように、表示装置26は、交互に、第1のサブフレーム301を第1の
位置に表示し、第2のサブフレーム302を第1の位置から空間的にオフセットされた第
2の位置に表示する。より具体的には、表示装置26は、第2のサブフレーム302の表
示を、第1のサブフレーム301の表示に対して垂直距離50と水平距離52だけずらす
。したがって、第1のサブフレーム301の画素は、第2のサブフレーム302の画素と
重なっている。1つの実施形態において、表示装置26は、画像フレーム28の第1のサ
ブフレーム301を第1の位置に表示し、第2のサブフレーム302を第2の位置に表示
する1つのサイクルを完了する。こうして、第2のサブフレーム302が、第1のサブフ
レーム301に対して空間的かつ時間的に表示される。
【0031】
図3A〜図3Cは、第1のサブフレーム301からの画素181を第1の位置に表示し
、第2のサブフレーム302からの画素182を第2の位置の表示する1つのサイクルを
完了する1つの実施形態を示す。より具体的には、図3Aは、第1の位置に表示された第
1のサブフレーム301からの画素181を示す、図3Bは、第2の位置(第1の位置が
点線で示された)に表示された第2のサブフレーム302からの画素182を示し、図3
Cは、第1の位置(第2の位置が点線で示された)に表示された第1のサブフレーム30
1からの画素181を示す。
【0032】
図4と図5は、それぞれ画像表示システム10による画像処理を行った場合と行わない
場合の、同じ画像データから生成された拡大画像部分を示す。より具体的には、図4は、
画像表示システム10による処理なしに生成された拡大画像部分60を示す。図4に示し
たように、拡大画像部分60は、個々の画素が容易に目に見える状態に分解されているよ
うに見える。さらに、拡大画像部分60は、低い解像度のものである。
【0033】
一方、図5は、画像表示システム10による処理によって生成された拡大画像部分62
を示す。図5に示したように、拡大画像部分62は、図4の拡大画像部分60と同じよう
に画素に分解(pixelate)されていないように見える。したがって、拡大画像部分62の
画像品質は、画像表示システム10によって高められている。より具体的には、拡大画像
部分62の解像度は、拡大画像部分60よりも改善され、あるいは高められている。
【0034】
1つの実例となる実施形態において、拡大画像部分62は、前述のように、第1のサブ
フレームと第2のサブフレームを含む2位置処理(two−position proc
essing)によって生成される。したがって、拡大画像部分62を生成するには、拡
大画像部分60を生成するために使用される画素データの量の2倍の量の画素データが使
用される。したがって、2位置処理の場合、拡大画像部分62の解像度は、約1.4倍す
なわち2の平方根だけ拡大画像部分60の解像度よりも高められる。
【0035】
もう1つの実施形態において、図6A〜図6Dに示したように、画像処理ユニット24
は、画像フレーム28の複数の画像サブフレーム30を規定する。より具体的には、画像
処理ユニット24は、画像フレーム28の第1のサブフレーム301、第2のサブフレー
ム302、第3のサブフレーム303、および第4のサブフレーム304を規定する。し
たがって、第1のサブフレーム301、第2のサブフレーム302、第3のサブフレーム
303、および第4のサブフレーム304はそれぞれ、画像データ16の個々の画素18
の複数の列と複数の行を含む。
【0036】
1つの実施形態において、図6B〜図6Dに示したように、第2のサブフレーム302
は、第1のサブフレーム301から垂直距離50と水平距離52だけオフセットされ、第
3のサブフレーム303は、第1のサブフレーム301から水平距離54だけオフセット
され、第4のサブフレーム304は、第1のサブフレーム301から垂直距離56だけオ
フセットされている。したがって、第2のサブフレーム302、第3のサブフレーム30
3、および第4のサブフレーム304はそれぞれ、互いに空間的にオフセットされ、第1
のサブフレーム301から所定の距離だけ空間的にオフセットされている。1つの実例と
なる実施形態において、垂直距離50、水平距離52、水平距離54および垂直距離56
は、それぞれ1画素の約半分である。
【0037】
図6Eに概略的に示したように、表示装置26は、交互に、第1のサブフレーム301
を第1の位置P1に表示し、第2のサブフレーム302を第1の位置から空間的にオフセ
ットされた第2の位置P2に表示し、第3のサブフレーム303を第1の位置から空間的
にオフセットされた第3の位置P3に表示し、第4のサブフレーム304を第1の位置か
ら空間的にオフセットされた第4の位置P4に表示する。より具体的には、表示装置26
は、第2のサブフレーム302、第3のサブフレーム303、および第4のサブフレーム
304の表示を、第1のサブフレーム301に対してそれぞれ所定の距離だけずらす。し
たがって、第1のサブフレーム301、第2のサブフレーム302、第3のサブフレーム
303、および第4のサブフレーム304の画素は互いに重なる。
【0038】
1つの実施形態において、表示装置26は、画像フレーム28の第1のサブフレーム3
01を第1の位置に表示し、第2のサブフレーム302を第2の位置に表示し、第3のサ
ブフレーム303を第3の位置に表示し、第4のサブフレーム304を第4の位置に表示
する1つのサイクルを完了する。こうして、第2のサブフレーム302、第3のサブフレ
ーム303、および第4のサブフレーム304が、互いに対して、かつ、第1のサブフレ
ーム301に対して、空間的かつ時間的に表示される。
【0039】
図7A〜図7Eは、第1のサブフレーム301からの画素181を第1の位置に表示し
、第2のサブフレーム302からの画素182を第2の位置に表示し、第3サブフレーム
303からの画素183を第3の位置に表示し、第4のサブフレーム304からの画素1
84を第4の位置に表示する1つのサイクルを完了する1つの実施形態を示す。より具体
的には、図7Aは、第1の位置に表示された第1のサブフレーム301からの画素181
を示し、図7Bは、第2の位置(第1の位置が点線で示されている)に表示された第2の
サブフレーム302からの画素182を示し、図7Cは、第3の位置(第1の位置と第2
の位置が点線で示された)に表示された第3のサブフレーム303からの画素183を示
し、図7Dは、第4の位置(第1の位置、第2の位置および第3の位置が点線で示された
)に表示された第4のサブフレーム304からの画素184を示し、図7Eは、第1の位
置(第2の位置、第3の位置および第4の位置が点線で示された)に表示された第1のサ
ブフレーム301からの画素181を示す。
【0040】
図8と図9は、それぞれ画像表示システム10による画像処理を行う場合と行わない場
合の、同じ画像データから生成した拡大画像部分を示す。より具体的には、図8は、画像
表示システム10による処理なしに生成された拡大画像部分64を示す。図8に示したよ
うに、拡大画像部分64の領域は、例えば拡大画像部分64の文字を形成しおよび/また
は輪郭を描く画素を含む個々の画素が容易に目に見える状態に分解されているように見え
る。
【0041】
しかしながら、図9は、画像表示システム10による処理によって生成された拡大画像
部分66を示す。図9に示したように、拡大画像部分66は、図8の拡大画像部分64よ
りも画素に分解されていないように見える。このように、拡大画像部分66の画像品質は
、画像表示システム10によって高められている。より具体的には、拡大画像部分66の
解像度は、拡大画像部分64よりも改善され、あるいは高められている。
【0042】
1つの実例となる実施形態において、前述のように、拡大画像部分66は、第1のサブ
フレーム、第2のサブフレーム、第3のサブフレームおよび第4のサブフレームを含む4
位置処理(four−position processing)によって生成される。
したがって、拡大画像部分66を生成するためには、拡大画像部分64を生成するのに使
用される画素データの量の4倍の量の画素データが使用される。したがって、4位置処理
によって、拡大画像部分64の解像度は、拡大画像部分64の解像度の2倍すなわち4の
平方根だけ高められる。したがって、4位置処理によって、各軸(xとy)方向の画素数
を2倍にすると画素数が4倍になるので、表示装置26の2倍の解像度で画像データ16
を表示することができる。
【0043】
画像フレーム28の複数の画像サブフレーム30を規定し、画像サブフレーム30を、
互いに対して、空間的かつ時間的に表示させることによって、画像表示システム10は、
表示装置26よりも高い解像度で表示画像14を生成することができる。1つの実例とな
る実施形態において、例えば、画像データ16が800画素×600画素の解像度を有し
、表示装置26が800画素×600画素の解像度を有する場合、画像データ16の解像
度を調整する画像表示システム10の4位置処理によって、1600画素×1200画素
の解像度の表示画像14が生成される。したがって、画像データの解像度が低くまた表示
装置の解像度が低い場合に、画像表示システム10は、それよりも高い解像度の表示画像
を生成することができる。もう1つの実例となる実施形態において、例えば、画像データ
16が1600画素×1200画素の解像度を有し、表示装置26が800画素×600
画素の解像度を有する場合、画像データ16の解像度を調整しない画像表示システム10
による4位置処理によって、1600画素×1200画素の解像度の表示画像14が生成
される。したがって、高い解像度の画像データと低い解像度の表示装置の場合、画像表示
システム10は、それよりも高い解像度の表示画像を生成することができる。さらに、画
像サブフレーム30を互いに空間的かつ時間的に表示させながら画像サブフレーム30の
画素を重ねることによって、画像表示システム10は、例えば光変調器の隣り合ったマイ
クロミラー装置間の隙間によって起こる「網戸(screen−door)」効果を減少
させることができる。
【0044】
画像表示システム10は、画像データ16をバッファして、画像フレーム28を生成し
、画像データ16のタイミングを表示装置26のフレーム・レートと切り離し、画像フレ
ーム28のサブフレーム30全体を1度に表示することによって、画像全体に渡って解像
度が改善された表示画像14を生成することができる。さらに、画像データの解像度が、
表示装置26の解像度と等しいかまたはそれよりも高い場合、画像表示システム10は、
表示装置26の解像度よりも高い解像度の表示画像14を生成することができる。表示装
置26よりも高い解像度の表示画像14を生成するために、より高い解像度のデータを、
元の画像データとして画像表示システム10に供給してもよく、元の画像データから画像
表示システム10が合成してもよい。代替として、低い解像度のデータを画像表示システ
ム10に供給し、そのデータを使用して表示装置26の解像度よりも高い解像度の表示画
像14を生成することができる。低い解像度のデータを使用することにより、画像を低い
データ転送速度で送ることができ、同時にデータを高い解像度で表示することができる。
したがって、低いデータ転送速度を使用することによって、より低速のデータ・インタフ
ェースが使用可能になり、EMI放射を少なくできる可能性がある。
【0045】
[エラー隠蔽(Error Hiding)]
1つの実施形態において、図10に示したように、表示装置26は、表示画素70の複
数の列と複数の行を含む。表示画素70は、画像フレーム28の画像サブフレーム30を
表示し表示画像14を生成する光を変調する。各表示画素70は、3つの色要素をすべて
、すなわち赤、緑、青を含むことができる。その場合、表示装置26の各表示画素70は
、全範囲の表示色を生成することができる。
【0046】
1つの実例となる実施形態において、表示装置26は、配列6x6の表示画素70を含
む。表示画素70は、例えば行(A〜F)と列(1〜6)によって示される。表示装置2
6は、配列6x6の表示画素を含むように示されているが、表示装置26内の表示画素7
0の実際の数は変化してもよいことを理解されたい。
【0047】
1つの実施形態において、表示装置26の1つまたは複数の表示画素70が不良のこと
がある。1つの実施形態において、位置C3の表示画素70が、不良表示画素72である
。不良表示画素は、「オン」または「オフ」状態だけを示す表示画素、意図された輝度よ
りも弱い輝度または強い輝度を生成する表示画素、一貫性がないかまたは不規則な動作の
表示画素など、表示装置26の異常または無効な表示画素を含むように規定される。
【0048】
1つの実施形態において、画像表示システム10は、表示装置26の不良表示画素の影
響を拡散させる。後で説明するように、画像表示システム10は、表示画像14の表示装
置26の不良表示画素によって生成される領域を分離または分散することによって、不良
表示画素の影響を拡散させる。
【0049】
図11は、画像12の画像フレーム28の1つの実施形態を示す。前述のように、画像
12の画像データ16がバッファされ、画像フレーム28が、画像データ16の個々の画
素18の複数の列と複数の行を含むように生成される。1つの実例となる実施形態におい
て、画像フレーム28は、画素18の4x4の配列を含む。画像データ16の画素18は
、例えば、ローマ数字I−XVIによって示される。
【0050】
1つの実施形態において、図12A〜図12Dに示したように、画像処理ユニット24
は、画像フレーム28の複数の画像サブフレーム30’(図1)を規定する。より具体的
には、画像処理ユニット24は、画像フレーム28の第1の画像サブフレーム301’、
第2の画像サブフレーム302’、第3の画像サブフレーム303’、および第4の画像
サブフレーム304’を規定する。第1の画像サブフレーム301’、第2の画像サブフ
レーム302’、第3の画像サブフレーム303’、および第4の画像サブフレーム30
4’はそれぞれ、画像フレーム28の画像データ16を含み、また1つの実施形態におい
て、それぞれの面積は、表示装置26の面積と等しい。したがって、後で説明するように
、各画像サブフレーム30’の左上が、表示装置26(図10)の表示画素A1に索引付
けされるかまたはマップされる。
【0051】
1つの実施形態において、画像データ16は、表示装置26の面積よりも小さい面積の
ものである。したがって、後で説明するように、画像データ16を表示装置26の表示画
素70間でシフトして、不良表示画素の影響を拡散させることができる。したがって、画
像データ16の外にある表示画素70は、ブランク表示画素74として示される(図13
A)。
【0052】
1つの実施形態において、画像処理ユニット24は、サイズが表示装置26よりも小さ
くなるように画像データ16を縮小する。1つの実施形態において、表示装置26は、画
像データ16の標準サイズよりも大きいサイズである。例えば、1つの実例となる実施形
態において、表示装置26は、600画素×800画素の標準サイズの画像データ16に
対応できるように、602画素×802画素のサイズを有する。
【0053】
1つの実施形態において、図12B〜図12Dに示したように、第2の画像サブフレー
ム302’の画像データ16は、第1の画像サブフレーム301’の画像データ16から
水平距離52だけオフセットされ、第3の画像サブフレーム303’の画像データ16は
、第2の画像サブフレーム302’の画像データ16から垂直距離50だけオフセットさ
れ、第4の画像サブフレーム304’の画像データ16は、第3の画像サブフレーム30
3’の画像データ16から水平距離54だけオフセットされている。したがって、第1の
画像サブフレーム301’の画像データ16、第2の画像サブフレーム302’の画像デ
ータ16、第3の画像サブフレーム303’の画像データ16、および第4の画像サブフ
レーム304’の画像データ16は、所定の距離だけ互いに空間的にオフセットされてい
る。1つの実施形態において、所定の距離はn個の画素を含み、ここで、nは整数である
。1つの実例となる実施形態において、図12B〜図12Dに示したように、水平距離5
2、垂直距離50および水平距離54はそれぞれ1画素である。
【0054】
1つの実施形態において、図13A〜図13Dに示したように、表示装置26は、画像
フレーム28の第1の画像サブフレーム301’、第2の画像サブフレーム302’、第
3の画像サブフレーム303’および第4の画像サブフレーム304’を交互に表示する
。1つの実施形態において、第1の画像サブフレーム301’、第2の画像サブフレーム
302’、第3の画像サブフレーム303’、および第4の画像サブフレーム304’は
それぞれ、各画像サブフレーム30’の左上が表示装置26の表示画素A1にマップされ
るように、表示装置26によって表示される。しかしながら、画像データ16が、第2の
画像サブフレーム302’、第3の画像サブフレーム303’および第4の画像サブフレ
ーム304’のそれぞれにおいて、第1の画像サブフレーム301’に対してオフセット
している場合、表示装置26の異なる表示画素70が、第1の画像サブフレーム301’
、第2の画像サブフレーム302’、第3の画像サブフレーム303’、および第4の画
像サブフレーム304’の画像データ16を表示する。
【0055】
例えば、図13Aに示したように、表示画像部分141として、表示画素B2〜E5が
、第1の画像サブフレーム301’の表示画像データ16を表示する。しかしながら、位
置C3の表示画素70が不良表示画素なので、画像フレーム28の第1の画像サブフレー
ム301’に表示されたときの画像データ16の画素VIが不良である。
【0056】
図13Bに示したように、表示画像部分142として、表示画素B1〜E4が、第2の
画像サブフレーム302’の画像データ16を表示する。しかしながら、位置C3の表示
画素70が不良表示画素なので、画像フレーム28の第2の画像サブフレーム302’に
表示されたときの画像データ16の画素VIIが不良である。
【0057】
図13Cに示したように、表示画像部分143として、表示画素A1〜D4が、第3の
画像サブフレーム303’の画像データ16を表示する。しかしながら、位置C3の表示
画素70が不良表示画素なので、画像フレーム28の第3の画像サブフレーム303’に
表示されたときの画像データ16の画素XIが不良である。
【0058】
図13Dに示したように、表示画像部分144として、表示画素A2〜D5が、第4の
画像サブフレーム304’の画像データ16を表示する。しかしながら、位置C3の表示
画素70が不良表示画素なので、画像フレーム28の第4の画像サブフレーム304’に
表示されたときの画像データ16の画素Xが不良である。
【0059】
1つの実施形態において、図14A〜図14Dに示したように、表示装置26は、表示
画像部分141、142、143および144を同じ表示位置に表示する。より具体的に
は、表示装置26は、表示画像部分142、143および144の表示を、表示位置ai
〜divの表示画像部分141の表示と一致するようにシフトする。したがって、表示装
置26は、表示画像部分141、142、143および144を位置ai〜divに表示
する。
【0060】
表示画像部分141の画素VIが、不良表示画素によって生成されるので、表示画像部
分141の表示位置biiの画素が不良である。さらに、表示画像部分142の画素VI
Iが、不良表示画素によって生成されるので、表示画像部分142の表示位置biiiの
画素が不良である。さらに、表示画像部分143の画素XIが、不良表示画素によって生
成されるので、表示画像部分143の表示位置ciiiの画素が不良である。さらに、表
示画像部分144の画素Xが、欠陥表示画素によって生成されるので、表示画像部分14
4の表示位置ciiの画素が不良である。
【0061】
1つの実施形態において、図14Eに示したように、画像サブフレーム301’、30
2’303’および304’から生成された表示画像部分141、142、143および
144はそれぞれ、それぞれの画像サブフレーム30’のオフセット距離にしたがってシ
フトされる。より具体的には、表示画像部分142、143および144はそれぞれ、画
像サブフレーム302’、303’および304’の画像データ16がそれぞれ互いに対
してオフセットされる方向と反対の方向にシフトされる。
【0062】
例えば、1つの実施形態において、画像サブフレーム302’の画像データ16は、画
像サブフレーム301’の画像データ16に対して左に(図12Bに示したように)シフ
トされる。したがって、表示画像部分142は、位置Aから位置Bに右にずらされる。さ
らに、画像サブフレーム303’の画像データ16は、画像サブフレーム302’の画像
データ16に対して上に(図12Cに示したように)シフトされる。したがって、表示画
像部分143は、位置Bから位置Cに下にシフトされる。さらに、画像サブフレーム30
4’の画像データ16は、画像サブフレーム303’の画像データ16に対して右に(図
12Dに示したように)シフトされる。そのように、表示画像部分144は、位置Cから
位置Dに左にシフトされる。したがって、画像12の画像フレーム28の各画像サブフレ
ーム30’の画像データ16の画素I〜XVIは、同じ表示位置、すなわち図14A〜図
14Dに示したような表示位置ai〜divに表示される。
【0063】
1つの実施形態において、表示装置26の画像シフタ38(図1)は、前述のように画
像サブフレーム30’の表示をずらす。より具体的には、画像シフタ38は、表示画像部
分142、143および144を表示画像部分141と位置合わせするために、第2の画
像サブフレーム302’、第3の画像サブフレーム303’および第4の画像サブフレー
ム304’の表示を第1の画像サブフレーム301’の表示位置にずらす。したがって、
画像サブフレーム30’内の画像データが適切に位置合わせされる。
【0064】
図15に示したように、表示画像部分141、142、143および144はそれぞれ
、表示画像14に寄与する。したがって、各画像サブフレーム301’、302’、30
3’および304’の画像データ16の画素I〜XVIは、表示位置ai〜divに寄与
する。したがって、各表示位置ai〜dviは、画像データ16の対応する画素を表示す
る。例えば、表示位置aiは、IA+IB+IC+IDによって表されているように、画像サ
ブフレーム301’、302’、303’および304’の画像データ16の画素Iを表
示し、ここで、IAは、画像サブフレーム301’の画像データ16の画素Iを表し、IB
は、画像サブフレーム302’の画像データ16の画素Iを表し、ICは、画像サブフレ
ーム303’の画像データ16の画素Iを表し、IDは、画像サブフレーム304’の画
像データ16の画素Iを表す。
【0065】
位置C3の表示画素70が不良表示画素なので、第1の画像サブフレーム301’の画
像データ16の画素VIが不良であり、第2の画像サブフレーム302’の画像データ1
6の画素VIIが不良であり、第3の画像サブフレーム303’の画像データ16の画素
XIが不良であり、第4の画像サブフレーム304’の画像データ16の画素Xが不良で
ある(図14A〜図14D)。そのように、表示位置biiは、DA+VIB+VIC+V
Dによって表され、表示位置biiiは、VIIA+DB+VIIC+VIIDによって表
され、表示位置ciiiは、XIA+XIB+DC+XIDによって表され、表示位置cii
は、XA+XB+XC+DDによって表され、ここで、DA、DB、DCおよびDDは、それぞれ
、第1の画像サブフレーム301’、第2の画像サブフレーム302’、第3の画像サブ
フレーム303’、および第4の画像サブフレーム304’からの不良画素を表す。した
がって、表示装置26の位置C3の不良表示画素72は、表示位置bii、biii、c
iiiおよびciiの表示画像14の各画素ごとに4つの画素のうちの1つに寄与する。
したがって、1つの実施形態において、表示画像の画素への不良表示画素の寄与は、1/
Dになるように分散または拡散され、ここで、Dは、不良表示画素と接している表示画素
の数である。
【0066】
表示位置ai〜dviのそれぞれの表示画像14の画素が、表示装置26の4つの個別
の表示画素70(例えば、IA+IB+IC+ID)によって生成されるので、表示画像14
の画素は、4つの独立した表示画素を平均したものに見える。したがって、表示画像14
の各画素の明るさまたは輝度は、4つの個別の表示画素の平均の明るさまたは輝度を含む

【0067】
1つの実施形態において、前に説明し図14Eに示したように、表示画像部分141、
142、143および144を4位置「ボックス」パターンでシフトして表示画像14を
生成するように、4つの画像サブフレーム30’が生成される。そのように、1つの実施
形態において、第2の画像サブフレーム302’の画像データ16は、第1の画像サブフ
レーム301’の画像データ16からある一定の水平距離だけオフセットされ、第3の画
像サブフレーム303’の画像データ16は、第2の画像サブフレーム302’の画像デ
ータ16からある一定の垂直距離だけオフセットされ、第4の画像サブフレーム304’
の画像データ16は、第3の画像サブフレーム303’の画像データ16からある一定の
水平距離だけオフセットされ、水平距離と垂直距離は両方ともn画素である。したがって
、画像サブフレーム30’は、それぞれの位置A、B、CおよびDの間でシフトされる。
1つの実施形態において、nは整数である。もう1つの実施形態において、nは、2以上
の非整数である。
【0068】
1つの実施形態において、図16に示したように、表示画像部分141、142、14
3および144が4位置「蝶ネクタイ」パターンでシフトされるように、4つの画像サブ
フレーム30’が生成される。そのように、1つの実施形態において、第2の画像サブフ
レーム302’の画像データ16が、第1の画像サブフレーム301’の画像データ16
からある一定の水平距離と垂直距離だけオフセットされ、第3の画像サブフレーム303
’の画像データ16が、第2の画像サブフレーム302’の画像データ16からある一定
の垂直距離だけオフセットされ、第4の画像サブフレーム304’の画像データ16が、
第3の画像サブフレーム303’の画像データ16からある一定の水平距離と垂直距離だ
けオフセットされ、水平距離と垂直距離は両方ともn画素である。したがって、画像サブ
フレーム30’は、それぞれの位置A、B、CおよびDの間でシフトされる。1つの実施
形態において、nは整数である。もう1つの実施形態において、nは2以上の非整数であ
る。
【0069】
1つの実施形態において、図17に示したように、表示画像部分141、142、14
3および144が4位置「スクランブル」パターンでシフトされるように、4つの画像サ
ブフレーム30’が生成される。したがって、1つの実施形態において、第2の画像サブ
フレーム302’の画像データ16は、第1の画像サブフレーム301’の画像データ1
6からある一定の水平距離と垂直距離だけオフセットされ、第3の画像サブフレーム30
3’の画像データ16は、第2の画像サブフレーム302’の画像データ16からある一
定の垂直距離だけオフセットされ、第4の画像サブフレーム304’の画像データ16は
、第3の画像サブフレーム303’の画像データ16からある一定の水平距離と垂直距離
だけオフセットされ、水平距離と垂直距離はそれぞれn画素とm画素を含む。したがって
、画像サブフレーム30’は、それぞれの位置A、B、CおよびDの間でシフトされる。
1つの実施形態において、nとmは整数でかつ互いに等しくない。もう1つの実施形態に
おいて、nとmはそれぞれ、2以上の非整数である。
【0070】
1つの実施形態において、第1の画像のために第1の画像フレーム28が生成され、第
2の画像のために第2の画像フレーム28’が生成される。さらに、1つの実施形態にお
いて、第1の画像フレーム28のために第1組の画像サブフレーム30’が規定され、第
2の画像フレーム28’のために第2組の画像サブフレーム30”が規定される。第1組
の画像サブフレーム30’と第2組の画像サブフレーム30”はそれぞれ、各画像フレー
ムの1つまたは複数のサブフレームを含む。したがって、第1の画像フレーム28の第1
組の表示画像部分は、第1組の画像サブフレーム30’によって生成され、第2の画像フ
レーム28’の第2組の表示画像部分は、第2組の画像サブフレーム30”によって生成
される。1つの実施形態において、1つの画像に第1の画像フレーム28と第2の画像フ
レーム28’が生成される。したがって、画像データ16からの画像に複数の画像フレー
ムが生成される。
【0071】
1つの実施形態において、図18に示したように、第1の画像フレーム28の第1組の
表示画像部分が、第1のパターンでシフトされ、第2の画像フレーム28’の第2組の表
示画像部分が、第2のパターンでシフトされる。1つの実施形態において、第2のパター
ンは、第1のパターンからオフセットされる。さらに、第2のパターンは、第1のパター
ンと同じでも異なってもよい。したがって、第1組の画像サブフレーム30’を表示する
ために第1組の表示画素が使用され、第2組の画像サブフレーム30”を表示するために
第2組の表示画素が使用される。
【0072】
1つの実施形態において、画像サブフレーム30’および30”の各組ごとに、第2の
画像サブフレーム302’の画像データ16が、第1の画像サブフレーム301’の画像
データ16からある一定の水平距離だけオフセットされ、画像サブフレーム30’および
30”の各組ごとに、第3の画像サブフレーム303’の画像データ16が、第2の画像
サブフレーム302’の画像データ16からある一定の垂直距離だけオフセットされ、画
像サブフレーム30’および30”の各組ごとに、第4の画像サブフレーム304’の画
像データ16が、第3の画像サブフレーム303’の画像データ16からある一定の水平
距離だけオフセットされ、この水平距離と垂直距離は両方ともn画素である。このように
、画像サブフレーム30’が、それぞれの位置A、B、CおよびDの間でシフトされ、画
像サブフレーム30”は、それぞれの位置E、F、GおよびHの間でシフトされる。1つ
の実施形態において、nは整数である。もう1つの実施形態において、nは2以上の非整
数である。
【0073】
1つの実施形態において、図19に示したように、表示画像部分141および142が
2位置水平パターンでシフトされるように、2つの画像サブフレーム30’が生成される
。したがって、第2の画像サブフレーム302’の画像データ16は、第1の画像サブフ
レーム301’の画像データ16からある一定の水平距離だけオフセットされ、この水平
距離はn画素を含む。このように、画像サブフレーム30’は、それぞれの位置AとBの
間でシフトされる。1つの実施形態において、nは整数である。もう1つの実施形態にお
いて、nは2以上の非整数である。
【0074】
1つの実施形態において、図20に示したように、表示画像部分141および142が
2位置垂直パターンでシフトされるように、2つの画像サブフレーム30’が生成される
。したがって、第2の画像サブフレーム302’の画像データ16は、第1の画像サブフ
レーム301’の画像データ16からある一定の垂直距離だけオフセットされ、ここで、
垂直距離は、n画素を含む。このように、画像サブフレーム30’は、それぞれの位置A
とBの間でシフトされる。1つの実施形態において、nは整数である。もう1つの実施形
態において、nは2以上の非整数である。
【0075】
1つの実施形態において、図21に示したように、表示画像部分141および142が
2位置対角線パターンでシフトされるに、2つの画像サブフレーム30’が生成される。
したがって、第2の画像サブフレーム302’の画像データ16は、第1の画像サブフレ
ーム301’の画像データ16からある一定の水平距離と垂直距離だけオフセットされ、
ここで、水平距離と垂直距離はそれぞれn画素とm画素を含む。このように、画像サブフ
レーム30’は、それぞれの位置AとBの間でシフトされる。1つの実施形態において、
nとmは整数でかつ互いに等しい。もう1つの実施形態において、nとmは整数でかつ互
いに等しくない。もう1つの実施形態において、nとmはそれぞれ2以上の非整数である

【0076】
図22と図23は、それぞれ画像表示システム10による画像処理を行った場合と行わ
ない場合の同じ画像データから生成された拡大画像部分を示す。より具体的には、図22
は、画像表示システム10による処理を行わずに生成された拡大画像部分を示す。図22
に示したように、拡大画像部分80は、個々の画素が目に見え易い状態に分解されている
ように見える。さらに、拡大画像部分80の解像度は低い。
【0077】
図22に示したように、拡大画像部分80の2つの画素が、不良表示画素によって生成
されている。より具体的には、拡大画像部分80の1つの画素801は、画素801に対
応する表示画素が「オン」状態だけを表すように白く見える。さらに、拡大画像部分80
のもう1つの画素802は、画素802に対応する表示画素が「オフ」状態を表すように
黒く見える。これらの不良表示画素の影響は、拡大画像部分80において目立つ。
【0078】
一方、図23は、前述のように、解像度向上とエラー隠蔽を含む画像表示システム10
による処理によって生成された拡大画像部分82を示す。図23に示したように、拡大画
像部分82は、図22の拡大画像部分80よりも画素に分解されていないように見える。
したがって、拡大画像部分82の画像品質は、画像表示システム10によって高められて
いる。より具体的には、拡大画像部分82の解像度は、拡大画像部分80よりも改善され
、あるいは高められている。
【0079】
1つの実例となる実施形態において、拡大画像部分82は、前述のように、第1のサブ
フレーム、第2のサブフレーム、第3のサブフレーム、および第4のサブフレームを含む
4位置処理によって生成されている。したがって、拡大画像部分82を生成するためには
、拡大画像部分80を生成するために使用される画素データの量の4倍の量の画素データ
が使用される。したがって、4位置処理によって、拡大画像部分82の解像度は、拡大画
像部分80の解像度の2倍すなわち4の平方根だけ高められる。さらに、不良表示画素の
影響が拡散される。より具体的には、「オン」状態だけを表す表示画素の影響は、4つの
画素を含む拡大画像部分82の領域821に分散または拡散され、「オフ」状態だけを表
す表示画素の影響は、4つの画素を含む拡大画像部分82の領域822に分散または拡散
される。したがって、不良表示画素は、拡大画像部分82では、拡大画像部分80ほど目
立たない。
【0080】
1つの実施形態において、拡大画像部分82の解像度を高めかつ拡大画像部分82の不
良表示画素の影響を拡散させるために、拡大画像部分82を生成するために使用されるサ
ブフレームが、互いに少なくともn画素オフセットされ、ここで、nは、2以上の非整数
である。したがって、サブフレーム間の水平距離および/または垂直距離は、少なくとも
n画素を含み、ここで、nは、2以上の非整数である。
【0081】
1つの実施形態において、画像表示システム10は、表示装置26の不良表示画素を補
正する。より具体的には、表示装置26の不良表示画素が識別され、表示画像内の不良表
示画素の位置に対応する画像データ16が調整される。
【0082】
例えば、図15に示したように、表示位置biiは、不良表示画素からの寄与を含む。
より具体的には、表示画像部分141の画素VIは、不良表示画素によって生成される。
しかしながら、表示位置biiは、表示画像部分142の画素VIと、表示画像部分14
3の画素VIと、表示画像部分144の画素VIの3つの他の画素からの寄与も含む。し
たがって、表示位置biiは、DA+VIB+VIC+VIDによって表現される。
【0083】
図13Aに示したように、表示画像部分141の画素VIは、位置C3の表示画素によ
って生成される。したがって、位置C3の表示画素が不良表示画素として識別された場合
は、表示位置biiの他の画素の画像データが、この不良表示画素を補正するために調整
される。より具体的には、表示画像部分142の画素VIの画像データ、表示画像部分1
43の画素VIの画像データ、および/または表示画像部分144の画素VIの画像デー
タが、表示画像部分141の画素VIを補正するために調整される。
【0084】
図13B、図13Cおよび図13Dにそれぞれ示したように、表示画像部分142の画
素VIは、位置C2の表示画素によって生成され、表示画像部分143の画素VIは、位
置B2の表示画素によって生成され、表示画像部分144の画素VIは、位置B3の表示
画素によって生成されている。したがって、表示画像部分142の画素VI、表示画像部
分143の画素VI、あるいは表示画像部分144の画素VIも、位置C3の不良表示画
素による影響を受けない。
【0085】
1つの実施形態において、表示装置26の不良表示画素を補うために、表示画像内の不
良表示画素の位置に対応する画像データ16の輝度が高められおよび/または低くされる
。これにより、表示画像内の不良表示画素の影響が小さくなる。表示装置26の不良表示
画素は、ユーザ入力、表示装置26による自己診断入力または検出、外部データ・ソース
、および/または表示装置26に記憶された情報によって識別される。1つの実施形態に
おいて、図1に示したように、表示装置26の不良表示画素の存在が、画像処理ユニット
24と通信される。
【0086】
[画像のシフト]
図24は、画像表示システム10の表示装置26の1つの実施形態を示す。1つの実施
形態において、前述のように、表示装置26は、入射光を変調する光変調器90を含む。
1つの実施形態において、光変調器90は、マイクロミラー装置のアレイを構成するよう
に配列された複数のマイクロミラー装置を含む。したがって、それぞれのマイクロミラー
装置が、表示装置26の1つのセルまたは画素を構成する。
【0087】
1つの実施形態において、図24に示したように、表示装置26は、また、光源92、
照明光学系94、投影光学系96、および画像シフタ38を含む。光源92は、表示装置
26の光を生成し、照明光学系94は、光を光変調器90に導く。また、光変調器90は
、光を変調し、投影光学系96は、光を集め焦点を合わせて表示画像14を生成する。
【0088】
照明光学系94は、例えば、光路内の光源92と光変調器90の間にそれぞれ配置され
たカラー・ホイール、ロッドインテグレータ(integrating rod)、およ
び集光光学系を含む。したがって、照明光学系94は、均一な光を生成し、その光を光変
調器90に導く。光変調器90は、例えば、照明光学系94から受け取った光を変調して
、画像サブフレーム30、30’および/または30”から表示画像14を生成する。
【0089】
投影光学系96は、例えば、光変調器90からの光を屈折させ、反射させおよび/また
は回折させるために、光路内の光変調器90の後に配置された1つまたは複数の光学また
は投影要素を含む。したがって、投影光学系96は、画像サブフレーム30、30’およ
び/または30”を投影して表示画像14を形成する。前述のように、画像シフタ38は
、表示画像14を生成するために画像サブフレーム30、30’および/または30”の
表示をシフトする。
【0090】
1つの実施形態において、図24に示したように、画像シフタ38は、光路内の光変調
器90の後でかつ投影光学系96の前に配置される。したがって、画像シフタ38は、投
影光学系96による投影の前に、画像フレーム28の画像サブフレーム30、30’およ
び/または30”の表示をシフトすることができる。
【0091】
図25は、画像表示システム10の表示装置のもう1つの実施形態を示す。表示装置2
6’は、表示装置26と類似しており、光変調器90、光源92、照明光学系94、およ
び投影光学系96を含む。しかしながら、表示装置26’の場合は、光路内の投影光学系
96の後に画像シフタ38が配置されている。したがって、画像シフタ38は、投影光学
系96による投影後に、画像フレーム28の画像サブフレーム30、30’および/また
は30”の表示をシフトすることができる。
【0092】
図26は、画像表示システム10の表示装置のもう1つの実施形態を示す。表示装置2
6”は、表示装置26と類似しており、光変調器90、光源92、照明光学系94、およ
び投影光学系96を含む。しかしながら、表示装置26”の場合、画像シフタ38は、第
1の画像シフタ381と第2の画像シフタ382を含む。
【0093】
1つの実施形態において、第1の画像シフタ381は、画像サブフレーム30、30’
および/または30”の表示を第1の方向にシフトし、第2の画像シフタ382は、画像
サブフレーム30、30’および/または30”の表示を第2の方向にシフトする。1つ
の実施形態において、第1の画像シフタ381は、光路内の光変調器90と投影光学系9
6の間に配置され、第2の画像シフタ382は、光路内の投影光学系96の後に配置され
る。したがって、第1の画像シフタ381は、画像フレーム28の画像サブフレーム30
、30’および/または30”の表示を、投影光学系96による投影前にシフトすること
ができ、第2の画像シフタ382は、画像フレーム28の画像サブフレーム30、30’
および/または30”の表示を、投影光学系96による投影後にシフトすることができる

【0094】
図27は、画像表示システム10の表示装置のもう1つの実施形態を示す。表示装置2
6”’は、表示装置26と類似しており、光変調器90、光源92、照明光学系94、お
よび投影光学系96を含む。1つの実施形態において、投影光学系96は、第1の投影要
素961と第2の投影要素962を含む。さらに、画像シフタ38が、光路内の第1の投
影要素961と第2の投影要素962の間に配置されている。したがって、画像シフタ3
8は、画像フレーム28の画像サブフレーム30、30’および/または30”の表示を
投影光学系96から投影している間にシフトすることができる。
【0095】
図28は、表示システム10の表示装置のもう1つの実施形態を示す。表示装置26”
”は、表示装置26と類似しており、光変調器90、光源92、照明光学系94、および
投影光学系96を含む。1つの実施形態において、投影光学系96は、第1の投影要素9
61、第2の投影要素962、および第3の投影要素963を含む。さらに、画像シフタ
38は、投影光学系96の投影要素を含む。より具体的には、画像シフタ38は、投影要
素963によって構成される。そして、画像シフタ38は、光路内の第1の投影要素96
1と第2の投影要素962の間に配置される。画像サブフレーム30、30’および/ま
たは30”の表示をシフトすために、ジンバル式ミラーおよび/または投影要素963の
並進および/または傾斜の組み合わせが利用可能である。こうして、画像シフタ38は、
画像フレーム28の画像サブフレーム30、30’および/または30”の表示を、投影
光学系96が投影している間にシフトすることができる。
【0096】
図29は、画像表示システム10の表示装置のもう1つの実施形態を示す。表示装置1
26は、表示装置26と類似しており、光変調器90、光源92、照明光学系94、およ
び投影光学系96を含む。しかしながら、表示装置126の場合は、画像シフタ38が、
光変調器90と関連付けられており、光変調器90を、1つの第1の位置と1つまたは複
数の第2の位置の間で移動させて、画像サブフレーム30、30’および/または30”
の表示をシフトする。したがって、画像シフタ38は、光変調器90が入射光を変調して
いる間に、画像フレーム28の画像サブフレーム30、30’および/または30”の表
示をシフトすることができる。1つの実施形態において、画像シフタ38は、第1の位置
と1つまたは複数の第2の位置の間でシフトを繰り返す。1つの実例となる実施形態にお
いて、画像シフタ38は、約2サイクル/秒以上の割合でシフトを繰り返す。
【0097】
図30Aと図30Bは、画像シフタ38の1つの実施形態を示す。画像シフタ38は、
光学要素100を含む。1つの実施形態において、光学要素100は、例えば図30Aに
示した第1の位置と、例えば図30Bに示した第2の位置の間で移動される屈折要素を含
む。1つの実施形態において、光学要素100は、第1の位置と第2の位置を規定するた
めに、図30Aと図30Bによって規定された平面に対して垂直に向けられた軸101に
関して傾けられる。
【0098】
1つの実施形態において、光学要素100が、第1の位置にあるとき、入射光98は基
準経路981をたどる。しかしながら、光学要素100が、第2の位置に移動されたとき
、入射光98はシフトされ、シフト経路982をたどる。したがって、入射光98は、基
準経路981からシフトされる。このように、光学要素100は、画像サブフレーム30
、30’および/または30”の2位置処理のためのシフトを実現することができる。し
たがって、光学要素100は、前に説明したように、入射光98を、画像サブフレーム3
0、30’および/または30”を表示する1つまたは複数の位置にシフトする。後で説
明するように、本明細書における画像シフタ38の参考は、画像シフタ138、238、
338および/または438にも適用可能であることを理解されたい。
【0099】
図31Aと図31Bは、画像シフタのもう1つの実施形態を示す。画像シフタ138は
、第1の光学要素として光学要素100と、第2の光学要素102とを含む。1つの実施
形態において、前述のように、光学要素100は、例えば図31Aと図31Bに実線で示
した第1の位置と、例えば図31Aと図31Bに点線で示した第2の位置の間で移動され
る屈折要素を含む。さらに、光学要素102は、例えば図31Aと図31Bに点線で示さ
れた第1の位置と、例えば図31Aと図31Bに実線で示された第2の位置の間で移動さ
れる屈折要素を含む。1つの実施形態において、光学要素100は、図31Bによって規
定された平面と平行に向けられた軸101に関して傾けられ、光学要素102は、図31
Aによって規定された平面と平行に向けられた軸103に関して傾けられ、それぞれの第
1の位置とそれぞれの第2の位置が規定される。
【0100】
1つの実施形態において、光学要素100および102が、それぞれの第1の位置とそ
れぞれの第2の位置の間で移動されるとき、入射光98が、基準経路からシフトされる。
1つの実例となる実施形態において、光学要素100の軸101に対する傾きによって、
入射光が軸101と垂直な方向(例えば、図面に関して上下)にシフトされ、光学要素1
02の軸103に対する傾きによって、軸103と垂直な方向(例えば、図に関して左右
)に入射光がシフトされる。このように、光学要素100および102の組合せによって
、画像サブフレーム30、30’および/または30”の2位置および/または4位置処
理のシフトならびに他のシフト・パターンを実現することができる。したがって、光学要
素100および102は、前述のように、画像サブフレーム30、30’および/または
30”を表示するために入射光98を1つまたは2つの軸内の1つまたは複数の位置間で
シフトする。
【0101】
図32は、画像シフタのもう1つの実施形態を示す。画像シフタ238は、光学要素1
04を含む。1つの実施形態において、光学要素104は、1つまたは2つの軸内の1つ
または複数の位置の間で移動される屈折要素を含む。1つの実施形態において、光学要素
104は、第1の軸105aに対して1つまたは複数の位置の間で傾けられ、および/ま
たは第1の軸105aと実質的に垂直に向けられた第2の軸105bに対して1つまたは
複数の位置の間で傾けられる。
【0102】
1つの実例となる実施形態において、第1の軸105aに対する光学要素104の傾き
によって、入射光は、軸105aと垂直な方向(例えば、図に関して左右)にシフトされ
、第2の軸105bに対する光学要素104の傾きによって、入射光は、軸105bと垂
直な方向(例えば、図に関して上下)にシフトされる。このように、光学要素104は、
画像サブフレーム30、30’および/または30”の2位置および/または4位置処理
のシフトならびに他のシフト・パターンを実現することができる。したがって、光学要素
104は、前述のように、画像サブフレーム30、30’および/または30”を表示す
るために、入射光を1つまたは2つの軸内の1つまたは複数の位置にシフトする。第1の
軸105aと第2の軸105bが、光学要素104の中心に関して位置決めされているよ
うに示されているが、第1の軸105aと第2の軸105bが、光学要素104の中心か
らずれて配置されている実施形態、四角形の場合に光学要素104の角を対角線方向に横
切って配置されている実施形態、および楕円の場合に任意の角度で配置されている実施形
態も本発明の範囲内である。
【0103】
図33は、画像シフタのもう1つの実施形態を示す。画像シフタ338は、光学要素1
06を含む。1つの実施形態において、光学要素106は、例えば点線で示された第1の
位置と、例えば実線で示された第2の位置の間で移動される屈折要素を含む。1つの実施
形態において、光学要素106は、第1の位置と第2の位置を規定するために、入射光9
8の光学軸と一致しかつ図33によって規定された平面と平行に向けられた軸107のま
わりに回転されている。
【0104】
1つの実施形態において、光学要素106が、第1の位置にあるとき、入射光98は、
基準経路981をたどる。しかしながら、光学要素106が第2の位置に移動されたとき
、入射光98は、移動の大きさに対応する大きさだけシフトされ、シフト経路982をた
どる。こうして、入射光98は、基準経路981からシフトされる。したがって、光学要
素106は、ひとつの方向へのシフトを実現することができ、軸107に関する回転によ
って、画像サブフレーム30、30’および/または30”の2位置処理および/または
4位置処理が実現される。したがって、光学要素106は、前述のように、画像サブフレ
ーム30、30’および/または30”を表示するために入射光98を1つまたは複数の
位置間でシフトする。
【0105】
図34は、画像シフタのもう1つの実施形態を示す。画像シフタ438は、光学要素1
08を含む。1つの実施形態において、光学要素108は、例えば実線で示された第1の
位置と、例えば点線で示された第2の位置の間で移動される反射要素を含む。1つの実施
形態において、光学要素108は、ジンバル式である。したがって、光学要素108は、
画像サブフレーム30、30’および/または30”の2位置処理および/または4位置
処理のシフトならびに他のシフト・パターンを実現することができる。もう1つの実施形
態において、光学要素108は、第1の位置と、第1の位置から離間されかつ実質的に平
行な第2の位置の間で並進移動される。
【0106】
1つの実施形態において、光学要素108が、第1の位置にあるとき、入射光98は、
第1の方向983に反射される。一方、光学要素108が、第2の位置に移動されたとき
、入射光98は、第2の方向984にシフトされ反射される。そのように、入射光98は
、第1の方向983からシフトされる。したがって、光学要素108は、前述のように、
画像サブフレーム30、30’および/または30”を表示するために入射光98を1つ
または複数の位置の間でシフトする。
【0107】
図35は、光変調器90をシフトする画像シフタ38の1つの実施形態を示す。画像シ
フタ38は、光変調器90を1つまたは複数の位置の間で移動させる。1つの実施形態に
おいて、光変調器90は、第1の軸90aのまわりの1つまたは複数の位置間で傾けられ
および/または第1の軸90aと実質的に垂直に向けられた第2の軸90bのまわりの1
つまたは複数の位置の間で傾けられる。もう1つの実施形態において、光変調器90は、
X方向とY方向にシフトされる。
【0108】
1つの実例となる実施形態において、第1の軸90aに対する光変調器90の傾きによ
り、入射光は、軸90aと垂直な方向(例えば、図に関して左右)にシフトされ、第2の
軸90bに対する光変調器90の傾きにより、入射光が、軸90bと垂直な方向(例えば
、図に関して上下)にシフトされる。このように、画像シフタ38は、画像サブフレーム
30、30’および/または30”の2位置処理および/または4位置処理のために光変
調器90のシフトを実現することができる。したがって、光変調器90は、前述のように
、画像サブフレーム30、30’および/または30”を表示するために1つまたは複数
の位置の間でシフトされる。
【0109】
表示装置26に画像シフタ38(画像シフタ138、238、338および438を含
む)を設けることによって、画像サブフレーム30、30’および/または30”の表示
画像を、1つまたは複数の位置の間でシフトすることができる。前述のように、それぞれ
のサブフレームの表示画像のシフトは、それぞれのサブフレームの表示と同期される。
【0110】
本明細書において、好ましい実施形態を説明するために、特定の実施形態を示し説明し
たが、本発明の範囲を逸脱することなく、同じ目的を達成するように設計された様々な代
替および/または等価な実施態様を、示し説明した特定の実施形態に代用することができ
ることを、当業者は理解されよう。光学、化学、機械、電気機械、電気、およびコンピュ
ータの業界の熟練者は、本発明をきわめて様々な実施形態で実施できることを容易に理解
するであろう。本出願は、本明細書で説明した好ましい実施形態の任意の適用または変形
をカバーするように意図されている。したがって、本発明は、特許請求の範囲とその等価
物のみにより限定されるように意図されていることは明らかである。
【符号の説明】
【0111】
12 画像
16 画像データ
22 バッファ
24 画像処理ユニット
26 表示装置
28 フレーム
38 画像シフタ
56 投影光学系
90 光変調器
96 投影光学系
100、102、104、106、108 光学要素
301 第1のサブフレーム
302 第2のサブフレーム
391 第1のサブフレーム
961 第1の投影要素
962 第2の投影要素
963 投影要素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像の画像データを受け取るステップと、
前記画像のフレームを生成するステップを含む、前記画像の前記画像データをバッファ
するステップと、
前記画像の前記フレームについての第1のサブフレームと少なくとも第2のサブフレー
ムとを規定するステップと、
前記第2のサブフレームの表示画像をシフトするステップを、前記第2のサブフレーム
を表示するステップと同期させるステップを含む、前記第1のサブフレームと前記第2の
サブフレームを表示するステップと
を有する画像を表示する方法。
【請求項2】
前記第1のサブフレームと前記第2のサブフレームを表示するステップが、光を光変調
器で変調し、前記第1のサブフレームによって第1の表示画像部分を生成し、前記第2の
サブフレームによって第2の表示画像部分を生成するステップを有することを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のサブフレームの前記表示画像をシフトするステップが、前記光変調器を第1
の位置と第2の位置の間で移動させるステップを有することを特徴とする請求項2に記載
の方法。
【請求項4】
前記第2のサブフレームの前記表示画像をシフトするステップが、光学要素を、光路内
の前記光変調器の後に配置し、前記光学要素を、第1の位置と少なくとも第2の位置の間
で移動させるステップを有することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のサブフレームと前記第2のサブフレームを表示するステップが、さらに、投
影光学系によって前記第1の表示画像部分と前記第2の表示画像部分を投影するステップ
を有することを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のサブフレームの前記表示画像をシフトするステップが、光学要素を、光路内
の前記投影光学系の前と後の少なくとも一方に配置し、前記光学要素を、第1の位置と少
なくとも第2の位置の間で移動させるステップを有することを特徴とする請求項5に記載
の方法。
【請求項7】
前記第2のサブフレームの前記表示画像が、光学要素を、前記投影光学系の第1の投影
要素と前記投影光学系の第2の投影要素の間に配置し、前記光学要素を第1の位置と少な
くとも第2の位置の間で移動させるステップを有することを特徴とする請求項5に記載の
方法。
【請求項8】
前記第2のサブフレームの前記表示画像をシフトするステップが、前記投影光学系の投
影要素を、第1の位置と少なくとも第2の位置の間で移動させるステップを有することを
特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項9】
画像の画像データを受け取り、前記画像データをバッファして、前記画像のフレームを
生成するようになされたバッファと、
前記画像の前記フレームの第1のサブフレームと少なくとも第2のサブフレームを規定
するようになされた画像処理ユニットと、
前記第1のサブフレームと前記第2のサブフレームを表示し、前記第2のサブフレーム
の表示画像をシフトするようになされた表示装置と
を備えてなり、
前記第2のサブフレームの前記表示画像の前記シフトが、前記第2のサブフレームの表
示と同期される、画像を表示するシステム。
【請求項10】
前記表示装置が、前記第2のサブフレームの前記表示画像をシフトするようになされた
画像シフタを有することを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記表示装置が、光を変調し、前記第1のサブフレームによって第1の表示画像部分を
生成し、前記第2のサブフレームによって第2の表示画像部分を生成するようになされた
光変調器を備えることを特徴とする請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記画像シフタが、前記光変調器を、第1の位置と少なくとも第2の位置と間で移動さ
せて、前記第2のサブフレームの前記表示画像をシフトするようになされたことを特徴と
する請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記画像シフタが、光路内の前記光変調器の後に配置された光学要素を含み、前記光学
要素が、第1の位置と少なくとも第2の位置の間で移動して、前記第2のサブフレームの
前記表示画像をシフトするようになされたことを特徴とする請求項11に記載のシステム

【請求項14】
前記表示装置が、さらに、前記第1の表示画像部分と前記第2の表示画像部分を投影す
るようになされた投影光学系を有することを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記画像シフタが、光路内の前記投影光学系の前と後の少なくとも一方に配置した光学
要素を含み、前記光学要素が、第1の位置と少なくとも第2の位置の間で移動して、前記
第2のサブフレームの前記表示画像をシフトするようになされたことを特徴とする請求項
14に記載のシステム。
【請求項16】
前記投影光学系が、第1の投影要素と第2の投影要素を含み、前記画像シフタが、前記
第1の投影要素と前記第2の投影要素の間に配置された光学要素を含み、前記光学要素が
、第1の位置と少なくとも第2の位置の間で移動して、前記第2のサブフレームの前記表
示画像をシフトするようになされたことを特徴とする請求項14に記載のシステム。
【請求項17】
前記画像シフタが、前記投影光学系の投影要素を有することを特徴とする請求項14に
記載のシステム。
【請求項18】
画像の画像データを受け取るステップと、
前記画像データから前記画像のフレームを生成するステップと、
前記画像の前記フレームの第1のサブフレームと少なくとも第2のサブフレームを規定
するステップと、
光変調器によって前記第1のサブフレームと前記第2のサブフレームを表示するステッ
プと、
前記光変調器をシフトして、前記第2のサブフレームの表示をシフトするステップと
を有する光変調器によって画像を表示する方法。
【請求項19】
画像の前記フレームの第1のサブフレームと少なくとも第2のサブフレームを表示する
ようになされた光変調器と、
光変調器を移動させ、前記第2のサブフレームの表示をシフトするようになされた画像
シフタと
を有する、画像のフレームを表示するシステム。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図13D】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図14E】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30A】
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【図30B】
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【図31A】
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【図31B】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【公開番号】特開2009−211092(P2009−211092A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−142683(P2009−142683)
【出願日】平成21年6月15日(2009.6.15)
【分割の表示】特願2003−289415(P2003−289415)の分割
【原出願日】平成15年8月7日(2003.8.7)
【出願人】(503003854)ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー. (1,145)
【Fターム(参考)】