説明

画像表示システム

【課題】情報の漏洩を抑制することができる画像表示装置および画像表示システムを提供する。
【解決手段】この文書表示システム1において、文書表示装置4Aの表示部40に機密情報を隠匿した複数の選択用の機密保持データを表示し、操作部42の操作により1つの機密保持データを選択し、1つの機密保持データに対応するイメージデータの送信を文書管理サーバ3Aに要求すると、文書管理サーバ3Aからイメージデータが送信され、そのイメージデータを表示部40に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置および画像表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子ペーパは、無電源で画像の表示を保持可能なメモリ性を有することから、画像が表示された電子ペーパが持ち出された場合には、紙を用いた場合と同様に情報が漏洩するおそれがある。
【0003】
電子ペーパが保持する情報の漏洩防止と電子ペーパの持出し防止を図った従来のセキュリティシステムとして、例えば、電子ペーパに通信手段を持たせ、特定電波の発信源を備えた規定領域から受信できなくなったときに、電子ペーパの表示を消去させる方法が知られている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−037829号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、情報の漏洩を抑制することができる画像表示装置および画像表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様として、上記目的を達成するため、以下の画像表示装置および画像表示システムを提供する。
【0006】
[1]書込外力に応じて画像が書換可能に形成され且つ当該書込外力を除去した後も形成された画像を表示保持する表示部と、ネットワークに接続された画像情報送信装置に対して第1のページの該画像情報を要求する要求手段と、前記要求手段により要求された該第1のページのビットマップ形式の画像情報を順次取得するバッファメモリと、該画像情報が前記バッファメモリに順次取得されるのと並行して、該画像情報に含まれる各画素の情報に応じて前記表示部に対して書込外力を印加する書込外力印加手段と、を備え、前記バッファメモリに取得された該画像情報は、前記書込み外力印加手段により使用された後に消去されることを特徴とする画像表示装置。
【0007】
[2]ネットワークを介して入力された要求信号に応じて、ビットマップ形式の画像情報をネットワークを介して順次伝送する画像情報送信手段と、書込外力に応じて画像が書換可能に形成され且つ当該書込外力を除去した後も形成された画像を表示保持する表示部と、ネットワークを介して前記画像情報送信手段に対して第1のページの該画像情報を要求する要求手段と、前記画像情報送信手段から該第1のページの画像情報を順次取得するバッファメモリと、該画像情報が前記バッファメモリに順次取得されるのと並行して、該画像情報に含まれる各画素の情報に応じて前記表示部に対して書込外力を印加する書込外力印加手段と、を備え、前記バッファメモリに取得された該画像情報は、前記書込み外力印加手段により使用された後に消去されることを特徴とする画像表示システム。
【0008】
[3]前記画像情報送信手段は、前記要求手段から要求された第1のページの画像情報として、該第1のページの画像情報の少なくとも一部が欠落したビットマップ形式の画像情報を選択用画像として送信するとともに、前記要求手段からの要求に応じて、該第1のページの該少なくとも一部が欠落していないビットマップ形式の画像情報を閲覧用画像として伝送することを特徴とする前記[2]に記載の画像表示システム。
【0009】
[4]前記画像情報送信手段は、さらに該第1のページとは異なる第2のページのビットマップ形式の画像情報を閲覧用画像として伝送し、前記バッファメモリは、該第1のページの選択用画像の画像情報と該第2のページの閲覧用画像の画像情報を取得し、前記書込外力印加手段は、前記バッファメモリに記憶された該第1のページの選択用画像の画像情報と該第2のページの閲覧用画像の画像情報に応じて、該表示部に該第1のページの選択用画像と該第2のページの閲覧用画とを重畳させて表示させるように、該表示部に対し書込外力を印加することを特徴とする前記[3]に記載の画像表示システム。
【0010】
[5]前記画像情報送信手段は、該第1のページの選択用画像と該第2のページの閲覧用画像を一つの画像として合成して伝送することを特徴とする前記[4]に記載の画像表示システム。
【0011】
[6]前記書込外力印加手段は、前記表示部に該第2のページの閲覧用画像を表示した状態で、前記表示部の一部の領域に該第1のページの選択用画像を書き込むことを特徴とする前記[4]に記載の画像表示システム。
【0012】
[7]前記選択用の画像は、縮小画像であることを特徴とする前記[2]乃至[6]のいずれか1つに記載の表示システム。
【0013】
[8]前記要求手段は、前記表示部の表示能力を示す情報を前記画像情報送信手段に送信し、前記画像情報送信手段は前記表示部の表示能力を示す情報に応じて該画像情報の解像度を制御することを特徴とする前記[2]乃至[7]のいずれか1つに記載の表示システム。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る画像表示装置によれば、画像表示装置が持ち出されたり、解析されても、情報の漏洩を1つの表示用の画像に止めることができる。
【0015】
請求項2に係る画像表示システムによれば、画像表示装置が持ち出されたり、解析されても、情報の漏洩を抑制することができる。
【0016】
請求項3に係る画像表示システムによれば、閲覧用画像の表示前であれば情報の漏洩を画像情報の一部が欠落した情報程度に抑制できる。
【0017】
請求項4に係る画像表示システムによれば、閲覧用画像以外の情報の漏洩を、画像情報の一部が欠落した選択用画像に含まれる情報程度に抑制することができる。
【0018】
請求項5に係る画像表示システムによれば、画像表示装置が盗難や紛失などの事故があっても、表示部に表示されている画像情報程度に情報の流出が抑制できる。
【0019】
請求項6に係る画像表示システムによれば、選択用画像を表示媒体の一部の領域に表示させるために、選択用画像を表示する際の画像情報の伝送量や書込み動作の負荷が低減できる。
【0020】
請求項7に係る画像表示システムによれば、情報の流出が縮小された選択用画像程度に抑制される。
【0021】
請求項8に係る画像表示システムによれば、取得した画像情報を表示部にあわせて調整する工程や回路が軽減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の実施の形態に係る画像表示装置は、書込外力に応じて画像が書換可能に形成され且つ当該書込外力を除去した後も形成された画像を表示保持する表示部と、ネットワークに接続された画像情報送信装置に対して第1のページの該画像情報を要求する要求手段と、前記要求手段により要求された該第1のページのビットマップ形式の画像情報を順次取得するバッファメモリと、該画像情報が前記バッファメモリに順次取得されるのと並行して、該画像情報に含まれる各画素の情報に応じて前記表示部に対して書込外力を印加する書込外力印加手段と、を備え、前記バッファメモリに取得された該画像情報は、前記書込み外力印加手段により使用された後に消去されるものである。
【0023】
また、本発明の実施の形態に係る画像表示システムは、ネットワークを介して入力された要求信号に応じて、ビットマップ形式の画像情報をネットワークを介して順次伝送する画像情報送信手段と、書込外力に応じて画像が書換可能に形成され且つ当該書込外力を除去した後も形成された画像を表示保持する表示部と、ネットワークを介して前記画像情報送信手段に対して第1のページの該画像情報を要求する要求手段と、前記画像情報送信手段から該第1のページの画像情報を順次取得するバッファメモリと、該画像情報が前記バッファメモリに順次取得されるのと並行して、該画像情報に含まれる各画素の情報に応じて前記表示部に対して書込外力を印加する書込外力印加手段と、を備え、前記バッファメモリに取得された該画像情報は、前記書込み外力印加手段により使用された後に消去されるものである。
【0024】
上記ビットマップ形式の画像情報は、画像を色のついたドットと呼ばれる点の羅列・集合として表現するデータ再現方式のことであり、本実施の形態では、ラスタ画像も含む。ビットマップ形式の規格としては、PNG、JPEG、GIF、BMP、TIFF、PICTなどがあるが、独自の方式であっても構わない。点どうしを結ぶベクトルつまりは輪郭線を主とするベクタグラフィックス方式による画像表示では、表示画像の拡縮に対応してベクタデータを演算(ラスタライズ)し、ビットマップ形式のデータ化する必要があるため画像処理の負荷が大きくなるが、ビットマップ形式の画像情報はラスタライズの処理が不要、あるいは処理済みの状態であるため、ドットマトリクス方式の表示部での表示のために、小さい負荷で供することができる。このビットマップ形式の画像情報は、直接、または、規定の演算処理、データの画素数と表示部の画素数が不一致の場合のリサイズ演算後、あるいは所定のデータ圧縮方式もしくは画像圧縮方式により符号化されている場合にはこの情報の復号化後、といったラスタライズ処理と比べて定型的で負荷の小さい処理の後に、表示部の各画素を駆動する書込外力印加手段の駆動素子に駆動信号として供される。
【0025】
上記書込外力印加手段から画素毎の画像情報に応じた書込み外力が印加されるように、各画素毎の画像情報が一時的に保持されるバッファメモリを備えており、この画素ごとの画像情報を参照して、その画素に対応する電界、磁界、熱、光、所定PHの液体を付与することでの化学的作用等といった外力を表示部の表示材料に対し印加するように、駆動素子が動作する。
【0026】
上記表示部は、画像を表示保持する領域としての表示部の内部に画像を構成する表示材料を含有し、この表示材料に書込外力(電気、磁気、熱、光、所定PHの液体を付与することでの化学的作用等)を作用させることで、表示材料が物理的或いは化学的に状態が変化して書込外力に応じた画像が形成され、また、この書込外力を除去した後でも形成された画像が維持され、さらに、異なる書込外力を作用させると先の画像が新たな書込外力に応じた画像へと変化するものである。このように書込外力を無くした状態での表示状態の維持(記憶)が紙のようである点に加えて、着色材料や現像剤を外部から供給することなく表示画像を書き換えられる点が電子デバイス的であることから、電子ペーパーと称せられることが多い。
【0027】
さらに、表示部は画像をドットマトリクス方式による画素の集合により表示する構成であり、表示画素とは別の箇所に設けた走査ICとデータICにより電極列に選択的に電圧印加することで順次各画素に画像を表示させる表示単純マトリクス駆動や、各画素の付近に設けられたTFT等の駆動素子を選択的に駆動させることで各画素に画像を表示させるアクティブマトリクス駆動によって走査書き換えがなされる。表示部の表示原理に応じて、電界の変わりに発熱素子を配置したり、電圧印加に伴うpH変化を生じさせるように電極を配置させる。
【0028】
上記バッファメモリは、画像情報送信手段から送信されたドットマトリクス形式の画像情報を一時的に記憶するメモリであり、この画像情報は書込み外力印加手段により画像表示使用された後に、画像表示装置のCPU等の制御回路によるデータの消去工程やメモリ消去信号を記憶素子に入力することで消去するか、消去工程をあえて設けずにその後に取得された画像情報でメモリ内容を上書きすることで順次消去される。容量は1ページ分以下とすることで、表示されている情報以外の情報が残存することによる情報漏洩のリスクが低減される。バッファメモリをFIFO方式のメモリにより構成することで、過去の情報の残存リスクがさらに低減される。なお、バッファメモリとしてページメモリ(フレームメモリ)だけでなく、1〜複数ライン分を記憶するラインメモリとして構成することもでき、このときラインメモリは書込外力印加手段を構成する回路素子が集積された集積回路(例えばデータIC)内に一体化されていてもよい。
【0029】
前記画像情報送信手段は、前記要求手段から要求された第1のページの画像情報として、該第1のページの画像情報の少なくとも一部が欠落したビットマップ形式の画像情報を選択用画像として送信するとともに、前記要求手段からの要求に応じて、該第1のページの該少なくとも一部が欠落していないビットマップ形式の画像情報を閲覧用画像として伝送する構成としてもよい。
【0030】
上記要求手段は、所定ページの画像情報をネットワークを通じて要求する手段であり、表示部と一体化されていても、分離されていてもよい。要求手段の態様としては、押しボタン型の電気スイッチ(ボタン)、タッチセンサ、音声や光センサなど各種スイッチを使用することができる。要求手段を構成するセンシング部の数は1以上であればよい。1つのボタンの押圧回数、継続時間あるいは押圧間隔で各種動作を要求することができる。もちろん複数のセンシング部を設け、例えばページの前後移動、表示部でのサムネイル画像の表示・非表示の選択など、多様な操作を可能とすることもできる。
【0031】
上記表示部で該所定ページの画像情報を表示するに先立って、少なくとも画像情報の一部が欠落したビットマップ形式の画像情報を画像情報送信手段に要求すると、そのページの通常表示の画像よりも情報の一部を欠落させた情報を選択用の画像として伝送する。情報の一部を欠落させる例としては、画像の解像度を通常表示時よりも低下させる、画像情報に含まれる文字情報を判読不能な状態に加工する、逆に文字以外の画像を欠落させる等が考えられるが、選択用画像として通常よりも情報が欠落した画像であればよい。
【0032】
前記画像情報送信手段は、さらに該第1のページとは異なる第2のページのビットマップ形式の画像情報を閲覧用画像として伝送し、前記バッファメモリは、該第1のページの選択用画像の画像情報と該第2のページの閲覧用画像の画像情報を取得し、前記書込外力印加手段は、前記バッファメモリに記憶された該第1のページの選択用画像の画像情報と該第2のページの閲覧用画像の画像情報に応じて、該表示部に該第1のページの選択用画像と該第2のページの閲覧用画とを重畳させて表示させるように、該表示部に対し書込外力を印加する構成としてもよい。
【0033】
上記表示部には、閲覧用の画像が略全面に書き込まれるが、その一部の領域に選択用画像とを表示させる。この選択用画像の表示・非表示は、予めシステムで設定しても、ボタンのオンオフ等の操作によって切り替えてもよい。
【0034】
前記画像情報送信手段は、該第1のページの選択用画像と該第2のページの閲覧用画像を一つの画像として合成して伝送する構成としてもよい。
【0035】
このとき、表示装置側で選択画像の表示・非表示を切り替えるようにする場合、画像情報送信手段が選択画像の画像情報を閲覧用画像の所定領域に予め一つの画像として合成した画像情報を生成し、表示装置に対して伝送させることができる。
【0036】
前記書込外力印加手段は、前記表示部に該第2のページの閲覧用画像を表示した状態で、前記表示部の一部の領域に該第1のページの選択用画像を書き込む構成としてもよい。
【0037】
あるいは、閲覧用画像を表示部に書込み終えた状態で、画像情報送信手段から選択用画像を取得し、表示部の一部の領域にこれを書込むようにしてもよい。表示部は書込み外力を除去した後も画像を保持できるメモリ性を有するため、この表示部の一部の領域だけを選択的に書き換えることができる。
【0038】
前記選択用の画像は、縮小画像でもよい。
【0039】
前記要求手段は、前記表示部の表示能力を示す情報を前記画像情報送信手段に送信し、前記画像情報送信手段は前記表示部の表示能力を示す情報に応じて該画像情報の解像度を制御する構成としてもよい。
【0040】
上記画像を要求する要求手段は、画像の要求時にその画像が表示される表示部の縦横の画素数、発色数といった情報を画像情報送信装置に対して通知するようにし、これに応じて画像情報送信装置側で解像度、色や階調変換を行った後の画像情報を送信するようにしてもよい。なお、表示部と表示部の表示能力の対応関係を画像情報送信装置側に記憶保持させて、要求手段からは表示部を識別するコード情報を送信して、これに応じて表示能力を判別させるようにしてもよい。
【0041】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る文書表示システム(画像表示システム)を示す図である。この文書表示システム1は、文書データを選択する制御用パーソナルコンピュータ(PC)2と、複数の文書データを蓄積するとともに、制御用PC2により選択された文書データを出力する文書管理サーバ3Aと、文書管理サーバ3Aから出力された文書データを表示する文書表示装置(画像表示装置)4Aとを有して構成されている。
【0042】
制御用PC2と文書管理サーバ3Aとは、通信ケーブル5を介して接続されている。文書管理サーバ3Aと文書表示装置4Aとは、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)、赤外線通信等の無線通信6によって通信が行われるが、通信ケーブルを用いてもよい。
【0043】
制御用PC2は、この制御用PC2の各部を制御するCPUと、各種のプログラムやデータを記憶する記憶部と、キーボード、マウス等の入力部と、液晶ディスプレイ等の表示部と、文書管理サーバ3Aと通信を行う通信部とを備え、文書管理サーバ3Aに蓄積されている文書データのうち文書表示装置4Aに表示すべき文書を要求する機能を有する。なお、制御用PC2は、文書管理サーバ3Aのターミナルでもよい。
【0044】
文書表示装置4Aは、無電源で画像の表示を保持可能なメモリ性(不揮発性)を有する表示部40と、表示部40を支持する枠部41と、枠部41に設けられた操作部42とを備える。操作部42は、ページ送りボタン420a、ページ戻しボタン420bおよび切替/確定421からなる。
【0045】
表示部40は、後述する複数の信号電極と、これらの信号電極に直交するように配置された後述する複数の走査電極と、複数の信号電極および複数の走査電極間に配置されたメモリ性を有する表示層とを備える。メモリ性を有する表示層としては、例えば、コレステリック液晶、強誘電性液晶等の液晶を用いることができる。なお、表示層として、液晶に限られず、帯電した粒子を移動させて表示を切り替える電気泳動方式、帯電した粒子を回転させて表示を切り替える粒子回転方式、磁気により粒子を移動させて表示を切り替える磁気泳動方式等の他の表示層を用いてもよい。メモリ性を有する表示層を用いることにより、画像の表示を保持するのにほとんど電力を必要としないため、省電力化が図れる。
【0046】
また、表示層は、ネマティック液晶等の液晶を用いたLCD(液晶ディスプレイ)、ELD(エレクトロルミネッセンスディスプレイ)、PDP(プラズマディスプレイ)、VFD(蛍光表示管ディスプレイ)、LED(発光ダイオード)ディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等のメモリ性を有していないものであってもよい。メモリ性を有していない表示層を用いることにより、電源オフと同時に表示画像が消えるため、情報の漏洩をより抑制することができる。
【0047】
図2は、文書管理サーバ3Aのブロック図である。文書管理サーバ3Aは、文書管理サーバ3Aの各部を制御する制御部30Aと、文書データ10を記憶するHDD等の記憶部31と、制御用PC2によって選択された文書のページについてページ毎にページIDを生成するページID生成部32と、選択された文書のページについて文書表示装置4Aが表示可能な表示用のビットマップ形式のイメージデータを作成するイメージデータ作成部33と、選択された文書のページについて機密情報を隠匿した選択用の機密保持データを作成する機密保持データ作成部34と、文書表示装置4Aと通信する通信部35とを備える。なお、所定の文書を文書管理サーバ3A等に登録する時や所定時刻などに、文書の選択の有無に関わらず、あらかじめビットマップ形式のイメージデータを自動的に生成して文書ファイル名と対応付けて記憶保持させておいてもよい。
【0048】
記憶部31に記憶される文書データ10は、文書作成ソフトウェア等のアプリケーションソフトウェアによって作成されたデータであり、文書に限らず、図形、写真等の画像や、文書と図形、写真等が混在した画像であってもよい。
【0049】
機密保持データ作成部34は、例えば、文書データ10に対して予め設定された文字列(例えば、電話番号)を検索し、それを元の意味が分からないように判読不可能な文字(例えば、***)に変換するものであるが、この方法に限定されない。
【0050】
図3は、文書表示装置4Aのブロック図である。文書表示装置4Aは、本装置4Aの各部を制御する制御部43Aと、文書管理サーバ3Aと通信する通信部44と、通信部44を介して取得した表示部40に書き込むイメージデータを記憶する表示用メモリ46と、操作部42の操作に基づいて表示用メモリ46に書き込まれたデータに基づいて信号電極401を駆動する信号電極駆動部47A、および走査電極402を図3の矢印の方向に順次走査する走査電極駆動部47Bとを備える。
【0051】
信号電極401および走査電極402は、信号電極駆動部47Aおよび走査電極駆動部47Bによって単純マトリックス(パッシブマトリックス)駆動方式により駆動される。なお、対向する一対の電極として、全面電極と複数の画素電極を用い、互いに直交する複数のデータ線と複数の走査線との各交点にTFT等のアクティブ素子をそれぞれ接続し、アクティブマトリックス駆動により各画素を駆動してもよい。
【0052】
(文書表示システムの動作)
次に、文書表示システム1の動作を図5に示すフローチャートに従って説明する。
【0053】
図5は、文書管理サーバ3Aの動作を示すフローチャートである。ユーザが制御用PC2の入力部を操作して文書表示装置4Aに出力する文書とページを選択する(S1)。なお、文書のみを選択してもよい。これにより、文書中の個々のページを選択する手間を省くことができる。
【0054】
文書管理サーバ3AのページID生成部32は、選択された文書のページについてページ毎にページIDを生成する。イメージデータ作成部33は、選択された文書のページについて文書表示装置4Aで表示可能なビットマップ形式の閲覧用のイメージデータ(閲覧用画像)11を作成する。機密保持データ作成部34は、選択された文書のページについて画像の一部を欠落させることによって情報を隠匿したビットマップ形式の選択用のイメージデータである機密保持データ(選択用画像)12を作成する(S2)。なお、イメージデータ作成部33は、指定されたページのうち最初に表示する1ページのみについてイメージデータを作成し、後は要求のあったページについてイメージデータを作成してもよい。
【0055】
制御部30Aは、機密保持データ12の全ページに、ページID、およびデータが機密保持データかイメージデータかを識別するためのデータ識別情報を付加した閲覧用イメージファイルを通信部35を介して文書表示装置4Aに転送する。
【0056】
文書表示装置4Aの制御部43Aは、文書管理サーバ3Aから転送されたイメージファイルを通信部44により受信すると、データ識別情報に基づいて機密保持データ12をページIDとともに機密保持データメモリ45Aに記憶する。
【0057】
制御部43Aは、機密保持データメモリ45Aに記憶した機密保持データ12を指定されたページについて表示用メモリ46にも記憶し、信号電極駆動部47Aおよび走査電極駆動部47Bによる駆動により表示部40に機密保持データ12を表示させる。すなわち、信号電極駆動部47Aは、表示用メモリ46から1ライン毎に読み出したデータに基づく電圧を各信号電極401に印加する。走査電極駆動部47Bは、信号電極駆動部47Aの電圧印加に同期して各走査電極402に選択電圧を順次印加する。表示が完了したならば、表示用メモリ46の内容は消去される。
【0058】
図4(a)は、表示部40に表示された機密保持データの一例を示す。表示部40に表示された機密保持データ12は、電話番号等の機密情報120が隠匿されて表示される。
【0059】
ここで、ユーザが、ページ送りボタン420aまたはページ戻しボタン420bを押下してページの送りまたは戻しを行うと、制御部43Aは、ページ送りボタン420aまたはページ戻しボタン420bの操作に基づいて対応する機密保持データ12を機密保持データメモリ45Aから読み出して表示用メモリ46に書き込む。続いて制御部43Aは、信号電極駆動部47Aおよび走査電極駆動部47Bによる駆動により表示部40に機密保持データ12を表示させる。表示が完了したならば表示用メモリ46の内容は消去される。
【0060】
イメージデータとして表示を希望する機密保持データ12が表示部40に表示されると、ユーザは切替/確定ボタン421を押下する。制御部43Aは、その機密保持データのページIDとともにイメージデータの要求信号を通信部44を介して文書管理サーバ3Aに送信する(S3)。
【0061】
文書管理サーバ3Aの制御部30Aは、文書表示装置4Aから要求信号を受けると(S4:Yes)、要求されたページIDに対応するイメージデータ11を記憶部31から読み出し、そのイメージデータ11に、ページID、およびデータが機密保持データかイメージデータを識別するためのデータ識別情報を付加して通信部35を介して文書表示装置4Aに転送する(S5)。
【0062】
文書表示装置4Aの制御部43Aは、文書管理サーバ3Aから転送されたイメージデータ11を通信部44により受信すると、データ識別情報に基づいてイメージデータ11を表示用メモリ46に記憶し、前述したように信号電極駆動部47Aおよび走査電極駆動部47Bの駆動によって表示部40にイメージデータ11を表示させる。表示が完了したならば表示用メモリ46の内容は消去される。
【0063】
図4(b)は、表示部40に表示されたイメージデータの一例を示す。表示部40に表示されたイメージデータ11は、例えば、電話番号等の機密情報120が隠匿されずに表示される。
【0064】
これにより、文書表示装置4Aが持ち出されても、表示部40に表示されている1ページ分のイメージデータの情報が漏洩するが、他のページについては機密情報が隠匿されているので、情報の漏洩を抑制することができる。
【0065】
[第2の実施の形態]
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る文書表示システム(画像表示システム)を示す図である。この文書表示システム1は、文書データを選択する制御用PC2と、複数の文書データを蓄積するとともに、制御用PC2により選択された文書データを出力する文書管理サーバ3Bと、文書管理サーバ3Aから出力された文書データを表示する文書表示装置(画像表示装置)4Bとを有して構成されており、第1の実施の形態とは、文書管理サーバ3Bと文書表示装置4Bが異なる。
【0066】
文書表示装置4Bは、第1の実施の形態と同様に、表示部40と、枠部41と、操作部42とを備える。
【0067】
図7は、文書管理サーバ3Bのブロック図である。文書管理サーバ3Bは、第1の実施の形態と同様に、制御部30B、記憶部31、ページID生成部32、イメージデータ作成部33および通信部35を備えるが、第1の実施の形態の機密保持データ作成部34の代わりに、選択された文書のページについて縮小データを作成する縮小データ作成部36を備える。
【0068】
縮小データ作成部36は、文書データに含まれる機密情報が判読不可能となる程度に文書データを文書表示装置4Bが表示可能なイメージデータに変換するとともにイメージデータを縮小する。ここで、「イメージデータを縮小する」とは、総ピクセル数を減らすことをいい、例えば、イメージデータを間引いて縮小するが、縮小方法はこれに限定されない。
【0069】
図8は、文書表示装置4Bのブロック図である。文書表示装置4Bは、第1の実施の形態と同様に、通信部44、表示用メモリ46、信号電極駆動部47Aおよび走査電極駆動部47Bを備えるが、制御部43Bおよび縮小データメモリ45Bが異なる。
【0070】
縮小データメモリ45Bには、選択用の縮小データ13がページIDとともに選択された全ページ分記憶される。
【0071】
制御部43Bは、操作部42の操作により縮小データ13の表示要求があった場合は、表示用メモリ46の一部に形成された縮小データ書込み領域46aに縮小データ13を書き込み、縮小データ13に対応する信号電極401および走査電極402のみを駆動するように信号電極駆動部47Aおよび走査電極駆動部47Bを制御する。走査電極駆動部47Bは、図8の矢印に示す方向に走査電極402を順次走査するものであり、縮小データ書込み領域46aは、走査開始側に設けられている。これにより縮小データ13の書き込みまでの時間を短縮することができる。
【0072】
(文書表示システムの動作)
次に、文書表示システム1の動作を図10に示すフローチャートに従って説明する。
【0073】
図10は、文書管理サーバ3Bの動作を示すフローチャートである。ユーザが制御用PC2の入力部を操作して文書表示装置4Bに出力する文書とページを選択する(S11)。なお、文書のみを選択してもよい。これにより、文書中の個々のページを選択する手間を省くことができる。
【0074】
文書管理サーバ3BのページID生成部32は、選択された文書のページについてページ毎にページIDを生成する。イメージデータ作成部33は、選択された文書のページについて文書表示装置4Bで表示可能なビットマップ形式の閲覧用のイメージデータ(閲覧画像)11を作成する。縮小データ作成部36は、選択された文書のページについてビットマップ形式のイメージデータである縮小データ(選択用画像)13を作成する(S12)。なお、イメージデータ作成部33は、指定されたページのうち最初に表示する1ページのみについてイメージデータを作成し、後は要求のあったページについてイメージデータを作成してもよい。
【0075】
制御部30Bは、所定の1ページ(例えば、選択された全ページのうち最小ページ)のイメージデータ11にページIDおよびデータ識別情報を付加し、縮小データ13にページIDおよびデータ識別情報を付加したイメージファイルを通信部35を介して文書表示装置4Bに転送する(S13)。
【0076】
文書表示装置4Bの制御部43Bは、文書管理サーバ3Bから転送されたイメージファイルを通信部44により受信すると、データ識別情報に基づいて、縮小データ13をページIDとともに縮小データメモリ45Bに記憶する。
【0077】
制御部43Bは、イメージデータ11を表示用メモリ46に記憶し、信号電極駆動部47Aおよび走査電極駆動部47Bによる駆動により表示部40にイメージデータ11を表示させる。すなわち、信号電極駆動部47Aは、表示用メモリ46から1ライン毎に読み出したデータに基づく電圧を各信号電極401に印加する。走査電極駆動部47Bは、各走査電極402に選択電圧を順次印加する。表示が完了したならば表示用メモリ46の内容は消去される。
【0078】
図9(a)は、表示部40に表示されたイメージデータ11の一例を示す。表示部40に表示されたイメージデータ11は、機密情報が含まれている場合でもそれが隠匿されずに表示される。
【0079】
ユーザが文書表示装置4Bの操作部42の切替/確定ボタン421を操作すると、制御部43Bは、第2のメモリ45Bから縮小データ13を読み出して表示用メモリ46の縮小データ書込み領域46aに書き込み、信号電極駆動部47Aおよび走査電極駆動部47Bによる駆動により表示部40に表示されているイメージデータ11の一部(右上)に縮小データ13を表示(上書き)させる。すなわち、表示用メモリ46の縮小データ書込み領域46aに対応する信号電極401および走査電極402のみを駆動して縮小データ13を表示部40に書き込む。縮小データ13以外のイメージデータ11の部分は、表示部40が有するメモリ性により、電圧を印加しなくても表示が保持されている。
【0080】
図9(b)は、表示部40に表示されたイメージデータ11の一部に縮小データ13が書き込まれた状態を示す。
【0081】
ここで、ユーザが、ページ送りボタン420aまたはページ戻しボタン420bを押下してページを送りまたは戻すと、制御部43Bは、ページ送りボタン420a、ページ戻しボタン420bの操作に基づいて対応する縮小データ13を第2のメモリ45Bから読み出して表示用メモリ46の縮小データ書込み領域46aに書き込む。信号電極駆動部47Aおよび走査電極駆動部47Bによる駆動により表示部40に縮小データ13を表示させる。
【0082】
イメージデータ11として表示を希望する縮小データ13が表示部40に表示されると、ユーザは切替/確定ボタン421を押下する。制御部43Bは、その縮小データ13のページIDとともにイメージデータの要求信号を通信部44を介して文書管理サーバ3Bに送信する(S13)。
【0083】
文書管理サーバ3Bの制御部30Bは、要求されたページIDに対応するイメージデータ11を記憶部31から読み出してページIDとともに通信部35を介して文書表示装置4Bに送信する(S15)。
【0084】
文書表示装置4Bの制御部43Bは、文書管理サーバ3Bから転送されたイメージデータ11を表示用メモリ46に記憶し、前述したように信号電極駆動部47Aおよび走査電極駆動部47Bの駆動によって表示部40にイメージデータ11を図9(c)のように表示させる。表示が完了したならば表示用メモリ46の内容は消去される。
【0085】
これにより、文書表示装置4Bが持ち出されても、表示部40に表示されている1ページ分のイメージデータの情報が漏洩するが、他のページについては機密情報が判読不可能に縮小されているので、情報の漏洩を抑制することができる。
【0086】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々と変形実施が可能である。また、上記各実施の形態の構成要素を発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に組み合わせることができる。
【0087】
複数の機密保持データを縮小して表示部に表示してもよい。これにより、より一層機密情報を隠匿することができる。また、複数の機密保持データを縮小して表示部にマルチ表示してもよい。これにより、機密保持データを選択する場合に、ページ送りまたは戻り操作の回数を減らすことができる。
【0088】
また、指定されたページのうち最初に表示する1ページについて閲覧用画像を文書管理サーバから文書表示装置に送信して閲覧用画像を表示させ、その後、指定された全ページについて選択用画像を文書管理サーバから文書表示装置に送信して文書表示装置の表示領域の一部(または表示領域全体)に選択用画像を表示させ、文書表示装置からの要求に応じて選択用画像に対応した閲覧用画像を文書管理サーバから文書表示装置に送信して表示させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る文書表示システムを示す図である。
【図2】図1に示す文書管理サーバのブロック図である。
【図3】図1に示す文書表示装置のブロック図である。
【図4】(a)、(b)は、図1に示す文書表示装置に表示される画像の一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る文書管理サーバの動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る文書表示システムを示す図である。
【図7】図6に示す文書管理サーバのブロック図である。
【図8】図6に示す文書表示装置のブロック図である。
【図9】(a)〜(c)は、図6に示す文書表示装置に表示される画像の一例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態に係る文書管理サーバの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0090】
1 文書表示システム
2 制御用PC
3A,3B 文書管理サーバ
4A,4B 文書表示装置
5 通信ケーブル
6 無線通信
10 文書データ
11 イメージデータ
12 機密保持データ
13 縮小データ
30A,30B 制御部
31 記憶部
32 ページID生成部
33 イメージデータ作成部
34 機密保持データ作成部
35 通信部
36 縮小データ作成部
40 表示部
41 枠部
42 操作部
43A,43B 制御部
44 通信部
45A 機密保持データメモリ
45B 縮小データメモリ
46 表示用メモリ
46a 縮小データ書込み領域
47A 信号電極駆動部
47B 走査電極駆動部
120 機密情報
401 信号電極
402 走査電極
420a ページ送りボタン
420b ページ戻しボタン
421 切替/確定ボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
書込外力に応じて画像が書換可能に形成され且つ当該書込外力を除去した後も形成された画像を表示保持する表示部と、
ネットワークに接続された画像情報送信装置に対して第1のページの該画像情報を要求する要求手段と、
前記要求手段により要求された該第1のページのビットマップ形式の画像情報を順次取得するバッファメモリと、
該画像情報が前記バッファメモリに順次取得されるのと並行して、該画像情報に含まれる各画素の情報に応じて前記表示部に対して書込外力を印加する書込外力印加手段と、
を備え、
前記バッファメモリに取得された該画像情報は、前記書込み外力印加手段により使用された後に消去されることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
ネットワークを介して入力された要求信号に応じて、ビットマップ形式の画像情報をネットワークを介して順次伝送する画像情報送信手段と、
書込外力に応じて画像が書換可能に形成され且つ当該書込外力を除去した後も形成された画像を表示保持する表示部と、
ネットワークを介して前記画像情報送信手段に対して第1のページの該画像情報を要求する要求手段と、
前記画像情報送信手段から該第1のページの画像情報を順次取得するバッファメモリと、
該画像情報が前記バッファメモリに順次取得されるのと並行して、該画像情報に含まれる各画素の情報に応じて前記表示部に対して書込外力を印加する書込外力印加手段と、
を備え、
前記バッファメモリに取得された該画像情報は、前記書込み外力印加手段により使用された後に消去されることを特徴とする画像表示システム。
【請求項3】
前記画像情報送信手段は、前記要求手段から要求された第1のページの画像情報として、該第1のページの画像情報の少なくとも一部が欠落したビットマップ形式の画像情報を選択用画像として送信するとともに、前記要求手段からの要求に応じて、該第1のページの該少なくとも一部が欠落していないビットマップ形式の画像情報を閲覧用画像として伝送することを特徴とする請求項2に記載の画像表示システム。
【請求項4】
前記画像情報送信手段は、さらに該第1のページとは異なる第2のページのビットマップ形式の画像情報を閲覧用画像として伝送し、
前記バッファメモリは、該第1のページの選択用画像の画像情報と該第2のページの閲覧用画像の画像情報を取得し、
前記書込外力印加手段は、前記バッファメモリに記憶された該第1のページの選択用画像の画像情報と該第2のページの閲覧用画像の画像情報に応じて、該表示部に該第1のページの選択用画像と該第2のページの閲覧用画とを重畳させて表示させるように、該表示部に対し書込外力を印加することを特徴とする請求項3に記載の画像表示システム。
【請求項5】
前記画像情報送信手段は、該第1のページの選択用画像と該第2のページの閲覧用画像を一つの画像として合成して伝送することを特徴とする請求項4に記載の画像表示システム。
【請求項6】
前記書込外力印加手段は、前記表示部に該第2のページの閲覧用画像を表示した状態で、前記表示部の一部の領域に該第1のページの選択用画像を書き込むことを特徴とする請求項4に記載の画像表示システム。
【請求項7】
前記選択用の画像は、縮小画像であることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の表示システム。
【請求項8】
前記要求手段は、前記表示部の表示能力を示す情報を前記画像情報送信手段に送信し、前記画像情報送信手段は前記表示部の表示能力を示す情報に応じて該画像情報の解像度を制御することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項に記載の表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−134418(P2008−134418A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−320179(P2006−320179)
【出願日】平成18年11月28日(2006.11.28)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】