説明

画像表示装置、画像データ転送装置、画像データ転送システム、及びコンピュータプログラム

【課題】簡易な操作で複数の画像表示装置へのデータ送信を可能とする画像データ転送システム、並びに、この画像データ転送システムを構成する画像表示装置、画像データ転送装置、及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】画像データ転送装置20は、画像読取部24で原稿の画像データを読取ると、インタフェースユニット30上の近距離無線通信装置を介して、複数の画像表示装置26のうち最も下側に載置される画像表示装置の第2の近接無線通信装置へ当該画像データを転送する。さらにこの画像表示装置は、第1の近接無線通信装置を介して、1つ上に載置される画像表示装置の第2の近接無線通信装置へ当該画像データを転送する。同様に当該画像データは順次転送され、転送が完了すると1番上側の画像表示装置の表示装置上には、当該画像データが表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置、画像データ転送装置、画像データ転送システム、及びコンピュータプログラムに関し、特に、複数の画像表示装置に対して画像データ送信を可能とする画像データ転送システム、並びに、当該画像データ転送システムを構成する画像表示装置、画像データ転送装置、及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、携帯情報端末、及びタブレット型コンピュータなど、携帯型の画像表示装置が広く普及している。こうした画像表示装置はディスプレイを有しており、ディスプレイ上に取り込んだ画像データを表示できる。携帯型の画像表示装置に必要な画像データを入力すれば、場所に関係なく、ユーザは当該画像データを表示できる。したがって、従来、紙に印刷していた画像を画像表示装置に入力し、当該画像表示装置を持ち運べば、ユーザは紙の消費量を低減できる。さらに携帯型の画像表示装置の一つとして、タッチパッドと呼ばれる情報端末が実現されている。タッチパッドは表示機能及び位置入力機能を含むタッチパネルを有し、画像データの表示だけでなく編集もできる。ユーザはタッチパッドに入力した画像データの表示を確認しながら、当該画像データを編集できる。
【0003】
こうした方法でタッチパッドを使用する一例として、会議時の使用が挙げられる。会議では複数人に資料が配られることが多い。したがって、会議に参加する各個人のタッチパッドに資料の画像をあらかじめ入力しておくと、資料を印刷及び配布する手間を省くことができる。さらに会議の参加者は、タッチパッドを利用することにより、会議に参加しながら直接画像データを編集できる。
【0004】
複数のタッチパッドに画像データを転送する方法として、無線通信を利用して、共通のサーバから各タッチパッドへ画像データを転送する方法がある。しかしこの方法では、サーバ内に複数の画像データが保存されていると、各タッチパッドに転送すべき画像データがいずれのものか転送者が混乱する恐れがある。複数の会議が行なわれる場合には、各タッチパッドに転送する画像データの量も多くなるため、この混乱が生じる可能性はますます高くなる。したがって、従来の操作より簡易な操作で、複数のタッチパッドに画像データを転送できる技術が必要とされていた。
【0005】
後掲の特許文献1には、複数のデジタルカメラにおいて画像を共有する技術が開示されている。この技術では、各デジタルカメラが通信部を備え、別の情報端末との間で近接無線通信を行なうことができる。したがって、複数のデジタルカメラ間で容易に画像データを共有できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−45741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に開示される技術では、複数の機器を接続して画像データの転送を行なう場合に、ユーザは画像データの転送元及び転送先をその都度設定する必要がある。毎回この設定を行なうことは、ユーザにとって使い勝手が良いとはいえず、改良の余地がある。
【0008】
それゆえに、本発明の目的は、簡易な操作で複数の画像表示装置へのデータ送信を可能とする画像データ転送システム、並びに、この画像データ転送システムを構成する画像表示装置、画像データ転送装置、及びコンピュータプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る画像表示装置は、第1及び第2の面を有する扁平な筐体と、第1の面に設けられた表示装置と、第1の面に設けられた第1の近接無線通信装置とを含み、当該筐体は、第1の画像表示装置の第1の面に、第2の画像表示装置の第2の面が重なるように重ね合わせ可能な形状に形成される。この画像表示装置はさらに、画像表示装置が他の画像表示装置に重ねられたときに、他の画像表示装置の第1の近接無線通信装置と通信可能となるように、第2の面上の所定位置に設けられた第2の近接無線通信装置と、第2の近接無線通信装置が他の装置から受信した画像データを記憶する記憶装置と、記憶装置に記憶された画像データを、第1の近接無線通信装置を介して、画像表示装置に重ねられた他の画像表示装置の第2の近接無線通信装置に転送するための転送制御手段と、所定の条件が充足されたことに応答して、記憶装置に記憶された画像データを表示装置に表示させるための第1の表示制御手段とを含む。
【0010】
当該画像表示装置を重ね合わせると、第1の画像表示装置に設けられた第1の近接無線通信装置と、第2の画像表示装置に設けられた第2の近接無線通信装置とが通信可能になり、第1の画像表示装置から第2の画像表示装置に画像データを転送できる。同様にして、より多くの画像表示装置の間でも画像データを転送できる。したがって,従来の方法よりも簡易な操作で画像表示装置間で画像データの転送を行なうことができる。
【0011】
好ましくは、当該画像表示装置は、第2の近接無線通信装置が画像データを受信したことに応答して、第1の近接無線通信装置が他の近接無線通信装置と通信可能か否かを判定するための判定手段をさらに含む。転送制御手段は、判定手段による判定が否定であることに応答して、記憶装置に記憶された画像データを、第1の近接無線装置を介して他の装置に転送する処理を中止する転送中止手段と、判定手段による判定が肯定であることに応答して、記憶装置に記憶された画像データを、第1の近接無線装置を介して他の装置に転送する処理を実行する転送実行手段とを含む。
【0012】
第2の近接無線通信装置が画像データを受信すると、第1の近接無線通信装置が他の画像表示装置と通信可能か否かが判定され、判定結果により画像データの転送又は転送処理の中止が自動的に行なわれる。したがって他の画像表示装置への画像データの転送が可能であれば自動的に転送が行なわれ、不可能であれば自動的に転送が中止される。
【0013】
さらに好ましくは、第1の表示制御手段は、判定手段による判定が否定であることに応答して、所定の画像を表示装置に表示させるための表示開始手段と、判定手段による判定が肯定であることに応答して、表示装置の表示を消去させるための表示消去手段とを含む。
【0014】
他の画像表示装置への画像データの転送が成功した場合は、表示消去手段により表示装置上には何も表示されず、失敗した場合は所定の画像が表示される。したがってユーザは表示装置を確認することにより、この画像表示装置から他の画像表示装置への画像データの転送が成功したか失敗したかを容易に確認できる。
【0015】
さらに好ましくは、所定の画像は、第2の近接無線通信装置が受信し記憶装置に記憶した画像データに基づく画像である。
【0016】
画像データの転送が成功した場合は記憶装置の画像データが表示装置に表示される。したがってユーザは、転送を指示した画像データの転送が正しく行なわれたか否かを容易に確認できる。
【0017】
好ましくは、表示装置は、表示一体型タッチパネルを含む。画像表示装置はさらに、表示一体型タッチパネルに対して行なわれた操作に応答して、記憶装置に記憶された画像データに基づき、表示装置による画像の表示を制御する第2の表示制御手段を含む。
【0018】
表示装置が表示一体型タッチパネルで構成されるため、ユーザは表示装置上の表示を確認しながら画像表示装置の操作を行なうことができる。
【0019】
本発明に係る画像データ転送装置は、画像データを入力するための入力手段と、画像表示装置を載置可能な載置面を有する載置台と、入力手段に接続され、載置台の載置面の所定位置に設けられた、入力手段により入力された画像データを近距離無線通信により他の無線通信装置に転送するための近距離無線通信装置とを含む。載置台は、画像表示装置が載置台の載置面の所定位置に所定の姿勢で載置されたときに、画像表示装置の第2の近接無線通信装置が近距離無線通信装置と通信可能となるような形状に形成される。
【0020】
載置台上に画像表示装置が所定の姿勢で載置されると、画像表示装置の第2の近接無線通信装置と近距離無線通信装置とが通信可能となる。したがって、画像表示装置を載置台に載置することで、画像データ転送装置に入力された画像データを画像表示装置へ転送できる。上記した画像表示装置を使用すると、この画像データ転送装置から複数の画像表示装置への画像データの転送を容易な操作で行なうことができる。
【0021】
好ましくは、入力手段は、画像をスキャンし画像データに変換する画像読取装置と、画像読取装置からの画像データを一時的に記憶する画像データ一時記憶装置とを含み、画像データ一時記憶装置に記憶された画像データは近距離無線通信装置により読出可能である。
【0022】
画像読取装置により読込まれた画像データは画像データ一時記憶装置に記憶される。したがって、原稿を画像読取装置で読取ると、読取った原稿の画像データを近距離無線通信により他の無線通信装置へ転送できる。
【0023】
さらに好ましくは、当該画像データ転送装置は、ユーザの所定の操作に応答して、スキャナによる画像のスキャンを開始させるスキャン開始指示手段を含む。
【0024】
スキャナを用いた原稿の読取りはスキャナ開始手段により開始される。ユーザは原稿をスキャンするタイミングを任意に設定できる。
【0025】
さらに好ましくは、当該画像データ転送装置は、近距離無線通信装置に接続され、画像読取装置による画像の読取が開始または完了したことに応答して、近距離無線通信装置が他の無線通信装置と通信可能か否かを判定する通信可否判定手段と、通信可否判定手段による判定が肯定であることに応答して、近距離無線通信装置による画像データの転送を開始させる転送開始手段と、通信可否判定手段による判定が否定であることに応答して、近距離無線通信装置による通信処理を中止させる転送中止手段とをさらに含む。
【0026】
通信可否判定手段による判定結果に応じて、画像データが転送されるか否かが決定される。画像表示装置を載置台に置かずに画像読取を指示すると、画像表示装置への画像データの転送を行なう処理は実行されない。可能である場合のみ自動的に当該画像データの転送が行なわれる。したがって無駄な転送処理を防止できる。
【0027】
さらに好ましくは、当該画像データ転送装置は、画像データ一時記憶装置に記憶された画像データに基づき、画像を記録媒体上に形成する画像形成手段と、通信可否判定手段による判定が否定であることに応答して、画像形成手段による画像の形成を開始させる画像形成制御手段とを含む。
【0028】
他の無線通信装置との通信が不可能な場合、入力された画像データに基づく画像が画像形成手段により記録媒体上に画像形成される。したがって、画像表示装置を載置台に置かずに画像の読取が指示された場合、通常の画像形成装置と同様に、記録媒体への画像形成を行なうことができる。載置台に画像表示装置を置いて画像の読取を指示した場合には、画像データが自動的に画像表示装置に転送される。したがって、画像表示装置への画像の転送と、通常の画像形成との双方を容易に使い分けることができる。
【0029】
本発明に係る画像データ転送システムは、当該画像表示装置及び当該画像データ転送装置とを含む。
【0030】
この画像データ転送システムによると、画像データ転送装置の載置台上に複数の画像表示装置を重ね合わせて載置すると、画像データ転送装置が読取った画像データは全ての当該画像表示装置に転送される。したがって、用紙に画像データを印刷する一般的なコピー動作とほぼ同様の操作で、複数の画像表示装置へ画像データを転送できる。
【0031】
本発明に係るコンピュータプログラムは、表示装置と、第1及び第2の近接無線通信装置と、第2の近接無線通信装置に接続され、第2の近接無線通信装置が他の装置から受信した画像データを記憶する記憶装置とに接続されたコンピュータを、第1の近接無線通信装置に接続され、記憶装置に記憶された画像データを、第1の近接無線装置を介して他の近接無線通信装置に転送するための転送制御手段と、所定の条件が充足されたことに応答して、記憶装置に記憶された画像データを表示装置に表示させるための第1の表示制御手段として機能させる。
【0032】
このコンピュータプログラムは、記憶装置に記憶された画像データを、第1の近接無線通信装置を介して他の近接無線通信装置に転送する。さらに所定の条件が充足されると、当該コンピュータプログラムは当該画像データを表示装置に表示する。したがって自動的に当該画像データの転送又は表示が行なわれる。
【発明の効果】
【0033】
以上のように本発明によると、載置台に画像表示装置をセットして原稿画像の入力をすると、自動的に画像表示装置へ原稿の画像データが転送される。画像表示装置が複数個重なっている場合には、それらに画像データが連鎖的に転送される。したがって、ユーザは用紙に画像を印刷する従来の操作とほぼ変わらない手間で、複数の画像表示装置へ画像データを送信できる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像データ転送システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1に示すインタフェースユニット及び画像表示装置の構成を示す図である。
【図3】図1に示す画像表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】図1に示す画像データ転送装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】画像データ転送装置で画像の転送を行なうために実行されるプログラムの制御構造を示す図である。
【図6】画像表示装置で画像の受信及び転送を行なうために実行されるプログラムの制御構造を示す図である。
【図7】画像表示装置へ画像の転送を開始した直後の状態を示す図である。
【図8】画像表示装置への画像の転送が完了したときの画像データ転送システムの状態を示す図である。
【図9】画像表示装置への画像の転送が失敗したときの画像データ転送システムの状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下の説明及び図面では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0036】
[全体構成]
図1を参照して、画像データ転送装置20は、原稿を読取るための画像読取部24、読取った画像データを印刷するための印刷ボタン22、及び、外部の通信機器と接続を行なうためのインタフェースユニット30を含むデジタル複写機である。画像データ転送装置20は用紙に画像を形成する機能、及び用紙を搬送する機能など、一般的な画像形成装置が有する機能を持つ。しかし、これらの機能は本発明の本質と関係がないので、図1では図を明快にするため、これらの機能に関する部分は図示していない。
【0037】
インタフェースユニット30には、図1に示すように外部の通信機器を載置できる。図2を参照して、インタフェースユニット30は外部の通信機器と通信するための近距離無線通信部70を含む。外部の通信機器を、近距離無線通信部70に接続、又は、近距離無線通信部70から数センチメートル離れた距離に配置すると、当該通信機器と画像データ転送装置20との通信が可能になる。
【0038】
図2を参照して、タッチパッド40、50、及び60は同一の構成を有するタッチパッドである。そのため、ここではタッチパッド60についてのみ説明する。タッチパッド60は、画像データの表示を行なうためのディスプレイ96と、ディスプレイ96の表示面上に設けられた、ユーザからの指示を検知するためのタブレット94とを含む。ディスプレイ96は、例えばカラー液晶表示装置を含む。
【0039】
さらにタッチパッド60は、周囲の電子機器と通信を行なうための第1の近接無線通信部62、及び、第2の近接無線通信部64を含む。第1の近接無線通信部62はディスプレイ96と同じ側に設置され、第2の近接無線通信部64は第1の近接無線通信部62及びディスプレイ96の反対側に設置される。第1及び第2の近接無線通信部62及び64は、異なる電子機器の通信部が接続、又は数センチメートルの範囲に設置されると、当該電子機器との通信を可能にする。第1の近接無線通信部及び第2の近接無線通信部は、2つのタッチパッドを同じ向きで重ね合わせた場合、重なるように配置される。
【0040】
タッチパッド40、50、及び60は、重ね合わせた状態でインタフェースユニット30上に載置できる。第2の近接無線通信部64及び近距離無線通信部70が重なるようにタッチパッド60をインタフェースユニット30上に配置し、さらにタッチパッド60上に、タッチパッド50及び40を、この順で、かつ同じ向きで重なるように配置する。タッチパッド40、50、及び60は同じ向きに重ねられているため、各タッチパッドの第1及び第2の近接無線通信部が通信可能となる。したがって、近距離無線通信部70から第2の近接無線通信部64へデータが転送されると、タッチパッド40、50、及び60の第1及び第2の近接無線通信部62及び64を介した通信により、タッチパッド60、50、及び40へ当該データを順に転送できる。
【0041】
[ハードウェア構成]
図3を参照して、タッチパッド60は、前述したタブレット94、ディスプレイ96、並びに第1及び第2の近接無線通信部62及び64に加え、他の装置から転送されてきた画像データ等を一時的に記憶するための一時記憶部82、データを保存するための不揮発性の記憶部84、ユーザからの指示を処理するための入力処理部86、画像データをディスプレイ96で表示させるための表示処理部88を含む。第1及び第2の近接無線通信部62及び64はいずれも、一時記憶部82との通信が可能である。特に第2の近接無線通信部64は受信した画像データを一時記憶部82に記憶することができ、第1の近接無線通信部62は、一時記憶部82に記憶された画像データを読出して他の装置に送信することができる。
【0042】
一時記憶部82はSRAM(Static Random Access Memory)又はDRAM(Dynamic Random Access Memory)で構成される。一時記憶部82には、制御部80の処理によって発生する情報、及び第2の近接無線通信部64が受信した画像データが記憶される。制御部80は必要に応じて、当該情報を一時記憶部82へ保存又は削除する。
【0043】
本実施の形態では、記憶部84は、SSD(Solid State Drive)又はハードディスクで構成される。記憶部84にはタッチパッド用プログラム92が記憶されている。記憶部84にはさらに、タッチパッド60で使用されるアプリケーションソフトウェア等の他のプログラムも記憶されている。制御部80はユーザからの指示に応じてこれらのプログラムを読出し、実行する。
【0044】
入力処理部86は、タブレット94に接続されている。タブレット94は、ユーザがタブレット94上のいずれの箇所を指又はペン型の入力機器90で押下したかを検知し、その箇所を入力処理部86に知らせる。入力処理部86はユーザからの入力に関する信号を、制御部80に発信する。制御部80はこの信号を受信した後、ユーザの押下座標に基づき、プログラム上でユーザの指示を解釈し、必要な制御を各機能部に対して行なう。
【0045】
表示処理部88は、ディスプレイ96に接続されている。表示内容を変更する指示が制御部によって与えられると、表示処理部88は当該指示に応答してディスプレイ96を駆動し、指示に応じた表示内容がディスプレイ96上に表示される。
【0046】
本実施の形態では、タブレット94及びディスプレイ96が表示一体型タッチパネルとして構成されている。したがって、ユーザは表示内容を確認しながら、指示操作を行なうことができる。
【0047】
第1の近接無線通信部62は、第1のアンテナ66、及び、第1のアンテナ66を用いて外部の電子機器と無線通信を行なうための第1の通信処理部68を含む。第1のアンテナ66は微弱な電波を用いる近接無線通信用のものである。
【0048】
第2の近接無線通信部64は、第2のアンテナ72及び第2の通信処理部74を含む。これらは、第1のアンテナ66及び第1の通信処理部68と、それぞれ同一の機能を有するので、ここでは機能の詳細についての説明は繰返さない。
【0049】
第1の近接無線通信部62と第2の近接無線通信部64とは、2つのタッチパッドを一方の表面が他方の裏面と接するように重ねたときに互いに重なるような位置に設けられている。
【0050】
図4を参照して、画像データ転送装置20は、画像データ等のデータを一時的に記憶するための一時記憶部102、データを保存するための不揮発性の記憶部104、ユーザの操作を検知するための操作パネル108、原稿の画像データを読取るための画像読取部24、画像データに基づく画像を用紙上に形成するための画像形成部110、用紙を画像形成部110へ供給するための用紙供給部112、画像形成部110により用紙上に形成された像を定着させるための定着部114、用紙を装置から排出するための用紙排出部116、印刷動作に応じて用紙を自動的に搬送するための原稿自動搬送装置118、及び、用紙を保存しておくための自動給紙カセット120を含む。画像データ転送装置20はさらに、外部の電子機器と無線通信を行なうための近距離無線通信部70、及び、各機能部を制御するための制御部100を含む。
【0051】
一時記憶部102はSRAM又はDRAMで構成される。一時記憶部102には、制御部100の処理によって発生する情報が記憶される。制御部100はユーザからの指示に応じて、当該情報を一時記憶部102へ保存又は削除する。
【0052】
記憶部104は、本実施の形態ではハードディスクで構成される。記憶部104には画像データ転送装置用プログラム106が記憶されている。記憶部104にはさらに、画像形成に関するプログラムなど、画像データ転送装置20で使用される他のプログラムも記憶されている。制御部100は必要に応じてこれらのプログラムを読出し、実行する。
【0053】
操作パネル108は、コピー開始を指示するための印刷ボタン22を含む。操作パネル108はユーザからの操作指示を検知し、検知された操作に応じた信号を制御部100へ発信する。制御部100は受信信号に応じて、各機能部へ必要な制御を行なう。
【0054】
近距離無線通信部70は、アンテナ76、及び、アンテナ76を用い、制御部100が外部の電子機器と無線通信を行なうための通信処理部78を含む。
【0055】
[ソフトウェア構成]
図5を参照して、画像データ転送装置20からタッチパッド60へ画像データが転送される場合に画像データ転送装置20で実行されるプログラムの制御構造について説明する。印刷ボタン22が押下されると(ステップ142)、制御はステップ144へ進み、制御部100は画像読取部24に原稿がセットされているか否かを判定する。印刷ボタン22が押下されなければ、制御部100は何も動作しないままプログラムの実行を終了させる。ステップ144において、判定が肯定ならば制御はステップ146へ進む。ステップ146において制御部100は、セットされた原稿を読取るよう画像読取部24を制御し、制御はステップ148に進む。ステップ148において、制御部100は、インタフェースユニット30から信号を受信したか否かを判定する。この判定が肯定ならばインタフェースユニット30上にタッチパッド60が設置され、電源オンで通信可能であることが分かる。ステップ152において制御部100は、タッチパッド60へ読取った画像データを転送するよう近距離無線通信部70を制御し、このプログラムの実行を終了する。ステップ148での判定が否定ならば、制御はステップ150に進む。ステップ150において制御部100は、読取った画像データを用紙に印刷するよう画像形成部110を制御し、このプログラムの実行を終了する。
【0056】
なお、制御部100は印刷ボタンが押下される(ステップ142)と同時に、上記したプログラムをすばやく実行できるように、当該プログラムを短い間隔で定期的に実行する。
【0057】
図6を参照して、複数のタッチパッド間で画像データが転送される場合に各タッチパッドにおいて実行されるプログラムの制御構造について説明する。制御部80は第2の近接無線通信部64から信号があるか否かを判定する(ステップ162)。この信号があれば第2の近接無線通信部64に他の機器からのデータ転送があるということである。制御はステップ164に進む。第2の近接無線通信部64からの信号がなければ、制御部80はプログラムの実行を終了させる。ステップ164において、制御部80は第2の近接無線通信部64からの画像データの受信が完了したか否かを判定する。この判定が肯定ならば当該画像データは一時記憶部82に保存されている。制御はステップ166へ進む。ステップ164の判定が否定ならば画像データの受信中ということであり、プログラムの実行は終了する。ステップ166において、制御部80は、第1の近接無線通信部62から信号を受信しているか否かを判定する。この判定が肯定ならばさらに転送すべきタッチパッドが存在するということであり、制御はステップ170へ進む。否定ならば制御はステップ168へ進む。ステップ168において、制御部80は転送された画像をディスプレイ96上に表示するよう表示処理部88を制御し、当該画像の転送は行なわれずにプログラムの実行が終了する。ステップ170において、制御部80は受信した当該画像データを、当該タッチパッドの上に載置されたタッチパッドへ転送するよう、第1の近接無線通信部62を制御する。この転送が完了すると、ディスプレイ96に画像が表示されないよう、ディスプレイ96の表示を消去し、プログラムの実行は終了する。
【0058】
以下、制御部80はこのプログラムの実行を短い間隔で繰返す。ステップ162の判定がYESでステップ164の判定がNOとなるのは、第2の近接無線通信部64が画像データを受信している途中である。画像データの受信が完了すると、ステップ164の判定もYESとなる。
【0059】
タッチパッド40及び50は、上記したタッチパッド60と同様の構成である。したがってそれらについての詳細はここでは繰返さない。
【0060】
[動作]
複数のタッチパッドへ同一の画像データが転送される場合、タッチパッド40、50、及び60、並びに、画像データ転送装置20は次のように動作する。なお、以下では主に図1−2及び図7−9を参照する。
【0061】
図1及び図2を参照して、インタフェースユニット30に複数のタッチパッドがいずれも裏面を下にした状態で載置されているものとする。ユーザは画像読取部24に原稿をセットし、印刷ボタン22を押下する。なお、タッチパッドは、近距離無線通信部70及びタッチパッド60の第2の近接無線通信部64が通信可能となるように、かつ下側のタッチパッドの第1の近接無線通信部62が上側のタッチパッドの第2の近接無線通信部64と通信可能となるように載置される。なお、本実施の形態では、このように通信可能な状態になると、各タッチパッドのディスプレイ上に表示される画像がいったん消去された状態になるものとする。ユーザが印刷ボタン22を押下したことに応じて、画像データ転送装置20は原稿の画像を読取り、近距離無線通信部70は読取った画像データをタッチパッド60の第2の近接無線通信部64へ送信する。
【0062】
タッチパッド60の制御部は、第2の近接無線通信部62が当該画像データを受信すると、第1の近接無線通信部64により当該画像データをタッチパッド50の第2の近接無線通信部に送信する。同様にして、タッチパッド50はタッチパッド40へ当該画像データを転送する。このようにして、画像データ転送装置20が読取った画像データが、次々と複数のタッチパッドへ転送される。
【0063】
タッチパッド40では、画像データを受信した後、第2の近接無線通信部64が他の機器と通信できない。この場合、図6のステップ166の判定でNOとなり、タッチパッド40はディスプレイ96に当該画像データを表示する。この表示により、ユーザは画像データの転送動作が最後のタッチパッド40まで完了したことを知ることができる。
【0064】
図7を参照して、ユーザが印刷ボタン22を押下した直後は、複数のタッチパッド26の1番上に載置されたタッチパッドのディスプレイには、画像データは表示されない。少し経つと、このディスプレイには図8に示すように当該画像データが表示される。上記したように、画像データはインタフェースユニット側に載置されたタッチパッドから順に転送される。ユーザが印刷ボタン22を押下した時点から、1番上に載置されたタッチパッドが画像データを受信するまでには、少しのタイムラグがある。したがって、1番上に載置されているタッチパッドのディスプレイを確認することで、ユーザは転送が完了したか否かを判断できる。
【0065】
タッチパッドの電源がオフされていた場合、及び、タッチパッドの向きが他のタッチパッドと異なっていた場合など、転送は途中で終了する。転送が失敗したタッチパッド180の1つ前のタッチパッドは、上側のタッチパッドからの信号を受信していないため、図6のステップ166の判定が否定となり、ディスプレイ上に画像を表示させる。印刷ボタン22を押下した時点からしばらく経過したにもかかわらず、複数のタッチパッド26の1番上に載置されたタッチパッドのディスプレイ上に画像が表示されない場合、ユーザは転送が失敗したことを知ることができる。この場合、複数のタッチパッド26の上側から各タッチパッドを確認することで、ユーザはいずれのタッチパッドにおいて転送が失敗したかを確認できる。
【0066】
以上のように本実施の形態に係る画像データ転送システムによると、インタフェースユニット30上に複数のタッチパッドを、画像読取部24に原稿を、それぞれセットし、印刷ボタン22を押下すれば、自動的に全てのタッチパッドに当該原稿の画像データが転送される。したがってユーザは、一般的な画像形成装置を用いて用紙に画像を印刷するのと同様に、各タッチパッドに画像データを転送できる。画像データ転送装置20は原稿の読取りから転送まで自動的に行なうので、複数の画像データを転送する場合でも、転送する画像データが混ざる可能性が少ない。画像データは原稿から読取った画像データだけでなく、画像データ転送装置20に保存されている画像データを用いてもよい。
【0067】
本実施の形態に係る画像データ転送装置20はデジタル複写機であって、画像形成機能を有する。しかし本発明に係る画像データ転送装置は、画像形成機能を含んでいなくてもよい。例えば、スキャナで原稿を読取り、インタフェースユニットで画像データの転送を行なうよう特化した装置にも、本発明は適用できる。
【0068】
インタフェースユニット30は図2に示すような直方体状の形状に限定されない。例えば、タッチパッドを載置する箇所の三方に、壁を設置してもよい。こうすることで、載置したタッチパッドが崩れるのを防ぐことができる。さらにこの形状にすることで、タッチパッドを立てかけて載置することもできる。本棚の本のように複数のタッチパッドを立てかけて載置すれば、タッチパッドを横向きに載置した場合に比べて、タッチパッドの載置及び取り外しが容易になる。また、インタフェースユニット30は、タッチパッドを載置する箇所が窪んでいる形状にしてもよい。この形状だと、タッチパッドをどの箇所に載置するかがより分かりやすくなる。
【0069】
タッチパッド40、50、及び60は表示機能及び入力機能を有するタッチパネルを含む。しかし、本発明に係る画像表示装置はこうした入力機能を有していなくてもよい。例えば、表示画面及び表示画面を操作するためのハードキーを持つ画像表示装置であってもよい。
【0070】
タッチパッド40、50、及び60は長方形の板のような形状をしている。しかし、本発明に係る画像表示装置はこうした形状に限定されない。さらに画像表示装置は、画像表示装置間での通信が可能であれば、積み重ね可能な形状に限定されない。
【0071】
タッチパッド40、50、及び60は、ディスプレイと同じ側に第1の近接無線通信部を、反対側に第2の近接無線通信部を含む。しかし、本発明に係る画像表示装置はこうした構造に限定されない。例えば、同一の近接無線通信部で画像データの受信及び送信を行なってもよい。さらに近接無線通信部は、ディスプレイと同じ側、又は反対側に設置することに限定されず、例えば画像表示装置の側部に設置されてもよい。
【0072】
タッチパッド60が通信可能な状態になっても、ディスプレイ96上には通信を行なう前に何らかの画像が表示されていてもよい。例えば、「転送準備完了」という文字をディスプレイ上に表示すると、転送が行なわれない状態にもかかわらず画像データの転送を行なおうとすることを事前に防ぐことができる。この場合にも、画像データを受信し、さらに他の装置への画像データの転送が完了すると、ディスプレイ上の表示を消去するようにする。画像データを受信したにもかかわらず、他の装置への画像データの転送ができなかった場合には、その画像データに基づく画像を表示する。
【0073】
ステップ168において、表示する画像は転送された画像に限られない。例えば、転送が失敗したことを通知する警告画面を表示してもよい。
【0074】
画像表示装置は、転送を知らせるための表示部又は通知部を含んでもよい。例えば、転送が完了した画像表示装置は表示部が赤色から緑色に変化する場合、及び、転送が失敗した画像表示装置の通知部がアラーム音を発生する場合などが考えられる。
【0075】
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
【符号の説明】
【0076】
20 画像データ転送装置
22 印刷ボタン
24 画像読取部
26、40、50、60、180 タッチパッド
30 インタフェースユニット
62 第1の近接無線通信部
64 第2の近接無線通信部
70 近距離無線通信部
80、100 制御部
96 ディスプレイ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1及び第2の面を有する扁平な筐体と、
前記第1の面に設けられた表示装置と、
前記第1の面に設けられた第1の近接無線通信装置とを含む画像表示装置であって、
前記筐体は、第1の前記画像表示装置の前記第1の面に、第2の前記画像表示装置の前記第2の面が重なるように重ね合わせ可能な形状に形成され、
前記画像表示装置はさらに、
前記画像表示装置が他の画像表示装置に重ねられたときに、前記他の画像表示装置の前記第1の近接無線通信装置と通信可能となるように、前記第2の面上の所定位置に設けられた第2の近接無線通信装置と、
前記第2の近接無線通信装置が他の装置から受信した画像データを記憶する記憶装置と、
前記記憶装置に記憶された画像データを、前記第1の近接無線通信装置を介して、前記画像表示装置に重ねられた他の画像表示装置の前記第2の近接無線通信装置に転送するための転送制御手段と、
所定の条件が充足されたことに応答して、前記記憶装置に記憶された画像データを前記表示装置に表示させるための第1の表示制御手段とを含む、画像表示装置。
【請求項2】
前記第2の近接無線通信装置が画像データを受信したことに応答して、前記第1の近接無線通信装置が他の近接無線通信装置と通信可能か否かを判定するための判定手段をさらに含み、
前記転送制御手段は、
前記判定手段による判定が否定であることに応答して、前記記憶装置に記憶された画像データを、前記第1の近接無線装置を介して他の装置に転送する処理を中止する転送中止手段と、
前記判定手段による判定が肯定であることに応答して、前記記憶装置に記憶された画像データを、前記第1の近接無線装置を介して他の装置に転送する処理を実行する転送実行手段とを含む、請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記第1の表示制御手段は、
前記判定手段による判定が否定であることに応答して、所定の画像を前記表示装置に表示させるための表示開始手段と、
前記判定手段による判定が肯定であることに応答して、前記表示装置の表示を消去させるための表示消去手段とを含む、請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記所定の画像は、前記第2の近接無線通信装置が受信し前記記憶装置に記憶した画像データに基づく画像である、請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記表示装置は、表示一体型タッチパネルを含み、
前記画像表示装置はさらに、前記表示一体型タッチパネルに対して行なわれた操作に応答して、前記記憶装置に記憶された画像データに基づき、前記表示装置による画像の表示を制御する第2の表示制御手段を含む、請求項1から請求項4のいずれかに記載の画像表示装置。
【請求項6】
画像データを入力するための入力手段と、
請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像表示装置を載置可能な載置面を有する載置台と、
前記入力手段に接続され、前記載置台の前記載置面の所定位置に設けられた、前記入力手段により入力された画像データを近距離無線通信により他の無線通信装置に転送するための近距離無線通信装置とを含み、
前記載置台は、前記画像表示装置が前記載置台の前記載置面の所定位置に所定の姿勢で載置されたときに、前記画像表示装置の前記第2の近接無線通信装置が前記近距離無線通信装置と通信可能となるような形状に形成されている、画像データ転送装置。
【請求項7】
前記入力手段は、
画像をスキャンし画像データに変換する画像読取装置と、
前記画像読取装置からの画像データを一時的に記憶する画像データ一時記憶装置とを含み、
前記画像データ一時記憶装置に記憶された画像データは前記近距離無線通信装置により読出可能である、前記請求項6に記載の画像データ転送装置。
【請求項8】
さらに、ユーザの所定の操作に応答して、前記スキャナによる画像のスキャンを開始させるスキャン開始指示手段を含む、請求項7に記載の画像データ転送装置。
【請求項9】
前記近距離無線通信装置に接続され、前記画像読取装置による画像の読取が開始または完了したことに応答して、前記近距離無線通信装置が他の無線通信装置と通信可能か否かを判定する通信可否判定手段と、
前記通信可否判定手段による判定が肯定であることに応答して、前記近距離無線通信装置による前記画像データの転送を開始させる転送開始手段と、
前記通信可否判定手段による判定が否定であることに応答して、前記近距離無線通信装置による通信処理を中止させる転送中止手段とをさらに含む、請求項7または請求項8に記載の画像データ転送装置。
【請求項10】
さらに、前記画像データ一時記憶装置に記憶された画像データに基づき、画像を記録媒体上に形成する画像形成手段と、
前記通信可否判定手段による判定が否定であることに応答して、前記画像形成手段による画像の形成を開始させる画像形成制御手段とを含む、請求項9に記載の画像データ転送装置。
【請求項11】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像表示装置と、
請求項6から請求項10のいずれかに記載の画像データ転送装置とを含む画像データ転送システム。
【請求項12】
表示装置と、
第1及び第2の近接無線通信装置と、
前記第2の近接無線通信装置に接続され、前記第2の近接無線通信装置が他の装置から受信した画像データを記憶する記憶装置とに接続されたコンピュータを、
前記第1の近接無線通信装置に接続され、前記記憶装置に記憶された画像データを、前記第1の近接無線装置を介して他の近接無線通信装置に転送するための転送制御手段と、
所定の条件が充足されたことに応答して、前記記憶装置に記憶された画像データを前記表示装置に表示させるための第1の表示制御手段として機能させる、コンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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