画像表示装置、画像表示方法及びプログラム
【課題】高度が変化して撮影された動画の撮影位置を適切に表現できるようにする。
【解決手段】水中パックに覆われたビデオカメラによって水中で撮影された動画に水深情報を付帯して記録し、その動画から所定時間毎にサムネイル画像を生成する。または、その動画を再生モード時に水中撮影と水上撮影とに分類し、分類した各々の動画から所定時間毎にサムネイル画像を生成する。さらに、生成したサムネイル画像に同期した所定時間毎の水深情報に基づくY軸座標を算出し、算出したY軸座標の位置にサムネイル画像を配置して表示する。
【解決手段】水中パックに覆われたビデオカメラによって水中で撮影された動画に水深情報を付帯して記録し、その動画から所定時間毎にサムネイル画像を生成する。または、その動画を再生モード時に水中撮影と水上撮影とに分類し、分類した各々の動画から所定時間毎にサムネイル画像を生成する。さらに、生成したサムネイル画像に同期した所定時間毎の水深情報に基づくY軸座標を算出し、算出したY軸座標の位置にサムネイル画像を配置して表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、サムネイル画像を表示するために用いて好適な画像表示装置、画像表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、撮像装置において、撮影時の位置や高度を示す測位情報を画像データとともに記録し、測位情報に基づいて画像を地図上に表示する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−157810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、連続撮影した場合など位置や高度が近傍である場合、これらの画像は重なった状態で表示され、繁雑な表示となってしまうという問題点があった。特に、水中で動画を撮影する場合、長い時間をかけて近くの場所で撮影されることが多く、適切に撮影位置を表現することができない。
【0005】
本発明は前述の問題点に鑑み、高度が変化して撮影された動画の撮影位置を適切に表現できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像表示装置は、記録媒体に記録された動画データから代表画像を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された代表画像を表示部に表示する表示制御手段とを有し、前記表示制御手段は、前記動画データの撮影した高度を示す高度情報に基づいて、前記代表画像の表示位置を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、動画を撮影したときの高度を適切に表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態において、水中パックに内蔵されたビデオカメラの構成例を示すブロック図である。
【図2】ビデオカメラによる動画データの記録処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態におけるタイムライン表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】ビデオカメラの表示部に表示される画面の一例を示す図である。
【図5】タイムライン表示におけるサムネイル画像の配置を説明する図である。
【図6】第1の実施形態における動画の再生処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】動画のシーンが表示されている画面の一例を示す図である。
【図8】第2の実施形態におけるタイムライン表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】ビデオカメラの表示部にタイムライン表示される画面の一例を示す図である。
【図10】水中で動画を撮影した際の撮影開始から撮影終了までの水深の変化及び水深情報を含むメタデータの一例を示す図である。
【図11】第3の実施形態において、動画における水深の最大値と最小値とを表示部に表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】第3の実施形態において、水深毎にサムネイル画像を表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】水深毎にサムネイル画像が表示された画面の一例を示す図である。
【図14】第3の実施形態において、サムネイル画像の表示する位置を時間によって変化させて表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】第4の実施形態における動画の再生処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】第5の実施形態における動画の再生処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態では、高度の異なる撮影の一例として水中で撮影された動画を例にして説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態において、画像表示装置を搭載し、水中撮影を可能とする水中パックを組み合わせたビデオカメラ110の構成例を示すブロック図である。以下、本実施形態では、撮像装置の一例として、特に動画を撮影するビデオカメラについて説明する。
【0010】
図1において、本実施形態のビデオカメラ110は、水中パック100が防水用として外側に装着されており、水中撮影を可能としている。撮像レンズ111は、被写体像を撮影するためのレンズであり、撮像素子112は例えばCMOSなどであり、撮像レンズ111によって結像された被写体象を電気信号に変換する。
【0011】
カメラ信号処理部113は、撮像素子112から出力される電気信号に所定の信号処理を施しカメラ信号として出力する。記録再生信号処理部114は、カメラ信号処理部113から出力されるカメラ信号に、圧縮処理など所定の信号処理を施して例えばメモリカードなどの記録媒体115に画像データとして記録する。また、記録再生信号処理部114は、再生モード時に記録媒体115に記録された画像データを再生する。
【0012】
制御部116は、ビデオカメラ110全体を制御するためのマイクロコンピュータであり、メモリ117は、制御部116によって制御されるビデオカメラ110のパラメータ等を格納するためのものである。表示部118には、制御部116が表示制御手段として機能することにより、撮影モード時のスルー画像、再生モード時の再生画像、ユーザインタフェースとなるアイコン、文字等が表示される。本体操作部119は指示手段として機能し、ビデオカメラ110の動作指示を行うための操作部であり、インタフェース部120は、ビデオカメラ110に外部から入力される情報を仲介するインタフェースである。
【0013】
次に、水中パック100の構成例を説明する。水中パック100において、水圧計101は、水圧を検出するためのものであり、外部操作部102は、水中パック100に内蔵するビデオカメラ110の動作指示を、水中パックを介して行うための操作部である。
【0014】
次に、本実施形態のビデオカメラ110の動作について説明する。
撮像レンズ111によって結像された被写体像は、撮像素子112によって光電変換がなされ、カメラ信号処理部113へ電気信号として出力される。カメラ信号処理部113は、撮像素子112から出力される電気信号にガンマ補正、ホワイトバランス処理等所定の信号処理を施し、カメラ信号として記録再生信号処理部114に出力する。カメラ信号処理部113が行う所定の信号処理のパラメータ等はメモリ117に格納されており、制御部116は、メモリ117に格納されたパラメータに従って適正に信号処理がなされるようにカメラ信号処理部113を制御する。
【0015】
次に、記録再生信号処理部114は、カメラ信号処理部113から出力されるカメラ信号に対して記録モードによる記録サイズの設定等、所定の信号処理を施し、記録媒体115へ出力する。このとき、スルー画像として表示するために、動画データをさらに制御部116へ出力する。記録媒体115には、記録再生信号処理部114で処理された信号が動画データとして記録される。また、制御部116は、記録再生信号処理部114から出力される動画データを表示部118へ出力する。このように表示部118は、撮影時のモニタ機能として実現している。表示部118には、スルー画像の他にビデオカメラ110の動作モードや、撮影時間等ユーザインタフェースに係る表示も同時に行われる。以上のような一連の動作は、使用者がビデオカメラ110の本体操作部119を操作することによって可能となっている。
【0016】
次に、ビデオカメラ110に水中パック100が装着されている場合の撮影動作に関して説明する。
前述したように水中パック100には外部操作部102が備わっており、ビデオカメラ110の撮影操作及び再生操作は水中パック100の外側から行うことになる。例えば、外部操作部102の不図示のズームレバーを操作すると、水中パック100の内部にあるビデオカメラ110のズームキーに連動した不図示の部材によってズームキーが操作され、撮影画角を可変することができる。
【0017】
また、前述したように水中パック100には水圧計101が備わっており、水圧を検知する。そして、ビデオカメラ110はインタフェース部120を介して水圧計101が検知した水圧を水圧情報として取り込むことができる。ビデオカメラ110に備わるインタフェース部120は、具体的にはジャックコネクタであり、水圧計101の出力線であるワイヤープラグを挿入することにより接続可能としている。なお、ビデオカメラ110と水圧計101との接続はワイヤープラグに限らず、無線通信、近距離無線通信等、信号の送受信が可能であればいかなる方策であってもよい。また、本実施形態では、水中パック100に水圧計101を備えている例について説明したが、ビデオカメラ110の本体に水圧計を内蔵しても同様の動作が実現可能である。
【0018】
次に、ビデオカメラ110が水圧計101から取得した水圧情報を水深情報に変換してメタデータとして動画データに付帯して記録する動作について図2のフローチャートを参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るビデオカメラ110の撮影時の記録処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図2に示す各処理は、制御部116により例えば垂直同期の周期毎に行われる。
【0019】
ビデオカメラ110が撮影モードに切り換えられると処理を開始する。そして、ステップS201において、現在の撮影モードが水中撮影モードか否かを判断する。水中では、大気中と異なり太陽光の赤外成分が吸収されるため、水中に適したホワイトバランス制御を行う必要がある。したがって、使用者の操作により水中で撮影する前に水中撮影モードに設定されているか否かを判断する。この判断の結果、水中撮影モードに設定されている場合は、ステップS202に進み、水中撮影モードに設定されていない場合は、ステップS206へ進む。
【0020】
ステップS202においては、使用者によりビデオカメラ110の撮影開始キーであるトリガーキーが押されるまで待機する。そして、使用者によりトリガーキーが押されると次に、ステップS203において、制御部116は、水圧計101が検知した水圧を水圧情報としてインタフェース部120を介して取り込む。
【0021】
次に、ステップS204において、制御部116は取得手段として機能し、ステップS203で取り込まれた水圧情報を、高度情報である水深情報に変換する。水圧及び水深では比例関係にあるため、水圧情報は定数を乗じることによって水深情報に変換される。ここで用いる定数は、メモリ117内にデータテーブルとして格納したものから適宜選択される。
【0022】
次に、ステップS205において、前述した手順により動画データを生成して、記録再生信号処理部114により撮影モード情報と、ステップS204で変換された水深情報とをメタデータとして動画データに付帯して記録媒体115に記録し、処理を終了する。撮影モード情報及び水深情報は動画データのメタデータとして記録されるが、記録された水深情報は後述する再生準備の表示で利用されることとなる。
【0023】
一方、ステップS206においては、使用者によりビデオカメラ110の撮影開始キーであるトリガーキーが押されるまで待機する。そして、トリガーキーが押されると、次に、ステップS207において、前述した手順により動画データを生成して、記録再生信号処理部114により、生成した動画データを記録媒体115に記録し、処理を終了する。
【0024】
以上の動作によって、本実施形態に係るビデオカメラ110は、水圧計101の検知結果として水深情報を動画データに付帯して記録することができる。なお、使用者により水中撮影モードに設定されていないまま水中で撮影された場合は、例えば、撮影モードの切換えを促す警告表示を行う。
【0025】
次に、ビデオカメラ110によって撮影された動画を再生する場合の表示動作について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係るビデオカメラ110によるタイムライン表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図3に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。
【0026】
まず、ビデオカメラ110が再生モードに切り換わると、図4(a)に示すような画面が表示部118に表示される。図4(a)に示す画面では、最後に記録された動画の代表画像に選択枠401が表示されている。再生したい動画の選択は、本体操作部119の不図示の操作スイッチを操作することにより可能となっている。本実施形態では、操作スイッチを操作することにより動画を選択できるようにしているが、タッチパネルによるタッチ操作により動画を選択できるようにしてもよい。
【0027】
なお、以下に説明する図3の各処理は、再生モードに切り換わり、再生したい動画が選択され、再生待機状態をタイムライン表示に切り換えた時の動作処理である。この処理は、例えば制御部116の全体の処理において表示切換えのキー操作が行われた時に処理されるルーチンである。
【0028】
図4(a)に示す画面において動画が選択されると処理が開始する。そして、図3のステップS301において、記録再生信号処理部114により再生対象として選択された動画を構成する複数のシーンから所定時間毎のシーンを選択してサムネイル画像を生成する。サムネイル画像の生成方法としては、記録媒体115から動画データを読み出して、読み出した動画データを復号化し、復号化された動画データから任意のフレームを抽出する。そして、サムネイル画像のサイズである160×120(pixel)にリサイズを行い、JPEGデータとして符号化してサムネイル画像を生成する。サムネイル画像を生成する時間の間隔は任意に設定した値(例えば2分毎)とすればよく、設定時間は現在の設定値より短い時間や長い時間へ変更することも可能である。
【0029】
次に、ステップS302において、記録再生信号処理部114により、選択された動画が水中撮影された動画であるか否かを判断する。この判断は、動画データにメタデータとして付帯された水深情報の有無を確認することにより行われる。この判断の結果、水中撮影された動画である場合は、ステップS303へ進み、水中撮影された動画でない場合は、ステップS306へ進む。
【0030】
ステップS303においては、記録再生信号処理部114により、記録媒体115に記録された動画データに付帯された水深情報のうち、ステップS301で生成されたサムネイル画像と同期した所定時間毎の水深情報を取得する。そして、ステップS304において、ステップS303で取得した水深情報に基づいてY軸座標を算出する。これは、後述する水中動画のタイムライン表示に水深情報を表示させるための処理である。
【0031】
次に、ステップS305において、ステップS301で生成したサムネイル画像を、ステップS304で算出したY軸座標に対応した位置に配置するように表示部118に表示する。このとき、水深を示すスケールも表示する。そして、処理を終了する。
【0032】
図4(b)は、ステップS305で表示される画面の一例を示す図である。図4(b)に画面において、画像402は、図4(a)で選択された動画のサムネイル画像を拡大表示したものである。部位403には、再生待機状態のタイムライン表示上のサムネイル画像が水深情報に基づいて表示される。サムネイル画像404〜408は、再生対象の動画を構成する複数のフレームから所定時間毎に生成したサムネイル画像であり、時間軸の進行上、左から右へ配置されている。
【0033】
選択カーソル409は、動画1シーンの所定時間毎に分割した時間軸上の画像領域を示す表示である。黒い部分は現在表示されているサムネイル画像の領域を指しており、選択カーソル409を移動させると、次に表示される5つのサムネイル画像も連動して移動するようになっている。
【0034】
スケール410には、水深情報によって算出されたY軸座標を示している。水深情報に基づき、水深値も同時に表示され、サムネイル画像404〜408は異なるY軸座標の位置に配置される。図4(b)に示す画面は、上部から下部へと水深が深くなることを示しており、選択されているサムネイル画像の水深情報と対応する位置にマーカーが表示される。
【0035】
また、サムネイル画像を生成する時間の間隔によっては、水深情報の変化量が変わることから、水深値の最大値と最小値とから、表示する水深値の表示尺度を密にしたり租にしたり変化させて、サムネイル画像を配置するようにしてもよい。表示範囲において水深値の表示尺度が変化した表示例を図5(a)及び図5(b)に示す。
【0036】
図5(a)及び図5(b)は、図4(b)に示すタイムライン表示のサムネイル画像を表示する部位を抜き出したものである。図5(a)は、1シーンに対するサムネイル画像を生成する時間間隔が短い場合(例えば6秒毎)の例であり、スケール501は小さくなっている。図5(b)は、1シーンに対するサムネイル画像を生成する時間間隔が長い場合(例えば10分毎)の例であり、スケール502は大きくなっている。
【0037】
図3の説明に戻り、一方、ステップS306においては、メモリ117から定義済みのY軸座標の情報を読み出す。これは、詳細は後述するが、サムネイル画像の表示位置のY軸座標を変更する必要がないためである。次に、ステップS307において、ステップS301で生成したサムネイル画像を、ステップS306で読み出した定義済みのY軸座標の位置に配置するように表示部118に表示する。そして、処理を終了する。
【0038】
図4(c)は、ステップS307で表示される画面の一例を示す図である。図4(c)に示す画面では、Y軸座標が定義済みの位置のみであるため、所定時間毎に生成されたサムネイル画像は同一のY軸座標上に表示されることとなる。
【0039】
以上説明したように本実施形態によれば、水中パック100に覆われたビデオカメラ110によって水中で撮影された動画に水深情報を付帯して記録し、その動画から所定時間毎にサムネイル画像を生成する。さらに、生成したサムネイル画像に同期した所定時間毎の水深情報に基づくY軸座標を算出し、算出したY軸座標の位置にサムネイル画像を配置して表示するようにした。これにより、再生待機状態のタイムライン表示の時間軸上で水深変化情報を使用者へ明示的かつ簡易的に通知できるようになり、撮影者がどの水深で撮影を行ったかを視覚的に認識することができる。このように、水深情報及び撮影された被写体像によって簡易的な生物や植物の生息深度を把握することもできる。
【0040】
また、水中撮影モードで撮影した場合とそうでない場合とで、画面での表示態様を切り替えるので、使用者は動画が水中で撮影されたものか、地上で撮影されたかを容易に識別することができる。例えば、海中に潜って撮影された動画か、地上で水槽を撮影した動画かを容易に識別することができる。
【0041】
次に、動画の再生処理について説明する。図6は、ビデオカメラ110が再生モードで動作している状態において、再生を開始した後に、上下キーの操作により水深の異なるシーンへ画像送りする処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図6に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。
【0042】
まず、ビデオカメラ110が再生モードで起動している状態において、本体操作部119の再生開始スイッチが押されることにより処理を開始する。そして、ステップS601において、現在選択されている動画の再生処理を開始する。すなわち、記録再生信号処理部114により、記録媒体115に記録された動画データを読み出して復号化し、制御部116によりその動画を表示部118に表示する。なお、再生の開始は、動画の最初から再生することも可能であり、前述したサムネイル画像を選択し、選択したシーンから再生を開始することも可能である。
【0043】
次に、ステップS602において、記録媒体115に記録されているメタデータから現在再生しているシーンの水深情報を取得する。さらに、記録媒体115に記録されている複数のシーンの水深情報をも取得し、各シーンの水深情報とシーン番号とを取得して再生処理拡張情報を生成する。
【0044】
次に、ステップS603において、本体操作部119の上下キーが操作されたかどうかを判断する。この判断の結果、上下キーが操作された場合は、ステップS604に進み、上下キーが操作されてない場合は、ステップS606に進む。
【0045】
ステップS604においては、現在再生しているシーンよりも浅いもしくは深いシーンがあるか否かを判断する。例えば、上下キーが操作されて上側へ指示された場合には、現在よりも浅いシーンが存在するかどうかを再生処理拡張情報から検索して判断する。一方、上下キーが操作されて下側へ指示された場合には、現在よりも深いシーンが存在するかどうかを再生処理拡張情報から検索して判断する。この判断の結果、より浅いもしくは深いシーンが存在する場合は、ステップS605に進み、該当するシーンが無い場合は、ステップS606に進む。
【0046】
次に、ステップS605においては、ステップS603でのキー操作に応じて、現在再生中のシーンよりも浅いシーンあるいは深いシーンへ画像送り処理を行い、そのシーンの先頭から再生を開始する。このとき、現在再生中の水深情報を更新する。
次に、ステップS606において、現在再生中のシーンが終端まで到達したかどうかを判断する。この判断の結果、シーンの終端に到達した場合は、処理を終了する。一方、シーンの途中である場合は、ステップS603に戻る。図7は、動画のシーンが表示された画面の一例を示す図である。図7に示すように、現在のシーンの水深情報が表示されている。
【0047】
以上のように本実施形態においては、水深情報に基づいて画像送りを行うことができる。これにより、目的とする水深において使用者は観察することができる。
【0048】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、水中パック100を用いてビデオカメラ110で水中撮影を行った場合に水圧計101の検知結果を水深情報に変換し、動画データに水深情報を付帯して記録した。これにより、再生待機時のタイムライン表示で撮影時の水深が視覚的に認識可能となることを説明した。これに対して本実施形態では、動画の再生待機時のタイムライン表示において、撮影時の水深を視覚的に可能とするとともに、水上での撮影及び水中での撮影の切り換わりも視覚的に認識可能とする。本実施形態に係るビデオカメラ110の構成例、動画データに水深情報を付帯して記録する動作及び再生処理の動作は第1の実施形態と同様なので、その説明は省略する。
【0049】
以下、水上での撮影及び水中での撮影の切り換わりも視覚的に認識可能となる処理について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。図8に示す各処理は、ビデオカメラ110が再生モードに切り換わり、再生したい動画が選択され、再生待機状態をタイムライン表示に切り換えた時の動作処理である。この処理は、例えば制御部116の全体の処理において表示切換えのキー操作が行われた時に処理されるルーチンである。
【0050】
図4(a)に示す画面において動画が選択されると、まず、ステップS801において、記録再生信号処理部114により、記録媒体115に記録されている動画データのメタデータから撮影者が設定した撮影モードの情報を取得する。この処理は、再生しようとする動画が水上撮影モードで撮影されたのか、水中撮影モードで撮影されたのかを分類するために行われる処理である。なお、水上撮影モードとは、通常の撮影モードである。
【0051】
次に、ステップS802において、ステップS801で取得した撮影モードの情報に基づいて動画を分類する。そして、ステップS803において、水中撮影モードにおける動画の1シーンに対し、所定時間毎にサムネイル画像を生成する。なお、サムネイル画像を生成する方法は、第1の実施形態で説明したステップS301と同様の手順である。また、サムネイル画像を生成する時間の間隔は、任意に設定した値(例えば2分毎)とすればよく、設定時間現在の設定値より短い時間や長い時間へ変更することも可能である。
【0052】
次に、ステップS804において、記録再生信号処理部114により、記録媒体115に記録された動画データに付帯された水深情報のうち、ステップS803で生成したサムネイル画像と同期した所定時間毎の水深情報を取得する。そして、ステップS805において、水中撮影モードで撮影された動画の水深情報に基づいてY軸座標の算出を行う。これは、後述する水中動画のタイムライン表示に水深情報を表示させるための処理である。
【0053】
次に、ステップS806において、ステップS802で分類した、水上撮影モードで撮影された動画の1シーンに対して所定時間毎にサムネイル画像を生成する。そして、ステップS807において、メモリ117から定義済みのY軸座標の情報を読み出す。これは、水上撮影モードで撮影された動画は、水中撮影モードで撮影された動画とは異なり、サムネイル画像の表示位置のY軸座標を変更する必要がないためである。
【0054】
次に、ステップS808において、ステップS803で生成したサムネイル画像を、ステップS805で水深情報に基づいて算出したY軸座標位置に配置した画面を生成する。このとき、水深を示すスケールも配置する。そして、ステップS809において、ステップS806で生成したサムネイル画像を、ステップS808で生成した画面において、ステップS807で読み出した定義済みのY軸座標位置に配置する。そして、生成した画面を表示部118に表示して、処理を終了する。
【0055】
図9は、ステップS809で表示される画面の一例を示す図である。以下、水中撮影のタイムライン表示に関しては、第1の実施形態と同様であるので、本実施形態では異なる部分について説明を行う。
図9において、部位901には、再生待機状態のタイムライン表示において上段に水上撮影された動画のサムネイル画像が表示され、下段に水中撮影された動画のサムネイル画像が表示されている。図9に示す例では、水中撮影前の動画の所定時間毎に生成された最後のサムネイル画像902と、水中撮影中の動画のサムネイル画像404〜408と、水中撮影後の動画の所定時間毎に生成された最初のサムネイル画像903とを示している。
【0056】
なお、図9に示した例では、上段に水上撮影モードで撮影した動画に対応するサムネイル画像を表示し、下段に水中撮影モードで撮影した動画に対応するサムネイル画像を表示したが、これに限るものではない。その他の例として、水中撮影の水深情報によってゾーン設定を行い、例えば、上段は水深10mまでとし、下段は水深10m超などとして表示分けをしてもよい。
【0057】
以上のように本実施形態によれば、水中パック100に覆われたビデオカメラ110によって撮影された動画に撮影モードの情報と水深情報とを付帯して記録する。そして、その動画を再生モード時に水中撮影と水上撮影とに分類し、分類した各々の動画から所定時間毎にサムネイル画像を生成するようにした。また、サムネイル画像の生成に同期した所定時間毎の定義済みのY軸座標の情報を読み出し、水深情報に基づくY軸座標を算出してサムネイル画像を画面に表示するようにした。
【0058】
これにより、再生待機状態のタイムライン表示の時間軸上での水上撮影及び水中撮影、さらには水深変化情報を使用者へ明示的かつ簡易的に通知することができる。そして、撮影者がどのシーンから水中撮影を開始し、どの水深で撮影を行ったかを視覚的に認識することができる。また、逆に、撮影者がどのシーンから水上撮影を開始したのかも視覚的に認識することができる。さらに、水中撮影中の水深情報と撮影された被写体像によって簡易的な生物や植物の生息深度を把握することも可能である。
【0059】
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態においては、水中で撮影された動画から、所定時間毎にサムネイル画像を生成し、表示画面において、水深によってY軸方向の配置を変更する例について説明した。これに対して本実施形態では、所定の水深毎にサムネイル画像を生成する例について説明する。本実施形態に係るビデオカメラ110の構成例、動画データに水深情報を付帯して記録する動作及び再生処理の動作は第1の実施形態と同様なので、その説明は省略する。本実施形態では、記録再生信号処理部114により記録媒体115に記録されている動画データのメタデータを読み出し、制御部116により動画全体における水深情報の変化を解析して、その結果を画面に表示する例について説明する。
【0060】
ここで、図10(a)及び図10(b)を参照しながら、記録媒体115に記録された動画データのメタデータのファイル形式について説明する。図10(a)は、水中で動画を撮影した際の撮影開始から撮影終了までの水深の変化を示す図である。図10(a)の横軸は時間tを示し、縦軸は水深lを示している。一方、図10(b)は、図10(a)に示す撮影状況における水深情報のメタデータファイル1000の一例を示す図である。メタデータファイル1000には、動画のファイルパス1001、動画のタイムスタンプ1002、及びタイムスタンプ1002と対応する水深情報1003が記載されている。
【0061】
次に、図11のフローチャートを参照しながら、動画における水深の最大値と最小値とを表示する制御について説明する。図11は、本実施形態において、動画における水深の最大値と最小値とを表示部118に表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図11に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。
【0062】
まず、図4(a)に示した画面で動画が選択されると処理を開始する。そして、ステップS1101において、記録再生信号処理部114により、記録媒体115から、選択された動画のメタデータを読み出す。そして、ステップS1102において、制御部116はメタデータとして含まれている水深情報を解析し、水深の最大値と最小値とを算出する。
【0063】
次に、ステップS1103において、ステップS1102で算出した水深の最大値と最小値を表示部118に表示し、処理を終了する。例えば、図4(a)に示す画面において、選択枠401に表示されている代表画像が選択されると、その代表画像と対応する動画のメタデータから水深の最大値と最小値を算出し、算出結果を画面に表示する。
【0064】
次に、図12のフローチャートを参照しながら、動画が撮影された位置の水深毎にサムネイル画像を表示する制御について説明する。図12は、水深毎にサムネイル画像を表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図12に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。
【0065】
まず、ステップS1201では、記録再生信号処理部114により、記録媒体115から動画のメタデータを読み出す。そして、ステップS1202では、制御部116はメタデータを解析し、図10に示すような動画の水深の変化を算出する。次に、ステップS1203において、所定の水深毎に動画からサムネイル画像を生成する。サムネイル画像を生成する方法は、第1の実施形態で説明したステップS301と同様の手順である。そして、ステップS1204において、一定の水深毎に生成した複数のサムネイル画像を動画毎にグルーピングし、表示部118に表示する。
【0066】
図13(a)は、ステップS1204で表示される画面の一例を示す図である。図13(a)に示す画面では、動画の水深の違いが明示的に分かるように、サムネイル画像を水深順に上側から表示している。グループ1301には、深さ方向に潜って撮影された動画からサムネイル画像が生成され、グルーピング表示されている。
【0067】
このように、サムネイル画像を複数生成してグルーピング表示することにより、動画の水深の範囲を明示的に使用者へ通知することができる。また、図13(a)に示す画面には、サムネイル画像を表示しているページを切り替えるスクロールバー1302も表示される。このとき、スクロールバー1302の分解能を水深と関連付けて表示し、動画の水深を明示的に使用者へ通知することができる。
【0068】
なお、サムネイル画像を表示する位置を時間によって変化させるようにしてもよい。以下、図14のフローチャートを参照しながら、サムネイル画像を表示する位置を時間によって変化させる制御について説明する。図14は、サムネイル画像の表示する位置を時間によって変化させて表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図14に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。
【0069】
まず、ステップS1401〜S1403においてはそれぞれ、図12のステップS1201〜S1203と同様の処理であるため、説明は省略する。なお、ステップS1403では、ステップS1203と同様に所定の水深毎にサムネイル画像を生成してもよく、任意の1フレームからサムネイル画像を生成してもよい。
【0070】
次に、ステップS1404において、サムネイル画像を表示する座標位置を算出する。座標位置の算出周期は、予め決めておいた一定間隔毎に算出してもよく、動画の時間毎の水深の変化に合わせて算出してもよい。そして、ステップS1405において、サムネイル画像をステップS1404で算出した座標位置に表示する。
【0071】
図13(b)は、ステップS1405で表示される画面の一例を示す図である。この例では、サムネイル画像を表示する座標位置を時間によって変化させ、サムネイル画像を動かし、動画の水深の変化、水深の範囲を明示的に使用者へ通知することが可能である。
【0072】
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、動画の再生中に上下キーが操作された場合に異なるシーンへ画像送りする処理について説明した。本実施形態では、さらに、動画の再生中に左右キーが操作された場合に水深が同じシーンへ画像送りを行う例について説明する。なお、本実施形態に係るビデオカメラ110の構成例、動画データに水深情報を付帯して記録する動作及びサムネイル画像の表示動作は第1の実施形態と同様なので、その説明は省略する。また、サムネイル画像の表示動作については、第2または第3の実施形態を適用してもよい。
【0073】
図15は、ビデオカメラ110が再生モードで動作している状態において、再生を開始した後に、上下キーまたは左右キーの操作により水深の異なるシーンあるいは同じ水深で撮影されたシーンへ画像送りする処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図15に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。また、ステップS601〜S606は、図6と同じであるため、説明は省略する。但し、本実施形態では、ステップS603でNoの場合は、ステップS1505に進む。
【0074】
ステップS1501においては、ステップS605において上下キーの操作により指定された水深情報を持つシーンが再生されていることを示すフラグをONにする。そして、ステップS1502において、左右キーが操作されたかどうかを判断する。この判断の結果、左右キーが操作された場合は、ステップS1503に進み、左右キーが操作されていない場合は、ステップS606に進む。
【0075】
ステップS1503においては、現在再生されているシーンの水深情報と同じ水深情報をもつシーンがあるかどうかを、再生処理拡張情報から検索して判断する。この判断の結果、同じ水深情報をもつシーンがある場合は、ステップS1504に進み、同じ水深情報をもつシーンがない場合は、ステップS606に進む。
【0076】
ステップS1504においては、ステップS1502で操作された左右キーの方向に応じて、同じ水深情報を持つシーンへ画像送りを行う。すなわち、左右キーの右側へ操作された場合は、現在再生されるシーンよりシーン番号が大きく、かつ同じ水深情報を持つシーンへ画像送りを行う。一方、左右キーの左側へ操作された場合は、現在再生されるシーンよりシーン番号が小さく、かつ同じ水深情報を持つシーンへ画像送りを行う。
【0077】
一方、ステップS1505においては、ステップS1501により、所望の水深情報をもつシーンが再生されていることを示すフラグがONであるか否かを判断する。この判断の結果、フラグがONである場合は、ステップS1501に進み、フラグがOFFである場合は、ステップS1506に進む。
【0078】
ステップS1506においては、左右キーが操作されたかどうかを判断する。この判断の結果、左右キーが操作された場合は、ステップS1507に進み、左右キーが操作されていない場合は、ステップS606に進む。
【0079】
ステップS1507においては、ステップS1506で右側が操作された場合は、現在再生されるシーンよりシーン番号が大きいシーンへ画像送りを行い、左側が操作された場合は、現在再生されるシーンよりシーン番号が小さいシーンへ画像送りを行う。
【0080】
(第5の実施形態)
第1の実施形態では、動画の再生中に上下キーが操作された場合に異なるシーンへ画像送りする処理について説明した。本実施形態では、左右キーの設定により、さらに、動画の再生中に左右キーが操作された場合に水深が同じシーンへ画像送りを行うか、次のシーンへ画像送りを行うかを決定する例について説明する。なお、本実施形態に係るビデオカメラ110の構成例、動画データに水深情報を付帯して記録する動作及びサムネイル画像の表示動作は第1の実施形態と同様なので、その説明は省略する。また、サムネイル画像の表示動作については、第2または第3の実施形態を適用してもよい。
【0081】
図16は、ビデオカメラ110が再生モードで動作している状態において、再生を開始した後、上下キーまたは左右キーの操作により水深の異なるシーンあるいは同じ水深で撮影されたシーンへ画像送りする処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図16に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。また、ステップS601〜S606は図6と同じであり、ステップS1503及びS1504は、図15と同じであるため、説明は省略する。
【0082】
ステップS1601においては、任意のシーンが再生されている状態において、左右キーが操作されたか否かを判断する。この判断の結果、左右キーが操作された場合は、ステップS1602に進み、左右キーが操作されていない場合は、ステップS606に進む。
【0083】
ステップS1602においては、使用者により設定された再生時の左右キーの動作設定情報を取得する。そして、左右キーの動作設定を判断する。この動作設定情報は、表示部118に設定メニューが表示され、使用者により所定の項目が選択されることにより生成される。設定メニューでは、左右キーによる動作を「シーン番号送り」及び「同じ水深内シーン番号送り」から選択することができる。
【0084】
「シーン番号送り」が選択された場合は、左右キーが操作されると現在のシーン番号の直前あるいは直後の番号へ画像送りを行う。一方、「同じ水深内シーン番号送り」が選択された場合は、現在のシーンと同じ水深情報をもつシーンの中から、一番近いシーン番号をもつシーンへ画像送りを行う。動作設定が「シーン番号送り」の場合は、ステップS1603に進み、動作設定が「同じ水深内シーン番号送り」の場合は、ステップS1503に進む。
【0085】
ステップS1603においては、左右キーの操作に従って次に再生すべきシーンが存在するかどうかを判断する。この判断の結果、次に再生すべきシーンが存在する場合は、ステップS1604に進み、次に再生すべきシーンが存在しない場合は、ステップS606に進む。
【0086】
ステップS1604においては、ステップS1601で右側が操作された場合は、現在再生されるシーンよりシーン番号が大きいシーンへ画像送りを行い、左側が操作された場合は、現在再生されるシーンよりシーン番号が小さいシーンへ画像送りを行う。
【0087】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。前述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
【0088】
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0089】
114 記録再生信号処理部
115 記録媒体
116 制御部
118 表示部
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、サムネイル画像を表示するために用いて好適な画像表示装置、画像表示方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、撮像装置において、撮影時の位置や高度を示す測位情報を画像データとともに記録し、測位情報に基づいて画像を地図上に表示する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−157810号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では、連続撮影した場合など位置や高度が近傍である場合、これらの画像は重なった状態で表示され、繁雑な表示となってしまうという問題点があった。特に、水中で動画を撮影する場合、長い時間をかけて近くの場所で撮影されることが多く、適切に撮影位置を表現することができない。
【0005】
本発明は前述の問題点に鑑み、高度が変化して撮影された動画の撮影位置を適切に表現できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像表示装置は、記録媒体に記録された動画データから代表画像を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された代表画像を表示部に表示する表示制御手段とを有し、前記表示制御手段は、前記動画データの撮影した高度を示す高度情報に基づいて、前記代表画像の表示位置を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、動画を撮影したときの高度を適切に表現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】実施形態において、水中パックに内蔵されたビデオカメラの構成例を示すブロック図である。
【図2】ビデオカメラによる動画データの記録処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施形態におけるタイムライン表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】ビデオカメラの表示部に表示される画面の一例を示す図である。
【図5】タイムライン表示におけるサムネイル画像の配置を説明する図である。
【図6】第1の実施形態における動画の再生処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】動画のシーンが表示されている画面の一例を示す図である。
【図8】第2の実施形態におけるタイムライン表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】ビデオカメラの表示部にタイムライン表示される画面の一例を示す図である。
【図10】水中で動画を撮影した際の撮影開始から撮影終了までの水深の変化及び水深情報を含むメタデータの一例を示す図である。
【図11】第3の実施形態において、動画における水深の最大値と最小値とを表示部に表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】第3の実施形態において、水深毎にサムネイル画像を表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】水深毎にサムネイル画像が表示された画面の一例を示す図である。
【図14】第3の実施形態において、サムネイル画像の表示する位置を時間によって変化させて表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図15】第4の実施形態における動画の再生処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】第5の実施形態における動画の再生処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する実施形態では、高度の異なる撮影の一例として水中で撮影された動画を例にして説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態において、画像表示装置を搭載し、水中撮影を可能とする水中パックを組み合わせたビデオカメラ110の構成例を示すブロック図である。以下、本実施形態では、撮像装置の一例として、特に動画を撮影するビデオカメラについて説明する。
【0010】
図1において、本実施形態のビデオカメラ110は、水中パック100が防水用として外側に装着されており、水中撮影を可能としている。撮像レンズ111は、被写体像を撮影するためのレンズであり、撮像素子112は例えばCMOSなどであり、撮像レンズ111によって結像された被写体象を電気信号に変換する。
【0011】
カメラ信号処理部113は、撮像素子112から出力される電気信号に所定の信号処理を施しカメラ信号として出力する。記録再生信号処理部114は、カメラ信号処理部113から出力されるカメラ信号に、圧縮処理など所定の信号処理を施して例えばメモリカードなどの記録媒体115に画像データとして記録する。また、記録再生信号処理部114は、再生モード時に記録媒体115に記録された画像データを再生する。
【0012】
制御部116は、ビデオカメラ110全体を制御するためのマイクロコンピュータであり、メモリ117は、制御部116によって制御されるビデオカメラ110のパラメータ等を格納するためのものである。表示部118には、制御部116が表示制御手段として機能することにより、撮影モード時のスルー画像、再生モード時の再生画像、ユーザインタフェースとなるアイコン、文字等が表示される。本体操作部119は指示手段として機能し、ビデオカメラ110の動作指示を行うための操作部であり、インタフェース部120は、ビデオカメラ110に外部から入力される情報を仲介するインタフェースである。
【0013】
次に、水中パック100の構成例を説明する。水中パック100において、水圧計101は、水圧を検出するためのものであり、外部操作部102は、水中パック100に内蔵するビデオカメラ110の動作指示を、水中パックを介して行うための操作部である。
【0014】
次に、本実施形態のビデオカメラ110の動作について説明する。
撮像レンズ111によって結像された被写体像は、撮像素子112によって光電変換がなされ、カメラ信号処理部113へ電気信号として出力される。カメラ信号処理部113は、撮像素子112から出力される電気信号にガンマ補正、ホワイトバランス処理等所定の信号処理を施し、カメラ信号として記録再生信号処理部114に出力する。カメラ信号処理部113が行う所定の信号処理のパラメータ等はメモリ117に格納されており、制御部116は、メモリ117に格納されたパラメータに従って適正に信号処理がなされるようにカメラ信号処理部113を制御する。
【0015】
次に、記録再生信号処理部114は、カメラ信号処理部113から出力されるカメラ信号に対して記録モードによる記録サイズの設定等、所定の信号処理を施し、記録媒体115へ出力する。このとき、スルー画像として表示するために、動画データをさらに制御部116へ出力する。記録媒体115には、記録再生信号処理部114で処理された信号が動画データとして記録される。また、制御部116は、記録再生信号処理部114から出力される動画データを表示部118へ出力する。このように表示部118は、撮影時のモニタ機能として実現している。表示部118には、スルー画像の他にビデオカメラ110の動作モードや、撮影時間等ユーザインタフェースに係る表示も同時に行われる。以上のような一連の動作は、使用者がビデオカメラ110の本体操作部119を操作することによって可能となっている。
【0016】
次に、ビデオカメラ110に水中パック100が装着されている場合の撮影動作に関して説明する。
前述したように水中パック100には外部操作部102が備わっており、ビデオカメラ110の撮影操作及び再生操作は水中パック100の外側から行うことになる。例えば、外部操作部102の不図示のズームレバーを操作すると、水中パック100の内部にあるビデオカメラ110のズームキーに連動した不図示の部材によってズームキーが操作され、撮影画角を可変することができる。
【0017】
また、前述したように水中パック100には水圧計101が備わっており、水圧を検知する。そして、ビデオカメラ110はインタフェース部120を介して水圧計101が検知した水圧を水圧情報として取り込むことができる。ビデオカメラ110に備わるインタフェース部120は、具体的にはジャックコネクタであり、水圧計101の出力線であるワイヤープラグを挿入することにより接続可能としている。なお、ビデオカメラ110と水圧計101との接続はワイヤープラグに限らず、無線通信、近距離無線通信等、信号の送受信が可能であればいかなる方策であってもよい。また、本実施形態では、水中パック100に水圧計101を備えている例について説明したが、ビデオカメラ110の本体に水圧計を内蔵しても同様の動作が実現可能である。
【0018】
次に、ビデオカメラ110が水圧計101から取得した水圧情報を水深情報に変換してメタデータとして動画データに付帯して記録する動作について図2のフローチャートを参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係るビデオカメラ110の撮影時の記録処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図2に示す各処理は、制御部116により例えば垂直同期の周期毎に行われる。
【0019】
ビデオカメラ110が撮影モードに切り換えられると処理を開始する。そして、ステップS201において、現在の撮影モードが水中撮影モードか否かを判断する。水中では、大気中と異なり太陽光の赤外成分が吸収されるため、水中に適したホワイトバランス制御を行う必要がある。したがって、使用者の操作により水中で撮影する前に水中撮影モードに設定されているか否かを判断する。この判断の結果、水中撮影モードに設定されている場合は、ステップS202に進み、水中撮影モードに設定されていない場合は、ステップS206へ進む。
【0020】
ステップS202においては、使用者によりビデオカメラ110の撮影開始キーであるトリガーキーが押されるまで待機する。そして、使用者によりトリガーキーが押されると次に、ステップS203において、制御部116は、水圧計101が検知した水圧を水圧情報としてインタフェース部120を介して取り込む。
【0021】
次に、ステップS204において、制御部116は取得手段として機能し、ステップS203で取り込まれた水圧情報を、高度情報である水深情報に変換する。水圧及び水深では比例関係にあるため、水圧情報は定数を乗じることによって水深情報に変換される。ここで用いる定数は、メモリ117内にデータテーブルとして格納したものから適宜選択される。
【0022】
次に、ステップS205において、前述した手順により動画データを生成して、記録再生信号処理部114により撮影モード情報と、ステップS204で変換された水深情報とをメタデータとして動画データに付帯して記録媒体115に記録し、処理を終了する。撮影モード情報及び水深情報は動画データのメタデータとして記録されるが、記録された水深情報は後述する再生準備の表示で利用されることとなる。
【0023】
一方、ステップS206においては、使用者によりビデオカメラ110の撮影開始キーであるトリガーキーが押されるまで待機する。そして、トリガーキーが押されると、次に、ステップS207において、前述した手順により動画データを生成して、記録再生信号処理部114により、生成した動画データを記録媒体115に記録し、処理を終了する。
【0024】
以上の動作によって、本実施形態に係るビデオカメラ110は、水圧計101の検知結果として水深情報を動画データに付帯して記録することができる。なお、使用者により水中撮影モードに設定されていないまま水中で撮影された場合は、例えば、撮影モードの切換えを促す警告表示を行う。
【0025】
次に、ビデオカメラ110によって撮影された動画を再生する場合の表示動作について、図3のフローチャートを参照しながら説明する。図3は、本実施形態に係るビデオカメラ110によるタイムライン表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図3に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。
【0026】
まず、ビデオカメラ110が再生モードに切り換わると、図4(a)に示すような画面が表示部118に表示される。図4(a)に示す画面では、最後に記録された動画の代表画像に選択枠401が表示されている。再生したい動画の選択は、本体操作部119の不図示の操作スイッチを操作することにより可能となっている。本実施形態では、操作スイッチを操作することにより動画を選択できるようにしているが、タッチパネルによるタッチ操作により動画を選択できるようにしてもよい。
【0027】
なお、以下に説明する図3の各処理は、再生モードに切り換わり、再生したい動画が選択され、再生待機状態をタイムライン表示に切り換えた時の動作処理である。この処理は、例えば制御部116の全体の処理において表示切換えのキー操作が行われた時に処理されるルーチンである。
【0028】
図4(a)に示す画面において動画が選択されると処理が開始する。そして、図3のステップS301において、記録再生信号処理部114により再生対象として選択された動画を構成する複数のシーンから所定時間毎のシーンを選択してサムネイル画像を生成する。サムネイル画像の生成方法としては、記録媒体115から動画データを読み出して、読み出した動画データを復号化し、復号化された動画データから任意のフレームを抽出する。そして、サムネイル画像のサイズである160×120(pixel)にリサイズを行い、JPEGデータとして符号化してサムネイル画像を生成する。サムネイル画像を生成する時間の間隔は任意に設定した値(例えば2分毎)とすればよく、設定時間は現在の設定値より短い時間や長い時間へ変更することも可能である。
【0029】
次に、ステップS302において、記録再生信号処理部114により、選択された動画が水中撮影された動画であるか否かを判断する。この判断は、動画データにメタデータとして付帯された水深情報の有無を確認することにより行われる。この判断の結果、水中撮影された動画である場合は、ステップS303へ進み、水中撮影された動画でない場合は、ステップS306へ進む。
【0030】
ステップS303においては、記録再生信号処理部114により、記録媒体115に記録された動画データに付帯された水深情報のうち、ステップS301で生成されたサムネイル画像と同期した所定時間毎の水深情報を取得する。そして、ステップS304において、ステップS303で取得した水深情報に基づいてY軸座標を算出する。これは、後述する水中動画のタイムライン表示に水深情報を表示させるための処理である。
【0031】
次に、ステップS305において、ステップS301で生成したサムネイル画像を、ステップS304で算出したY軸座標に対応した位置に配置するように表示部118に表示する。このとき、水深を示すスケールも表示する。そして、処理を終了する。
【0032】
図4(b)は、ステップS305で表示される画面の一例を示す図である。図4(b)に画面において、画像402は、図4(a)で選択された動画のサムネイル画像を拡大表示したものである。部位403には、再生待機状態のタイムライン表示上のサムネイル画像が水深情報に基づいて表示される。サムネイル画像404〜408は、再生対象の動画を構成する複数のフレームから所定時間毎に生成したサムネイル画像であり、時間軸の進行上、左から右へ配置されている。
【0033】
選択カーソル409は、動画1シーンの所定時間毎に分割した時間軸上の画像領域を示す表示である。黒い部分は現在表示されているサムネイル画像の領域を指しており、選択カーソル409を移動させると、次に表示される5つのサムネイル画像も連動して移動するようになっている。
【0034】
スケール410には、水深情報によって算出されたY軸座標を示している。水深情報に基づき、水深値も同時に表示され、サムネイル画像404〜408は異なるY軸座標の位置に配置される。図4(b)に示す画面は、上部から下部へと水深が深くなることを示しており、選択されているサムネイル画像の水深情報と対応する位置にマーカーが表示される。
【0035】
また、サムネイル画像を生成する時間の間隔によっては、水深情報の変化量が変わることから、水深値の最大値と最小値とから、表示する水深値の表示尺度を密にしたり租にしたり変化させて、サムネイル画像を配置するようにしてもよい。表示範囲において水深値の表示尺度が変化した表示例を図5(a)及び図5(b)に示す。
【0036】
図5(a)及び図5(b)は、図4(b)に示すタイムライン表示のサムネイル画像を表示する部位を抜き出したものである。図5(a)は、1シーンに対するサムネイル画像を生成する時間間隔が短い場合(例えば6秒毎)の例であり、スケール501は小さくなっている。図5(b)は、1シーンに対するサムネイル画像を生成する時間間隔が長い場合(例えば10分毎)の例であり、スケール502は大きくなっている。
【0037】
図3の説明に戻り、一方、ステップS306においては、メモリ117から定義済みのY軸座標の情報を読み出す。これは、詳細は後述するが、サムネイル画像の表示位置のY軸座標を変更する必要がないためである。次に、ステップS307において、ステップS301で生成したサムネイル画像を、ステップS306で読み出した定義済みのY軸座標の位置に配置するように表示部118に表示する。そして、処理を終了する。
【0038】
図4(c)は、ステップS307で表示される画面の一例を示す図である。図4(c)に示す画面では、Y軸座標が定義済みの位置のみであるため、所定時間毎に生成されたサムネイル画像は同一のY軸座標上に表示されることとなる。
【0039】
以上説明したように本実施形態によれば、水中パック100に覆われたビデオカメラ110によって水中で撮影された動画に水深情報を付帯して記録し、その動画から所定時間毎にサムネイル画像を生成する。さらに、生成したサムネイル画像に同期した所定時間毎の水深情報に基づくY軸座標を算出し、算出したY軸座標の位置にサムネイル画像を配置して表示するようにした。これにより、再生待機状態のタイムライン表示の時間軸上で水深変化情報を使用者へ明示的かつ簡易的に通知できるようになり、撮影者がどの水深で撮影を行ったかを視覚的に認識することができる。このように、水深情報及び撮影された被写体像によって簡易的な生物や植物の生息深度を把握することもできる。
【0040】
また、水中撮影モードで撮影した場合とそうでない場合とで、画面での表示態様を切り替えるので、使用者は動画が水中で撮影されたものか、地上で撮影されたかを容易に識別することができる。例えば、海中に潜って撮影された動画か、地上で水槽を撮影した動画かを容易に識別することができる。
【0041】
次に、動画の再生処理について説明する。図6は、ビデオカメラ110が再生モードで動作している状態において、再生を開始した後に、上下キーの操作により水深の異なるシーンへ画像送りする処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図6に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。
【0042】
まず、ビデオカメラ110が再生モードで起動している状態において、本体操作部119の再生開始スイッチが押されることにより処理を開始する。そして、ステップS601において、現在選択されている動画の再生処理を開始する。すなわち、記録再生信号処理部114により、記録媒体115に記録された動画データを読み出して復号化し、制御部116によりその動画を表示部118に表示する。なお、再生の開始は、動画の最初から再生することも可能であり、前述したサムネイル画像を選択し、選択したシーンから再生を開始することも可能である。
【0043】
次に、ステップS602において、記録媒体115に記録されているメタデータから現在再生しているシーンの水深情報を取得する。さらに、記録媒体115に記録されている複数のシーンの水深情報をも取得し、各シーンの水深情報とシーン番号とを取得して再生処理拡張情報を生成する。
【0044】
次に、ステップS603において、本体操作部119の上下キーが操作されたかどうかを判断する。この判断の結果、上下キーが操作された場合は、ステップS604に進み、上下キーが操作されてない場合は、ステップS606に進む。
【0045】
ステップS604においては、現在再生しているシーンよりも浅いもしくは深いシーンがあるか否かを判断する。例えば、上下キーが操作されて上側へ指示された場合には、現在よりも浅いシーンが存在するかどうかを再生処理拡張情報から検索して判断する。一方、上下キーが操作されて下側へ指示された場合には、現在よりも深いシーンが存在するかどうかを再生処理拡張情報から検索して判断する。この判断の結果、より浅いもしくは深いシーンが存在する場合は、ステップS605に進み、該当するシーンが無い場合は、ステップS606に進む。
【0046】
次に、ステップS605においては、ステップS603でのキー操作に応じて、現在再生中のシーンよりも浅いシーンあるいは深いシーンへ画像送り処理を行い、そのシーンの先頭から再生を開始する。このとき、現在再生中の水深情報を更新する。
次に、ステップS606において、現在再生中のシーンが終端まで到達したかどうかを判断する。この判断の結果、シーンの終端に到達した場合は、処理を終了する。一方、シーンの途中である場合は、ステップS603に戻る。図7は、動画のシーンが表示された画面の一例を示す図である。図7に示すように、現在のシーンの水深情報が表示されている。
【0047】
以上のように本実施形態においては、水深情報に基づいて画像送りを行うことができる。これにより、目的とする水深において使用者は観察することができる。
【0048】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、水中パック100を用いてビデオカメラ110で水中撮影を行った場合に水圧計101の検知結果を水深情報に変換し、動画データに水深情報を付帯して記録した。これにより、再生待機時のタイムライン表示で撮影時の水深が視覚的に認識可能となることを説明した。これに対して本実施形態では、動画の再生待機時のタイムライン表示において、撮影時の水深を視覚的に可能とするとともに、水上での撮影及び水中での撮影の切り換わりも視覚的に認識可能とする。本実施形態に係るビデオカメラ110の構成例、動画データに水深情報を付帯して記録する動作及び再生処理の動作は第1の実施形態と同様なので、その説明は省略する。
【0049】
以下、水上での撮影及び水中での撮影の切り換わりも視覚的に認識可能となる処理について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。図8に示す各処理は、ビデオカメラ110が再生モードに切り換わり、再生したい動画が選択され、再生待機状態をタイムライン表示に切り換えた時の動作処理である。この処理は、例えば制御部116の全体の処理において表示切換えのキー操作が行われた時に処理されるルーチンである。
【0050】
図4(a)に示す画面において動画が選択されると、まず、ステップS801において、記録再生信号処理部114により、記録媒体115に記録されている動画データのメタデータから撮影者が設定した撮影モードの情報を取得する。この処理は、再生しようとする動画が水上撮影モードで撮影されたのか、水中撮影モードで撮影されたのかを分類するために行われる処理である。なお、水上撮影モードとは、通常の撮影モードである。
【0051】
次に、ステップS802において、ステップS801で取得した撮影モードの情報に基づいて動画を分類する。そして、ステップS803において、水中撮影モードにおける動画の1シーンに対し、所定時間毎にサムネイル画像を生成する。なお、サムネイル画像を生成する方法は、第1の実施形態で説明したステップS301と同様の手順である。また、サムネイル画像を生成する時間の間隔は、任意に設定した値(例えば2分毎)とすればよく、設定時間現在の設定値より短い時間や長い時間へ変更することも可能である。
【0052】
次に、ステップS804において、記録再生信号処理部114により、記録媒体115に記録された動画データに付帯された水深情報のうち、ステップS803で生成したサムネイル画像と同期した所定時間毎の水深情報を取得する。そして、ステップS805において、水中撮影モードで撮影された動画の水深情報に基づいてY軸座標の算出を行う。これは、後述する水中動画のタイムライン表示に水深情報を表示させるための処理である。
【0053】
次に、ステップS806において、ステップS802で分類した、水上撮影モードで撮影された動画の1シーンに対して所定時間毎にサムネイル画像を生成する。そして、ステップS807において、メモリ117から定義済みのY軸座標の情報を読み出す。これは、水上撮影モードで撮影された動画は、水中撮影モードで撮影された動画とは異なり、サムネイル画像の表示位置のY軸座標を変更する必要がないためである。
【0054】
次に、ステップS808において、ステップS803で生成したサムネイル画像を、ステップS805で水深情報に基づいて算出したY軸座標位置に配置した画面を生成する。このとき、水深を示すスケールも配置する。そして、ステップS809において、ステップS806で生成したサムネイル画像を、ステップS808で生成した画面において、ステップS807で読み出した定義済みのY軸座標位置に配置する。そして、生成した画面を表示部118に表示して、処理を終了する。
【0055】
図9は、ステップS809で表示される画面の一例を示す図である。以下、水中撮影のタイムライン表示に関しては、第1の実施形態と同様であるので、本実施形態では異なる部分について説明を行う。
図9において、部位901には、再生待機状態のタイムライン表示において上段に水上撮影された動画のサムネイル画像が表示され、下段に水中撮影された動画のサムネイル画像が表示されている。図9に示す例では、水中撮影前の動画の所定時間毎に生成された最後のサムネイル画像902と、水中撮影中の動画のサムネイル画像404〜408と、水中撮影後の動画の所定時間毎に生成された最初のサムネイル画像903とを示している。
【0056】
なお、図9に示した例では、上段に水上撮影モードで撮影した動画に対応するサムネイル画像を表示し、下段に水中撮影モードで撮影した動画に対応するサムネイル画像を表示したが、これに限るものではない。その他の例として、水中撮影の水深情報によってゾーン設定を行い、例えば、上段は水深10mまでとし、下段は水深10m超などとして表示分けをしてもよい。
【0057】
以上のように本実施形態によれば、水中パック100に覆われたビデオカメラ110によって撮影された動画に撮影モードの情報と水深情報とを付帯して記録する。そして、その動画を再生モード時に水中撮影と水上撮影とに分類し、分類した各々の動画から所定時間毎にサムネイル画像を生成するようにした。また、サムネイル画像の生成に同期した所定時間毎の定義済みのY軸座標の情報を読み出し、水深情報に基づくY軸座標を算出してサムネイル画像を画面に表示するようにした。
【0058】
これにより、再生待機状態のタイムライン表示の時間軸上での水上撮影及び水中撮影、さらには水深変化情報を使用者へ明示的かつ簡易的に通知することができる。そして、撮影者がどのシーンから水中撮影を開始し、どの水深で撮影を行ったかを視覚的に認識することができる。また、逆に、撮影者がどのシーンから水上撮影を開始したのかも視覚的に認識することができる。さらに、水中撮影中の水深情報と撮影された被写体像によって簡易的な生物や植物の生息深度を把握することも可能である。
【0059】
(第3の実施形態)
第1及び第2の実施形態においては、水中で撮影された動画から、所定時間毎にサムネイル画像を生成し、表示画面において、水深によってY軸方向の配置を変更する例について説明した。これに対して本実施形態では、所定の水深毎にサムネイル画像を生成する例について説明する。本実施形態に係るビデオカメラ110の構成例、動画データに水深情報を付帯して記録する動作及び再生処理の動作は第1の実施形態と同様なので、その説明は省略する。本実施形態では、記録再生信号処理部114により記録媒体115に記録されている動画データのメタデータを読み出し、制御部116により動画全体における水深情報の変化を解析して、その結果を画面に表示する例について説明する。
【0060】
ここで、図10(a)及び図10(b)を参照しながら、記録媒体115に記録された動画データのメタデータのファイル形式について説明する。図10(a)は、水中で動画を撮影した際の撮影開始から撮影終了までの水深の変化を示す図である。図10(a)の横軸は時間tを示し、縦軸は水深lを示している。一方、図10(b)は、図10(a)に示す撮影状況における水深情報のメタデータファイル1000の一例を示す図である。メタデータファイル1000には、動画のファイルパス1001、動画のタイムスタンプ1002、及びタイムスタンプ1002と対応する水深情報1003が記載されている。
【0061】
次に、図11のフローチャートを参照しながら、動画における水深の最大値と最小値とを表示する制御について説明する。図11は、本実施形態において、動画における水深の最大値と最小値とを表示部118に表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図11に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。
【0062】
まず、図4(a)に示した画面で動画が選択されると処理を開始する。そして、ステップS1101において、記録再生信号処理部114により、記録媒体115から、選択された動画のメタデータを読み出す。そして、ステップS1102において、制御部116はメタデータとして含まれている水深情報を解析し、水深の最大値と最小値とを算出する。
【0063】
次に、ステップS1103において、ステップS1102で算出した水深の最大値と最小値を表示部118に表示し、処理を終了する。例えば、図4(a)に示す画面において、選択枠401に表示されている代表画像が選択されると、その代表画像と対応する動画のメタデータから水深の最大値と最小値を算出し、算出結果を画面に表示する。
【0064】
次に、図12のフローチャートを参照しながら、動画が撮影された位置の水深毎にサムネイル画像を表示する制御について説明する。図12は、水深毎にサムネイル画像を表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図12に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。
【0065】
まず、ステップS1201では、記録再生信号処理部114により、記録媒体115から動画のメタデータを読み出す。そして、ステップS1202では、制御部116はメタデータを解析し、図10に示すような動画の水深の変化を算出する。次に、ステップS1203において、所定の水深毎に動画からサムネイル画像を生成する。サムネイル画像を生成する方法は、第1の実施形態で説明したステップS301と同様の手順である。そして、ステップS1204において、一定の水深毎に生成した複数のサムネイル画像を動画毎にグルーピングし、表示部118に表示する。
【0066】
図13(a)は、ステップS1204で表示される画面の一例を示す図である。図13(a)に示す画面では、動画の水深の違いが明示的に分かるように、サムネイル画像を水深順に上側から表示している。グループ1301には、深さ方向に潜って撮影された動画からサムネイル画像が生成され、グルーピング表示されている。
【0067】
このように、サムネイル画像を複数生成してグルーピング表示することにより、動画の水深の範囲を明示的に使用者へ通知することができる。また、図13(a)に示す画面には、サムネイル画像を表示しているページを切り替えるスクロールバー1302も表示される。このとき、スクロールバー1302の分解能を水深と関連付けて表示し、動画の水深を明示的に使用者へ通知することができる。
【0068】
なお、サムネイル画像を表示する位置を時間によって変化させるようにしてもよい。以下、図14のフローチャートを参照しながら、サムネイル画像を表示する位置を時間によって変化させる制御について説明する。図14は、サムネイル画像の表示する位置を時間によって変化させて表示する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図14に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。
【0069】
まず、ステップS1401〜S1403においてはそれぞれ、図12のステップS1201〜S1203と同様の処理であるため、説明は省略する。なお、ステップS1403では、ステップS1203と同様に所定の水深毎にサムネイル画像を生成してもよく、任意の1フレームからサムネイル画像を生成してもよい。
【0070】
次に、ステップS1404において、サムネイル画像を表示する座標位置を算出する。座標位置の算出周期は、予め決めておいた一定間隔毎に算出してもよく、動画の時間毎の水深の変化に合わせて算出してもよい。そして、ステップS1405において、サムネイル画像をステップS1404で算出した座標位置に表示する。
【0071】
図13(b)は、ステップS1405で表示される画面の一例を示す図である。この例では、サムネイル画像を表示する座標位置を時間によって変化させ、サムネイル画像を動かし、動画の水深の変化、水深の範囲を明示的に使用者へ通知することが可能である。
【0072】
(第4の実施形態)
第1の実施形態では、動画の再生中に上下キーが操作された場合に異なるシーンへ画像送りする処理について説明した。本実施形態では、さらに、動画の再生中に左右キーが操作された場合に水深が同じシーンへ画像送りを行う例について説明する。なお、本実施形態に係るビデオカメラ110の構成例、動画データに水深情報を付帯して記録する動作及びサムネイル画像の表示動作は第1の実施形態と同様なので、その説明は省略する。また、サムネイル画像の表示動作については、第2または第3の実施形態を適用してもよい。
【0073】
図15は、ビデオカメラ110が再生モードで動作している状態において、再生を開始した後に、上下キーまたは左右キーの操作により水深の異なるシーンあるいは同じ水深で撮影されたシーンへ画像送りする処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図15に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。また、ステップS601〜S606は、図6と同じであるため、説明は省略する。但し、本実施形態では、ステップS603でNoの場合は、ステップS1505に進む。
【0074】
ステップS1501においては、ステップS605において上下キーの操作により指定された水深情報を持つシーンが再生されていることを示すフラグをONにする。そして、ステップS1502において、左右キーが操作されたかどうかを判断する。この判断の結果、左右キーが操作された場合は、ステップS1503に進み、左右キーが操作されていない場合は、ステップS606に進む。
【0075】
ステップS1503においては、現在再生されているシーンの水深情報と同じ水深情報をもつシーンがあるかどうかを、再生処理拡張情報から検索して判断する。この判断の結果、同じ水深情報をもつシーンがある場合は、ステップS1504に進み、同じ水深情報をもつシーンがない場合は、ステップS606に進む。
【0076】
ステップS1504においては、ステップS1502で操作された左右キーの方向に応じて、同じ水深情報を持つシーンへ画像送りを行う。すなわち、左右キーの右側へ操作された場合は、現在再生されるシーンよりシーン番号が大きく、かつ同じ水深情報を持つシーンへ画像送りを行う。一方、左右キーの左側へ操作された場合は、現在再生されるシーンよりシーン番号が小さく、かつ同じ水深情報を持つシーンへ画像送りを行う。
【0077】
一方、ステップS1505においては、ステップS1501により、所望の水深情報をもつシーンが再生されていることを示すフラグがONであるか否かを判断する。この判断の結果、フラグがONである場合は、ステップS1501に進み、フラグがOFFである場合は、ステップS1506に進む。
【0078】
ステップS1506においては、左右キーが操作されたかどうかを判断する。この判断の結果、左右キーが操作された場合は、ステップS1507に進み、左右キーが操作されていない場合は、ステップS606に進む。
【0079】
ステップS1507においては、ステップS1506で右側が操作された場合は、現在再生されるシーンよりシーン番号が大きいシーンへ画像送りを行い、左側が操作された場合は、現在再生されるシーンよりシーン番号が小さいシーンへ画像送りを行う。
【0080】
(第5の実施形態)
第1の実施形態では、動画の再生中に上下キーが操作された場合に異なるシーンへ画像送りする処理について説明した。本実施形態では、左右キーの設定により、さらに、動画の再生中に左右キーが操作された場合に水深が同じシーンへ画像送りを行うか、次のシーンへ画像送りを行うかを決定する例について説明する。なお、本実施形態に係るビデオカメラ110の構成例、動画データに水深情報を付帯して記録する動作及びサムネイル画像の表示動作は第1の実施形態と同様なので、その説明は省略する。また、サムネイル画像の表示動作については、第2または第3の実施形態を適用してもよい。
【0081】
図16は、ビデオカメラ110が再生モードで動作している状態において、再生を開始した後、上下キーまたは左右キーの操作により水深の異なるシーンあるいは同じ水深で撮影されたシーンへ画像送りする処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図16に示す各処理は、制御部116の制御により行われる。また、ステップS601〜S606は図6と同じであり、ステップS1503及びS1504は、図15と同じであるため、説明は省略する。
【0082】
ステップS1601においては、任意のシーンが再生されている状態において、左右キーが操作されたか否かを判断する。この判断の結果、左右キーが操作された場合は、ステップS1602に進み、左右キーが操作されていない場合は、ステップS606に進む。
【0083】
ステップS1602においては、使用者により設定された再生時の左右キーの動作設定情報を取得する。そして、左右キーの動作設定を判断する。この動作設定情報は、表示部118に設定メニューが表示され、使用者により所定の項目が選択されることにより生成される。設定メニューでは、左右キーによる動作を「シーン番号送り」及び「同じ水深内シーン番号送り」から選択することができる。
【0084】
「シーン番号送り」が選択された場合は、左右キーが操作されると現在のシーン番号の直前あるいは直後の番号へ画像送りを行う。一方、「同じ水深内シーン番号送り」が選択された場合は、現在のシーンと同じ水深情報をもつシーンの中から、一番近いシーン番号をもつシーンへ画像送りを行う。動作設定が「シーン番号送り」の場合は、ステップS1603に進み、動作設定が「同じ水深内シーン番号送り」の場合は、ステップS1503に進む。
【0085】
ステップS1603においては、左右キーの操作に従って次に再生すべきシーンが存在するかどうかを判断する。この判断の結果、次に再生すべきシーンが存在する場合は、ステップS1604に進み、次に再生すべきシーンが存在しない場合は、ステップS606に進む。
【0086】
ステップS1604においては、ステップS1601で右側が操作された場合は、現在再生されるシーンよりシーン番号が大きいシーンへ画像送りを行い、左側が操作された場合は、現在再生されるシーンよりシーン番号が小さいシーンへ画像送りを行う。
【0087】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。前述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
【0088】
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0089】
114 記録再生信号処理部
115 記録媒体
116 制御部
118 表示部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録媒体に記録された動画データから代表画像を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された代表画像を表示部に表示する表示制御手段とを有し、
前記表示制御手段は、前記動画データの撮影した高度を示す高度情報に基づいて、前記代表画像の表示位置を制御することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記生成手段は、前記動画データにおける所定の時間間隔のフレームから複数の代表画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記高度の最大値と最小値とに基づき、前記表示部に表示される表示範囲の尺度を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記高度情報に基づいて、所定の高度ごとに複数の代表画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、動画データごとにグルーピングして前記複数の代表画像を表示することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
被写体を撮像して前記動画データを生成する撮像手段と、
前記被写体を撮像した時に前記高度情報を取得する取得手段と、
前記撮像手段によって生成された動画データを前記取得手段によって取得された高度情報とともに記録媒体に記録する記録手段とをさらに有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記高度情報は、水深情報であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記記録媒体から動画データを再生する再生手段と、
前記再生手段によって再生された動画データに対して画像送りを指示する指示手段とをさらに有し、
前記表示制御手段は、前記再生手段によって再生された動画データに係る動画を前記表示部に表示し、前記指示手段によって画像送りが指示された場合に、前記高度情報に基づいて次に表示するシーンを決定することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記指示手段によって画像送りが指示された場合に、前記表示部に表示されているシーンの高度に属するシーンへ画像送りすることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記表示制御手段は、前記指示手段によって画像送りが指示された場合に、前記表示部に表示されている動画のシーンと高度が異なるシーンへ画像送りすることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項11】
記録媒体に記録された動画データから代表画像を生成する生成工程と、
前記生成工程において生成された代表画像を表示部に表示する表示制御工程とを有し、
前記表示制御工程においては、前記動画データの撮影した高度を示す高度情報に基づいて、前記代表画像の表示位置を制御することを特徴とする画像表示方法。
【請求項12】
記録媒体に記録された動画データから代表画像を生成する生成工程と、
前記生成工程において生成された代表画像を表示部に表示する表示制御工程とをコンピュータに実行させ、
前記表示制御工程においては、前記動画データの撮影した高度を示す高度情報に基づいて、前記代表画像の表示位置を制御することを特徴とするプログラム。
【請求項1】
記録媒体に記録された動画データから代表画像を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された代表画像を表示部に表示する表示制御手段とを有し、
前記表示制御手段は、前記動画データの撮影した高度を示す高度情報に基づいて、前記代表画像の表示位置を制御することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記生成手段は、前記動画データにおける所定の時間間隔のフレームから複数の代表画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記高度の最大値と最小値とに基づき、前記表示部に表示される表示範囲の尺度を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記生成手段は、前記高度情報に基づいて、所定の高度ごとに複数の代表画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、動画データごとにグルーピングして前記複数の代表画像を表示することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
被写体を撮像して前記動画データを生成する撮像手段と、
前記被写体を撮像した時に前記高度情報を取得する取得手段と、
前記撮像手段によって生成された動画データを前記取得手段によって取得された高度情報とともに記録媒体に記録する記録手段とをさらに有することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記高度情報は、水深情報であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記記録媒体から動画データを再生する再生手段と、
前記再生手段によって再生された動画データに対して画像送りを指示する指示手段とをさらに有し、
前記表示制御手段は、前記再生手段によって再生された動画データに係る動画を前記表示部に表示し、前記指示手段によって画像送りが指示された場合に、前記高度情報に基づいて次に表示するシーンを決定することを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記指示手段によって画像送りが指示された場合に、前記表示部に表示されているシーンの高度に属するシーンへ画像送りすることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記表示制御手段は、前記指示手段によって画像送りが指示された場合に、前記表示部に表示されている動画のシーンと高度が異なるシーンへ画像送りすることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項11】
記録媒体に記録された動画データから代表画像を生成する生成工程と、
前記生成工程において生成された代表画像を表示部に表示する表示制御工程とを有し、
前記表示制御工程においては、前記動画データの撮影した高度を示す高度情報に基づいて、前記代表画像の表示位置を制御することを特徴とする画像表示方法。
【請求項12】
記録媒体に記録された動画データから代表画像を生成する生成工程と、
前記生成工程において生成された代表画像を表示部に表示する表示制御工程とをコンピュータに実行させ、
前記表示制御工程においては、前記動画データの撮影した高度を示す高度情報に基づいて、前記代表画像の表示位置を制御することを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−7836(P2013−7836A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−139628(P2011−139628)
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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