説明

画像表示装置

【課題】サムネイルグループのグループコメントの入力操作を行わなくても、サムネイルグループ毎にグループコメントを容易に作成できること。
【解決手段】被検体の体内画像群を表示し、該体内画像群の中から選択した体内画像に対応するサムネイル画像を追加表示する表示部12と、複数の前記サムネイル画像を含むサムネイルグループを作成するグループ化処理部16bと、前記サムネイル画像に関するサムネイルコメントを入力する入力部11と、前記サムネイル画像に対して前記サムネイルコメントを付加するコメント処理部16cと、を備える。コメント処理部16cは、グループ化処理部16bが前記サムネイルグループを作成する都度、前記サムネイルグループに含まれる複数のサムネイル画像に関する複数のサムネイルコメントを結合して前記サムネイルグループに関するグループコメントを作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時系列に沿って撮像した被検体内の一連の画像を表示する画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、内視鏡の分野において、撮像機能と無線通信機能とを備えたカプセル型内視鏡が登場している。カプセル型内視鏡は、観察(検査)のために患者等の被検体の口から飲込まれた後、この被検体から自然排出されるまでの間、胃や小腸等の臓器の内部を蠕動運動等によって移動しつつ、この被検体の臓器内部の画像(以下、体内画像という場合がある)を所定間隔で順次撮像する。そして、カプセル型内視鏡は、この被検体が携帯する受信装置に対して体内画像を順次無線送信する(特許文献1参照)。
【0003】
かかるカプセル型内視鏡によって無線送信された体内画像は、この被検体が携帯する受信装置によって順次受信され、この受信装置の記憶媒体内に順次蓄積される。その後、この被検体の体内画像群を記憶した記憶媒体は、この受信装置から取り外され、画像表示装置に挿着される。画像表示装置は、この記憶媒体を媒介して被検体の体内画像群を取得し、かかる被検体の体内画像群をディスプレイ上に表示する。医師または看護師等のユーザにおいては、かかる画像表示装置に表示させた体内画像を観察して、この被検体の診断を行う。
【0004】
このような画像表示装置は、ディスプレイ上に表示した体内画像群の中からユーザが所望の体内画像を選択した場合、この選択した所望の体内画像に対応するサムネイル画像を追加表示する。また、ユーザがサムネイル画像に関する所望のコメント(以下、サムネイルコメントという)を入力する入力操作を行った場合、画像表示装置は、この入力操作によって入力されたサムネイルコメントをこのサムネイル画像に付加する。このような処理を繰り返すことによって、画像表示装置は、複数のサムネイル画像の各々に所望のサムネイルコメントを付加することができる。
【0005】
なお、かかるサムネイルコメントは、例えば、このサムネイル画像に対応する体内画像(すなわち、ディスプレイ上に表示した体内画像群の中からユーザが選択した所望の体内画像)の選択理由等を示すものである。ユーザは、かかるサムネイルコメントを視認することによって、サムネイル画像に対応する体内画像が如何なる画像であるかを容易に確認できる。
【0006】
また、このような画像表示装置は、これら複数のサムネイル画像をグループ化するグループ化処理機能を有する。この場合、画像表示装置は、これら複数のサムネイル画像の中からユーザが選択した所望のサムネイル画像群を含むグループ(以下、サムネイルグループという)を作成する。なお、かかるサムネイルグループは、例えば、サムネイルコメントの内容(上述した体内画像の選択理由等)が互いに同類であるサムネイル画像の集合体である。
【0007】
【特許文献1】特開2003−19111号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述した従来の画像表示装置は、サムネイルグループに関する所望のコメント(以下、グループコメントという)の入力操作をユーザが行わなければ、サムネイルグループに対してグループコメントを付加することができない。このため、従来の画像表示装置がサムネイルグループを作成する都度、ユーザは、たとえサムネイルグループ内の各サムネイル画像のサムネイルコメントと略同様のグループコメントであって、サムネイルグループ毎にグループコメントの入力操作を繰り返し行われなければならず、これに起因して、サムネイルグループに関するグループコメントを作成する際の操作が煩雑化するという問題点があった。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、サムネイルグループに関するグループコメントの入力操作を行わなくても、サムネイルグループ毎にグループコメントを容易に作成することができる画像表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる画像表示装置は、被検体内を時系列に沿って撮像した一連の体内画像を表示し、該一連の体内画像の中から選択した体内画像に対応するサムネイル画像を追加表示する表示手段と、複数の前記サムネイル画像を含むサムネイルグループを作成するグループ作成手段と、前記サムネイル画像に関するサムネイルコメントを入力する入力手段と、前記サムネイル画像に対して前記サムネイルコメントを付加し、前記グループ作成手段が前記サムネイルグループを作成する都度、前記サムネイルグループに含まれる複数のサムネイル画像に関する複数のサムネイルコメントを結合して前記サムネイルグループに関するグループコメントを作成するコメント処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明にかかる画像表示装置は、上記の発明において、前記グループ作成手段は、前記サムネイルグループから1以上のサムネイル画像を除外して、前記サムネイルグループを別のサムネイルグループに変更し、前記コメント処理手段は、前記サムネイルグループに関するグループコメントから前記1以上のサムネイル画像に関する1以上のサムネイルコメントを削除して、前記別のサムネイルグループに関するグループコメントを作成し、且つ、前記1以上のサムネイルコメントを前記1以上のサムネイル画像に対してそれぞれ付加することを特徴とする。
【0012】
また、本発明にかかる画像表示装置は、上記の発明において、前記グループ作成手段は、前記サムネイルグループから複数のサムネイル画像を除外して、前記サムネイルグループを前記別のサムネイルグループに変更するとともに、前記サムネイルグループから除外した複数のサムネイル画像を含む新規サムネイルグループを作成し、前記コメント処理手段は、前記新規サムネイルグループ内の複数のサムネイル画像に関する複数のサムネイルコメントを前記サムネイルグループに関するグループコメントから削除して、前記別のサムネイルグループに関するグループコメントを作成し、且つ、前記複数のサムネイルコメントを結合して、前記新規サムネイルグループに関するグループコメントを作成することを特徴とする。
【0013】
また、本発明にかかる画像表示装置は、上記の発明において、前記グループ作成手段は、複数のサムネイル画像を含む1つのサムネイルグループと1以上のサムネイル画像とを複合して前記サムネイルグループを作成し、前記コメント処理手段は、前記1つのサムネイルグループに関するグループコメントと前記1以上のサムネイル画像に関する1以上のサムネイルコメントとを結合して、前記サムネイルグループに関するグループコメントを作成することを特徴とする。
【0014】
また、本発明にかかる画像表示装置は、上記の発明において、前記グループ作成手段は、複数のサムネイルグループを複合して前記サムネイルグループを作成し、前記コメント処理手段は、前記複数のサムネイルグループに関する複数のグループコメントを結合して、前記サムネイルグループに関するグループコメントを作成することを特徴とする。
【0015】
また、本発明にかかる画像表示装置は、上記の発明において、前記コメント処理手段は、前記複数のサムネイルコメントのそれぞれを区別可能な状態で前記複数のサムネイルコメントを結合して前記サムネイルグループに関するグループコメントを作成することを特徴とする。
【0016】
また、本発明にかかる画像表示装置は、上記の発明において、前記サムネイルグループと前記サムネイルグループに関するグループコメントとを掲載した前記被検体の診断レポートを作成するレポート作成手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明にかかる画像表示装置によれば、複数のサムネイル画像をグループ化したサムネイルグループを作成した場合に、このサムネイルグループに含まれる複数のサムネイル画像の各サムネイルコメントを結合して、このサムネイルグループのグループコメントを作成するため、ユーザがグループコメントの入力操作を行わなくとも、サムネイルグループを作成する都度、サムネイルグループに含まれる複数のサムネイル画像の各コメントを活用して自動的にグループコメントを作成することができる。この結果、ユーザによるマニュアル操作の煩雑さを軽減できるとともに、サムネイルグループ毎にグループコメントを容易に作成できるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して、本発明にかかる画像表示装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態にかかる画像表示装置を有する被検体内情報取得システムの一構成例を示す模式図である。図1に示すように、この被検体内情報取得システムは、被検体1の体内画像群を撮像するカプセル型内視鏡2と、このカプセル型内視鏡2から被検体1の体内画像群を受信する受信装置3と、受信装置3が受信した被検体1の体内画像群(すなわちカプセル型内視鏡2が撮像した体内画像群)を表示する画像表示装置4と、かかる受信装置3と画像表示装置4との間のデータの受け渡しを行うための携帯型記録媒体5とを備える。
【0020】
カプセル型内視鏡2は、被検体1の体内画像群を撮像するためのものであり、被検体1の臓器内部に導入可能なカプセル型筐体の内部に撮像機能と無線通信機能とを有する。具体的には、カプセル型内視鏡2は、被検体1の口から飲込まれた後、臓器の蠕動運動等によって被検体1の臓器内部を移動しつつ、所定の間隔(例えば0.5秒間隔)で体内画像を順次撮像する。そして、カプセル型内視鏡2は、被検体1の体内画像を含む画像信号を外部の受信装置3に対して順次無線送信する。
【0021】
受信装置3は、かかるカプセル型内視鏡2が撮像した被検体1の体内画像群を受信するためのものである。具体的には、受信装置3は、複数の受信アンテナ3a〜3hを有し、かかるカプセル型内視鏡2を臓器内部に導入する被検体1に装着(携帯)される。このような受信装置3は、受信アンテナ3a〜3hを介して、被検体1の臓器内部のカプセル型内視鏡2が無線送信した画像信号を順次受信して、このカプセル型内視鏡2が撮像した体内画像群を取得する。また、受信装置3は、携帯型記録媒体5を有し、かかるカプセル型内視鏡2から受信した被検体1の体内画像群をこの携帯型記録媒体5に格納する。
【0022】
受信アンテナ3a〜3hは、例えば被検体1の臓器内部に導入されたカプセル型内視鏡2の移動経路(すなわち被検体1の消化管)に沿って被検体1の体表上に分散配置され、上述した受信装置3に接続される。かかる受信アンテナ3a〜3hは、被検体1の臓器内部のカプセル型内視鏡2が順次無線送信した画像信号を捕捉し、この補足した画像信号を受信装置3に対して順次送出する。なお、受信アンテナ3a〜3hは、被検体1に着用させるジャケット等に分散配置されてもよい。また、かかるカプセル型内視鏡2からの画像信号を捕捉する受信アンテナは、被検体1に対して1以上配置されればよく、その配置数は、特に8つに限定されない。
【0023】
画像表示装置4は、携帯型記録媒体5を介して被検体1の体内画像群等の各種データを取得し、この取得した各種データをディスプレイ上に表示するワークステーション等のような構成を有する。このような画像表示装置4は、携帯型記録媒体5を介して取得した被検体1の体内画像群等を表示する。医師または看護師等のユーザは、かかる画像表示装置4が表示した被検体1の体内画像群を観察(検査)することによって、被検体1を診断する。また、画像表示装置4は、かかる被検体1の診断結果等を示す診断レポートを作成するレポート作成機能を有し、この作成した診断レポートをディスプレイ上に表示する。
【0024】
携帯型記録媒体5は、可搬型の記録媒体であり、上述した受信装置3と画像表示装置4との間のデータの受け渡しを行うためのものである。具体的には、携帯型記録媒体5は、受信装置3および画像表示装置4に対して着脱可能であって、両者に対する挿着時にデータの出力および記録が可能な構造を有する。このような携帯型記録媒体5は、受信装置3に挿着された場合、受信装置3がカプセル型内視鏡2から受信した被検体1の体内画像群等を記録し、画像表示装置4に挿着された場合、被検体1の体内画像群等の記録データを画像表示装置4に送出する。
【0025】
なお、かかる携帯型記録媒体5が記録する各種データは、例えば、被検体1の体内画像群、これら体内画像群に含まれる各体内画像の時間情報(撮像時刻、受信時刻等)、被検体1の患者情報、被検体1の検査情報等である。ここで、被検体1の患者情報は、被検体1を特定する特定情報であり、例えば、被検体1の患者名、患者ID、生年月日、性別、年齢等である。また、被検体1の検査情報は、被検体1に対して実施されるカプセル型内視鏡検査(臓器内部にカプセル型内視鏡2を導入して臓器内部を観察するための検査)を特定する特定情報であり、例えば、検査ID、検査日等である。
【0026】
つぎに、本発明の実施の形態にかかる画像表示装置4の構成について説明する。図2は、本発明の実施の形態にかかる画像表示装置の一構成例を模式的に示すブロック図である。図2に示すように、この実施の形態にかかる画像表示装置4は、各種情報を入力する入力部11と、被検体1の体内画像群等を表示する表示部12と、携帯型記録媒体5に格納された各種データを取り込むためのカードインターフェース(I/F)13とを有する。また、画像表示装置4は、被検体1の診断レポート等を出力する出力部14と、被検体1の体内画像群等の各種データを記憶する記憶部15と、かかる画像表示装置4の各構成部を制御する制御部16とを有する。
【0027】
入力部11は、キーボードおよびマウス等の入力デバイスを用いて実現される。入力部11は、ユーザが行う入力操作に応じて、制御部16に各種情報を入力する。かかる入力部11が制御部16に入力する各種情報は、例えば、制御部16に対して指示する指示情報、被検体1の患者情報、被検体1の検査情報、表示部12に表示されたサムネイル画像に関するサムネイルコメント等である。
【0028】
表示部12は、CRTディスプレイまたは液晶ディスプレイ等の各種ディスプレイを用いて実現され、制御部16によって表示指示された各種情報を表示する。具体的には、表示部12は、上述したカプセル型内視鏡2が撮像した被検体1の体内画像群、これら体内画像群の中からユーザが選択した所望の体内画像を簡易に視覚化した縮小画像(例えばサムネイル画像)、被検体1の患者情報、被検体1の検査情報、被検体1の診断レポート等を表示する。
【0029】
カードI/F13は、上述した携帯型記録媒体5が着脱可能に挿着され、この挿着された携帯型記録媒体5と制御部16との間のデータの入出力を行う。具体的には、カードI/F13は、この挿着された携帯型記録媒体5の記録データ(例えば被検体1の体内画像群、各体内画像の時間情報、被検体1の患者情報および検査情報等)を携帯型記録媒体5から読み込み、この読み込んだ記録データを制御部16に送出する。また、カードI/F13は、制御部16が携帯型記録媒体5に書き込むよう指示した各種データ(例えば被検体1の患者情報および検査情報等)を携帯型記録媒体5に書き込む。
【0030】
出力部14は、例えばプリンタ等を用いて実現され、制御部16が出力指示した各種データを紙等の媒体に印刷して出力する。具体的には、出力部14は、被検体1の体内画像や診断レポート等の各種データを紙等の媒体に印刷し、かかる各種データを印刷した媒体を出力する。
【0031】
記憶部15は、RAM、EEPROM、フラッシュメモリ、またはハードディスク等の書き換え可能にデータを保存する各種記憶メディアを用いて実現される。記憶部15は、制御部16が記憶指示した各種データを記憶し、記憶した各種データの中から制御部16が読み出し指示したデータを制御部16に送出する。このような記憶部16は、複数の被検体の症例データ群15aを記憶する。この症例データ群15aに含まれる1つ被検体(例えば上述した被検体1)の症例データは、この被検体の体内画像群、患者情報、検査情報、各体内画像の時間情報、診断レポート情報等を含む。
【0032】
なお、記憶部15は、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、またはDVD(Digital Versatile Disk)等の携帯型記録媒体を着脱可能に挿着でき、挿着された携帯型記録媒体に対して各種データの読取処理または書込処理を行うドライブ等を用いて実現されてもよい。
【0033】
制御部16は、画像表示装置4の各構成部(入力部11、表示部12、カードI/F13、出力部14、および記憶部15を制御し、かかる各構成部間における信号の入出力を制御する。具体的には、制御部16は、カードI/F13を制御して携帯型記録媒体5の記録データを取得し、この取得した記録データを症例データ群15aの一部として記憶するよう記憶部15を制御する。制御部16は、入力部11によって入力された指示情報に基づいて、症例データ群15aの中から所望の被検体の症例データを読み出し、この読み出した症例データに含まれる被検体の体内画像群等を表示するよう表示部12を制御する。また、制御部16は、入力部11によって入力された指示情報に基づいて、被検体の体内画像または診断レポート等のデータを出力するよう出力部14を制御する。
【0034】
また、制御部16は、表示制御部16a、グループ化処理部16b、コメント処理部16c、およびレポート処理部16dを有する。表示制御部16aは、被検体を診断するための各種GUI(Graphical User Interface)を表示するよう表示部12を制御する。また、表示制御部16aは、入力部11によって入力された指示情報に基づいて各種データを表示するよう表示部12を制御する。かかる表示制御部16aの制御によって表示部12が表示する各種データとして、例えば、入力部11によって入力された各種情報、症例データ群15aの中から選択された被検体1の体内画像群、これら体内画像群の中から選択された1以上の体内画像に対応する1以上のサムネイル画像、かかるサムネイル画像に関するサムネイルコメント、複数のサムネイル画像によって形成される1以上のサムネイルグループ、かかるサムネイルグループに関するグループコメント、この被検体1の診断レポート等が挙げられる。
【0035】
グループ化処理部16bは、複数のサムネイル画像を含むサムネイルグループを作成するグループ作成手段として機能する。かかるグループ化処理部16bは、入力部11によって入力された指示情報に基づいて複数のサムネイル画像をグループ化し、複数のサムネイル画像を含む1以上のサムネイルグループを作成する。
【0036】
また、グループ化処理部16bは、入力部11の指示情報に基づいて、かかるサムネイルグループを解除するグループ解除機能を有する。かかるグループ化処理部16bは、ユーザによって解除指定されたサムネイルグループの中から、ユーザが指定した1以上のサムネイル画像を除外して、この解除指定されたサムネイルグループを解除する。この場合、グループ化処理部16bは、この解除指定されたサムネイルグループから1以上のサムネイル画像を除外して、この解除指定されたサムネイルグループを別のサムネイルグループに変更する。または、グループ化処理部16bは、この解除指定されたサムネイルグループから複数のサムネイル画像を除外して、この解除指定されたサムネイルグループを別のサムネイルグループに変更するとともに、これら複数のサムネイル画像(この解除指定されたサムネイルグループから除外したもの)を含む新規サムネイルグループを作成する。
【0037】
コメント処理部16cは、かかるグループ化処理部16bが作成したサムネイルグループに関するグループコメントを作成するコメント処理手段として機能する。具体的には、コメント処理部16cは、表示部12に表示されたサムネイル画像の中からユーザが所望のサムネイル画像を選択(指定)した状態において、入力部11によって入力されたサムネイルコメントをこのユーザ指定のサムネイル画像に付加する。このような処理を繰り返し行って、コメント処理部16cは、1以上のサムネイルコメントと1以上のサムネイル画像とをそれぞれ一意的に対応付ける。このようなコメント処理部16cは、上述したグループ化処理部16bがサムネイルグループを作成した場合、このサムネイルグループに含まれる複数のサムネイル画像にそれぞれ対応する複数のサムネイルコメントを結合して、このサムネイルグループに関するグループコメントを作成する。
【0038】
また、コメント処理部16cは、グループ化処理部16bが解除指定のサムネイルグループから1以上のサムネイル画像を除外してこの解除指定のサムネイルグループを解除した場合、この解除指定のサムネイルグループに関するグループコメントの中から、この除外した1以上のサムネイル画像に関するサムネイルコメントを削除する。これによって、コメント処理部16cは、この解除指定されたサムネイルグループのグループコメントを別のサムネイルグループのグループコメントに変更する。また、コメント処理部16cは、この解除指定のサムネイルグループから除外された1以上のサムネイル画像に対し、この解除指定のサムネイルグループのグループコメントから削除した1以上のサムネイルコメントを付加する。あるいは、コメント処理部16cは、この解除指定のサムネイルグループから除外された複数のサムネイル画像の各サムネイルコメントを結合して、これら複数のサムネイル画像を含む新規サムネイルグループに関するグループコメントを作成する。
【0039】
レポート処理部16dは、症例データ群15aの中から選択された被検体1の症例データ等をもとに、この被検体1の診断レポートを作成するレポート作成手段として機能する。かかるレポート処理手段16dは、例えば、上述したグループ化処理部16bが作成したサムネイルグループ、このサムネイルグループに関するグループコメント(上述したコメント処理部16cが作成したもの)、被検体1の患者情報等を掲載した診断レポートを作成する。この場合、かかるグループコメントは、このサムネイルグループに含まれる複数のサムネイル画像に対応する被検体1の体内画像群を観察した結果(ユーザによる所見等)として診断レポートに掲載される。
【0040】
つぎに、上述したグループコメントを作成するコメント処理部16cの処理手順について説明する。図3は、グループコメントを作成する際のコメント処理部16cの処理手順を例示するフローチャートである。コメント処理部16cは、上述したように、入力部11によって入力された1以上のサムネイルコメントとユーザ指定の1以上のサムネイル画像とをそれぞれ一意的に対応付け、複数のサムネイル画像のそれぞれに対応付けた複数のサムネイルコメントを用いてグループコメントを作成する。
【0041】
すなわち、図3に示すように、コメント処理部16cは、表示部12に表示されたサムネイル画像の中からユーザが指定した1以上のサムネイル画像を選択する(ステップS101)。この場合、コメント処理部16cは、入力部11によって入力された指示情報に基づいて、かかるユーザ指定のサムネイル画像を1以上選択する。なお、かかる1以上のサムネイル画像は、サムネイルグループを作成するためにユーザが指定したサムネイル画像であり、または、既存のサムネイルグループを解除するためにこの既存のサムネイルグループから除外するサムネイル画像である。
【0042】
つぎに、コメント処理部16cは、ステップS101において選択した1以上のサムネイル画像に関するサムネイルコメント等のコメントを抽出する(ステップS102)。具体的には、コメント処理部16cは、ステップS101においてユーザが指定した1以上のサムネイル画像に付加されている1以上のサムネイルコメントを抽出する。ここで、コメント処理部16cは、かかる1以上のサムネイル画像が既存のサムネイルグループ内のサムネイル画像である場合、この既存のサムネイルグループに関するグループコメントも抽出する。
【0043】
その後、コメント処理部16cは、サムネイルグループを作成指示するグループ化の指示の有無を判断する(ステップS103)。このステップS103において、コメント処理部16cは、入力部11によってグループ化の指示情報が入力されなければ、グループ化の指示なしと判断し(ステップS103,No)、既存のサムネイルグループを解除指示するグループ解除の指示の有無を判断する(ステップS104)。このステップS104において、コメント処理部16cは、入力部11によってグループ解除の指示情報が入力されなければ、グループ解除の指示なしと判断する(ステップS104,No)。この場合、コメント処理部16cは、ステップS103に戻り、このステップS103以降の処理手順を繰り返す。なお、コメント処理部16cは、ステップS102の処理手順を実行後、グループ解除の指示の有無を判断し、グループ解除の指示なしと判断した場合に、グループ化の指示の有無を判断してもよい。
【0044】
一方、上述したステップS103において、コメント処理部16cは、入力部11によってグループ化の指示情報が入力された場合、グループ化の指示ありと判断する(ステップS103,Yes)。この場合、グループ化処理部16bは、上述したステップS101においてユーザが指定した複数のサムネイル画像をグループ化し、これら複数のサムネイル画像を含むサムネイルグループを作成する。コメント処理部16cは、かかるグループ化処理部16bが作成したサムネイルグループに含まれる複数のサムネイル画像に関する複数のサムネイルコメントを結合し(ステップS105)、これによって、このサムネイルグループに関するグループコメントを作成する(ステップS106)。
【0045】
コメント処理部16cは、このステップS105,S106の処理手順を実行する際、上述したステップS102において抽出した複数のサムネイル画像に関する複数のサムネイルコメントを結合して、このサムネイルグループに関するグループコメントを作成する。この場合、コメント処理部16cは、これら複数のサムネイルコメントの各コメント間にスペース(空白)または「/」等の区切り文字を挿入する。これによって、コメント処理部16cは、これら複数のサムネイルコメント内の各サムネイルコメントを区別可能な状態でこれら複数のサムネイルコメントを結合する。
【0046】
一方、上述したステップS104において、コメント処理部16cは、入力部11によってグループ解除の指示情報が入力された場合、グループ解除の指示ありと判断する(ステップS104,Yes)。この場合、グループ化処理部16bは、上述したステップS101においてユーザが指定した1以上のサムネイル画像を既存のサムネイルグループ(ユーザによって解除指定されたサムネイルグループ)から削除して、この既存のサムネイルグループを解除する。コメント処理部16cは、かかるグループ化処理部16bがグループ解除した既存のサムネイルグループのグループコメントを1以上のサムネイル画像毎または1以上のサムネイルグループ毎に分割する(ステップS107)。
【0047】
具体的には、グループ化処理部16bが既存のサムネイルグループから1以上のサムネイル画像を除外してこの既存のサムネイルグループを解除した場合、コメント処理部16cは、ステップS107において、この既存のサムネイルグループのグループコメントからグループ化処理部16bが除外した1以上のサムネイル画像(1以上の除外対象サムネイル画像)のサムネイルコメントを削除して、この既存のサムネイルグループのグループコメントを別のサムネイルグループのグループコメントに変更し、且つ、かかる1以上の除外対象サムネイル画像に対してこの既存のサムネイルグループのグループコメントから削除した1以上のサムネイルコメントを付加する。すなわち、かかるコメント処理部16cは、この既存のサムネイルグループのグループコメントを、かかる別のサムネイルグループのグループコメントと1以上の除外対象サムネイル画像のサムネイルコメントとに分割する。
【0048】
また、グループ化処理部16bが、既存のサムネイルグループから複数のサムネイル画像を除外して、この既存のサムネイルグループを別のサムネイルグループに変更するとともに、これら複数のサムネイル画像を含む新規サムネイルグループを作成した場合、コメント処理部16cは、ステップS107において、この既存のサムネイルグループのグループコメントからグループ化処理部16bが除外した複数のサムネイル画像のサムネイルコメントを削除して、この既存のサムネイルグループのグループコメントを別のサムネイルグループのグループコメントに変更し、且つ、これら複数のサムネイル画像のサムネイルコメントを上述したステップS105と同様に結合して、この新規サムネイルグループのグループコメントを作成する。すなわち、かかるコメント処理部16cは、この既存のサムネイルグループのグループコメントを、かかる別のサムネイルグループのグループコメントと新規サムネイルグループのグループコメントとに分割する。
【0049】
上述したステップS106またはステップS107の処理手順が実行された後、コメント処理部16cは、グループ化処理部16bによって作成または変更されたサムネイルグループのグループコメントを更新する(ステップS108)。
【0050】
具体的には、コメント処理部16cは、直前のステップS106またはステップS107においてグループコメントを作成した場合、グループ化処理部16bが作成したサムネイルグループのグループコメントとして、この作成したグループコメントを新規設定する。一方、コメント処理部16cは、直前のステップS107においてグループコメントを分割した場合、グループ化処理部16bがグループ解除した既存のサムネイルグループのグループコメントをこの分割後のグループコメントに更新する。この場合、かかるコメント処理部16cが更新した分割後のグループコメントは、この既存サムネイルグループを変更(分割)して形成された別のサムネイルグループのグループコメントである。なお、かかるグループコメントは、症例データ群15aの一部として記憶部15に保存される。
【0051】
つぎに、上述したコメント処理部16cがグループコメントを作成する際の表示部12の表示態様について説明する。図4は、コメント処理部16cがグループコメントを作成する際に表示部12に表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。図4に示すように、このウィンドウ40は、サムネイル画像のグループ化またはサムネイルグループの解除等のサムネイル画像に関する各種処理を行うためのGUIを有する。かかるウィンドウ40の表示状態は、上述した表示制御部16aによって制御される。
【0052】
具体的には、ウィンドウ40は、1以上のサムネイル画像を表示する第1サムネイル表示部41と、第1サムネイル表示部41に表示された1以上のサムネイル画像の中から選択された所望のサムネイル画像を表示する第2サムネイル表示部42と、サムネイルコメントまたはグループコメントを表示または作成するためのコメントボックス43とを有する。また、ウィンドウ40は、第1サムネイル表示部41の近傍に、追加アイコン41aと、リムーブアイコン41bと、グループ追加アイコン41cとを有し、第2サムネイル表示部42の近傍に、グループ化アイコン42aと、グループ解除アイコン42bと、順序変更アイコン42cとを有する。さらに、ウィンドウ40は、コメントボックス43に既存の文字情報を入力するための辞書部44と、第1サムネイル表示部41または第2サムネイル表示部42に表示されているサムネイル画像に対して所定のマークを追加するためのマーカ付加部45とを有する。
【0053】
第1サムネイル表示部41は、被検体1の体内画像群の中からユーザが選択した1以上の体内画像に対応する1以上のサムネイル画像を表示する。例えば図4に示すように、かかる第1サムネイル表示部41には、4つのサムネイル画像TP1〜TP4が表示される。また、第1サムネイル表示部41は、かかるサムネイル画像のスクロール機能を有し、これら4つのサムネイル画像TP1〜TP4に限らず、所望数のサムネイル画像を表示することができる。
【0054】
追加アイコン41aは、第1サムネイル表示部41に表示された1以上のサムネイル画像の中からユーザが選択した1以上のサムネイル画像を第2サムネイル表示部42に追加表示するためのアイコンである。具体的には、第1サムネイル表示部41に表示されたサムネイル画像TP1〜TP4の中からサムネイル画像TP1をユーザが選択して追加アイコン41aがクリックされた場合、この選択されたサムネイル画像TP1は、第2サムネイル表示部42に追加表示される。また、かかる第1サムネイル表示部41内のサムネイル画像TP1〜TP4の中から複数のサムネイル画像をユーザが選択して追加アイコン41aがクリックされた場合、これら複数のサムネイル画像は、一括して第2サムネイル表示部42に表示される。
【0055】
リムーブアイコン41bは、第2サムネイル表示部42に追加表示された1以上のサムネイル画像の中からユーザが選択した1以上のサムネイル画像を第1サムネイル表示部41に戻す(すなわち第2サムネイル表示部42から除外する)ためのアイコンである。具体的には、第2サムネイル表示部42に表示されたサムネイル画像TP1〜TP4の中からサムネイル画像TP1をユーザが選択してリムーブアイコン41bがクリックされた場合、この選択されたサムネイル画像TP1は、第2サムネイル表示部42から除外されて第1サムネイル表示部41に戻される。また、かかる第2サムネイル表示部42内のサムネイル画像TP1〜TP4の中から複数のサムネイル画像をユーザが選択してリムーブアイコン41bがクリックされた場合、これら複数のサムネイル画像は、一括して第2サムネイル表示部42から削除されて第1サムネイル表示部41に戻される。
【0056】
グループ追加アイコン41cは、第1サムネイル表示部41に表示された1以上のサムネイル画像の中からユーザが選択した複数のサムネイル画像をグループ化して第2サムネイル表示部42に追加表示するためのアイコンである。具体的には、第1サムネイル表示部41に表示されたサムネイル画像TP1〜TP4の中から複数のサムネイル画像TP1,TP2をユーザが選択してグループ追加アイコン41cがクリックされた場合、入力部11は、この選択された複数のサムネイル画像TP1,TP2のグループ化を指示する指示情報を制御部16に入力する。この場合、グループ化処理部16bは、これら複数のサムネイル画像TP1,TP2を含むサムネイルグループTG1を作成する。かかるグループ化処理部16bによって作成されたサムネイルグループTG1は、これら複数のサムネイル画像TP1,TP2を視認可能な態様で第2サムネイル表示部42に追加表示される。なお、コメント処理部16cは、これら複数のサムネイル画像TP1,TP2の各サムネイルコメントを結合してサムネイルグループTG1のグループコメントを作成する。
【0057】
第2サムネイル表示部42は、上述した第1サムネイル表示部41に表示された1以上のサムネイル画像の中からユーザが選択した1以上のサムネイル画像を追加表示する。例えば図4に示すように、かかる第2サムネイル表示部42には、上述した第1サムネイル表示部41内から選択された4つのサムネイル画像TP1〜TP4が表示される。なお、これら4つのサムネイル画像TP1〜TP4のうちの2つのサムネイル画像TP1,TP2がグループ化処理部16bによってグループ化された場合、第2サムネイル表示部42は、これら複数のサムネイル画像TP1,TP2を視認可能な態様でサムネイルグループTG1を表示する。
【0058】
グループ化アイコン42aは、第2サムネイル表示部42に表示された複数のサムネイル画像をグループ化するためのアイコンである。具体的には、第2サムネイル表示部42に表示されたサムネイル画像TP1〜TP4の中から複数のサムネイル画像TP1,TP2をユーザが選択してグループ化アイコン42aがクリックされた場合、入力部11は、この選択された複数のサムネイル画像TP1,TP2のグループ化を指示する指示情報を制御部16に入力する。この場合、グループ化処理部16bは、これら複数のサムネイル画像TP1,TP2を含むサムネイルグループTG1を作成する。かかるグループ化処理部16bによって作成されたサムネイルグループTG1は、これら複数のサムネイル画像TP1,TP2を視認可能な態様で第2サムネイル表示部42に表示される。なお、コメント処理部16cは、これら複数のサムネイル画像TP1,TP2の各サムネイルコメントを結合してサムネイルグループTG1のグループコメントを作成する。
【0059】
グループ解除アイコン42bは、第2サムネイル表示部42に表示されたサムネイルグループを解除するためのアイコンである。具体的には、第2サムネイル表示部42に表示されたサムネイルグループTG1内のサムネイル画像TP1をユーザが選択してグループ解除アイコン42bがクリックされた場合、入力部11は、この選択されたサムネイル画像TP1を含むサムネイルグループTG1のグループ解除を指示する指示情報を制御部16に入力する。この場合、グループ化処理部16bは、この選択されたサムネイル画像TP1をサムネイルグループTG1から除外して、このサムネイルグループTG1を解除する。第2サムネイル表示部42は、かかるグループ化処理部16bによってサムネイルグループTG1から解除(分割)されたサムネイル画像TP1,TP2を表示する。なお、コメント処理部16cは、このグループ解除されたサムネイルグループTG1のグループコメントをサムネイル画像TP1とサムネイル画像TP2とに分割する。
【0060】
順序変更アイコン42cは、第2サムネイル表示部42に表示されたサムネイル画像またはサムネイルグループの順序を入れ替えるためのアイコンである。具体的には、第2サムネイル表示部42に表示された複数のサムネイル画像をユーザが選択して順序変更アイコン42cがクリックされた場合、これら複数のサムネイル画像の順序が入れ替わる。また、第2サムネイル表示部42に表示された複数のサムネイルグループをユーザが選択して順序変更アイコン42cがクリックされた場合、これら複数のサムネイルグループの順序が入れ替わる。
【0061】
コメントボックス43は、第1サムネイル表示部41または第2サムネイル表示部42に表示されたサムネイル画像のサムネイルコメントまたはサムネイルグループのグループコメントを表示および作成するためのテキストボックスである。具体的には、コメントボックス43は、第1サムネイル表示部41または第2サムネイル表示部42に表示された1以上のサムネイル画像の中からユーザが所望のサムネイル画像を選択した場合、この選択されたサムネイル画像のサムネイルコメントをテキストデータ形式で表示する。また、コメントボックス43は、第1サムネイル表示部41または第2サムネイル表示部42に表示された1以上のサムネイルグループの中からユーザが所望のサムネイルグループを選択した場合、この選択されたサムネイルグループのグループコメント(例えばサムネイルグループTG1のグループコメント「aaa/bbb」)をテキストデータ形式で表示する。かかるコメントボックス43に表示されたサムネイルコメントまたはグループコメントは、入力部11を操作することによって所望のサムネイルコメントまたはグループコメントに変更することができる。この場合、コメント処理部16cは、コメントボックス43に入力されたテキストデータをサムネイルコメントまたはグループコメントとして更新する。
【0062】
辞書部44は、予め設定された複数のテキストデータを有し、これら複数のテキストデータの中から、コメントボックス43に表示するテキストデータの候補を検索して表示する辞書手段として機能する。具体的には、辞書部44は、コメントボックス43に所望の文字(アルファベット等)が入力された場合、予め設定された複数のテキストデータの中から、この入力された文字を頭文字とする1以上のテキストデータを検索し、この検索結果を表示する。そして、辞書部44は、この検索結果として表示した1以上のテキストデータの中からユーザが選択したテキストデータをコメントボックス43に表示する。例えば、辞書部44は、コメントボックス43に文字「b」が入力された場合、この文字「b」を頭文字とするテキストデータ「blood」を候補として表示する。かかる辞書部44は、このテキストデータ「blood」がユーザによって選択された場合、この選択されたテキストデータ「blood」をコメントボックス43に表示する。なお、かかる辞書部44の辞書機能は、チェックボックス44aをクリックすることによって有効な状態または無効な状態に切り替えることができる。
【0063】
マーカ付加部45は、第1サムネイル表示部41または第2サムネイル表示部42に表示されたサムネイル画像に対して所望のマークを付加するためのGUIである。具体的には、マーカ付加部45は、円形または楕円形のマーカを付加するためのマーカアイコン45aと、矢形のマーカを付加するためのマーカアイコン45bを有する。マーカ付加部45は、図4に示すように、第1サムネイル表示部41または第2サムネイル表示部42に表示された1以上のサムネイル画像の中からユーザが選択したサムネイル画像を表示する。かかるマーカ付加部45は、マーカアイコン45aがクリックされた場合、この表示したサムネイル画像上に円形または楕円形のマーカを付加し、マーカアイコン45bがクリックされた場合、この表示したサムネイル画像上に矢形のマーカを付加する。
【0064】
また、マーカ付加部45は、かかるサムネイル画像上に付加したマーカを取り消すための取消アイコン45cを有する。かかるマーカ付加部45は、取消アイコン45cがクリックされた場合、このサムネイル画像上に付加した各種マーカ(円形、楕円形、または矢形の各種マーカ)を削除する。
【0065】
つぎに、複数のサムネイルコメントを結合してグループコメントを作成する際のコメント処理部16cの動作を具体的に説明する。図5は、複数のサムネイルコメントを結合してグループコメントを作成するコメント処理部16cの動作を説明するための模式図である。
【0066】
図5に示すように、グループ化処理部16bが4つのサムネイル画像TP1〜TP4(図4参照)のうちのサムネイル画像TP1,TP2をグループ化してサムネイルグループTG1を作成した場合、コメント処理部16cは、このサムネイル画像TP1のサムネイルコメント「aaa」と、このサムネイル画像TP2のサムネイルコメント「bbb」とを結合して、かかるサムネイル画像TP1,TP2を含むサムネイルグループTG1のグループコメントを作成する。この場合、コメント処理部16cは、サムネイルグループTG1内におけるサムネイル画像TP1,TP2の配列順に合わせて、かかるサムネイル画像TP1,TP2の各サムネイルコメント「aaa」,「bbb」を結合し、且つ、この結合した各サムネイルコメント「aaa」,「bbb」の間に所定の区切り文字「/」を挿入する。このようにして、コメント処理部16cは、このサムネイルグループTG1のグループコメント「aaa/bbb」を作成する。
【0067】
また、グループ化処理部16bがサムネイルグループTG1とサムネイル画像TP3とをグループ化してサムネイルグループTG3を作成した場合、コメント処理部16cは、このサムネイルグループTG1のグループコメント「aaa/bbb」と、このサムネイル画像TP3のサムネイルコメント「ccc」とを結合して、かかるサムネイル画像TP1,TP2,TP3を含むサムネイルグループTG3のグループコメントを作成する。この場合、コメント処理部16cは、サムネイルグループTG3内におけるサムネイル画像TP1,TP2,TP3の配列順に合わせて、このサムネイルグループTG1のグループコメント「aaa/bbb」と、このサムネイル画像TP3のサムネイルコメント「ccc」とを結合し、且つ、この結合したグループコメント「aaa/bbb」とサムネイルコメント「ccc」との間に所定の区切り文字「/」を挿入する。このようにして、コメント処理部16cは、このサムネイルグループTG3のグループコメント「aaa/bbb/ccc」を作成する。
【0068】
つぎに、複数のグループコメントを結合して新規にグループコメントを作成する際のコメント処理部16cの動作を具体的に説明する。図6は、複数のグループコメントを結合して新規にグループコメントを作成するコメント処理部16cの動作を説明するための模式図である。
【0069】
図6に示すように、グループ化処理部16bが上述したサムネイルグループTG1を作成した場合、コメント処理部16cは、上述したようにサムネイルグループTG1のグループコメント「aaa/bbb」を作成する。さらに、グループ化処理部16bがサムネイル画像TP3,TP4をグループ化してサムネイルグループTG2を作成した場合、コメント処理部16cは、上述したサムネイルグループTG1のグループコメントの場合と同様に、このサムネイル画像TP3のサムネイルコメント「ccc」と、このサムネイル画像TP4のサムネイルコメント「ddd」とを結合して、かかるサムネイル画像TP3,TP4を含むサムネイルグループTG2のグループコメント「ccc/ddd」を作成する。
【0070】
ここで、グループ化処理部16bが複数のサムネイルグループTG1,TG2をグループ化して1つのサムネイルグループTG4を作成した場合、コメント処理部16cは、かかるサムネイルグループTG1,TG2の各グループコメント「aaa/bbb」,「ccc/ddd」を結合して、かかるサムネイルグループTG1,TG2を含むサムネイルグループTG4のグループコメントを作成する。この場合、コメント処理部16cは、サムネイルグループTG4内におけるサムネイルグループTG1,TG2の配列順(すなわちサムネイルグループTG4内におけるサムネイル画像TP1,TP2,TP3,TP4の配列順)に合わせて、かかるサムネイルグループTG1,TG2の各グループコメント「aaa/bbb」,「ccc/ddd」を結合し、且つ、この結合した各グループコメント「aaa/bbb」,「ccc/ddd」の間に所定の区切り文字「/」を挿入する。このようにして、コメント処理部16cは、このサムネイルグループTG4のグループコメント「aaa/bbb/ccc/ddd」を作成する。
【0071】
このようなコメント処理部16cは、サムネイルグループTG3(図5参照)とサムネイル画像TP4とのグループ化によってサムネイルグループTG4が作成された場合、サムネイルグループTG4内におけるサムネイルグループTG3とサムネイル画像TP4との配列順に合わせてサムネイルグループTG3のグループコメント「aaa/bbb/ccc」とサムネイル画像TP4のサムネイルコメント「ddd」とを結合し、且つ、この結合したグループコメント「aaa/bbb/ccc」とサムネイルコメント「ddd」との間に所定の区切り文字「/」を挿入する。このようにして、コメント処理部16cは、このサムネイルグループTG4のグループコメント「aaa/bbb/ccc/ddd」を作成する。
【0072】
また、このようなコメント処理部16cは、サムネイルグループTG1と複数のサムネイル画像TP3,TP4とのグループ化によってサムネイルグループTG4が作成された場合、サムネイルグループTG4内におけるサムネイルグループTG1と複数のサムネイル画像TP3,TP4との配列順に合わせてサムネイルグループTG1のグループコメント「aaa/bbb」と複数のサムネイル画像TP3,TP4の各サムネイルコメント「ccc」,「ddd」とを結合し、且つ、かかるグループコメント「aaa/bbb」と複数のサムネイルコメント「ccc」,「ddd」との各コメント間に所定の区切り文字「/」を挿入する。このようにして、コメント処理部16cは、このサムネイルグループTG4のグループコメント「aaa/bbb/ccc/ddd」を作成する。
【0073】
なお、このようなコメント処理部16cは、グループコメントを形成する複数のサムネイルコメントの各間に、上述した区切り文字「/」以外の所望の区切り文字(例えば「,」,「.」,「|」,「−」等)を挿入してもよいし、スペース(空白)を挿入してもよい。
【0074】
つぎに、グループ化処理部16bによってグループ解除されたサムネイルグループのグループコメントを分割する際のコメント処理部16cの動作を具体的に説明する。図7は、グループ解除されたサムネイルグループのグループコメントを分割するコメント処理部16cの動作を説明するための模式図である。
【0075】
図7に示すように、グループ化処理部16bが、サムネイルグループTG4をサムネイルグループTG1とサムネイルグループTG2とに分割することによって、このサムネイルグループTG4を解除した場合、コメント処理部16cは、このサムネイルグループTG4のグループコメント「aaa/bbb/ccc/ddd」をサムネイルグループTG1とサムネイルグループTG2とに分割する。この場合、コメント処理部16cは、このサムネイルグループTG4のグループコメント「aaa/bbb/ccc/ddd」のうち、サムネイルグループTG1内のサムネイル画像TP1,TP2に対応するコメント部分「aaa/bbb」をサムネイルグループTG1に対して付加(分割)し、サムネイルグループTG2内のサムネイル画像TP3,TP4に対応するコメント部分「ccc/ddd」をサムネイルグループTG2に対して付加(分割)する。
【0076】
また、グループ化処理部16bが、サムネイルグループTG1を複数のサムネイルグループTP1,TP2に分割することによって、このサムネイルグループTG1を解除した場合、コメント処理部16cは、このサムネイルグループTG1のグループコメント「aaa/bbb」をサムネイル画像TP1とサムネイル画像TP2とに分割する。この場合、コメント処理部16cは、このサムネイルグループTG1のグループコメント「aaa/bbb」のうち、サムネイル画像TP1に対応するコメント部分「aaa」をサムネイル画像TP1に対して付加(分割)し、サムネイル画像TP2に対応するコメント部分「bbb」をサムネイル画像TP2に対して付加(分割)する。
【0077】
これと同様に、コメント処理部16cは、サムネイルグループTG2が複数のサムネイルグループTP3,TP4に分割された場合、このサムネイルグループTG2のグループコメント「ccc/ddd」をサムネイル画像TP3のサムネイルコメント「ccc」とサムネイル画像TP4のサムネイルコメント「ddd」とに分割する。
【0078】
一方、グループ化処理部16bが、サムネイルグループTG4からサムネイル画像TP4を除外することによって、このサムネイルグループTG4を別のサムネイルグループTG3(図5参照)に変更した場合、コメント処理部16cは、このサムネイルグループTG4のグループコメント「aaa/bbb/ccc/ddd」から、この除外されたサムネイル画像TP4のサムネイルコメント「ddd」を削除して、このサムネイルグループTG3のグループコメント「aaa/bbb/ccc」を作成し、且つ、この削除したサムネイルコメント「ddd」をこのサムネイル画像TP4に付加する。
【0079】
また、グループ化処理部16bが、サムネイルグループTG4から複数のサムネイル画像TP3,TP4を除外することによって、このサムネイルグループTG4を別のサムネイルグループTG1に変更した場合、コメント処理部16cは、このサムネイルグループTG4のグループコメント「aaa/bbb/ccc/ddd」から、この除外されたサムネイル画像TP3,TP4の各サムネイルコメント「ccc」,「ddd」を削除して、このサムネイルグループTG1のグループコメント「aaa/bbb」を作成し、且つ、この削除した複数のサムネイルコメント「ccc」,「ddd」をこれら複数のサムネイル画像TP3,TP4にそれぞれ付加する。
【0080】
つぎに、上述した症例データ群15aの中から選択された被検体1の症例データ内に含まれる体内画像群を表示する際の表示部12の表示態様について説明する。図8は、被検体1の体内画像群等を表示する際に表示部12に表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。表示制御部16aは、制御部16によって所定のログイン処理が行われた場合、図8に示すようなウィンドウ50を表示部12に表示させる。このウィンドウ50は、被検体1の体内画像群を表示して被検体1の臓器内部を観察するためのGUIを有する。かかるウィンドウ50の表示状態は、上述した表示制御部16aによって制御される。
【0081】
具体的には図8に示すように、ウィンドウ50は、被検体1の体内画像群を表示する主画像表示部51と、主画像表示部51に体内画像群を表示する各種表示操作を行うための表示操作アイコン群52と、この被検体1の体内画像群の中から選択された所望の体内画像に対応するサムネイル画像を表示する副画像表示部53とを有する。また、ウィンドウ50は、この被検体1の体内画像群に含まれる各体内画像の時間位置を示すタイムバー54aと、タイムバー54aが示す各時間位置に含まれる体内画像群の平均色を表示する平均色バー54bと、この被検体1の体内画像群に含まれる1以上の出血画像の時間位置を示す出血バー54cと、このタイムバー54aが示す各時間位置のうちの主画像表示部51に表示されている現表示画像の時間位置を示すスライダ54dとを有する。さらに、ウィンドウ50は、主画像表示部51に表示する体内画像群のフレームレートを表示するフレームレート表示部55と、サムネイル画像を登録済みの体内画像であるか否かを示す情報を表示する登録有無表示部56と、主画像表示部51に一括して表示する体内画像数を設定する表示枚数設定部57と、ファイルメニュー、ツールメニュー、およびヘルプメニュー等の各種メニューを表示するメニューバー58とを有する。
【0082】
主画像表示部51は、表示操作アイコン群52を用いた表示操作(再生、早送り、一時停止等)に対応して、被検体1の体内画像群を順次表示する。かかる主画像表示部51は、表示枚数設定部57によって設定された体内画像数を一度に表示する。例えば、表示枚数設定部57が体内画像数「2枚」を設定した場合、主画像表示部51は、図8に示す体内画像P1,P2に例示されるように、被検体1の体内画像群を一度に2枚ずつ順次表示する。なお、かかる表示枚数設定部57によって設定される体内画像数は、例えば、「1枚」、「2枚」、または「4枚」である。
【0083】
また、主画像表示部51は、現在表示している体内画像(現表示画像)の時間情報を表示する時間情報表示部51aと、アンテナ位置情報表示部51bとを有する。時間情報表示部51aは、図8に示す体内画像P1,P2に例示される主画像表示部51の現表示画像に対応する時間情報として、例えば、現表示画像の撮像時刻、被検体1の体内画像群における先頭画像(撮像時刻が最も早い体内画像)に対する相対時間等を表示する。
【0084】
アンテナ位置情報表示部51bは、上述した受信装置3(図1参照)が受信アンテナ3a〜3hを介して現表示画像を受信した際に、最も高い受信電界強度で現表示画像を補足した受信アンテナの位置を示す。かかるアンテナ位置情報表示部51bは、かかるアンテナ位置情報を表示することによって、現表示画像が撮像された際のカプセル型内視鏡2の推定位置を示すことができる。なお、アンテナ位置情報表示部51bの情報表示機能は、表示設定アイコン51cをクリックすることによって有効な状態または無効な状態に切り替えることができる。
【0085】
副画像表示部53は、主画像表示部51に表示された被検体1の体内画像群の中から選択された1以上の体内画像群に対応する1以上のサムネイル画像を表示する。具体的には、主画像表示部51に順次表示された体内画像群の中から、ユーザが入力部11を操作して所望の体内画像を選択(クリック)した場合、その都度、この選択された所望の体内画像に対応するサムネイル画像が登録される。副画像表示部53は、このように登録されたサムネイル画像(例えばサムネイル画像TP1〜TP8)を順次追加表示する。また、副画像表示部53は、スクロール機能を有し、これら8つのサムネイル画像TP1〜TP8に限らず、所望数のサムネイル画像を表示することができる。
【0086】
なお、かかる副画像表示部53に表示された1以上のサムネイル画像は、上述したウィンドウ40(図4参照)が表示部12に表示された場合、このウィンドウ40内の第1サムネイル表示部41に表示される。
【0087】
タイムバー54aは、主画像表示部51に表示される被検体1の体内画像群内の各体内画像の時間位置を示す。スライダ54dは、主画像表示部51の現表示画像の時間情報に合わせてタイムバー54a上を移動して、この現表示画像に対応するタイムバー54a上の時間位置を示す。平均色バー54bおよび出血バー54cは、かかるタイムバー54aの時間軸に沿って形成される。平均色バー54bは、かかるタイムバー54aの各時間位置に存在する複数の体内画像の平均色を時間位置毎に表示する。出血バー54cは、被検体1の体内画像群に1以上の出血画像(出血部位が撮像された体内画像)が含まれる場合、かかる1以上の出血画像の時間位置を例えば赤色マーカによって示す。
【0088】
フレームレート表示部55は、主画像表示部51に被検体1の体内画像群を順次表示する際の表示速度(フレームレート)を体内画像毎に順次表示する。具体的には、フレームレート表示部55は、主画像表示部51に1以上の体内画像が表示される都度、この主画像表示部51の現表示画像のフレームレートを順次表示する。かかるフレームレート表示部55は、例えば図8に示すように、主画像表示部51の現表示画像のフレームレートのレベルをバー表示および数値表示する。かかるフレームレート表示部55のバー表示および数値表示によって、ユーザは、主画像表示部51に表示される1以上の体内画像のフレームレートが所望のレベルに設定されているか否かを容易に視認することができる。
【0089】
登録有無表示部56は、主画像表示部51に表示された現表示画像に対応するサムネイル画像が登録済みであるか否かを示す情報を表示する。具体的には、登録有無表示部56は、主画像表示部51に一度に表示される体内画像数と同数の所定マーク(例えば図8に示す三角形マーク)を表示し、この表示した所定マークの表示態様(例えば表示色)を変化させることによって、現表示画像に対応するサムネイル画像を登録済みであるか否かの情報を表示する。例えば図8において、登録有無表示部56が、左側の三角形マークの色を青色にし、且つ、右側の三角形マークの色を白色にした場合、主画像表示部51の現表示画像である体内画像P1,P2のうちの左側の体内画像P1は、既にサムネイル画像を登録済みの体内画像であり、右側の体内画像P2は、未だサムネイル画像を登録していない体内画像である。
【0090】
つぎに、ウィンドウ50内の副画像表示部53に表示された1以上のサムネイル画像に対する各種処理(サムネイルコメントの付加処理、マーカの付加処理等)を実行する際の表示部12の表示態様について説明する。図9は、ウィンドウ50内の副画像表示部53に表示された1以上のサムネイル画像に対して各種処理を実行する際に表示部12に表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。図9に示すように、このウィンドウ60は、サムネイル画像に関する各種処理を行うためのGUIを有する。かかるウィンドウ60は、上述したウィンドウ50(図8参照)のメニューバー58のツールメニュー内の所定の項目が選択された場合に表示部12に表示される。かかるウィンドウ60の表示状態は、上述した表示制御部16aによって制御される。
【0091】
具体的には、図9に示すように、ウィンドウ60は、上述した副画像表示部53に表示された1以上のサムネイル画像に対して所定のマークを追加するためのマーカ付加部61と、かかるサムネイル画像に付加するサムネイルコメントを表示および作成するためのコメントボックス62と、コメントボックス62に既存の文字情報を入力するための辞書部63とを有する。
【0092】
マーカ付加部61は、ウィンドウ50内の副画像表示部53に表示された1以上のサムネイル画像に対して所望のマークを付加するためのGUIであり、上述したウィンドウ40(図4参照)内のマーカ付加部45と略同様の機能を有する。具体的には、マーカ付加部61は、円形または楕円形のマーカを付加するためのマーカアイコン61aと、矢形のマーカを付加するためのマーカアイコン61bとを有する。マーカ付加部61は、図9に示すように、副画像表示部53内の1以上のサムネイル画像の中からユーザが選択されたサムネイル画像を表示する。かかるマーカ付加部61は、マーカアイコン61aがクリックされた場合、この表示したサムネイル画像上に円形または楕円形のマーカを付加し、マーカアイコン61bがクリックされた場合、この表示したサムネイル画像上に矢形のマーカを付加する。
【0093】
また、マーカ付加部61は、かかるサムネイル画像上に付加したマーカを取り消すための取消アイコン61cを有する。かかるマーカ付加部61は、取消アイコン61cがクリックされた場合、このサムネイル画像上に付加した各種マーカ(円形、楕円形、または矢形の各種マーカ)を削除する。
【0094】
コメントボックス62は、ウィンドウ50内の副画像表示部53に表示された1以上のサムネイル画像のサムネイルコメントを表示および作成するためのテキストボックスである。具体的には、コメントボックス62は、副画像表示部53に表示された1以上のサムネイル画像の中からユーザが所望のサムネイル画像を選択した場合、この選択された所望のサムネイル画像のサムネイルコメントをテキストデータ形式で表示する。かかるコメントボックス62に表示されたサムネイルコメントは、入力部11を操作することによって所望のサムネイルコメントに変更することができる。コメント処理部16cは、かかるコメントボックス62によって変更されたサムネイルコメントをこの選択された所望のサムネイル画像に対して付加する。
【0095】
一方、かかるサムネイル画像にサムネイルコメントが付加されていない場合、コメントボックス62は、新規にサムネイルコメントを作成可能な状態(空欄状態)である。この場合、コメントボックス62には、入力部11の入力操作等によって所望のサムネイルコメントが入力される。コメント処理部16cは、かかるコメントボックス62に入力されたサムネイルコメントをこの選択された所望のサムネイル画像に対して付加する。
【0096】
辞書部63は、予め設定された複数のテキストデータを有し、これら複数のテキストデータの中から、コメントボックス62に表示するテキストデータの候補を検索して表示する辞書手段として機能する。具体的には、辞書部63は、コメントボックス62に所望の文字(アルファベット等)が入力された場合、予め設定された複数のテキストデータの中から、この入力された文字を頭文字とする1以上のテキストデータを検索し、この検索結果を表示する。そして、辞書部63は、この検索結果として表示した1以上のテキストデータの中からユーザが選択したテキストデータをコメントボックス62に表示する。例えば、辞書部63は、コメントボックス62に文字「b」が入力された場合、この文字「b」を頭文字とするテキストデータ「blood」を候補として表示する。かかる辞書部63は、このテキストデータ「blood」がユーザによって選択された場合、図9に示すように、この選択されたテキストデータ「blood」をコメントボックス42に表示する。なお、かかる辞書部63の辞書機能は、チェックボックス63aをクリックすることによって有効な状態または無効な状態に切り替えることができる。
【0097】
このようなウィンドウ60は、被検体1の体内画像群等を表示するウィンドウ50が開示された状態において、表示部12に追加表示される。したがって、ユーザは、かかるウィンドウ50を上述したウィンドウ40(図4参照)に切り替えることなく、かかるウィンドウ60を用いてサムネイル画像に対する各種処理(サムネイルコメントの付加処理、各種マーカの付加処理等)を容易に行うことができる。
【0098】
つぎに、被検体1の診断レポートを作成する際の表示部12の表示態様について説明する。図10は、診断レポートに掲載する被検体の診断結果等の各種情報を入力する際に表示部12に表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。図11は、診断レポートに掲載するサムネイル画像およびサムネイルコメント等の各種情報を確認する際に表示部12に表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。図10,11に示すように、このウィンドウ70は、被検体1の診断レポートを作成するためのGUIを有する。かかるウィンドウ70は、上述したウィンドウ50(図8参照)のメニューバー58のツールメニュー内の所定の項目が選択された場合に表示部12に表示される。かかるウィンドウ70の表示状態は、上述した表示制御部16aによって制御される。
【0099】
具体的には、図10,11に示すように、ウィンドウ70は、診断レポートに掲載する被検体1の診断結果等の各種情報を編集するためのインフォメーションページ71と、この被検体1の診断レポートに掲載するサムネイル画像等を確認するためのサムネイル画像ページ75と、診断レポートの作成を指示するためのレポートアイコン76とを有する。かかるウィンドウ70は、インフォメーションページ71とサムネイル画像ページ75とを選択的に切り替えて表示する。以下では、まず、インフォメーションページ71について説明し、その後、サムネイル画像ページについて説明する。
【0100】
インフォメーションページ71は、図10に示すように、診断レポートに掲載する医師名(被検体1を診断した医師の名前)を設定する医師名設定部72aと、診断レポートに掲載する施設名(被検体1を診断した施設の名前)を設定する施設名設定部72bと、診断レポートに掲載する住所を設定する住所設定部72cと、診断レポートに掲載する電話番号を設定する電話番号設定部72dと、診断レポートに掲載する電子メールアドレスを設定するメールアドレス設定部72eとを有する。また、インフォメーションページ71は、この被検体1の患者情報および検査情報等を表示する情報表示領域73を有する。さらに、インフォメーションページ71は、診断レポートに掲載する医師名(紹介先の医師の名前)を入力するためのテキストボックス74aと、診断レポートに掲載する紹介理由等を入力するためのテキストボックス74bと、診断レポートに掲載する診断結果等を入力するためのテキストボックス74cと、診断レポートに掲載する診断結果等の要約を入力するためのテキストボックス74dとを有する。
【0101】
医師名設定部72aは、入力部11の操作によってテキストデータを入力可能なテキストボックスとしての機能を有し、被検体1を診断した医師等の名前が入力される。また、医師名設定部72aは、入力部11の操作によって医師名候補のドロップダウンリストを表示する。かかる医師名設定部72aは、この医師名候補のドロップダウンリストの中からユーザが選択した所望の医師名を、診断レポートに掲載する医師名として設定する。
【0102】
施設名設定部72bは、入力部11の操作によってテキストデータを入力可能なテキストボックスとしての機能を有し、被検体1を診断した病院等の施設名が入力される。また、施設名設定部72bは、入力部11の操作によって施設名候補のドロップダウンリストを表示する。かかる施設名設定部72bは、この施設名候補のドロップダウンリストの中からユーザが選択した所望の施設名を、診断レポートに掲載する施設名として設定する。
【0103】
住所設定部72cは、入力部11の操作によってテキストデータを入力可能なテキストボックスとしての機能を有し、被検体1を診断した施設等の住所が入力される。また、住所設定部72cは、入力部11の操作によって住所候補のドロップダウンリストを表示する。かかる住所設定部72cは、この住所候補のドロップダウンリストの中からユーザが選択した所望の住所を、診断レポートに掲載する住所として設定する。
【0104】
電話番号設定部72dは、入力部11の操作によってテキストデータを入力可能なテキストボックスとしての機能を有し、被検体1を診断した医師等の電話番号が入力される。また、電話番号設定部72dは、入力部11の操作によって電話番号候補のドロップダウンリストを表示する。かかる電話番号設定部72dは、この電話番号候補のドロップダウンリストの中からユーザが選択した所望の電話番号を、診断レポートに掲載する電話番号として設定する。
【0105】
メールアドレス設定部72eは、入力部11の操作によってテキストデータを入力可能なテキストボックスとしての機能を有し、被検体1を診断した医師等の電子メールアドレスが入力される。また、メールアドレス設定部72eは、入力部11の操作によって電子メールアドレス候補のドロップダウンリストを表示する。かかるメールアドレス設定部72eは、この電子メールアドレス候補のドロップダウンリストの中からユーザが選択した所望の電子メールアドレスを、診断レポートに掲載する電子メールアドレスとして設定する。
【0106】
情報表示領域73は、診断レポートに掲載される診断結果等に関する被検体1の患者情報および検査情報等を表示するための領域である。具体的には、かかる情報表示領域73には、被検体1の患者情報として、被検体1の患者ID、患者名、生年月日、性別、年齢、身長、体重、ウエストサイズ等が表示され、被検体1の検査情報として、検査実施日、検査ID等が表示される。なお、かかる被検体1の患者情報のうち、生年月日、性別、年齢、身長、体重、ウエストサイズ等の被検体1の個人情報は、所定のチェックボックスをクリックする等の操作によって、表示または非表示を選択することができる。
【0107】
テキストボックス74aは、入力部11の操作によって医師名を入力するためのものである。かかるテキストボックス74aには、例えば紹介先の医師等の名前がテキストデータ形式で入力される。テキストボックス74bは、入力部11の操作によって紹介理由等を入力するためのものである。かかるテキストボックス74aには、例えば紹介先の医師に対する紹介理由等がテキストデータ形式で入力される。テキストボックス74cは、入力部11の操作によって診断結果等を入力するためのものである。かかるテキストボックス74cには、例えば被検体1の診断結果等がテキストデータ形式で入力される。テキストボックス74dは、入力部11の操作によって要約等を入力するためのものである。かかるテキストボックス74dには、例えば被検体1の診断結果の要約または所見等がテキストデータ形式で入力される。
【0108】
つぎに、ウィンドウ70内のサムネイル画像ページ75について説明する。図11に示すように、サムネイル画像ページ75は、診断レポートに掲載する画像情報(サムネイル画像、サムネイルグループ等)および各種コメント(サムネイルコメント、グループコメント等)を表示する。かかるサムネイル画像ページに表示されるサムネイル画像またはサムネイルグループは、上述したウィンドウ40(図4参照)内の第2サムネイル表示部42に表示されたサムネイル画像またはサムネイルグループである。
【0109】
具体的には、上述した図4に示したように、第2サムネイル表示部42にサムネイルグループTG1とサムネイル画像TP3,TP4とが表示された場合、サムネイル画像ページ75は、サムネイルグループTG1に含まれるサムネイル画像TP1,TP2と、サムネイル画像TP3と、サムネイル画像TP4とを行毎に分けて表示する。すなわち、サムネイル画像ページ75は、サムネイルグループTG1に含まれるサムネイル画像TP1,TP2を1段目に表示し、サムネイル画像TP3を2段目に表示し、サムネイル画像TP4を3段目に表示する。
【0110】
また、かかるサムネイル画像ページの各段には、サムネイルコメントまたはグループコメントを表示するコメント表示領域が形成される。具体的には、サムネイルグループTG1(サムネイル画像TP1,TP2)を表示した1段目にはコメント表示領域Com1が形成され、サムネイル画像TP3を表示した2段目にはコメント表示領域Com2が形成され、サムネイル画像TP4を表示した3段目にはコメント表示領域Com3が形成される。この場合、コメント表示領域Com1にはサムネイルグループTG1のグループコメント「aaa/bbb」が表示され、コメント表示領域Com2にはサムネイル画像TP3のサムネイルコメント「ccc」が表示され、コメント表示領域Com3にはサムネイル画像TP4のサムネイルコメント「ddd」が表示される。
【0111】
ユーザは、かかるサムネイル画像ページ75を表示部12に表示させることによって、被検体1の診断レポートに掲載するサムネイル画像およびサムネイルグループの画像内容および配列と、かかるサムネイル画像およびサムネイルグループの各コメント(サムネイルコメントおよびグループコメント)の内容および配列とを確認することができる。
【0112】
つぎに、レポート処理部16dによって作成された被検体1の診断レポートを表示する際の表示部12の表示態様と、被検体1の診断レポートを作成するレポート処理部16dの動作とについて説明する。図12は、被検体1の診断レポートを表示するウィンドウの一例を示す模式図である。図12に示すように、このウィンドウ80は、レポート処理部16dが作成した被検体1の診断レポートを表示または印刷するためのGUIを有する。かかるウィンドウ80は、例えばウィンドウ70内のレポートアイコン76(図10,11参照)がクリックされた場合に表示部12に表示される。かかるウィンドウ80の表示態様は、上述した表示制御部16aによって制御される。
【0113】
具体的には、図12に示すように、ウィンドウ80は、レポート処理部16dが作成した被検体1の診断レポート(ドラフト)を表示する。かかるウィンドウ80に表示された診断レポートには、複数の情報掲載欄81〜86が段毎に分けて形成される。また、ウィンドウ80は、診断レポートを作成し直すための戻りアイコン87と、診断レポートを印刷するためのプリントアイコン88とを有する。
【0114】
一方、上述したウィンドウ70内のレポートアイコン76がクリックされた場合、入力部11は、診断レポート作成を指示する指示情報を制御部16に入力する。この場合、レポート処理部16dは、かかる診断レポート作成の指示情報に基づいて、上述したウィンドウ70内のインフォメーションページ71において入力(作成)された被検体1に関する情報と、サムネイル画像ページに表示されたサムネイル画像等の画像情報およびサムネイルコメント等のコメント情報とを取得し、この取得した各種情報をもとに、被検体1の診断レポートを作成する。
【0115】
具体的には、レポート処理部16dは、医師名設定部72aによって設定された医師名、施設名設定部72bによって設定された施設名、住所設定部72cによって設定された住所、電話番号設定部72dによって設定された電話番号、および、メールアドレス設定部72eによって設定された電子メールアドレスのうちの少なくとも一つを用いて、診断レポートに掲載するファシリティ情報を作成する。すなわち、レポート処理部16dは、かかる医師名、施設名、住所、電話番号、および電子メールアドレスのうちのインフォメーションページ71において設定(テキスト入力)された情報のみを用いてファシリティ情報を作成する。レポート処理部16dは、かかるファシリティ情報を診断レポート(ドラフト)の情報掲載欄81に掲載する。
【0116】
例えば、医師名設定部72aおよび施設名設定部72bによって医師名「Dr.ABCD」および施設名「EFG Hospital」がそれぞれ設定され、住所設定部72c、電話番号設定部72d、およびメールアドレス設定部72eが各テキストデータ(住所、電話番号、および電子メールアドレス)をそれぞれ設定していない場合、レポート処理部16dは、かかる医師名設定部72aおよび施設名設定部72bによってそれぞれ設定された各テキストデータ(医師名「Dr.ABCD」および施設名「EFG Hospital」)のみを用いてファシリティ情報を作成する。この場合、レポート処理部16dは、図12に示すように、医師名「Dr.ABCD」および施設名「EFG Hospital」のみを情報掲載欄81に掲載する。
【0117】
また、レポート処理部16dは、インフォメーションページ71の情報表示領域73に表示された各種情報(被検体1の患者情報および検査情報等)を診断レポート(ドラフト)の情報掲載欄82に掲載する。さらに、レポート処理部16dは、テキストボックス74aに入力されたテキストデータ(医師名)を情報掲載欄83に掲載し、テキストボックス74bに入力されたテキストデータ(紹介理由等)を情報掲載欄84に掲載し、テキストボックス74cに入力されたテキストデータ(被検体1の診断結果等)を情報掲載欄85に掲載し、テキストボックス74dに入力されたテキストデータ(要約等)を情報掲載欄86に掲載する。
【0118】
さらに、レポート処理部16dは、サムネイル画像ページ75に表示された画像情報(サムネイル画像、サムネイルグループ等)とコメント情報(サムネイルコメント、グループコメント)を被検体1の診断レポート(ドラフト)の2ページ目以降(図示せず)に掲載する。この場合、レポート処理部16dは、かかるサムネイル画像ページ75の表示態様(図11参照)と同様に、サムネイル画像等の画像情報を診断レポート上に配列し、かかる画像情報の近傍にコメント情報を掲載する。
【0119】
このようなレポート処理部16dは、図12に示す診断レポートページ(1ページ目)と、図11に示すサムネイル画像ページ75の表示態様と同様の診断レポートページ(2ページ目)とを作成する。かかるレポート処理部16dによって作成された被検体1の診断レポートは、プリントアイコン88がクリックされた場合に、上述した出力部14によってプリント出力される。一方、戻りアイコン87がクリックされた場合、表示部12は、ウィンドウ80に代えて上述したウィンドウ70を表示する。すなわち、表示部12は、診断レポート(ドラフト)の表示画面を診断レポート作成のための画面に戻す。
【0120】
なお、本発明の実施の形態では、サムネイルグループがグループ解除された場合、コメント処理部16cは、このサムネイルグループのグループコメントをサムネイル画像毎またはサムネイルグループ毎に分割していたが、これに限らず、コメント処理部16cは、サムネイルグループがグループ解除された場合であっても、このサムネイルグループのグループコメントを変更(分割)しなくてもよい。この場合、かかるグループ解除されたサムネイルグループのグループコメントは、コメントボックス43を用いて変更されてもよい。
【0121】
また、上述したコメント処理部16cは、新規にグループコメントを作成する場合、この新規のグループコメントに対応するサムネイルグループに含まれる1以上のサムネイル画像または1以上のサムネイルグループの配列順序に沿ってサムネイルコメントまたはグループコメントを結合してもよいし、時系列順(例えばサムネイル画像の撮像時刻順)に沿ってサムネイルコメントまたはグループコメントを結合してもよい。
【0122】
以上、説明したように、本発明の実施の形態では、被検体の体内画像群の中から選択された複数の体内画像にそれぞれ対応する複数のサムネイル画像をグループ化するグループ化処理部と、かかるサムネイル画像のサムネイルコメントに関する各種処理を行うコメント処理部とを備え、コメント処理部が、これら複数のサムネイル画像に対してサムネイルコメントをそれぞれ付加し、グループ化処理部がこれら複数のサムネイル画像をグループ化したサムネイルグループを作成した場合、コメント処理部が、このサムネイルグループに含まれる複数のサムネイル画像の各サムネイルコメントを結合して、このサムネイルグループのグループコメントを作成するように構成した。このため、ユーザが入力部を操作してグループコメントをマニュアル入力しなくとも、サムネイルグループを作成する都度、サムネイルグループに含まれる複数のサムネイル画像の各コメントを活用して自動的にグループコメントを作成することができる。この結果、ユーザによるマニュアル操作の煩雑さを軽減できるとともに、サムネイルグループ毎にグループコメントを容易に作成できる画像表示装置を実現することができる。
【0123】
また、かかるコメント処理部は、グループコメントを形成する複数のサムネイルコメントの各コメント間に所定の区切り文字またはスペース(空白)を挿入して、これら複数のサムネイルコメントをサムネイル画像毎に区別可能な状態で結合している。このため、サムネイルグループのグループコメントを視認することによって、このサムネイルグループに含まれる複数のサムネイル画像の各サムネイルコメントを容易に区別することができる。
【0124】
さらに、グループ化処理部がサムネイルグループを解除した場合、コメント処理部は、この解除されたサムネイルグループのグループコメントをサムネイル画像毎またはサムネイルグループ毎に分割している。このため、この解除対象のサムネイルグループから分割(除外)された1以上のサムネイル画像または1以上のサムネイルグループの各コメント情報(サムネイルコメント、グループコメント)を容易に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】本発明の実施の形態にかかる画像表示装置を有する被検体内情報取得システムの一構成例を示す模式図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる画像表示装置の一構成例を模式的に示すブロック図である。
【図3】グループコメントを作成する際のコメント処理部の処理手順を例示するフローチャートである。
【図4】コメント処理部がグループコメントを作成する際に表示部に表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。
【図5】複数のサムネイルコメントを結合してグループコメントを作成するコメント処理部の動作を説明するための模式図である。
【図6】複数のグループコメントを結合して新規にグループコメントを作成するコメント処理部の動作を説明するための模式図である。
【図7】グループ解除されたサムネイルグループのグループコメントを分割するコメント処理部の動作を説明するための模式図である。
【図8】被検体の体内画像群等を表示する際に表示部に表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。
【図9】副画像表示部に表示された1以上のサムネイル画像に対して各種処理を実行する際に表示部に表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。
【図10】診断レポートに掲載する被検体の診断結果等の各種情報を入力する際に表示部に表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。
【図11】診断レポートに掲載するサムネイル画像およびサムネイルコメント等の各種情報を確認する際に表示部に表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。
【図12】被検体の診断レポートを表示するウィンドウの一例を示す模式図である。
【符号の説明】
【0126】
1 被検体
2 カプセル型内視鏡
3 受信装置
3a〜3h 受信アンテナ
4 画像表示装置
5 携帯型記録媒体
11 入力部
12 表示部
13 カードI/F
14 出力部
15 記憶部
15a 症例データ群
16 制御部
16a 表示制御部
16b グループ化処理部
16c コメント処理部
16d レポート処理部
40,50,60,70,80 ウィンドウ
41 第1サムネイル表示部
41a 追加アイコン
41b リムーブアイコン
41c グループ追加アイコン
42 第2サムネイル表示部
42a グループ化アイコン
42b グループ解除アイコン
42c 順序変更アイコン
43,62 コメントボックス
44,63 辞書部
44a,63a チェックボックス
45,61 マーカ付加部
45a,45b,61a,61b マーカアイコン
45c,61c 取消アイコン
51 主画像表示部
51a 時間情報表示部
51b アンテナ位置情報表示部
51c 表示設定アイコン
52 表示操作アイコン群
53 副画像表示部
54a タイムバー
54b 平均色バー
54c 出血バー
54d スライダ
55 フレームレート表示部
56 登録有無表示部
57 表示枚数設定部
58 メニューバー
71 インフォメーションページ
72a 医師名設定部
72b 施設名設定部
72c 住所設定部
72d 電話番号設定部
72e メールアドレス設定部
73 情報表示領域
74a,74b,74c,74d テキストボックス
75 サムネイル画像ページ
76 レポートアイコン
81〜86 情報掲載欄
87 戻りアイコン
88 プリントアイコン
Com1,Com2,Com3 コメント表示領域
P1,P2 体内画像
TG1〜TG4 サムネイルグループ
TP1〜TP8 サムネイル画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体内を時系列に沿って撮像した一連の体内画像を表示し、該一連の体内画像の中から選択した体内画像に対応するサムネイル画像を追加表示する表示手段と、
複数の前記サムネイル画像を含むサムネイルグループを作成するグループ作成手段と、
前記サムネイル画像に関するサムネイルコメントを入力する入力手段と、
前記サムネイル画像に対して前記サムネイルコメントを付加し、前記グループ作成手段が前記サムネイルグループを作成する都度、前記サムネイルグループに含まれる複数のサムネイル画像に関する複数のサムネイルコメントを結合して前記サムネイルグループに関するグループコメントを作成するコメント処理手段と、
を備えたことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記グループ作成手段は、前記サムネイルグループから1以上のサムネイル画像を除外して、前記サムネイルグループを別のサムネイルグループに変更し、
前記コメント処理手段は、前記サムネイルグループに関するグループコメントから前記1以上のサムネイル画像に関する1以上のサムネイルコメントを削除して、前記別のサムネイルグループに関するグループコメントを作成し、且つ、前記1以上のサムネイルコメントを前記1以上のサムネイル画像に対してそれぞれ付加することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記グループ作成手段は、前記サムネイルグループから複数のサムネイル画像を除外して、前記サムネイルグループを前記別のサムネイルグループに変更するとともに、前記サムネイルグループから除外した複数のサムネイル画像を含む新規サムネイルグループを作成し、
前記コメント処理手段は、前記新規サムネイルグループ内の複数のサムネイル画像に関する複数のサムネイルコメントを前記サムネイルグループに関するグループコメントから削除して、前記別のサムネイルグループに関するグループコメントを作成し、且つ、前記複数のサムネイルコメントを結合して、前記新規サムネイルグループに関するグループコメントを作成することを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記グループ作成手段は、複数のサムネイル画像を含む1つのサムネイルグループと1以上のサムネイル画像とを複合して前記サムネイルグループを作成し、
前記コメント処理手段は、前記1つのサムネイルグループに関するグループコメントと前記1以上のサムネイル画像に関する1以上のサムネイルコメントとを結合して、前記サムネイルグループに関するグループコメントを作成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記グループ作成手段は、複数のサムネイルグループを複合して前記サムネイルグループを作成し、
前記コメント処理手段は、前記複数のサムネイルグループに関する複数のグループコメントを結合して、前記サムネイルグループに関するグループコメントを作成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記コメント処理手段は、前記複数のサムネイルコメントのそれぞれを区別可能な状態で前記複数のサムネイルコメントを結合して前記サムネイルグループに関するグループコメントを作成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記サムネイルグループと前記サムネイルグループに関するグループコメントとを掲載した前記被検体の診断レポートを作成するレポート作成手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−119146(P2008−119146A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−304522(P2006−304522)
【出願日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【出願人】(304050923)オリンパスメディカルシステムズ株式会社 (1,905)
【Fターム(参考)】