説明

画像表示装置

【課題】無駄な電力消費を抑える。
【解決手段】m行n列の行列を構成する複数の発光画素501と、複数の発光画素501のうち、n個の列の各々に対応するm個の発光画素501毎に、該m個の発光画素501に対応づけて列方向に配置される第1の信号線SL11および第2の信号線SL12とを備える。第1の信号線SL11は、対応するm個の発光画素の左側および右側の一方に配置される。第2の信号線SL12は、対応するm個の発光画素の左側および右側の他方に配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機EL(Electro Luminescence)素子などの電流駆動型自発光素子を用いたアクティブマトリックス方式の画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電流駆動型の発光素子を用いた画像表示装置として、有機EL(Electro Luminescence)素子を用いた画像表示装置(以下、有機EL表示装置という)が知られている。この自発光する有機EL素子を用いた有機EL表示装置は、液晶表示装置で使用されるバックライトが不要で、装置の薄型化に最適である。また、有機EL表示装置は、視野角にも制限がないため、次世代の表示装置として実用化が期待されている。
【0003】
そのため、有機EL表示装置における様々な技術が開示されている。
例えば、特許文献1には、各列に配置された複数の画素回路毎に、2本の信号線を設けることにより、表示画像の輝度ムラを防ぐための技術(以下、従来技術Aという)が開示されている。
【0004】
図6は、従来技術Aにおける画像表示装置500の構成を示す図である。
画像表示装置500は、画素アレイ部510と、信号線対SL510(1),SL510(2),SL510(3),・・・と、信号セレクタ520と、給電線駆動部530と、走査線駆動部540とを備える。
【0005】
画素アレイ部510には、行列状に配置された複数の発光画素501が配置される。発光画素501は、図示しない有機EL素子等の発光素子を含む回路である。
【0006】
画像表示装置500は、複数の信号線対(信号線対SL510(1),SL510(2),SL510(3),・・・)を備える。複数の信号線対の各々は、各列に対応する複数の発光画素501に対応づけて列方向に配置される。
【0007】
信号セレクタ520は、信号線対SL510(1),SL510(2),SL510(3),・・・と電気的に接続される。
【0008】
走査線駆動部540は、各走査線(走査線WL601,WL602,・・・)に1水平周期(1H)で順次制御信号を供給することにより、対応する発光画素501を行単位で線順次走査する。
【0009】
給電線駆動部530は、走査線駆動部540による線順次走査に合わせて、各給電線(給電線PL601,PL602,・・・)に電源電圧を供給する。当該電源電圧は、第1電圧および第2電圧のいずれかである。
【0010】
信号セレクタ520は、走査線駆動部540による線順次走査に合わせて、各信号線対(信号線対SL510(1),SL510(2),SL510(3),・・・)に信号電圧を供給する。当該信号電圧は、映像信号としての輝度信号電圧と、基準電圧とのいずれかである。
【0011】
当該各信号線対は、2本の信号線(第1および第2の信号線)からなる。例えば、信号線対SL510(1)は、第1の信号線SL511(1)と、第2の信号線SL512(1)とからなる。
【0012】
図6において、奇数行に対応する発光画素501は、接続線を介して、対応する信号線対における第1の信号線と電気的に接続される。例えば、1行1列目の発光画素501は、接続線L6(1)を介して、信号線対SL510(1)における第1の信号線SL511(1)と電気的に接続される。
【0013】
この場合、各信号線対における第1の信号線は、接続線を介して、奇数行に対応する発光画素501へ、信号電圧を供給する。例えば、信号線対SL510(1)における第1の信号線SL511(1)は、接続線L6(1)を介して、奇数行に対応する1行1列目の発光画素501へ、信号電圧を供給する。
【0014】
また、偶数行に対応する発光画素501は、接続線を介して、対応する信号線対における第2の信号線と電気的に接続される。例えば、2行1列目の発光画素501は、接続線L6(2)を介して、信号線対SL510(1)における第2の信号線SL512(1)と、電気的に接続される。
【0015】
この場合、各信号線対における第2の信号線は、接続線を介して、偶数行に対応する発光画素501へ、信号電圧を供給する。例えば、信号線対SL510(1)における第2の信号線SL512(1)は、接続線L6(2)を介して、偶数行に対応する2行1列目の発光画素501へ、信号電圧を供給する。
【0016】
各発光画素501に含まれる発光素子(図示せず)は、外部から供給される前述した電源電圧および信号電圧に応じて、所定のタイミングで発光する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】特開2008−122633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
図6において、各発光画素501に対応する、2本の信号線からなる信号線対は、当該発光画素501の左側に配置される。そのため、信号線対における第1の信号線を、接続線を介して、奇数行に対応する発光画素501と電気的に接続させる場合、奇数行に対応する発光画素501に接続される接続線は、信号線対における第2の信号線と交差する。例えば、1行1列目の発光画素501に接続される接続線L6(1)は、信号線対SL510(1)における第2の信号線SL512(1)と、領域R11において交差する。
【0019】
この場合、接続線L6(1)と、第2の信号線SL512(1)とが交差する領域R11では、接続線L6(1)と、第2の信号線SL512(1)とにより、寄生容量としての層間容量が第2の信号線SL512(1)及び接続線L6(1)と接続されている第1の信号線SL511(1)に発生する。層間容量とは、多層基板において、異なる2つの電線をそれぞれ形成する2つの配線層間に生じる寄生容量(配線容量)である。
【0020】
特に、図6のような例では、奇数行の発光画素501に対応する第1及び第2の信号線の全てにおいて、層間容量が生じる。そのため、例えば、画素数が2倍になれば、層間容量の合計容量も2倍になってしまう。すなわち、画素数の増大と共に、層間容量の合計容量も増大してしまう。
【0021】
図6の画像表示装置500において、目的とする信号電圧を各発光画素501に供給するためには、当該層間容量を1水平期間毎に充放電する必要がある。そのため、図6の画像表示装置500においては、1水平期間毎に、非常に多くの層間容量を充電放電する必要があり、無駄な電力消費が生じるという問題がある。
【0022】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、無駄な電力消費を抑えることを可能とする画像表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従う画像表示装置は、外部から供給される信号に応じて発光し、m(2以上の整数)行n(1以上の整数)列の行列を構成する複数の発光画素と、複数の発光画素のうち、m行n列の行列におけるn個の列の各々に対応するm個の発光画素毎に、該m個の発光画素に対応づけて列方向に配置される第1および第2の信号線とを備える。第1および第2の信号線は、複数の発光画素のうち、処理対象となる処理対象発光画素を発光させるための信号を処理対象発光画素に供給するための信号線である。第1の信号線は、対応するm個の発光画素の左側および右側の一方に配置される。第2の信号線は、対応するm個の発光画素の左側および右側の他方に配置される。第1の信号線は、対応するm個の発光画素のうちの一部であるk(1≦k<mを満たす整数)個の発光画素の各々と第1接続線を介して電気的に接続される。第2の信号線は、対応するm個の発光画素のうち、k個の発光画素以外の発光画素と第2接続線を介して電気的に接続される。第1接続線および第2接続線の各々は、対応する第1および第2の信号線のいずれとも交差しないように配置される。
【0024】
すなわち、画像表示装置は、m行n列の行列を構成する複数の発光画素と、複数の発光画素のうち、n個の列の各々に対応するm個の発光画素毎に、該m個の発光画素に対応づけて列方向に配置される第1および第2の信号線とを備える。第1の信号線は、対応するm個の発光画素の左側および右側の一方に配置される。第2の信号線は、対応するm個の発光画素の左側および右側の他方に配置される。第1の信号線は、対応するm個の発光画素のうちの一部であるk個の発光画素の各々と第1接続線を介して電気的に接続される。第2の信号線は、対応するm個の発光画素のうち、k個の発光画素以外の発光画素と第2接続線を介して電気的に接続される。第1接続線および第2接続線の各々は、対応する第1および第2の信号線のいずれとも交差しないように配置される。
【0025】
つまり、接続線(第1接続線または第2接続線)と、信号線(第1の信号線または第2の信号線)とは交差しないので、接続線と信号線との交差により生じる層間容量は生じない。そのため、発光画素を発光させるための制御を行う際、信号線と接続線との交差により生じる層間容量に対する充電放電の処理が不要となる。したがって、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0026】
また、第1の信号線は、対応するm個の発光画素のうち、m行n列の行列における奇数行に対応する1以上の発光画素の各々と第1接続線を介して電気的に接続され、第2の信号線は、対応するm個の発光画素のうち、m行n列の行列における偶数行に対応する1以上の発光画素の各々と第2接続線を介して電気的に接続されてもよい。
【0027】
また、m行n列の行列におけるm個の行の各々に対応する1以上の発光画素は、連続するu(2≦u≦mを満たす整数)個の行毎に、ブロックを構成し、第1の信号線は、対応するm個の発光画素のうち、奇数番目のブロックを構成するu個の行にそれぞれ対応するu個の発光画素の各々と第1接続線を介して電気的に接続され、第2の信号線は、対応するm個の発光画素のうち、偶数番目のブロックを構成するu個の行にそれぞれ対応するu個の発光画素の各々と第2接続線を介して電気的に接続されてもよい。
【0028】
また、複数の発光画素の各々は、有機EL(Electro Luminescence)素子を含んでもよい。有機EL素子は、外部から供給される信号に応じて発光する。
【発明の効果】
【0029】
本発明により、無駄な電力消費を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】第1の実施の形態における画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】一例として、1行1列目に対応する発光画素の構成の一例を示す図である。
【図3】一例として、2行1列目に対応する発光画素の構成の一例を示す図である。
【図4】第2の実施の形態における画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図5】第3の実施の形態における画像表示装置の構成を示すブロック図である。
【図6】従来技術Aにおける画像表示装置の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0032】
<第1の実施の形態>
(画像表示装置の構成)
図1は、第1の実施の形態における画像表示装置100の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、画像表示装置100は、表示パネル110と、信号線駆動部120と、走査線駆動部130とを備える。
【0033】
表示パネル110は、アクティブマトリクス方式の表示パネルである。表示パネル110は、複数の画素回路としての発光画素101を含む。複数の発光画素101は、行列状に配置される。すなわち、複数の発光画素101は、m(2以上の整数)行n(1以上の整数)列の行列を構成する。複数の発光画素101の各々は、外部から供給される信号に応じて発光する。
【0034】
表示パネル110は、信号線対SL(1),SL(2),・・・,SL(n)により、信号線駆動部120と電気的に接続される。信号線対SL(1),SL(2),・・・,SL(n)の各々は、m行n列の行列における各列に対応するm個の発光画素101に対応づけて列方向に配置される。
【0035】
信号線対SL(1),SL(2),・・・,SL(n)の各々は、第1の信号線と、第2の信号線とからなる。例えば、信号線対SL(1)は、第1の信号線SL11と、第2の信号線SL12とからなる。第1の信号線および第2の信号線の各々は、発光画素を発光させるための信号を処理対象となる処理対象発光画素に供給するための信号線である。
【0036】
第1の信号線SL11,SL21,・・・,SLn1の各々は、対応するm個の発光画素101の左側に配置される。第2の信号線SL12,SL22,・・・,SLn2の各々は、対応するm個の発光画素101の右側に配置される。
【0037】
例えば、第1の信号線SL11は、1列目に対応するm個の発光画素101の左側に配置される。また、例えば、第2の信号線SL12は、1列目に対応するm個の発光画素101の右側に配置される。以下においては、第1の信号線SL11,SL21,・・・,SLn1を、単に、第1の信号線ともいう。また、以下においては、第2の信号線SL12,SL22,・・・,SLn2を、単に、第2の信号線ともいう。
【0038】
第1の信号線は、対応するm個の発光画素101のうち、m行n列の行列における奇数行に対応する1以上の発光画素101の各々と接続線L1を介して電気的に接続される。第2の信号線は、対応するm個の発光画素101のうち、m行n列の行列における偶数行に対応する1以上の発光画素101の各々と接続線L2を介して電気的に接続される。本発明における、接続線(例えば、接続線L1)は、1つの発光画素101と、第1の信号線およびの第2の信号線いずれかとを電気的に接続するための電線である。
【0039】
例えば、1行1列目に対応する発光画素101は、接続線L1を介して、第1の信号線SL11と電気的に接続される。例えば、2行1列目に対応する発光画素101は、接続線L2を介して、第2の信号線SL12と電気的に接続される。
【0040】
上記した第1の信号線および第2の信号線の配置により、接続線L1および接続線L2の各々は、対応する第1および第2の信号線のいずれとも物理的に交差しないように配置される。
【0041】
以上の構成により、本実施の形態の画像表示装置100では、信号線(第1の信号線または第2の信号線)と、接続線(接続線L1または接続線L2)とは交差しない。そのため、本実施の形態の画像表示装置100では、図6の画像表示装置500のように、信号線と接続線との交差により生じる層間容量が生じない。
【0042】
そのため、画像表示装置100において、発光画素101を発光させるための制御を行う際、信号線と接続線との交差により生じる層間容量に対する充電放電の処理が不要となる。したがって、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0043】
なお、第1の信号線および第2の信号線は、上記配置に限定されない。例えば、第1の信号線SL11,SL21,・・・,SLn1の各々は、対応するm個の発光画素101の右側に配置されてもよい。また、第2の信号線SL12,SL22,・・・,SLn2の各々は、対応するm個の発光画素101の左側に配置されてもよい。
【0044】
表示パネル110は、給電線PL1,PL2,PL3,・・・,Plmと、走査線CL1,CL2,CL3,・・・,CLmとにより、走査線駆動部130と電気的に接続される。給電線PL1,PL2,PL3,・・・,Plmの各々は、走査線駆動部130の制御により、処理対象となる発光画素101へ電源電圧を供給するための電線である。当該電源電圧は、第1電圧および第2電圧のいずれかである。
【0045】
走査線CL1,CL2,CL3,・・・,CLmの各々は、走査線駆動部130の制御により、処理対象となる発光画素101へ制御信号を供給するための電線である。
【0046】
給電線PL1,PL2,PL3,・・・,Plmの各々は、m行n列の行列における各行に対応するn個の発光画素101に対応づけて行方向に配置される。また、走査線CL1,CL2,CL3,・・・,CLmの各々は、m行n列の行列における各行に対応するn個の発光画素101に対応づけて行方向に配置される。
【0047】
以下においては、対象物Aが対象物Bと電気的に接続されている状態を説明する場合、単に、対象物Aが対象物Bと接続されているという記載をする。
【0048】
(発光画素の構成)
次に、発光画素101の構成の一例を示す。
【0049】
図2は、一例として、1行1列目に対応する発光画素101の構成の一例を示す図である。
【0050】
図2を参照して、発光画素101は、スイッチング素子SW1と、容量素子C1と、ドライバー素子DR1と、発光素子EL1とを含む。発光画素101は、一例として、ドライバー素子DR1の閾値補償を行うための構成を有する。
【0051】
スイッチング素子SW1は、Nチャネル型の電界効果トランジスタ(FET(Field Effect Transistor))である。なお、スイッチング素子SW1は、Nチャネル型のFETに限定されることなく、Pチャネル型のFETであってもよい。
【0052】
なお、スイッチング素子SW1は、トランジスタに限定されることなく、2つの端子間を導通状態および非導通状態にすることが可能な素子であれば、他の素子であってもよい。導通状態とは、電流を流すことが可能な状態である。非導通状態とは、電流を流すことが不可な状態である。
【0053】
本実施の形態で使用する、スイッチング素子およびドライバー素子は、外部からの信号に応じて、導通状態および非導通状態のいずれかの状態になる素子である。また、本実施の形態におけるドライバー素子は、発光素子に電流を供給するための素子であるとする。
【0054】
容量素子C1はコンデンサである。ドライバー素子DR1は、Nチャネル型の電界効果トランジスタ(FET)である。なお、ドライバー素子DR1は、Nチャネル型のFETに限定されることなく、Pチャネル型のFETであってもよい。
【0055】
発光素子EL1は、有機EL素子である。有機EL素子は、当該有機EL素子自体に供給される電流が大きいほど、発光の度合いが大きくなる素子である。
【0056】
以下の説明において、信号および信号線の2値的な高電圧状態(電圧Vdd)および低電圧状態を、それぞれ、「Hレベル」および「Lレベル」とも称する。また、以下においては、各素子のゲート電極、ドレイン電極およびソース電極を、それぞれ、ゲート、ドレインおよびソースともいう。
【0057】
スイッチング素子SW1のゲートは走査線CL1と接続される。スイッチング素子SW1のドレインおよびソースの一方は、接続線L1を介して、第1の信号線SL11と接続される。スイッチング素子SW1のドレインおよびソースの他方は、ドライバー素子DR1のゲートと接続される。
【0058】
ドライバー素子DR1のドレインは、給電線PL1と接続される。ドライバー素子DR1のソースは、発光素子EL1のアノードと接続される。
【0059】
発光素子EL1のカソードは、負電源線NPL1と接続される。負電源線NPL1は、例えば、0V以下の電圧を供給する電源線であるとする。
【0060】
容量素子C1の有する2つの電極の一方は、ドライバー素子DR1のゲートと接続される。容量素子C1の有する2つの電極の他方は、発光素子EL1のアノードと接続される。
【0061】
図3は、一例として、2行1列目に対応する発光画素101の構成の一例を示す図である。
【0062】
図3に示される発光画素101は、図2の発光画素101の構成と比較して、スイッチング素子SW1のドレインおよびソースの一方が、接続線L2を介して、第2の信号線SL12と接続される点が異なる。それ以外は、図2の発光画素101の構成と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0063】
なお、図2または図3の発光素子EL1を発光させるための処理は、特開2008−122633号公報に記載されている処理と同様なので詳細な説明は行わない。
【0064】
なお、発光画素101の構成は、図2または図3の構成に限定されず、発光素子EL1を発光させることが可能な構成であればどのような構成であってもよい。
【0065】
以上説明したように、本実施の形態の画像表示装置100では、信号線(第1の信号線または第2の信号線)と、接続線(接続線L1または接続線L2)とは交差しない。そのため、本実施の形態の画像表示装置100では、図6の画像表示装置500のように、信号線と接続線との交差により生じる層間容量が生じない。
【0066】
そのため、画像表示装置100において、発光画素101を発光させるための制御を行う際、信号線と接続線との交差により生じる層間容量に対する充電放電の処理が不要となる。したがって、無駄な電力消費を抑えることができる。すなわち、消費電力の低減を実現することができる。
【0067】
<第2の実施の形態>
次に、第1の実施の形態と異なる構成の画像表示装置について説明する。
【0068】
(画像表示装置の構成)
図4は、第2の実施の形態における画像表示装置100Aの構成を示すブロック図である。図4を参照して、画像表示装置100Aは、図1の画像表示装置100と比較して、表示パネル110の代わりに表示パネル110Aを備える点が異なる。それ以外は、画像表示装置100と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0069】
なお、画像表示装置100Aは、画像表示装置100と同様に複数の給電線を備えるが、図を簡略化するために、図4では、複数の給電線は示していない。
【0070】
表示パネル110Aは、アクティブマトリクス方式の表示パネルである。表示パネル110Aは、複数の画素回路としての発光画素101を含む。複数の発光画素101は、行列状に配置される。すなわち、複数の発光画素101は、m(2以上の整数)行n(1以上の整数)列の行列を構成する。複数の発光画素101の各々は、外部から供給される信号に応じて発光する。各発光画素101の構成は、図2または図3に示される構成である。
【0071】
m行n列の行列におけるm個の行の各々に対応するn個の発光画素101は、連続するu(2≦u≦mを満たす整数)個の行毎に、ブロックを構成する。これにより、ブロックBK1,BK2,・・・,BK(p(4以上の整数)−1),Bkpが構成される。
【0072】
したがって、ブロックBK1,BK2,・・・,BK(p−1),Bkpの各々には、u個の行の各々に対応するn個の発光画素101が含まれる。
【0073】
表示パネル110Aは、信号線対SLA(1),SLA(2),・・・,SLA(n)により、信号線駆動部120と電気的に接続される。信号線対SLA(1),SLA(2),・・・,SLA(n)の各々は、m行n列の行列における各列に対応するm個の発光画素101に対応づけて列方向に配置される。
【0074】
信号線対SLA(1),SLA(2),・・・,SLA(n)の各々は、第1の信号線Aと、第2の信号線Aとからなる。例えば、信号線対SLA(1)は、第1の信号線SL_Od(1)と、第2の信号線SL_Ev(1)とからなる。第1の信号線Aおよび第2の信号線Aの各々は、発光画素を発光させるための信号を処理対象となる処理対象発光画素に供給するための信号線である。
【0075】
第1の信号線SL_Od(1),SL_Od(2),・・・,SL_Od(n)の各々は、対応するm個の発光画素101の左側に配置される。第2の信号線SL_Ev(1),SL_Ev(2),・・・,SL_Ev(n)の各々は、対応するm個の発光画素101の右側に配置される。
【0076】
例えば、第1の信号線SL_Od(1)は、1列目に対応するm個の発光画素101の左側に配置される。また、例えば、第2の信号線SL_Ev(1)は、1列目に対応するm個の発光画素101の右側に配置される。以下においては、第1の信号線SL_Od(1),SL_Od(2),・・・,SL_Od(n)を、単に、第1の信号線Aともいう。また、以下においては、第2の信号線SL_Ev(1),SL_Ev(2),・・・,SL_Ev(n)を、単に、第2の信号線Aともいう。
【0077】
第1の信号線Aは、対応するm個の発光画素101のうち、奇数番目のブロックを構成するu個の行にそれぞれ対応するu個の発光画素101の各々と接続線L1を介して電気的に接続される。奇数番目のブロックは、例えば、ブロックBK1である。
【0078】
第2の信号線Aは、対応するm個の発光画素101のうち、偶数番目のブロックを構成するu個の行にそれぞれ対応するu個の発光画素101の各々と接続線L2を介して電気的に接続される。偶数番目のブロックは、例えば、ブロックBK2である。
【0079】
例えば、ブロックBK1に対応する、1列目のu個の発光画素101の各々は、接続線L1を介して、第1の信号線SL_Od(1)と電気的に接続される。例えば、ブロックBK2に対応する、1列目のu個の発光画素101の各々は、接続線L2を介して、第2の信号線SL_Ev(1)と電気的に接続される。
【0080】
すなわち、各ブロック(例えば、ブロックBK1,BK2)に対応する、各列の発光画素101は、同一の信号線(第1の信号線Aまたは第2の信号線A)と電気的に接続される。
【0081】
上記した第1の信号線Aおよび第2の信号線Aの配置により、接続線L1および接続線L2の各々は、対応する第1および第2の信号線Aのいずれとも物理的に交差しないように配置される。
【0082】
なお、第1の信号線Aと接続される発光画素101の構成は、図2の構成である。第2の信号線Aと接続される発光画素101の構成は、図3の構成である。
【0083】
以上の構成により、本実施の形態の画像表示装置100Aでは、信号線(第1の信号線Aまたは第2の信号線A)と、接続線(接続線L1または接続線L2)とは交差しない。そのため、本実施の形態の画像表示装置100Aでは、図6の画像表示装置500のように、信号線と接続線との交差により生じる層間容量が生じない。
【0084】
そのため、画像表示装置100Aにおいて、発光画素101を発光させるための制御を行う際、信号線と接続線との交差により生じる層間容量に対する充電放電の処理が不要となる。したがって、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0085】
なお、第1の信号線Aおよび第2の信号線Aは、上記配置に限定されない。例えば、第1の信号線SL_Od(1),SL_Od(2),・・・,SL_Od(n)の各々は、対応するm個の発光画素101の右側に配置されてもよい。また、第2の信号線SL_Ev(1),SL_Ev(2),・・・,SL_Ev(n)の各々は、対応するm個の発光画素101の左側に配置されてもよい。
【0086】
表示パネル110Aは、図示しない複数の給電線と、複数の走査線とにより、走査線駆動部130と電気的に接続される。当該複数の走査線は、図1の走査線CL1,CL2,CL3,・・・,CLmと同様に、発光画素101に接続されるので詳細な説明は繰り返さない。
【0087】
例えば、走査線CL_Od(1,1),・・・,CL_Od(1,u)は、ブロックBK1に対応する走査線である。走査線CL_Ev(2,1),・・・,CL_Ev(2,u)は、ブロックBK2に対応する走査線である。走査線CL_Ev(p,1),・・・,CL_Ev(p,u)は、ブロックBKpに対応する走査線である。
【0088】
以上説明したように、本実施の形態の画像表示装置100Aでは、信号線(第1の信号線Aまたは第2の信号線A)と、接続線(接続線L1または接続線L2)とは交差しない。そのため、本実施の形態の画像表示装置100Aでは、図6の画像表示装置500のように、信号線と接続線との交差により生じる層間容量が生じない。
【0089】
そのため、画像表示装置100Aにおいて、発光画素101を発光させるための制御を行う際、信号線と接続線との交差により生じる層間容量に対する充電放電の処理が不要となる。したがって、無駄な電力消費を抑えることができる。すなわち、消費電力の低減を実現することができる。
【0090】
<第3の実施の形態>
次に、第1および第2の実施の形態と異なる構成の画像表示装置について説明する。
【0091】
(画像表示装置の構成)
図5は、第3の実施の形態における画像表示装置100Bの構成を示すブロック図である。図5を参照して、画像表示装置100Bは、図4の画像表示装置100Aと比較して、表示パネル110Aの代わりに表示パネル110Bを備える点が異なる。それ以外は、画像表示装置100Aと同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0092】
なお、画像表示装置100Bは、画像表示装置100と同様に複数の給電線を備えるが、図を簡略化するために、図5では、複数の給電線は示していない。
【0093】
表示パネル110Bは、図4の表示パネル110Aと同様なパネルであるので詳細な説明は繰り返さない。表示パネル110Bは、図4の表示パネル110Aと同様に、複数の画素回路としての発光画素101を含む。複数の発光画素101は、m(2以上の整数)行n(1以上の整数)列の行列を構成する。各発光画素101の構成は、図2に示される構成である。
【0094】
また、m行n列の行列におけるm個の行の各々に対応するn個の発光画素101は、連続するu(2≦u≦mを満たす整数)個の行毎に、ブロックを構成する。これにより、ブロックBK1,BK2,・・・,BK(p(4以上の整数)−1),Bkpが構成される。
【0095】
したがって、ブロックBK1,BK2,・・・,BK(p−1),Bkpの各々には、u個の行の各々に対応するn個の発光画素101が含まれる。
【0096】
表示パネル110Bは、信号線対SLB(1),SLB(2),・・・,SLB(n)により、信号線駆動部120と電気的に接続される。信号線対SLB(1),SLB(2),・・・,SLB(n)の各々は、m行n列の行列における各列に対応するm個の発光画素101に対応づけて列方向に配置される。
【0097】
信号線対SLB(1),SLB(2),・・・,SLB(n)の各々は、対応するm個の発光画素101の左側に配置される。なお、信号線対SLB(1),SLB(2),・・・,SLB(n)の各々は、対応するm個の発光画素101の右側に配置されてもよい。
【0098】
信号線対SLB(1),SLB(2),・・・,SLB(n)の各々は、第1の信号線Bと、第2の信号線Bとからなる。例えば、信号線対SLB(1)は、第1の信号線SLB_Od(1)と、第2の信号線SLB_Ev(1)とからなる。第1の信号線Bおよび第2の信号線Bの各々は、発光画素を発光させるための信号を処理対象となる処理対象発光画素に供給するための信号線である。
【0099】
第1の信号線SLB_Od(1),SLB_Od(2),・・・,SLB_Od(n)の各々は、対応するm個の発光画素101の左側に配置される。第2の信号線SLB_Ev(1),SLB_Ev(2),・・・,SLB_Ev(n)の各々は、対応するm個の発光画素101の左側に配置される。
【0100】
例えば、第1の信号線SLB_Od(1)は、1列目に対応するm個の発光画素101の左側に配置される。また、例えば、第2の信号線SLB_Ev(1)は、1列目に対応するm個の発光画素101の左側に配置される。以下においては、第1の信号線SLB_Od(1),SLB_Od(2),・・・,SLB_Od(n)を、単に、第1の信号線Bともいう。また、以下においては、第2の信号線SLB_Ev(1),SLB_Ev(2),・・・,SLB_Ev(n)を、単に、第2の信号線Bともいう。
【0101】
第1の信号線Bおよび第2の信号線Bは、連続する奇数番目のブロックと偶数番目のブロックとの境界近傍において、行方向の位置が入れ替わるように交差して配置される。例えば、第1の信号線SLB_Od(1)および第2の信号線SLB_Ev(1)は、連続する奇数番目のブロックBK1と偶数番目のブロックBK2との境界近傍(領域R21)において、行方向の位置が入れ替わるように交差して配置される。
【0102】
第1の信号線Bは、対応するm個の発光画素101のうち、偶数番目のブロックを構成するu個の行にそれぞれ対応するu個の発光画素101の各々と接続線L1を介して電気的に接続される。偶数番目のブロックは、例えば、ブロックBK2である。
【0103】
第2の信号線Bは、対応するm個の発光画素101のうち、奇数番目のブロックを構成するu個の行にそれぞれ対応するu個の発光画素101の各々と接続線L1を介して電気的に接続される。奇数番目のブロックは、例えば、ブロックBK1である。
【0104】
例えば、ブロックBK2に対応する、1列目のu個の発光画素101の各々は、接続線L1を介して、第1の信号線SLB_Od(1)と電気的に接続される。例えば、ブロックBK1に対応する、1列目のu個の発光画素101の各々は、接続線L1を介して、第2の信号線SLB_Ev(1)と電気的に接続される。
【0105】
すなわち、各ブロック(例えば、ブロックBK1,BK2)に対応する、各列の発光画素101は、同一の信号線(第1の信号線Aまたは第2の信号線A)と電気的に接続される。
【0106】
上記した第1の信号線Bおよび第2の信号線Bの配置により、奇数番目のブロックまたは偶数番目のブロックに対応する接続線は、対応する第1および第2の信号線Bのいずれとも物理的に交差しないように配置される。
【0107】
なお、第1の信号線Bおよび第2の信号線Bのいずれかと接続される発光画素101の構成は、図2の構成である。
【0108】
以上説明したように、本実施の形態の画像表示装置100Bでは、第1の信号線Bと第2の信号線Bとの交差により層間容量が生じる。しかしながら、本実施の形態の画像表示装置100Bでは、第1の信号線Bおよび第2の信号線Bは、連続する奇数番目のブロックと偶数番目のブロックとの境界近傍において、行方向の位置が入れ替わるように交差して配置される。
【0109】
各ブロック(例えば、ブロックBK1,BK2)には、u(2≦u≦mを満たす整数)個の行の各々に対応するn個の発光画素101が含まれる。そのため、uの値が大きい程、第1の信号線Bと第2の信号線Bとの交差により生じる層間容量の数を少なくすることができる。
【0110】
そのため、画像表示装置100Bにおいて生じる層間容量の数は、uの値を大きくする程、図6の画像表示装置500において1行おきに生じる層間容量の数より大幅に少なくできる。
【0111】
また、信号線(第1の信号線Bまたは第2の信号線B)と、奇数番目のブロックまたは偶数番目のブロックに対応する接続線(接続線L1)とは交差しない。そのため、本実施の形態の画像表示装置100Bでは、図6の画像表示装置500のように、信号線と接続線との交差により生じる層間容量が生じない。
【0112】
そのため、画像表示装置100Aにおいて、発光画素101を発光させるための制御を行う際、第1の信号線Bと第2の信号線Bとの交差により生じる、僅かな数の層間容量に対する充電放電を行うだけでよい。したがって、無駄な電力消費を抑えることができる。すなわち、消費電力の低減を実現することができる。
【0113】
今回開示した実施の形態では、給電線の駆動を行い、電源電圧として第1電圧及び第2電圧を給電線に与えているが、本発明は給電線の駆動を行う画像表示装置に限定されるものではない。例えば、本発明は、特開2008−203657号公報の図5に示される構造を有する、給電線の駆動を行わない画像表示装置にも適用できる。
【0114】
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0115】
本発明は、高解像度の画像を表示する場合において、無駄な電力消費を抑えることを可能とする画像表示装置として、利用することができる。
【符号の説明】
【0116】
SL(1),SL(2),・・・,SL(n),SLA(1),SLA(2),・・・,SLA(n),SLB(1),SLB(2),・・・,SLB(n) 信号線対
SL11,SL21,・・・,SLn1,SL_Od(1),SL_Od(2),・・・,SL_Od(n),SLB_Od(1),SLB_Od(2),・・・,SLB_Od(n) 第1の信号線
SL12,SL22,・・・,SLn2,SL_Ev(1),SL_Ev(2),・・・,SL_Ev(n),SLB_Ev(1),SLB_Ev(2),・・・,SLB_Ev(n) 第2の信号線
L1,L2 接続線
EL1 発光素子
100,100A,100B 画像表示装置
101 発光画素
110,110A,110B 表示パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から供給される信号に応じて発光し、m(2以上の整数)行n(1以上の整数)列の行列を構成する複数の発光画素と、
前記複数の発光画素のうち、前記m行n列の行列におけるn個の列の各々に対応するm個の発光画素毎に、該m個の発光画素に対応づけて列方向に配置される第1および第2の信号線とを備え、
前記第1および第2の信号線は、前記複数の発光画素のうち、処理対象となる処理対象発光画素を発光させるための信号を前記処理対象発光画素に供給するための信号線であり、
前記第1の信号線は、対応するm個の発光画素の左側および右側の一方に配置され、
前記第2の信号線は、対応するm個の発光画素の左側および右側の他方に配置され、
前記第1の信号線は、対応するm個の発光画素のうちの一部であるk(1≦k<mを満たす整数)個の発光画素の各々と第1接続線を介して電気的に接続され、
前記第2の信号線は、対応するm個の発光画素のうち、前記k個の発光画素以外の発光画素と第2接続線を介して電気的に接続され、
前記第1接続線および前記第2接続線の各々は、対応する前記第1および第2の信号線のいずれとも交差しないように配置される、
画像表示装置。
【請求項2】
前記第1の信号線は、対応するm個の発光画素のうち、前記m行n列の行列における奇数行に対応する1以上の発光画素の各々と前記第1接続線を介して電気的に接続され、
前記第2の信号線は、対応するm個の発光画素のうち、前記m行n列の行列における偶数行に対応する1以上の発光画素の各々と前記第2接続線を介して電気的に接続される、
請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記m行n列の行列におけるm個の行の各々に対応する1以上の発光画素は、連続するu(2≦u≦mを満たす整数)個の行毎に、ブロックを構成し、
前記第1の信号線は、対応するm個の発光画素のうち、奇数番目の前記ブロックを構成するu個の行にそれぞれ対応するu個の発光画素の各々と前記第1接続線を介して電気的に接続され、
前記第2の信号線は、対応するm個の発光画素のうち、偶数番目の前記ブロックを構成するu個の行にそれぞれ対応するu個の発光画素の各々と前記第2接続線を介して電気的に接続される、
請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記複数の発光画素の各々は、有機EL(Electro Luminescence)素子を含み、
前記有機EL素子は、外部から供給される信号に応じて発光する、
請求項1〜3のいずれかに記載の画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−281909(P2010−281909A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−133527(P2009−133527)
【出願日】平成21年6月2日(2009.6.2)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】