画像記録管理装置
【課題】複数の画像と撮影位置を撮影時刻の経過に沿って把握し易く表示する。
【解決手段】画像記録管理装置10は、撮影時刻と撮影位置情報が付加された複数の画像及び、地図情報を記憶する記憶手段12と、入力された指定時刻を含む指定期間情報を決定する指定期間決定部14aと、指定期間情報に基づき記憶手段12から画像情報を取得する画像抽出部15と、該画像情報、撮影位置情報、撮影時刻情報を示す撮影履歴付画像を生成する撮影履歴付画像生成部16と、撮影位置情報に基づき、撮影履歴付画像生成部で生成された撮影履歴付画像の地図上の座標を算出する座標算出部17と、指定時刻と撮影時刻情報との時間の差分に応じて撮影履歴付画像を表示変更する表示強弱処理部18aと、座標算出部17で算出された地図上の座標に基づき記憶手段12から地図情報を取得し、上記撮影履歴付画像を地図上に重畳して表示する重畳処理部19とを備えた。
【解決手段】画像記録管理装置10は、撮影時刻と撮影位置情報が付加された複数の画像及び、地図情報を記憶する記憶手段12と、入力された指定時刻を含む指定期間情報を決定する指定期間決定部14aと、指定期間情報に基づき記憶手段12から画像情報を取得する画像抽出部15と、該画像情報、撮影位置情報、撮影時刻情報を示す撮影履歴付画像を生成する撮影履歴付画像生成部16と、撮影位置情報に基づき、撮影履歴付画像生成部で生成された撮影履歴付画像の地図上の座標を算出する座標算出部17と、指定時刻と撮影時刻情報との時間の差分に応じて撮影履歴付画像を表示変更する表示強弱処理部18aと、座標算出部17で算出された地図上の座標に基づき記憶手段12から地図情報を取得し、上記撮影履歴付画像を地図上に重畳して表示する重畳処理部19とを備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、複数の移動端末により撮影された静止画、動画を含む画像(以降、画像は静止画、動画を含むものとする)を地図画像上に重畳させて表示する画像記録管理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像記録管理装置は、撮影機能と位置情報取得機能(例えば、GPS=Global Positioning System)を有する移動端末から、撮影時刻情報と撮影位置情報を付加した画像(静止画、動画)を入力し、画像、撮影時刻情報、撮影位置情報を関連付けて記録している。画像記録管理装置は、例えば、防災情報表示システムにおいて用いられており、災害や事故が発生した際に、撮影機能を有する複数の移動端末から受信した災害現場や事故現場の画像を記録している。このような画像記録管理装置では、記録した画像、撮影時刻情報、撮影位置情報に基づき、指定期間情報内において撮影された全ての画像や撮影時刻情報を地図画像上に重畳して同時に表示したり、移動端末毎の最新の画像や撮影時刻情報を全て地図画像上に重畳したりして同時に表示している。
【0003】
一方、移動端末により撮影した画像に撮影時刻情報と撮影位置情報を関連付けて記録する技術が特許文献1から特許文献6に開示されている。例えば、特許文献1によれば、指定された時刻における撮影位置情報を示す記号を地図画像上に重畳して表示している。特許文献2によれば、地図画像上の撮影位置情報を示す記号が選択されると画像を表示する。
【0004】
また、特許文献3によれば、撮影位置情報を示す記号とその記号の周囲に撮影時刻情報を地図画像上に重畳して表示している。さらに、特許文献4によれば、撮影位置情報を示す記号を地図画像上に重畳して表示し、複数の記号の中から選択された記号に対応する画像と撮影時刻情報を表示している。
【0005】
さらに、特許文献5によれば、関連付けられた移動端末により撮影された画像を撮影位置情報と撮影時刻情報で管理している。さらに、特許文献6によれば、過去の車両事故の発生時間情報、発生位置情報を記憶しており、指定された期間内に発生した事故の履歴を地図画像上に再現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−366565号公報
【特許文献2】特開2003−204297号公報
【特許文献3】特開2004−048427号公報
【特許文献4】特開2007−110682号公報
【特許文献5】特開2008−165373号公報
【特許文献6】特開平11−339183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来技術は、指定期間情報内に撮影された全ての画像を同時に表示するため、ユーザにとって各移動端末からの画像と撮影位置情報を撮影時刻情報に沿って把握することが難しいという課題があった。
【0008】
なお、特許文献1は撮影位置情報を表示する程度であり、撮影された画像を地図画面上に表示することができない。特許文献2は選択された画像を表示する程度であり、地図画像上に画像と撮影位置情報を同時に表示することができない。特許文献3,4は撮影位置情報と撮影時刻情報を表示する程度であり、撮影時刻情報に沿って画像を表示することができない。
【0009】
また、特許文献5は画像、撮影時間、撮影位置情報を記憶しているが、撮影した画像を地図画像上に表示するものではない。特許文献6は時間と位置を記憶しているが、撮影した画像を地図画像上に表示するものではない。
【0010】
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、複数の画像と各画像の撮影位置情報を撮影時刻情報の経過に沿って把握し易く表示する画像記録管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係る画像記録管理装置は、撮影時刻情報と撮影位置情報が付加された複数の画像情報(静止画、動画含む)を記憶するとともに地図情報を記憶する記憶手段と、入力された指定時刻を含む指定期間情報を決定する指定期間情報決定部と、指定期間情報決定部からの指定期間情報に基づき記憶手段から画像情報を取得する画像抽出部と、画像抽出部からの画像情報、撮影位置情報、撮影時刻情報を示す撮影履歴付画像を生成する撮影履歴付画像生成部と、画像抽出部からの撮影位置情報に基づき、撮影履歴付画像生成部で生成された撮影履歴付画像の地図上の座標を算出する座標算出部と、指定期間情報決定部に入力された指定時刻と画像抽出部からの撮影時刻情報との差分時間の長さに応じて撮影履歴付画像を表示変更する表示強弱処理部と、座標算出部で算出された地図上の座標に基づいて、記憶手段から地図情報を取得するとともに、表示強弱処理部からの撮影履歴付画像を地図上に重畳して表示させる重畳処理部と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0012】
この発明の画像記録管理装置によれば、上述のように構成したことにより、画像情報と撮影位置情報、撮影時刻情報を示す撮影履歴付画像を撮影時刻に基づく表示に変更して表示することができる。その結果、ユーザにとって複数の画像情報と各画像情報の撮影位置情報を撮影時刻情報の経過に沿って把握し易く表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の実施の形態1の画像記録管理装置の機能的構成を示す図1(a)と、この画像記録管理装置を用いた画像記録管理システムの一例を示す図1(b)である。
【図2】この発明の実施の形態1の画像記録管理装置における撮影履歴付画像を示す図である。
【図3a】この発明の実施の形態1の画像記録管理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図3b】この発明の実施の形態1の画像記録管理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1の画像記録管理装置における合成画像の一例を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1の画像記録管理装置における合成画像の一例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態2の画像記録管理装置における合成画像生成手段の機能的構成を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態2の画像記録管理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態2の画像記録管理装置における合成画像の一例を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態3の画像記録管理装置における合成画像生成手段の機能的構成を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態3の画像記録管理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図11】この発明の実施の形態3の画像記録管理装置における合成画像の一例を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態4の画像記録管理装置における合成画像生成手段の機能的構成を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態4の画像記録管理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図14】この発明の実施の形態4の画像記録管理装置における撮影履歴付画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1(a)は、画像記録管理装置10の構成を示しており、図1(b)は、図1(a)の画像記録管理装置10を含む画像記録管理システム100の構成の概略を示している。画像記録管理システム100は、図1(b)に示すように、各移動端末130から通信網140を介して管理センター110と通信可能に構成されている。
【0015】
各移動端末130は、図1(b)に示すように、例えばGPS(Global Positioning System)衛星120からの信号により位置を特定するための機能(位置特定機能)、撮影機能、通信機能を有しており、これらの機能を有する携帯電話130a、デジタルカメラ130b、ビデオカメラ130c、PDA(Personal Digital Assistants)130dのうちの少なくとも1つ以上で構成されている。
【0016】
各移動端末130は、ユーザからの指示にしたがって対象物を撮影し、撮影した画像に端末情報、撮影位置情報、撮影時刻情報を付加し、通信網140を介して管理センター110の画像記録管理装置10へ送信する。端末情報は各移動端末130を識別するための固有の情報であり、撮影位置情報は画像撮影時に位置特定機能により取得した現在位置の緯度、経度、高度を示す情報であり、撮影時刻情報は画像を撮影した年月日と時刻を示す情報である。なお、各移動端末130によって撮影される画像は、静止画、動画のいずれでも良い。
【0017】
管理センター110には、画像記録管理装置10と表示装置30が備えられており、画像記録管理装置10が各移動端末130からの画像情報を入力して記憶し、ユーザからの要求にしたがって地図上に画像情報を含む撮影履歴付画像を合成した合成画像を表示装置30に出力して表示する。
【0018】
画像記録管理装置10は、図1(a)に示すように、通信手段11、記憶手段12、合成画像生成手段13を備えている。通信手段11は、各移動端末130から通信網140を介して画像情報を受信して入力するよう機能する。
【0019】
記憶手段12は、地図情報12aと複数の画像情報12bを記憶するよう機能する。画像情報12bには端末情報と撮影時刻情報と撮影位置情報が付加されている。記憶手段12は、例えば、データベース等で構成され、画像情報12bに付加された端末情報、撮影時刻情報、撮影位置情報をキーにして、高速に画像の検索、抽出ができるよう構成されている。
【0020】
合成画像生成手段13は、指定期間決定部14a、指定時刻更新部14b、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、表示変更処理部18、重畳処理部19で構成されており、ユーザからの指示にしたがって表示装置30に表示する合成画像を生成するよう機能する。合成画像生成手段13は、例えば、予め記憶されたプログラムにより指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、表示変更処理部18、重畳処理部19を構成し、後述する処理動作を行う。
【0021】
指定期間決定部14aは、入力した指定時刻に基づき、指定時刻を含む所定の指定期間情報を決定するよう機能する。指定期間決定部14aは、例えば、ユーザから指定時刻を入力すると、入力した指定時刻に基づき指定時刻の日付の前日から指定時刻の日付までを指定期間情報として決定して出力する。また、指定期間決定部14aは、例えば、指定時刻更新部14bで更新された指定時刻を入力すると、入力した指定時刻に基づき指定時刻の日付の前日から指定時刻の日付までを指定期間情報として決定して出力する。
【0022】
なお、指定期間決定部14aは、指定時刻を含む日付の前日から指定時刻の日付までを指定期間情報としているが、ユーザが任意に指定できるよう構成しても良い。その場合、指定期間決定部14aは、入力された指定時刻情報の日付を含み、任意に指定された日前から任意に指定された日後までを指定期間情報として決定する。
【0023】
指定時刻更新部14bは、外部から設定された倍速(通常再生、早送り、巻き戻し)で指定時刻を更新するよう機能する。指定期間決定部14aは、例えば、重畳処理部19により指定期間情報内の全ての撮影履歴付画像を地図上に重畳すると、ユーザにより指定された通常再生(1倍)、早送り(例えば、2倍〜100倍)、巻き戻し(例えば、−1倍〜−100倍)の倍速に基づき指定時刻を1秒単位で更新し、更新した指定時刻を指定期間決定部14aへ出力する。
【0024】
画像抽出部15は、指定期間決定部14aからの指定期間情報と記憶手段12に記憶された画像情報12bの撮影時刻情報に基づき、撮影時刻が指定期間情報内である画像情報12bを記憶手段12から取得するよう機能する。画像抽出部15は、例えば、指定期間決定部14aからの指定期間情報と記憶手段12に記憶された画像情報12bの撮影時刻情報に基づき、指定時刻を含む日付の前日から指定時刻の日付までの指定期間情報内に撮影された画像の画像情報12bを記憶手段12から取得する。
【0025】
また、画像抽出部15は、指定期間決定部14aが更新前の指定時刻の日付から更新後の指定時刻の日付までに撮影された画像情報12bを記憶手段12から取得するよう機能する。
【0026】
撮影履歴付画像生成部16は、端末記号生成部16a、画像表示生成部16b、日時表示生成部16c、矢印線生成部16dで構成されており、画像情報12bに付加された端末情報、撮影時刻情報、撮影位置情報に基づき撮影履歴付画像(端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線)を生成するよう機能する。
【0027】
端末記号生成部16aは、画像情報12bに付加された端末情報に基づき移動端末別の端末記号を生成するよう機能する。端末記号生成部16aは、例えば、移動端末毎の端末記号が予め設定されており、画像情報12bに付加された端末情報に基づき、端末情報に記載された移動端末130に対応する端末記号を生成し、識別しやすくして出力する。
【0028】
画像表示生成部16bは、画像情報12bの画像を枠に当て嵌めて表示する画像表示ウィンドウを生成するよう機能する。画像表示生成部16bは、例えば、画像情報12bを入力すると、予め記憶された枠内に画像を当て嵌めて画像表示ウィンドウを生成して出力する。なお、画像表示生成部16bは、画像情報12bが動画像である場合、指定時刻と撮影時刻情報に基づき、指定時刻に対応する撮影時刻におけるフレーム画像を表示する。
【0029】
日時表示生成部16cは、画像情報12bの画像が撮影された日時を表示する日時表示ウィンドウを生成して出力する。日時表示生成部16cは、例えば、画像情報12bに付加された撮影時刻情報に基づき、予め記憶された枠内に画像が撮影された日時を表示する日時表示ウィンドウを生成して出力する。
【0030】
矢印線生成部16dは、同じ種類の端末記号間を結ぶ線で撮影時刻情報の時間経過を示す矢印線を生成するよう機能する。矢印線生成部16dは、例えば、画像情報12bに付加された撮影位置情報に基づき、端末記号生成部16aからの端末記号と直前に生成された同じ種類の端末記号を結ぶ矢印付きの線を矢印線として生成して出力する。なお、矢印線生成部16dは、直前に生成された同じ種類の端末記号が存在しない場合、矢印線を生成しない。
【0031】
座標算出部17は、画像情報12bに付加された撮影位置情報に基づき、撮影履歴付画像生成部16で生成された撮影履歴付画像の地図上の座標を算出し、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線にそれぞれ地図上の座標を付加するよう機能する。座標算出部17は、例えば、画像情報12bに付加された撮影位置情報に基づき、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線の地図上の各座標を算出し、算出した座標を端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線にそれぞれ付加する。
【0032】
表示変更処理部18は、表示強弱処理部18aで構成されており、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線に対して表示変更を行うよう機能する。
【0033】
表示強弱処理部18aは、指定期間決定部14aからの指定時刻と上記画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、指定時刻と撮影時刻情報との差分時間の長さに応じて撮影履歴付画像の表示の濃淡を変更するよう機能する。表示強弱処理部18aは、例えば、指定期間決定部14aからの指定時刻と上記画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線の濃淡を変更し、撮影時刻情報が同じ日付の撮影履歴付画像を同じ濃淡の表示にする。表示強弱処理部18aは、撮影時刻情報の日付が指定時刻の日付である場合(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)、撮影履歴付画像を濃くして強表示とする処理を行い、撮影時刻情報の日付が指定時刻の日付よりも前(過去)の日付である場合(指定時刻の日付>撮影時刻情報の日付)、撮影履歴付画像に対して淡くして薄表示とする処理を行う。
【0034】
表示強弱処理部18aにおける強弱処理は、例えば、薄表示とする処理は撮影履歴付画像の全体を段階的に淡くしたり、記号やウィンドウの枠を細線にしたりする処理であり、強表示とする処理は撮影履歴付画像の全体を段階的に濃くしたり、撮影履歴付画像の記号やウィンドウの枠を太線にしたりする処理である。なお、表示強弱処理部18aは、撮影時刻情報の日付と指定時刻の日付の差分が所定の日数を超えると撮影履歴付画像を消去する。
【0035】
また、表示強弱処理部18aは、指定時刻の日付と撮影履歴付画像に含まれる撮影時刻情報の日付の差分に応じて強弱処理を行い、撮影履歴付画像の表示の濃淡を段階的に変更するよう機能する。表示強弱処理部18aは、例えば、指定時刻の日付と撮影履歴付画像に含まれる撮影時刻情報の日付の差分が所定日数内であるかを判定して、所定日数内であれば撮影履歴付画像を段階的に淡くして薄表示にするよう処理し、所定日数を超えた撮影履歴付画像を消去する。なお、表示強弱処理部18aは、撮影時刻情報が指定時刻の日付に達していない撮影履歴付画像を薄表示から段階的に濃くして強表示し、撮影時刻情報が指定時刻の日付に達した後から撮影履歴付画像を段階的に薄表示にするよう構成しても良い。
【0036】
さらに、表示強弱処理部18aは、ユーザにより指定された撮影履歴付画像を表示ロック情報として記憶しており、指定時刻の日付と撮影履歴付画像に含まれる撮影時刻情報の日付の差分が所定日数を超えた場合、表示ロック情報に基づき、指定されていない撮影履歴付画像を消去するよう機能する。表示強弱処理部18aは、例えば、合成画像として表示中の撮影履歴付画像がユーザにより指定されると、指定された撮影履歴付画像を表示ロック情報として記憶する。表示強弱処理部18aは、表示ロック情報に基づき、撮影履歴付画像が表示ロックの対象であると判定した場合、指定時刻の日付と撮影履歴付画像に含まれる撮影時刻情報の日付の差分が所定日数を超えた場合、指定された撮影履歴付画像を消去せずに引き続き表示し、指定されていない撮影履歴付画像を消去する。表示ロック情報は、図示しない入力手段によりユーザから指定された撮影履歴付画像を示す情報である。
【0037】
重畳処理部19は、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線の座標に基づき、地図画像上に撮影履歴付画像を重畳処理して合成画像を出力するよう機能する。重畳処理部19は、例えば、撮影履歴付画像生成部16から撮影履歴付画像を入力すると、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線に付加された座標と記憶手段12の地図情報12aに基づき、地図情報12aに含まれる地図画像上に撮影履歴付画像を重畳処理して合成画像を出力する。
【0038】
また、重畳処理部19は、撮影履歴付画像を重畳処理した際に、重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が有る場合、撮影履歴付画像の座標を変更して表示位置をずらすよう機能する。重畳処理部19は、例えば、撮影履歴付画像が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が有るかを判定する。重畳処理部19は、撮影履歴付画像が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が無いと判定した場合は上述のように重畳し、撮影履歴付画像が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が有ると判定した場合(重なっている場合)は、撮影履歴付画像の座標を変更して表示位置をずらして重ならないよう移動処理を行う。
【0039】
次に、画像記録管理装置10における撮影履歴付画像について説明する。図2は、実施の形態1の画像記録管理装置10における撮影履歴付画像200の一例を示している。
撮影履歴付画像200は、図2に示すように、端末記号200a、日時表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、画像200d、矢印線200eで構成されている。
【0040】
端末記号200aは、各移動端末130に対応する記号で構成され(図2においては○)、移動端末130の位置を表示している。日時表示ウィンドウ200bは、予め記憶された大きさの枠内に画像200dの撮影時刻情報「2009/10/02/12:00:00」を表示するよう構成されている。画像表示ウィンドウ200cは、予め記憶された大きさの枠内に画像200dを当て嵌めて表示するよう構成されている。矢印線200eは、端末記号生成部16aからの端末記号200aと直前に生成された同じ種類の端末記号200a´を結ぶ矢印付きの線で構成されており、撮影時刻情報の時間及び位置の経過を示している。
【0041】
なお、撮影履歴付画像200は、合成画像として表示中に、ユーザからの表示ロック指示に基づいて撮影履歴付画像200が指定されると、撮影履歴付画像200に含まれる画像200dの撮影時刻情報の日付と指定時刻の日付との差分が所定の日数を超えた場合でも表示が維持されて表示をロックし、消去されない。
【0042】
次に、実施の形態1の画像記録管理装置10の処理動作について図3aと図3bのフローチャートを用いて説明する。
【0043】
画像記録管理装置10の記憶手段12は、通信手段11を介して各移動端末130で撮影された画像を入力して複数の画像情報12bを記憶している。合成画像生成手段13の指定期間決定部14aは、ユーザから指定された時刻(指定時刻)を入力すると、入力した指定時刻に基づき指定時刻を含む日付の、例えば前日から指定時刻の日付まで(指定時刻の日の前日〜指定時刻の日)を指定期間情報として決定して出力する(ステップST101)。なお、ここで、指定期間は、指定時刻の日の前日〜指定時刻の日に限らず、設定により変更することができる。
【0044】
画像抽出部15は、指定期間決定部14aから指定期間情報を入力すると、入力した指定期間情報に基づき、指定期間内に撮影された画像の画像情報12bを記憶手段12から抽出して取得する(ステップST102)。
【0045】
撮影履歴付画像生成部16の端末記号生成部16aは、画像抽出部15から画像情報12bを取得すると、画像情報12bに付加された端末情報に基づき、端末情報に記載された移動端末130に対応する端末記号200aを生成して出力する(ステップST103)。
【0046】
画像表示生成部16bは、端末記号生成部16aにおけるステップST103の処理に続いて、画像情報12bに基づく画像200dを予め記憶された枠に当て嵌めて画像表示ウィンドウ200cを生成して出力する(ステップST104)。
【0047】
日時表示生成部16cは、画像表示生成部16bにおけるステップST104の処理に続いて、画像情報12bに付加された撮影時刻情報に基づき、予め記憶された枠内に日時を表示する日時表示ウィンドウ200bを生成して出力する(ステップST105)。
【0048】
矢印線生成部16dは、日時表示生成部16cにおけるステップST105の処理に続いて、端末記号200aの直前に生成された同じ種類の端末記号200a´が作成されているかいないかを確認し、矢印線の要否を判定する。
【0049】
矢印線生成部16dは、同じ種類の端末記号200a´が作成されており、矢印線200eが必要であると判定した場合、画像200dの撮影位置情報と画像200d´の撮影位置情報に基づき、端末記号200aと直前に生成された同じ種類の端末記号200a´を結ぶ矢印付きの線を矢印線200eとして生成して出力する(ステップST106)。
【0050】
なお、矢印線生成部16dは、端末記号200a´が作成されておらず、矢印線200eが必要でないと判定した場合、矢印線200eを作成せず次の処理へ進む。
【0051】
座標算出部17は、端末記号生成部16a、画像表示生成部16b、日時表示生成部16c、矢印線生成部16dにおけるステップST103からステップST106の処理が終わると、画像情報12bに付加された撮影位置情報に基づき、撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eの地図上の各座標をそれぞれ算出し、算出した座標を端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eにそれぞれ付加する(ステップST107)。
【0052】
表示強弱処理部18aは、座標算出部17から撮影履歴付画像200を入力すると、指定期間決定部14aから入力した指定時刻と撮影履歴付画像200の画像情報12bに付加された撮影時刻情報に基づき、撮影時刻情報の日付が指定時刻の日付よりも前(過去)の日付(指定時刻の日付>撮影時刻情報の日付)であるかを判定する(ステップST108)。
【0053】
表示強弱処理部18aは、ステップST108において、撮影時刻情報の日付が指定時刻の日付よりも前(過去)の日付であると判定した場合(ステップST108“YES”)、撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eを淡い薄表示とする処理を行う(ステップST109)。
【0054】
表示強弱処理部18aは、ステップST108において、撮影時刻情報の日付が指定時刻の日付よりも前(過去)の日付でないと判定した場合(ステップST108“NO”)、指定時刻の日付と撮影時刻情報の日付が同じである(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)と判断して(ステップST110)撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eを濃い強表示にする処理を行う(ステップST111)。
【0055】
重畳処理部19は、表示強弱処理部18aにおけるステップST109またはステップST111の強弱処理が終わると、強弱処理後の撮影履歴付画像200を入力し、撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eに付加された座標に基づき、座標記憶手段12の地図情報12aに含まれる地図上に撮影履歴付画像200を重畳処理して合成画像を出力する(ステップST112)。
【0056】
重畳処理部19は、ステップST112の処理で地図上に重畳した撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が有るかを判定する(ステップST113)。重畳処理部19は、ステップST113において撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が無いと判定した場合(ステップST113“NO”)、ステップST115の処理へ進む。
【0057】
一方、重畳処理部19は、ステップST113において撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が有ると判定した場合(ステップST113“YES”)、撮影履歴付画像200の座標を変更して表示位置をずらす(ステップST114)。
【0058】
撮影履歴付画像生成部16では、重畳処理部19においてステップST113“NO”またはステップST114の処理が終わると、画像抽出部15で取得した画像情報12bの有無を確認して次の画像情報12bが無いか判定する(ステップST115)。撮影履歴付画像生成部16の端末記号生成部16aは、ステップST115において、次の画像情報12bが有ると判定した場合(ステップST115“NO”)、次の画像情報12bを画像抽出部15から入力し、ステップST103からの処理を行う。
【0059】
表示強弱処理部18aは、撮影履歴付画像生成部16のステップST115において、次の画像情報12bが無いと判定された場合(ステップST115“YES”)、合成画像として表示中の撮影履歴付画像を順番に取得する(ステップST116)。表示強弱処理部18aは、ステップST116において撮影履歴付画像200を取得すると、指定時刻の日付と撮影履歴付画像200に含まれる画像の撮影時刻情報の日付の差分が所定日数内であるか(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付<所定日数)を判定する(ステップST117)。
【0060】
表示強弱処理部18aは、ステップST117において、指定時刻の日付と撮影時刻情報の日付の差分が所定日数内であると判定した場合(ステップST117“YES”)、撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eの表示を淡くして薄表示とする処理を行って(ステップST118)、ステップST121の処理へ進む。
【0061】
一方、表示強弱処理部18aは、ステップST117において、指定時刻の日付と撮影時刻情報の日付の差分が所定日数を超えたと判定した場合(ステップST117“NO”)、記憶した表示ロック情報に基づき、撮影履歴付画像200が表示ロックの対象であるかを判定する(ステップST119)。
【0062】
表示強弱処理部18aは、ステップST119において、撮影履歴付画像200が表示ロックの対象であると判定した場合(ステップST119“YES”)、所定日数を超えた撮影履歴付画像を引き続き表示するよう維持して表示ロックを行い(ステップST120)、ステップST121の処理へ進む。
【0063】
表示強弱処理部18aは、ステップST119において、撮影履歴付画像200が表示ロックの対象でないと判定した場合(ステップST119“NO”)、撮影履歴付画像200を消去して(ステップST122)、ステップST125の処理へ進む。
【0064】
重畳処理部19は、表示強弱処理部18aにおけるステップST118またはステップST120の処理が終わると、表示強弱処理部18aから撮影履歴付画像200を入力し、撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eに付加された座標に基づき、座標記憶手段12の地図情報12aに含まれる地図上に撮影履歴付画像200を重畳処理して合成画像を出力する(ステップST121)。
【0065】
重畳処理部19は、ステップST121の処理で地図上に重畳した撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が有るかを判定する(ステップST123)。重畳処理部19は、ステップST123において撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像200と重なる部分が無いと判定した場合(ステップST123“NO”)、ステップST125の処理へ進む。
【0066】
一方、重畳処理部19は、ステップST123において撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像200と重なる部分が有ると判定した場合(ステップST123“YES”)、撮影履歴付画像200の座標を変更して表示位置をずらす(ステップST124)。
【0067】
表示強弱処理部18aは、重畳処理部19においてステップST123“NO”またはステップST124の処理が終わると、次の撮影履歴付画像200の有無を判定し(ステップST125)、次の撮影履歴付画像200が有ると判定した場合(ステップST125“NO”)、ステップST117からの処理を繰り返す。
【0068】
表示強弱処理部18aは、ステップST125において、次の撮影履歴付画像200が無いと判定した場合(ステップST125“YES”)、取得した全ての撮影履歴付画像200の処理が終了したことを指定時刻更新部14bへ通知する。
【0069】
指定時刻更新部14bは、表示強弱処理部18aから取得した全ての撮影履歴付画像200の処理が終了した通知を受けると、現在の指定時刻に1秒を加えて(指定時刻=指定時刻+1秒)指定時刻を更新する(ステップST126)。なお、指定時刻更新部14bは、ステップST126において、現在の指定時刻に1秒を加える処理を行っているが、1秒に限られるものではなく、指定時刻の更新間隔は任意に設定されるものである。また、ステップST126において巻き戻し再生する場合は、現在時刻から減算して指定時刻を更新する。
【0070】
指定時刻更新部14bは、ステップST126の処理に続いて、合成画像の表示処理を終了する指示を入力したかを判定する(ステップST127)。
【0071】
指定時刻更新部14bは、ステップST127において、合成画像の表示処理を終了する指示を入力したと判定した場合(ステップST127“YES”)、指定時刻の更新を行わず、合成画像生成手段13の処理が終了する(エンド)。
【0072】
一方、画像抽出部15は、指定時刻更新部14bのステップST127で合成画像の表示処理を終了する指示を入力していないと判定した場合(ステップST127“NO”)、更新前の指定時刻から更新後の指定時刻までの1秒間に撮影された更新分の画像情報12bを取得し(ステップST128)、更新分の画像情報12bに対してステップST103からの処理を繰り返す。
【0073】
ここで、実施の形態1の具体的な合成画像の表示の一例について図4と図5を用いて説明する。
図4は、実施の形態1の画像記録管理装置10において指定された指定時刻から再生した直後の表示を示している。図5は、実施の形態1の画像記録管理装置10において指定された指定時刻が更新され指定時刻の日付が変わった後の表示を示している。
【0074】
図4,5においては、指定時刻の日付に撮影された画像の撮影履歴付画像を1段階濃くし、前日に撮影された画像の撮影履歴付画像を1段階淡くし、2日前に撮影された画像の撮影履歴付画像を消去するよう設定されているものとして説明する。なお、図4,5は説明のため、実際には表示していない撮影履歴付画像を破線で示している。
【0075】
合成画像Aは、指定時刻「2009/10/02/12:00:00」に基づく指定期間情報「2009/10/01/00:00:00〜2009/10/02/23:59:59」に撮影された画像の撮影履歴付画像を表示するものであり、図4に示すように、撮影履歴付画像201,202,301,302,303が地図上に重畳されて表示されている。
【0076】
撮影履歴付画像201は、端末記号201a、時刻表示ウィンドウ201b、画像表示ウィンドウ201cで構成されている。時刻表示ウィンドウ201bには撮影時刻情報「2009/10/01/12:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ201cには撮影時刻情報「2009/10/01/12:00:00」に撮影された静止画像201dを表示している。
【0077】
撮影履歴付画像201は、画像201dが指定時刻「2009/10/02/12:00:00」の日付「2009/10/02」の1日前に撮影されているため(指定時刻の日付>撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い薄表示になっている。
【0078】
撮影履歴付画像202は、端末記号202a、時刻表示ウィンドウ202b、画像表示ウィンドウ202cで構成されている。時刻表示ウィンドウ202bには撮影時刻情報「2009/10/01/13:30:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ202cには撮影時刻情報「2009/10/01/13:30:00」に撮影された静止画像202dを表示している。
【0079】
撮影履歴付画像202は、画像202dが指定時刻「2009/10/02/12:00:00」の日付「2009/10/02」の1日前に撮影されているため(指定時刻の日付>撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い薄表示になっている。
【0080】
撮影履歴付画像301は、端末記号301a、時刻表示ウィンドウ301b、画像表示ウィンドウ301c、矢印線301eで構成されている。時刻表示ウィンドウ301bには撮影時刻情報「2009/10/02/12:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ301cには撮影時刻情報「2009/10/02/12:00:00」に撮影された静止画像301dを表示している。矢印線301eは、同じ種類の端末記号201aから端末記号301aまでを結んでいる。
【0081】
撮影履歴付画像301は、静止画像301dが指定時刻「2009/10/02/12:00:00」の日付「2009/10/02」と同日に撮影されているため(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により濃い強表示になっている。
【0082】
撮影履歴付画像302は、端末記号302a、時刻表示ウィンドウ302b、画像表示ウィンドウ302c、矢印線302eで構成されている。時刻表示ウィンドウ302bには撮影時刻情報「2009/10/02/13:30:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ302cには撮影時刻情報「2009/10/02/13:30:00」に撮影された静止画像302dを表示している。矢印線302eは、同じ種類の端末記号202aから端末記号302aまでを結んでいる。
【0083】
撮影履歴付画像302は、静止画像302dが指定時刻「2009/10/02/12:00:00」の日付「2009/10/02」と同日に撮影されているため(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により濃い強表示になっている。
【0084】
撮影履歴付画像303は、端末記号303a、時刻表示ウィンドウ303b、画像表示ウィンドウ303cで構成されている。時刻表示ウィンドウ303bには撮影時刻情報「2009/10/02/14:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ303cには撮影時刻情報「2009/10/02/14:00:00」に撮影された動画像303dを表示している。
【0085】
撮影履歴付画像303は、動画像303dが指定時刻「2009/10/02/12:00:00」の日付「2009/10/02」と同日に撮影されているため(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により濃い強表示になっている。
【0086】
合成画像Aは、指定時刻「2009/10/02/12:00:00」には画像表示ウィンドウ301cに静止画像301dを表示し、指定時刻「2009/10/02/12:00:00」から指定された倍速で指定時刻が更新されると、指定時刻「2009/10/02/13:30:00」には画像表示ウィンドウ302cに静止画像302dを表示し、指定時刻「2009/10/02/14:00:00」には画像表示ウィンドウ303cに動画像303dを表示して再生する。
【0087】
合成画像Bは、指定時刻「2009/10/03/00:00:00」に基づく指定期間情報「2009/10/02/00:00:00〜2009/10/03/23:59:59」に撮影された画像の撮影履歴を表示するものであり、図5に示すように、撮影履歴付画像301,302,303,402,403が地図画像上に重畳されて表示されている。
【0088】
合成画像Bでは、指定時刻「2009/10/02/23:59:59」から指定時刻「2009/10/03/00:00:00」に更新された際に、図5に示すように、指定時刻「2009/10/03/00:00:00」の日付「2009/10/03」の2日前に撮影された画像の撮影履歴付画像201,202が消去されている。
【0089】
また、合成画像Bでは、図5に示すように、指定時刻「2009/10/03/00:00:00」の日付「2009/10/03」の1日前に撮影された画像の撮影履歴付画像301,302,303に対して強弱処理が行われており、撮影履歴付画像301,302,303が淡い薄表示で表示されている。
【0090】
さらに、合成画像Bでは、図5に示すように、指定時刻「2009/10/03/00:00:00」の日付「2009/10/03」と同日に撮影された画像の撮影履歴付画像402(端末記号402a、時刻表示ウィンドウ402b、画像表示ウィンドウ402c、矢印線402e)、撮影履歴付画像403(端末記号403a、時刻表示ウィンドウ403b、画像表示ウィンドウ403c、矢印線403e)に対して強弱処理が行われており、撮影履歴付画像402,403が濃い強表示で表示されている。
【0091】
このように、画像記録管理装置10は、図4と図5で示したように、指定時刻と同日に撮影された画像の撮影履歴付画像を濃い強表示に表示変更し、1日前(過去)に撮影された画像の撮影履歴付画像を淡い薄表示で表示変更し、2日前(所定期間外)に撮影された画像の撮影履歴付画像を消去しており、過去の画像情報を時間の経過にしたがって段階的に薄くして所定期間を超えると消えるように表示する。一方、表示ロックされた撮影履歴付画像は表示ロックを解除するまで消去されずに引き続き表示される。なお、ここでは、日付毎に表示変更する処理について説明しているが、例えば任意に設定された時間毎に表示変更するように処理するなど、表示変更する処理の間隔は変更可能である。
【0092】
以上のように、実施の形態1によれば、画像記録管理装置10は、複数の移動端末130により撮影され撮影時刻情報と撮影位置情報が付加された複数の画像情報12b(静止画または動画)を通信手段11を介して入力して記憶するとともに地図情報を記憶する記憶手段12と、外部から入力された指定時刻を含む指定期間情報を決定する指定期間決定部14aと、指定期間決定部14aからの指定期間情報と記憶手段12の撮影時刻情報に基づき指定期間情報内の撮影時刻情報が付加されている画像情報12bを記憶手段12から取得する画像抽出部15と、画像抽出部15からの画像情報12b、その画像情報12bの撮影位置情報、その画像情報12bの撮影時刻情報に基づき、撮影履歴付画像200を生成する撮影履歴付画像生成部16と、画像情報12bの撮影位置情報に基づき撮影履歴付画像生成部16からの撮影履歴付画像200の地図上の座標を算出する座標算出部17と、指定期間決定部14aに入力された指定時刻と画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき撮影履歴付画像200を濃い強表示または淡い薄表示に表示変更を行う表示強弱処理部18aと、上記座標算出部17で算出された地図上の座標に基づいて、上記記憶手段12から地図情報を取得するとともに、上記表示強弱処理部18aからの撮影履歴付画像200を地図上に重畳して合成画像を表示させる重畳処理部19とを備えるよう構成したので、画像情報と撮影位置情報、撮影時刻情報を示す撮影履歴付画像を撮影時刻に基づく表示に変更して表示することができる。その結果、ユーザにとって複数の画像と各画像の撮影位置情報を撮影時刻情報の経過に沿って把握し易く表示することができる。
【0093】
また、実施の形態1によれば、画像記録管理装置10は、重畳処理部19で指定期間内の全ての撮影履歴付画像200が地図上に重畳されると、指定時刻を更新して指定期間決定部14aへ出力する指定時刻更新部14bを備えたので、入力された指定時刻からの時間経過に沿って撮影履歴付画像200を表示することができる。その結果、同様の効果が得られる。
【0094】
さらに、実施の形態1によれば、画像記録管理装置10は、ユーザにより指定された撮影履歴付画像200を表示ロック情報として記憶しており、指定時刻の日付と撮影履歴付画像200に含まれる撮影時刻情報の日付の差分が所定日数を超えた場合、表示ロック情報に基づき、表示ロックの対象として指定されている撮影履歴付画像200を引き続き表示し、表示ロックの対象として指定されていない撮影履歴付画像200を消去する表示強弱処理部18aを備えるよう構成したので、指定期間外になった撮影履歴付画像200から、ユーザが必要な撮影履歴付画像200の表示を維持することができる。その結果、表示期間外になった過去の時刻の画像と表示されている時刻の画像を見比べることができるという効果が得られる。
【0095】
実施の形態2.
実施の形態1においては、撮影履歴付画像に対して強弱処理を行い、撮影履歴付画像を強表示、薄表示する構成について説明したが、実施の形態2は、実施の形態1の強弱処理に加えて撮影履歴付画像の表示色の色分けする構成について説明する。
【0096】
図6は、実施の形態2の画像記録管理装置10における合成画像生成手段13の機能的構成を示している。図6においては、実施の形態1の合成画像生成手段13の表示変更処理部18の構成に表示色処理部18bを加えたものであり、図1(a)と同様の構成について同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0097】
合成画像生成手段13は、指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、表示変更処理部18、重畳処理部19で構成されている。指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、重畳処理部19については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0098】
表示変更処理部18は、表示強弱処理部18a、表示色処理部18bで構成されており、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線に対して表示変更を行うよう機能する。表示強弱処理部18aについては、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0099】
表示色処理部18bは、指定期間決定部14aからの指定期間情報と画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、指定期間情報に含まれる所定の時間幅毎に撮影履歴付画像の表示色を変更して色分けするよう機能する。
【0100】
表示色処理部18bは、例えば、指定期間決定部14aからの指定期間情報と画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線の表示色を色分けする表示変更を行う。表示強弱処理部18aは、撮影時刻情報が指定時刻よりも前(過去)の時刻である場合(撮影時刻情報<指定時刻)撮影履歴付画像を予め設定された過去を示す色に表示変更し、撮影時刻情報が指定時刻である(現在)場合(撮影時刻情報=指定時刻)撮影履歴付画像を予め設定された現在を示す色に表示変更し、撮影時刻情報が指定時刻よりも後(未来)の時刻である場合(撮影時刻情報>指定時刻)撮影履歴付画像を予め設定された未来を示す色に表示変更する。
【0101】
次に、実施の形態2の画像記録管理装置10の処理動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。画像記録管理装置10の処理動作は、図7に示すように、実施の形態1の図3における処理動作のステップST109とステップST112の処理の間にステップST201の処理を行い、ステップST111とステップST112の処理の間にステップST202の処理を行うものである。なお、ステップST201とステップST202の処理動作の他は、実施の形態1の処理動作と同様であるため説明を省略する。
【0102】
表示色処理部18bは、表示強弱処理部18aのステップST109において撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eに対して淡い薄表示とする処理を行うと、指定期間決定部14aからの指定期間情報と画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、時間区分(過去)を設定して、時間区分毎に予め設定された表示色で撮影履歴付画像を色分けする(ステップST201)。重畳処理部19は、表示色処理部18bのステップST201の処理が終わると、ステップST112の重畳処理を行う。
【0103】
表示色処理部18bは、表示強弱処理部18aのステップST111において撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eに対して強表示とする処理を行うと、指定期間決定部14aからの指定期間情報と画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、時間区分(現在)を設定して、予め設定された時間区分毎の表示色で撮影履歴付画像を色分けする(ステップST202)。重畳処理部19は、表示色処理部18bのステップST202の処理が終わると、ステップST112の重畳処理を行う。
【0104】
なお、上述の処理動作では、過去または現在の時間区分を設定するよう説明しているが、表示時間決定部14で決定された指定期間情報に未来の時刻が含まれている場合、過去、現在、未来の時間区分を設定して、予め設定された時間区分毎の表示色で撮影履歴付画像を色分けする。
【0105】
なお、表示色処理部18bは、画像抽出部15からの端末情報に基づき、移動端末130毎に撮影履歴付画像の表示色を変更するよう構成しても良い。
【0106】
次に、実施の形態2の具体的な合成画像の表示の一例について説明する。図8は、実施の形態2の画像記録管理装置における合成画像の一例を示している。
合成画像Cは、指定時刻「2009/10/03/12:00:00」に基づく指定期間情報「2009/10/01/00:00:00〜2009/10/04/23:59:59」に撮影された画像の撮影履歴付画像を表示するものであり、図8に示すように、撮影履歴付画像301,302,303,402,403,501,502が地図画像上に重畳されて表示されている。
【0107】
撮影履歴付画像501は、端末記号501a、時刻表示ウィンドウ501b、画像表示ウィンドウ501cで構成されている。時刻表示ウィンドウ501bには撮影時刻情報「2009/10/01/12:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ501cには撮影時刻情報「2009/10/01/12:00:00」に撮影された静止画像501dを表示している。
【0108】
撮影履歴付画像501は、撮影時刻情報「2009/10/01/12:00:00」の日付「2009/10/01」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」の2日前であるため(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付=2)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い極薄表示に変更されている。
【0109】
撮影履歴付画像502は、端末記号502a、時刻表示ウィンドウ502b、画像表示ウィンドウ502cで構成されている。時刻表示ウィンドウ502bには撮影時刻情報「2009/10/01/13:30:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ502cには撮影時刻情報「2009/10/01/13:30:00」に撮影された静止画像502dを表示している。
【0110】
撮影履歴付画像502は、撮影時刻情報「2009/10/01/13:30:00」の日付「2009/10/01」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」の2日前であるため(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付=2)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い極薄表示に変更されている。
【0111】
撮影履歴付画像301は、端末記号301a、時刻表示ウィンドウ301b、画像表示ウィンドウ301c、矢印線301eで構成されている。時刻表示ウィンドウ301bには撮影時刻情報「2009/10/02/12:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ301cには撮影時刻情報「2009/10/02/12:00:00」に撮影された静止画像301dを表示している。矢印線301eは、同じ種類の端末記号501aから端末記号301aまでを結んでいる。
【0112】
撮影履歴付画像301は、撮影時刻情報「2009/10/02/12:00:00」の日付「2009/10/02」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」の1日前であるため(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付=1)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い薄表示に変更されている。
【0113】
撮影履歴付画像302は、端末記号302a、時刻表示ウィンドウ302b、画像表示ウィンドウ302c、矢印線302eで構成されている。時刻表示ウィンドウ302bには撮影時刻情報「2009/10/02/13:30:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ302cには撮影時刻情報「2009/10/02/13:30:00」に撮影された静止画像302dを表示している。矢印線302eは、同じ種類の端末記号502aから端末記号302aまでを結んでいる。
【0114】
撮影履歴付画像302は、撮影時刻情報「2009/10/02/13:30:00」の日付「2009/10/02」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」の1日前であるため(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付=1)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い薄表示に変更されている。
【0115】
撮影履歴付画像303は、端末記号303a、時刻表示ウィンドウ303b、画像表示ウィンドウ303cで構成されている。時刻表示ウィンドウ303bには撮影時刻情報「2009/10/02/14:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ303cには撮影時刻情報「2009/10/02/14:00:00」に撮影された動画像303dを表示している。
【0116】
撮影履歴付画像303は、撮影時刻情報「2009/10/02/14:00:00」の日付「2009/10/02」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」の1日前であるため(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付=1)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い薄表示に変更されている。
【0117】
撮影履歴付画像402は、端末記号402a、時刻表示ウィンドウ402b、画像表示ウィンドウ402c、矢印線402eで構成されている。時刻表示ウィンドウ402bには撮影時刻情報「2009/10/03/13:30:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ402cには撮影時刻情報「2009/10/03/13:30:00」に撮影された静止画像402dを表示している。矢印線402eは、同じ種類の端末記号302aから端末記号402aまでを結んでいる。
【0118】
撮影履歴付画像402は、撮影時刻情報「2009/10/03/13:30:00」の日付「2009/10/03」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」と同日であるため(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により濃い強表示に変更されている。
【0119】
撮影履歴付画像403は、端末記号403a、時刻表示ウィンドウ403b、画像表示ウィンドウ403c、矢印線403eで構成されている。時刻表示ウィンドウ403bには撮影時刻情報「2009/10/03/14:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ403cには撮影時刻情報「2009/10/03/14:00:00」に撮影された動画像403dを表示している。矢印線403eは、同じ種類の端末記号303aから端末記号403aまでを結んでいる。
【0120】
撮影履歴付画像403は、撮影時刻情報「2009/10/03/14:00:00」の日付「2009/10/03」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」と同日であるため(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により濃い強表示に変更されている。
【0121】
撮影履歴付画像503は、端末記号503a、時刻表示ウィンドウ503b、画像表示ウィンドウ503c、矢印線503eで構成されている。時刻表示ウィンドウ503bには撮影時刻情報「2009/10/04/14:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ503cには撮影時刻情報「2009/10/04/14:00:00」に撮影された動画像503dを表示している。矢印線503eは、同じ種類の端末記号403aから端末記号503aまでを結んでいる。
【0122】
撮影履歴付画像503は、撮影時刻情報「2009/10/04/14:00:00」の日付「2009/10/04」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」の1日前であるため(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付=1)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い薄表示に変更されている。
【0123】
合成画像Cは、指定時刻「2009/10/03/12:00:00」には画像表示ウィンドウ402cに静止画像402dを表示し、指定時刻「2009/10/03/12:00:00」から指定された倍速で指定時刻が更新されると、指定時刻「2009/10/03/13:30:00」には画像表示ウィンドウ403cに動画像403dを表示して再生する。
【0124】
合成画像Cにおいては、例えば、過去の時間区分「2009/10/01」の撮影履歴付画像501,502を緑色で表示し、過去の時間区分「2009/10/02」の撮影履歴付画像301,302,303を青色で表示し、現在の時間区分「2009/10/03」の撮影履歴付画像402,403を赤色で表示し、未来の時間区分「2009/10/04」の撮影履歴付画像503を橙色で表示しており、時間区分に応じて撮影履歴付画像の色を異なるように表示している。
【0125】
以上のように、実施の形態2によれば、画像記録管理装置10は、実施の形態1の構成に加えて、指定期間決定部14aからの指定期間情報と画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、指定期間情報に含まれる所定の時間幅毎に撮影履歴付画像の表示色を変更して表示変更する表示色処理部18bを備えるよう構成したので、時間区分に応じて撮影履歴付画像を異なる色で表示することができる。その結果、複数の画像と各画像の撮影位置情報を撮影時刻情報の経過に沿って把握し易く表示することができ、ユーザにとってより高率的に状況把握を行うことができる。
【0126】
実施の形態3.
実施の形態2においては、撮影履歴付画像の表示色を色分けして視認しやすく表示変更する構成について説明したが、実施の形態3は、端末記号が同一の位置に有る場合に視認しやすく表示変更する構成について説明する。
【0127】
図9は、実施の形態3の画像記録管理装置における合成画像生成手段13の機能的構成を示している。図9においては、実施の形態1の合成画像生成手段13に含まれる表示変更処理部18の構成に一括表示処理部18cを加えたものであり、図1(a)と同様の構成について同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0128】
合成画像生成手段13は、指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、表示変更処理部18、重畳処理部19、一括表示処理部18cで構成されている。指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、重畳処理部19については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0129】
表示変更処理部18は、表示強弱処理部18a、一括表示処理部18cで構成されており、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線に対して表示変更を行うよう機能する。表示強弱処理部18aについては、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0130】
一括表示処理部18cは、撮影履歴付画像に含まれる画像情報12bの撮影位置情報に基づき、撮影履歴付画像の画像表示ウィンドウをバルーンウィンドウ内に一括表示するよう機能する。一括表示処理部18cは、例えば、撮影履歴付画像に含まれる画像情報12bの撮影位置情報が同一である撮影履歴付画像が複数有る場合、画像表示ウィンドウの数に基づく大きさでバルーンウィンドウを生成するとともに、各撮影履歴付画像の画像表示ウィンドウをそれぞれバルーンウィンドウ内に重ならないように一括表示するよう処理する。なお、一括表示処理部18cは、撮影位置情報が予め設定された所定の範囲内に有る場合に各撮影履歴付画像の画像表示ウィンドウをそれぞれバルーンウィンドウ内に重ならないように一括表示するよう処理する構成にしても良い。
【0131】
次に、実施の形態3の画像記録管理装置10の処理動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。画像記録管理装置10の処理動作は、図10に示すように、実施の形態1の図3における処理動作のステップST113“NO”またはステップST114の処理と、ステップST115の処理との間にステップST301からステップST302の処理を行うものである。なお、ステップST301とステップST302の処理動作の他は、実施の形態1の処理動作と同様であるため説明を省略する。
【0132】
一括表示処理部18cは、重畳処理部19において撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が無いと判定した場合(ステップST113“NO”)、または撮影履歴付画像200の座標を変更して表示位置をずらす処理を行った後(ステップST114)、撮影履歴付画像に含まれる画像の撮影位置情報に基づき、撮影位置情報が同一の撮影履歴付画像が有るか無いかを判定する(ステップST301)。
【0133】
一括表示処理部18cは、ステップST301において撮影位置情報が同一の撮影履歴付画像が有ると判定した場合(ステップST301“YES”)、各撮影履歴付画像に含まれる画像に付加された端末情報と、各撮影履歴付画像からそれぞれの画像表示ウィンドウを取得する。
【0134】
一括表示処理部18cは、画像表示ウィンドウの数に基づく大きさでバルーンウィンドウを生成するとともに、端末情報に基づき同一の移動端末130の画像表示ウィンドウを一つのバルーンウインドウ内に重ならないように一括表示するよう処理を行う(ステップST302)。
【0135】
一方、一括表示処理部18cは、ステップST301において撮影位置情報が同一の撮影履歴付画像が無いと判定した場合(ステップST301“NO”)、ステップST115の処理へ進む。
【0136】
次に、実施の形態3の具体的な合成画像の表示の一例について説明する。図11は、実施の形態3の画像記録管理装置10における合成画像の一例を示している。
【0137】
バルーン表示処理前の合成画像600aは、図11(a)に示すように、撮影位置情報が同一及び所定の範囲内である場合、端末記号601a,602a、日時表示ウィンドウ601b,602b,603b、画像表示ウィンドウ601c,602c,603cが重なって表示されるため、見えなくなる部分が発生する。
【0138】
そこで、合成画像600bに示すように、移動端末130毎及び撮影位置情報毎に画像表示ウィンドウ601c,602c,603cをバルーンウィンドウ601g,602g内に表示する。バルーンウィンドウ601gには画像表示ウィンドウ601fが表示され、バルーンウィンドウ602gには画像表示ウィンドウ602f,603fが表示される。
【0139】
なお、合成画像600bに示すように、日時表示ウィンドウ601e,602e,603eは、ステップST114の処理により表示位置をずらしている。
【0140】
また、他の一例を図11(b)に示す。バルーン表示処理前の合成画像600cは、図11(b)に示すように、撮影位置情報が同一及び所定の範囲内である場合、端末記号604a,605a、日時表示ウィンドウ604b,605b画像表示ウィンドウ604c,605cが重なって表示されるため、見えなくなる部分が発生する。
【0141】
そこで、合成画像600dに示すように、移動端末毎及び撮影位置情報毎に画像表示ウィンドウ604c,605cをバルーンウィンドウ604g,605g内に表示する。バルーンウィンドウ604gには画像表示ウィンドウ604fが表示され、バルーンウィンドウ605gには画像表示ウィンドウ605fが表示される。
【0142】
なお、合成画像600dに示すように、日時表示ウィンドウ604e,605eは、ステップST114の処理により表示位置をずらしている。
【0143】
なお、実施の形態3では実施の形態1の構成に加えて一括表示処理部18cを備えた構成について説明したが、実施の形態2の構成に加えて一括表示処理部18cを備えるよう構成しても良い。
【0144】
以上のように、実施の形態3によれば、画像記録管理装置10は、撮影履歴付画像に含まれる画像情報12bの撮影位置情報に基づき、撮影位置情報が同一または所定の範囲内に有る撮影履歴付画像の画像表示ウィンドウを取得し、画像表示ウィンドウの数に基づく大きさでバルーンウィンドウを生成するとともに、各撮影履歴付画像に含まれる画像表示ウィンドウをそれぞれバルーンウィンドウ内に一括表示する一括表示処理部18cを備えるよう構成したことにより、撮影位置情報が同じである場合でも、撮影履歴付画像の画像表示ウィンドウ内の画像を重ならずに表示することができる。その結果、ユーザにとってより高率的に状況把握を行うことができる。
【0145】
実施の形態4.
実施の形態3においては、端末記号が同一の位置に有る場合に撮影履歴付画像をバルーン表示して視認しやすく表示変更する構成について説明したが、実施の形態4は、移動端末130の状態を表示する構成について説明する。
【0146】
図12は、実施の形態4の画像記録管理装置10における合成画像生成手段13の機能的構成を示している。図12においては、実施の形態1の合成画像生成手段13の構成に状態表示処理部18dを加えたものであり、図1(a)と同様の構成について同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0147】
なお、図1(a)の記憶手段12には、各移動端末130から通信手段11を介して入力した各移動端末130の端末状態情報を記憶している。端末状態情報は、各移動端末130を示す端末情報と、電源オンオフを示す状態情報と、時刻情報と、その時刻における移動端末130の位置情報で構成されている。
【0148】
合成画像生成手段13は、指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、表示変更処理部18、重畳処理部19、状態表示処理部18dで構成されている。指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、重畳処理部19については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0149】
表示変更処理部18は、表示強弱処理部18a、状態表示処理部18dで構成されており、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線に対して表示変更を行うよう機能する。表示強弱処理部18aについては、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0150】
状態表示処理部18dは、指定時刻と指定期間情報と端末状態情報に基づき電源オン、通常状態、電源オフといった端末状態と時刻と位置を示す端末状態画像を表示するよう機能する。状態表示処理部18dは、例えば、指定期間決定部14aからの指定期間情報に基づき記憶手段12に記憶された端末状態情報を取得する。状態表示処理部18dは、指定期間決定部14aに入力された指定時刻と端末状態情報に含まれる状態情報に基づき端末状態画像を表示する処理を開始する。状態表示処理部18dは、状態情報が電源オンを示す場合、指定時刻と電源オンの時刻情報が同じ時刻の場合(指定時刻=電源オンの時刻情報)、端末情報と状態情報と位置情報に基づき電源オンされたことを示す端末状態画像を表示する。一方、状態表示処理部18dは、状態情報が電源オフを示す場合、撮影履歴付画像の指定時刻と電源オフの時刻情報が同じ時刻の場合(指定時刻=電源オフの時刻)、端末情報と状態情報と位置情報に基づき電源オフされたことを示す端末状態画像を表示する。また、電源オンから電源オフまでの時間における撮影履歴付画像は上述した実施の形態1から実施の形態3のように通常の表示を行う。
【0151】
また、状態表示処理部18dは、電源オフを示す端末状態画像を表示した際、この撮影履歴付画像を表示ロックするよう機能する。状態表示処理部18dは、電源オフの状態を表示している撮影履歴付画像を表示ロックすることで、移動端末130が電源オフされた位置を表示しておくことができる。
【0152】
次に、実施の形態4の画像記録管理装置の処理動作を図13に示すフローチャートを用いて説明する。画像記録管理装置10の処理動作は、図13(a)に示すように、実施の形態1の図3における処理動作のステップST106の処理と、ステップST107の処理との間にステップST401からステップST402の処理を行うものである。また、画像記録管理装置10の処理動作は、図13(b)に示すように、実施の形態1の図3における処理動作のステップST116の処理と、ステップST117の処理との間にステップST401からステップST402の処理を行うものである。なお、ステップST401とステップST402の処理動作の他は、実施の形態1の処理動作と同様であるため説明を省略する。
【0153】
状態表示処理部18dは、端末記号生成部16a、画像表示生成部16b、日時表示生成部16c、矢印線生成部16dにおけるステップST103からステップST106で撮影履歴付画像200を生成した後、または表示強弱処理部18aにおけるステップST116で撮影履歴付画像200を取得した後、指定期間決定部14aで決定された指定時刻に基づき記憶手段12に記憶された端末状態情報を取得する(ステップST401)。
【0154】
状態表示処理部18dは、ステップST401において端末状態情報を取得すると、指定期間決定部14aからの指定期間情報と記憶手段12からの端末状態情報に基づき電源のオンオフを判定し、指定期間決定部14aに入力された指定時刻と電源オンした時刻が同じ時刻の場合(指定時刻=電源オンの時刻)、電源オンされたことを示す電源オン表示を表示する。状態表示処理部18dは、指定期間決定部14aに入力された指定時刻が電源オンの時刻から電源オフされるまでの時刻の場合、撮影履歴付画像に対して上述した実施の形態1から実施の形態3のように通常の表示を行う。一方、状態表示処理部18dは、指定期間決定部14aに入力された指定時刻と電源オフした時刻が同じ時刻の場合(指定時刻=電源オフの時刻)、電源オフされたことを示す端末状態画像を表示する(ステップST402)。状態表示処理部18dは、以降、再び電源オンされるまで電源オフを示す端末状態画像を表示する。
【0155】
次に、実施の形態4の撮影履歴付画像の表示の一例について図14を用いて説明する。
端末状態画像701は、図14に示すように、例えば二重丸で電源オンを示す端末記号701aと、例えば表示部分を電源オンを示す色または斜線を重畳した日時表示ウィンドウ701bで構成されている。
【0156】
端末状態画像702は、図14に示すように、上述した実施の形態1から実施の形態3のように通常の表示の端末記号702a、日時表示ウィンドウ702b、画像表示ウィンドウ702cで構成されている。
【0157】
端末状態画像703は、図14に示すように、例えば黒丸で電源オフを示す端末記号703aと、例えば表示部分を電源オフを示す色または斜線を重畳した日時表示ウィンドウ703bで構成されている。
【0158】
なお、実施の形態4では実施の形態1の構成に加えて状態表示処理部18dを備えた構成について説明したが、実施の形態2または実施の形態3の構成に加えて状態表示処理部18dを備えるよう構成しても良い。
【0159】
以上のように、実施の形態4によれば、画像記録管理装置10は、移動端末130から電源オンした時刻と電源オフした時刻を示す端末状態情報を通信手段11を介して入力して記憶する記憶手段12と、指定時刻と指定期間情報と記憶手段12からの端末状態情報に基づき電源オン、通常状態、電源オフされた端末状態を示す撮影履歴付画像に表示変更する表示変更処理部18(状態表示処理部18d)と、を備えるよう構成したので、撮影履歴付画像において各移動端末の電源オンから電源オフまでの状態変化を指定時刻に同期して表示することができる。その結果、ユーザが時間経過に沿って移動端末の電源オン、通常状態、電源オフの状態を認識することができる。
【符号の説明】
【0160】
10 画像記録管理装置、11 通信手段、12 記憶手段、13 合成画像生成手段、14a 指定期間情報決定部、14b 指定時刻更新部、15 画像抽出部、16 撮影履歴付画像生成部、16a 端末記号生成部、16b 画像表示生成部、16c 日時表示生成部、16d 矢印線生成部、17 座標算出部、18 表示変更処理部、18a 表示強弱処理部、18b 表示色処理部、18c 一括表示処理部、18d 状態表示処理部、19 重畳処理部、30 表示装置、100 画像情報管理システム、110 管理センター、120 GPS衛星(位置特定手段)、130 端末装置、130a 携帯電話、130b デジタルカメラ、130c ビデオカメラ、130d PDA、140 通信網、201,202,301,302,303,402,403,501,502,503,601,602,604,605,701,702,703 撮影履歴付画像、201a,202a,301a,302a,303a,402a,403a,501a,502a,503a,601a,602a,604a,605a,701a,702a,703a 端末記号、201b,202b,301b,302b,303b,402b,403b,501b,502b,503b,601b,601e,602b,602e,603b,603e,604b,604e,605b,605e,701b,702b,703b 日時表示ウィンドウ、201c,202c,301c,302c,303c,402c,403c,501c,502c,503c,601c,601f,602c,602f,603c,603f,604c,604f,605c,605f,702c 画像表示ウィンドウ、600a,600b,600c,600d 合成画像、601g,602g,604g,605g バルーンウィンドウ。
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、複数の移動端末により撮影された静止画、動画を含む画像(以降、画像は静止画、動画を含むものとする)を地図画像上に重畳させて表示する画像記録管理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
画像記録管理装置は、撮影機能と位置情報取得機能(例えば、GPS=Global Positioning System)を有する移動端末から、撮影時刻情報と撮影位置情報を付加した画像(静止画、動画)を入力し、画像、撮影時刻情報、撮影位置情報を関連付けて記録している。画像記録管理装置は、例えば、防災情報表示システムにおいて用いられており、災害や事故が発生した際に、撮影機能を有する複数の移動端末から受信した災害現場や事故現場の画像を記録している。このような画像記録管理装置では、記録した画像、撮影時刻情報、撮影位置情報に基づき、指定期間情報内において撮影された全ての画像や撮影時刻情報を地図画像上に重畳して同時に表示したり、移動端末毎の最新の画像や撮影時刻情報を全て地図画像上に重畳したりして同時に表示している。
【0003】
一方、移動端末により撮影した画像に撮影時刻情報と撮影位置情報を関連付けて記録する技術が特許文献1から特許文献6に開示されている。例えば、特許文献1によれば、指定された時刻における撮影位置情報を示す記号を地図画像上に重畳して表示している。特許文献2によれば、地図画像上の撮影位置情報を示す記号が選択されると画像を表示する。
【0004】
また、特許文献3によれば、撮影位置情報を示す記号とその記号の周囲に撮影時刻情報を地図画像上に重畳して表示している。さらに、特許文献4によれば、撮影位置情報を示す記号を地図画像上に重畳して表示し、複数の記号の中から選択された記号に対応する画像と撮影時刻情報を表示している。
【0005】
さらに、特許文献5によれば、関連付けられた移動端末により撮影された画像を撮影位置情報と撮影時刻情報で管理している。さらに、特許文献6によれば、過去の車両事故の発生時間情報、発生位置情報を記憶しており、指定された期間内に発生した事故の履歴を地図画像上に再現している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−366565号公報
【特許文献2】特開2003−204297号公報
【特許文献3】特開2004−048427号公報
【特許文献4】特開2007−110682号公報
【特許文献5】特開2008−165373号公報
【特許文献6】特開平11−339183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来技術は、指定期間情報内に撮影された全ての画像を同時に表示するため、ユーザにとって各移動端末からの画像と撮影位置情報を撮影時刻情報に沿って把握することが難しいという課題があった。
【0008】
なお、特許文献1は撮影位置情報を表示する程度であり、撮影された画像を地図画面上に表示することができない。特許文献2は選択された画像を表示する程度であり、地図画像上に画像と撮影位置情報を同時に表示することができない。特許文献3,4は撮影位置情報と撮影時刻情報を表示する程度であり、撮影時刻情報に沿って画像を表示することができない。
【0009】
また、特許文献5は画像、撮影時間、撮影位置情報を記憶しているが、撮影した画像を地図画像上に表示するものではない。特許文献6は時間と位置を記憶しているが、撮影した画像を地図画像上に表示するものではない。
【0010】
この発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、複数の画像と各画像の撮影位置情報を撮影時刻情報の経過に沿って把握し易く表示する画像記録管理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明に係る画像記録管理装置は、撮影時刻情報と撮影位置情報が付加された複数の画像情報(静止画、動画含む)を記憶するとともに地図情報を記憶する記憶手段と、入力された指定時刻を含む指定期間情報を決定する指定期間情報決定部と、指定期間情報決定部からの指定期間情報に基づき記憶手段から画像情報を取得する画像抽出部と、画像抽出部からの画像情報、撮影位置情報、撮影時刻情報を示す撮影履歴付画像を生成する撮影履歴付画像生成部と、画像抽出部からの撮影位置情報に基づき、撮影履歴付画像生成部で生成された撮影履歴付画像の地図上の座標を算出する座標算出部と、指定期間情報決定部に入力された指定時刻と画像抽出部からの撮影時刻情報との差分時間の長さに応じて撮影履歴付画像を表示変更する表示強弱処理部と、座標算出部で算出された地図上の座標に基づいて、記憶手段から地図情報を取得するとともに、表示強弱処理部からの撮影履歴付画像を地図上に重畳して表示させる重畳処理部と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0012】
この発明の画像記録管理装置によれば、上述のように構成したことにより、画像情報と撮影位置情報、撮影時刻情報を示す撮影履歴付画像を撮影時刻に基づく表示に変更して表示することができる。その結果、ユーザにとって複数の画像情報と各画像情報の撮影位置情報を撮影時刻情報の経過に沿って把握し易く表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の実施の形態1の画像記録管理装置の機能的構成を示す図1(a)と、この画像記録管理装置を用いた画像記録管理システムの一例を示す図1(b)である。
【図2】この発明の実施の形態1の画像記録管理装置における撮影履歴付画像を示す図である。
【図3a】この発明の実施の形態1の画像記録管理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図3b】この発明の実施の形態1の画像記録管理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1の画像記録管理装置における合成画像の一例を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1の画像記録管理装置における合成画像の一例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態2の画像記録管理装置における合成画像生成手段の機能的構成を示す図である。
【図7】この発明の実施の形態2の画像記録管理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態2の画像記録管理装置における合成画像の一例を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態3の画像記録管理装置における合成画像生成手段の機能的構成を示す図である。
【図10】この発明の実施の形態3の画像記録管理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図11】この発明の実施の形態3の画像記録管理装置における合成画像の一例を示す図である。
【図12】この発明の実施の形態4の画像記録管理装置における合成画像生成手段の機能的構成を示す図である。
【図13】この発明の実施の形態4の画像記録管理装置の処理動作を示すフローチャートである。
【図14】この発明の実施の形態4の画像記録管理装置における撮影履歴付画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1(a)は、画像記録管理装置10の構成を示しており、図1(b)は、図1(a)の画像記録管理装置10を含む画像記録管理システム100の構成の概略を示している。画像記録管理システム100は、図1(b)に示すように、各移動端末130から通信網140を介して管理センター110と通信可能に構成されている。
【0015】
各移動端末130は、図1(b)に示すように、例えばGPS(Global Positioning System)衛星120からの信号により位置を特定するための機能(位置特定機能)、撮影機能、通信機能を有しており、これらの機能を有する携帯電話130a、デジタルカメラ130b、ビデオカメラ130c、PDA(Personal Digital Assistants)130dのうちの少なくとも1つ以上で構成されている。
【0016】
各移動端末130は、ユーザからの指示にしたがって対象物を撮影し、撮影した画像に端末情報、撮影位置情報、撮影時刻情報を付加し、通信網140を介して管理センター110の画像記録管理装置10へ送信する。端末情報は各移動端末130を識別するための固有の情報であり、撮影位置情報は画像撮影時に位置特定機能により取得した現在位置の緯度、経度、高度を示す情報であり、撮影時刻情報は画像を撮影した年月日と時刻を示す情報である。なお、各移動端末130によって撮影される画像は、静止画、動画のいずれでも良い。
【0017】
管理センター110には、画像記録管理装置10と表示装置30が備えられており、画像記録管理装置10が各移動端末130からの画像情報を入力して記憶し、ユーザからの要求にしたがって地図上に画像情報を含む撮影履歴付画像を合成した合成画像を表示装置30に出力して表示する。
【0018】
画像記録管理装置10は、図1(a)に示すように、通信手段11、記憶手段12、合成画像生成手段13を備えている。通信手段11は、各移動端末130から通信網140を介して画像情報を受信して入力するよう機能する。
【0019】
記憶手段12は、地図情報12aと複数の画像情報12bを記憶するよう機能する。画像情報12bには端末情報と撮影時刻情報と撮影位置情報が付加されている。記憶手段12は、例えば、データベース等で構成され、画像情報12bに付加された端末情報、撮影時刻情報、撮影位置情報をキーにして、高速に画像の検索、抽出ができるよう構成されている。
【0020】
合成画像生成手段13は、指定期間決定部14a、指定時刻更新部14b、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、表示変更処理部18、重畳処理部19で構成されており、ユーザからの指示にしたがって表示装置30に表示する合成画像を生成するよう機能する。合成画像生成手段13は、例えば、予め記憶されたプログラムにより指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、表示変更処理部18、重畳処理部19を構成し、後述する処理動作を行う。
【0021】
指定期間決定部14aは、入力した指定時刻に基づき、指定時刻を含む所定の指定期間情報を決定するよう機能する。指定期間決定部14aは、例えば、ユーザから指定時刻を入力すると、入力した指定時刻に基づき指定時刻の日付の前日から指定時刻の日付までを指定期間情報として決定して出力する。また、指定期間決定部14aは、例えば、指定時刻更新部14bで更新された指定時刻を入力すると、入力した指定時刻に基づき指定時刻の日付の前日から指定時刻の日付までを指定期間情報として決定して出力する。
【0022】
なお、指定期間決定部14aは、指定時刻を含む日付の前日から指定時刻の日付までを指定期間情報としているが、ユーザが任意に指定できるよう構成しても良い。その場合、指定期間決定部14aは、入力された指定時刻情報の日付を含み、任意に指定された日前から任意に指定された日後までを指定期間情報として決定する。
【0023】
指定時刻更新部14bは、外部から設定された倍速(通常再生、早送り、巻き戻し)で指定時刻を更新するよう機能する。指定期間決定部14aは、例えば、重畳処理部19により指定期間情報内の全ての撮影履歴付画像を地図上に重畳すると、ユーザにより指定された通常再生(1倍)、早送り(例えば、2倍〜100倍)、巻き戻し(例えば、−1倍〜−100倍)の倍速に基づき指定時刻を1秒単位で更新し、更新した指定時刻を指定期間決定部14aへ出力する。
【0024】
画像抽出部15は、指定期間決定部14aからの指定期間情報と記憶手段12に記憶された画像情報12bの撮影時刻情報に基づき、撮影時刻が指定期間情報内である画像情報12bを記憶手段12から取得するよう機能する。画像抽出部15は、例えば、指定期間決定部14aからの指定期間情報と記憶手段12に記憶された画像情報12bの撮影時刻情報に基づき、指定時刻を含む日付の前日から指定時刻の日付までの指定期間情報内に撮影された画像の画像情報12bを記憶手段12から取得する。
【0025】
また、画像抽出部15は、指定期間決定部14aが更新前の指定時刻の日付から更新後の指定時刻の日付までに撮影された画像情報12bを記憶手段12から取得するよう機能する。
【0026】
撮影履歴付画像生成部16は、端末記号生成部16a、画像表示生成部16b、日時表示生成部16c、矢印線生成部16dで構成されており、画像情報12bに付加された端末情報、撮影時刻情報、撮影位置情報に基づき撮影履歴付画像(端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線)を生成するよう機能する。
【0027】
端末記号生成部16aは、画像情報12bに付加された端末情報に基づき移動端末別の端末記号を生成するよう機能する。端末記号生成部16aは、例えば、移動端末毎の端末記号が予め設定されており、画像情報12bに付加された端末情報に基づき、端末情報に記載された移動端末130に対応する端末記号を生成し、識別しやすくして出力する。
【0028】
画像表示生成部16bは、画像情報12bの画像を枠に当て嵌めて表示する画像表示ウィンドウを生成するよう機能する。画像表示生成部16bは、例えば、画像情報12bを入力すると、予め記憶された枠内に画像を当て嵌めて画像表示ウィンドウを生成して出力する。なお、画像表示生成部16bは、画像情報12bが動画像である場合、指定時刻と撮影時刻情報に基づき、指定時刻に対応する撮影時刻におけるフレーム画像を表示する。
【0029】
日時表示生成部16cは、画像情報12bの画像が撮影された日時を表示する日時表示ウィンドウを生成して出力する。日時表示生成部16cは、例えば、画像情報12bに付加された撮影時刻情報に基づき、予め記憶された枠内に画像が撮影された日時を表示する日時表示ウィンドウを生成して出力する。
【0030】
矢印線生成部16dは、同じ種類の端末記号間を結ぶ線で撮影時刻情報の時間経過を示す矢印線を生成するよう機能する。矢印線生成部16dは、例えば、画像情報12bに付加された撮影位置情報に基づき、端末記号生成部16aからの端末記号と直前に生成された同じ種類の端末記号を結ぶ矢印付きの線を矢印線として生成して出力する。なお、矢印線生成部16dは、直前に生成された同じ種類の端末記号が存在しない場合、矢印線を生成しない。
【0031】
座標算出部17は、画像情報12bに付加された撮影位置情報に基づき、撮影履歴付画像生成部16で生成された撮影履歴付画像の地図上の座標を算出し、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線にそれぞれ地図上の座標を付加するよう機能する。座標算出部17は、例えば、画像情報12bに付加された撮影位置情報に基づき、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線の地図上の各座標を算出し、算出した座標を端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線にそれぞれ付加する。
【0032】
表示変更処理部18は、表示強弱処理部18aで構成されており、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線に対して表示変更を行うよう機能する。
【0033】
表示強弱処理部18aは、指定期間決定部14aからの指定時刻と上記画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、指定時刻と撮影時刻情報との差分時間の長さに応じて撮影履歴付画像の表示の濃淡を変更するよう機能する。表示強弱処理部18aは、例えば、指定期間決定部14aからの指定時刻と上記画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線の濃淡を変更し、撮影時刻情報が同じ日付の撮影履歴付画像を同じ濃淡の表示にする。表示強弱処理部18aは、撮影時刻情報の日付が指定時刻の日付である場合(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)、撮影履歴付画像を濃くして強表示とする処理を行い、撮影時刻情報の日付が指定時刻の日付よりも前(過去)の日付である場合(指定時刻の日付>撮影時刻情報の日付)、撮影履歴付画像に対して淡くして薄表示とする処理を行う。
【0034】
表示強弱処理部18aにおける強弱処理は、例えば、薄表示とする処理は撮影履歴付画像の全体を段階的に淡くしたり、記号やウィンドウの枠を細線にしたりする処理であり、強表示とする処理は撮影履歴付画像の全体を段階的に濃くしたり、撮影履歴付画像の記号やウィンドウの枠を太線にしたりする処理である。なお、表示強弱処理部18aは、撮影時刻情報の日付と指定時刻の日付の差分が所定の日数を超えると撮影履歴付画像を消去する。
【0035】
また、表示強弱処理部18aは、指定時刻の日付と撮影履歴付画像に含まれる撮影時刻情報の日付の差分に応じて強弱処理を行い、撮影履歴付画像の表示の濃淡を段階的に変更するよう機能する。表示強弱処理部18aは、例えば、指定時刻の日付と撮影履歴付画像に含まれる撮影時刻情報の日付の差分が所定日数内であるかを判定して、所定日数内であれば撮影履歴付画像を段階的に淡くして薄表示にするよう処理し、所定日数を超えた撮影履歴付画像を消去する。なお、表示強弱処理部18aは、撮影時刻情報が指定時刻の日付に達していない撮影履歴付画像を薄表示から段階的に濃くして強表示し、撮影時刻情報が指定時刻の日付に達した後から撮影履歴付画像を段階的に薄表示にするよう構成しても良い。
【0036】
さらに、表示強弱処理部18aは、ユーザにより指定された撮影履歴付画像を表示ロック情報として記憶しており、指定時刻の日付と撮影履歴付画像に含まれる撮影時刻情報の日付の差分が所定日数を超えた場合、表示ロック情報に基づき、指定されていない撮影履歴付画像を消去するよう機能する。表示強弱処理部18aは、例えば、合成画像として表示中の撮影履歴付画像がユーザにより指定されると、指定された撮影履歴付画像を表示ロック情報として記憶する。表示強弱処理部18aは、表示ロック情報に基づき、撮影履歴付画像が表示ロックの対象であると判定した場合、指定時刻の日付と撮影履歴付画像に含まれる撮影時刻情報の日付の差分が所定日数を超えた場合、指定された撮影履歴付画像を消去せずに引き続き表示し、指定されていない撮影履歴付画像を消去する。表示ロック情報は、図示しない入力手段によりユーザから指定された撮影履歴付画像を示す情報である。
【0037】
重畳処理部19は、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線の座標に基づき、地図画像上に撮影履歴付画像を重畳処理して合成画像を出力するよう機能する。重畳処理部19は、例えば、撮影履歴付画像生成部16から撮影履歴付画像を入力すると、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線に付加された座標と記憶手段12の地図情報12aに基づき、地図情報12aに含まれる地図画像上に撮影履歴付画像を重畳処理して合成画像を出力する。
【0038】
また、重畳処理部19は、撮影履歴付画像を重畳処理した際に、重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が有る場合、撮影履歴付画像の座標を変更して表示位置をずらすよう機能する。重畳処理部19は、例えば、撮影履歴付画像が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が有るかを判定する。重畳処理部19は、撮影履歴付画像が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が無いと判定した場合は上述のように重畳し、撮影履歴付画像が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が有ると判定した場合(重なっている場合)は、撮影履歴付画像の座標を変更して表示位置をずらして重ならないよう移動処理を行う。
【0039】
次に、画像記録管理装置10における撮影履歴付画像について説明する。図2は、実施の形態1の画像記録管理装置10における撮影履歴付画像200の一例を示している。
撮影履歴付画像200は、図2に示すように、端末記号200a、日時表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、画像200d、矢印線200eで構成されている。
【0040】
端末記号200aは、各移動端末130に対応する記号で構成され(図2においては○)、移動端末130の位置を表示している。日時表示ウィンドウ200bは、予め記憶された大きさの枠内に画像200dの撮影時刻情報「2009/10/02/12:00:00」を表示するよう構成されている。画像表示ウィンドウ200cは、予め記憶された大きさの枠内に画像200dを当て嵌めて表示するよう構成されている。矢印線200eは、端末記号生成部16aからの端末記号200aと直前に生成された同じ種類の端末記号200a´を結ぶ矢印付きの線で構成されており、撮影時刻情報の時間及び位置の経過を示している。
【0041】
なお、撮影履歴付画像200は、合成画像として表示中に、ユーザからの表示ロック指示に基づいて撮影履歴付画像200が指定されると、撮影履歴付画像200に含まれる画像200dの撮影時刻情報の日付と指定時刻の日付との差分が所定の日数を超えた場合でも表示が維持されて表示をロックし、消去されない。
【0042】
次に、実施の形態1の画像記録管理装置10の処理動作について図3aと図3bのフローチャートを用いて説明する。
【0043】
画像記録管理装置10の記憶手段12は、通信手段11を介して各移動端末130で撮影された画像を入力して複数の画像情報12bを記憶している。合成画像生成手段13の指定期間決定部14aは、ユーザから指定された時刻(指定時刻)を入力すると、入力した指定時刻に基づき指定時刻を含む日付の、例えば前日から指定時刻の日付まで(指定時刻の日の前日〜指定時刻の日)を指定期間情報として決定して出力する(ステップST101)。なお、ここで、指定期間は、指定時刻の日の前日〜指定時刻の日に限らず、設定により変更することができる。
【0044】
画像抽出部15は、指定期間決定部14aから指定期間情報を入力すると、入力した指定期間情報に基づき、指定期間内に撮影された画像の画像情報12bを記憶手段12から抽出して取得する(ステップST102)。
【0045】
撮影履歴付画像生成部16の端末記号生成部16aは、画像抽出部15から画像情報12bを取得すると、画像情報12bに付加された端末情報に基づき、端末情報に記載された移動端末130に対応する端末記号200aを生成して出力する(ステップST103)。
【0046】
画像表示生成部16bは、端末記号生成部16aにおけるステップST103の処理に続いて、画像情報12bに基づく画像200dを予め記憶された枠に当て嵌めて画像表示ウィンドウ200cを生成して出力する(ステップST104)。
【0047】
日時表示生成部16cは、画像表示生成部16bにおけるステップST104の処理に続いて、画像情報12bに付加された撮影時刻情報に基づき、予め記憶された枠内に日時を表示する日時表示ウィンドウ200bを生成して出力する(ステップST105)。
【0048】
矢印線生成部16dは、日時表示生成部16cにおけるステップST105の処理に続いて、端末記号200aの直前に生成された同じ種類の端末記号200a´が作成されているかいないかを確認し、矢印線の要否を判定する。
【0049】
矢印線生成部16dは、同じ種類の端末記号200a´が作成されており、矢印線200eが必要であると判定した場合、画像200dの撮影位置情報と画像200d´の撮影位置情報に基づき、端末記号200aと直前に生成された同じ種類の端末記号200a´を結ぶ矢印付きの線を矢印線200eとして生成して出力する(ステップST106)。
【0050】
なお、矢印線生成部16dは、端末記号200a´が作成されておらず、矢印線200eが必要でないと判定した場合、矢印線200eを作成せず次の処理へ進む。
【0051】
座標算出部17は、端末記号生成部16a、画像表示生成部16b、日時表示生成部16c、矢印線生成部16dにおけるステップST103からステップST106の処理が終わると、画像情報12bに付加された撮影位置情報に基づき、撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eの地図上の各座標をそれぞれ算出し、算出した座標を端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eにそれぞれ付加する(ステップST107)。
【0052】
表示強弱処理部18aは、座標算出部17から撮影履歴付画像200を入力すると、指定期間決定部14aから入力した指定時刻と撮影履歴付画像200の画像情報12bに付加された撮影時刻情報に基づき、撮影時刻情報の日付が指定時刻の日付よりも前(過去)の日付(指定時刻の日付>撮影時刻情報の日付)であるかを判定する(ステップST108)。
【0053】
表示強弱処理部18aは、ステップST108において、撮影時刻情報の日付が指定時刻の日付よりも前(過去)の日付であると判定した場合(ステップST108“YES”)、撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eを淡い薄表示とする処理を行う(ステップST109)。
【0054】
表示強弱処理部18aは、ステップST108において、撮影時刻情報の日付が指定時刻の日付よりも前(過去)の日付でないと判定した場合(ステップST108“NO”)、指定時刻の日付と撮影時刻情報の日付が同じである(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)と判断して(ステップST110)撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eを濃い強表示にする処理を行う(ステップST111)。
【0055】
重畳処理部19は、表示強弱処理部18aにおけるステップST109またはステップST111の強弱処理が終わると、強弱処理後の撮影履歴付画像200を入力し、撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eに付加された座標に基づき、座標記憶手段12の地図情報12aに含まれる地図上に撮影履歴付画像200を重畳処理して合成画像を出力する(ステップST112)。
【0056】
重畳処理部19は、ステップST112の処理で地図上に重畳した撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が有るかを判定する(ステップST113)。重畳処理部19は、ステップST113において撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が無いと判定した場合(ステップST113“NO”)、ステップST115の処理へ進む。
【0057】
一方、重畳処理部19は、ステップST113において撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が有ると判定した場合(ステップST113“YES”)、撮影履歴付画像200の座標を変更して表示位置をずらす(ステップST114)。
【0058】
撮影履歴付画像生成部16では、重畳処理部19においてステップST113“NO”またはステップST114の処理が終わると、画像抽出部15で取得した画像情報12bの有無を確認して次の画像情報12bが無いか判定する(ステップST115)。撮影履歴付画像生成部16の端末記号生成部16aは、ステップST115において、次の画像情報12bが有ると判定した場合(ステップST115“NO”)、次の画像情報12bを画像抽出部15から入力し、ステップST103からの処理を行う。
【0059】
表示強弱処理部18aは、撮影履歴付画像生成部16のステップST115において、次の画像情報12bが無いと判定された場合(ステップST115“YES”)、合成画像として表示中の撮影履歴付画像を順番に取得する(ステップST116)。表示強弱処理部18aは、ステップST116において撮影履歴付画像200を取得すると、指定時刻の日付と撮影履歴付画像200に含まれる画像の撮影時刻情報の日付の差分が所定日数内であるか(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付<所定日数)を判定する(ステップST117)。
【0060】
表示強弱処理部18aは、ステップST117において、指定時刻の日付と撮影時刻情報の日付の差分が所定日数内であると判定した場合(ステップST117“YES”)、撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eの表示を淡くして薄表示とする処理を行って(ステップST118)、ステップST121の処理へ進む。
【0061】
一方、表示強弱処理部18aは、ステップST117において、指定時刻の日付と撮影時刻情報の日付の差分が所定日数を超えたと判定した場合(ステップST117“NO”)、記憶した表示ロック情報に基づき、撮影履歴付画像200が表示ロックの対象であるかを判定する(ステップST119)。
【0062】
表示強弱処理部18aは、ステップST119において、撮影履歴付画像200が表示ロックの対象であると判定した場合(ステップST119“YES”)、所定日数を超えた撮影履歴付画像を引き続き表示するよう維持して表示ロックを行い(ステップST120)、ステップST121の処理へ進む。
【0063】
表示強弱処理部18aは、ステップST119において、撮影履歴付画像200が表示ロックの対象でないと判定した場合(ステップST119“NO”)、撮影履歴付画像200を消去して(ステップST122)、ステップST125の処理へ進む。
【0064】
重畳処理部19は、表示強弱処理部18aにおけるステップST118またはステップST120の処理が終わると、表示強弱処理部18aから撮影履歴付画像200を入力し、撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eに付加された座標に基づき、座標記憶手段12の地図情報12aに含まれる地図上に撮影履歴付画像200を重畳処理して合成画像を出力する(ステップST121)。
【0065】
重畳処理部19は、ステップST121の処理で地図上に重畳した撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が有るかを判定する(ステップST123)。重畳処理部19は、ステップST123において撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像200と重なる部分が無いと判定した場合(ステップST123“NO”)、ステップST125の処理へ進む。
【0066】
一方、重畳処理部19は、ステップST123において撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像200と重なる部分が有ると判定した場合(ステップST123“YES”)、撮影履歴付画像200の座標を変更して表示位置をずらす(ステップST124)。
【0067】
表示強弱処理部18aは、重畳処理部19においてステップST123“NO”またはステップST124の処理が終わると、次の撮影履歴付画像200の有無を判定し(ステップST125)、次の撮影履歴付画像200が有ると判定した場合(ステップST125“NO”)、ステップST117からの処理を繰り返す。
【0068】
表示強弱処理部18aは、ステップST125において、次の撮影履歴付画像200が無いと判定した場合(ステップST125“YES”)、取得した全ての撮影履歴付画像200の処理が終了したことを指定時刻更新部14bへ通知する。
【0069】
指定時刻更新部14bは、表示強弱処理部18aから取得した全ての撮影履歴付画像200の処理が終了した通知を受けると、現在の指定時刻に1秒を加えて(指定時刻=指定時刻+1秒)指定時刻を更新する(ステップST126)。なお、指定時刻更新部14bは、ステップST126において、現在の指定時刻に1秒を加える処理を行っているが、1秒に限られるものではなく、指定時刻の更新間隔は任意に設定されるものである。また、ステップST126において巻き戻し再生する場合は、現在時刻から減算して指定時刻を更新する。
【0070】
指定時刻更新部14bは、ステップST126の処理に続いて、合成画像の表示処理を終了する指示を入力したかを判定する(ステップST127)。
【0071】
指定時刻更新部14bは、ステップST127において、合成画像の表示処理を終了する指示を入力したと判定した場合(ステップST127“YES”)、指定時刻の更新を行わず、合成画像生成手段13の処理が終了する(エンド)。
【0072】
一方、画像抽出部15は、指定時刻更新部14bのステップST127で合成画像の表示処理を終了する指示を入力していないと判定した場合(ステップST127“NO”)、更新前の指定時刻から更新後の指定時刻までの1秒間に撮影された更新分の画像情報12bを取得し(ステップST128)、更新分の画像情報12bに対してステップST103からの処理を繰り返す。
【0073】
ここで、実施の形態1の具体的な合成画像の表示の一例について図4と図5を用いて説明する。
図4は、実施の形態1の画像記録管理装置10において指定された指定時刻から再生した直後の表示を示している。図5は、実施の形態1の画像記録管理装置10において指定された指定時刻が更新され指定時刻の日付が変わった後の表示を示している。
【0074】
図4,5においては、指定時刻の日付に撮影された画像の撮影履歴付画像を1段階濃くし、前日に撮影された画像の撮影履歴付画像を1段階淡くし、2日前に撮影された画像の撮影履歴付画像を消去するよう設定されているものとして説明する。なお、図4,5は説明のため、実際には表示していない撮影履歴付画像を破線で示している。
【0075】
合成画像Aは、指定時刻「2009/10/02/12:00:00」に基づく指定期間情報「2009/10/01/00:00:00〜2009/10/02/23:59:59」に撮影された画像の撮影履歴付画像を表示するものであり、図4に示すように、撮影履歴付画像201,202,301,302,303が地図上に重畳されて表示されている。
【0076】
撮影履歴付画像201は、端末記号201a、時刻表示ウィンドウ201b、画像表示ウィンドウ201cで構成されている。時刻表示ウィンドウ201bには撮影時刻情報「2009/10/01/12:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ201cには撮影時刻情報「2009/10/01/12:00:00」に撮影された静止画像201dを表示している。
【0077】
撮影履歴付画像201は、画像201dが指定時刻「2009/10/02/12:00:00」の日付「2009/10/02」の1日前に撮影されているため(指定時刻の日付>撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い薄表示になっている。
【0078】
撮影履歴付画像202は、端末記号202a、時刻表示ウィンドウ202b、画像表示ウィンドウ202cで構成されている。時刻表示ウィンドウ202bには撮影時刻情報「2009/10/01/13:30:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ202cには撮影時刻情報「2009/10/01/13:30:00」に撮影された静止画像202dを表示している。
【0079】
撮影履歴付画像202は、画像202dが指定時刻「2009/10/02/12:00:00」の日付「2009/10/02」の1日前に撮影されているため(指定時刻の日付>撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い薄表示になっている。
【0080】
撮影履歴付画像301は、端末記号301a、時刻表示ウィンドウ301b、画像表示ウィンドウ301c、矢印線301eで構成されている。時刻表示ウィンドウ301bには撮影時刻情報「2009/10/02/12:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ301cには撮影時刻情報「2009/10/02/12:00:00」に撮影された静止画像301dを表示している。矢印線301eは、同じ種類の端末記号201aから端末記号301aまでを結んでいる。
【0081】
撮影履歴付画像301は、静止画像301dが指定時刻「2009/10/02/12:00:00」の日付「2009/10/02」と同日に撮影されているため(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により濃い強表示になっている。
【0082】
撮影履歴付画像302は、端末記号302a、時刻表示ウィンドウ302b、画像表示ウィンドウ302c、矢印線302eで構成されている。時刻表示ウィンドウ302bには撮影時刻情報「2009/10/02/13:30:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ302cには撮影時刻情報「2009/10/02/13:30:00」に撮影された静止画像302dを表示している。矢印線302eは、同じ種類の端末記号202aから端末記号302aまでを結んでいる。
【0083】
撮影履歴付画像302は、静止画像302dが指定時刻「2009/10/02/12:00:00」の日付「2009/10/02」と同日に撮影されているため(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により濃い強表示になっている。
【0084】
撮影履歴付画像303は、端末記号303a、時刻表示ウィンドウ303b、画像表示ウィンドウ303cで構成されている。時刻表示ウィンドウ303bには撮影時刻情報「2009/10/02/14:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ303cには撮影時刻情報「2009/10/02/14:00:00」に撮影された動画像303dを表示している。
【0085】
撮影履歴付画像303は、動画像303dが指定時刻「2009/10/02/12:00:00」の日付「2009/10/02」と同日に撮影されているため(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により濃い強表示になっている。
【0086】
合成画像Aは、指定時刻「2009/10/02/12:00:00」には画像表示ウィンドウ301cに静止画像301dを表示し、指定時刻「2009/10/02/12:00:00」から指定された倍速で指定時刻が更新されると、指定時刻「2009/10/02/13:30:00」には画像表示ウィンドウ302cに静止画像302dを表示し、指定時刻「2009/10/02/14:00:00」には画像表示ウィンドウ303cに動画像303dを表示して再生する。
【0087】
合成画像Bは、指定時刻「2009/10/03/00:00:00」に基づく指定期間情報「2009/10/02/00:00:00〜2009/10/03/23:59:59」に撮影された画像の撮影履歴を表示するものであり、図5に示すように、撮影履歴付画像301,302,303,402,403が地図画像上に重畳されて表示されている。
【0088】
合成画像Bでは、指定時刻「2009/10/02/23:59:59」から指定時刻「2009/10/03/00:00:00」に更新された際に、図5に示すように、指定時刻「2009/10/03/00:00:00」の日付「2009/10/03」の2日前に撮影された画像の撮影履歴付画像201,202が消去されている。
【0089】
また、合成画像Bでは、図5に示すように、指定時刻「2009/10/03/00:00:00」の日付「2009/10/03」の1日前に撮影された画像の撮影履歴付画像301,302,303に対して強弱処理が行われており、撮影履歴付画像301,302,303が淡い薄表示で表示されている。
【0090】
さらに、合成画像Bでは、図5に示すように、指定時刻「2009/10/03/00:00:00」の日付「2009/10/03」と同日に撮影された画像の撮影履歴付画像402(端末記号402a、時刻表示ウィンドウ402b、画像表示ウィンドウ402c、矢印線402e)、撮影履歴付画像403(端末記号403a、時刻表示ウィンドウ403b、画像表示ウィンドウ403c、矢印線403e)に対して強弱処理が行われており、撮影履歴付画像402,403が濃い強表示で表示されている。
【0091】
このように、画像記録管理装置10は、図4と図5で示したように、指定時刻と同日に撮影された画像の撮影履歴付画像を濃い強表示に表示変更し、1日前(過去)に撮影された画像の撮影履歴付画像を淡い薄表示で表示変更し、2日前(所定期間外)に撮影された画像の撮影履歴付画像を消去しており、過去の画像情報を時間の経過にしたがって段階的に薄くして所定期間を超えると消えるように表示する。一方、表示ロックされた撮影履歴付画像は表示ロックを解除するまで消去されずに引き続き表示される。なお、ここでは、日付毎に表示変更する処理について説明しているが、例えば任意に設定された時間毎に表示変更するように処理するなど、表示変更する処理の間隔は変更可能である。
【0092】
以上のように、実施の形態1によれば、画像記録管理装置10は、複数の移動端末130により撮影され撮影時刻情報と撮影位置情報が付加された複数の画像情報12b(静止画または動画)を通信手段11を介して入力して記憶するとともに地図情報を記憶する記憶手段12と、外部から入力された指定時刻を含む指定期間情報を決定する指定期間決定部14aと、指定期間決定部14aからの指定期間情報と記憶手段12の撮影時刻情報に基づき指定期間情報内の撮影時刻情報が付加されている画像情報12bを記憶手段12から取得する画像抽出部15と、画像抽出部15からの画像情報12b、その画像情報12bの撮影位置情報、その画像情報12bの撮影時刻情報に基づき、撮影履歴付画像200を生成する撮影履歴付画像生成部16と、画像情報12bの撮影位置情報に基づき撮影履歴付画像生成部16からの撮影履歴付画像200の地図上の座標を算出する座標算出部17と、指定期間決定部14aに入力された指定時刻と画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき撮影履歴付画像200を濃い強表示または淡い薄表示に表示変更を行う表示強弱処理部18aと、上記座標算出部17で算出された地図上の座標に基づいて、上記記憶手段12から地図情報を取得するとともに、上記表示強弱処理部18aからの撮影履歴付画像200を地図上に重畳して合成画像を表示させる重畳処理部19とを備えるよう構成したので、画像情報と撮影位置情報、撮影時刻情報を示す撮影履歴付画像を撮影時刻に基づく表示に変更して表示することができる。その結果、ユーザにとって複数の画像と各画像の撮影位置情報を撮影時刻情報の経過に沿って把握し易く表示することができる。
【0093】
また、実施の形態1によれば、画像記録管理装置10は、重畳処理部19で指定期間内の全ての撮影履歴付画像200が地図上に重畳されると、指定時刻を更新して指定期間決定部14aへ出力する指定時刻更新部14bを備えたので、入力された指定時刻からの時間経過に沿って撮影履歴付画像200を表示することができる。その結果、同様の効果が得られる。
【0094】
さらに、実施の形態1によれば、画像記録管理装置10は、ユーザにより指定された撮影履歴付画像200を表示ロック情報として記憶しており、指定時刻の日付と撮影履歴付画像200に含まれる撮影時刻情報の日付の差分が所定日数を超えた場合、表示ロック情報に基づき、表示ロックの対象として指定されている撮影履歴付画像200を引き続き表示し、表示ロックの対象として指定されていない撮影履歴付画像200を消去する表示強弱処理部18aを備えるよう構成したので、指定期間外になった撮影履歴付画像200から、ユーザが必要な撮影履歴付画像200の表示を維持することができる。その結果、表示期間外になった過去の時刻の画像と表示されている時刻の画像を見比べることができるという効果が得られる。
【0095】
実施の形態2.
実施の形態1においては、撮影履歴付画像に対して強弱処理を行い、撮影履歴付画像を強表示、薄表示する構成について説明したが、実施の形態2は、実施の形態1の強弱処理に加えて撮影履歴付画像の表示色の色分けする構成について説明する。
【0096】
図6は、実施の形態2の画像記録管理装置10における合成画像生成手段13の機能的構成を示している。図6においては、実施の形態1の合成画像生成手段13の表示変更処理部18の構成に表示色処理部18bを加えたものであり、図1(a)と同様の構成について同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0097】
合成画像生成手段13は、指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、表示変更処理部18、重畳処理部19で構成されている。指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、重畳処理部19については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0098】
表示変更処理部18は、表示強弱処理部18a、表示色処理部18bで構成されており、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線に対して表示変更を行うよう機能する。表示強弱処理部18aについては、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0099】
表示色処理部18bは、指定期間決定部14aからの指定期間情報と画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、指定期間情報に含まれる所定の時間幅毎に撮影履歴付画像の表示色を変更して色分けするよう機能する。
【0100】
表示色処理部18bは、例えば、指定期間決定部14aからの指定期間情報と画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線の表示色を色分けする表示変更を行う。表示強弱処理部18aは、撮影時刻情報が指定時刻よりも前(過去)の時刻である場合(撮影時刻情報<指定時刻)撮影履歴付画像を予め設定された過去を示す色に表示変更し、撮影時刻情報が指定時刻である(現在)場合(撮影時刻情報=指定時刻)撮影履歴付画像を予め設定された現在を示す色に表示変更し、撮影時刻情報が指定時刻よりも後(未来)の時刻である場合(撮影時刻情報>指定時刻)撮影履歴付画像を予め設定された未来を示す色に表示変更する。
【0101】
次に、実施の形態2の画像記録管理装置10の処理動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。画像記録管理装置10の処理動作は、図7に示すように、実施の形態1の図3における処理動作のステップST109とステップST112の処理の間にステップST201の処理を行い、ステップST111とステップST112の処理の間にステップST202の処理を行うものである。なお、ステップST201とステップST202の処理動作の他は、実施の形態1の処理動作と同様であるため説明を省略する。
【0102】
表示色処理部18bは、表示強弱処理部18aのステップST109において撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eに対して淡い薄表示とする処理を行うと、指定期間決定部14aからの指定期間情報と画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、時間区分(過去)を設定して、時間区分毎に予め設定された表示色で撮影履歴付画像を色分けする(ステップST201)。重畳処理部19は、表示色処理部18bのステップST201の処理が終わると、ステップST112の重畳処理を行う。
【0103】
表示色処理部18bは、表示強弱処理部18aのステップST111において撮影履歴付画像200を構成する端末記号200a、時刻表示ウィンドウ200b、画像表示ウィンドウ200c、矢印線200eに対して強表示とする処理を行うと、指定期間決定部14aからの指定期間情報と画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、時間区分(現在)を設定して、予め設定された時間区分毎の表示色で撮影履歴付画像を色分けする(ステップST202)。重畳処理部19は、表示色処理部18bのステップST202の処理が終わると、ステップST112の重畳処理を行う。
【0104】
なお、上述の処理動作では、過去または現在の時間区分を設定するよう説明しているが、表示時間決定部14で決定された指定期間情報に未来の時刻が含まれている場合、過去、現在、未来の時間区分を設定して、予め設定された時間区分毎の表示色で撮影履歴付画像を色分けする。
【0105】
なお、表示色処理部18bは、画像抽出部15からの端末情報に基づき、移動端末130毎に撮影履歴付画像の表示色を変更するよう構成しても良い。
【0106】
次に、実施の形態2の具体的な合成画像の表示の一例について説明する。図8は、実施の形態2の画像記録管理装置における合成画像の一例を示している。
合成画像Cは、指定時刻「2009/10/03/12:00:00」に基づく指定期間情報「2009/10/01/00:00:00〜2009/10/04/23:59:59」に撮影された画像の撮影履歴付画像を表示するものであり、図8に示すように、撮影履歴付画像301,302,303,402,403,501,502が地図画像上に重畳されて表示されている。
【0107】
撮影履歴付画像501は、端末記号501a、時刻表示ウィンドウ501b、画像表示ウィンドウ501cで構成されている。時刻表示ウィンドウ501bには撮影時刻情報「2009/10/01/12:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ501cには撮影時刻情報「2009/10/01/12:00:00」に撮影された静止画像501dを表示している。
【0108】
撮影履歴付画像501は、撮影時刻情報「2009/10/01/12:00:00」の日付「2009/10/01」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」の2日前であるため(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付=2)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い極薄表示に変更されている。
【0109】
撮影履歴付画像502は、端末記号502a、時刻表示ウィンドウ502b、画像表示ウィンドウ502cで構成されている。時刻表示ウィンドウ502bには撮影時刻情報「2009/10/01/13:30:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ502cには撮影時刻情報「2009/10/01/13:30:00」に撮影された静止画像502dを表示している。
【0110】
撮影履歴付画像502は、撮影時刻情報「2009/10/01/13:30:00」の日付「2009/10/01」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」の2日前であるため(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付=2)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い極薄表示に変更されている。
【0111】
撮影履歴付画像301は、端末記号301a、時刻表示ウィンドウ301b、画像表示ウィンドウ301c、矢印線301eで構成されている。時刻表示ウィンドウ301bには撮影時刻情報「2009/10/02/12:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ301cには撮影時刻情報「2009/10/02/12:00:00」に撮影された静止画像301dを表示している。矢印線301eは、同じ種類の端末記号501aから端末記号301aまでを結んでいる。
【0112】
撮影履歴付画像301は、撮影時刻情報「2009/10/02/12:00:00」の日付「2009/10/02」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」の1日前であるため(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付=1)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い薄表示に変更されている。
【0113】
撮影履歴付画像302は、端末記号302a、時刻表示ウィンドウ302b、画像表示ウィンドウ302c、矢印線302eで構成されている。時刻表示ウィンドウ302bには撮影時刻情報「2009/10/02/13:30:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ302cには撮影時刻情報「2009/10/02/13:30:00」に撮影された静止画像302dを表示している。矢印線302eは、同じ種類の端末記号502aから端末記号302aまでを結んでいる。
【0114】
撮影履歴付画像302は、撮影時刻情報「2009/10/02/13:30:00」の日付「2009/10/02」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」の1日前であるため(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付=1)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い薄表示に変更されている。
【0115】
撮影履歴付画像303は、端末記号303a、時刻表示ウィンドウ303b、画像表示ウィンドウ303cで構成されている。時刻表示ウィンドウ303bには撮影時刻情報「2009/10/02/14:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ303cには撮影時刻情報「2009/10/02/14:00:00」に撮影された動画像303dを表示している。
【0116】
撮影履歴付画像303は、撮影時刻情報「2009/10/02/14:00:00」の日付「2009/10/02」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」の1日前であるため(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付=1)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い薄表示に変更されている。
【0117】
撮影履歴付画像402は、端末記号402a、時刻表示ウィンドウ402b、画像表示ウィンドウ402c、矢印線402eで構成されている。時刻表示ウィンドウ402bには撮影時刻情報「2009/10/03/13:30:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ402cには撮影時刻情報「2009/10/03/13:30:00」に撮影された静止画像402dを表示している。矢印線402eは、同じ種類の端末記号302aから端末記号402aまでを結んでいる。
【0118】
撮影履歴付画像402は、撮影時刻情報「2009/10/03/13:30:00」の日付「2009/10/03」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」と同日であるため(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により濃い強表示に変更されている。
【0119】
撮影履歴付画像403は、端末記号403a、時刻表示ウィンドウ403b、画像表示ウィンドウ403c、矢印線403eで構成されている。時刻表示ウィンドウ403bには撮影時刻情報「2009/10/03/14:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ403cには撮影時刻情報「2009/10/03/14:00:00」に撮影された動画像403dを表示している。矢印線403eは、同じ種類の端末記号303aから端末記号403aまでを結んでいる。
【0120】
撮影履歴付画像403は、撮影時刻情報「2009/10/03/14:00:00」の日付「2009/10/03」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」と同日であるため(指定時刻の日付=撮影時刻情報の日付)、表示強弱処理部18aの強弱処理により濃い強表示に変更されている。
【0121】
撮影履歴付画像503は、端末記号503a、時刻表示ウィンドウ503b、画像表示ウィンドウ503c、矢印線503eで構成されている。時刻表示ウィンドウ503bには撮影時刻情報「2009/10/04/14:00:00」を表示しており、画像表示ウィンドウ503cには撮影時刻情報「2009/10/04/14:00:00」に撮影された動画像503dを表示している。矢印線503eは、同じ種類の端末記号403aから端末記号503aまでを結んでいる。
【0122】
撮影履歴付画像503は、撮影時刻情報「2009/10/04/14:00:00」の日付「2009/10/04」が指定時刻「2009/10/03/12:00:00」の日付「2009/10/03」の1日前であるため(指定時刻の日付−撮影時刻情報の日付=1)、表示強弱処理部18aの強弱処理により淡い薄表示に変更されている。
【0123】
合成画像Cは、指定時刻「2009/10/03/12:00:00」には画像表示ウィンドウ402cに静止画像402dを表示し、指定時刻「2009/10/03/12:00:00」から指定された倍速で指定時刻が更新されると、指定時刻「2009/10/03/13:30:00」には画像表示ウィンドウ403cに動画像403dを表示して再生する。
【0124】
合成画像Cにおいては、例えば、過去の時間区分「2009/10/01」の撮影履歴付画像501,502を緑色で表示し、過去の時間区分「2009/10/02」の撮影履歴付画像301,302,303を青色で表示し、現在の時間区分「2009/10/03」の撮影履歴付画像402,403を赤色で表示し、未来の時間区分「2009/10/04」の撮影履歴付画像503を橙色で表示しており、時間区分に応じて撮影履歴付画像の色を異なるように表示している。
【0125】
以上のように、実施の形態2によれば、画像記録管理装置10は、実施の形態1の構成に加えて、指定期間決定部14aからの指定期間情報と画像抽出部15からの撮影時刻情報に基づき、指定期間情報に含まれる所定の時間幅毎に撮影履歴付画像の表示色を変更して表示変更する表示色処理部18bを備えるよう構成したので、時間区分に応じて撮影履歴付画像を異なる色で表示することができる。その結果、複数の画像と各画像の撮影位置情報を撮影時刻情報の経過に沿って把握し易く表示することができ、ユーザにとってより高率的に状況把握を行うことができる。
【0126】
実施の形態3.
実施の形態2においては、撮影履歴付画像の表示色を色分けして視認しやすく表示変更する構成について説明したが、実施の形態3は、端末記号が同一の位置に有る場合に視認しやすく表示変更する構成について説明する。
【0127】
図9は、実施の形態3の画像記録管理装置における合成画像生成手段13の機能的構成を示している。図9においては、実施の形態1の合成画像生成手段13に含まれる表示変更処理部18の構成に一括表示処理部18cを加えたものであり、図1(a)と同様の構成について同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0128】
合成画像生成手段13は、指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、表示変更処理部18、重畳処理部19、一括表示処理部18cで構成されている。指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、重畳処理部19については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0129】
表示変更処理部18は、表示強弱処理部18a、一括表示処理部18cで構成されており、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線に対して表示変更を行うよう機能する。表示強弱処理部18aについては、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0130】
一括表示処理部18cは、撮影履歴付画像に含まれる画像情報12bの撮影位置情報に基づき、撮影履歴付画像の画像表示ウィンドウをバルーンウィンドウ内に一括表示するよう機能する。一括表示処理部18cは、例えば、撮影履歴付画像に含まれる画像情報12bの撮影位置情報が同一である撮影履歴付画像が複数有る場合、画像表示ウィンドウの数に基づく大きさでバルーンウィンドウを生成するとともに、各撮影履歴付画像の画像表示ウィンドウをそれぞれバルーンウィンドウ内に重ならないように一括表示するよう処理する。なお、一括表示処理部18cは、撮影位置情報が予め設定された所定の範囲内に有る場合に各撮影履歴付画像の画像表示ウィンドウをそれぞれバルーンウィンドウ内に重ならないように一括表示するよう処理する構成にしても良い。
【0131】
次に、実施の形態3の画像記録管理装置10の処理動作について、図10のフローチャートを用いて説明する。画像記録管理装置10の処理動作は、図10に示すように、実施の形態1の図3における処理動作のステップST113“NO”またはステップST114の処理と、ステップST115の処理との間にステップST301からステップST302の処理を行うものである。なお、ステップST301とステップST302の処理動作の他は、実施の形態1の処理動作と同様であるため説明を省略する。
【0132】
一括表示処理部18cは、重畳処理部19において撮影履歴付画像200が重畳済みの他の撮影履歴付画像と重なる部分が無いと判定した場合(ステップST113“NO”)、または撮影履歴付画像200の座標を変更して表示位置をずらす処理を行った後(ステップST114)、撮影履歴付画像に含まれる画像の撮影位置情報に基づき、撮影位置情報が同一の撮影履歴付画像が有るか無いかを判定する(ステップST301)。
【0133】
一括表示処理部18cは、ステップST301において撮影位置情報が同一の撮影履歴付画像が有ると判定した場合(ステップST301“YES”)、各撮影履歴付画像に含まれる画像に付加された端末情報と、各撮影履歴付画像からそれぞれの画像表示ウィンドウを取得する。
【0134】
一括表示処理部18cは、画像表示ウィンドウの数に基づく大きさでバルーンウィンドウを生成するとともに、端末情報に基づき同一の移動端末130の画像表示ウィンドウを一つのバルーンウインドウ内に重ならないように一括表示するよう処理を行う(ステップST302)。
【0135】
一方、一括表示処理部18cは、ステップST301において撮影位置情報が同一の撮影履歴付画像が無いと判定した場合(ステップST301“NO”)、ステップST115の処理へ進む。
【0136】
次に、実施の形態3の具体的な合成画像の表示の一例について説明する。図11は、実施の形態3の画像記録管理装置10における合成画像の一例を示している。
【0137】
バルーン表示処理前の合成画像600aは、図11(a)に示すように、撮影位置情報が同一及び所定の範囲内である場合、端末記号601a,602a、日時表示ウィンドウ601b,602b,603b、画像表示ウィンドウ601c,602c,603cが重なって表示されるため、見えなくなる部分が発生する。
【0138】
そこで、合成画像600bに示すように、移動端末130毎及び撮影位置情報毎に画像表示ウィンドウ601c,602c,603cをバルーンウィンドウ601g,602g内に表示する。バルーンウィンドウ601gには画像表示ウィンドウ601fが表示され、バルーンウィンドウ602gには画像表示ウィンドウ602f,603fが表示される。
【0139】
なお、合成画像600bに示すように、日時表示ウィンドウ601e,602e,603eは、ステップST114の処理により表示位置をずらしている。
【0140】
また、他の一例を図11(b)に示す。バルーン表示処理前の合成画像600cは、図11(b)に示すように、撮影位置情報が同一及び所定の範囲内である場合、端末記号604a,605a、日時表示ウィンドウ604b,605b画像表示ウィンドウ604c,605cが重なって表示されるため、見えなくなる部分が発生する。
【0141】
そこで、合成画像600dに示すように、移動端末毎及び撮影位置情報毎に画像表示ウィンドウ604c,605cをバルーンウィンドウ604g,605g内に表示する。バルーンウィンドウ604gには画像表示ウィンドウ604fが表示され、バルーンウィンドウ605gには画像表示ウィンドウ605fが表示される。
【0142】
なお、合成画像600dに示すように、日時表示ウィンドウ604e,605eは、ステップST114の処理により表示位置をずらしている。
【0143】
なお、実施の形態3では実施の形態1の構成に加えて一括表示処理部18cを備えた構成について説明したが、実施の形態2の構成に加えて一括表示処理部18cを備えるよう構成しても良い。
【0144】
以上のように、実施の形態3によれば、画像記録管理装置10は、撮影履歴付画像に含まれる画像情報12bの撮影位置情報に基づき、撮影位置情報が同一または所定の範囲内に有る撮影履歴付画像の画像表示ウィンドウを取得し、画像表示ウィンドウの数に基づく大きさでバルーンウィンドウを生成するとともに、各撮影履歴付画像に含まれる画像表示ウィンドウをそれぞれバルーンウィンドウ内に一括表示する一括表示処理部18cを備えるよう構成したことにより、撮影位置情報が同じである場合でも、撮影履歴付画像の画像表示ウィンドウ内の画像を重ならずに表示することができる。その結果、ユーザにとってより高率的に状況把握を行うことができる。
【0145】
実施の形態4.
実施の形態3においては、端末記号が同一の位置に有る場合に撮影履歴付画像をバルーン表示して視認しやすく表示変更する構成について説明したが、実施の形態4は、移動端末130の状態を表示する構成について説明する。
【0146】
図12は、実施の形態4の画像記録管理装置10における合成画像生成手段13の機能的構成を示している。図12においては、実施の形態1の合成画像生成手段13の構成に状態表示処理部18dを加えたものであり、図1(a)と同様の構成について同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0147】
なお、図1(a)の記憶手段12には、各移動端末130から通信手段11を介して入力した各移動端末130の端末状態情報を記憶している。端末状態情報は、各移動端末130を示す端末情報と、電源オンオフを示す状態情報と、時刻情報と、その時刻における移動端末130の位置情報で構成されている。
【0148】
合成画像生成手段13は、指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、表示変更処理部18、重畳処理部19、状態表示処理部18dで構成されている。指定期間決定部14a、画像抽出部15、撮影履歴付画像生成部16、座標算出部17、重畳処理部19については、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0149】
表示変更処理部18は、表示強弱処理部18a、状態表示処理部18dで構成されており、撮影履歴付画像を構成する端末記号、時刻表示ウィンドウ、画像表示ウィンドウ、矢印線に対して表示変更を行うよう機能する。表示強弱処理部18aについては、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0150】
状態表示処理部18dは、指定時刻と指定期間情報と端末状態情報に基づき電源オン、通常状態、電源オフといった端末状態と時刻と位置を示す端末状態画像を表示するよう機能する。状態表示処理部18dは、例えば、指定期間決定部14aからの指定期間情報に基づき記憶手段12に記憶された端末状態情報を取得する。状態表示処理部18dは、指定期間決定部14aに入力された指定時刻と端末状態情報に含まれる状態情報に基づき端末状態画像を表示する処理を開始する。状態表示処理部18dは、状態情報が電源オンを示す場合、指定時刻と電源オンの時刻情報が同じ時刻の場合(指定時刻=電源オンの時刻情報)、端末情報と状態情報と位置情報に基づき電源オンされたことを示す端末状態画像を表示する。一方、状態表示処理部18dは、状態情報が電源オフを示す場合、撮影履歴付画像の指定時刻と電源オフの時刻情報が同じ時刻の場合(指定時刻=電源オフの時刻)、端末情報と状態情報と位置情報に基づき電源オフされたことを示す端末状態画像を表示する。また、電源オンから電源オフまでの時間における撮影履歴付画像は上述した実施の形態1から実施の形態3のように通常の表示を行う。
【0151】
また、状態表示処理部18dは、電源オフを示す端末状態画像を表示した際、この撮影履歴付画像を表示ロックするよう機能する。状態表示処理部18dは、電源オフの状態を表示している撮影履歴付画像を表示ロックすることで、移動端末130が電源オフされた位置を表示しておくことができる。
【0152】
次に、実施の形態4の画像記録管理装置の処理動作を図13に示すフローチャートを用いて説明する。画像記録管理装置10の処理動作は、図13(a)に示すように、実施の形態1の図3における処理動作のステップST106の処理と、ステップST107の処理との間にステップST401からステップST402の処理を行うものである。また、画像記録管理装置10の処理動作は、図13(b)に示すように、実施の形態1の図3における処理動作のステップST116の処理と、ステップST117の処理との間にステップST401からステップST402の処理を行うものである。なお、ステップST401とステップST402の処理動作の他は、実施の形態1の処理動作と同様であるため説明を省略する。
【0153】
状態表示処理部18dは、端末記号生成部16a、画像表示生成部16b、日時表示生成部16c、矢印線生成部16dにおけるステップST103からステップST106で撮影履歴付画像200を生成した後、または表示強弱処理部18aにおけるステップST116で撮影履歴付画像200を取得した後、指定期間決定部14aで決定された指定時刻に基づき記憶手段12に記憶された端末状態情報を取得する(ステップST401)。
【0154】
状態表示処理部18dは、ステップST401において端末状態情報を取得すると、指定期間決定部14aからの指定期間情報と記憶手段12からの端末状態情報に基づき電源のオンオフを判定し、指定期間決定部14aに入力された指定時刻と電源オンした時刻が同じ時刻の場合(指定時刻=電源オンの時刻)、電源オンされたことを示す電源オン表示を表示する。状態表示処理部18dは、指定期間決定部14aに入力された指定時刻が電源オンの時刻から電源オフされるまでの時刻の場合、撮影履歴付画像に対して上述した実施の形態1から実施の形態3のように通常の表示を行う。一方、状態表示処理部18dは、指定期間決定部14aに入力された指定時刻と電源オフした時刻が同じ時刻の場合(指定時刻=電源オフの時刻)、電源オフされたことを示す端末状態画像を表示する(ステップST402)。状態表示処理部18dは、以降、再び電源オンされるまで電源オフを示す端末状態画像を表示する。
【0155】
次に、実施の形態4の撮影履歴付画像の表示の一例について図14を用いて説明する。
端末状態画像701は、図14に示すように、例えば二重丸で電源オンを示す端末記号701aと、例えば表示部分を電源オンを示す色または斜線を重畳した日時表示ウィンドウ701bで構成されている。
【0156】
端末状態画像702は、図14に示すように、上述した実施の形態1から実施の形態3のように通常の表示の端末記号702a、日時表示ウィンドウ702b、画像表示ウィンドウ702cで構成されている。
【0157】
端末状態画像703は、図14に示すように、例えば黒丸で電源オフを示す端末記号703aと、例えば表示部分を電源オフを示す色または斜線を重畳した日時表示ウィンドウ703bで構成されている。
【0158】
なお、実施の形態4では実施の形態1の構成に加えて状態表示処理部18dを備えた構成について説明したが、実施の形態2または実施の形態3の構成に加えて状態表示処理部18dを備えるよう構成しても良い。
【0159】
以上のように、実施の形態4によれば、画像記録管理装置10は、移動端末130から電源オンした時刻と電源オフした時刻を示す端末状態情報を通信手段11を介して入力して記憶する記憶手段12と、指定時刻と指定期間情報と記憶手段12からの端末状態情報に基づき電源オン、通常状態、電源オフされた端末状態を示す撮影履歴付画像に表示変更する表示変更処理部18(状態表示処理部18d)と、を備えるよう構成したので、撮影履歴付画像において各移動端末の電源オンから電源オフまでの状態変化を指定時刻に同期して表示することができる。その結果、ユーザが時間経過に沿って移動端末の電源オン、通常状態、電源オフの状態を認識することができる。
【符号の説明】
【0160】
10 画像記録管理装置、11 通信手段、12 記憶手段、13 合成画像生成手段、14a 指定期間情報決定部、14b 指定時刻更新部、15 画像抽出部、16 撮影履歴付画像生成部、16a 端末記号生成部、16b 画像表示生成部、16c 日時表示生成部、16d 矢印線生成部、17 座標算出部、18 表示変更処理部、18a 表示強弱処理部、18b 表示色処理部、18c 一括表示処理部、18d 状態表示処理部、19 重畳処理部、30 表示装置、100 画像情報管理システム、110 管理センター、120 GPS衛星(位置特定手段)、130 端末装置、130a 携帯電話、130b デジタルカメラ、130c ビデオカメラ、130d PDA、140 通信網、201,202,301,302,303,402,403,501,502,503,601,602,604,605,701,702,703 撮影履歴付画像、201a,202a,301a,302a,303a,402a,403a,501a,502a,503a,601a,602a,604a,605a,701a,702a,703a 端末記号、201b,202b,301b,302b,303b,402b,403b,501b,502b,503b,601b,601e,602b,602e,603b,603e,604b,604e,605b,605e,701b,702b,703b 日時表示ウィンドウ、201c,202c,301c,302c,303c,402c,403c,501c,502c,503c,601c,601f,602c,602f,603c,603f,604c,604f,605c,605f,702c 画像表示ウィンドウ、600a,600b,600c,600d 合成画像、601g,602g,604g,605g バルーンウィンドウ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影時刻情報と撮影位置情報が付加された複数の画像情報(静止画、動画を含む)を記憶するとともに地図情報を記憶する記憶手段と、
入力された指定時刻を含む指定期間情報を決定する指定期間決定部と、
上記指定期間決定部からの指定期間情報に基づき上記記憶手段から画像情報を取得する画像抽出部と、
上記画像抽出部からの画像情報、撮影位置情報、撮影時刻情報を示す撮影履歴付画像を生成する撮影履歴付画像生成部と、
上記画像抽出部からの撮影位置情報に基づき、上記撮影履歴付画像生成部で生成された撮影履歴付画像の地図上の座標を算出する座標算出部と、
上記指定期間決定部に入力された指定時刻と上記画像抽出部からの撮影時刻情報との差分時間の長さに応じて撮影履歴付画像を表示変更する表示強弱処理部と、
上記座標算出部で算出された地図上の座標に基づいて、上記記憶手段から地図情報を取得するとともに、上記表示強弱処理部からの撮影履歴付画像を地図上に重畳して表示させる重畳処理部と、
を備えた画像記録管理装置。
【請求項2】
上記重畳処理部で上記指定期間内の全ての撮影履歴付画像が地図上に重畳されると、上記指定時刻を更新する指定時刻更新部を備え、
上記指定期間決定部は、上記指定時刻更新部で更新された指定時刻に基づき新たな指定期間情報を決定することを特徴とする請求項1記載の画像記録管理装置。
【請求項3】
上記表示強弱処理部は、上記撮影時刻情報が同じ時刻の上記撮影履歴付画像を同じ濃淡の表示に変更することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像記録管理装置。
【請求項4】
上記表示強弱処理部は、上記指定期間決定部に入力された指定時刻と上記画像抽出部からの撮影時刻情報との差分時間が長くなるにしたがって撮影履歴付画像を段階的に薄く表示することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の画像記録管理装置。
【請求項5】
上記撮影履歴付画像生成部は、上記画像情報を撮影した複数の移動端末別の撮影履歴付画像を生成し、識別しやすくすることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の画像記録管理装置。
【請求項6】
上記指定期間決定部からの指定期間情報と上記画像抽出部からの撮影時刻情報に基づき、上記指定期間情報に含まれる所定の時間幅毎に上記撮影履歴付画像の表示色を変更する表示色処理部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の画像記録管理装置。
【請求項7】
上記撮影履歴付画像の撮影位置情報に基づき、撮影位置情報が所定の間隔に有る複数の撮影履歴付画像に含まれる画像を重ならないよう一括表示する一括表示処理部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の画像記録管理装置。
【請求項8】
上記記憶手段は、上記画像を撮影した移動端末における電源オンと電源オフの時刻情報と位置情報を記憶しており、
上記指定期間決定部からの指定期間と上記記憶手段からの時刻情報と位置情報に基づき上記移動端末における電源オンオフされた時刻と位置を表示する端末状態表示処理部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の画像記録管理装置。
【請求項9】
上記表示強弱処理部は、ユーザにより表示ロック指定された撮影履歴付画像を記憶しており、上記指定時刻の日付と上記撮影履歴付画像に含まれる撮影時刻情報の日付の差分が所定日数を超えた場合、表示ロック指定されていない撮影履歴付画像は消去するが、表示ロック指定された撮影履歴付画像は消去しないことを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の画像記録管理装置。
【請求項1】
撮影時刻情報と撮影位置情報が付加された複数の画像情報(静止画、動画を含む)を記憶するとともに地図情報を記憶する記憶手段と、
入力された指定時刻を含む指定期間情報を決定する指定期間決定部と、
上記指定期間決定部からの指定期間情報に基づき上記記憶手段から画像情報を取得する画像抽出部と、
上記画像抽出部からの画像情報、撮影位置情報、撮影時刻情報を示す撮影履歴付画像を生成する撮影履歴付画像生成部と、
上記画像抽出部からの撮影位置情報に基づき、上記撮影履歴付画像生成部で生成された撮影履歴付画像の地図上の座標を算出する座標算出部と、
上記指定期間決定部に入力された指定時刻と上記画像抽出部からの撮影時刻情報との差分時間の長さに応じて撮影履歴付画像を表示変更する表示強弱処理部と、
上記座標算出部で算出された地図上の座標に基づいて、上記記憶手段から地図情報を取得するとともに、上記表示強弱処理部からの撮影履歴付画像を地図上に重畳して表示させる重畳処理部と、
を備えた画像記録管理装置。
【請求項2】
上記重畳処理部で上記指定期間内の全ての撮影履歴付画像が地図上に重畳されると、上記指定時刻を更新する指定時刻更新部を備え、
上記指定期間決定部は、上記指定時刻更新部で更新された指定時刻に基づき新たな指定期間情報を決定することを特徴とする請求項1記載の画像記録管理装置。
【請求項3】
上記表示強弱処理部は、上記撮影時刻情報が同じ時刻の上記撮影履歴付画像を同じ濃淡の表示に変更することを特徴とする請求項1または請求項2記載の画像記録管理装置。
【請求項4】
上記表示強弱処理部は、上記指定期間決定部に入力された指定時刻と上記画像抽出部からの撮影時刻情報との差分時間が長くなるにしたがって撮影履歴付画像を段階的に薄く表示することを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の画像記録管理装置。
【請求項5】
上記撮影履歴付画像生成部は、上記画像情報を撮影した複数の移動端末別の撮影履歴付画像を生成し、識別しやすくすることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の画像記録管理装置。
【請求項6】
上記指定期間決定部からの指定期間情報と上記画像抽出部からの撮影時刻情報に基づき、上記指定期間情報に含まれる所定の時間幅毎に上記撮影履歴付画像の表示色を変更する表示色処理部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の画像記録管理装置。
【請求項7】
上記撮影履歴付画像の撮影位置情報に基づき、撮影位置情報が所定の間隔に有る複数の撮影履歴付画像に含まれる画像を重ならないよう一括表示する一括表示処理部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の画像記録管理装置。
【請求項8】
上記記憶手段は、上記画像を撮影した移動端末における電源オンと電源オフの時刻情報と位置情報を記憶しており、
上記指定期間決定部からの指定期間と上記記憶手段からの時刻情報と位置情報に基づき上記移動端末における電源オンオフされた時刻と位置を表示する端末状態表示処理部を備えたことを特徴とする請求項1から請求項7のうちのいずれか1項記載の画像記録管理装置。
【請求項9】
上記表示強弱処理部は、ユーザにより表示ロック指定された撮影履歴付画像を記憶しており、上記指定時刻の日付と上記撮影履歴付画像に含まれる撮影時刻情報の日付の差分が所定日数を超えた場合、表示ロック指定されていない撮影履歴付画像は消去するが、表示ロック指定された撮影履歴付画像は消去しないことを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の画像記録管理装置。
【図1】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3a】
【図3b】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−243164(P2011−243164A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−117347(P2010−117347)
【出願日】平成22年5月21日(2010.5.21)
【出願人】(591036457)三菱電機エンジニアリング株式会社 (419)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月21日(2010.5.21)
【出願人】(591036457)三菱電機エンジニアリング株式会社 (419)
【Fターム(参考)】
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