説明

画像評価方法および装置並びにプログラム

【課題】 ユーザが撮影した画像の品質をユーザに知らせることができるようにする。
【解決手段】 ユーザが撮影により取得した画像データを画像保管サーバ40に保管する。画像保管サーバ40の画像評価部45においては、ユーザによる通信端末装置20からの指示に基づいて、画像データにより表される写真画像の画像品質の評価を行い、評価結果を通信端末装置20に送信する。通信端末装置20においては評価結果が表示され、ユーザはこの評価結果に基づいて、ユーザが撮影により取得した写真画像の品質を知ることができる。また、評価結果に、撮影技術のアドバイスを含めることにより、撮影技術の向上を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影により取得された写真画像について、露出状態や構図等の画像品質の評価を行う画像評価方法および装置並びに画像評価方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からある銀塩写真フイルムを用いたプリントは、写り具合を見たり、友人に見せてコミュニケーションをとったり、焼き増しして知人に送ったり、大きく引き伸ばして飾ったり、アルバムに貼り付ける等、様々に活用されている。しかしながら、銀塩写真フイルムを用いたプリントは、整理を怠ると多数たまってしまい、またプリントやネガフイルムを紛失してしまった場合には整理を行うことが困難となる。また、まめに整理を行えばプリントやネガフイルムの紛失を防止することができるが、整理の際に撮影日時順やテーマ別に分類するには非常に手間がかかる。さらに、整理をしてもプリントやネガフイルムの一部を持ち出した場合に、元に戻すのを忘れてしまうと、整理された状態を維持することが困難となる。
【0003】このため、ネガフイルムに記録された画像を読み取ることにより取得された画像データあるいはデジタルカメラにより取得された画像データを用いて、写真画像を保管することが行われている。しかしながら、このようなデジタルの画像データは、パソコンのハードディスクに保管される場合が多く、パソコンを買い換えた場合には、画像データの移し替えが非常に面倒である。また、CD−R等のメディアに画像データを保管する場合もあるが、メディア自体が劣化するため、長期間画像データを保管するには画像データ消失の危険が伴う。また、技術の陳腐化により特定のメディアを再生する装置がなくなってしまう場合があり、このような場合は、画像データを再生することさえできなくなってしまう。
【0004】このため、画像データを保管する画像保管サーバに、インターネット等のネットワーク経由で画像データを送信し、画像保管サーバにおいて画像データを保管する画像保管システムが提案されている。
【0005】このような画像保管システムに画像データを保管する際には、画像データに対して画質を最適にするための画像処理が施される。したがって、画像保管システムにおいて画像保管サーバに保管された画像をパソコンにダウンロードすることにより、高画質の画像をパソコンにおいて観察することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ユーザが撮影により取得する画像データには、ユーザの撮影技術が反映されており、上記画像保管システムのようにユーザの画像データを複数保管している場合、各画像データにより表される写真画像の品質からユーザの撮影技術の傾向を知ることができる。また、ユーザの写真画像の品質をユーザに知らせれば、撮影技術の向上のためにユーザにとって非常に好ましいものである。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、ユーザが撮影した画像の品質をユーザに知らせることができるようにすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による画像評価方法は、撮影により取得された写真画像を表す画像データに基づいて、該写真画像の画像品質を評価し、該評価の結果を出力することを特徴とするものである。
【0009】画像品質の評価項目としては、写真画像の露出状態、色味、構図、ピントおよび手ぶれに起因するボケの程度、夜景撮影の撮影状態等を用いることができる。なお、これらの評価項目毎に評価の結果を表示することにより、ユーザは撮影時にどのような項目に注意して撮影を行えばよいかを簡易に知ることができるため、ユーザの撮影技術をより確実に向上させることができる。
【0010】「評価結果」は、数値、グラフ等どのような態様で出力してもよい。なお、「出力」の態様としては、モニタに表示するものであってもよく、プリンタからプリント出力するものであってもよい。
【0011】なお、本発明による画像評価方法においては、複数の前記画像データに基づいて、前記画像品質を評価するようにしてもよい。
【0012】この場合、前記複数の画像データは、ネットワーク上における画像保管手段に保管されてなるものであってもよい。
【0013】「画像保管手段」は、大容量のハードディスクを備え、大量の画像データを長期間に亘って保管することができるものである。
【0014】また、本発明による画像評価方法においては、前記画像品質の評価を、前記複数の画像データから選択された、所定の種類の写真画像を表す複数の画像データに基づいて行うようにしてもよい。
【0015】「所定の種類の写真画像」としては、例えば、人物が一人の写真画像、複数の人物の写真画像、集合写真、山、海、街等の風景写真画像、花の写真画像、ペットの写真画像、星の写真画像および夜景の写真画像等が挙げられる。
【0016】なお、所定の種類の写真画像を表す複数の画像データに基づいて画像品質の評価を行う場合、一人のユーザの画像データのみを用いたのでは画像データの数が少なく、写真画像の画像品質を正確に評価することができない場合がある。一方、所定の種類の写真画像においては、略同じような画像品質となる傾向がある。したがって、一人のユーザの画像データのみでは、適切な画像品質の評価が行えないような場合には、他人が有する画像データを用いて画像品質の評価を行うようにしてもよい。
【0017】また、本発明による画像評価方法においては、前記画像品質の評価を、前記複数の画像データから選択された、特定機種のデジタルカメラにより取得された複数の画像データに基づいて行うようにしてもよい。
【0018】「デジタルカメラ」とは、デジタルスチルカメラのみならず、静止画像を撮影することが可能なデジタルビデオカメラをも含むものである。
【0019】さらに、本発明による画像評価方法においては、前記画像データに対して画像処理を施して処理済みの画像データを得る場合、画像処理前の画像データ、画像処理後の画像データ、および前記画像処理の内容を出力するようにしてもよい。
【0020】本発明による画像評価装置は、撮影により取得された写真画像を表す画像データに基づいて、該写真画像の画像品質を評価する評価手段と、該評価の結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0021】なお、本発明による画像評価装置においては、前記評価手段を、複数の前記画像データに基づいて前記画像品質を評価する手段としてもよい。
【0022】この場合、前記複数の画像データは、ネットワーク上における画像保管手段に保管されてなるものとしてもよい。
【0023】また、本発明による画像評価装置においては、前記評価手段を、前記画像品質の評価を、前記複数の画像データから選択された、所定の種類の写真画像を表す複数の画像データに基づいて行う手段としてもよい。
【0024】さらに、本発明による画像評価装置においては、前記評価手段を、前記画像品質の評価を、前記複数の画像データから選択された、特定機種のデジタルカメラにより取得された複数の画像データに基づいて行う手段としてもよい。
【0025】また、本発明による画像評価装置においては、前記画像データに対して画像処理を施して処理済みの画像データを得る場合、前記出力手段を、画像処理前の画像データ、画像処理後の画像データ、および前記画像処理の内容を出力する手段としてもよい。
【0026】なお、本発明による画像評価方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして提供してもよい。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、写真画像を表す画像データに基づいて写真画像の画像品質が評価され、その評価結果が出力される。したがって、ユーザは出力された評価結果に基づいて、自身が撮影して取得した写真画像の画像品質を知ることができ、さらに画像品質に基づいて、ユーザ自身の撮影技術の程度を知ることができる。したがって、評価された画像品質に基づいて、できるだけよい評価結果が得られるように努力を促して、ユーザの撮影技術の向上を図ることができる。
【0028】また、複数の画像データに基づいて画像品質を評価することにより、画像品質の評価の精度を向上させることができる。
【0029】また、複数の画像データをネットワーク上における画像保管手段に保管されたものとすることにより、より多くの画像データに基づいて画像品質の評価を行うことができるため、画像品質の評価の精度を向上させることができる。また、画像保管手段には画像データが長期に亘って保管されるため、過去のある期間に取得された複数の画像データに基づく評価結果と、最近のある期間に取得された複数の画像データに基づく評価結果との比較を行えば、ユーザの撮影技術の変化の程度を知ることができる。
【0030】さらに、画像品質の評価を、複数の画像データから選択された所定の種類の写真画像を表す複数の画像データに基づいて行うことにより、所定の種類の画像データにより表される写真画像についてのみの画像品質の評価結果を得ることができる。したがって、所定の種類の写真画像を撮影する際に、どのようなポイントに注意すればよいかを知ることができ、所定の種類の写真画像を撮影する際の撮影技術をより確実に向上させることができる。
【0031】また、画像品質の評価を、複数の画像データから選択された、特定機種のデジタルカメラにより取得された複数の画像データに基づいて行うことにより、特定機種のデジタルカメラにより取得される写真画像の画像品質の評価結果を得ることができる。したがって、評価結果に基づいて、そのデジタルカメラにおいて取得される写真画像の欠点を補うような画像処理を施すことができ、その結果、より高画質の画像を再生可能な画像データを得ることができる。
【0032】さらに、複数の画像データに画像処理を施して処理済みの画像データを得る場合、画像処理前後の画像データおよび画像処理の内容を表示することにより、ユーザは、評価の結果とともにどのような画像処理が施されて、画像がどのように補正されたかを一見して知ることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の第1の実施形態による画像評価装置を適用した画像保管システムの構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、本実施形態による画像保管システム1は、いわゆるミニラボ店に設置される複数の画像形成装置10と、一般ユーザが使用する複数の通信端末装置20と、インターネット30を介して送信された画像データを保管して管理する画像保管サーバ40とを備えている。通信端末装置20と画像形成装置10とは、インターネット30を介して画像保管サーバ40に接続され、相互通信により画像保管サーバ40との間で各種情報の送受信が可能となっている。
【0034】画像形成装置10は、ミニラボ店に設置されるものであり、フイルムに記録された画像を読み取って画像データを得、この画像データからプリントを得るのみでなく、画像データをCD−Rに記録したり、読み取って得た画像データを画像保管サーバ40に登録することができる。また、デジタルカメラにより取得されてメモリカード等のメディアに記録された画像データについても、プリント、CD−Rへの記録および画像保管サーバ40への登録を行うことができる。
【0035】画像形成装置10は、具体的には図2に示すように、フイルムに記録された画像を読み取って画像データを得るスキャナ11と、スキャナ11において得られた画像データに対して、階調処理、明るさ補正処理、色補正処理等の画像処理を施す画像処理部12と、画像処理部12において得られた処理済みの画像データをプリント出力するプリンタ13と、画像処理部12において得られた画像データのインターネット30への出力および種々のデータの入出力を行う入出力ポート14と、画像処理部12において得られた画像データを保管するハードディスク15と、画像データをCD−Rに記録するCD−Rドライブ16と、後述するようにユーザIDがバーコードとして記録されたユーザIDカード7からユーザIDを読み取るバーコードリーダ17と、画像形成装置10全体の動作を制御する制御部18と、マウスやキーボード等により構成される入力部19と、各部を接続するバス9とを備える。
【0036】制御部18は、ミニラボ店のオペレータによる入力部19からの指示により、スキャナ11による現像済みのネガフイルムからの画像を読み取り、画像処理部12による画像処理、プリンタ13によるプリント出力、入出力ポート14からの画像データの送信、ハードディスク15への画像データの保管、バーコードリーダ17によるユーザIDカード7からのユーザIDの読取り、CD−Rドライブ16による画像データのCD−Rへの記録等、画像形成装置10の各部に対して種々の制御を行う。
【0037】通信端末装置20は、例えばインターネット30に接続可能なパソコンにより構成されている。通信端末装置20は、ユーザのデジタルカメラにおいて取得された画像データをユーザ自身により画像保管サーバ40に保管したり、ユーザ情報を画像保管サーバ40に登録したり、画像保管サーバ40に保管された画像データの閲覧、プリント注文、アルバム作成、画像品質の評価の指示、および評価結果の表示等を行う際に用いられる。なお、通信端末装置20は、専用回線を介して画像保管サーバ40に接続する専用端末や、携帯電話、PDA等の携帯端末であってもよい。
【0038】通信端末装置20は、具体的には図3に示すように、インターネット30を介してデータが入出力される入出力ポート21と、ポインティングデバイスであるマウス22と、数値や文字等を入力するキーボード23と、種々の表示を行うためのモニタ24と、通信端末装置20全体の動作を制御する制御部25と、メモリカードに記録された画像データを読み出すメモリカードドライブ26と、データやプログラムを記憶するハードディスク27と、各部を接続するバス28とを備える。
【0039】マウス22は、ウェブサイトに表示されている画像を選択したり、文字入力の位置を指定するとき等に用いられる。キーボード23は、ユーザ情報、画像属性情報等を入力するとき等に用いられる。なお、マウス22およびキーボード23に変えて、ポインティングデバイスの機能および文字等を入力する機能を備えた専用の入力装置を用いてもよい。
【0040】モニタ24としては、例えば液晶モニタ、CRTモニタ、ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、テレビジョン受像機を用いることができる。さらに、マウス22、キーボード23およびモニタ24の各機能を備えた、いわゆるタッチパネルを用いてもよい。
【0041】制御部25は、マウス22やキーボード23からの入力に基づいて、ユーザ情報、画像属性情報、さらにメモリカードドライブ26において読み出された画像データを、入出力ポート21を介して画像保管サーバ40に送信する。また、制御部25は、画像保管サーバ40から送信される画像データをモニタ24に表示したり、後述するように焼き増し注文等を行うための画面をモニタ24に表示する機能も有する。なお、画像データの表示や注文等を行う画面の表示は、通信端末装置20にインストールされた専用のソフトウェアにより行うものであってもよいが、汎用のウェブブラウザにより行うものであってもよい。
【0042】画像保管サーバ40は、画像形成装置10や通信端末装置20から送信された画像データをユーザ単位で保管する。なお、画像データは画像データを得たフイルムロール単位、あるいは画像データが記録されたメディア単位で画像形成装置10から送信されるため、さらにフイルムロール単位あるいはメディア単位で画像保管サーバ40に保管される。また、画像保管サーバ40は、保管された画像データをウェブサイト上にアップロードしたり、通信端末装置20の指示に基づいて所定の画像データを他の通信端末装置20に送信したり、所定のミニラボ店に対して保管された画像データのプリント注文を行うことができる。
【0043】画像保管サーバ40は、具体的には図4に示すように、インターネット30を介してデータが入出力される入出力ポート41と、マウスやキーボード等により構成される入力部42と、入力結果等種々の表示を行うモニタ43と、画像データ、各種データベース、およびプログラムを記憶するハードディスク44と、複数の画像データにより表される写真画像について画像品質の評価を行う画像評価部45と、画像保管サーバ40の全体の動作を制御する制御部46と、各部を相互に接続するバス47とを備えている。
【0044】制御部46は、例えば、新たなユーザ情報を受信すると、ユーザIDおよびパスワードを発行したり、ハードディスク44に記憶されている画像データと各種情報との関連付け等を行う。
【0045】ハードディスク44は、複数の画像形成装置10や複数の通信端末装置20から送信された大量の画像データを保管可能なように大容量を有するものである。なお、ハードディスク44には、後述する画像の評価結果に応じてユーザにアドバイスを行うためのテキストデータも保管されている。
【0046】画像評価部45は、ユーザによる通信端末装置20からの指示に基づいて、ハードディスク44に保管されたユーザの複数の画像データに基づいて、ユーザが取得した写真画像の画像品質の評価を行う。なお、画像品質の評価は予め定められた評価項目について行われる。第1の実施形態において画像品質の評価項目としては、露出、被写体の位置、バランスおよびピンボケや手ぶれに起因する画像のボケの程度が用いられる。なお、被写体の位置およびバランスをひとつの「構図」という評価項目としてもよい。評価結果は、評価結果に対応するアドバイスを行うためのテキストデータとともに、通信端末装置20に送信され、モニタ24に表示される。なお、テキストデータは、評価結果に応じて複数種類のアドバイスを行うことができるように複数の内容のものがハードディスク44に保管されている。
【0047】なお、画像評価部45に代えて、画像評価部45において行われる処理と同様の処理を行うソフトウェアをハードディスク44にインストールし、このソフトウェアを用いて画像品質の評価を行ってもよい。
【0048】ここで、露出は、画像の明るさが適切かどうかを評価する項目、被写体の位置およびバランスは、画像に含まれる被写体の大きさおよびバランスが適切かどうかを評価する項目、ボケの程度は、ピントを合わせる位置が適切かどうか、および手ぶれがないかを評価する項目である。
【0049】次いで、第1の実施形態における画像保管サーバ40の画像評価部45において行われる画像品質の評価について説明する。なお、本実施形態においては、画像形成装置10から画像データが画像保管サーバ40に登録されており、ユーザが通信端末装置20から画像保管サーバ40に対して画像品質の評価の指示を行うことにより、画像評価部45において複数の画像データについての画像品質の評価が行われるものとする。
【0050】また、画像形成装置10においては、画像処理部12において画像データに対して画像処理を施した際の処理量を表す処理情報(例えば明るさを変更したのであればその変更量、色味を変更したのであればその色味の変更量等)が、画像データに付与され、この処理情報が付与された画像データが画像保管サーバ40に保管されているものとする。なお、処理情報は、画像データのタグ情報として画像データに付与すればよい。また、画像データとは別ファイルの処理情報を生成し、これを画像データと対応付けて画像保管サーバ40に送信、保管するようにしてもよい。
【0051】図5は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。ユーザは、通信端末装置20を用いて画像保管サーバ40のウェブサイトにアクセスし(ステップS1)、画像品質の評価の指示を行う(ステップS2)。この際、ユーザは、どの画像データに対して画質評価を行うかを指示する。なお、ここでは、ユーザのディレクトリに保管された全ての画像データについての評価を指示するものとする。
【0052】画像保管サーバ40は指示を受けると、画像評価部45においてユーザのディレクトリに保管された全ての画像データに基づいて画像品質の評価を行う。まず、露出については、画像データに付与された処理情報に基づいて、画像処理を行う際にどの程度明るさが変更されたかを判定して、評価結果を表す点数を決定する。具体的には、明るさの補正量がゼロの場合を満点として、補正量が大きいほど減点を多くして評価結果を点数として表す。なお、本実施形態においては、満点を5点とする。
【0053】被写体の位置については、画像データにより表される画像に含まれる被写体を抽出し、抽出した被写体の位置が画像の中心位置からどの程度ずれているかを判定して、評価結果を表す点数を決定する。
【0054】なお、被写体の抽出方法としては、所定の大きさの領域の中心点を、画像の動き、所定被写体の輪郭線の傾きおよび/または色に基づいて所定被写体の位置へ移動させ、この中心点を基準として所定被写体の大きさおよび/または形状に応じて所定被写体を抽出するか、または、画像全体のポテンシャル場のマップを作成し、マップ中のポテンシャルの極小点を基準として所定被写体を抽出する等の方法(特開平5−210739号公報)、顔等の所定被写体の、例えば目や口等の複数の特徴部分について複数の特徴パターンをニューラルネットワークに学習させ、所定被写体候補と特徴部分が、学習された複数の特徴パターンに含まれるか否かを判定し、所定被写体候補の特徴部分の位置関係が所定被写体の特徴部分の位置関係と一致するか否かを判定することにより、所定被写体候補が所定被写体であるか否かを判定する方法(特開平5−282457号公報)等を用いることができる。
【0055】また、被写体が顔である場合には、画像を複数領域に分割し、非人物領域を除外した後に人物の頭部の輪郭を表す形状パターンを検出し、検出したパターンに応じて顔候補領域を検出し、さらに人物の顔の輪郭を表す形状パターン、顔の内部構造を表す形状パターンおよび人物の胴体の輪郭を表す形状パターンをそれぞれ検出し、検出したパターンにより顔候補領域の整合性を判定し、人物の顔に相当する領域である確度が最も高い領域を判定することにより、顔領域を抽出する方法(特開平8−122944号公報)、画像を複数領域に分割して測光し、測光により得られたデータを色相および彩度に変換し、これらの2次元ヒストグラムを作成するとともに、このヒストグラムを単峰の山毎に分解し、さらに画像の各画素がいずれの山に属するかを判定して画素を分割された山に対応する群に分解し、各群毎に画像を分割して顔候補領域を抽出し、抽出した領域の画像サイズと主要画像サイズ情報から得られる画像サイズとを比較して最も一致する領域を顔領域として抽出する方法(特開平5−100328号公報)等により、画像から顔を抽出してもよい。
【0056】バランスについては、上記抽出方法等により抽出された被写体の大きさが、画像全体の大きさから見て、最適な大きさからどの程度ずれているかを判定し、評価結果を表す点数を決定する。
【0057】ボケの程度については、例えば特開昭57−192941号公報に記載された方法を適用することにより画像のボケの程度を判定し、評価結果を表す点数を決定する。なお、ボケの程度の検出は以下のようにして行われる。すなわち、画像データに対して、小サイズ(例えば1×1または3×3)の平均値フィルタおよび大サイズ(例えば5×5または7×7)の平均値フィルタによりフィルタリング処理を施して、小サイズ平均画像データおよび大サイズ平均画像データを得る。なお、1×1サイズのフィルタは平均値フィルタではないが、ここでは便宜上平均値フィルタと称するものとする。そして、各画像データの相対応する画素の差の度数分布と、元の画像データにより表される画像の局所的なコントラストを画像の全面に亘って統計したコントラスト値との関係に基づいて、ボケの程度を検出する。
【0058】このようにして画像品質の評価を行った後、評価結果を評価結果に対応するアドバイスとともに通信端末装置20に送信する(ステップS4)。通信端末装置20は評価結果をモニタ24に表示し(ステップS5)、処理を終了する。
【0059】図6は、第1の実施形態において、モニタ24に表示された評価結果の表示画面を示す図である。図6に示すように、この表示画面には、露出、位置、バランスおよびボケの程度の評価結果の折れ線グラフ51、総合判定52、総合判定に対応する典型的な画像の例53、評価方法54、評価対象55およびアドバイス56が表示される。
【0060】ユーザは、評価結果を見て、自身が撮影した画像の何が悪いのかを認識することができる。また、アドバイスに基づいて、撮影技術を改善することにより、次回はより高い評価が得られるように撮影を行うことができる。
【0061】また、画像品質の評価を行う画像データを画像保管サーバ40に保管されたものとすることにより、より多くの画像データに基づいて画像品質の評価を行うことができるため、画像品質の評価の精度を向上させることができる。また、画像保管サーバ40には画像データが長期に亘って保管されるため、過去のある期間に取得された複数の画像データに基づく評価結果と、最近のある期間に取得された複数の画像データに基づく評価結果との比較を行えば、ユーザの撮影技術の変化の程度を知ることができる。
【0062】なお、上記第1の実施形態においては、画像データに付与された処理情報に基づいて露出の評価を行っているが、画像形成装置10から画像処理前の画像データを入手し、画像保管サーバ40に保管された画像処理後の画像データと画像処理前との画像データとを比較することにより、露出の評価を行ってもよい。
【0063】また、上記第1の実施形態においては、ユーザのディレクトリに保管された全ての画像データに基づいて画像品質の評価を行っているが、ユーザが選択した1つの画像データに基づいて、その選択した画像データにより表される写真画像の画像品質の評価を行うようにしてもよい。
【0064】さらに、写真の種類別に評価を行うようにしてもよい。これは、評価の指示を行う際に、ユーザが評価を行う写真の種類を指定することにより行うことができるものである。以下写真の種類別の評価を第2の実施形態として説明する。
【0065】写真の種類としては、人物が一人の写真画像、複数の人物の写真画像、集合写真、山、海、街等の風景写真画像、花の写真画像、ペットの写真画像、星の写真画像および夜景の写真画像等を指定することができる。
【0066】画像保管サーバ40の画像評価部45は、ユーザによる評価の指示に基づいて、まず指定された種類の写真画像を表す画像データを、ユーザのディレクトリに保管された全ての画像データから選択する。この画像データの選択は、画像データによる画像に含まれる被写体を判別することにより行われる。例えば、上述した特開平5−210739号公報、同5−282457号公報に記載された被写体の抽出方法により、画像データにより表される画像に含まれる被写体を抽出し、抽出された被写体を典型的な被写体(人物、花、星等)のテンプレートと比較し、比較の結果、典型的な被写体と略一致する被写体を含む画像その典型的な被写体を含む写真画像であるとして、その写真画像を表す画像データを選択する。
【0067】また、被写体が顔である場合には、抽出された顔の数を検出し、さらに検出された顔の数に応じて、人物が一人の写真画像、複数(6〜7人程度まで)の人物の写真画像および集合写真をそれぞれ選択することができる。さらに、画像の明るさを所定のしきい値と比較し、明るさが所定のしきい値よりも小さい画像を夜景の写真画像として選択することができる。また、画像に多く含まれる色を検出し、その色に応じて、緑色が多ければ山の画像、青色が多ければ海の画像、灰色が多ければ街の画像、というように、山、海、街等の風景写真画像を選択することができる。
【0068】なお、人物を含む写真画像が選択される場合には、人物の位置、バランス、表情により画像品質が左右されるため、これらを評価項目に含めてもよい。また、集合写真が選択される場合には、人物の配置、所定の枠内に収まっているかどうかにより画像品質が左右されるため、これらを評価項目に含めてもよい。さらに、花の写真画像が選択される場合には、被写体の大きさおよび背景とのバランスにより画像品質が左右されるため、これらを評価項目に含めてもよい。また、夜景の写真画像が選択される場合には、露出の設定が難しく、また手ぶれも生じやすいことから、露出および手ぶれを評価項目に含めてもよい。
【0069】そして、選択された画像データに基づいて第1の実施形態と同様に評価を行い、評価結果をアドバイスとともに通信端末装置20に送信し、モニタ24に表示する。
【0070】図7は、モニタ24に表示された特定の種類の写真についての評価結果の表示画面を示す図である。図7に示すように、この表示画面は、集合写真を指定して評価の指示を行った場合のものであり、配置、大きさ、シャープネスおよびバランスが評価項目として含まれ、これらの評価結果の折れ線グラフ61、総合判定62、指定された写真画像の主な画像の例63、評価方法64、指定された写真画像の種類65、評価対象66およびアドバイス67が表示される。なお、評価対象は、画像保管サーバ40に登録された画像100枚のうち、集合写真の画像が10枚であったことを示している。
【0071】ユーザは、評価結果を見て、自身が撮影した画像のうち、特定の種類の画像についての何が悪いのかを認識することができる。また、アドバイスに基づいて、撮影技術を改善することにより、次回はより高い評価が得られるように撮影を行うことができる。
【0072】ここで、第2の実施形態においては、写真の種類別に評価を行っているが、一人のユーザの画像データのみを用いたのでは、画像データの数が少なく、写真画像の画像品質を正確に評価することができない場合がある。一方、同一の種類の写真画像においては、どのユーザであっても略同じような画像品質となる傾向がある。したがって、第2の実施形態において、一人のユーザの画像データのみでは適切な画像品質の評価が行えないような場合には、他人が有する画像データを用いて画像品質の評価を行うようにしてもよい。
【0073】なお、上記第1の実施形態においては、露出、被写体の位置、バランスおよびボケの程度を評価項目としているが、これに限定されるものではなく、画像の色味、絞りを評価項目に加えてもよい。なお、色味としては詳細には、色相、彩度、明度、カラーバランスおよびコントラストを含めてもよい。また、評価の指示時に、評価項目を指定できるようにしてもよい。また、評価項目とともに、写真種類の指定を受け付けるようにしてもよい。ここで、評価項目は撮影技術を評価するものであることから、評価の指示時には、評価方法として「撮影技術」と設定し、撮影技術を指定した後に、個々の評価項目の指定を行うようにすればよい。以下、これを第3の実施形態として説明する。
【0074】画像保管サーバ40の画像評価部45は、ユーザによる評価の指示に基づいて、ユーザのディレクトリに保管された全ての画像データに基づいて、評価指示時に指定された評価項目の評価を行う。そして、評価結果をアドバイスとともに通信端末装置20に送信し、モニタ24に表示する。
【0075】図8は、モニタ24に表示された特定の評価項目についての評価結果の表示画面を示す図である。図8に示すように、この表示画面は、評価項目として露出、バランスおよび大きさを指定して評価の指示を行った場合のものであり、露出、バランスおよび大きさが評価項目として含まれ、これらの評価結果の折れ線グラフ71、総合判定72、指定された評価項目に対応する主な画像の例73、評価方法74、評価項目75、評価対象76およびアドバイス77が表示される。
【0076】ユーザは、評価結果を見て、自身が撮影した画像のうち、特定の評価項目についての評価を認識することができる。また、アドバイスに基づいて、撮影技術を改善することにより、次回はより高い評価が得られるように撮影を行うことができる。
【0077】なお、第3の実施形態においては、評価項目に加えて、第2の実施形態と同様に写真画像の種類に応じて評価を行うようにしてもよい。この場合、画像保管サーバ40の画像評価部45は、指定された種類の写真画像を表す画像データを選択し、さらに選択された画像データに基づいて、指定された評価項目についての評価を行い、評価結果をアドバイスとともに通信端末装置20に送信し、評価結果をモニタ24に表示すればよい。
【0078】また、画像保管サーバ40に保管された複数の画像データから、特定のデジタルカメラ(デジタルスチルカメラのみならず、静止画像を撮影可能なデジタルビデオカメラを含む)により取得された画像データを選択し、選択された画像データに基づいて、そのデジタルカメラにより取得される画像の評価を行うようにしてもよい。この場合、評価の指示時に、評価方法として「カメラ機種」と指定するとともに、カメラの機種名を指定することにより、カメラ機種の評価が行われる。以下、これを第4の実施形態として説明する。
【0079】なお、デジタルカメラにより画像データを取得した場合、画像データのタグ情報にカメラ機種の情報が含まれることから、画像データのタグ情報を参照することにより、指定されたカメラ機種により取得された画像データの選択を行うことができる。また、評価方法としてカメラ機種を指定した場合には、色相、コントラスト、明度および彩度が評価項目に含められる。
【0080】図9は、モニタ24に表示された特定のカメラ機種についての評価結果の表示画面を示す図である。図9に示すように、この表示画面には、これらの評価項目として色相、コントラスト、明度および彩度が評価項目として含まれ、評価結果の折れ線グラフ81、総合判定82、指定された機種のデジタルカメラにより取得された画像の例83、評価方法84、カメラ機種85、評価対象86およびコメント87が表示される。なお、評価対象は、画像保管サーバ40に登録された画像100枚のうち、指定された機種のカメラにおいて取得された画像が30枚であったことを示している。
【0081】ユーザは、評価結果を見て、そのデジタルカメラにより取得された画像の画像品質の傾向を知ることができる。また、コメントに基づいて、そのデジタルカメラにおいて取得される画像の欠点を補うように画像データに対して画像処理を施すことができるため、より高画質の画像を得ることができる。
【0082】なお、上記各実施形態においては、画像保管サーバ40において、画像品質の評価を行い、通信端末装置20において評価結果を表示しているが、通信端末装置20に画像評価部45において行われる処理と同様の処理を行うソフトウェアをインストールし、このソフトウェアを用いて通信端末装置20において画像品質の評価を行ってもよい。
【0083】この場合、ハードディスク27に保管された画像データ、CD−R、MO、メモリカード等のメディアに記録された画像データ等、ユーザがローカルに保存するあらゆる画像データを評価対象として用いることができる。
【0084】一方、ユーザは通信端末装置20から画像保管サーバ40にアクセスして、画像データについてのプリント注文を行うことができるが、このプリント注文を行う際に、注文画面に画像処理後の画像データおよび画像処理前の画像データを表示するとともに、どのような画像処理を行ったかを表示して、注文を受け付けるようにしてもよい。
【0085】図10は注文画面の例を示す図である。図10に示すように、注文画面には、画像処理前の画像データのサムネイル画像91、画像処理後の画像データのサムネイル画像92、どのような画像処理を行ったかを表す画像処理のポイント93、画像処理後の画像についてのプリントサイズおよび枚数を入力する注文フィールド94、画像処理前の画像についてのプリントサイズおよび枚数を入力する注文フィールド95、注文を確定する「注文」ボタン96および注文をキャンセルするキャンセルボタン97が表示されている。なお、画像処理のポイント93には、画像品質の評価結果が含められる。また、注文フィールド94,95のプリントサイズを入力するフィールドはプルダウンメニューとされている。さらに、画像処理のポイント93には、プリント注文を行う画像に含まれる被写体についてのポイントを表示させるために、リンク99が表示されている。ユーザはリンク99をクリックすることにより、花の撮影のポイントを表示することができる。
【0086】ユーザは、注文画面において、画像処理前のサムネイル画像91および画像処理後のサムネイル画像92を比較するとともに、画像処理のポイント93を参照して、どのような画像処理がなされ、その結果どのように画像が変化したかを一見して知ることができる。また、画像品質の評価結果に基づいて、自身が撮影した画像の何が悪いのかを認識することができる。さらに、評価結果に基づいて、撮影技術を改善することにより、次回はより高画質の画像が得られるように撮影を行うことができる。
【0087】そして、注文フィールド94,95において、画像処理後画像または画像処理前画像のプリントサイズおよび枚数を入力し、注文ボタン96をクリックすることにより、注文情報が生成され、これが画像保管サーバ40に送信され、さらに画像保管サーバ40からは注文情報およびプリントの対象となる画像データがミニラボ店に送信され、プリントが行われる。なお、注文情報には、ユーザ名、住所、電話番号等のユーザ情報、補正の有無に応じた画像データのファイル名、プリントサイズ、および枚数が記述される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による画像評価装置を適用した画像保管システムの構成を示す概略ブロック図
【図2】画像形成装置の構成を示すブロック図
【図3】通信端末装置の構成を示すブロック図
【図4】画像保管サーバの構成を示すブロック図
【図5】本実施形態の動作を示すフローチャート
【図6】評価結果の表示画面を示す図(その1)
【図7】評価結果の表示画面を示す図(その2)
【図8】評価結果の表示画面を示す図(その3)
【図9】評価結果の表示画面を示す図(その4)
【図10】注文画面を示す図
【符号の説明】
1 画像保管システム
10 画像形成装置
11 スキャナ
12 画像処理部
13 プリンタ
14 入出力ポート
15,27,44 ハードディスク
16 CD−Rドライブ
17 バーコードリーダ
18,25,46 制御部
19,42 入力部
20 通信端末装置
21,41 入出力ポート
22 マウス
23 キーボード
24,43 モニタ
26 メモリカードドライブ
30 インターネット
40 画像保管サーバ
45 画像評価部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 撮影により取得された写真画像を表す画像データに基づいて、該写真画像の画像品質を評価し、該評価の結果を出力することを特徴とする画像評価方法。
【請求項2】 複数の前記画像データに基づいて前記画像品質を評価することを特徴とする請求項1記載の画像評価方法。
【請求項3】 前記複数の画像データは、ネットワーク上における画像保管手段に保管されてなることを特徴とする請求項2記載の画像評価方法。
【請求項4】 前記画像品質の評価を、前記複数の画像データから選択された、所定の種類の写真画像を表す複数の画像データに基づいて行うことを特徴とする請求項2または3記載の画像評価方法。
【請求項5】 前記画像品質の評価を、前記複数の画像データから選択された、特定機種のデジタルカメラにより取得された複数の画像データに基づいて行うことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載の画像評価方法。
【請求項6】 前記画像データに対して画像処理を施して処理済みの画像データを得る場合、画像処理前の画像データ、画像処理後の画像データ、および前記画像処理の内容を出力することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の画像評価方法。
【請求項7】 撮影により取得された写真画像を表す画像データに基づいて、該写真画像の画像品質を評価する評価手段と、該評価の結果を出力する出力手段とを備えたことを特徴とする画像評価装置。
【請求項8】 前記評価手段は、複数の前記画像データに基づいて前記画像品質を評価する手段であることを特徴とする請求項7記載の画像評価装置。
【請求項9】 前記複数の画像データは、ネットワーク上における画像保管手段に保管されてなることを特徴とする請求項8記載の画像評価装置。
【請求項10】 前記評価手段は、前記画像品質の評価を、前記複数の画像データから選択された、所定の種類の写真画像を表す複数の画像データに基づいて行う手段であることを特徴とする請求項8または9記載の画像評価装置。
【請求項11】 前記評価手段は、前記画像品質の評価を、前記複数の画像データから選択された、特定機種のデジタルカメラにより取得された複数の画像データに基づいて行う手段であることを特徴とする請求項8から10のいずれか1項記載の画像評価装置。
【請求項12】 前記画像データに対して画像処理を施して処理済みの画像データを得る場合、前記出力手段は、画像処理前の画像データ、画像処理後の画像データ、および前記画像処理の内容を出力する手段であることを特徴とする請求項7から11のいずれか1項記載の画像評価装置。
【請求項13】 撮影により取得された写真画像を表す画像データに基づいて、該写真画像の画像品質を評価する手順と、該評価の結果を出力する手順とをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項14】 前記画像品質を評価する手順は、複数の前記画像データに基づいて前記画像品質を評価する手順である請求項13記載のプログラム。
【請求項15】 前記複数の画像データは、ネットワーク上における画像保管手段に保管されてなる請求項14記載のプログラム。
【請求項16】 前記画像品質を評価する手順は、前記画像品質の評価を、前記複数の画像データから選択された、所定の種類の写真画像を表す複数の画像データに基づいて行う手順である請求項14または15記載の画像評価方法。
【請求項17】 前記画像品質を評価する手順は、前記画像品質の評価を、前記複数の画像データから選択された、特定機種のデジタルカメラにより取得された複数の画像データに基づいて行う手順である請求項14から16のいずれか1項記載のプログラム。
【請求項18】 前記画像データに対して画像処理を施して処理済みの画像データを得る場合、前記出力する手順は、画像処理前の画像データ、画像処理後の画像データ、および前記画像処理の内容を出力する手順である請求項13から17のいずれか1項記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2003−87442(P2003−87442A)
【公開日】平成15年3月20日(2003.3.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−279251(P2001−279251)
【出願日】平成13年9月14日(2001.9.14)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】