画像認識装置およびプログラム
【課題】画像認識装置において、認識対象の撮像不良が発生することを抑制する。
【解決手段】実施形態の画像認識装置は、撮像部と、照明部と、照明制御部と、認識部と、を備える。前記撮像部は、認識対象の画像を撮像する。前記照明部は、前記撮像部による画像の撮像領域に対して光を照射する。前記照明制御部は、前記撮像部の撮像タイミングに合わせて前記照明部の照射条件を変更可能である。前記認識部は、前記撮像部により撮像された画像から前記認識対象を認識する。
【解決手段】実施形態の画像認識装置は、撮像部と、照明部と、照明制御部と、認識部と、を備える。前記撮像部は、認識対象の画像を撮像する。前記照明部は、前記撮像部による画像の撮像領域に対して光を照射する。前記照明制御部は、前記撮像部の撮像タイミングに合わせて前記照明部の照射条件を変更可能である。前記認識部は、前記撮像部により撮像された画像から前記認識対象を認識する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像認識装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、CCD(Charge Coupled Device Image Sensor)撮像素子等のエリアイメージセンサによりコードシンボル(認識対象)の画像を撮像して商品コードを出力する画像認識装置には、撮像に必要な明るさを確保するために、コードシンボルに対して光源から光を照射しているものがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の画像認識装置においては、被写体からの反射光によって、コードシンボルの画像に白飛びが発生してしまい、撮像不良となってしまうことがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態の画像認識装置は、撮像部と、照明部と、照明制御部と、認識部と、を備える。前記撮像部は、認識対象の画像を撮像する。前記照明部は、前記撮像部による画像の撮像領域に対して光を照射する。前記照明制御部は、前記撮像部の撮像タイミングに合わせて前記照明部の照射条件を変更可能である。前記認識部は、前記撮像部により撮像された画像から前記認識対象を認識する。
【0005】
実施形態のプログラムは、画像認識装置のコンピュータを、照明制御部として機能させる。前記画像認識装置は、撮像部と、照明部と、認識部と、を備える。前記撮像部は、認識対象の画像を撮像する。前記照明部は、前記撮像部による画像の撮像領域に対して光を照射する。前記認識部は、前記撮像部により撮像された画像から前記認識対象を認識する。前記照明制御部は、前記撮像部の撮像タイミングに合わせて前記照明部の照射条件を変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、第1の実施形態にかかる画像認識装置を備えたチェックアウトレーンシステムの構成を概略的に示す外観斜視図である。
【図2】図2は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の構成を概略的に示す外観斜視図である。
【図3】図3は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の照明部等を示す正面図である。
【図4】図4は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、第1の実施形態にかかる白飛びが発生した画像を示す図である。
【図7】図7は、第1の実施形態にかかる照明制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図8は、第1の実施形態にかかる照明部を示す正面図であって、全てのLEDが点灯した状態を示す図である。
【図9】図9は、第1の実施形態にかかる照明部を示す正面図であって、(a)は第1ないし第6のLEDが点灯した状態を示す正面図、(b)は第3ないし第8のLEDが点灯した状態を示す正面図である。
【図10】図10は、第1の実施形態にかかる照明部を示す正面図であって、(a)は第1ないし第4のLEDが点灯した状態を示す正面図、(b)は第5ないし第8のLEDが点灯した状態を示す正面図である。
【図11】図11は、第1の実施形態にかかる照明部を示す正面図であって、(a)は第1および第2のLEDが点灯した状態を示す正面図、(b)は第7および第8のLEDが点灯した状態を示す正面図である。
【図12】図12は、第2の実施形態にかかる画像認識装置の照明部等を示す正面図である。
【図13】図13は、第2の実施形態にかかる照明制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】図14は、第2の実施形態にかかる照明部の点灯遷移例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。なお、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
【0008】
(第1の実施形態)
まずは、第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態にかかる画像認識装置を備えたチェックアウトレーンシステムの構成を概略的に示す外観斜視図である。図1に示すように、チェックアウトレーンシステム4は、商品を入れた買い物かごを戴置するためのサッカー台1と、サッカー台1の略中央に立設された画像認識装置2と、画像認識装置2と図示しない伝送路によって相互通信可能に接続されたPOS端末3とを備えている。
【0009】
POS端末3は、客が購入する商品の販売登録を行うものである。図1に示すように、POS端末3には、キーボード31、オペレータ用の表示器32、客用の表示器33、レシート印字等を行うプリンタ34、現金等を収容するためのドロワ35等が設けられている。キーボード31には、商品代金の決済に必要な締めキー等が配設されている。POS端末3は、この種のチェックアウトレーンシステムで標準的に使用されているPOS端末と同様の構成と機能とを備えている。
【0010】
画像認識装置2は、商品に貼付された認識対象としてのバーコードを読み取り認識して、バーコードが含む商品情報をPOS端末3に出力するための装置(画像読取装置)である。図1に示すように、画像認識装置2は、読取窓21と、キーボード22と、第1のディスプレイ23と、第2のディスプレイ24と、ブザー25と、LED(Light Emitting Diode)26とを主に備えている。
【0011】
キーボード22は、バーコードで登録不能な商品の登録を行う場合に、各種キーによる入力を受付ける。第1のディスプレイ23は、登録された商品の品名や価格等を買い物客または店員に対して表示する。第2のディスプレイ24は、登録された商品の品名や価格、その他のエラーメッセージ等をオペレータの店員に対して表示する。
【0012】
読取窓21が設けられた画像認識装置2の内部には、撮像部としての撮像素子203(図2参照)が内蔵されている。撮像素子203は、例えばCCD(Charge Coupled Device)を用いた撮像装置であってもよいし、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などその他の撮像素子を用いた撮像装置であってもよい。撮像素子203は、読取窓21に相対する撮像領域にかざされたバーコードの画像を撮像する。
【0013】
図2は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の構成を概略的に示す外観斜視図である。図2に示すように、画像認識装置2は、その正面2aに、撮像素子203および照明部201を備えている。画像認識装置2の正面2a側には、オペレータの手によって商品208が対峙される。商品208には、バーコード209が印字された用紙210が貼り付けられている。オペレータは、バーコード209を画像認識装置2において読み取る際、手の動きによって商品208に貼り付けられた用紙210のバーコード209が、撮像素子203の撮像領域に入るように調整する。なお、本実施形態では、画像認識装置2における認識対象がコードシンボルであるバーコード209の例について説明するが、認識対象はこれに限るものではなく、2次元バーコードや商品そのもの等であってもよい。
【0014】
撮像素子203は、画像認識装置2の正面2aに位置するバーコード209を含む画像、すなわちバーコード209およびこのバーコード209が印字された用紙210が貼り付けられた商品208から反射光を受光し、商品208からの反射光を電気情報に変換して商品208の画像情報を出力する。なお、本実施形態では、撮像素子203は、解像度が1024×768画素であるXGA(Extended Graphics Array)の画像情報を出力するものとする。
【0015】
照明部201は、撮像素子203により画像を撮像する撮像領域に対して、光を照射する。ここで、図3は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の照明部等を示す正面図である。図3に示すように、照明部201は、光源として8個のLED(Light Emitting Diode)204を有している。8個のLED204は、詳しくは、第1のLED204a、第2のLED204b、第3のLED203c、第4のLED204d、第5のLED204e、第6のLED204f、第7のLED204g、第8のLED204hである。第1ないし第8のLED204a〜204hは、相互に異なる位置に配置されている。第1ないし第8のLED204a〜204hは、撮像素子203の上方において、画像認識装置2の幅方向(左右方向)に沿って一列状に配置されている。各第1ないし第8のLED204a〜204hは、画像認識装置2の前方に向けて光を照射することで、撮像素子203の撮像領域に光を照射する。なお、以下では、第1ないし第8のLED204a〜204hのそれぞれを、単にLED204として説明する場合もある。照明部201は、撮像素子203の撮像領域と略同一の光の照射範囲、または撮像素子203による画像の撮像領域よりも大きな光の照射範囲を有しているものとする。また、本実施形態では、照明部201は、撮像素子203により画像が撮像される時間と同期して所定時間光を照射する。即ち、照明部201は、撮像素子203の撮像タイミングに合わせて所定時間光を照射する。
【0016】
このように照明部201は、相互に異なる位置に配置された複数の光源としてのLED204を有している。照明部201では、これらの複数のLED204において点灯させるLED204を変更することで光の射出位置が変更可能となっている。光の射出位置は、光を射出するLED204の位置である。この光の射出位置は、照明部201の照射条件に含まれる。
【0017】
図4は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の構成を示すブロック図である。画像認識装置2には、レンズ301が設けられている。撮像素子203は、所定周期毎(例えば、1/30(秒)毎)に入力されるストローブ信号に従って、レンズ301に結像された商品208の画像を入射し、レンズ301に結像された画像を撮像して画像情報を出力する。
【0018】
バーコードデコーダ302は、撮像素子203に接続されている。バーコードデコーダ302は、撮像素子203から出力された画像情報を取得する。バーコードデコーダ302は、取得した画像情報に含まれるバーコード209の画像を抽出する。バーコードデコーダ302は、この抽出したバーコード209の画像から商品208に関する商品情報を読み取ることで認識する。本実施形態では、バーコードデコーダ302が認識部に相当する。
【0019】
制御部303は、撮像素子203による画像の撮像および照明部201による光の照射を制御するものである。制御部303は、主制御部304、および照明駆動回路305などを備えている。主制御部304は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、I/Oポートなどを備えている。そして、主制御部304には、撮像素子203および照明駆動回路305が接続されている。主制御部304は、撮像素子203および照明駆動回路305をそれぞれ動作制御する。具体的には、主制御部304は、所定周期毎に、画像の撮像を指示するストローブ信号を撮像素子203に出力して、撮像素子203による画像の撮像を制御する。また、主制御部304は、光の照射を指示する光制御信号を照明駆動回路305に出力して、照明駆動回路305を介して、照明部201による光の照射を制御する。照明駆動回路305は、主制御部304から出力された光制御信号に従って、照明部201から光を照射させる。
【0020】
次に、主制御部304のCPUがプログラムを実行することで実現される、画像認識装置2の機能構成について説明する。図5は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の機能構成を示すブロック図である。主制御部304のCPUは、RAMに展開されたROMが記憶するプログラムに従って動作することで、図5に示すように、撮像制御部401、画像取込部402、および照明制御部403として機能する。
【0021】
撮像制御部401は、外部回路で作成された水平駆動信号(HD)の立下りに同期して、ストローブ信号を撮像素子203に出力して、撮像素子203による画像の撮像を制御するものである。
【0022】
画像取込部402は、外部回路で作成された水平駆動信号(HD)および垂直駆動信号(VD)に同期して、撮像素子203により撮像された画像を取り込む。具体的には、画像取込部402は、垂直駆動信号の立下りに同期して、撮像素子203からの1フレーム分の画像の取り込みを開始する。撮像素子203から画像を取り込む際、画像取込部402は、水平駆動信号の立下りに同期して、1ライン単位で画像を取り込む。本実施形態では、撮像素子203により解像度が1024×768画素の画像が撮像されるため、画像取込部402は、水平駆動信号の立下りに同期して、少なくとも768ライン分(例えば、791ライン分)の画像を取り込む。なお、1ライン分の画像を取り込む際、画像取込部402は、水平駆動信号の立下りと立下りの間に入力されるクロック信号(少なくとも1024画素分(例えば、1270画素分)のクロック信号)に同期して、1270画素分の画像を取り込むものとする。
【0023】
照明制御部403は、撮像制御部401からストローブ信号が出力している時間(つまり、撮像素子203により画像の撮像が行われている撮像時間)の少なくとも一部と同期して、光制御信号を照明駆動回路305に出力して、照明部201による光の照射を制御する。即ち、照明制御部403は、撮像素子203の撮像タイミングに合わせて照明部201に所定時間光を照射させる。
【0024】
また、照明制御部403は、撮像素子203の撮像タイミングに合わせて(同期して)
照明部201の照射条件を変更可能である。本実施形態では、照明部201の照射条件として照明部201の光の出射位置が採用されており、照明制御部403は、照明部201の光の出射位置を変更可能である。照明制御部403は、点灯させるLED204を変更することで照明部201の照射条件を変更する。この際、照明制御部403は、画像取込部402によって1フレーム分の画像が取り込まれると、取り込まれた画像の認識結果に白飛びが発生しているかを判定する白飛び判定処理を実行する。ここでの認識結果は、撮像部201によって撮像された画像(画像取込部402によって取り込まれた画像)に対する照明制御部403による認識の結果である。ここで、白飛びとは、図6に例示するように、画像の中で、規定の明るさ以上に明るい部分がすべて真っ白になる現象である。白飛び判定処理では、照明制御部403は、画像取込部402によって1フレーム分の画像が取り込まれると、まず、画像の認識処理として、取り込まれた画像内に含まれる白画素(例えば、RGBそれぞれの明度が250以上)の数を計数する。そして、照明制御部403は、計数した白画素の数(画素数)が予め設定された規定数(規定画素数)以上である場合に、撮像素子203により撮像された画像に白飛びが発生したと判定する。上記規定数は、例えば、1024×768画素の1/64や、1024×768画素の1/4などである。
【0025】
そして、照明制御部403は、画像取込部402により取り込んだ画像に対する認識結果に白飛びが発生したかを判定し、画像に白飛びが発生したと判定した場合に、照明部201の射出位置を変更する射出位置変更処理(照射条件変更処理)を行う。射出位置変更処理では、照明制御部403は、点灯させるLED204を変更することで照明部201の射出位置を変更する。具体的には、照明制御部403は、全て(8個)のLED204を点灯した後、点灯させるLED204の数を減らす。より具体的には、照明制御部403は、全てのLED204を点灯した後、点灯させるLED204の数を、6個、4個、2個と徐々に減らす。このとき、照明制御部403は、点灯させるLED204の数を減らした状態において、点灯させるLED204を変更する。一方、照明制御部403は、画像に白飛びは発生していないと判定した場合には、照明部201の射出位置を変更しない。即ち、全てのLED204を点灯する。
【0026】
次に、主制御部304がプログラムに従って実行する照明制御処理を図7に示すフローチャートに沿って説明する。
【0027】
まず、照明制御部403は、全て(8個)のLED204を点灯させる(ステップS501)。この場合のLED204の点灯状態を図8に示す。なお、図面では、点灯しているLED204をハッチングで示している。そして、この点灯状態で撮像制御部401の制御により撮像素子203が撮像した画像が、画像取込部402によって1フレーム取り込まれると、照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が、1024×768画素の1/64以上であるかを判定する(ステップS502)。照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/64より少ないと判定した場合(ステップS502:No)、ステップS501に戻る。
【0028】
一方、照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/64以上であると判定した場合(ステップS502:Yes)、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/4以上であるかを判定する(ステップS503)。照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/4より少ないと判定した場合(ステップS503:No)、8個のLED204のうち6個のLED204だけを点灯させる(ステップS504)。照明制御部403は、8個のうちの2個のLED204は点灯させずに消灯状態とする。つまり、全てのLED204を点灯した後、点灯させるLED204の数を減らす。この状態を図9の(a)に示す。図9の(a)の例では、第1ないし第6のLED204a〜204fが点灯して、第7および第8のLED204g,204hが消灯している。そして、照明制御部403は、点灯させるLED204の数を減らした状態において、点灯させるLED204を変更する。つまり、点灯させるLED204の数を8個から6個に減らした状態において、点灯させる6個のLED204を変更する。この変更するLED204は、例えば予め決められていても良いし、ランダムに決定してもよい。この状態を図9の(b)に示す。図9の(b)の例では、第3ないし第8のLED204c〜204hが点灯して、第1および第2のLED204a,204bが消灯している。なお、点灯させるLED204の変更は、1回に限ることなく複数回行ってもよい。
【0029】
そして、ステップS504の点灯状態で撮像制御部401の制御により撮像素子203が撮像した画像が、画像取込部402によって1フレーム取り込まれると、照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が、1024×768画素の1/64以上であるかを判定する(ステップS505)。そして、照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/64より少ないと判定した場合(ステップS505:No)、ステップS501に戻る。
【0030】
一方、ステップS503において、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/4以上であると判定した場合(ステップS503:Yes)や、ステップS505において、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/64以上であると判定した場合(ステップS505:Yes)、照明制御部403は、8個のLED204のうち4個のLED204だけを点灯させる(ステップS506)。照明制御部403は、8個のうちの4個のLED204は点灯させずに消灯状態とする。この状態を図10の(a)に示す。図10の(a)の例では、第1ないし第4のLED204a〜204dが点灯して、第5ないし第8のLED204e〜204hが消灯している。そして、照明制御部403は、点灯させるLED204の数を減らした状態において、点灯させるLED204を変更する。つまり、点灯させるLED204の数を4個に減らした状態において、点灯させる4個のLED204を変更する。この変更するLED204は、例えば予め決められていても良いし、ランダムに決定してもよい。この状態を図10の(b)に示す。図10の(b)の例では、第5ないし第8のLED204e〜204hが点灯して、第1ないし第4のLED204a〜204dが消灯している。なお、点灯させるLED204の変更は、1回に限ることなく複数回行ってもよい。
【0031】
そして、ステップS506の点灯状態で撮像制御部401の制御により撮像素子203が撮像した画像が、画像取込部402によって1フレーム取り込まれると、照明制御部403は、取り込んだ画像に含まれる白画素の数が、1024×768画素の1/64以上であるかを判定する(ステップS507)。そして、照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/64より少ないと判定した場合(ステップS507:No)、ステップS501に戻る。
【0032】
一方、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/64以上であると判定した場合(ステップS507:Yes)、照明制御部403は、8個のLED204のうち2個のLED204だけを点灯させる(ステップS508)。照明制御部403は、8個のうちの6個のLED204は点灯させずに消灯状態とする。この状態を図11の(a)に示す。図11の(a)の例では、第1および第2のLED204a,204bが点灯して、第3ないし第8のLED204c〜204hが消灯している。そして、照明制御部403は、点灯させるLED204の数を減らした状態において、点灯させるLED204を変更する。つまり、点灯させるLED204の数を2個に減らした状態において、点灯させる2個のLED204を変更する。この変更するLED204は、例えば予め決められていても良いし、ランダムに決定してもよい。この状態を図11の(b)に示す。図11の(b)の例では、第7および第8のLED204g,204hが点灯して、第1ないし第6のLED204a〜204fが消灯している。なお、点灯させるLED204の変更は、1回に限ることなく複数回行ってもよい。このステップS508の点灯状態で撮像制御部401の制御により撮像素子203が撮像した画像が、画像取込部402によって1フレーム取り込まれる。そして、ステップS501以降の処理が繰り返し行われる。
【0033】
以上説明したとおり、本実施形態では、照明制御部403が、照明部201の照射条件としての光の射出位置を変更する。ここで、画像の白飛びは、被写体の位置や姿勢と光の射出位置との関係等で、発生したり発生しなかったりする。したがって、ある射出位置で光が射出されたときに撮像素子203が撮像した画像に白飛びが発生しても、別の射出位置での光によって撮像素子203が撮像した画像には白飛びが発生しない場合がある。また、射出位置を変更しても白飛びが発生する場合もあるが、この場合には白飛びの位置が変わる。つまり、照明制御部403が、照明部201の光の射出位置を変更することで、白飛びの発生を抑制できたり、白飛びの位置を変更することができるので、画像におけるバーコード209の部分が白飛びすることを抑制することができる。よって、バーコード209の撮像不良が発生することを抑制することができる。
【0034】
また、本実施形態では、照明制御部403は、画像に白飛びが発生したかを判定し、画像に白飛びが発生したと判定した場合に照明部201の光の射出位置(照射条件)を変更する。したがって、バーコード209の撮像不良が発生することを効率的に抑制することができる。
【0035】
また、本実施形態では、照明制御部403は、点灯させるLED204を変更することで光の射出位置(照射条件)を変更する。したがって、光の射出位置を瞬時に変更することができる。
【0036】
また、本実施形態では、照明制御部403は、全てのLED204を点灯した後、点灯させるLED204の数を減らす。したがって、光の射出位置を瞬時に変更することができる。また、点灯させるLED204の数を減らすことで、光量が減るので、これより、白飛びの発生を抑制することができる。
【0037】
また、本実施形態では、照明制御部403は、点灯させるLED204の数を減らした状態において、点灯させるLED204を変更する。したがって、点灯させるLED204の数を規定数(本実施形態では2個や4個、6個)だけ減らした、ある状態において、光量を維持した状態で、光の射出位置を変更することができる。
【0038】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を説明する。本実施形態は、照明部201および照明制御処理が第1の実施形態に対して異なる。
【0039】
図12は、第2の実施形態にかかる画像認識装置の照明部等を示す正面図である。図12に示すように、照明部201は、上光源部201aと、左光源部201bと、右光源部201cと、を有する。
【0040】
上光源部201aは、第1の実施形態で説明した第1ないし第8のLED204a〜204hからなり、撮像素子203の上方に配置されている。左光源部201bは、第9のLED204iと第10のLED204jとからなり、撮像素子203の一側方(左方)に配置されている。第9のLED204iと第10のLED204jとは、上下方向に沿って配置されている。右光源部201cは、第11のLED204kと第12のLED204lとからなり、撮像素子203の他側方(右方)に配置されている。第11のLED204kと第12のLED204lとは、上下方向に沿って配置されている。各第1ないし第12のLED204a〜204lは、画像認識装置2の前方に向けて光を照射することで、撮像素子203の撮像領域に光を照射する。
【0041】
次に、主制御部304がプログラムに従って実行する照明制御処理を図13に示すフローチャートに沿って説明する。
【0042】
照明制御部403は、まず、上光源部201aだけを点灯する(ステップS601)。このとき、左光源部201bおよび右光源部201cは消灯状態である。次に、照明制御部403は、左光源部201bだけを点灯する(ステップS602)。このとき、上光源部201aおよび右光源部201cは消灯状態である。次に、照明制御部403は、右光源部201cだけを点灯する(ステップS603)。このとき、上光源部201aおよび左光源部201bは消灯状態である。そして、照明制御部403は、ステップS601に戻って、上記の処理を繰り返し行う。各ステップS601〜S603での点灯は、撮像素子203により画像が撮像される時間と同期して行われる。即ち、撮像素子203の撮像タイミングに合わせて照明部201の光の射出位置(照射条件)が変更される。これにより、各ステップS601〜S603毎に、相互に異なる射出位置から射出された光を用いて撮像素子203が画像を撮像する。このときの照明部201の点灯状態は、図14の(a)、(b)、(c)の順に変化する。このように、本実施形態では、照明制御部403は、白飛びが発生しているか否かにかかわらず点灯させるLED204を常に変更する。
【0043】
以上説明したとおり、本実施形態では、照明制御部403は、点灯させるLED204を常に変更する。よって、第1の実施形態と同様に、白飛びの発生を抑制できたり、白飛びの位置を変更することができるので、画像におけるバーコード209の部分が白飛びすることを抑制することができる。よって、バーコード209の撮像不良が発生することを抑制することができる。
【0044】
なお、上記実施形態の画像認識装置2で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供されるが、これに限定するものではない。例えば、本実施形態の画像認識装置2で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0045】
さらに、本実施形態の画像認識装置2で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の画像認識装置2で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0046】
また、上記各実施形態では、照明制御部が、点灯させる光源を変更することで照明部の光の射出位置を変更する例を示したが、これにかぎるものではない。例えば、照明部の光源を撮像素子回りに移動可能に設け、駆動源の駆動力によって光源を駆動する構成とし、照明制御部が駆動源を制御して光源を撮像素子回りに移動させることで、光源の位置、即ち光の射出位置を変更するようにしてもよい。
【0047】
以上説明したとおり、上記各実施形態によれば、画像認識装置において、認識対象の撮像不良が発生することを抑制することができる。
【符号の説明】
【0048】
2 画像認識装置
201 照明部
203 撮像素子(撮像部)
204a〜204l LED(光源)
209 バーコード(認識対象)
302 バーコードデコーダ(認識部)
403 照明制御部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0049】
【特許文献1】特開2009−20611号公報
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像認識装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、CCD(Charge Coupled Device Image Sensor)撮像素子等のエリアイメージセンサによりコードシンボル(認識対象)の画像を撮像して商品コードを出力する画像認識装置には、撮像に必要な明るさを確保するために、コードシンボルに対して光源から光を照射しているものがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来の画像認識装置においては、被写体からの反射光によって、コードシンボルの画像に白飛びが発生してしまい、撮像不良となってしまうことがある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
実施形態の画像認識装置は、撮像部と、照明部と、照明制御部と、認識部と、を備える。前記撮像部は、認識対象の画像を撮像する。前記照明部は、前記撮像部による画像の撮像領域に対して光を照射する。前記照明制御部は、前記撮像部の撮像タイミングに合わせて前記照明部の照射条件を変更可能である。前記認識部は、前記撮像部により撮像された画像から前記認識対象を認識する。
【0005】
実施形態のプログラムは、画像認識装置のコンピュータを、照明制御部として機能させる。前記画像認識装置は、撮像部と、照明部と、認識部と、を備える。前記撮像部は、認識対象の画像を撮像する。前記照明部は、前記撮像部による画像の撮像領域に対して光を照射する。前記認識部は、前記撮像部により撮像された画像から前記認識対象を認識する。前記照明制御部は、前記撮像部の撮像タイミングに合わせて前記照明部の照射条件を変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、第1の実施形態にかかる画像認識装置を備えたチェックアウトレーンシステムの構成を概略的に示す外観斜視図である。
【図2】図2は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の構成を概略的に示す外観斜視図である。
【図3】図3は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の照明部等を示す正面図である。
【図4】図4は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、第1の実施形態にかかる白飛びが発生した画像を示す図である。
【図7】図7は、第1の実施形態にかかる照明制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図8は、第1の実施形態にかかる照明部を示す正面図であって、全てのLEDが点灯した状態を示す図である。
【図9】図9は、第1の実施形態にかかる照明部を示す正面図であって、(a)は第1ないし第6のLEDが点灯した状態を示す正面図、(b)は第3ないし第8のLEDが点灯した状態を示す正面図である。
【図10】図10は、第1の実施形態にかかる照明部を示す正面図であって、(a)は第1ないし第4のLEDが点灯した状態を示す正面図、(b)は第5ないし第8のLEDが点灯した状態を示す正面図である。
【図11】図11は、第1の実施形態にかかる照明部を示す正面図であって、(a)は第1および第2のLEDが点灯した状態を示す正面図、(b)は第7および第8のLEDが点灯した状態を示す正面図である。
【図12】図12は、第2の実施形態にかかる画像認識装置の照明部等を示す正面図である。
【図13】図13は、第2の実施形態にかかる照明制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】図14は、第2の実施形態にかかる照明部の点灯遷移例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照して、実施形態について詳細に説明する。なお、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
【0008】
(第1の実施形態)
まずは、第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態にかかる画像認識装置を備えたチェックアウトレーンシステムの構成を概略的に示す外観斜視図である。図1に示すように、チェックアウトレーンシステム4は、商品を入れた買い物かごを戴置するためのサッカー台1と、サッカー台1の略中央に立設された画像認識装置2と、画像認識装置2と図示しない伝送路によって相互通信可能に接続されたPOS端末3とを備えている。
【0009】
POS端末3は、客が購入する商品の販売登録を行うものである。図1に示すように、POS端末3には、キーボード31、オペレータ用の表示器32、客用の表示器33、レシート印字等を行うプリンタ34、現金等を収容するためのドロワ35等が設けられている。キーボード31には、商品代金の決済に必要な締めキー等が配設されている。POS端末3は、この種のチェックアウトレーンシステムで標準的に使用されているPOS端末と同様の構成と機能とを備えている。
【0010】
画像認識装置2は、商品に貼付された認識対象としてのバーコードを読み取り認識して、バーコードが含む商品情報をPOS端末3に出力するための装置(画像読取装置)である。図1に示すように、画像認識装置2は、読取窓21と、キーボード22と、第1のディスプレイ23と、第2のディスプレイ24と、ブザー25と、LED(Light Emitting Diode)26とを主に備えている。
【0011】
キーボード22は、バーコードで登録不能な商品の登録を行う場合に、各種キーによる入力を受付ける。第1のディスプレイ23は、登録された商品の品名や価格等を買い物客または店員に対して表示する。第2のディスプレイ24は、登録された商品の品名や価格、その他のエラーメッセージ等をオペレータの店員に対して表示する。
【0012】
読取窓21が設けられた画像認識装置2の内部には、撮像部としての撮像素子203(図2参照)が内蔵されている。撮像素子203は、例えばCCD(Charge Coupled Device)を用いた撮像装置であってもよいし、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などその他の撮像素子を用いた撮像装置であってもよい。撮像素子203は、読取窓21に相対する撮像領域にかざされたバーコードの画像を撮像する。
【0013】
図2は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の構成を概略的に示す外観斜視図である。図2に示すように、画像認識装置2は、その正面2aに、撮像素子203および照明部201を備えている。画像認識装置2の正面2a側には、オペレータの手によって商品208が対峙される。商品208には、バーコード209が印字された用紙210が貼り付けられている。オペレータは、バーコード209を画像認識装置2において読み取る際、手の動きによって商品208に貼り付けられた用紙210のバーコード209が、撮像素子203の撮像領域に入るように調整する。なお、本実施形態では、画像認識装置2における認識対象がコードシンボルであるバーコード209の例について説明するが、認識対象はこれに限るものではなく、2次元バーコードや商品そのもの等であってもよい。
【0014】
撮像素子203は、画像認識装置2の正面2aに位置するバーコード209を含む画像、すなわちバーコード209およびこのバーコード209が印字された用紙210が貼り付けられた商品208から反射光を受光し、商品208からの反射光を電気情報に変換して商品208の画像情報を出力する。なお、本実施形態では、撮像素子203は、解像度が1024×768画素であるXGA(Extended Graphics Array)の画像情報を出力するものとする。
【0015】
照明部201は、撮像素子203により画像を撮像する撮像領域に対して、光を照射する。ここで、図3は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の照明部等を示す正面図である。図3に示すように、照明部201は、光源として8個のLED(Light Emitting Diode)204を有している。8個のLED204は、詳しくは、第1のLED204a、第2のLED204b、第3のLED203c、第4のLED204d、第5のLED204e、第6のLED204f、第7のLED204g、第8のLED204hである。第1ないし第8のLED204a〜204hは、相互に異なる位置に配置されている。第1ないし第8のLED204a〜204hは、撮像素子203の上方において、画像認識装置2の幅方向(左右方向)に沿って一列状に配置されている。各第1ないし第8のLED204a〜204hは、画像認識装置2の前方に向けて光を照射することで、撮像素子203の撮像領域に光を照射する。なお、以下では、第1ないし第8のLED204a〜204hのそれぞれを、単にLED204として説明する場合もある。照明部201は、撮像素子203の撮像領域と略同一の光の照射範囲、または撮像素子203による画像の撮像領域よりも大きな光の照射範囲を有しているものとする。また、本実施形態では、照明部201は、撮像素子203により画像が撮像される時間と同期して所定時間光を照射する。即ち、照明部201は、撮像素子203の撮像タイミングに合わせて所定時間光を照射する。
【0016】
このように照明部201は、相互に異なる位置に配置された複数の光源としてのLED204を有している。照明部201では、これらの複数のLED204において点灯させるLED204を変更することで光の射出位置が変更可能となっている。光の射出位置は、光を射出するLED204の位置である。この光の射出位置は、照明部201の照射条件に含まれる。
【0017】
図4は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の構成を示すブロック図である。画像認識装置2には、レンズ301が設けられている。撮像素子203は、所定周期毎(例えば、1/30(秒)毎)に入力されるストローブ信号に従って、レンズ301に結像された商品208の画像を入射し、レンズ301に結像された画像を撮像して画像情報を出力する。
【0018】
バーコードデコーダ302は、撮像素子203に接続されている。バーコードデコーダ302は、撮像素子203から出力された画像情報を取得する。バーコードデコーダ302は、取得した画像情報に含まれるバーコード209の画像を抽出する。バーコードデコーダ302は、この抽出したバーコード209の画像から商品208に関する商品情報を読み取ることで認識する。本実施形態では、バーコードデコーダ302が認識部に相当する。
【0019】
制御部303は、撮像素子203による画像の撮像および照明部201による光の照射を制御するものである。制御部303は、主制御部304、および照明駆動回路305などを備えている。主制御部304は、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、I/Oポートなどを備えている。そして、主制御部304には、撮像素子203および照明駆動回路305が接続されている。主制御部304は、撮像素子203および照明駆動回路305をそれぞれ動作制御する。具体的には、主制御部304は、所定周期毎に、画像の撮像を指示するストローブ信号を撮像素子203に出力して、撮像素子203による画像の撮像を制御する。また、主制御部304は、光の照射を指示する光制御信号を照明駆動回路305に出力して、照明駆動回路305を介して、照明部201による光の照射を制御する。照明駆動回路305は、主制御部304から出力された光制御信号に従って、照明部201から光を照射させる。
【0020】
次に、主制御部304のCPUがプログラムを実行することで実現される、画像認識装置2の機能構成について説明する。図5は、第1の実施形態にかかる画像認識装置の機能構成を示すブロック図である。主制御部304のCPUは、RAMに展開されたROMが記憶するプログラムに従って動作することで、図5に示すように、撮像制御部401、画像取込部402、および照明制御部403として機能する。
【0021】
撮像制御部401は、外部回路で作成された水平駆動信号(HD)の立下りに同期して、ストローブ信号を撮像素子203に出力して、撮像素子203による画像の撮像を制御するものである。
【0022】
画像取込部402は、外部回路で作成された水平駆動信号(HD)および垂直駆動信号(VD)に同期して、撮像素子203により撮像された画像を取り込む。具体的には、画像取込部402は、垂直駆動信号の立下りに同期して、撮像素子203からの1フレーム分の画像の取り込みを開始する。撮像素子203から画像を取り込む際、画像取込部402は、水平駆動信号の立下りに同期して、1ライン単位で画像を取り込む。本実施形態では、撮像素子203により解像度が1024×768画素の画像が撮像されるため、画像取込部402は、水平駆動信号の立下りに同期して、少なくとも768ライン分(例えば、791ライン分)の画像を取り込む。なお、1ライン分の画像を取り込む際、画像取込部402は、水平駆動信号の立下りと立下りの間に入力されるクロック信号(少なくとも1024画素分(例えば、1270画素分)のクロック信号)に同期して、1270画素分の画像を取り込むものとする。
【0023】
照明制御部403は、撮像制御部401からストローブ信号が出力している時間(つまり、撮像素子203により画像の撮像が行われている撮像時間)の少なくとも一部と同期して、光制御信号を照明駆動回路305に出力して、照明部201による光の照射を制御する。即ち、照明制御部403は、撮像素子203の撮像タイミングに合わせて照明部201に所定時間光を照射させる。
【0024】
また、照明制御部403は、撮像素子203の撮像タイミングに合わせて(同期して)
照明部201の照射条件を変更可能である。本実施形態では、照明部201の照射条件として照明部201の光の出射位置が採用されており、照明制御部403は、照明部201の光の出射位置を変更可能である。照明制御部403は、点灯させるLED204を変更することで照明部201の照射条件を変更する。この際、照明制御部403は、画像取込部402によって1フレーム分の画像が取り込まれると、取り込まれた画像の認識結果に白飛びが発生しているかを判定する白飛び判定処理を実行する。ここでの認識結果は、撮像部201によって撮像された画像(画像取込部402によって取り込まれた画像)に対する照明制御部403による認識の結果である。ここで、白飛びとは、図6に例示するように、画像の中で、規定の明るさ以上に明るい部分がすべて真っ白になる現象である。白飛び判定処理では、照明制御部403は、画像取込部402によって1フレーム分の画像が取り込まれると、まず、画像の認識処理として、取り込まれた画像内に含まれる白画素(例えば、RGBそれぞれの明度が250以上)の数を計数する。そして、照明制御部403は、計数した白画素の数(画素数)が予め設定された規定数(規定画素数)以上である場合に、撮像素子203により撮像された画像に白飛びが発生したと判定する。上記規定数は、例えば、1024×768画素の1/64や、1024×768画素の1/4などである。
【0025】
そして、照明制御部403は、画像取込部402により取り込んだ画像に対する認識結果に白飛びが発生したかを判定し、画像に白飛びが発生したと判定した場合に、照明部201の射出位置を変更する射出位置変更処理(照射条件変更処理)を行う。射出位置変更処理では、照明制御部403は、点灯させるLED204を変更することで照明部201の射出位置を変更する。具体的には、照明制御部403は、全て(8個)のLED204を点灯した後、点灯させるLED204の数を減らす。より具体的には、照明制御部403は、全てのLED204を点灯した後、点灯させるLED204の数を、6個、4個、2個と徐々に減らす。このとき、照明制御部403は、点灯させるLED204の数を減らした状態において、点灯させるLED204を変更する。一方、照明制御部403は、画像に白飛びは発生していないと判定した場合には、照明部201の射出位置を変更しない。即ち、全てのLED204を点灯する。
【0026】
次に、主制御部304がプログラムに従って実行する照明制御処理を図7に示すフローチャートに沿って説明する。
【0027】
まず、照明制御部403は、全て(8個)のLED204を点灯させる(ステップS501)。この場合のLED204の点灯状態を図8に示す。なお、図面では、点灯しているLED204をハッチングで示している。そして、この点灯状態で撮像制御部401の制御により撮像素子203が撮像した画像が、画像取込部402によって1フレーム取り込まれると、照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が、1024×768画素の1/64以上であるかを判定する(ステップS502)。照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/64より少ないと判定した場合(ステップS502:No)、ステップS501に戻る。
【0028】
一方、照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/64以上であると判定した場合(ステップS502:Yes)、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/4以上であるかを判定する(ステップS503)。照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/4より少ないと判定した場合(ステップS503:No)、8個のLED204のうち6個のLED204だけを点灯させる(ステップS504)。照明制御部403は、8個のうちの2個のLED204は点灯させずに消灯状態とする。つまり、全てのLED204を点灯した後、点灯させるLED204の数を減らす。この状態を図9の(a)に示す。図9の(a)の例では、第1ないし第6のLED204a〜204fが点灯して、第7および第8のLED204g,204hが消灯している。そして、照明制御部403は、点灯させるLED204の数を減らした状態において、点灯させるLED204を変更する。つまり、点灯させるLED204の数を8個から6個に減らした状態において、点灯させる6個のLED204を変更する。この変更するLED204は、例えば予め決められていても良いし、ランダムに決定してもよい。この状態を図9の(b)に示す。図9の(b)の例では、第3ないし第8のLED204c〜204hが点灯して、第1および第2のLED204a,204bが消灯している。なお、点灯させるLED204の変更は、1回に限ることなく複数回行ってもよい。
【0029】
そして、ステップS504の点灯状態で撮像制御部401の制御により撮像素子203が撮像した画像が、画像取込部402によって1フレーム取り込まれると、照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が、1024×768画素の1/64以上であるかを判定する(ステップS505)。そして、照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/64より少ないと判定した場合(ステップS505:No)、ステップS501に戻る。
【0030】
一方、ステップS503において、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/4以上であると判定した場合(ステップS503:Yes)や、ステップS505において、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/64以上であると判定した場合(ステップS505:Yes)、照明制御部403は、8個のLED204のうち4個のLED204だけを点灯させる(ステップS506)。照明制御部403は、8個のうちの4個のLED204は点灯させずに消灯状態とする。この状態を図10の(a)に示す。図10の(a)の例では、第1ないし第4のLED204a〜204dが点灯して、第5ないし第8のLED204e〜204hが消灯している。そして、照明制御部403は、点灯させるLED204の数を減らした状態において、点灯させるLED204を変更する。つまり、点灯させるLED204の数を4個に減らした状態において、点灯させる4個のLED204を変更する。この変更するLED204は、例えば予め決められていても良いし、ランダムに決定してもよい。この状態を図10の(b)に示す。図10の(b)の例では、第5ないし第8のLED204e〜204hが点灯して、第1ないし第4のLED204a〜204dが消灯している。なお、点灯させるLED204の変更は、1回に限ることなく複数回行ってもよい。
【0031】
そして、ステップS506の点灯状態で撮像制御部401の制御により撮像素子203が撮像した画像が、画像取込部402によって1フレーム取り込まれると、照明制御部403は、取り込んだ画像に含まれる白画素の数が、1024×768画素の1/64以上であるかを判定する(ステップS507)。そして、照明制御部403は、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/64より少ないと判定した場合(ステップS507:No)、ステップS501に戻る。
【0032】
一方、取り込まれた画像に含まれる白画素の数が1024×768画素の1/64以上であると判定した場合(ステップS507:Yes)、照明制御部403は、8個のLED204のうち2個のLED204だけを点灯させる(ステップS508)。照明制御部403は、8個のうちの6個のLED204は点灯させずに消灯状態とする。この状態を図11の(a)に示す。図11の(a)の例では、第1および第2のLED204a,204bが点灯して、第3ないし第8のLED204c〜204hが消灯している。そして、照明制御部403は、点灯させるLED204の数を減らした状態において、点灯させるLED204を変更する。つまり、点灯させるLED204の数を2個に減らした状態において、点灯させる2個のLED204を変更する。この変更するLED204は、例えば予め決められていても良いし、ランダムに決定してもよい。この状態を図11の(b)に示す。図11の(b)の例では、第7および第8のLED204g,204hが点灯して、第1ないし第6のLED204a〜204fが消灯している。なお、点灯させるLED204の変更は、1回に限ることなく複数回行ってもよい。このステップS508の点灯状態で撮像制御部401の制御により撮像素子203が撮像した画像が、画像取込部402によって1フレーム取り込まれる。そして、ステップS501以降の処理が繰り返し行われる。
【0033】
以上説明したとおり、本実施形態では、照明制御部403が、照明部201の照射条件としての光の射出位置を変更する。ここで、画像の白飛びは、被写体の位置や姿勢と光の射出位置との関係等で、発生したり発生しなかったりする。したがって、ある射出位置で光が射出されたときに撮像素子203が撮像した画像に白飛びが発生しても、別の射出位置での光によって撮像素子203が撮像した画像には白飛びが発生しない場合がある。また、射出位置を変更しても白飛びが発生する場合もあるが、この場合には白飛びの位置が変わる。つまり、照明制御部403が、照明部201の光の射出位置を変更することで、白飛びの発生を抑制できたり、白飛びの位置を変更することができるので、画像におけるバーコード209の部分が白飛びすることを抑制することができる。よって、バーコード209の撮像不良が発生することを抑制することができる。
【0034】
また、本実施形態では、照明制御部403は、画像に白飛びが発生したかを判定し、画像に白飛びが発生したと判定した場合に照明部201の光の射出位置(照射条件)を変更する。したがって、バーコード209の撮像不良が発生することを効率的に抑制することができる。
【0035】
また、本実施形態では、照明制御部403は、点灯させるLED204を変更することで光の射出位置(照射条件)を変更する。したがって、光の射出位置を瞬時に変更することができる。
【0036】
また、本実施形態では、照明制御部403は、全てのLED204を点灯した後、点灯させるLED204の数を減らす。したがって、光の射出位置を瞬時に変更することができる。また、点灯させるLED204の数を減らすことで、光量が減るので、これより、白飛びの発生を抑制することができる。
【0037】
また、本実施形態では、照明制御部403は、点灯させるLED204の数を減らした状態において、点灯させるLED204を変更する。したがって、点灯させるLED204の数を規定数(本実施形態では2個や4個、6個)だけ減らした、ある状態において、光量を維持した状態で、光の射出位置を変更することができる。
【0038】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態を説明する。本実施形態は、照明部201および照明制御処理が第1の実施形態に対して異なる。
【0039】
図12は、第2の実施形態にかかる画像認識装置の照明部等を示す正面図である。図12に示すように、照明部201は、上光源部201aと、左光源部201bと、右光源部201cと、を有する。
【0040】
上光源部201aは、第1の実施形態で説明した第1ないし第8のLED204a〜204hからなり、撮像素子203の上方に配置されている。左光源部201bは、第9のLED204iと第10のLED204jとからなり、撮像素子203の一側方(左方)に配置されている。第9のLED204iと第10のLED204jとは、上下方向に沿って配置されている。右光源部201cは、第11のLED204kと第12のLED204lとからなり、撮像素子203の他側方(右方)に配置されている。第11のLED204kと第12のLED204lとは、上下方向に沿って配置されている。各第1ないし第12のLED204a〜204lは、画像認識装置2の前方に向けて光を照射することで、撮像素子203の撮像領域に光を照射する。
【0041】
次に、主制御部304がプログラムに従って実行する照明制御処理を図13に示すフローチャートに沿って説明する。
【0042】
照明制御部403は、まず、上光源部201aだけを点灯する(ステップS601)。このとき、左光源部201bおよび右光源部201cは消灯状態である。次に、照明制御部403は、左光源部201bだけを点灯する(ステップS602)。このとき、上光源部201aおよび右光源部201cは消灯状態である。次に、照明制御部403は、右光源部201cだけを点灯する(ステップS603)。このとき、上光源部201aおよび左光源部201bは消灯状態である。そして、照明制御部403は、ステップS601に戻って、上記の処理を繰り返し行う。各ステップS601〜S603での点灯は、撮像素子203により画像が撮像される時間と同期して行われる。即ち、撮像素子203の撮像タイミングに合わせて照明部201の光の射出位置(照射条件)が変更される。これにより、各ステップS601〜S603毎に、相互に異なる射出位置から射出された光を用いて撮像素子203が画像を撮像する。このときの照明部201の点灯状態は、図14の(a)、(b)、(c)の順に変化する。このように、本実施形態では、照明制御部403は、白飛びが発生しているか否かにかかわらず点灯させるLED204を常に変更する。
【0043】
以上説明したとおり、本実施形態では、照明制御部403は、点灯させるLED204を常に変更する。よって、第1の実施形態と同様に、白飛びの発生を抑制できたり、白飛びの位置を変更することができるので、画像におけるバーコード209の部分が白飛びすることを抑制することができる。よって、バーコード209の撮像不良が発生することを抑制することができる。
【0044】
なお、上記実施形態の画像認識装置2で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供されるが、これに限定するものではない。例えば、本実施形態の画像認識装置2で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0045】
さらに、本実施形態の画像認識装置2で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の画像認識装置2で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0046】
また、上記各実施形態では、照明制御部が、点灯させる光源を変更することで照明部の光の射出位置を変更する例を示したが、これにかぎるものではない。例えば、照明部の光源を撮像素子回りに移動可能に設け、駆動源の駆動力によって光源を駆動する構成とし、照明制御部が駆動源を制御して光源を撮像素子回りに移動させることで、光源の位置、即ち光の射出位置を変更するようにしてもよい。
【0047】
以上説明したとおり、上記各実施形態によれば、画像認識装置において、認識対象の撮像不良が発生することを抑制することができる。
【符号の説明】
【0048】
2 画像認識装置
201 照明部
203 撮像素子(撮像部)
204a〜204l LED(光源)
209 バーコード(認識対象)
302 バーコードデコーダ(認識部)
403 照明制御部
【先行技術文献】
【特許文献】
【0049】
【特許文献1】特開2009−20611号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
認識対象の画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部による画像の撮像領域に対して光を照射する照明部と、
前記撮像部の撮像タイミングに合わせて前記照明部の照射条件を変更可能な照明制御部と、
前記撮像部により撮像された画像から前記認識対象を認識する認識部と、
を備えた画像認識装置。
【請求項2】
前記照明制御部は、前記画像の認識結果に白飛びが発生したかを判定し、前記画像の認識結果に白飛びが発生したと判定した場合に前記照明部の照射条件を変更する請求項1に記載の画像認識装置。
【請求項3】
前記照明部は、相互に異なる位置に配置された複数の光源を有し、
前記照明制御部は、点灯させる前記光源を変更することで前記照明部の照射条件を変更する、請求項1または2に記載の画像認識装置。
【請求項4】
前記照明制御部は、全ての前記光源を点灯した後、点灯させる前記光源の数を減らす、請求項3に記載の画像認識装置。
【請求項5】
前記照明制御部は、点灯させる前記光源の数を減らした状態において、点灯させる前記光源を変更する請求項4に記載の画像認識装置。
【請求項6】
認識対象の画像を撮像する撮像部と、前記撮像部による画像の撮像領域に対して光を照射する照明部と、前記撮像部により撮像された画像から前記認識対象を認識する認識部と、を備えた画像認識装置のコンピュータを、前記撮像部の撮像タイミングに合わせて前記照明部の照射条件を変更可能な照明制御部として機能させるプログラム。
【請求項1】
認識対象の画像を撮像する撮像部と、
前記撮像部による画像の撮像領域に対して光を照射する照明部と、
前記撮像部の撮像タイミングに合わせて前記照明部の照射条件を変更可能な照明制御部と、
前記撮像部により撮像された画像から前記認識対象を認識する認識部と、
を備えた画像認識装置。
【請求項2】
前記照明制御部は、前記画像の認識結果に白飛びが発生したかを判定し、前記画像の認識結果に白飛びが発生したと判定した場合に前記照明部の照射条件を変更する請求項1に記載の画像認識装置。
【請求項3】
前記照明部は、相互に異なる位置に配置された複数の光源を有し、
前記照明制御部は、点灯させる前記光源を変更することで前記照明部の照射条件を変更する、請求項1または2に記載の画像認識装置。
【請求項4】
前記照明制御部は、全ての前記光源を点灯した後、点灯させる前記光源の数を減らす、請求項3に記載の画像認識装置。
【請求項5】
前記照明制御部は、点灯させる前記光源の数を減らした状態において、点灯させる前記光源を変更する請求項4に記載の画像認識装置。
【請求項6】
認識対象の画像を撮像する撮像部と、前記撮像部による画像の撮像領域に対して光を照射する照明部と、前記撮像部により撮像された画像から前記認識対象を認識する認識部と、を備えた画像認識装置のコンピュータを、前記撮像部の撮像タイミングに合わせて前記照明部の照射条件を変更可能な照明制御部として機能させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図6】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図6】
【公開番号】特開2012−242908(P2012−242908A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−109749(P2011−109749)
【出願日】平成23年5月16日(2011.5.16)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月16日(2011.5.16)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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