説明

画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム

【課題】操作性を向上し得る画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供する。
【解決手段】画像読取装置は、複数の原稿の両面の画像を順に読み取り(S11)、読み取った原稿の印字面の向きが、1枚前に読み取った原稿の印字面の向きと逆になったことを検知する(S15でNO)。画像読取装置は、原稿の印字面の向きが逆になったことを検知した場合に、印字面の向きが逆になった原稿の画像と、1枚前に読み取った原稿の画像との間に、原稿の画像の纏まりの区切りを入れる(S18)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムに関し、より特定的には、操作性を向上し得る画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真式の画像形成装置には、スキャナ機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンタとしての機能、データ通信機能、およびサーバ機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンタなどがある。
【0003】
近年、画像形成装置は、画像読取部(読み取り手段)を備えるスキャナ、複写機、プリンタ、ファクシミリ、またはデジタル複合機などとして、オフィスや家庭などに急速に普及している。画像形成装置の中には、一連の原稿をページ毎に一枚ずつ画像読取部に供給する自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)を備えたものがある。ADFを備えた画像形成装置は、複数枚からなる原稿を順に自動で画像読取部へ供給することができるので、ユーザにとっては便利である。
【0004】
さらに最近では、原稿の両面を同時に読み取ることが可能なADFが普及している。このような画像形成装置では、ADFから順に供給された原稿を画像読取部で読み取り、画像読取部で読み取った画像データを記憶装置に記憶し、ADFに載置された全ページの原稿の画像データを記憶装置に記憶する。そして、記憶した画像データをファイル化してネットワークで接続されたパーソナルコンピュータ(PC)に送信する。これにより、原稿を電子化することができる。さらに、読み取った原稿に対して、ソーティング(並べ替え処理)、ステイプル(綴じ処理)、パンチ(穴開け処理)などの後処理を行うフィニッシャ(後処理装置)を備えた画像形成装置も存在する。
【0005】
画像形成装置においては、複数の文書原稿を電子化する際に、一回の読み込み作業により複数の文書原稿をまとめて読み込み、複数の文書原稿の各々について個別の電子ファイルを作成することが望まれている。文書原稿ごとに読み込みを行い電子ファイルの作成をするという作業は煩雑であるためである。
【0006】
このような作業に関連して、下記特許文献1には、読み取った複数の原稿の画像ファイルをユーザ所望の分割位置で区切り、区切りに基づいて画像ファイルを生成する技術が開示されている。下記特許文献1の画像読取装置は、1あるいは複数枚に亘る原稿を所定の送り経路に沿って一枚毎に送る自動原稿送り部と、送り経路に備えられ、原稿の一方の面の画像を読み取って画像データに変換する第1の画像読取部と、複数枚に亘る原稿の画像データに基づいて無地面に該当する原稿を区切り原稿として識別する区切り原稿識別部と、区切り原稿の前後の原稿の画像データを異なるファイルとして記憶する画像記憶部とを備えている。この画像読取装置では、ユーザは区切り原稿1枚(1つのファイルの先頭ページ)のみを裏返して画像読取装置に読み込むことによって、画像ファイルに区切りを入れることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−21845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1の技術には操作性が悪いという問題があった。1つのファイルの原稿が複数のページよりなる場合、ユーザは複数のページよりなる原稿束の中から先頭ページを探し出して、その先頭ページの原稿のみを裏返す必要があった。また読み込み完了後には、原稿束の中から裏返した先頭ページを探し出し、その先頭ページの原稿の向きを元に戻す必要があった。
【0009】
また、特許文献1の技術には、1つのファイル内の画像において画像の画質に差が発生し得るという問題があった。原稿の表面用の画像読取素子(たとえばCCD(Charge Coupled Device Image Sensor))と、裏面用の画像読取素子(たとえばCIS(Contact Image Sensor))とを備えたADFでは、1回の原稿搬送で原稿の両面の画像を読み取るワンパススキャンが可能である。このようなADFでは、原稿の表面をCCDにて読み取り、原稿の裏面をCISにて読み取る。CCDは、読み取った画像の画質が良好であるという利点を有している一方、CISはスペースを取らないという利点を有している。特許文献1の技術では、先頭ページの印字面のみがCISで読み取られ、他のページの印字面はCCDで読み取られるため、同一ファイル内で画像の画質の差が発生するという問題があった。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するものであり、その目的は、操作性を向上し得る画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一の局面に従う画像読取装置は、複数の原稿の両面の画像を順に読み取り可能な読取手段と、読取手段にて読み取った原稿の印字面の向きが、読取手段にて1枚前に読み取った原稿の印字面の向きと逆になったことを検知する印字面検知手段と、印字面検出手段にて原稿の印字面の向きが逆になったことを検知した場合に、印字面の向きが逆になった原稿の画像と、1枚前に読み取った原稿の画像との間に、原稿の画像の纏まりの区切りを入れる区切り手段とを備える。
【0012】
上記画像読取装置において好ましくは、読取手段で読み取った原稿の印字面が裏面である場合に、その原稿の画像が含まれる纏まりにおける画像の順番が逆になるように、原稿の画像を並べ替える並べ替え手段をさらに備える。
【0013】
上記画像読取装置において好ましくは、区切り手段は、読取手段にて最初に読み取った原稿の画像から、区切り手段が最初に入れた区切りの直前の原稿の画像までを1つのファイルとして生成する。
【0014】
上記画像読取装置において好ましくは、区切り手段は、区切り手段が入れた第1の区切りの直後の原稿の画像から、区切り手段が第1の区切りの次に入れた第2の区切りの直前の原稿の画像までを1つのファイルとして生成する。
【0015】
上記画像読取装置において好ましくは、区切り手段は、区切り手段が最後に入れた区切りの直後の原稿の画像から、読取手段で最後に読み取った原稿の画像までを1つのファイルとして生成する。
【0016】
上記画像読取装置において好ましくは、区切り手段は、白紙である画像を削除したファイルを生成する。
【0017】
上記画像読取装置において好ましくは、印字面検出手段にて原稿の印字面の向きが逆になったことを検知した場合に、印字面の向きが逆になった原稿を排紙する前であって、1枚前に読み取った原稿を排紙した後に、原稿の排紙を一時的に停止する排紙停止手段をさらに備える。
【0018】
上記画像読取装置において好ましくは、読取手段は、ワンパスで原稿の両面の画像を読み取る。
【0019】
本発明の他の局面に従う画像読取装置の制御方法は、複数の原稿の両面の画像を順に読み取り可能な読取ステップと、読取ステップにて読み取った原稿の印字面の向きが、読取ステップにて1枚前に読み取った原稿の印字面の向きと逆になったことを検知する印字面検知ステップと、印字面検出ステップにて原稿の印字面の向きが逆になったことを検知した場合に、印字面の向きが逆になった原稿の画像と、1枚前に読み取った原稿の画像との間に、原稿の画像の纏まりの区切りを入れる区切りステップとを備える。
【0020】
本発明のさらに他の局面に従う画像読取装置の制御プログラムは、複数の原稿の両面の画像を順に読み取り可能な読取ステップと、読取ステップにて読み取った原稿の印字面の向きが、読取ステップにて1枚前に読み取った原稿の印字面の向きと逆になったことを検知する印字面検知ステップと、印字面検出ステップにて原稿の印字面の向きが逆になったことを検知した場合に、印字面の向きが逆になった原稿の画像と、1枚前に読み取った原稿の画像との間に、原稿の画像の纏まりの区切りを入れる区切りステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、操作性を向上し得る画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施の形態における画像形成装置の概観を示す図である。
【図2】自動原稿送り装置を含む画像読取部の構成を示す図である。
【図3】図1の画像形成装置に含まれる制御部を示す図である。
【図4】ファイルを生成する際の給紙トレイへの原稿の配置方法を説明するための図である。
【図5】ファイルを作成する際の画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。
【図6】画像読取部にて読み取った原稿の画像からファイルを生成する方法を説明する図である。
【図7】画像読取部にて読み取った原稿の画像からファイルを生成する他の方法を説明する図である。
【図8】排紙トレイにおける用紙の排出位置を模式的に示す平面図である。
【図9】本発明の一実施の形態における画像読取装置が接続されたPCの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0024】
[画像形成装置の構成]
【0025】
本実施の形態においては、画像読取装置が画像形成装置に搭載された構成について説明する。
【0026】
図1は、本発明の一実施の形態における画像形成装置の概観を示す図である。
【0027】
図1を参照して、画像形成装置はたとえばMFPであり、自動原稿送り装置を含む画像読取部1(画像読取装置の一例、スキャナ)と、画像処理部3と、画像形成部5と、給紙部7と、排紙部9とを備える。
【0028】
画像形成装置が複写機として使用される場合やスキャナとして使用される場合などには、画像読取部1で原稿が両面同時読み取りされる。画像処理部3は、画像読取部1で読み取った画像データなどを処理する。画像形成部5は、給紙部7から送られてきた紙に、画像処理部3で処理された画像データに基づいて画像を形成する。画像が形成された用紙は排紙部9から排紙トレイ105へ排出される。
【0029】
図2は、自動原稿送り装置を含む画像読取部の構成を示す図である。
【0030】
自動原稿送り装置を含む画像読取部1は大きくは、読取ユニット103と、原稿搬送装置101とで構成される。
【0031】
読取ユニット103は、第一読取位置202と、プラテンガラス205と、露光装置206と、ミラー207、208、および209と、レンズ211と、CCD213とを含む。
【0032】
原稿搬送装置101は、給紙トレイ201と、給紙ローラー220と、分離ローラー221と、搬送ローラー222と、読取前ローラー223と、読取後ローラー224と、第二読取位置203と、CIS214と、反転ローラー225と、排紙ローラー226と、排出トレイ204とを含む。
【0033】
原稿搬送装置101の給紙トレイ201には原稿200が積載される。以降、給紙トレイ201上に配置された状態の原稿200における上向きの面を「上面」と記し、原稿200における下向きの面を「下面」と記すことがある。給紙トレイ201に積載された原稿200は、給紙ローラー220で給紙され、分離ローラー221で他の原稿から分離される。分離ローラー221を通過した原稿200は、搬送ローラー222および読取前ローラー223で、搬送経路R1を経て第一読取位置202へ搬送される。読取ユニット103は、第一読取位置202を通過する原稿200の上面を露光装置206で露光し、プラテンガラス205、ミラー207、208、209、およびレンズ211を通して、CCD213からRGBデータとして画像データを生成する。第一読取位置202を通過した原稿200は第二読取位置203へ搬送され、そこで原稿200の下面はCIS214により読み取られ、画像データが生成される。原稿200は、第二読取位置203を通過後、反転ローラー225、排紙ローラー226よって搬送され、排出トレイ204へ排出される。このように画像を読み取ることにより、ワンパスで(一回の通紙で)原稿200の両面の画像を同時に読み取ることができる。
【0034】
ここで、第一読取位置202においては、原稿200は搬送ガイド部材によって、プラテンガラス205と非接触で搬送されるよう案内される。また、読取後ローラー224の回転速度を読取前ローラー223の回転速度よりも若干速くすることで、原稿200が引っ張られるようになる。それにより、原稿200のたるみによるプラテンガラス205と原稿200との接触を防止する。読取位置のプラテンガラス205上に紙粉や粘着物などの異物があると、それらは読み取り位置に留まるため、原稿200の搬送方向に色筋ノイズとして現れる。異物は主に原稿200とプラテンガラス205との接触によってプラテンガラス205上に供給される。上記のように、原稿200をプラテンガラス205に接触させないことによって、これらの異物の供給を防いでいる。
【0035】
また、図示しないが、原稿搬送装置101の給紙トレイ201には、給紙時の傾きを防止するためのガイド部材が設けられている。そのガイド部材に連結された位置検出センサと給紙トレイ201の搬送方向に設けられた複数の原稿検出部材との組み合わせにより、給紙トレイ201上の原稿のサイズが判別可能となっている。
【0036】
なお、原稿搬送装置101では、CIS214を使用せずに、上面を読み取り後の原稿を、反転ローラー225によって反転させて、搬送経路R2を経て再び第一読取位置202を通過させてもよい。この場合には、CCD213で原稿の下面も読み取ることが可能になる。この場合原稿200は、第一読取位置202で裏面の画像を読み取られた後、反転ローラー225、排紙ローラー226よって搬送され、排出トレイ204へ排出される。
【0037】
図3は、図1の画像形成装置に含まれる制御部を示す図である。
【0038】
制御部300は、原稿を読み取る画像読取部1と、画像データに対して処理を行なう画像処理部3と、画像処理部3にて処理された画像データに基づいて用紙などに画像を形成する画像形成部5と、データを記憶させる処理を行なう記憶部305と、画像データの印刷処理を制御する画像出力部307と、通信回線を通して画像データを送信するファクシミリ制御部309と、画像形成装置と通信回線および他機器との接続を制御するネットワーク接続部311と、システム全体を制御するCPU(中央演算処理装置)313と、書き換え不可能な読み出しのみのデータが保存されているROM315と、データが一時記憶されるRAM317と、データの書き換えが可能である不揮発メモリ319およびHDD(Hard Disk Drive)321と、システムの情報を表示する表示部323と、システムに処理命令を与えることのできるパネル操作部325と、読み取った原稿および/または画像形成した用紙に対して後処理を施す後処理部327とを備える。
【0039】
画像読取部1は、給紙ローラー220、分離ローラー221、搬送ローラー222、読取前ローラー223、読取後ローラー224、反転ローラー225、および排紙ローラー226などを駆動するための原稿搬送モータ301を含んでいる。
【0040】
画像形成部5は、排紙トレイ105に排出される用紙の位置を移動させるための排紙位置移動部303を含んでいる。
【0041】
ファクシミリ制御部309は、受信部309aを含んでいる。
【0042】
パネル操作部325は、ファイル生成モードやコピーモードなどを開始するためのスタートボタンを含んでいる。
【0043】
CPU313を中心に、各モジュールが通信および制御信号に基づいて制御される。CPU313は、画像読取部1、画像処理部3、画像形成部5、記憶部305、画像出力部307、ファクシミリ制御部309、ネットワーク接続部311、ROM315、RAM317、不揮発メモリ319、HDD321、表示部323、パネル操作部325、および後処理部327と通信または信号の送受信を実施することで、制御部300全体を制御する。
【0044】
画像読取部1で読み取られた画像データは、RAM317上に確保されたファイルメモリエリアに一時的に格納される。そして、画像処理部3にて読み取った画像のファイルが生成され、生成されたファイルはHDD321に保存される。
【0045】
本実施の形態の画像形成装置は、画像読取部1を通じて複数の原稿の画像を読み取り、読み取った原稿の画像を電子化したファイルを生成する。
【0046】
[ファイルの生成方法]
【0047】
続いて、本実施の形態におけるファイルの生成方法を説明する。本実施の形態の画像形成装置は、複数の原稿束の画像を一度に読み取り、読み取った原稿の画像に基づいて各原稿束の画像のファイルを生成する。
【0048】
図4は、ファイルを生成する際の給紙トレイへの原稿の配置方法を説明するための図である。なお図4では、各原稿の印字面に「A」、「B」、「C」などのアルファベットが記されている。
【0049】
図4を参照して、3つの原稿束400A〜400Cが示されている。原稿束400Aはたとえば3枚の原稿で構成されており、原稿束400Bはたとえば2枚の原稿で構成されており、原稿束400Cはたとえば2枚の原稿で構成されている(図4(a))。原稿束400A〜400Cを構成する原稿の各々は、表面のみが印字面(画像が印字されている面)であり、裏面は白紙面(何も印字されていない面)である。
【0050】
各原稿束400A〜400Cのファイルを生成する際には(図4(b))、原稿搬送装置101の給紙トレイ201上に、画像読取部1で最初に読み込む原稿束400Aを一番上に配置し、2番目に読み込む原稿束400Bを原稿束400Aの下に配置し、最後に読み込む原稿束400Cを原稿束400Bの下に配置する。
【0051】
ここで、原稿束400A〜400Cは、束毎に表面(印字面)が交互に上下逆になるように、給紙トレイ201上に重ねてセットされる。すなわち、原稿束400Aおよび400Cを構成する原稿の各々は、表面が上向き、裏面(白紙面)が下向きの状態とされる。一方、原稿束400Bを構成する原稿は、裏面が上向き、表面が下向きの状態とされる。原稿束400Bは、束全体で裏返されるので、原稿束400Bにおける1枚目の原稿401aは、原稿束400Cの真上に配置され、原稿束400Bにおける2枚目の原稿401bは、原稿束400Aの真下に配置される。
【0052】
なお、原稿束400Aおよび400Cを構成する原稿の各々は、表面が下向き、裏面が下向きの状態とされてもよい。この場合、原稿束400Bを構成する原稿は、表面が上向き、裏面が下向きの状態とされる。
【0053】
原稿束が上記のようにセットされて画像の読み取りがユーザによって開始されると、原稿束400Aにおける1枚目の原稿(最上部に配置された原稿)から順に、画像読取部1はその両面の画像を読み取る。画像読取部1が読み取る原稿の印字面の向きは、原稿束400Aから原稿束400Bに移行する際に変わる(図4(b)の場合には上面から下面に変わる)。CPU313は、画像読取部1にて得られた画像に基づいて、原稿の印字面の向きが上下逆になったことを検知する。そしてCPU313は、原稿の印字面の向きが上下逆になったことを検知した場合に、印字面の向きが上下逆になった原稿の画像と、1枚前に読み取った原稿の画像との間に、原稿の画像の纏まりの区切りを入れ、区切りに基づいてファイルを生成する。
【0054】
図5は、ファイルを作成する際の画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。
【0055】
図5を参照して、始めにCPU313は、給紙トレイ201上に原稿がセットされているか否かを判別する(S1)。ステップS1において、原稿がセットされていると判別した場合(S1でYES)、CPU313は、ファイルを生成するためのスタートボタンがユーザによって押されたか否かを判別する(S3)。ステップS3において、ファイルを生成するためのスタートボタンが押されたと判別した場合(S3でYES)、画像読取部1は1枚の原稿(原稿束400Aにおける1枚目の原稿)の両面を読み取る(S5)。画像読取部1が読み取った画像は、たとえばRAM317に記憶される。次にCPU313は、読み取った原稿の印字面の向きが上か下かを、たとえばRAM317に保持する(S7)。
【0056】
次にCPU313は、給紙トレイ201上に次の原稿が有るか否かを判別する(S9)。ステップS9において、給紙トレイ201上に次の原稿が有ると判別した場合(ステップS9でYES)、画像読取部1は次の1枚の原稿の両面を読み取る(S11)。次にCPU313は、読み取った原稿の印字面の向きが上か下かを、たとえばRAM317に保持し(S13)、読み取った原稿の印字面の向きが、1枚前に読み取った原稿の印字面の向きと同じか否かを判別する(S15)。
【0057】
ステップS15において、読み取った原稿の印字面の向きが1枚前の原稿の印字面の向きと同じであると判別した場合(S15でYES)、CPU313はS9の処理に進む。一方、読み取った原稿の印字面の向きが1枚前の原稿の印字面の向きと異なると判別した場合(S15でNO)、その部分が原稿束(部)の切れ目であることを意味している。この場合CPU313は、印字面が上下逆になった原稿を排紙する前のタイミングであって、1枚前に読み取った原稿を排紙した後のタイミングで、ADFによる原稿の排紙および読み取り(スキャナからの原稿の排紙・読み取り)を一時的に(たとえば数秒間)停止して、再開する(S17)。原稿の排紙および読み取りの停止および再開は、原稿搬送モータ301を制御することにより行われる。なお、ステップS17の処理は省略されてもよい。
【0058】
次にCPU313は、印字面が上下逆になった原稿(既に読み取った原稿のうち最後に読み取った原稿)の画像と、1枚前に読み取った原稿(既に読み取った原稿のうち最後から2番目に読み取った原稿)の画像との間に、原稿の画像の纏まりの区切りを入れる(S18)。続いてCPU313は、1枚前に読み取った原稿の印字面は上向きか否かを判別する(S19)。
【0059】
ステップS19において、1枚前に読み取った原稿の印字面が上向きであると判別した場合(S19でYES)、CPU313は、読み込んだページ順でファイルを生成する(S21)。ファイルを生成する際には、前回入れた区切りの直後の原稿の画像から、今回入れた区切りの直前の原稿の画像までが1つのファイルとして生成される。今回入れた区切りが最初の区切りである場合には、既に読み取った原稿のうち最初に読み取った原稿の画像から、今回入れた区切りの直前の原稿の画像までが1つのファイルとして生成される。これにより、既にファイル生成したページと、現在読み込んだ原稿(既に読み取った原稿のうち最後に読み取った原稿)とはファイルから除かれる。その後CPU313は、ステップS9の処理へ進む。
【0060】
ステップS19において、1枚前に読み取った原稿の印字面が下向きであると判別した場合(S19でNO)、CPU313は、1枚の原稿における表面の画像と裏面の画像とを別ページとして考えて、ページ順を読み取った順番と逆にする(S23)。ページ順を読み取った順番と逆にする際には、前回入れた区切りの直後の原稿の画像から、今回入れた区切りの直前の原稿の画像まで纏まりにおけるページ順(画像の順番)が逆になるように、原稿の画像が並べ替えられる。今回入れた区切りが最初の区切りである場合には、既に読み取った原稿のうち最初に読み取った原稿の画像から、今回入れた区切りの直前の原稿の画像までの纏まりにおけるページ順)が逆になるように、原稿の画像が並べ替えられる。これにより、既にファイル生成したページと、現在読み込んだ原稿とは、ページ順を逆にする処理から除かれる。続いてCPU313は、ステップS23でページ順を変更した画像の纏まりについて、変更したページ順でファイルを生成する(S25)。その後CPU313は、ステップS9の処理に進む。
【0061】
ステップS9において、給紙トレイ201上に次の原稿が無いと判別した場合(ステップS9でNO)、CPU313は、既に読み取った原稿のうち最後に読み取った原稿の画像の印字面が上向きか否かを判別する(S31)。ステップS31において、最後に読み取った原稿の印字面が上向きであると判別した場合(S31でYES)、CPU313は、読み込んだページ順でファイルを生成する(S33)。ファイルを生成する際には、最後に入れた区切りの直後の原稿の画像から、最後に読み取った原稿の画像までが1つのファイルとして生成される。これにより、既にファイル生成したページはファイルから除かれる。その後CPU313は、処理を終了する。
【0062】
ステップS31において、最後に読み取った原稿の印字面が下向きであると判別した場合(S31でNO)、CPU313は、ページ順を読み取った順番と逆にする(S35)。ページ順を読み取った順番と逆にする際には、最後に入れた区切りの直後の原稿の画像から、最後に読み取った原稿の画像までのページ順が逆にされる。これにより、既にファイル生成したページは、ページ順を逆にする処理から除かれる。続いてCPU313は、ステップS35でページ順を変更した画像の纏まりについて、変更したページ順でファイルを生成し(S37)、処理を終了する。
【0063】
続いて、図5に示すフローチャートで実行される各処理について、図6を用いて詳細に説明する。
【0064】
図6は、画像読取部にて読み取った原稿の画像からファイルを生成する方法を説明する図である。図6(a)は、画像の順番を並び替える前の画像の順番を模式的に示す図であり、図6(b)は、画像の順番を適正に並び替えた後の画像の順番を模式的に示す図である。なお図6においては、原稿束400Aの1枚目の原稿(原稿束400Aを構成する原稿のうち画像読取部1で最初に読み込まれた原稿)の画像に「A1」、2枚目の原稿(原稿束400Aを構成する原稿のうち画像読取部1で2番目に読み込まれた原稿)の画像に「A2」、3枚目の原稿(原稿束400Aを構成する原稿のうち画像読取部1で3番目に読み込まれた原稿)の画像に「A3」と記されている。同様に、原稿束400Bの1枚目の原稿(原稿束400Bを構成する原稿のうち画像読取部1で2番目に読み込まれた原稿)の画像に「B1」、2枚目の原稿(原稿束400Bを構成する原稿のうち画像読取部1で最初に読み込まれた原稿)の画像に「B2」、原稿束400Cの1枚目の原稿(原稿束400Cを構成する原稿のうち画像読取部1で最初に読み込まれた原稿)の画像に「C1」、2枚目の原稿(原稿束400Cを構成する原稿のうち画像読取部1で2番目に読み込まれた原稿)の画像に「C2」と記されている。さらに各原稿における表面(印字面)の画像に「表」、裏面(白紙面)の画像に「裏」と記されている。
【0065】
図4(b)に示すように原稿束400A〜400Cが給紙トレイ201にセットされた場合、原稿束400A〜400Cの画像は、図6(a)に示すように、原稿束400Aの1枚目の原稿の表面および裏面、原稿束400Aの2枚目の原稿の表面および裏面、原稿束400Aの3枚目の原稿の表面および裏面、原稿束400Bの2枚目の原稿の裏面および表面、原稿束400Bの1枚目の原稿の裏面および表面、原稿束400Cの1枚目の原稿の表面および裏面、原稿束400Cの2枚目の原稿の表面および裏面の順に、画像読取部1によって読み取られる。
【0066】
原稿束400Bの2枚目の原稿の裏面および表面の画像が画像読取部1によって読み取られた際に、1枚前の原稿である原稿束400Aの3枚目の原稿に対して、原稿の印刷面の向きが上下逆(上向きから下向き)に変わったことがCPU313によって検知される。この場合には、CPU313によって、原稿束400Bの2枚目の原稿の画像と、原稿束400Aの3枚目の原稿の画像との間に、原稿の画像の纏まりの区切りD1が入れられる。これにより、原稿束400Aの1枚目〜3枚目の原稿の画像が1つの纏まり410Aとされる。ここで、原稿束400Aを構成する原稿の表面(印字面)は上向きであるので、纏まり410Aを構成する画像は正しい順番で並んでいる状態にある。したがって、纏まり410Aを構成する画像の順番で、纏まり410Aに基づくファイル420Aが生成される。
【0067】
次に、原稿束400Cの1枚目の原稿の表面および裏面の画像が画像読取部1によって読み取られた際に、1枚前の原稿である原稿束400Bの1枚目の原稿に対して、原稿の印刷面の向きが上下逆(下向きから上向き)に変わったことがCPU313によって検知される。この場合には、CPU313によって、原稿束400Bの1枚目の原稿の画像と、原稿束400Cの1枚目の原稿の画像との間に、原稿の画像の纏まりの区切りD2が入れられる。これにより、区切りD2の1つ前の区切りである区切りD1の直後の原稿の画像から、区切りD2の直前の原稿の画像までが1つの纏まりとされる。具体的には、原稿束400Bの2枚目および1枚目の原稿の画像が1つの纏まり410Bとされる。ここで、原稿束400Bを構成する原稿の表面(印字面)は下向きであるので、纏まり410Bを構成する画像は逆の順番で並んでいる状態にある。したがって、纏まり410Bを構成する画像の順番が逆になるように、CPU313によって原稿の画像が並べ替えられ、並べ替えた後の画像の順序でファイル420Bが生成される。具体的には図6(b)に示すように、読み取り時には「2枚目の裏面→2枚目の表面→1枚目の裏面→1枚目の表面」であった画像の順序が、「1枚目の表面→1枚目の裏面→2枚目の表面→2枚目の裏面」という順序に並べ替えられる。
【0068】
次に、原稿束400A〜400Cの読み取りが完了したことがCPU313によって検知される。この場合には、CPU313によって、最後に入れた区切りD2の直後の原稿の画像から、最後に読み取った原稿の画像までが1つの纏まりとされる。具体的には、原稿束400Cの1枚目および2枚目の原稿の画像が1つの纏まり410Cとされる。ここで、原稿束400Cを構成する原稿の表面(印字面)は上向きであるので、纏まり410Cを構成する画像は正しい順番で並んでいる状態にある。したがって、纏まり410Cを構成する画像の順番で、纏まり410Cに基づくファイル420Cが生成される。
【0069】
[実施の形態の効果]
【0070】
上述の実施の形態における画像読取装置によれば、複数の原稿束を束毎に扱うことで、画質や操作性の問題を解消し、適切な区切り位置を検出することができる。すなわち画像読取装置は、ユーザが複数の原稿束を一度に重ねてADFの給紙トレイに置いて原稿を読み込んでも、原稿束ごとのファイルの区切り位置を検知して、画像の順序や印字面が適切になるようにファイルを分割することができる。これにより、原稿束の中から先頭ページを探し出す必要がなくなり、操作性を向上することができる。また、ワンパススキャンが可能なADFを用いた場合であっても、1つのファイルの原稿の印字面の画像は、原稿の表面用および裏面用の画像読取素子のうちいずれか一方のみを用いて読み取ることができるので、同一ファイル内での画像の品質の差の発生を防止することができる。
【0071】
また、読み取った原稿の印字面が下向き(裏面)である場合に、その原稿の画像が含まれる纏まりにおける画像の順番が逆になるように、原稿の画像を並べ替えることにより、印字面が下向きの原稿の画像の順番を正しい順番に並べることができる。
【0072】
さらに、原稿の印字面の向きが逆になったことを検知した場合に、印字面の向きが逆になった原稿を排紙する前であって、1枚前に読み取った原稿を排紙した後に、原稿の排紙を一時的に停止することにより、読み込みが完了した原稿束を取り出すための時間をユーザに与えることができる。
【0073】
[その他]
【0074】
上述の実施の形態における画像読取装置は、図6(b)に示すように各原稿の表面の画像と裏面の画像とが交互に並んだファイルを生成する代わりに、図7に示すように各原稿の表面の画像のみが並んだファイルを生成してもよい。図7において、ファイル430Aは原稿束400Aの画像から生成されたものであり、ファイル430Bは原稿束400Bの画像から生成されたものであり、ファイル430Cは原稿束400Cの画像から生成されたものである。図7に示す各ファイル430A〜430Cは、たとえば、図6(b)に示すファイル420A〜420Cの全てのファイルを一旦生成した後(または図6(b)に示す各ファイル420A〜420Cを生成する度に)、各ファイル420A〜420Cにおける原稿の裏面の画像(白紙面の画像)を削除(破棄)することにより生成される。原稿の裏面の画像をファイルから削除することにより、ファイルのデータ量を少なくすることができる。
【0075】
本発明の画像読取装置は、原稿の印字面の向きが上下逆になったことを検知した場合にファイルを生成するものに限定されず、少なくとも原稿の画像の纏まりの区切りを入れるものであればよい。たとえば、画像読取装置を搭載した画像形成装置にて原稿束400A〜400Cの画像をコピーする場合(コピーモードの場合)に、原稿束400A〜400Cの各々の画像を形成した用紙に対して、1つの原稿束の画像ごとにステイプル処理などの後処理が施されてもよい。また図8に示すように、原稿束400A〜400Cの各々の画像を形成した用紙440A〜440Cの各々を排出する際に、排紙位置移動部303を用いて排紙トレイ105における排出位置を変えてもよい。つまり、画像形成装置は用紙440A〜440Cの各々を、対応する原稿束ごとに互いに異なる位置に排出してもよい。
【0076】
上述の実施の形態においては、原稿搬送装置がワンパスで原稿の両面の画像を読み取るものである場合について示したが、原稿搬送装置はこのような場合の他、反転ローラーなどを用いて原稿を反転させることによって、1つの画像読取素子のみを用いて原稿の両面の画像を読み取るものであってもよい。
【0077】
上述の実施の形態においては、画像読取装置がMFPに搭載されている場合について示したが、画像読取装置は、たとえばファクシミリ装置、複写機などの画像形成装置や、スキャナ装置などに搭載することができる。さらに、画像読取装置が接続されたPCにおいて、図5に示すフローチャートの各処理が実行されていてもよい。図9は、本発明の一実施の形態における画像読取装置が接続されたPCの構成を示すブロック図である。
【0078】
図9を参照して、PC500は、画像読取部1と接続されており、CPU501と、ROM503と、HDD505と、RAM507とを含んでいる。
【0079】
CPU501は、種々の制御プログラムを実行する。特にCPU501は、図5に示すフローチャートの各処理を実行することにより、画像読取部1で読み取った原稿の画像に基づいてファイルを生成する。またCPU501は、所定の処理を行なうことにより、ROM503とRAM507へのデータの読み込みや、ROM503とRAM507へのデータの書き込みを行なう。
【0080】
ROM503は、たとえばフラッシュROMである。ROM503には、PC500の動作を行なうための各種プログラムと、各種固定データとが格納されている。ROM503は、書換え不可能なものであってもよい。
【0081】
HDD505は、画像読取部1で読み取った原稿の画像や、画像読取部1で読み取った原稿の画像から生成したファイルを記憶する。
【0082】
RAM507は、CPU501のメインメモリである。RAM507は、CPU501が各種プログラムを実行するときに必要なデータを記憶している。特にRAM507は、図5に示すフローチャートの各処理を実行するためのプログラムを記憶している。
【0083】
本発明の画像読取装置はさらに、読み取った原稿に対して、後処理部327を用いてソーティング(並べ替え処理)、ステイプル(綴じ処理)、パンチ(穴開け処理)などの後処理を行ってもよい。
【0084】
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行なっても、ハードウェア回路を用いて行なってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピュータにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0085】
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0086】
1 画像読取部
3 画像処理部
5 画像形成部
7 給紙部
9 排紙部
101 原稿搬送装置
103 読取ユニット
105 排紙トレイ
200 原稿
201 給紙トレイ
202 第一読取位置
203 第二読取位置
204 排出トレイ
205 プラテンガラス
206 露光装置
207〜209 ミラー
211 レンズ
213 CCD
214 CIS
220 給紙ローラー
221 分離ローラー
222 搬送ローラー
223 読取前ローラー
224 読取後ローラー
225 反転ローラー
226 排紙ローラー
300 制御部
301 原稿搬送モータ
303 排紙位置移動部
305 記憶部
307 画像出力部
309 ファクシミリ制御部
309a 受信部
311 ネットワーク接続部
313,501 CPU
315,503 ROM
317,507 RAM
319 不揮発メモリ
321,505 HDD
323 表示部
325 パネル操作部
327 後処理部
400A〜400C 原稿束
401a,401b 原稿
410A〜410C 画像の纏まり
420A〜420C,430A〜430C ファイル
440A〜440C 用紙
500 PC
D1,D2 区切り
R1,R2 搬送経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の原稿の両面の画像を順に読み取り可能な読取手段と、
前記読取手段にて読み取った原稿の印字面の向きが、前記読取手段にて1枚前に読み取った原稿の印字面の向きと逆になったことを検知する印字面検知手段と、
前記印字面検出手段にて原稿の印字面の向きが逆になったことを検知した場合に、印字面の向きが逆になった原稿の画像と、1枚前に読み取った原稿の画像との間に、原稿の画像の纏まりの区切りを入れる区切り手段とを備えた、画像読取装置。
【請求項2】
前記読取手段で読み取った原稿の印字面が裏面である場合に、その原稿の画像が含まれる纏まりにおける画像の順番が逆になるように、原稿の画像を並べ替える並べ替え手段をさらに備えた、請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記区切り手段は、前記読取手段にて最初に読み取った原稿の画像から、前記区切り手段が最初に入れた区切りの直前の原稿の画像までを1つのファイルとして生成する、請求項1または2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記区切り手段は、前記区切り手段が入れた第1の区切りの直後の原稿の画像から、前記区切り手段が前記第1の区切りの次に入れた第2の区切りの直前の原稿の画像までを1つのファイルとして生成する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記区切り手段は、前記区切り手段が最後に入れた区切りの直後の原稿の画像から、前記読取手段で最後に読み取った原稿の画像までを1つのファイルとして生成する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記区切り手段は、白紙である画像を削除したファイルを生成する、請求項3〜5のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記印字面検出手段にて原稿の印字面の向きが逆になったことを検知した場合に、印字面の向きが逆になった原稿を排紙する前であって、1枚前に読み取った原稿を排紙した後に、原稿の排紙を一時的に停止する排紙停止手段をさらに備えた、請求項1〜6のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項8】
前記読取手段は、ワンパスで原稿の両面の画像を読み取る、請求項1〜7のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項9】
複数の原稿の両面の画像を順に読み取り可能な読取ステップと、
前記読取ステップにて読み取った原稿の印字面の向きが、前記読取ステップにて1枚前に読み取った原稿の印字面の向きと逆になったことを検知する印字面検知ステップと、
前記印字面検出ステップにて原稿の印字面の向きが逆になったことを検知した場合に、印字面の向きが逆になった原稿の画像と、1枚前に読み取った原稿の画像との間に、原稿の画像の纏まりの区切りを入れる区切りステップとを備えた、画像読取装置の制御方法。
【請求項10】
複数の原稿の両面の画像を順に読み取り可能な読取ステップと、
前記読取ステップにて読み取った原稿の印字面の向きが、前記読取ステップにて1枚前に読み取った原稿の印字面の向きと逆になったことを検知する印字面検知ステップと、
前記印字面検出ステップにて原稿の印字面の向きが逆になったことを検知した場合に、印字面の向きが逆になった原稿の画像と、1枚前に読み取った原稿の画像との間に、原稿の画像の纏まりの区切りを入れる区切りステップとをコンピュータに実行させる、画像読取装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−105087(P2012−105087A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−252148(P2010−252148)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】