説明

画像読取装置、画像読取装置の制御方法及びプログラム

【課題】 ユーザによる画像読取開始の指示がなくても、原稿台に載置された原稿の読み取りを行い、原稿の載置状態をプレビューする。
【解決手段】 原稿台に載置される原稿を読み取る読取手段と、前記原稿台に載置された原稿を押圧する圧板の開閉状態を検知する検知手段と、少なくとも前記検知手段により前記圧板が閉じた状態にあることが検知されている場合に、ユーザによる読取開始指示がなされていなくとも、前記原稿台に載置された原稿の画像を前記読取手段に読み取らせ、前記読取手段によって読み取られた原稿の画像を表示部に表示するよう制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿台に載置された原稿の画像を読み取る画像読取装置、画像読取装置の制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニ等に設置されている複写機等の画像形成装置は、開閉可能な原稿圧板を備えるスキャナを画像読取装置として備えている。
【0003】
このような複写機では、印刷用紙よりも小さな不定形原稿をスキャンする場合には、印刷結果が、印刷用のシートのどの位置にレイアウトされるのか、ユーザにとって分かりにくい。例えば、原稿圧板を備える画像読取装置は、原稿圧板を閉じたときの風圧で、原稿の載置位置がずれてしまうことがある。その場合、ユーザは、原稿圧板を閉じた状態で、スタートキー等によって画像読取開始を指示するため、画像読取開始の指示を行うまで、原稿の載置位置がずれたかどうかを確認できない。
【0004】
また、従来、画像読取装置が読み取った画像をBOX等の記憶装置に保存し、印刷する前にプレビューする機能を備えた画像形成装置も存在する。さらに、画像をプレビューした後にプレビュー画面上で画像を編集(移動/回転補正など)する方法も提案されている。
しかしながら、この方法でも、原稿台に載置された画像の画像読取開始を指示し、画像がBOXに格納された後でなければ画像をプレビューすることができないため、画像読取開始を指示する前に原稿台に載置された原稿がずれたかどうかを確認することができない。また、画像を編集する操作に慣れていないユーザは、ずれた原稿の画像を正しく移動/回転補正するための操作を容易に行うことはできない。
【0005】
このような要求に対し、特許文献1、特許文献2、特許文献3に示すような先行技術が提案されている。
なお、特許文献1、特許文献2、特許文献3に示す各技術では上記課題に対して、エリアCCDセンサ及び超広角レンズを設置することによって、原稿台に載置された原稿の状況を表示するライブプレビューを可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−107651号公報
【特許文献2】特開平10−126577号公報
【特許文献3】特開2004−219722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、エリアCCDセンサ及び超広角レンズを設置する構成とする場合、画像読取装置全体としてコストアップにつながったり、超広角レンズの収差を考慮したりする必要がある。
さらに、上記各文献によるプレビューでは、ユーザがプレビューを望む度に原稿の読み取りを指示する必要があり、ユーザは本来の画像形成のための画像読取開始の指示以外に、何度もプレビュー開始指示を行う必要があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、ユーザによる画像読取開始の指示がなくても、原稿台に載置された原稿の読み取りを行い、原稿の載置状態をプレビューで確認できる仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成する本発明の画像読取装置は以下に示す構成を備える。
原稿台に載置される原稿を読み取る読取手段と、前記原稿台に載置された原稿を押圧する圧板の開閉状態を検知する検知手段と、前記検知手段により前記圧板の開閉状態が閉じた状態から開いた状態に変化したことが検知されてから、ユーザによる読取開始指示がなされるまで、前記原稿台に載置された原稿の画像を前記読取手段に読み取らせる制御と、当該読み取られた原稿の画像を表示部に表示する制御とを繰り返し行う制御手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザによる画像読取開始の指示がなくても、原稿台に載置された原稿の読み取りを行い、原稿の載置状態をプレビューで確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】画像読取装置を適用可能な画像形成装置の一例を示す図である。
【図2】リーダ装置及びプリンタ装置の構成を示す断面図である。
【図3】図1に示した操作部の構成を説明する平面図である。
【図4】図1に示した制御装置の構成例を示すブロック図である。
【図5】画像読取装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図6】プラテンガラス上の原稿走査状態を説明する模式図である。
【図7】プラテンガラスに載置した原稿のプレビュー例を示す模式図である。
【図8】照明ランプと副照明ユニットとの光量差を説明する図である。
【図9】画像読取装置の制御方法を説明するフローチャートである。
【図10】プラテンガラスに載置される原稿の走査状態を示す模式図である。
【図11】画像読取装置のスポットスキャン処理例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態を示す画像読取装置を適用可能な画像形成装置の一例を示す図である。本例は、画像形成装置として、デジタル複合機の例を示す。
図1において、リーダ装置200は、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。なお、読み取られた画像データは、所定の画像処理が実行された後、後述するRAM、或いはハードディスク(HDD)等に蓄積可能に構成されている。
リーダ装置200は、原稿を読取るための機能を持つスキャナユニット210と、眩しさを軽減することを目的とした副照明ユニット220とで構成される。
プリンタ装置300は、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する。
プリンタ装置300は、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット310と、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット320と、印字された記録紙を機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット330とで構成される。
制御装置100は、リーダ装置200、プリンタ装置300と電気的に接続される。制御装置100は、リーダ装置200を制御して、原稿の画像データを読込み、プリンタ装置300を制御して画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。
操作部150は、制御装置100に接続され、液晶表示部(単に表示部ともいう)とタッチパネルで構成され、画像入出力システムを操作するためのユーザI/Fを提供する。なお、画像読取装置は、後述する制御に基づいて、プラテンガラス(原稿台)上に載置された原稿を自動的に読み取り、表示部にプレビューする機能(ライブプレビュー機能)を備える。
【0012】
課金ユニット160は、制御装置100に接続され、コイン課金装置またはプリペイド課金装置で構成され、ユーザが投入した現金の金額やプリペイドカードの残額を管理する。
ユーザがコピー操作を実施するたびに、課金ユニット160は制御装置100と通信を行うことで、定められた金額を上記投入済み現金の金額やプリペイドカードの残額から減算する。
そして、ユーザがコピー操作を終了した際には、課金ユニット160は上記減算された残額の現金またはプリペイドカードをユーザに返却する。課金ユニット160内に残額ゼロのときには、課金ユニット160は制御装置100に対して節電状態に移行する指示を行う。この状態から、ユーザが現金を投入して残額ゼロの状態から残額ありの状態に変化したことを課金ユニット160が検知した場合には、課金ユニット160は制御装置100に対してコピーレディ状態移行する指示を行う。
【0013】
図2は、図1に示したリーダ装置200及びプリンタ装置300の構成を示す断面図である。
図2において、原稿はプラテンガラス211の上面に、ユーザによってセットされる。原稿圧板201は、ユーザによってセットされたシート状の原稿の浮きをなくすために用いられる。つまり、原稿圧板201は、プラテンガラス211に載置された原稿を押圧する押圧部として機能する。
なお、原稿圧板201の開閉状態を検知するための開閉センサも存在するが、図2からは省かれている。リーダ部の撮像デバイスは、リニアCCDセンサ218で構成される。
動作時には、ライン状の照明ランプ212、ミラー214、215、216から構成される光学ユニット213が、不図示の水平駆動手段を用いて副走査方向へ移動することで、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射画像は、ミラー214、215、216、及びレンズ217によってリニアCCDセンサ(以下リニアCCDという)218へ導かれる。なお、光学ユニット213は、後述する原稿検知モード時に、載置された原稿のサイズを検知して、図6の(B)に示すように光学ユニット213を往路走査と、復路走査とを交互に繰り返すことで、原稿のプレビューが実行される。
【0014】
このように、走査された原稿の画像はリニアCCDセンサ218によって読み取られる。リニアCCDセンサ218から出力される画像データは、所定の処理が施された後、制御装置100へ転送される。
220は面発光照明ランプと外光センサを備えた副照明ユニットである。後述のライブスキャン動作時に照明ランプ212と同時に発光することで、ユーザが感じる眩しさを低減させる。
プリンタ装置300のレーザドライバ321はレーザ発光部322を駆動するものであり、制御装置100から出力された画像データに応じて変調されたレーザ光をレーザ発光部322から発射する。このレーザ光は感光ドラム323に照射され、感光ドラム323にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム323の潜像の部分には現像器324によって現像剤が付着される。
【0015】
そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングで、カセット311、カセット312、カセット313、カセット314、手差し給紙段315のいずれかから記録紙が給紙される。そして、給紙された記録紙が転写部325へ搬送路331によって、感光ドラム323に付着された現像剤を記録紙に転写する。
【0016】
その後、現像剤の乗った記録紙は搬送ベルト326によって、定着部327に搬送され、定着部327の熱と圧力により現像剤は記像紙に定着される。そして、定着部327を通過した記録紙は搬送路335、搬送路334を通り、機外に排出される。あるいは、印字面を反転して排出する場合には、搬送路336、搬送路338まで導かれ、そこから記録紙を逆方向に搬送し、搬送路337、搬送路334を通る。
【0017】
また、両面記録が設定されている場合は、記録紙が定着部327を通過した後、搬送路336からフラッパ329によって、搬送路333に記録紙は導かれる。その後、記録紙を逆方向に搬送し、フラッパ329によって、搬送路338、再給紙搬送路332へ導かれる。
【0018】
再給紙搬送路332へ導かれた記録紙は上述したタイミングで搬送路331を通り、転写部325へ給紙する。搬送路334を通過した記録紙は排紙トレイ340へ排出される。
図3は、図1に示した操作部150の構成を説明する平面図である。
図3において、600はLCDタッチパネルであり、主なモード設定、状況表示が行われる。なお、LCDタッチパネル600は、後述する制御に従い、プラテンガラス211に載置された原稿状態を自動的にプレビューする表示部として用いられる。
601は0〜9までの数値を入力するためのテンキーである。602はIDキーであり、装置が部門管理されている場合に部門番号と暗礁モードを入力する際に使用されるものである。
【0019】
603は設定されたモードをリセットするためのリセットキー、604は各モードについての説明画面を表示するためのガイドキー、605はユーザーモード画面に入るためのユーザーモードキーである。606は割り込みコピーを行うための割り込みキーとして使用される。
【0020】
607はコピー動作をスタートさせるためのスタートキー、608は実行中のコピージョブを中止させるためのストップキーである。609はソフト電源SWであり、押下することによりLCDタッチパネル600のバックライトが消え、本体の電源状態は省電力状態に移行する。610は節電キーであり、この節電キー610をユーザが押下することで電力供給状態が節電状態に入り、再度押下することで節電状態から抜けて、通常の画像形成可能な電力供給状態へ復帰する。
【0021】
611、612、613はコピー、ボックス、拡張機能に移行させるためのファンクションキーである。図3ではコピーの標準画面が表示された状態であり、他のファンクションキー612,613を押下することでそれぞれの機能の標準画面が表示される。
614はLCDタッチパネルのコントラストを調整するための調整キーである。615はカウンタ確認キーであり、このキーを押下することでそれまでに使用したコピー枚数の集計を表示するカウント画面がLCD上に表示される。
616はジョブの実行中、画像メモリへの画像蓄積中を示すLEDである。617はジャム、ドアオープン等装置がエラー状態にあることを示すエラーLEDである。618は装置のメインスイッチがONになっていることを示す電源LEDである。
図4は、図1に示した制御装置100の構成例を示すブロック図である。
図4において、制御装置100は、画像入力デバイスであるリーダ装置200や画像出力デバイスであるプリンタ装置300と接続し、画像データの読み取りやプリント出力のための制御を行う。
CPU101はデジタル複合機全体を制御するための中央処理装置である。RAM102は、CPU101が動作するためのシステムワークメモリであり、入力されたスキャン画像データを一時記憶するためのメモリでもある。
さらに、ROM103はブートROMであり、システムのブートプログラムが格納されている。104はハードディスクドライブ(HDD)であり、後述する各種処理のためのソフトウェアプログラムや、入力された画像データなどを格納する。
操作部I/F105は、画像データ等を表示可能な表示画面を有する操作部150に対するインタフェース部であり、操作部150に対して操作画面データやプレビュー画像データを出力する。
また、操作部I/F105は、操作部150から操作者が入力した情報をCPU101に伝える役割をする。シリアルインタフェース107は、課金ユニット160に接続して課金情報の入出力を行う。以上のユニットがシステムバス106上に配置されている。
イメージバスI/F109は、システムバス106と画像データを高速で転送する画像バス110とを接続するためのインタフェースであり、データ構造を変換するバスブリッジである。画像バス110上には、デバイスI/F112、スキャナ画像処理部113、画像編集用画像処理114が接続される。
【0022】
デバイスI/F部112は、リーダ装置200やプリンタ装置300と制御装置100とを接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
また、スキャナ画像処理部113は、リーダ装置200から入力した画像データに対して、補正、加工、編集等の各種処理を行う。画像編集用画像処理114は、画像データの回転や、画像データの圧縮伸長処理等の各種画像処理を行う。
なお、リーダ装置200の原稿圧板201の開閉状態を検出するスイッチ200Aを備え、そのオンオフ状態がCPU101に通知される。したがって、CPU101は、スイッチ200Aの情報に従い、原稿圧板201が現在閉じた状態であるのか、開いた状態であるのかを検知することができる。
次に、本実施形態を示す画像読取装置におけるライブプレビュー処理の説明をする。
図5は、本実施形態を示す画像読取装置の制御方法を説明するフローチャートである。なお、本フローチャートにおけるS501〜S511は各ステップを示し、各ステップはROM103またはHDD104に記憶され、CPU101がRAM102にロードして実行することで実現される。以下、制御装置100のCPU101が実行するライブプレビュー処理を詳述する。なお、CPU101は、スイッチ200Aの情報により、原稿圧板201が開いた状態であることを検知して、本処理を開始するものとする。また、開いた状態が所定時間継続していることを検知した場合には、本処理を抜けて、待機状態へ遷移することで、無駄なライブプレビュー処理を実行しないように制御される。
【0023】
図6は、図2に示したプラテンガラス211上の原稿走査状態を説明する模式図である。
なお、図6の(A)は、圧板原稿検知モード時における光学ユニットの状態を示す。この際、原稿圧板201は開けられた状態であり、制御装置100の制御により光学ユニット213は図6の(A)に示すようにプラテンガラス211の左端から数cmはなれたサイズ検出ポジション(SPポジション)に配置される。
【0024】
図6の(B)は、ライブ全面スキャン時の光学ユニット213の往復走査状態を示し、LS1〜LS3はライブスキャンの動作の一例を示す。なお、読み取り解像度は72dpiであり、ライブスキャン時の光量は、原稿読み取り時より露光量が低く設定される。
なお、ユーザが原稿圧板201を閉じた状態から開いた状態にすることで、画像読取装置は、図6の(A)に示す原稿検知モード時に入る。そして、制御装置100は、光学ユニット213を副走査方向に走査することで、リニアCCDセンサ218が読み取る画像データからプラテンガラス211に載置された原稿の矩形サイズを検知する。
そして、制御装置100は、検知した矩形サイズからライブスキャンする走査領域を決定することが可能となり、この走査領域の副走査方向の走査長がライブスキャンLS1〜LS3の走査長に対応する。
また、本実施形態で、制御装置100は、光学ユニット213に、ライブスキャンLS1によって原稿の端が検知される位置まで往路走査を行わせ、その位置から復路走査として、ライブスキャンLS2を開始させる。このように、検知した原稿サイズに応じて、光学ユニット213を往復動作させることで、プラテンガラス211に載置された原稿の状態をLCDタッチパネル600に上にライブプレビューすることが可能となる。このとき、制御装置100は、まず光学ユニット213をLS1で示される往路走査によって読み取った原稿の画像を、LCDタッチパネル600に表示させる。その後、制御装置100は、光学ユニット213をLS2で示される復路走査によって読み取った原稿の画像を、LCDタッチパネル600に表示させる。また、制御装置100は、LS3以降、光学ユニット213を往復走査させて読み取った原稿の画像をLCDタッチパネル600に表示させる。
図6の(C)は原稿読み取り時の走査領域を示し、読み取り解像度は600dpiであり、原稿読み取り時の露光量は、ライブビュー時より光量が高く設定される。この際、光学ユニット213が走査される走査領域は、図6の(A)で検知された原稿のサイズに対応して決定される。
画像形成装置の制御装置100は、コピー待機状態においては、S501の圧板原稿検知モードの動作を行っている。圧板原稿検知モードにて、リニアCCDセンサ218は主走査方向に撮像を行う。
次に、S502で、制御装置100はリニアCCDセンサ218が読み取るライン状の画像(主走査方向画像)を用いてプラテンガラス211上に原稿が存在するか、すなわち原稿を検知している状態か否かの判断を行う。
ここで、リニアCCDセンサ218によって得られたライン状の画像データは、デバイスI/F112、画像バス110、イメージバスI/F109およびシステムバス106を経由して、RAM102に保存される。
次に、CPU101は圧板原稿検知プログラムを実行し、RAM102に保存されたライン状画像データを用いて、原稿の有無を判断する。ここで、原稿なしと制御装置100が判断した場合には、S501に戻る。一方、原稿ありと制御装置100が判断した場合には、S503に処理を移す。
【0025】
そして、S503では、制御装置100によってライブスキャンとプレビュー表示のための処理が行われる。
まず、光学ユニット213の位置をプラテンガラス211の左端に移す。ここから右側(副走査方向)に向かって光学ユニット213を移動させながら、プラテンガラス上の原稿の撮像を行う第1回目(往路)のライブスキャンLS1を実行する。
ここで、リニアCCDセンサ218によって得られたライン状画像は、逐次デバイスI/F112、画像バス110を経由して、スキャナ画像処理部113に送られ、ここで解像度72dpiのプレビュー用画像(ライン状)に変換される。
さらにプレビュー用画像(ライン状)はイメージバスI/F109およびシステムバス106を経由して、RAM102に順次蓄積されることで、プレビュー用矩形画像として保存される。
ここで、CPU101は原稿サイズ検知プログラムを実行し、RAM102に保存されたプレビュー用矩形画像を用いて記録紙サイズを特定する。記録紙サイズは、定型用紙サイズを判定するためのテーブルを参照してプリンタ装置300が印刷可能な定型用紙サイズのうちの一つが選択される。なお、原稿画像サイズは、CPU101によって、記録紙サイズより小さいものとして特定される。
【0026】
例として画像が図6の(A)に示す破線に近いサイズで、かつ破線内に収まるサイズであるとCPU101が判断した場合には、記録紙サイズとしてA4が選択される。記録紙サイズが選択された時点で、光学ユニット213の右側への移動とライン状画像のRAM102への転送は中断される。この破線は、画像形成装置が給紙ユニット310から給紙可能な複数種類の定型用紙サイズのそれぞれに対応して設けられている。図6Aは、A4用紙サイズに対応して設けられたものである。
【0027】
この状態で、RAM102には、プレビューに適した72dpiの画像が蓄積されている。
そして、制御装置100内のCPU101がプレビュー表示プログラムを実行して、プレビュー用画像を操作部I/F105を経由して、図7の(B)に示すように操作部150上のLCDタッチパネル600にプレビュー表示する。
このライブスキャンは、ユーザが原稿圧板201を閉じた状態から開いた状態にすることで開始される例を示したが、ユーザが原稿圧板201を開いた状態にした後、原稿を載置し、圧板が閉じた状態になってから開始するようにしてもよい。すなわち、画像読取装置は、ライブスキャンを、少なくとも、圧板が閉じられた状態になったことを検知してから、操作部150のスタートキーによる画像読取指示を受付けるまでの間に自動的に行えばよい。また、画像読取装置は、ライブスキャンを、圧板が開けられた状態になったことを検知してから、操作部150のスタートキーによる画像読取指示を受付けるまでの間に行うようにしてもよい。あるいは、ライブスキャンを、少なくとも、圧板が閉じられた状態になったことを検知してから開始するか、圧板が開けられた状態になったことを検知してから開始するかを、予め画像読取装置の設定として、設定できるようにしてもよい。
図7は、図1に示したプラテンガラス211上に載置された原稿とその原稿のプレビューとの対応を示す模式図である。
図7の(A)は、リーダ装置200のプラテンガラス211を真上から見た様子を示し、図7の(B)は、そのプレビューをLCDタッチパネル600に表示した状態に対応する。
なお、701は原稿で、プラテンガラス211上で基準位置よりも斜めにずれた状態で載置される。原稿701はプラテンガラス211上に裏返しに載置される。
702は原稿プレビューで、操作部150のLCDタッチパネル600の右上を基準として、読み取られた原稿701のプレビュー702が原稿サイズ枠線としての破線703とともに表示された状態である。なお、表示の基準は、LCDタッチパネル600の左上が基準であってもよい。
なお、原稿サイズ枠線703は、CPU101がプレビュー表示プログラムを実行した際に、前述の原稿サイズ検知プログラムによって選択された原稿画像サイズに対応する領域を、LCDタッチパネル600上に破線で示したものである。原稿の画像とともに、選択された記録紙サイズに対応する破線を表示することによって、ユーザは、原稿の画像が、記録紙のどの位置に印刷されるかを容易に確認することができる。
【0028】
図7の(B)のプレビュー表示をユーザが見ることにより、プラテンガラス211上の原稿は、原稿画像サイズ内に収まってはいるが、若干傾いた状態であることをユーザは認識できる。
次に、S503で、最初のプレビュー表示が完了すると、制御装置100はS504にて、ユーザがコピースタートキー607を押下することによって読取開始指示を入力したかどうかを判断する。
ここで、コピースタートキー607が押下されたとCPU101が判断した場合は、S505にてプリントスキャンを行う。プリントスキャンの詳細については後述する。
一方、S504で、コピースタートキー607が押下されていないとCPU101が判断した場合は、制御装置100はS506にて、原稿圧板201の開閉センサ(図示しない)の状態を確認する。
ここで、ユーザが原稿の載置状態を直すため、原稿圧板201を閉じた状態から開状態にする操作を行う場合がある。
そこで、原稿圧板201の開閉センサ(図示しない)の状態から原稿圧板201の開閉状態が開状態であるとCPU101が判断した場合は、S507で、CPU101はあらかじめ設定されたウエイト時間が経過しているかどうかの判断を行う。
本実施形態では、ライブスキャン動作で光学ユニット213が停止してから1秒をウエイト時間と設定している。なお、S507で、ウエイト時間内であるとCPU101が判断した場合は、S506に戻る。なお、ウエイト時間は、基本設定等により規定時間を加減できるように構成されているものとする。これは、手慣れたユーザは原稿の載置位置調整を短時間で完了できるが、不慣れなユーザは多少原稿載置の調整に手間取る場合があるから、適切な規定時間をユーザ本意に設定できることが望ましい。なお、規定時間を、0秒に設定することもできる。
【0029】
ここで、ウエイト時間が経過したとCPU101が判断した場合は、S503に戻り、二回目(復路)のライブスキャンとプレビュー表示を実施する。
そして、制御装置100は、光学ユニット213を左方向に移動させながら二回目(復路)のライブスキャンLS2を行う。一回目と同様に、プレビュー用72dpi画像(ライン状)はRAM102に順次蓄積されることで、プレビュー用矩形画像として保存される。
【0030】
そして、光学ユニット213が左端まで到達した時点で画像転送と画像蓄積を終え、プレビュー表示プログラムは、LCDタッチパネル600のプレビュー画像表示を更新する。なお、この復路の過程では、原稿サイズ検知プログラムは動作していない。
このように光学ユニット213を一定時間間隔で往復させながらライブスキャンとプレビュー表示を繰り返すことにより、ユーザは原稿位置のズレ具合をLCDタッチパネル600のプレビュー画像表示で認識しながら原稿位置の修正を容易に行うことができる。
そして、S506にて、ユーザが原稿の載置位置ずれを補正するための操作を行わず、原稿圧板201が閉状態であるとCPU101が判断した場合には、プラテンガラス211上の原稿は固定された状態にあると考えられる。この場合は、原稿の載置ずれがない状態であると想定される。
【0031】
ただし、原稿圧板201を閉じる瞬間の風圧などにより、原稿位置がずれることもあるため、制御装置100は、S508にて一回だけライブスキャンとプレビュー表示の更新を行う。
その後、S508にて。読取開始指示を行うべく、ユーザによるコピースタートキー607の押下を検知したかどうかをCPU101が判断する。ここで、ユーザによるコピースタートキー607の押下を検知したとCPU101が判断した場合は、CPU101は、S510にて後述のプリントスキャンを行う。
【0032】
そして、S511で、原稿圧板201の開閉センサの状態を確認するステップであり、原稿圧板201が閉状態のままの状態であるかどうかをセンサ状態に基づいてCPU101が判断する。
ここで、原稿圧板201が閉じた状態であるとCPU101が判断した場合は、S509に戻るループ処理を行う。
一方、S511で、原稿圧板201が開状態になっているとCPU101が判断した場合は、S501に戻る。
なお、S505およびS510に制御装置100が行うプリントスキャンの様子を図6の(B)を用いて説明する。
まず、光学ユニット213の位置をプラテンガラス211の左端に移す。ここから右側に向かって光学ユニット213を移動させながら、プラテンガラス上の原稿の撮像を行う(1回目のライブスキャンLS1)。
この際、リニアCCDセンサ218によって得られたライン状の画像データは、逐次デバイスI/F112、画像バス110を経由して、スキャナ画像処理部113に送られる。ここで、送られるライン状画像の解像度は600dpiである。スキャナ画像処理部113はライン状の600dpi画像を画像処理に必要なライン数だけ蓄積し、像域分離処理、高画質化フィルタ処理(ノイズ除去、輪郭強調など)を施す。その後は、イメージバスI/F109およびシステムバス106を経由して、RAM102に順次蓄積される。
【0033】
ここで、原稿画像サイズ分の画像がRAM102に蓄積完了したことをCPU101が確認したら、制御装置100はプリンタ装置300を制御して印刷処理の準備を行う。
制御装置100は、プリンタ装置300の給紙カセットまたは手差し給紙段のいずれかに記録紙サイズにマッチした用紙があるか否かを確認する。そして、当該用紙があれば、制御装置100はRAM102内に蓄積された画像データをシステムバス106、イメージバスI/F109、画像バス110およびデバイスI/F112を経由してプリンタ装置300に送り、印刷を実行する。
【0034】
なお、制御装置100に接続された課金ユニット160に現金が投入されていない、もしくはプリペイドカードが挿入されていない、もしくはプリペイドカードの残高がゼロの場合には、制御装置100は画像読取装置または画像形成装置を節電状態に移行させる。このため、課金処理が正常に実行できない状態においては、前述の原稿検知動作やプレビュー動作を実行しないように制御している。
【0035】
次に、ライブ全面スキャン時とプリント全面スキャン時との副照明ユニット220の光量制御について説明する。
ライブスキャン動作において、一定時間ごとに光学ユニット213が往復動作しているときには、原稿圧板201は開いたままの状態である。このとき、ライン状の照明ランプ212も往復動作をするため、ユーザはライン状の強い光がプラテンガラス211の内部で往復する光景を見続けることになる。このようなユーザの視覚的に不快な状況(眩しい状況)を軽減するために、制御装置100は、副照明ユニット220を以下のように点灯制御する。
【0036】
まず、CPU101は、原稿圧板201の開閉センサが閉状態であることを検出している場合は、副照明ユニット220は非点灯とするように制御する。
また、S501の圧板原稿検知モードが開始される前までは、CPU101は、副照明ユニット220は非点灯のままとするように制御する。
そして、図6の(A)に示すS501の圧板原稿検知モード中、CPU101は、ライン状の照明ランプ212と副照明ユニット220は同時に点灯するように制御する。
そして、S503以降のライブスキャン動作中、およびS505のプリントスキャン中もCPU101は、ライン状の照明ランプ212と副照明ユニット220は同時に点灯するように制御する。
原稿圧板201の開閉センサが閉状態となっているS508とS510の処理中には、CPU101は、ライン状の照明ランプ212は点灯するが副照明ユニット220は点灯しないように制御する。
なお、副照明ユニット220には外光センサも装備されており、自然光下での周囲環境の明るさを検知している。
ここで、ライン状の照明ランプ212と副照明ユニット220が同時点灯する場合の、副照明ユニット220の光量は、制御装置100のCPU101によって図8に一例を示すように制御される。
図8は、図2に示したライン状の照明ランプ212と副照明ユニット220の光量を説明する図である。
本例ではライン状の照明ランプ212を主光源とし、副照明ユニット220を副光源としている。
この光量制御によって、ライブスキャン時にはユーザの感じる眩しさ、不快感を低減しながら、原稿面を必要十分な光量で照らし、また、プリントスキャン時にはリーダ部のスキャン能力を十分に発揮できる光量で原稿面を照らすことが可能になる。
〔第2実施形態〕
第1実施形態においては、ライブスキャンは一定時間ごとに原稿画像サイズに相当する領域を全てスキャンしていた。そのため、光学ユニット213は常に大きく往復動作し、また制御装置100内で処理、転送されるの画像データの総量も大きかった。
【0037】
そこで、第2実施形態においては、ハードウェア構成はそのままに、制御装置100内の処理として走査領域を変更するスポットスキャン制御を行うことにより、転送されるの画像データの総量を押さえるように構成してもよい。以下、その実施形態について説明する。
図9は、本実施形態を示す画像読取装置の制御方法を説明するフローチャートである。なお、本フローチャートにおけるS901〜S915は各ステップを示し、各ステップはROM103またはHDD104に記憶され、CPU101がRAM102にロードして実行することで実現される。以下、制御装置100のCPU101が実行するライブプレビュー処理を詳述する。なお、S901〜903、S908〜S915は、図5に示したS501〜503、S504〜S511と同様の処理であるので説明は割愛する。
【0038】
図10は、図2に示したプラテンガラス211上の原稿走査状態を説明する模式図である。本例は、スポットスキャン処理時の原稿走査状態に対応する。
図10の(A)は、図6の(A)と同様であり、図10の(D)は図6の(C)と同様であるので、その説明は省略する。
以下、図5に示したフローチャートの手順と異なる部分を中心に説明する。
なお、S903にてライブスキャンとプレビュー表示を行うところまでの処理は、第1実施形態と同様である。
S904にて、RAM102内に蓄積されたプレビューした画像データから、スポットスキャンを行う矩形領域の選定を行う。
[第1のスポットスキャン領域選定方法]
図10の(B)は、スポットスキャン領域として、原稿画像の端部のスポットスキャン領域1001を選択する様子を示している。
なお、CPU101は、S903中の原稿画像領域の検知結果(図10の(A)参照)として、原稿画像の縦横サイズを認知している。ここから、制御装置100のCPU101はプラテンガラス211上に裏返しに置かれている原稿の右下を中心とした矩形領域をスポットスキャン領域1001として設定する。
【0039】
本例において、スポットスキャン領域1001の縦横サイズは、原稿画像サイズの1/10程度の十分小さな領域とする。なお、原稿の読み取る解像度は72dpiである。
[第2のスポットスキャン領域選定方法]
図10の(C)は、スポットスキャン領域として、原稿画像中の画像特徴量を計算し、スポットスキャン領域1002として特徴的かつ中央部付近の領域を選択する様子を示している。
この場合、RAM102に蓄積されたプレビュー用72dpiの画像データに対して、微分フィルタを通して生成された画像データ1101を図11の(A)に示す。なお、原稿の読み取る解像度は72dpiである。
図11は、本実施形態を示す画像読取装置が読み取るべき原稿とスポットスキャン処理との対応を示す図である。
図11の(A)において、1101は微分した画像データで、RAM102に蓄積される。さらにこの微分した画像データ1101から画素値の大きな画素のみを残したものが図11の(B)に示す画像データ1102である。画像データ1102は、元のプレビュー用画像の中で強いエッジ部分を抽出したものに対応する。
【0040】
CPU101は、S903の処理における原稿画像領域の検知結果として、原稿画像の縦横サイズを認知する。さらに、図11の(B)に示した画像データ1102から、エッジの強い領域かつ原稿画像の横方向の中心付近に相当するプラテンガラス211上の矩形領域をスポットスキャン領域1002とする。
【0041】
スポットスキャン領域1002の縦横サイズは、原稿画像サイズの1/10程度の十分小さな領域とする。以上の処理は制御装置100内のCPU101にて実行されるスポット領域抽出プログラムによって行われる。
次に、制御装置100のCPU101は、S904にてスポットスキャン領域を決定した後、S905で、スポットスキャン領域1002内だけに限定したライブスポットスキャンを実施する。
ライブスポットスキャン時には、スポット領域内のみを撮像すればよいため、光学ユニット213を移動させる範囲は限定することができ、無駄な往復動作がなくなる。つまり、ライブスポットスキャンにより、画像読取りのため光学ユニット213の往復走査を行う、例えばステップモータ等の駆動手段に与える負荷も軽減できる。
【0042】
なお、ライブスポットスキャンによって撮像された画像データは、RAM102に蓄積される。さらに、S906にて、CPU101は、RAM102に蓄積されたスポットスキャン領域の画素値と、スポットスキャン領域の元画像の同じ座標の画素値とを比較して画素値の差分を計算する。
S907で、画素値に差分があるとCPU101が判断した場合にはプラテンガラス211上で原稿が動いたことを意味するため、S901に戻る。
一方、S907で画素値に差分がないとCPU101が判断した場合には、S903、S910、S911からS905に戻るループ処理を行う。
以上のような制御を行うことにより、プラテンガラス211上の原稿が動いたか否かを監視し続けることができる。なお、CPU907は、計算された差分が、所定の値を超えるか否かで、原稿が動いたかどうかを判断するようにしてもよい。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0043】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
【符号の説明】
【0044】
100 制御装置
200 リーダ装置
300 プリンタ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿台に載置される原稿を読み取る読取手段と、
前記原稿台に載置された原稿を押圧する圧板の開閉状態を検知する検知手段と、
少なくとも前記検知手段により前記圧板が閉じた状態にあることが検知されている場合に、ユーザによる読取開始指示がなされていなくとも、前記原稿台に載置された原稿の画像を前記読取手段に読み取らせ、前記読取手段によって読み取られた原稿の画像を表示部に表示するよう制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記検知手段により前記圧板が開いた状態にあることが検知されてから、前記読取開始指示がなされるまで前記原稿台に載置された原稿の画像を前記読取手段に読み取らせ、前記読取手段によって読み取られた原稿の画像を表示部に表示するよう制御することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記読取手段は、原稿台に載置された原稿を露光する光学ユニットを備え、
前記制御手段は、前記光学ユニットの往路走査と復路走査とを交互に繰り返す毎に、前記読取手段が読み取る前記原稿の画像を表示部に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記圧板を開いた状態で前記原稿を露光する場合と、前記圧板を閉じた状態で前記原稿を露光する場合とで前記光学ユニットの露光量を変化させることを特徴とする請求項3記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記圧板を開いた状態で前記原稿を露光する場合と、前記圧板を閉じた状態で前記原稿を露光する場合とで前記光学ユニットの走査領域を変更することを特徴とする請求項3または4に記載の画像読取装置。
【請求項6】
原稿台に載置される原稿を読み取る読取手段を備える画像読取装置の制御方法であって、
前記原稿台に載置された原稿を押圧する圧板の開閉状態を検知する検知工程と、
少なくとも前記検知工程により前記圧板が閉じた状態にあることが検知されている場合に、ユーザによる読取開始指示がなされていなくとも、前記原稿台に載置された原稿の画像を前記読取手段に読み取らせ、前記読取手段によって読み取られた原稿の画像を表示部に表示するよう制御する制御工程と、
を備えることを特徴とする画像読取装置の制御方法。
【請求項7】
請求項6に記載の画像読取装置の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−151570(P2011−151570A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−10659(P2010−10659)
【出願日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】