説明

画像読取装置及び画像形成装置

【課題】画像読取装置の撮像素子から出力されるアナログ画像信号による不要輻射のレベルを抑える。
【解決手段】キャリッジ201は副走査方向Dに移動可能であり、光源11及び撮像素子12を収容している。撮像素子12の入力は第1の配線21と接続され、撮像素子12の出力は第2の配線22と接続されている。第1の配線21はクロック信号S1を含むデジタル制御信号を伝送する。第2の配線22はアナログ画像信号S2を含むアナログ出力信号を伝送する。レベル測定部18は第1の配線21から輻射される第1の電磁波E1(クロック信号S1による不要輻射)及び第2の配線22から輻射される第2の電磁波E2(アナログ画像信号S2による不要輻射)のレベルを測定する。電力制御部19は第1の電磁波E1のレベルと第2の電磁波E2のレベルとの差が、予め定められた範囲内になるように、光源11へ供給される電力を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置及びそれを備えた画像形成装置に関し、特に、不要輻射に対処する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電磁妨害(EMI:Electro-Magnetic Interference)とは、不要輻射と称される電子機器から放射される電磁波が原因で、機器に不具合(例えば、誤動作)が生じる現象である。
【0003】
不要輻射に対処できる装置として、通信装置が使用する伝送路の輻射電波を測定する測定部と、測定部が測定した輻射電波の測定値を、予め設定された基準値と比較する比較部とを備え、比較部は、測定値が基準値を超えた場合、比較結果をその通信装置に通知する輻射情報管理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−318557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像読取装置の撮像素子(例えば、CCDセンサー)から出力される画像信号がアナログの場合、この画像信号は不要輻射の輻射源となる。アナログ画像信号のレベルは、光源から撮像素子に照射される光の量のばらつきが原因で、不安定である。光量がばらつく原因としては、光源毎の照度のばらつき、光源の温度特性による照度のばらつき、光源の経年変化による照度の低下、ミラーの汚れやミラー毎の反射率のばらつきによる反射光学系の反射率のばらつき等が挙げられる。
【0006】
光源から撮像素子への光量のばらつきが、光量が増大する条件となる場合に、アナログ画像信号が原因となる不要輻射のレベルが大きくなる。光量のばらつきは、上記原因で発生するので、光量のばらつきの範囲を特定できない。このため、アナログ画像信号が原因で不要輻射のレベルが、例えば、IEC(International Electrotechnical Commission)やCISPR(Comite international Special des Perturbations Radioelectriques)等の規格で定められた規制値を超える可能性がある。
【0007】
なお、アナログ画像信号のレベルの変動が、画像読取装置によって読み取った画像の画質に影響を与えないようにするために、周辺回路において、その変動が補正された後、画像信号はアナログからデジタルに変換される。光源の照度の下限は、光源から撮像素子への光量のばらつきを考慮して、上記補正後の画質が所定の基準を下回らないように設定される。
【0008】
ところで、画像読取装置には、副走査方向に移動可能なキャリッジに、光源及び光学系に加えて、撮像素子を収容したタイプのものがある。このタイプでは、光源、光学系及び撮像素子がキャリッジに配置されるので、画像読取装置をコンパクト化しにくい欠点を有するが、光学系の精度を保ちやすい利点を有する。
【0009】
しかし、上記タイプでは、撮像素子がキャリッジに配置されているので、撮像素子と周辺回路とを接続するケーブルが比較的長くなる。従って、撮像素子から出力されるアナログ画像信号が輻射源となる不要輻射のレベルが、大きくなることが考えられる。
【0010】
本発明は、撮像素子から出力されるアナログ画像信号による不要輻射のレベルを抑えることが可能な画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する本発明の一局面に係る画像読取装置は、原稿に光を照射する光源と、前記原稿から反射された光を受光し、前記原稿の画像を示すアナログ画像信号を出力する撮像素子と、前記撮像素子にクロック信号を含むデジタル制御信号を供給する第1の周辺回路と、前記撮像素子から出力された前記アナログ画像信号を含むアナログ出力信号が入力し、前記アナログ画像信号に所定の処理をする第2の周辺回路と、前記撮像素子と前記第1の周辺回路とに接続され、前記デジタル制御信号を伝送する第1の配線と、前記撮像素子と前記第2の周辺回路とに接続され、前記アナログ出力信号を伝送する第2の配線と、前記第1の配線から輻射される第1の電磁波及び前記第2の配線から輻射される第2の電磁波のレベルを測定するレベル測定部と、前記レベル測定部によって測定された前記第1の電磁波のレベルと前記第2の電磁波のレベルとの差が、予め定められた範囲内になるように、前記光源へ供給される電力を制御する第1の電力制御部と、を備える。
【0012】
本発明の一局面では、クロック信号を含むデジタル制御信号が伝送される第1の配線から輻射される第1の電磁波及びアナログ画像信号を含むアナログ出力信号が伝送される第2の配線から輻射される第2の電磁波のレベルを、レベル測定部によって測定する。そして、レベル測定部によって測定された第1の電磁波のレベルと第2の電磁波のレベルとの差が、予め定められた範囲内になるように、第1の電力制御部が、光源へ供給される電力を制御する。
【0013】
第1の電磁波は撮像素子に入力されるデジタル制御信号に含まれるクロック信号が輻射源となる不要輻射であり、第2の電磁波は撮像素子から出力されたアナログ出力信号に含まれるアナログ画像信号が輻射源となる不要輻射である。クロック信号による不要輻射のレベルは、光源の照度に依存していないが、アナログ画像信号による不要輻射のレベルは、光源の照度に依存している。また、クロック信号は安定しているので、クロック信号が輻射源となる不要輻射のレベルは安定している。本発明の一局面によれば、クロック信号からの不要輻射のレベルを基準にして、アナログ画像信号からの不要輻射のレベルが、予め定められた範囲内になるように、光源へ供給される電力を制御している。従って、撮像素子から出力されるアナログ画像信号による不要輻射のレベルを抑えることが可能となる。予め定められた範囲とは、例えば、画像読取装置で発生する不要輻射のレベルが規制値を超えないように、アナログ画像信号からの不要輻射のレベルとして許容される上限値(又は、余裕を持たせるために上限値より少し低い値)を超えないようにする範囲をいう。
【0014】
また、本発明の一局面によれば、基準となるレベルをクロック信号からの不要輻射のレベルにするので、画像読取装置の製造工程にいて、基準となるレベルの設定が不要となる。
【0015】
さらに、本発明の一局面によれば、クロック信号による不要輻射のレベルとアナログ画像信号による不要輻射のレベルとの差が、予め定められた範囲内になるように、光源へ供給される電力を制御している。これにより、光源の光量がフィードバック制御されることになるので、光源の照度を所定の範囲に規制することができる。従って、読み取った画像の画質の安定化に寄与することができる。
【0016】
上記構成において、前記光源と前記撮像素子とを副走査方向に移動可能にする移動手段を備え、前記第1の周辺回路及び前記第2の周辺回路は、前記移動手段による移動の対象に含まれていない。
【0017】
この構成は、撮像素子が副走査方向に移動可能であり、第1の周辺回路及び第2の周辺回路が移動しないタイプの画像読取装置なので、第1の配線及び第2の配線が長くなる。このため、第1の電磁波及び第2の電磁波のレベルが比較的大きくなる。上述したように、本発明の一局面によれば、撮像素子から出力されるアナログ画像信号による不要輻射のレベルを抑えることが可能となるので、本発明の一局面は、上記タイプの画像読取装置にとって特に有効となる。
【0018】
上記構成において、前記レベル測定部は、前記第2の配線よりも前記第1の配線に近い位置に設けられ、前記第1の電磁波を受信する第1のアンテナと、前記第1の配線よりも前記第2の配線に近い位置に設けられ、前記第2の電磁波を受信する第2のアンテナと、を含む。
【0019】
この構成では、第1のアンテナが第1の配線に近い位置に設けられているので、第1のアンテナは、クロック信号による不要輻射(第1の電磁波)及びアナログ画像信号による不要輻射(第2の電磁波)のうち、主に、クロック信号による不要輻射を受信できる。一方、第2のアンテナが第2の配線に近い位置に設けられているので、第2のアンテナは、クロック信号による不要輻射及びアナログ画像信号による不要輻射のうち、主に、アナログ画像信号による不要輻射を受信できる。よって、この構成によれば、クロック信号による不要輻射のレベル及びアナログ画像信号による不要輻射のレベルの測定精度を向上させることができる。従って、例えば、画像読取装置で発生する不要輻射のレベルが、規制値を超えないようにする精度を向上させることができる。
【0020】
上記構成において、前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間に配置され、前記第1のアンテナ側に前記第1の配線、前記第2のアンテナ側に前記第2の配線をそれぞれ収容したフラットケーブルを備える。
【0021】
この構成によれば、第1のアンテナを第1の配線の近くに配置しつつ、第2の配線から離して配置することができると共に、第2のアンテナを第2の配線の近くに配置しつつ、第1の配線から離して配置することができる。よって、クロック信号による不要輻射のレベル及びアナログ画像信号による不要輻射のレベルの測定精度を向上させることができる。
【0022】
上記構成において、前記第1の電力制御部の替わりに、前記レベル測定部によって測定された前記第2の電磁波のレベルが前記第1の電磁波のレベルより高い場合、前記第1の電磁波のレベルと前記第2の電磁波のレベルとの差が、予め定められた範囲内になるように、前記光源へ供給される電力を制御し、前記第2の電磁波のレベルが前記第1の電磁波のレベルより低い場合、前記制御を実行しない第2の電力制御部を備える。
【0023】
この構成によれば、第2の電磁波(アナログ画像信号による不要輻射)のレベルが第1の電磁波(クロック信号による不要輻射)のレベルより高い場合に限り、これらの電磁波のレベルの差が、予め定められた範囲内になるように、光源へ供給される電力を制御する。
【0024】
クロック信号は安定しているので、クロック信号による不要輻射のレベルは安定している。このため、画像読取装置で発生する不要輻射が規制値を超える可能性があるのは、アナログ画像信号による不要輻射のレベルが、クロック信号による不要輻射のレベルよりも高い場合である。この構成によれば、アナログ画像信号による不要輻射のレベルが、クロック信号による不要輻射のレベルより低い場合、これらの電磁波のレベルの差が、予め定められた範囲内になるように、光源へ供給される電力を制御する処理をしない。これにより、第2の電力制御部の負担を減らすことが可能となる。
【0025】
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、前記画像読取装置を備え、前記第2の周辺回路は、前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する機能を有する回路であり、前記画像読取装置から出力された前記デジタル画像信号で示される画像を用紙に形成する画像形成部と、を備える。
【0026】
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、本発明の一局面に係る画像読取装置を備えるので、上述した本発明の一局面に係る画像読取装置の作用及び効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、撮像素子から出力されるアナログ画像信号による不要輻射のレベルを抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像読取装置を備えることが可能な画像形成装置の内部構造の概略を示す図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係る画像読取装置の構成を示すブロック図である。
【図4】第1の配線、第2の配線、第1のアンテナ及び第2のアンテナの位置関係を示す図である。
【図5】光源の照度とクロック信号及びアナログ画像信号による不要輻射との関係を具体的数値で示す図である。
【図6】本実施形態に係る画像読取装置の動作を説明するフローチャートである。
【図7】本実施形態の変形例の動作を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像読取装置を備えることが可能な画像形成装置1の内部構造の概略を示す図である。画像形成装置1は例えば、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリの機能を有するデジタル複合機に適用することができる。画像形成装置1は装置本体100、装置本体100の上に配置された原稿読取部200、原稿読取部200の上に配置された原稿給送部300及び装置本体100の上部前面に配置された操作表示部400を備える。
【0030】
原稿給送部300は自動原稿送り装置として機能し、原稿載置部301に置かれた複数枚の原稿を連続的に原稿読取部200に送ることができる。
【0031】
原稿読取部200は光源及びCCD(Charge Coupled Device)センサー等を搭載したキャリッジ201、ガラス等の透明部材により構成された原稿台203、原稿読取スリット205及びシェーディング補正用の基準原稿(基準白板)206を備える。原稿台203に載置された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿台203の長手方向に移動させながらCCDセンサーにより原稿を読み取る。これに対して、原稿給送部300から給送された原稿を読み取る場合、キャリッジ201を原稿読取スリット205と対向する位置に移動させて、原稿給送部300から送られてきた原稿を、原稿読取スリット205を通してCCDセンサーにより読み取る。CCDセンサーは読み取った原稿を画像データとして出力する。
【0032】
装置本体100は用紙貯留部101、画像形成部103及び定着部105を備える。用紙貯留部101は装置本体100の最下部に配置されており、用紙の束を貯留することができる用紙トレイ107を備える。用紙トレイ107に貯留された用紙の束において、最上位の用紙がピックアップローラー109の駆動により、用紙搬送路111へ向けて送出される。用紙は用紙搬送路111を通って、画像形成部103へ搬送される。
【0033】
画像形成部103は搬送されてきた用紙にトナー画像を形成する。画像形成部103は感光体ドラム113、露光部115、現像部117及び転写部119を備える。露光部115は画像データ(原稿読取部200から出力された画像データ、パソコンから送信された画像データ、ファクシミリ受信の画像データ等)に対応して変調された光を生成し、一様に帯電された感光体ドラム113の周面に照射する。これにより、感光体ドラム113の周面には画像データに対応する静電潜像が形成される。この状態で感光体ドラム113の周面に現像部117からトナーを供給することにより、周面には画像データに対応するトナー画像が形成される。このトナー画像は転写部119によって先ほど説明した用紙貯留部101から搬送されてきた用紙に転写される。
【0034】
トナー画像が転写された用紙は定着部105に送られる。定着部105において、トナー画像と用紙に熱と圧力が加えられて、トナー画像は用紙に定着される。用紙はスタックトレイ121又は排紙トレイ123に排紙される。
【0035】
操作表示部400は操作キー部401と表示部403を備える。表示部403はタッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。ユーザーは画面を見ながらソフトキーを操作することによって、コピー等の機能の実行に必要な設定等をする。
【0036】
操作キー部401にはハードキーからなる操作キーが設けられている。具体的にはスタートキー405、テンキー407、ストップキー409、リセットキー411、コピー、プリンター、スキャナー及びファクシミリを切り換えるための機能切換キー413等が設けられている。
【0037】
スタートキー405はコピー、ファクシミリ送信等の動作を開始させるキーである。テンキー407はコピー部数、ファクシミリ番号等の数字を入力するキーである。ストップキー409はコピー動作等を途中で中止させるキーである。リセットキー411は設定された内容を初期設定状態に戻すキーである。
【0038】
機能切換キー413はコピーキー及び送信キー等を備えており、コピー機能、送信機能等を相互に切り替えるキーである。コピーキーを操作すれば、コピーの初期画面が表示部403に表示される。送信キーを操作すれば、ファクシミリ送信及びメール送信の初期画面が表示部403に表示される。
【0039】
図2は、図1に示す画像形成装置1の構成を示すブロック図である。画像形成装置1は装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300、操作表示部400、制御部500及び通信部600がバスによって相互に接続された構成を有する。装置本体100、原稿読取部200、原稿給送部300及び操作表示部400に関しては既に説明したので、説明を省略する。
【0040】
制御部500はCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備える。CPUは画像形成装置1を動作させるために必要な制御を、装置本体100等の画像形成装置1の上記構成要素に対して実行する。ROMは画像形成装置1の動作の制御に必要なソフトウェアを記憶している。RAMは画像形成装置1のメインメモリーであり、ソフトウェアの実行時に発生するデータの一時的な記憶及びアプリケーションソフトの記憶等に利用される。RAMは例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
【0041】
通信部600はファクシミリ通信部601及びネットワークI/F部603を備える。ファクシミリ通信部601は相手先ファクシミリとの電話回線の接続を制御するNCU(Network Control Unit)及びファクシミリ通信用の信号を変復調する変復調回路を備える。ファクシミリ通信部601は電話回線605に接続される。
【0042】
ネットワークI/F部603はLAN(Local Area Network)607に接続される。ネットワークI/F部603はLAN607に接続されたパソコン等の端末装置との間で通信を実行するための通信インターフェイス回路である。
【0043】
本実施形態に係る画像読取装置の構成を説明する。図3は、本実施形態に係る画像読取装置3の構成を示すブロック図である。図1に示す原稿読取部200が画像読取装置3として機能する。画像読取装置3は移動しない固定部分及び副走査方向Dに移動可能な可動部分を備える。可動部分はキャリッジ201であり、移動手段10によって副走査方向Dに移動可能にされている。
【0044】
キャリッジ201には光源11、撮像素子12、反射光学系13、及びインバーター14等が配置されている。光源11は原稿台203に載置された原稿15や基準原稿206に光Lを照射する。光源11としては、例えば、冷陰極管ランプやLEDであり、本実施形態では冷陰極管ランプを例に説明する。
【0045】
撮像素子12は原稿15から反射された光Lを受光し、原稿15の画像を示すアナログ画像信号S2を出力するラインセンサーである。撮像素子12としては、CCDセンサーやCMOSセンサーを用いることができる。本実施形態ではCCDセンサーを例に説明する。
【0046】
反射光学系13は複数のミラー等により構成され、光源11から原稿15に照射された光Lが原稿15で反射され、その反射光を撮像素子12に導く機能を有する。
【0047】
上記固定部分は移動手段10、第1の周辺回路16、第2の周辺回路17、レベル測定部18、電力制御部19及び電源20を含む。
【0048】
移動手段10はキャリッジ201を副走査方向Dに移動可能にする。移動手段10はキャリッジ201を副走査方向Dにガイドするレール(不図示)及び、キャリッジ201をそのレールに沿って移動させる動力を供給するモーター(不図示)等により構成される。
【0049】
第1の周辺回路16は撮像素子12に供給するデジタル制御信号を生成する。この制御信号には撮像素子12であるCCDセンサー内で電荷を転送するのに用いるクロック信号S1が含まれる。第1の周辺回路16と撮像素子12とは、第1の配線21によって接続されている。第1の配線21はデジタル制御信号を伝送する。
【0050】
第2の周辺回路17は撮像素子12から出力されたアナログ出力信号が入力される。この出力信号にはアナログ画像信号S2が含まれる。第2の周辺回路17はアナログフロントエンドの機能を有し、撮像素子12から出力されたアナログ画像信号S2に所定の処理(例えば、画像信号をアナログからデジタルに変換する)をする。第2の周辺回路17と撮像素子12とは、第2の配線22によって接続されている。第2の配線22はアナログの出力信号を伝送する。
【0051】
レベル測定部18は第1の配線21から輻射される第1の電磁波E1及び第2の配線22から輻射される第2の電磁波E2のレベルを測定する。第1の配線21から輻射される第1の電磁波E1とは、クロック信号S1を輻射源とする不要輻射である。第2の配線22から輻射される第2の電磁波E2とは、アナログ画像信号S2を輻射源とする不要輻射である。レベル測定部18は第1のアンテナ23、第2のアンテナ24及びレベル算出部25を含む。
【0052】
第1のアンテナ23は第2の配線22よりも第1の配線21に近い位置に設けられ、第1の配線21から輻射される第1の電磁波E1を受信する。第2のアンテナ24は第1の配線21よりも第2の配線22に近い位置に設けられ、第2の配線22から輻射される第2の電磁波E2を受信する。レベル算出部25は第1のアンテナ23によって受信された第1の電磁波E1及び第2のアンテナ24によって受信された第2の電磁波E2のレベルのそれぞれを算出する。
【0053】
図4は、第1の配線21、第2の配線22、第1のアンテナ23及び第2のアンテナ24の位置関係を示す図である。第1の配線21及び第2の配線22は、フラットケーブル26に収容されている。第1の配線21はフラットケーブル26の長手方向に沿った2辺のうち、一方の辺側に収容されている。第2の配線22はフラットケーブル26の長手方向に沿った2辺のうち、他方の辺側に収容されている。
【0054】
第1の配線21はクロック信号S1が伝送される配線21aを含む配線群である。第2の配線22はアナログ画像信号S2が伝送される配線22aを含む配線群である。フラットケーブル26の一方の辺側の一番外の配線が、クロック信号S1が伝送される配線21aとして割り当てられている。フラットケーブル26の他方の辺側の一番外の配線が、アナログ画像信号S2が伝送される配線22aとして割り当てられている。
【0055】
フラットケーブル26は第1のアンテナ23と第2のアンテナ24との間に配置されている。第1のアンテナ23は第1の配線21側に配置され、第2のアンテナ24は第2の配線22側に配置されている。
【0056】
図3の説明に戻る。電源20はインバーター14に電力を供給し、光源11の電源20となる。電源20はその出力が可変にされている。
【0057】
電力制御部19は第1の電力制御部として機能し、レベル算出部25によって算出された第1のアンテナ23で受信された第1の電磁波E1及び第2のアンテナ24で受信された第2の電磁波E2のレベルを示す信号が入力される。この信号を基にして、電力制御部19は第1の配線21から輻射された第1の電磁波E1のレベルと第2の配線22から輻射された第2の電磁波E2のレベルとの差が、予め定められた範囲内になるように、電源20の出力(すなわち、光源11へ供給される電力)を制御する。予め定められた範囲とは、例えば、画像読取装置3で発生する不要輻射のレベルが規制値を超えないように、アナログ画像信号S2からの不要輻射のレベルとして許容される上限値(又は、余裕を持たせるために上限値より少し低い値)を超えないようにする範囲をいう。
【0058】
第1の配線21から放射される第1の電磁波E1(クロック信号S1による不要輻射)のレベルは、光源11の照度に依存していないが、第2の配線22から放射される第2の電磁波E2(アナログ画像信号S2による不要輻射)のレベルは、光源11の照度に依存していることを説明する。図5は、光源11の照度とクロック信号S1及びアナログ画像信号S2による不要輻射との関係を具体的数値で示している。クロック信号S1による不要輻射の周波数は79.09MHzであり、アナログ画像信号S2による不要輻射の周波数は65.88MHzである。
【0059】
クロック信号S1による不要輻射のレベルは、光源11の照度が2万3千4百ルクスの場合、17.0デジベルであり、光源11の照度が3万ルクスの場合、16.8デジベルであり、その差は−0.2デジベルである。光源11の照度が大きくなっても不要輻射のレベルはほとんど変わらない。これに対して、アナログ画像信号S2による不要輻射のレベルは、光源11の照度が2万3千4百ルクスの場合、18.3デジベルであり、光源11の照度が3万ルクスの場合、20.3デジベルであり、その差は+2.0デジベルである。光源11の照度が大きくなると不要輻射のレベルが大きくなっている。以上により、クロック信号S1による不要輻射のレベルは、光源11の照度に依存していないが、アナログ画像信号S2による不要輻射のレベルは、光源11の照度に依存していることが分かる。
【0060】
本実施形態に係る画像読取装置の動作を、図3及び図6を主に用いて説明する。図6は、この動作を説明するフローチャートである。操作者が、画像形成装置1の電源のスイッチ(不図示)をオンすると、画像形成装置1が起動し、定着部105等が起動し、待機状態となる。このときキャリッジ201が基準原稿206の位置に移動し、電源20からの電力がインバーター14を介して光源11に供給され、光源11が点灯する(ステップS1)。
【0061】
レベル測定部18は第1の電磁波E1(クロック信号S1による不要輻射)のレベル及び第2の電磁波E2(アナログ画像信号S2による不要輻射)のレベルを測定する(ステップS2)。詳細に説明すると、第1の配線21には、撮像素子12に送られるクロック信号S1を含むデジタル制御信号が伝送されている。これにより、第1の配線21から放射される第1の電磁波E1は、第1のアンテナ23によって受信されて、レベル算出部25に送られる。レベル算出部25は第1の配線21から放射された第1の電磁波E1のレベルを算出する。一方、第2の配線22には撮像素子12から出力されたアナログ画像信号S2を含むアナログ出力信号が伝送されている。これにより、第2の配線22から放射される第2の電磁波E2は、第2のアンテナ24によって受信されて、レベル算出部25に送られる。レベル算出部25は第2の配線22から放射された第2の電磁波E2のレベルを算出する。
【0062】
電力制御部19は、レベル算出部25で演算された第1の電磁波E1のレベルと第2の電磁波E2のレベルとの差が、予め定められた範囲内か否かを判断する(ステップS3)。
【0063】
電力制御部19が、上記差が予め定められた範囲内と判断しない場合(ステップS3でNo)、電力制御部19は、電源20の出力を制御する(ステップS4)。詳細に説明すると、第2の配線22から輻射された第2の電磁波E2のレベルが、第1の配線21から輻射された第1の電磁波E1のレベルよりも高い場合、電源20の出力を下げて、光源11へ供給される電力を下げる制御をする。これにより、光源11の照度が下がるので、アナログ画像信号S2のレベルを下げることができ、第2の配線22から放射される第2の電磁波E2のレベルを下げることができる。
【0064】
これに対して、第2の配線22から輻射された第2の電磁波E2のレベルが、第1の配線21から輻射された第1の電磁波E1のレベルよりも低い場合、電源20の出力を上げて、光源11へ供給される電力を大きくする制御をする。これにより、光源11の照度が上がるので、光源11の照度が下がり過ぎることを防止できる。
【0065】
光源11へ供給される電力を大きくする制御が可能なのは、以下の理由からである。第1の電磁波E1のレベルは安定しており、第1の電磁波E1のレベルは規格で定められた規制値を満たすレベルにされている。従って、第2の電磁波E2のレベルが第1の電磁波E1のレベルよりも低い場合、第2の電磁波E2のレベルも規制値を満たしていることになる。よって、それ以上に第2の電磁波E2のレベルを下げる必要はない。また、第2の電磁波E2のレベルが第1の電磁波E1のレベルに満たなければ、規制値の範囲内で第2の電磁波E2のレベルを大きくできる余裕があるので、光源11へ供給される電力を大きくすることが可能となる。
【0066】
電力制御部19が電源20の出力を制御(ステップS4)した後、ステップS2へ戻る。
【0067】
電力制御部19が、上記差が予め定められた範囲内と判断した場合(ステップS3でYes)、第2の周辺回路17はアナログ画像信号S2により、各種の初期設定(例えば、入力ゲイン調整、シェーディング補正)をする(ステップS5)。制御部500は、原稿台203に原稿15がセットされ、かつスタートキー405(図1)が操作されたか否かを判断する。すなわち、制御部500は、原稿の読み取りを開始する指示がされたか否かを判断する(ステップS6)。
【0068】
制御部500が、原稿の読み取りを開始する指示がされたと判断しない場合(ステップS6でNo)、レベル測定部18は所定のインターバル後(ステップS7)、ステップS2を実行する。
【0069】
制御部500が、原稿の読み取りを開始する指示がされたと判断した場合(ステップS6でYes)、制御部500は、画像読取装置3として機能する原稿読取装置200に原稿15の読み取り動作を開始させる(ステップS8)。
【0070】
本実施形態の主な効果を説明する。本実施形態では、クロック信号S1を含むデジタル制御信号が伝送される第1の配線21から輻射される第1の電磁波E1及びアナログ画像信号S2を含むアナログ出力信号が伝送される第2の配線22から輻射される第2の電磁波E2のレベルを、レベル測定部18によって測定する。そして、レベル測定部18によって測定された第1の電磁波E1のレベルと第2の電磁波E2のレベルとの差が、予め定められた範囲内になるように、電力制御部19が、光源11へ供給される電力を制御する。
【0071】
第1の電磁波E1は撮像素子12に入力されるデジタル制御信号に含まれるクロック信号S1が輻射源となる不要輻射であり、第2の電磁波E2は撮像素子12から出力されたアナログ出力信号に含まれるアナログ画像信号S2が輻射源となる不要輻射である。クロック信号S1は安定しているので、クロック信号S1が輻射源となる不要輻射のレベルは安定している。本実施形態によれば、クロック信号S1からの不要輻射のレベルを基準にして、アナログ画像信号S2からの不要輻射のレベルが、予め定められた範囲内になるように、光源11へ供給される電力を制御している。従って、撮像素子12から出力されるアナログ画像信号S2による不要輻射のレベルを抑えることが可能となる。
【0072】
また、本実施形態によれば、基準となるレベルをクロック信号S1からの不要輻射のレベルにするので、画像読取装置3の製造工程にいて、基準となるレベルの設定が不要となる。
【0073】
さらに、本実施形態によれば、クロック信号S1による不要輻射のレベルとアナログ画像信号S2による不要輻射のレベルとの差が、予め定められた範囲内になるように、光源11へ供給される電力を制御している。これにより、光源11の光量がフィードバック制御されることになるので、光源11の照度を所定の範囲に規制することができる。従って、読み取った画像の画質の安定化に寄与することができる。
【0074】
本実施形態は、撮像素子12が副走査方向Dに移動可能であり、第1の周辺回路16及び第2の周辺回路17が移動しないタイプの画像読取装置3なので、第1の配線21及び第2の配線22が長くなる。このため、第1の電磁波E1及び第2の電磁波E2のレベルが比較的大きくなる。上述したように、本実施形態によれば、撮像素子12から出力されるアナログ画像信号S2による不要輻射のレベルを抑えることが可能となるので、上記タイプの画像読取装置3にとって特に有効である。なお、撮像素子12が副走査方向Dに移動しないタイプの画像読取装置にも、本発明を適用することができる。
【0075】
本実施形態では、第1のアンテナ23が第1の配線21に近い位置に設けられているので、第1のアンテナ23は、クロック信号S1による不要輻射(第1の電磁波E1)及びアナログ画像信号S2による不要輻射(第2の電磁波E2)のうち、主に、クロック信号S1による不要輻射を受信できる。一方、第2のアンテナ24が第2の配線22に近い位置に設けられているので、第2のアンテナ24は、クロック信号S1による不要輻射及びアナログ画像信号S2による不要輻射のうち、主に、アナログ画像信号S2による不要輻射を受信できる。よって、クロック信号S1による不要輻射のレベル及びアナログ画像信号S2による不要輻射のレベルの測定精度を向上させることができる。従って、例えば、画像読取装置3で発生する不要輻射のレベルが、規制値を超えないようにする精度を向上させることができる。
【0076】
本実施形態によれば、図4に示すように、第1のアンテナ23と第2のアンテナ24との間に配置され、第1のアンテナ23側に第1の配線21、第2のアンテナ24側に第2の配線22をそれぞれ収容したフラットケーブル26を備える。これにより、第1のアンテナ23を第1の配線21の近くに配置しつつ、第2の配線22から離して配置することができると共に、第2のアンテナ24を第2の配線22の近くに配置しつつ、第1の配線21から離して配置することができる。よって、クロック信号S1による不要輻射のレベル及びアナログ画像信号S2による不要輻射のレベルの測定精度を向上させることができる。
【0077】
本実施形態の変形例を説明する。変形例は図3に示す電力制御部19が、以下に説明する第2の電力制御部として機能する。第2の電力制御部はレベル算出部25によって算出された第1の電磁波E1及び第2の電磁波E2のレベルを示す信号が入力される。この信号を基にして、電力制御部19は次の(1)及び(2)の処理をする。
【0078】
(1)第2の電磁波E2のレベルが第1の電磁波E1のレベルより高い場合、第1の電磁波E1のレベルと第2の電磁波E2のレベルとの差が、予め定められた範囲内になるように、電源20の出力(すなわち、光源11へ供給される電力)を制御する。
【0079】
(2)第2の電磁波E2のレベルが第1の電磁波E1のレベルより低い場合、(1)の制御を実行しない。
【0080】
変形例の動作を説明する。図7はこの動作を説明するフローチャートである。図6に示すフローチャートとの違いは、ステップS2とステップS3との間にステップS9が追加されたことである。
【0081】
電力制御部19は、レベル算出部25で算出された第1の電磁波E1のレベルと第2の電磁波E2のレベルとについて、第2の電磁波E2のレベルが第1の電磁波E1のレベルより高いか判断する(ステップS9)。
【0082】
電力制御部19が、第2の電磁波E2のレベルが第1の電磁波E1のレベルより高いと判断しない場合(ステップS9でNo)、すなわち、第2の配線22から輻射された第2の電磁波E2のレベルが、第1の配線21から輻射された第1の電磁波E1のレベルより低いと判断した場合、ステップS5へ進む。
【0083】
電力制御部19が、第2の電磁波E2のレベルが第1の電磁波E1のレベルより高いと判断した場合(ステップS9でYes)、ステップS3へ進む。
【0084】
変形例の効果を説明する。変形例によれば、第2の電磁波E2(アナログ画像信号S2による不要輻射)のレベルが第1の電磁波E1(クロック信号S1による不要輻射)のレベルより高い場合に限り、これらの電磁波のレベルの差が、予め定められた範囲内になるように、光源11へ供給される電力を制御する。
【0085】
クロック信号S1は安定しているので、クロック信号S1による不要輻射のレベルは安定している。このため、画像読取装置3で発生する不要輻射が規制値を超える可能性があるのは、アナログ画像信号S2による不要輻射のレベルが、クロック信号S1による不要輻射のレベルよりも高い場合である。変形例によれば、アナログ画像信号S2による不要輻射のレベルが、クロック信号S1による不要輻射のレベルより低い場合、これらの電磁波のレベルの差が、予め定められた範囲内になるように、光源11へ供給される電力を制御する処理をしない。これにより、第2の電力制御部として機能する電力制御部19の負担を減らすことが可能となる。
【符号の説明】
【0086】
1 画像形成装置
3 画像読取装置
11 光源
12 撮像素子
15 原稿
16 第1の周辺回路
17 第2の周辺回路
18 レベル測定部
19 電力制御部(第1の電力制御部、第2の電力制御部)
20 電源
21 第1の配線
22 第2の配線
23 第1のアンテナ
24 第2のアンテナ
25 レベル算出部
26 フラットケーブル
D 副走査方向
E1 第1の電磁波
E2 第2の電磁波
L 光
S1 クロック信号
S2 アナログ画像信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿に光を照射する光源と、
前記原稿から反射された光を受光し、前記原稿の画像を示すアナログ画像信号を出力する撮像素子と、
前記撮像素子にクロック信号を含むデジタル制御信号を供給する第1の周辺回路と、
前記撮像素子から出力された前記アナログ画像信号を含むアナログ出力信号が入力し、前記アナログ画像信号に所定の処理をする第2の周辺回路と、
前記撮像素子と前記第1の周辺回路とに接続され、前記デジタル制御信号を伝送する第1の配線と、
前記撮像素子と前記第2の周辺回路とに接続され、前記アナログ出力信号を伝送する第2の配線と、
前記第1の配線から輻射される第1の電磁波及び前記第2の配線から輻射される第2の電磁波のレベルを測定するレベル測定部と、
前記レベル測定部によって測定された前記第1の電磁波のレベルと前記第2の電磁波のレベルとの差が、予め定められた範囲内になるように、前記光源へ供給される電力を制御する第1の電力制御部と、を備える画像読取装置。
【請求項2】
前記光源と前記撮像素子とを副走査方向に移動可能にする移動手段を備え、
前記第1の周辺回路及び前記第2の周辺回路は、前記移動手段による移動の対象に含まれていない請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記レベル測定部は、前記第2の配線よりも前記第1の配線に近い位置に設けられ、前記第1の電磁波を受信する第1のアンテナと、前記第1の配線よりも前記第2の配線に近い位置に設けられ、前記第2の電磁波を受信する第2のアンテナと、を含む請求項1又は2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
前記第1のアンテナと前記第2のアンテナとの間に配置され、前記第1のアンテナ側に前記第1の配線、前記第2のアンテナ側に前記第2の配線をそれぞれ収容したフラットケーブルを備える請求項3に記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記第1の電力制御部の替わりに、前記レベル測定部によって測定された前記第2の電磁波のレベルが前記第1の電磁波のレベルより高い場合、前記第1の電磁波のレベルと前記第2の電磁波のレベルとの差が、予め定められた範囲内になるように、前記光源へ供給される電力を制御し、前記第2の電磁波のレベルが前記第1の電磁波のレベルより低い場合、前記制御を実行しない第2の電力制御部を備える請求項1〜4のいずれいか一項に記載の画像読取装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像読取装置を備え、
前記第2の周辺回路は、前記アナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する機能を有する回路であり、
前記画像読取装置から出力された前記デジタル画像信号で示される画像を用紙に形成する画像形成部と、を備える画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−78040(P2013−78040A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−217596(P2011−217596)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】