画像読取装置
【課題】副作用なしに多種に渡る原稿サイズ・紙厚を安価で高速に排紙可能とする画像読取装置の提供を目的としている。
【解決手段】本発明は、原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る画像読取装置において、原稿を反転させるために使用される反転用部材11が動作可能に設けられ、原稿排紙時に反転用部材11が排紙領域に向けて突出動作されると共に反転用部材11を動作時に多段階の位置で止めることができるようにしたことを特徴とする。
【解決手段】本発明は、原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る画像読取装置において、原稿を反転させるために使用される反転用部材11が動作可能に設けられ、原稿排紙時に反転用部材11が排紙領域に向けて突出動作されると共に反転用部材11を動作時に多段階の位置で止めることができるようにしたことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿を搬送しながら画像を読み取る画像読取装置(以下、ADFと称する)に関する。
【背景技術】
【0002】
ADFの現状として、筐体の小型化・高生産性(読取り線速アップ)が年々進められている。例えば特許文献1には、原稿を移動させながら画像を読み取るシートスルー方式に対応し、読取位置に画像読取対象の原稿を搬送するADFであって、原稿幅を検知する幅検知手段と、原稿の搬送方向の長さを検知する長さ検知手段と、異なるサイズの原稿を混載・搬送する混載モードを設定する混載モード設定手段とを備え、混載モードでは、幅検知手段および長さ検知手段によって原稿サイズを検出する間に、原稿後端が読取位置を少なくとも1回通過することを特徴とするADFが開示されている。このような構成によれば、装置を小型化しても混載モードでサイズの異なる原稿を混載して読み取ることができる。
【0003】
【特許文献1】特開2001−13740号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前述した特許文献1も含め、小型化と線速アップは相反する内容であり、結果として排紙スタック性が悪くなっている。ADFはその使用原稿サイズの多種性から、排紙部にストッパー等の部材を設ける事が出来ず、傾斜した排紙トレイに排紙する以外対応出来ない状態となっている。その為、高速排紙を行うと紙が排紙トレイから飛び出してしまい、落下等の問題が発生してしまう。現状での対応としては、排紙時に線速を落とす等対応を採っているが、これは生産性に影響してしまうという副作用が発生してしまう。
【0005】
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、副作用なしに多種に渡る原稿サイズ・紙厚を安価で高速に排紙可能とする画像読取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る画像読取装置において、原稿を反転させるために使用される反転用部材が動作可能に設けられ、原稿排紙時に前記反転用部材が排紙領域に向けて突出動作されることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記反転用部材を動作時に多段階の位置で止めることができることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿排紙速度(搬送速度も含む)に応じて、前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿排紙速度(搬送速度も含む)に応じて前記反転用部材の動作角度を切り替えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿サイズに応じて前記反転用部材を動作させるか否かを決定することを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿サイズに応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿排紙枚数に応じて前記反転用部材を動作させるか否かを決定することを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿排紙枚数に応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項9に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿紙厚に応じて前記反転用部材を動作させるか否かを決定することを特徴とする。
【0015】
また、請求項10に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿紙厚に応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の画像読取装置によれば、副作用なしに多種に渡る原稿サイズ・紙厚を安価で高速に排紙可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
【0018】
以下の実施形態では、両面読取り可能なシートADF(原稿を搬送しながら画像を読み取る)を例に説明するが、ベルトタイプ等の他のADFでも同じである。
【0019】
図1はシートADFの搬送パスを横からみたものである。原稿トレイ1に積載された原稿は、呼び出しローラ2によって原稿の上側から順じ分離ユニット3へ呼び込まれる。分離ユニットへは、複数枚の原稿が入り込む可能性があるが、FRP方式等の分離機構により、この例では一番上の紙が分離されて搬送経路へと送り込まれる。搬送経路に入った原稿は、プルアウトローラ4により原稿読取り部5へ送られ、その際画像が取り込まれる。読み取った画像は、中間ローラ6を経由して排紙ローラ7から排紙トレイ12へ排紙される。片面の原稿読取りは、以上の動作を繰り返し行う形となる。
【0020】
次に、両面時の動作を説明する。片面時同様、表面の読取りを行ってから中間ローラ6へ送られるが、この時分岐爪9が図2の位置へ変わる為、原稿は排紙トレイ12ではなく、反転ローラ10に引き上げられながら反転用部材としての反転トレイ11へ送られる。読み取った原稿の後端が排紙ローラ7を抜けた時点で分岐爪9を図1の位置へ戻し、図3の様に反転ローラ・排紙ローラを逆回転させる事で、裏側になった原稿を、再び読取り部5へ送る。読み取った原稿は、表面と同様再度反転トレイ側へ送られ、表面同様後端が排紙ローラ7を抜けた段階でスイッチバックを行う。この時点で両面の読取りは終了している為、読取りは行わずそのままプルアウトローラ4、読取り部5、中間ローラ6を経由して、片面同様に排紙トレイ12へ排出を行う。以上が、両面動作時の動作説明である。
【0021】
この時排紙ローラ7から飛び出す原稿のスピードが速いと、排紙トレイ12の上に留まらず右側まで飛び出してしまい原稿が落下してしまう事がある。以下に更に具体的な構成について説明を行う。
【0022】
図4は片面読取り動作の原稿を排出するタイミングを現している。この例では図5の様に反転トレイ11が下側に下りる様になっている。この動作は、ソレノイド・モータ等どの様な手段を用いて達成しても良い。図5は短い原稿排紙の場合の一例である。この例では原稿の先端が反転トレイ11へ到達する前にトレイ11を下げて、原稿の飛び出しを押さえている。図6は長い原稿を排紙する場合の一例で、原稿がある程度排紙された状態で反転トレイ11を下げ(原稿の後端側でトレイを落とす)、飛び出しを防止している。長い原稿を先端から押さえるとジャムし易い事からこの制御を例に挙げているが、実際の制御においては機械・機種毎にどの様に制御を行っても構わない。
【0023】
図7では、反転トレイ11の回転軸を反転ローラ10の軸とは別にしたものである。反転トレイ11の駆動軸をステッピングモータ等の部品で動かす事により、図7の通り反転トレイ11の停止位置をコントロールする事が出来る。これにより、排出されてくる紙種に応じて、その規制量を変える事が可能となる。又規制角のコントロールだけではなく、ステッピングモータ等を使用した場合は反転トレイ11の落ちる時間・スピードをコントロールできる為、状況に応じて速くトレイ11を降ろしたり、ゆっくり降ろす等の制御も可能となる。
【0024】
図8は原稿の排紙速度に応じて、反転トレイ11の動作を決める処理となる。まず、原稿排紙速度を検出し(ステップS1)、この速度が速い場合には排紙時に反転トレイ11を下げ(ステップS2)、遅い場合には排紙時に反転トレイ11を下げないようにする(ステップS3)。この処理により、例えば高速で排出される原稿の場合は反転トレイ11を下げる事が出来るため、高速排紙時の排紙スタック性を良くする事が可能となる。逆に低速排紙時はトレイを下げずにすむ為、その動作に関わる電力等を押さえる事が可能となる。
【0025】
図9は原稿排紙速度に応じて、反転トレイの動作角度を決める処理となる。これは図7で説明をした機構を有している場合に対応が可能となる。まず、原稿排紙速度を検出し(ステップS10)、原稿排紙速度が速度1である場合には排紙時の反転トレイ11の下げ量を最も大きくし(ステップS11)、原稿排紙速度が速度2である場合には排紙時の反転トレイ11の下げ量を中程度にし(ステップS12)、原稿排紙速度が速度3である場合には排紙時の反転トレイ11の下げ量を最も小さくする(ステップS13)。この処理によれば、原稿の排紙速度に応じて、例えば高速排紙時は反転トレイ11の下げ量を大きくしたり、中速の場合は中間の位置にしたり等、その排紙速度に応じて適切な規制角を設定する事が可能となる。
【0026】
図10は原稿サイズに応じて、反転トレイの動作を決める処理となる。まず、原稿サイズが検出され(ステップS20)、サイズが大である場合には排紙時に反転トレイ11を下げ(ステップS21)、サイズが小である場合には排紙時に反転トレイ11を下げないようにする(ステップS22)。この処理により、例えば大サイズ等の飛び出し易い原稿が排出される場合は反転トレイ11を下げることができるため、排紙スタック性を良くする事が可能となる。逆に小サイズ原稿は飛び出しにくい事からトレイ11を下げずにすむ為、その動作に関わる電力等を押さえる事が可能となる。
【0027】
図11は原稿サイズに応じて、反転トレイの動作角度を決める処理となる。これは図7で説明をした機構を有している場合に対応が可能となる。まず、原稿サイズが検出され(ステップS30)、サイズが大である場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を小さくし(ステップS31)、サイズが小である場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を大きくする(ステップS32)。この処理により、原稿のサイズに応じて、例えば小サイズ原稿の排紙時はトレイ11の下げ量を大きくしたり、大サイズ原稿の場合は下げ量を小さくしたり等、そのサイズに応じて適切な規制角を設定する事が可能となる。
【0028】
図12は原稿排紙枚数に応じて、反転トレイ11の動作を決める処理となる。まず、原稿排紙枚数を検出し(ステップS40)、排紙枚数が少ない場合には排紙時に反転トレイ11を下げ(ステップS41)、排紙枚数が多い場合には排紙時に反転トレイ11を下げないようにする(ステップS42)。この処理により、例えば排紙枚数が少ない場合は反転トレイ11を下げる事が出来るため、排紙スタック性を良くする事が可能となる。逆に排紙枚数が多くなると反転トレイ11を下げた時に排紙された紙と当たってしまう可能性があるが、本制御の場合には、反転トレイ11を下げずにすむ為紙の排紙スペースが無くなってジャムが発生するのを押さえる事が可能となる。
【0029】
図13は原稿排紙枚数に応じて、反転トレイの動作角度を決める処理となる。これは図7で説明をした機構を有している場合に対応が可能となる。まず、原稿排紙枚数を検出し(ステップS50)、排紙枚数が少ない場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を最も大きくし(ステップS51)、排紙枚数が中間程度である場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を中程度とし(ステップS52)、排紙枚数が多い場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を最も小さくする(ステップS53)。この処理により、原稿の排紙枚数に応じて、例えば排紙量が少ない場合はトレイの下げ量を大きくしておき、排紙枚数の増加に伴い、反転トレイ11を上げていくといった制御も可能となる。この制御により、ジャムが発生しない範囲で紙の飛び出し等を規制する事が可能となる。
【0030】
図14は原稿の紙厚に応じて、反転トレイの動作を決める処理となる。まず、原稿紙厚を検出し(ステップS60)、厚い場合には排紙時に反転トレイ11を下げ(ステップS61)、薄い場合には排紙時に反転トレイ11を下げないようにする(ステップS62)。この処理により、例えば厚紙等の飛び出し易い原稿が排出される場合は反転トレイ11を下げる事が出来るため、排紙スタック性を良くする事が可能となる。逆に薄紙時は飛び出しにくいことから、反転トレイ11を下げずにすむ為、その動作に関わる電力等を押さえる事が可能となる。
【0031】
図15は原稿の紙厚に応じて、反転トレイの動作角度を決める処理となる。これは図7で説明をした機構を有している場合に対応が可能となる。まず、原稿紙厚を検出し(ステップS70)、厚い場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を最も大きくし(ステップS71)、厚さが普通の場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を中程度とし(ステップS72)、薄い場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を最も小さくする(ステップS73)。この処理により、原稿の紙厚に応じて、例えば厚紙排紙時は反転トレイ11の下げ量を大きくしたり、薄紙の場合は中間の位置にしたり等、その排紙速度に応じて適切な規制角を設定することが可能となる。
【0032】
以上のとおり、各原稿条件に応じて反転トレイ11を動作させたり、角度を可変させる事によって、小スペース機でのさまざまな条件における排紙スタック性を向上させる事が可能となる。
【0033】
以上説明したように、上記実施形態においては、原稿の反転用に使用している反転トレイ11を可動とし、排紙される転写紙を上から押さえる事が出来る様にしているため、高速排紙時の落下を防ぐ事ができる(反転トレイ11を用いて排紙される原稿の飛び出し等を規制できることから、排紙トレイへのスタック性を向上させる事が可能となる)。
【0034】
また、反転トレイ11を動作時に多段階の位置で止めることができるため、ジャム等の発生を押さえる事ができる(反転トレイ11の動作角を変えられる事から、各紙種に応じた規制角度・規制速度を調整できる為、排紙スタック性を向上させる事が可能となる)。
【0035】
また、原稿の排紙速度に応じて排紙原稿の規制を行える為、高速排紙時等のスタック不良を向上させる事が可能となる。また、原稿の排紙速度に応じて排紙原稿の規制角を自由に変更できる為、さまざまな線速の違いにもリニアに規制し、スタック不良を向上させる事が可能となる。また、原稿のサイズに応じて排紙原稿の規制を行える為、大サイズ等のスタック不良(落下等)を向上させることが可能となる。
【0036】
また、原稿のサイズに応じて排紙原稿の規制角を自由に変更できる為、さまざまな原稿サイズの違いにもリニアに規制し、スタック不良を向上させる事が可能となる。また、原稿の排紙枚数に応じて排紙原稿の規制を行える為、積載枚数が多くなった時の反転トレイ11の動作を中止することができるため、ジャム等の不良を防ぐ事が可能となる。また、原稿の排紙枚数に応じて排紙原稿の規制角を自由に変更できる為、排紙枚数に応じた規制が出来、排紙量が少ない時は。規制を強くし、多い時は規制を弱くしてジャムを回避する等の対応が可能となる。また、原稿の紙厚に応じて排紙原稿の規制を行える為、厚紙の様な飛びやすい原稿の時はトレイを下げて規制し、薄紙の方に飛び難い原稿の時はトレイを下げずジャムを回避するといった対応が可能となる。また、原稿の紙厚に応じて排紙原稿の規制角を自由に変更できる為、原稿が厚くなるに従いその規制量も増やすといった対応が可能となる為、通紙紙厚に最もあった規制量を設定する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態に係るADFの動作説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るADFの動作説明図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るADFの動作説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るADFの動作説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るADFの動作説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るADFの動作説明図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第1の例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第2の例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第3の例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第4の例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第5の例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第6の例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第7の例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第8の例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第9の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
9 分岐爪
10 反転ローラ
11 反転トレイ(反転用部材)
12 排紙トレイ
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿を搬送しながら画像を読み取る画像読取装置(以下、ADFと称する)に関する。
【背景技術】
【0002】
ADFの現状として、筐体の小型化・高生産性(読取り線速アップ)が年々進められている。例えば特許文献1には、原稿を移動させながら画像を読み取るシートスルー方式に対応し、読取位置に画像読取対象の原稿を搬送するADFであって、原稿幅を検知する幅検知手段と、原稿の搬送方向の長さを検知する長さ検知手段と、異なるサイズの原稿を混載・搬送する混載モードを設定する混載モード設定手段とを備え、混載モードでは、幅検知手段および長さ検知手段によって原稿サイズを検出する間に、原稿後端が読取位置を少なくとも1回通過することを特徴とするADFが開示されている。このような構成によれば、装置を小型化しても混載モードでサイズの異なる原稿を混載して読み取ることができる。
【0003】
【特許文献1】特開2001−13740号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、前述した特許文献1も含め、小型化と線速アップは相反する内容であり、結果として排紙スタック性が悪くなっている。ADFはその使用原稿サイズの多種性から、排紙部にストッパー等の部材を設ける事が出来ず、傾斜した排紙トレイに排紙する以外対応出来ない状態となっている。その為、高速排紙を行うと紙が排紙トレイから飛び出してしまい、落下等の問題が発生してしまう。現状での対応としては、排紙時に線速を落とす等対応を採っているが、これは生産性に影響してしまうという副作用が発生してしまう。
【0005】
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、副作用なしに多種に渡る原稿サイズ・紙厚を安価で高速に排紙可能とする画像読取装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る画像読取装置において、原稿を反転させるために使用される反転用部材が動作可能に設けられ、原稿排紙時に前記反転用部材が排紙領域に向けて突出動作されることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記反転用部材を動作時に多段階の位置で止めることができることを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿排紙速度(搬送速度も含む)に応じて、前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿排紙速度(搬送速度も含む)に応じて前記反転用部材の動作角度を切り替えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿サイズに応じて前記反転用部材を動作させるか否かを決定することを特徴とする。
【0011】
また、請求項6に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿サイズに応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする。
【0012】
また、請求項7に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿排紙枚数に応じて前記反転用部材を動作させるか否かを決定することを特徴とする。
【0013】
また、請求項8に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿排紙枚数に応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする。
【0014】
また、請求項9に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿紙厚に応じて前記反転用部材を動作させるか否かを決定することを特徴とする。
【0015】
また、請求項10に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、原稿紙厚に応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の画像読取装置によれば、副作用なしに多種に渡る原稿サイズ・紙厚を安価で高速に排紙可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
【0018】
以下の実施形態では、両面読取り可能なシートADF(原稿を搬送しながら画像を読み取る)を例に説明するが、ベルトタイプ等の他のADFでも同じである。
【0019】
図1はシートADFの搬送パスを横からみたものである。原稿トレイ1に積載された原稿は、呼び出しローラ2によって原稿の上側から順じ分離ユニット3へ呼び込まれる。分離ユニットへは、複数枚の原稿が入り込む可能性があるが、FRP方式等の分離機構により、この例では一番上の紙が分離されて搬送経路へと送り込まれる。搬送経路に入った原稿は、プルアウトローラ4により原稿読取り部5へ送られ、その際画像が取り込まれる。読み取った画像は、中間ローラ6を経由して排紙ローラ7から排紙トレイ12へ排紙される。片面の原稿読取りは、以上の動作を繰り返し行う形となる。
【0020】
次に、両面時の動作を説明する。片面時同様、表面の読取りを行ってから中間ローラ6へ送られるが、この時分岐爪9が図2の位置へ変わる為、原稿は排紙トレイ12ではなく、反転ローラ10に引き上げられながら反転用部材としての反転トレイ11へ送られる。読み取った原稿の後端が排紙ローラ7を抜けた時点で分岐爪9を図1の位置へ戻し、図3の様に反転ローラ・排紙ローラを逆回転させる事で、裏側になった原稿を、再び読取り部5へ送る。読み取った原稿は、表面と同様再度反転トレイ側へ送られ、表面同様後端が排紙ローラ7を抜けた段階でスイッチバックを行う。この時点で両面の読取りは終了している為、読取りは行わずそのままプルアウトローラ4、読取り部5、中間ローラ6を経由して、片面同様に排紙トレイ12へ排出を行う。以上が、両面動作時の動作説明である。
【0021】
この時排紙ローラ7から飛び出す原稿のスピードが速いと、排紙トレイ12の上に留まらず右側まで飛び出してしまい原稿が落下してしまう事がある。以下に更に具体的な構成について説明を行う。
【0022】
図4は片面読取り動作の原稿を排出するタイミングを現している。この例では図5の様に反転トレイ11が下側に下りる様になっている。この動作は、ソレノイド・モータ等どの様な手段を用いて達成しても良い。図5は短い原稿排紙の場合の一例である。この例では原稿の先端が反転トレイ11へ到達する前にトレイ11を下げて、原稿の飛び出しを押さえている。図6は長い原稿を排紙する場合の一例で、原稿がある程度排紙された状態で反転トレイ11を下げ(原稿の後端側でトレイを落とす)、飛び出しを防止している。長い原稿を先端から押さえるとジャムし易い事からこの制御を例に挙げているが、実際の制御においては機械・機種毎にどの様に制御を行っても構わない。
【0023】
図7では、反転トレイ11の回転軸を反転ローラ10の軸とは別にしたものである。反転トレイ11の駆動軸をステッピングモータ等の部品で動かす事により、図7の通り反転トレイ11の停止位置をコントロールする事が出来る。これにより、排出されてくる紙種に応じて、その規制量を変える事が可能となる。又規制角のコントロールだけではなく、ステッピングモータ等を使用した場合は反転トレイ11の落ちる時間・スピードをコントロールできる為、状況に応じて速くトレイ11を降ろしたり、ゆっくり降ろす等の制御も可能となる。
【0024】
図8は原稿の排紙速度に応じて、反転トレイ11の動作を決める処理となる。まず、原稿排紙速度を検出し(ステップS1)、この速度が速い場合には排紙時に反転トレイ11を下げ(ステップS2)、遅い場合には排紙時に反転トレイ11を下げないようにする(ステップS3)。この処理により、例えば高速で排出される原稿の場合は反転トレイ11を下げる事が出来るため、高速排紙時の排紙スタック性を良くする事が可能となる。逆に低速排紙時はトレイを下げずにすむ為、その動作に関わる電力等を押さえる事が可能となる。
【0025】
図9は原稿排紙速度に応じて、反転トレイの動作角度を決める処理となる。これは図7で説明をした機構を有している場合に対応が可能となる。まず、原稿排紙速度を検出し(ステップS10)、原稿排紙速度が速度1である場合には排紙時の反転トレイ11の下げ量を最も大きくし(ステップS11)、原稿排紙速度が速度2である場合には排紙時の反転トレイ11の下げ量を中程度にし(ステップS12)、原稿排紙速度が速度3である場合には排紙時の反転トレイ11の下げ量を最も小さくする(ステップS13)。この処理によれば、原稿の排紙速度に応じて、例えば高速排紙時は反転トレイ11の下げ量を大きくしたり、中速の場合は中間の位置にしたり等、その排紙速度に応じて適切な規制角を設定する事が可能となる。
【0026】
図10は原稿サイズに応じて、反転トレイの動作を決める処理となる。まず、原稿サイズが検出され(ステップS20)、サイズが大である場合には排紙時に反転トレイ11を下げ(ステップS21)、サイズが小である場合には排紙時に反転トレイ11を下げないようにする(ステップS22)。この処理により、例えば大サイズ等の飛び出し易い原稿が排出される場合は反転トレイ11を下げることができるため、排紙スタック性を良くする事が可能となる。逆に小サイズ原稿は飛び出しにくい事からトレイ11を下げずにすむ為、その動作に関わる電力等を押さえる事が可能となる。
【0027】
図11は原稿サイズに応じて、反転トレイの動作角度を決める処理となる。これは図7で説明をした機構を有している場合に対応が可能となる。まず、原稿サイズが検出され(ステップS30)、サイズが大である場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を小さくし(ステップS31)、サイズが小である場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を大きくする(ステップS32)。この処理により、原稿のサイズに応じて、例えば小サイズ原稿の排紙時はトレイ11の下げ量を大きくしたり、大サイズ原稿の場合は下げ量を小さくしたり等、そのサイズに応じて適切な規制角を設定する事が可能となる。
【0028】
図12は原稿排紙枚数に応じて、反転トレイ11の動作を決める処理となる。まず、原稿排紙枚数を検出し(ステップS40)、排紙枚数が少ない場合には排紙時に反転トレイ11を下げ(ステップS41)、排紙枚数が多い場合には排紙時に反転トレイ11を下げないようにする(ステップS42)。この処理により、例えば排紙枚数が少ない場合は反転トレイ11を下げる事が出来るため、排紙スタック性を良くする事が可能となる。逆に排紙枚数が多くなると反転トレイ11を下げた時に排紙された紙と当たってしまう可能性があるが、本制御の場合には、反転トレイ11を下げずにすむ為紙の排紙スペースが無くなってジャムが発生するのを押さえる事が可能となる。
【0029】
図13は原稿排紙枚数に応じて、反転トレイの動作角度を決める処理となる。これは図7で説明をした機構を有している場合に対応が可能となる。まず、原稿排紙枚数を検出し(ステップS50)、排紙枚数が少ない場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を最も大きくし(ステップS51)、排紙枚数が中間程度である場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を中程度とし(ステップS52)、排紙枚数が多い場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を最も小さくする(ステップS53)。この処理により、原稿の排紙枚数に応じて、例えば排紙量が少ない場合はトレイの下げ量を大きくしておき、排紙枚数の増加に伴い、反転トレイ11を上げていくといった制御も可能となる。この制御により、ジャムが発生しない範囲で紙の飛び出し等を規制する事が可能となる。
【0030】
図14は原稿の紙厚に応じて、反転トレイの動作を決める処理となる。まず、原稿紙厚を検出し(ステップS60)、厚い場合には排紙時に反転トレイ11を下げ(ステップS61)、薄い場合には排紙時に反転トレイ11を下げないようにする(ステップS62)。この処理により、例えば厚紙等の飛び出し易い原稿が排出される場合は反転トレイ11を下げる事が出来るため、排紙スタック性を良くする事が可能となる。逆に薄紙時は飛び出しにくいことから、反転トレイ11を下げずにすむ為、その動作に関わる電力等を押さえる事が可能となる。
【0031】
図15は原稿の紙厚に応じて、反転トレイの動作角度を決める処理となる。これは図7で説明をした機構を有している場合に対応が可能となる。まず、原稿紙厚を検出し(ステップS70)、厚い場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を最も大きくし(ステップS71)、厚さが普通の場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を中程度とし(ステップS72)、薄い場合には排紙時に反転トレイ11の下げ量を最も小さくする(ステップS73)。この処理により、原稿の紙厚に応じて、例えば厚紙排紙時は反転トレイ11の下げ量を大きくしたり、薄紙の場合は中間の位置にしたり等、その排紙速度に応じて適切な規制角を設定することが可能となる。
【0032】
以上のとおり、各原稿条件に応じて反転トレイ11を動作させたり、角度を可変させる事によって、小スペース機でのさまざまな条件における排紙スタック性を向上させる事が可能となる。
【0033】
以上説明したように、上記実施形態においては、原稿の反転用に使用している反転トレイ11を可動とし、排紙される転写紙を上から押さえる事が出来る様にしているため、高速排紙時の落下を防ぐ事ができる(反転トレイ11を用いて排紙される原稿の飛び出し等を規制できることから、排紙トレイへのスタック性を向上させる事が可能となる)。
【0034】
また、反転トレイ11を動作時に多段階の位置で止めることができるため、ジャム等の発生を押さえる事ができる(反転トレイ11の動作角を変えられる事から、各紙種に応じた規制角度・規制速度を調整できる為、排紙スタック性を向上させる事が可能となる)。
【0035】
また、原稿の排紙速度に応じて排紙原稿の規制を行える為、高速排紙時等のスタック不良を向上させる事が可能となる。また、原稿の排紙速度に応じて排紙原稿の規制角を自由に変更できる為、さまざまな線速の違いにもリニアに規制し、スタック不良を向上させる事が可能となる。また、原稿のサイズに応じて排紙原稿の規制を行える為、大サイズ等のスタック不良(落下等)を向上させることが可能となる。
【0036】
また、原稿のサイズに応じて排紙原稿の規制角を自由に変更できる為、さまざまな原稿サイズの違いにもリニアに規制し、スタック不良を向上させる事が可能となる。また、原稿の排紙枚数に応じて排紙原稿の規制を行える為、積載枚数が多くなった時の反転トレイ11の動作を中止することができるため、ジャム等の不良を防ぐ事が可能となる。また、原稿の排紙枚数に応じて排紙原稿の規制角を自由に変更できる為、排紙枚数に応じた規制が出来、排紙量が少ない時は。規制を強くし、多い時は規制を弱くしてジャムを回避する等の対応が可能となる。また、原稿の紙厚に応じて排紙原稿の規制を行える為、厚紙の様な飛びやすい原稿の時はトレイを下げて規制し、薄紙の方に飛び難い原稿の時はトレイを下げずジャムを回避するといった対応が可能となる。また、原稿の紙厚に応じて排紙原稿の規制角を自由に変更できる為、原稿が厚くなるに従いその規制量も増やすといった対応が可能となる為、通紙紙厚に最もあった規制量を設定する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態に係るADFの動作説明図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るADFの動作説明図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るADFの動作説明図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るADFの動作説明図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るADFの動作説明図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るADFの動作説明図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第1の例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第2の例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第3の例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第4の例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第5の例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第6の例を示すフローチャートである。
【図13】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第7の例を示すフローチャートである。
【図14】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第8の例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の一実施形態に係るADFの制御動作の第9の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0038】
9 分岐爪
10 反転ローラ
11 反転トレイ(反転用部材)
12 排紙トレイ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る画像読取装置において、原稿を反転させるために使用される反転用部材が動作可能に設けられ、原稿排紙時に前記反転用部材が排紙領域に向けて突出動作されることを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記反転用部材を動作時に多段階の位置で止めることができることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
原稿排紙速度に応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項4】
原稿排紙速度に応じて前記反転用部材の動作角度を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項5】
原稿サイズに応じて前記反転用部材を動作させるか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項6】
原稿サイズに応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項7】
原稿排紙枚数に応じて前記反転用部材を動作させるか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項8】
原稿排紙枚数に応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項9】
原稿紙厚に応じて前記反転用部材を動作させるか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項10】
原稿紙厚に応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項1】
原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る画像読取装置において、原稿を反転させるために使用される反転用部材が動作可能に設けられ、原稿排紙時に前記反転用部材が排紙領域に向けて突出動作されることを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記反転用部材を動作時に多段階の位置で止めることができることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
原稿排紙速度に応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項4】
原稿排紙速度に応じて前記反転用部材の動作角度を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項5】
原稿サイズに応じて前記反転用部材を動作させるか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項6】
原稿サイズに応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項7】
原稿排紙枚数に応じて前記反転用部材を動作させるか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項8】
原稿排紙枚数に応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項9】
原稿紙厚に応じて前記反転用部材を動作させるか否かを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項10】
原稿紙厚に応じて前記反転用部材の動作タイミングを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−248681(P2006−248681A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−67076(P2005−67076)
【出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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