説明

画像読取記憶装置

【課題】原稿の読み取り途中にページメモリの空き容量が不足することを防ぐとともに、ページメモリを効率よく使用することができる画像読取記憶装置を提供する。
【解決手段】搬送される各原稿を光学的に読み取る画像読取部と、読み取られた各原稿の画像データを生成する画像データ生成部と、生成された画像データをページメモリに順次書き込むページメモリ制御部と、ページメモリから読み出した画像データを圧縮符号化する圧縮符号化部とを備え、ページメモリ制御部は、ページメモリの記憶領域を論理的に分割することにより得られる複数の論理ページごとに空き状態であるか否かを判定し、空き状態の論理ページが存在しない場合、当該原稿の搬送の開始を禁止し、複数の論理ページは、画像データ生成部により生成されうる画像データの最大容量よりも小さな記憶容量を有する論理ページを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スキャナ装置、コピー機、ファクシミリ装置及び複合機(MFP:Multi Function Peripherals)などに設けられる画像読取記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
原稿を読み取ることにより得られた画像データを圧縮符号化する前に一時的にページメモリに記憶する画像読取記憶装置を備えたスキャナ装置、コピー機、ファクシミリ装置及び複合機などが存在する。このような画像読取記憶装置において、原稿の読み取り速度が遅い場合、原稿を読み取るときにページメモリの空き容量が不足する可能性は極めて低い。したがって、画像読取記憶装置は、原稿の読み取り速度が遅い場合、ページメモリの空き容量を確認することなく、原稿の読み取りを開始する。
【0003】
ところが、原稿供給トレイに載置された複数枚の原稿を自動で1枚ずつ順に搬送するADF(Auto Document Feeder:自動原稿給紙装置)を備える画像読取記憶装置では、複数枚の原稿が次々と高速に読み取られるため、読み取り中にページメモリの空き容量が不足する可能性が高まる。原稿の読み取り途中にページメモリの空き容量が不足した場合、画像読取記憶装置は、原稿の読み取りを中断せざるをえない。このような読み取りの中断が発生した場合、中断前に読み取られた原稿の一部を示す画像と中断後に読み取られた原稿の一部を示す画像との間に、不自然な境界などが生じる。
【0004】
そこで、従来、各原稿の搬送を開始する前に、画像データを記憶するための空き容量がページメモリに存在することを確認する画像読取記憶装置が提案されている。従来の画像読取記憶装置は、ページメモリを画像データの最大容量以上の記憶容量を有する論理ページに分割し、論理ページごとに空き状態を管理する。したがって、従来の画像記憶装置は、各原稿の搬送を開始する前に、空き状態の論理ページが存在するか否かを確認することにより、画像データを記憶するための空き容量がページメモリに存在することを容易に確認することができる。そして、このようにページメモリの空き容量を確認した後に原稿の搬送を開始するので、従来の画像読取記憶装置は、原稿の読み取り途中にページメモリの空き容量が不足することを防止できる。
【0005】
また、原稿を読み取る際に、画像データを圧縮符号化することによって生成された符号列を一時的に記憶する画像メモリの空き容量を監視する画像読取記憶装置も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005−167727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来の画像読取記憶装置は、画像データの最大容量を確保するため、実際に読み取る原稿のサイズが最大サイズより小さい場合には無駄が多くなるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、原稿の読み取り途中にページメモリの空き容量が不足することを防ぐとともに、ページメモリを効率よく使用することができる画像読取記憶装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像読取記憶装置は、載置台に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ順次搬送する原稿搬送部と、前記原稿搬送部によって搬送される各原稿を光学的に読み取る画像読取部と、前記画像読取部によって読み取られた各原稿の画像データを生成する画像データ生成部と、前記画像データを一時的に記憶するページメモリと、前記ページメモリをリングバッファとして制御し、前記画像データ生成部によって生成された画像データを前記ページメモリに順次書き込むページメモリ制御部と、前記ページメモリに記憶された画像データを前記ページメモリ制御部を介して読み出し、読み出した画像データを圧縮符号化することにより符号列を生成する圧縮符号化部と、前記圧縮符号化部によって生成された符号列を記憶する画像メモリとを備え、前記ページメモリ制御部は、前記ページメモリの記憶領域を論理的に分割することにより得られる複数の論理ページごとに、まだ読み出されていないデータが記憶されていない空き状態であるか否かを判定し、空き状態の論理ページが存在しない場合、当該原稿の搬送の開始を禁止し、前記複数の論理ページは、前記画像データ生成部によって生成されうる画像データの最大容量よりも小さな記憶容量を有する論理ページを含む。
【0010】
これによって、読取可能な最大サイズの原稿に対応する容量より小さい容量の論理ページを用いてページメモリを制御することができるので、最大サイズの原稿に対応する画像データの容量を、原稿の読み取り前に常に確保する必要がない。したがって、ページメモリを効率よく使用することが可能となる。また、空き状態の論理ページが存在しない場合に原稿の搬送の開始を禁止することができるので、容易に原稿の読み取り途中にページメモリの空き容量が不足することを防ぐことも可能となる。
【0011】
また、さらに、前記載置台に載置された原稿の大きさを検知するセンサ部を備え、前記ページメモリ制御部は、さらに、空き状態の論理ページが存在する場合、書き込み中の画像データを次に書き込む位置を示すライトポインタと、読み出し中の画像データを次に読み出す位置を示すリードポインタとを取得し、取得したライトポインタとリードポインタとを用いて、前記ページメモリの空き容量を算出し、算出した空き容量が、前記センサ部によって検知された原稿の大きさに対応する画像データの容量以上である場合、当該原稿の搬送の開始を許可し、算出した空き容量が、前記センサ部によって検知された原稿の大きさに対応する画像データの容量より小さい場合、当該原稿の搬送の開始を禁止することが好ましい。
【0012】
これによって、空き状態の論理ページが存在する場合には、算出した実際の空き容量を用いて原稿の搬送の開始の許可又は禁止を決定するので、原稿の読み取り途中にページメモリの空き容量が不足することを防ぐことが可能となる。
【0013】
また、前記ページメモリ制御部は、画像データの書き込みが終了するのを待って、当該画像データの読み出しを開始するか否かを判定し、画像データの書き込みが終了するのを待って、当該画像データの読み出しを開始する場合、前記センサ部によって検知された原稿の大きさを用いて、当該画像データの書き込みが終了する予定のアドレスを推定し、取得したライトポインタの示すアドレスを推定したアドレスに変更することが好ましい。
【0014】
これによって、画像データの書き込みが終了するのを待って当該画像データの読み出しを開始するか否かに応じて、ページメモリの空き容量を適切に算出することができる。したがって、画像データの書き込みが終了するのを待って当該画像データの読み出しを開始する場合であっても、原稿の読み取り途中にページメモリの空き容量が不足することを防ぐことが可能となる。
【0015】
また、本発明は、このような画像読取記憶装置として実現することができるだけでなく、このような画像読取記憶装置が備える特徴的な構成部の動作をステップとする画像読取記憶方法として実現することができる。また、このような画像読取記憶方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
【発明の効果】
【0016】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る画像読取記憶装置は、最大サイズの原稿に対応する画像データの容量より小さい容量の論理ページを用いてページメモリを制御することができる。したがって、画像読取記憶装置は、原稿の読み取り前に、最大サイズの原稿に対応する画像データの容量を常に確保することが不要となり、ページメモリを効率よく使用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像読取記憶装置を備える複合機の外観図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る画像読取記憶装置の主要な機械構成を示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る画像読取記憶装置を備える複合機の特徴的な機能構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る画像読取記憶処置が備えるページメモリを説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る画像読取記憶処置の動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態に係る画像読取記憶装置の動作の詳細を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態に係る画像読取記憶装置の動作の詳細を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ここでは、本発明に係る画像読取記憶装置を備える複合機を一例として説明する。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像読取記憶装置17を備える複合機1の外観図である。
【0020】
複合機1は、プリンタ、ファクシミリ及びスキャナ機能を有する。例えば、複合機1は、原稿50を光学的に読み取ることにより符号列を生成し、生成した符号列が示す画像を原稿50とは異なる紙媒体に複写する。図1に示すように、複合機1は、操作パネル15、ディスプレイ16及び画像読取記憶装置17を備える。
【0021】
操作パネル15は、ユーザからの操作を受け付けるパネルである。操作パネル15は、読み取り後の画像データを所定角度(90度、180度、又は270度など)回転させ、回転後の画像データを印刷、ファクシミリ送信、記録媒体へ格納するなどの指示を受け付ける。
【0022】
ディスプレイ16は、液晶表示装置(Liquid Crystal Display:LCD)等であり、ユーザとの対話に使用される。また、ディスプレイ16は、複合機1の動作状態を表示する。
【0023】
画像読取記憶装置17は、ファクシミリを送信する原稿又はプリンタに出力する原稿を光学的に読み取ることによって符号列を生成し、生成した符号列を記憶する装置である。なお、本実施の形態に係る画像読取記憶装置17は、「A3サイズ」までのカラー原稿を読み取ることができる。
【0024】
図2は、図1に示す複合機1に組み込まれた画像読取記憶装置17の主要な機械構成を示す断面図である。図2に示すように、画像読取記憶装置17は、ADF部21と、画像読取部22とを備える。
【0025】
ADF部21は、センサ部45と、載置台の一例である原稿供給トレイ52と、原稿搬送部53と、原稿排出トレイ64とを備える。
【0026】
センサ部45は、長さセンサ46と幅センサ47とを含み、原稿供給トレイ52に載置された原稿50の大きさを検知する。具体的には、長さセンサ46は、原稿供給トレイ52に載置された原稿50の長さ方向(X方向)の大きさを検知する。また、幅センサ47は、原稿供給トレイ52に載置された原稿50の幅方向(Y方向)の大きさを検知する。
【0027】
原稿搬送部53は、搬送ローラ54、58及び60並びに図示しない駆動手段を備え、原稿供給トレイ52に載置された複数枚の原稿50を1枚ずつ順次搬送する。具体的には、原稿供給トレイ52に載置された複数枚の原稿50は、駆動手段によって回転された搬送ローラ54によって、1枚ずつ搬送路56に搬入される。搬送路56に搬入された各原稿50は、搬送路56に沿って配置された複数の搬送ローラ58及び60によって、原稿排出トレイ64まで搬送される。
【0028】
画像読取部22は、原稿搬送部53によって搬送路56を搬送される各原稿50の表面を光学的に読み取る。ここで、原稿50の表面とは、原稿供給トレイ52に載置されている原稿50の上面を示す。画像読取部22は、走査部79と、第2ミラー83及び第3ミラー85と、光学レンズ87と、光電変換素子89とを備える。
【0029】
走査部79は、光源80と、第1ミラー81とを備える。光源80は、例えば、LED(Light Emitting Diode)であり、原稿搬送部53によって搬送路56を搬送されている原稿50が読取スリット77を通過する際に、透光性のコンタクトガラス76に接する原稿50の表面に光を照射する。第1ミラー81は、読取スリット77を通過する原稿50の表面からの反射光を第2ミラー83の方向へ偏向する。
【0030】
光学レンズ87は、第1ミラー81、第2ミラー83及び第3ミラー85を介して受光した原稿50の表面からの反射光を光電変換素子89の受光面に結像させる。
【0031】
光電変換素子89は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等であり、受光面に受光した光を電気信号に変換することにより原稿50の表面を読み取る。
【0032】
また、画像読取部22は、コンタクトガラス76上に載置された原稿50の表面を光学的に読み取ることもできる。その場合、走査部79は、コンタクトガラス76上に載置された原稿50を走査する。具体的には、走査部79は、X軸の正の方向に移動しながらコンタクトガラス76上に載置された原稿50の表面を照射するとともに、当該原稿50の表面からの反射光を第2ミラー83の方向へ偏向する。
【0033】
図3は、本発明の実施の形態に係る画像読取記憶装置17を備える複合機1の特徴的な機能構成を示すブロック図である。つまり、図3は、複合機1が有する機能のうち、本発明に関わる機能を示すブロック図である。
【0034】
画像データ生成部111、ページメモリ制御部112、ページメモリ113及び圧縮符号化部114は、例えば、画像読取部22の近傍に設けられた基板に実装された集積回路等により実現される構成部である。また、画像メモリ制御部131、画像メモリ132及び画像処理部133は、例えば、複合機1の本体中央位置などに設けられたメイン基板に実装された集積回路等により実現される構成部である。
【0035】
画像データ生成部111は、画像読取部22によって光学的に読み取られた各原稿50の画像データを生成する。具体的には、画像データ生成部111は、搬送路56を搬送される原稿50の表面の画像を示す電気信号を光電変換素子89から取得する。そして、画像データ生成部111は、光電変換素子89から取得した電気信号を、順次A/D変換等することにより画像データを生成する。
【0036】
ページメモリ制御部112は、ページメモリ113とのデータ転送を制御する。具体的には、ページメモリ制御部112は、画像データ生成部111によって生成された画像データをページメモリ113に書き込む。また、ページメモリ制御部112は、圧縮符号化部114からの求めに応じて、ページメモリ113に記憶された画像データを読み出す。
【0037】
ここで、ページメモリ制御部112は、ページメモリ113をリングバッファとして制御する。具体的には、ページメモリ制御部112は、次にデータを書き込む位置を示すライトポインタがページメモリ末尾アドレスに達した場合、ページメモリ先頭アドレスへライトポインタを移動させる。ここで、ページメモリ先頭アドレスとは、ページメモリ113の記憶領域の先頭の位置を示すアドレスである。また、ページメモリ末尾アドレスとは、ページメモリ113の記憶領域の末尾の位置を示すアドレスである。
【0038】
また、ページメモリ制御部112は、ページメモリ113の記憶領域を論理的に分割することにより得られる複数の論理ページごとに、未読出データが記憶されていない空き状態であるか否かを管理する。ここで、複数の論理ページには、画像データ生成部111によって生成されうる画像データの最大容量よりも小さな記憶容量を有する論理ページが含まれる。具体的には、複数の論理ページには、読取可能な原稿の最大サイズである「A3サイズ」よりも小さな原稿(例えば、「A4サイズ」など)に対応する画像データの容量を有する論理ページが含まれる。なお、未読出データとは、ページメモリ113に書き込まれたデータのうち、まだ読み出されていないデータを示す。
【0039】
また、ページメモリ制御部112は、原稿搬送部53が、各原稿50の搬送を開始する前に、空き状態の論理ページが存在するか否かを判定する。ここで、空き状態の論理ページが存在しない場合、ページメモリ制御部112は、当該原稿50の搬送の開始を禁止する。
【0040】
一方、空き状態の論理ページが存在する場合、ページメモリ制御部112は、ライトポインタ及びリードポインタを取得し、取得したライトポインタ及びリードポインタを用いてページメモリの空き容量を算出する。ここで、算出した空き容量がセンサ部45により検知された原稿50の大きさに対応する画像データの容量以上であるとき、ページメモリ制御部112は、当該原稿50の搬送の開始を許可する。一方、算出した空き容量がセンサ部45により検知された原稿50の大きさに対応する画像データの容量より小さいとき、ページメモリ制御部112は、当該原稿50の搬送の開始を禁止する。
【0041】
ページメモリ113は、画像データ生成部111によって生成された画像データが一時的に格納される揮発性の記憶領域等を有する、読み書き可能なメモリである。また、ページメモリ113では、記憶領域を論理的に分割した複数の論理ページごとに空き状態であるか否かが管理される。
【0042】
圧縮符号化部114は、ページメモリ制御部112によってページメモリ113から読み出された画像データを、JPEG、JBIGなどの圧縮符号化方式に従って圧縮符号化することにより符号列を生成する。
【0043】
画像メモリ制御部131は、画像メモリ132とのデータ転送を制御する。具体的には、画像メモリ制御部131は、圧縮符号化部114によって生成された符号列を画像メモリ132に書き込む。また、画像メモリ制御部131は、画像メモリ132に記憶された符号列を、画像処理部133からの求めに応じて読み出す。
【0044】
画像メモリ132は、圧縮符号化部114によって生成された符号列を一時的に記憶する揮発性の記憶領域等を有する読み書き可能なメモリである。
【0045】
画像処理部133は、画像メモリ制御部131によって画像メモリ132から読み出された符号列を復号し、復号後の画像データが示す画像の拡大、縮小又はスムージングを行う。また、画像処理部133は、復号後の画像データをモデム13又はプリンタ18に出力する。
【0046】
モデム13は、ファクシミリ送信される画像データを変調する、或いは外部からファクシミリ送信されてきた画像データを復調するファックスモデムである。具体的には、モデム13は、例えば、画像処理部133によって出力された画像データを変調する。
【0047】
プリンタ18は、印刷装置であり、画像処理部133によって出力された画像データを印刷する。また、プリンタ18は、他のファクシミリ装置等からPSTN(Public Switched Telephone Networks:公衆電話交換回線網)を介して送信されてきた画像データを印刷する。
【0048】
図4は、本発明の実施の形態に係る画像読取記憶装置17が備えるページメモリ113を説明するための図である。
【0049】
図4に示すように、ページメモリ113の記憶領域140は、第1論理ページ141、第2論理ページ142、第3論理ページ143及び第4論理ページ144の4つの論理ページに論理的に分割されている。なお、本実施の形態では、第1論理ページ141、第2論理ページ142、第3論理ページ143及び第4論理ページ144は、同一の記憶容量となるように均等に分割されている。
【0050】
具体的には、本実施の形態では、ページメモリ113が、「A3サイズ」の原稿の2.4ページ分の記憶容量を有するので、各論理ページは、「A3サイズ」の原稿の0.8ページ分の記憶容量を有する。すなわち、各論理ページは、画像データ生成部111によって生成されうる画像データの最大容量(「A3サイズ」に対応する画像データの容量)よりも小さな記憶容量を有する。
【0051】
なお、本発明に係る画像読取記憶装置17において、ページメモリ113は、必ずしも4つに分割される必要はない。また、ページメモリ113は、均等に分割される必要もない。例えば、ページメモリ113は、互いに容量が異なる5つの論理ページから構成されてもよい。つまり、複数の論理ページ中に、画像データ生成部111によって生成されうる画像データの最大容量よりも小さな記憶容量を有する論理ページが含まれていればよい。
【0052】
図4において、黒塗りの三角記号はライトポインタ145を示し、白抜きの三角記号はリードポインタ146を示す。ライトポインタ145は、次にデータを書き込む位置を示し、図の矢印の方向に進む。そして、ライトポインタ145は、記憶領域の右端(ページメモリ末尾アドレス)まで進んだ場合、記憶領域の左端(ページメモリ先頭アドレス)へ移動する。また、リードポインタ146は、次にデータを読み出す位置を示し、ライトポインタ145を追い越すことができない。
【0053】
リードポインタ146とライトポインタ145とに挟まれた斜線領域は、ページメモリ113が有する記憶領域140のうち、未読出データが記憶されている領域を示す。図4に示すページメモリ113の場合、第4論理ページ144は空き状態であると管理される。また、第1論理ページ141、第2論理ページ142及び第3論理ページ143は空き状態でないと管理される。
【0054】
さらに詳しくは、第1論理ページ141は、ページメモリ制御部112によってリード状態であると管理される。ここで、リード状態とは、リードポインタ146が当該論理ページ内のアドレスを示している状態である。また、第3論理ページ143は、ページメモリ制御部112によってライト状態であると管理される。ここで、ライト状態とは、ライトポインタ145が当該論理ページ内のアドレスを示している状態である。
【0055】
次に、以上のように構成された複合機1における各種動作について説明する。
【0056】
図5は、本発明の実施の形態に係る画像読取記憶装置17の動作を示すフローチャートである。
【0057】
まず、センサ部45は、原稿供給トレイ52に載置された複数の原稿50のうち、これから搬送される原稿50の大きさを検知する(ステップS101)。具体的には、長さセンサ46が原稿50の長さを検知し、幅センサ47が原稿50の幅を検知する。
【0058】
続いて、原稿搬送部53は、原稿供給トレイ52に載置された原稿50の搬送を開始しても良いか否かをページメモリ制御部112に問い合わせる(ステップS102)。そこで、ページメモリ制御部112は、空き状態の論理ページが存在するか否かを判定する(ステップS103)。例えば、ページメモリ113が図4に示すような状態である場合、ページメモリ制御部112は、第4論理ページ144が空き状態であるので、空き状態の論理ページが存在すると判定する。
【0059】
ここで、空き状態の論理ページが存在しない場合(ステップS103のNo)、ページメモリ制御部112は、原稿搬送部53による原稿50の搬送の開始を禁止し(ステップS104)、ステップS102の処理に戻る。
【0060】
一方、空き状態の論理ページが存在する場合(ステップS103のYes)、ページメモリ制御部112は、ページメモリの空き容量を算出する(ステップS105)。ページメモリ制御部112による空き容量の算出の詳細は、図6及び図7を用いて後述する。
【0061】
次に、ページメモリ制御部112は、センサ部45により検知された原稿50の大きさに対応する画像データの容量を算出する(ステップS106)。具体的には、ページメモリ制御部112は、例えば、幅センサ47により検知された原稿50の幅と読み取り解像度とから幅方向の画素数(以下、単に「画素数」という。)を算出する。また、ページメモリ制御部112は、長さセンサ46により検知された原稿50の長さと読み取り解像度とからライン数を算出する。そして、ページメモリ制御部112は、このように算出した画素数及びライン数と1画素あたりのデータ容量との積を、センサ部45により検知された原稿50の大きさに対応する画像データの容量として算出する。
【0062】
続いて、ページメモリ制御部112は、ステップS105において算出した空き容量が、ステップS106において算出した画像データの容量以上であるか否かを判定する(ステップS107)。ここで、空き容量が画像データの容量より小さい場合(ステップS107のNo)、ページメモリ制御部112は、原稿搬送部53による原稿50の搬送の開始を禁止し(ステップS104)、ステップS102の処理に戻る。
【0063】
一方、空き容量が画像データの容量以上である場合(ステップS107のYes)、ページメモリ制御部112は、原稿搬送部53による原稿50の搬送の開始を許可する(ステップS108)。その結果、原稿搬送部53は、原稿50の搬送を開始する。
【0064】
続いて、画像読取部22は、原稿搬送部53によって搬送路56を搬送される原稿50の表面を光学的に読み取る(ステップS109)。具体的には、画像読取部22は、読取スリット77を通過する原稿50の表面からの反射光を電気信号に変換する。つまり、画像読取部22は、ラインごとに原稿50の表面を光学的に読み取る。
【0065】
そして、画像データ生成部111は、画像読取部22によって読み取られた原稿50の画像データを生成する(ステップS110)。具体的には、画像データ生成部111は、画像読取部22によって変換された電気信号をA/D変換等することにより画像データを生成する。
【0066】
そして、ページメモリ制御部112は、画像データ生成部111により生成された画像データをページメモリ113に順次書き込む(ステップS111)。すなわち、ページメモリ制御部112は、リードポインタを追い越さないようにライトポインタを順次移動させながら、画像データを構成するデータをライトポインタが示すアドレスに順次書き込む。つまり、ページメモリ制御部112は、未読出データが記憶されているアドレスに新たなデータを書き込まないように、ページメモリ113への書き込みを制御する。
【0067】
次に、ページメモリ制御部112は、圧縮符号化部114からの求めに応じて、ページメモリ113に記憶された画像データを読み出す(ステップS112)。すなわち、ページメモリ制御部112は、ライトポインタを追い越さないようにリードポインタを移動させながら、リードポインタが示すアドレスに記憶されたデータを順次読み出す。
【0068】
続いて、圧縮符号化部114は、ページメモリ制御部112を介して読み出した画像データを圧縮符号化することにより符号列を生成する(ステップS113)。
【0069】
最後に、画像メモリ制御部131は、圧縮符号化部114によって生成された符号列を画像メモリに書き込む(ステップS114)。
【0070】
このように、ページメモリ制御部112が最大サイズの原稿50に対応する容量より小さい容量の論理ページを用いてページメモリ113を制御する。したがって、画像読取記憶装置17は、最大サイズの原稿に対応する画像データの容量を、読み取り前に常に確保することが不要となる。つまり、画像読取記憶装置17は、ページメモリを効率よく使用することができる。
【0071】
また、ページメモリ制御部112は、空き状態の論理ページが存在しない場合に、原稿50の搬送の開始を禁止する。したがって、ページメモリ113の空き容量を算出することなく、容易に原稿50の読み取り途中にページメモリの空き容量が不足することを防ぐことも可能となる。
【0072】
図6及び図7は、ページメモリ制御部112によるページメモリの空き容量算出に関する処理の流れを示すフローチャートである。つまり、図6及び図7は、図5のステップS105の処理の詳細を示す図である。
【0073】
まず、ページメモリ制御部112は、ライト状態の論理ページが存在するか否かを判定する(ステップS201)。ここで、ライト状態の論理ページが存在する場合(ステップS201のYes)、ページメモリ制御部112は、ライト状態の論理ページの先頭アドレスをライトスタートアドレスとして取得する(ステップS202)。一方、ライト状態の論理ページが存在しない場合(ステップS201のNo)、ページメモリ制御部112は、ページメモリ先頭アドレスをライトスタートアドレスとして取得する(ステップS203)。
【0074】
次に、ページメモリ制御部112は、ページメモリ113にデータを書き込み中であるか否かを判定する(ステップS204)。ここで、ページメモリ113にデータを書き込み中である場合(ステップS204のYes)、ページメモリ制御部112は、現在書き込み中のアドレスをライトポインタとして取得する(ステップS205)。一方、ページメモリ113にデータを書き込み中でない場合(ステップS204のNo)、ページメモリ制御部112は、書き込み起点アドレスをライトポインタとして取得する(ステップS206)。ここで、書き込み起点アドレスとは、ページメモリ制御部112が、次に画像データを書き込む予定の位置として管理しているアドレスを示す。
【0075】
そして、ページメモリ制御部112は、各画像データの書き込みが終了するのを待たずに、当該画像データの読み出しを開始するか否かを判定する(ステップS207)。例えば、複合機1が操作パネル15を介してユーザから画像の回転指示を受け付けている場合、ページメモリ制御部112は、各画像データの書き込みが終了するのを待って当該画像データの読み出しを開始する。これは、画像読取記憶装置17が、ページメモリ113からの読み出しを開始するアドレスと読み出し方向とを制御することにより、画像の回転を実現するからである。具体的には、例えば、画像を180度回転する場合、ページメモリ制御部112は、画像データの書き込みが終了したアドレスから、ライトポインタが移動した方向と逆方向へリードポインタを移動させることにより、画像の180度回転を実現する。
【0076】
ここで、各画像データの書き込みが終了するのを待たずに、当該画像データの読み出しを開始する場合(ステップS207のYes)、図7のステップS301の処理に進む。
【0077】
一方、各画像データの書き込みが終了するのを待って、当該画像データの読み出しを開始する場合(ステップS207のNo)、ページメモリ制御部112は、センサ部45によって検知された原稿50の大きさを用いて、当該画像データの書き込みが終了する予定のアドレス(以下、「予測アドレス」という。)を計算する(ステップS208)。具体的には、ページメモリ制御部112は、図6の式(1)に示すように、幅センサ47により検知された原稿50の幅を用いて算出される画素数と、長さセンサ46により検知された原稿50の長さを用いて算出されるライン数とを用いて、予測アドレスを計算する。そして、ページメモリ制御部112は、ステップS205又はステップS206で取得したライトポインタが示すアドレスを、算出した予測アドレスに変更する(ステップS209)。
【0078】
続いて、ページメモリ制御部112は、ページメモリ113からデータを読み出し中であるか否かを判定する(ステップS301)。ここで、ページメモリ113からデータを読み出し中である場合(ステップS301のYes)、ページメモリ制御部112は、現在読み出し中のアドレスをリードポインタとして取得する(ステップS302)。一方、ページメモリ113からデータを読み出し中でない場合(ステップS301のNo)、ページメモリ制御部112は、読み出し起点アドレスをリードポインタとして取得する(ステップS303)。ここで、読み出し起点アドレスとは、ページメモリ制御部112が次にデータを読み出す予定の位置として管理しているアドレスを示す。
【0079】
次に、ページメモリ制御部112は、ステップS207の処理と同様に、画像データの書き込みが終了するのを待たずに、当該画像データの読み出しを開始するか否かを判定する(ステップS304)。ここで、画像データの書き込みが終了するのを待たずに、当該画像データの読み出しを開始する場合(ステップS304のYes)、ステップS306の処理に進む。
【0080】
一方、画像データの書き込みが終了するのを待って、当該画像データの読み出しを開始する場合(ステップS304のNo)、ステップS302又はステップS303で取得したリードポインタが示すアドレスを、リード開始アドレスに変更する(ステップS305)。ここで、リード開始アドレスとは、画像データの読み出しを開始する位置を示すアドレスである。例えば、画像を180度回転する場合、リード開始アドレスは、ステップS208において計算される予測アドレスと一致する。
【0081】
そして、ページメモリ制御部112は、ライトポインタがリードポインタ以上であるか否かを判定する(ステップS306)。すなわち、ページメモリ制御部112は、ライトポインタの示すアドレスがリードポインタの示すアドレスよりも先にあるか否かを判定する。
【0082】
ここで、ライトポインタがリードポインタ以上である場合(ステップS306のYes)、ページメモリ制御部112は、図7に示す式(2)を用いて使用可能領域を算出する(ステップS307)。すなわち、ページメモリ制御部112は、ページメモリ先頭アドレスからリードポインタが示すアドレスまでの領域と、ライトポインタが示すアドレスからページメモリ末尾アドレスまでの領域とを合算した領域を、使用可能領域として算出する。なお、使用可能領域とは、未読出データが記憶されていないことにより、新たなデータを書き込むことが可能な記憶領域を示す。
【0083】
一方、ライトポインタがリードポインタより小さい場合(ステップS306のNo)、ページメモリ制御部112は、図7に示す式(3)を用いて使用可能領域を算出する(ステップS308)。すなわち、ページメモリ制御部112は、ライトポインタが示すアドレスからリードポインタが示すアドレスまでの領域を使用可能領域として算出する。
【0084】
最後に、ページメモリ制御部112は、算出した使用可能領域から空き容量を算出し(ステップS309)、図5のステップS105の処理へ進む。なお、ページメモリ制御部112は、例えば、使用可能領域と1アドレスあたりの記憶容量との積を、空き容量として算出する。
【0085】
このように、ページメモリ制御部112は、画像データの書き込みが終了するのを待って当該画像データの読み出しを開始するか否かに応じて、ページメモリ113の空き容量を算出することができる。したがって、画像読取記憶装置17は、画像データの書き込みが終了するのを待って当該画像データの読み出しを開始する場合であっても、原稿50の読み取り途中にページメモリ113の空き容量が不足することを防ぐことが可能となる。
【0086】
以上、本発明に係る画像読取記憶装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものも、本発明の範囲内に含まれる。
【0087】
例えば、上記実施の形態では、原稿50の表面を読み取る場合について説明したが、原稿50の裏面を読み取る場合についても、本発明は適用可能である。
【0088】
また、上記実施の形態では、ページメモリ制御部112は、空き容量を算出する際に、書き込み不能なアドレスを取得した場合におけるエラー回避処理を行っていないが、適宜、エラー回避処理を行ってもよい。例えば、ページメモリ制御部112は、ステップS202又はステップS203において取得したアドレスが、書き込み可能な領域であるか否かを判定してもよい。そして、書き込み可能な領域でない場合、ページメモリ制御部112は、取得したアドレスをページメモリ先頭アドレスに変更してもよい。
【0089】
また、上記の画像読取記憶装置17を構成する構成要素の一部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)などを含んで構成されるコンピュータシステムである。例えば、図3に示す、画像データ生成部111、ページメモリ制御部112及び圧縮符号化部114は、1個のシステムLSIから構成されてもよい。
【0090】
また、本発明は、このような画像読取記憶装置として実現することができるだけでなく、このような画像読取記憶装置が備える特徴的な構成部の動作をステップとする画像読取記憶方法として実現することができる。また、このような画像読取記憶方法に含まれるステップをコンピュータに実行させるプログラムとして実現したりすることもできる。そして、そのようなプログラムは、CD−ROM等の記録媒体やインターネット等の伝送媒体を介して配信することができるのは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明に係る画像読取記憶装置は、スキャナ装置、コピー機、ファクシミリ装置及び複合機に適用することができる。
【符号の説明】
【0092】
1 複合機
13 モデム
15 操作パネル
16 ディスプレイ
17 画像読取記憶装置
18 プリンタ
21 ADF部
22 画像読取部
45 センサ部
46 長さセンサ
47 幅センサ
50 原稿
52 原稿供給トレイ
53 原稿搬送部
54、58、60 搬送ローラ
56 搬送路
64 原稿排出トレイ
76 コンタクトガラス
77 読取スリット
79 走査部
80 光源
81 第1ミラー
83 第2ミラー
85 第3ミラー
87 光学レンズ
89 光電変換素子
111 画像データ生成部
112 ページメモリ制御部
113 ページメモリ
114 圧縮符号化部
131 画像メモリ制御部
132 画像メモリ
133 画像処理部
140 記憶領域
141 第1論理ページ
142 第2論理ページ
143 第3論理ページ
144 第4論理ページ
145 ライトポインタ
146 リードポインタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
載置台に載置された複数枚の原稿を1枚ずつ順次搬送する原稿搬送部と、
前記原稿搬送部によって搬送される各原稿を光学的に読み取る画像読取部と、
前記画像読取部によって読み取られた各原稿の画像データを生成する画像データ生成部と、
前記画像データを一時的に記憶するページメモリと、
前記ページメモリをリングバッファとして制御し、前記画像データ生成部によって生成された画像データを前記ページメモリに順次書き込むページメモリ制御部と、
前記ページメモリに記憶された画像データを前記ページメモリ制御部を介して読み出し、読み出した画像データを圧縮符号化することにより符号列を生成する圧縮符号化部と、
前記圧縮符号化部によって生成された符号列を記憶する画像メモリとを備え、
前記ページメモリ制御部は、前記ページメモリの記憶領域を論理的に分割することにより得られる複数の論理ページごとに、まだ読み出されていないデータが記憶されていない空き状態であるか否かを判定し、空き状態の論理ページが存在しない場合、当該原稿の搬送の開始を禁止し、
前記複数の論理ページは、前記画像データ生成部によって生成されうる画像データの最大容量よりも小さな記憶容量を有する論理ページを含む
画像読取記憶装置。
【請求項2】
さらに、前記載置台に載置された原稿の大きさを検知するセンサ部を備え、
前記ページメモリ制御部は、さらに、
空き状態の論理ページが存在する場合、書き込み中の画像データを次に書き込む位置を示すライトポインタと、読み出し中の画像データを次に読み出す位置を示すリードポインタとを取得し、取得したライトポインタとリードポインタとを用いて、前記ページメモリの空き容量を算出し、
算出した空き容量が、前記センサ部によって検知された原稿の大きさに対応する画像データの容量以上である場合、当該原稿の搬送の開始を許可し、
算出した空き容量が、前記センサ部によって検知された原稿の大きさに対応する画像データの容量より小さい場合、当該原稿の搬送の開始を禁止する
請求項1に記載の画像読取記憶装置。
【請求項3】
前記ページメモリ制御部は、
画像データの書き込みが終了するのを待って、当該画像データの読み出しを開始するか否かを判定し、
画像データの書き込みが終了するのを待って、当該画像データの読み出しを開始する場合、前記センサ部によって検知された原稿の大きさを用いて、当該画像データの書き込みが終了する予定のアドレスを推定し、
取得したライトポインタの示すアドレスを推定したアドレスに変更する
請求項2に記載の画像読取記憶装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−251917(P2010−251917A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−97322(P2009−97322)
【出願日】平成21年4月13日(2009.4.13)
【出願人】(000006297)村田機械株式会社 (4,916)
【Fターム(参考)】