説明

画像配信装置、画像配信システム及び画像配信方法

【課題】煩わしい操作を要求することなくユーザの嗜好に合う画像を提供すること。
【解決手段】写真配信装置10は、写真ファイルと送信先の表示装置Dを示す宛先情報とを含む写真情報を通信端末Tから受信し、その写真ファイルを表示装置Dに送信するとともに一又は複数の通信端末Tに公開する。この写真配信装置10は、公開された写真ファイル毎に、一又は複数の通信端末Tを介して閲覧された回数を記憶する閲覧回数記憶部15と、閲覧回数記憶部15を検索することで、閲覧頻度が第1の閾値以上である写真ファイルを抽出する画像検索部16bと、抽出された写真ファイルを表示装置Dに送信する送信部17と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像データを通信端末から受信して表示装置に送信する画像配信装置、画像配信システム及び画像配信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年のデジタルカメラやカメラ付き携帯電話の普及拡大に伴い、デジタル写真ファイルを利用する機会が若者や高齢者の間で増加している。例えば、写真を中心としたソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)も盛り上がりを見せている。しかし、例えば高齢者にとっては、心身機能の低下に伴う行動意欲の低下やITに関する知識の欠如などの理由から、パソコンやプリンタを使用しての写真観賞は撮影の簡易さに比べると障壁が多い。
【0003】
そのような中、簡単にデジタル写真の観賞を楽しめるものとしてデジタルフォトフレームが登場した。デジタルフォトフレームは、本体内のメモリや着脱可能なメモリデバイスに蓄積されたデジタル写真群をディスプレイ上に自動的に切り替えて表示することができる、写真立てを模した装置である。例えば下記特許文献1,2には、携帯電話やパソコンからインターネットを経由してサーバにアップロードされたデジタル写真ファイルをダウンロードして表示する装置が記載されている。
【0004】
また、遠隔でデジタルフォトフレームを制御する方法として、下記特許文献2には、デジタルフォトフレームから所定の間隔で管理サーバへ問い合わせることにより、遠隔でデジタルフォトフレームの設定やソフトウェアを変更する手法が記載されている。
【0005】
さらに、下記特許文献3には、キーワード(例えば頻出するキーワードなど)が一致する写真を検索し、その後に乱数などを利用して最終的に送信する画像データを決定する手法が記載されている。
【特許文献1】特開2003−169734号公報
【特許文献2】国際公開第01/42953号パンフレット
【特許文献3】特開2003−296701号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ウェブサイト上には日々膨大な量の高品質な画像(デジタル写真や動画像など)がアップロードされている。しかし、高齢者などのユーザにとっては、機器の操作や画像の探し方などを習得する必要があるので、多くの画像データの中から自分の嗜好に合うものを選んで鑑賞するのは困難である。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、煩わしい操作を要求することなくユーザの嗜好に合う画像を提供することが可能な画像配信装置、画像配信システム及び画像配信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像配信装置は、画像データと送信先の表示装置を示す宛先情報とを含む画像情報を通信端末から受信し、該画像データを該表示装置に送信するとともに一又は複数の通信端末に公開する画像配信装置であって、公開された画像データ毎に、一又は複数の通信端末を介して閲覧された回数を記憶する閲覧回数記憶手段と、閲覧回数記憶手段を検索することで、閲覧頻度が第1の閾値以上である画像データを抽出する画像検索手段と、画像検索手段により抽出された画像データを表示装置に送信する送信手段と、を備える。
【0009】
また、本発明の画像配信システムは、画像データと送信先の表示装置を示す宛先情報とを含む画像情報を送信する通信端末と、通信端末から画像情報を受信し、該画像情報に含まれる画像データを表示装置に送信するとともに一又は複数の通信端末に公開する画像配信装置と、画像配信装置から画像情報を受信して表示する表示装置と、を備え、画像配信装置が、公開された画像データ毎に、一又は複数の通信端末を介して閲覧された回数を記憶する閲覧回数記憶手段と、閲覧回数記憶手段を検索することで、閲覧頻度が第1の閾値以上である画像データを抽出する画像検索手段と、画像検索手段により抽出された画像データを表示装置に送信する送信手段と、を備える。
【0010】
また、本発明の画像配信方法は、画像データと送信先の表示装置を示す宛先情報とを含む画像情報を通信端末から受信し、該画像データを該表示装置に送信するとともに一又は複数の通信端末に公開する画像配信装置により実行される画像配信方法であって、公開された画像データ毎に、一又は複数の通信端末を介して閲覧された回数を閲覧回数記憶手段に記憶する閲覧回数記憶ステップと、閲覧回数記憶手段を検索することで、閲覧頻度が第1の閾値以上である画像データを抽出する画像検索ステップと、画像検索ステップにおいて抽出された画像データを表示装置に送信する送信ステップと、を含む。
【0011】
このような画像配信装置、画像配信システム及び画像配信方法によれば、受信した画像データが公開され、その画像データ毎に、一又は複数の通信端末を介して閲覧された回数が記憶される。そして、記憶されたデータに基づいて、閲覧の頻度が一定以上である画像データが抽出されて表示装置に送信される。このように、閲覧頻度(画像の人気の度合い)を考慮して、表示装置に追加で送信する画像データを抽出することで、煩わしい操作を要求することなくユーザの嗜好に合う画像を提供することが可能になる。
【0012】
本発明の画像配信装置では、通信端末から受信した画像情報に含まれるテキストデータから抽出された単語と、該画像情報の宛先情報とを関連付けて記憶する単語記憶手段と、単語記憶手段を検索することで、宛先情報に関連付けられた単語のうち出現頻度が第2の閾値以上である単語を抽出する単語検索手段と、を更に備え、画像検索手段が、閲覧回数記憶手段を検索することで、単語検索手段により抽出された単語に対応する画像データのうち閲覧頻度が第1の閾値以上である画像データを抽出することが好ましい。
【0013】
この場合、画像データと共に受信したテキストデータに含まれる単語と宛先情報とが関連付けられて記憶される。そして、出現頻度が一定以上の単語(頻出単語)に対応し且つ閲覧の頻度が一定以上である画像データが抽出されて表示装置に送信される。このように、閲覧頻度に加えて、表示装置に送信された画像に対応する頻出単語を考慮して画像データを抽出することで、よりユーザの嗜好に合う画像を提供することが可能になる。
【発明の効果】
【0014】
このような画像配信装置、画像配信システム及び画像配信方法によれば、閲覧頻度を考慮して、表示装置に追加で送信する画像データが抽出されるので、煩わしい操作を要求することなくユーザの嗜好に合う画像を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態では、本発明に係る画像配信システム及び画像配信装置を、デジタル写真を中継又は配信する写真配信システム及び写真配信装置に適用する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0016】
まず、図1及び2を用いて、実施形態に係る写真配信システム1の機能及び構成を説明する。図1は写真配信システム1の全体構成を示す図である。図2は写真配信装置10のハードウェア構成を示す図である。
【0017】
写真配信システム1は、ある通信端末(例えば携帯電話機MやパーソナルコンピュータP)Tから送信されたデジタル写真ファイル(以下では単に「写真ファイル」という)を受信して表示装置Dに送信するとともに、その写真ファイルを一又は複数の通信端末Tに公開するコンピュータシステムである。写真配信システム1は、写真ファイルの送受信及び公開を実行する写真配信装置10を備えている。写真配信装置10は、図示しないネットワークを介して各種通信端末T及び表示装置Dと通信可能である。
【0018】
通信端末Tは、写真配信装置10を介して表示装置Dに写真ファイルを送信したり、写真配信装置10に写真ファイルを蓄積させたり、写真配信装置10内の写真ファイルを閲覧したりすることが可能である。通信端末Tは、自機で撮影した写真ファイルや他の通信端末から受信した写真ファイルを送信できる。表示装置Dは、写真配信装置10から受信した一又は複数の写真ファイルを自動的に切り替えながら表示することができる。図1では、通信端末として携帯電話機M及びパーソナルコンピュータPを例示したが、通信端末の種類はこれらに限定されず、例えば携帯情報端末(Personal Digital Assistant(PDA))などの他の種類の端末を用いてもよい。また、表示装置Dの種類も限定されず、デジタルフォトフレーム、携帯電話機、PCなどの様々な装置を表示装置として用いることができる。
【0019】
図1では、説明の簡単のために、携帯電話機M、パーソナルコンピュータP及び表示装置Dをそれぞれ一つのみ示しているが、これらの機器の台数は複数であってもよい。
【0020】
写真配信装置10は、機能的構成要素として、受信部11、単語抽出部12、単語記憶部(単語記憶手段)13、公開部14、閲覧回数記憶部(閲覧回数記憶手段)15、検索部16、及び送信部(送信手段)17を備えている。
【0021】
写真配信装置10は、図2に示すように、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムなどを実行するCPU101と、ROM及びRAMで構成される主記憶部102と、ハードディスクなどで構成される補助記憶部103と、ネットワークカードなどの通信制御部104と、キーボードやマウスなどの入力部105と、モニタやプリンタなどの出力部106とで構成される。図1に示される各機能は、CPU101や主記憶部102の上に所定のソフトウェアを読み込ませ、CPU101の制御の下で通信制御部104を動作させ、主記憶部102や補助記憶部103におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
【0022】
受信部11は、通信端末Tから写真情報を受信する部分である。ここで、写真情報は、写真ファイル(画像データ)と、テキストファイル(テキストデータ)とを含む画像情報であり、場合によっては、送信先の表示装置Dを示す宛先情報を更に含む。受信部11は、この写真情報を単語抽出部12に出力すると共に、写真を公開するためにデータベース(図示せず)に記憶する。写真情報に宛先情報が含まれている場合には、受信部11は写真情報を送信部17にも出力する。受信部11は同時に複数の写真情報を受信する場合もあるが、その場合は各写真情報について上記処理を実行する。
【0023】
単語抽出部12は、テキストファイルに含まれる一又は複数の単語を抽出する部分である。単語抽出部12により抽出される単語は、被写体や撮影場所などといった、写真の属性を表す一般名詞や固有名詞などのキーワードである。単語抽出部12は、受信部11から入力された写真情報の宛先情報と、その写真情報のテキストファイルから抽出した単語群とを関連付けて単語記憶部13に出力する。
【0024】
単語記憶部13は、通信端末Tから受信した写真情報に含まれるテキストデータから抽出された単語と、その画像情報の宛先情報とを関連付けて記憶する部分である。単語記憶部13は、単語抽出部12から入力された宛先情報及び単語群を関連付けて記憶する。
【0025】
公開部14は、受信部11により受信されデータベース(図示せず)に記憶されている写真ファイルを、一又は複数の通信端末Tに公開する部分である。これにより、各通信端末Tのユーザ(不特定多数のユーザ)は、写真配信装置10にアップロードされた写真を閲覧することができる。なお、一台の通信端末Tが、写真配信装置10への写真情報の送信(アップロード)と、写真配信装置10内の写真ファイルへのアクセスとの双方を実行する場合もありうる。
【0026】
公開部14は、通信端末Tが写真にアクセスしてきたときに、該当する写真情報の閲覧回数を1だけ増分する。そして、公開部14は写真情報と増分後の閲覧回数を閲覧回数記憶部15に出力する。
【0027】
閲覧回数記憶部15は、公開された画像データが一又は複数の通信端末Tを介して閲覧された回数を記憶する部分である。閲覧回数記憶部15は、公開部14から入力された写真情報及び閲覧回数を関連付けて記憶(更新)する。
【0028】
検索部16は、表示装置Dのユーザの嗜好に合った写真ファイル(ユーザに推薦するファイル)をデータベースから抽出する部分である。検索部16は任意のタイミングで抽出処理を実行することが可能である。例えば、検索部16はある表示装置Dに対して所定の時間間隔(例えば1週間)で処理を実行してもよい。また検索部16は、通信端末Tから表示装置Dに最後に写真ファイルが送信されてから所定の期間(例えば3日)以上別の写真ファイルが送信されなかった場合に、その表示装置Dに対する抽出処理を実行してもよい。検索部16はこのような抽出処理を実行するために単語検索部(単語検索手段)16a及び画像検索部(画像検索手段)16bを備えている。
【0029】
単語検索部16aは、単語記憶部13を検索することで、宛先情報に関連付けられた単語のうち出現頻度が第2の閾値以上である単語を抽出する部分である。単語検索部16aは、処理対象の表示装置Dの宛先情報と関連付けられている一又は複数の単語を抽出し、単語毎に出現回数を集計する。続いて、単語検索部16aは出現回数が高い単語を選択する。この単語の選択方法は限定されない。例えば、単語検索部16aは出現回数が所定の閾値以上の単語を抽出してもよいし、出現回数が多い上位3位までの単語を抽出してもよい。単語検索部16aは、宛先情報と抽出した一又は複数の単語とを画像検索部16bに出力する。
【0030】
画像検索部16bは、閲覧回数記憶部15を検索することで、単語検索部16aにより抽出された単語に対応する画像データのうち閲覧頻度が第1の閾値以上である画像データを抽出する部分である。画像検索部16bは、単語検索部16aから入力された一又は複数の単語のそれぞれについて、その単語に対応し且つ閲覧頻度が閾値以上である写真情報を閲覧回数記憶部15から抽出する。ここで、入力された単語に対応する写真情報とは、その単語を含むテキストファイルを有する写真情報のことである。写真情報の抽出方法は限定されない。例えば、画像検索部16bは閲覧回数が所定の閾値以上の写真情報を抽出してもよいし、閲覧回数が多い上位5位までの写真情報を抽出してもよい。画像検索部16bは、宛先情報と抽出した写真情報とを送信部17に出力する。
【0031】
送信部17は、通信端末Tから受信した写真ファイル、又は画像検索部16bにより抽出された写真ファイルを表示装置Dに送信する部分である。受信部11から一又は複数の写真情報が入力された場合には、送信部17はその写真情報から写真ファイルを抽出し、同様に抽出した宛先情報に従ってそのファイルを表示装置Dに送信する。これにより、表示装置Dは通信端末Tから送られてきた写真ファイルを表示することができる。一方、画像検索部16bから一又は複数の写真情報が入力された場合には、送信部17はその写真情報から写真ファイルを抽出し、写真情報と共に入力された宛先情報に従ってそのファイルを表示装置Dに送信する。これにより、表示装置Dはユーザの嗜好に合わせて写真配信装置により自動的に抽出された写真ファイルを表示することができる。
【0032】
次に、図3を用いて、図1に示す写真配信システム1(写真配信装置10)の動作を説明するとともに本実施形態に係る写真配信方法(画像配信方法)について説明する。ここでは特に、表示装置Dのユーザの嗜好に合う写真ファイルを送信する処理について説明する。図3は写真配信システム1の動作を示すフローチャートである。
【0033】
まず、受信部11が写真情報を通信端末Tから受信してデータベース(図示せず)に記憶する(ステップS11)。これにより、その写真情報に含まれている写真ファイルが不特定の通信端末Tに公開される。続いて、単語抽出部12が写真情報に含まれているテキストファイルから単語を抽出し(ステップS12)、単語記憶部13が抽出された単語を宛先情報と関連付けて記憶する(ステップS13)。
【0034】
データベースに記憶されている写真ファイルが不特定の通信端末Tによりアクセスされると、公開部14がそのファイルに対応する閲覧回数を1だけ増分して記憶する(ステップS14、閲覧回数記憶ステップ)。
【0035】
その後、検索部16が所定のタイミングで写真情報の抽出処理を実行する。具体的には、まず単語検索部16aが単語記憶部13を検索し、出現回数の高い単語(頻出単語)を抽出する(ステップS15)。続いて、画像検索部16bが頻出単語に対応し且つ閲覧頻度の高い写真情報(写真ファイル)を抽出する(ステップS16、画像検索ステップ)。そして最後に、送信部17が抽出された写真ファイルを表示装置Dに送信する(ステップS17、送信ステップ)。
【0036】
以上説明したように、本実施形態によれば、写真ファイルと共に受信したテキストファイルに含まれる単語と宛先情報とが関連付けられて単語記憶部13に記憶される。受信した写真ファイルは公開され、そのファイル毎に、一又は複数の通信端末Tを介して閲覧された回数が閲覧回数記憶部15に記憶される。そして、これら二つの記憶部に記憶されたデータに基づいて、出現頻度が一定以上の単語(頻出単語)に対応し且つ閲覧の頻度が一定以上である写真ファイルが抽出されて表示装置Dに送信される。このように、頻出単語及び閲覧頻度を考慮して、表示装置Dに追加で送信する写真ファイルを抽出することで、煩わしい操作を要求することなくユーザの嗜好に合う写真を提供することが可能になる。
【0037】
また本実施形態では、一定周期毎に、あるいは一定期間に写真が送信されなかった場合に写真ファイルが抽出及び送信されるので、通信端末Tから表示装置Dに写真が送られなくても、表示装置Dのユーザは特別な操作をすることなく様々な写真を見ることができる。
【0038】
また本実施形態では、テキストファイルに含まれる単語を用いて画像が抽出されるので、ユーザが写真ファイルにタグ情報などの特別な情報を付与する必要がない。したがって、ユーザに特別な操作を要求することなく、写真の特徴を詳細に表現したりユーザの嗜好に沿った写真を抽出したりすることができる。
【0039】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で以下のような様々な変形が可能である。
【0040】
上記実施形態では、検索部16が、出現頻度が第2の閾値以上である単語に対応する画像データのうち閲覧頻度が第1の閾値以上である画像データを抽出したが、画像データの抽出方法はこれに限定されない。例えば、検索部は頻出単語及び閲覧頻度のどちらか一方のみに基づいて画像データを抽出してもよい。この場合、単語検索部16a又は画像検索部16bのどちらか一方のみを実装すれば足りるので、画像配信装置の構成を簡単にすることができる。また、閲覧頻度のみに基づいて画像データを抽出する場合には、画像情報にテキストデータを含める必要がない。
【0041】
上記実施形態では画像データとして写真ファイルを用いたが、本発明は動画ファイルやイラストファイルなどの他の種類の画像データにも適用できる。また、本発明は音楽ファイルなどの音声データにも同様に適用可能である。
【0042】
上記実施形態ではテキストデータとしてテキストファイルを用いたが、位置や日時などのプロパティ情報をテキストデータとして扱ってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】実施形態に係る写真配信システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1に示す写真配信装置のハードウェア構成を示す図である。
【図3】図1に示す写真配信システムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0044】
1…写真配信システム(画像配信システム)、10…写真配信装置(画像配信装置)、11…受信部、12…単語抽出部、13…単語記憶部(単語記憶手段)、14…公開部、15…閲覧回数記憶部(閲覧回数記憶手段)、16…検索部、16a…単語検索部(単語検索手段)、16b…画像検索部(画像検索手段)、17…送信部(送信手段)、D…表示装置、T…通信端末。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データと送信先の表示装置を示す宛先情報とを含む画像情報を通信端末から受信し、該画像データを該表示装置に送信するとともに一又は複数の通信端末に公開する画像配信装置であって、
公開された前記画像データ毎に、前記一又は複数の通信端末を介して閲覧された回数を記憶する閲覧回数記憶手段と、
前記閲覧回数記憶手段を検索することで、閲覧頻度が第1の閾値以上である画像データを抽出する画像検索手段と、
前記画像検索手段により抽出された画像データを前記表示装置に送信する送信手段と、
を備える画像配信装置。
【請求項2】
前記通信端末から受信した画像情報に含まれるテキストデータから抽出された単語と、該画像情報の宛先情報とを関連付けて記憶する単語記憶手段と、
前記単語記憶手段を検索することで、前記宛先情報に関連付けられた単語のうち出現頻度が第2の閾値以上である単語を抽出する単語検索手段と、
を更に備え、
前記画像検索手段が、前記閲覧回数記憶手段を検索することで、前記単語検索手段により抽出された単語に対応する画像データのうち閲覧頻度が前記第1の閾値以上である画像データを抽出する、
請求項1に記載の画像配信装置。
【請求項3】
画像データと送信先の表示装置を示す宛先情報とを含む画像情報を送信する通信端末と、
前記通信端末から前記画像情報を受信し、該画像情報に含まれる画像データを前記表示装置に送信するとともに一又は複数の通信端末に公開する画像配信装置と、
前記画像配信装置から前記画像情報を受信して表示する表示装置と、
を備え、
前記画像配信装置が、
公開された前記画像データ毎に、前記一又は複数の通信端末を介して閲覧された回数を記憶する閲覧回数記憶手段と、
前記閲覧回数記憶手段を検索することで、閲覧頻度が第1の閾値以上である画像データを抽出する画像検索手段と、
前記画像検索手段により抽出された画像データを前記表示装置に送信する送信手段と、
を備える、
画像配信システム。
【請求項4】
画像データと送信先の表示装置を示す宛先情報とを含む画像情報を通信端末から受信し、該画像データを該表示装置に送信するとともに一又は複数の通信端末に公開する画像配信装置により実行される画像配信方法であって、
公開された前記画像データ毎に、前記一又は複数の通信端末を介して閲覧された回数を閲覧回数記憶手段に記憶する閲覧回数記憶ステップと、
前記閲覧回数記憶手段を検索することで、閲覧頻度が第1の閾値以上である画像データを抽出する画像検索ステップと、
前記画像検索ステップにおいて抽出された画像データを前記表示装置に送信する送信ステップと、
を含む画像配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−140195(P2010−140195A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−314937(P2008−314937)
【出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】