画面共有装置、画面共有方法、プログラム、プログラム提供システム、及びメンテナンスシステム
【課題】説明者Aと視聴者Bとの間で、画面共有されているファイル画面に係る画像データを受け渡しすることは、説明者Aと視聴者Bの両者に手間を掛けてしまうという課題が生じる。
【解決手段】説明者Aの説明者端末1は、視聴者Bの視聴者端末3側で視聴者Bによりカーソルc1で指定された指定位置(x,y)が、視聴者端末3側で表示されているファイル画面f1に相当する説明者端末1側のファイル画面F1の表示領域内に含まれているかを判断する。そして、含まれている場合には、説明者端末1は、ファイル画面F1に係る画像データを、視聴者端末3に送信する。これにより、視聴者Bは、説明者Aにわざわざ電子メール等を用いて所望に係る画像データのファイル名等を伝える必要がなく、説明者Aは、要求された所望に係る画像データを探し出す必要がないため、両者の手間を省くことができる。
【解決手段】説明者Aの説明者端末1は、視聴者Bの視聴者端末3側で視聴者Bによりカーソルc1で指定された指定位置(x,y)が、視聴者端末3側で表示されているファイル画面f1に相当する説明者端末1側のファイル画面F1の表示領域内に含まれているかを判断する。そして、含まれている場合には、説明者端末1は、ファイル画面F1に係る画像データを、視聴者端末3に送信する。これにより、視聴者Bは、説明者Aにわざわざ電子メール等を用いて所望に係る画像データのファイル名等を伝える必要がなく、説明者Aは、要求された所望に係る画像データを探し出す必要がないため、両者の手間を省くことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自己の画面共有装置側の表示手段で所定のタスクに基づく第1の画面を表示する場合に、相手の画面共有装置側の表示手段に、第1の画面に相当する第2の画面を表示させることで、画面共有を行う発明に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、会議や打合せ等において、説明者が自己の情報処理端末(画面共有装置)で表示しているファイル画面と同じ画面を、相手側である視聴者の情報処理端末(画面共有装置)に表示させることで、いわゆる画面共有を行うことができるようになった(特許文献1)。この画面共有の技術として、一般にVNC(Virtual Network Computing)が知られている。このような画面共有を行うことで、説明者が言葉だけでは説明しづらいような場合であっても、視聴者に視覚的なフォローを行うことができるため、説明者の意図を視聴者側に伝えやすくなった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、視聴者の画面共有装置は、説明者の画面共有装置側で表示されているファイル画面に係る画像データを取得している訳ではなく、単に説明者の画面共有装置側で表示されているファイル画面が視聴者の画面共有装置側でも表示されているに過ぎない。そのため、視聴者は、説明者が所有しているファイル画面に係る画像データを取得したい場合には、説明者に依頼して、電子メール等で提供してもらう必要がある。
【0004】
そして、説明者に画像データを提供してもらう際には、視聴者は説明者へ取得したい画像データのファイル名やページ番号等を伝えなければならないため、視聴者には取得のための手間が掛かってしまう。
【0005】
一方、説明者は、取得要求された画像データを視聴者の画面共有装置に送信するために、視聴者から伝えてもらった画像データのファイル名やページ番号等に基づいて、説明者の画面共有装置からフォルダ構成(ディレクトリ構造)を考慮しながら画像データを探し出さなければならないため、説明者にも手間が掛かってしまう。特に、説明者が説明している最中に、視聴者から画像データを要求された場合には、一旦説明を中断して、要求された画像データを探し出して視聴者に送信しなければならないため、説明の効率が悪くなる。
【0006】
以上のように、説明者としての自己側と視聴者としての相手側との間で、画面共有されているファイル画面に係る画像データを受け渡しすることは、両者に手間を掛けてしまうという課題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、自己の画面共有装置側の表示手段で所定のタスクに基づく第1の画面を表示する場合に、相手の画面共有装置側の表示手段に、前記第1の画面に相当する第2の画面を表示させることで、画面共有を行う画面共有装置であって、前記第1の画面に係る画像データを記憶する記憶手段と、前記相手の画面共有装置から、当該相手の画面共有装置側の表示手段の表示領域における指定位置が示された指定位置情報を受信する受信手段と、前記受信された指定位置情報に係る指定位置が、前記第2の画面に相当する前記第1画面の表示領域内に含まれているかを判断する判断手段と、前記指定位置が前記第1の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、当該第1の画面に係る画像データを前記記憶手段から読み出す読出手段と、前記相手の画面共有装置に対して、前記読み出された第1の画面に係る画像データを送信する送信手段と、を有することを特徴とする画面共有装置である。
【0008】
請求項8に係る発明は、自己の画面共有装置側の表示手段で所定のタスクに基づく第1の画面を表示する場合に、相手の画面共有装置側の表示手段に、前記第1の画面に相当する第2の画面を表示させることで画面共有を行うと共に、前記第1の画面に係る画像データを記憶する記憶手段を有する画面共有装置によって、画面共有する画面共有方法であって、前記画面共有装置が、前記相手の画面共有装置から、当該相手の画面共有装置側の表示手段の表示領域における指定位置が示された指定位置情報を受信する受信ステップと、前記受信された指定位置情報に係る指定位置が、前記第2の画面に相当する前記第1画面の表示領域内に含まれているかを判断する判断ステップと、前記指定位置が前記第1の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、当該第1の画面に係る画像データを前記記憶手段から読み出す読出ステップと、前記相手の画面共有装置に対して、前記読み出された第1の画面に係る画像データを送信する送信ステップと、を実行することを特徴とする画面共有方法である。
【0009】
請求項9に係る発明は、前記画面共有装置に、請求項1乃至7の何れか一項に記載の各手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0010】
請求項10に係る発明は、前記画面共有装置に、通信ネットワークを介して、請求項9に記載のプログラムを提供することを特徴とするプログラム提供システムである。
【0011】
請求項11に係る発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の画面共有装置のメンテナンスを行うことを特徴とするメンテナンスシステムである。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように本発明によれば、自己の画面要求装置は、相手の画面共有装置側で指定された指定位置が、相手の画面共有装置側で表示されている第2の画面に相当する自己の画面共有装置側の第1の画面の表示領域内に含まれているかを判断する。そして、含まれている場合には、自己の画面要求装置は、第1の画面に係る画像データを相手の画面共有装置に送信する。これにより、相手側は、自己側にわざわざ電子メール等を用いて画像データのファイル名等を伝える必要がなく、自己側は、相手側から要求された画像データを探し出す必要がないため、自己側と相手側の両者の手間を省くことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る画面共有システムの概略図である。
【図2】図2は、本実施形態に係る説明者端末、視聴者端末、ファイル共有システム、プログラム提供システム、及びメンテナンスシステムの各ハードウェア構成図である。
【図3】図3は、本実施形態に係る説明者端末及び視聴者端末の機能ブロック図である。
【図4】図4は、本実施形態に係る提供管理テーブルの概念図である。
【図5】図5は、本実施形態に係るタスク一覧表データの概念図である。
【図6】図6は、本実施形態に係る画面共有方法を示すシーケンス図である。
【図7】図7は、本実施形態に係る説明者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図8】図8は、本実施形態に係る視聴者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。証明書認証管理テーブルを示す概念図である。
【図9】図9は、本実施形態に係る説明者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図10】図10は、本実施形態に係る説明者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図11】図11は、本実施形態に係る選択可否判断処理を示したフローチャートである。
【図12】図12は、本実施形態に係る視聴者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図13】図13は、本実施形態に係る視聴者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図14】図14は、本実施形態に係る視聴者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図15】図15は、本実施形態に係る説明者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図16】図16は、本実施形態に係る視聴者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図17】図17は、本実施形態の補足として、画面共有方法の一部を示したシーケンス図である。
【図18】図18は、本実施形態の補足として、画面共有方法の一部を示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
〔実施形態〕
以下、図1乃至図16を用いて、本発明の一実施形態について説明する。
【0015】
<<実施形態の全体構成>>
図1は、本発明の一実施形態に係る画面共有システムの概略図である。図1に示されている画面共有システムは、自己側の画面共有装置の一例としての説明者端末1、複数の相手側の画面共有装置の一例としての視聴者端末(31,32,…,3N)、ファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10によって構築されており、これらは、インターネットやLAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク2を介して通信可能に接続される。なお、この通信ネットワーク2には、有線だけでなく、WiFi(Wireless Fidelity)や、Bluetooth(登録商標)等の無線による通信が行われる箇所があってもよい。
【0016】
説明者端末1は、会議や打合せ等で説明を行う説明者Aによって使用されるコンピュータであり、視聴者端末(31,32,…,3N)は、各視聴者(B1,B2,…,BN)によって使用されるコンピュータである。なお、以下では、視聴者端末(31,32,…,3N)の総称を説明する場合には、「視聴者端末3」を用い、視聴者(B1,B2,…,BN)の総称を説明する場合には、「視聴者B」を用いる。また、図1に示されている例では、説明者Aが1人で、説明者端末は1台であるが、これは説明の便宜上1人及び1台として説明しているだけであって、複数人の説明者及び複数台の説明者端末が存在しても構わない。一方、視聴者Bが1人で、視聴者端末3が1台であってもよい。
【0017】
また、ファイル共有システム5は、説明者端末1から送られて来た画像データを蓄積すると共に、視聴者端末3に画像データを送信することで、視聴者Bに対して画像データに係る電子ファイルを共有させることができるコンピュータである。プログラム提供システムは、通信ネットワーク2を介して、説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、及びメンテナンスシステム10に、それぞれで機能を実行させるためのプログラムを提供するためのコンピュータである。
【0018】
なお、本発明の「画像データ」には、ワープロソフトウェアで作成された文書データ、表計算ソフトウェアで作成された表データ、及びプレゼンテーションソフトウェアで作成された画像データ、並びに、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、TIFF(Tagged Image File Format)、及びGIF(Graphic Interchange Format)等の画像形式の画像データが含まれる。
【0019】
また、メンテナンスシステム10は、説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、及びプログラム提供システム9のうちの少なくとも1つの維持、管理、又は保守を行うためのコンピュータである。例えば、メンテナンスシステム10が国内に設置され、説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、又はプログラム提供システム9が国外に設置されている場合、メンテナンスシステム10は、通信ネットワーク2を介して遠隔的に、説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、及びプログラム提供システム9のうちの少なくとも1つの維持、管理、保守等のメンテナンスを行う。具体的には、メンテナンスシステム10は、説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、又はプログラム提供システム9の機種番号、製造番号、販売先、設置場所、保守点検、又は故障履歴の管理等のメンテナンスを行う。
【0020】
<<実施形態のハードウェア構成>>
次に、本実施形態のハードウェア構成を説明する。図2は、本実施形態に係る説明者端末、視聴者端末、ファイル共有システム、プログラム提供システム、及びメンテナンスシステムの各ハードウェア構成図である。説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10は、それぞれディスプレイ1d,3d,5d,9d,10dを備えている。なお、本実施形態の説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10の各ハードウェア構成は共通しているため、ここでは、説明者端末1のハードウェア構成について説明し、その他の端末又はシステムについては、その説明を省略する。
【0021】
説明者端末1は、説明者端末1全体の動作を制御するCPU201、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM202、CPU201のワークエリアとして使用されるRAM203、画面共有用プログラム等の各種データを記憶するHD204、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD(Hard Disk Drive)205、フラッシュメモリ等の記録メディア206に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ207、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報をディスプレイ1dに表示させるディスプレイI/F(Interface)208、通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F209、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボード211、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行うマウス212、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)213に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ214、及び、上記各構成要素を図6に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン210を備えている。
【0022】
また、ディスプレイI/Fには、表示手段の一例としてのディスプレイ1dが接続され、ディスプレイI/Fから送られる画像データを表示する。このディスプレイ1dは、説明者端末1と一体であっても、別体であっても構わない。同じく、視聴者端末3のディスプレイ3d、ファイル共有システム5のディスプレイ5d、プログラム提供システム9のディスプレイ9d、及びメンテナンスシステム10のディスプレイ10dは、それぞれ視聴者端末3、ファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10と一体であっても、別体であっても構わない。
【0023】
なお、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、上記伝送管理用プログラムは、HD204ではなくROM202に記憶されるようにしてもよい。また、記録媒体の他の例として、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスクが挙げられる。
【0024】
<<実施形態の機能構成>>
次に、本実施形態の機能構成について説明する。図3は、本実施形態に係る説明者端末及び視聴者端末の機能ブロック図である。なお、本実施形態の説明者端末1、及び視聴者端末3の機能構成は共通しているため、ここでは、説明者端末1の機能構成について説明し、視聴者端末3については、その説明を省略する。
【0025】
説明者端末1は、送受信部11、操作入力受付部12、画面共有部13、表示制御部14、提供管理部15、判断部16、参照部17、ファイル作成部18、及び記憶・読出処理部19を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203上に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能する手段である。また、説明者端末1は、図2に示されているRAM203、及びHD204によって構築される記憶部1000を有している。
【0026】
(提供管理テーブル)
記憶部1000には、図4に示されているような提供管理テーブルによって構成されている提供管理DB1001が構築されている。この提供管理テーブルでは、説明者Aが説明者端末1に記憶して所有している画像データを視聴者Bへ提供するか否かについて管理されている。具体的には、提供管理テーブルには、画像データを識別するための識別情報毎に、画像データを説明者A以外に提供可能か否かを示す提供対象情報、及び、画像データを提供可能な提供先を示す提供先情報が関連付けられて管理されている。このうち、画像データの識別情報は、記憶部1000における各画像データのディレクトリ(Directory)及び電子ファイル名によって示されている。なお、説明者A以外には、視聴者B又はファイル共有システム5が含まれる。
【0027】
また、提供対象情報は、具体的には、各画像データが、説明者Aから説明者A以外に提供される画像データであるか否かを、ページ単位で示している。図4では、上から「all」(1つの電子ファイル内の全てのページが提供可能)、「all」(1つの電子ファイル内の全てのページが提供可能)、「1,2,3」(1つの電子ファイル内の1、2及び3ページのみが提供可能)、及び「none」(1つの電子ファイルのいずれのページも提供不可能)であることが示されている。
【0028】
また、提供先情報は、具体的には、画像データを提供可能な相手である視聴者Bを識別するための視聴者ID、又はファイル共有システム5を識別するためのシステムIDを示している。図4では、上から「all」(全員の視聴者B及びファイル共有システム5に提供可能)、「001, 002」(視聴者B1,B2にのみ提供可能)、「001,003;101」(視聴者B1,B3;ファイル共有システム5の3つの提供先のみ提供可能)、及び「none」(いずれの相手にも提供不可能)であることが示されている。
【0029】
このように、図4に示されている提供管理テーブルによって、例えば、名称が「追加文」の電子ファイルに係る画像データは、視聴者B1,B2に対してのみ提供可能で、提供可能なページは全ページであることが管理されている。
【0030】
(タスク一覧表)
記憶部1000には、図5に示されているようなタスク一覧表データが記憶されている。このタスク一覧表には、説明者端末1で動作が開始されたタスクを識別するためのタスクIDが記憶されている。
【0031】
(端末の各機能構成)
次に、図3を用いて、説明者端末1の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、説明者端末1の各機能構成を説明するにあたって、図2に示されている各構成要素のうち、説明者端末1の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。また、ファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10は、単体としては、それぞれ公知のファイルを共有するためのコンピュータサーバ、プログラムを配信するためのサーバコンピュータ、及び機器の管理等を行うメンテナンス用サーバコンピュータであるため、これらの機能の説明は後述の「実施形態の処理または動作」の欄で、処理又は動作を説明するだけに止める。
【0032】
図3に示されている送受信部11は、図2に示されているCPU201からの命令、及び図3に示されているネットワークI/F209によって実現され、通信ネットワーク2を介して他の端末、システムと各種データ(または情報)の送受信を行う。例えば、送受信部11は、視聴者端末3から、この視聴者端末3側のディスプレイ3dの表示領域における指定位置(x,y)が示された指定位置情報を受信する。また、送受信部11は、視聴者端末3又はファイル共有システム5に対して、記憶部1000から読み出された画面に係る画像データを送信する。この画像データの送信の処理は、例えば、FTP(File Transfer Protocol)によって実行される。
【0033】
操作入力受付部12は、図2に示されているCPU201からの命令、並びに図3に示されているキーボード211及びマウス212によって実現され、説明者Aである利用者による各種入力を受け付ける。
【0034】
画面共有部13は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、VNC技術により、説明者端末1のディスプレイ1dで表示しているファイル画面と同じ画面を視聴者端末3のディスプレイ3dに表示させることで、いわゆる画面共有を行う。
【0035】
表示制御部14は、図2に示されているCPU201からの命令、及び図2に示されているディスプレイI/F208によって実現され、ディスプレイ1dへ各種画像を表示させるための制御を行う。
【0036】
提供管理部15は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、説明者Aが、図4に示されている提供管理テーブルに、各データを管理させる際に使用される。
【0037】
判断部16は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、送受信部11で受信された指定位置情報に係る指定位置が、視聴者端末3側で表示されているファイル画面に相当し、説明者端末1側で表示されているファイル画面における表示領域内に含まれているかを判断する。
【0038】
参照部17は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、判断部16によって、上記指定位置(x,y)が視聴者端末3側の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、所定の画像データの識別情報に基づいて提供管理テーブル(図4参照)を検索することにより、対応する提供対象情報を参照する。また、参照部17は、判断部16によって指定位置(x,y)が視聴者端末3側のファイル画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、所定の画像データの識別情報に基づいて提供管理テーブル(図4参照)を検索することにより、対応する提供先情報を参照する。この所定の画像データは、指定位置(x,y)が表示領域内に含まれている視聴者端末3側のファイル画面に相当する説明者端末1側のファイル画面に係る画像データである。なお、判断部16は、図3に示されているように、参照部17を介さないで、記憶・読出処理部19との処理を行ってもよい。
【0039】
ファイル作成部18は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、画像データが電子ファイルの一部である所定のページの画像データである場合に、指定位置(x,y)が表示領域に含まれている視聴者端末3側のファイル画面のページの画像データを電子ファイルとして作成する。ファイル作成部18は、例えば、ディスプレイ1dに現在表示されているファイル画面をPNG(Portable Network Graphics)などの画像イメージに変換して、電子ファイルを作成する。
【0040】
記憶・読出処理部19は、図2に示されているCPU201からの命令及び図2に示すHDD205によって実行され、又はCPU201からの命令によって実現され、記憶部1000に各種データを記憶したり、記憶部1000に記憶された各種データを読み出す処理を行う。
【0041】
<<実施形態の処理または動作>>
次に、図6及び図14を用いて、本実施形態に係る画面共有システムにおける処理または動作について説明する。ここでは、画面共有状態において、説明者端末1から視聴者端末3へ、説明者端末1のディスプレイ1dに表示されているファイル画面(説明文の第2ページ目が示された画面)に係る画像データを電子ファイルのデータとして提供する場合について説明する。なお、図6は、本実施形態に係る画面共有方法を示すシーケンス図である。図7、図9、図10、及び図15は、説明者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。図8、図12乃至図14、及び図16は、視聴者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【0042】
まず、図6に示されているように、説明者端末1の操作入力受付部12によって、説明者Aから画面共有を実行するための操作を受け付けると共に、視聴者端末3の操作入力受付部12によって、視聴者Bから画面共有を実行するための操作を受け付けることで、説明者端末1及び視聴者端末3の各画面共有部13は、通信ネットワーク2を介して画面共有状態を確立する(ステップS1)。
【0043】
これにより、説明者端末1のディスプレイ1dに表示されたファイル画面(図7参照)に相当するファイル画面(図8参照)が、視聴者端末3のディスプレイ3dに表示されることになる。逆に、視聴者端末3のディスプレイ3dに表示された画面(図8参照)に相当する画面(図7参照)が、説明者端末1のディスプレイ1dに表示されることになる。即ち、相当する画面として、視聴者端末3のディスプレイ3dと説明者端末1のディスプレイ1dの縦横が同じ表示画素数である場合には同じ画面が表示され、違う表示画素数の場合には、縮小又は拡大された画面が表示されることになる。図8では、図7で示されているファイル画面F1(第1の画面の一例)及びファイル画面F2(第1の他の画面の一例)のそれぞれに相当するファイル画面f1(第2の画面の一例)及びファイル画面f2(第2の他の画面の一例)が表示されている。なお、ファイル画面F1,F2は、それぞれ説明者端末1で起動が開始されたタスクに基づいて表示された画面である。
【0044】
次に、説明者端末1では、操作入力受付部12が説明者Aから画像データを提供するか否かの指定を受け付けると、提供管理部15は、提供管理DB1001(図4参照)に、(1)自己の説明者端末1の記憶部1000に記憶されている画像データと、(2)この画像データをページ単位で又は全てのページを含んだファイル単位で視聴者端末3に提供可能であるか否かを示す提供対象情報と、(3)この画像データを提供可能な提供先を示す提供先情報とを関連付けて管理する(ステップS2)。
【0045】
ここで、説明者Aが提供対象情報を管理するための具体的な処理について説明する。説明者Aが、説明者端末1のディスプレイ1dに表示されているファイル画面F1(図7参照)上にカーソルC1を合わせ、マウス212を右クリックすると、表示制御部14は、カーソルを合わせられたファイル画面F1上に、図9に示されているように、画像データの提供の可否を設定するためのメニューM1を表示させる。図9では、「ファイル提供可」、「現在表示中のページのみ提供可」、「ファイルをサーバに蓄積可」、及び「現在表示中のページのみをサーバに蓄積可」の各選択肢が表示されている。
【0046】
このうち、説明者Aによって「ファイル提供可」の選択肢が選択されると、視聴者Bの要求に基づき、現在表示中のページの電子ファイルのデータ、又は、その他のページも全て含んだ1つの電子ファイルのデータを視聴者Bに提供することができる。また、説明者Aによって「現在表示中のページのみ提供可」の選択肢が選択されると、視聴者Bの要求に基づき、現在表示中のページのみが1つの電子ファイルのデータとして視聴者Bに提供することができる。更に、説明者Aによって「ファイルをサーバに蓄積可」の選択肢が選択されると、視聴者Bの要求に基づき、現在表示中のページの電子ファイルのデータ、又は、その他のページも全て含んだ1つの電子ファイルのデータを、ファイル共有システム5に蓄積することができる。更にまた、説明者Aによって「現在表示中のページのみをサーバに蓄積可」の選択肢が選択されると、視聴者Bの要求に基づき、現在表示中のページのみが1つの電子ファイルとして、ファイル共有システム5に蓄積することができる。
【0047】
また、メニューM1内の各選択肢の左側には、チェック領域が表示されており、説明者Aがマウス212で選択した選択肢には、チェックが表示される。図9に示す場合では、「ファイル提供可」の選択肢が選択され、この選択肢によって実行される処理が可能となる。これにより、図4に示されている提供管理テーブルに、選択肢の選択結果が反映される。ここでは、図4に示されているように、ファイル名「説明図」の電子ファイルにおいては、提供対象が電子ファイル内の全てのページであることが管理されている。
【0048】
次に、説明者Aが提供先情報を管理するための具体的な処理について説明する。図9に示されているように、説明者Aが4つの選択肢のうち、所望の選択肢を選択した場合、図10に示されているように、表示制御部14は、ファイル画面F1上にACL(Access Control List)設定画面Faを表示させる。
【0049】
このACL設定画面Fa内には、左側に視聴者Bの全員の氏名を表示する氏名表示欄Fa1、その上に視聴者Bの氏名を検索するために氏名の入力を受け付ける検索キー入力欄Fa2、右側に上記提供対象としてのファイル画面F1を提供可能とした視聴者Bの指名を表示する提供可能相手表示欄Fa3が表示されている。また、氏名表示欄Fa1及び提供可能相手表示欄Fa3の間には、氏名表示欄Fa1に表示されている氏名のうち、説明者Aが画像データの提供を許可する相手の氏名を提供可能相手表示欄Fa3に移動させる際に押下されることで、画像データを提供する相手を決定するための「許可」ボタンFa4が表示されている。更に、「許可」ボタンFa4の下側には、一旦、提供可能相手表示欄に移動させた氏名のうち、許可を取り消す際に押下される「取消」ボタンFa5が表示されている。
【0050】
なお、氏名表示欄Fa1から提供可能相手表示欄Fa3への氏名の移動は、説明者Aによって氏名表示欄Fa1内の氏名が選択された後、「許可」ボタンFa4が押下されることによって実行される。また、提供可能相手表示欄Fa3からの氏名の削除は、説明者Aによって提供可能相手表示欄Fa3内の氏名が選択された後、「削除」ボタンFa5が押下されることによって、氏名が氏名表示欄Fa1に戻ることで実行される。
【0051】
更に、ACL設定画面Fa内の右下には、氏名のコピー移動や氏名の削除が行われた後、その状態を保存する場合に押下される「保存」ボタンFa6と、氏名のコピー移動や氏名の削除が行われたとしても、その状態を保存しない場合に押下される「キャンセル」ボタンFa7が表示されている。
【0052】
但し、説明者端末1のディスプレイ1dに表示されているメニューM1に相当するメニューは、視聴者端末3のディスプレイ3dには表示されない。また、説明者端末1のディスプレイ1dに表示されているACL設定画面Faに相当する画面も、視聴者端末3のディスプレイ3dには表示されない。
【0053】
図10に示す場合では、複数の視聴者Bのうち、説明者Aが電子ファイルのデータの提供を認める相手は、B1さん(理工花子)とB2さん(高橋一郎)のみである。これにより、図4に示されている提供管理テーブルに、選択結果が反映される。図4においては、ファイル名「追加文」の電子ファイルのデータは、相手としての視聴者ID「001」の理工花子と、相手としての視聴者ID「002」の高橋一郎への提供が許可されたことが示されている。なお、ステップS2による管理は、上記ステップS1によって画面共有状態が確立される前から行われてもよい。
【0054】
次に、図6に戻って、視聴者端末3の操作入力受付部12が、ディスプレイ3dの表示領域内で、視聴者B1から所定位置(x、y)の指定を受け付ける(ステップS3)。具体的には、図8に示されているように、視聴者端末3のディスプレイ3dにファイル画面f1,f2が表示されている状態で、視聴者B1が現在表示されているファイル画面f2のページの画像データのみを取得したい場合には、視聴者Bは、マウス212によりファイル画面f1の表示領域内にカーソルc1を合わせて、マウス212を左クリックする。これにより、操作入力受付部12がディスプレイ3dの表示領域におけるカーソルc1の位置の指定を受け付ける。そして、視聴者端末3の送受信部11は、通信ネットワーク2を介して説明者端末1へ、ディスプレイ3dの表示領域におけるカーソルc1の二次元の位置(x,y)を示した位置情報を送信する(ステップS4)。また、この際、視聴者端末3は、所定位置の指定を行った視聴者Bの視聴者ID、及び位置情報の送信元である視聴者端末3のIPアドレスも送信する。これにより、説明者端末1の送受信部11は、位置情報、視聴者ID、及びIPアドレスを受信することになる。
【0055】
次に、説明者端末1側では、視聴者端末3のディスプレイ3dの表示領域内で左クリックされた位置に、図12に示されているように、電子ファイルのデータを取得するための選択肢を示すメニューm1を表示させるか、又は、図14に示されているように、電子ファイルに係る画像データの取得対象及び送信(又は蓄積)場所を選択できない単なる表示を示すメニューm2を表示させるかを判断するための選択可否判断処理を行う(ステップS5)。なお、図12に示されているメニューm1では、「ファイル取得」及び「現在表示中のページのみ取得」の各選択肢は文字が反転表示されることで視聴者B1によって選択可能な状態であることが示されており、「ファイルをサーバに蓄積」及び「現在表示中のページのみサーバに蓄積」の各選択肢は視聴者B1によって選択不可能な状態であることが示されている。また、図14に示されているメニューm2では、「ファイル取得」、「現在表示中のページのみ取得」、「ファイルをサーバに蓄積」及び「現在表示中のページのみサーバに蓄積」の文字が表示されているだけであって、選択不可能な状態であることが示されている。
【0056】
続いて、このステップS5に関し、図11を用いて以下に詳細に説明する。
【0057】
説明者端末1の判断部16は、図11に示されているように、記憶・読出処理部19を介して、記憶部1000からタスク一覧表のデータ(図5参照)を取得する(ステップS5−1)。そして、判断部16は、順次、タスク一覧表で管理されているタスクIDを取得する(ステップS5−2)。ここでは、まず、最初のタスクID「1234」が取得されることになる。
【0058】
次に、判断部16は、送受信部11で受信された指定位置情報に係る指定位置(x、y)が、視聴者端末31側のファイル画面f1に相当する説明者端末1側のファイル画面F1の表示領域内に含まれているかを判断する(ステップS5−3)。そして、ステップS5−3において、判断部16が、指定位置がファイル画面F1の表示領域内に含まれていると判断した場合には(YES)、参照部17は、指定位置が表示領域内に含まれているファイル画面F1に係る画像データのディレクトリ名に基づいて提供管理DB5001(図4参照)を参照することにより、ファイル画面F1に係る画像データの取得要求を希望する視聴者Bに対してファイル画面F1に係る画像データを提供するか否かの判断を行う(ステップS5−4)。例えば、視聴者ID「001」の視聴者B1が、ファイル名「追加文」に係る画像データを取得したい場合、判断部16は、提供管理DB5001(図4参照)を参照して、提供対象が全ページ「all」で、提供先が視聴者B1(視聴者ID「001」)及び視聴者B2(視聴者ID「002」)であるため、この視聴者B1から2ページ目の画像データの取得要求があれば、この視聴者B1に画像データを提供することと判断する。
【0059】
次に、上記ステップS5−4において ファイル画面に係る画像データを提供すると判断された場合(YES)、更に、判断部16は、説明者端末1のディスプレイ1dにおいて、視聴者Bから取得要求された画像データに係るファイル画面F1が最前面に表示されているかを判断する(ステップS5−5)。そして、ステップS5−5において、判断部16が、視聴者Bから取得要求された画像データに係るファイル画面F1が最前面に表示されていると判断した場合には(YES)、表示制御部14は、視聴者Bから取得要求された画像データに係るファイル画面F1を最前面に表示させる(ステップS5−6)。これにより、画像データが提供可能なファイル画面F1がディスプレイ208の最前面に表示されるため、視聴者Bにとっては取得可能な画像データに係るファイル画面F1であることを理解し易くなる。なお、図7に示す例では、ファイル画面F1がディスプレイ208の最前面に表示されているため、即ち、ファイル画面F1よりも前面には他のファイル画面が表示されていないため、ステップS5−5では、「NO」の処理へ進む。
【0060】
また、上記ステップS5−6の処理の後、又は、上記ステップS5−3において指定位置がファイル画面F1の表示領域内に含まれていないと判断された場合(NO)、上記ステップS5−4においてファイル画面F1に係る画像データを提供しないと判断した場合(NO)、若しくは、上記ステップS5−5において表示制御部14が視聴者Bから取得要求された画像データに係るファイル画面が最前面であると判断した場合(NO)には、判断部16は、記憶・読出処理部19を介して記憶部1000に記憶されているタスク一覧表のデータを参照し、取得要求された画像データに係るタスクのうち、上記ステップS5−3の処理を行っていないタスクが存在するかを判断する(ステップS5−7)。そして、このステップS5−7において、判断部16が、未判断のタスクが存在すると判断した場合には(YES)、上記ステップS5−2に戻って、未判断のタクスに関する処理を進める。一方、上記ステップS5−7において、判断部16が、未判断のタスクが存在しないと判断した場合(NO)、判断部16は、上記ステップS5−4のYESの処理が行われたかを判断することで、位置情報(x,y)の送信元である視聴者端末31に提供可能なファイル画面に係る画像データが存在するか否かを判断する(ステップS5−8)。そして、判断部16は、上記ステップS5−8において、判断部16が画像データの要求元である視聴者端末31に提供可能な画像データが存在すると判断した場合には(YES)、判断部16は、画像データの要求元である視聴者端末3に、視聴者端末3側で画像データの要求のための選択が可能であることを決定する(ステップS5−9)。
【0061】
更に、参照部17は、上記ステップS5−4で提供可能と判断された画像データの識別情報に基づいて、提供管理テーブル(図4参照)を検索することにより、対応する提供対象情報を抽出することで、視聴者端末3のディスプレイ3dに表示させるメニューm1の内容を決定する(ステップS5−10)。図4において、例えば、ファイル名が「追加文」に係る画像データの場合、提供可能な対象が「all(全て)」であり、提供可能な提供先が「視聴者ID(001,002)」となっている。よって、視聴者ID「001」である視聴者B1が使用している視聴者端末31のディスプレイ3dには、「ファイル取得」及び「現在表示中のページのみ取得」の2つの選択肢の文字が反転表示されることで選択可能に表示され、「ファイルをサーバに蓄積」及び「現在表示中のページのみサーバに蓄積」の2つの選択肢が選択不可能に表示されることになる。
【0062】
一方、判断部16は、上記ステップS5−8において、判断部16が画像データの要求元である視聴者端末3に提供可能な画像データが存在すると判断しなかった場合には(NO)、判断部16は、画像データの要求元である視聴者端末3に、視聴者端末3側で画像データの要求のための選択が不可能であることを決定する(ステップS5−11)。
【0063】
ところで、上記ステップS5−4でタスク一覧表の最初のタスクに基づくファイル画面に係る画像データが提供できないと判断された場合(NO)、上記ステップS5−7のYES,ステップS5−2を経て、タスク一覧表における次のタスクに基づくファイル画面について、ステップS5−3以降の処理が行われる。図8に示されている例では、ステップS3でのカーソルc1は、ファイル画面f1だけでなく、このファイル画面f1の背面に表示されているファイル画面f2の表示領域内に位置している。そのため、ステップS5−3において、ファイル画面f2に相当するファイル画面F2の表示領域内に指定位置(x、y)が含まれていると判断される(YES)。そして、ステップS5−4において、ファイル画面F2に係る画像データが提供可能であると判断された場合には(YES)、ステップS5−5では、図7に示されているように、他の画面であるファイル画面F1が最前面に表示されていると判断される(YES)。これにより、ステップS5−6では、図15に示されているように、ファイル画面F2が最前面に表示されることになる。また、ステップS1で画面共有状態が確立しているため、図16に示されているように、視聴者端末3のディスプレイ3dでも、ファイル画面f2が最前面に表示されることになると共に、ステップS7によるメニューm3の表示が行われる。
【0064】
一方、図8に示されているように、カーソルc1の位置(x,y)ではなくカーソルc2の位置(x´,y´)の場合には、ファイル画面f1の背面に表示されているファイル画面f2の表示領域内に位置していないため、上記ステップS5−3において、指定位置(x´,y´)がファイル画面f2に相当するファイル画面F2の表示領域内に含まれていないと判断されて(NO)、ファイル画面F2に係る画像データは、視聴者B1に提供されない。
【0065】
次に、図6に戻り、ステップS5以降の処理を説明する。まず、説明者端末1の送受信部11は、通信ネットワーク2を介して視聴者端末3へ、上記ステップS4に応じた指定結果情報及び説明者端末1のIPアドレスを送信する(ステップS6)。これにより、視聴者端末31では、送受信部11によって、指定結果情報及びIPアドレスを受信することになる。
【0066】
なお、上記ステップS5で、選択肢の表示を決定した場合(ステップS5−9)、指定結果情報には、視聴者Bが選択可能な選択肢を示す選択可能情報、並びに、取得可能対象である画像データに係る電子ファイルを特定するための画像特定情報(画像データのフォルダ名、ファイル名、及びページ番号)が含まれている。この選択可能情報によって、視聴者端末3では、「ファイル取得」、「現在表示中のページのみ取得」、「ファイルをサーバに蓄積」及び「現在表示中のページのみサーバに蓄積」の各選択肢のうち、選択可能な選択肢の文字を反転表示させて選択可能な状態にし、選択不可能な選択肢の文字を反転表示させないで選択不可能な状態することができる。また、視聴者端末3では、指定結果情報に含まれている画像特定情報に基づいて、視聴者B1がステップS3で取得要求したファイル画面に係る画像データを特定することができる。本実施形態では、図9に示されているように、説明者AがステップS2において、「ファイル提供可」の選択肢を選択し、「現在表示中のページのみ提供可」、「ファイルをサーバに蓄積可」及び「現在表示中のページのみサーバに蓄積可」の選択肢を選択しなかったため、選択可能情報には、「ファイル取得」及び「現在表示中のページのみ取得」の選択肢を選択可能である旨が示されている。なお、説明者Aが「ファイル提供可」の選択肢を選択すれば、現在表示中のページを提供することも含まれているため、視聴者端末3では、「現在表示中のページのみ取得可」の選択肢も選択可能な状態となる。
【0067】
一方、上記ステップS5で、判断部16が、視聴者端末3側で画像データの要求のための選択が不可能であることを決定した場合(ステップS5−11)、指定結果情報には、視聴者Bが選択肢を選択不可能であることを示す選択不可能情報、並びに、取得不可能対象である画像データに係る電子ファイルを特定するための画像特性情報(画像データのフォルダ名、ファイル名、及びページ番号)が含まれている。
【0068】
次に、上記ステップS5で、選択肢の表示を決定した場合には(ステップS5−9)、視聴者端末3の表示制御部14は、視聴者端末3のディスプレイ3dのファイル画面f1上に、図12に示されているようなメニューm1を表示させることで、視聴者B1に選択肢の選択を促す(ステップS7)。本実施形態では、上記ステップS6で受信された選択可能情報に基づいて、メニューm1に、「ファイル取得可」及び「現在表示中のページのみ取得可」の2つの選択肢が反転表示されて、選択可能な状態となる。
【0069】
一方、上記ステップS5で、判断部16が、視聴者端末3側で画像データの要求のための選択が不可能であることを決定した場合には(ステップS5−11)、視聴者端末3の表示制御部14は、視聴者端末3のディスプレイ3dのファイル画面f1上に、図14に示されているようなメニューm2を表示させることで、視聴者Bは選択肢の文字を理解できても選択肢の選択ができない状態とする(ステップS7)。
【0070】
次に、視聴者Bがメニューm1上で選択肢を選択することができる場合について、図6におけるステップS8以降の処理を説明する。
【0071】
まず、図12に示されているように、視聴者端末3の操作入力受付部12によって、メニューm1上で視聴者Bによる選択肢の選択を受け付ける(ステップS8)。本実施形態では、図12に示されているように、「ファイル取得」及び「現在表示中のページのみ取得」の2つの選択肢が反転表示され、視聴者B1によって選択できる状態になっており、視聴者B1は「現在表示中のページのみ取得」の選択肢を選択している。
【0072】
次に、視聴者端末3の送受信部11は、操作入力受付部12によって受け付けられた選択肢に係る電子ファイルのデータの取得要求を示すファイル要求情報、及び視聴者端末3のIPアドレスを、通信ネットワーク2を介して説明者端末1に送信する(ステップS9)。これにより、説明者端末1では、送受信部11によって、ファイル要求情報及びIPアドレスを受信することになる。
【0073】
なお、このファイル要求情報には、取得要求の対象を特定するために、上記ステップS6で用いられた画像特定情報(画像データのフォルダ名、ファイル名、及びページ番号)が含まれている。なお、仮に、視聴者Bが図12において、「ファイル取得」の選択肢を選択した場合には、ステップS9で送信される画像特定情報には、画像データのフォルダ名及びファイル名が含まれ、ページ番号は含まれない。
【0074】
次に、画像特定情報が、画像データのフォルダ名、ファイル名、及びページ番号を示す場合には、説明者端末1のファイル作成部18は、画像特定情報に基づいて、記憶部1000から、記憶・読出処理部19を介して、対応するページ番号に係る画像データを読み出して、電子ファイルを作成する(ステップS10)。本実施形態では、視聴者B1は、ファイル画面f1(図12参照)に相当するファイル画面F1(図9参照)のページ部分(第2ページ)の画像データの取得要求を行っているため、ファイル作成部18は、ファイル画面F1(図9参照)のページ部分(第2ページ目)の画像データのみに基づいて、電子ファイルを作成する。
【0075】
なお、画像特定情報が、画像データのフォルダ名及びファイル名を含むが、ページ番号を含んでいない場合には、説明者端末1のファイル作成部18は、画像特定情報に基づいて、記憶部1000から、記憶・読出処理部19を介して、対応する電子ファイルに係る画像データを読み出すだけで、改めて電子ファイルを作成する必要はない。
【0076】
次に、説明者端末1の送受信部11は、ファイル作成部18によって作成又は読み出された電子ファイルのデータ、及び説明者端末1のIPアドレスを、通信ネットワーク2を介して視聴者端末3に送信する(ステップS11)。これにより、視聴者端末3では、送受信部11によって、電子ファイルのデータ及びIPアドレスを受信することになる。
【0077】
次に、視聴者端末3の表示制御部14は、図13に示されているように、ディスプレイ3dに対して、ダイヤログボックス画面dを表示させることで、視聴者Bに対して電子ファイルのデータの記憶場所(メモリアドレス)の指定を促す(ステップS12)。このダイヤログボックス画面dは、視聴者Bに対して、上記ステップS11によって受信された電子ファイルのデータを記憶するための場所を特定させるための画面である。そして、視聴者Bが、所望の記憶場所を指定することで、記憶・読出処理部19は、記憶部1000内の指定された記憶場所に、電子ファイルのデータを記憶する(ステップS13)。
【0078】
なお、図11において、ステップS5−1,2,7の処理を省略してもよいし、ステップS5−5の処理を省略してもよいし、ステップS5−6,7の処理を省略してもよい。
【0079】
<<本実施形態の主な効果>>
以上説明したように本実施形態によれば、視聴者端末3側で視聴者Bによって指定されたディスプレイ3dの表示領域における指定位置(x、y)が、視聴者端末3側のファイル画面f1に相当する説明者端末1側のファイル画面F1の表示領域内に含まれているかを説明者端末1で判断し、含まれている場合には、このファイル画面F1に係る画像データを説明者端末1から視聴者端末3に送信する。これにより、視聴者Bは、説明者Aが説明に用いているファイル画面F1に係る画像データを取得したい場合、わざわざ説明者Aに問い合わせる必要がなく、単に、説明に用いられているファイル画面f1の表示領域内を指定さえすれば、説明者端末1から所望の画像データが送られて来る。よって、画像データの受け渡しに関して、説明者A及び視聴者Bの両者の手間を省くことができるという効果を奏する。
【0080】
また、本実施形態によれば、図9及び図10に示されているように、説明者Aは、予め外部に提供可能なファイル画面に係る画像データを特定すると共に相手を特定することで、この特定した状態を図4に示されている提供管理テーブルで管理しておく。これにより、視聴者Bがファイル画面に係る画像データの取得要求を行った場合、説明者Aは、取得要求された際に、その画像ファイルに係る画像データは外部に提供しても構わない物であるか、その視聴者Bは提供しても構わない者であるかという判断を行わなくても、説明者端末1が判断する。よって、説明者Aは、ファイル画面を用いた説明に集中することができるという効果を奏する。
【0081】
〔実施形態の補足1〕
以下、図17を用いて、本発明の実施形態の補足1を説明する。図17は、画面共有処理方法の一部を示すシーケンス図である。ここでは、上記実施形態の図6に示されているステップS9以降の処理の変形例を示す。
【0082】
まず、視聴者端末3の送受信部11は、通信ネットワーク2を介して説明者端末1に、ファイル要求情報及び視聴者端末3のIPアドレスを送信する(ステップS41)。これにより、説明者端末1では、送受信部11によって、ファイル要求情報及びIPアドレスを受信することになる。なお、このファイル要求情報には、取得要求の対象である画像データを特定するための画像特定情報(画像データのフォルダ名、ファイル名、及びページ番号)が含まれている。更に、このファイル要求情報には、取得要求の対象である画像データを説明者端末1に記憶して欲しい記憶場所を示す記憶場所情報が含まれている。この記憶場所は、ファイル共有システム5の記憶場所を示している。
【0083】
次に、説明者端末1のファイル作成部18は、上記第1の実施形態で説明したように、場合によってステップS10と同じ処理を行う(ステップS42)。そして、説明者端末1の送受信部11は、通信ネットワーク2を介してファイル共有システム5へ、上記ステップS41の要求に応じた電子ファイルのデータ及び説明者端末1のIPアドレスを送信する。これにより、ファイル共有システム5は、上記ステップS43によって送られてきた電子ファイルのデータを自己のHD204に記憶する。
【0084】
そして、視聴者Bがファイル共有システム5から電子ファイルのデータを取得したい場合には、視聴者端末3の送受信部11から通信ネットワーク2を介してファイル共有システム5に、電子ファイルのデータを視聴者端末3へ転送することを要求するためのファイル転送要求情報及び視聴者端末3のIPアドレスを送信する(ステップS45)。これにより、視聴者端末3では、送受信部11によって、ファイル転送要求情報及びIPアドレスを受信することになる。なお、このファイル転送要求情報には、転送要求の対象である画像データを特定するための画像特定情報(画像データのフォルダ名、ファイル名、及びページ番号)が含まれている。これにより、ファイル共有システム5の送受信部11は通信ネットワーク2を介して視聴者端末3へ、上記ステップS45の転送要求に応じた電子ファイルのデータ及びファイル共有システム5のIPアドレスを送信する(ステップS46)。
【0085】
以上説明したように本実施形態によれば、画面共有状態の確立は、説明者端末1と視聴者端末3との間で行われ、電子フォルダのデータの送受信に関しては、ファイル共有システム5が仲介する。これにより、説明者端末1の処理負荷を低減することができるという効果を奏する。
【0086】
〔実施形態の補足2〕
以下、図18を用いて、本発明の実施形態の補足2を説明する。図18は、画面共有処理方法の一部を示すシーケンス図である。ここでは、上記実施形態の図6に示されているステップS1の処理の変形例を示す。
【0087】
図18に示されているように、ここでは、上記ステップS1に代えて、説明者端末1とファイル共有システム5との間で画面共有状態が確立されると共に(ステップS51−1)、ファイル共有システム5と視聴者端末3との間で画面共有状態が確立される(ステップS51−2)。これにより、説明者端末1と視聴者端末3との間の画面共有は、ファイル共有システムが中継して実現されることになる。
【0088】
以上説明したように本実施形態によれば、複数台の視聴者端末3から説明者端末1へ画面共有の要求がある場合でも、ファイル共有システム5が説明者端末1に代わって画面共有状態を確立するため、説明者端末1の処理負荷を低減することができるという効果を奏する。
【0089】
なお、この実施形態では、画面共有状態の確立に関して、ファイル共有システム5が中継しているが、ファイル画面に係る画像データの取得に関しては、視聴者端末3は、説明者端末1から直接取得してもよいし、説明者端末1からファイル共有システム5を介して取得してもよい。
【0090】
〔実施形態の補足3〕
上記実施形態におけるファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10は、単一のコンピュータによって構築されてもよいし、各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されていてもよい。また、プログラム提供システム9が単一のコンピュータによって構築されている場合には、プログラム提供システム9によって送信されるプログラムは、複数のモジュールに分けて送信されるようにしてもよいし、分けないで送信されるようにしてもよい。更に、プログラム提供システム9が複数のコンピュータによって構築されている場合には、複数のモジュールが分けられた状態で、各コンピュータから送信されるようにしてもよい。
【0091】
また、説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10に各種機能を実現させる(又は、それぞれを各種手段として機能させる)ためのプログラムは、CD−ROM、フラッシュメモリ、又はHD等の記録媒体としてのプログラム製品(Program Product)に記録されることで、国内又は国外へ提供されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0092】
1 説明者端末(自己の画面共有装置の一例)
2 通信ネットワーク
3 視聴者端末(相手の画像共有装置の一例)
5 ファイル共有システム
9 プログラム提供システム
10 メンテナンスシステム
11 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
12 操作入力受付部
13 画面共有部
14 表示制御部
15 提供管理部
16 判断部(判断手段の一例)
17 参照部(参照手段の一例)
18 ファイル作成部(ファイル作成手段の一例)
19 記憶・読出処理部(記憶手段の一例、読出手段の一例)
1000 記憶部(記憶手段の一例)
1001 提供管理DB(管理手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0093】
【特許文献1】特開2008−234072号公報
【技術分野】
【0001】
本発明は、自己の画面共有装置側の表示手段で所定のタスクに基づく第1の画面を表示する場合に、相手の画面共有装置側の表示手段に、第1の画面に相当する第2の画面を表示させることで、画面共有を行う発明に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、会議や打合せ等において、説明者が自己の情報処理端末(画面共有装置)で表示しているファイル画面と同じ画面を、相手側である視聴者の情報処理端末(画面共有装置)に表示させることで、いわゆる画面共有を行うことができるようになった(特許文献1)。この画面共有の技術として、一般にVNC(Virtual Network Computing)が知られている。このような画面共有を行うことで、説明者が言葉だけでは説明しづらいような場合であっても、視聴者に視覚的なフォローを行うことができるため、説明者の意図を視聴者側に伝えやすくなった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、視聴者の画面共有装置は、説明者の画面共有装置側で表示されているファイル画面に係る画像データを取得している訳ではなく、単に説明者の画面共有装置側で表示されているファイル画面が視聴者の画面共有装置側でも表示されているに過ぎない。そのため、視聴者は、説明者が所有しているファイル画面に係る画像データを取得したい場合には、説明者に依頼して、電子メール等で提供してもらう必要がある。
【0004】
そして、説明者に画像データを提供してもらう際には、視聴者は説明者へ取得したい画像データのファイル名やページ番号等を伝えなければならないため、視聴者には取得のための手間が掛かってしまう。
【0005】
一方、説明者は、取得要求された画像データを視聴者の画面共有装置に送信するために、視聴者から伝えてもらった画像データのファイル名やページ番号等に基づいて、説明者の画面共有装置からフォルダ構成(ディレクトリ構造)を考慮しながら画像データを探し出さなければならないため、説明者にも手間が掛かってしまう。特に、説明者が説明している最中に、視聴者から画像データを要求された場合には、一旦説明を中断して、要求された画像データを探し出して視聴者に送信しなければならないため、説明の効率が悪くなる。
【0006】
以上のように、説明者としての自己側と視聴者としての相手側との間で、画面共有されているファイル画面に係る画像データを受け渡しすることは、両者に手間を掛けてしまうという課題が生じる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、自己の画面共有装置側の表示手段で所定のタスクに基づく第1の画面を表示する場合に、相手の画面共有装置側の表示手段に、前記第1の画面に相当する第2の画面を表示させることで、画面共有を行う画面共有装置であって、前記第1の画面に係る画像データを記憶する記憶手段と、前記相手の画面共有装置から、当該相手の画面共有装置側の表示手段の表示領域における指定位置が示された指定位置情報を受信する受信手段と、前記受信された指定位置情報に係る指定位置が、前記第2の画面に相当する前記第1画面の表示領域内に含まれているかを判断する判断手段と、前記指定位置が前記第1の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、当該第1の画面に係る画像データを前記記憶手段から読み出す読出手段と、前記相手の画面共有装置に対して、前記読み出された第1の画面に係る画像データを送信する送信手段と、を有することを特徴とする画面共有装置である。
【0008】
請求項8に係る発明は、自己の画面共有装置側の表示手段で所定のタスクに基づく第1の画面を表示する場合に、相手の画面共有装置側の表示手段に、前記第1の画面に相当する第2の画面を表示させることで画面共有を行うと共に、前記第1の画面に係る画像データを記憶する記憶手段を有する画面共有装置によって、画面共有する画面共有方法であって、前記画面共有装置が、前記相手の画面共有装置から、当該相手の画面共有装置側の表示手段の表示領域における指定位置が示された指定位置情報を受信する受信ステップと、前記受信された指定位置情報に係る指定位置が、前記第2の画面に相当する前記第1画面の表示領域内に含まれているかを判断する判断ステップと、前記指定位置が前記第1の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、当該第1の画面に係る画像データを前記記憶手段から読み出す読出ステップと、前記相手の画面共有装置に対して、前記読み出された第1の画面に係る画像データを送信する送信ステップと、を実行することを特徴とする画面共有方法である。
【0009】
請求項9に係る発明は、前記画面共有装置に、請求項1乃至7の何れか一項に記載の各手段として機能させることを特徴とするプログラムである。
【0010】
請求項10に係る発明は、前記画面共有装置に、通信ネットワークを介して、請求項9に記載のプログラムを提供することを特徴とするプログラム提供システムである。
【0011】
請求項11に係る発明は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の画面共有装置のメンテナンスを行うことを特徴とするメンテナンスシステムである。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように本発明によれば、自己の画面要求装置は、相手の画面共有装置側で指定された指定位置が、相手の画面共有装置側で表示されている第2の画面に相当する自己の画面共有装置側の第1の画面の表示領域内に含まれているかを判断する。そして、含まれている場合には、自己の画面要求装置は、第1の画面に係る画像データを相手の画面共有装置に送信する。これにより、相手側は、自己側にわざわざ電子メール等を用いて画像データのファイル名等を伝える必要がなく、自己側は、相手側から要求された画像データを探し出す必要がないため、自己側と相手側の両者の手間を省くことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係る画面共有システムの概略図である。
【図2】図2は、本実施形態に係る説明者端末、視聴者端末、ファイル共有システム、プログラム提供システム、及びメンテナンスシステムの各ハードウェア構成図である。
【図3】図3は、本実施形態に係る説明者端末及び視聴者端末の機能ブロック図である。
【図4】図4は、本実施形態に係る提供管理テーブルの概念図である。
【図5】図5は、本実施形態に係るタスク一覧表データの概念図である。
【図6】図6は、本実施形態に係る画面共有方法を示すシーケンス図である。
【図7】図7は、本実施形態に係る説明者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図8】図8は、本実施形態に係る視聴者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。証明書認証管理テーブルを示す概念図である。
【図9】図9は、本実施形態に係る説明者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図10】図10は、本実施形態に係る説明者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図11】図11は、本実施形態に係る選択可否判断処理を示したフローチャートである。
【図12】図12は、本実施形態に係る視聴者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図13】図13は、本実施形態に係る視聴者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図14】図14は、本実施形態に係る視聴者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図15】図15は、本実施形態に係る説明者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図16】図16は、本実施形態に係る視聴者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【図17】図17は、本実施形態の補足として、画面共有方法の一部を示したシーケンス図である。
【図18】図18は、本実施形態の補足として、画面共有方法の一部を示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
〔実施形態〕
以下、図1乃至図16を用いて、本発明の一実施形態について説明する。
【0015】
<<実施形態の全体構成>>
図1は、本発明の一実施形態に係る画面共有システムの概略図である。図1に示されている画面共有システムは、自己側の画面共有装置の一例としての説明者端末1、複数の相手側の画面共有装置の一例としての視聴者端末(31,32,…,3N)、ファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10によって構築されており、これらは、インターネットやLAN(Local Area Network)等の通信ネットワーク2を介して通信可能に接続される。なお、この通信ネットワーク2には、有線だけでなく、WiFi(Wireless Fidelity)や、Bluetooth(登録商標)等の無線による通信が行われる箇所があってもよい。
【0016】
説明者端末1は、会議や打合せ等で説明を行う説明者Aによって使用されるコンピュータであり、視聴者端末(31,32,…,3N)は、各視聴者(B1,B2,…,BN)によって使用されるコンピュータである。なお、以下では、視聴者端末(31,32,…,3N)の総称を説明する場合には、「視聴者端末3」を用い、視聴者(B1,B2,…,BN)の総称を説明する場合には、「視聴者B」を用いる。また、図1に示されている例では、説明者Aが1人で、説明者端末は1台であるが、これは説明の便宜上1人及び1台として説明しているだけであって、複数人の説明者及び複数台の説明者端末が存在しても構わない。一方、視聴者Bが1人で、視聴者端末3が1台であってもよい。
【0017】
また、ファイル共有システム5は、説明者端末1から送られて来た画像データを蓄積すると共に、視聴者端末3に画像データを送信することで、視聴者Bに対して画像データに係る電子ファイルを共有させることができるコンピュータである。プログラム提供システムは、通信ネットワーク2を介して、説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、及びメンテナンスシステム10に、それぞれで機能を実行させるためのプログラムを提供するためのコンピュータである。
【0018】
なお、本発明の「画像データ」には、ワープロソフトウェアで作成された文書データ、表計算ソフトウェアで作成された表データ、及びプレゼンテーションソフトウェアで作成された画像データ、並びに、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、TIFF(Tagged Image File Format)、及びGIF(Graphic Interchange Format)等の画像形式の画像データが含まれる。
【0019】
また、メンテナンスシステム10は、説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、及びプログラム提供システム9のうちの少なくとも1つの維持、管理、又は保守を行うためのコンピュータである。例えば、メンテナンスシステム10が国内に設置され、説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、又はプログラム提供システム9が国外に設置されている場合、メンテナンスシステム10は、通信ネットワーク2を介して遠隔的に、説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、及びプログラム提供システム9のうちの少なくとも1つの維持、管理、保守等のメンテナンスを行う。具体的には、メンテナンスシステム10は、説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、又はプログラム提供システム9の機種番号、製造番号、販売先、設置場所、保守点検、又は故障履歴の管理等のメンテナンスを行う。
【0020】
<<実施形態のハードウェア構成>>
次に、本実施形態のハードウェア構成を説明する。図2は、本実施形態に係る説明者端末、視聴者端末、ファイル共有システム、プログラム提供システム、及びメンテナンスシステムの各ハードウェア構成図である。説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10は、それぞれディスプレイ1d,3d,5d,9d,10dを備えている。なお、本実施形態の説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10の各ハードウェア構成は共通しているため、ここでは、説明者端末1のハードウェア構成について説明し、その他の端末又はシステムについては、その説明を省略する。
【0021】
説明者端末1は、説明者端末1全体の動作を制御するCPU201、IPL等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM202、CPU201のワークエリアとして使用されるRAM203、画面共有用プログラム等の各種データを記憶するHD204、CPU201の制御にしたがってHD204に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するHDD(Hard Disk Drive)205、フラッシュメモリ等の記録メディア206に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ207、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報をディスプレイ1dに表示させるディスプレイI/F(Interface)208、通信ネットワーク2を利用してデータ伝送をするためのネットワークI/F209、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたキーボード211、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行うマウス212、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)213に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御するCD−ROMドライブ214、及び、上記各構成要素を図6に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン210を備えている。
【0022】
また、ディスプレイI/Fには、表示手段の一例としてのディスプレイ1dが接続され、ディスプレイI/Fから送られる画像データを表示する。このディスプレイ1dは、説明者端末1と一体であっても、別体であっても構わない。同じく、視聴者端末3のディスプレイ3d、ファイル共有システム5のディスプレイ5d、プログラム提供システム9のディスプレイ9d、及びメンテナンスシステム10のディスプレイ10dは、それぞれ視聴者端末3、ファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10と一体であっても、別体であっても構わない。
【0023】
なお、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、上記記録メディア206やCD−ROM213等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。また、上記伝送管理用プログラムは、HD204ではなくROM202に記憶されるようにしてもよい。また、記録媒体の他の例として、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスクが挙げられる。
【0024】
<<実施形態の機能構成>>
次に、本実施形態の機能構成について説明する。図3は、本実施形態に係る説明者端末及び視聴者端末の機能ブロック図である。なお、本実施形態の説明者端末1、及び視聴者端末3の機能構成は共通しているため、ここでは、説明者端末1の機能構成について説明し、視聴者端末3については、その説明を省略する。
【0025】
説明者端末1は、送受信部11、操作入力受付部12、画面共有部13、表示制御部14、提供管理部15、判断部16、参照部17、ファイル作成部18、及び記憶・読出処理部19を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、HD204からRAM203上に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能する手段である。また、説明者端末1は、図2に示されているRAM203、及びHD204によって構築される記憶部1000を有している。
【0026】
(提供管理テーブル)
記憶部1000には、図4に示されているような提供管理テーブルによって構成されている提供管理DB1001が構築されている。この提供管理テーブルでは、説明者Aが説明者端末1に記憶して所有している画像データを視聴者Bへ提供するか否かについて管理されている。具体的には、提供管理テーブルには、画像データを識別するための識別情報毎に、画像データを説明者A以外に提供可能か否かを示す提供対象情報、及び、画像データを提供可能な提供先を示す提供先情報が関連付けられて管理されている。このうち、画像データの識別情報は、記憶部1000における各画像データのディレクトリ(Directory)及び電子ファイル名によって示されている。なお、説明者A以外には、視聴者B又はファイル共有システム5が含まれる。
【0027】
また、提供対象情報は、具体的には、各画像データが、説明者Aから説明者A以外に提供される画像データであるか否かを、ページ単位で示している。図4では、上から「all」(1つの電子ファイル内の全てのページが提供可能)、「all」(1つの電子ファイル内の全てのページが提供可能)、「1,2,3」(1つの電子ファイル内の1、2及び3ページのみが提供可能)、及び「none」(1つの電子ファイルのいずれのページも提供不可能)であることが示されている。
【0028】
また、提供先情報は、具体的には、画像データを提供可能な相手である視聴者Bを識別するための視聴者ID、又はファイル共有システム5を識別するためのシステムIDを示している。図4では、上から「all」(全員の視聴者B及びファイル共有システム5に提供可能)、「001, 002」(視聴者B1,B2にのみ提供可能)、「001,003;101」(視聴者B1,B3;ファイル共有システム5の3つの提供先のみ提供可能)、及び「none」(いずれの相手にも提供不可能)であることが示されている。
【0029】
このように、図4に示されている提供管理テーブルによって、例えば、名称が「追加文」の電子ファイルに係る画像データは、視聴者B1,B2に対してのみ提供可能で、提供可能なページは全ページであることが管理されている。
【0030】
(タスク一覧表)
記憶部1000には、図5に示されているようなタスク一覧表データが記憶されている。このタスク一覧表には、説明者端末1で動作が開始されたタスクを識別するためのタスクIDが記憶されている。
【0031】
(端末の各機能構成)
次に、図3を用いて、説明者端末1の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、説明者端末1の各機能構成を説明するにあたって、図2に示されている各構成要素のうち、説明者端末1の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。また、ファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10は、単体としては、それぞれ公知のファイルを共有するためのコンピュータサーバ、プログラムを配信するためのサーバコンピュータ、及び機器の管理等を行うメンテナンス用サーバコンピュータであるため、これらの機能の説明は後述の「実施形態の処理または動作」の欄で、処理又は動作を説明するだけに止める。
【0032】
図3に示されている送受信部11は、図2に示されているCPU201からの命令、及び図3に示されているネットワークI/F209によって実現され、通信ネットワーク2を介して他の端末、システムと各種データ(または情報)の送受信を行う。例えば、送受信部11は、視聴者端末3から、この視聴者端末3側のディスプレイ3dの表示領域における指定位置(x,y)が示された指定位置情報を受信する。また、送受信部11は、視聴者端末3又はファイル共有システム5に対して、記憶部1000から読み出された画面に係る画像データを送信する。この画像データの送信の処理は、例えば、FTP(File Transfer Protocol)によって実行される。
【0033】
操作入力受付部12は、図2に示されているCPU201からの命令、並びに図3に示されているキーボード211及びマウス212によって実現され、説明者Aである利用者による各種入力を受け付ける。
【0034】
画面共有部13は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、VNC技術により、説明者端末1のディスプレイ1dで表示しているファイル画面と同じ画面を視聴者端末3のディスプレイ3dに表示させることで、いわゆる画面共有を行う。
【0035】
表示制御部14は、図2に示されているCPU201からの命令、及び図2に示されているディスプレイI/F208によって実現され、ディスプレイ1dへ各種画像を表示させるための制御を行う。
【0036】
提供管理部15は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、説明者Aが、図4に示されている提供管理テーブルに、各データを管理させる際に使用される。
【0037】
判断部16は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、送受信部11で受信された指定位置情報に係る指定位置が、視聴者端末3側で表示されているファイル画面に相当し、説明者端末1側で表示されているファイル画面における表示領域内に含まれているかを判断する。
【0038】
参照部17は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、判断部16によって、上記指定位置(x,y)が視聴者端末3側の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、所定の画像データの識別情報に基づいて提供管理テーブル(図4参照)を検索することにより、対応する提供対象情報を参照する。また、参照部17は、判断部16によって指定位置(x,y)が視聴者端末3側のファイル画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、所定の画像データの識別情報に基づいて提供管理テーブル(図4参照)を検索することにより、対応する提供先情報を参照する。この所定の画像データは、指定位置(x,y)が表示領域内に含まれている視聴者端末3側のファイル画面に相当する説明者端末1側のファイル画面に係る画像データである。なお、判断部16は、図3に示されているように、参照部17を介さないで、記憶・読出処理部19との処理を行ってもよい。
【0039】
ファイル作成部18は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、画像データが電子ファイルの一部である所定のページの画像データである場合に、指定位置(x,y)が表示領域に含まれている視聴者端末3側のファイル画面のページの画像データを電子ファイルとして作成する。ファイル作成部18は、例えば、ディスプレイ1dに現在表示されているファイル画面をPNG(Portable Network Graphics)などの画像イメージに変換して、電子ファイルを作成する。
【0040】
記憶・読出処理部19は、図2に示されているCPU201からの命令及び図2に示すHDD205によって実行され、又はCPU201からの命令によって実現され、記憶部1000に各種データを記憶したり、記憶部1000に記憶された各種データを読み出す処理を行う。
【0041】
<<実施形態の処理または動作>>
次に、図6及び図14を用いて、本実施形態に係る画面共有システムにおける処理または動作について説明する。ここでは、画面共有状態において、説明者端末1から視聴者端末3へ、説明者端末1のディスプレイ1dに表示されているファイル画面(説明文の第2ページ目が示された画面)に係る画像データを電子ファイルのデータとして提供する場合について説明する。なお、図6は、本実施形態に係る画面共有方法を示すシーケンス図である。図7、図9、図10、及び図15は、説明者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。図8、図12乃至図14、及び図16は、視聴者端末のディスプレイに表示される画面を示した図である。
【0042】
まず、図6に示されているように、説明者端末1の操作入力受付部12によって、説明者Aから画面共有を実行するための操作を受け付けると共に、視聴者端末3の操作入力受付部12によって、視聴者Bから画面共有を実行するための操作を受け付けることで、説明者端末1及び視聴者端末3の各画面共有部13は、通信ネットワーク2を介して画面共有状態を確立する(ステップS1)。
【0043】
これにより、説明者端末1のディスプレイ1dに表示されたファイル画面(図7参照)に相当するファイル画面(図8参照)が、視聴者端末3のディスプレイ3dに表示されることになる。逆に、視聴者端末3のディスプレイ3dに表示された画面(図8参照)に相当する画面(図7参照)が、説明者端末1のディスプレイ1dに表示されることになる。即ち、相当する画面として、視聴者端末3のディスプレイ3dと説明者端末1のディスプレイ1dの縦横が同じ表示画素数である場合には同じ画面が表示され、違う表示画素数の場合には、縮小又は拡大された画面が表示されることになる。図8では、図7で示されているファイル画面F1(第1の画面の一例)及びファイル画面F2(第1の他の画面の一例)のそれぞれに相当するファイル画面f1(第2の画面の一例)及びファイル画面f2(第2の他の画面の一例)が表示されている。なお、ファイル画面F1,F2は、それぞれ説明者端末1で起動が開始されたタスクに基づいて表示された画面である。
【0044】
次に、説明者端末1では、操作入力受付部12が説明者Aから画像データを提供するか否かの指定を受け付けると、提供管理部15は、提供管理DB1001(図4参照)に、(1)自己の説明者端末1の記憶部1000に記憶されている画像データと、(2)この画像データをページ単位で又は全てのページを含んだファイル単位で視聴者端末3に提供可能であるか否かを示す提供対象情報と、(3)この画像データを提供可能な提供先を示す提供先情報とを関連付けて管理する(ステップS2)。
【0045】
ここで、説明者Aが提供対象情報を管理するための具体的な処理について説明する。説明者Aが、説明者端末1のディスプレイ1dに表示されているファイル画面F1(図7参照)上にカーソルC1を合わせ、マウス212を右クリックすると、表示制御部14は、カーソルを合わせられたファイル画面F1上に、図9に示されているように、画像データの提供の可否を設定するためのメニューM1を表示させる。図9では、「ファイル提供可」、「現在表示中のページのみ提供可」、「ファイルをサーバに蓄積可」、及び「現在表示中のページのみをサーバに蓄積可」の各選択肢が表示されている。
【0046】
このうち、説明者Aによって「ファイル提供可」の選択肢が選択されると、視聴者Bの要求に基づき、現在表示中のページの電子ファイルのデータ、又は、その他のページも全て含んだ1つの電子ファイルのデータを視聴者Bに提供することができる。また、説明者Aによって「現在表示中のページのみ提供可」の選択肢が選択されると、視聴者Bの要求に基づき、現在表示中のページのみが1つの電子ファイルのデータとして視聴者Bに提供することができる。更に、説明者Aによって「ファイルをサーバに蓄積可」の選択肢が選択されると、視聴者Bの要求に基づき、現在表示中のページの電子ファイルのデータ、又は、その他のページも全て含んだ1つの電子ファイルのデータを、ファイル共有システム5に蓄積することができる。更にまた、説明者Aによって「現在表示中のページのみをサーバに蓄積可」の選択肢が選択されると、視聴者Bの要求に基づき、現在表示中のページのみが1つの電子ファイルとして、ファイル共有システム5に蓄積することができる。
【0047】
また、メニューM1内の各選択肢の左側には、チェック領域が表示されており、説明者Aがマウス212で選択した選択肢には、チェックが表示される。図9に示す場合では、「ファイル提供可」の選択肢が選択され、この選択肢によって実行される処理が可能となる。これにより、図4に示されている提供管理テーブルに、選択肢の選択結果が反映される。ここでは、図4に示されているように、ファイル名「説明図」の電子ファイルにおいては、提供対象が電子ファイル内の全てのページであることが管理されている。
【0048】
次に、説明者Aが提供先情報を管理するための具体的な処理について説明する。図9に示されているように、説明者Aが4つの選択肢のうち、所望の選択肢を選択した場合、図10に示されているように、表示制御部14は、ファイル画面F1上にACL(Access Control List)設定画面Faを表示させる。
【0049】
このACL設定画面Fa内には、左側に視聴者Bの全員の氏名を表示する氏名表示欄Fa1、その上に視聴者Bの氏名を検索するために氏名の入力を受け付ける検索キー入力欄Fa2、右側に上記提供対象としてのファイル画面F1を提供可能とした視聴者Bの指名を表示する提供可能相手表示欄Fa3が表示されている。また、氏名表示欄Fa1及び提供可能相手表示欄Fa3の間には、氏名表示欄Fa1に表示されている氏名のうち、説明者Aが画像データの提供を許可する相手の氏名を提供可能相手表示欄Fa3に移動させる際に押下されることで、画像データを提供する相手を決定するための「許可」ボタンFa4が表示されている。更に、「許可」ボタンFa4の下側には、一旦、提供可能相手表示欄に移動させた氏名のうち、許可を取り消す際に押下される「取消」ボタンFa5が表示されている。
【0050】
なお、氏名表示欄Fa1から提供可能相手表示欄Fa3への氏名の移動は、説明者Aによって氏名表示欄Fa1内の氏名が選択された後、「許可」ボタンFa4が押下されることによって実行される。また、提供可能相手表示欄Fa3からの氏名の削除は、説明者Aによって提供可能相手表示欄Fa3内の氏名が選択された後、「削除」ボタンFa5が押下されることによって、氏名が氏名表示欄Fa1に戻ることで実行される。
【0051】
更に、ACL設定画面Fa内の右下には、氏名のコピー移動や氏名の削除が行われた後、その状態を保存する場合に押下される「保存」ボタンFa6と、氏名のコピー移動や氏名の削除が行われたとしても、その状態を保存しない場合に押下される「キャンセル」ボタンFa7が表示されている。
【0052】
但し、説明者端末1のディスプレイ1dに表示されているメニューM1に相当するメニューは、視聴者端末3のディスプレイ3dには表示されない。また、説明者端末1のディスプレイ1dに表示されているACL設定画面Faに相当する画面も、視聴者端末3のディスプレイ3dには表示されない。
【0053】
図10に示す場合では、複数の視聴者Bのうち、説明者Aが電子ファイルのデータの提供を認める相手は、B1さん(理工花子)とB2さん(高橋一郎)のみである。これにより、図4に示されている提供管理テーブルに、選択結果が反映される。図4においては、ファイル名「追加文」の電子ファイルのデータは、相手としての視聴者ID「001」の理工花子と、相手としての視聴者ID「002」の高橋一郎への提供が許可されたことが示されている。なお、ステップS2による管理は、上記ステップS1によって画面共有状態が確立される前から行われてもよい。
【0054】
次に、図6に戻って、視聴者端末3の操作入力受付部12が、ディスプレイ3dの表示領域内で、視聴者B1から所定位置(x、y)の指定を受け付ける(ステップS3)。具体的には、図8に示されているように、視聴者端末3のディスプレイ3dにファイル画面f1,f2が表示されている状態で、視聴者B1が現在表示されているファイル画面f2のページの画像データのみを取得したい場合には、視聴者Bは、マウス212によりファイル画面f1の表示領域内にカーソルc1を合わせて、マウス212を左クリックする。これにより、操作入力受付部12がディスプレイ3dの表示領域におけるカーソルc1の位置の指定を受け付ける。そして、視聴者端末3の送受信部11は、通信ネットワーク2を介して説明者端末1へ、ディスプレイ3dの表示領域におけるカーソルc1の二次元の位置(x,y)を示した位置情報を送信する(ステップS4)。また、この際、視聴者端末3は、所定位置の指定を行った視聴者Bの視聴者ID、及び位置情報の送信元である視聴者端末3のIPアドレスも送信する。これにより、説明者端末1の送受信部11は、位置情報、視聴者ID、及びIPアドレスを受信することになる。
【0055】
次に、説明者端末1側では、視聴者端末3のディスプレイ3dの表示領域内で左クリックされた位置に、図12に示されているように、電子ファイルのデータを取得するための選択肢を示すメニューm1を表示させるか、又は、図14に示されているように、電子ファイルに係る画像データの取得対象及び送信(又は蓄積)場所を選択できない単なる表示を示すメニューm2を表示させるかを判断するための選択可否判断処理を行う(ステップS5)。なお、図12に示されているメニューm1では、「ファイル取得」及び「現在表示中のページのみ取得」の各選択肢は文字が反転表示されることで視聴者B1によって選択可能な状態であることが示されており、「ファイルをサーバに蓄積」及び「現在表示中のページのみサーバに蓄積」の各選択肢は視聴者B1によって選択不可能な状態であることが示されている。また、図14に示されているメニューm2では、「ファイル取得」、「現在表示中のページのみ取得」、「ファイルをサーバに蓄積」及び「現在表示中のページのみサーバに蓄積」の文字が表示されているだけであって、選択不可能な状態であることが示されている。
【0056】
続いて、このステップS5に関し、図11を用いて以下に詳細に説明する。
【0057】
説明者端末1の判断部16は、図11に示されているように、記憶・読出処理部19を介して、記憶部1000からタスク一覧表のデータ(図5参照)を取得する(ステップS5−1)。そして、判断部16は、順次、タスク一覧表で管理されているタスクIDを取得する(ステップS5−2)。ここでは、まず、最初のタスクID「1234」が取得されることになる。
【0058】
次に、判断部16は、送受信部11で受信された指定位置情報に係る指定位置(x、y)が、視聴者端末31側のファイル画面f1に相当する説明者端末1側のファイル画面F1の表示領域内に含まれているかを判断する(ステップS5−3)。そして、ステップS5−3において、判断部16が、指定位置がファイル画面F1の表示領域内に含まれていると判断した場合には(YES)、参照部17は、指定位置が表示領域内に含まれているファイル画面F1に係る画像データのディレクトリ名に基づいて提供管理DB5001(図4参照)を参照することにより、ファイル画面F1に係る画像データの取得要求を希望する視聴者Bに対してファイル画面F1に係る画像データを提供するか否かの判断を行う(ステップS5−4)。例えば、視聴者ID「001」の視聴者B1が、ファイル名「追加文」に係る画像データを取得したい場合、判断部16は、提供管理DB5001(図4参照)を参照して、提供対象が全ページ「all」で、提供先が視聴者B1(視聴者ID「001」)及び視聴者B2(視聴者ID「002」)であるため、この視聴者B1から2ページ目の画像データの取得要求があれば、この視聴者B1に画像データを提供することと判断する。
【0059】
次に、上記ステップS5−4において ファイル画面に係る画像データを提供すると判断された場合(YES)、更に、判断部16は、説明者端末1のディスプレイ1dにおいて、視聴者Bから取得要求された画像データに係るファイル画面F1が最前面に表示されているかを判断する(ステップS5−5)。そして、ステップS5−5において、判断部16が、視聴者Bから取得要求された画像データに係るファイル画面F1が最前面に表示されていると判断した場合には(YES)、表示制御部14は、視聴者Bから取得要求された画像データに係るファイル画面F1を最前面に表示させる(ステップS5−6)。これにより、画像データが提供可能なファイル画面F1がディスプレイ208の最前面に表示されるため、視聴者Bにとっては取得可能な画像データに係るファイル画面F1であることを理解し易くなる。なお、図7に示す例では、ファイル画面F1がディスプレイ208の最前面に表示されているため、即ち、ファイル画面F1よりも前面には他のファイル画面が表示されていないため、ステップS5−5では、「NO」の処理へ進む。
【0060】
また、上記ステップS5−6の処理の後、又は、上記ステップS5−3において指定位置がファイル画面F1の表示領域内に含まれていないと判断された場合(NO)、上記ステップS5−4においてファイル画面F1に係る画像データを提供しないと判断した場合(NO)、若しくは、上記ステップS5−5において表示制御部14が視聴者Bから取得要求された画像データに係るファイル画面が最前面であると判断した場合(NO)には、判断部16は、記憶・読出処理部19を介して記憶部1000に記憶されているタスク一覧表のデータを参照し、取得要求された画像データに係るタスクのうち、上記ステップS5−3の処理を行っていないタスクが存在するかを判断する(ステップS5−7)。そして、このステップS5−7において、判断部16が、未判断のタスクが存在すると判断した場合には(YES)、上記ステップS5−2に戻って、未判断のタクスに関する処理を進める。一方、上記ステップS5−7において、判断部16が、未判断のタスクが存在しないと判断した場合(NO)、判断部16は、上記ステップS5−4のYESの処理が行われたかを判断することで、位置情報(x,y)の送信元である視聴者端末31に提供可能なファイル画面に係る画像データが存在するか否かを判断する(ステップS5−8)。そして、判断部16は、上記ステップS5−8において、判断部16が画像データの要求元である視聴者端末31に提供可能な画像データが存在すると判断した場合には(YES)、判断部16は、画像データの要求元である視聴者端末3に、視聴者端末3側で画像データの要求のための選択が可能であることを決定する(ステップS5−9)。
【0061】
更に、参照部17は、上記ステップS5−4で提供可能と判断された画像データの識別情報に基づいて、提供管理テーブル(図4参照)を検索することにより、対応する提供対象情報を抽出することで、視聴者端末3のディスプレイ3dに表示させるメニューm1の内容を決定する(ステップS5−10)。図4において、例えば、ファイル名が「追加文」に係る画像データの場合、提供可能な対象が「all(全て)」であり、提供可能な提供先が「視聴者ID(001,002)」となっている。よって、視聴者ID「001」である視聴者B1が使用している視聴者端末31のディスプレイ3dには、「ファイル取得」及び「現在表示中のページのみ取得」の2つの選択肢の文字が反転表示されることで選択可能に表示され、「ファイルをサーバに蓄積」及び「現在表示中のページのみサーバに蓄積」の2つの選択肢が選択不可能に表示されることになる。
【0062】
一方、判断部16は、上記ステップS5−8において、判断部16が画像データの要求元である視聴者端末3に提供可能な画像データが存在すると判断しなかった場合には(NO)、判断部16は、画像データの要求元である視聴者端末3に、視聴者端末3側で画像データの要求のための選択が不可能であることを決定する(ステップS5−11)。
【0063】
ところで、上記ステップS5−4でタスク一覧表の最初のタスクに基づくファイル画面に係る画像データが提供できないと判断された場合(NO)、上記ステップS5−7のYES,ステップS5−2を経て、タスク一覧表における次のタスクに基づくファイル画面について、ステップS5−3以降の処理が行われる。図8に示されている例では、ステップS3でのカーソルc1は、ファイル画面f1だけでなく、このファイル画面f1の背面に表示されているファイル画面f2の表示領域内に位置している。そのため、ステップS5−3において、ファイル画面f2に相当するファイル画面F2の表示領域内に指定位置(x、y)が含まれていると判断される(YES)。そして、ステップS5−4において、ファイル画面F2に係る画像データが提供可能であると判断された場合には(YES)、ステップS5−5では、図7に示されているように、他の画面であるファイル画面F1が最前面に表示されていると判断される(YES)。これにより、ステップS5−6では、図15に示されているように、ファイル画面F2が最前面に表示されることになる。また、ステップS1で画面共有状態が確立しているため、図16に示されているように、視聴者端末3のディスプレイ3dでも、ファイル画面f2が最前面に表示されることになると共に、ステップS7によるメニューm3の表示が行われる。
【0064】
一方、図8に示されているように、カーソルc1の位置(x,y)ではなくカーソルc2の位置(x´,y´)の場合には、ファイル画面f1の背面に表示されているファイル画面f2の表示領域内に位置していないため、上記ステップS5−3において、指定位置(x´,y´)がファイル画面f2に相当するファイル画面F2の表示領域内に含まれていないと判断されて(NO)、ファイル画面F2に係る画像データは、視聴者B1に提供されない。
【0065】
次に、図6に戻り、ステップS5以降の処理を説明する。まず、説明者端末1の送受信部11は、通信ネットワーク2を介して視聴者端末3へ、上記ステップS4に応じた指定結果情報及び説明者端末1のIPアドレスを送信する(ステップS6)。これにより、視聴者端末31では、送受信部11によって、指定結果情報及びIPアドレスを受信することになる。
【0066】
なお、上記ステップS5で、選択肢の表示を決定した場合(ステップS5−9)、指定結果情報には、視聴者Bが選択可能な選択肢を示す選択可能情報、並びに、取得可能対象である画像データに係る電子ファイルを特定するための画像特定情報(画像データのフォルダ名、ファイル名、及びページ番号)が含まれている。この選択可能情報によって、視聴者端末3では、「ファイル取得」、「現在表示中のページのみ取得」、「ファイルをサーバに蓄積」及び「現在表示中のページのみサーバに蓄積」の各選択肢のうち、選択可能な選択肢の文字を反転表示させて選択可能な状態にし、選択不可能な選択肢の文字を反転表示させないで選択不可能な状態することができる。また、視聴者端末3では、指定結果情報に含まれている画像特定情報に基づいて、視聴者B1がステップS3で取得要求したファイル画面に係る画像データを特定することができる。本実施形態では、図9に示されているように、説明者AがステップS2において、「ファイル提供可」の選択肢を選択し、「現在表示中のページのみ提供可」、「ファイルをサーバに蓄積可」及び「現在表示中のページのみサーバに蓄積可」の選択肢を選択しなかったため、選択可能情報には、「ファイル取得」及び「現在表示中のページのみ取得」の選択肢を選択可能である旨が示されている。なお、説明者Aが「ファイル提供可」の選択肢を選択すれば、現在表示中のページを提供することも含まれているため、視聴者端末3では、「現在表示中のページのみ取得可」の選択肢も選択可能な状態となる。
【0067】
一方、上記ステップS5で、判断部16が、視聴者端末3側で画像データの要求のための選択が不可能であることを決定した場合(ステップS5−11)、指定結果情報には、視聴者Bが選択肢を選択不可能であることを示す選択不可能情報、並びに、取得不可能対象である画像データに係る電子ファイルを特定するための画像特性情報(画像データのフォルダ名、ファイル名、及びページ番号)が含まれている。
【0068】
次に、上記ステップS5で、選択肢の表示を決定した場合には(ステップS5−9)、視聴者端末3の表示制御部14は、視聴者端末3のディスプレイ3dのファイル画面f1上に、図12に示されているようなメニューm1を表示させることで、視聴者B1に選択肢の選択を促す(ステップS7)。本実施形態では、上記ステップS6で受信された選択可能情報に基づいて、メニューm1に、「ファイル取得可」及び「現在表示中のページのみ取得可」の2つの選択肢が反転表示されて、選択可能な状態となる。
【0069】
一方、上記ステップS5で、判断部16が、視聴者端末3側で画像データの要求のための選択が不可能であることを決定した場合には(ステップS5−11)、視聴者端末3の表示制御部14は、視聴者端末3のディスプレイ3dのファイル画面f1上に、図14に示されているようなメニューm2を表示させることで、視聴者Bは選択肢の文字を理解できても選択肢の選択ができない状態とする(ステップS7)。
【0070】
次に、視聴者Bがメニューm1上で選択肢を選択することができる場合について、図6におけるステップS8以降の処理を説明する。
【0071】
まず、図12に示されているように、視聴者端末3の操作入力受付部12によって、メニューm1上で視聴者Bによる選択肢の選択を受け付ける(ステップS8)。本実施形態では、図12に示されているように、「ファイル取得」及び「現在表示中のページのみ取得」の2つの選択肢が反転表示され、視聴者B1によって選択できる状態になっており、視聴者B1は「現在表示中のページのみ取得」の選択肢を選択している。
【0072】
次に、視聴者端末3の送受信部11は、操作入力受付部12によって受け付けられた選択肢に係る電子ファイルのデータの取得要求を示すファイル要求情報、及び視聴者端末3のIPアドレスを、通信ネットワーク2を介して説明者端末1に送信する(ステップS9)。これにより、説明者端末1では、送受信部11によって、ファイル要求情報及びIPアドレスを受信することになる。
【0073】
なお、このファイル要求情報には、取得要求の対象を特定するために、上記ステップS6で用いられた画像特定情報(画像データのフォルダ名、ファイル名、及びページ番号)が含まれている。なお、仮に、視聴者Bが図12において、「ファイル取得」の選択肢を選択した場合には、ステップS9で送信される画像特定情報には、画像データのフォルダ名及びファイル名が含まれ、ページ番号は含まれない。
【0074】
次に、画像特定情報が、画像データのフォルダ名、ファイル名、及びページ番号を示す場合には、説明者端末1のファイル作成部18は、画像特定情報に基づいて、記憶部1000から、記憶・読出処理部19を介して、対応するページ番号に係る画像データを読み出して、電子ファイルを作成する(ステップS10)。本実施形態では、視聴者B1は、ファイル画面f1(図12参照)に相当するファイル画面F1(図9参照)のページ部分(第2ページ)の画像データの取得要求を行っているため、ファイル作成部18は、ファイル画面F1(図9参照)のページ部分(第2ページ目)の画像データのみに基づいて、電子ファイルを作成する。
【0075】
なお、画像特定情報が、画像データのフォルダ名及びファイル名を含むが、ページ番号を含んでいない場合には、説明者端末1のファイル作成部18は、画像特定情報に基づいて、記憶部1000から、記憶・読出処理部19を介して、対応する電子ファイルに係る画像データを読み出すだけで、改めて電子ファイルを作成する必要はない。
【0076】
次に、説明者端末1の送受信部11は、ファイル作成部18によって作成又は読み出された電子ファイルのデータ、及び説明者端末1のIPアドレスを、通信ネットワーク2を介して視聴者端末3に送信する(ステップS11)。これにより、視聴者端末3では、送受信部11によって、電子ファイルのデータ及びIPアドレスを受信することになる。
【0077】
次に、視聴者端末3の表示制御部14は、図13に示されているように、ディスプレイ3dに対して、ダイヤログボックス画面dを表示させることで、視聴者Bに対して電子ファイルのデータの記憶場所(メモリアドレス)の指定を促す(ステップS12)。このダイヤログボックス画面dは、視聴者Bに対して、上記ステップS11によって受信された電子ファイルのデータを記憶するための場所を特定させるための画面である。そして、視聴者Bが、所望の記憶場所を指定することで、記憶・読出処理部19は、記憶部1000内の指定された記憶場所に、電子ファイルのデータを記憶する(ステップS13)。
【0078】
なお、図11において、ステップS5−1,2,7の処理を省略してもよいし、ステップS5−5の処理を省略してもよいし、ステップS5−6,7の処理を省略してもよい。
【0079】
<<本実施形態の主な効果>>
以上説明したように本実施形態によれば、視聴者端末3側で視聴者Bによって指定されたディスプレイ3dの表示領域における指定位置(x、y)が、視聴者端末3側のファイル画面f1に相当する説明者端末1側のファイル画面F1の表示領域内に含まれているかを説明者端末1で判断し、含まれている場合には、このファイル画面F1に係る画像データを説明者端末1から視聴者端末3に送信する。これにより、視聴者Bは、説明者Aが説明に用いているファイル画面F1に係る画像データを取得したい場合、わざわざ説明者Aに問い合わせる必要がなく、単に、説明に用いられているファイル画面f1の表示領域内を指定さえすれば、説明者端末1から所望の画像データが送られて来る。よって、画像データの受け渡しに関して、説明者A及び視聴者Bの両者の手間を省くことができるという効果を奏する。
【0080】
また、本実施形態によれば、図9及び図10に示されているように、説明者Aは、予め外部に提供可能なファイル画面に係る画像データを特定すると共に相手を特定することで、この特定した状態を図4に示されている提供管理テーブルで管理しておく。これにより、視聴者Bがファイル画面に係る画像データの取得要求を行った場合、説明者Aは、取得要求された際に、その画像ファイルに係る画像データは外部に提供しても構わない物であるか、その視聴者Bは提供しても構わない者であるかという判断を行わなくても、説明者端末1が判断する。よって、説明者Aは、ファイル画面を用いた説明に集中することができるという効果を奏する。
【0081】
〔実施形態の補足1〕
以下、図17を用いて、本発明の実施形態の補足1を説明する。図17は、画面共有処理方法の一部を示すシーケンス図である。ここでは、上記実施形態の図6に示されているステップS9以降の処理の変形例を示す。
【0082】
まず、視聴者端末3の送受信部11は、通信ネットワーク2を介して説明者端末1に、ファイル要求情報及び視聴者端末3のIPアドレスを送信する(ステップS41)。これにより、説明者端末1では、送受信部11によって、ファイル要求情報及びIPアドレスを受信することになる。なお、このファイル要求情報には、取得要求の対象である画像データを特定するための画像特定情報(画像データのフォルダ名、ファイル名、及びページ番号)が含まれている。更に、このファイル要求情報には、取得要求の対象である画像データを説明者端末1に記憶して欲しい記憶場所を示す記憶場所情報が含まれている。この記憶場所は、ファイル共有システム5の記憶場所を示している。
【0083】
次に、説明者端末1のファイル作成部18は、上記第1の実施形態で説明したように、場合によってステップS10と同じ処理を行う(ステップS42)。そして、説明者端末1の送受信部11は、通信ネットワーク2を介してファイル共有システム5へ、上記ステップS41の要求に応じた電子ファイルのデータ及び説明者端末1のIPアドレスを送信する。これにより、ファイル共有システム5は、上記ステップS43によって送られてきた電子ファイルのデータを自己のHD204に記憶する。
【0084】
そして、視聴者Bがファイル共有システム5から電子ファイルのデータを取得したい場合には、視聴者端末3の送受信部11から通信ネットワーク2を介してファイル共有システム5に、電子ファイルのデータを視聴者端末3へ転送することを要求するためのファイル転送要求情報及び視聴者端末3のIPアドレスを送信する(ステップS45)。これにより、視聴者端末3では、送受信部11によって、ファイル転送要求情報及びIPアドレスを受信することになる。なお、このファイル転送要求情報には、転送要求の対象である画像データを特定するための画像特定情報(画像データのフォルダ名、ファイル名、及びページ番号)が含まれている。これにより、ファイル共有システム5の送受信部11は通信ネットワーク2を介して視聴者端末3へ、上記ステップS45の転送要求に応じた電子ファイルのデータ及びファイル共有システム5のIPアドレスを送信する(ステップS46)。
【0085】
以上説明したように本実施形態によれば、画面共有状態の確立は、説明者端末1と視聴者端末3との間で行われ、電子フォルダのデータの送受信に関しては、ファイル共有システム5が仲介する。これにより、説明者端末1の処理負荷を低減することができるという効果を奏する。
【0086】
〔実施形態の補足2〕
以下、図18を用いて、本発明の実施形態の補足2を説明する。図18は、画面共有処理方法の一部を示すシーケンス図である。ここでは、上記実施形態の図6に示されているステップS1の処理の変形例を示す。
【0087】
図18に示されているように、ここでは、上記ステップS1に代えて、説明者端末1とファイル共有システム5との間で画面共有状態が確立されると共に(ステップS51−1)、ファイル共有システム5と視聴者端末3との間で画面共有状態が確立される(ステップS51−2)。これにより、説明者端末1と視聴者端末3との間の画面共有は、ファイル共有システムが中継して実現されることになる。
【0088】
以上説明したように本実施形態によれば、複数台の視聴者端末3から説明者端末1へ画面共有の要求がある場合でも、ファイル共有システム5が説明者端末1に代わって画面共有状態を確立するため、説明者端末1の処理負荷を低減することができるという効果を奏する。
【0089】
なお、この実施形態では、画面共有状態の確立に関して、ファイル共有システム5が中継しているが、ファイル画面に係る画像データの取得に関しては、視聴者端末3は、説明者端末1から直接取得してもよいし、説明者端末1からファイル共有システム5を介して取得してもよい。
【0090】
〔実施形態の補足3〕
上記実施形態におけるファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10は、単一のコンピュータによって構築されてもよいし、各部(機能又は手段)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されていてもよい。また、プログラム提供システム9が単一のコンピュータによって構築されている場合には、プログラム提供システム9によって送信されるプログラムは、複数のモジュールに分けて送信されるようにしてもよいし、分けないで送信されるようにしてもよい。更に、プログラム提供システム9が複数のコンピュータによって構築されている場合には、複数のモジュールが分けられた状態で、各コンピュータから送信されるようにしてもよい。
【0091】
また、説明者端末1、視聴者端末3、ファイル共有システム5、プログラム提供システム9、及びメンテナンスシステム10に各種機能を実現させる(又は、それぞれを各種手段として機能させる)ためのプログラムは、CD−ROM、フラッシュメモリ、又はHD等の記録媒体としてのプログラム製品(Program Product)に記録されることで、国内又は国外へ提供されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0092】
1 説明者端末(自己の画面共有装置の一例)
2 通信ネットワーク
3 視聴者端末(相手の画像共有装置の一例)
5 ファイル共有システム
9 プログラム提供システム
10 メンテナンスシステム
11 送受信部(送信手段の一例、受信手段の一例)
12 操作入力受付部
13 画面共有部
14 表示制御部
15 提供管理部
16 判断部(判断手段の一例)
17 参照部(参照手段の一例)
18 ファイル作成部(ファイル作成手段の一例)
19 記憶・読出処理部(記憶手段の一例、読出手段の一例)
1000 記憶部(記憶手段の一例)
1001 提供管理DB(管理手段の一例)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0093】
【特許文献1】特開2008−234072号公報
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己の画面共有装置側の表示手段で所定のタスクに基づく第1の画面を表示する場合に、相手の画面共有装置側の表示手段に、前記第1の画面に相当する第2の画面を表示させることで、画面共有を行う画面共有装置であって、
前記第1の画面に係る画像データを記憶する記憶手段と、
前記相手の画面共有装置から、当該相手の画面共有装置側の表示手段の表示領域における指定位置が示された指定位置情報を受信する受信手段と、
前記受信された指定位置情報に係る指定位置が、前記第2の画面に相当する前記第1画面の表示領域内に含まれているかを判断する判断手段と、
前記指定位置が前記第1の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、当該第1の画面に係る画像データを前記記憶手段から読み出す読出手段と、
前記相手の画面共有装置に対して、前記読み出された第1の画面に係る画像データを送信する送信手段と、
を有することを特徴とする画面共有装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画面共有装置であって、更に、
前記記憶手段に記憶されている第1の画面に係る画像データを識別するための識別情報と、当該第1の画面に係る画像データを前記自己以外に提供可能か否かを示す提供対象情報とを関連付けて管理する管理手段と、
前記判断手段によって前記指定位置が前記第2の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、当該指定位置が表示領域内に含まれている第2の画面に相当する第1の画面に係る画像データの識別情報に基づいて前記管理手段を検索することにより、対応する提供対象情報を参照する参照手段と、を有し、
前記対応する提供対象情報が前記画像データを前記相手の画面共有装置に提供可能である旨を示す場合には、前記読出手段は、前記指定位置が前記表示領域内に含まれていると判断された前記第2の画像に相当する第1の画像に係る画像データを前記記憶手段から読み出すことを特徴とする画面共有装置。
【請求項3】
前記画像データは、電子ファイルの一部である所定のページの画像データであり、
前記指定位置が前記表示領域に含まれている第2の画面に係るページの画像データを電子ファイルとして作成するファイル作成手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画面共有装置。
【請求項4】
請求項1乃至3に記載の画面共有装置において、
前記送信手段は、前記相手の画面共有装置に対して前記読み出された画像データを送信することに代えて、前記相手の画面共有装置から画像データを取得することが可能なファイル共有システムに対して、前記読み出された画像データを送信することを特徴とする画面共有装置。
【請求項5】
前記管理手段は、前記画像データの識別情報と、当該画像データを提供可能な提供先を示す提供先情報とを関連付けて管理し、
前記参照手段は、前記判断手段によって前記指定位置が前記第2の画像の表示領域内に含まれていると判断された場合には、当該指定位置が表示領域内に含まれている第2の画面に相当する第1の画面に係る画像データの識別情報に基づいて前記管理手段を検索することにより、対応する提供先情報を参照し、
前記対応する提供先情報が前記画像データを提供可能な相手である旨を示す場合には、前記読出手段は、前記指定位置が前記表示領域内に含まれていると判断された前記第2の画面に相当する第1の画面に係る画像データを前記記憶手段から読み出すことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画面共有装置。
【請求項6】
前記自己の画面共有装置側の表示手段で、前記第1の画面の背面に当該第1の画面に係るタスクとは異なるタスクに基づく第1の他の画面が表示されている場合であって、
前記参照手段による参照によって、前記対応する提供対象情報が前記画像データを前記相手の画面共有装置に提供不可能である旨を示す場合、又は前記対応する提供先情報が前記画像データを提供不可能な相手である旨を示す場合には、前記判断手段は、前記第1の画面を前記第1の他の画面に代え、更に前記第2の画面を当該第2の画面の背面に表示されている第2の他の画面に代えて、請求項1乃至5の何れか一項に記載の各手段による処理を実行することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画面共有装置。
【請求項7】
前記判断手段によって、前記受信された指定位置情報に係る指定位置が、前記第2の他の画面に相当する前記第1の他の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、前記自己の画面共有装置側の表示手段において、前記第1の他の画面は前記第1の画面よりも前面に表示させる表示制御手段を有することを特徴とする請求項8に記載の画面共有装置。
【請求項8】
自己の画面共有装置側の表示手段で所定のタスクに基づく第1の画面を表示する場合に、相手の画面共有装置側の表示手段に、前記第1の画面に相当する第2の画面を表示させることで画面共有を行うと共に、前記第1の画面に係る画像データを記憶する記憶手段を有する画面共有装置によって、画面共有する画面共有方法であって、
前記画面共有装置が、
前記相手の画面共有装置から、当該相手の画面共有装置側の表示手段の表示領域における指定位置が示された指定位置情報を受信する受信ステップと、
前記受信された指定位置情報に係る指定位置が、前記第2の画面に相当する前記第1画面の表示領域内に含まれているかを判断する判断ステップと、
前記指定位置が前記第1の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、当該第1の画面に係る画像データを前記記憶手段から読み出す読出ステップと、
前記相手の画面共有装置に対して、前記読み出された第1の画面に係る画像データを送信する送信ステップと、
を実行することを特徴とする画面共有方法。
【請求項9】
前記画面共有装置に、請求項1乃至7の何れか一項に記載の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
前記画面共有装置に、通信ネットワークを介して、請求項9に記載のプログラムを提供することを特徴とするプログラム提供システム。
【請求項11】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の画面共有装置のメンテナンスを行うことを特徴とするメンテナンスシステム。
【請求項1】
自己の画面共有装置側の表示手段で所定のタスクに基づく第1の画面を表示する場合に、相手の画面共有装置側の表示手段に、前記第1の画面に相当する第2の画面を表示させることで、画面共有を行う画面共有装置であって、
前記第1の画面に係る画像データを記憶する記憶手段と、
前記相手の画面共有装置から、当該相手の画面共有装置側の表示手段の表示領域における指定位置が示された指定位置情報を受信する受信手段と、
前記受信された指定位置情報に係る指定位置が、前記第2の画面に相当する前記第1画面の表示領域内に含まれているかを判断する判断手段と、
前記指定位置が前記第1の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、当該第1の画面に係る画像データを前記記憶手段から読み出す読出手段と、
前記相手の画面共有装置に対して、前記読み出された第1の画面に係る画像データを送信する送信手段と、
を有することを特徴とする画面共有装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画面共有装置であって、更に、
前記記憶手段に記憶されている第1の画面に係る画像データを識別するための識別情報と、当該第1の画面に係る画像データを前記自己以外に提供可能か否かを示す提供対象情報とを関連付けて管理する管理手段と、
前記判断手段によって前記指定位置が前記第2の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、当該指定位置が表示領域内に含まれている第2の画面に相当する第1の画面に係る画像データの識別情報に基づいて前記管理手段を検索することにより、対応する提供対象情報を参照する参照手段と、を有し、
前記対応する提供対象情報が前記画像データを前記相手の画面共有装置に提供可能である旨を示す場合には、前記読出手段は、前記指定位置が前記表示領域内に含まれていると判断された前記第2の画像に相当する第1の画像に係る画像データを前記記憶手段から読み出すことを特徴とする画面共有装置。
【請求項3】
前記画像データは、電子ファイルの一部である所定のページの画像データであり、
前記指定位置が前記表示領域に含まれている第2の画面に係るページの画像データを電子ファイルとして作成するファイル作成手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画面共有装置。
【請求項4】
請求項1乃至3に記載の画面共有装置において、
前記送信手段は、前記相手の画面共有装置に対して前記読み出された画像データを送信することに代えて、前記相手の画面共有装置から画像データを取得することが可能なファイル共有システムに対して、前記読み出された画像データを送信することを特徴とする画面共有装置。
【請求項5】
前記管理手段は、前記画像データの識別情報と、当該画像データを提供可能な提供先を示す提供先情報とを関連付けて管理し、
前記参照手段は、前記判断手段によって前記指定位置が前記第2の画像の表示領域内に含まれていると判断された場合には、当該指定位置が表示領域内に含まれている第2の画面に相当する第1の画面に係る画像データの識別情報に基づいて前記管理手段を検索することにより、対応する提供先情報を参照し、
前記対応する提供先情報が前記画像データを提供可能な相手である旨を示す場合には、前記読出手段は、前記指定位置が前記表示領域内に含まれていると判断された前記第2の画面に相当する第1の画面に係る画像データを前記記憶手段から読み出すことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の画面共有装置。
【請求項6】
前記自己の画面共有装置側の表示手段で、前記第1の画面の背面に当該第1の画面に係るタスクとは異なるタスクに基づく第1の他の画面が表示されている場合であって、
前記参照手段による参照によって、前記対応する提供対象情報が前記画像データを前記相手の画面共有装置に提供不可能である旨を示す場合、又は前記対応する提供先情報が前記画像データを提供不可能な相手である旨を示す場合には、前記判断手段は、前記第1の画面を前記第1の他の画面に代え、更に前記第2の画面を当該第2の画面の背面に表示されている第2の他の画面に代えて、請求項1乃至5の何れか一項に記載の各手段による処理を実行することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画面共有装置。
【請求項7】
前記判断手段によって、前記受信された指定位置情報に係る指定位置が、前記第2の他の画面に相当する前記第1の他の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、前記自己の画面共有装置側の表示手段において、前記第1の他の画面は前記第1の画面よりも前面に表示させる表示制御手段を有することを特徴とする請求項8に記載の画面共有装置。
【請求項8】
自己の画面共有装置側の表示手段で所定のタスクに基づく第1の画面を表示する場合に、相手の画面共有装置側の表示手段に、前記第1の画面に相当する第2の画面を表示させることで画面共有を行うと共に、前記第1の画面に係る画像データを記憶する記憶手段を有する画面共有装置によって、画面共有する画面共有方法であって、
前記画面共有装置が、
前記相手の画面共有装置から、当該相手の画面共有装置側の表示手段の表示領域における指定位置が示された指定位置情報を受信する受信ステップと、
前記受信された指定位置情報に係る指定位置が、前記第2の画面に相当する前記第1画面の表示領域内に含まれているかを判断する判断ステップと、
前記指定位置が前記第1の画面の表示領域内に含まれていると判断された場合には、当該第1の画面に係る画像データを前記記憶手段から読み出す読出ステップと、
前記相手の画面共有装置に対して、前記読み出された第1の画面に係る画像データを送信する送信ステップと、
を実行することを特徴とする画面共有方法。
【請求項9】
前記画面共有装置に、請求項1乃至7の何れか一項に記載の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項10】
前記画面共有装置に、通信ネットワークを介して、請求項9に記載のプログラムを提供することを特徴とするプログラム提供システム。
【請求項11】
請求項1乃至7の何れか一項に記載の画面共有装置のメンテナンスを行うことを特徴とするメンテナンスシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2012−178135(P2012−178135A)
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189016(P2011−189016)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】
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