説明

画面切り替え判定装置、車両周辺監視装置および画面切り替え判定方法

【課題】監視用画面の適切な切り替えの有無の判定を迅速に行うことができ、ユーザの意思に沿わない不適切な監視用画面の表示を未然に防ぐ一方で、適切な監視用画面については、運転操作の支援に好適な画像の変化が滑らかな状態として表示することができる「画面切り替え判定装置、車両周辺監視装置および車両周辺監視方法」を提供すること。
【解決手段】画面切り替えが指示された後にフレームメモリ37に実際に格納される監視用画面12,20,30についてのフレームの変化にともなう特定の画素位置に対応する画素データの変化の有無に基づいて、画面切り替えが指示された後にフレームメモリ37に格納される監視用画面12,20,30が、切り替え後監視用画面であるか否かを判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面切り替え判定装置、車両周辺監視装置および画面切り替え判定方法に係り、特に、車両の周辺を監視する車両周辺監視画像が含まれた複数種類の監視用画面を選択的に表示する際に、表示される監視用画面の切り替えが適切に行われたか否かを判定するのに好適な画面切り替え判定装置、車両周辺監視装置および画面切り替え判定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、カメラ技術および画像処理技術の進展にともない、車両の安全かつ円滑な運転操作を支援するシステムとして、車両に取付けられたカメラによる車両周辺の路面等の撮影映像を用いることによって、車両の周辺を監視するための車両周辺監視画像を車内のディスプレイに表示する車両周辺監視装置が採用されるようになった。
【0003】
このような車両周辺監視装置によって表示される車両周辺監視画像としては、例えば、車両の側方(例えば、前側方)を監視するための車両周辺監視画像であるサイドビュー画像、車両の後方を監視するための車両周辺監視画像であるリアビュー画像、または、車両の全周を監視するための車両周辺監視画像であるトップビュー画像等が知られている。なお、トップビュー画像は、車両およびその周辺を車両の上方の仮想視点から見下ろした画像として知られている。また、サイドビュー画像には、車両の左側方もしくは左前側方を監視するための左サイドビュー画像と、車両の右側方もしくは右前側方を監視するための右サイドビュー画像とがある。
【0004】
また、従来から、車両周辺監視装置の中には、少なくとも1種類の車両周辺監視画像が含まれた互いに画面構成が異なる複数種類の画面(以下、監視用画面と称する)をユーザ操作等にしたがって選択的に表示するものがあった。
【0005】
このような車両周辺監視装置によれば、例えば、複数種類の監視用画面として、左サイドビュー画像と右サイドビュー画像とが含まれた第1の監視用画面と、リアビュー画像とトップビュー画像とが含まれた第2の監視用画面と、左サイドビュー画像のみが含まれた第3の監視用画面とを選択的に表示することも可能であった。
【0006】
このような監視用画面は、カメラによる撮影映像と監視用画面との対応関係が記述されたマッピングテーブル(換言すれば、ルックアップテーブル)を用いて生成されるようになっていた。
【0007】
より具体的には、監視用画面の生成の際には、生成される監視用画面に固有のマッピングテーブルを外部メモリから読み込み、読み込まれたマッピングテーブルを専用のテーブルメモリに書き込み、このテーブルメモリに書き込まれたマッピングテーブルを用いて撮影映像に対する座標変換および必要に応じた合成(トップビュー画像の場合等)を行うようになっていた。
【0008】
ところで、従来から、このような複数種類の監視用画面の選択的な表示を行う車両周辺監視装置においては、ユーザが意図しない監視用画面等の運転操作の支援のために有効性が低い不適切な監視用画面の表示を防止することが重要であった。
【0009】
そこで、これまでにも、この種の車両周辺監視装置では、表示される監視用画面を、例えば、ユーザ操作等に応じて現在表示されている1種類の監視用画面から他の種類の監視用画面へと切り替える監視用画面の切り替えを行う場合に、監視用画面の切り替えが適切に行われたか否かを判定することが行われていた。
【0010】
具体的には、従来は、前述したテーブルメモリに格納されたマッピングテーブルが、切り替え後の監視用画面に対応するマッピングテーブルに切り替わったか否かを判断要素の1つとして、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定を行うようになっていた。さらに、従来は、マッピングテーブルを用いて生成された監視用画面を、ディスプレイに表示する前にフレームメモリに1フレームずつ順次一時的に格納するようになっていたが、このフレームメモリに格納された監視用画面を読み出し、読み出された監視用画面が切り替え後のものであるか否かを更なる判断要素として、監視用画面の適切な切替の有無の判定を行うようになっていた。
【0011】
そして、このような判定の結果、監視用画面の切り替えが適切に行われなかったことが確認された場合には、監視用画面の表示を中止すること等によって不適切な監視用画面の表示の防止を図るようになっていた。
【0012】
【特許文献1】特開2004−064440号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、従来のように、フレームメモリから読み出された1フレーム分の監視用画面を用いた判定は、判定のための処理が重くなるため、フレームレートをある程度引き下げない限り実行することが困難であった。
【0014】
したがって、従来は、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定を迅速に行うことができなかったため、例えば、毎秒30フレーム等のある程度高いフレームレートに対応することができず、画像の変化が滑らかな良好な監視用画面を表示することが困難であるといった問題が生じていた。
【0015】
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みなされたものであり、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定に要する処理を軽減することによって、判定を迅速に行うことができ、ひいては、ユーザの意思や車両の走行状態に沿わない不適切な監視用画面の表示を未然に防ぐ一方で、適切な監視用画面については、運転操作の支援に好適な画像の変化が滑らかな状態として表示することができる画面切り替え判定装置、車両周辺監視装置および車両周辺監視方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0016】
前述した目的を達成するため、本発明に係る画面切り替え判定装置は、車両に取付けられた車両の周辺を撮影する少なくとも1台の撮影装置による撮影映像に基づいて、車両の周辺を監視するための少なくとも1種類の車両周辺監視画像を含む監視用画面を、この監視用画面と前記撮影映像との対応関係が記述されたマッピングテーブルを用いて生成して表示部に表示する処理を行うように形成され、かつ、前記監視用画面として、画面構成が互いに異なる複数種類の前記監視用画面を選択的に生成して表示する処理を行うように形成された表示処理装置を備えた車両周辺監視装置に搭載され、前記表示処理装置に対して、前記表示部に表示される前記監視用画面を現在表示されている1種類の監視用画面から他の種類の監視用画面へと切り替える監視用画面の切り替えが指示された場合に、前記監視用画面の切り替えが適切に行われたか否かの判定を行う画面切り替え判定装置であって、前記複数種類の前記監視用画面のうちの前記表示部に表示される1種類の監視用画面の生成に用いられるマッピングテーブルを一時的に格納するマッピングテーブル格納装置と、このマッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルを用いて前記表示処理装置によって生成された前記監視用画面を、前記表示部への表示の前にフレーム単位で順次一時的に格納する監視用画面格納装置と、この監視用画面格納装置に格納される前記監視用画面についてのフレームの変化にともなう少なくとも1箇所の特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性を示す情報であって、前記画素データの変化の特性として前記監視用画面の種類ごとに異なる特性を示すような既知の情報である画素データ変化特性情報が、前記監視用画面の種類に対応した状態として予め記憶された画素データ変化特性記憶装置と、前記表示処理装置に対して前記監視用画面の切り替えが指示された場合に、当該監視用画面の切り替えが指示された後に前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルが、前記他の種類の監視用画面に対応するマッピングテーブルであるか否かの判定を行う第1の判定装置と、前記表示処理装置に対して前記監視用画面の切り替えが指示された場合に、前記画素データ変化特性記憶装置から、前記他の種類の監視用画面に対応する前記画素データ変化特性情報を読み出し、読み出された前記画素データ変化特性情報と、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される監視用画面についてのフレームの変化にともなう前記特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性とを比較することによって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面が前記他の種類の監視用画面であるか否かの判定を行う第2の判定装置とを備え、前記第1の判定装置によって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルが前記他の種類の監視用画面に対応するマッピングテーブルである旨の判定が行われ、かつ、前記第2の判定装置によって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面が前記他の種類の監視用画面である旨の判定が行われた場合に、前記監視用画面の切り替えが適切に行われた旨の判定を行うように形成されていることを特徴としている。
【0017】
また、本発明に係る他の画面切り替え判定装置は、前記画素データ変化特性情報が、前記監視用画面の種類が異なれば前記特定の画素位置のうちの少なくとも1箇所に対応する前記画素データの変化の特性が異なるような情報とされていることを特徴としている。
【0018】
さらに、本発明に係る他の画面切り替え判定装置は、前記画素データ変化特性情報が示す前記画素データの変化の特性と、前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面についての前記画素データの変化の特性とが、前記監視用画面格納装置に格納されるフレームの変化にともなう前記特定の画素位置に対応する画素データの変化の有無の特性とされていることを特徴としている。
【0019】
さらにまた、本発明に係る他の画面切り替え判定装置は、前記特定の画素位置が、前記表示部に表示される前記監視用画面の種類にかかわらず一定とされていることを特徴としている。
【0020】
また、本発明に係る他の画面切り替え判定装置は、前記複数種類の前記監視用画面のうちの少なくとも1種類の前記監視用画面が、フレームの変化にともなって画像が変化し得る可変画像の表示領域と、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の表示領域とを有しており、前記特定の画素位置が複数箇所存在するとともに、各画素位置が、前記可変画像の表示領域と、前記固定画像の表示領域との双方に分散された状態として選定されていることを特徴としている。
【0021】
さらに、本発明に係る他の画面切り替え判定装置は、前記複数種類の前記監視用画面のうちの少なくとも1種類の前記監視用画面が、フレームの変化にともなって画像が変化し得る可変画像の表示領域と、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の表示領域とを有しており、前記特定の画素位置のうちの少なくとも1箇所として、少なくとも1種類の監視用画面における前記可変画像の表示領域上に存在し、かつ、当該少なくとも1種類の監視用画面とは異なる他の少なくとも1種類の監視用画面における前記固定画像の表示領域上に存在する画素位置が選定されていることを特徴としている。
【0022】
さらにまた、本発明に係る車両周辺監視装置は、車両に搭載された車両の周辺を監視するための車両周辺監視装置であって、前記車両に取付けられた車両の周辺を撮影する少なくとも1台の撮影装置による撮影映像に基づいて、車両の周辺を監視するための少なくとも1種類の車両周辺監視画像を含む監視用画面を、この監視用画面と前記撮影映像との対応関係が記述されたマッピングテーブルを用いて生成して表示部に表示する処理を行うように形成され、かつ、前記監視用画面として、画面構成が互いに異なる複数種類の前記監視用画面を選択的に生成して表示する処理を行うように形成された表示処理装置と、この表示処理装置に対して、前記表示部に表示される前記監視用画面を現在表示されている1種類の監視用画面から他の種類の監視用画面へと切り替える監視用画面の切り替えを指示する切り替え指示装置と、前記監視用画面の切り替えが適切に行われたか否かの判定を行う画面切り替え判定装置とを備え、前記画面切り替え判定装置が、前記複数種類の前記監視用画面のうちの前記表示部に表示される1種類の監視用画面の生成に用いられるマッピングテーブルを一時的に格納するマッピングテーブル格納装置と、このマッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルを用いて前記表示処理装置によって生成された前記監視用画面を、前記表示部への表示の前にフレーム単位で順次一時的に格納する監視用画面格納装置と、この監視用画面格納装置に格納される前記監視用画面についてのフレームの変化にともなう少なくとも1箇所の特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性を示す情報であって、当該画素データの変化の特性として前記監視用画面の種類ごとに異なる特性を示すような既知の情報である画素データ変化特性情報が、前記監視用画面の種類に対応した状態として予め記憶された画素データ変化特性記憶装置と、前記切り替え指示装置によって、前記表示処理装置に対して前記監視用画面の切り替えが指示された場合に、当該監視用画面の切り替えが指示された後に前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルが、前記他の種類の監視用画面に対応するマッピングテーブルであるか否かの判定を行う第1の判定装置と、前記切り替え指示装置によって、前記表示処理装置に対して前記監視用画面の切り替えが指示された場合に、前記画素データ変化特性記憶装置から、前記他の種類の監視用画面に対応する前記画素データ変化特性情報を読み出し、読み出された前記画素データ変化特性情報と、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される監視用画面についてのフレームの変化にともなう前記特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性とを比較することによって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面が前記他の種類の監視用画面であるか否かの判定を行う第2の判定装置とを備え、前記第1の判定装置によって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルが前記他の種類の監視用画面に対応するマッピングテーブルである旨の判定が行われ、かつ、前記第2の判定装置によって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面が前記他の種類の監視用画面である旨の判定が行われた場合に、前記監視用画面の切り替えが適切に行われた旨の判定を行うように形成されていることを特徴としている。
【0023】
また、本発明に係る他の車両周辺監視装置は、前記画素データ変化特性情報が、前記監視用画面の種類が異なれば前記特定の画素位置のうちの少なくとも1箇所に対応する前記画素データの変化の特性が異なるような情報とされていることを特徴としている。
【0024】
さらに、本発明に係る他の車両周辺監視装置は、前記画素データ変化特性情報が示す前記画素データの変化の特性と、前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面についての前記画素データの変化の特性とが、前記監視用画面格納装置に格納されるフレームの変化にともなう前記特定の画素位置に対応する画素データの変化の有無の特性とされていることを特徴としている。
【0025】
さらにまた、本発明に係る他の車両周辺監視装置は、前記特定の画素位置が、前記表示部に表示される前記監視用画面の種類にかかわらず一定とされていることを特徴としている。
【0026】
また、本発明に係る他の車両周辺監視装置は、前記複数種類の前記監視用画面のうちの少なくとも1種類の前記監視用画面が、フレームの変化にともなって画像が変化し得る可変画像の表示領域と、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の表示領域とを有しており、前記特定の画素位置が複数箇所存在するとともに、各画素位置が、前記可変画像の表示領域と、前記固定画像の表示領域との双方に分散された状態として選定されていることを特徴としている。
【0027】
さらに、本発明に係る他の車両周辺監視装置は、前記複数種類の前記監視用画面のうちの少なくとも1種類の前記監視用画面が、フレームの変化にともなって画像が変化し得る可変画像の表示領域と、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の表示領域とを有しており、前記特定の画素位置のうちの少なくとも1箇所として、少なくとも1種類の監視用画面における前記可変画像の表示領域上に存在し、かつ、当該少なくとも1種類の監視用画面とは異なる他の少なくとも1種類の監視用画面における前記固定画像の表示領域上に存在する画素位置が選定されていることを特徴としている。
【0028】
さらに、本発明に係る他の車両周辺監視装置は、前記切り替え指示装置が、ユーザ操作または前記車両の走行状態に応じて、前記監視用画面の切り替えを指示するように形成されていることを特徴としている。
【0029】
さらにまた、本発明に係る他の車両周辺監視装置は、前記画面切り替え判定装置によって、前記監視用画面の切り替えが適切に行われなかった旨の判定が行われた場合に、前記監視用画面の表示の中止および警告メッセージの表示の少なくとも一方を行うように形成されていることを特徴としている。
【0030】
また、本発明に係る画面切り替え判定方法は、車両に取付けられた車両の周辺を撮影する少なくとも1台の撮影装置による撮影映像に基づいて、車両の周辺を監視するための少なくとも1種類の車両周辺監視画像を含む監視用画面を、この監視用画面と前記撮影映像との対応関係が記述されたマッピングテーブルを用いて生成して表示部に表示する処理を行うように形成され、かつ、前記監視用画面として、画面構成が互いに異なる複数種類の前記監視用画面を選択的に生成して表示する処理を行うように形成された表示処理装置を備えた車両周辺監視装置における前記表示処理装置に対して、前記表示部に表示される前記監視用画面を現在表示されている1種類の監視用画面から他の種類の監視用画面へと切り替える監視用画面の切り替えが指示された場合に、前記監視用画面の切り替えが適切に行われたか否かの判定を行う画面切り替え判定方法であって、前記複数種類の前記監視用画面のうちの前記表示部に表示される1種類の監視用画面の生成に用いられるマッピングテーブルが、このマッピングテーブルを格納するためのマッピングテーブル格納装置に一時的に格納されるようにしておき、また、前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルを用いて前記表示処理装置によって生成された前記監視用画面が、前記表示部への表示の前に、当該監視用画面を格納するための監視用画面格納装置にフレーム単位で順次一時的に格納されるようにしておき、さらに、前記監視用画面格納装置に格納される前記監視用画面についてのフレームの変化にともなう少なくとも1箇所の特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性を示す情報であって、前記画素データの変化の特性として前記監視用画面の種類ごとに異なる特性を示すような既知の情報である画素データ変化特性情報が、この画素データ変化特性情報を記憶するための画素データ変化特性記憶装置に、前記監視用画面の種類に対応した状態として予め記憶させておき、前記表示処理装置に対して前記監視用画面の切り替えが指示された場合に、当該監視用画面の切り替えが指示された後に前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルが、前記他の種類の監視用画面に対応するマッピングテーブルであるか否かの判定である第1の判定を行い、さらに、前記画素データ変化特性記憶装置から、前記他の種類の監視用画面に対応する前記画素データ変化特性情報を読み出し、読み出された前記画素データ変化特性情報と、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される監視用画面についてのフレームの変化にともなう前記特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性とを比較することによって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面が前記他の種類の監視用画面であるか否かの判定である第2の判定を行い、前記第1の判定の結果、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルが前記他の種類の監視用画面に対応するマッピングテーブルであり、かつ、前記第2の判定の結果、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面が前記他の種類の監視用画面である場合に、前記監視用画面の切り替えが適切に行われた旨の判定を行うことを特徴としている。
【0031】
さらに、本発明に係る他の画面切り替え判定方法は、前記画素データ変化特性情報として、前記監視用画面の種類が異なれば前記特定の画素位置のうちの少なくとも1箇所に対応する前記画素データの変化の特性が異なるような情報を用いて前記監視用画面の切り替えが適切に行われたか否かの判定を行うことを特徴としている。
【0032】
さらにまた、本発明に係る他の画面切り替え判定方法は、前記画素データ変化特性情報が示す前記画素データの変化の特性と、前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面についての前記画素データの変化の特性とを、前記監視用画面格納装置に格納されるフレームの変化にともなう前記特定の画素位置に対応する画素データの変化の有無の特性とすることを特徴としている。
【0033】
また、本発明に係る他の画面切り替え判定方法は、前記特定の画素位置を、前記表示部に表示する前記監視用画面の種類にかかわらず一定とすることを特徴としている。
【0034】
さらに、本発明に係る他の画面切り替え判定方法は、前記複数種類の前記監視用画面のうちの少なくとも1種類の前記監視用画面が、フレームの変化にともなって画像が変化し得る可変画像の表示領域と、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の表示領域とを有しており、前記特定の画素位置を複数箇所選定するとともに、各画素位置を、前記可変画像の表示領域と、前記固定画像の表示領域との双方に分散された状態として選定することを特徴としている。
【0035】
さらにまた、本発明に係る他の画面切り替え判定方法は、前記複数種類の前記監視用画面のうちの少なくとも1種類の前記監視用画面が、フレームの変化にともなって画像が変化し得る可変画像の表示領域と、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の表示領域とを有しており、前記特定の画素位置のうちの少なくとも1箇所として、少なくとも1種類の監視用画面における前記可変画像の表示領域上に存在し、かつ、当該少なくとも1種類の監視用画面とは異なる他の少なくとも1種類の監視用画面における前記固定画像の表示領域上に存在する画素位置を選定することを特徴としている。
【発明の効果】
【0036】
本発明に係る画面切り替え判定装置によれば、監視用画面の切り替えが指示された後に監視用画面格納装置に実際に格納される監視用画面についてのフレームの変化にともなう特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性に基づいて、監視用画面の切り替えが指示された後に監視用画面格納装置に格納される監視用画面が、切り替え後の他の種類の監視用画面であるか否かを判定するようにしたことによって、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定の対象を、監視用画面格納装置に格納された監視用画面のうちの特定の画素位置に対応する画素データに絞ることができる。この結果、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定に要する処理を軽減することができるので、判定を迅速に行うことができ、ひいては、車両周辺監視装置が、ユーザの意思や車両の走行状態に沿わない不適切な監視用画面の表示を未然に防ぐ一方で、適切な監視用画面については、運転操作の支援に好適な画像の変化が滑らかな状態として表示することができる。また、CPUの負担を軽減させることができる。
【0037】
また、本発明に係る他の画面切り替え判定装置によれば、監視用画面の適切な切り替えの有無を判定するために好適な画素データ変化特性情報を用いることによって、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定をさらに正確に行うことができる。
【0038】
さらに、本発明に係る他の画面切り替え判定装置によれば、例えば、特定の画素位置に、切り替え前の画面においては、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の画素データが表示され、切り替え後の画面においては、フレームの変化にともなって画像が変化する車両周辺監視画像の画素データが表示されるような場合に、フレームの変化にともなう特定の画素位置に対応する画素データの変化の有無に基づいて、監視用画面の適切な切り替えの有無をさらに簡便かつ確実に判定することできる。
【0039】
さらにまた、本発明に係る他の画面切り替え判定装置によれば、判定に用いる特定の画素位置を全種類の監視用画面において統一することによって、特定の画素位置の箇所数が多くなり過ぎないようにすることができるので、判定に要する処理量をさらに軽減させることができ、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定をさらに簡便かつ迅速に行うことができる。
【0040】
また、本発明に係る他の画面切り替え判定装置によれば、特定の画素位置を、可変画像の表示領域と固定画像の表示領域とに分散させることによって、フレームの変化にともなう特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性を、監視用画面の種類に応じて異ならせやすくすることができるので、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定をさらに確実に行うことができる。
【0041】
さらに、本発明に係る他の画面切り替え判定装置によれば、特定の画素位置として、監視用画面の切り替えに応じてフレームの変化にともなう画像データの変化の特性が確実に異なるような画素位置を選定することによって、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定をさらに確実に行うことができる。
【0042】
さらにまた、本発明に係る車両周辺監視装置によれば、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定に要する処理を軽減することができるので、判定を迅速に行うことができ、ひいては、ユーザの意思や車両の走行状態に沿わない不適切な監視用画面の表示を未然に防ぐ一方で、適切な監視用画面については、運転操作の支援に好適な画像の変化が滑らかな状態として表示することができる。
【0043】
また、本発明に係る他の車両周辺監視装置によれば、監視用画面の適切な切り替えの有無を判定するために好適な画素データ変化特性情報を用いることによって、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定をさらに正確に行うことができるので、不適切な監視用画面の表示をさらに確実に防止することができる。
【0044】
さらに、本発明に係る他の車両周辺監視装置によれば、フレームの変化にともなう特定の画素位置に対応する画像データの変化の有無に基づいて、監視用画面の適切な切り替えの有無をさらに簡便かつ確実に判定することできるので、不適切な監視用画面の表示をさらに簡便かつ確実に防止することができる。
【0045】
さらにまた、本発明に係る他の車両周辺監視装置によれば、判定に用いる特定の画素位置を全種類の監視用画面において統一することによって、判定に要する処理量をさらに軽減させることができ、監視用画面の適切な切替の有無の判定をさらに迅速に行うことができるので、画像の変化がさらに滑らかなより良好な監視用画面の表示に対応することができる。
【0046】
また、本発明に係る他の車両周辺監視装置によれば、フレームの変化にともなう特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性を、監視用画面の種類に応じて異ならせやすくすることができるので、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定をさらに確実に行うことができ、不適切な監視用画面の表示をさらに確実に防止することができる。
【0047】
さらに、本発明に係る他の車両周辺監視装置によれば、特定の画素位置として、監視用画面の切り替えに応じてフレームの変化にともなう画像データの変化の特性が確実に異なるような画素位置を選定することによって、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定をさらに確実に行うことができる。
【0048】
さらにまた、本発明に係る他の車両周辺監視装置によれば、ユーザの意思や車両の走行状態を反映した監視用画面の切り替えの有無の判定を行うことができる。
【0049】
また、本発明に係る他の車両周辺監視装置によれば、不適切な監視用画面の表示の中止および警告メッセージの表示の少なくとも一方を行うことによって、不適切な監視用画面の表示を未然に防ぐことができる。
【0050】
さらに、本発明に係る画面切り替え判定方法によれば、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定に要する処理を軽減することができるので、判定を迅速に行うことができ、ひいては、ユーザの意思や車両の運転状態に沿わない不適切な監視用画面の表示を未然に防ぐ一方で、適切な監視用画面については、運転操作の支援に好適な画像の変化が滑らかな状態として表示することができる。
【0051】
また、本発明に係る他の画面切り替え判定方法によれば、監視用画面の切り替えを判定するために好適な画素データ変化特性情報を用いることによって、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定をさらに正確に行うことができる。
【0052】
さらに、本発明に係る他の画面切り替え判定方法によれば、例えば、特定の画素位置に、切り替え前の画面においては、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の画素データが表示され、切り替え後の画面においては、フレームの変化にともなって画像が変化し得る車両周辺監視画像の画素データが表示されるような場合に、フレームの変化にともなう特定の画素位置に対応する画素データの変化の有無に基づいて、監視用画面の適切な切り替えの有無をさらに簡便かつ確実に判定することできる。
【0053】
さらにまた、本発明に係る他の画面切り替え判定方法によれば、判定に用いる特定の画素位置を全種類の監視用画面において統一することによって、特定の画素位置の箇所数が多くなり過ぎないようにすることができるので、判定に要する処理量をさらに軽減させることができ、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定をさらに迅速に行うことができる。
【0054】
また、本発明に係る他の画面切り替え判定方法によれば、特定の画素位置を、可変画像の表示領域と固定画像の表示領域とに分散させることによって、フレームの変化にともなう特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性を、監視用画面の種類に応じて異ならせやすくすることができるので、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定をさらに確実に行うことができる。
【0055】
さらに、本発明に係る他の画面切り替え判定方法によれば、特定の画素位置として、監視用画面の切り替えに応じてフレームの変化にともなう画像データの変化の特性が確実に異なるような画素位置を選定することによって、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定をさらに確実に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0056】
以下、本発明に係る画面切り替え判定装置および車両周辺監視装置の実施形態について、図1乃至図7を参照して説明する。
【0057】
図1は、本実施形態における画面切り替え判定装置を備えた車両周辺監視装置を示したものである。
【0058】
図1に示すように、本実施形態における車両周辺監視装置1は、車両の互いに異なる箇所に設置された合計4台のカメラ2,3,4,5を有している。これら4台のカメラ2,3,4,5のうちの1台のカメラ2は、車両の前部(例えば、エンブレム部)に、車両前方の走行面(路面等)を斜めに見下ろすように設置されたフロントカメラ2とされており、このフロントカメラ2は、車両の周辺として、車両の前方に存在する物体(路面等)を撮影するようになっている。その他の3台のカメラ3,4,5のうちの1台のカメラ3は、車両の左ドアミラーに、車両左側方の走行面を斜めに見下ろすように設置された左サイドカメラ3とされており、この左サイドカメラ3は、車両の周辺として、車両の左側方に存在する物体(路面等)を撮影するようになっている。その他の2台のカメラ4,5のうちの1台のカメラ4は、車両の右ドアミラーに、車両右側方の走行面を斜めに見下ろすように設置された右サイドカメラ4とされており、この右サイドカメラ4は、車両の周辺として、車両の右側方に存在する物体(路面等)を撮影するようになっている。残りの1台のカメラ5は、車両の後部(例えば、リアハッチ)に、車両後方の走行面を斜めに見下ろすように設置されたリアカメラ5とされており、このリアカメラ5は、車両の周辺として、車両の後方に存在する物体(路面等)を撮影するようになっている。
【0059】
これらのカメラ2,3,4,5は、魚眼レンズ等の超広角レンズを備え、CCD等の固体撮像素子の撮像面に物体の像を結像させるカメラとされている。
【0060】
各カメラ2,3,4,5には、図示しないCPUを備えた監視制御ユニット7が接続されており、この監視制御ユニット7は、監視用画面の生成および表示ならびに監視用画面の適切な切り替えの有無の判定のための種々の処理および制御を行うようになっている。
【0061】
また、監視制御ユニット7には、キャプチャメモリ8が接続されており、このキャプチャメモリ8には、各カメラ2,3,4,5による撮影映像が、監視制御ユニット7の制御によって順次一時的に格納されるようになっている。
【0062】
監視制御ユニット7には、外部メモリ9が接続されており、この外部メモリ9には、少なくとも1種類の車両周辺監視画像が含まれた監視用画面の生成に用いられるマッピングテーブルとして、画面構成(換言すれば、車両周辺監視画像の表示態様)が互いに異なる3種類の監視用画面の生成にそれぞれ用いられる3種類のマッピングテーブルが格納されている。
【0063】
ここで、図2は、マッピングテーブル10の基本的な構成を示したものであり、この図2に示すように、マッピングテーブル10には、カメラ2,3,4,5のX−Y座標系における座標点(Xc,Yc)(i、j∈N、但し、図2の例において、i≠5、j≠2)に位置するカメラ2,3,4,5による撮影映像における1つの画素データを、後述するディスプレイ11のX−Y座標系における座標点(Xt,Yt)(m、n∈N、但し、図2の例において、m≠4、n≠3)に表示される監視用画面における1つの画素データの生成に用いる旨が記述されている。なお、マッピングテーブル10には、カメラ2,3,4,5による撮影映像における2つ以上の画素データを、監視用画面の1つの画素データの生成に用いる旨が記述されていていもよい。また、マッピングテーブル10は、各カメラ2,3,4,5が超広角レンズを搭載したものである場合には、超広角レンズの影響による撮影映像の歪みを補正することを加味した座標変換を行うための内容が記述されたものであってもよい。
【0064】
外部メモリ9に格納されている3種類のマッピングテーブル10のうちの1種類は、図3に示す第1の監視用画面12の生成に用いられるようになっている。 この第1の監視用画面12について詳述すると、図3に示すように、第1の監視用画面12における画面左上の所定範囲の領域には、車両の左前側方を監視する車両周辺監視画像としての左サイドビュー画像14が表示され(含まれ)ており、この左サイドビュー画像14は、左サイドカメラ3による撮影映像をマッピングテーブル10を用いて座標変換することによって生成されるようになっている。
【0065】
また、図3に示すように、第1の監視用画面12における画面右上の所定範囲の領域には、車両の右前側方を監視する車両周辺監視画像としての右サイドビュー画像15が表示され(含まれ)ており、この右サイドビュー画像15は、右サイドカメラ4による撮影映像をマッピングテーブル10を用いて座標変換することによって生成されるようになっている。
【0066】
なお、図3に示すように、第1の監視用画面12における両サイドビュー画像14,15以外の領域には、背景画像17が表示されており、この背景画像17は、マッピングテーブル10を用いて生成されたものではなく、専用の画像データを用いて生成されたものとされている。この専用の画像データは、外部メモリ9に格納しておくようにしてもよい。
【0067】
また、外部メモリ9に格納されている第1の監視用画面12用のマッピングテーブル10以外の2種類のマッピングテーブル10のうちの一方は、図4に示す第2の監視用画面20の生成に用いられるようになっている。
【0068】
この第2の監視用画面20について詳述すると、図4に示すように、第2の監視用画面20における画面左上の所定範囲の領域には、車両の後方を監視する車両周辺監視画像としてのリアビュー画像21が表示されており、このリアビュー画像21は、リアカメラ5による撮影映像をマッピングテーブル10を用いて座標変換することによって生成されるようになっている。
【0069】
また、第2の監視用画面20における画面右側の領域には、車両の全周を監視するための車両周辺監視画像としてのトップビュー画像22が表示されている。このトップビュー画像22は、車両の前方の物体(路面等)を車両の上方から俯瞰した画像である前方俯瞰画像23を有しており、この前方俯瞰画像23は、フロントカメラ2による撮影映像をマッピングテーブル10を用いて座標変換(視点変換)することによって生成されるようになっている。また、トップビュー画像22は、車両の左側方の物体を車両の上方から俯瞰した画像である左側方俯瞰画像24を有しており、この左側方俯瞰画像24は、左サイドカメラ3による撮影映像をマッピングテーブル10を用いて座標変換(視点変換)することによって生成されるようになっている。さらに、トップビュー画像22は、車両の右側方の物体を車両の上方から俯瞰した画像である右側方俯瞰画像25を有しており、この右側方俯瞰画像25は、右サイドカメラ4による撮影映像をマッピングテーブル10を用いて座標変換(視点変換)することによって生成されるようになっている。さらにまた、トップビュー画像22は、車両の後方の物体を車両の上方から俯瞰した画像である後方俯瞰画像26を有しており、この後方俯瞰画像26は、リアカメラ5による撮影映像をマッピングテーブル10を用いて座標変換(視点変換)することによって生成されるようになっている。また、トップビュー画像22は、各俯瞰画像23,24,25,26の中央に、車両のイラスト画像27を有しており、このイラスト画像27は、マッピングテーブル10を用いて生成されたものではなく、専用の画像データを用いて生成されたものとされている。この専用の画像データは、外部メモリ9に格納しておくようにしてもよい。
【0070】
つまり、トップビュー画像22は、各俯瞰画像23,24,25,26とイラスト画像27とを合成した合成画像とされている。
【0071】
さらに、図4に示すように、第2の監視用画面20におけるリアビュー画像21およびトップビュー画像22以外の領域には、背景画像29が表示されており、このような背景画像29は、マッピングテーブル10を用いて生成されたものではなく、専用の画像データを用いて生成されたものとされている。この専用の画像データは、外部メモリ9に格納しておくようにしてもよい。
【0072】
さらに、外部メモリ9に格納されている残りの1種類のマッピングテーブル10は、図5に示す第3の監視用画面30の生成に用いられるようになっている。
【0073】
この第3の監視用画面30について詳述すると、図5に示すように、第3の監視用画面30におけるほぼ全域には、図3に示した左サイドビュー画像14よりも大きな左サイドビュー画像31が表示されており、この左サイドビュー画像31は、図3に示したものと同様に、左サイドカメラ3による撮影映像をマッピングテーブル10を用いて座標変換することによって生成されるようになっている。
【0074】
また、第3の監視用画面30における左サイドビュー画像31以外の領域には、背景画像32が表示されており、このような背景画像32は、マッピングテーブル10を用いて生成されたものではなく、専用の画像データを用いて生成されたものとされている。この専用の画像データは、外部メモリ9に格納しておくようにしてもよい。
【0075】
このように、各監視用画面12,20,30は、画面構成(車両周辺監視画像の表示態様)が互いに異なるものとなっている。
【0076】
図1に戻って、監視制御ユニット7には、画面選択操作部34が接続されており、この画面選択操作部34は、ユーザ操作にともなって、ユーザが選択した1種類の監視用画面12,20,30を表示する旨の指令を監視制御ユニット7に出力するようになっている。なお、ユーザが、監視用画面12,20,30の選択を変更する場合には、画面選択操作部34は、切り替え指示装置として機能することになる。すなわち、監視用画面12,20,30の選択を変更する場合に画面選択操作部34から監視制御ユニット7に出力される指令は、表示される監視用画面12,20,30を現在表示されている1種類の監視用画面12,20,30から他の種類の監視用画面12,20,30へと切り替える監視用画面12,20,30の切り替えの指示となる。
【0077】
さらに、監視制御ユニット7には、マッピングテーブル格納装置としてのマッピングテーブル格納部35が接続されており、このマッピングテーブル格納部35は、画面切り替え判定装置の一部を構成している。このマッピングテーブル格納部35には、外部メモリ9に格納されている複数種類の監視用画面12,20,30のうちのディスプレイ11に表示される1種類の監視用画面12,20,30の生成に用いられるマッピングテーブル10が一時的に格納されるようになっている。
【0078】
監視制御ユニット7は、表示処理装置としてのマッピング処理部36を有しており、このマッピング処理部36には、画面選択操作部34によって出力された指令が入力されるようになっている。
【0079】
そして、マッピング処理部36は、入力された指令に対応するマッピングテーブル10を外部メモリ9から読み出し、読み出されたマッピングテーブル10を、マッピングテーブル格納部35に一時的に格納するようになっている。なお、外部メモリ9に、背景画像17,29,32の画像データ、イラスト画像27の画像データとを格納する場合には、マッピング処理部36は、画面選択操作部34からの指令に対応する背景画像17,29,32およびイラスト画像27の画像データを外部メモリ9から読み出してマッピングテーブル格納部35に格納することになる。
【0080】
また、マッピング処理部36には、キャプチャメモリ8に格納された各カメラ2,3,4,5による撮影映像が入力されるようになっている。
【0081】
そして、マッピング処理部36は、キャプチャメモリ8から取得した各カメラ2,3,4,5による撮影映像を、マッピングテーブル格納部35から取得したマッピングテーブル10を用いて座標変換するとともに、背景画像17,29,32の画像データおよびイラスト画像27の画像データ(第2の監視用画面20の場合)と合成することによって、ユーザが選択した1種類の監視用画面12,20,30を生成するようになっている。
【0082】
監視制御ユニット7には、監視用画面格納装置としてのフレームメモリ37が接続されており、このフレームメモリ37は、画面切り替え判定装置の一部を構成している。このフレームメモリ37には、監視制御ユニット7の制御により、マッピング処理部36によって生成された監視用画面が、ディスプレイ11への表示の前にフレーム単位で順次一時的に格納されるようになっている。
【0083】
フレームメモリ37には、ディスプレイ11が接続されており、このディスプレイ11には、監視制御ユニット7の制御により、フレームメモリ37に格納された監視用画面が1フレームごとに順次表示されるようになっている。
【0084】
そして、本実施形態においては、画面選択操作部34からマッピング処理部36に対して、ディスプレイ11に表示される監視用画面12,20,30を現在表示されている1種類の監視用画面12,20,30(以下、切り替え前監視用画面と称する)から他の種類の監視用画面12,20,30(以下、切り替え後監視用画面と称する)へと切り替える監視用画面12,20,30の切り替え(以下、画面切り替えと略称する)が指示された場合に、適切な画面切り替えが行われたことの有無を判定するための手段が講じられている。
【0085】
すなわち、監視制御ユニット7は、画面切り換え判定部39を有しており、この画面切り替え判定部39は、第1の判定装置としての第1判定部40と、第2の判定装置としての第2判定部41とを有している。これら第1判定部40および第2判定部41は、画面切り替え判定装置の一部を構成している。
【0086】
第1判定部40は、画面選択操作部34によって、マッピング処理部36に対して画面切り替えが指示された場合に、第1の判定として、当該画面切り替えが指示された後にマッピングテーブル格納部35に格納されたマッピングテーブル10が、前記切り替え後監視用画面に対応するマッピングテーブル10であるか否かの判定を行うようになっている。
【0087】
この第1の判定は、例えば、画面切り替えが指示された後にマッピングテーブル格納部35に格納されたマッピングテーブル10によって生成された監視用画面12,20,30をフレームメモリ37から取得し、取得された監視用画面12,20,30を、当該マッピングテーブル10を用いて逆変換することによって、キャプチャメモリ8に格納された撮影映像と同一の映像が生成できるか否かによって行うようにしてもよい。
【0088】
上記構成に加えて、さらに、監視制御ユニット7には、画素データ変化特性記憶装置としての画素データ変化特性記憶部42が接続されており、この画素データ変化特性記憶部42には、画素データ変化特性情報が予め記憶されている。
【0089】
この画素データ変化特性情報は、フレームメモリ37に格納される監視用画面12,20,30についてのフレームの変化にともなう特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性を示す既知の情報であって、フレームメモリ37に格納される監視用画面12,20,30の種類ごとに異なる特性を示す情報とされている。
【0090】
また、本実施形態における画素データ変化特性情報は、図6に示すように、フレームメモリ37に格納される監視用画面12,20,30の種類にかからわずに一定とされた4箇所の画素位置についての情報とされている。以下、4箇所の画素位置を、第1画素位置P、第2画素位置P、第3画素位置Pおよび第4画素位置Pと称する。
【0091】
図6に示すように、第1画素位置Pは、第1の監視用画面12における左サイドビュー画像14の表示領域上の位置であり、かつ、第2の監視用画面20におけるリアビュー画像21の表示領域上の位置であり、さらに、第3の監視用画面30における左サイドビュー画像31の表示領域上の位置に選定されている。なお、これら第1の監視用画面12における左サイドビュー画像14、第2の監視用画面20におけるリアビュー画像21および第3の監視用画面30における左サイドビュー画像31は、ともに、フレームの変化にともなって画像が変化し得る可変画像である。したがって、第1画素位置Pは、すべての監視用画面12,20,30における可変画像の表示領域上の位置に選定されている。
【0092】
また、第2画素位置Pは、第1の監視用画面12における背景画像17の表示領域上の位置であり、かつ、第2の監視用画面20におけるトップビュー画像22内の左側方俯瞰画像24の表示領域上の位置であり、さらに、第3の監視用画面30における左サイドビュー画像31の表示領域上の位置に選定されている。なお、第1の監視用画面12における背景画像17は、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像である。一方、第2の監視用画面20におけるトップビュー画像22内の左側方俯瞰画像24は、可変画像である。さらに、第3の監視用画面30における左サイドビュー画像31も、前述のように可変画像である。したがって、第2画素位置Pは、第1の監視用画面12における固定画像の表示領域上の位置であって、第2および第3の監視用画面20,30における可変画像の表示領域上の位置に選定されている。
【0093】
さらに、第3画素位置Pは、第1の監視用画面12における右サイドビュー画像15の表示領域上の位置であり、かつ、第2の監視用画面20におけるトップビュー画像22内のイラスト画像27の表示領域上の位置であり、さらに、第3の監視用画面30における左サイドビュー画像31の表示領域上の位置に選定されている。なお、第1の監視用画面12における右サイドビュー画像は、可変画像であり、一方、第2の監視用画面20におけるイラスト画像27は、固定画像である。また、前述のように、第3の監視用画面30における左サイドビュー画像31は、可変画像である。したがって、第3画素位置Pは、第1および第3の監視用画面12,30における可変画像の表示領域上の位置であって、第2の監視用画面20における固定画像の表示領域上の位置に選定されている。
【0094】
さらにまた、第4画素位置Pは、第1の監視用画面12における背景画像17の表示領域上の位置であり、かつ、第2の監視用画面20における背景画像29の表示領域上の位置であり、さらに、第3の監視用画面30における左サイドビュー画像31の表示領域上の位置に選定されている。なお、第2の監視用画面20における背景画像29は、固定画像である。また、前述のように、第1の監視用画面12における背景画像17は、固定画像であり、一方、第3の監視用画面30における左サイドビュー画像31は、可変画像である。したがって、第4画素位置Pは、第1および第2監視用画面12,20における固定画像の表示領域上の位置であって、第3の監視用画面30における可変画像の表示領域上の位置に選定されている。
【0095】
そして、図7に示すように、本実施形態における画素データ変化特性情報43は、フレームの変化にともなう画素データの変化の特性として、フレームの変化にともなう画素データの変化の有無が、監視用画面12,20,30の種類に対応した状態として各画素位置P〜Pごとに示されたテーブル形式の情報とされている。なお、図7における数字の「1」によって示される情報は、該当する監視用画面12,20,30についての該当する画素位置P〜Pに対応する画素データが、フレームの変化にともなって変化することを示している。一方、図7における数字の「0」によって示される情報は、該当する監視用画面12,20,30についての該当する画素位置P〜Pに対応する画素データが、フレームの変化にかかわらず変化しないことを示している。
【0096】
なお、本実施形態における画素データ変化特性情報43が、図7に示すような情報となることは、各画素位置P〜Pが、図6に示したような各監視用画面12,20,30における可変画像の表示領域上または固定画像の表示領域上に選定されていることからも明らかである。
【0097】
本実施形態において、第2判定部41は、画面選択操作部34によって、マッピング処理部36に対して画面切り替えが指示された場合に、画素データ変化特性記憶部42から、前記切り替え後監視用画面に対応する画素データ変化特性情報43を読み出すようになっている。
【0098】
さらに、第2判定部41は、読み出された画素データ変化特性情報43と、画面切り替えが指示された後にフレームメモリ37に実際に格納される監視用画面12,20,30についてのフレームの変化にともなう画素位置P〜Pに対応する画素データの変化の有無(特性)とを比較するようになっている。
【0099】
そして、第2判定部42は、両者の比較結果が一致する場合には、画面切り替えが指示された後にフレームメモリ37に実際に格納される監視用画面12,20,30が切り替え後監視用画面である旨の判定を行い、一致しない場合には、当該監視用画面12,20,30が切り替え後監視用画面ではない旨の判定を行うようになっている。
【0100】
そして、画面切り換え判定部39は、第1判定部41によって、画面切り替えが指示された後にマッピングテーブル格納部35に格納されたマッピングテーブル10が前記切り替え後監視用画面に対応するマッピングテーブル10である旨の判定が行われ、さらに、第2判定部41によって、画面切り替えが指示された後にフレームメモリ37に実際に格納される監視用画面12,20,30が切り替え後監視用画面である旨の判定が行われた場合に、画面切り替えが適切に行われた旨の判定を行うようになっている。
【0101】
したがって、本実施形態においては、監視用画面12,20,30の適切な切り替えの有無の判定の対象を特定の画素位置P〜Pに対応する画素データに絞ることができるので、当該判定に要する処理を軽減することができ、判定を迅速に行うことができる。
【0102】
また、本実施形態においては、監視用画面12,20,30の種類に応じて特定の画素位置P〜Pに対応する画素データの変化の特性が互いに異なるような画素データ変化特性情報43であって、特性として、フレームの変化にともなう画素データの変化の有無の特性を示す画素データ変化特性情報43を用いることによって、監視用画面12,20,30の適切な切り替えの有無の判定をさらに簡便かつ正確に行うことができる。
【0103】
さらに、本実施形態においては、特定の画素位置P〜Pを全種類の監視用画面12,20,30において統一することによって、特定の画素位置の箇所数が多くなり過ぎないようにすることができるので、判定に要する処理量をさらに軽減させることができ、監視用画面の適切な切り替えの有無の判定をさらに迅速に行うことができる。
【0104】
さらにまた、図6(a)(b)に示したように、各画素位置P〜Pは、第1の監視用画面12および第2の監視用画面20において、可変画像の表示領域と、固定画像の表示領域との双方に分散されるように選定されている。これにより、フレームの変化にともなう各画素位置P〜Pに対応する画素データの変化の有無を、監視用画面12,20,30の種類に応じて異ならせやすくすることができ、監視用画面12,20,30の適切な切り替えの有無の判定をさらに確実に行うことができる。
【0105】
また、本実施形態において、各画素位置P〜Pの中には、1種類の監視用画面12,20,30においては、可変画像の表示領域上に位置し、他の種類の監視用画面12,20,30においては、固定画像の表示領域上の位置するような画素位置P〜Pが含まれている。例えば、前述のように、第2画素位置Pは、第1の監視用画面12においては、固定画像の表示領域上に位置され、第2の監視用画面20においては、可変画像の表示領域上に位置されている。このように、特定の画素位置として、監視用画面12,20,30の切り替えに応じてフレームの変化にともなう画像データの変化の有無が確実に異なるような画素位置を選定することによって、監視用画面12,20,30の適切な切り替えの有無の判定をさらに確実に行うことができる。
【0106】
上記構成に加えて、さらに、本実施形態において、監視制御ユニット7は、画面切り換え判定部39によって、監視用画面12,20,30の適切な切り替えが行われない旨の判定が行われた場合に、監視用画面12,20,30の表示を中止して、画面切り替えが適切に行われなかった旨を警告する警告メッセージをディスプレイ11に表示するようになっている。
【0107】
これにより、ユーザの意思を反映しない不適切な監視用画面12,20,30が表示されることを防止することができる。
【0108】
次に、本発明に係る画面切り替え判定方法の実施形態について、図8を新たに参照して説明する。
【0109】
なお、本実施形態における画面切り替え判定方法は、前述した車両周辺監視装置1を用いて行うこととする。
【0110】
なお、初期状態において、マッピングテーブル格納部35には、切り替え前監視用画面に対応するマッピングテーブル10が格納されていて、このマッピングテーブル10を用いてマッピング処理部36が生成した切り替え前監視用画面が、フレームメモリ37を経てディスプレイ11に所定のフレームレートで表示されているものとする。
【0111】
次いで、初期状態から、画面切り替え判定処理を開始すると、まず、図8のステップ1(ST1)に示すように、画面切り換え判定部39によって、マッピング処理部36に対して画面選択操作部34を用いた画面切り替えが指示されたか否かを判定し、画面切り替えが指示された場合には、ST2(ST2)に進み、指示されていない場合には、ステップ1(ST1)に戻る。
【0112】
次いで、ステップ2(ST2)においては、画面切り換え判定部39により、画面切り替えが指示された切り替え後監視用画面の種類を検出してステップ3(ST3)に進む。
【0113】
次いで、ステップ3(ST3)においては、第1判定部40により、第1の判定として、画面切り替えが指示された後にマッピングテーブル格納部35に格納されたマッピングテーブル10が、前記切り替え後監視用画面に対応するマッピングテーブル10であるか否かの判定を行う。
【0114】
そして、この第1の判定の結果、画面切り替えが指示された後にマッピングテーブル格納部35に格納されたマッピングテーブル10が前記切り替え後監視用画面に対応するマッピングテーブル10である場合には、ステップ4(ST4)に進み、そうでない場合には、ステップ9(ST9)に進む。
【0115】
次いで、ステップ4(ST4)においては、第2判定部41により、画素データ変化特性記憶部42から、切り替え後監視用画面に対応する画素データ変化特性情報を読み出してステップ5(ST5)に進む。
【0116】
次いで、ステップ5(ST5)においては、第2判定部41により、画面切り換えが指示された後にフレームメモリ37に実際に格納される監視用画面12,20,30における特定の画素位置P〜Pに対応する画素データを取得してステップ6(ST6)に進む。
【0117】
次いで、ステップ6(ST6)においては、第2判定部41により、第2の判定として、ステップ4(ST4)において読み出した画素データ変化特性情報と、ステップ5(ST5)において取得した特定の画素位置P〜Pに対応する画素データについてのフレームの変化にともなう変化の有無の特性とを比較し、両者が一致するか否かの判定を行う。そして、この第2の判定の結果、ステップ4(ST4)において読み出した画素データ変化特性情報と、ステップ5(ST5)において取得した画素データについての変化の有無の特性とが一致する場合には、ステップ7(ST7)に進み、一致しない場合には、ステップ9(ST9)に進む。
【0118】
次いで、ステップ7(ST7)においては、画面切り換え判定部39により、画面切り替えが適切に行われた旨の判定を行って、ステップ8(ST8)に進む。
【0119】
次いで、ステップ8(ST8)においては、切り替え後監視用画面に対応するマッピングテーブル10を用いた切り替え後監視用画面の表示を実行する。
【0120】
一方、ステップ9(ST9)においては、画面切り換え判定部39により、画面切り替えが適切に行われなかった旨の判定を行って、ステップ10(ST10)に進む。
【0121】
そして、ステップ10(ST10)においては、監視制御ユニット7により、監視用画面12,20,30の表示を中止して警告メッセージを表示する。
【0122】
以上述べたように、本実施形態によれば、画面切り替えが指示された後にフレームメモリ37に実際に格納される監視用画面12,20,30についてのフレームの変化にともなう特定の画素位置P〜Pに対応する画素データの変化の有無に基づいて、画面切り替えが指示された後にフレームメモリ37に格納される監視用画面12,20,30が、切り替え後監視用画面であるか否かを判定することができる。これにより、適切な画面切り替えの有無の判定の対象を特定の画素位置P〜Pに対応する画素データに絞ることができる。そして、この結果、適切な画面切り替えの有無の判定に要する処理を軽減することができるので、判定を迅速に行うことができ、ひいては、ユーザの意思に沿わない不適切な監視用画面の表示を未然に防ぐ一方で、適切な監視用画面については、運転操作の支援に好適な画像の変化が滑らかな状態として表示することができる。
【0123】
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
【0124】
例えば、前述した実施形態においては、画面切り替えが、ユーザ操作にともなって指示されるようになっていたが、本発明は、このような構成に限定されるものではなく、例えば、車両の走行状態に応じて、マッピング処理部36に対して画面切り換えを自動的に指示する切り替え指示装置を設けるようにしてもよい。ただし、その場合には、切り替え指示装置が、シフトレバーの位置や車速パルス等の車両の走行状態を取得可能な状態にすることが必要となる。この場合に、例えば、シフトレバーが車両を後退させるシフト位置に移動された場合には、第2の監視用画面20への画面切り替えが自動的に指示されるようにしてもよい。
【0125】
このような場合であっても、本発明を適用することによって、適切な画面切り替えの有無の判定に要する処理を軽減することができるので、判定を迅速に行うことができ、ひいては、走行状態に沿わない不適切な監視用画面の表示を未然に防ぐ一方で、適切な監視用画面については、運転操作の支援に好適な画像の変化が滑らかな状態として表示することができる。
【0126】
また、前述した実施形態においては、フレームの変化にともなう特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性として、当該画素データの変化の有無を扱ったが、これ以外の特性を判定に用いるようにしてもよい。例えば、特定の画素位置に対応する画素データの画素値(R,G,B)が、ある1種類の監視用画面においてはフレームの変化にともなって大きく変化し、他の監視用画面においてはフレームの変化にともなって小さく変化するような場合には、フレームの変化にともなう特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性として、画素データの画素値の変化量を用いるようにしてもよい。このようにすれば、同じ特定の画素位置に、監視用画面の切り替え前および切り替え後においてともに可変画像が表示される場合であっても、切り替え前の画素データの変化の特性と、切り換え後の画素データの変化の特性とに差異をもたせることができるので、適切な画面切替の有無の判定を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】本発明に係る画面切り替え判定装置および車両周辺監視装置の実施形態を示すブロック図
【図2】本発明に係る画面切り替え判定装置および車両周辺監視装置の実施形態において、マッピングテーブルを示す概要図
【図3】本発明に係る画面切り替え判定装置および車両周辺監視装置の実施形態において、第1の監視用画面を示す図
【図4】本発明に係る画面切り替え判定装置および車両周辺監視装置の実施形態において、第2の監視用画面を示す図
【図5】本発明に係る画面切り替え判定装置および車両周辺監視装置の実施形態において、第3の監視用画面を示す図
【図6】本発明に係る画面切り替え判定装置および車両周辺監視装置の実施形態において、(a)は、特定の画素位置と第1の監視用画面との対応関係を示す図であり、(b)は、特定の画素位置と第2の監視用画面との対応関係を示す図であり、(c)は、特定の画素位置と第3の監視用画面との対応関係を示す図である。
【図7】本発明に係る画面切り替え判定装置および車両周辺監視装置の実施形態において、画素データ変化特性情報を示す図
【図8】本発明に係る画面切り替え判定方法を示すフローチャート
【符号の説明】
【0128】
1 車両周辺監視装置
2 フロントカメラ
3 左サイドカメラ
4 右サイドカメラ
5 リアカメラ
34 画面選択操作部
35 マッピングテーブル格納部
36 マッピング処理部
37 フレームメモリ
40 第1判定部
41 第2判定部
42 画素データ変化特性記憶部
43 画素データ変化特性情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に取付けられた車両の周辺を撮影する少なくとも1台の撮影装置による撮影映像に基づいて、車両の周辺を監視するための少なくとも1種類の車両周辺監視画像を含む監視用画面を、この監視用画面と前記撮影映像との対応関係が記述されたマッピングテーブルを用いて生成して表示部に表示する処理を行うように形成され、かつ、前記監視用画面として、画面構成が互いに異なる複数種類の前記監視用画面を選択的に生成して表示する処理を行うように形成された表示処理装置を備えた車両周辺監視装置に搭載され、前記表示処理装置に対して、前記表示部に表示される前記監視用画面を現在表示されている1種類の監視用画面から他の種類の監視用画面へと切り替える監視用画面の切り替えが指示された場合に、前記監視用画面の切り替えが適切に行われたか否かの判定を行う画面切り替え判定装置であって、
前記複数種類の前記監視用画面のうちの前記表示部に表示される1種類の監視用画面の生成に用いられるマッピングテーブルを一時的に格納するマッピングテーブル格納装置と、
このマッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルを用いて前記表示処理装置によって生成された前記監視用画面を、前記表示部への表示の前にフレーム単位で順次一時的に格納する監視用画面格納装置と、
この監視用画面格納装置に格納される前記監視用画面についてのフレームの変化にともなう少なくとも1箇所の特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性を示す情報であって、前記画素データの変化の特性として前記監視用画面の種類ごとに異なる特性を示すような既知の情報である画素データ変化特性情報が、前記監視用画面の種類に対応した状態として予め記憶された画素データ変化特性記憶装置と、
前記表示処理装置に対して前記監視用画面の切り替えが指示された場合に、当該監視用画面の切り替えが指示された後に前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルが、前記他の種類の監視用画面に対応するマッピングテーブルであるか否かの判定を行う第1の判定装置と、
前記表示処理装置に対して前記監視用画面の切り替えが指示された場合に、前記画素データ変化特性記憶装置から、前記他の種類の監視用画面に対応する前記画素データ変化特性情報を読み出し、読み出された前記画素データ変化特性情報と、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される監視用画面についてのフレームの変化にともなう前記特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性とを比較することによって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面が前記他の種類の監視用画面であるか否かの判定を行う第2の判定装置と
を備え、
前記第1の判定装置によって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルが前記他の種類の監視用画面に対応するマッピングテーブルである旨の判定が行われ、かつ、前記第2の判定装置によって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面が前記他の種類の監視用画面である旨の判定が行われた場合に、前記監視用画面の切り替えが適切に行われた旨の判定を行うように形成されていること
を特徴とする画面切り替え判定装置。
【請求項2】
前記画素データ変化特性情報が、前記監視用画面の種類が異なれば前記特定の画素位置のうちの少なくとも1箇所に対応する前記画素データの変化の特性が異なるような情報とされていること
を特徴とする請求項1に記載の画面切り替え判定装置。
【請求項3】
前記画素データ変化特性情報が示す前記画素データの変化の特性と、前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面についての前記画素データの変化の特性とが、前記監視用画面格納装置に格納されるフレームの変化にともなう前記特定の画素位置に対応する画素データの変化の有無の特性とされていること
を特徴とする請求項2に記載の画面切り替え判定装置。
【請求項4】
前記特定の画素位置が、前記表示部に表示される前記監視用画面の種類にかかわらず一定とされていること
を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の画面切り替え判定装置。
【請求項5】
前記複数種類の前記監視用画面のうちの少なくとも1種類の前記監視用画面が、フレームの変化にともなって画像が変化し得る可変画像の表示領域と、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の表示領域とを有しており、
前記特定の画素位置が複数箇所存在するとともに、各画素位置が、前記可変画像の表示領域と、前記固定画像の表示領域との双方に分散された状態として選定されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の画面切り替え判定装置。
【請求項6】
前記複数種類の前記監視用画面のうちの少なくとも1種類の前記監視用画面が、フレームの変化にともなって画像が変化し得る可変画像の表示領域と、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の表示領域とを有しており、
前記特定の画素位置のうちの少なくとも1箇所として、少なくとも1種類の監視用画面における前記可変画像の表示領域上に存在し、かつ、当該少なくとも1種類の監視用画面とは異なる他の少なくとも1種類の監視用画面における前記固定画像の表示領域上に存在する画素位置が選定されていること
を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の画面切り替え判定装置。
【請求項7】
車両に搭載された車両の周辺を監視するための車両周辺監視装置であって、
前記車両に取付けられた車両の周辺を撮影する少なくとも1台の撮影装置による撮影映像に基づいて、車両の周辺を監視するための少なくとも1種類の車両周辺監視画像を含む監視用画面を、この監視用画面と前記撮影映像との対応関係が記述されたマッピングテーブルを用いて生成して表示部に表示する処理を行うように形成され、かつ、前記監視用画面として、画面構成が互いに異なる複数種類の前記監視用画面を選択的に生成して表示する処理を行うように形成された表示処理装置と、
この表示処理装置に対して、前記表示部に表示される前記監視用画面を現在表示されている1種類の監視用画面から他の種類の監視用画面へと切り替える監視用画面の切り替えを指示する切り替え指示装置と、
前記監視用画面の切り替えが適切に行われたか否かの判定を行う画面切り替え判定装置とを備え、
前記画面切り替え判定装置が、
前記複数種類の前記監視用画面のうちの前記表示部に表示される1種類の監視用画面の生成に用いられるマッピングテーブルを一時的に格納するマッピングテーブル格納装置と、
このマッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルを用いて前記表示処理装置によって生成された前記監視用画面を、前記表示部への表示の前にフレーム単位で順次一時的に格納する監視用画面格納装置と、
この監視用画面格納装置に格納される前記監視用画面についてのフレームの変化にともなう少なくとも1箇所の特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性を示す情報であって、当該画素データの変化の特性として前記監視用画面の種類ごとに異なる特性を示すような既知の情報である画素データ変化特性情報が、前記監視用画面の種類に対応した状態として予め記憶された画素データ変化特性記憶装置と、
前記切り替え指示装置によって、前記表示処理装置に対して前記監視用画面の切り替えが指示された場合に、当該監視用画面の切り替えが指示された後に前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルが、前記他の種類の監視用画面に対応するマッピングテーブルであるか否かの判定を行う第1の判定装置と、
前記切り替え指示装置によって、前記表示処理装置に対して前記監視用画面の切り替えが指示された場合に、前記画素データ変化特性記憶装置から、前記他の種類の監視用画面に対応する前記画素データ変化特性情報を読み出し、読み出された前記画素データ変化特性情報と、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される監視用画面についてのフレームの変化にともなう前記特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性とを比較することによって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面が前記他の種類の監視用画面であるか否かの判定を行う第2の判定装置と
を備え、
前記第1の判定装置によって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルが前記他の種類の監視用画面に対応するマッピングテーブルである旨の判定が行われ、かつ、前記第2の判定装置によって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面が前記他の種類の監視用画面である旨の判定が行われた場合に、前記監視用画面の切り替えが適切に行われた旨の判定を行うように形成されていること
を特徴とする車両周辺監視装置。
【請求項8】
前記画素データ変化特性情報が、前記監視用画面の種類が異なれば前記特定の画素位置のうちの少なくとも1箇所に対応する前記画素データの変化の特性が異なるような情報とされていること
を特徴とする請求項7に記載の車両周辺監視装置。
【請求項9】
前記画素データ変化特性情報が示す前記画素データの変化の特性と、前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面についての前記画素データの変化の特性とが、前記監視用画面格納装置に格納されるフレームの変化にともなう前記特定の画素位置に対応する画素データの変化の有無の特性とされていること
を特徴とする請求項8に記載の車両周辺監視装置。
【請求項10】
前記特定の画素位置が、前記表示部に表示される前記監視用画面の種類にかかわらず一定とされていること
を特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置。
【請求項11】
前記複数種類の前記監視用画面のうちの少なくとも1種類の前記監視用画面が、フレームの変化にともなって画像が変化し得る可変画像の表示領域と、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の表示領域とを有しており、
前記特定の画素位置が複数箇所存在するとともに、各画素位置が、前記可変画像の表示領域と、前記固定画像の表示領域との双方に分散された状態として選定されていること
を特徴とする請求項7乃至請求項10のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置。
【請求項12】
前記複数種類の前記監視用画面のうちの少なくとも1種類の前記監視用画面が、フレームの変化にともなって画像が変化し得る可変画像の表示領域と、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の表示領域とを有しており、
前記特定の画素位置のうちの少なくとも1箇所として、少なくとも1種類の監視用画面における前記可変画像の表示領域上に存在し、かつ、当該少なくとも1種類の監視用画面とは異なる他の少なくとも1種類の監視用画面における前記固定画像の表示領域上に存在する画素位置が選定されていること
を特徴とする請求項7乃至請求項11のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置。
【請求項13】
前記切り替え指示装置が、ユーザ操作または前記車両の走行状態に応じて、前記監視用画面の切り替えを指示するように形成されていること
を特徴とする請求項7乃至請求項12のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置。
【請求項14】
前記画面切り替え判定装置によって、前記監視用画面の切り替えが適切に行われなかった旨の判定が行われた場合に、前記監視用画面の表示の中止および警告メッセージの表示の少なくとも一方を行うように形成されていること
を特徴とする請求項7乃至請求項13のいずれか1項に記載の車両周辺監視装置。
【請求項15】
車両に取付けられた車両の周辺を撮影する少なくとも1台の撮影装置による撮影映像に基づいて、車両の周辺を監視するための少なくとも1種類の車両周辺監視画像を含む監視用画面を、この監視用画面と前記撮影映像との対応関係が記述されたマッピングテーブルを用いて生成して表示部に表示する処理を行うように形成され、かつ、前記監視用画面として、画面構成が互いに異なる複数種類の前記監視用画面を選択的に生成して表示する処理を行うように形成された表示処理装置を備えた車両周辺監視装置における前記表示処理装置に対して、前記表示部に表示される前記監視用画面を現在表示されている1種類の監視用画面から他の種類の監視用画面へと切り替える監視用画面の切り替えが指示された場合に、前記監視用画面の切り替えが適切に行われたか否かの判定を行う画面切り替え判定方法であって、
前記複数種類の前記監視用画面のうちの前記表示部に表示される1種類の監視用画面の生成に用いられるマッピングテーブルが、このマッピングテーブルを格納するためのマッピングテーブル格納装置に一時的に格納されるようにしておき、
また、前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルを用いて前記表示処理装置によって生成された前記監視用画面が、前記表示部への表示の前に、当該監視用画面を格納するための監視用画面格納装置にフレーム単位で順次一時的に格納されるようにしておき、
さらに、前記監視用画面格納装置に格納される前記監視用画面についてのフレームの変化にともなう少なくとも1箇所の特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性を示す情報であって、前記画素データの変化の特性として前記監視用画面の種類ごとに異なる特性を示すような既知の情報である画素データ変化特性情報が、この画素データ変化特性情報を記憶するための画素データ変化特性記憶装置に、前記監視用画面の種類に対応した状態として予め記憶させておき、
前記表示処理装置に対して前記監視用画面の切り替えが指示された場合に、当該監視用画面の切り替えが指示された後に前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルが、前記他の種類の監視用画面に対応するマッピングテーブルであるか否かの判定である第1の判定を行い、さらに、前記画素データ変化特性記憶装置から、前記他の種類の監視用画面に対応する前記画素データ変化特性情報を読み出し、読み出された前記画素データ変化特性情報と、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される監視用画面についてのフレームの変化にともなう前記特定の画素位置に対応する画素データの変化の特性とを比較することによって、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面が前記他の種類の監視用画面であるか否かの判定である第2の判定を行い、
前記第1の判定の結果、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記マッピングテーブル格納装置に格納された前記マッピングテーブルが前記他の種類の監視用画面に対応するマッピングテーブルであり、かつ、前記第2の判定の結果、前記監視用画面の切り替えが指示された後に前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面が前記他の種類の監視用画面である場合に、前記監視用画面の切り替えが適切に行われた旨の判定を行うこと
を特徴とする画面切り替え判定方法。
【請求項16】
前記画素データ変化特性情報として、前記監視用画面の種類が異なれば前記特定の画素位置のうちの少なくとも1箇所に対応する前記画素データの変化の特性が異なるような情報を用いて前記監視用画面の切り替えが適切に行われたか否かの判定を行うこと
を特徴とする請求項15に記載の画面切り替え判定方法。
【請求項17】
前記画素データ変化特性情報が示す前記画素データの変化の特性と、前記監視用画面格納装置に実際に格納される前記監視用画面についての前記画素データの変化の特性とを、前記監視用画面格納装置に格納されるフレームの変化にともなう前記特定の画素位置に対応する画素データの変化の有無の特性とすること
を特徴とする請求項16に記載の画面切り替え判定方法。
【請求項18】
前記特定の画素位置を、前記表示部に表示する前記監視用画面の種類にかかわらず一定とすること
を特徴とする請求項15乃至請求項17のいずれか1項に記載の画面切り替え判定方法。
【請求項19】
前記複数種類の前記監視用画面のうちの少なくとも1種類の前記監視用画面が、フレームの変化にともなって画像が変化し得る可変画像の表示領域と、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の表示領域とを有しており、
前記特定の画素位置を複数箇所選定するとともに、各画素位置を、前記可変画像の表示領域と、前記固定画像の表示領域との双方に分散された状態として選定すること
を特徴とする請求項15乃至請求項18のいずれか1項に記載の画面切り替え判定方法。
【請求項20】
前記複数種類の前記監視用画面のうちの少なくとも1種類の前記監視用画面が、フレームの変化にともなって画像が変化し得る可変画像の表示領域と、フレームの変化にかかわらず画像が変化しない固定画像の表示領域とを有しており、
前記特定の画素位置のうちの少なくとも1箇所として、少なくとも1種類の監視用画面における前記可変画像の表示領域上に存在し、かつ、当該少なくとも1種類の監視用画面とは異なる他の少なくとも1種類の監視用画面における前記固定画像の表示領域上に存在する画素位置を選定すること
を特徴とする請求項15乃至請求項19のいずれか1項に記載の画面切り替え判定方法。

【図1】
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【図2】
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【図7】
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【図8】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−195258(P2008−195258A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−33281(P2007−33281)
【出願日】平成19年2月14日(2007.2.14)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】