説明

留め具

【課題】掛止盤の表面全体への模様の印刷や、オフセット印刷などができ、使用場所での温度環境に左右されずにその機能を果たすことができる留め具を提供する。
【解決手段】裏面13、23に接着層を有する張付基材12、22と、張付基材12、22の表側と中心部において付着されて重ね合わされた掛止盤16、26と、張付基材12、22と掛止盤16、26との間に巻き掛けられる掛け紐32と、から成る留め具において、張付基材12、22が熱可塑性樹脂から成り、掛止盤16、26が紙から成る表面15、25と、熱可塑性樹脂から成る裏面17、27と、を接着剤により貼り合わせて成る2層構造であり、掛止盤16、26と張付基材12、22とは、掛止盤16の裏面17、27が張付基材12、22と対面配置された状態で、これらの中心部が高周波ウエルダによって接着されることにより、結合される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大型封筒、書類袋、ボール箱、容器等における蓋を閉じるために用いる留め具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の留め具としては、裏面に接着層を有する張付基材と、該張付基材の表側と中心部において付着されて重ね合わされた掛止盤と、からなる一対の留め具からなり、一方の留め具は、前記張付基材と掛止盤との間に掛け紐が一緒に付着されてなるものが一般的に知られている。これら張付基材及び掛止盤は塩化ビニールのような熱可塑性合成樹脂からなり、これらの中心部に型電極を当てて高周波ウエルダにより溶着させることにより、張付基材と掛止盤の中心部が接着される。紐付き留め具の場合には、同時に掛け紐が張付基材と掛止盤の中心部において結合される(例えば、特許文献1、特許文献2参考。)。
また、張付基材と掛止盤とを紙製とし、互いの対面側の中心部をホットメルトにより接着したものもある。
【0003】
【特許文献1】特公平6−45203号公報(第4欄第10行〜第22行)
【特許文献2】特公平5−60785号公報(第3欄第19行〜第4欄第1行)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の留め具では、張付基材と掛止盤とが熱可塑性合成樹脂で成るため、これらの中心部を高周波ウエルダで接着させる際に、型電極が当たった中心部が溶融して接着されるため、この部分に型電極の形状に沿った深い凹凸が形成されてしまう。このため、掛止盤の表面には模様を印刷することができる範囲が限られてしまい、全面に模様を印刷することができない。また、仮に、表面全面にオフセット印刷を行っても、前記深い凹凸が印刷部分に形成されて、印刷した模様が崩れてしまうため、オフセット印刷にも適さない。このように、熱可塑性合成樹脂製の掛止盤を備えた留め具では、デザイン性に欠けるという問題がある。
【0005】
また、紙製の張付基材と掛止盤とをホットメルトで接着した留め具では、掛止盤の表面に凹凸が形成されないため、掛止盤の表面全体に模様を印刷したりオフセット印刷したりすることはできる。しかし、車内など高温になる所では、ホットメルトが溶けてしまうため、張付基材から掛止盤が外れてしまい、留め具の機能を果たすことができなくなるという問題がある。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みなされたもので、掛止盤の表面全体への模様の印刷やオフセット印刷など、自由に印刷することができるとともに、使用場所での温度環境に左右されずにその機能を果たすことができる留め具を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、蓋を閉じるために用いられて、裏面に接着層を有する張付基材と、該張付基材の表側と中心部において付着されて重ね合わされた掛止盤と、前記張付基材と掛止盤との間に巻き掛けられる掛け紐と、から成る留め具において、
前記張付基材が熱可塑性樹脂から成り、前記掛止盤が紙から成る表面と熱可塑性樹脂から成る裏面とを接着剤により貼り合わせて成る層構造を成し、前記掛止盤と前記張付基材とは、前記掛止盤の裏面が前記張付基材と対面配置された状態で、これらの中心部を高周波ウエルダによって接着されることにより、結合されて成るものであることを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項2記載の発明は、蓋を閉じるために用いられて、裏面に接着層を有する張付基材と、該張付基材の表側と中心部において付着されて重ね合わされた掛止盤と、前記張付基材と掛止盤との間に巻き掛けられる掛け紐と、から成る留め具において、
前記張付基材が熱可塑性合成樹脂から成り、前記掛止盤が紙から成る表面と熱可塑性樹脂から成る裏面との間に金属製の中間層を挟んで接着剤によりそれぞれを貼り合わせて成る層構造を成し、前記掛止盤と前記張付基材とは、前記掛止盤の裏面が前記張付基材と対面配置された状態で、これらの中心部を高周波ウエルダによって接着されることにより、結合されて成るものであることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によれば、掛止盤を表面が紙、裏面が熱可塑性樹脂である層構造としたことにより、掛止盤の裏面のみが溶融して張付基板に接着し、掛止盤の表面である紙は溶融しないため、張付基材との接着時に型電極を当てることにより発生する中央部の凹凸が少ない。従って、掛止盤の表面全体にわたって模様を印刷することができ、また、表面の素材が紙であるため、容易にオフセット印刷による多色刷りをすることもできるので、デザイン性を向上させることができる。さらに、掛止盤の裏面が熱可塑性樹脂であり、熱可塑性樹脂製の張付基板とは高周波ウエルダにより溶融接着されるため、車内などの高温になる場所でも溶け剥れることはない。したがって、使用場所での温度環境に左右されずにその機能を果たすことができる留め具を提供することができる。
【0010】
また、請求項2記載の発明によれば、掛止盤の表面と裏面との間に金属製の中間層を挟んだことにより、中間層によりウエルダの高周波が増幅されてウエルダの効きが良くなる。これにより、表面の紙の厚さを厚くすることができるので、張付基材との接着時に型電極を当てることにより発生する中央部の凹凸を少なくすることができる。従って、掛止盤の表面全体にわたって模様を印刷することができ、また、表面の素材が紙であるため、容易にオフセット印刷による多色刷りをすることもできるので、デザイン性を向上させることができる。さらに、掛止盤の裏面が熱可塑性樹脂であり、熱可塑性樹脂製の張付基板とは高周波ウエルダにより溶融接着されるため、車内などの高温になる場所でも溶け剥れることはない。したがって、使用場所での温度環境に左右されずにその機能を果たすことができる留め具を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1〜4は、本発明の留め具の第1実施形態を表す図である。この留め具は、図3に示すように、紐付き留め具10と紐無し留め具20とが対になって1組となる。図示の例では、複数組(図の例では、10組)が、1枚の剥離紙30上に剥離可能に並列されており、この剥離紙30から適宜、1組を剥離して、例えば図4に示すように、紐付き留め具10を封筒の蓋に、紐無し留め具20を封筒の蓋以外の部分に貼付して使用することができる。
【0012】
図1(a)、(b)は、紐付き留め具10及び紐無し留め具20のそれぞれの断面図である。図において、紐付き留め具10及び紐無し留め具20は、大略的にそれぞれ、張付基材12、22と、掛止盤16、26とを有している。
【0013】
張付基材12、22は、円盤形状をなしており、剥離紙30に対して剥離可能となった接着層13、23を裏面に有している。また、張付基材12、22の接着層13,23の上面には、ポリ塩化ビニールで形成されたPVC層14、24が形成されており、PVC層14、24の厚みは、0.1〜0.2mmに設定されており、好適には約0.15mm程度である。
【0014】
一方の掛止盤16、26も、張付基材12、22とほぼ同形の円盤形状をなしており、張付基材12、22と対面する裏面はポリ塩化ビニールで形成されたPVC層17、27が形成されている。また、掛止盤16、26の表面には紙で形成された表面層15、25が形成されており、PVC層17、27と表面層15、25とは接着剤により互いに貼り合わされて2層構造をなしている。PVC層17、27の厚みは0.05〜0.15mmに設定されており、好適には約0.09mm程度である。また、表面層15、25の厚みは0.2〜0.5mmに設定されており、好適には0.26mm程度である。
【0015】
紐付き留め具10の張付基材12と掛止盤16は、互いの中心部において、掛け紐32と一緒に、それぞれのPVC層14とPVC層17とが互いに高周波ウエルダによって接着されている。よって、掛け紐32は、PVC層14とPVC層17とに挟まれて張付基材12と掛止盤16との間に付着されている。
【0016】
紐無し留め具20の張付基材22と掛止盤26も、同様に、互いの中心部において、それぞれのPVC層24とPVC層27とが互いに高周波ウエルダによって接着されている。
【0017】
図5に示すような、張付基材12、22と掛止盤16、26との高周波ウエルダによる接着の際には、掛止盤16、26の表面層15、25が紙で形成されているため、掛止盤16、26はこれの裏面のPVC層17、27のみが溶融して張付基材12、22に接着し、紙製の表面層15、25は溶融しないため、張付基材12、22との接着時に型電極Wを当てることにより発生する中央部の凹凸が少ない。従って、掛止盤16、26の表面全体にわたって模様を印刷することができ、また、表面の素材が紙のため、オフセット印刷による多色刷りをすることもできるので、デザイン性を向上させることができる。さらに、掛止盤16、26の裏面がポリ塩化ビニールで形成されたPVC層17、27であり、張付基板12、22のPVC層14、24とは高周波ウエルダによる溶融接着のため、車内などの高温になる場所でも溶け剥れることはない。尚、張付基材12、22と掛止盤16、26との高周波ウエルダによる接着の際には、図6に示すように、剥離紙30を含み張付基材12、22を構成するシートS1と、掛止盤16、26を構成するシートS2の間で、高周波ウエルダ接着を行ってもよく、接着後に、張付基材12,22及び掛止盤16、26を構成する部分以外の部分を除去してもよい。
【0018】
以上のように構成される紐付き留め具10と紐無し留め具20は、使用時には、図4に示すように、それぞれ剥離紙30から剥離されて、封筒等の適所に粘着される。そして、紐付き留め具10から伸びる掛け紐32を紐無し留め具20の張付基材22と掛止盤26の中心部の回りに巻掛け、さらに、紐付き留め具10の張付基材12及び掛止盤16の中心部の回りに巻掛けて、何重にも巻渡して、蓋を閉鎖することができる。
【0019】
図7は、本発明の留め具の別の使用例を示す。
図7の例では、紐付き留め具10のみを使用し、張付基材12を箱78の適所に粘着したものである。掛け紐32を、箱78の外周を一回り(またはそれ以上)させた後、張付基材12及び掛止盤16の間に巻き掛けることができる長さのものとする。箱78の蓋78aの先端に留め具10を貼り付け、掛け紐32を箱の外周に一回り(またはそれ以上)させ、留め具10の張付基材12及び掛止盤16の間に巻き掛けることにより、箱78の蓋78aを閉じることができる。留め具10は紙製の表面層を有するため、オフセット印刷を行うことができるとともに、型電極による凹凸も浅くなるので、これを箱78の色や模様に合う色や模様に印刷することができ、箱78を含めた全体の外観を向上させることができる。
【0020】
なお、留め具は、封筒や箱だけに使用されるものではなく、容器など、様々なものに使用することができる。さらに、蓋をする物の大きさやデザイン性などに応じて、適宜数の留め具を用いることができる。また、留め具の使用状態により、適宜長さの掛け紐を用いることができる。
【0021】
次に、本発明の留め具の第2実施形態を説明する。
図2(a)、(b)は、紐付き留め具40及び紐無し留め具50のそれぞれの断面図である。図において、紐付き留め具40及び紐無し留め具50は、大略的にそれぞれ、張付基材42、52と、掛止盤46、56とを有している。
【0022】
張付基材42、52は、円盤形状をなしており、剥離紙30に対して剥離可能となった接着層43、53を裏面に有している。また、張付基材42、52の接着層43、53の上面には、ポリ塩化ビニールで形成されたPVC層44、54が形成されており、PVC層44、54の厚みは、0.1〜0.2mmに設定されており、好適には約0.15mm程度である。
【0023】
一方の掛止盤46、56も、張付基材42、52とほぼ同形の円盤形状をなしており、張付基材42、52と対面する裏面はポリ塩化ビニールで形成されたPVC層47、57が形成されている。また、掛止盤46、56の表面には紙で形成された表面層48,58が形成されており、PVC層47、57と表面層48、58との間には中間層49、59が挟まれて全体で3層構造をなしている。中間層49、59はアルミニウム製等の金属製シートで、中間層49、59とPVC層47、57及び表面層48、58とは接着剤により互いに貼り合わされている。中間層49、59に用いられているアルミニウム製等の金属製シートは、高周波ウエルダの高周波を増幅させる効果を有するため、PVC層47、57と表面層48、58との間に中間層49、59を挟むことにより、掛止盤46、56と張付基材42、52との接着が良好になる。
【0024】
PVC層47、57の厚みは0.05〜0.15mmに設定されており、好適には約0.09mm程度である。また、中間層49、59の厚みは約0.01〜0.05mmに設定されており、好適には約0.02〜0.03mmである。表面層48、58の厚みは0.2〜1.0mmに設定されている。表面層48、58の厚み寸法は、後述する高周波ウエルダによる張付基材12、22との接着が可能になる好適な値に設定されているが、金属製シートからなる中間層49、59によって厚さを厚くすることができる。
【0025】
前記のように構成されている張付基材42、52と掛止盤46、56とを高周波ウエルダにより接着して紐付き留め具40と紐無し留め具50とをそれぞれ構成するが、その製造方法は第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0026】
なお、張付基材42、52と掛止盤46、56の高周波ウエルダによる接着の際に、掛止盤46、56の表面層48、58が紙で形成されているため、掛止盤46、56はこれの裏面のPVC層47、57のみが溶融して張付基材42、52に接着する。一方、掛止盤46、56の紙製の表面層48、58は溶融しないため、張付基材42、52との接着時に型電極を当てることにより発生する中央部の凹凸が少ない。表面層48、58を厚くすることができるため、凹凸を一層少なくすることができる。従って、掛止盤46、56の表面全体にわたって模様を印刷することができ、また、表面の素材が紙のため、オフセット印刷による多色刷りも容易に行うことができるので、デザイン性を向上させることができる。さらに、掛止盤46、56の裏面がポリ塩化ビニールであり、張付基材42、52のPVC層44、54とは高周波ウエルダによる溶融接着のため、車内などの高温になる場所でも溶け剥れることはない。
【0027】
また、紐付き留め具40と紐無し留め具50との使用方法も第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
【0028】
次に、表面層15、25、48、48の厚みと、高周波ウエルダによる掛止盤16、26、46、56と張付基材12、22、42、52との接着の可否との関係を測定した実験について説明する。
【0029】
(実験例1)
中間層49、59を入れない第1実施形態の場合について、接着する前の、0.26mmの表面層15、25を有する掛止盤16、26と、張付基材12、22とを用意し、さらに、厚み0.09mmの紙を複数枚用意した。紙を1枚ずつ表面層15、25上に載置して表面層15、26の上に重ね合わせた状態で、高周波ウエルダを当てて接着を行い、接着が可能かどうかを確認し、重ね合わせる紙の枚数を順に増加していった。
その結果、表面層15、25上に重ね合わせる紙が3枚までは、高周波ウエルダを当てると、掛止盤16、26と張付基材12、22とが接着されることが確認された。
これに対して、表面層15、25上に重ね合わせる紙が4枚以上になると、高周波ウエルダを当てても、掛止盤16、26と張付基材12、22とが接着されなかった。
以上の結果より、3枚の紙を重ね合わせたことに相当する表面層15の厚みが0.53mm以下であれば、中間層49、59を入れなくても、掛止盤16、26と張付基材12、22とが接着されるが、4枚以上の紙を重ね合わせたことに相当する表面層15,25の厚みが少なくとも0.62mmになると、接着されないことが分かる。
【0030】
(実験例2)
一方、アルミニウム製の中間層49、59を入れた第2実施形態の場合について同様の実験を行ったとこと、表面層48、58の厚みが0.62mmであっても掛止盤46、56と張付基材42、52とが接着されることが確認された。
従って、紙製の表面層を用いる場合、その厚みが0.5mm以上の場合は中間層49、59を入れたほうが確実に接着することができることが分かる。逆に言えば、中間層49,59を入れることにより、紙厚の厚い表面層を用いることができ、紙厚が厚ければ厚いほど、型電極の形状に沿った凹凸が形成され難くなり、凹凸が浅くなるため、掛止盤の表面の外観をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】(a)は本発明の第1実施形態に係る紐付き留め具を示す断面図、(b)は紐無し留め具を示す断面図である。
【図2】(a)は本発明の第2実施形態に係る紐付き留め具を示す断面図、(b)は紐無し留め具を示す断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る留め具を表す斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係る留め具の使用状態を表す斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る留め具において、高周波ウエルダを作用させるときの状態を示す断面図である。
【図6】本発明による留め具において、高周波ウエルダを作用させるときの状態を示す斜視図である。
【図7】本発明の留め具の別の使用例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0032】
10、20、40、50 留め具
12、22、42、52 張付基材
13、23、43、53 接着層
16、26、46、56 掛止盤
15、25、48、58 表面層(表面)
17、27、47、57 PVC層(裏面)
32 掛け紐
49、59 中間層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
蓋を閉じるために用いられて、裏面に接着層を有する張付基材と、該張付基材の表側と中心部において付着されて重ね合わされた掛止盤と、前記張付基材と掛止盤との間に巻き掛けられる掛け紐と、から成る留め具において、
前記張付基材が熱可塑性樹脂から成り、前記掛止盤が紙から成る表面と熱可塑性樹脂から成る裏面とを接着剤により貼り合わせて成る層構造を成し、前記掛止盤と前記張付基材とは、前記掛止盤の裏面が前記張付基材と対面配置された状態で、これらの中心部を高周波ウエルダによって接着されることにより、結合されて成るものであることを特徴とする留め具。
【請求項2】
蓋を閉じるために用いられて、裏面に接着層を有する張付基材と、該張付基材の表側と中心部において付着されて重ね合わされた掛止盤と、前記張付基材と掛止盤との間に巻き掛けられる掛け紐と、から成る留め具において、
前記張付基材が熱可塑性合成樹脂から成り、前記掛止盤が紙から成る表面と熱可塑性樹脂から成る裏面との間に金属製の中間層を挟んで接着剤によりそれぞれを貼り合わせて成る層構造を成し、前記掛止盤と前記張付基材とは、前記掛止盤の裏面が前記張付基材と対面配置された状態で、これらの中心部を高周波ウエルダによって接着されることにより、結合されて成るものであることを特徴とする留め具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−292523(P2009−292523A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−149544(P2008−149544)
【出願日】平成20年6月6日(2008.6.6)
【出願人】(593108370)白金化成株式会社 (6)
【Fターム(参考)】