癌、結核、および線維化肺疾患の治療のためのマイコバクテリアの免疫原性を高める方法および組成物
病原性細菌に引き続いて曝露される脊椎動物宿主における予防的免疫応答の産生に用いるため、細胞の微生物の免疫原性を高めるため、またはベクターとして使用し外因性抗原を発現して他の感染物質もしくは癌細胞に対する反応を誘発するための全細胞ワクチンおよび方法。本発明は、ワクチンの有効性を改善する方法で細胞内細菌により抗原提示を高めるさらなる方法に関する。細胞内微生物に感染した宿主細胞上の抗アポトーシス性効果を有する酵素を同定後、この細胞内微生物によって引き起こされた酵素の活性が酵素の変異体複製を発現することにより低下し、その結果、微生物が免疫原性を高めるようにこの微生物を修飾する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
細菌を遺伝学的に変えて抗アポトーシス酵素のドミナントネガティブ変異体を発現し、それによって前記細菌が対象の免疫原性を高めることを含む、前記細菌を修飾して前記細菌の免疫原性を高める方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法に従い作製した修飾細菌。
【請求項3】
請求項2に記載の修飾細菌を含む、免疫原組成物。
【請求項4】
細菌を遺伝学的に変えて抗アポトーシス酵素のドミナントネガティブ変異体を発現させ、それによって前記細菌が対象の免疫原性を高めることを含む、弱毒化細菌を修飾して前記弱毒化細菌の免疫原性を高める方法。
【請求項5】
前記細菌がM.tuberculosis、M.bovis、M.bovis株BCG、BCG亜株、M.avium、M.intracellulare、M.africanum、M.kansasii、M.marinum、M.ulcerans、M.avium亜種paratuberculosis、および他のMycobacterium種からなる群から選択される、請求項1および4に記載の方法。
【請求項6】
前記ドミナントネガティブ変異体がSodAのドミナントネガティブ変異体であり、そこで天然核酸ヌクレオチドの欠失、挿入、および/または置換が、生物のSOD活性と干渉する分子をコードする、請求項1および4に記載の方法。
【請求項7】
前記ドミナントネガティブ変異体がグルタミンシンターゼのドミナントネガティブ変異体であり、そこで天然核酸ヌクレオチドの欠失、挿入、および/または置換が、生物のグルタミンシンターゼ活性と干渉する分子をコードする、請求項1および4に記載の方法。
【請求項8】
前記細菌がBCGである、請求項6および7に記載の方法。
【請求項9】
さらなるプロアポトーシス性修飾を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記さらなるプロアポトーシス性修飾がSigHの不活性化、sigEの不活性化、SecA2の不活性化、チオレドキシン活性の低下、チオレドキシン還元酵素活性の低下、グルタレドキシン活性の低下、チオールペルオキシダーゼ活性の低下、およびNAD(P)Hキノン還元酵素Rv3303c活性の低下からなる群から選択される1つ以上の修飾を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンまたは76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失している変異体SodAである、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失しており、28位のヒスチジンがアルギニンと置換している変異体SodAである、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記細菌が、SodAのドミナントネガティブ変異体およびsigHの不活性化を含む、請求項10、11、12、13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記細菌が、SodAのドミナントネガティブ変異体およびsecA2の不活性化を含む、請求項10、11、12、13または14に記載の方法。
【請求項17】
前記細菌が、SodAのドミナントネガティブ変異体、sigHの不活性化およびsecA2の不活性化を含む、請求項10、11、12、13または14に記載の方法。
【請求項18】
前記細菌が、SodAのドミナントネガティブ変異体、glnA1のドミナントネガティブ変異体、sigHの不活性化およびsecA2の不活性化を含む、請求項10、11、12、13または14に記載の方法。
【請求項19】
前記細菌が、glnA1のドミナントネガティブ変異体を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項20】
前記グルタミンシンターゼのドミナントネガティブ変異体が、アミノ酸54位のアスパラギン酸およびアミノ酸335位のグルタミン酸の欠失を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記グルタミンシンターゼのドミナントネガティブ変異体が、アミノ酸54位のアスパラギン酸またはアミノ酸335位のグルタミン酸の欠失を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記細菌がsecA2の不活性化をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記細菌がSodAの不活性化をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記SodAのドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記細菌がsigHの活性低下変異およびsecA2の不活性化をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体およびsigHの不活性化をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失している変異体SodAである、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体およびsecA2の不活性化をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失している変異体SodAである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記細菌がsigHの不活性化を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項33】
前記細菌がsigHの不活性化およびsecA2の不活性化を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項34】
前記細菌が弱毒化している、請求項2に記載の修飾細菌。
【請求項35】
前記細菌がM.tuberculosis、M.bovis、M.bovis株BCG、BCG亜株、M.avium、M.intracellulare、M.africanum、M.kansasii、M.marinum、M.ulcerans、M.avium亜種paratuberculosis、および他のMycobacterium種からなる群から選択される、請求項2に記載の修飾細菌。
【請求項36】
前記ドミナントネガティブ変異体が、
a)天然核酸ヌクレオチドの欠失、挿入、および/または置換が、生物のSOD活性を低下させる分子をコードするSodA;ならびに
b)天然核酸ヌクレオチドの欠失、挿入、および/または置換が、生物のグルタミンシンターゼ活性を低下させる分子をコードするグルタミンシンターゼ
からなる群から選択されるドミナントネガティブ変異体である、請求項2に記載の修飾細菌。
【請求項37】
前記細菌がBCGである、請求項36に記載の修飾細菌。
【請求項38】
さらなるプロアポトーシス性修飾を含む、請求項37に記載の修飾細菌。
【請求項39】
前記さらなるプロアポトーシス性修飾が、SigHの不活性化、sigEの不活性化、SecA2の不活性化、チオレドキシン活性の低下、チオレドキシン還元酵素活性の低下、グルタレドキシン活性の低下、チオールペルオキシダーゼ活性の低下、およびNAD(P)Hキノン還元酵素Rv3303c活性の低下からなる群から選択される1つ以上の修飾を含む、請求項38に記載の修飾細菌。
【請求項40】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項37に記載の修飾細菌。
【請求項41】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンまたは76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項37に記載の修飾細菌。
【請求項42】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失している変異体SodAである、請求項37に記載の修飾細菌。
【請求項43】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失しており、かつ、28位のヒスチジンがアルギニンと置換している変異体SodAである、請求項37に記載の修飾細菌。
【請求項44】
前記細菌が、SodAのドミナントネガティブ変異体およびsigHの不活性化を含む、請求項39に記載の修飾細菌。
【請求項45】
前記細菌が、SodAのドミナントネガティブ変異体およびsecA2の不活性化を含む、請求項39に記載の修飾細菌。
【請求項46】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体、sigHの不活性化およびsecA2の不活性化を含む、請求項39に記載の修飾細菌。
【請求項47】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体、glnA1のドミナントネガティブ変異体、sigHの不活性化およびsecA2の不活性化を含む、請求項39に記載の修飾細菌。
【請求項48】
前記細菌がglnA1のドミナントネガティブ変異体を含む、請求項39に記載の修飾細菌。
【請求項49】
前記グルタミンシンターゼのドミナントネガティブ変異体が、アミノ酸54位のアスパラギン酸およびアミノ酸335位のグルタミン酸の欠失を含む、請求項48に記載の修飾細菌。
【請求項50】
前記グルタミンシンターゼのドミナントネガティブ変異体が、アミノ酸54位のアスパラギン酸またはアミノ酸335位のグルタミン酸の欠失を含む、請求項48に記載の修飾細菌。
【請求項51】
前記細菌がsecA2の不活性化をさらに含む、請求項49に記載の修飾細菌。
【請求項52】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体をさらに含む、請求項51に記載の修飾細菌。
【請求項53】
前記SodAのドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項52に記載の修飾細菌。
【請求項54】
前記細菌がsigHの不活性化およびsecA2の不活性化をさらに含む、請求項49に記載の修飾細菌。
【請求項55】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体およびsigHの不活性化をさらに含む、請求項49に記載の修飾細菌。
【請求項56】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失している変異体SodAである、請求項55に記載の修飾細菌。
【請求項57】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項55に記載の修飾細菌。
【請求項58】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体およびsecA2の不活性化をさらに含む、請求項49に記載の修飾細菌。
【請求項59】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失している変異体SodAである、請求項58に記載の修飾細菌。
【請求項60】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項58に記載の修飾細菌。
【請求項61】
前記細菌がsigHの不活性化を含む、請求項2に記載の修飾細菌。
【請求項62】
前記細菌がsigHの不活性化およびsecA2の不活性化を含む、請求項2に記載の修飾細菌。
【請求項63】
プロアポトーシスBCG(paBCG)を、膀胱癌を呈する対象へ投与することを含む、膀胱癌を治療する方法。
【請求項64】
前記投与が膀胱内への点滴である、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
paBCGを、前記固形腫瘍を呈する対象へ投与することを含む、固形腫瘍を治療する方法。
【請求項66】
前記投与が前記固形腫瘍内への病巣内注射である、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記投与が腫瘍に供給する動脈内への動脈内注入である、請求項65に記載の方法。
【請求項68】
前記固形腫瘍が皮膚癌、脳癌、咽頭癌、乳癌、肺癌、食道癌、胃癌、肝臓癌、結腸癌、胆管癌、膵臓癌、肛門癌、腎臓癌、前立腺癌、および肉腫からなる群から選択される、請求項65に記載の方法。
【請求項69】
a)前記皮膚癌が黒色腫もしくは扁平上皮細胞癌であり;
b)前記脳癌が神経膠芽腫、アストロチトームもしくは乏突起膠腫であり;
c)前記肺癌が原発腫瘍もしくは他の腫瘍の肺転移であり;または
d)前記肝臓癌が原発腫瘍(ヘパトーマ)もしくは他の腫瘍の肝転移である
請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記固形腫瘍が黒色腫であり、かつ、前記投与が前記黒色腫内への病巣内注射である、請求項65に記載の方法。
【請求項71】
癌を呈する対象に抗癌ワクチンおよびpaBCGを投与することを含む、癌を治療する方法。
【請求項72】
前記抗癌ワクチンとpaBCGとが別々に投与される、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記抗癌ワクチンとpaBCGとが別々におよび実質的に同時に投与される、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
前記抗癌ワクチンとpaBCGとが混合される、請求項71に記載の方法。
【請求項75】
抗癌ワクチンとpaBCGとを含む組成物。
【請求項76】
前記抗癌ワクチンが癌抗原を含む、請求項75に記載の組成物。
【請求項77】
前記抗癌ワクチンが自己由来癌細胞を含む、請求項75に記載の組成物。
【請求項78】
ドミナントネガティブ変異体SodA、変異体SodA、またはSodAペプチドを発現するpaBCG、および医薬上許容可能な担体を含む組成物。
【請求項79】
ドミナントネガティブ変異体SodA、変異体SodA、またはSodAペプチドを発現するpaBCGを含む組成物で対象を免疫化することを含む、活動性肺結核の発生を予防する方法。
【請求項80】
ドミナントネガティブ変異体SodA、変異体SodA、またはSodAペプチドを発現するpaBCGを含む組成物で対象を免疫化することを含む、活動性肺結核者の肺損傷を減少させる方法。
【請求項81】
ドミナントネガティブ変異体SodA、変異体SodA、またはSodAペプチドを発現するpaBCGを含む組成物で対象を免疫化することを含む、Mycobacterium種感染者における肺線維症を減少させる方法。
【請求項82】
対象にpaBCGを投与することを含む、癌を呈する対象を延命する方法。
【請求項83】
対象にpaBCGを投与することを含む、対象が癌を発症する可能性を減少させる方法。
【請求項1】
細菌を遺伝学的に変えて抗アポトーシス酵素のドミナントネガティブ変異体を発現し、それによって前記細菌が対象の免疫原性を高めることを含む、前記細菌を修飾して前記細菌の免疫原性を高める方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法に従い作製した修飾細菌。
【請求項3】
請求項2に記載の修飾細菌を含む、免疫原組成物。
【請求項4】
細菌を遺伝学的に変えて抗アポトーシス酵素のドミナントネガティブ変異体を発現させ、それによって前記細菌が対象の免疫原性を高めることを含む、弱毒化細菌を修飾して前記弱毒化細菌の免疫原性を高める方法。
【請求項5】
前記細菌がM.tuberculosis、M.bovis、M.bovis株BCG、BCG亜株、M.avium、M.intracellulare、M.africanum、M.kansasii、M.marinum、M.ulcerans、M.avium亜種paratuberculosis、および他のMycobacterium種からなる群から選択される、請求項1および4に記載の方法。
【請求項6】
前記ドミナントネガティブ変異体がSodAのドミナントネガティブ変異体であり、そこで天然核酸ヌクレオチドの欠失、挿入、および/または置換が、生物のSOD活性と干渉する分子をコードする、請求項1および4に記載の方法。
【請求項7】
前記ドミナントネガティブ変異体がグルタミンシンターゼのドミナントネガティブ変異体であり、そこで天然核酸ヌクレオチドの欠失、挿入、および/または置換が、生物のグルタミンシンターゼ活性と干渉する分子をコードする、請求項1および4に記載の方法。
【請求項8】
前記細菌がBCGである、請求項6および7に記載の方法。
【請求項9】
さらなるプロアポトーシス性修飾を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記さらなるプロアポトーシス性修飾がSigHの不活性化、sigEの不活性化、SecA2の不活性化、チオレドキシン活性の低下、チオレドキシン還元酵素活性の低下、グルタレドキシン活性の低下、チオールペルオキシダーゼ活性の低下、およびNAD(P)Hキノン還元酵素Rv3303c活性の低下からなる群から選択される1つ以上の修飾を含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンまたは76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失している変異体SodAである、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失しており、28位のヒスチジンがアルギニンと置換している変異体SodAである、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記細菌が、SodAのドミナントネガティブ変異体およびsigHの不活性化を含む、請求項10、11、12、13または14に記載の方法。
【請求項16】
前記細菌が、SodAのドミナントネガティブ変異体およびsecA2の不活性化を含む、請求項10、11、12、13または14に記載の方法。
【請求項17】
前記細菌が、SodAのドミナントネガティブ変異体、sigHの不活性化およびsecA2の不活性化を含む、請求項10、11、12、13または14に記載の方法。
【請求項18】
前記細菌が、SodAのドミナントネガティブ変異体、glnA1のドミナントネガティブ変異体、sigHの不活性化およびsecA2の不活性化を含む、請求項10、11、12、13または14に記載の方法。
【請求項19】
前記細菌が、glnA1のドミナントネガティブ変異体を含む、請求項8に記載の方法。
【請求項20】
前記グルタミンシンターゼのドミナントネガティブ変異体が、アミノ酸54位のアスパラギン酸およびアミノ酸335位のグルタミン酸の欠失を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記グルタミンシンターゼのドミナントネガティブ変異体が、アミノ酸54位のアスパラギン酸またはアミノ酸335位のグルタミン酸の欠失を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記細菌がsecA2の不活性化をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記細菌がSodAの不活性化をさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
前記SodAのドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記細菌がsigHの活性低下変異およびsecA2の不活性化をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体およびsigHの不活性化をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失している変異体SodAである、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体およびsecA2の不活性化をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失している変異体SodAである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
前記細菌がsigHの不活性化を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項33】
前記細菌がsigHの不活性化およびsecA2の不活性化を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項34】
前記細菌が弱毒化している、請求項2に記載の修飾細菌。
【請求項35】
前記細菌がM.tuberculosis、M.bovis、M.bovis株BCG、BCG亜株、M.avium、M.intracellulare、M.africanum、M.kansasii、M.marinum、M.ulcerans、M.avium亜種paratuberculosis、および他のMycobacterium種からなる群から選択される、請求項2に記載の修飾細菌。
【請求項36】
前記ドミナントネガティブ変異体が、
a)天然核酸ヌクレオチドの欠失、挿入、および/または置換が、生物のSOD活性を低下させる分子をコードするSodA;ならびに
b)天然核酸ヌクレオチドの欠失、挿入、および/または置換が、生物のグルタミンシンターゼ活性を低下させる分子をコードするグルタミンシンターゼ
からなる群から選択されるドミナントネガティブ変異体である、請求項2に記載の修飾細菌。
【請求項37】
前記細菌がBCGである、請求項36に記載の修飾細菌。
【請求項38】
さらなるプロアポトーシス性修飾を含む、請求項37に記載の修飾細菌。
【請求項39】
前記さらなるプロアポトーシス性修飾が、SigHの不活性化、sigEの不活性化、SecA2の不活性化、チオレドキシン活性の低下、チオレドキシン還元酵素活性の低下、グルタレドキシン活性の低下、チオールペルオキシダーゼ活性の低下、およびNAD(P)Hキノン還元酵素Rv3303c活性の低下からなる群から選択される1つ以上の修飾を含む、請求項38に記載の修飾細菌。
【請求項40】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項37に記載の修飾細菌。
【請求項41】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンまたは76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項37に記載の修飾細菌。
【請求項42】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失している変異体SodAである、請求項37に記載の修飾細菌。
【請求項43】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失しており、かつ、28位のヒスチジンがアルギニンと置換している変異体SodAである、請求項37に記載の修飾細菌。
【請求項44】
前記細菌が、SodAのドミナントネガティブ変異体およびsigHの不活性化を含む、請求項39に記載の修飾細菌。
【請求項45】
前記細菌が、SodAのドミナントネガティブ変異体およびsecA2の不活性化を含む、請求項39に記載の修飾細菌。
【請求項46】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体、sigHの不活性化およびsecA2の不活性化を含む、請求項39に記載の修飾細菌。
【請求項47】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体、glnA1のドミナントネガティブ変異体、sigHの不活性化およびsecA2の不活性化を含む、請求項39に記載の修飾細菌。
【請求項48】
前記細菌がglnA1のドミナントネガティブ変異体を含む、請求項39に記載の修飾細菌。
【請求項49】
前記グルタミンシンターゼのドミナントネガティブ変異体が、アミノ酸54位のアスパラギン酸およびアミノ酸335位のグルタミン酸の欠失を含む、請求項48に記載の修飾細菌。
【請求項50】
前記グルタミンシンターゼのドミナントネガティブ変異体が、アミノ酸54位のアスパラギン酸またはアミノ酸335位のグルタミン酸の欠失を含む、請求項48に記載の修飾細菌。
【請求項51】
前記細菌がsecA2の不活性化をさらに含む、請求項49に記載の修飾細菌。
【請求項52】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体をさらに含む、請求項51に記載の修飾細菌。
【請求項53】
前記SodAのドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項52に記載の修飾細菌。
【請求項54】
前記細菌がsigHの不活性化およびsecA2の不活性化をさらに含む、請求項49に記載の修飾細菌。
【請求項55】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体およびsigHの不活性化をさらに含む、請求項49に記載の修飾細菌。
【請求項56】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失している変異体SodAである、請求項55に記載の修飾細菌。
【請求項57】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項55に記載の修飾細菌。
【請求項58】
前記細菌がSodAのドミナントネガティブ変異体およびsecA2の不活性化をさらに含む、請求項49に記載の修飾細菌。
【請求項59】
前記ドミナントネガティブ変異体が54位のグルタミン酸を欠失している変異体SodAである、請求項58に記載の修飾細菌。
【請求項60】
前記ドミナントネガティブ変異体が28位のヒスチジンおよび76位のヒスチジンを欠失している変異体SodAである、請求項58に記載の修飾細菌。
【請求項61】
前記細菌がsigHの不活性化を含む、請求項2に記載の修飾細菌。
【請求項62】
前記細菌がsigHの不活性化およびsecA2の不活性化を含む、請求項2に記載の修飾細菌。
【請求項63】
プロアポトーシスBCG(paBCG)を、膀胱癌を呈する対象へ投与することを含む、膀胱癌を治療する方法。
【請求項64】
前記投与が膀胱内への点滴である、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
paBCGを、前記固形腫瘍を呈する対象へ投与することを含む、固形腫瘍を治療する方法。
【請求項66】
前記投与が前記固形腫瘍内への病巣内注射である、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記投与が腫瘍に供給する動脈内への動脈内注入である、請求項65に記載の方法。
【請求項68】
前記固形腫瘍が皮膚癌、脳癌、咽頭癌、乳癌、肺癌、食道癌、胃癌、肝臓癌、結腸癌、胆管癌、膵臓癌、肛門癌、腎臓癌、前立腺癌、および肉腫からなる群から選択される、請求項65に記載の方法。
【請求項69】
a)前記皮膚癌が黒色腫もしくは扁平上皮細胞癌であり;
b)前記脳癌が神経膠芽腫、アストロチトームもしくは乏突起膠腫であり;
c)前記肺癌が原発腫瘍もしくは他の腫瘍の肺転移であり;または
d)前記肝臓癌が原発腫瘍(ヘパトーマ)もしくは他の腫瘍の肝転移である
請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記固形腫瘍が黒色腫であり、かつ、前記投与が前記黒色腫内への病巣内注射である、請求項65に記載の方法。
【請求項71】
癌を呈する対象に抗癌ワクチンおよびpaBCGを投与することを含む、癌を治療する方法。
【請求項72】
前記抗癌ワクチンとpaBCGとが別々に投与される、請求項71に記載の方法。
【請求項73】
前記抗癌ワクチンとpaBCGとが別々におよび実質的に同時に投与される、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
前記抗癌ワクチンとpaBCGとが混合される、請求項71に記載の方法。
【請求項75】
抗癌ワクチンとpaBCGとを含む組成物。
【請求項76】
前記抗癌ワクチンが癌抗原を含む、請求項75に記載の組成物。
【請求項77】
前記抗癌ワクチンが自己由来癌細胞を含む、請求項75に記載の組成物。
【請求項78】
ドミナントネガティブ変異体SodA、変異体SodA、またはSodAペプチドを発現するpaBCG、および医薬上許容可能な担体を含む組成物。
【請求項79】
ドミナントネガティブ変異体SodA、変異体SodA、またはSodAペプチドを発現するpaBCGを含む組成物で対象を免疫化することを含む、活動性肺結核の発生を予防する方法。
【請求項80】
ドミナントネガティブ変異体SodA、変異体SodA、またはSodAペプチドを発現するpaBCGを含む組成物で対象を免疫化することを含む、活動性肺結核者の肺損傷を減少させる方法。
【請求項81】
ドミナントネガティブ変異体SodA、変異体SodA、またはSodAペプチドを発現するpaBCGを含む組成物で対象を免疫化することを含む、Mycobacterium種感染者における肺線維症を減少させる方法。
【請求項82】
対象にpaBCGを投与することを含む、癌を呈する対象を延命する方法。
【請求項83】
対象にpaBCGを投与することを含む、対象が癌を発症する可能性を減少させる方法。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図22A】
【図22B】
【図23A】
【図23B】
【図24A】
【図24B】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図26A】
【図26B】
【図27】
【図27−1】
【図28】
【図28−1】
【図29】
【図30】
【図31B】
【図32】
【図7】
【図10】
【図11】
【図17】
【図21】
【図31A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図5D】
【図6】
【図8A】
【図8B】
【図9】
【図12】
【図13】
【図14A】
【図14B】
【図14C】
【図15】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図16D】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図20A】
【図20B】
【図20C】
【図20D】
【図22A】
【図22B】
【図23A】
【図23B】
【図24A】
【図24B】
【図25A】
【図25B】
【図25C】
【図26A】
【図26B】
【図27】
【図27−1】
【図28】
【図28−1】
【図29】
【図30】
【図31B】
【図32】
【図7】
【図10】
【図11】
【図17】
【図21】
【図31A】
【公表番号】特表2012−501189(P2012−501189A)
【公表日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−525276(P2011−525276)
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【国際出願番号】PCT/US2009/055550
【国際公開番号】WO2010/025462
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(500167881)バンダービルト ユニバーシティ (11)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月31日(2009.8.31)
【国際出願番号】PCT/US2009/055550
【国際公開番号】WO2010/025462
【国際公開日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(500167881)バンダービルト ユニバーシティ (11)
【Fターム(参考)】
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