説明

発光ダイオード点灯装置及び照明器具及び照明システム

【課題】インバータ方式の発光ダイオード点灯装置において、発光ダイオードを流れる電流を精度よく検出し、検出結果に応じてインバータ回路を制御する発光ダイオード点灯装置を提供する。
【解決手段】発光ダイオード点灯装置110の帰還制御回路帰還制御回路30は、整流回路6と結合コンデンサ11との第一直列回路の整流回路6側に直列に接続したダイオード21と一端をダイオード21に接続し他端を基準電位に接続した電流検出抵抗18とからなる第二直列回路と、ダイオード21とは逆極性で第二直列回路に並列に接続した逆極性ダイオード24とを備え、第二直列回路の電流検出抵抗18に発生する電圧を発光ダイオード7に流れる電流に対応するダイオード電流対応電圧として検出する。インバータ制御回路5は、帰還制御回路30から検出される電圧と基準電圧とに基づいて、インバータ回路3を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、発光ダイオードを点灯させる発光ダイオード点灯装置に関し、発光ダイオードを流れる電流を精度よく検出する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード素子を高周波インバータで点灯させる場合、発光ダイオードに直流電流を流すために、負荷にダイオードブリッジが挿入される。インバータ方式の点灯装置において発光ダイオード素子を調光する場合に、発光ダイオード素子に流れる電流を検出し、その電流が調光目標値に一致するようにインバータ制御を行う必要がある。また、調光しない場合でも、発光ダイオード素子に流れる電流が一定になるようインバータを制御することにより、複数の照明器具間の出力のバラツキをなくすことができる。
【0003】
下記の特許文献1の図8には、高周波インバータの出力側にダイオードブリッジを設け、発光ダイオード素子に直流電流を流す構成が示されている。この特許文献1においては、発光ダイオード素子に定電流を流す制御については述べられていない。
【0004】
一般的に、絶縁トランスの2次側の電流を検出し1次側の動作を制御する場合や、上記のようにダイオードブリッジ内の発光ダイオード素子に流れる電流を検出し、インバータ制御を行う場合等、帰還制御回路における検出部と制御部で基準電圧が異なる場合には、特許文献2の図3に示すような回路構成が用いられている。
【0005】
現在、発光ダイオード素子に流れる電流を検出し、この検出電流に基づきインバータ制御を行うとする場合、発光ダイオードを流れる電流を正確に検出できないという課題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−111104号公報
【特許文献2】特開2007−80771号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明は、インバータ方式の発光ダイオード点灯装置において、発光ダイオードを流れる電流を精度よく検出し、検出結果に応じてインバータ回路を制御する発光ダイオード点灯装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の発光ダイオード点灯装置は、発光ダイオードに接続されてこの発光ダイオードに直流電流を流す整流回路とこの整流回路に直列に接続された結合コンデンサとこの結合コンデンサに直列に接続されたインダクタとを有する負荷回路と、スイッチング素子を有し、このスイッチング素子を介して上記負荷回路に高周波電圧を供給するインバータ回路と、上記整流回路と上記結合コンデンサとの第一直列回路の上記整流回路側に直列に接続したダイオードと一端を上記ダイオードに接続し他端を基準電位に接続した抵抗とからなる第二直列回路と、上記ダイオードとは逆極性で上記第二直列回路に並列に接続した逆極性ダイオードとを備え、上記第二直列回路の上記抵抗に発生する電圧を上記発光ダイオードに流れる電流に対応するダイオード電流対応電圧として検出する検出回路と、上記検出回路から検出されるダイオード電流対応電圧と基準電圧とに基づいて、上記インバータ回路を制御するインバータ制御回路とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明により、インバータ方式の発光ダイオード点灯装置において、発光ダイオードを流れる電流を精度よく検出し、検出結果に応じてインバータ回路を制御する発光ダイオード点灯装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施の形態1における帰還制御回路30を用いた回路図。
【図2】実施の形態1における帰還制御回路30がフォトカプラを使用しない構成を示す図。
【図3】実施の形態1における発光ダイオード点灯装置110の回路図。
【図4】実施の形態1における帰還制御回路30−1の電流検出抵抗18の配置を示す図。
【図5】実施の形態2における発光ダイオード点灯装置120の回路図。
【図6】実施の形態2における帰還制御回路30−2の電流検出抵抗18の配置を示す図。
【図7】実施の形態2における帰還制御回路30−2の電流検出抵抗18の別の配置を示す図。
【図8】実施の形態3における発光ダイオード点灯装置130の回路図。
【図9】実施の形態3における共振コンデンサ12の機能を示す図。
【図10】実施の形態4における発光ダイオード点灯装置140の回路図。
【図11】実施の形態5における発光ダイオード点灯装置150の回路図。
【図12】実施の形態6における発光ダイオード点灯装置160の回路図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
図1は、帰還制御回路をインバータ回路に適用した構成例を示す図である。図1を説明すれば次の様である。
【0012】
(1)電源整流回路1は、ノイズフィルタ(図示しない)とダイオードブリッジで構成され、商用交流電源40を基に、電源電圧の整流、及び、ノイズの除去を行う回路である。
(2)アクティブフィルタ回路2は、電源電圧波形に沿ってスイッチングを行うことにより、電源電圧を所定の直流電圧に昇圧すると共に入力電流波形を整形して力率および高調波を改善する回路である。
(3)インバータ回路3は、アクティブフィルタ回路2で昇圧された直流電圧を、インバータ制御回路5から出力される逆極性の電圧でスイッチング素子であるFET(Q1)8及びFET(Q2)9を交互にスイッチングすることにより、高周波電圧を発生させる回路である。
(4)負荷回路4は、周波数によりインダクタ10のインピーダンスを変化させることにより直列に接続された発光ダイオード素子7に流れる電流を調整するものである。コンデンサ11は結合コンデンサである。
(5)整流回路6は、直列に接続された発光ダイオード素子7に直流電流を流すものである。
(6)帰還制御回路30は、直列に接続された発光ダイオード素子7に流れるLED電流を電流検出抵抗18により電圧に変換して検出する。
(7)I−V変換回路28は、電流検出抵抗18に発生した電圧に伴いフォトカプラ27のフォトダイオードに電流を流すものである。これに伴い、フォトトランジスタが動作し、制御電源Vccから供給される電圧は抵抗25、コンデンサ26により平均化された電圧が比較器20に入力される。
(8)比較器20は上記の入力と基準電圧19との差分電圧をインバータ制御回路5に出力する。
(9)インバータ制御回路5は、インバータの動作周波数を制御するもので、比較器20の出力に従って、インバータ回路3の動作周波数若しくは動作周波数におけるデューティを制御する。
【0013】
図1の構成においては、フォトカプラ27は、電流検出部(I−V変換回路)の基準電位が回路のグランドでないため絶縁の目的で挿入されるが、一般的にフォトカプラはFETなどに比べスイッチング特性が劣っているため、検出された電流値を比較器20に正確に伝達できないと言う課題がある。
【0014】
(フォトカプラを使用しない構成例)
図2は、図1に示した回路構成において、フォトカプラを用いないでLED電流を検出する回路構成の例である。フォトカプラを用いることなく図1の回路構成でLED電流の検出を行う場合は、一般的には図2に示す回路構成が考えられる。図1と図2とで異なる部分は、帰還制御回路30の構成である。
【0015】
図2の構成は、電流検出抵抗18に発生する交流電圧をダイオード21により正方向のみ取り出し、抵抗22、コンデンサ23により平均化して検出するものである。この方式においては、フォトカプラを用いることなく発光ダイオード素子に流れる電流を検出できるため、上記フォトカプラ使用時の問題は解消できるが、検出電圧からダイオード21の電圧降下分だけ差し引かれるため、正確に検出できないと言う課題がある。
そこで、以下に示す発光ダイオード点灯装置110〜160によって上記の課題を解消する。
【0016】
図3は、本実施の形態1における発光ダイオード点灯装置110の回路図である。発光ダイオード点灯装置110は、図1、図2に示した回路構成と類似であり、図1、図2と異なる部分は、帰還制御回路30の構成である。以下の実施の形態では、「帰還制御回路30−1」(実施の形態1、3、4)、「帰還制御回路30−2」(実施の形態2、5、6)のように「−1」、「−2」を付けて、図1、図2の帰還制御回路30と区別することとする。帰還制御回路30−1あるいは帰還制御回路30−2は、発光ダイオードに流れる電流に対応するダイオード電流対応電圧を検出する検出回路である。また図1、図2と共通な部分には共通な番号を付し、説明は省略する。
【0017】
(帰還制御回路30−1の構成)
図3に示す帰還制御回路30−1では、ダイオード21及びダイオード24が整流回路を構成する。そして、帰還制御回路30−1は、電流検出抵抗18の両端電圧(ダイオード電流対応電圧)を取り出し、抵抗22、コンデンサ23によりこの両端電圧を平均化して検出するものである。
【0018】
図4は、帰還制御回路30−1に関する主要な構成を抜き出した図である。図4を参照してさらに詳しく説明する。図4に示すように、帰還制御回路30−1(検出回路)は、整流回路6と結合コンデンサ11との第一直列回路の整流回路6側に直列に接続したダイオード21と一端をダイオード21に接続し他端を基準電位に接続した電流検出抵抗18とからなる第二直列回路と、ダイオード21とは逆極性で第二直列回路に並列に接続した逆極性ダイオード24とを備え、第二直列回路の電流検出抵抗18に発生する電圧を発光ダイオード7に流れる電流に対応するダイオード電流対応電圧として検出するものである。なお、ダイオード21及びダイオード24の極性は互いに逆であればよく、図4に対して、ダイオード21とダイオード24の極性が逆の場合でも構わない。
【0019】
帰還制御回路30−1の比較器20は、抵抗22、コンデンサ23により平均化された検出電圧と、基準電圧19との差分電圧をインバータ制御回路5に出力する。インバータ制御回路5は、比較器20からの出力に従って、インバータ回路3のスイッチング素子であるFET(Q1)8、FET(Q2)9の駆動を制御する。
【0020】
図3、図4に示した方式においては、フォトカプラを用いることなく発光ダイオード素子に流れる電流を検出でき、かつ、検出電圧からダイオード(図2のダイオード21)の電圧降下分を取り除くことができる。このため、背景技術及び課題に述べた点を解消することができる。
【0021】
実施の形態2.
次に図5〜図7を参照して実施の形態2の発光ダイオード点灯装置120(帰還制御回路30−2)を説明する。実施の形態1の帰還制御回路30−1に対して、帰還制御回路30−2は、電流検出抵抗18を回路に組み込む構成が異なっている。図5は、本実施の形態2の発光ダイオード点灯装置120の回路図である。図3と共通な部分には共通な番号を付し、説明は省略する。また、図3と異なる部分は、帰還制御回路30−2の構成である。
【0022】
(帰還制御回路30−2の構成)
帰還制御回路30−2の構成は、整流回路6の基準電位側に接続されるダイオード15若しくはダイオード16に直列に電流検出抵抗18を接続(図5ではダイオード15に直列接続)することにより、電流検出抵抗18の両端電圧を取り出し、抵抗22、コンデンサ23により平均化して検出するものである。
【0023】
図6は、帰還制御回路30−2に関する主要な構成を抜き出した図である。図6を参照してさらに詳しく説明する。図6に示すように、帰還制御回路30−2(検出回路)は、ダイオードブリッジの整流回路6を構成する4つのダイオード13〜16のうち基準電位側に接続された2つのダイオード15、16のいずれか一方に直列接続された電流検出抵抗18を有し、この電流検出抵抗18に発生する電圧を発光ダイオード7に流れる電流に対応するダイオード電流対応電圧として検出する。なお、図7は、電流検出抵抗18をダイオード16に直列接続した場合の構成を示す図である。
【0024】
実施の形態1の場合と同様に、帰還制御回路30−2の比較器20は、抵抗22、コンデンサ23により平均化された検出電圧と、基準電圧19との差分電圧をインバータ制御回路5に出力する。インバータ制御回路5は、比較器20からの出力に従って、インバータ回路3のスイッチング素子であるFET(Q1)8、FET(Q2)9の駆動を制御する。
【0025】
帰還制御回路30−2では、フォトカプラを用いることなく発光ダイオード素子に流れる電流を検出でき、かつ、検出電圧からダイオードの電圧降下分を取り除くことができるため、背景技術に述べた課題を解消することができる。また、実施の形態1の帰還制御回路30−1の構成に対して2素子のダイオード(図3のダイオード21、24)を省略することができるため、ダイオードの電圧降下とダイオードに流れる電流により発生するロスを減らすことができるので、帰還制御回路30−1に比べ効率を改善できる。
【0026】
実施の形態3.
図8、図9を参照して実施の形態3を説明する。図8は、実施の形態3の発光ダイオード点灯装置130の回路図である。発光ダイオード点灯装置130は、実施の形態1の発光ダイオード点灯装置110に、共振コンデンサ12が接続された点のみが異なる。実施の形態1と共通な部分には共通な番号を付し、説明は省略する。図8に示すように、発光ダイオード点灯装置130では、一端がインダクタ10と結合コンデンサ11との中点に接続され、他端がインバータ回路3の低電位側に接続された共振コンデンサ12を備える。
【0027】
(共振コンデンサ12の役割)
図9は、共振コンデンサ12の役割を説明する図である。図9は、共振コンデンサ12を用いるときと用いないときを比較したものであり、周波数(インバータ回路3のスイッチング周波数)の変化による発光ダイオード電流の変化を示す。インバータ方式の場合、発光ダイオードの明るさを減少させるにはインバータ回路3のスイッチング周波数を高くしてLED電流を絞ることにより実施するが、この場合、スイッチング周波数がかなり高くなるためロスが発生する。このため共振コンデンサ12を採用することで、インダクタ10と共振コンデンサ12との共振により、LED電流を絞る場合にスイッチング周波数の高くなることを抑制し、ロスを減少させることができる。さらに具体的には次の様である。
【0028】
共振コンデンサ12を用いない場合は、周波数の変化に伴うインダクタ10のインピーダンス変化のみで電流が変化するため、図9に示すように、周波数の変化に対し電流の変化は非常に小さい。この場合、調光を行うと変化させる周波数が非常に大きくなり、高周波数でもスイッチングを行えるFETおよび制御回路を用いなくてはならない。一方、共振コンデンサ12を用いることにより、発光ダイオード7に流れる電流はインダクタ10と共振コンデンサ12との共振により決定されるため、周波数の変化に対する電流の変化は、共振回路の設計次第で任意に調整でき、前述のように、高性能なFETや制御回路を選定しなくても良い。また、共振コンデンサ12を結合コンデンサ11、整流回路6、電流検出抵抗18の直列回路に並列に挿入することにより、電流検出抵抗18には共振コンデンサ12に流れる電流が流れないため、発光ダイオード素子に流れる電流を正確に検出できるという効果がある。
【0029】
実施の形態4.
図10を参照して実施の形態4を説明する。図10は、実施の形態4の発光ダイオード点灯装置140の回路図である。この発光ダイオード点灯装置140は、実施の形態3の発光ダイオード点灯装置130の共振コンデンサ12の接続位置を変えた点のみが異なる。すなわち、図10に示すように、発光ダイオード点灯装置140は、一端が結合コンデンサ11と整流回路6の中点に接続され、他端がインバータ回路3の低電位側に接続された共振コンデンサ12を備える構成である。共振コンデンサ12採用の効果は、実施の形態3と同じである。
【0030】
実施の形態5.
次に図11を参照して実施の形態5を説明する。図11は、実施の形態5の発光ダイオード点灯装置150の回路図である。発光ダイオード点灯装置150は、実施の形態2の発光ダイオード点灯装置120に、共振コンデンサ12が接続された点のみが異なる。実施の形態2と共通な部分には共通な番号を付し、説明は省略する。図11に示すように、発光ダイオード点灯装置150では、一端がインダクタ10と結合コンデンサ11との中点に接続され、他端がインバータ回路3の低電位側に接続された共振コンデンサ12を備える。共振コンデンサ12の接続状態は実施の形態3と同じである。共振コンデンサ12採用の効果は実施の形態3と同じである。
【0031】
実施の形態6.
次に図12を参照して実施の形態6を説明する。図12は、実施の形態6の発光ダイオード点灯装置160の回路図である。発光ダイオード点灯装置160は、実施の形態5の発光ダイオード点灯装置150の共振コンデンサ12を、実施の形態4と同様に配置した構成である。実施の形態5の図11と共通な部分には共通な番号を付し、説明は省略する。図12に示すように、発光ダイオード点灯装置160は、一端が結合コンデンサ11と整流回路6の中点に接続され、他端がインバータ回路3の低電位側に接続された共振コンデンサ12を備える構成である。共振コンデンサ12採用の効果は、実施の形態3と同じである。
【0032】
なお、以上の実施の形態1〜6では発光ダイオード点灯装置110〜160を説明したが、発光ダイオード点灯装置110〜160のいずれかを備えたLED照明器具の実施形態も可能である。また、発光ダイオード点灯装置110〜160のいずれかの点灯装置を備えたLED照明器具を複数備えた照明システムの実施形態ももちろん可能である。すなわち、商用交流電源40に並列接続された複数の前記LED照明器具を備えた照明システムの実施形態も可能である。
【符号の説明】
【0033】
1 電源整流回路、2 アクティブフィルタ回路、3 インバータ回路、4 負荷回路、5 インバータ制御回路、6 整流回路、7 発光ダイオード、8 FET(Q1)、9 FET(Q2)、10 インダクタ、11 結合コンデンサ、12 共振コンデンサ、13,14,15,16 ダイオード、18 電流検出抵抗、19 基準電圧、20 比較器、21 ダイオード、22 抵抗、23 コンデンサ、24 ダイオード、25 抵抗、26 コンデンサ、27 フォトカプラ、28 I−V変換回路、30,30−1,30−2 帰還制御回路、40 商用交流電源、110,120,130,140,150,160 発光ダイオード点灯装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光ダイオードに接続されてこの発光ダイオードに直流電流を流す整流回路とこの整流回路に直列に接続された結合コンデンサとこの結合コンデンサに直列に接続されたインダクタとを有する負荷回路と、
スイッチング素子を有し、このスイッチング素子を介して上記負荷回路に高周波電圧を供給するインバータ回路と、
上記整流回路と上記結合コンデンサとの第一直列回路の上記整流回路側に直列に接続したダイオードと一端を上記ダイオードに接続し他端を基準電位に接続した抵抗とからなる第二直列回路と、上記ダイオードとは逆極性で上記第二直列回路に並列に接続した逆極性ダイオードとを備え、上記第二直列回路の上記抵抗に発生する電圧を上記発光ダイオードに流れる電流に対応するダイオード電流対応電圧として検出する検出回路と、
上記検出回路から検出されるダイオード電流対応電圧と基準電圧とに基づいて、上記インバータ回路を制御するインバータ制御回路と
を備えたことを特徴とする発光ダイオード点灯装置。
【請求項2】
上記発光ダイオード点灯装置は、さらに、
一端がインダクタと結合コンデンサとの中点に接続され、他端が上記インバータ回路の低電位側に接続された共振コンデンサを備えることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオード点灯装置
【請求項3】
上記発光ダイオード点灯装置は、さらに、
一端が上記結合コンデンサと上記整流回路の中点に接続され、他端が上記インバータ回路の低電位側に接続された共振コンデンサを備えることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオード点灯装置。
【請求項4】
発光ダイオードに接続されてこの発光ダイオードに直流電流を流す整流回路であって4つのダイオードからなるダイオードブリッジの整流回路とこの整流回路に直列に接続された結合コンデンサとこの結合コンデンサに直列に接続されたインダクタとを有する負荷回路と、
スイッチング素子を有し、このスイッチング素子を介して上記負荷回路に高周波電圧を供給するインバータ回路と、
上記整流回路の上記4つのダイオードのうち基準電位側に接続された2つのダイオードのいずれか一方に直列接続された抵抗を有し、この抵抗に発生する電圧を上記発光ダイオードに流れる電流に対応するダイオード電流対応電圧として検出する検出回路と、
上記検出回路から検出されるダイオード電流対応電圧と基準電圧とに基づいて、上記インバータ回路を制御するインバータ制御回路と
を備えたことを特徴とする発光ダイオード点灯装置。
【請求項5】
上記発光ダイオード点灯装置は、さらに、
一端がインダクタと結合コンデンサとの中点に接続され、他端が上記インバータ回路の低電位側に接続された共振コンデンサを備えることを特徴とする請求項4記載の発光ダイオード点灯装置。
【請求項6】
上記発光ダイオード点灯装置は、さらに、
一端が上記結合コンデンサと上記整流回路の中点に接続され、他端が上記インバータ回路の低電位側に接続された共振コンデンサを備えることを特徴とする請求項4記載の発光ダイオード点灯装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれかに記載の発光ダイオード点灯装置を備えた照明器具。
【請求項8】
請求項7の照明器具を複数備えた照明システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−48986(P2011−48986A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−195574(P2009−195574)
【出願日】平成21年8月26日(2009.8.26)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【出願人】(390014546)三菱電機照明株式会社 (585)
【Fターム(参考)】