発光文字表示装置及びそれを用いた自動車の価格表示板
【課題】 表示する文字の交換が簡単にでき、低消費電力で薄型で自動車のバッテリーなどの電源で作動する発光文字表示装置と、それを用いた自動車の価格表示板を提供する。
【解決手段】 ＬＥＤからなる光源を、光透過性の板状の導光部材の側方に配設し、前記光源からの光を前記導光部材の内部に導光し、前記導光部材に配設された拡散部材により前記導光を表面に散乱させることで照明を行う面状発光体１に、磁性金属からなり開口部を有するカバー２を取り付け、カバー２に文字表示板３を吸着用磁石４で接合する。電源には、自動車のシガレットライターなどを介してバッテリーを用いる。これによって文字表示の交換が簡単で、薄型、低消費電力の発光文字表示装置と、それを用いた自動車の価格表示板が得られる。
【解決手段】 ＬＥＤからなる光源を、光透過性の板状の導光部材の側方に配設し、前記光源からの光を前記導光部材の内部に導光し、前記導光部材に配設された拡散部材により前記導光を表面に散乱させることで照明を行う面状発光体１に、磁性金属からなり開口部を有するカバー２を取り付け、カバー２に文字表示板３を吸着用磁石４で接合する。電源には、自動車のシガレットライターなどを介してバッテリーを用いる。これによって文字表示の交換が簡単で、薄型、低消費電力の発光文字表示装置と、それを用いた自動車の価格表示板が得られる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、文字表示装置に関わり、特に文字の交換が簡単で、発光機構を有する文字表示装置に関わるものである。
【０００２】
中古自動車のように、価格変動の頻度が高い商品の価格表示には板状の文字板を、基板となる看板に磁石などを用いて貼り付けた形式の表示板が使用されている。価格表示板の中古自動車への取り付け方はフロントガラスの内側に、外から見えやすいように貼り付けておくのが一般的であるが、中古自動車は屋外に展示しておくのが通常なので、適当な電源がないために夜間は表示の視認が困難である。
【０００３】
看板などの文字表示を、夜間でも視認できるようにするための照明装置には、様々な形式のものが開発され実用化されている。例えば特許文献１には、光を乱反射状態で透過させる透光樹脂で形成された表示体に対して、側方から光を照射する光源を用いた発光看板が開示されている。
【０００４】
しかしながら、ここに開示されている発光看板には、表示する文字の交換についての機構が開示されてなく、しかも厚みが大きく、自動車のフロントガラスの内側に設置するには必ずしも適しないものではない。さらに発光の電源について考慮されていないため、前記の用途に適していないという問題がある。
【０００５】
【特許文献１】 特開２００３−２８０５５９号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
従って、本発明の課題は、表示する文字の交換が簡単にでき、低消費電力で薄型で自動車のバッテリーなどの電源で作動する発光文字表示装置と、それを用いた自動車の価格表示板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、前記課題の解決のため、導光部材を薄型化した面状発光体を用い、文字板の接合と取り外しが簡単にできる構造を検討した結果、なされたものである。
【０００８】
即ち、本発明は、面状発光体表面に文字板を接合させてなることを特徴とする発光文字表示装置である。
【０００９】
また、本発明は、前記面状発光体が、ＬＥＤからなる光源を、光透過性の板状の導光部材の少なくとも１つの側方に配設し、前記光源からの光を前記導光部材の内部に導光し、前記導光部材に少なくとも１箇配設されてなる拡散部材により、前記光を散乱させて照明を行うことを特徴とする、前記の発光文字表示装置である。
【００１０】
また、本発明は、前記文字板が接合する部分に開口部を有し、少なくとも一部が磁性金属からなるカバーが、前記面状発光体の発光する側に取り付けられ、前記文字板には縁部の少なくとも一部に、磁石が接合されてなることを特徴とする、前記の発光文字表示装置である。
【００１１】
また、本発明は、自動車のバッテリーを電源として作動可能とするため電源プラグを有することを特徴とする、前記の発光文字表示装置を用いたことを特徴とする自動車の価格表示板である。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の発光文字表示装置は、構造的な特徴から、薄型化が可能で、文字板の交換が簡単で、しかも光源がＬＥＤなので低消費電力で作動するために、自動車のシガレットライターなどを介してバッテリーを電源として用いることができる。このため、自動車の価格表示板として極めて有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
次に、具体的な例を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。
【００１４】
図１は、本発明の発光文字表示装置を用いた自動車の価格表示板の一例を示す斜視図である。図１において１は面状発光体、２はカバー、３は文字表示板、４は吸着用磁石、５は文字、６は電源プラグである。
【００１５】
面状発光体１は、板状の透明材料からなる導光板の少なくとも一つの測方にＬＥＤを複数並べた光源を配設され、導光板の図における上の方に、ディンプル構造や凹凸構造の拡散部材を有する散乱層が形成されている。この散乱層において、光源から導光板内に導入された光が散乱し、あたかも散乱層が光源として機能することになる。
【００１６】
そして、面状発光体１には、文字表示板３が当接する部分に開口部が設けられ、少なくとも一部が磁性金属からなるカバー２が取り付けられている。文字表示板３における、カバー２と当接する側には、吸着用磁石４が取り付けられていて、文字表示板３の交換が極めて容易にできる。
【００１７】
また、電源プラグ６は、自動車のシガレットライターに差し込み、これを介してバッテリーも電力を用いることができるため、外部から電源コードを引き込むことなく、点灯を可能としている。このため、本実施の形態の発光文字表示装置は自動車にフロントガラスの内側に設置して、自動車の価格表示板として用いることができる。
【００１８】
以上に説明したように、本発明によれば薄型、低消費電力で文字表示板の交換が簡単な発光文字表示装置とそれを用いた自動車用価格表示板が得られる。また、本発明が他の用途に応用可能であることと、本発明が前記実施の形態に限定されるものではなく、本技術分野における通常の知識を有する者が想到し得る変形、修正なども本発明に含まれることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】 本発明の発光文字表示装置を用いた自動車の価格表示板の一例を示す斜視図
【符号の説明】
【００２０】
１ 面状発光体
２ カバー
３ 文字表示板
４ 吸着用磁石
５ 文字
６ 電源プラグ
【技術分野】
【０００１】
本発明は、文字表示装置に関わり、特に文字の交換が簡単で、発光機構を有する文字表示装置に関わるものである。
【０００２】
中古自動車のように、価格変動の頻度が高い商品の価格表示には板状の文字板を、基板となる看板に磁石などを用いて貼り付けた形式の表示板が使用されている。価格表示板の中古自動車への取り付け方はフロントガラスの内側に、外から見えやすいように貼り付けておくのが一般的であるが、中古自動車は屋外に展示しておくのが通常なので、適当な電源がないために夜間は表示の視認が困難である。
【０００３】
看板などの文字表示を、夜間でも視認できるようにするための照明装置には、様々な形式のものが開発され実用化されている。例えば特許文献１には、光を乱反射状態で透過させる透光樹脂で形成された表示体に対して、側方から光を照射する光源を用いた発光看板が開示されている。
【０００４】
しかしながら、ここに開示されている発光看板には、表示する文字の交換についての機構が開示されてなく、しかも厚みが大きく、自動車のフロントガラスの内側に設置するには必ずしも適しないものではない。さらに発光の電源について考慮されていないため、前記の用途に適していないという問題がある。
【０００５】
【特許文献１】 特開２００３−２８０５５９号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
従って、本発明の課題は、表示する文字の交換が簡単にでき、低消費電力で薄型で自動車のバッテリーなどの電源で作動する発光文字表示装置と、それを用いた自動車の価格表示板を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、前記課題の解決のため、導光部材を薄型化した面状発光体を用い、文字板の接合と取り外しが簡単にできる構造を検討した結果、なされたものである。
【０００８】
即ち、本発明は、面状発光体表面に文字板を接合させてなることを特徴とする発光文字表示装置である。
【０００９】
また、本発明は、前記面状発光体が、ＬＥＤからなる光源を、光透過性の板状の導光部材の少なくとも１つの側方に配設し、前記光源からの光を前記導光部材の内部に導光し、前記導光部材に少なくとも１箇配設されてなる拡散部材により、前記光を散乱させて照明を行うことを特徴とする、前記の発光文字表示装置である。
【００１０】
また、本発明は、前記文字板が接合する部分に開口部を有し、少なくとも一部が磁性金属からなるカバーが、前記面状発光体の発光する側に取り付けられ、前記文字板には縁部の少なくとも一部に、磁石が接合されてなることを特徴とする、前記の発光文字表示装置である。
【００１１】
また、本発明は、自動車のバッテリーを電源として作動可能とするため電源プラグを有することを特徴とする、前記の発光文字表示装置を用いたことを特徴とする自動車の価格表示板である。
【発明の効果】
【００１２】
本発明の発光文字表示装置は、構造的な特徴から、薄型化が可能で、文字板の交換が簡単で、しかも光源がＬＥＤなので低消費電力で作動するために、自動車のシガレットライターなどを介してバッテリーを電源として用いることができる。このため、自動車の価格表示板として極めて有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１３】
次に、具体的な例を挙げ、本発明の実施の形態について説明する。
【００１４】
図１は、本発明の発光文字表示装置を用いた自動車の価格表示板の一例を示す斜視図である。図１において１は面状発光体、２はカバー、３は文字表示板、４は吸着用磁石、５は文字、６は電源プラグである。
【００１５】
面状発光体１は、板状の透明材料からなる導光板の少なくとも一つの測方にＬＥＤを複数並べた光源を配設され、導光板の図における上の方に、ディンプル構造や凹凸構造の拡散部材を有する散乱層が形成されている。この散乱層において、光源から導光板内に導入された光が散乱し、あたかも散乱層が光源として機能することになる。
【００１６】
そして、面状発光体１には、文字表示板３が当接する部分に開口部が設けられ、少なくとも一部が磁性金属からなるカバー２が取り付けられている。文字表示板３における、カバー２と当接する側には、吸着用磁石４が取り付けられていて、文字表示板３の交換が極めて容易にできる。
【００１７】
また、電源プラグ６は、自動車のシガレットライターに差し込み、これを介してバッテリーも電力を用いることができるため、外部から電源コードを引き込むことなく、点灯を可能としている。このため、本実施の形態の発光文字表示装置は自動車にフロントガラスの内側に設置して、自動車の価格表示板として用いることができる。
【００１８】
以上に説明したように、本発明によれば薄型、低消費電力で文字表示板の交換が簡単な発光文字表示装置とそれを用いた自動車用価格表示板が得られる。また、本発明が他の用途に応用可能であることと、本発明が前記実施の形態に限定されるものではなく、本技術分野における通常の知識を有する者が想到し得る変形、修正なども本発明に含まれることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【００１９】
【図１】 本発明の発光文字表示装置を用いた自動車の価格表示板の一例を示す斜視図
【符号の説明】
【００２０】
１ 面状発光体
２ カバー
３ 文字表示板
４ 吸着用磁石
５ 文字
６ 電源プラグ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
面状発光体表面に文字板を接合させてなることを特徴とする発光文字表示装置。
【請求項２】
前記面状発光体は、ＬＥＤからなる光源を、光透過性の板状の導光部材の少なくとも１つの側方に配設し、前記光源からの光を前記導光部材の内部に導光し、前記導光部材に少なくとも１箇配設されてなる拡散部材により、前記光を散乱させて照明を行うことを特徴とする、請求項１に記載の発光文字表示装置。
【請求項３】
前記文字板が接合する部分に開口部を有し、少なくとも一部が磁性金属からなるカバーが、前記面状発光体の発光する側に取り付けられ、前記文字板には縁部の少なくとも一部に、磁石が接合されてなることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載の発光文字表示装置。
【請求項４】
自動車のバッテリーを電源として作動可能とするため電源プラグを有することを特徴とする、請求項１ないし請求項３のいずれに記載の文字表示装置を用いたことを特徴とする自動車の価格表示板。
【請求項１】
面状発光体表面に文字板を接合させてなることを特徴とする発光文字表示装置。
【請求項２】
前記面状発光体は、ＬＥＤからなる光源を、光透過性の板状の導光部材の少なくとも１つの側方に配設し、前記光源からの光を前記導光部材の内部に導光し、前記導光部材に少なくとも１箇配設されてなる拡散部材により、前記光を散乱させて照明を行うことを特徴とする、請求項１に記載の発光文字表示装置。
【請求項３】
前記文字板が接合する部分に開口部を有し、少なくとも一部が磁性金属からなるカバーが、前記面状発光体の発光する側に取り付けられ、前記文字板には縁部の少なくとも一部に、磁石が接合されてなることを特徴とする、請求項１または請求項２に記載の発光文字表示装置。
【請求項４】
自動車のバッテリーを電源として作動可能とするため電源プラグを有することを特徴とする、請求項１ないし請求項３のいずれに記載の文字表示装置を用いたことを特徴とする自動車の価格表示板。
【図１】
【公開番号】特開２０１０−９７１５９（Ｐ２０１０−９７１５９Ａ）
【公開日】平成２２年４月３０日（２０１０．４．３０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−３０６８２４（Ｐ２００８−３０６８２４）
【出願日】平成２０年１０月１６日（２００８．１０．１６）
【出願人】（５００３３６２３６）株式会社邦友 (6)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年４月３０日（２０１０．４．３０）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年１０月１６日（２００８．１０．１６）
【出願人】（５００３３６２３６）株式会社邦友 (6)
【Ｆターム（参考）】
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