説明

発光表示パネルの駆動装置および駆動方法

【課題】表示メモリの容量を縮小し、かつ定電流源を備えるデータ線駆動回路のコストを抑えることができる発光表示パネルの駆動装置および駆動方法を提供すること。
【解決手段】複数の発光色R,G,Bに対応する発光素子をそれぞれサブ画素として備え、これら複数のサブ画素を組として1つの表示画素を構成すると共に、前記表示画素を面方向に多数配列してなる表示パネル1が用いられる。また、1つの表示画素に対応して駆動電流を供給する1つの電源(定電流源)がそれぞれ設けられると共に、一走査期間ごとに、前記1つの表示画素を構成する各発光素子に対して、前記1つの電源から選択的に駆動電流を供給するデータドライバ2が具備される。前記データドライバ2には、1つの表示画素を構成する各発光素子のアノード端子に対して、前記1つの電源より選択的に駆動電流を供給するドライブスイッチを含む選択供給手段が備えられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)素子を表示素子として用い、表示画面の全体もしくは一部において、表示色を切り替えることができる発光表示パネルの駆動装置および駆動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
有機EL素子は自発光型素子であるため、これを用いた表示パネルにおいては視野角に制限がなく、また従来の液晶表示装置に必要なバックライトも不要であるので、表示パネルのさらなる薄型化に寄与することができる。さらに有機EL素子は低電圧の直流電源により、効率の高い点灯駆動動作がなされるなどの特質を有している。したがって、有機EL素子による表示パネルは、現状において広く用いられている液晶表示パネルに代わる次世代の表示パネルとして注目されている。
【0003】
かかる有機EL素子を用いた表示パネルとして、素子をドットマトリクス状に配列することでカラー表示が可能なパッシブ駆動型表示パネルが提案されている。図1Aおよび図1Bは、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色を発光するEL素子をそれぞれサブ画素として1つのカラー表示画素を形成してなる表示パネルおよびそのドライブ回路の例を示したものである。
【0004】
図1Aおよび図1Bに示すように、表示パネル1にはデータ線と、走査線が互いに直交するようにして配列され、それぞれの交差した部分に有機EL素子が接続されている。図に示す例においては縦方向(列方向)に沿う各データ線に対応して前記したR,G,Bの各色を発光するEL素子のアノード端子がそれぞれ接続され、また横方向(行方向)に沿う走査線に前記R,G,Bの各色を発光するEL素子のカソード端子が共通接続されている。
【0005】
そして、前記R,G,Bの各色を発光するEL素子はサブ画素を構成し、これら3つのサブ画素により1つのカラー表示画素を構成している。なお、図においては紙面の都合により、縦横方向に2×3のカラー表示画素が配置された状況を示しているが、現実には多数のカラー表示画素が縦横方向に配置され、ドットマトリクス型表示パネルを構成している。
【0006】
前記した表示パネル1の各データ線にはデータドライバ2より、選択的に定電流が供給されるようになされる。すなわち、各データ線はデータドライバ2内に配置されたドライブスイッチSR1,SG1,SB1,……にそれぞれ接続され、前記各ドライブスイッチを介してデータドライバ2内の定電流回路からの定電流、もしくは非点灯電位VLが各データ線に供給されるように構成されている。そして前記各ドライブスイッチは、データドライバ2における制御部2Aからの指令により切替え制御される。
【0007】
一方、前記した表示パネル1の各走査線には走査ドライバ3より、択一的に走査電位が供給されるようになされる。すなわち、各走査線はそれぞれ走査ドライバ3に配置された走査スイッチSK1,SK2,……に接続され、前記各走査スイッチを介して走査電位VL、もしくは逆バイアス電圧VHが各走査線に供給されるように構成されている。なお、図1Aおよび図1Bに示す構成においては、前記した非点灯電位VLおよび走査電位VLは同一レベルの電位、例えば表示パネル1の基準電位に設定されている。
【0008】
図1Aは、走査スイッチSK1が走査電位VLを選択することにより、1番目の走査線が走査状態になされた場合を示しており、この時、走査スイッチSK1以外の各走査スイッチは逆バイアス電圧VHを選択するように動作する。これにより、図1Aにおいては1番目の走査線に接続された○印で示した素子が点灯状態になされ、R,G,Bのサブ画素の点灯度合いによりカラー表示画素の発光色(表示色)が調整される。
【0009】
また、図1Bは、走査スイッチSK2が走査電位VLを選択することにより、2番目の走査線が走査状態になされた場合を示しており、この時、走査スイッチSK2以外の各走査スイッチは逆バイアス電圧VHを選択するように動作する。これにより、図1Bにおいては2番目の走査線に接続された○印で示した素子が点灯状態になされ、同様にしてR,G,Bのサブ画素の点灯度合いによりカラー表示画素の発光色(表示色)が調整される。
【0010】
図2Aは、図1Aおよび図1Bに示したカラー表示パネルの駆動動作、すなわち一走査期間においてなされる階調制御の例を示している。なお、図2AにおいてR,G,Bで示したそれぞれは、各サブ画素に印加される電圧レベルの状態を示しており、K1およびK2で示したそれぞれは、第1および第2番目の走査線に印加される電圧レベル(走査電位)の状況を示している。すなわち、図2Aにおいては第1番目の走査線が走査状態になされていることを示している。
【0011】
図2Aに示すように一走査期間毎にリセット期間Re、予備充電(プリチャージ)期間Pc、定電流駆動期間(点灯期間)が設定される。前記リセット期間Reにおいては、図1Aおよび図1Bに示す各ドライブスイッチSR1,SG1,SB1,……および各走査スイッチSK1,SK2,……は全て電位VLを選択し、これにより、各EL素子の寄生容量に蓄積されている電荷は放電され、リセット状態になされる。
【0012】
これに続くプリチャージ期間Pcにおいては、通称陰極リセットと呼ばれるプリチャージ手段、或いは点灯期間における電流値よりも大きな電流を供給する定電流によるプリチャージ手段、また図には示されていないプリチャージ電圧を利用する定電圧によるプリチャージ手段を選択することができる。例えば前記した陰極リセットと呼ばれるプリチャージ手段を採用する場合においては、各ドライブスイッチSR1,SG1,SB1,……は、電位VLと定電流源のどちらも選択しないハイインピーダンス状態とする。
【0013】
そして次に点灯対象となる走査線に対応する走査スイッチSK1は電位VLを選択し、他の走査線に対応する走査スイッチSK2,……は逆バイアス電圧VHを選択するように動作する。これにより、次に点灯対象となる走査線に接続された各EL素子の寄生容量に対して順方向にプリチャージすることができる。
【0014】
その後、点灯期間(定電流駆動期間)に移行し、前記ドライブスイッチSR1,SG1,SB1,……によって、点灯させるべきEL素子に対応するデータ線(点灯ライン)には、定電流源より定電流が供給される。また、非点灯になされるEL素子に対応するデータ線(非点灯ライン)は、電位VLに設定される。
【0015】
図2Aに示す例は、電流階調方式を示すものであり、点灯期間においてはR,G,Bの各サブ画素に供給される電流値が、一例として破線のハッチングで示したレベルに設定される。なお図2Aは電圧値のレベルで示しているが、電圧値は電流値に比例する。これにより発光される各サブ画素からの発光色の混合度合いにより、カラー表示画素ごとの表示色および階調が決定される。
【0016】
次に図2Bは、図1Aおよび図1Bに示したカラー表示パネルの駆動動作、すなわち一走査期間においてなされる階調制御の他の例を示している。なお、図2Bはすでに説明した図2Aに示した形態と同様のタイミングチャートで示しており、したがって個々の説明は省略する。
【0017】
図2Bに示す例は、時間階調方式を示すものであり、点灯期間においてR,G,Bの各サブ画素に供給される電流値は予め定められた一定値になされる。そして、破線のハッチングで示したように走査期間に占める点灯期間R,G,Bの割合(時間割合)がそれぞれ設定される。これにより発光される各サブ画素からの発光色の混合度合いにより、カラー表示画素ごとの表示色および階調が決定される。
【0018】
以上説明したカラー表示パネルの駆動装置については、すでに数多くの特許出願がなされており、本件出願人において出願した例えば特許文献1などにも開示されている。
【特許文献1】特開2003−302938号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
ところで、前記した構成のカラー表示パネルの駆動装置においては、図2Aに示す電流階調方式を採用するにしても、図2Bに示す時間階調方式を採用するにしても、R,G,Bの各サブ画素ごとの階調表現のためのデータを表示メモリに格納する必要がある。この場合、各サブ画素ごとのデータ格納のために、それぞれ数ビット程度のメモリを割り当てる必要が生じ、このためにカラー表示画素の数に比例して、大きなメモリ容量が必要となる。このメモリ容量の増大は即座に製品コストに反映され、低価格帯の商品への採用上のネックとなる。
【0020】
また、前記したカラー表示パネルの駆動装置においては、R,G,Bの各サブ画素ごとにこれらを独立して点灯駆動するための定電流源が必要であり、したがってカラー表示画素の数に比例して、多数の定電流源を備えることになる。前記定電流源はデータ線駆動回路を構成するICチップにおいて、大きな面積を必要とするため、これによるコストの高騰は免れないものであった。
【0021】
一方、昨今においては、この種の表示パネルはきわめて安価な商品分野にも採用されるなど、その用途は益々拡大されている。そして用途によってはパネル全体の表示色もしくはパネルの一部の表示色を数色の中から選択できるように機能させることで、表示上の見栄えを十分に確保することができるものもある。
【0022】
この発明は、前記した点に着目してなされたものであり、前記した表示メモリの容量の拡大、および定電流源を備えるデータ線駆動回路のコストを抑え、低価格帯の商品に対しても容易に採用することができる発光表示パネルの駆動装置および駆動方法を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
前記した課題を解決するためになされたこの発明にかかる発光表示パネルの駆動装置における好ましい基本形態は、請求項1に記載のとおり、複数の発光色に対応する発光素子をそれぞれサブ画素として備え、これら複数のサブ画素を組として1つの表示画素を構成すると共に、前記表示画素を面方向に多数配列してなる表示パネルと、前記1つの表示画素に対応して駆動電流を供給する1つの電源がそれぞれ設けられると共に、一走査期間ごとに、前記1つの表示画素を構成する各発光素子に対して、前記1つの電源から選択的に駆動電流を供給する選択供給手段を備えたドライバ回路とが具備されている点に特徴を有する。
【0024】
また、この発明にかかる発光表示パネルの駆動方法は、請求項6に記載のとおり、複数の発光色に対応する発光素子をそれぞれサブ画素として備え、これら複数のサブ画素を組として1つの表示画素を構成すると共に、前記表示画素を面方向に多数配列してなる表示パネルを点灯駆動する発光表示パネルの駆動方法であって、前記1つの表示画素に対応して駆動電流を供給する1つの電源がそれぞれ設けられると共に、選択供給手段により一走査期間ごとに、前記1つの電源から前記1つの表示画素を構成する各発光素子に対して、選択的に駆動電流を供給する供給動作が実行される点に特徴を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、この発明にかかる発光表示パネルの駆動装置および駆動方法について、図に示す実施の形態に基づいて説明する。なお、以下に説明する各実施の形態においては、すでに説明した図1Aおよび図1Bに示す構成要素と同一の機能を果たす部分は同一符号で示しており、したがって個々の説明は省略する。
【0026】
この発明にかかる駆動装置において利用される表示パネルにおいては、複数の発光色に対応する発光素子をそれぞれサブ画素として備え、これら複数のサブ画素を組として1つの表示画素が構成される。すなわち、以下に説明する各実施の形態においては、前記したR,G,Bの各色を発光するEL素子をそれぞれサブ画素として1つの表示画素を形成したものが利用される。
【0027】
図3Aおよび図3Bは、その第1の実施の形態を示すものであり、この図3Aおよび図3Bにおいては紙面の都合により、縦横方向に2×3の表示画素が配置された状況を示している。しかしながら、現実には多数の同様の表示画素が縦横方向に配置され、ドットマトリクス型表示パネルを構成している。
【0028】
そして、表示パネル1に配列された1つの表示画素に着目した場合、R,G,Bの各色を発光するサブ画素として機能する各EL素子は、それぞれのアノード端子が異なったデータ線に接続され、またサブ画素として機能する各EL素子の各カソード端子は、一つの共通の走査線にそれぞれ接続されている。すなわち、図1Aおよび図1Bに示した表示パネルと同様の構成にされている。
【0029】
一方、図3Aおよび図3Bに示す実施の形態においては、列方向の1つの画素に対応して1つの電源としての定電流源がデータドライバ2に配置されており、前記1つの定電流源より、それぞれドライブスイッチを介して、1つの表示画素を構成するR,G,Bの各EL素子のアノード端子に対して独立して駆動電流が供給できるように構成されている。
【0030】
すなわち、図に示す例においては、左側から1番目の表示画素にはドライブスイッチSR1,SG1,SB1をそれぞれ介して1つの定電流源より各サブ画素を構成するEL素子に対して駆動電流が供給されるように構成されている。また左側から2番目の表示画素にもドライブスイッチSR2,SG2,SB2をそれぞれ介して同様に1つの定電流源より駆動電流が供給されるように構成され、さらに左側から3番目の表示画素にもドライブスイッチSR3,SG3,SB3をそれぞれ介して同様に1つの定電流源より駆動電流が供給されるように構成されている。
【0031】
そして、前記したドライブスイッチの動作は、データドライバ2に設けられた制御部2Aからの指令により切替え制御され、この実施の形態においては、前記制御部2Aと前記各ドライブスイッチとによりサブ画素単位に駆動電流を供給する選択供給手段を構成している。
【0032】
図3Aおよび図3Bに示す実施の形態においては、Rの発光色により画像が表示される例が示されている。すなわち、図3Aは走査ドライバ3における走査スイッチSK1が第1の走査線に対して走査電位を印加した状態を示しており、この時、左から1番目と3番目の表示画素におけるRに対応するサブ画素が発光駆動される例が示されている。また、図3Bは走査ドライバ3における走査スイッチSK2が第2の走査線に対して走査電位を印加した状態を示しており、この時、左から2番目の表示画素におけるRに対応するサブ画素が発光駆動される例が示されている。
【0033】
前記した動作は、予めRの発光色により画像が表示されるように、例えばユーザが設定することで実現され、この設定によりデータドライバ2における制御部2Aは、その走査において点灯表示させるべき表示画素について、Rに対応するドライブスイッチのみを定電流源に接続するように動作する。この動作により、少なくとも第1および第2走査線に対応する領域は、Rの発光色により画像が表示される。
【0034】
前記した駆動方法によると、複数のサブ画素からなる1つの表示画素を1つの点灯表示データにより点灯駆動させることができるので、図1Aおよび図1Bに示した従来のように各サブ画素に対応してそれぞれデータを保持することにより必要とされるメモリの容量を低減させることができる。また従来のように各サブ画素に対応して定電流源をそれぞれ備える構成に比較して、定電流源の数を1/3にすることができるので、データドライバ2を構成するICチップのコストを大幅に下げることができる。
【0035】
図4Aおよび図4Bは、すでに説明した図3Aおよび図3Bと同様の第1の実施の形態において、R,G,Bの各サブ画素を同時に点灯させることで、表示画素を白色光Wで点灯駆動させる動作例を示している。
【0036】
すなわち、図4Aは走査ドライバ3における走査スイッチSK1が第1の走査線に対して走査電位を印加した状態を示しており、この時、左から1番目と3番目の表示画素におけるR,G,Bに対応する各サブ画素が発光駆動される例が示されている。また、図4Bは走査ドライバ3における走査スイッチSK2が第2の走査線に対して走査電位を印加した状態を示しており、この時、左から2番目と3番目の表示画素におけるR,G,Bに対応する各サブ画素が発光駆動される例が示されている。
【0037】
前記した動作は、予め白色光Wにより画像が表示されるように、例えばユーザが設定することで実現され、この設定によりデータドライバ2における制御部2Aは、その走査において点灯表示させるべき表示画素について、R,G,Bのサブ画素のすべてに対応するドライブスイッチを定電流源に接続するように動作する。この動作により、少なくとも第1および第2走査線に対応する領域は、白色光Wにより画像が表示される。
【0038】
以上説明した図4Aおよび図4Bに示す白色光Wにより画像が表示する例においても、図3Aおよび図3Bに示した例と同様の作用効果を得ることができる。
【0039】
ところで、前記したように白色光Wにより画像を表示しようとする場合においては、R,G,Bのサブ画素において必要とする輝度はそれぞれ異なるものであり、また白色光Wにおけるカラーバランスをあえて変更するなどの操作を行うこともある。図5A〜図5Cおよび図6は、前記したような場合において、カラーバランスを調整もしくは故意に変更させる場合の動作例を説明するものである。
【0040】
すなわち、図5A〜図5Cは、いずれも第1番目の走査線を走査している場合を示しており、図5Aは図6に示す点灯期間T1においてなされる動作を、また図5Bは図6に示す点灯期間T2においてなされる動作を、さらに図5Cは図6に示す点灯期間T3においてなされる動作をそれぞれ示している。なお、図6はすでに説明した図2Aおよび図2Bと同様のタイミングチャートで示しており、その詳細な説明は省略する。
【0041】
先ず図5Aに示す例は、左から1番目と3番目の表示画素におけるR,G,Bに対応する各サブ画素が発光駆動される場合を示しており、この場合においてはそれぞれ1つの定電流源から3分割されてR,G,Bに対応するEL素子に駆動電流が供給される。この結果、図6に期間T1として示すように、R,G,Bの各素子に対してそれぞれほぼ等しい順方向電圧が印加されることになる。
【0042】
続いて図5Bに示す例は、同じく左から1番目と3番目の表示画素におけるR,Gに対応する各サブ画素が発光駆動される場合を示しており、この場合においてはそれぞれ1つの定電流源から2分割されてR,Gに対応するEL素子に駆動電流が供給される。この結果、図6に期間T2として示すように、R,Gの各素子に対してそれぞれほぼ等しい順方向電圧が印加されることになる。
【0043】
さらに図5Cに示す例は、同じく左から1番目と3番目の表示画素におけるRに対応するサブ画素が発光駆動される場合を示しており、この場合においてはそれぞれ1つの定電流源からRに対応するEL素子に駆動電流が供給される。この結果、図6に期間T3として示すように、Rの素子に対して大きな順方向電圧が印加されることになる。
【0044】
図6に示すタイミングチャートにおいて、T1,T2,T3の時間配分によって、一走査期間におけるR,G,Bの各素子の発光輝度をそれぞれ調整することができ、これにより前記したとおり白色光Wにおけるカラーバランスを調整することができる。
【0045】
図5A〜図5Cおよび図6に示す動作例によると、前記したT1,T2,T3の時間配分に関して、制御データを格納する必要はあるものの、そのデータ量はわずかであり、したがって図5A〜図5Cおよび図6に示す動作例においても、図3Aおよび図3Bに示した例と同様の作用効果を得ることができる。
【0046】
この発明にかかる第1の実施の形態を対象とした前記した説明においては、例えばRもしくは白色光Wにより画像表示を行う例を示しているが、前記したように1つの表示画素にそれぞれR,G,Bに対応する各サブ画素を備えた構成おいては、前記R,G,Bによる単色を含めて、7つの発光色の組み合わせを実現することができる。また、走査線ごと、データ線ごと、またはそれらの組み合わせにより表示色を表示画素単位で選択することも可能となる。
【0047】
図7Aおよび図7Bはその例を説明するものであり、図7Aは走査スイッチSK1が第1の走査線に対して走査電位を印加した状態を示しており、この時、左から1番目の表示画素においてはR,G,Bによる白色光Wによる表示がなされる状態が示され、また左から2番目の表示画素においてはG,Bによる発光色による表示がなされる状態が示されている。また、左から3番目の表示画素においてはRの単色による表示がなされる状態が示されている。
【0048】
また、図7Bは走査スイッチSK2が第2の走査線に対して走査電位を印加した状態を示しており、この時、左から1番目の表示画素においてはRの単色による表示がなされる状態が示され、また左から2番目の表示画素においてはR,Gによる発光色による表示がなされる状態が示されている。また、左から3番目の表示画素においてはG,Bによる発光色による表示がなされる状態が示されている。
【0049】
図7Aおよび図7Bに示す動作例によると、前記した表示画素ごとにR,G,Bのサブ画素ごとの点灯制御の組み合わせが異なるものの、この点灯制御に要するデータ量は、R,G,Bのサブ画素の各階調制御を行うデータ量に比較してわずかである。したがって図7Aおよび図7Bに示す動作例においても、図3Aおよび図3Bに示した例と同様の作用効果を得ることができる。
【0050】
次に図8Aおよび図8Bは、この発明にかかる第2の実施の形態を示すものである。なお、図8Aおよび図8Bにおいても紙面の都合により、表示パネル1には縦横方向に2×2の表示画素が配置された状況を示している。そして、表示パネル1に配列された1つの表示画素に着目した場合、R,G,Bの各色を発光するサブ画素として機能する各EL素子は、それぞれのアノード端子が一つの共通のデータ線にそれぞれ接続され、またサブ画素として機能する各EL素子の各カソード端子は、異なった走査線にそれぞれ接続されている。
【0051】
そして、R,G,Bのサブ画素を構成するEL素子のアノード端子が共通接続されたデータ線には、データドライバ2に配置されたドライブスイッチSD1,SD2,……をそれぞれ介して電源としての定電流源より駆動電流が供給されるように構成されている。また、R,G,Bのサブ画素として機能する各EL素子の各カソード端子が接続されたそれぞれの走査線には、一走査ごとに独立して動作することができる走査スイッチをそれぞれ介して、走査電位VLもしくは逆バイアス電圧VHが印加できるように構成されている。
【0052】
すなわち、この実施の形態においては、第1の走査により図8Aに示すように走査スイッチSKR1,SKG1,SKB1を組として、これらが選択的に走査電位VLを選択し、他は逆バイアス電圧VHを選択するように動作する。また第2の走査により図8Bに示すように走査スイッチSKR2,SKG2,SKB2を組として、これらが選択的に走査電位VLを選択し、他は逆バイアス電圧VHを選択するように動作する。
【0053】
これらの走査スイッチSKR1,SKG1,SKB1,……の動作は、走査ドライバ3に設けられた制御部3Aからの指令により切替え制御され、この実施の形態においては、前記制御部3Aと前記各走査スイッチSKR1,SKG1,SKB1,……とによりサブ画素単位に駆動電流を供給する選択供給手段を構成している。
【0054】
そして、図8Aおよび図8Bに示す実施の形態においては、Rの発光色により画像が表示される例が示されている。すなわち、図8Aは第1の走査において組となる走査スイッチSKR1,SKG1,SKB1のうち、SKR1のみが走査電位VL側に設定され、他は逆バイアス電圧VH側に設定された状態を示している。これにより、Rのサブ画素に対応するEL素子が接続された走査線KR1が走査電位になされる。この時、動作例においてはドライブスイッチSD1がオン状態となり、したがってこの第1の走査においては、左から1番目の表示画素におけるRに対応するサブ画素が発光駆動される。
【0055】
また、図8Bは第2の走査において組となる走査スイッチSKR2,SKG2,SKB2のうち、SKR2のみが走査電位VL側に設定され、他は逆バイアス電圧VH側に設定された状態を示している。これにより、Rのサブ画素に対応するEL素子が接続された走査線KR2が走査電位になされる。この時、動作例においてはドライブスイッチSD2がオン状態となり、したがってこの第2の走査においては、左から2番目の表示画素におけるRに対応するサブ画素が発光駆動される。
【0056】
前記した動作は、予めRの発光色により画像が表示されるように、例えばユーザが設定することで実現され、この設定により走査ドライバ3における制御部3Aは、その走査において点灯表示させるべき表示画素について、Rに対応する走査スイッチのみを走査電位VLに接続するように動作する。
【0057】
図9は前記した動作を説明するタイミングチャートであり、LSは走査同期信号を示している。すなわち第1走査においては、走査線KR1が走査電位VLに設定され、他の走査線には逆バイアス電圧VHが印加される。また第2走査においては、走査線KR2が走査電位VLに設定され、他の走査線には逆バイアス電圧VHが印加される。前記した動作により破線のハッチングで示した期間において、その走査線に接続されたサブ画素を構成するRの発光色のEL素子が点灯駆動されることになる。
【0058】
前記した駆動方法によると、複数のサブ画素からなる1つの表示画素を1つの点灯表示データにより点灯駆動させることができるので、図1Aおよび図1Bに示した従来のように各サブ画素に対応してそれぞれデータを保持することにより必要とされるメモリの容量を低減させることができる。この時、予め定められた走査スイッチのみをオン動作させるための制御データを必要とするものの、このデータ量は各サブ画素の階調を制御するデータ量に比較してきわめて少ない。
【0059】
また、前記した駆動方法によると、従来のように各サブ画素に対応して定電流源をそれぞれ備える構成に比較して、定電流源の数を1/3にすることができるので、データドライバ2を構成するICチップのコストを大幅に下げることができる。
【0060】
図10Aおよび図10Bは、すでに説明した図8Aおよび図8Bと同様の第1の実施の形態において、R,G,Bの各サブ画素を同時に点灯させることで、表示画素を白色光Wで表示させる動作例を示している。
【0061】
すなわち、図10Aは第1の走査において組となる走査スイッチSKR1,SKG1,SKB1が走査電位VL側に設定され、他は逆バイアス電圧VH側に設定された状態を示している。これにより、表示画素を構成するR,G,Bの各サブ画素に対応する各EL素子が接続された走査線KR1,KB1,KB1が走査電位になされる。この時、動作例においてはドライブスイッチSD1がオン状態となり、したがってこの第1の走査においては、左から1番目の表示画素におけるR,G,Bに対応する各サブ画素が発光駆動される。これにより表示画素は白色光Wで表示されることになる。
【0062】
また、図10Bは第2の走査において組となる走査スイッチSKR2,SKG2,SKB2が走査電位VL側に設定され、他は逆バイアス電圧VH側に設定された状態を示している。これにより、表示画素を構成するR,G,Bの各サブ画素に対応する各EL素子が接続された走査線KR2,KB2,KB2が走査電位になされる。この時、動作例においてはドライブスイッチSD2がオン状態となり、したがってこの第2の走査においては、左から2番目の表示画素におけるR,G,Bに対応する各サブ画素が発光駆動される。これにより表示画素は白色光Wで表示されることになる。
【0063】
前記した動作は、予め白色光Wにより画像が表示されるように、例えばユーザが設定することで実現され、この設定により走査ドライバ3における制御部3Aは、その走査において点灯表示させるべき表示画素について、R,G,Bに対応する走査スイッチを走査電位VL側に接続するように動作する。
【0064】
図11は前記した動作を説明するタイミングチャートであり、これはすでに説明した図9と同様のタイミングチャートで示している。すなわち第1走査においては、走査線KR1,KG1,KB1が走査電位VLに設定され、他の走査線には逆バイアス電圧VHが印加される。また第2走査においては、走査線KR2,KG2,KB2が走査電位VLに設定され、他の走査線には逆バイアス電圧VHが印加される。前記した動作により破線のハッチングで示した期間において、その走査線に接続されたサブ画素を構成するEL素子が点灯駆動され、この例においては画素は白色光Wにより表示されることになる。
【0065】
以上説明した図10Aおよび図10Bに示す白色光Wにより画像が表示する例においても、図8Aおよび図8Bに示した例と同様の作用効果を得ることができる。
【0066】
ところで、前記したように白色光Wにより画像を表示しようとする場合においては、R,G,Bのサブ画素において必要とする輝度はそれぞれ異なるものであり、また白色光Wにおけるカラーバランスをあえて変更するなどの操作を行うこともある。図12A〜図12Cおよび図13は、前記したような場合において、カラーバランスを調整もしくは故意に変更させる場合の動作例を説明するものである。
【0067】
すなわち、図12A〜図12Cは、いずれも第1番目の走査を実行している場合を示しており、図12Aは図13に示す点灯期間T1においてなされる動作を、また図12Bは図13に示す点灯期間T2においてなされる動作を、さらに図12Cは図13に示す点灯期間T3においてなされる動作をそれぞれ示している。なお、図13はすでに説明した図9および図11と同様のタイミングチャートで示しており、その詳細な説明は省略する。
【0068】
先ず図12Aに示す例は、左から1番目の表示画素におけるR,G,Bに対応する各サブ画素が発光駆動される場合を示しており、この場合においてはそれぞれ1つの定電流源から3等分されてR,G,Bに対応するEL素子に駆動電流が供給される。
【0069】
続いて図12Bに示す例は、同じく左から1番目の表示画素におけるR,Gに対応する各サブ画素が発光駆動される場合を示しており、この場合においてはそれぞれ1つの定電流源から2等分されてR,Gに対応するEL素子に駆動電流が供給される。
【0070】
さらに図12Cに示す例は、同じく左から1番目の表示画素におけるRに対応するサブ画素が発光駆動される場合を示しており、この場合においては1つの定電流源からRに対応するEL素子に駆動電流が供給される。
【0071】
図13に示すタイミングチャートにおいて、T1,T2,T3の時間配分によって、一走査期間におけるR,G,Bの各素子の発光輝度をそれぞれ調整することができ、これにより前記したとおり白色光Wにおけるカラーバランスを調整することができる。
【0072】
図12A〜図12Cおよび図13に示す動作例によると、前記したT1,T2,T3の時間配分に関して、制御データを格納する必要はあるものの、そのデータ量はわずかであり、したがって図12A〜図12Cおよび図13に示す動作例においても、図8Aおよび図8Bに示した例と同様の作用効果を得ることができる。
【0073】
この発明にかかる第2の実施の形態を対象とした以上の説明においては、例えばRもしくは白色光Wにより画像表示を行う例を示しているが、前記したように1つの表示画素にそれぞれR,G,Bに対応する各サブ画素を備えた構成おいては、前記R,G,Bによる単色を含めて、7つの発光色の組み合わせを実現することができる。また、走査線ごと、データ線ごと、またはそれらの組み合わせにより表示色を表示画素単位で選択することも可能となる。
【0074】
以上説明した第1および第2の実施の形態においては、表示パネルに配列される発光素子として有機EL素子を用いた例を示しているが、前記発光素子としては電流もしくは電圧駆動形の他の発光素子を用いた場合においても同様の作用効果を得ることができる。
【0075】
また、以上説明した実施の形態においては、1つの表示画素についてR,G,Bに対応する発光層による有機EL素子を用いているが、これはそれぞれ白色光を発光する素子にカラーフィルタを併用することによりR,G,Bの各色を発光させるようにしても良く、さらに例えば青色光を発光する素子と、色変換層を併用することで、R,G,Bの各色光を得るようにしても良い。
【0076】
さらに、以上説明した実施の形態においては、1つの表示画素についてR,G,Bの各発光色によりサブ画素を構成した例を示しているが、これは、2色以上(複数)の発光色に対応するサブ画素により1つの表示画素を構成するものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1A】従来のカラー表示を実現する表示パネルとその駆動回路において、第1の走査ラインが走査状態になされた例を示す回路構成図である。
【図1B】同じく、第2の走査ラインが走査状態になされた例を示す回路構成図である。
【図2A】図1Aおよび図1Bに示す構成においてなされる電流階調方式を説明するタイミングチャートである。
【図2B】同じく、時間階調方式を説明するタイミングチャートである。
【図3A】この発明にかかる第1の実施の形態において、Rの発光色により画像を表示する場合における第1の走査ラインが走査状態になされた例を示す回路構成図である。
【図3B】同じく、第2の走査ラインが走査状態になされた例を示す回路構成図である。
【図4A】同じく、白色光Wにより画像を表示する場合における第1の走査ラインが走査状態になされた例を示す回路構成図である。
【図4B】同じく、第2の走査ラインが走査状態になされた例を示す回路構成図である。
【図5A】同じく、白色光Wにより画像を表示する場合において、カラーバランスを調整する第1段階の動作を説明する回路構成図である。
【図5B】同じく、第2段階の動作を説明する回路構成図である。
【図5C】同じく、第3段階の動作を説明する回路構成図である。
【図6】図5A〜図5Cの動作によってなされるカラーバランスの調整動作を説明するタイミングチャートである。
【図7A】他の発光色により画像を表示する場合における第1の走査ラインが走査状態になされた例を示す回路構成図である。
【図7B】同じく、第2の走査ラインが走査状態になされた例を示す回路構成図である。
【図8A】この発明にかかる第2の実施の形態において、Rの発光色により画像を表示する場合における第1の走査状態を説明する回路構成図である。
【図8B】同じく、第2の走査状態を説明する回路構成図である。
【図9】図8Aおよび図8Bの動作によってなされる走査状態を説明するタイミングチャートである。
【図10A】同じく、白色光Wにより画像を表示する場合における第1の走査状態を説明する回路構成図である。
【図10B】同じく、第2の走査状態を説明する回路構成図である。
【図11】図10Aおよび図10Bの動作によってなされる走査状態を説明するタイミングチャートである。
【図12A】同じく、白色光Wにより画像を表示する場合において、カラーバランスを調整する第1段階の動作を説明する回路構成図である。
【図12B】同じく、第2段階の動作を説明する回路構成図である。
【図12C】同じく、第3段階の動作を説明する回路構成図である。
【図13】図12A〜図12Cの動作によってなされるカラーバランスの調整動作を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
【0078】
1 発光表示パネル
2 データドライバ
2A 制御部
3 走査ドライバ
3A 制御部
SD1,SD2,…… ドライブスイッチ
SR1,SG1,SB1,…… ドライブスイッチ
SK1,SK2,…… 走査スイッチ
SKR1,SKG1,SKB1,…… 走査スイッチ
VH 逆バイアス電圧
VL 走査電位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の発光色に対応する発光素子をそれぞれサブ画素として備え、これら複数のサブ画素を組として1つの表示画素を構成すると共に、前記表示画素を面方向に多数配列してなる表示パネルと、
前記1つの表示画素に対応して駆動電流を供給する1つの電源がそれぞれ設けられると共に、一走査期間ごとに、前記1つの表示画素を構成する各発光素子に対して、前記1つの電源から選択的に駆動電流を供給する選択供給手段を備えたドライバ回路と、
が具備されていることを特徴とする発光表示パネルの駆動装置。
【請求項2】
前記ドライバ回路は、前記各発光素子のアノード端子に対して駆動電流を供給する前記電源を備えたデータドライバと、前記各発光素子のカソード端子に対して順次走査電位を印加する走査ドライバより構成され、
前記データドライバには、1つの表示画素を構成する各発光素子のアノード端子に対して、前記1つの電源より選択的に駆動電流を供給するドライブスイッチを含む前記選択供給手段が備えられ、
前記走査ドライバには、前記1つの表示画素を構成する各発光素子のカソード端子に対して同時に走査電位を印加する走査スイッチが備えられていることを特徴とする請求項1に記載された発光表示パネルの駆動装置。
【請求項3】
前記1つの表示画素を構成する各発光素子のカソード端子は、共通の走査線に接続され、走査期間において前記走査ドライバに備えられた走査スイッチを介して、前記共通の走査線に対して走査電位を印加するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載された発光表示パネルの駆動装置。
【請求項4】
前記ドライバ回路は、前記各発光素子のアノード端子に対して駆動電流を供給する前記電源を備えたデータドライバと、前記各発光素子のカソード端子に対して順次走査電位を印加する走査ドライバより構成され、
前記データドライバには、1つの表示画素を構成する各発光素子のアノード端子に対して、同時に前記1つの電源より駆動電流を供給するドライブスイッチが備えられ、
前記走査ドライバには、前記1つの表示画素を構成する各発光素子のカソード端子に対して、選択的に走査電位を印加する走査スイッチを含む前記選択供給手段が備えられていることを特徴とする請求項1に記載された発光表示パネルの駆動装置。
【請求項5】
前記1つの表示画素を構成する各発光素子のカソード端子は、それぞれ異なった走査線に接続され、走査期間において前記走査ドライバに備えられた走査スイッチを介して、前記異なった各走査線に対して選択的に走査電位を印加するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載された発光表示パネルの駆動装置。
【請求項6】
複数の発光色に対応する発光素子をそれぞれサブ画素として備え、これら複数のサブ画素を組として1つの表示画素を構成すると共に、前記表示画素を面方向に多数配列してなる表示パネルを点灯駆動する発光表示パネルの駆動方法であって、
前記1つの表示画素に対応して駆動電流を供給する1つの電源がそれぞれ設けられると共に、選択供給手段により一走査期間ごとに、前記1つの電源から前記1つの表示画素を構成する各発光素子に対して、選択的に駆動電流を供給する供給動作が実行されることを特徴とする発光表示パネルの駆動方法。
【請求項7】
前記選択供給手段は、一走査期間ごとに、前記1つの表示画素を構成する各発光素子のアノード端子に対して、前記1つの電源より選択的に駆動電流を供給する動作を実行すると共に、前記1つの表示画素を構成する各発光素子のカソード端子に対して、同時に走査電位を印加する動作を実行することを特徴とする請求項6に記載された発光表示パネルの駆動方法。
【請求項8】
前記選択供給手段は、一走査期間ごとに、前記1つの表示画素を構成する各発光素子のアノード端子に対して、前記1つの電源より同時に駆動電流を供給する動作を実行すると共に、前記1つの表示画素を構成する各発光素子のカソード端子に対して、選択的に走査電位を印加する動作を実行することを特徴とする請求項6に記載された発光表示パネルの駆動方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−134162(P2009−134162A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−311270(P2007−311270)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(000221926)東北パイオニア株式会社 (474)
【Fターム(参考)】