説明

発呼者識別カスタマイゼーション、および通信デバイスの遠隔管理のためのシステムおよび方法

【課題】発呼側と被呼側との間で共有される秘密交換を介して、カスタマイズされた発呼者ID、および通信端末の遠隔機能管理を通信端末上で実施可能とする。
【解決手段】カスタマイズされた発呼者IDは、発呼側の使用端末によらず、発呼者を特定する。さらに、遠隔機能管理は、発呼側の呼を優先させるなど、呼IDメッセージをカスタマイズすることを可能にする。発呼側と被呼側との間で共有される秘密を交換することによって、カスタマイズされた発呼者IDおよび遠隔機能管理は、セキュリティで保護される。また、共有される秘密交換は、正規発呼者が、通信端末を遠隔でロックダウンしたりオフ状態にしたりするなど、遠隔でアクセスし、遠隔管理することも可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
説明される態様は発呼者識別システムに関し、より詳細には、発呼者識別のオンデマンドカスタマイゼーションのためのシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
別名、発呼者IDとも呼ばれる発呼者識別は、1980年代の初めに最初に発明され、1990年代に広く商業的に普及した。今日、発呼者IDは有線(すなわち、陸線)通信デバイスと無線通信デバイスの両方において利用可能である。
【0003】
従来の発呼者IDにおいては、電話会社などのサービスプロバイダが、FSK(周波数偏移変調)技術を実施して、呼出し信号データと絡み合わされたASCII(情報交換用米国標準コード)文字データを送信する。被呼側デバイス内部のモデムが、呼出し信号や発呼者ID情報などの呼伝送の中のビットを復号する。発呼者ID情報は発呼側デバイス識別番号(すなわち、発呼側デバイス電話番号)を含み、さらに、一部の応用例においては発呼側デバイス電話番号に関連するユーザの名前を含む。
【0004】
これに対して、無線通信デバイスにおいては、発呼者IDは無線受信電話番号をデバイスの電話帳または連絡先リストの中のエントリと照合することによって実施される。電話帳または連絡先リストの中で合致が見出された場合、その電話番号に関連する名前が無線デバイス上で表示される。
【0005】
しかし、従来の発呼者IDサービスと無線通信発呼者IDシステムの両方において、発呼者識別は電話番号に通常、関連する発呼者を識別することに限られる。例えば、従来の発呼者IDは電話番号の「所有者」としてサービスプロバイダに登録されている相手、または受信側デバイスの電話帳もしくは連絡先リストの中の電話番号に関連する相手を識別する。このため、知られている発呼者IDシステムは、実際の発呼者がサービスプロバイダに登録されている相手以外、または受信側デバイスの電話帳もしくは連絡先リストの中の電話番号に関連する相手以外の誰かである状況に対応しない。
【0006】
例えば、有線または無線の電話機が呼を行う必要がある誰かによって借用された状況において、この呼を受信する無線デバイスは発呼側電話番号が受信側デバイスの電話帳の中で名前に関連しておそらく存在しないため、通常、その電話番号だけしか表示しない。同様に、受信側デバイスが有線通信デバイスである場合、発呼者ID機能はその電話番号に関連する相手の名前を示すが、実際の発呼者の名前は示さないデータ表示を提供する。
【0007】
このため、受信側が表示された電話番号および/またはその電話番号に関連する相手の名前を認識せず、したがって、受信側がその呼を無視することを選択する可能性があるという点で問題が生じる。多くの場合、この問題は誰かがその呼を行うのに電話機を借用している場合、その呼が極めて重要であり、被呼側と即時に連絡をとることができることがクリティカルである場合にすこぶる大きなものとなる。
【0008】
さらに、現在の発呼者IDシステムは、呼の重要度に優先順位を付けて受信側が呼に応答することを確実にすることを提供しない。通信のそのような優先順位付けは、メッセージが高い優先度であることを意味するのにレッドフラグまたは感嘆符を使用する、電子メールなどの他の形態の通信において一般的である。この点に関して、受信者への通信の重要度を強調する優先順位付けが所望される。陸線電話機の想定において、就業時間中に頻繁な呼が負担になっている受信側がそのような呼を日常的に無視することを選択し、ボイスメールを残すことを発呼者に行わせることを選択する。しかし、もし呼の重要度が高い優先度に値することを受信側に通知するための手段が発呼者に与えられるならば、受信側はそのような通知に鑑みて、呼に即時に応答する傾向が強まるであろう。
【0009】
しかし、被呼側が発呼者の身元を知ることを確実にするように発呼者ID情報をカスタマイズすることを発呼側が所望する状況と、被呼側が呼に応答することを確実にするように呼に優先順位を付けることを発呼側が所望する状況の両方において、詐欺師、電話勧誘販売員などの許可されていない発呼者が発呼者の発呼者ID情報をカスタマイズすること、または発呼者の呼を優先させることにアクセスを有さないことを確実にすることが望ましい。この点に関するセキュリティは、詐欺師が、信頼できない情報に基づいて、詐欺師が知られている相手である、または重要な発呼者であると信じさせて受信側をだますことがないことを確実にするのに役立つ。
【0010】
このように、カスタマイズされた発呼者識別をもたらす方法およびシステムの必要性が存在する。本システムのカスタマイゼーション態様は、発呼側が発呼側通信デバイスに関連する標準の発呼者ID情報をオーバーライド(override)ことを可能にする。さらに、カスタマイゼーションは、発呼側が、呼が高められた重要度を有することを受信側に知らせる目的で、呼に優先順位を付けることを可能にする。
【発明の概要】
【0011】
カスタマイズされた発呼者ID、および無線デバイスのセキュリティで保護された遠隔管理をもたらすシステム、方法、デバイス、およびコンピュータプログラムが提供される。これらの態様は、発呼側と被呼側との間で共有される秘密を利用して、カスタマイズされた発呼者識別および/または被呼側通信デバイスの遠隔管理を可能にする。これに関して、発呼者は、発呼者が代替の通信デバイス(すなわち、発呼者自身のデバイス以外のデバイス)を使用している場合に、自らの身元を明らかにすることができる。さらに、カスタマイズされた発呼者IDは、発呼側が、発呼側に対して、カスタマイズされたメッセージを優先させまたはそれ以外で提示することを可能にする。また、共有される秘密は、通信デバイスのセキュリティで保護された遠隔管理および遠隔制御を可能にし、通信デバイスユーザが、通信デバイスに遠隔でアクセスしてデバイス上で利用可能な機能を実行する権利、またはデバイスをロックダウンする、もしくはオフモードにする権利を与えることができるようにする。
【0012】
一態様では、通信デバイスの遠隔管理のための方法が定義される。この方法は、共有される秘密データを含む通信呼を受信することと、共有される秘密を検証することと、および検証された、共有される秘密に関連付けられた通信デバイス機能を実行することを備える。共有される秘密データを含む通信呼を受信する動作は、トリガおよび共有される秘密を含む通信を受信する動作によってさらに定義される。共有される秘密を検証する動作は、共有される秘密の受信に応答して、所定のデータベースを参照する動作、およびこのデータベースの中で、共有される秘密に関連付けられた所定のエントリを参照する動作であるとさらに定義される。通信呼がトリガおよび共有される秘密データを含む態様において、共有される秘密を検証する動作は、トリガに関連する所定のデータベースを参照する動作、およびこのデータベースの中で、共有される秘密に関連付けられた所定のエントリを参照する動作であるとさらに定義される。
【0013】
検証され、共有される秘密に関連付けられた通信デバイス機能を実行する動作は、共有される秘密に関連付けられた発呼者を識別するビジュアル表示またはオーディオ信号などの出力信号の動作によってさらに定義される。さらに、検証され、共有される秘密に関連付けられた通信デバイス機能を実行する動作は、高い優先度または緊急の優先度などの呼の優先度を識別するビジュアル表示またはオーディオ信号などの出力信号の動作によってさらに定義される。また、検証され、共有される秘密に関連付けられた通信デバイス機能を実行する動作は、1つまたは複数の通信デバイス機能へのアクセスを発呼者に与える動作、またはデバイスをオフモードにロックする能力を発呼者に与える動作によってさらに定義される。
【0014】
さらなる態様が、命令のシーケンスを実体として格納するコンピュータ可読媒体によって定義され、命令が実行されると、コンピュータデバイスに、共有される秘密データを含む通信呼を受信する動作と、共有される秘密を検証する動作と、および共有される秘密の検証に基づいて通信デバイス機能を実行する動作とを実行させる。
【0015】
関連する態様が、共有される秘密データを含む通信呼を受信する動作と、共有される秘密を検証する動作と、および共有される秘密の検証に基づいて通信デバイス機能を実行する動作とを実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサによって定義される。
【0016】
本発明の別の態様は、通信デバイス上の発呼者識別のための方法を含む。この方法は、共有される秘密データを含む通信呼を受信する動作と、データベースにアクセスして、共有される秘密に関連付けられた連絡先を特定する動作と、および共有される秘密に関連付けられた連絡先を識別する出力信号を提供する動作を含む。この出力信号には、発呼者識別の表示、オーディオ信号、または他の任意の適切な出力信号が含まれる。共有される秘密データを含む通信呼を受信する動作は、トリガおよび共有される秘密を有する通信呼を受信する動作によってさらに定義される。そのような態様において、データベースにアクセスして、共有される秘密に関連付けられた連絡先を特定する動作は、トリガに関連するデータベースにアクセスして、共有される秘密に関連付けられた連絡先を特定することとしてさらに定義される。連絡先を識別する出力信号を提供することに加えて、共有される秘密データは、データベースにアクセスして、共有される秘密データに関連する通信優先度を決定すること、および共有される秘密に関連付けられた通信優先度を識別する呼優先度の表示またはオーディオ信号などの出力信号を提供することをさらに可能にする。
【0017】
さらなる態様が、共有される秘密を共有される秘密情報に関連付ける1つまたは複数のデータベースを含む個人情報マネージャを含む通信デバイスによって提供される。通信デバイスは、通信呼における共有される秘密を認識し、連絡先データベースにアクセスして、共有される秘密に関連付けられた共有される秘密情報を決定するように動作可能な共有される秘密認識ロジックと、共有される秘密と共有される秘密情報の少なくとも1つに基づいて、或る通信デバイス機能を実行するように動作可能な共有される秘密機能ロジックとを含む呼マネージャモジュールをさらに含む。共有される秘密機能ロジックは、共有される秘密に関連付けられた発呼者を識別し、発呼者を識別するビジュアル表示またはオーディオ信号などの出力信号を提供するように動作可能な発呼者識別ロジックによって定義される。他の態様では、共有される秘密機能ロジックは、共有される秘密に基づいて通信呼の優先度を識別し、呼の優先度を識別するビジュアル表示またはオーディオ信号などの出力信号を提供するように動作可能な呼優先ロジックによって定義される。さらに、共有される秘密機能ロジックは、共有される秘密に基づいて通信デバイス機能への発呼者アクセスを提供するように動作可能な通信デバイス管理ロジックによって定義される。代替として、共有される秘密機能ロジックは、共有される秘密に基づいて通信デバイスをロックダウンするように動作可能な通信デバイスロックダウンロジックによって定義される。
【0018】
さらに別の態様では、連絡先を共有される秘密に関連付ける連絡先データベースを含む通信デバイスが、提供される。通信デバイスは、通信呼における共有される秘密を認識し、連絡先データベースにアクセスして、共有される秘密に関連付けられた連絡先を特定するように動作可能な共有される秘密認識ロジックと、共有される秘密に関連付けられた連絡先を発呼側として識別する、ビジュアル表示またはオーディオ信号などの出力信号を提供し、この連絡先を発呼者として識別する出力信号を提供するように動作可能な発呼者識別ロジックとを含む呼マネージャモジュールをさらに含む。さらに、呼マネージャモジュールは、共有される秘密に基づいて呼優先度を識別するビジュアル表示またはオーディオ信号などの、出力信号を提供するように動作可能な呼優先ロジックを含むことが可能である。
【0019】
さらなる態様が、基地局に存在するサーバなどのネットワークデバイスに関して定義される。一態様では、ネットワークデバイスを介して通信デバイスへの遠隔アクセスを提供するための方法が定義される。この方法は、ネットワークデバイスにおいて、発呼側デバイス識別番号および共有される秘密を含む通信呼要求を受信することと、この発呼側デバイス識別番号およびこの共有される秘密を含む呼要求を被呼側に通信することを含む。また、この方法は、また、発呼側デバイス識別番号および共有される秘密に加えて、トリガを受信することと、このトリガを呼要求と一緒に被呼側に通信することとを含む。
【0020】
関連する態様が、命令のシーケンスを実体として格納するコンピュータ可読媒体によって定義され、その命令が実行されると、ネットワークデバイスにおいて、発呼側デバイス識別番号および共有される秘密を含む通信呼要求を受信する動作と、この発呼側デバイス識別番号およびこの共有される秘密を含む呼要求を被呼側に通信する動作とをコンピュータデバイスに実行させる。
【0021】
さらなる関連する態様が、ネットワークデバイスにおいて、発呼側デバイス識別番号および共有される秘密を含む通信呼要求を受信する動作と、この発呼側デバイス識別番号およびこの共有される秘密を含む呼要求を被呼側に通信する動作とを実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサによって定義される。
【0022】
別の態様が、基地局に存在するサーバなどのネットワークデバイスによって提供される。このデバイスは、通信呼要求の中の共有される秘密を認識するように動作可能な共有される秘密認識ロジックと、通信呼要求に関連する被呼側にこの共有される秘密を通信するように動作可能な共有される秘密転送ロジックとを含む共有される秘密転送モジュールを含む。
【0023】
このように、説明される態様は、発呼側と被呼側の間で共有される秘密交換を実施することによって、発呼者IDをカスタマイズするため、またはデバイス機能の遠隔管理を実行するための方法、デバイス、システム、およびコンピュータプログラム製品を提供する。カスタマイズされた発呼者IDは、発呼側が、呼を行うのに発呼側が使用しているデバイスにかかわらず、自らの身元を明らかにすることを可能にする。さらに、呼優先度タグ付けなどの別の機能が、発呼側が、被呼側に対して呼を優先させ、またはその他の方法で呼識別メッセージをカスタマイズすることを可能にする。発呼側と被呼側の間で共有される秘密を交換することによって、カスタマイズされた発呼者ID遠隔機能管理方法は、セキュリティで保護され、未知の相手による許可されていない不正操作の可能性を解消する。また、共有される秘密交換は、許可された発呼者が、例えば、通信デバイスをオフ状態に遠隔でロックダウンすることなど、通信デバイスに遠隔でアクセスし、通信デバイスを遠隔で管理することも可能にする。
【0024】
開示される態様は、開示される態様に限定するのではなく例示するように与えられる添付の図面に関連して以下に説明され、図面では、同様の符号は同様の要素を表す。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は、カスタマイズされた発呼者識別および/または遠隔通信デバイスアクセスを提供するための通信デバイスベースのシステムの一態様を示す概略図。
【図2】図2は、カスタマイズされた発呼者識別および/または遠隔通信デバイスアクセスを提供するためのネットワークベースのシステムの一態様を示す概略図。
【図3】図3は、カスタマイズされた発呼者識別および/または遠隔通信デバイスアクセスを提供するための通信デバイスの一態様を示すブロック図。
【図4】図4は、カスタマイズされた発呼者識別および/または遠隔通信デバイスアクセスを提供するためのネットワークデバイスの一態様を示すブロック図。
【図5】図5は、連絡先データベースまたは電話帳データベースに共有される秘密を入力するための手順を強調するグラフィカルユーザインターフェースの表示の例を示す図。
【図6】図6は、連絡先データベースまたは電話帳データベースに共有される秘密を入力するための手順を強調するグラフィカルユーザインターフェースの表示の例を示す図。
【図7】図7は、連絡先データベースまたは電話帳データベースに共有される秘密を入力するための手順を強調するグラフィカルユーザインターフェースの表示の例を示す図。
【図8】図8は、連絡先データベースまたは電話帳データベースに共有される秘密を入力するための手順を強調するグラフィカルユーザインターフェースの表示の例を示す図。
【図9】図9は、連絡先データベースまたは電話帳データベースに共有される秘密、および呼優先度などの関連する共有される秘密情報を入力するための手順を強調するグラフィカルユーザインターフェースの表示の例を示す図。
【図10】図10は、連絡先データベースまたは電話帳データベースに共有される秘密、および呼優先度などの関連する共有される秘密情報を入力するための手順を強調するグラフィカルユーザインターフェースの表示の例を示す図。
【図11】図11は、連絡先データベースまたは電話帳データベースに共有される秘密、および呼優先度などの関連する共有される秘密情報を入力するための手順を強調するグラフィカルユーザインターフェースの表示の例を示す図。
【図12】図12は、連絡先データベースまたは電話帳データベースに共有される秘密、および呼優先度などの関連する共有される秘密情報を入力するための手順を強調するグラフィカルユーザインターフェースの表示の例を示す図。
【図13】図13は、発呼者が発呼者自身の通信デバイスから呼を行っている発呼者IDモードを強調するグラフィカルユーザインターフェースの表示を示す図。
【図14】図14は、発呼者が発呼者自身の通信デバイス以外の通信デバイスから呼を行っているカスタマイズされた発呼者IDモードを強調するグラフィカルユーザインターフェースの表示を示す図。
【図15】図15は、発呼者が呼に優先度IDを付けているカスタマイズされた発呼者IDモードを強調するグラフィカルユーザインターフェースの表示を示す図。
【図16】図16は、通信デバイスが呼要求の中で見られる共有される秘密をマッチさせることができないカスタマイズされた発呼者IDモードを強調するグラフィカルユーザインターフェースの表示を示す図。
【図17】図17は、トリガおよび共有される秘密コードを利用して、カスタマイズされた発呼者IDおよび/または遠隔通信デバイスアクセスを実行する呼エントリシーケンスの例を与える図。
【図18】図18は、カスタマイズされた発呼者IDおよび/または被呼側通信デバイスの遠隔機能管理のための通信デバイスベースの方法の一態様を示す流れ図。
【図19】図19は、ネットワークデバイスにおいて共有される秘密を認識し、さらにオプションとして、トリガを認識して転送するための方法の一態様を示す流れ図。
【図20】図20は、カスタマイズされた発呼者IDおよび/または被呼側通信デバイスの遠隔機能管理のためのネットワークデバイスベースの方法を示す流れ図である。
【発明の詳細な説明】
【0026】
本発明のデバイス、装置、方法、コンピュータ可読媒体、およびプロセッサが、本発明の態様が示される添付の図面を参照して説明される。しかし、これらのデバイス、装置、方法、コンピュータ可読媒体、およびプロセッサは多くの異なる形態で実施されることが可能であり、本明細書で示される態様に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの態様は、本開示が十分で完全であるように、さらに本発明の範囲を当業者に完全に伝えるように提供される。さらに、この説明の全体で、同様の符号は同様の要素を指す。
【0027】
本デバイス、本装置、本方法、本コンピュータ可読媒体、および本プロセッサは、カスタマイズされた発呼者識別(すなわち、発呼者ID)、ならびに通信デバイスのセキュリティで保護された遠隔アクセスおよび遠隔管理を可能にする。本態様は、発呼側と被呼側の間で共有される秘密を利用して、カスタマイズされた発呼者識別、および/または被呼側通信デバイスの遠隔アクセスまたは遠隔管理を可能にする。これに関して、発呼者は、代替の通信デバイス(すなわち、発呼者自身のデバイス以外のデバイス)を発呼者が使用している場合に、自らの身元を明らかにすることができる。さらに、カスタマイズされた発呼者IDは、発呼側が、発呼側に対してカスタマイズされたメッセージを優先させて、またはそれ以外で提示することを可能にする。また、共有される秘密が通信デバイスのセキュリティで保護された遠隔管理および遠隔制御を可能にし、通信デバイスユーザが通信デバイスに遠隔でアクセスして、デバイス上で利用可能な機能を実行し、またはデバイスをロックダウンし、もしくはオフモードにする権利を与えることができるようにする。
【0028】
図1を参照すると、一態様に従って、カスタマイズされた発呼者IDおよび/または通信デバイスの遠隔アクセスおよび遠隔管理のためのシステム10が示されている。本明細書で説明される本態様のカスタマイズされた発呼者ID、セキュリティで保護された遠隔アクセス、および通信デバイス管理の機能は、被呼側通信デバイスレベル、ネットワークデバイスレベル、または被呼側デバイスとネットワークデバイスの任意の組合せにおいて存在することが可能であることに留意されたい。例示された図1の態様では、共有される秘密を認識して、共有される秘密をデータベースの中のエントリに関連付けることに関する機能は、被呼側デバイスレベルに存在する。このシステムは、この例では被呼側通信デバイスの役割をする第1の通信デバイス12、この例では発呼側通信デバイスの役割をする第2の通信デバイス14、ならびに通信ネットワーク内の基地局に存在するサーバデバイスなどのネットワークデバイス16を含む。例示される態様では、通信デバイスは無線デバイスであるが、他の態様では、通信デバイスの1つまたは複数は陸線電話機などの有線通信デバイスであってもよく、ネットワークデバイスは陸線ネットワーク内の構成要素であってもよい。
【0029】
システム10は、第1のユーザ18および第2のユーザ20が発呼者IDおよび/または呼優先度情報をカスタマイズすることを可能にするとともに、通信デバイスの遠隔アクセスおよび遠隔管理も可能にする。第1のユーザ18は第1の通信デバイス12に関連しており、第1のユーザが第1の通信デバイスの所有者または通常の保有者である。さらに、第2のユーザ20は第2の通信デバイス14に関連しておらず、第2のユーザは第2の通信デバイスの借用者または副次的保有者である(すなわち、第2の通信デバイスは第2のユーザによって通常、保有されるデバイスではない)。第2のユーザ20が、共有される秘密22を生成し、この共有される秘密、および任意の関連する共有される秘密情報24を第1のユーザ18に通信する。共有される秘密22、および任意の関連する共有される秘密情報24の通信は、図1で矢印26によって表される。
【0030】
共有される秘密22は、第1の通信デバイス20によって認識可能な任意のデータの形態をとりうる。多くの態様において、共有される秘密は、2桁以上の数値コードなどの数値コードである。他の態様では、共有される秘密は、イメージなどのビジュアルデータ、呼出し音信号などのオーディオデータ、指紋データなどのバイオメトリックデータ、音声データなどでありうる。関連する共有される秘密情報24には、表示されるべきビジュアルメッセージ、または生成されるべきオーディオ信号の形態の、優先度データなどの共有される秘密に関連付けられたデータが含まれ、あるいはさらなる共有される秘密情報には、共有される秘密の交換に基づいて通信デバイスに遠隔でアクセスするための、および/または通信デバイスを遠隔で管理するための命令が含まれうる。
【0031】
第2のユーザ20は、電子通信、対面コミュニケーションなどの任意の許容できる通信手段によって、共有される秘密22、および任意の関連する共有される秘密情報24を第1のユーザ18に通信する(矢印26)。通常、共有される秘密通信の選択される手段は、共有される秘密22が、許可されていないユーザに共有され、またはそれ以外で入手されることがないことを確実にするために、必要とされるレベルの通信セキュリティを提供する。これに関して、電子通信は、共有される秘密22が機密のままであることを確実にするために、暗号化または他の何らかの形態のセキュリティで保護された通信を利用する。
【0032】
共有される秘密を受信すると、第1のユーザ18は、共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24を第1の通信デバイス12に入力する。共有される秘密22、および任意の関連する共有される秘密情報24を第1の通信デバイスに入力することは、図1で矢印28によって表される。一態様では、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)モジュール30が第1の通信デバイス12上で実行される。GUIモジュール30は、共有される秘密および任意の関連する共有される秘密情報を個人情報マネージャ34などのデバイスストレージ中に入力するように動作可能なデータエントリロジック32を含む。個人情報マネージャ34は個人用電話帳、連絡先データベースなどを含み、共有される秘密および任意の関連する共有される秘密情報が、連絡先データベース、電話帳データベースなどの中で第2のユーザ20に関連付けられる。第2のユーザ20は、第1の通信デバイスの連絡先ストレージまたは電話帳ストレージの中に既存のエントリを有し、あるいは、共有される秘密および任意の関連する共有される秘密情報を含む第2のユーザ20に関する新たな連絡先エントリを作成することが必要である。連絡先データベースまたは電話帳データベースに共有される秘密を入力するための手順を強調するGUIの表示の例を示す図5〜図8は、後段で詳細に説明される。また、連絡先データベースまたは電話帳データベースにさらなる共有される秘密情報を入力するための手順を強調するGUIの表示の例を示す図8〜図11も後段で詳細に説明される。
【0033】
共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24が第2のユーザ20から第1の通信デバイス12に電子的に通信される代替の態様において、第1の通信デバイスは、共有される秘密および関連する情報を自動的に認識し、共有される秘密をこの秘密を送信するユーザに自動的に関連付け、さらに連絡先データベースまたは電話帳データベース内の、共有される秘密を送信するユーザに関連付けられた対応するエントリに、共有される秘密を自動的に格納するように構成される。そのような態様では、第1のユーザに、共有される秘密および任意の関連する共有される秘密情報を手動で入力させる必要性が不要となる。
【0034】
共有される秘密が第1の通信デバイス12内に格納されると、第2のユーザ20は第2の通信デバイス14を借用しまたはそれ以外で使用して、第1の通信デバイス12を呼び出すことができる。前述したとおり、第2の通信デバイスは、第2のユーザ20によって通常、使用されるデバイス、または第2のユーザ20に通常、関連付けられたデバイスではない。このため、通常の発呼者IDシステムでは、第1の通信デバイス12による第2の通信デバイス14からの呼の受信は、発呼者ID情報が全く表示されないか、または第1の通信デバイス12の所有者によって知られていない第2の通信デバイス14の実際の所有者の電話番号および/または名前が表示されるという結果をもたらすであろう。第2のユーザによる第2の通信デバイス14の使用は、図1で矢印36によって表される。第2の通信デバイス14は、電話番号を入力して呼要求を行うように動作可能なダイヤラ(dialer)モジュール38を含む。一部の態様では、ダイヤラモジュール34は、共有される秘密22を入れるように、または共有される秘密を呼要求に付加するように動作可能な共有秘密エントリロジック36を含む。一態様では、共有秘密エントリロジック38は、被呼側電話番号の入力の後、トリガコマンドの入力が共有される秘密の入力をもたらすように動作可能である。例えば、「」キー、および付随する数値コードがトリガの役割をし、トリガの入力の後、数値コードの形態の共有される秘密22が入力される。図17は呼要求エントリシーケンスの例を与え、後段で詳細に説明される。しかし、共有秘密エントリロジック38は、入力された電話番号、1つまたは複数の共有される秘密トリガコマンド、および1つまたは複数の共有される秘密の組合せが使用される通信ネットワークによって認識される所定の桁数の範囲内にある場合などにおいては必須ではないことに留意されたい。
【0035】
ダイヤル呼び出しされる電話番号および共有される秘密22を含む呼要求が基地局に通信されると、この要求は、サーバなどのネットワークデバイス16によって受信される。第2の通信デバイス14からネットワークデバイス16への呼要求の通信は、無線通信ボルト(bolt)40によって表される。ネットワークデバイス16は、呼要求の中の共有される秘密を認識し、さらに、共有される秘密22を含むペイロードを解析するように動作可能な共有秘密認識ロジック42を含む。呼要求がトリガおよび共有される秘密22を含む態様において、共有秘密認識ロジック42は、トリガを認識して、トリガおよび共有される秘密を含むペイロードを解析するように構成される。また、ネットワークデバイスは、共有される秘密を含む解析されたペイロードおよびオプションのトリガを被呼側に転送するように動作可能な共有秘密転送ロジック44を含む。しかし、共有秘密認識ロジック42および/または共有秘密転送ロジック44は、入力された電話番号、1つまたは複数の共有される秘密トリガコマンド、および1つまたは複数の共有される秘密の組合せが、使用される通信ネットワーク、および/またはネットワークデバイス16によって認識され、転送される所定の桁数の範囲内にある場合などにおいては必須ではないことに留意されたい。
【0036】
ネットワークデバイス16は、呼要求、共有される秘密、および、一部の態様においてはトリガを、第1の通信デバイス12に転送する。呼マネージャモジュール46は呼要求を受信するように動作可能であり、共有秘密認識ロジック48は共有される秘密を認識し、個人情報マネージャ34内の共有される秘密データベース22などのデバイスデータベース中の共有される秘密の存在を検証し、検証すると、この共有される秘密と関係する機能を実行し、またはこの共有される秘密と関係するアプリケーションを実行するように動作可能である。一部の態様では、共有秘密認識ロジック48に加えて、呼マネージャモジュール46は、共有される秘密が呼要求の中で間もなく現れるという標識としてトリガを認識するように動作可能なトリガ認識ロジック50を含む。一部の態様では、トリガは共有される秘密と関係する機能またはアプリケーションを示す。これに関して、トリガ認識は共有される秘密と関係する機能および/または実行に関する検証および命令の目的で、いずれのデータベースが間もなく現れる共有される秘密に関連しているかについての情報をもたらす。
【0037】
共有される秘密の使用が、カスタマイズされた発呼者識別を可能にする一態様において、呼制御マネージャは、デバイスディスプレイ上で発呼側デバイスに関連する電話番号および/または名前を表示することによって発呼者のIDを認識するように動作可能な発呼者ID(識別)ロジック52を含む。この態様では、共有秘密認識ロジック48、およびオプションとして、トリガ認識ロジック50は、共有される秘密を認識し、さらに、オプションとしてトリガを認識し、発呼者IDロジック52が発呼側デバイスに関連する電話番号および/または名前を表示することからオーバーライドされるように動作可能である。代わりに、共有秘密認識ロジック48は、個人情報マネージャ34の共有される秘密データベース22の中の共有される秘密を検証し、名前、電話番号、またはその他のIDなどの共有される秘密に関連付けられた個人情報を、表示のために発呼者IDロジック52に通信し、またはこの情報を直接に表示する。これに関して、この態様は、発呼側デバイスの所有者のIDの表示ではなく、共有される秘密に基づく「実際の」発呼者のIDの表示を可能にする。
【0038】
図2を参照すると、代替の態様に従って、カスタマイズされた発呼者IDおよび/または通信デバイスの遠隔アクセスおよび遠隔管理のためのシステム10が示されている。例示される図2の態様では、共有される秘密を認識すること、およびその共有される秘密をデータベースの中のエントリに関連付けることに関する機能は、ネットワークデバイスレベルに存在する。このシステムは、この例では被呼側通信デバイスの役割をする第1の通信デバイス12、この例では発呼側通信デバイスの役割をする第2の通信デバイス14、ならびに通信ネットワーク内の基地局に存在するサーバデバイスなどのネットワークデバイス16を含む。図1と同様に図2の例示される態様において通信デバイスは無線デバイスであるが、他の態様では、通信デバイスの1つまたは複数は陸線電話機などの有線通信デバイスであってもよく、ネットワークデバイスは陸線ネットワーク内の構成要素であってもよい。
【0039】
システム10は、第1のユーザ18および第2のユーザ20が、発呼者IDおよび/または呼優先度情報をカスタマイズすることを可能にするとともに、通信デバイスの遠隔アクセスおよび遠隔管理も可能にする。第1のユーザ18は、第1の通信デバイス12に関連しており、第1のユーザが第1の通信デバイスの所有者または通常の保有者である。さらに、第2のユーザ20は第2の通信デバイス14に関連しておらず、第2のユーザは第2の通信デバイスの借用者または副次的保有者である(すなわち、第2の通信デバイスは、第2のユーザによって通常、保有されるデバイスではない)。第2のユーザ20が、共有される秘密22を作成し、この共有される秘密および任意の関連する共有される秘密情報24をネットワークデバイス16に直接に、および/またはネットワークデバイス16に後で通信するために第1のユーザ18に通信する。第2のユーザ20からネットワークデバイス16へ直接の、共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24の通信は、矢印36(第2の通信デバイス14に入力される)および無線通信ボルト40(第2の通信デバイス14からネットワークデバイス16への電子通信)によって表される。代替として、第2のユーザから第1のユーザへの共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24の通信は、図2で矢印26によって表される。
【0040】
第2のユーザ20は、電子通信、対面コミュニケーションなどの任意の許容できる通信手段によって、共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24を第1のユーザ18に通信する(矢印26によって表される)。さらに、第2のユーザ20は、電子通信、対面コミュニケーションなどの任意の許容できる通信手段によって、共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24をネットワークデバイス14に通信する(矢印36およびボルト40によって表される)。通常、共有される秘密通信の選択される手段は、共有される秘密22が許可されていないユーザに共有され、またはそれ以外で入手されることがないことを確実にするために、必要とされるレベルの通信セキュリティを提供する。これに関して、電子通信は、共有される秘密22が機密のままであることを確実にするために、暗号化、または他の何らかの形態のセキュリティで保護された通信を利用する。
【0041】
第2のユーザ20が共有される秘密22および任意のさらなる共有される秘密情報24をネットワークデバイス14に直接に通信する態様では、共有される秘密および任意の関連する情報を第1のユーザ18に送信する必要性が不要にされる。第2のユーザ20が、第1のユーザ18への通信なしに、共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報をネットワークデバイス14に直接に通信する態様では、カスタマイズされた発呼者ID、遠隔アクセス、および/または通信デバイス管理は、第1のユーザ18が知ることなしに行われる。
【0042】
しかし、共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24が第1のユーザ18に通信され、その後、ネットワークデバイス14に通信される態様では、第1のユーザ18は、共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24をネットワークデバイス14に後で通信するために第1の通信デバイス12に入力する。第1の通信デバイスに共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24を入力することは、図1で矢印28によって表される。一態様では、GUI(グラフィカルユーザインターフェース)モジュール30が第1の通信デバイス12上で実行され、GUIモジュール30は、共有される秘密および任意の関連する共有される秘密情報を入力するように、さらに、オプションとして、共有される秘密および関連する情報をローカルで格納するように動作可能なデータエントリロジック32を含む。また、GUIモジュール30は、ネットワークデバイス14に共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24をアップロードするように、またはそれ以外で通信するように動作可能なネットワークアップロードロジック51を含む。代替の態様では、第1の通信デバイスは、第1のユーザ18がネットワークデバイス14に関連するWebページにアクセスし、共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24を入力し、その後、インターネットを介してネットワークデバイス14に共有される秘密および関連する情報を通信することを可能にするWebブラウザアプリケーション53を含む。
【0043】
共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24が第2のユーザ20から第1の通信デバイス12に電子的に通信される代替の態様では、第1の通信デバイスは、共有される秘密および関連する情報を自動的に認識し、さらにネットワークデバイス14に共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報を自動的にアップロードし、またはそれ以外で通信するように構成されることが可能である。そのような態様では、第1のユーザに、共有される秘密および任意の関連する共有される秘密情報を手動で入力させる必要性が不要にされる。
【0044】
共有される秘密がネットワークデバイス14内に格納されると、第2のユーザ20は、第2の通信デバイス14を借用し、またはそれ以外で使用して、第1の通信デバイス12を呼び出す。前述したとおり、第2の通信デバイスは第2のユーザ20によって通常、使用されるデバイス、または第2のユーザ20に通常、関連するデバイスではない。第2の通信デバイス14は、電話番号を入力して呼要求を行うように動作可能なダイヤラモジュール38を含む。一部の態様では、ダイヤラモジュール34は、共有される秘密22を呼要求に入れるように、またはそれ以外で呼要求に共有される秘密を付加するように動作可能な共有秘密エントリロジック36を含む。一態様では、共有秘密エントリロジック38は、被呼側電話番号の入力の後、トリガコマンドの入力が共有される秘密の入力をもたらすように動作可能である。例えば、「」キー、および付随する数値コードがトリガの役割をすることが可能であり、数値コードの形態の共有される秘密22が、トリガの入力の後、入力される。図17は呼要求エントリシーケンスの例を与え、後段で詳細に説明される。しかし、共有秘密エントリロジック38は、入力された電話番号、1つまたは複数の共有される秘密トリガコマンド、および1つまたは複数の共有される秘密の組合せが、使用される通信ネットワークによって認識される所定の桁数の範囲内にある場合には、必須ではないことに留意されたい。
【0045】
ダイヤル呼び出しされる電話番号、および共有される秘密22を含む呼要求が基地局に通信されると、この要求はサーバなどのネットワークデバイス16によって受信される。第2の通信デバイス14からネットワークデバイス16へのこの呼要求の通信は、無線通信ボルト40によって表される。また、ネットワークデバイスは、共有される秘密を認識し、クライアント情報マネージャ59の中の共有される秘密22などの、ネットワークデータベースの中の共有される秘密の存在を検証し、さらに、検証すると、この共有される秘密と関係する機能を実行するように、またはこの共有される秘密と関係するアプリケーションを実行するように動作可能である共有秘密認識ロジック42を含む。クライアント情報マネージャは、ネットワークデバイス内に格納された、またはネットワークデバイスがアクセスすることができる他の任意のネットワークロケーションに格納されたデータベースである。クライアント情報マネージャは、クライアント/ユーザ情報のデータベースであり、クライアント/ユーザに関連する共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24を特に含む。トリガが呼要求に含められる態様では、ネットワークデバイス16は、共有される秘密が呼要求の中で間もなく現れるという標識としてトリガを認識するように動作可能なトリガ認識ロジック92を含む。一部の態様では、トリガは、共有される秘密と関係する機能またはアプリケーションを示すことが可能である。これに関して、トリガ認識は、共有される秘密と関係する機能および/または実行に関する検証および命令の目的で、いずれのデータベースが間もなく現れる共有される秘密に関連しているかについての情報をもたらすことが可能である。
【0046】
共有される秘密と関係する機能がカスタマイズされた発呼者IDである或る態様では、クライアント情報マネージャ59内の共有される秘密22の検証は発呼者IDオーバライドロジック55を呼び出し、発呼者IDオーバライドロジック55は、呼要求のペイロードの中で、発呼側デバイス(すなわち、第2の通信デバイス14)発呼者ID情報を、共有される秘密所有者(すなわち、実際の発呼側)に関連する発呼者ID情報で置き換えるように動作可能である。これに関して、被呼側デバイス、すなわち、第1の通信デバイス12にその後、転送される呼要求は、第2の通信デバイスに関連する電話番号、および第2のユーザ20(すなわち、共有される秘密の所有者)に関連する発呼者ID情報を含む。このため、この態様は、発呼側デバイスの所有者のIDの表示ではなく、共有される秘密に基づく「実際の」発呼者のIDの表示を可能にする。
【0047】
共有される秘密と関係する機能が遠隔アクセス、遠隔通信デバイス管理などに関係する代替の態様では、ネットワークデバイスは、呼要求ペイロードの中に、遠隔アクセス、遠隔通信デバイス管理などのためのIDおよび/または命令を挿入するように動作可能な追加の共有秘密関連挿入ロジック57を含む。或る態様では、挿入ロジック57は、ペイロードの中に、第1の通信デバイス12(すなわち、被呼側)によって認識されることが可能であり、要求される遠隔アクセス、遠隔通信デバイス管理などに関連する、コードなどのIDを挿入する。代替の態様では、挿入ロジック57は、ペイロードの中に、要求される遠隔アクセス、遠隔通信デバイス管理などを実行するように第1の通信デバイス12によって実行される、ルーチン、アプリケーション、アプレットなどの命令を挿入する。
【0048】
ネットワークデバイス16は、第1の通信デバイス12に、呼要求、発呼側に関連する発呼者ID情報、および/または遠隔アクセス/通信デバイスの管理IDもしくは命令を転送する。呼マネージャモジュール46は、この呼要求を受信するように動作可能であり、発呼者IDロジック52は、この呼要求の中に含められた発呼者ID情報をユーザに表示する、またはそれ以外で提供するように動作可能である。この態様では、呼要求は、第2の通信デバイス14の電話番号、および第2のユーザ20(すなわち、共有される秘密22に関連するユーザ)に関連する発呼者ID情報を含む。呼マネージャモジュール46は、呼要求の中の遠隔アクセス/デバイス管理コードを認識して、このコードに関連する機能を実行するように動作可能な遠隔アクセス/デバイス管理ロジック61をさらに含む。代替として、遠隔アクセス/デバイス管理ロジック61は、呼要求の中の、要求される遠隔アクセス/デバイス管理機能を実行する命令を実行するように動作可能である。
【0049】
図3を参照すると、一態様に従い、第1の通信デバイス12のような通信デバイスのブロック図表現が示されている。図示される通信デバイスは、任意のタイプのコンピュータ化された無線デバイス、例えば、セルラー電話機、PDA(パーソナルディジタルアシスタント)、双方向テキストポケットベル、ポータブルコンピュータなどの無線通信デバイス、さらには、無線通信ポータルを有し、ネットワークまたはインターネットへの有線接続も有することが可能な別個のコンピュータプラットフォームである。この無線デバイスは、遠隔スレーブ、あるいは遠隔センサ、診断ツール、データ中継器などの、エンドユーザを有さないが無線ネットワークまたは有線ネットワークを介してデータを単に通信する他のデバイスでありうる。代替の態様では、通信デバイス12は、陸線電話機、パーソナルコンピュータ、セットトップボックスなどの有線通信デバイスでありうる。カスタマイズされた発呼者識別および/または遠隔デバイス管理のための装置および方法は、したがって、限定ではなく、無線モデム、PCMCIAカード、アクセス端末装置、パーソナルコンピュータ、電話機、または以上の任意の組合せもしくは部分的組合せを含め、有線通信ポータルまたは無線通信ポータルを含む任意の形態の有線デバイスまたは無線デバイスあるいは有線コンピュータモジュールまたは無線コンピュータモジュールの上で実施されることが可能である。
【0050】
さらに、通信デバイス12は、無線デバイスへの入力を生成するための入力機構54、および無線デバイスのユーザによって消費されるように情報を生成するための出力機構56を有する。例えば、入力機構54は、キーパッドまたはキーボード、マウス、タッチスクリーンディスプレイ、音声認識モジュールに関連するマイクロホンなどの機構を含む。或る態様では、入力機構54は、ユーザ入力がグラフィカルユーザインターフェースモジュール30を活性化して、デバイスメモリに共有される秘密を入力することを可能にする。さらに、例えば、出力機構56には、ディスプレイ、オーディオスピーカ、触覚フィードバック機構などが含まれる。ディスプレイなどの出力機構は、カスタマイズされた発呼者IDが、通常、ディスプレイまたはオーディオスピーカを介して、デバイスユーザに伝えられる態様において実施される。
【0051】
さらに、通信デバイス12は、無線ネットワークを介して、または一部の態様では有線ネットワークを介して、データを送信することができ、さらに、無線または有線に接続されたサーバまたは別のコンピュータデバイスなどのネットワークデバイス16から送信されたルーチンおよびアプリケーションを受信して、実行するとともに、そのように送信されたデータを表示することができるコンピュータプラットフォーム58を有する。コンピュータプラットフォーム58は、読取り専用メモリおよび/またはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに一般的な任意のメモリなどの、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを備えることが可能な、データレジストリ60を含む。さらに、データレジストリ60は、1つまたは複数のフラッシュメモリセルを含むことが可能であり、あるいは磁気媒体、光媒体、テープ、またはソフトディスクもしくはハードディスクなどの、任意の二次記憶デバイスまたは三次記憶デバイスでありうる。
【0052】
さらに、コンピュータプラットフォーム58は、「ASIC」(特定用途向け集積回路)もしくは他のチップセット、プロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスである処理エンジン62も含む。処理エンジン62またはASICなどの他のプロセッサは、通信デバイス12のデータレジストリ60内の、GUIモジュール30および/または呼マネージャモジュール46などの任意の常駐プログラムとインターフェースをとる「API」(アプリケーションプログラミングインターフェース)層64を実行する。API64は、通常、それぞれの無線デバイス上で実行されるランタイム環境である。1つのそのようなランタイム環境が、カリフォルニア州サンディエゴ所在のクアルコム社によって開発されたBREW(登録商標)(Binary Runtime Environment for Wireless(登録商標))ソフトウェアである。例えば、無線コンピューティングデバイス上のアプリケーションの実行を制御するように動作する他のランタイム環境が利用されることも可能である。
【0053】
処理エンジン60は、無線ネットワーク上、または有線ネットワーク上で通信デバイス12の機能、および通信デバイスの動作(operability)を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および以上の組合せで実現された様々な処理サブシステム66を含む。例えば、処理サブシステム66は、他のネットワーク化されたデバイスを相手にして通信を開始し、維持すること、およびデータを交換することを可能にする。セルラー電話機においてなどの一態様では、通信処理エンジン62は、サウンド、不揮発性メモリ、ファイルシステム、送信、受信、サーチャ(searcher)、層1、層2、層3、メインコントロール、遠隔手順、ハンドセット、電源管理、診断、ディジタルシグナルプロセッサ、ボコーダ、メッセージング、呼マネージャ、Bluetooth(登録商標)システム、Bluetooth(登録商標)LPOS、位置特定、位置エンジン、ユーザインターフェース、スリープ、データサービス、セキュリティ、認証、USIM/SIM、音声サービス、グラフィックス、USB、MPEGなどのマルチメディア、GPRSなどの処理サブシステム66の1つ、または組合せを含む。開示される態様に関して、処理エンジン62の処理サブシステム66は、コンピュータプラットフォーム58上で実行されるアプリケーションと対話する任意のサブシステム構成要素を含む。例えば、処理サブシステム66は、GUIモジュール40に代行してAPI64からデータ読取りおよびデータ書込みを受け取る、または呼マネージャモジュール46をサポートする任意のサブシステム構成要素を含む。
【0054】
コンピュータプラットフォーム42のデータレジストリ60は、個人情報マネージャ34などの通信デバイスメモリ/データレジストリ60の中に共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24を入力するように動作可能なデータエントリロジック32を含むGUI(グラフィカルユーザインターフェース)モジュール30をさらに格納する。このGUIモジュールは、共有される秘密および任意の関連する共有される秘密情報を入力するためのデータエントリフィールドのビジュアル表示をデバイスのユーザに提供するように、通常、動作可能である。共有される秘密22および/または関連する共有される秘密情報24がデバイスに電子的に通信される代替の態様では、共有される秘密はメモリに自動的に入力されて、共有される秘密エントリのためにGUIモジュール30を呼び出す必要性が不要にされる。共有される秘密22および関連する共有される秘密情報24を格納する個人情報マネージャ34は、個人用電話帳などの連絡先情報データベース68を備える。連絡先情報データベースは、名前、電話番号などの、連絡先と関係する個人情報を格納し、共有される秘密、およびオプションとして、関連する共有される秘密情報を連絡先に関連付ける。代替の態様では、共有される秘密22および関連する共有される情報は、発呼者/連絡先と共有される秘密の間の関連付けを可能にする、個人情報マネージャ34内の、またはデータレジストリ60内の別の場所における他のファイルもしくはディレクトリの中に格納されてもよい。
【0055】
コンピュータプラットフォーム42のデータレジストリ60は、呼要求の中の共有される秘密22を認識し、この共有される秘密が発呼者/連絡先に関連付けられていることを検証し、さらに、この共有される秘密に関連付けられた、または関連する共有される秘密情報24によって規定される機能またはアプリケーションを実行するように動作可能な共有秘密認識ロジック48を含む呼マネージャモジュール46をさらに含む。共有される秘密が発呼者/連絡先に関連付けられていることを検証することは、個人情報マネージャ34にアクセスして、データベースの中で共有される秘密が発呼者/連絡先に関連付けられていることを検証することを含む。共有される秘密が検証されると、ロジック48は、この共有される秘密または関連する共有される情報に関連付けられた機能またはアプリケーションを実行する。例えば、共有される秘密は、顧客発呼者ID機能に関連付けられて、発呼者として、発呼側デバイスのIDの代わりに、共有される秘密が関連付けられた発呼者/連絡先IDが表示され、またはそれ以外で伝えられる。他の例では、共有される秘密は、紛失もしくは盗まれたデバイスの許可されていない使用を防止するために、デバイスを使用不可にすること、またはそれ以外でデバイスをロックダウンすることなどのデバイス機能に関連付けられる。
【0056】
呼マネージャモジュール46は、呼要求の中のトリガ70を認識するように動作可能なトリガ認識ロジック50をさらに含む。トリガ70は、共有される秘密が呼要求の中に付加されていることを呼制御マネージャに通知する数値コードなどである。一部の態様では、トリガ70は、共有される秘密が関連付けられた機能またはアプリケーションを示す。例えば、「88」という数値を有するトリガは、顧客発呼者ID機能が、付加された共有される秘密に関連付けられていることを示すのに対して、「89」という数値を有するトリガは、呼標識信号と一緒に「緊急」メッセージを表示すること、またはそれ以外で伝えることなどの呼優先度タグ付けが、付加された共有される秘密に関連付けられていることを示す。そのような態様では、個人情報マネージャ34、または別のデバイスデータベースは、共有される秘密22、およびオプションの関連する共有される秘密情報24にトリガ70を関連付けるデータを格納する。
【0057】
共有される秘密が発呼者識別機能に関連付けられる一態様では、呼マネージャモジュール46は、発呼者IDロジック52を含む。発呼者IDロジックは、名前、電話番号などの表示を提供する、またはそれ以外で発呼者IDを伝えるように動作可能である。従来の発呼者IDロジックは、発呼側デバイスに関連付けられたIDの、通常、名前または電話番号の表示、もしくはその他の伝達を可能にする。しかし、本態様では、発呼者IDロジックは、共有される秘密の認識が、発呼側デバイスに関連付けられたIDの表示または伝達の代わりに、共有される秘密に関連付けられた連絡先/発呼者の表示、またはその他の伝達を可能にするように構成される。また、呼優先度などの、関連する共有される秘密情報の中に通常、格納されたさらなる情報が表示され、またはそれ以外で伝えられることも可能である。このため、発呼側に通常、関連付けられているデバイス以外のデバイス(例えば、借用されたデバイス)から発呼している発呼側が、実際の所有者の情報ではなく、発呼側の識別情報が被呼側に表示され、またはそれ以外で伝えられて、被呼側がその呼に応答する、またはそれ以外でその呼を確認する可能性が高まることを確実にすることができる。共有される秘密の認識および関連付けがネットワークデバイスにおいて行われる代替の態様では、発呼者IDロジック52は、呼要求ペイロードの中の発呼者ID情報を認識して、この発呼者ID情報を表示する、またはそれ以外で出力するように動作可能である。
【0058】
共有される秘密が遠隔アクセス機能および/またはデバイス管理機能に関連付けられる他の態様では、呼マネージャモジュール46は、遠隔アクセス/デバイス管理ロジック61を含む。共有される秘密の認識および関連付けが被呼側通信デバイスにおいて行われる態様では、遠隔アクセス/デバイス管理ロジック61は、遠隔アクセス機能またはデバイス管理機能に関連付けられたトリガまたは共有される秘密を認識して、その遠隔アクセスまたはデバイス管理を実行するように動作可能である。共有される秘密の認識および関連付けがネットワークデバイスにおいて行われる代替の態様では、遠隔アクセス/デバイス管理ロジック61は、呼要求の中で遠隔アクセス/デバイス管理コードを認識して、そのコードに関連付けられた機能を実行するように動作でき、あるいは遠隔アクセス/デバイス管理ロジック61は、要求される遠隔アクセス/デバイス管理機能を実行する、呼要求の中の命令を実行するように動作できる。
【0059】
コンピュータプラットフォーム58は、通信デバイス12の様々な構成要素の間、ならびにデバイス12と有線ネットワークまたは無線ネットワークの間で通信を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および以上の組合せで実現された通信モジュール72をさらに含む。この通信モジュールは、有線通信接続または無線通信接続を確立するための要求されるハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/または以上の組合せを含む。
【0060】
図4を参照すると、一態様に従って、共有される秘密を認識し、これらの共有される秘密を発呼者または機能に関連付け、および/または呼要求を転送するように動作可能なネットワークデバイス16のブロック図表現が提示されている。このネットワークデバイスは、任意のタイプのハードウェア、サーバ、パーソナルコンピュータ、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、または専用コンピューティングデバイスもしくは汎用コンピューティングデバイスである任意のコンピューティングデバイスのうち少なくとも1つを備える。さらに、ネットワークデバイス16上で動作させられる、またはネットワークデバイス16によって実行されるものとして本明細書で説明されるモジュールおよびアプリケーションは、完全にネットワークデバイス16上で実行されてもよく、あるいは、代替として、他の態様では、別個のサーバまたはコンピュータデバイスが、データを使用可能なフォーマットで関係者に提供するように、ならびに/または無線デバイス12と、ネットワークデバイス16によって実行されるモジュールおよびアプリケーションとの間のデータフローにおいて別個の制御層を提供するように、協調して動作してもよい。
【0061】
ネットワークデバイス16は、無線ネットワークまたは有線ネットワークを介してデータを送受信することができ、さらにルーチンおよびアプリケーションを実行することができるコンピュータプラットフォーム80を含む。コンピュータプラットフォーム80は、読取り専用メモリおよび/またはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、EPROM、EEPROM、フラッシュカード、またはコンピュータプラットフォームに一般的な任意のメモリなどの、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを備え、データストレージ82を含む。さらに、データストレージ82は、1つまたは複数のフラッシュメモリセルを含み、あるいは磁気媒体、光媒体、テープ、またはソフトディスクもしくはハードディスクなどの、任意の二次記憶デバイスまたは三次記憶デバイスでありうる。さらに、コンピュータプラットフォーム80は、「ASIC」(特定用途向け集積回路)もしくは他のチップセット、プロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスである処理エンジン84も含む。コンピュータプラットフォーム80は、ネットワークデバイス16の様々な構成要素の間、ならびにネットワークデバイス16と有線ネットワークまたは無線ネットワークの間で通信を可能にする、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および以上の組合せで実現された通信モジュール86をさらに含む。例えば、説明される態様において、通信モジュールは、発呼側無線デバイスから呼要求を受信し、これらの呼要求を被呼側無線デバイスに転送するように構成される。通信モジュールは、無線通信接続を確立するための要求されるハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、および/または以上の組合せを含む。
【0062】
データストレージ82は、共有秘密認識ロジック42を実施することが可能な共有秘密モジュール90を含む。共有される秘密の認識および関連付けが被呼側通信デバイスにおいて実行される態様において、共有秘密認識ロジック42は、呼要求の中の1つまたは複数の共有される秘密を認識し、これらの共有される秘密22を含むペイロードを解析するように動作可能である。さらに、そのような態様では、呼要求は、トリガを含むことが可能であり、このため、データストレージ82は、呼要求の中の1つまたは複数のトリガを認識し、これらのトリガ、および関連する共有される秘密を含むペイロードを解析するように動作可能なトリガ認識ロジック92を含む。さらに、共有される秘密の認識、および関連付けが被呼側通信デバイスにおいて実行される態様では、ネットワークデバイスは、共有される秘密およびオプションのトリガを含む解析されたペイロードを、呼要求の一部として被呼側に転送するように動作可能な共有秘密転送ロジック44を含む。
【0063】
共有される秘密の認識および関連付けがネットワークデバイスにおいて実行される代替の態様では、共有秘密認識ロジック42は、共有される秘密を認識し、クライアント情報マネージャ59の中の共有される秘密22などの、デバイスデータベースの中の、この共有される秘密の存在を検証し、検証すると、共有される秘密と関係する機能を実行するように、または共有される秘密と関係するアプリケーションを実行するように動作可能である。クライアント情報マネージャは、ネットワークデバイス16内に格納された、またはネットワークデバイスがアクセスすることができる他の任意のネットワークロケーションに格納されたデータベースである。クライアント情報マネージャは、クライアント/ユーザ情報63のデータベースであり、データベースの中の各クライアント/ユーザに関連付けられた共有される秘密22および任意の関連する共有される秘密情報24を特に含む。
【0064】
共有される秘密の認識および関連付けがネットワークデバイスにおいて実行され、さらに共有される秘密と関係する機能がカスタマイズされた発呼者IDであるいくつかの態様においては、共有される秘密モジュール90は、発呼者IDオーバライドロジック55を含む。発呼者IDオーバライドロジック55は、呼要求のペイロードの中で、発呼側デバイス(すなわち、第2の通信デバイス14)発呼者ID情報を、共有される秘密所有者(すなわち、実際の発呼側)に関連付けられた発呼者ID情報で置き換えるように動作する。共有される秘密22に関連付けられた発呼者ID情報は、クライアント情報マネージャ59から取り出される。共有される秘密の認識および関連付けがネットワークデバイスにおいて実行され、共有される秘密と関係する機能が遠隔アクセス、通信デバイス管理などに関する代替の態様では、共有される秘密モジュール90は、遠隔アクセス/デバイス管理挿入ロジック57を含む。遠隔アクセス/デバイス管理挿入ロジック57は、呼要求ペイロードの中に、遠隔アクセス、通信デバイス管理などのためのIDおよび/または命令を挿入するように動作する。いくつかの態様では、挿入ロジック57は、第1の通信デバイス12(すなわち、被呼側)が認識することができ、要求される遠隔アクセス、通信デバイス管理などに関連付けられた、コードなどのIDをペイロードの中に挿入する。代替の態様では、挿入ロジック57は、要求される遠隔アクセス、通信デバイス管理などを実行するように第1の通信デバイス12によって実行される、ルーチン、アプリケーション、アプレットなどの命令を、ペイロードの中に挿入する。
【0065】
図5、図6、図7、および図8は、電話帳データエントリまたは連絡先リストデータエントリ、特に、関連する連絡先リストに関する共有される秘密のエントリに関するGUI表示の例を与える。図5〜図8に示されるGUI表示は単に例示的であり、このため、グラフィカルまたは可聴の、またはそれ以外の他の様々なユーザインターフェース実施態様が、本明細書で説明されるタスクを実現するために、さらに事前に定義されたデバイスユーザインターフェースを使用して全体的なユーザ体験フローを取り入れるために、通信デバイスの製造業者によって採用されることが可能であることに留意されたい。図5は、個人用電話帳データベースまたは個人用連絡先リストデータベースの中でリストアップされる連絡先102A〜102Fの表示100である。図示されるこの態様では、GUIのユーザは、連絡先名「Davis」102Cに関連付けられた共有される秘密を入力することを所望する。ユーザは、キーパッドキーまたは別の所定のデバイス入力機構を係合させることによって連絡先「Davis」102Cを選択する。連絡先「Davis」102Cの選択は、図6に示されるように、この連絡先と関係する個人情報の表示をもたらす。図6に示されるように、個人情報の表示110は、連絡先名112、連絡先自宅電話番号114、連絡先セルラー電話番号116、連絡先電子メールアドレス118、連絡先自宅アドレス120、および連絡先と共有される秘密122などのデータフィールドの1つ、または任意の組合せを含む。共有される秘密122に関連付けられた空白のデータエントリフィールド124は、連絡先が関連付けられた共有される秘密を現在、有さないことを示す。また、表示110は、編集可能なデータフィールドおよび/またはデータエントリフィールドをもたらすためにユーザによって操作されるように動作可能な「編集」キー126を含む。「編集」キー126を操作することに加えて、ユーザは、個人情報を追加または編集する権利を与えられるために、プログラミングセキュリティコード、または他の何らかの形態の許可を入力するよう促される。
【0066】
図7は、図6に示されるようにユーザが「編集」キー126を操作することからもたらされる編集可能なデータエントリフィールドの表示130を示す。ユーザは、連絡先名112、連絡先自宅電話番号114、連絡先セルラー電話番号116、連絡先電子メールアドレス118、および/または連絡先自宅アドレス120などの、以前に入力されたデータを編集することができる。例示される図において、下線が引かれたデータは編集可能であるデータを示す。図示されるとおり、ユーザは、共有される秘密122に関するエントリフィールド124の中に共有される秘密「009999」を入力している。また、データエントリ表示130は、編集および/または入力されたデータを連絡先データベースの中に保存するためにユーザによって操作可能な「保存」キー132を含む。データエントリロジック32は、入力された共有される秘密がデータベースの中の別のエントリによって既に使用されているという表示可能な指示を提供するように構成され得ることに留意されたい。データエントリロジックがそのような指示を提供する場合、データエントリロジック32は、ユーザが、共有される秘密のそれまでの割当てをオーバーライドすることを可能にするように、または異なる共有される秘密の選択を可能にするようにさらに構成される。図8は、ユーザが共有される秘密コードを入力することからもたらされる個人情報の表示140を示す。共有される秘密コードが入力されて連絡先データベースメモリの中に保存されると、連絡先と関係する個人情報のその後の表示は、共有秘密フィールド124に、アスタリスクまたは他の何らかの一般的な記号/文字/数字表示の使用などによって、共有される秘密が存在するが、共有される秘密にさらなるセキュリティをもたらすために実際の表示からは隠されていることを示す。共有される秘密の実際の表示は、「編集」キー126、または他の何らかのアクセスキーを操作すること、および個人情報を見る、または編集するプログラミングセキュリティコード、または他の何らかの形態の許可を入力することによって見ることができる。
【0067】
図9、図10、図11、および図12は、電話帳データエントリまたは連絡先リストデータエントリ、特に、関連する連絡先リストに関する共有される秘密および関連する共有される秘密情報のエントリに関するGUI表示の例を示す。図9は、個人用電話帳データベースまたは個人用連絡先リストデータベースの中でリストアップされる連絡先202A〜202Fの表示200を示す。図示されるこの態様では、GUIのユーザは、連絡先名「Davis」202Cに関連付けられた共有される秘密を入力することを所望する。ユーザは、キーパッドキー、または別の所定のデバイス入力機構を操作することによって、連絡先「Davis」202Cを選択することができる。連絡先「Davis」202Cの選択は、図10に示されるとおり、この連絡先と関係する個人情報の表示をもたらす。図10に示されるように、この個人情報の表示210は、連絡先名212、連絡先自宅電話番号214、連絡先セルラー電話番号216、連絡先電子メールアドレス218、連絡先自宅アドレス220、連絡先と共有される秘密222、および共有される秘密情報226などのデータフィールドの1つ、または任意の組合せを含む。共有される秘密222に関連する空白のデータエントリフィールド224、共有される秘密情報226に関連する空白のデータエントリフィールド228は、関連付けられた共有される秘密または関連する共有される秘密情報を、この連絡先が現在、有さないことを示す。また、この表示210は、編集可能なデータフィールドおよび/またはデータエントリフィールドをもたらすようにユーザによって操作可能な「編集」キー230を含む。「編集」キー230を操作することに加えて、ユーザは、個人情報を追加する、または編集する権利を与えられるように、プログラミングセキュリティコード、または他の何らかの形態の許可を入力するように促される。
【0068】
図11は、図10に示されるように、ユーザが「編集」キー230を操作することからもたらされる編集可能なデータエントリフィールドの表示240を示す。ユーザは、連絡先名212、連絡先自宅電話番号214、連絡先セルラー電話番号216、連絡先電子メールアドレス218、および/または連絡先自宅アドレス220などの、それまでに入力されたデータを編集することができる。例示される図において、下線が引かれたデータは、編集可能であるデータを示す。図示されるとおり、ユーザは、共有される秘密222に関するエントリフィールド224の中に共有される秘密「009999」を入力しており、共有される秘密情報226に関するエントリフィールド228の中に関連する共有される秘密情報「URGENT」を入力している。また、データエントリ表示240は、編集および/または入力されたデータを連絡先データベースの中に保存するようにユーザによって操作可能な「保存」キー242を含む。動作の際、関連付けられた共有される秘密を含む呼要求をユーザが受信すると、関連する共有される秘密情報がデバイスユーザに表示され、またはそれ以外で伝えられることに留意されたい。前述の例において、したがって、共有される秘密情報は、呼優先度情報を備える。共有される秘密情報は、共有される秘密によってトリガされる任意のタイプのメッセージの表示または伝達を可能にすることに留意されたい。さらに、関連する共有される秘密情報は、デバイスユーザに表示され、または伝えられることが可能な、グラフィック、英数字、ビデオファイルまたはオーディオファイルなどの実行可能なプログラムなどをさらに含みうることに留意されたい。代替の態様では、関連する共有される秘密情報は、共有される秘密トリガに付加されて関連付けられた情報トリガが、受信された呼要求の中に含まれる場合に限って、表示される。他の代替の態様においては、連絡先に関連付けられた個人情報は、複数の共有される秘密、および/または複数の関連する共有される秘密情報の入力をもたらす。そのような態様では、連絡先は、名前や電話番号などの連絡先情報の表示をもたらす1つの共有される秘密を有し、さらに、別の共有される秘密が、名前や電話番号などの連絡先情報の表示、および呼優先度情報などの関連する共有される秘密情報の表示をもたらす。
【0069】
図12は、ユーザが共有される秘密コードおよび関連する共有される秘密情報を入力することからもたらされる個人情報の表示250を示す。共有される秘密コードが入力されて、連絡先データベースメモリの中に保存されると、その連絡先と関係する個人情報のその後の表示は、秘密フィールド224で、アスタリスク、または他の何らかの一般的な記号表示の使用によって、共有される秘密が存在することを示すが、共有される秘密にさらなるセキュリティをもたらすように実際の表示からはマスクされる。共有される秘密の実際の表示は、「編集」キー230、または他の何らかのアクセスキーを操作すること、および個人情報を見る、または編集するプログラミングセキュリティコード、または他の何らかの形態の許可を入力することによって、見ることができる。例示される態様では、共有される秘密情報フィールド228は、共有される秘密情報の可視の表示をもたらす。代替の態様では、GUIモジュールが、共有される秘密情報フィールド228の中のデータをマスクする、またはそれ以外で隠すように構成される。
【0070】
図13〜図16は、本明細書で説明される態様による発呼者ID情報のGUI表示を提供する。図13は、受信された呼要求が共有される秘密を含まない発呼者ID情報のGUI表示300を示す。この例では、発呼者IDロジックは、呼要求の中の識別番号に、通常、電話番号に関連付けられた電話帳または連絡先リストから個人情報を取り出す。表示された情報には、発呼側デバイス電話番号304および/または発呼側名306の形態の呼識別子302および発呼者ID情報が含まれる。例示される発呼者ID例において、発呼側はこの発呼側に通常、関連付けられており、および/または所有されており、および/または登録されている通信デバイスから発呼しており、したがって、発呼側は呼要求の中に共有される秘密を入力しなかった。
【0071】
図14は、受信された呼要求が共有される秘密を含む発呼者ID情報のGUI表示310を示す。この例では、発呼者IDロジック、共有秘密認識ロジック、またはトリガ認識ロジックが、呼要求の中の共有される秘密を認識することができ、または、オプションとして呼要求の中のトリガを認識することができ、この共有される秘密に関連付けられた連絡先情報を取り出し、この共有される秘密に関連付けられた連絡先情報を表示する。表示される情報には、発呼側デバイス電話番号304および/または発呼側名306の形態の呼識別子302および発呼者ID情報の1つ、または任意の組合せが含まれる。この態様では、発呼側デバイス電話番号304は、その呼を要求するのに使用されているデバイスの番号を反映するのに対して、発呼側番号306は、その呼を行っている相手(すなわち、共有される秘密に関連付けられた相手)の実際の名前を反映する。例示される発呼者ID例では、発呼側はこの発呼側に通常、関連付けられた通信デバイス以外の通信デバイスから発呼しており、したがって、発呼側は呼要求の中に共有される秘密を入力している。
【0072】
図15は、受信された呼要求が共有される秘密を含み、この共有される秘密が、関連付けられた共有される秘密情報を有する、発呼者ID情報のGUI表示320を示す。この例では、発呼者IDロジック、共有秘密認識ロジックまたはトリガ認識ロジックが呼要求の中の共有される秘密を認識することができ、または、オプションとして呼要求の中のトリガを認識することができ、関連する共有される秘密情報を取り出し、この共有される秘密に関連付けられた関連する共有される秘密情報を表示する。この共有される秘密自体が、関連する共有される秘密情報の表示を可能にし、あるいは、オプションとして、トリガが関連する共有される秘密情報の表示を可能にする。表示される情報には、呼識別子302、発呼側デバイス電話番号304および発呼側名306の形態の発呼者ID情報、ならびに関連する共有される秘密情報308の1つ、または任意の組合せが含まれる。この例では、関連する共有される秘密情報308は「URGENT」メッセージの形態の呼優先度タグ付けである。例示される発呼者ID例では、発呼側はこの発呼側に通常、関連付けられている通信デバイスから発呼しており、したがって、発呼者ID機能をオーバーライドするために共有される秘密は要求されないものの、発呼者ID情報の中に呼優先度タグ付けを含めることを可能にするように、共有される秘密およびオプションとしてトリガが入力されている。
【0073】
図16は、受信された呼要求が、関連付けられていない共有される秘密を含む発呼者ID情報のGUI表示330を示す。この例では、発呼者IDロジック、共有秘密認識ロジックまたはトリガ認識ロジックが、呼要求の中の共有される秘密を認識することができ、またはオプションとして、呼要求の中のトリガを認識することができ、この共有される秘密に関連付けられた連絡先情報を取り出そうと試みる。しかし、この共有される秘密は、デバイスデータベースの中でいずれの連絡先にも関連付けられていないので、デバイスは、受信した共有される秘密とデータベースの中の連絡先の間に合致が存在しないことをデバイスユーザに通知するメッセージを、発呼者ID情報の中で表示する。このため、表示された情報には、呼識別子302、および発呼側デバイス電話番号304および「合致なし」メッセージ332の形態の発呼者ID情報の1つ、または任意の組合せが含まれる。通常、関連付けられていない共有される秘密を含む呼の受信は、発呼側が、誤った電話番号、または誤った共有される秘密を入力することからもたらされる。
【0074】
図17は、共有される秘密、および、一部の例において、オプションのトリガを含む呼要求シーケンスの4つの例を示す。第1の例350は、被呼側の電話番号、および共有される秘密を含む呼要求シーケンスを示す。発呼側が、呼び出されるべき相手の電話番号を入力し、通常、或る要求遅延期間の後、共有される秘密コードを入力する。前述したとおり、共有される秘密は、発呼側と被呼側の間で秘密に共有され、共有される秘密の役割をすることが可能な、呼要求に付加された数値コード、または他の任意のデータの形態をとる。第2の例360では、呼要求シーケンスは、被呼側の電話番号、トリガ、および共有される秘密を含む。トリガは、発呼側ネットワーク内、および被呼側デバイスにおいて共有される秘密認識を可能にし、さらにオプションとして、トリガは、共有される秘密に関連付けられた機能またはアプリケーションを識別する。例えば、トリガは、キーパッド上で「」キーを押した後、2桁以上の数値コードが続くことを含む。トリガが、共有される秘密に関連付けられた機能またはアプリケーションを識別する態様において、「88」は、カスタマイズされた発呼者ID機能に関連付けられ、「89」は、呼優先度タグ付け機能に関連付けられるといった具合である。
【0075】
第3の例370は、共有される秘密認識をもたらし、さらに、一部の態様では、共有される秘密に関連付けられた機能またはアプリケーションを識別する複数の固有のトリガの使用を実施する呼要求シーケンスを示す。この第3の例370では、呼要求シーケンスは、被呼側の電話番号と、共有される秘密がそれぞれの後に続く複数の固有トリガとを含む。この例では、各トリガは、固有のデバイス機能またはデバイスアプリケーションを伴って識別される。例えば、第1のトリガ「88」の後に続いてユーザの共有される秘密「009999」を入力することによって、カスタマイズされた発呼者ID機能がもたらされ、第2のトリガ「89」の後に続いてユーザの共有される秘密「009999」を入力することによって、呼優先度タグ付けがもたらされ、第3のトリガ「90」の後に続いてユーザの共有される秘密「009999」を入力することによって、被呼側通信デバイス上で起動されるべきさらなる機能またはアプリケーションがもたらされる。この実施態様において、発呼側は、被呼側デバイス上で複数の遠隔機能を実行するために1つの共有される秘密だけしか要さない。これらのトリガコードは発呼側デバイス上に格納されて、GUI表示を介してユーザがアクセスすることができる。
【0076】
第4の例380は、単一のトリガ、および複数の共有される秘密の使用を実施する呼要求シーケンスを示し、それぞれの共有される秘密は、被呼側デバイス上の固有の機能またはアプリケーションに関連付けられる。第4の例380において、呼要求シーケンスは、被呼側の電話番号、トリガ、および複数の固有の共有される秘密を含む。例えば、「88」などのトリガを入力することにより、呼要求が1つまたは複数の共有される秘密を含むことがネットワークおよび被呼側デバイスに通知される。このトリガの後に、カスタマイズされた発呼者ID機能に関連付けられた第1の共有される秘密「009999」、呼優先度タグ付け機能に関連付けられた第2の共有される秘密「009998」、被呼側通信デバイス上で起動されるべきさらなる機能またはアプリケーションに関連付けられた第3の共有される秘密「009997」などの複数の共有される秘密が続く。
【0077】
図17に示される呼シーケンスの例は限定的であると考えられるべきでないことに留意されたい。共有される秘密、およびオプションのトリガを含む他の呼要求シーケンスも企図され、本態様の概念の範囲内に含まれる。前述したとおり、共有される秘密、およびオプションのトリガは、呼要求中に発呼側デバイスキーパッド上で入力される数値コードに限定されない。共有される秘密には、テキストデータ、オーディオデータ、ビジュアルデータなどを含むが、それらに限定されない、当事者間で共有される任意の秘密データが含まれる。トリガには、間もなく現れる共有される秘密についてネットワークおよび被呼側デバイスに知らせる、呼要求と一緒に通信されることが可能な発呼側デバイス上の任意の入力が含まれる。
【0078】
図18は、一態様に従って、被呼側通信デバイスのクライアントベースのカスタム発呼者IDおよび/または遠隔機能管理を実行するための方法を実施する流れ図である。イベント400で、共有される秘密、およびオプションのトリガおよび/またはオプションの関連する共有される秘密情報が通信デバイスにおいて格納される。共有される秘密、トリガ、および関連する共有される秘密情報は、適切なGUIモジュールの実装を介してデバイスユーザによって手動で入力されてもよく、あるいは電子通信を介して受信された共有される秘密、トリガ、および関連する共有される秘密情報が自動的に入力されて格納されてもよい。前述したとおり、共有される秘密は、通常、連絡先エントリまたは電話帳エントリに関連付けられ、これらのエントリと関係して格納される。このため、共有される秘密、およびオプションのトリガおよび/またはオプションの関連する共有される秘密情報は、連絡先データベース、電話帳などの中に格納される。
【0079】
イベント410で、通信デバイスは、呼ID番号、共有される秘密、およびオプションとして、トリガを含む呼要求を受信する。トリガは、呼要求が共有される秘密を含むことを通信デバイスに通知する役割をする。さらに、トリガは、この共有される秘密に関連付けられた機能またはアプリケーションを識別する役割をする。イベント420で、通信デバイスが、共有される秘密に関連付けられた、またはオプションとして、トリガに関連付けられた機能またはアプリケーションを特定する。一部の態様では、共有される秘密の使用は1つの機能に限定され、したがって、共有される秘密、または、オプションのトリガに関連付けられた機能またはアプリケーションの特定は、要求されない。しかし、複数の機能、または複数のアプリケーションが共有される秘密の使用に関連付けられる代替の態様では、共有される秘密またはトリガは、共有される秘密と関係する機能またはアプリケーションと関係する情報を提供する。例えば、数値トリガコードが、共有される秘密の機能を示す。
【0080】
イベント430で、通信デバイスは、連絡先リストデータベース、個人用電話帳データベースなどのデータベースにアクセスして、共有される秘密が連絡先エントリまたは電話帳エントリに関連付けられていることを検証する。イベント440で、共有される秘密が検証されると、特定された機能またはアプリケーションに従って連絡先リストエントリまたは電話帳エントリの中のデータにアクセスが行われ、そのデータが取り出される。例えば、カスタマイズされた発呼者ID機能が共有される秘密またはトリガに関連付けられている場合、連絡先と関係する名前、または他の個人情報が、通信デバイス上でその後に表示するために取り出される。代替として、呼優先度タグ付けが共有される秘密またはトリガに関連付けられている場合、優先度タグ、「緊急」などの共有される秘密と関係する情報が、通信デバイス上でその後に表示するために取り出される。代替の態様では、通信デバイスは、デバイスがデータベースにアクセスして任意の関連する共有される秘密情報を特定すると、共有される秘密またはトリガに関連付けられた機能またはアプリケーションを特定するように構成される。
【0081】
図19は、ネットワークデバイスにおける共有される秘密の認識および転送、およびオプションとして、トリガの認識および転送のための方法を提供する。イベント500で、ネットワークデバイスは、発呼者ID番号、共有される秘密、およびオプションとして、トリガを含む呼要求を受信する。イベント510で、ネットワークデバイスは共有される秘密を解析し、オプションとして、オプションのトリガを解析する。オプションのトリガを解析して、その後に含めることは、トリガが被呼側デバイスに共有される秘密について知らせる役割をする場合、またはトリガが共有される秘密に関連付けられた機能またはアプリケーションを識別する役割をする場合に必要である。イベント520で、解析されたデータ、すなわち、発呼者ID番号、共有される秘密、およびオプションとして、トリガを含む呼要求が、被呼側デバイスに転送される。
【0082】
図20は、一態様に従って、被呼側通信デバイスのネットワークベースのカスタム発呼者IDおよび/または遠隔機能管理のための方法の流れ図を提供する。イベント600で、共有される秘密、およびオプションのトリガ、および/またはオプションの関連する共有される秘密情報は、クライアントデータベースなどのネットワークデータベースにおいて格納される。共有される秘密、トリガ、および関連する共有される秘密情報は、共有される秘密保持者によってネットワークデータベースに通信されてもよく、あるいは共有される秘密が信託/共有される相手によってネットワークに通信されてもよい。一態様では、共有される秘密、トリガ、および任意の関連する情報は、ネットワークにおける各クライアントに関する個々のエントリを提供するクライアントデータベースの中に格納される。このクライアントデータベースは、呼要求を後に受信するのと同一のデバイスの中に、または呼要求を受信するネットワークデバイスがアクセスすることができる他の任意のネットワークロケーションに格納される。
【0083】
イベント610で、ネットワークデバイスは、呼ID番号、共有される秘密、および、オプションとして、トリガを含む呼要求を受信する。このトリガは、呼要求が共有される秘密を含むことをネットワークデバイスに通知する役割をする。さらに、トリガは、共有される秘密に関連付けられた機能またはアプリケーションを識別する役割をする。イベント620で、通信デバイスは、共有される秘密に関連付けられた、またはオプションとして、トリガに関連付けられた機能またはアプリケーションを特定する。一部の態様では、共有される秘密の使用は、1つの機能に限定され、したがって、共有される秘密、または、オプションのトリガに関連付けられた機能またはアプリケーションの特定は要求されない。しかし、複数の機能、または複数のアプリケーションが共有される秘密の使用に関連付けられる代替の態様では、共有される秘密またはトリガは、共有される秘密と関係する機能またはアプリケーションと関係する情報を提供する。例えば、数値トリガコードが、共有される秘密の機能を示す。
【0084】
イベント630で、通信デバイスは、クライアントデータベースなどのネットワークデータベースにアクセスして、共有される秘密が連絡先エントリまたは電話帳エントリに関連付けられていることを検証する。イベント640で、共有される秘密が検証されると、特定された機能またはアプリケーションに従ってクライアントエントリの中のデータにアクセスが行われ、そのデータが取り出される。例えば、カスタマイズされた発呼者ID機能が共有される秘密またはトリガに関連付けられている場合、クライアントと関係する名前、または他の個人情報が、通信デバイスへその後伝達するために取り出される。代替として、呼優先度タグ付けが共有される秘密またはトリガに関連付けられている場合、優先度タグ、「緊急」などの共有される秘密と関係する情報が、通信デバイス上でその後に表示するために取り出される。代替の態様では、ネットワークデバイスは、デバイスがデータベースにアクセスして任意の関連する共有される秘密情報を特定すると、共有される秘密またはトリガに関連付けられた機能またはアプリケーションを特定するように構成される。
【0085】
イベント650で、実行されるべき機能がカスタマイズされた発呼者IDである場合、ネットワークデバイスは、クライアントデータベースから取り出され、共有される秘密に関連付けられた発呼者ID情報を呼要求上の発呼者ID情報に優先させる。さらに、実行されるべき機能が関連する遠隔アクセス/デバイス管理である場合、ネットワークデバイスは、呼要求ペイロードの中に、コードなどの遠隔アクセス/デバイス管理識別子を挿入し、または呼要求のペイロードの中にアプリケーション、ルーチン、アプレットなどの命令を挿入する。イベント660で、カスタマイズされた発呼者ID情報、および/または遠隔アクセス/デバイス管理の識別子もしくは命令を含む呼要求が、被呼側通信デバイスに転送される。
【0086】
このように、説明された態様は、発呼側と被呼側との間で共有される秘密交換を実施することによって、発呼者IDをカスタマイズするための、またはデバイス機能の遠隔管理を実行するための方法、デバイス、システム、およびコンピュータプログラム製品を提供する。カスタマイズされた発呼者IDは、発呼側が呼を行うために使用しているデバイスにかかわらず、自らの身元を明らかにすることを可能にする。さらに、呼優先度タグ付けなどの別の機能は、発呼側が被呼側に対して呼を優先させ、またはその他の方法で呼識別メッセージをカスタマイズすることを可能にする。発呼側と被呼側との間で共有される秘密を交換することによって、カスタマイズされた発呼者ID−遠隔機能管理方法はセキュリティで保護され、未知の相手による許可されていない不正操作の可能性が解消される。また、共有される秘密交換は、許可された発呼者が、例えば、通信デバイスをオフ状態に遠隔でロックダウンすることなど、通信デバイスに遠隔でアクセスし、通信デバイスを遠隔で管理することも可能にする。
【0087】
本明細書で開示される実施形態に関連して説明された様々な例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、DSP(ディジタルシグナルプロセッサ)、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレー)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートのゲートもしくはトランジスタロジック、ディスクリートのハードウェア構成要素、または本明細書で説明された機能を実行するように設計された、以上の任意の組合せを使用して実施され、または実行される。汎用プロセッサはマイクロプロセッサでありうるが、代替では、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラまたは状態マシンであってもよい。また、プロセッサは、コンピューティングデバイスの組合せ、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または他の任意のそのような構成として実施されてもよい。
【0088】
さらに、本明細書で開示された実施形態に関連して説明された方法またはアルゴリズムの動作はハードウェアで直接に実現されても、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実現されても、あるいはこの2つの組合せで実現されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD−ROM、または当技術分野で知られている他の任意の形態の記憶媒体の中に存在することが可能である。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取ることができるとともに、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替では、記憶媒体はプロセッサと一体化していてもよい。プロセッサおよび記憶媒体はASIC内部に存在してもよい。ASICはユーザ端末装置内部に存在することが可能である。代替では、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末装置内部のディスクリートの構成要素として存在してもよい。
【0089】
以上の開示は、例示的な態様および/または実施形態を示すが、説明された態様、および/または添付の特許請求の範囲によって規定される実施形態の範囲を逸脱することなく、様々な変更および変形が行われうることに留意されたい。さらに、説明された実施形態の要素は、単数形で説明または特許請求されているもかもしれないが、単数形への限定が特に明記されない限り複数形も企図される。さらに、特に明記しない限り、任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部分が他の任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部分と一緒に利用されてもよい。
【0090】
このため、本発明の多くの変形形態、およびその他の実施形態は、以上の説明および関連する図面において提示された教示を利用する、本発明が属する技術分野の当業者に想起されることが可能である。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されず、変形形態およびその他の実施形態が添付の特許請求の範囲に含まれるものとされることを理解されたい。本明細書で特定の用語が用いられるものの、これらの用語は限定する目的ではなく、一般的な、説明的な意味でのみ使用される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信デバイスを管理するための方法であって、
共有される秘密データを含む通信呼を受信することと、
前記共有される秘密を検証することと、および
前記検証された共有される秘密に関連付けられた通信デバイス機能を実行することと、
を備えた方法。
【請求項2】
前記共有される秘密を検証することは、前記共有される秘密の受信に応答して、所定のデータベースを参照し、さらに前記データベースの中で、前記共有される秘密に関連付けられた所定のエントリを参照することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記検証された共有される秘密に関連付けられた通信デバイス機能を実行することは、前記共有される秘密に関連付けられた発呼者を識別する出力信号をもたらすことをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記共有される秘密に関連付けられた発呼者を識別する出力信号をもたらすことは、前記共有される秘密に関連付けられた発呼者を識別する発呼者識別を表示することをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記共有される秘密に関連付けられた発呼者を識別する出力信号をもたらすことは、前記共有される秘密に関連付けられた発呼者を識別するオーディオ信号をもたらすことをさらに備える、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記検証された共有される秘密に関連付けられた通信デバイス機能を実行することは、前記呼の優先度を識別する出力信号をもたらすことをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記呼の優先度を識別する出力信号をもたらすことは、前記呼の優先度を識別する優先度メッセージを表示することをさらに備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記検証された共有される秘密に関連付けられた通信デバイス機能を実行することは、1つまたは複数の通信デバイス機能への発呼者アクセスをもたらすことをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記検証された共有される秘密に関連付けられた通信デバイス機能を実行することは、前記デバイスをオフモードにロックすることをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記共有される秘密データを含む通信呼を受信することは、トリガおよび共有される秘密データを含む通信呼を受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記共有される秘密を検証することは、前記トリガに関連付けられた所定のデータベースを参照し、さらに前記データベースの中で、前記共有される秘密に関連付けられた所定のエントリを参照することをさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項12】
命令のシーケンスを実体として格納するコンピュータ可読媒であって、前記命令が実行されると、コンピュータデバイスに、
共有される秘密データを含む通信呼を受信する動作と、
前記共有される秘密を検証する動作と、
前記共有される秘密の前記検証に基づいて通信デバイス機能を実行する動作と、
を実行させるコンピュータ可読媒体。
【請求項13】
共有される秘密データを含む通信呼を受信する動作と、
前記共有される秘密を検証する動作と、
前記共有される秘密の前記検証に基づいて通信デバイス機能を実行する動作と、
を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項14】
共有される秘密を有する通信呼を受信するための手段と、
前記共有される秘密を検証するための手段と、
前記検証された共有される秘密に関連付けられた通信デバイス機能を実行するための手段と、
を備えた通信デバイス。
【請求項15】
通信デバイス上の発呼者識別のための方法であって、
共有される秘密データを含む通信呼を受信することと、
データベースにアクセスして、前記共有される秘密に関連付けられた連絡先を特定することと、および
前記共有される秘密に関連付けられた前記連絡先を識別する出力信号をもたらすことと、
を備える方法。
【請求項16】
前記共有される秘密に関連付けられた前記連絡先を識別する出力信号をもたらすことは、前記共有される秘密に関連付けられた前記連絡先に関連付けられた発呼者識別を表示することをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記共有される秘密に関連付けられた前記連絡先を識別する出力信号をもたらすことは、前記共有される秘密に関連付けられた前記連絡先に関連付けられたオーディオ信号をもたらすことをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記共有される秘密を有する通信呼を受信することは、トリガおよび共有される秘密を有する通信呼を受信することをさらに備え、前記データベースにアクセスして前記共有される秘密に関連付けられた連絡先を特定することは、前記トリガに関連付けられたデータベースにアクセスして前記共有される秘密に関連付けられた連絡先を特定することをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
データベースにアクセスして、前記共有される秘密に関連付けられた通信優先度を特定することをさらに備える、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記共有される秘密に関連付けられた前記通信優先度を識別する出力信号をもたらすことをさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記共有される秘密に関連付けられた前記通信優先度を識別する出力信号をもたらすことは、前記共有される秘密に関連付けられた通信優先度識別メッセージを表示することをさらに備える、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記共有される秘密に関連付けられた前記通信優先度を識別する出力信号をもたらすことは、前記共有される秘密に関連付けられた前記通信優先度を識別するオーディオ信号をもたらすことをさらに備える、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
共有される秘密を共有される秘密情報に関連付ける1つまたは複数のデータベースを含む個人情報マネージャと;
通信呼の中の共有される秘密を認識し、少なくとも1つのデータベースにアクセスして、前記共有される秘密に関連付けられた共有される秘密情報を特定するように動作可能な共有される秘密認識ロジックと、前記共有される秘密、および前記共有される秘密情報の少なくとも1つに基づいて通信デバイス機能を実行するように動作可能な共有される秘密機能ロジックとを含む呼マネージャモジュールと;
を備えた通信デバイス。
【請求項24】
前記共有される秘密機能ロジックは、前記共有される秘密に関連付けられた発呼者を識別し、さらに前記発呼者を識別する出力信号をもたらすように動作可能な発呼者識別ロジックをさらに備える、請求項23に記載のデバイス。
【請求項25】
前記発呼者を識別する出力信号をもたらすように動作可能な前記発呼者識別ロジックは、前記共有される秘密に関連付けられた発呼者を識別する発呼者識別を表示するようにさらに動作可能である、請求項24に記載のデバイス。
【請求項26】
前記発呼者を識別する出力信号をもたらすように動作可能な発呼者識別ロジックは、前記共有される秘密に関連付けられた発呼者を識別するオーディオ信号をもたらすようにさらに動作可能である、請求項24に記載のデバイス。
【請求項27】
前記共有される秘密機能ロジックは、前記共有される秘密に基づいて前記通信呼の優先度を識別し、さらに優先度メッセージを表示するように動作可能な呼優先ロジックをさらに備える、請求項23に記載のデバイス。
【請求項28】
前記共有される秘密機能ロジックは、前記共有される秘密に基づいて前記通信呼の優先度を識別し、さらに前記識別された優先度に関連付けられたオーディオ信号をもたらすように動作可能な呼優先ロジックをさらに備える、請求項23に記載のデバイス。
【請求項29】
前記共有される秘密機能ロジックは、前記共有される秘密に基づく通信デバイス機能への発呼者アクセスをもたらすように動作可能な通信デバイス管理ロジックをさらに備える、請求項23に記載のデバイス。
【請求項30】
前記共有される秘密機能ロジックは、前記共有される秘密に基づいて前記通信デバイスをロックダウンするように動作可能な通信デバイスロックダウンロジックを備える、請求項23に記載のデバイス。
【請求項31】
共有される秘密、および関連する共有される秘密情報を格納するための手段と、
通信呼の中の共有される秘密を認識するための手段と、
前記格納するための手段にアクセスして、前記共有される秘密に関連付けられた共有される秘密情報を特定するための手段と、
前記共有される秘密、および前記共有される秘密情報の少なくとも1つに基づいて通信デバイス機能を実行するための手段と、
を備えた通信デバイス。
【請求項32】
連絡先を共有される秘密に関連付ける連絡先データベースと;
通信呼の中の共有される秘密を認識し、前記連絡先データベースにアクセスして、前記共有される秘密に関連付けられた連絡先を特定するように動作可能な共有される秘密認識ロジックと、前記共有される秘密に関連付けられた前記連絡先を発呼側として識別する出力信号をもたらすように動作可能な発呼者識別ロジックとを含む呼マネージャモジュールと;
を備えた通信デバイス。
【請求項33】
前記発呼者識別ロジックは、前記共有される秘密に関連付けられた前記連絡先に関連付けられた発呼者識別を表示するようにさらに動作可能である、請求項32に記載の通信デバイス。
【請求項34】
前記発呼者識別ロジックは、前記共有される秘密に関連付けられた前記連絡先を識別するオーディオ信号をもたらすようにさらに動作可能である、請求項33に記載の通信デバイス。
【請求項35】
前記共有される秘密に基づいて呼優先度を識別するように動作可能な呼優先ロジックをさらに備える、請求項32に記載の通信デバイス。
【請求項36】
ネットワークデバイスにおいて通信デバイス管理を提供するための方法であって、
ネットワークデバイスにおいて、発呼側デバイス識別番号および共有される秘密を含む通信呼要求を受信することと、および
前記発呼側デバイス識別番号および前記共有される秘密を含む呼要求を被呼側に通信することと、
を備えた方法。
【請求項37】
ネットワークデバイスにおいて、前記発呼側デバイス識別番号および共有される秘密を含む通信呼要求を受信することは、ネットワークデバイスにおいて、発呼側デバイス識別番号、トリガ、および共有される秘密を含む通信呼要求を受信することをさらに備える、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記発呼側デバイス識別番号および前記共有される秘密を含む呼要求を被呼側に通信することは、前記発呼側デバイス識別番号、前記トリガ、および前記共有される秘密を含む呼要求を被呼側に通信することをさらに備える、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記被呼側は、前記呼要求を受信し、前記共有される秘密を検証し、前記共有される秘密に関連付けられた通信デバイス機能を実行する、請求項36に記載の方法。
【請求項40】
前記被呼側は、前記呼要求を受信し、前記共有される秘密を検証し、前記共有される秘密に関連付けられた発呼者を識別する出力信号をもたらす、請求項36に記載の方法。
【請求項41】
命令のシーケンスを実体として格納するコンピュータ可読媒体であって、前記命令が実行されると、コンピュータデバイスに、
ネットワークデバイスにおいて、発呼側デバイス識別番号および共有される秘密を含む通信呼要求を受信する動作と、
前記発呼側デバイス識別番号および前記共有される秘密を含む呼要求を被呼側に通信する動作と、
を実行させるコンピュータ可読媒体。
【請求項42】
ネットワークデバイスにおいて、発呼側デバイス識別番号および共有される秘密を含む通信呼要求を受信する動作と、
前記発呼側デバイス識別番号および前記共有される秘密を含む呼要求を被呼側に通信する動作と、
を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項43】
通信ネットワークにおいて発呼者識別を識別するための方法であって、
ネットワークデバイスにおいて、発呼側デバイス識別番号および共有される秘密を含む通信呼要求を受信することと、
クライアントデータベースを参照して、前記共有される秘密に関連付けられた発呼者識別を特定することと、および
前記共有される秘密に関連付けられた前記発呼者識別を含む呼要求を被呼側に通信することと、
を備える方法。
【請求項44】
所定のデータベースを参照して、前記共有される秘密に関連付けられた呼優先度を特定することをさらに備える、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記共有される秘密に関連付けられた前記発呼者識別を含む呼要求を被呼側に通信することは、前記呼優先度を含む呼要求を被呼側に通信することをさらに備える、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
通信呼要求の中の共有される秘密を認識するように動作可能な共有される秘密認識ロジックと、前記通信呼要求に関連付けられた被呼側に前記共有される秘密を通信するように動作可能な共有される秘密転送ロジックとを含む共有される秘密転送モジュールを備えるネットワークデバイス。
【請求項47】
共有される秘密を発呼者識別に関連付けるクライアントデータベースと、
呼要求の中の共有される秘密を認識し、さらに前記クライアントデータベースを参照して、前記共有される秘密に関連付けられた発呼者識別を特定するように動作可能な共有される秘密認識ロジックを含む共有される秘密モジュールと、
前記共有される秘密に関連付けられた前記発呼者識別を含む前記呼要求を被呼側に通信するように動作可能な通信モジュールと、
を備えるネットワークデバイス。
【請求項48】
発呼側デバイス識別番号および共有される秘密を含む通信呼要求を受信するための手段と、
前記発呼側デバイス識別番号および前記共有される秘密を含む呼要求を被呼側に通信するための手段と、
を備えるネットワークデバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−51690(P2013−51690A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−209809(P2012−209809)
【出願日】平成24年9月24日(2012.9.24)
【分割の表示】特願2009−541479(P2009−541479)の分割
【原出願日】平成19年12月5日(2007.12.5)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】