説明

発泡推進容器

【課題】別部材の浮力体を用いることなく発泡気体を利用して容器を浮上させ、しかも安定した姿勢で推進させ得る発泡推進容器を提供する。
【解決手段】容器本体3は発泡入浴剤2を収納した状態で水中に沈む構成とし、容器本体3内部には発泡入浴剤2の上方に気体が滞留する気体滞留部6を設け、水中に投入した初期段階では水に沈み、発泡入浴剤2の発泡が進んで気体滞留部6に気体が滞留すると浮力が生じて浮上する構成となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば発泡入浴剤のような発泡剤を収容した容器に関し、特に、特に水中で発泡剤を噴出しながら自走し発泡剤を自動散布するようにした発泡推進容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の発泡推進容器としては、たとえば、特許文献1に記載のような入浴剤玩具が知られている。すなわち、玩具仕様の浮きと、その下方に発泡性入浴剤の容器を連結したもので、容器は、側面,底部を含む多数の通水孔を有し、上端側面の水中に没する位置に開口部を有する構成となっている。容器の上方は仕切りの蓋で閉塞され、蓋を開口部方向が高い位置となるように傾斜させることによって、容器に入浴剤を入れて水の中に入れた時に、入浴剤から噴出したガスが上昇し、主に開口部から放出されて推進力となるように構成されていた。
【0003】
しかしながら上記した入浴剤玩具の場合には、発泡性入浴剤を浮かべるために、容器とは別に浮きが必要であった。また、浮きによって容器は同じ深さで横方向に移動するだけで、縦方向には移動しない。そのため、入浴剤の成分は同じ深さの位置から水中に拡散していくだけで、拡散効果が低い。
なお、特許文献2にも、同様の浮力体付きの発泡推進容器が記載されている。
【特許文献1】特開2003−103064
【特許文献2】特開平11−207045
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記した従来技術の問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、別部材の浮きを用いることなく、発泡剤から発生する気体を利用して水中から浮上する構成とすることにより、浮上時に発泡剤の成分を縦方向にも拡散させ得る拡散効果の高い発泡推進容器を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、発泡剤を収納する容器本体を有し、容器本体には、容器本体内に水を取り込む吸入口と、吸入口から吸入された水と発泡剤が反応して生成された気泡を容器本体外に噴出させて容器本体を推進させる噴射口とが設けられた発泡推進容器において、前記容器本体は発泡剤を収納した状態で水中に沈む構成とし、容器本体内部には前記発泡剤の上方に気体が滞留する気体滞留部を設け、水中に投入した初期段階では水に沈み、発泡剤の発泡が進んで気体滞留部に気体が滞留すると浮力が生じて浮上する構成としたことを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、浮上時には噴射口の少なくとも一部が水面下に位置する構成となっていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、容器本体に発泡剤の落下を防止する落下防止手段を設けたことを特徴とする。
【0007】
請求項4に記載の発明は、容器本体の上部に姿勢安定手段を設けたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、容器本体はフィルムで構成したことを特徴とする。
ので、軽量でしかも気体滞留部の浮力によって姿勢を維持し、推進スピードが速く、溶解した成分の拡散効果が高い。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、発泡剤が発泡して気泡が気体滞留部に滞留すると浮力を得て
浮上するので、特別な浮力体が不要で構成が単純化できる。また、溶けた発泡剤を水中深いところから水面まで縦方向に拡散させることができるので、水中への拡散効果が高い。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、噴射口の少なくとも一部が水面下に位置する構成となっているので、泡と共に水および水で溶解した発泡剤が勢いよく噴出され、スピードが速くなると共に、溶解した成分の拡散効果が高い。
請求項3に記載の発明によれば、容器本体に発泡剤の落下を防止する落下防止手段を設けたので、発泡剤を支持しつつ吸入口を大きくとることができ、発泡剤と水の反応を促進することができる。
【0010】
請求項4に記載の発明によれば、容器本体の上部に姿勢安定手段を設けたので、発泡入浴剤がなくなるにつれて容器本体の重心が上方に移動してきても、姿勢安定板の下面が水面に密着しているので、容器本体の姿勢が倒れない。
また、姿勢安定板の上面を利用して種々の模様を印刷することができる。
請求項5に記載の発明によれば、容器本体はフィルムで構成したので、廃棄性がよく、印刷特性に優れているし、軽量なので推進速度が早く、分散効率を一層高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下に本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1は本発明の実施の形態1に係る発泡剤推進容器を示している。
この発泡推進容器1は、発泡剤としての発泡入浴剤2を収納する容器本体3を有し、浴槽の湯中を自走しながら発泡入浴剤2を湯中に溶かし拡散させる容器である。容器本体3には、容器本体3内に湯を取り込む吸入口4と、吸入口4から吸入された湯と発泡入浴剤2が反応して生成された炭酸ガス等の気体を容器本体3外に噴出させて容器本体3を推進させる噴射口5とが設けられている。
【0012】
容器本体3は発泡入浴剤2を収納した状態で水中に沈む構成で、容器本体3内部には発泡入浴剤2の上方に発生した気体の気泡2aが滞留する気体滞留部6を設け、水中に投入した初期段階では水に沈み、発泡入浴剤2の発泡が進んで気体滞留部6に滞留する気体の体積が大きくなって浮力が所定の大きさまで増大すると浮上する構成となっている。
吸入口4は容器本体3の下部に、噴射口5は気体滞留部6の直下の容器本体3側方に開口している。
【0013】
図示例では、容器本体3はフィルムによって構成されるもので、発泡入浴剤2が容器本体3を水中に沈めるおもりとして利用している。
フィルムの材質としては特に制限はなく、ナイロン、直鎖状−、低−、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン類、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル類等の熱可塑性樹脂、バリア性フィルム(例:蒸着フイルム、アルミラミネートフィルム)を挙げることができる。また、これらのプラスチックフィルムを単層で、或いは二種以上を積層して構成することができ、内容物に応じて適宜選択される。
このようなフィルムは、廃棄性がよく、印刷特性に優れているし、軽量なので推進速度が早く、分散がよくなる。
さらに、水溶性のものも適用可能である。水溶性のフィルムとしては、たとえば、シート状あるいは板状のゼラチン、オブラート等の澱粉質のもの、紙石けん等の紙など、水中で一定時間形状を保持できる素材であればよい。
【0014】
発泡入浴剤2の比重が1に極めて近い、あるいは1以下の場合には、容器本体3自体の重心が下方になるように、別途おもりを設ければよい。また、発泡入浴剤2の中に比重が1より大きいおもりとなる人形等の玩具を埋設しておいてもよい。発泡入浴剤2としては、固形、粉末、フレーク状等種々の形態の発泡剤が利
用可能である。
容器本体と発泡入浴剤は、容器本体に最初から発泡入浴剤が入っているものと、最初は別々で、使用時等の後から入れて使用する場合の両方を含むものとする。
【0015】
容器本体3は左右一対の縦方向に延びるフィルム31,31の周縁を、吸入口4と噴射口5の部分以外を貼り合わせて収納空間7を形成した平面的なパウチで、垂直に立てた縦方向の姿勢が使用状態となる。フィルム31は略四角形状で前部(推進方向)が円弧形状に成形され、前側縁と上側縁が熱溶着されて前部シール部8と上部シール部9を構成している。また、後側縁と下側縁との角部は、部分的に熱溶着された角部シール部10となっている。角部シール部10は、角部から後側縁に沿って上方に延びる幅の狭い後部分シール部10aと、角部から下側縁に沿って前方に延びる下部分シール部10bとを備えている。
【0016】
容器本体3の後側縁は、角部シール部10と上部シール部9の後端との間がシールされずに開いており、この開口部分が噴射口5となっている。また、容器本体3の下側縁は、前部シール部8の下端と角部シール部10との間がシールされずに開いており、この開口部分が吸入口4となっている。
また、容器本体3の左右のフィルム31,31には、図1(F),(G)に示すように、魚の絵柄等を描くことにより、玩具としても利用することができる。
【0017】
収納空間7に収納された発泡入浴剤2は所定の厚みがあるために、容器本体3の閉じた上側縁側では厚みを吸収できず、下側縁の吸入口4が開いて発泡入浴剤2の厚みを吸収することになり、発泡入浴剤2は下側縁側に偏って収納される。したがって、容器全体として重心位置が容器下方に偏って位置することになる。また、発泡入浴剤2の厚みによって後側縁の噴射口5も左右に広げられ開いた状態となる。フィルム31は平面的なままでも発泡入浴剤2の厚みによって広げられるが、予め張り出し成形によって立体的に膨らませておいてもよい。
【0018】
前部シール部8の外側縁8bは前方に向かって凸の円弧形状に成形されており、収納空間7に臨む前部シール部8の内側縁8aは上下方向に直線的に延びている。
上部シール部9の外側縁9bは上方に凸の円弧状に膨らんだ形状で、収納空間7に臨む内側縁9aも外側縁形状と同様に上方に凸の円弧形状に膨らんだ形状となっている。この上部シール部9の内側縁9aによって区画された収納空間7上部の円弧状空間が気体滞留部6を構成する。この内側縁9aの後半部は途中で下方に凸形状に変曲して徐々に水平に移行し、その後端が噴射口5の上端につながっている。気体滞留部6に滞留した気体が気体滞留部6の容積一杯になると噴射口5から側方に押し出される。
【0019】
発泡入浴剤2の位置がずれないように、発泡入浴剤固定用の位置決めシール部11を設けてもよい。図2(A)に示す例は、位置決めシール部11を前部シール部8の内側縁8aの中央部および角部シール部10上部の噴射口5の口縁部から収納部7に向けて突出する形状となっている。
【0020】
気体滞留部6を構成する上部シール部9の内側縁9a形状は円弧形状に限らず、気泡2aが滞留可能な形状であればよく、四角形等種々の形状を選択できる。
気体滞留部6の体積は、浮力>発泡推進容器1全体の重量(発泡入浴剤2+容器本体3の重量)となるように設定する。ウエイトがある場合にはウエイトも含む。
【0021】
なお、図2(B)に示すように、容器本体3の後側縁の噴射口5を後側縁の上端から所定寸法だけ下方にずらし、気体滞留部6を下方に拡張してもよい。この場合、後側縁の上端(上部シール部9の後端)と噴射口5の上端との間は後部分シール部12としてシールされる。さらに、噴射口5の上端と気体滞留部6を区画するように、後部分シール部12の下端から容器本体3の内方に向かって所定長さだけ延びる区画シール部13を設けてもよい。区画シール部13を設ければ、気体滞留部6に滞留する気体の量が安定し、安定した浮力を得ることができる。
【0022】
次に、本発明の発泡推進容器の使用方法について説明する。
発泡推進容器1を浴槽に投げ込むと、発泡入浴剤2もしくはウエイトの重みで底まで沈む。重心位置が下部にあるので、容器本体3下側縁の吸入口を下にした状態で浴槽の底101に着座する。
沈んだ容器本体3の吸入口4および噴射口5より温水が進入し、発泡入浴剤2に温水が触れて発泡を開始する。発泡した気体は、収納空間7の上部に位置する気体滞留部6に溜まり、容器1は浮上を開始する。
【0023】
容器1が浮上すると、噴射口5から温水、気体、液状化した発泡入浴剤を後方に勢いよく噴射し、その反動で容器が前進する。気体滞留部6に滞留しない気泡は噴射口5から噴射するため、それ以上の浮上は行われない。したがって、容器1の姿勢は重心位置と気体滞留部6の浮力により安定する。この例では、噴射口5は気体滞留部6よりも下に位置するので、浮上した時点では噴射口はほぼ水面下にあり、噴射口5の上端が水面付近に位置する。
噴射口5からの噴射分と同量の新鮮な温水が常に吸入口4から容器本体3内に進入するため、発泡入浴剤2の発泡が絶えることなく持続し、推進力は衰えない。
【0024】
本実施の形態では、容器本体3は軽量のフィルムで構成され、しかも横方向の厚みが小さく扁平な形状で、かつ気体滞留部6の浮力によって縦方向の姿勢を維持し、推進方向の水の抵抗が少ない。したがって、推進スピードが速く、溶解した成分の拡散効果が高い。また、噴射口5の上端が水面付近にあるので、発泡化した泡と共に、水および水で溶解した発泡剤が勢いよく噴出され、その反作用によって、より一層推進スピードが速くなる。
発泡入浴剤2が無くなると、容器本体3は気体滞留部6に気体を残したまま、浴槽に浮かんだ状態で終了する。
【0025】
次に本発明の他の実施の形態について説明する。以下の説明では上記実施の形態と異なる点についてのみ説明するものとし、同一の構成部分については同一の符号を付してその説明を省略するものとする。
【0026】
実施の形態2
図4は、本発明の実施の形態2に係る発泡推進容器を示している。
この実施の形態2は、収納空間7に収納された発泡入浴剤2の脱落を防止する脱落防止手段として、容器本体3の下側縁に大きく開いた吸入口4に、部分的に脱落防止テープ111を掛け渡し、発泡入浴剤2の脱落を防止するようになっている。
【0027】
実施の形態3
図5は、本発明の実施の形態3に係る発泡推進容器を示している。
この実施の形態3は、収納空間7に収納された発泡入浴剤2の脱落を防止する脱落防止手段として、容器本体3を構成する縦方向に延びる一対のフィルム31,31の下側縁の吸入口4の口縁部分から、下方に向かって脱落防止用の支持片112,113を部分的に延ばしたものである。この支持片112,113を互いに引っ掛けて吸入口4に部分的に掛け渡し、発泡入浴剤2の脱落を防止する。
【0028】
この例では、一方の支持片112の先端部には他方の支持片113が係合可能の係合溝114が、他方の支持片112の先端には係合溝114よりも幅の広いT字形状に張り出す係合突起115を設けたものである。係合溝114は、入口側(先端側)間隔が支持片113の幅よりも狭められ、支持片113が係合溝114から外れるのを防止している。
【0029】
図6は、本発明の実施の形態4に係る発泡推進容器を示している。
この実施の形態4は、容器本体3の上部に姿勢安定板を設けた例である。
この例では、縦方向に延びる容器本体3の上端に、容器本体3の左右両方向にT字状に延びる姿勢安定板20が設けられている。
姿勢安定板20は前端を頂点とする丸みを帯びた略三角形状で、この例では、容器本体3を構成する一対のフィルム31,31の上部を折曲して左右に延長し、このフィルム延長部32,32の上面に上面フィルム21を全面又は一部に張り付けてシールすることにより構成している。
【0030】
この姿勢安定板20の上面に水面に浮かぶ葉や、バラ等の花模様等の種々の模様を印刷することにより、意匠的効果を高めることができる。
また、姿勢安定板20を設けることにより、発泡入浴剤2がなくなるにつれて容器本体3の重心が上方に移動してきても、姿勢安定板20の下面が水面に密着しているので、容器本体3の姿勢が倒れない。
【0031】
図7は、本発明の実施の形態4の変形例を示している。
この変形例は、上記実施の形態4の姿勢安定板20の内部に気体滞留部6を設けた例である。
すなわち、フィルム31のフィルム延長部32,32と上面フィルム21は、その周縁部のみをヒートシールし、中央部分は未シールとして、上面フィルム21とフィルム延長部32,32との間に周縁シール部22によって囲まれる中空の気体滞留部6を形成したものである。この気体滞留部6は容器本体3の収納空間7と連通する。
【0032】
図8は、本発明の実施の形態5に係る発泡推進容器を示している。
この実施の形態5は、容器本体53を一般的な四角形状のスタンディングパウチと同様の構成としたもので、後部シール部510の上端から所定距離下方位置に噴射口5を設けたものである。
すなわち、この容器本体53は一対の四角形状の側面フィルム531,531と、この側面フィルム531,531の下端部に2つ折りに挟まれて側面フィルム531,531と貼り合わされる底面フィルム532と、を備え、側面フィルム531,531の前側縁が所定幅の前部シール部58にてシールされ、上縁が所定幅の上部シール部59にてシールされている。
【0033】
噴射口5の上端から上部シール部59の間までの部分が気体滞留部6であり、吸入口4は底面フィルム532に設けた複数の穴41によって構成されている。
吸入口4は、使用前はテープ533によって閉塞されており、使用時にテープ532を剥がして使用する。
【0034】
なお、上記実施の形態では発泡剤として発泡入浴剤を例にとって説明したが、入浴剤に限定されるものではなく、たとえば、発泡性の洗剤であってもよく、要するに水と反応して発泡化して水中に分散させるものであればに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】図1は本発明の実施の形態1に係る発泡推進容器を示すもので、同図(A)は前方から見た斜視図、同図(B)は後方から見た斜視図、同図(C)は前方から見た図、同図(D)は後方から見た図、同図(E)はシール部にて破断した断面図、同図(F)は魚の絵柄を描いた状態の同図(A)と同等の斜視図、同図(G)は魚の絵柄を描いた状態の同図(B)と同等の斜視図である。
【図2】図2(A)は図1の変形例を示す断面図、図2(B)は図1の他の変形例を示す断面図である。
【図3】図3(A)乃至(C)は図1の発泡推進容器の使用説明図である。
【図4】図4は本発明の実施の形態2に係る発泡推進容器を示すもので、同図(A)はシール部にて破断して示す断面図、同図(B)は後方から見た図、同図(C)は脱落防止テープの概略斜視図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態3に係る発泡推進容器を示すもので、同図(A)は前方から見た概略斜視図、同図(B)は同図(A)の支持片の係合状態の斜視図、同図(C)は同図(B)の支持片を係合した状態の発泡推進容器を前方から見た図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態4に係る発泡推進容器を示すもので、同図(A)はシール部にて破断して示す断面図、同図(B)は上面図、同図(C)は後方から見た図である。
【図7】図7は本発明の実施の形態4の変形例に係る発泡推進容器を示すもので、同図(A)はシール部にて破断して示す断面図、同図(B)は上面図、同図(C)は後方から見た図である。
【図8】図8は本発明の実施の形態5に係る発泡推進容器を示すもので、同図(A)は正面図、同図(B)は後方から見た図、同図(C)は上面図、同図(D)は下面図、同図(E)は下面の吸入口をテープで閉塞した状態の下面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 発泡推進容器
2 発泡入浴剤、2a 気泡
3 容器本体、31 フィルム
4 吸入口
5 噴射口
6 気体滞留部
7 収納空間
8 前部シール部,8a 内側縁
9 上部シール部、9a 内側縁
10 角部シール部
11 位置決めシール部
12 後部分シール部
13 区画シール部
111 脱落防止テープ(脱落防止手段)
112,113 支持片(脱落防止手段)
114 係合溝
115 係合突起
20 姿勢安定板
21 上面フィルム
53 容器本体、
58 前部シール部、59 上部シール部、510 後部シール部
531 側面フィルム、532 底面フィルム
41 穴
533 テープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡剤を収納する容器本体を有し、該容器本体には、容器本体内に水を取り込む吸入口と、該吸入口から吸入された水と発泡剤が反応して生成される気体を容器本体外に噴出させて容器本体を推進させる噴射口とが設けられた発泡推進容器において、
前記容器本体は発泡剤を収納した状態で水中に沈む構成とし、容器本体内部には前記発泡剤の上方に気体が滞留する気体滞留部を設け、水中に投入した初期段階では水に沈み、発泡剤の発泡が進んで気体滞留部に気体が滞留すると浮力が生じて浮上する構成としたことを特徴とする発泡推進容器。
【請求項2】
浮上時には噴射口の少なくとも一部が水面下に位置する構成となっている請求項1に記載の発泡推進容器。
【請求項3】
容器本体に発泡剤の落下を防止する落下防止手段を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の発泡推進容器。
【請求項4】
容器本体の上部に姿勢安定手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載の発泡推進容器。
【請求項5】
容器本体はフィルムで構成されている請求項1乃至4のいずれかの項に記載の発泡推進容器。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2006−212264(P2006−212264A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−29219(P2005−29219)
【出願日】平成17年2月4日(2005.2.4)
【出願人】(000003768)東洋製罐株式会社 (1,150)
【Fターム(参考)】